説明

計測管理システム、および計測管理プログラム

【課題】 簡略な操作で施行管理をしやすくした計測管理システム、および計測管理プログラムの提供。
【解決手段】 CPU2は、メモリ3に記憶されている汎用の表計算プログラムを起動し、トンネル周辺地域の地表面などの計測対象個所のXYZ座標の3次元計測データを計測管理フォルダ10から読み出す。次に、CPU2は、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算し、前記計測データの座標を変換する。さらに、CPU2は、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成し、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を前記汎用の表計算プログラムの実行により作成して、前記グラフと図形をモニタ4に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡略な操作でトンネルなどの施行管理をしやすくした計測管理システム、および計測管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
トンネルエ事では、坑口部を掘削する際、トンネル坑口部の斜面安定を確認するため、地表面の沈下量を計測することが義務付けられている。ここで、設計基準・仕様書などで義務付けられているのは沈下量(Z軸方向の変位)の計測なので、これまではレベル(水準儀)とスタッフ(標尺)を使って、測定点の標高を測定していた。最近では、地表面に測量用のターゲット(反射シートやプリズムなど)を設置し、トータルステーション(光波測距儀)を使って、ターゲットのXYZ座標を測定するのが一般的になってきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、山岳斜面などの測定対象物における空間位置を計測するためにトータルステーションを用いる例が記載されている。トータルステーションを使った測定では、XYZ座標が得られるが、そのうちZ座標のみを使って沈下量の計測管理を行い、XY方向の変位は使われていない。
【0004】
【特許文献1】特開2002−31529号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、地表面の変位をより正確に把握するには、XY方向の変位も利用することが望ましい。このため、コンピュータを使った測量専用の高度な専門プログラムでは、XY方向の変位量も図化するものがあったが、トンネルの計測管理用プログラムとは一体化しておらず、汎用性に乏しく、費用も嵩むため、ほとんど使われていないという問題があった。また、計測結果は経時グラフに表示していたが、これでは、トンネル坑口斜面の挙動が把握しにくいという問題があった。さらに、沈下分布図などは別途CADで描いていたため、現揚職員の負担が大きくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、簡略な操作でトンネルなどの施工管理をしやすくした計測管理システム、および計測管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明の計測管理システムは、汎用の表計算プログラムを格納する手段、計測対象個所の基準座標系でのXYZ座標の3次元計測データの入力手段、前記各計測データを記憶する手段、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算する手段、前記計測データの座標を所定の座標系に変換する手段、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成する手段、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を前記汎用の表計算プログラムの実行により作成する手段、前記グラフと図形を出力する手段、とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の計測管理システムは、前記グラフは、計測対象個所におけるXYZ成分のそれぞれの変位量の経時変化であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の計測管理システムは、前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記グラフは、前記トンネルの切羽進行と変位量の関係を示すグラフであることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の計測管理システムは、前記グラフは、計測対象個所の沈下量分布図であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の計測管理システムは、前記図形は、前記XYZ成分のうちの2方向の変位量をベクトル表示した図形であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の計測管理システムは、前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記図形は、前記トンネルの平面図、縦断面図、正面図に対応させて表示した前記XYZ成分の変位量であることを特徴とする。
【0013】
本発明の計測管理プログラムは、コンピュータに、計測対象個所のXYZ座標の3次元計測データを入力する手順と、前記各計測データを記憶する手順と、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算する手順と、前記計測データの座標を変換する手順と、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成する手順と、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を汎用の表計算プログラムの実行により作成する手順と、前記グラフと図形を出力する手順と、を実行させるための計測管理プログラムであって、前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記グラフと図形を作成する手順は、(1)前記XYZ成分の変位量の経時変化グラフ、(2)切羽進行と変位量の関係のグラフ、(3)沈下量分布図、(4)変位量のベクトル表示図、のいずれか、またはすべてを作成する手順であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の計測管理システムにおいては、自動入力、自動作図機能を有しているので、測定対象個所の変位量を判断するためのグラフや図形作成のための現場職員の省力化が図れた。また、測定対象個所であるトンネル坑口の地表変位が、分布図やベクトル図でビジュアルに表示され、施工管理がしやすくなるという利点がある。さらに、計測管理プログラムにより、コンピュータを設置している環境において、工事現場などでも時間や場所の制約を受けずに所定のグラフや図形を作成することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明にかかる計測管理システムの実施形態を示す全体のシステム構成図である。図1において、計測管理システム1には、CPU2、汎用ソフトウェア(プログラム)を記憶するメモリ3、モニタ4、計測管理フォルダ10を有する記憶手段が設けられている。CPU2を起動し、メモリ3に記憶されている汎用ソフトウェアを読み出す。この汎用ソフトウェアは、データシート、グラフ、線を作図できる市販の表計算ソフトのようなソフトウェアである。
【0016】
モニタ4に汎用ソフトウェアのメニュー画面を表示し、指定されたファイルを開く。ここで、記憶手段に記憶されている計測管理フォルダ10には、地表変位計測フォルダ11、他の計測項目のフォルダ(1)12、他の計測項目のフォルダ(2)13などが設けられている。例えば、地表変位計測フォルダ11には地表変位計測用ファイル20が設定されており、地表変位計測用ファイル20は各種シートや表示図のファイルが設定されるツリー構造となっている。地表変位計測用ファイル20には、測定値のシート21、変位量のシート22、経時変化グラフのシート23、切羽進行と変位量グラフのシート24、沈下量分布作成図25、変位量ベクトル表示図26が設定されている。
【0017】
図2は、本発明の処理手順を示すフローチャートである。図2において、処理プログラムをスタートさせ(S1)、対象測定点の計測を行う(S2)。この計測は、測量機器(光波測距儀)による測量で、対象測定点の基準座標系(基準座標系としては例えば公共測量座標系がある)でのXYZ座標(3次元直交座標:X、Yは水平方向、Zは鉛直方向)を取得する。次に、計測管理システムを起動して、既往の計測データファイルを呼び出す(S3)。以下の破線内(A)の処理は、システムの自動処理となる。
【0018】
データ転送(S4)では、SDメモリカードなどの記憶媒体で測量機器からコンピュータ(パソコン)にデータを入力する。変位量計算(S5)では、測定値と初期値とを比較して、各測定点のXYZ座標の変位量を計算する。座標変換(S6)は、変位量を表示する際に視覚で見やすくするために行う。具体的には、実際の工事の際の測量において使用している基準座標系から、工事個所、例えばトンネルに向かって「手前がX+」、「右側がY+」の所定の座標系(本)に変換する。この座標変換については、図4で後述する。
【0019】
グラフ作成(S7)では、XYZ成分の変位量の経時変化グラフ、および切羽進行と変位量の関係のグラフを作成する。沈下量分布図作成(S8)では、沈下量の分布図を作成する。変位量ベクトル図作成(S9)では、各測定点における水平方向、垂直方向の変位量を分かりやすくベクトル表示した図を作成する。これらの各処理が終了すれば、処理プログラムを終了する(S10)。
【0020】
図3は、本発明の実施形態にかかる仮想のトンネルTの地表沈下測定結果を示す説明図である。図3(a)は、トンネルTの坑口から10mの横断面図、図3(b)は、トンネルTの坑口から40mまでのトンネルセンター縦断面図である。B―1−1〜B―1−8は測定点を示している。これらの各測定点の位置関係は、図4(b)に示されている。図3(b)では、各測定点における2005年2月11日〜同年同月23日までの5回の測定日(測定時間はいずれも12時)の、杭口からの距離に対応するZ成分の沈下量(mm)を表示している。
【0021】
図3(b)のトンネルセンター縦断面において、(イ)〜(ホ)で示すようにトンネル工事が進行したものとする。図3は、(イ)〜(ホ)の工事進行に合わせた地表の沈下量を示すものであり、図3(a)には、坑口から10m内部の位置に対応させたB―1−1〜B―1−5の測定点における地表沈下が示されている。また、図3(b)には、坑口から掘削方向(水平方向)に対応させたB―1−1、B―1−6、B―1−7、B―1−8の各測定点における地表沈下が示されている。図3(a)、(b)の(X)は、各測定点における初期値である。図3(b)においては、切羽の位置と沈下量の関係がわかるように、沈下量と切羽位置を同色で表示することができる。
【0022】
図4は、本発明の実施形態における座標変換の説明図である。図4(a)は、トンネルTの周辺における基準座標系での地表の実際の測定データのX軸(+)、Y軸(+)方向を示しており、図4(b)は、座標変換後のX軸(+)、Y軸(+)方向を示している。図4(a)では、基準点1(X、Y、Z軸座標が0、0、0)に対して、測定データのX軸(+)方向は、図示左方向に設定されている。また、測定データのY軸(+)方向は、図示下側に設定されている。Pは測定機械の設置位置を示している。
【0023】
図4(b)は、図3(b)のトンネルセンター縦断面に対応する平面図である。図4(b)において、工事座標系への座標変換後のX軸(+)方向は、図示右側方向に設定されており、座標変換後のY軸(+)方向は、図示上側方向に設定されている。B−1−1〜B−1−12は測定点であり、B−1−1、B−1−6〜B−1−8はトンネルの中心線上に設定される。また、測定点B−1−1〜B−1−5は杭口から10mのほぼ等距離の位置に、坑口の横方向平面と平行に設定されており、測定点B−1−8〜B−1−12は坑口から遠いほぼ等距離の位置に、杭口の横方向平面と平行に設定されている。
【0024】
図7は、仮想のトンネル工事における地表沈下測定データシートの例を示す説明図である。このデータシートには、縦方向に時系列で配列された計測日時に対応させて、横方向に切羽の位置(上半、下半、インバート)、各測定点B−1−1、B−1−2、・・・の基準座標系でのXYZ座標の記録を表示している。測定点の数は任意に設定されるが、図4のような設定とすると12個所となる。
【0025】
図8は、図7のような地表沈下測定データシートの測定値から得られる変位量を、工事座標系へ座標変換した変位量のデータシートの例を示す説明図である。このデータシートは、座標変換しているが、Z座標は鉛直方向で変わりはないので、測定データから得られた変位量を座標変換せずそのまま表示している。坑口正面に向かって「手前に変位をX+」、「右に変位をY+」としている。なお、図8は変位量の座標変換の例示であって、図7の測定値と対応しているものではない。
【0026】
図9は、沈下量の経時変化を示すグラフである。横軸には経過時間(日)をとり、縦軸には沈下量(mm)と、坑口からの切羽進行(m)がとられている。また、図10は、坑口からの切羽進行と沈下量の関係を示すグラフである。図10の横軸には坑口からの切羽進行(m)をとり、縦軸には沈下量(mm)をとっている。図9、図10は、図8のデータシートに基づいて作成され、測定点はB−1−1〜B−1−12の12個所である。これらのB−1−1〜B−1−12の測定点は、図4で説明した測定点と対応させることができる。
【0027】
図9、図10のグラフにおいては、例えばトンネル工事をしている際の坑道周辺の地表沈下量(Z座標)を、工事経過時間、または坑口からの切羽進行に伴いどのように変化しているかを視覚により把握できる。このため、坑道周辺の岩盤構造の強度などの情報が得られ、地表沈下量が規定値よりも大きい個所に対する対応策などを、事前に処理することが可能になる。
【0028】
本発明の実施形態においては、Z座標の沈下量のみならず、XY座標の平面の変位量を表示することができる。図5は、このような本発明のXYZ座標の変位量を表示する例を示す説明図である。図5の例では、測定点は図5(a)に示されているようにB−1−1〜B−1−12の12個所と、B−2−1〜B−2−7の7個所の合計19点である。
【0029】
図5(a)は、XY断面の平面図、図5(b)は、XZ断面のトンネル縦断方向における各測定点B−1−1〜B−2−7の変位量を表示している。図5(a)においては、トンネルTの手前方向となるX方向の変位表示のスケールを50mm、トンネルTの図示右方向となるとなるY方向の変位表示のスケールを50mmとしている。図5(a)は、このようなX方向およびY方向の変位表示のスケールを設定した際に、各測定点のX方向およびY方向の変位(XY座標)を測定日時毎に求め、これらのXY座標を線分で結び表示している。
【0030】
図5(b)においては、トンネルTの手前方向となるX方向の変位表示のスケールを50mm、トンネルTの図示下方向となるとなるZ方向の変位表示のスケールを50mmとしている。図5(b)は、このようなX方向およびZ方向の変位表示のスケールを設定した際に、各測定点のX方向およびZ方向の変位(XZ座標)を測定日時毎に求め、これらのXZ座標を線分で結び表示している。
【0031】
図5(a)、(b)は、各測定点におけるXY平面方向、およびXZ縦方向における変位量を測定日時に合わせて逐次表示している。このため、各方向の経時的変位量を把握することができる。また、この例では19点すべての測定点の変位量を表示しているので、各測定点の変位量を視覚により対比判断することができる。
【0032】
図6は、図5に示した各測定点における変位量から、ある測定日時における変位方向をベクトル表示した例を示す説明図である。図6(a)は図5(a)に対応しており、図6(b)は図5(b)に対応している。図6(a)のようなXY平面方向の変位ベクトルから、地表沈下のみならず、地表の転石変位の方向も判断することが可能となる。
【0033】
図1のCPU2は、メモリ3に記憶されている汎用の表計算プログラムを起動し、トータルステーションで計測されて計測管理フォルダ10に格納されている
トンネル周辺地域の地表面などの計測対象個所の基準座標系でのXYZ座標の3次元計測データを計測管理フォルダ10から読み出す。次に、CPU2は、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算し、前記計測データの座標を工事座標系に変換する。
【0034】
さらに、CPU2は、前記座標変換後の計測データに基づき測定値のシート21〜変位量ベクトル表示図26などのファイルで所定様式のデータシートを作成し、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を前記汎用の表計算プログラムの実行により作成して、前記グラフと図形をモニタ4に出力する。なお、グラフと図形をプリンタのような出力手段に出力する構成とすることもできる。
【0035】
また、図2のフローチャートから、本発明の実施形態にかかる計測管理プログラムは、コンピュータに、計測対象個所の基準座標系でのXYZ座標の3次元計測データを入力する手順(S1〜S4)と、前記各計測データを記憶する手順(S4)と、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算する手順(S5)と、前記計測データの座標を工事座標系に変換する手順(S6)と、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成する手順(S6からS7への移行の際の処理)と、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を汎用の表計算プログラムの実行により作成する手順(S7〜S9)と、前記グラフと図形を出力する手順(S9以後の処理)と、を実行させるものである。
【0036】
この計測管理プログラムは、具体的には、前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記グラフと図形を作成する手順は、(1)前記XYZ成分の変位量の経時変化グラフ(S7)、(2)切羽進行と変位量の関係のグラフ(S7)、(3)沈下量分布図(S8)、(4)変位量のベクトル表示図(S9)、のいずれか、またはすべてを作成する手順である。
【0037】
本発明の実施形態にかかる構成においては、汎用の表計算ソフトを用いて計測管理システムを作成する。マクロプログラムにより以下の機能を作成する。(1)データの自動入力を可能にする。トータルステーションのデータ記録媒体から、測定データを測定データー覧表に取り込む(キーボード入力は不要、直接テキストファイルを読み取る)。(2)基準座標系から、トンネルの斜面安定を表現しやすい工事座標系に変換する(図4参照)。(3)変位量を計算して経時変化グラフを作成する(図9参照)。(4)沈下量分布図を自動作図する。切羽の位置と沈下量の関係がわかるように、沈下量と切羽位置を同色で表示する(図3参照)。(5)水平方向の変位を表現するため、トンネル平面図・縦断図に、変位の軌跡と変位量のベクトル表示を行う(図5、図6参照)。
【0038】
このように、本発明においては、パソコン上で動き、表やグラフを扱う汎用プログラムを使用して、測定結果の基準座標系でのXYZ座標を処理し、トンネル上部斜面の変位を図化するものである。図1の図示番号21〜26に示されているように、測定値データシート、変位量データシート、変位量の経時変化グラフ、変位量と切羽進行のグラフなどが表計算ソフトのシートに常時作成されている。また、モニタ4に表示されている作図ボタンをクリックすると、沈下量分布図と、変位量ベクトル表示図が自動作図される。
【0039】
本発明の計測管理システムは、汎用プログラム上で動き、データシート、グラフ、沈下量分布図、変位量ベクトル表示図などは、すべて表計算ソフトのシート上に作成されるので、データの追加修正や、成果の後利用が簡単である。また、すでに開発運用されている汎用プログラム上で作動するトンネル計測管理プログラムと、一体化した操作が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明したように、本発明によれば、簡略な操作でトンネルなどの施行管理をしやすくした計測管理システム、および計測管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施形態に係る全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る説明図である。
【符号の説明】
【0042】
1・・・計測管理システム、2・・・CPU、3・・・メモリ、4・・・モニタ、10・・・計測管理フォルダ、11・・・地表変位計測ファイル、12、13・・・他の計測項目のフォルダ、20・・・地表変位計測用ファイル、21・・・測定用のシート、22・・・変位量のシート、23・・・経時変化のグラフ、24・・・切羽進行と変位量グラフのシート、25・・・沈下量分布図作成、26・・・変位量ベクトル表示図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汎用の表計算プログラムを格納する手段、計測対象個所の基準座標系でのXYZ座標の3次元計測データの入力手段、前記各計測データを記憶する手段、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算する手段、前記計測データの座標を所定の座標系に変換する手段、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成する手段、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を前記汎用の表計算プログラムの実行により作成する手段、前記グラフと図形を出力する手段、とを備えたことを特徴とする、計測管理システム。
【請求項2】
前記グラフは、計測対象個所におけるXYZ成分のそれぞれの変位量の経時変化であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の計測管理システム。
【請求項3】
前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記グラフは、前記トンネルの切羽進行と変位量の関係を示すグラフであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の計測管理システム。
【請求項4】
前記グラフは、計測対象個所の沈下量分布図であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の計測管理システム。
【請求項5】
前記図形は、前記XYZ成分のうちの2方向の変位量をベクトル表示した図形であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の計測管理システム。
【請求項6】
前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記図形は、前記トンネルの平面図、縦断面図、正面図に対応させて表示した前記XYZ成分の変位量であることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の計測管理システム。
【請求項7】
コンピュータに、計測対象個所のXYZ座標の3次元計測データを入力する手順と、前記各計測データを記憶する手順と、前記各計測データに基づきXYZ座標の変位量を演算する手順と、前記計測データの座標を変換する手順と、前記座標変換後の計測データに基づき所定様式のデータシートを作成する手順と、前記データシートに基づき所定様式のグラフと図形を汎用の表計算プログラムの実行により作成する手順と、前記グラフと図形を出力する手順と、を実行させるための計測管理プログラムであって、前記計測対象個所は、トンネル工事周辺地域の地表面であり、前記グラフと図形を作成する手順は、(1)前記XYZ成分の変位量の経時変化グラフ、(2)切羽進行と変位量の関係のグラフ、(3)沈下量分布図、(4)変位量のベクトル表示図、のいずれか、またはすべてを作成する手順であることを特徴とする、計測管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−40773(P2007−40773A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223711(P2005−223711)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)