記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置
【課題】記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置を提供する。
【解決手段】記録媒体は、データが記録されるデータ領域と、データ領域の内周側に位置するリードイン領域であって、リードイン領域の一部に対して事前記録を実行したか否かを表す情報を含むリードイン領域、及びデータ領域の外周側に位置するリ―ドアウト領域を含む。
【解決手段】記録媒体は、データが記録されるデータ領域と、データ領域の内周側に位置するリードイン領域であって、リードイン領域の一部に対して事前記録を実行したか否かを表す情報を含むリードイン領域、及びデータ領域の外周側に位置するリ―ドアウト領域を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置に関し、より詳細には、使用者がデータを記録できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、技術の発達に伴って多様な記録媒体及び記録再生装置が出現してきた。このような記録媒体の種類には、例えば、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ（Blu-ray Disc）などがある。ＣＤ、ＤＶＤ及びＢＤにも、様々な種類が含まれる。例えばＤＶＤの場合、異なる機能や構造を有するＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ＋Ｒ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭのような様々な種類が含まれる。これらの記録媒体に対して、記録媒体を区別する方法及び記録媒体の間での互換性が重要視される。
【０００３】
このような各記録媒体の区別及び互換性と関連して、記録可能な記録媒体の場合には、記録媒体にデータを記録するために、記録媒体のリードイン領域に事前記録（pre-recording）を実行しなければならない。しかしながら、事前記録を記録媒体メーカーが実行するか否か、または使用者がデータの記録前に実行するか否か決定されていない。さらに、詳細な事前記録の条件も決定されていない。
【発明の概要】
【０００４】
本発明の目的は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置にある問題点を解決するためであって、データを記録媒体に記録する前に事前記録を実行するか否かを容易に判断できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置を提供することにある。
【０００５】
また、本発明の他の目的は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置にある問題を解決するためであって、記録媒体の一部に事前記録を実行するか否かを判断できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置を提供することにある。
【０００６】
本発明の目的は、データが記録されるデータ領域と、データ領域の内周側に位置するリードイン（lead-in）領域であって、前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報を含むリードイン領域と、データ領域の外周側に位置するリ―ドアウト（lead-out）領域とを備えた記録媒体によって達成することができる。
【０００７】
前記リードイン領域は、前記記録媒体の物理フォーマット情報を含む制御データ領域を含むことができ、前記物理フォーマット情報には、前記制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報が含まれる。
【０００８】
前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して、事前記録が実行されたか否かを表す情報をさらに含むことができる。
【０００９】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことができる。
【００１０】
前記制御データ領域に対しては事前記録を実行し、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対しては事前記録を実行しないことができる。
【００１１】
前記データを外部からダウンロードして、記録することができる。また、前記データを暗号化して記録することもできる。この時、前記データをＣＳＳ（Content Scramble System）により暗号化することができる。前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロード（ＤＶＤ−Download）ディスクとすることができる。
【００１２】
本発明の他の態様は、記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、データを外部からダウンロードするステップと、データを記録媒体に記録するステップとを備えたデータ記録方法である。
【００１３】
前記事前記録が実行されたか否かを判断するステップは、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップとを備えることができる。
【００１４】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことができる。
【００１５】
前記データ記録方法は、前記データを記録媒体に記録するステップの前に、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録を実行するステップをさらに備えることができる。
【００１６】
さらに本発明の他の態様は、データを記録媒体に記録し、前記記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録を実行するピックアップと、前記記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、前記記録媒体の前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記データを前記記録媒体に記録するように前記ピックアップを制御する制御部とを備えたデータ記録装置である。
【００１７】
前記制御部は、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断することができるし、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かも判断することができる。
【００１８】
本発明の記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置によると、データを記録媒体に記録する前に、事前記録が実行されたか否かを容易に判断することが可能になる。
【００１９】
さらに、本発明によると、記録媒体メーカーが選択的にリードイン領域の一部のみに対して事前記録を実行することができるため、その結果、記録媒体の製造コストを節減することができる。
【００２０】
添付した図面は、本発明をさらに理解するための図面が含まれており、本発明の実施形態を本発明の本質を説明するための記述と共に説明する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】周辺機器と連携している本発明の例示的形態によるデータ記録装置の使用例を示す概念図である。
【図２】本発明の例示的形態による記録媒体の構造を示す概略図である。
【図３】図２のリードイン領域を示す概略図である。
【図４】図３の制御データ領域を示す概略図である。
【図５】図４の物理フォーマット情報の構造を示す概略図である。
【図６】事前記録が実行されたか否かを表す情報を示す概略図である。
【図７】本発明の例示的形態によるデータ記録方法を示すフローチャートである。
【図８】本発明の例示的形態による記録再生システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
本発明の好適形態について、添付図面に例証された実施例を参照して詳細に説明する。図面において、可能な限り、同一のまたは同等の部分について言及する際には、同一の符号を使用する。
【００２３】
図１は、本発明の例示的形態によるデータ記録装置１００と周辺機器間における一使用例を示す概略図である。
【００２４】
データ記録装置１００は、様々な規格の光ディスクのデータを記録したり再生したりすることができる機器である。代替的に、データ記録装置１００の設計により、特定規格の光ディスクのみのデータを記録または再生可能にしても良い。また、データ記録装置１００は、記録機能のみを提供しても良く、記録及び再生の両機能を提供しても良い。
【００２５】
データ記録装置１００は、特定の記録媒体３００のみのデータを記録または再生可能にしても良い。この場合、データ記録装置１００は、記録媒体３００が記録再生に適合する媒体か否かを認識できる機能を有する。
【００２６】
データ記録装置１００は、外部のコンテンツプロバイダ（contents provider）４００からデータを受信し、受信したデータを記録媒体３００に記録する。また、データ記録装置１００は、記録媒体３００に記録されたデータを外部ディスプレイ２００を介して使用者に画像として転送する。ここで、コンテンツ（contents）とは、記録媒体３００のメーカーまたはコンテンツプロバイダ４００から提供されるデータを意味する。
【００２７】
コンテンツプロバイダ４００は、例えば、デジタルマルチメディア放送（ＤＭＢ：Digital Multimedia Broadcasting）やインターネットになり得る。特に、インターネットは現在、誰でも容易にアクセスできるため、使用者は、データ記録装置１００を介してインターネット上の特定データをダウンロードして格納し、活用することができる。
【００２８】
この場合、コンテンツを無断複製またはダウンロードの防止のために暗号化することができる。例えば、コンテンツをＣＳＳまたはＡＡＣＳ（Advanced Access Content System）規格に従って暗号化し、暗号化されたコンテンツを格納することができる。
【００２９】
この場合、記録媒体３００は、コンテンツプロバイダ４００が提供する暗号化されたコンテンツを記録する専用記録媒体とすることができる。特に、記録媒体３００は、ＤＶＤダウンロードディスクとすることができる。
【００３０】
この場合、データ記録装置１００も、コンテンツの著作権保護のために、暗号化されたコンテンツを記録及び再生する専用記録装置とすることができる。しかしながら、再生の場合には互換性を確保するために、多種の再生装置でコンテンツを再生することができる。
【００３１】
このようにダウンロードを通じたデータの記録再生には、様々な方法を用いることができる。そのような方法の一例として、商業的に暗号化されたコンテンツを受信して記録するＭＯＤ（Manufacturing On Demand）がある。ＭＯＤの場合、コンテンツプロバイダ４００が規定したデータ記録装置１００及び専用回線を通じてコンテンツを受信し、記録媒体３００に記録する。記録媒体３００は、一般的な記録媒体よりむしろ、コンテンツプロバイダ４００から提供される暗号化されたコンテンツを記録するために特定された記録媒体としてもよい。
【００３２】
また、データ記録装置１００は、大容量の記憶装置を有し、コンテンツプロバイダ４００から提供されるコンテンツを記憶装置に格納することもできる。使用者は、記憶装置から所望のコンテンツを選択し、特定の記録媒体３００に選択したコンテンツを格納することができる。
【００３３】
他方では、使用者がＰＣ（Personal Computer）を使用してコンテンツをダウンロードし格納するＥＳＴ（Electronic Sell Through）を用いても良い。ＥＳＴは、コンテンツプロバイダ４００から提供されたコンテンツを、インターネットのようなネットワークを用いてＰＣにダウンロードする点を除いて、ＭＯＤと同じである。
【００３４】
また、使用者は、ＰＣの他にも、コンテンツプロバイダ４００が指定する別のデータ記録装置１００を用いて、コンテンツプロバイダ４００から提供されるコンテンツを記録しても良い。この場合、ＥＳＴによりコンテンツをより容易にかつ不法に使用できるので、ＭＯＤと比べて、記録媒体３００のセキュリティレベルをある程度高めても良い。例えば、記録媒体３００にデバイスキー（device key）を挿入することができる。
【００３５】
図２は、本発明の例示的形態による書込み可能記録媒体の情報領域（information area）のセクター構造を示す概略図である。以下、ＤＶＤダウンロードディスクを例として説明する。
【００３６】
図２に示すように、本発明の例示的形態による書込み可能記録媒体は、記録媒体の中心から順に配置されるリードイン領域３１０、データ領域３３０、リ―ドアウト領域３５０を含む複数のトラックを有する。リードイン領域３１０からリ―ドアウト領域３５０に向かうほど、すなわち、ディスクの内側からディスクの外側に向かうほど、物理的セクター番号（physical sector number）は増加する。データ領域３３０には、使用者データ（user data）などが記録される。この使用者データは、外部からダウンロードしたデータとすることもできる。
【００３７】
図３は、図２のリ―ドイン領域３１０を示す概略図である。このリードイン領域３１０は、開始領域３１２、参照コード領域３１４、第１バッファ領域３１６ａ、制御データ領域３１８、及び第２バッファ領域３１６ｂを含む。
【００３８】
図４は、図３の制御データ領域３１８を示す概略図である。制御データ領域３１８は、物理フォーマット情報３２０、ディスクフォーマット情報３２２及びコンテンツプロバイダ情報３２４を含む。図５は、図４の物理フォーマット情報３２０の構造を示す概略図で、ＤＶＤダウンロードシングルレイヤー（single layer）ディスクを例示している。データ記録のための事前記録が実行されたか否かを示す情報を、図５に示す物理フォーマット情報３２０の保留（reserved）領域に記録することができる。
【００３９】
ここで、本形態による記録媒体のデータ領域３３０にデータを記録するためには、リードイン領域３１０の開始領域３１２、参照コード領域３１４、第１バッファ領域３１６ａ、第２バッファ領域３１６ｂ及び制御データ領域３１８に対して事前記録を実行する必要がある。
【００４０】
これらの領域すべてに対して記録媒体の製造過程で事前記録が実行されると、使用者は、データの記録に際して事前記録を別に実行する必要がない。しかしながら、製造過程で事前記録を実行すると、結果として、記録媒体の製造コストが上昇する。
【００４１】
これに関しては、必要に応じてリードイン領域のいくつかの領域に対しては記録媒体メーカーが事前記録を実行し、リードイン領域の残りの領域に対しては、使用者が使用者データを記録する前に事前記録を実行することが好ましい。特に、記録媒体が、使用者データの大きさに関係なくデータ領域のすべてに記録しなければならないＤＶＤダウンロードディスクの場合、このような事前記録により、記録時間が比較的大幅には増加しない。したがって、このような記録媒体では、メーカーがリードイン領域の一部に対して事前記録を実行し、使用者が残りのリードイン領域の一部に対して事前記録を実行することが効果的である。
【００４２】
それゆえ、本形態による記録媒体は、リードイン領域のいくつか領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す事前記録情報を単独に含む。
【００４３】
図６は、事前記録が実行されたか否かを表す情報を示す概略図である。図６に示すように、記録媒体の物理フォーマット情報内に事前記録情報コード（Pre-recorded information code）を設定し、制御データ領域及び記録媒体の制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４４】
図６でビットポジション０（Bit position 0）ｂ０は、制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表し、そしてビットポジション１（Bit position １）ｂ１は、制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域、すなわち、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４５】
ここで、ビットポジション０ｂ０は、記録媒体メーカーにより事前記録が実行されたので０ｂに設定される。また、ビットポジション１ｂ１は、制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域、すなわち、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４６】
図７は、使用者により実行される本発明の例示的形態によるデータ記録方法を示すフローチャートである。まず、使用者は、記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、事前記録が必要であるか否かを判断する（Ｓ１０）。この時、上記のように、使用者は、リードイン領域の制御データ領域における物理フォーマット情報の保留領域に設定された事前記録完了フラグに基づいて、リードイン領域のいくつかの領域に対して事前記録が必要であるか否かを判断できる。
【００４７】
前述の情報に基づいて事前記録が必要であると判断した場合、記録媒体に対して事前記録を実行する（Ｓ２０）。図６のビットポジション１ｂ１が０ｂである場合、すなわち、記録媒体メーカーにより制御データ領域に対して事前記録が実行された場合には、使用者が制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域に対して事前記録を実行する。このように事前記録が使用者により完了すると、図６のビットポジション１ｂ１は１ｂに設定される。
【００４８】
その後、使用者はコンテンツプロバイダからデータをダウンロードする（Ｓ３０）。一方、データ記録装置が大容量の記憶装置を保有しており、コンテンツプロバイダから提供されるコンテンツを記憶装置に格納するＭＯＤ方式では、既にデータが格納されているので、使用者はデータをダウンロードせずに所望のコンテンツを記憶装置から選択し、指定された記録媒体に選択したコンテンツを格納することができる。この時、ダウンロードしたデータはＣＳＳまたはＡＡＣＳ規格に従って暗号化されたデータであっても良い。その後、使用者はダウンロードしたデータを記録媒体に記録する（Ｓ４０）。
【００４９】
図８は、本発明の例示的形態による記録再生システムを示す概略図である。同図のように、記録再生システムは、広く、データ記録装置１００及びデータ記録装置１００を制御する主制御部５００を含む。
【００５０】
データ記録装置１００は、ピックアップ１０、サーボ１２、マイコン１４、信号処理部１６、メモリー１８及び制御部２０を含む。
【００５１】
ピックアップ１０は、レーザーダイオード（ＬＤ：Laser Diode）を含み、記録媒体３００の表面にデータを記録し、または、記録媒体３００の表面から反射される信号を読み取る。
【００５２】
信号処理部１６は、データの再生モードでは、ピックアップ１０より読み取られた信号を受信してその受信した信号を元の信号値に復元し、データの記録モードでは、記録されるデータを記録媒体３００に記録される信号に変調して、変調した信号をピックアップ１０に転送する。
【００５３】
マイコン１４は、信号処理部１６からの出力信号に対応して、ピックアップ１０のトラッキング（tracking）及びフォーカシング（focusing）動作を制御する制御信号を生成する。
【００５４】
サーボ１２は、マイコン１４より生成された制御信号に対応して、ピックアップ１０のトラッキング及びフォーカシング動作を制御する。
【００５５】
メモリー１８は、記録媒体３００の管理情報などを一時格納したり、記録再生されるデータの一時格納したり、バッファとして機能する。
【００５６】
制御部２０は、主制御部５００から使用者の記録または再生命令に対応して、データの信頼性の検証を制御する。また、制御部２０は、ピックアップ１０により検出された信号から読み取った事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、事前記録が必要であるか否かを判断し、必要な場合には、事前記録を実行するようにピックアップ１０を制御する。この時、前述したように、事前記録が実行されたか否かを表す情報は、リードイン領域のいくつかの領域に対して事前記録が実行されたか否かを単独で表す。
【００５７】
主制御部５００は、データ記録装置１００の制御部２０に記録再生命令を転送し、システム全体を制御する。主制御部５００は、コンピュータ、サーバー、オーディオ装置またはビデオ装置のメインコントローラとしても良い。すなわち、データ記録装置１００は、ＰＣなどに提供された光ドライブであっても良く、ＰＣなどに取り付けられていないプレイヤーであっても良い。
【００５８】
したがって、本例示的形態によるデータ記録装置１００は、ＰＣなどに取り付けられて運営される光ドライブや単独製品として利用されるプレイヤーのいずれにも適用することができる。
【００５９】
本発明において、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々に改良し、変形して実施できることは、当業者にとって明らかであり、これらの改良及び変形はいずれも、本発明の範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【００６０】
１０ ピックアップ
１２ サーボ
１４ マイコン
１６ 信号処理部
１８ メモリー
２０ 制御部
１００ データ記録装置
２００ 外部ディスプレイ
３００ 記録媒体
３１０ リードイン領域
３１２ 開始領域
３１４ 参照コード領域
３１６ａ 第１バッファ領域
３１６ｂ 第２バッファ領域
３１８ 制御データ領域
３２０ 物理フォーマット情報
３２２ ディスクフォーマット情報
３２４ コンテンツプロバイダ情報
３３０ データ領域
３５０ リードアウト領域
４００ コンテンツプロバイダ
５００ 主制御部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置に関し、より詳細には、使用者がデータを記録できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、技術の発達に伴って多様な記録媒体及び記録再生装置が出現してきた。このような記録媒体の種類には、例えば、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ（Blu-ray Disc）などがある。ＣＤ、ＤＶＤ及びＢＤにも、様々な種類が含まれる。例えばＤＶＤの場合、異なる機能や構造を有するＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ＋Ｒ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭのような様々な種類が含まれる。これらの記録媒体に対して、記録媒体を区別する方法及び記録媒体の間での互換性が重要視される。
【０００３】
このような各記録媒体の区別及び互換性と関連して、記録可能な記録媒体の場合には、記録媒体にデータを記録するために、記録媒体のリードイン領域に事前記録（pre-recording）を実行しなければならない。しかしながら、事前記録を記録媒体メーカーが実行するか否か、または使用者がデータの記録前に実行するか否か決定されていない。さらに、詳細な事前記録の条件も決定されていない。
【発明の概要】
【０００４】
本発明の目的は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置にある問題点を解決するためであって、データを記録媒体に記録する前に事前記録を実行するか否かを容易に判断できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置を提供することにある。
【０００５】
また、本発明の他の目的は、記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置にある問題を解決するためであって、記録媒体の一部に事前記録を実行するか否かを判断できる記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置を提供することにある。
【０００６】
本発明の目的は、データが記録されるデータ領域と、データ領域の内周側に位置するリードイン（lead-in）領域であって、前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報を含むリードイン領域と、データ領域の外周側に位置するリ―ドアウト（lead-out）領域とを備えた記録媒体によって達成することができる。
【０００７】
前記リードイン領域は、前記記録媒体の物理フォーマット情報を含む制御データ領域を含むことができ、前記物理フォーマット情報には、前記制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報が含まれる。
【０００８】
前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して、事前記録が実行されたか否かを表す情報をさらに含むことができる。
【０００９】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことができる。
【００１０】
前記制御データ領域に対しては事前記録を実行し、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対しては事前記録を実行しないことができる。
【００１１】
前記データを外部からダウンロードして、記録することができる。また、前記データを暗号化して記録することもできる。この時、前記データをＣＳＳ（Content Scramble System）により暗号化することができる。前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロード（ＤＶＤ−Download）ディスクとすることができる。
【００１２】
本発明の他の態様は、記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、データを外部からダウンロードするステップと、データを記録媒体に記録するステップとを備えたデータ記録方法である。
【００１３】
前記事前記録が実行されたか否かを判断するステップは、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップとを備えることができる。
【００１４】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことができる。
【００１５】
前記データ記録方法は、前記データを記録媒体に記録するステップの前に、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録を実行するステップをさらに備えることができる。
【００１６】
さらに本発明の他の態様は、データを記録媒体に記録し、前記記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録を実行するピックアップと、前記記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、前記記録媒体の前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記データを前記記録媒体に記録するように前記ピックアップを制御する制御部とを備えたデータ記録装置である。
【００１７】
前記制御部は、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断することができるし、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かも判断することができる。
【００１８】
本発明の記録媒体、データ記録方法及びデータ記録装置によると、データを記録媒体に記録する前に、事前記録が実行されたか否かを容易に判断することが可能になる。
【００１９】
さらに、本発明によると、記録媒体メーカーが選択的にリードイン領域の一部のみに対して事前記録を実行することができるため、その結果、記録媒体の製造コストを節減することができる。
【００２０】
添付した図面は、本発明をさらに理解するための図面が含まれており、本発明の実施形態を本発明の本質を説明するための記述と共に説明する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】周辺機器と連携している本発明の例示的形態によるデータ記録装置の使用例を示す概念図である。
【図２】本発明の例示的形態による記録媒体の構造を示す概略図である。
【図３】図２のリードイン領域を示す概略図である。
【図４】図３の制御データ領域を示す概略図である。
【図５】図４の物理フォーマット情報の構造を示す概略図である。
【図６】事前記録が実行されたか否かを表す情報を示す概略図である。
【図７】本発明の例示的形態によるデータ記録方法を示すフローチャートである。
【図８】本発明の例示的形態による記録再生システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
本発明の好適形態について、添付図面に例証された実施例を参照して詳細に説明する。図面において、可能な限り、同一のまたは同等の部分について言及する際には、同一の符号を使用する。
【００２３】
図１は、本発明の例示的形態によるデータ記録装置１００と周辺機器間における一使用例を示す概略図である。
【００２４】
データ記録装置１００は、様々な規格の光ディスクのデータを記録したり再生したりすることができる機器である。代替的に、データ記録装置１００の設計により、特定規格の光ディスクのみのデータを記録または再生可能にしても良い。また、データ記録装置１００は、記録機能のみを提供しても良く、記録及び再生の両機能を提供しても良い。
【００２５】
データ記録装置１００は、特定の記録媒体３００のみのデータを記録または再生可能にしても良い。この場合、データ記録装置１００は、記録媒体３００が記録再生に適合する媒体か否かを認識できる機能を有する。
【００２６】
データ記録装置１００は、外部のコンテンツプロバイダ（contents provider）４００からデータを受信し、受信したデータを記録媒体３００に記録する。また、データ記録装置１００は、記録媒体３００に記録されたデータを外部ディスプレイ２００を介して使用者に画像として転送する。ここで、コンテンツ（contents）とは、記録媒体３００のメーカーまたはコンテンツプロバイダ４００から提供されるデータを意味する。
【００２７】
コンテンツプロバイダ４００は、例えば、デジタルマルチメディア放送（ＤＭＢ：Digital Multimedia Broadcasting）やインターネットになり得る。特に、インターネットは現在、誰でも容易にアクセスできるため、使用者は、データ記録装置１００を介してインターネット上の特定データをダウンロードして格納し、活用することができる。
【００２８】
この場合、コンテンツを無断複製またはダウンロードの防止のために暗号化することができる。例えば、コンテンツをＣＳＳまたはＡＡＣＳ（Advanced Access Content System）規格に従って暗号化し、暗号化されたコンテンツを格納することができる。
【００２９】
この場合、記録媒体３００は、コンテンツプロバイダ４００が提供する暗号化されたコンテンツを記録する専用記録媒体とすることができる。特に、記録媒体３００は、ＤＶＤダウンロードディスクとすることができる。
【００３０】
この場合、データ記録装置１００も、コンテンツの著作権保護のために、暗号化されたコンテンツを記録及び再生する専用記録装置とすることができる。しかしながら、再生の場合には互換性を確保するために、多種の再生装置でコンテンツを再生することができる。
【００３１】
このようにダウンロードを通じたデータの記録再生には、様々な方法を用いることができる。そのような方法の一例として、商業的に暗号化されたコンテンツを受信して記録するＭＯＤ（Manufacturing On Demand）がある。ＭＯＤの場合、コンテンツプロバイダ４００が規定したデータ記録装置１００及び専用回線を通じてコンテンツを受信し、記録媒体３００に記録する。記録媒体３００は、一般的な記録媒体よりむしろ、コンテンツプロバイダ４００から提供される暗号化されたコンテンツを記録するために特定された記録媒体としてもよい。
【００３２】
また、データ記録装置１００は、大容量の記憶装置を有し、コンテンツプロバイダ４００から提供されるコンテンツを記憶装置に格納することもできる。使用者は、記憶装置から所望のコンテンツを選択し、特定の記録媒体３００に選択したコンテンツを格納することができる。
【００３３】
他方では、使用者がＰＣ（Personal Computer）を使用してコンテンツをダウンロードし格納するＥＳＴ（Electronic Sell Through）を用いても良い。ＥＳＴは、コンテンツプロバイダ４００から提供されたコンテンツを、インターネットのようなネットワークを用いてＰＣにダウンロードする点を除いて、ＭＯＤと同じである。
【００３４】
また、使用者は、ＰＣの他にも、コンテンツプロバイダ４００が指定する別のデータ記録装置１００を用いて、コンテンツプロバイダ４００から提供されるコンテンツを記録しても良い。この場合、ＥＳＴによりコンテンツをより容易にかつ不法に使用できるので、ＭＯＤと比べて、記録媒体３００のセキュリティレベルをある程度高めても良い。例えば、記録媒体３００にデバイスキー（device key）を挿入することができる。
【００３５】
図２は、本発明の例示的形態による書込み可能記録媒体の情報領域（information area）のセクター構造を示す概略図である。以下、ＤＶＤダウンロードディスクを例として説明する。
【００３６】
図２に示すように、本発明の例示的形態による書込み可能記録媒体は、記録媒体の中心から順に配置されるリードイン領域３１０、データ領域３３０、リ―ドアウト領域３５０を含む複数のトラックを有する。リードイン領域３１０からリ―ドアウト領域３５０に向かうほど、すなわち、ディスクの内側からディスクの外側に向かうほど、物理的セクター番号（physical sector number）は増加する。データ領域３３０には、使用者データ（user data）などが記録される。この使用者データは、外部からダウンロードしたデータとすることもできる。
【００３７】
図３は、図２のリ―ドイン領域３１０を示す概略図である。このリードイン領域３１０は、開始領域３１２、参照コード領域３１４、第１バッファ領域３１６ａ、制御データ領域３１８、及び第２バッファ領域３１６ｂを含む。
【００３８】
図４は、図３の制御データ領域３１８を示す概略図である。制御データ領域３１８は、物理フォーマット情報３２０、ディスクフォーマット情報３２２及びコンテンツプロバイダ情報３２４を含む。図５は、図４の物理フォーマット情報３２０の構造を示す概略図で、ＤＶＤダウンロードシングルレイヤー（single layer）ディスクを例示している。データ記録のための事前記録が実行されたか否かを示す情報を、図５に示す物理フォーマット情報３２０の保留（reserved）領域に記録することができる。
【００３９】
ここで、本形態による記録媒体のデータ領域３３０にデータを記録するためには、リードイン領域３１０の開始領域３１２、参照コード領域３１４、第１バッファ領域３１６ａ、第２バッファ領域３１６ｂ及び制御データ領域３１８に対して事前記録を実行する必要がある。
【００４０】
これらの領域すべてに対して記録媒体の製造過程で事前記録が実行されると、使用者は、データの記録に際して事前記録を別に実行する必要がない。しかしながら、製造過程で事前記録を実行すると、結果として、記録媒体の製造コストが上昇する。
【００４１】
これに関しては、必要に応じてリードイン領域のいくつかの領域に対しては記録媒体メーカーが事前記録を実行し、リードイン領域の残りの領域に対しては、使用者が使用者データを記録する前に事前記録を実行することが好ましい。特に、記録媒体が、使用者データの大きさに関係なくデータ領域のすべてに記録しなければならないＤＶＤダウンロードディスクの場合、このような事前記録により、記録時間が比較的大幅には増加しない。したがって、このような記録媒体では、メーカーがリードイン領域の一部に対して事前記録を実行し、使用者が残りのリードイン領域の一部に対して事前記録を実行することが効果的である。
【００４２】
それゆえ、本形態による記録媒体は、リードイン領域のいくつか領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す事前記録情報を単独に含む。
【００４３】
図６は、事前記録が実行されたか否かを表す情報を示す概略図である。図６に示すように、記録媒体の物理フォーマット情報内に事前記録情報コード（Pre-recorded information code）を設定し、制御データ領域及び記録媒体の制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４４】
図６でビットポジション０（Bit position 0）ｂ０は、制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表し、そしてビットポジション１（Bit position １）ｂ１は、制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域、すなわち、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４５】
ここで、ビットポジション０ｂ０は、記録媒体メーカーにより事前記録が実行されたので０ｂに設定される。また、ビットポジション１ｂ１は、制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域、すなわち、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す。
【００４６】
図７は、使用者により実行される本発明の例示的形態によるデータ記録方法を示すフローチャートである。まず、使用者は、記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、事前記録が必要であるか否かを判断する（Ｓ１０）。この時、上記のように、使用者は、リードイン領域の制御データ領域における物理フォーマット情報の保留領域に設定された事前記録完了フラグに基づいて、リードイン領域のいくつかの領域に対して事前記録が必要であるか否かを判断できる。
【００４７】
前述の情報に基づいて事前記録が必要であると判断した場合、記録媒体に対して事前記録を実行する（Ｓ２０）。図６のビットポジション１ｂ１が０ｂである場合、すなわち、記録媒体メーカーにより制御データ領域に対して事前記録が実行された場合には、使用者が制御データ領域を除くリードイン領域の残りの領域に対して事前記録を実行する。このように事前記録が使用者により完了すると、図６のビットポジション１ｂ１は１ｂに設定される。
【００４８】
その後、使用者はコンテンツプロバイダからデータをダウンロードする（Ｓ３０）。一方、データ記録装置が大容量の記憶装置を保有しており、コンテンツプロバイダから提供されるコンテンツを記憶装置に格納するＭＯＤ方式では、既にデータが格納されているので、使用者はデータをダウンロードせずに所望のコンテンツを記憶装置から選択し、指定された記録媒体に選択したコンテンツを格納することができる。この時、ダウンロードしたデータはＣＳＳまたはＡＡＣＳ規格に従って暗号化されたデータであっても良い。その後、使用者はダウンロードしたデータを記録媒体に記録する（Ｓ４０）。
【００４９】
図８は、本発明の例示的形態による記録再生システムを示す概略図である。同図のように、記録再生システムは、広く、データ記録装置１００及びデータ記録装置１００を制御する主制御部５００を含む。
【００５０】
データ記録装置１００は、ピックアップ１０、サーボ１２、マイコン１４、信号処理部１６、メモリー１８及び制御部２０を含む。
【００５１】
ピックアップ１０は、レーザーダイオード（ＬＤ：Laser Diode）を含み、記録媒体３００の表面にデータを記録し、または、記録媒体３００の表面から反射される信号を読み取る。
【００５２】
信号処理部１６は、データの再生モードでは、ピックアップ１０より読み取られた信号を受信してその受信した信号を元の信号値に復元し、データの記録モードでは、記録されるデータを記録媒体３００に記録される信号に変調して、変調した信号をピックアップ１０に転送する。
【００５３】
マイコン１４は、信号処理部１６からの出力信号に対応して、ピックアップ１０のトラッキング（tracking）及びフォーカシング（focusing）動作を制御する制御信号を生成する。
【００５４】
サーボ１２は、マイコン１４より生成された制御信号に対応して、ピックアップ１０のトラッキング及びフォーカシング動作を制御する。
【００５５】
メモリー１８は、記録媒体３００の管理情報などを一時格納したり、記録再生されるデータの一時格納したり、バッファとして機能する。
【００５６】
制御部２０は、主制御部５００から使用者の記録または再生命令に対応して、データの信頼性の検証を制御する。また、制御部２０は、ピックアップ１０により検出された信号から読み取った事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、事前記録が必要であるか否かを判断し、必要な場合には、事前記録を実行するようにピックアップ１０を制御する。この時、前述したように、事前記録が実行されたか否かを表す情報は、リードイン領域のいくつかの領域に対して事前記録が実行されたか否かを単独で表す。
【００５７】
主制御部５００は、データ記録装置１００の制御部２０に記録再生命令を転送し、システム全体を制御する。主制御部５００は、コンピュータ、サーバー、オーディオ装置またはビデオ装置のメインコントローラとしても良い。すなわち、データ記録装置１００は、ＰＣなどに提供された光ドライブであっても良く、ＰＣなどに取り付けられていないプレイヤーであっても良い。
【００５８】
したがって、本例示的形態によるデータ記録装置１００は、ＰＣなどに取り付けられて運営される光ドライブや単独製品として利用されるプレイヤーのいずれにも適用することができる。
【００５９】
本発明において、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々に改良し、変形して実施できることは、当業者にとって明らかであり、これらの改良及び変形はいずれも、本発明の範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【００６０】
１０ ピックアップ
１２ サーボ
１４ マイコン
１６ 信号処理部
１８ メモリー
２０ 制御部
１００ データ記録装置
２００ 外部ディスプレイ
３００ 記録媒体
３１０ リードイン領域
３１２ 開始領域
３１４ 参照コード領域
３１６ａ 第１バッファ領域
３１６ｂ 第２バッファ領域
３１８ 制御データ領域
３２０ 物理フォーマット情報
３２２ ディスクフォーマット情報
３２４ コンテンツプロバイダ情報
３３０ データ領域
３５０ リードアウト領域
４００ コンテンツプロバイダ
５００ 主制御部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
データが記録されるデータ領域と、
前記データ領域の内周側に位置するリードイン領域であって、前記リードイン領域の一部に対して事前記録（pre-recording）が実行されたか否かを表す情報を含むリードイン領域と、
前記データ領域の外周側に位置するリードアウト領域と
を備えたことを特徴とする記録媒体。
【請求項２】
前記リードイン領域は、前記記録媒体の物理フォーマット情報を含む制御データ領域を含み、前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報を含むことを特徴とする請求項１に記載の記録媒体。
【請求項３】
前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報をさらに含むことを特徴とする請求項２に記載の記録媒体。
【請求項４】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の記録媒体。
【請求項５】
前記制御データ領域に対しては事前記録が実行され、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対しては事前記録が実行されていないことを特徴とする請求項４に記載の記録媒体。
【請求項６】
前記データは、外部からダウンロードされ、記録されることを特徴とする請求項１に記載の記録媒体。
【請求項７】
前記データは、暗号化されていることを特徴とする請求項６に記載の記録媒体。
【請求項８】
前記データは、ＣＳＳにより暗号化されていることを特徴とする請求項７に記載の記録媒体。
【請求項９】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項８に記載の記録媒体。
【請求項１０】
記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、
データを外部からダウンロードするステップと、
前記データを前記記録媒体に記録するステップと
を備えたことを特徴とするデータ記録方法。
【請求項１１】
前記事前記録が実行されたか否かを判断するステップは、
物理フォーマット情報を含むリードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、
前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと
を備えたことを特徴とする請求項１０に記載のデータ記録方法。
【請求項１２】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項１１に記載のデータ記録方法。
【請求項１３】
前記データを記録媒体に記録するステップの前に、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対して事前記録を実行するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項１２に記載のデータ記録方法。
【請求項１４】
前記ダウンロードしたデータを暗号化するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項１０に記載のデータ記録方法。
【請求項１５】
前記データを暗号化するステップにおいて、前記データをＣＳＳにより暗号化することを特徴とする請求項１４に記載のデータ記録方法。
【請求項１６】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項１５に記載のデータ記録方法。
【請求項１７】
データを記録媒体に記録し、前記記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録を実行するピックアップと、
前記記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、前記記録媒体の前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記データを前記記録媒体に記録するように前記ピックアップを制御する制御部と
を備えたことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項１８】
前記制御部は、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断することを特徴とする請求項１７に記載のデータ記録装置。
【請求項１９】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項１８に記載のデータ記録装置。
【請求項２０】
前記ダウンロードされたデータを暗号化する暗号化部をさらに備えたことを特徴とする請求項１９に記載のデータ記録装置。
【請求項２１】
前記暗号化部は、前記データをＣＳＳにより暗号化することを特徴とする請求項２０に記載のデータ記録装置。
【請求項２２】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項２１に記載のデータ記録装置。
【請求項２３】
前記制御部に記録命令を転送する主制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項１７に記載のデータ記録装置。
【請求項１】
データが記録されるデータ領域と、
前記データ領域の内周側に位置するリードイン領域であって、前記リードイン領域の一部に対して事前記録（pre-recording）が実行されたか否かを表す情報を含むリードイン領域と、
前記データ領域の外周側に位置するリードアウト領域と
を備えたことを特徴とする記録媒体。
【請求項２】
前記リードイン領域は、前記記録媒体の物理フォーマット情報を含む制御データ領域を含み、前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報を含むことを特徴とする請求項１に記載の記録媒体。
【請求項３】
前記物理フォーマット情報は、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを表す情報をさらに含むことを特徴とする請求項２に記載の記録媒体。
【請求項４】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の記録媒体。
【請求項５】
前記制御データ領域に対しては事前記録が実行され、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対しては事前記録が実行されていないことを特徴とする請求項４に記載の記録媒体。
【請求項６】
前記データは、外部からダウンロードされ、記録されることを特徴とする請求項１に記載の記録媒体。
【請求項７】
前記データは、暗号化されていることを特徴とする請求項６に記載の記録媒体。
【請求項８】
前記データは、ＣＳＳにより暗号化されていることを特徴とする請求項７に記載の記録媒体。
【請求項９】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項８に記載の記録媒体。
【請求項１０】
記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、
データを外部からダウンロードするステップと、
前記データを前記記録媒体に記録するステップと
を備えたことを特徴とするデータ記録方法。
【請求項１１】
前記事前記録が実行されたか否かを判断するステップは、
物理フォーマット情報を含むリードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと、
前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断するステップと
を備えたことを特徴とする請求項１０に記載のデータ記録方法。
【請求項１２】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項１１に記載のデータ記録方法。
【請求項１３】
前記データを記録媒体に記録するステップの前に、前記開始領域、前記参照コード領域及び前記バッファ領域に対して事前記録を実行するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項１２に記載のデータ記録方法。
【請求項１４】
前記ダウンロードしたデータを暗号化するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項１０に記載のデータ記録方法。
【請求項１５】
前記データを暗号化するステップにおいて、前記データをＣＳＳにより暗号化することを特徴とする請求項１４に記載のデータ記録方法。
【請求項１６】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項１５に記載のデータ記録方法。
【請求項１７】
データを記録媒体に記録し、前記記録媒体のリードイン領域の一部に対して事前記録を実行するピックアップと、
前記記録媒体に格納された事前記録が実行されたか否かを表す情報に基づいて、前記記録媒体の前記リードイン領域の一部に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記データを前記記録媒体に記録するように前記ピックアップを制御する制御部と
を備えたことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項１８】
前記制御部は、物理フォーマット情報を含む前記リードイン領域の制御データ領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断し、前記制御データ領域を除く前記リードイン領域の領域に対して事前記録が実行されたか否かを判断することを特徴とする請求項１７に記載のデータ記録装置。
【請求項１９】
前記リードイン領域は、開始領域、参照コード領域及びバッファ領域をさらに含むことを特徴とする請求項１８に記載のデータ記録装置。
【請求項２０】
前記ダウンロードされたデータを暗号化する暗号化部をさらに備えたことを特徴とする請求項１９に記載のデータ記録装置。
【請求項２１】
前記暗号化部は、前記データをＣＳＳにより暗号化することを特徴とする請求項２０に記載のデータ記録装置。
【請求項２２】
前記記録媒体は、ＤＶＤダウンロードディスクであることを特徴とする請求項２１に記載のデータ記録装置。
【請求項２３】
前記制御部に記録命令を転送する主制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項１７に記載のデータ記録装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００９−１９９７１０（Ｐ２００９−１９９７１０Ａ）
【公開日】平成２１年９月３日（２００９．９．３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−３９９３８（Ｐ２００９−３９９３８）
【出願日】平成２１年２月２３日（２００９．２．２３）
【出願人】（５９６０６６７７０）エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年９月３日（２００９．９．３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年２月２３日（２００９．２．２３）
【出願人】（５９６０６６７７０）エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]