説明

記録再生装置、記録再生方法

【課題】ローカル暗号で保存する記録コンテンツがコピー/ムーブ可能なコンテンツ(ダビング10、コピーフリー、ムーブ可)だった場合、記録完了後に自動でDTCP−IP対応機器にコピー/ムーブする。或いは、記録中に平行して自動でDTCP−IP対応機器にコピー/ムーブを行う。
【解決手段】制御部は、蓄積用ストレージへの記録指示を受け付けると、蓄積用ストレージへ番組の記録を実行する。制御部は、蓄積用ストレージへ記録された番組が、(1)コピー可能である、(2)自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーする設定になっている、(3)DTCP−IP対応のストレージが接続中である、の3つの条件を満たすとき、蓄積用ストレージへ記録された番組を、DTCP−IP対応のストレージへコピーする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、受信した番組を記録する記録再生装置および記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー回数制限を記録コンテンツに設けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のコピー個数の制限など、複雑なコピー制御情報が存在する中で、コピー操作時にユーザが容易に理解可能なインタフェースが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
また、IPネットワーク上でコンテンツの送受信を行う際に、コンテンツの著作権を保護するための仕組みとして、DTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)が知られている。
【0004】
放送された番組をハードディスク等のストレージに記録する場合、著作権保護のため、実際に記録に使用した記録再生機器でしか再生できないようにする必要がある。このため番組は記録再生機器固有の暗号鍵にて暗号化してからストレージに記録する。
【0005】
この場合、番組を記録した記録コンテンツを、ネットワークを介して接続されている複数の機器で共有したいというニーズに応えることができない。また、記録再生機器が故障した際に記録コンテンツを再生する手段がなくなるという問題がある。
【0006】
この問題は、ストレージ上の記録機器固有の暗号鍵にて暗号化されている記録コンテンツを、DTCP−IPによる暗号化に変換し、家庭内ネットワークにあるDTCP−IP対応のストレージにコピーすることで回避できる。このストレージは、DTCP−IP対応のストレージであれば何の機器でもよく、例えばDTCP−IP対応のストレージ機能を有するLAN HDDやHDDレコーダであってもよい。
【0007】
しかし、従来蓄積用ストレージに記録した番組のコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにコピーするためには、蓄積用ストレージに記録する操作の後、別にユーザ操作が必要になるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−305463号公報
【特許文献2】特開2009−016002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、蓄積用ストレージに記録した番組のコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにコピーするために、蓄積用ストレージに記録する操作の後、更なるユーザ操作を必要としない記録再生装置、記録再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明においては、番組を受信する受信手段と、前記番組がコピーまたはムーブ可能か否かを判断する判断手段と、前記番組をIPネットワーク上のストレージに記録するか否かの設定を記憶する記憶手段と、前記受信手段が受信した番組をローカル暗号化して記録媒体に記録する第1の記録手段と、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を再生する再生手段と、前記再生手段が再生した前記ローカル暗号化されている番組を暗号復号する暗号復号手段と、前記暗号復号手段が暗号復号した番組を、DTCP(Digital Transmission Content Protection)−IPによる暗号化を行い、この暗号化した番組を前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録する第2の記録手段と、前記記憶手段が記憶する設定内容がコピー動作を行う設定であると共に、前記判断手段がコピーまたはムーブ可能であると判断した場合に、前記再生手段、前記暗号復号手段、前記第2の記録手段に各々の処理を実行させ、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させる制御手段とを備えたことを特徴とする記録再生装置を提供する。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、この発明においては、受信手段により番組を受信し、判断手段により前記番組がコピーまたはムーブ可能か否かを判断し、記憶手段により前記番組をIPネットワーク上のストレージに記録するか否かの設定を記憶し、第1の記録手段により、前記受信手段が受信した番組をローカル暗号化して記録媒体に記録し、再生手段により、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を再生し、暗号復号手段により、前記再生手段が再生した前記ローカル暗号化されている番組を暗号復号し、第2の記録手段により、前記暗号復号手段が暗号復号した番組を、DTCP(Digital Transmission Content Protection)−IPによる暗号化を行い、この暗号化した番組を前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録し、制御手段により、前記記憶手段が記憶する設定内容がコピー動作を行う設定であると共に、前記判断手段がコピーまたはムーブ可能であると判断した場合に、前記再生手段、前記暗号復号手段、前記第2の記録手段に各々の処理を実行させ、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させることを特徴とする記録再生方法を提供する。
【0012】
なお、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても成立する。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、蓄積用ストレージに記録した番組のコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにコピーするために、蓄積用ストレージに記録する操作の後、更なるユーザ操作を必要としない記録再生装置、記録再生方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を適用したデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムを説明するための図。
【図2】デジタルテレビジョン放送受信装置111の主要な信号処理系を示す図。
【図3】デジタルテレビジョン放送受信装置111が、受信した記録対象の番組に対してローカル暗号を施して蓄積用ストレージであるHDD139に記録する動作を説明するための図。
【図4】デジタルテレビジョン放送受信装置111が、蓄積用ストレージであるHDD139に記録した番組を、DTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)に対応したDTCP−IP対応のストレージに記録する動作を説明するための図。
【図5】設定を行うための設定画面の例を示す図。
【図6】デジタルテレビジョン放送受信装置111の番組の記録動作を説明するためのフローチャート。
【図7】設定を行うための設定画面の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明を適用したデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
【0016】
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置111は、主として、薄型のキャビネット112と、このキャビネット112を起立させて支持する支持台113とから構成されている。そして、キャビネット112には、例えばSED(Surface-conduction Electron-emitter Display)表示パネル,液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示器114、スピーカ115、操作部116、リモートコントローラ117から送信される操作情報を受ける受光部118等が設置されている。
【0017】
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(Multimedia Card)及びメモリスティック等の第1のメモリカード119が着脱可能となっており、この第1のメモリカード119に対して番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。
【0018】
さらに、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えば契約情報等の記録された第2のメモリカード(ICカード)120が着脱可能となっており、この第2のメモリカード120に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。
【0019】
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、第1のLAN(Local Area Network)端子121、第2のLAN端子122、USB(Universal Serial Bus)端子123及びi.LINK端子124を備えている。
【0020】
このうち、第1のLAN端子121は、LAN対応HDD専用ポートとして使用されるもので、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD125に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。
【0021】
このように、LAN対応HDD専用ポートとしての第1のLAN端子121を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD125に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。
【0022】
また、第2のLAN端子122は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ126を介して、LAN対応のHDD127、コンテンツサーバ128、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ129等の機器を接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0023】
なお、コンテンツサーバ128については、家庭内ネットワークにおいてコンテンツのサーバ機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI(Uniform Resource Identifier)情報を提供するサービスを備えたUPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)対応機器として構成される。
【0024】
なお、DVDレコーダ129については、第2のLAN端子122を介して通信されるデジタル情報が制御系のみの情報であるため、デジタルテレビジョン放送受信装置111との間でアナログの映像及び音声情報を伝送するために、専用のアナログ伝送路130を設ける必要がある。
【0025】
さらに、この第2のLAN端子122は、ハブ126に接続されたブロードバンドルータ131を介して、例えばインターネット等のネットワーク132に接続し、このネットワーク132を介してコンテンツサーバ133や携帯電話134等と情報伝送を行なうために使用される。
【0026】
なお、コンテンツサーバ133についてはコンテンツのサーバ機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI情報を提供するサービスを備えたUPnP対応機器として構成される。
【0027】
また、上記USB端子123は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ135を介して、携帯電話136、デジタルカメラ137、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ138、HDD139、キーボード140等のUSB機器を接続し、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0028】
さらに、上記i.LINK端子124は、例えばAV−HDD141、D(Digital)−VHS(Video Home System)142等をシリアル接続し、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
【0029】
図2は、上記したデジタルテレビジョン放送受信装置111の主要な信号処理系を示している。
すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ243で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子244を介して衛星デジタル放送用のチューナ245aに供給される。
【0030】
チューナ245aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器245bに出力する。
【0031】
PSK復調器245bは、制御部261からの制御信号により、チューナ245aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器245cに出力する。
【0032】
TS復号器245cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部247内のSTDバッファ247fへ出力する。
【0033】
また、TS復号器245cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部247内のセクション処理部247hへ出力する。
また、地上波放送受信用のアンテナ248で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子249を介して地上デジタル放送用のチューナ250aに供給される。
【0034】
チューナ250aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器250bに出力する。
【0035】
OFDM復調器250bは、制御部261からの制御信号により、チューナ250aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器250cに出力する。
【0036】
TS復号器250cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部247内のSTDバッファ247fへ出力する。
【0037】
また、TS復号器250cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部247内のセクション処理部247hへ出力する。
ここで、上記信号処理部247は、テレビ視聴時には、TS復号器245cおよびTS復号器250cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力している。また、信号処理部247は、コンテンツ再生時には、制御部261から入力されたコンテンツの再生信号を選択し、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力している。
【0038】
制御部261には、信号処理部247から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。
【0039】
制御部261は、これら入力された情報からEPG,字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部254へ出力する。
セクション処理部247hは、TS復号器245c(250c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部261へ出力する。
【0040】
グラフィック処理部254は、(1)信号処理部247内のAVデコーダ247gから供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部257で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部261により生成されたEPG,字幕信号とを合成して映像処理部258へ出力する機能を有する。
【0041】
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部254は、制御部261からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
【0042】
グラフィック処理部254から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部258に供給される。この映像処理部258は、入力されたデジタルの映像信号を、前記映像表示器114で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示器114に出力して映像表示させるとともに、出力端子259を介して外部に導出させる。
【0043】
また、上記音声処理部255は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ115で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ115に出力して音声再生させるとともに、出力端子260を介して外部に導出させる。
【0044】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部261によって統括的に制御されている。この制御部261は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、前記操作部116からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ117から送出された操作情報を、前記受光部118を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0045】
この場合、制御部261は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)261aと、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)261bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ261cとを利用している。
【0046】
また、この制御部261は、カードI/F(Interface)265を介して、前記第1のメモリカード119が装着可能なカードホルダ266に接続されている。これによって、制御部261は、カードホルダ266に装着された第1のメモリカード119と、カードI/F265を介して情報伝送することができる。
【0047】
さらに、上記制御部261は、カードI/F267を介して、前記第2のメモリカード120が装着可能なカードホルダ268に接続されている。これにより、制御部261は、カードホルダ268に装着された第2のメモリカード120と、カードI/F267を介して情報伝送することができる。
【0048】
また、上記制御部261は、通信I/F269を介して第1のLAN端子121に接続されている。これにより、制御部261は、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125と、通信I/F269を介して情報伝送することができる。この場合、制御部261は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0049】
さらに、上記制御部261は、通信I/F270を介して第2のLAN端子122に接続されている。これにより、制御部261は、第2のLAN端子122に接続された各機器(図1参照)と、通信I/F270を介して情報伝送することができる。
【0050】
また、上記制御部261は、USB I/F271を介して前記USB端子123に接続されている。これにより、制御部261は、USB端子123に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F271を介して情報伝送することができる。
【0051】
さらに、上記制御部261は、i.LINK I/F272を介してi.LINK端子124に接続されている。これにより、制御部261は、i.LINK端子124に接続された各機器(図1参照)と、i.LINK I/F272を介して情報伝送することができる。
【0052】
ところで、この実施形態ではHDD125に、初期登録時のHDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、DVDレコーダ129それぞれに割り当てられたストレージID(IPアドレス、機器名を含む)を記述した登録ファイルを記憶保持している。
【0053】
また、不揮発性メモリ261cに、HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、DVDレコーダ129それぞれのストレージIDを記憶している。
また、制御部261は、この発明に係わる機能として、UPnPを利用した(1)サーバ機器発見機能261dと、(2)UPnPを利用したコンテンツ情報取得機能261eと、(3)コンテンツアクセス制御機能261fとを備えている。
【0054】
(1)制御部261は、サーバ機器発見機能261dにより、UPnPのディスカバリ機能を用いてネットワーク上のUPnP対応機器を発見する。例えばサーバ機器発見機能261dは、UPnPのディスカバリ機能を用いてコンテンツサーバ128を発見する。
【0055】
(2)制御部261は、コンテンツ情報取得機能261eにより、UPnPのコントロール機能を用いてUPnP対応機器をコントロールし、UPnP対応機器内のコンテンツをアクセスするために必要なURI情報を取得する。例えばコンテンツ情報取得機能261eは、コンテンツサーバ128をコントロールし、コンテンツサーバ128内のHDD等に蓄積されているコンテンツをアクセスするために必要なURI情報をコンテンツサーバ128から取得する。
【0056】
(3)制御部261は、コンテンツアクセス制御機能261fにより、サーバ機器発見機能261dにより取得したサーバ機器のIPアドレス情報と、コンテンツ情報取得機能261eにより取得したURI情報から得たIPアドレス情報と、デジタルテレビジョン放送受信装置111のLAN端子122に割り当てられたIPアドレスとネットマスクに基づいてコンテンツへのアクセス可否判定を行う。そして制御部261は、アクセス可と判断した場合にはコンテンツアクセスを許可するが、否と判断した場合には許可できない旨を映像表示器114にOSDにより表示させる。
【0057】
本発明では、上記図1および図2で示したように、複数のチューナ(チューナ245a、チューナ250a)を搭載して番組を記録するものとして説明するが、本発明ではチューナは複数に限らず1つであってもよい。また、電波を用いて放送波に乗せられた番組をチューナで受信する他、IP網経由で送信された番組を受信する形態であってもよい。
【0058】
本発明は、受信した番組をユーザの指示に応じて、蓄積用ストレージであるUSB端子123に接続されたHDD139に記録する機能を備えている。なお、この蓄積用ストレージ(HDD139)は図1ではデジタルテレビジョン放送受信装置111の外部に設けられているが、デジタルテレビジョン放送受信装置111内に内蔵していても良い。
【0059】
次に、図3を用いて受信した番組にローカル暗号化処理を施したローカル暗号化ストリームを蓄積用ストレージに記録する動作について説明する。
図3は、デジタルテレビジョン放送受信装置111が、受信した記録対象の番組に対してローカル暗号を施して蓄積用ストレージであるHDD139に記録する動作を説明するための図である。
【0060】
図3に示すようにデジタルテレビジョン放送受信装置111は、記録対象の番組を、記録に使用する機器でのみ再生可能なように、デジタルテレビジョン放送受信装置111固有の鍵にてローカル暗号を施して蓄積用ストレージであるHDD139に記録する機能を有している。
【0061】
この記録処理は詳細には、図2の制御部261によって実行される。制御部261は、USB I/F271経由でUSB端子123に接続されている蓄積用ストレージのHDD139に記録することで記録処理が行われる。
【0062】
このローカル暗号処理もまた、図2の制御部261によって実行される。ローカル暗号化するときの鍵については、例えば制御部261の内部に設けられている不揮発性メモリに記憶しているものを用いる。
【0063】
なお、この実施形態では蓄積用ストレージとしてUSB接続されたHDD139を例として説明する。しかし、蓄積用ストレージとしてはUSB接続されているものに限定するものではなく、例えばHDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133等ネットワーク接続されているストレージであってもよい。この場合記録した番組を、ネットワーク接続された蓄積用ストレージから、ネットワーク接続されたDTCP−IP対応のストレージへコピーやムーブすることとなる。
【0064】
次に、図4を用いて、図3で記録されたローカル暗号化ストリームを蓄積用ストレージから再生し、ローカル暗号を暗号復号した後、DTCP−IP暗号化しDTCP−IP対応のストレージに記録する動作について説明する。
【0065】
図4は、デジタルテレビジョン放送受信装置111が、蓄積用ストレージであるHDD139に記録した番組を、DTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)に対応したDTCP−IP対応のストレージに記録する動作を説明するための図である。
【0066】
図4に示すようにデジタルテレビジョン放送受信装置111は、図3で説明したローカル暗号を施して蓄積用ストレージであるHDD139に記録した番組を、DMS(デジタル・メディア・サーバ)にアップロードする機能を備えている。このDMSとは、DLNA機器のうちコンテンツを配信するサーバ機能を有する機器を指す。DMSは、必ずしも、DTCP−IPによるコンテンツアップロードに対応するとは限らない。この実施形態ではDMSとして図1のHDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133等が対応し、これらはDTCP−IP対応のストレージ機能を備えたデジタル機器である。
【0067】
デジタルテレビジョン放送受信装置111は、ローカル暗号を施して蓄積用ストレージであるHDD139に記録した番組を、一旦デスクランブルした後で、再びDTCP−IPによる暗号化を実行して、家庭内ネットワークにあるDTCP−IP対応のストレージ(HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133)にコピーする機能を備えている。
【0068】
このコピー処理は詳細には、図2の制御部261によって実行される。制御部261は、USB I/F271経由でUSB端子123に接続されている蓄積用ストレージのHDD139から再生する。そして制御部261は、この再生した信号についてローカル暗号を暗号復号し、更にDTCP−IP暗号化した後、通信I/F269や通信I/F270経由で第1および第2のLAN端子121,122の先に接続されているDTCP−IP対応のストレージ(HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133)にコピーすることでコピー処理が行われる。
【0069】
次に、図5を用いてユーザの設定画面について説明する。
本発明では、デジタルテレビジョン放送受信装置111に対して、ユーザが所望の番組の蓄積用ストレージであるHDD139に記録指示した後、この記録が終った後で、記録したコンテンツを自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーするかどうかを設定するための設定画面を設け、予めユーザが設定をすることができる。
【0070】
図5は、この設定を行うための設定画面の例を示す図である。この図5に示す設定画面は、デジタルテレビジョン放送受信装置111の初期設定時等の設定画面の一部として設けられる。
【0071】
図5に示す設定画面には、ユーザが受信した番組を蓄積用ストレージであるHDD139に記録指示したとき、この記録指示による番組記録後、この記録したコンテンツを自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーするか否かの設定項目を設けられている。
【0072】
この設定画面はリモートコントローラ117のメニュー表示キー等の操作に基づいて、図2の制御部261がOSD信号生成部257を制御することにより生成され、映像表示器114に表示される。このGUI(Graphical User Interface)技術については種々ある周知の技術を適用することに実現可能である。
【0073】
ユーザは映像表示器114に表示された図5の設定画面に対して、リモートコントローラ117の上下左右キー等の操作により、「はい」にフォーカスを合わせた後、リモートコントローラ117の決定キーを押下すると、受信した番組を蓄積用ストレージであるHDD139に記録指示したとき、この記録指示による番組記録後、この記録したコンテンツを自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーする機能が有効となる。図5の例では「はい」が太枠となっており、「はい」にフォーカスが当たっている。反対に、「いいえ」にフォーカスを合わせた後、リモートコントローラ117の決定キーを押下すると、上記した自動でコピーする機能が無効となる。
【0074】
制御部261は、この自動でコピーする機能が有効/無効であることを示す情報を制御部261内の不揮発性メモリ等に保持する。
なお、詳細には制御部261は、次の3つの条件を満たしていた場合に、蓄積用ストレージであるHDD139に記録したコンテンツを自動でDTCP−IP対応のストレージ(HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133)にコピーする。よって、たとえ(条件2)を満足していたとしても、他の(条件1)や(条件3)が満足していないのであればコピーは実行されない。
【0075】
(条件1)記録したコンテンツがコピー可能。
(条件2)ユーザの設定内容が、自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーする設定になっている。
(条件3)DTCP−IP対応のストレージが接続中。
次に、図6を用いてデジタルテレビジョン放送受信装置111の番組の記録および記録した番組のコピー動作について説明する。
図6は、デジタルテレビジョン放送受信装置111の番組の記録動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS601: 図6において、制御部261は、蓄積用ストレージであるHDD139への記録指示を受け付ける。この記録指示は、例えばリモートコントローラ117の操作によって行われ、例えば電子番組ガイドを介した番組単位での録画予約を、受光部118を介して受け付ける。
【0076】
ステップS602: ステップS601にて蓄積用ストレージであるHDD139への番組の記録指示を受け付けると、制御部261は、蓄積用ストレージであるHDD139への番組の記録を実行する。
【0077】
ステップS603: ステップS602にて番組の記録が実行され、番組が蓄積用ストレージであるHDD139へ記録されると、制御部261は、上記(条件1)を満足し、記録したコンテンツがコピー可能か否かを判定する。もし、この判定結果がコピー可能であればステップS604へ進み、コピー不可能であればDTCP−IP対応のストレージにはコピーせずにこのフロー処理を終了する。
【0078】
ステップS604: ステップS603にて上記(条件1)を満足しており記録したコンテンツがコピー可能であれば、次に制御部261は、制御部261内の不揮発性メモリの内容を参照することにより、上記(条件2)ユーザの設定内容が、自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーする設定になっているか否かを判定する。もし、この判定結果がコピーする設定になっていればステップS605へ進み、コピーする設定になっていなければDTCP−IP対応のストレージにはコピーせずにこのフロー処理を終了する。
【0079】
ステップS605: ステップS604にて上記(条件2)を満足しておりコピーする設定になっていれば、次に制御部261は、上記(条件3)DTCP−IP対応のストレージが接続中であるか否かを判定する。もし、この判定結果が接続中であればステップS606へ進み、接続中でなければDTCP−IP対応のストレージにはコピーせずにこのフロー処理を終了する。
【0080】
ステップS606: ステップS605にて上記(条件3)を満足しておりDTCP−IP対応のストレージが接続中である場合、即ち、上記ステップS603〜S605にて、上記(条件1)〜(条件3)が満足する場合には、制御部261は、ステップS602にて蓄積用ストレージであるHDD139へ記録された番組を、接続中であるDTCP−IP対応のストレージへコピーする。このとき制御部261は、蓄積用ストレージであるHDD139へ記録された番組がダビング10の番組であればコピー回数を1回分減らす。
【0081】
このステップS606では、DTCP−IP対応のストレージとしては、予め特定の1台が決められていてこれにコピーするようにしても良いし、予め決められておらず任意の1台(例えば一番最初に見つかった1台,複数見つかったときには空き容量の大きい1台等)としてもよい。
【0082】
(変形例)
DTCP−IP対応のストレージが複数ある場合には複数台の内、優先順位の高いストレージにコピーできるようにしてもよい。
図5で「はい」にフォーカスを当てた後、リモートコントローラ117の決定キーを押下すると、図7に示す設定画面が表示される。この図7の設定画面の例では優先順位を5位まで指定することができる。設定時、図7の設定画面には、接続されているDTCP−IP対応のストレージ(HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、コンテンツサーバ133)の4台が表示されており、ユーザはリモートコントローラ117に設けられている入替キーを押下することで、フォーカスが当てられたDTCP−IP対応のストレージの順位を入れ替え(例えば、フォーカスが当てられたストレージの、次の順位のストレージと順位が入れ替わる)、これを繰り返すことにより全体の順位を所望の順位に変更する。図7の例では、優先順位を、例えば優先順位1:HDD125、優先順位2:HDD127、優先順位3:コンテンツサーバ128、優先順位4:コンテンツサーバ133というように予め順位付けた例である。
【0083】
このようにして順位付けを行った後、上記ステップS606では、優先順位の高い順に接続中か探して最初に見つかったコピー先を選択するようにしてもよい。このようにしておくことにより、ユーザは、ユーザの優先順位の高い順でDTCP−IP対応のストレージへコピーをさせることができる。
【0084】
以上説明したとおり、この発明によれば、蓄積用ストレージに記録した番組のコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにコピーするために、蓄積用ストレージに記録する操作の後、別にユーザ操作を必要としない記録装置、記録方法を得ることができる。
【0085】
(第2の実施形態)
この第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同じであるため異なる点についてのみ説明することとする。
上記第1の実施形態では、番組を蓄積用ストレージであるHDD139へ記録した後に、記録したコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにコピーする処理手順であった。この場合、DTCP−IP対応のストレージへのコピーには1.1倍速程度でコピーできない。このため番組の記録開始からコピー完了まで、約2倍弱の時間を要してしまうという問題がある。
【0086】
この発明の第2の実施形態は、番組を蓄積用ストレージであるHDD139へ記録実行中に平行して、DTCP−IP対応のストレージにコピーを実行する処理手順も可能である。この場合は、上記の(条件2)および(条件3)が有効であればコピーを実行し、記録終了後に(条件1)の判定を行う。
【0087】
そして(条件1)を満たすときには蓄積用ストレージ上の記録コンテンツのコピー回数を1回分減らしたうえで(※放送のダビングが10回に制限された、いわゆるダビング10のコンテンツであった場合)、DTCP−IP対応のストレージにコピーしたコンテンツを有効にする。反対に(条件1)を満たさないときにはDTCP−IP対応のストレージにコピーしたコンテンツを有効にせず破棄する。
【0088】
以上説明したとおり、この発明によれば、番組の記録開始から、DTCP−IP対応のストレージにコピー終了までに要す時間を大幅に短縮することができる。
(第3の実施形態)
この第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同じであるため異なる点についてのみ説明することとする。
上記第1の実施形態および第2の実施形態では、蓄積用ストレージであるHDD139へ記録した番組のDTCP−IP対応のストレージへのコピー(アップロード)を、コピー可能なコンテンツに限定していた。
【0089】
この第3の実施形態では、ムーブのみ可能なコンテンツを自動でDTCP−IP対応のストレージにムーブさせるように機能を拡張することも可能である。
この第3の実施形態では、上記第1の実施形態の(条件1)に変え、記録したコンテンツがムーブ可能であるかを判断する。そしてコピーに代えムーブを実行することで、自動的に記録した番組をDTCP−IP対応のストレージへのムーブすることができる。
【0090】
(条件1)記録したコンテンツがムーブ可能。
(条件2)ユーザの設定内容が、自動でDTCP−IP対応のストレージにコピーする設定になっている。
(条件3)DTCP−IP対応のストレージが接続中。
以上説明したとおり、この発明によれば、蓄積用ストレージに記録した番組のコンテンツをDTCP−IP対応のストレージにムーブするために、蓄積用ストレージに記録する操作の後、別にユーザ操作を必要としない記録装置、記録方法を得ることができる。
【0091】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせ、所望の番組属性として、ジャンル、チャンネルを組みとしたものとしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
111…デジタルテレビジョン放送受信装置、112…キャビネット、113…支持台、114…映像表示器、115…スピーカ、116…操作部、117…リモートコントローラ、118…受光部、119…第1のメモリカード、120…第2のメモリカード、121…第1のLAN端子、122…第2のLAN端子、123…USB端子、124…i.LINK端子、125,127,139…HDD、126,135…ハブ、128,133…コンテンツサーバ、129…DVDレコーダ、130…アナログ伝送路、131…ブロードバンドルータ、132…ネットワーク、134,136…携帯電話、137…デジタルカメラ、138…カードリーダ/ライタ、140…キーボード、141…AV−HDD、142…D−VHS。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組を受信する受信手段と、
前記番組がコピーまたはムーブ可能か否かを判断する判断手段と、
前記番組をIPネットワーク上のストレージに記録するか否かの設定を記憶する記憶手段と、
前記受信手段が受信した番組をローカル暗号化して記録媒体に記録する第1の記録手段と、
前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を再生する再生手段と、
前記再生手段が再生した前記ローカル暗号化されている番組を暗号復号する暗号復号手段と、
前記暗号復号手段が暗号復号した番組を、DTCP(Digital Transmission Content Protection)−IPによる暗号化を行い、この暗号化した番組を前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録する第2の記録手段と、
前記記憶手段が記憶する設定内容がコピー動作を行う設定であると共に、前記判断手段がコピーまたはムーブ可能であると判断した場合に、前記再生手段、前記暗号復号手段、前記第2の記録手段に各々の処理を実行させ、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させる制御手段とを備えたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1の記録手段が前記番組をローカル暗号化して記録媒体に記録している最中に、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージが接続されていない場合に、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させないことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の記録再生装置。
【請求項4】
更に、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージとして複数のストレージに対して優先順位を付けて登録する手段を備え、
前記第2の記録手段は、前記暗号化した番組を、前記優先順位に応じた順番で前記IPネットワーク上に接続されているDTCP−IP対応のストレージに記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録再生装置。
【請求項5】
更に、前記判断手段の判断した結果、前記番組がムーブ可能なコンテンツである場合に、前記記録媒体に記録された番組を削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の記録再生装置。
【請求項6】
受信手段により番組を受信し、
判断手段により前記番組がコピーまたはムーブ可能か否かを判断し、
記憶手段により前記番組をIPネットワーク上のストレージに記録するか否かの設定を記憶し、
第1の記録手段により、前記受信手段が受信した番組をローカル暗号化して記録媒体に記録し、
再生手段により、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を再生し、
暗号復号手段により、前記再生手段が再生した前記ローカル暗号化されている番組を暗号復号し、
第2の記録手段により、前記暗号復号手段が暗号復号した番組を、DTCP(Digital Transmission Content Protection)−IPによる暗号化を行い、この暗号化した番組を前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録し、
制御手段により、前記記憶手段が記憶する設定内容がコピー動作を行う設定であると共に、前記判断手段がコピーまたはムーブ可能であると判断した場合に、前記再生手段、前記暗号復号手段、前記第2の記録手段に各々の処理を実行させ、前記第1の記録手段が前記記録媒体に記録した番組を、前記IPネットワーク上のDTCP−IP対応のストレージに記録させることを特徴とする記録再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−160153(P2011−160153A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19701(P2010−19701)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】