説明

解凍蒸し上げ装置

【課題】自動販売機とした場合に、冷凍固形食品を1分以内の短時間で解凍して客に供することができる冷凍固形食品を解凍蒸上げする装置を提供する。
【解決手段】外筒に回動し得るように嵌合する内筒と、内筒に嵌合する多孔状体と、内筒を直接若しくは外筒を介して高温に加熱するヒーターとを具備し、前記外筒と内筒の上面板には、冷凍固形食品の投入口と、冷凍固形食品を投入後前記多孔状体を回転させながら高温蒸気を噴射する蒸気噴出口が設けられ、前記外筒と内筒の下面板には、解凍蒸上げ後前記多孔状体を回転させながら水切りをする水分排出口と、解凍蒸上げ後固形食品を排出するワーク排出口とを具備したことにより、冷凍固形食品を短時間で解凍蒸上げできるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、冷凍(冷凍若しくは半冷凍)固形食品を食べることができるように短時間で解凍する解凍蒸し上げ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍固形食品を解凍して販売に供するようにした自動販売機としては、食器に冷凍または冷蔵された「茹で麺」を盛り付けて自販機内の保冷庫に保管し、販売の都度、保冷庫から取り出して、電子レンジで加熱し、これに給湯して販売する食品自動販売機が知られていた(特許文献1)。
【0003】
上記のように電子レンジを使用する調理方法は、1分以上の加熱調理時間を必要とするので、自動販売機としては商品が出来るまでの販売待ち時間が長くなる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−220162
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、自動販売機とした場合に、冷凍固形食品を1分以内の短時間で解凍して客に供することができる冷凍固形食品を解凍蒸上げする装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的に沿う本発明の構成は、外筒に回動し得るように嵌合する内筒と、内筒に嵌合する多孔状体と、内筒を直接若しくは外筒を介して高温に加熱するヒーターとを具備し、前記外筒と内筒の上面板には、冷凍固形食品の投入口と、冷凍固形食品を投入後前記多孔状体を回転させながら高温蒸気を噴射する蒸気噴出口が設けられ、前記外筒の下面板には、解凍蒸上げ後前記多孔状体を回転させながら水切りをする水分排出口と、解凍蒸上げ後固形食品を排出するワーク排出口とを具備したことを特徴とする。
【0007】
本発明の冷凍固形食品は、冷凍若しくは半冷凍固形食品を含むのは、勿論である。また、多孔状体は、保形性を有する網状体を含み、その底面は、好ましくは平板で閉鎖されているのが良い。前記水分排出口の水分は、水蒸気を含む意味である。実際は、全部若しくは大部分が水蒸気である。
前記内筒は、底面を有するのが好ましい(請求項2)。前記内筒を高温に加熱するのは、好ましくは150〜250℃であり、特に好ましくは、180〜220℃である。低すぎると、解凍蒸上げ時間が長くなるし、高すぎると熱がモーター等に伝達して悪影響を与える(請求項3)。
【0008】
前記外筒の内周面は、円筒体で、前記内筒は、外周面が円筒体に形成されているのが好ましい(請求項4)。
前記内筒、外筒及び多孔状体の上面板若しくは開口に形成された冷凍固形食品の投入口が連通した状態で、前記内筒、外筒及び多孔状体の下面板若しくは開口に形成された冷凍固形食品の排出口も連通している(請求項5)。
【0009】
回転軸に前記冷凍固形食品を収容するワークガイドを連結し、該ワークガイドは、前記多孔状体内に位置し、該ワークガイドを回転させることによって、多孔状体を回転させるのが好ましい(請求項6)
【0010】
前記ワークガイドは、板体で筒状に形成し、前記多孔筒状体に面する面は、開口しているのが好ましい(請求項7)。ワークガイド底面は、開口していても閉鎖されていても良い。
【0011】
前記内筒を投入口及び排出口が少なくとも閉鎖されるまで内筒を所定の角度回転させる装置と、前記多孔状体若しくはワークガイドを内筒と同じ角度回転させる装置とを具備し、該回転位置では、内筒と外筒の多数の蒸気噴出口が連通した状態で前記冷凍固形食品に高温蒸気を噴射するのが好ましい(請求項8)。
【0012】
内筒に固定クラッチを連結し、該固定クラッチに噛み合う作動クラッチを回転させることにより、内筒を所定の角度回転させるのが、解凍蒸上げ装置本体の高熱が、センサー及びシリンダー等に伝達するのを防止できるので好ましい(請求項9)。
【0013】
前記作動クラッチは、作動クラッチに連結したギャーを該ギャーに歯合するギャーで回転させることにより回転させるのが好ましい(請求項10)。
【0014】
前記多孔状体若しくはワークガイドを回転させる回転軸を固定クラッチと作動クラッチを介してモーターの回転軸に連結し、該作動クラッチを回転させることにより、前記多孔状体若しくはワークガイドを所定の角度回転させるのが、解凍蒸上げ装置本体の高熱が、モーター等に伝達するのを防止できることから好ましい(請求項11)。
【0015】
前記固定クラッチと作動クラッチの動力の伝達の「接/断」は、クラッチアームを作動クラッチに連結し、該クラッチアームの先端を上下運動させて行うのが好ましい(請求項12)。
【0016】
シリンダーの先端に前記クラッチアームを連結し、該シリンダーの上下運動で該クラッチアーム先端を上下運動させるのが好ましい(請求項13)。
【0017】
前記冷凍固形食品は、半冷凍固形食品であるのが、より短時間で解凍蒸上げできることから好ましい(請求項14)。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、回転させながら蒸気を当てていることと、内筒を高温に加熱しているので水分が直ちに蒸気化されることから、蒸気と多孔状体の回転運動の相乗効果で、麺がほぐれて蒸気が噴出するから、1分以内の短時間で容易に解凍蒸上げできるという絶大な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1に示すように、底面を有する円筒状の外筒1に底面を有する円筒状の内筒4が回動自在に嵌合している。内筒4には、半冷凍固形食品(ワーク)9を収容する多孔状体5が嵌合している。多孔状体5の上端は、投入口以外は閉鎖されているが、開口していても良い。半冷凍固形食品9を収容する多孔状体5内には、図1及び図2に示すような半冷凍固形食品9を収容できる多孔状体に面する面が開口した筒状ワークガイド6,6´が回転軸8に固定されている。半冷凍固形食品9は、このワークガイド6内に投入される。筒状ワークガイド6と6´とは、同形状に形成され、回転軸を挟んで対向している。
多孔状体を回転軸8に固定し、直接多孔状体5内に半冷凍固形食品を投入しても良いが、半冷凍固形食品が解凍してバラバラに散らばるので好ましくない。
【0021】
外筒1の下面板3には、ヒーター22が4本埋設されている。該ヒーターにより、内筒を200℃に加熱している。内筒4及び外筒1の上面板2には、高温・高圧蒸気を噴射可能なパイプ23が4本埋設されている。該パイプ23には、内筒4内に高温・高圧蒸気をシャワー状に噴射する多数の噴出口26が、一定間隔で多数形成されている。
【0022】
前記外筒1と内筒4の上面板2には、前記冷凍固形食品9の投入口19が形成され、前記外筒1の下面板3には、内筒が180度回転した位置に、ワーク排出口25が形成されている。ワーク9の投入口19が連通した状態で、下面板3に形成されたワーク9の排出口25も連通している。これら投入口、排出口が連通しているときは、多孔状体の投入口、排出口若しくは開口とも勿論連通している。
【0023】
内筒4には固定クラッチ10が連結され、該固定クラッチ10に噛み合う作動クラッチ11は、ピニオンギャー12に連結され、該ピニオンギャー12に歯合するラックギャー13は、シリンダー21に連結されている。従って、シリンダー21を前進、後進させることによって、ピニオンギャー12を両方向に回転させ、内筒4を両方向に回転させるようになっている。尚、図中、14,14´は、ラックギャー13のスライドガイドである。
【0024】
前記固定クラッチ10と作動クラッチ11の動力の伝達の「接/断」は、図3に示す如く、シリンダー21´の先端に連結したクラッチアーム15先端17を作動クラッチ11に連結し、シリンダー21´を上下動させ、クラッチアーム15の後端18を上下動させ、支点16を中心にクラッチアーム15の先端17に上下運動を作用させて行っている。尚、クラッチアームの支点16は、上面板2に立設した柱状体24にビス止めした位置である。
【0025】
回転軸(主軸)8は、固定クラッチ10´と作動クラッチ11´を介してモーター20の回転軸に連結されている。作動クラッチ11´の上方には、図1に示す如く、モーター20からの駆動を連結するスプライン軸31が連結され、該スプライン軸31は、熱伝達を遮断するための作動クラッチ11´の上下運動を助けている。モーター20の回転軸とスプライン軸31は、カップリング32で連結されている。モーター20の軸にスプライン加工することが困難であるからである。尚、図中7は、主軸全体の軸受けブラケットであり、図4の平面図に示す通り、ラックギャー13のスライドガイドの役割もしている。
【0026】
前記固定クラッチ10´と作動クラッチ11´の動力の伝達の「接/断」は、同様に、シリンダー21´´の先端に連結したクラッチアーム先端17´を作動クラッチ11´に連結し、シリンダー21´´を上下動させ、クラッチアーム15´の後端18´を上下動させ、支点16´を中心にクラッチアームの先端17´に上下運動を作用させて行っている。尚、クラッチアーム15´の支点16´は、上面板2に立設した柱状体24にビス止めした位置である。
【0027】
次に、上記のように構成された本発明の作用を説明する。
【0028】
ワーク投入口19の入口に取り付けられた半冷凍の生麺有無のセンサーにより、無が確認されると、麺が投入口19からワークガイド6中に自動的に投入される。これをセンサーが検知し、センサーの信号により図3に示すシリンダー21´が作動する。シリンダー21´先端に連結したクラッチアーム15の支点16を中心に、クラッチアーム15の先端17に下方への押圧力を作用させて、固定クラッチ10と作動クラッチ11とを噛み合わせる。するとシリンダー21´のエンド信号により、次に図1に示すシリンダー21が作動する。シリンダー21先端に連結するラックギヤー13は、歯合するピニオンギヤー12が90度回転するまで前進する。作動クラッチ11及びピニオンギヤー12は、同時に90度回転する。また、固定クラッチ10は、内筒4に固定されているので、内筒4も同時に90度回転する。
【0029】
内筒4が90度回転すると、内筒4の上下面の開口部が90度移動するので、外筒1の上下面開口部は閉じた状態となり、生麺の入った内部は閉鎖状態となる。内筒4が90度回転したことを回転センサー28が確認し、その信号で図3に示すシリンダー21´´が作動する。上端に連結したクラッチアーム15´が支点16´を中心に先端17´が下降し、クラッチアーム先端17´に連結した作動クラッチ11´を下方に押圧するので、作動クラッチ11´は、固定クラッチ10´に噛み合う。固定クラッチ10´は主軸8に固定されており、主軸8には、図2に示すようにワークガイド6が固定されている。ワークガイド6は、薄板から筒状で多孔状体に面する面は開口部に形成されている。
【0030】
シリンダー21´のエンド信号により、モーター20が低速で右回転方向に回転する。主軸8に連結されたワークガイド6が投入された麺を挟むようにして、原点から90度回転した位置を回転センサー28´が検出し、モータをこの位置に停止させる。
【0031】
麺が90度回転した位置は、外筒1上面板2に埋設した高温蒸気噴出パイプ23の真下に位置し、同時に回転センサー28´の信号により、高温蒸気がシャワー状に噴出を開始し、麺の上面に強く当たるシャワーポイントである。同時にワークガイド6´がフリーの状態にある多孔状体5の内側面に取り付けたストッパーに当たって、そのまま多孔状体5と同時回転を行う。ワークガイド6と6´とは対向しているが、ワークガイド6に麺が投入されて90度回転すると、ワークガイド6´が多孔状体5の内側面に取り付けたストッパーに当たるようになっている。
【0032】
上記実施例では、説明の便宜上、内筒を90度回転後、ワークガイドを90度回転させているが、実際は、内筒とワークガイドの両方を同時に回転させた方が、時間が短縮されることから好ましい。勿論、多少の時間差を設けて内筒とワークガイドとを回転させても差し支えない。
【0033】
多孔状体5が回転する時点で、モーター20は、中速回転に変わる。一方、シャワーから噴出する水滴は、高温(200℃)の室内壁に当たって室内は高温・高圧の蒸気室に急変する。この常時高温蒸気を維持できることと、筒状の多孔状体5の回転運動の相乗効果によって麺は1分以内に徐々にほぐれて蒸し上がる。
【0034】
投入してから蒸し上がるまでの時間をタイマー設定しておき、タイムアップした信号によって、モーターを高速回転に変換し、遠心力により水分を切る。水切りされた水滴は、内側面に当たって蒸発すると同時に、外筒1底面に設けてある水分排出口29より、吸水ポンプで吸い上げ、外部に排出する。
【0035】
水切り時間もタイマー設定しておき、タイムアップした信号で、シリンダー21が作動し、ラックギヤー13とこれに歯合するピニオンギヤー12を、左方向に90度回転させて原点に戻す。同時に、ピニオンギヤー12に固定されている作動クラッチ11、これに噛み合う固定クラッチ10及びこれに固定されている内筒4も連動して原点に戻る。一方、水切りのタイムアップした信号でモーター20は、低速回転に変わって、センサー28´の原点位置で停止する。
【0036】
この位置は、最初に説明した通り、外筒1、内筒4、多孔状体5等のワーク投入口19の開口、下面のワーク排出口25の開口部が全て一致した状態で停止するので、排出口25の真下に食器が検出されていれば、麺は食器の中に落とし込める。更に、麺の千切れた部分が残っていても、低速でワークガイド6をワーク排出口25中心に左右に90度づつ振って、安全のために払い出しを行なうことができる。ここでクラッチ10´,11´の切断を行う。これで1サイクルの全ての動作が終わり、次の動作に移る。
【0037】
上記機構の中でクラッチ10,11の入り切り及びクラッチ10´,11´の入り切りを行っているので、蒸し器本体の構造物の加熱により、常時200℃の設定になっているが、未稼働中はクラッチで切り離しているので、主軸8を通して高温度がモーター、センサー及びシリンダー等に伝達するのを防いでいる。
【0038】
また、当然蒸し器本体の構造物は、断熱材で包み、出来るだけ外部への放熱の遮断策を講じるのが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、回転させながら蒸気を当てていることと水分は直ちに蒸気になることから、蒸気と多孔状体の回転運動の相乗効果で、麺がほぐれて蒸気が噴出し、1分以内の短時間で容易に解凍蒸上げできるから、自動販売機用の解凍蒸上げ装置としての利用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の解凍蒸上げ装置の全体図である。
【図2】ワークガイドを回転軸に連結した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の解凍蒸上げ装置の断面図である。
【図4】図3のC―C´矢視図である。
【符号の説明】
【0041】
1・・・・・・・・・・・外筒
2・・・・・・・・・・・外筒上面板
3・・・・・・・・・・・外筒下面板
4・・・・・・・・・・・内筒
5・・・・・・・・・・・多孔状体
6・・・・・・・・・・・ワークガイド
8・・・・・・・・・・・主軸(回転軸)
9・・・・・・・・・・・冷凍固形食品(ワーク)
10,10´・・・・・・・固定クラッチ
11,11´・・・・・・・作動クラッチ
12・・・・・・・・・・ピニオンギヤー
13・・・・・・・・・・ラックギヤー
15,15´・・・・・・・クラッチアーム
16, 16´・・・・・・支点
17,17´・・・・・・・クラッチアーム先端
18,18´・・・・・・・クラッチアーム後端
19・・・・・・・・・・ワーク投入口
20・・・・・・・・・・モーター
21, 21´, 21´´・シリンダー
22・・・・・・・・・・ヒーター
23・・・・・・・・・・高温・高圧水噴射パイプ
25・・・・・・・・・・ワーク排出口
26・・・・・・・・・・高温・高圧水噴出口
28, 28´・・・・・・回転センサー
29・・・・・・・・・・水分排出口






【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒に回動し得るように嵌合する内筒と、内筒に嵌合する多孔状体と、内筒を直接若しくは外筒を介して高温に加熱するヒーターとを具備し、前記外筒と内筒の上面板には、冷凍固形食品の投入口と、冷凍固形食品を投入後前記多孔状体を回転させながら高温蒸気を噴射する蒸気噴出口が設けられ、前記外筒の下面板には、解凍蒸上げ後前記多孔状体を回転させながら水切りをする水分排出口と、解凍蒸上げ後固形食品を排出するワーク排出口とを具備したことを特徴とする解凍蒸上げ装置。
【請求項2】
前記内筒は、底面を有する請求項1記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項3】
前記内筒を150〜250℃に加熱する請求項1又は2記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項4】
前記外筒の内周面は、円筒体で、前記内筒は、外周面が円筒体に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項5】
前記内筒、外筒及び多孔状体の上面板若しくは開口に形成された冷凍固形食品の投入口が連通した状態で、前記内筒、外筒及び多孔状体の下面板若しくは開口に形成された冷凍固形食品の排出口も連通している請求項1〜4のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項6】
回転軸に前記冷凍固形食品を収容するワークガイドを連結し、該ワークガイドは、前記多孔状体内に位置し該ワークガイドを回転させることによって、多孔状体を回転させる請求項1〜5のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項7】
前記ワークガイドは、板体で筒状に形成し、前記多孔筒状体に面する面は、開口している請求項1〜6のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項8】
前記内筒を投入口及び排出口が少なくとも閉鎖されるまで内筒を所定の角度回転させる装置と、前記多孔状体若しくはワークガイドを内筒と同じ角度回転させる装置とを具備し、該回転位置では、内筒と外筒の多数の蒸気噴出口が連通した状態で前記冷凍固形食品に高温蒸気を噴射する請求項1〜7のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項9】
内筒に固定クラッチを連結し、該固定クラッチに噛み合う作動クラッチを回転させることにより、内筒を所定の角度回転させる請求項1〜8のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項10】
前記作動クラッチは、作動クラッチに連結したギャーを該ギャーに歯合するギャーで回転させることにより回転させる請求項9記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項11】
前記多孔状体若しくはワークガイドを回転させる回転軸を固定クラッチと作動クラッチを介してモーターの回転軸に連結し、該作動クラッチを回転させることにより、前記多孔状体若しくはワークガイドを所定の角度回転させる請求項1〜10のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項12】
前記固定クラッチと作動クラッチの動力の伝達の「接/断」は、クラッチアームを作動クラッチに連結し、該クラッチアームの先端を上下運動させて行う請求項8〜11のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項13】
シリンダーの先端に前記クラッチアームを連結し、該シリンダーの上下運動で該クラッチアーム先端を上下運動させる請求項12に記載の解凍蒸上げ装置。
【請求項14】
前記冷凍固形食品は、半冷凍固形食品である請求項1〜13のいずれかに記載の解凍蒸上げ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−103860(P2012−103860A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251179(P2010−251179)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(509090265)
【Fターム(参考)】