説明

触媒コンバータ及びその製造方法

【課題】サイズを増加することなく、コストを低減できる排気管の湾曲部分にメタル担体を配置した触媒コンバータを提供する。
【解決手段】湾曲部分の湾曲加工時に支点となる位置と排気管(20)の中心で点対照となる第1の位置(32a)を中心として第1のロウ材(31a)を、支点の排気ガス流れ方向上流の第2の位置(32b)を中心として第2のロウ材(31b)を、支点の排気ガス流れ方向下流の第3の位置(32c)を中心として第3のロウ材(31c)を、それぞれ巻き付けたメタル担体(30)を、排気管(20)に圧入し、メタル担体(30)が圧入された排気管(20)を焼成することにより、メタル担体(30)と排気管(20)とをロウ接合し、支点において排気管を湾曲加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等に用いられる内燃機関の排気ガスを浄化するための触媒コンバータに関し、より詳細には、湾曲加工される触媒コンバータ及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に自動車等の内燃機関の排気系には、排気ガスを浄化するための触媒コンバータが配置されている。この触媒コンバータには、金属箔製の平板と波板とから形成されたメタル担体が広く用いられている。
【0003】
この触媒コンバータは、メタル担体に担持されている触媒の活性温度に素早く達するように触媒メタル担体の温度を素早く上昇させるために内燃機関近傍におかれることが望ましい。しかしながら、近年、車両の小型・軽量化、補機類の増加等によりエンジンルームは狭小となっており、触媒コンバータの搭載位置に制約が多くなる。
【0004】
これに対応するために、排気管の湾曲部分にメタル担体を配置して、搭載位置の自由度を高めることが考えられている。
【0005】
排気管の湾曲部分にメタル担体を配置する方法としては、メタル担体を排気管に挿入したのち、排気管を曲げ加工することが好ましい。メタル担体を内装する排気管を曲げ加工する場合には、管方向に厚さが小さいメタル担体を複数挿入して所望の触媒とする方法(特許文献1参照)が知られている。
【0006】
また、排気管にメタル担体を収納したのち、非圧縮性物質をメタル担体に充填して曲げ加工を行う方法(特許文献2参照。)も知られている。
【特許文献1】特許第3118519号公報
【特許文献2】特開平10−115217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の特許文献1のように、メタル担体を複数に分割して圧入する方法では、複数の担体を用意するため製造コスト及び部品コストが上昇し、また、複数の担体を順次圧入するために工程が増えコストが増加してしまうという問題点がある。また、担体同士に隙間を設けることにより触媒コンバータ全体のサイズが大きくなってしまうという問題点がある。
【0008】
また、特許文献2のように、非圧縮性物質を充填する場合には、この非圧縮性物質を充填及び排出する工程が必要となり、コストが増加してしまうという問題がある。
【0009】
本願発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、排気管の湾曲部分にメタル担体を配置した触媒コンバータにおいて、製造工程や部品点数を増加することがなく、サイズやコストを低減できる触媒コンバータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、排気管の湾曲部分に内装されるメタル担体により構成される触媒コンバータの製造方法において、前記湾曲部分の湾曲加工時に支点となる位置と前記排気管の中心で点対照となる第1の位置を中心として第1のロウ材を、前記支点の排気ガス流れ方向上流の第2の位置を中心として第2のロウ材を、前記支点の排気ガス流れ方向下流の第3の位置を中心として第3のロウ材を、それぞれ巻き付けたメタル担体を、前記排気管に圧入し、前記メタル担体が圧入された前記排気管を焼成することにより、前記メタル担体と前記排気管とをロウ接合し、前記支点において前記排気管を湾曲加工することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置に巻き付けられるロウ材は、それぞれ、メタル担体外周の半周よりも大きな長さとすることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置は、それぞれ所定の間隔を備えていることを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
【0013】
請求項4の発明は、排気管の湾曲部分に内装されるメタル担体により構成される触媒コンバータにおいて、前記湾曲部分の湾曲加工時に支点となる位置と前記排気管の中心で点対照となる第1の位置、前記支点の排気ガス流れ方向上流の第2の位置、及び、前記支点の排気ガス流れ方向下流の第3の位置が、それぞれロウ接合されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置におけるロウ接合は、それぞれ、メタル担体外周の半周よりも大きな長さとすることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置は、それぞれ所定の間隔を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によると、第1、第2及び第3の位置でロウ接合した後、支点において排気管を湾曲加工するので、触媒コンバータの製造工程や部品点数を増加することがなく、メタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができるとともに、サイズやコストを低減することができる。
【0017】
請求項2の発明によると、第1の位置、第2の位置及び第3の位置に巻き付けられるロウ材は、それぞれ、メタル担体外周の半周よりも大きな長さとするので、最低限のロウ接合によって、メタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができる。
【0018】
請求項3の発明によると、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置は、それぞれ所定の間隔を備えているので、湾曲加工時のメタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができるとともに、熱応力によるメタル担体の破損を防ぐことができる。
【0019】
請求項4の発明によると、湾曲加工時の支点に対して、第1、第2及び第3の位置でロウ接合するので、触媒コンバータの製造工程や部品点数を増加することがなく、メタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができるとともに、サイズやコストを低減することができる。
【0020】
請求項5の発明によると、第1の位置、第2の位置及び第3の位置に巻き付けられるロウ材は、それぞれ、メタル担体外周の半周よりも大きな長さとするので、最低限のロウ接合によって、メタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができる。
【0021】
請求項6の発明によると、前記第1の位置、第2の位置及び第3の位置は、それぞれ所定の間隔を備えているので、湾曲加工時のメタル担体のつぶれや剥離の発生を抑えることができるとともに、熱応力によるメタル担体の破損を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0023】
排気管中にメタル担体を内装した触媒コンバータにおいて、排気管の湾曲部分にメタル担体を配置する場合は、排気管に予めメタル担体を収納した後、プレス機等によってこのメタル担体部分の湾曲加工を行うことが一般的である。
【0024】
この場合、メタル担体を予め排気管にロウ接合した後に湾曲加工する方法、又は、湾曲加工を行った後にメタル担体と排気管とをロウ接合する方法が考えられる。
【0025】
なお、メタル担体は、ステンレスの金属箔よりなり、平板とあらかじめ波状に加工された波板とを多重に巻き回して平板と波板で囲まれた通路を排気ガス通路となるように形成されており、これら平板と波板との接触部に加圧しながら真空中で焼成することにより平板と波板とが拡散接合して、メタル担体を形成する。この焼成時に排気管内面とメタル担体の外周部のロウ付けが同時に行われる。
【0026】
ここで、排気管の湾曲加工による排気管の変形に伴って、メタル担体がつぶれたり、排気管からの剥離が発生する場合がある。メタル担体につぶれが発生した場合には排気ガス通路が塞がれるため排気ガスが通過し難くなり、排気ガスの浄化効率が低下したり、排気ガスの圧力損失の増加により燃費が悪化する。また、排気管からの剥離が発生した場合は排気ガスがメタル担体を通過しないまま排出されるため、やはり、排気ガスの浄化効率が低くなるほか、振動による音性能の悪化が発生する。
【0027】
一方で、メタル担体は、排気ガスの高温にさらされるため、この熱応力により膨張・収縮を繰り返すとともに排気管との熱容量との差がある。そのため、メタル担体のつぶれや剥離を防ぐべくロウ材を多く用いると、例えばメタル担体の円周方向すべてを排気管とロウ接合したような場合には、接合部からメタル担体に大きな応力が発生しメタル担体が容易に破損してしまう。そのため、ロウ材は必要最小限に抑えることが望ましい。
【0028】
そこで、本願発明は、以下に説明するように、メタル担体を排気管に接合するロウ材の配置を適切に行うことにより、サイズを増加させることなく、また、コストを増やすことなく、メタル担体のつぶれや剥離が発生しない触媒コンバータを製造する。
【0029】
図1及び図2は、本発明の実施の形態の触媒コンバータ10の断面図である。
【0030】
なお、図1は、湾曲加工前の状態を示し、図2は湾曲加工後の状態を示す。また、排気ガスの流れは、図の矢印Gで示すように下側から上側に向かうものとする。
【0031】
図1に示すように、触媒コンバータ10は、排気管20にメタル担体30が収納されて構成される。なお、図示されていないが、メタル担体30は、箔状の平板と波板とを、排気管20のガス流れ方向を軸として多重に巻回して構成される。
【0032】
この図1に示すような直線状の触媒コンバータ10を、A点及びB点を支点として湾曲加工することによって、図2に示すような曲線状の触媒コンバータ10を製造する。
【0033】
以下に、A点を支点として湾曲加工されるa部(図2参照)について、その製造方法を説明する。
【0034】
まず、直線状の排気管20にメタル担体30を圧入する。メタル担体30は、平板と波板とが多重に巻回されて構成されている。このメタル担体20は図示しない治具等を用いて周囲から加圧して径を若干小さくした上で、排気管20の所定位置に圧入する。
【0035】
このメタル担体30の圧入に先立って、メタル担体30の所定の位置に箔状のロウ材を巻き付け、スポット溶接等を用いて固定しておく。このロウ材の巻き付け位置は、図1に示すように、支点であるA点と対向する位置(第1の位置32a)、A点から排気管20のガス流れ方向上流側の位置(第2の位置32b)、及び、A点から排気管20のガス流れ方向下流側の位置(第3の位置32c)、の三ヶ所とする。
【0036】
これら三ヶ所のロウ材の巻き付け部分は、ロウ接合を行わず湾曲加工した場合に排気管20からメタル担体30が剥離してしまう部分である。また、ロウ材の巻き付け長さは、メタル担体30の全周ではなく、半周よりも若干大きな長さとする。
【0037】
より具体的には、これら三ヶ所のロウ材の位置は以下の通りである。
【0038】
第1のロウ材31aは、湾曲加工の支点となるA点と排気管20の中心で点対照となる第1の位置32aを中心として、メタル担体30の外周に、メタル担体30の外周の半周よりも若干大きな長さとしたロウ材を巻きつける。
【0039】
また、第2のロウ材31bは、A点から排気管20のガス流れ方向上流側の第2の位置32bを中心として、メタル担体30の外周に、メタル担体30の外周の半周よりも若干大きな長さとしたロウ材を巻きつける。
【0040】
また、第3のロウ材31cは、A点から排気管20のガス流れ方向下流側の第3の位置32cを中心として、メタル担体30の外周に、メタル担体30の外周の半周よりも若干大きな長さとしたロウ材を巻きつける。
【0041】
これら、第1のロウ材31a、第2のロウ材31b及び第3のロウ材31cは、それぞれ所定の間隔をもって巻き付けられる。
【0042】
なお、この所定の間隔は、排気管20の径やメタル担体30の形状等から、排気管30の湾曲加工によりメタル担体30が変形する際の余裕代として最適な間隔とする。
【0043】
このように、メタル担体30は、支点A点の近傍となる三ヶ所に板状のロウ材を巻き付けた後、周囲より加圧して径を若干小さくした上で、排気管20の所定位置に圧入する。
【0044】
なお、ロウ材をメタル担体30の全周にわたり巻き付け、ロウ接合してしまうと、排気管とメタル担体の熱変形による熱応力によりメタル担体の破損の可能性がある。そのため、熱応力の緩和のために、全周をロウ接合しない。また、湾曲加工時に、排気管20の変形に伴いメタル担体30も変形するが、隣り合うロウ接合部分は半周よりも大きいため、湾曲加工時に排気管20とメタル担体30との剥離を防止できる。剥離を防止できることで、メタル担体30のつぶれも防止できる。
【0045】
次に、メタル担体30を圧入した排気管20を、真空雰囲気中において所定の温度で所定時間以上加熱することにより焼成を行う。
【0046】
これにより、メタル担体30を構成する平板と波板との接触部が拡散結合されるとともに、メタル担体30の外周側では、メタル担体30と排気管20とがロウ接合される。
【0047】
次に、メタル担体30と排気管20とのロウ接合が完了した後、A点を支点として湾曲加工を行う。
【0048】
この結果、図2のa部に示すように、A点を支点として湾曲加工がなされる。
【0049】
この場合、A点付近のメタル担体30は、A点の変形に伴って圧縮方向に力が加わるが、第1の位置32aの第1のロウ材31aによるロウ接合により曲げの頂点方向に引っ張られる。これにより、A点位置でのメタル担体30のつぶれが発生せず、A点と対向する第1の位置32aではロウ接合により剥離が発生しない。
【0050】
同様に、第2の位置32bの第2のロウ材31bによるロウ接合により、第2の位置32bと対向する部分付近のメタル担体30のつぶれが発生せず、第2の位置32bではロウ接合により剥離が発生しない。
【0051】
同様に、第3の位置32cの第3のロウ材31cによるロウ接合により、第3の位置32cと対向する部分付近のメタル担体30のつぶれが発生せず、第3の位置32cではロウ接合により剥離が発生しない。
【0052】
特に、第1のロウ材31aと、第2または第3のロウ材31b、cとは、円周方向に重複部分ができるようにオーバーラップしてロウ接合されているので、剥離が発生を抑えることができるのである。
【0053】
以上の手順により、排気管20の湾曲部分にメタル担体30を配置した触媒コンバータ10が製造される。
【0054】
なお、図2のb部についてもa部と同様に湾曲加工がなされる。すなわち、支点であるB点と対向する第1の位置、及び、B点から排気管20のガス流れ方向上流側の第2の位置及び下流側の第3の位置にそれぞれ第1、第2及び第3のロウ材を巻き付け、これを焼成することによりロウ付けを行う。そして、B点を支点として湾曲加工を行う。この結果、図2のb部に示すように、B点を支点として湾曲加工がなされ、この部分のメタル担体30のつぶれや剥離が発生しない。
【0055】
なお、a部及びb部が近接している場合は、ロウ材を共通としてもよい。すなわち、a部の支点A点の下流側の第3の位置32cと、b部の支点B点の上流側の第2の位置とを、一つのロウ材としてもよい。
【0056】
以上のように、本発明の実施の形態の触媒コンバータ10は、排気管20に、予め所定の位置に板状のロウ材を巻き付けたメタル担体30を圧入し、これを焼成することによってロウ接合した後に、湾曲加工を行う。特に、これらロウ接合の位置は、湾曲加工の支点と対向する第1の位置32a、支点から排気管20のガス流れ方向上流側の第2の位置32b、及び、支点から排気管20のガス流れ方向下流側の第3の位置32cの三ヶ所とする。
【0057】
これにより、湾曲加工のために製造工程を増やすことなく、湾曲加工時に、排気管20の内部でメタル担体30が排気管20からの剥離やつぶれの発生を抑えることができ、製造時のコストを抑えることができるとともに、製品不良の発生を抑えた触媒コンバータ10を提供することができる。
【0058】
また、湾曲加工のために、排気管20に内装されるメタル担体30を分割して複数圧入する必要がないため、部品点数や製造工程を増やすことなく、触媒コンバータ10のサイズをコンパクトにすることができる。
【0059】
このように製造された、メタル担体30が内装された排気管20を湾曲加工した触媒コンバータ10を、例えば、内燃機関を搭載する車両に用いることにより、触媒コンバータの搭載位置の自由度が増すため、触媒コンバータ10の排気ガス浄化効率が高められるとともに、エンジンルームのスペース効率を高めることができる。
【0060】
また、車両の床下の形状に合わせて曲げ加工したものを設置することができるようになり最低地上高などの制約を受けずに設置の自由度を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施の形態の触媒コンバータの断面図であり、湾曲加工前の状態を示す。
【図2】本発明の実施の形態の触媒コンバータの断面図であり、湾曲加工後の状態を示す。
【符号の説明】
【0062】
10 触媒コンバータ
20 排気管
30 メタル担体
31a、31b、31c ロウ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気管(20)の湾曲部分に内装されるメタル担体(30)により構成される触媒コンバータ(10)の製造方法において、
前記湾曲部分の湾曲加工時に支点となる位置と前記排気管(20)の中心で点対照となる第1の位置(32a)を中心として板状の第1のロウ材(31a)を、前記支点の排気ガス流れ方向上流の第2の位置(32b)を中心として板状の第2のロウ材(31b)を、前記支点の排気ガス流れ方向下流の第3の位置(32c)を中心として板状の第3のロウ材(31c)を、それぞれ巻き付けたメタル担体(30)を、前記排気管(20)に圧入し、
前記メタル担体(30)が圧入された前記排気管(20)を焼成することにより、前記メタル担体(30)と前記排気管(20)とをロウ接合し、
前記支点において前記排気管(20)を湾曲加工することを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の触媒コンバータの製造方法において、
前記第1の位置(32a)、第2の位置(32b)及び第3の位置(32c)に巻き付けられるロウ材(31a、31b、31c)は、それぞれ、メタル担体(30)外周の半周よりも大きな長さとすることを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の触媒コンバータの製造方法において、
前記第1の位置(32a)、第2の位置(32b)及び第3の位置(32c)は、それぞれ所定の間隔を備えていることを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
【請求項4】
排気管(20)の湾曲部分に内装されるメタル担体(30)により構成される触媒コンバータにおいて、
前記湾曲部分の湾曲加工時に支点となる位置と前記排気管(20)の中心で点対照となる第1の位置(32a)、前記支点の排気ガス流れ方向上流の第2の位置(32b)、及び、前記支点の排気ガス流れ方向下流の第3の位置(32c)が、それぞれロウ接合されていることを特徴とする触媒コンバータ。
【請求項5】
請求項4に記載の触媒コンバータにおいて、
前記第1の位置(32a)、第2の位置(32b)及び第3の位置(32c)におけるロウ接合は、それぞれ、メタル担体(30)外周の半周よりも大きな長さとすることを特徴とする触媒コンバータ。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の触媒コンバータにおいて、
前記第1の位置(32a)、第2の位置(32b)及び第3の位置(32c)は、それぞれ所定の間隔を備えていることを特徴とする触媒コンバータ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−178671(P2009−178671A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20658(P2008−20658)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】