記録媒体、再生装置、及び再生方法
【課題】記録媒体の再生時にコンテンツ作成者が意図した機能を十分に発揮でき、本来の機能が十分に発揮できない場合であっても、使用者に機能が制限されていることを知らせることができる記録媒体、再生装置、及び再生方法を提供する。
【解決手段】本編情報、再生条件、メッセージ情報、及びプログラムを記録している記録媒体1であって、このプログラムは、記録媒体1から読み取られた再生条件を状態レジスタ22に記憶されている装置情報と比較する処理と、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在すると判断したときに、本編情報を再生条件にしたがって再生する処理と、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在しないと判断したときに、メッセージ情報に基づく信号を出力機器3に出力する処理とを、再生装置2に実行させる。
【解決手段】本編情報、再生条件、メッセージ情報、及びプログラムを記録している記録媒体1であって、このプログラムは、記録媒体1から読み取られた再生条件を状態レジスタ22に記憶されている装置情報と比較する処理と、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在すると判断したときに、本編情報を再生条件にしたがって再生する処理と、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在しないと判断したときに、メッセージ情報に基づく信号を出力機器3に出力する処理とを、再生装置2に実行させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生装置によって再生される映像及び/又は音声のコンテンツと実行されるプログラムとを記録した記録媒体、並びに、この記録媒体を再生する再生装置及び再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
再生装置を動作させる動作シナリオ(プログラム)が記録された記録媒体の提案がある(例えば、特許文献1参照)。この動作シナリオは、再生装置の状態レジスタの情報から、再生装置がオーディオオンリータイプであるか否かを判定し、この判定の結果に基づいて、対話画面を表示させて又は対話画面を介さずに、デジタルストリームを再生させるように、再生装置を動作させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】再公表特許WO2006/080462号公報(要約、第28〜29頁、第39〜42頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術が提案するプログラムは、再生装置が有する機能に応じて自動的に再生機能が決定される。このようなプログラムを記録した記録媒体を再生する再生装置では、例えば、映画やアニメーションを記録した記録媒体を提供するコンテンツ作成者の意図又は意志(例えば、コンテンツ作成者が希望する本来の機能)が再生装置によって無断で制限され、しかも、再生装置の使用者は、コンテンツ作成者が希望するコンテンツ再生時の機能が制限されていることに気付かないことがあるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、記録媒体の再生時に記録媒体を提供するコンテンツ作成者が意図した機能を十分に発揮でき、また、本来の機能が十分に発揮できない場合であっても、使用者に機能が制限されていることを知らせることができる記録媒体、再生装置、及び再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る記録媒体は、自身の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部を有する再生装置によって、再生可能な記録媒体であって、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録しており、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係る再生装置は、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置であって、前記再生装置の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記記録媒体から情報を読み取る再生部と、前記記録媒体から読み取られた情報に基づく信号を出力機器に出力する出力部と、前記再生部によって読み取られた前記プログラムを実行する制御部とを有し、前記制御部は、前記記録媒体の前記プログラムを実行して、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生させ、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させることを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係る再生方法は、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置による再生方法であって、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断するステップと、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生するステップと、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力するステップと、を有することをとしている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録媒体の再生時に記録媒体を提供するコンテンツ作成者が意図した機能を十分に発揮でき、また、本来の機能が十分に発揮できない場合であっても、使用者に機能が制限されていることを知らせることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1〜3に係る記録媒体、この記録媒体を再生する再生装置、この再生装置に接続される外部機器及び出力機器の一例を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図3】(a)乃至(c)は、実施の形態1に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図6】(a)乃至(d)は、実施の形態2に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図7】実施の形態2に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図8】実施の形態2に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図10】(a)乃至(d)は、実施の形態3に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図11】実施の形態3に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る記録媒体1、これを再生する再生装置2、再生装置2に接続された外部機器4、及び再生装置2に接続された出力機器3の一例を概略的に示すブロック図である。実施の形態1に係る記録媒体1は、例えば、記録情報が光学的に読み取られる光学ディスクである。ただし、記録媒体1の種類は光学ディスクに限定されず、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスクのような他の媒体であってもよい。記録媒体1は、再生装置2に装着され、再生される。記録媒体1は、再生装置2によって再生される映像及び/又は音声などのコンテンツと、再生装置によって実行されるプログラムとを記録している。記録媒体1に記録されているコンテンツは、映像及び/又は音声情報を含む本編情報と、記録媒体1が再生装置2に要求する再生条件と、使用者に情報を提供するための映像、音声、グラフィックスなどの情報であるメッセージ情報とを含んでいる。
【0012】
再生装置2は、例えば、ハードディスクなど記憶装置であるローカルストレージ21と、再生装置自身の性能(例えば、再生能力など)及び/又は状態(例えば、外部機器の接続状態又は外部機器自体の状態など)に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部としての状態レジスタ22と、記録媒体1から情報を読み取る再生部23と、記録媒体1から読み取られた情報に基づく信号を出力機器3に出力する出力部24と、外部機器4に接続される外部機器用インタフェース25と、操作パネル又はリモコンなどの操作部26と、再生部23によって読み取られた記録媒体1のプログラムを実行する制御部27とを有している。ローカルストレージ21は、再生装置2に内蔵された機器であるが、再生装置2にケーブルを介して接続される外付け機器であってもよい。
【0013】
出力機器3は、例えば、再生装置2にケーブルなどによって接続されるテレビ31と、再生装置2にケーブルなどによって接続されるオーディオアンプ32と、オーディオアンプ32を介して再生装置2に接続されるスピーカー33,…,37とを有している。
【0014】
外部機器4は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して接続されるサーバ、又は、外付けの機器(例えば、半導体メモリ)などである。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作して、外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手して、再生装置2内のローカルストレージ21に記録する。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって同載して、記録媒体1の再生時に、ローカルストレージ21に記録された付加情報を、例えば、記録媒体1に記録されている本編情報と一体として扱い、出力機器3に出力する。
【0015】
実施の形態1においては、再生装置2の制御部27は、記録媒体1に記録されているプログラムを実行して、再生装置2を次のように動作させる。すなわち、記録媒体1に記録されているプログラムは、再生装置2を次のように動作させる。記録媒体1は、記録媒体1から読み取られた再生条件及び状態レジスタ22に記憶されている装置情報に基づいて、再生装置2の性能及び/又は状態が、記録媒体1から読み取られた前記再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、記録媒体1から読み取られた前記再生条件第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、本編情報を記録媒体1から読み取られた再生条件にしたがって再生する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、記録媒体1に記録されているメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、を再生装置2に実行させるプログラムを記録している。より具体的に言えば、再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって、記録媒体1から読み取られた再生条件、例えば、最適な再生条件、を再生装置2内の状態レジスタ22に記憶されている装置情報と比較し、この比較の結果、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在すると判断したときに(最適な再生条件を再生装置2が満たしているときに)、読み取られた再生条件にしたがって本編情報を再生させる。また、再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって、再生条件についての比較の結果、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在しないと判断したときに(最適な再生条件を再生装置2が満たしていないときに)、記録媒体1に記録されているメッセージ情報に基づく信号を出力部24から出力機器3に出力させ、使用者にメッセージを通知する。
【0016】
図2は、本発明の実施の形態1に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。図2には、状態レジスタ22の記憶領域として、字幕情報の記憶領域La#(#=0,1,…,7)と、音声情報の記憶領域Au#(#=0,1,…,7)と、アングル情報の記憶領域An#(#=0,1,…,7)と、復号化能力情報の記憶領域Ca0,Ca1,Cb0,Cb1,Cc0,Cc1,Cd0,Cd1とが示されている。なお、整数値#は、上記値に限定されず、6個以下又は9個以上の整数値とすることもできる。
【0017】
記録媒体1に、例えば、日本語字幕、英語字幕、フランス語字幕、韓国語字幕のすべて又は、これらの字幕の内の幾つかのように、複数の言語の字幕が記録されている場合がある。例えば、再生装置2の使用者が、操作部26から出力機器3で表示する字幕情報の設定操作を行い、状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,0,0}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている日本語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,0,1}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている英語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,1,0}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されているフランス語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,1,1}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている韓国語字幕を再生する。
【0018】
また、再生装置2の使用者が操作部26から出力機器3で出力される音声情報の設定操作を行い、状態レジスタ22における音声情報の記憶領域Au#(#=0,1,…,7)の情報を変更すると、再生装置2は、再生時に、記録媒体1に記録されている複数の音声情報、例えば、日本語主音声、日本語副音声、映像音声、フランス語音声、韓国語音声を選択的に再生し出力する。
【0019】
また、再生装置2の使用者が操作部26から出力機器3で表示される画像のアングル情報の設定操作を行い、状態レジスタ22におけるアングル情報の記憶領域An#(#=0,1,…,7)の情報を変更すると、再生装置2は、再生時に、記録媒体1に記録されている複数のアングル表示情報、例えば、主アングル表示、第1副アングル表示、第2副アングル表示、第3副アングル表示のいずれかを選択し、選択されたアングル表示に基づく画像を再生し出力する。
【0020】
また、再生装置2の使用者が操作部26から復号化能力情報の設定操作を行い、状態レジスタ22における復号化能力情報の記憶領域Ca0,Ca1,Cb0,Cb1,Cc0,Cc1,Cd0,Cd1の情報を変更すると、再生装置2は、記録媒体1に記録されている複数の再生方式のいずれかを用いて再生し出力する。図2に示す再生能力を示す情報の一例では、例えば、再生方式として復号化方式〈A〉、復号化方式〈B〉、復号化方式〈C〉、復号化方式〈D〉の4種類の復号化方式があり、それぞれの復号化方式について、サラウンド再生可能な場合、ステレオ再生可能な場合、モノラル再生可能な場合、復号化方式が不可能な場合がある。また、再生能力を示す情報の他の例としては、実行可能な復号化方式〈A〉についてはモノラル再生のみしか復号化能力がないのか、又は、ステレオ再生までしか復号化能力がない(すなわち、モノラル再生の復号化能力とステレオ再生の復号化能力がある)のか、又は、サラウンド再生まで復号化能力が存在する(すなわち、モノラル再生の復号化能力とステレオ再生の復号化能力とサラウンド再生まで復号化能力がある)のかという情報がある。
【0021】
次に、記録媒体1に復号化方式〈A〉のサラウンド再生用情報と復号化方式〈B〉のステレオ再生用情報とが記録されており、記録媒体1のコンテンツ作成者は、復号化方式〈A〉のサラウンド再生された音声での視聴が最も望ましい再生方式(最適な再生条件)であり、復号化方式〈B〉のステレオ再生された音声での視聴が次善の再生方式である場合を説明する。このときに、再生装置2が、復号化方式〈A〉及び復号化方式〈B〉のいずれに関してもステレオ再生の復号化能力しかない場合を例として説明する。この場合には、再生装置2内の状態レジスタ22の記憶領域Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0が、
{Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
に設定されている場合を例に説明する。
【0022】
この場合、再生装置2に記録媒体1が挿入されると、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて制御部27は、状態レジスタ22内の記憶領域Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0のデータを読み出し、記録媒体1に記録されている復号化方式〈A〉のサラウンド再生が再生装置2では不可能であることを、また、復号化方式〈B〉のステレオ再生は再生装置2で出力可能なことを認識する。この場合、プログラムに基づいて動作する制御部27は、記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス)の中で、再生装置2の再生能力が記録媒体1のコンテンツ作成者の希望する再生条件を満たしていないことを示すメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス情報など)を本編情報の再生前に表示、又は、本編情報の再生中に挿入する。また、次善の再生方式を示すメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス情報など)を本編情報の再生前に表示又は本編情報の再生中に挿入するようにしてもよい。
【0023】
図3(a)乃至(c)は、実施の形態1に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。図3(a)及び(b)は、最適な再生条件で再生できないことを通知するメッセージ情報の例であり、図3(c)は、最適な再生条件で再生できないこと及び次善の再生条件を通知するメッセージ情報の例である。
【0024】
図4は、実施の形態1に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作(すなわち、実施の形態1に係る再生方法)の一例を示すフローチャートである。図4に基づいて、実施の形態1に係る記録媒体1に記録されているプログラム、再生装置2の動作、及び記録媒体1の再生方法を説明する。ここでは、記録媒体1のコンテンツ作成者が希望する再生条件と、再生装置2の再生性能を示す装置情報とを比較し、その比較結果に基づいて記録媒体1に記録されているメッセージ情報を選択して表示する方法について説明する。
【0025】
再生装置2の制御部27は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、再生装置2の再生動作を以下のように制御する。すなわち、記録媒体1には、再生装置2の再生動作を以下のように実行させるプログラムが記録されている。先ず、記録媒体1が再生装置2に挿入されると(ステップS11)、再生装置2は、記録媒体1に記録されているコンテンツを再生できる状態になる(ステップS12)。次に、再生装置2は、自身の装置状態を示す情報を状態レジスタ22から読み出す(ステップS13)。次に、再生装置2は、状態レジスタ22から読み出された装置情報から、再生装置2が、記録媒体1が要求する最適な再生条件を満たしているか否かを判断し、満たしていると判断すれば(ステップS14)、最適な再生条件で記録媒体1に記録されている本編情報を再生して(ステップS18)、処理を終了する(ステップS19)。ステップS14において、再生装置2は、状態レジスタ22に記憶されている装置情報から、再生装置2が、記録媒体1が要求する最適な再生条件を満たしているか否かを判断し、最適な再生条件を満たしていないと判断すれば、再生装置2が、記録媒体1が要求する次善の再生条件を満たしているか否かを判断する(ステップS15)。ステップS15において、再生装置2は、状態レジスタ22に記憶されている装置情報から、再生装置2が次善の再生条件を満たしていると判断すれば、記録媒体1に予め記録してあるメッセージ情報(例えば、図3(c)に示す「最適条件ではない」旨の表示)を再生し(ステップS16)、再生装置2が、記録媒体1が要求する次善の再生条件で記録媒体1のコンテンツである本編情報を再生し(ステップS18)、処理を終了する(ステップS19)。また、ステップS15において、再生装置2は、再生装置2が記録媒体1が要求する次善の再生条件を満たしていないと判断すれば、記録媒体1に予め記録してあるメッセージ情報(例えば、「再生条件を満たしていないため再生を行わない」旨の表示)を再生し、処理を終了する(ステップS19)。
【0026】
図4に示される例においては、ステップS15の処理において、記録媒体1が再生に際し次善の再生条件を満たしていない場合には、記録媒体1のコンテンツである本編情報を再生することなく終了(ステップS19)する場合を説明したが、図4のステップS17の処理に代えて、「再生条件を満たしていない」旨の表示とともに再生(ステップS18に相当する処理)を実行した上で、処理を終了させることもできる(ステップS19)。
【0027】
以上に説明したように、実施の形態1に係る記録媒体1、記録媒体1の再生装置2、又は記憶媒体1の再生方法によれば、再生装置2の使用者は、記録媒体1の最適な再生条件による再生でない場合に、最適な再生条件による再生ではないことを理解することができる。また、再生装置2の使用者は、例えば、図3(a)乃至(c)のようなメッセージを出力機器3に出力させることによって、記録媒体1の最適な再生を得るための必要な条件を認識することも可能になる。このため、記録媒体1を再生したい使用者は、再生装置2の設定を最適な再生条件による再生を実行可能な設定に変更する操作を行ったり、又は、最適な再生条件を実行可能な他の再生装置による記録媒体1の再生を行ったりすることができる。
【0028】
また、再生装置2の使用者は、最適な再生条件による記録媒体1の再生ができないときであっても記録媒体1の次善の再生条件を知ることが可能になる。このため、再生装置2の使用者は、最適な再生条件による再生が実現できない場合であっても、再生装置2の設定を次善の再生条件による再生を実行可能な設定に変更する操作を行ったり、又は、次善の再生条件を実行可能な他の再生装置による記録媒体1の再生を行ったりすることができる。
【0029】
また、実施の形態1に係る記録媒体1のプログラムを、コンテンツ作成者が要求する最適な再生条件を満たさないときに、又は、最適な再生条件と次善の再生条件の両方を満たさないときに、記録媒体1に記録されているコンテンツを再生させないプログラムとすることも可能である。
【0030】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2においては、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、再生装置2が、外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取り込み、ローカルストレージ21に記録する場合を説明する。なお、実施の形態2の説明に際しては、図1をも参照する。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態2に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。ローカルストレージ21は、例えば、再生装置2に内蔵されているハードディスク、又は、再生装置2に内蔵されている(使用者は着脱できない)半導体メモリ、又は、再生装置2に接続される着脱可能な外部メモリである。ただし、ローカルストレージ21は、上記以外の記憶手段であってもよい。
【0032】
実施の形態2においては、図5に示されるように、状態レジスタ22に、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#(#=0,1,…,7)と、再生装置2に接続されるローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#(#=0,1,…,7)とが設けられている。例えば、ローカルストレージ21が再生装置2に内蔵されているハードディスクである場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls0に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に内蔵されている記憶素子(半導体メモリ)である場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls1に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に着脱可能なハードディスクである場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls2に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)である場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls3に「1」を設定する。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls4,Ls5,Ls6,Ls7は、後に増加するローカルストレージ21の種類設定用として未定義、すなわち、「0」を設定する。
【0033】
ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#に関しては、ローカルストレージ21として内蔵ハードディスクが接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0に「1」を設定し、ローカルストレージ21として内蔵ハードディスクが接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0に「0」を設定する。同様に、ローカルストレージ21として着脱不可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱不可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1に「0」を設定する。また、ローカルストレージ21として着脱可能なハードディスクが接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱可能なハードディスクが接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2に「0」を設定する。また、ローカルストレージ21として着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3に「0」を設定する。ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll4,Ll5,Ll6,Ll7に関しては、対応するローカルストレージ21の種類が未定義のため、すべて「0」を設定する。すなわち、図5の例では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#は、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#が「1」に設定されているLs0,Ls1,Ls2,Ls3だけで、「1」を設定可能である。
【0034】
例えば、再生装置2は、ローカルストレージ21として着脱可能な半導体メモリを使用し、その半導体メモリが再生装置2に接続されていない場合について説明する。この場合、図5に示す状態レジスタ22のローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#は、
{Ls7,Ls6,Ls5,Ls4,Ls3,Ls2,Ls1,Ls0}
={0,0,0,0,1,0,0,0}
と設定され、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#は、
{Ll7,Ll6,Ll5,Ll4,Ll3,Ll2,Ll1,Ll0}
={0,0,0,0,0,0,0,0}
と設定される。
【0035】
図6(a)乃至(d)は、実施の形態2に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。実施の形態2においては、記録媒体1に、例えば、図6(a)乃至(d)に示すように、ローカルストレージ21の種類毎にローカルストレージ21の接続状態に関する装置情報が予め記録されている。記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する状態になると、記録媒体1に記憶されているプログラムに基づいて再生装置2は、状態レジスタ22のローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#とを、同じ値の#毎に比較する。このとき、再生装置2が、再生装置2のローカルストレージ21となる着脱可能な記憶素子が接続されていないことを認識すると、図6(d)の表示をするためのメッセージ情報を記録媒体1から読み出し、出力機器3に出力する。
【0036】
実施の形態2によれば、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合におけるローカルストレージ21の障害を具体的に外部機器3に表示させて、使用者に認識させることができる。また、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合の障害の克服手段を、具体的に外部機器3に表示させて、使用者に認識させることができる。
【0037】
また、ローカルストレージ21の種類を、状態レジスタ22におけるローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の値によって、具体的商品名毎に分類し、また、記録媒体1には、状態レジスタ22におけるローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の種類毎にローカルストレージ21の接続に関するコンテンツ(メッセージ情報)を予め記録しておけば、再生装置2の使用者は、ローカルストレージ21の商品名を認識することができる。このため、ローカルストレージ21と再生装置2の取扱説明書との対応が容易になり、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合に障害になっているローカルストレージ21を、より具体的に認識することが可能となる。
【0038】
次に、実施の形態2において、状態レジスタ22にローカルストレージ21の残容量、すなわち、ローカルストレージ21がさらに記録できる情報量を示す記憶領域Lc#(#=0,1,…,7)を設ける場合について説明する。例えば、ローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#は、ローカルストレージ21の残容量をギガバイト(GByte)単位で表した場合の2進表示とする。例えば、ローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#が、
{Lc7,Lc6,Lc5,Lc4,Lc3,Lc2,Lc1,Lc0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
と設定されていれば、ローカルストレージ21の残容量は、次式
(残容量)=27×Lc7+26×Lc6+25×Lc5+24×Lc4+23
×Lc3+22×Lc2+2×Lc1+Lc0 (GByte)
から、
23×Lc3+21×Lc1=23×1+21×1=8+2=10
であり、10ギガバイト(GByte)となる。
【0039】
記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下のように動作する。記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の量(以下「付加情報量」とも言う。)が予め記録媒体1に記録されている場合には、記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、外部機器4からローカルストレージ21に取得する状態になると、再生装置2はローカルストレージ21の残容量を確認し、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に残容量を記録する。記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、予め記録媒体1に記録されている付加情報量と、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に記録されている値とを比較し、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量より少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の取得前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを表す映像又はグラフィックスを表示する。
【0040】
また、記録媒体1に付加情報量が記録されておらず、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得する外部機器4から付加情報量が送信される場合には、記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する状態になると、再生装置2はローカルストレージ21の残容量を確認し、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に残容量を記録する。そして、再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、記録媒体1に記録されている情報に基づいてアクセスした外部機器4から取得する。外部機器4からは、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量が再生装置2に送信される。再生装置2は、ローカルストレージ21の残容量と記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報に関する付加情報量とを比較し、その比較結果を記録媒体1に通知する。ローカルストレージ21の残容量が付加情報量よりも少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを示す映像又はグラフィックスを出力機器3に表示させる。
【0041】
図7は、実施の形態2に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。この場合、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下のように動作する。記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報、すなわち、外部機器4から取得する付加情報についての付加情報量を、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#と同様に、図7に示す記憶領域Ac#(#=0,1,…,7)に格納する。例えば、付加情報量の記憶領域Ac#は、付加情報量をギガバイト(GByte)単位で表した場合の2進表示とする。例えば、付加情報量の記憶領域Ac#が、
{Ac7,Ac6,Ac5,Ac4,Ac3,Ac2,Ac1,Ac0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
と設定されていれば、付加情報量は、次式
(付加情報量)=27×Ac7+26×Ac6+25×Ac5+24×Ac4+23
×Ac3+22×Ac2+2×Ac1+Ac0 (GByte)
から、
23×Ac3+21×Ac1=23×1+21×1=8+2=10
であり、10ギガバイトとなる。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、記録媒体1に状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#の値と、付加情報量の記憶領域Ac#の値とを比較する。この比較の結果、ローカルストレージ21の残容量が、関連する付加情報についての付加情報量よりも少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の外部機器3からの取得前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを出力機器3に表す映像又はグラフィックスを表示する。
【0042】
実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する前に、ローカルストレージ21に充分な残容量が存在するか否かを再生装置2の使用者に把握させることができる。また、ローカルストレージ21の残容量と記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量の差分を表示することにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得するために、ローカルストレージ21に確保しなければならない残容量を再生装置2の使用者に示すことも可能になる。
【0043】
また、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを組み合わせてローカルストレージ21の残容量が少ないことを表す映像又はグラフィックスを表示させる動作を再生装置2に実行させるプログラムを、記録媒体1に記録しておくことにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合に障害になっているローカルストレージ21を具体的に認識することもできる。
【0044】
図8は、実施の形態2に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態2において、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を再生装置2のローカルストレージ21に記録し、記録媒体1のコンテンツとローカルストレージ21に記録された付加情報とを併せて再生する方法について図8を用いて説明する。なお、図8において、図4と同一又は相当する箇所には同一の符号を付す。
【0045】
ステップS10〜S12は、実施の形態1(図4)におけるステップと同一である。ステップS12の後、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下の処理を実行する。再生装置2は、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#から情報を読み出し、再生装置2の装置状態を示す情報を再生装置2の状態レジスタ22から読み出す(ステップS23)。次に、再生装置2は、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報、すなわち、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報を、状態レジスタ22から読み出す(ステップS24)。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを、#毎に比較し、すべての#に関してローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報と、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報との一致が確認できれば(ステップS25)、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、外部機器3から取り込み、ローカルストレージ21に記録する(ステップS30)。次に、記録媒体1のコンテンツの本編情報を、ローカルストレージ21に記録された付加情報と併せて再生し(ステップS31)、その後、処理を終了する(ステップS19)。
【0046】
ステップS25においてローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報と、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを、#毎に比較した結果が異なった場合について説明する。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls0の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0の情報が「0」である場合には、図6(a)に示すような予め記録媒体1に記録された映像又はグラフィックスを表示し(ステップS26)、再生動作を終了する(ステップS19)。また、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls1の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1の情報が「0」の場合には、図6(b)に示すような予め記録媒体1に記録された映像又はグラフィックスを表示し(ステップS27)、再生動作を終了する(ステップS19)。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls2の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2の情報が「0」である場合、及び、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls3の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3の情報が「0」である場合は、図6(c)又は図6(d)に示すような映像又はグラフィックスを表示し(ステップS28又はS29)、再生動作を終了する(ステップS19)。
【0047】
なお、上記の説明において、ステップS26,S27,S28,S29のいずれかの実行後に、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する再生方法を説明したが、付加情報を使用せずに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生し(図4のステップS18に相当するステップ)、その後に、動作を終了(ステップS19)する再生方法を採用することもできる。
【0048】
また、ローカルストレージ21の残容量を状態レジスタ22から読み取る残容量読み取りステップ(図示せず)を、図8におけるステップS25とステップS30との間に追加し、残容量読み取りステップの後に、ローカルストレージ21の残容量と付加情報量とを比較する比較ステップ(図示せず)を行い、この比較ステップの比較結果に基づく処理を実行してもよい。例えば、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量よりも多い場合は、図8のステップS30に移行し、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量より少ない場合には、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する方法を採用してもよい。また、直ちに再生動作を終了するステップの代わりに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生(ステップS18)して、再生を終了(ステップS19)する方法を採用してもよい。
【0049】
以上に説明したように、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する場合に障害になっているローカルストレージ21の状態を、具体的に認識することができる。
【0050】
また、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する場合の障害の克服手段を知ることも可能となる。
【0051】
さらに、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する前に、ローカルストレージ21に充分な残容量が存在するか否かを再生装置2の使用者は把握することもできる。また、ローカルストレージ21の残容量と、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量との差分を表示することにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得するために、ローカルストレージ21が確保しなければならない残容量を、再生装置2の使用者に示すことも可能になる。
【0052】
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
【0053】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3においては、記録媒体1に記録されているプログラムが、再生装置2に外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得させる際の、再生装置2と外部機器4との接続状態に関して説明する。なお、実施の形態3の説明に際しては、図1をも参照する。
【0054】
図9は、本発明の実施の形態3に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。再生装置2が外部機器4とアクセス可能になる条件のうち、再生装置2が確認できる項目を抽出し、抽出した項目毎の状態を記録する領域を状態レジスタ22内に保有する。例えば、図9に示すように、状態レジスタ22の外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di0は、再生装置2を外部機器4に接続するケーブルが装着されているか否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、ケーブルが外部機器用インタフェース25に装着されていれば外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報の記憶領域Di0に「1」を設定し、ケーブルが外部機器用インタフェース25に装着されていなければ外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報の記憶領域Di0に「0」を設定する。
【0055】
また、状態レジスタ22のハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1は、再生装置2に接続されているケーブルに接続されるハブ(図示せず)が動作しているか否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、ハブが動作していればハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1に「1」を設定し、ハブが動作していなければハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1に「0」を設定する。また、状態レジスタ22内のアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2は、記録媒体1が指定する外部機器4のアクセス先とアクセスが可能か否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、指定アクセス先とアクセスができればアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2に「1」を設定し、指定アクセス先とアクセスできなければアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2に「0」を設定する。状態レジスタ22内の再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報の記憶領域Di3は、再生装置2が受信側としての設定が完了しているか否かを示す部分であり、再生装置2は、受信側としての設定が完了していれば再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di3に「1」を設定し、受信側としての設定が完了していなければ再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di3に「0」を設定する。再生装置2は、記憶領域Di4,Di5,Di6,Di7は、現時点では未定義の領域として、「1」を設定する。
【0056】
図10(a)乃至(d)は、実施の形態3に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。記録媒体1に記憶されているプログラムは、再生装置2を、以下のように動作させる。記録媒体1には記憶領域Di#に対応して、図10(a)乃至(d)に示す再生装置2と外部機器4との接続に関するコンテンツであるメッセージ情報が予め記録されている。記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1に記録されているプログラムは、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する動作を再生装置2に実行させる。そのとき、状態レジスタ22の記憶領域Di#に記憶される情報が、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,0,0}
である場合には、図10(a)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,0,1}
である場合には、図10(b)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,1,1}
である場合には、図10(c)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,1,1,1}
である場合には、図10(d)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,0,0}
である場合には、図10(a)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,0,1}
である場合には、図10(b)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,1,1}
である合には、図10(c)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生する。
【0057】
実施の形態3によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する前に、再生装置2と外部機器4との接続状態で不具合がある場合には、再生装置2の使用者に対し不具合の原因を示すことが可能になる。
【0058】
図11は、実施の形態3に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態3において、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を再生装置2のローカルストレージ21に記録し、記録媒体1のコンテンツとローカルストレージ21に記録された付加情報とを併せて再生する方法について図11を用いて説明する。なお、図11において、図4又は図8と同一又は相当する箇所には同一の符号を付す。
【0059】
ステップS10〜S12は、実施の形態1(図4)におけるステップと同一である。ステップS12の後、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下の処理を実行する。再生装置2は、再生装置2と外部機器4との接続状態の良否情報を記憶する記憶領域Di#の情報を、再生装置2の状態レジスタ22から読み出す(ステップS43)。再生装置2は、ステップS44において、再生装置2と外部機器4との接続状態が良好な場合、すなわち、すべての#に関してDi#が「1」である場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手し、ローカルストレージ21に記録する(ステップS49)。ステップS49の実施後、再生装置2は、ステップS31では記録媒体1に記録されている本編情報とローカルストレージ21に記録された付加情報を併せた再生を行い(ステップS31)、その後、再生を終了する(ステップS19)。
【0060】
ステップS44において、再生装置2と外部機器4との接続状態が不良な場合について、Case1、Case2、及びCase3の3種類が存在する場合を例に取り説明する。再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case1である場合には、例えば、図10(a)に示すような接続不良状態がCase1であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS46)、再生動作を終了する(ステップS19)。再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case2である場合には、例えば、図10(b)に示すような接続不良状態がCase2であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS47)、再生動作を終了する(ステップS19)。同様に、再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case3である場合には、例えば、図10(c)に示すような接続不良状態がCase3であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS48)、再生動作を終了する(ステップS19)。
【0061】
なお、上記の説明において、ステップS46,S47,又はS48の実行後、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する再生方法を説明したが、付加情報を使用せずに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生し(図4のステップS18に相当するステップ)、その後に、動作を終了(ステップS19)する再生方法を採用することもできる。
【0062】
以上に説明したように、実施の形態3によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する前に再生装置2と外部機器4との接続状態で不具合がある場合には、再生装置2の使用者に対し不具合の原因を示すことが可能になる。
【0063】
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2の場合と同じである。
【符号の説明】
【0064】
1 記録媒体、 2 再生装置、 3 出力機器、 4 外部機器、 21 ローカルストレージ、 22 状態レジスタ、 23 再生部、 24 出力部、 25 外部機器用インタフェース、 26 操作部、 27 制御部、 31 テレビ、 32 オーディオアンプ、 33,…,37 スピーカー。
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生装置によって再生される映像及び/又は音声のコンテンツと実行されるプログラムとを記録した記録媒体、並びに、この記録媒体を再生する再生装置及び再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
再生装置を動作させる動作シナリオ(プログラム)が記録された記録媒体の提案がある(例えば、特許文献1参照)。この動作シナリオは、再生装置の状態レジスタの情報から、再生装置がオーディオオンリータイプであるか否かを判定し、この判定の結果に基づいて、対話画面を表示させて又は対話画面を介さずに、デジタルストリームを再生させるように、再生装置を動作させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】再公表特許WO2006/080462号公報(要約、第28〜29頁、第39〜42頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術が提案するプログラムは、再生装置が有する機能に応じて自動的に再生機能が決定される。このようなプログラムを記録した記録媒体を再生する再生装置では、例えば、映画やアニメーションを記録した記録媒体を提供するコンテンツ作成者の意図又は意志(例えば、コンテンツ作成者が希望する本来の機能)が再生装置によって無断で制限され、しかも、再生装置の使用者は、コンテンツ作成者が希望するコンテンツ再生時の機能が制限されていることに気付かないことがあるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、記録媒体の再生時に記録媒体を提供するコンテンツ作成者が意図した機能を十分に発揮でき、また、本来の機能が十分に発揮できない場合であっても、使用者に機能が制限されていることを知らせることができる記録媒体、再生装置、及び再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る記録媒体は、自身の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部を有する再生装置によって、再生可能な記録媒体であって、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録しており、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係る再生装置は、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置であって、前記再生装置の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記記録媒体から情報を読み取る再生部と、前記記録媒体から読み取られた情報に基づく信号を出力機器に出力する出力部と、前記再生部によって読み取られた前記プログラムを実行する制御部とを有し、前記制御部は、前記記録媒体の前記プログラムを実行して、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生させ、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させることを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係る再生方法は、映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置による再生方法であって、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断するステップと、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生するステップと、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力するステップと、を有することをとしている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録媒体の再生時に記録媒体を提供するコンテンツ作成者が意図した機能を十分に発揮でき、また、本来の機能が十分に発揮できない場合であっても、使用者に機能が制限されていることを知らせることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1〜3に係る記録媒体、この記録媒体を再生する再生装置、この再生装置に接続される外部機器及び出力機器の一例を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図3】(a)乃至(c)は、実施の形態1に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図6】(a)乃至(d)は、実施の形態2に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図7】実施の形態2に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図8】実施の形態2に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係る記録媒体を再生する再生装置内の状態レジスタの情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。
【図10】(a)乃至(d)は、実施の形態3に係る記録媒体に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及び/又はグラフィックス情報)の例を示す図である。
【図11】実施の形態3に係る記録媒体を再生装置で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る記録媒体1、これを再生する再生装置2、再生装置2に接続された外部機器4、及び再生装置2に接続された出力機器3の一例を概略的に示すブロック図である。実施の形態1に係る記録媒体1は、例えば、記録情報が光学的に読み取られる光学ディスクである。ただし、記録媒体1の種類は光学ディスクに限定されず、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスクのような他の媒体であってもよい。記録媒体1は、再生装置2に装着され、再生される。記録媒体1は、再生装置2によって再生される映像及び/又は音声などのコンテンツと、再生装置によって実行されるプログラムとを記録している。記録媒体1に記録されているコンテンツは、映像及び/又は音声情報を含む本編情報と、記録媒体1が再生装置2に要求する再生条件と、使用者に情報を提供するための映像、音声、グラフィックスなどの情報であるメッセージ情報とを含んでいる。
【0012】
再生装置2は、例えば、ハードディスクなど記憶装置であるローカルストレージ21と、再生装置自身の性能(例えば、再生能力など)及び/又は状態(例えば、外部機器の接続状態又は外部機器自体の状態など)に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部としての状態レジスタ22と、記録媒体1から情報を読み取る再生部23と、記録媒体1から読み取られた情報に基づく信号を出力機器3に出力する出力部24と、外部機器4に接続される外部機器用インタフェース25と、操作パネル又はリモコンなどの操作部26と、再生部23によって読み取られた記録媒体1のプログラムを実行する制御部27とを有している。ローカルストレージ21は、再生装置2に内蔵された機器であるが、再生装置2にケーブルを介して接続される外付け機器であってもよい。
【0013】
出力機器3は、例えば、再生装置2にケーブルなどによって接続されるテレビ31と、再生装置2にケーブルなどによって接続されるオーディオアンプ32と、オーディオアンプ32を介して再生装置2に接続されるスピーカー33,…,37とを有している。
【0014】
外部機器4は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して接続されるサーバ、又は、外付けの機器(例えば、半導体メモリ)などである。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作して、外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手して、再生装置2内のローカルストレージ21に記録する。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって同載して、記録媒体1の再生時に、ローカルストレージ21に記録された付加情報を、例えば、記録媒体1に記録されている本編情報と一体として扱い、出力機器3に出力する。
【0015】
実施の形態1においては、再生装置2の制御部27は、記録媒体1に記録されているプログラムを実行して、再生装置2を次のように動作させる。すなわち、記録媒体1に記録されているプログラムは、再生装置2を次のように動作させる。記録媒体1は、記録媒体1から読み取られた再生条件及び状態レジスタ22に記憶されている装置情報に基づいて、再生装置2の性能及び/又は状態が、記録媒体1から読み取られた前記再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、記録媒体1から読み取られた前記再生条件第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、本編情報を記録媒体1から読み取られた再生条件にしたがって再生する処理と、前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、記録媒体1に記録されているメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、を再生装置2に実行させるプログラムを記録している。より具体的に言えば、再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって、記録媒体1から読み取られた再生条件、例えば、最適な再生条件、を再生装置2内の状態レジスタ22に記憶されている装置情報と比較し、この比較の結果、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在すると判断したときに(最適な再生条件を再生装置2が満たしているときに)、読み取られた再生条件にしたがって本編情報を再生させる。また、再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムにしたがって、再生条件についての比較の結果、読み取られた再生条件に一致する装置情報が状態レジスタ22に存在しないと判断したときに(最適な再生条件を再生装置2が満たしていないときに)、記録媒体1に記録されているメッセージ情報に基づく信号を出力部24から出力機器3に出力させ、使用者にメッセージを通知する。
【0016】
図2は、本発明の実施の形態1に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。図2には、状態レジスタ22の記憶領域として、字幕情報の記憶領域La#(#=0,1,…,7)と、音声情報の記憶領域Au#(#=0,1,…,7)と、アングル情報の記憶領域An#(#=0,1,…,7)と、復号化能力情報の記憶領域Ca0,Ca1,Cb0,Cb1,Cc0,Cc1,Cd0,Cd1とが示されている。なお、整数値#は、上記値に限定されず、6個以下又は9個以上の整数値とすることもできる。
【0017】
記録媒体1に、例えば、日本語字幕、英語字幕、フランス語字幕、韓国語字幕のすべて又は、これらの字幕の内の幾つかのように、複数の言語の字幕が記録されている場合がある。例えば、再生装置2の使用者が、操作部26から出力機器3で表示する字幕情報の設定操作を行い、状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,0,0}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている日本語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,0,1}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている英語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,1,0}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されているフランス語字幕を再生し、
状態レジスタ22の字幕情報の記憶領域La#を、
{La7,La6,La5,La4,La3,La2,La1,La0}
={0,0,0,0,0,0,1,1}
と設定した場合には、再生装置2は、記録媒体1に記録されている韓国語字幕を再生する。
【0018】
また、再生装置2の使用者が操作部26から出力機器3で出力される音声情報の設定操作を行い、状態レジスタ22における音声情報の記憶領域Au#(#=0,1,…,7)の情報を変更すると、再生装置2は、再生時に、記録媒体1に記録されている複数の音声情報、例えば、日本語主音声、日本語副音声、映像音声、フランス語音声、韓国語音声を選択的に再生し出力する。
【0019】
また、再生装置2の使用者が操作部26から出力機器3で表示される画像のアングル情報の設定操作を行い、状態レジスタ22におけるアングル情報の記憶領域An#(#=0,1,…,7)の情報を変更すると、再生装置2は、再生時に、記録媒体1に記録されている複数のアングル表示情報、例えば、主アングル表示、第1副アングル表示、第2副アングル表示、第3副アングル表示のいずれかを選択し、選択されたアングル表示に基づく画像を再生し出力する。
【0020】
また、再生装置2の使用者が操作部26から復号化能力情報の設定操作を行い、状態レジスタ22における復号化能力情報の記憶領域Ca0,Ca1,Cb0,Cb1,Cc0,Cc1,Cd0,Cd1の情報を変更すると、再生装置2は、記録媒体1に記録されている複数の再生方式のいずれかを用いて再生し出力する。図2に示す再生能力を示す情報の一例では、例えば、再生方式として復号化方式〈A〉、復号化方式〈B〉、復号化方式〈C〉、復号化方式〈D〉の4種類の復号化方式があり、それぞれの復号化方式について、サラウンド再生可能な場合、ステレオ再生可能な場合、モノラル再生可能な場合、復号化方式が不可能な場合がある。また、再生能力を示す情報の他の例としては、実行可能な復号化方式〈A〉についてはモノラル再生のみしか復号化能力がないのか、又は、ステレオ再生までしか復号化能力がない(すなわち、モノラル再生の復号化能力とステレオ再生の復号化能力がある)のか、又は、サラウンド再生まで復号化能力が存在する(すなわち、モノラル再生の復号化能力とステレオ再生の復号化能力とサラウンド再生まで復号化能力がある)のかという情報がある。
【0021】
次に、記録媒体1に復号化方式〈A〉のサラウンド再生用情報と復号化方式〈B〉のステレオ再生用情報とが記録されており、記録媒体1のコンテンツ作成者は、復号化方式〈A〉のサラウンド再生された音声での視聴が最も望ましい再生方式(最適な再生条件)であり、復号化方式〈B〉のステレオ再生された音声での視聴が次善の再生方式である場合を説明する。このときに、再生装置2が、復号化方式〈A〉及び復号化方式〈B〉のいずれに関してもステレオ再生の復号化能力しかない場合を例として説明する。この場合には、再生装置2内の状態レジスタ22の記憶領域Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0が、
{Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
に設定されている場合を例に説明する。
【0022】
この場合、再生装置2に記録媒体1が挿入されると、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて制御部27は、状態レジスタ22内の記憶領域Cd1,Cd0,Cc1,Cc0,Cb1,Cb0,Ca1,Ca0のデータを読み出し、記録媒体1に記録されている復号化方式〈A〉のサラウンド再生が再生装置2では不可能であることを、また、復号化方式〈B〉のステレオ再生は再生装置2で出力可能なことを認識する。この場合、プログラムに基づいて動作する制御部27は、記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス)の中で、再生装置2の再生能力が記録媒体1のコンテンツ作成者の希望する再生条件を満たしていないことを示すメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス情報など)を本編情報の再生前に表示、又は、本編情報の再生中に挿入する。また、次善の再生方式を示すメッセージ情報(例えば、映像情報又はグラフィックス情報など)を本編情報の再生前に表示又は本編情報の再生中に挿入するようにしてもよい。
【0023】
図3(a)乃至(c)は、実施の形態1に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。図3(a)及び(b)は、最適な再生条件で再生できないことを通知するメッセージ情報の例であり、図3(c)は、最適な再生条件で再生できないこと及び次善の再生条件を通知するメッセージ情報の例である。
【0024】
図4は、実施の形態1に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作(すなわち、実施の形態1に係る再生方法)の一例を示すフローチャートである。図4に基づいて、実施の形態1に係る記録媒体1に記録されているプログラム、再生装置2の動作、及び記録媒体1の再生方法を説明する。ここでは、記録媒体1のコンテンツ作成者が希望する再生条件と、再生装置2の再生性能を示す装置情報とを比較し、その比較結果に基づいて記録媒体1に記録されているメッセージ情報を選択して表示する方法について説明する。
【0025】
再生装置2の制御部27は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、再生装置2の再生動作を以下のように制御する。すなわち、記録媒体1には、再生装置2の再生動作を以下のように実行させるプログラムが記録されている。先ず、記録媒体1が再生装置2に挿入されると(ステップS11)、再生装置2は、記録媒体1に記録されているコンテンツを再生できる状態になる(ステップS12)。次に、再生装置2は、自身の装置状態を示す情報を状態レジスタ22から読み出す(ステップS13)。次に、再生装置2は、状態レジスタ22から読み出された装置情報から、再生装置2が、記録媒体1が要求する最適な再生条件を満たしているか否かを判断し、満たしていると判断すれば(ステップS14)、最適な再生条件で記録媒体1に記録されている本編情報を再生して(ステップS18)、処理を終了する(ステップS19)。ステップS14において、再生装置2は、状態レジスタ22に記憶されている装置情報から、再生装置2が、記録媒体1が要求する最適な再生条件を満たしているか否かを判断し、最適な再生条件を満たしていないと判断すれば、再生装置2が、記録媒体1が要求する次善の再生条件を満たしているか否かを判断する(ステップS15)。ステップS15において、再生装置2は、状態レジスタ22に記憶されている装置情報から、再生装置2が次善の再生条件を満たしていると判断すれば、記録媒体1に予め記録してあるメッセージ情報(例えば、図3(c)に示す「最適条件ではない」旨の表示)を再生し(ステップS16)、再生装置2が、記録媒体1が要求する次善の再生条件で記録媒体1のコンテンツである本編情報を再生し(ステップS18)、処理を終了する(ステップS19)。また、ステップS15において、再生装置2は、再生装置2が記録媒体1が要求する次善の再生条件を満たしていないと判断すれば、記録媒体1に予め記録してあるメッセージ情報(例えば、「再生条件を満たしていないため再生を行わない」旨の表示)を再生し、処理を終了する(ステップS19)。
【0026】
図4に示される例においては、ステップS15の処理において、記録媒体1が再生に際し次善の再生条件を満たしていない場合には、記録媒体1のコンテンツである本編情報を再生することなく終了(ステップS19)する場合を説明したが、図4のステップS17の処理に代えて、「再生条件を満たしていない」旨の表示とともに再生(ステップS18に相当する処理)を実行した上で、処理を終了させることもできる(ステップS19)。
【0027】
以上に説明したように、実施の形態1に係る記録媒体1、記録媒体1の再生装置2、又は記憶媒体1の再生方法によれば、再生装置2の使用者は、記録媒体1の最適な再生条件による再生でない場合に、最適な再生条件による再生ではないことを理解することができる。また、再生装置2の使用者は、例えば、図3(a)乃至(c)のようなメッセージを出力機器3に出力させることによって、記録媒体1の最適な再生を得るための必要な条件を認識することも可能になる。このため、記録媒体1を再生したい使用者は、再生装置2の設定を最適な再生条件による再生を実行可能な設定に変更する操作を行ったり、又は、最適な再生条件を実行可能な他の再生装置による記録媒体1の再生を行ったりすることができる。
【0028】
また、再生装置2の使用者は、最適な再生条件による記録媒体1の再生ができないときであっても記録媒体1の次善の再生条件を知ることが可能になる。このため、再生装置2の使用者は、最適な再生条件による再生が実現できない場合であっても、再生装置2の設定を次善の再生条件による再生を実行可能な設定に変更する操作を行ったり、又は、次善の再生条件を実行可能な他の再生装置による記録媒体1の再生を行ったりすることができる。
【0029】
また、実施の形態1に係る記録媒体1のプログラムを、コンテンツ作成者が要求する最適な再生条件を満たさないときに、又は、最適な再生条件と次善の再生条件の両方を満たさないときに、記録媒体1に記録されているコンテンツを再生させないプログラムとすることも可能である。
【0030】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2においては、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、再生装置2が、外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取り込み、ローカルストレージ21に記録する場合を説明する。なお、実施の形態2の説明に際しては、図1をも参照する。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態2に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。ローカルストレージ21は、例えば、再生装置2に内蔵されているハードディスク、又は、再生装置2に内蔵されている(使用者は着脱できない)半導体メモリ、又は、再生装置2に接続される着脱可能な外部メモリである。ただし、ローカルストレージ21は、上記以外の記憶手段であってもよい。
【0032】
実施の形態2においては、図5に示されるように、状態レジスタ22に、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#(#=0,1,…,7)と、再生装置2に接続されるローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#(#=0,1,…,7)とが設けられている。例えば、ローカルストレージ21が再生装置2に内蔵されているハードディスクである場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls0に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に内蔵されている記憶素子(半導体メモリ)である場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls1に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に着脱可能なハードディスクである場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls2に「1」を設定し、ローカルストレージ21が再生装置2に着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)である場合には、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls3に「1」を設定する。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls4,Ls5,Ls6,Ls7は、後に増加するローカルストレージ21の種類設定用として未定義、すなわち、「0」を設定する。
【0033】
ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#に関しては、ローカルストレージ21として内蔵ハードディスクが接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0に「1」を設定し、ローカルストレージ21として内蔵ハードディスクが接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0に「0」を設定する。同様に、ローカルストレージ21として着脱不可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱不可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1に「0」を設定する。また、ローカルストレージ21として着脱可能なハードディスクが接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱可能なハードディスクが接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2に「0」を設定する。また、ローカルストレージ21として着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されている状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3に「1」を設定し、ローカルストレージ21として着脱可能な記憶素子(半導体メモリ)が接続されていない状態では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3に「0」を設定する。ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll4,Ll5,Ll6,Ll7に関しては、対応するローカルストレージ21の種類が未定義のため、すべて「0」を設定する。すなわち、図5の例では、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#は、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#が「1」に設定されているLs0,Ls1,Ls2,Ls3だけで、「1」を設定可能である。
【0034】
例えば、再生装置2は、ローカルストレージ21として着脱可能な半導体メモリを使用し、その半導体メモリが再生装置2に接続されていない場合について説明する。この場合、図5に示す状態レジスタ22のローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#は、
{Ls7,Ls6,Ls5,Ls4,Ls3,Ls2,Ls1,Ls0}
={0,0,0,0,1,0,0,0}
と設定され、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#は、
{Ll7,Ll6,Ll5,Ll4,Ll3,Ll2,Ll1,Ll0}
={0,0,0,0,0,0,0,0}
と設定される。
【0035】
図6(a)乃至(d)は、実施の形態2に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。実施の形態2においては、記録媒体1に、例えば、図6(a)乃至(d)に示すように、ローカルストレージ21の種類毎にローカルストレージ21の接続状態に関する装置情報が予め記録されている。記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する状態になると、記録媒体1に記憶されているプログラムに基づいて再生装置2は、状態レジスタ22のローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#とを、同じ値の#毎に比較する。このとき、再生装置2が、再生装置2のローカルストレージ21となる着脱可能な記憶素子が接続されていないことを認識すると、図6(d)の表示をするためのメッセージ情報を記録媒体1から読み出し、出力機器3に出力する。
【0036】
実施の形態2によれば、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合におけるローカルストレージ21の障害を具体的に外部機器3に表示させて、使用者に認識させることができる。また、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合の障害の克服手段を、具体的に外部機器3に表示させて、使用者に認識させることができる。
【0037】
また、ローカルストレージ21の種類を、状態レジスタ22におけるローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の値によって、具体的商品名毎に分類し、また、記録媒体1には、状態レジスタ22におけるローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の種類毎にローカルストレージ21の接続に関するコンテンツ(メッセージ情報)を予め記録しておけば、再生装置2の使用者は、ローカルストレージ21の商品名を認識することができる。このため、ローカルストレージ21と再生装置2の取扱説明書との対応が容易になり、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合に障害になっているローカルストレージ21を、より具体的に認識することが可能となる。
【0038】
次に、実施の形態2において、状態レジスタ22にローカルストレージ21の残容量、すなわち、ローカルストレージ21がさらに記録できる情報量を示す記憶領域Lc#(#=0,1,…,7)を設ける場合について説明する。例えば、ローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#は、ローカルストレージ21の残容量をギガバイト(GByte)単位で表した場合の2進表示とする。例えば、ローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#が、
{Lc7,Lc6,Lc5,Lc4,Lc3,Lc2,Lc1,Lc0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
と設定されていれば、ローカルストレージ21の残容量は、次式
(残容量)=27×Lc7+26×Lc6+25×Lc5+24×Lc4+23
×Lc3+22×Lc2+2×Lc1+Lc0 (GByte)
から、
23×Lc3+21×Lc1=23×1+21×1=8+2=10
であり、10ギガバイト(GByte)となる。
【0039】
記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下のように動作する。記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の量(以下「付加情報量」とも言う。)が予め記録媒体1に記録されている場合には、記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、外部機器4からローカルストレージ21に取得する状態になると、再生装置2はローカルストレージ21の残容量を確認し、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に残容量を記録する。記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、予め記録媒体1に記録されている付加情報量と、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に記録されている値とを比較し、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量より少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の取得前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを表す映像又はグラフィックスを表示する。
【0040】
また、記録媒体1に付加情報量が記録されておらず、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得する外部機器4から付加情報量が送信される場合には、記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する状態になると、再生装置2はローカルストレージ21の残容量を確認し、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#に残容量を記録する。そして、再生装置2は、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、記録媒体1に記録されている情報に基づいてアクセスした外部機器4から取得する。外部機器4からは、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量が再生装置2に送信される。再生装置2は、ローカルストレージ21の残容量と記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報に関する付加情報量とを比較し、その比較結果を記録媒体1に通知する。ローカルストレージ21の残容量が付加情報量よりも少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを示す映像又はグラフィックスを出力機器3に表示させる。
【0041】
図7は、実施の形態2に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。この場合、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下のように動作する。記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報、すなわち、外部機器4から取得する付加情報についての付加情報量を、状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#と同様に、図7に示す記憶領域Ac#(#=0,1,…,7)に格納する。例えば、付加情報量の記憶領域Ac#は、付加情報量をギガバイト(GByte)単位で表した場合の2進表示とする。例えば、付加情報量の記憶領域Ac#が、
{Ac7,Ac6,Ac5,Ac4,Ac3,Ac2,Ac1,Ac0}
={0,0,0,0,1,0,1,0}
と設定されていれば、付加情報量は、次式
(付加情報量)=27×Ac7+26×Ac6+25×Ac5+24×Ac4+23
×Ac3+22×Ac2+2×Ac1+Ac0 (GByte)
から、
23×Ac3+21×Ac1=23×1+21×1=8+2=10
であり、10ギガバイトとなる。再生装置2は、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて、記録媒体1に状態レジスタ22のローカルストレージ21の残容量の記憶領域Lc#の値と、付加情報量の記憶領域Ac#の値とを比較する。この比較の結果、ローカルストレージ21の残容量が、関連する付加情報についての付加情報量よりも少ない場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報の外部機器3からの取得前に、ローカルストレージ21の残容量が少ないことを出力機器3に表す映像又はグラフィックスを表示する。
【0042】
実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する前に、ローカルストレージ21に充分な残容量が存在するか否かを再生装置2の使用者に把握させることができる。また、ローカルストレージ21の残容量と記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量の差分を表示することにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得するために、ローカルストレージ21に確保しなければならない残容量を再生装置2の使用者に示すことも可能になる。
【0043】
また、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを組み合わせてローカルストレージ21の残容量が少ないことを表す映像又はグラフィックスを表示させる動作を再生装置2に実行させるプログラムを、記録媒体1に記録しておくことにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する場合に障害になっているローカルストレージ21を具体的に認識することもできる。
【0044】
図8は、実施の形態2に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態2において、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を再生装置2のローカルストレージ21に記録し、記録媒体1のコンテンツとローカルストレージ21に記録された付加情報とを併せて再生する方法について図8を用いて説明する。なお、図8において、図4と同一又は相当する箇所には同一の符号を付す。
【0045】
ステップS10〜S12は、実施の形態1(図4)におけるステップと同一である。ステップS12の後、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下の処理を実行する。再生装置2は、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#から情報を読み出し、再生装置2の装置状態を示す情報を再生装置2の状態レジスタ22から読み出す(ステップS23)。次に、再生装置2は、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報、すなわち、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報を、状態レジスタ22から読み出す(ステップS24)。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報とローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを、#毎に比較し、すべての#に関してローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報と、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報との一致が確認できれば(ステップS25)、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を、外部機器3から取り込み、ローカルストレージ21に記録する(ステップS30)。次に、記録媒体1のコンテンツの本編情報を、ローカルストレージ21に記録された付加情報と併せて再生し(ステップS31)、その後、処理を終了する(ステップS19)。
【0046】
ステップS25においてローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls#の情報と、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll#の情報とを、#毎に比較した結果が異なった場合について説明する。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls0の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll0の情報が「0」である場合には、図6(a)に示すような予め記録媒体1に記録された映像又はグラフィックスを表示し(ステップS26)、再生動作を終了する(ステップS19)。また、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls1の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll1の情報が「0」の場合には、図6(b)に示すような予め記録媒体1に記録された映像又はグラフィックスを表示し(ステップS27)、再生動作を終了する(ステップS19)。ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls2の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll2の情報が「0」である場合、及び、ローカルストレージ21の種類を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ls3の情報が「1」であり、ローカルストレージ21の接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Ll3の情報が「0」である場合は、図6(c)又は図6(d)に示すような映像又はグラフィックスを表示し(ステップS28又はS29)、再生動作を終了する(ステップS19)。
【0047】
なお、上記の説明において、ステップS26,S27,S28,S29のいずれかの実行後に、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する再生方法を説明したが、付加情報を使用せずに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生し(図4のステップS18に相当するステップ)、その後に、動作を終了(ステップS19)する再生方法を採用することもできる。
【0048】
また、ローカルストレージ21の残容量を状態レジスタ22から読み取る残容量読み取りステップ(図示せず)を、図8におけるステップS25とステップS30との間に追加し、残容量読み取りステップの後に、ローカルストレージ21の残容量と付加情報量とを比較する比較ステップ(図示せず)を行い、この比較ステップの比較結果に基づく処理を実行してもよい。例えば、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量よりも多い場合は、図8のステップS30に移行し、ローカルストレージ21の残容量が付加情報量より少ない場合には、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する方法を採用してもよい。また、直ちに再生動作を終了するステップの代わりに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生(ステップS18)して、再生を終了(ステップS19)する方法を採用してもよい。
【0049】
以上に説明したように、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する場合に障害になっているローカルストレージ21の状態を、具体的に認識することができる。
【0050】
また、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する場合の障害の克服手段を知ることも可能となる。
【0051】
さらに、実施の形態2によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手する前に、ローカルストレージ21に充分な残容量が存在するか否かを再生装置2の使用者は把握することもできる。また、ローカルストレージ21の残容量と、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報についての付加情報量との差分を表示することにより、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得するために、ローカルストレージ21が確保しなければならない残容量を、再生装置2の使用者に示すことも可能になる。
【0052】
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
【0053】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3においては、記録媒体1に記録されているプログラムが、再生装置2に外部機器4から記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を取得させる際の、再生装置2と外部機器4との接続状態に関して説明する。なお、実施の形態3の説明に際しては、図1をも参照する。
【0054】
図9は、本発明の実施の形態3に係る記録媒体1を再生する再生装置2内の状態レジスタ22の情報格納領域の一例と情報格納領域に記録される情報の例を示す図である。再生装置2が外部機器4とアクセス可能になる条件のうち、再生装置2が確認できる項目を抽出し、抽出した項目毎の状態を記録する領域を状態レジスタ22内に保有する。例えば、図9に示すように、状態レジスタ22の外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di0は、再生装置2を外部機器4に接続するケーブルが装着されているか否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、ケーブルが外部機器用インタフェース25に装着されていれば外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報の記憶領域Di0に「1」を設定し、ケーブルが外部機器用インタフェース25に装着されていなければ外部機器用ケーブルの接続状態を示す情報の記憶領域Di0に「0」を設定する。
【0055】
また、状態レジスタ22のハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1は、再生装置2に接続されているケーブルに接続されるハブ(図示せず)が動作しているか否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、ハブが動作していればハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1に「1」を設定し、ハブが動作していなければハブの動作状態を示す情報の記憶領域Di1に「0」を設定する。また、状態レジスタ22内のアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2は、記録媒体1が指定する外部機器4のアクセス先とアクセスが可能か否かを示す情報を記憶する領域であり、再生装置2は、指定アクセス先とアクセスができればアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2に「1」を設定し、指定アクセス先とアクセスできなければアクセス先にアクセス可能か否かを示す情報の記憶領域Di2に「0」を設定する。状態レジスタ22内の再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報の記憶領域Di3は、再生装置2が受信側としての設定が完了しているか否かを示す部分であり、再生装置2は、受信側としての設定が完了していれば再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di3に「1」を設定し、受信側としての設定が完了していなければ再生装置2の受信側設定が完了しているか否かを示す情報を記憶する状態レジスタ22の記憶領域Di3に「0」を設定する。再生装置2は、記憶領域Di4,Di5,Di6,Di7は、現時点では未定義の領域として、「1」を設定する。
【0056】
図10(a)乃至(d)は、実施の形態3に係る記録媒体1に予め記録されているメッセージ情報(例えば、映像情報及びグラフィックス情報)の例を示す図である。記録媒体1に記憶されているプログラムは、再生装置2を、以下のように動作させる。記録媒体1には記憶領域Di#に対応して、図10(a)乃至(d)に示す再生装置2と外部機器4との接続に関するコンテンツであるメッセージ情報が予め記録されている。記録媒体1が再生装置2に挿入され、記録媒体1に記録されているプログラムは、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する動作を再生装置2に実行させる。そのとき、状態レジスタ22の記憶領域Di#に記憶される情報が、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,0,0}
である場合には、図10(a)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,0,1}
である場合には、図10(b)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,1,0,1,1}
である場合には、図10(c)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,1,1,1}
である場合には、図10(d)のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,0,0}
である場合には、図10(a)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,0,1}
である場合には、図10(b)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生し、
{Di7,Di6,Di5,Di4,Di3,Di2,Di1,Di0}
={1,1,1,1,0,0,1,1}
である合には、図10(c)及び(d)の両方のメッセージ表示を再生する。
【0057】
実施の形態3によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から取得する前に、再生装置2と外部機器4との接続状態で不具合がある場合には、再生装置2の使用者に対し不具合の原因を示すことが可能になる。
【0058】
図11は、実施の形態3に係る記録媒体1を再生装置2で再生するときの動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態3において、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を再生装置2のローカルストレージ21に記録し、記録媒体1のコンテンツとローカルストレージ21に記録された付加情報とを併せて再生する方法について図11を用いて説明する。なお、図11において、図4又は図8と同一又は相当する箇所には同一の符号を付す。
【0059】
ステップS10〜S12は、実施の形態1(図4)におけるステップと同一である。ステップS12の後、記録媒体1に記録されているプログラムに基づいて動作する再生装置2は、以下の処理を実行する。再生装置2は、再生装置2と外部機器4との接続状態の良否情報を記憶する記憶領域Di#の情報を、再生装置2の状態レジスタ22から読み出す(ステップS43)。再生装置2は、ステップS44において、再生装置2と外部機器4との接続状態が良好な場合、すなわち、すべての#に関してDi#が「1」である場合には、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を外部機器4から入手し、ローカルストレージ21に記録する(ステップS49)。ステップS49の実施後、再生装置2は、ステップS31では記録媒体1に記録されている本編情報とローカルストレージ21に記録された付加情報を併せた再生を行い(ステップS31)、その後、再生を終了する(ステップS19)。
【0060】
ステップS44において、再生装置2と外部機器4との接続状態が不良な場合について、Case1、Case2、及びCase3の3種類が存在する場合を例に取り説明する。再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case1である場合には、例えば、図10(a)に示すような接続不良状態がCase1であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS46)、再生動作を終了する(ステップS19)。再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case2である場合には、例えば、図10(b)に示すような接続不良状態がCase2であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS47)、再生動作を終了する(ステップS19)。同様に、再生装置2は、ステップS45において記憶領域Di#から接続状態不良の状態を類別し、類別結果が不良状態Case3である場合には、例えば、図10(c)に示すような接続不良状態がCase3であることを示す映像又はグラフィックスを表示して(ステップS48)、再生動作を終了する(ステップS19)。
【0061】
なお、上記の説明において、ステップS46,S47,又はS48の実行後、直ちに再生動作を終了(ステップS19)する再生方法を説明したが、付加情報を使用せずに、記録媒体1に記録された本編情報のみを再生し(図4のステップS18に相当するステップ)、その後に、動作を終了(ステップS19)する再生方法を採用することもできる。
【0062】
以上に説明したように、実施の形態3によれば、記録媒体1のコンテンツに関連する付加情報を入手する前に再生装置2と外部機器4との接続状態で不具合がある場合には、再生装置2の使用者に対し不具合の原因を示すことが可能になる。
【0063】
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2の場合と同じである。
【符号の説明】
【0064】
1 記録媒体、 2 再生装置、 3 出力機器、 4 外部機器、 21 ローカルストレージ、 22 状態レジスタ、 23 再生部、 24 出力部、 25 外部機器用インタフェース、 26 操作部、 27 制御部、 31 テレビ、 32 オーディオアンプ、 33,…,37 スピーカー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部を有する再生装置によって、再生可能な記録媒体であって、
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録しており、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生する処理と、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、
を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置の再生性能に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記第1の再生条件と異なる第2の再生条件と、第2のメッセージ情報とをさらに記録しており、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、
前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第2の再生条件にしたがって再生する処理と、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第2のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、
を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置に接続された又は前記再生装置の一部を構成する記憶装置の種類、接続状態、及び残容量のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項7】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報を構成する第1の情報と前記装置情報を構成する第2の情報とを比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項1又は6に記載の記録媒体。
【請求項8】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、再生時に前記本編情報に付加される付加情報を前記再生装置に供給する外部機器の接続状態又は前記外部機器自体の状態に関する情報を含み、
前記外部機器から前記付加情報を取得させる処理を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録媒体。
【請求項9】
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置であって、
前記再生装置の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記記録媒体から情報を読み取る再生部と、
前記記録媒体から読み取られた情報に基づく信号を出力機器に出力する出力部と、
前記再生部によって読み取られた前記プログラムを実行する制御部とを有し、
前記制御部は、前記記録媒体の前記プログラムを実行して、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生させ、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させる
ことを特徴とする再生装置。
【請求項10】
前記装置情報記憶部に記憶されている装置情報は、前記再生装置の再生性能に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の再生装置。
【請求項11】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項9又は10に記載の再生装置。
【請求項12】
前記記録媒体は、前記第1の再生条件と異なる第2の再生条件と、第2のメッセージ情報とをさらに記録しており、
前記制御部は、前記プログラムを実行して、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、
前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第2の再生条件にしたがって再生させ、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第2のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させる、
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項13】
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項12に記載の再生装置。
【請求項14】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置に接続された又は前記再生装置の一部を構成する記憶装置の種類、接続状態、及び残容量のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の再生装置。
【請求項15】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報を構成する第1の情報と前記装置情報を構成する第2の情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項9又は14に記載の再生装置。
【請求項16】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、再生時に前記本編情報に付加される付加情報を前記再生装置に供給する外部機器の接続状態又は前記外部機器自体の状態に関する情報を含み、
前記制御部は、前記プログラムを実行することによって、前記外部機器から前記付加情報を取得させる処理を実行することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項17】
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置による再生方法であって、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断するステップと、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生するステップと、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力するステップと、
を有することを特徴とする再生方法。
【請求項1】
自身の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部を有する再生装置によって、再生可能な記録媒体であって、
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録しており、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生する処理と、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、
を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置の再生性能に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記第1の再生条件と異なる第2の再生条件と、第2のメッセージ情報とをさらに記録しており、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、
前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断する処理と、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第2の再生条件にしたがって再生する処理と、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第2のメッセージ情報に基づく信号を出力する処理と、
を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項4に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置に接続された又は前記再生装置の一部を構成する記憶装置の種類、接続状態、及び残容量のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
【請求項7】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報を構成する第1の情報と前記装置情報を構成する第2の情報とを比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項1又は6に記載の記録媒体。
【請求項8】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、再生時に前記本編情報に付加される付加情報を前記再生装置に供給する外部機器の接続状態又は前記外部機器自体の状態に関する情報を含み、
前記外部機器から前記付加情報を取得させる処理を前記再生装置に実行させる前記プログラムを記録したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録媒体。
【請求項9】
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置であって、
前記再生装置の性能及び/又は状態に関する装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記記録媒体から情報を読み取る再生部と、
前記記録媒体から読み取られた情報に基づく信号を出力機器に出力する出力部と、
前記再生部によって読み取られた前記プログラムを実行する制御部とを有し、
前記制御部は、前記記録媒体の前記プログラムを実行して、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生させ、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させる
ことを特徴とする再生装置。
【請求項10】
前記装置情報記憶部に記憶されている装置情報は、前記再生装置の再生性能に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の再生装置。
【請求項11】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項9又は10に記載の再生装置。
【請求項12】
前記記録媒体は、前記第1の再生条件と異なる第2の再生条件と、第2のメッセージ情報とをさらに記録しており、
前記制御部は、前記プログラムを実行して、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、
前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断し、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記再生部に前記本編情報を前記第2の再生条件にしたがって再生させ、
前記第2の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第2のメッセージ情報に基づく信号を前記出力部から出力させる、
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項13】
前記第2の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記記録媒体から読み取られた前記第2の再生条件を前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項12に記載の再生装置。
【請求項14】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、前記再生装置に接続された又は前記再生装置の一部を構成する記憶装置の種類、接続状態、及び残容量のいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の再生装置。
【請求項15】
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かの判断は、前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報を構成する第1の情報と前記装置情報を構成する第2の情報と比較した結果に基づく判断であることを特徴とする請求項9又は14に記載の再生装置。
【請求項16】
前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報は、再生時に前記本編情報に付加される付加情報を前記再生装置に供給する外部機器の接続状態又は前記外部機器自体の状態に関する情報を含み、
前記制御部は、前記プログラムを実行することによって、前記外部機器から前記付加情報を取得させる処理を実行することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項17】
映像及び/又は音声情報を含む本編情報、前記記録媒体が再生装置に要求する第1の再生条件、使用者に情報を提供するための第1のメッセージ情報、及び前記再生装置によって実行可能なプログラムを記録する記録媒体を再生可能な再生装置による再生方法であって、
前記記録媒体から読み取られた前記第1の再生条件及び前記装置情報記憶部に記憶されている前記装置情報に基づいて、前記再生装置の性能及び/又は状態が、前記第1の再生条件に基づく要求を満たすか否かを判断するステップと、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たすと判断したときに、前記本編情報を前記第1の再生条件にしたがって再生するステップと、
前記第1の再生条件に基づく要求を満たさないと判断したときに、前記第1のメッセージ情報に基づく信号を出力するステップと、
を有することを特徴とする再生方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−262717(P2010−262717A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114422(P2009−114422)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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