説明

記録媒体および情報処理装置

【課題】コンテンツデータと、ソフトウエアプログラムの情報とが記録されるものであって、プログラムの実行に使用するデータの追記ができない記録媒体に対して、データの追記を可能にする。
【解決手段】記録媒体は、コンテンツデータと、少なくとも前記コンテンツデータを処理対象とするソフトウエアプログラムの情報とが記録される記録エリアを備える。ソフトウエアプログラムの実行時に用いられるデータの読み出しおよび書き込みが前記記録エリアに対するアクセス方式とは異なるアクセス方式で可能なメモリ手段が、前記記録エリアとは別個に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばBD−J(Blu−ray Disc Java(登録商標))などに対応した記録媒体およびその記録媒体に記録されているコンテンツを再生処理などの処理を実行する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
BD−Jは、BD(Blu−ray Disc)における対話型のコンテンツのための基盤である。BD−J対応のディスクには、Java(登録商標)技術に基づいたアプリケーションプログラム(ソフトウエアプログラム)が、映画などのコンテンツのデータ(映像データおよび音声データなど)と共に記録されている。
【0003】
BD−Jによれば、記録されているアプリケーションプログラムを用いて、ネットワークを通じて所定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスして、最新の予告編をダウンロードしたり、ピクチャーインピクチャー機能を実現したり、ローカルなストレージにアクセスしたりすることができる(非特許文献1および非特許文献2参照)。
【0004】
上記の非特許文献は、次の通りである。
【非特許文献1】フリー百科事典「ウィキペディア(wikipedia)」
【非特許文献2】Blu-ray Disc Association (http://www.blu-raydisc.com/)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、規格上、BD−Jでは、「Virtual Package」と呼ばれる機能がある。これは、光ディスクと、当該光ディスクの記録情報を処理する情報処理装置が備えるハードディスクなどのストレージの内容を仮想的に融合させて扱うことで、データ追記を実現する技術である。
【0006】
この場合、規格上、データ追記は、情報処理装置が備えるハードディスクなどにおいてのみ行われ、追記データは、BD−J対応の光ディスクには書き込むことができない。このため、光ディスクを情報処理装置からイジェクトすると、追記されたデータは、情報処理装置のハードディスクなどに残るだけで、光ディスクには保持されない。
【0007】
したがって、当該光ディスクを他の情報処理装置に装填した場合に、追記されたデータにアクセスすることができず、ユーザには、追記データは消失したように見えるという問題がある。
【0008】
また、BD−Jを用いて、上述したようなネットワーク連携を実現する場合においても、ネットワークを通じた接続先の情報や認証のための情報などを、光ディスクと共に管理することできないため、再度、接続先や認証のための情報を指定する手間が必要である。
【0009】
この発明は、以上の問題点を解決した記録媒体および当該記録媒体が装填される情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、この発明は、
コンテンツデータと、少なくとも前記コンテンツデータを処理対象とするソフトウエアプログラムの情報とが記録される記録エリアを備えると共に、前記ソフトウエアプログラムの実行時に用いられるデータの読み出しおよび書き込みが前記記録エリアに対するアクセス方式とは異なるアクセス方式で可能なメモリ手段が、前記記録エリアとは別個に設けられた記録媒体を提供する。
【0011】
この発明による記録媒体を、例えばBD−J対応の光ディスクに適用すれば、ソフトウエアプログラムの実行により追記されるデータも、記録媒体のメモリ手段に保持されて、記録媒体に残留される。したがって、当該記録媒体を他の情報処理装置に装填したとしても、追記データにアクセスすることができるようになる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、記録媒体のメモリ手段に追記データや、設定データ、履歴データを保持することができるので、当該記録媒体を他の情報処理装置に装填したときであっても、これらのメモリ手段に保持されたデータを用いたソフトウエアプログラム処理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明による記録媒体および情報処理装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、いずれも記録媒体がBD−J対応の光ディスクである場合である。また、メモリ手段は、この例では、外部の読み書き装置との間で、非接触でデータの読み書きが可能に構成されたICチップで構成される。
【0014】
[記録媒体の実施形態の説明]
図1は、この実施形態の記録媒体の例としてのBD−J対応の光ディスク1(以下、単に光ディスク1という)の概要を説明するための図である。この光ディスク1は、後述するメモリ手段が設けられる点を除けば、通常のBD−J対応の光ディスクと同様のものであって、中央に、透孔2があって、情報処理装置に装填されたときに、この透孔2の中心を回転中心として回転する。
【0015】
この例の光ディスク1はおいては、図1において斜線を付して示す情報記録エリア3に、例えば映像データ、音声データ、テキストデータなどを含むコンテンツのデータと、Java(登録商標)アプリケーションのソフトウエアプログラム(アプリケーションプログラム)とが書き込まれる。これらのコンテンツのデータおよびアプリケーションプログラムの情報とは、この光ディスク1が装填される情報処理装置の光ピックアップにより読み出される。
【0016】
そして、この例の光ディスク1では、情報記録エリア3とは別個のエリア、この例では、情報記録エリア3よりもさらに内周側の領域に、メモリ手段の例としてのIC(Integrated Circuit;集積回路)チップ4が埋め込まれている。このICチップ4は、データの記憶部を備え、非接触で、電磁誘導結合により、記憶データの読み出しおよび書き込みが可能とされている。
【0017】
すなわち、ICチップ4は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、送受信回路、電源回路からなる回路部を含む。そして、ICチップ4の回路部からは、透孔2と同心円状に配されるコイル部5が導出されている。このコイル部5も、光ディスク1に埋め込まれている。
【0018】
コイル部5は、外部のデータ読み書き装置のコイル部との間で電磁誘導結合して、回路部5と、外部のデータ読み書き装置との間でデータ通信を行なうことができるようにするためのものである。これにより、回路部5のメモリに対するデータの読み書きが、外部のデータ読み書き装置により、非接触でできるように構成されている。
【0019】
[情報処理装置の第1の実施形態]
図2は、この発明による情報処理装置の第1の実施形態のブロック図である。この第1の実施形態の情報処理装置10は、上述したこの発明による記録媒体の実施形態である光ディスク1に記録されたコンテンツデータおよびアプリケーションプログラムを読み出す機能と、ICチップ4に記憶されているデータを読み出し、また、ICチップにデータを書き込む機能とを有する。
【0020】
この実施形態の情報処理装置10は、光ディスク1の装填部(図示は省略)を備える。図2は、光ディスク1が装填部に装填された状態を示している。光ディスク1が装填部に装填された状態では、光ディスク1は、図示を省略したチャック機構により、スピンドルモータ11の回転軸12に対して固定されて、スピンドルモータ11により回転駆動される。スピンドルモータ11は、システムコントローラ20からの制御信号を受けるスピンドルサーボ回路13により速度制御される。
【0021】
システムコントローラ20は、実施形態の情報処理装置10の全体を制御するためのもので、この例では、マイクロコンピュータにより構成されている。
【0022】
このシステムコントローラ20に対して、再生スタートボタン、停止ボタンなどの光ディスク1の再生制御用の操作ボタンや、URLやパスワードなどを入力するための操作ボタンなどを備える入力操作部14が接続される。この入力操作部14は、例えば赤外線を用いてリモートコントロール信号をやり取りする送信部と受信部とからなるリモートココントロール装置の構成とすることもできる。
【0023】
また、ローカルストレージとして、この例では、ハードディスク装置15が、システムコントローラ20に接続されている。さらに、この例では、システムコントローラ20には、インターネットなどのネットワークに接続するための通信インターフェース16が接続されている。通信インターフェース16は、電話線や光ケーブルに接続される。
【0024】
そして、この実施形態の情報処理装置10は、光ディスク1の情報記録エリアに記録されているデータを読み出すための光学ピックアップ21を備える。光学ピックアップ21は、スレッド機構22により、光ディスク1の半径方向に移動可能とされている。スレッド機構22は、システムコントローラ20からの再生位置制御信号を受けたスレッドサーボ回路23によりサーボ制御を受け、光学ピックアップ21が、光ディスク1上の指定された再生位置をアクセスするように制御される。
【0025】
光学ピックアップ21により光ディスク1の情報記録エリア3から読み出された情報は、再生回路24に供給される。
【0026】
光ディスク1の情報記録エリア3から読み出された情報がコンテンツデータ(映像および音声データ)であるときには、それは復調回路25に供給されて復調され、AV処理部26に供給される。AV処理部26からは、映像信号出力端子と、音声信号出力端子が導出される。そして、これら映像信号出力端子および音声信号出力端子を通じて、例えば、表示用ディスプレイとスピーカとを備える再生モニター装置(図示は省略)に、AV処理部26から映像信号および音声信号が供給される。
【0027】
光ディスク1の情報記録エリア3から読み出された情報がアプリケーションプログラムであるときには、それはシステムコントローラ20のメモリにキャッシュされ、あるいは、例えばハードディスク装置15に一時保持される。そして、システムコントローラ20により、当該アプリケーションプログラムが実行される。
【0028】
この実施形態の情報処理装置10は、さらに、光ディスク1のICチップ4のメモリに記憶されているデータの読み書きを行うためのデータ読み書き部27を内蔵して備える。このデータ読み書き部27は、図示は省略するが、光ディスク1のコイル部5と電磁誘導結合するコイル部を備えて、ICチップ4との間でデータの読み書きを行う。
【0029】
この実施形態では、BD−J対応の光ディスク1が情報処理装置10に装填されると、データ読み書き部27は、ICチップ4にデータが記憶されていれば、そのデータを読み出して、システムコントローラ20のワークエリアのメモリに保持する。そして、ワークエリアのメモリに保持されたデータが、光ディスク1から読み出されたアプリケーションの実行の際に用いられるようにされる。
【0030】
この場合に、データ読み書き部27は、光ディスク1に記録されていたアプリケーションプログラムにしたがって、ICチップ4のデータを読み出すこともできるし、光ディスク1が装填されたときに、ICチップ4からのデータの読み出しを必ず実行するように構成することもできる。
【0031】
すなわち、前者の場合には、光ディスク1に記録されているアプリケーションプログラムは、ICチップに書き込まれているデータを読み出して処理に用いるようにするための処理手順を含む。そして、読み書き部27は、システムコントローラ20を介して、前記アプリケーションプログラムの処理手順に従って、ICチップ4からのデータの読み出しを実行する。
【0032】
また、後者の場合には、読み書き部27は、光ディスク1が装填されたときに、システムコントローラ20の制御にしたがって、ICチップ4からのデータの読み出しを実行、読み出したデータをシステムコントローラ20に渡す。システムコントローラ20は、読み出されたデータをワークエリアのメモリに保持するようにする。この場合には、光ディスク1に記録されるアプリケーションプログラムには、システムコントローラ20のワークエリアのメモリのデータにアクセスするための処理手順が含まれる。後者は、前述した「Virtual Package」の機能を用いる場合である。
【0033】
また、光ディスク1に記録されているアプリケーションプログラムの実行により、光ディスク1に記録すべきデータが発生した場合、この実施形態では、当該アプリケーションプログラムには、システムコントローラ20のメモリに保持されていたデータをICチップ4に書き込むようにするための処理手順を含むように構成されている。
【0034】
[アプリケーションの例]
<第1の例:ネットワークアクセス>
この例は、光ディスク1に記録されているコンテンツを再生する際に、所定のサーバにアクセスして所定の情報を当該サーバから取得し、その取得した所定の情報を、コンテンツの再生において反映させるようにするアプリケーションの場合である。
【0035】
この例の場合、当該光ディスク1を用いてサーバにアクセスする際において、ICチップ4に、サーバのURLや、パスワード、ユーザIDなどのネットワークアクセスに必要なデータが記憶されていない場合には、ユーザがそれらのデータを設定入力する。しかし、ICチップ4に、前記のネットワークアクセスに必要なデータが記憶されている場合には、当該ICチップ4に記憶されているデータが用いられ、ユーザの入力操作が不要となる。
【0036】
しかし、この例では、サーバアクセスを、全てのユーザに開放するのではなく、一部のユーザに特定するために、特定のパスワードの認証を必要とする場合を考慮して、簡易パスワードを用いたセキュアなアクセスを可能としている。すなわち、この実施形態では、サーバにおける認証に必要な特定のパスワードを本パスワードとすると共に、当該本パスワードの使用を許可するための簡易パスワードを用いる。
【0037】
ICチップ4に記憶されている本パスワードは、自動的に読み出されるのではなく、ユーザが入力した簡易パスワードが正しい簡易パスワードであるときにのみ、本パスワードをICチップ4から読み出される。そして、これにより、当該本パスワードを用いたサーバへのアクセスを許可するものである。
【0038】
この例の場合において、ICチップ4に記憶されるネットワークアクセスに必要なデータの例を図3に示す。この例では、図3に示すように、ネットワークアクセスに必要なデータとしては、ユーザ識別子(ユーザID)と、本パスワードと、簡易パスワードと、サーバのURLとが用いられる。ここで、本パスワードは、例えば8桁以上など比較的桁数の多いものとされ、また、簡易パスワードは、例えば4桁以下など、比較的桁数が少ないものとすることができる。
【0039】
これらのデータは、最初は、ユーザにより設定入力され、当該ユーザに設定入力がなされたら、その設定入力データが光ディスク1のICチップ4に書き込まれる。
【0040】
すなわち、この実施形態の情報処理装置10は、光ディスク1が装填されたときには、ICチップ4に、これらのネットワークアクセスに必要なデータが記憶されているかどうかチェックする。そして、情報処理装置10は、ICチップ4に前記データが記憶されていなければ、ユーザに、前記データの入力を行わせるようにする。また、情報処理装置10は、ICチップ4に、これらのネットワークアクセスに必要なデータが記憶されていれば、その記憶されているデータを用いてネットワークアクセスを行うようにする。なお、情報処理装置10が行うICチップ4の記憶データの有無のチェックおよびネットワークアクセスの処理は、光ディスク1に記録されているアプリケーションプログラムにしたがってなされるものである。
【0041】
図4および図5に、光ディスク1に記録されているアプリケーションプログラムがネットワークアクセスの手順を含む場合における処理の流れのフローチャートの例を示す。光ディスク1が情報処理装置10に装填されると、情報処理装置10のシステムコントローラ20は、光ディスク1から当該アプリケーションプログラムを読み出す。そして、システムコントローラ20は、当該アプリケーションプログラムの実行を開始して、図4のスタートから処理を開始する。
【0042】
先ず、光ディスク1から読み込んだアプリケーションプログラムにしたがって、システムコントローラ20は、ICチップ4からデータを読み込む処理を行う(ステップS101)。そして、ICチップ4に、ネットワークアクセスに必要なデータが記憶されているか否か判別する(ステップS102)。
【0043】
このステップS102で、ICチップ4に、ネットワークアクセスに必要なデータが記憶されていないと判別したときには、システムコントローラ20は、ユーザに入力を促すようにする入力画面および音声の情報を生成して、それをAV処理部26を通じて再生モニター装置に送る(ステップS103)。再生モニター装置においては、その表示画面にネットワークアクセスに必要なデータの設定入力のための入力画面が表示されると共に、ネットワークアクセスに必要なデータの設定入力を促す音声メッセージがスピーカから放音される。
【0044】
ユーザは、この入力画面および音声メッセージを受けて、図3を用いて説明したネットワークアクセスに必要なデータの設定入力を行うので、システムコントローラ20は、その設定入力を受け付けて、ワークエリアのメモリ(バッファ)に保持する。そして、システムコントローラ20は、この設定入力されたデータを用いて、サーバへのネットワークアクセスを実行する(ステップS104)。
【0045】
次に、システムコントローラ20は、正常にサーバにアクセスすることができたか否か判別する(ステップS105)。正常にアクセスすることができなかったと判別したときには、システムコントローラ20は、エラーであることをユーザに報知するための表示画面情報および音声情報を生成して、それをAV処理部26を通じて再生モニター装置に送り、ユーザにエラーを通知する(ステップS106)。そして、ステップS103に戻り、再度、ユーザに、データの設定入力を行わせるようにする。
【0046】
また、ステップS105で、正常にサーバにアクセスすることができたと判別したときには、システムコントローラ20は、光ディスク1に記録されているコンテンツのデータに対して、サーバから取得した情報を用いた処理をするなどして、アプリケーションプログラムに従った処理を実行する(ステップS107)。
【0047】
そして、システムコントローラ20は、ユーザからのアプリケーションプログラムの終了指示を待ち(ステップS108)、終了指示があったと判別したときには、システムコントローラ20は、保持していたユーザにより設定入力されたデータを、光ディスク1のICチップ4に書き込むようにする(ステップS109)。その後、アプリケーションプログラムは終了となる。
【0048】
また、ステップS102で、光ディスク1のICチップ4に、ネットワークアクセスのためのデータが記憶されていると判別したときには、システムコントローラ20は、ユーザに簡易パスワードの入力を促すようにする入力画面および音声の情報を生成して、それをAV処理部26を通じて再生モニター装置に送る(ステップS201)。したがって、再生モニター装置においては、その表示画面に簡易パスワードの設定入力のための入力画面が表示されると共に、当該簡易パスワードの設定入力を促す音声メッセージがスピーカから放音される。
【0049】
ユーザは、この入力画面および音声メッセージを受けて、簡易パスワードの入力を行うので、システムコントローラ20は、その入力を受け付けて、ワークエリアのメモリ(バッファ)に保持する。そして、システムコントローラ20は、入力された簡易パスワードを、ICチップ4に記憶されている簡易パスワードとを比較して、両者の一致を確認することにより、入力された簡易パスワードが正しいか否かを判別する(ステップS202)。
【0050】
ステップS202で、入力された簡易パスワードが正しくないと判別したときには、システムコントローラ20は、簡易パスワードの入力間違いは、例えば3回目であるか否か判別する(ステップS203)。簡易パスワードの入力間違いの回数は、3回ではなく、4回以上に設定しても良い。
【0051】
ステップS203で、簡易パスワードの入力間違い回数は、3回未満であると判別したときには、ステップS201に戻って、再度の簡易パスワードの入力を受け付ける。また、ステップS203で、簡易パスワードの入力間違い回数が3回目であると判別したときには、光ディスク1のICチップ4に記憶されているネットワークアクセスのためのデータを消去する(ステップS204)。そして、その後、ステップS106にジャンプして、このステップS106以降の処理を行う。
【0052】
また、ステップS202で、入力された簡易パスワードが正しいと判別したときには、システムコントローラ20は、ステップS101で読み込んだICチップ4に記憶されていたデータを用いて、サーバへのネットワークアクセスを実行する(ステップS205)。
【0053】
そして、正常にアクセスすることができたか否か判別し(ステップS206)、正常にアクセスすることができないと判別したときには、ステップS106にジャンプして、このステップS106以降の処理を行う。
【0054】
また、ステップS206で、正常にアクセスすることができたと判別したときには、システムコントローラ20は、光ディスク1に記録されているコンテンツのデータに対して、サーバから取得した情報を用いた処理をするなどして、アプリケーションプログラムに従った処理を実行する(ステップS207)。
【0055】
そして、システムコントローラ20は、ユーザからのアプリケーションプログラムの終了指示を待ち(ステップS208)、終了指示があったと判別したときには、システムコントローラ20は、光ディスク1から読み込んだアプリケーションプログラムの実行を終了する。
【0056】
以上説明したように、この実施形態では、最初は、ユーザがネットワークアクセスのためのデータを設定入力する必要があるが、ステップS109で、当該データが光ディスク1のICチップ4に格納されて記憶保持される。したがって、その後は、情報処理装置10と同等の構成を備える情報処理装置であれば、ユーザは、データの設定入力をする必要がない。ただし、上述の実施形態においては、ユーザは、簡易パスワードの入力は、する必要がある。
【0057】
この例のネットワークアクセスに用いるデータを、ICチップ4に保持するようにすることにより、次のような用途が実現できる。
【0058】
すなわち、プライベートな写真や動画を光ディスク1に保存する際に、光ディスク1にあるコンテンツだけではなく、ネットワークストレージにあるコンテンツも取り出して統合表示できるビューワー(Viewer)を作る場合に、ネットワークへのアクセスのためのアドレス(URL)、ユーザIDを、ICチップ4に記録する。
【0059】
この光ディスク1を友人に貸して別の情報処理装置で再生する場合には、光ディスク1を装填して、ビューワーを操作するだけで、前記友人は、コンテンツを利用することができる。なお、上述の実施形態のように、簡易パスワードを用いる場合には、当該友人には、その簡易パスワードを教えるだけで、本パスワードを教える必要はない。セキュリティーを強固にするためには、多桁の本パスワードとすることが多いが、当該多桁の本パスワードは友人に知らせる必要はなく、簡易パスワードのみを知らせればよいので、入力間違いが減る。
【0060】
<第2の例:レジューム再生>
この第2の例は、光ディスク1に記録されているコンテンツの前回の再生停止位置の情報をICチップ4に記憶保持して、次回の再生においては、当該記憶保持されている前回の再生停止位置から再生開始するようにするアプリケーションの場合である。このような再生は、レジューム再生と呼ばれる。
【0061】
この例によれば、ICチップ4にコンテンツの前回再生停止位置が保持されるので、情報処理装置が前回の再生時と異なっても、レジューム再生が可能である。例えば、居間で鑑賞していた光ディスク1の映画コンテンツの続きを、場所を寝室に変えて、継続して鑑賞することができる。
【0062】
図6は、レジューム再生を実現するアプリケーションプログラムが、光ディスク1に、記録されている場合における、当該レジューム再生の処理の流れのフローチャートの例を示す。光ディスク1が情報処理装置10に装填されると、情報処理装置10のシステムコントローラ20は、光ディスク1から当該レジューム再生のアプリケーションプログラムを読み出す。そして、システムコントローラ20は、当該ソフトウエアプログラムの実行を開始して、図6のスタートから処理を開始する。
【0063】
先ず、光ディスク1から読み込んだアプリケーションプログラムにしたがって、システムコントローラ20は、ICチップ4からデータを読み込む処理を行う(ステップS301)。そして、ICチップ4に、前回の再生停止位置のデータが記憶されているか否か判別する(ステップS302)。
【0064】
このステップS302で、ICチップ4に、前回の再生停止位置のデータが記憶されていると判別したときには、システムコントローラ20は、ユーザにレジューム再生を行うか否かを確認するメッセージ画面の表示画像情報および音声情報を生成して、それをAV処理部26を通じて再生モニター装置に送る(ステップS303)。再生モニター装置においては、その表示画面に、レジューム再生を行うか否かを確認するメッセージ画面が表示されると共に、確認入力を促す音声メッセージがスピーカから放音される。
【0065】
ユーザは、この確認画面および音声メッセージを受けて、レジューム再生をするか否かの確認入力を行うので、システムコントローラ20は、その確認入力を受け付けて、レジューム再生を行うか否かを判別する(ステップS304)。
【0066】
そして、システムコントローラ20は、レジューム再生を行うと判別したときには、ユーザからの再生開始指示操作を待ち(ステップS305)、再生開始指示操作があったと判別したときには、レジューム再生を行う。すなわち、システムコントローラ20は、ICチップ4から読み出された前回再生停止位置のデータ(レジュームポイントのデータ)により指定される再生位置から、光ディスク1に記録されているコンテンツの再生を開始する(ステップS306)。
【0067】
そして、システムコントローラ20は、ユーザによる再生停止指示操作を監視し(ステップS307)、再生停止指示操作があったと判別したときには、コンテンツの再生を停止し、その停止した再生位置のデータを保持する(ステップS308)。
【0068】
次に、システムコントローラ20は、光ディスク1に対するイジェクト指示操作がユーザによりなされたか否か判別する(ステップS309)。そして、イジェクト指示操作がなされていないと判別したときには、システムコントローラ20は、再生再開の指示操作がなされたか否か判別し(ステップS311)、再生再開の指示操作がなされていなければ、ステップS309に戻る。
【0069】
ステップS311で、再生再開の指示操作がなされたと判別したときには、システムコントローラ20は、ステップS308で停止した再生位置からコンテンツの再生を再開するようにする(ステップS312)。
【0070】
そして、ステップS309で、光ディスク1がイジェクトされたと判別したときには、システムコントローラ20は、保持しているイジェクト直前の最終停止再生位置のデータを、ICチップ4に書き込み(ステップS310)、その後、このレジューム再生の処理ルーチンを終了する。
【0071】
また、ステップS302で、ICチップ4に前回再生停止位置のデータが記憶されていないと判別したときには、システムコントローラ20は、再生開始指示操作を待って(ステップS313)、再生開始指示操作があったときには、光ディスク1のコンテンツを、その先頭から再生する(ステップS314)。そして、その後は、ステップS307に進み、当該ステップS307以降の処理を繰り返す。
【0072】
[情報処理装置の第2の実施形態]
上述した第1の実施形態の情報処理装置10では、光ディスク1のICチップ4に対するデータの読み書きを行うデータ読み書き部27を、情報処理装置10が内蔵する構成とした。
【0073】
これに対して、図7に示すように、第2の実施形態の情報処理装置30では、光ディスク1のICチップ4に対するデータの読み書きを行う装置部を、情報処理装置本体31に対して外付けのデータ読み書き装置32とする。外付けのためのインターフェースは、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの汎用のものを用いることができる。図7は、情報処理装置本体31と、データ読み書き装置32とはUSBケーブル33を用いて接続されている状態を示している。
【0074】
図8は、この第2の実施形態の情報処理装置30の全体の構成例を示すブロック図である。この図8において、第1の実施形態の情報処理装置10と同一部分には、同一番号を付して示してある。
【0075】
図8と図2との比較から明らかなように、第2の実施形態の情報処理装置本体31は、内蔵のデータ読み書き部27を備えないこと、および、外部機器インターフェース34を備えることが、第1の実施形態の情報処理装置10と異なる。第2の実施形態の情報処理装置本体31は、その他の構成は、第1の実施形態の情報処理装置10と全く同様の構成とされている。
【0076】
外部機器インターフェース34は、この例では、USBインターフェースが用いられ、USBケーブル33を通じてデータ読み書き装置32と接続される。
【0077】
この第2の実施形態においては、ユーザは、光ディスク1を、情報処理装置本体31に装填する前に、データ読み書き装置32の非接触データ読み書き部32aにかざして、データ読み書き装置32にICチップ4のデータの読み出しを行わせるようにする。
【0078】
データ読み書き装置32は、ICチップ4から読み込んだデータを、USBインターフェース34を通じて、情報処理装置本体31のシステムコントローラ20に転送する。システムコントローラ20は、転送されてきたデータを、ハードディスク装置15の所定のメモリ領域(Virtual Packageの領域)に書き込んでおくようにする。
【0079】
この第2の実施形態の場合には、光ディスク1に記録されるアプリケーションプログラムには、ICチップ4に記憶されているデータを利用する場合には、ICチップ4から読み出されたデータが格納されているハードディスク装置15のメモリ領域をアクセスして、ICチップ4から読み出されたデータを取得する処理手順が含まれる。
【0080】
また、この第2の実施形態の場合には、ICチップ4へのデータの書き込みは、光ディスク1のイジェクト後に、ユーザが光ディスク1を、データ読み書き装置32の非接触データ読み書き部32aにかざすことによりなされる。
【0081】
このため、第2の実施形態の場合、ICチップ4にデータを書き込むようにする場合には、光ディスク1に記録されるアプリケーションプログラムは、光ディスク1がイジェクトされても処理ルーチンを終了せず、イジェクト後のICチップ4に書き込むための処理手順を含む。
【0082】
すなわち、光ディスク1のイジェクト後、ユーザが、データ読み書き装置32をかざすと、ハードディスク装置15に記憶されているデータが、外付け機器インターフェース34を通じてデータ読み書き装置32に供給され、ICチップ4に書き込まれる。この処理手順が、光ディスク1に記録されるアプリケーションプログラムに含まれる。
【0083】
この第2の実施形態においては、上述したICチップ4に対するデータの読み書きアクセスが第1の実施形態と異なるのみで、上述した第1の実施形態における場合と同様にして、光ディスク1に記録されているコンテンツおよびアプリケーションプログラムの実行がなされる。
【0084】
この第2の実施形態によれば、情報処理装置30は、光ディスク1のICチップ4に対するデータの読み書きを行うデータ読み書き部27を内蔵する必要がないので、従来からあるBD用の情報処理装置を、そのまま用いることができるというメリットがある。
【0085】
なお、上述の第2の実施形態では、ICチップ4に読み書きするデータは、情報処理装置31のハードディスク装置15を経由させるようにしたが、ハードディスク装置ではなく、ヒープメモリを介することでICチップ4に対して読み書きする仕組みを設けるようにしても良い。
【0086】
[その他の実施形態および変形例]
コンテンツを再生しながらタグを付けたり、追記したコメントを、ICチップ4に書き込むようにすることもできる。この場合に、コンテンツの再生中に付けたタグやコメントを、直接にICチップに書き込むようにしておいても良いし、一旦サーバに登録しておき、それを、適当な時点で、ICチップに書き込むようにしても良い。
【0087】
また、ICチップには、コンテンツを利用した日、鑑賞した日、などの履歴情報を記録するようにしても良い。その場合には、情報処理装置を買い換えた場合でも、当該ICチップの履歴情報をいつでも参照することができる。
【0088】
なお、ICチップに対する読み書きは、上述の実施形態では、電磁誘導結合による非接触で行うようにしたが、その他の非接触結合による手段を用いても良いし、非接触でなくても良い。
【0089】
なお、上述の実施形態では、光ディスクには、メモリ手段として、ICチップを埋め込むようにしたが、メモリ手段としては、これに限られるものではない。例えば、BDとは異なる記録再生形式で、ディスクにデータを読み書きするメモリ手段、例えばホログラム記録再生エリアを、ディスクに設けるようにしても良い。
【0090】
また、この発明は、BDなどの光ディスクに限られるものではなく、その他の種々の記録媒体であって、BD−Jと同種の規格上の問題がある記録媒体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】この発明による記録媒体の実施形態としての光ディスクの例を示す図である。
【図2】この発明による情報処理装置の第1の実施形態の構成例のブロック図である。
【図3】この発明による記録媒体の実施形態の説明に用いる図である。
【図4】この発明による情報処理装置の実施形態により、実行されるアプリケーション例の説明のためのフローチャートの一部である。
【図5】この発明による情報処理装置の実施形態により、実行されるアプリケーション例の説明のためのフローチャートの一部である。
【図6】この発明による情報処理装置の実施形態により、実行されるアプリケーション例の説明のためのフローチャートである。
【図7】この発明による情報処理装置の第2の実施形態の構成の全体の概要を説明するためのブロック図である。
【図8】この発明による情報処理装置の第2の実施形態の構成例のブロック図である。
【符号の説明】
【0092】
1…光ディスク(BD−J対応)、3…情報記録エリア、4…ICチップ、5…コイル部、10…情報処理装置、27…データ読み書き部、31…情報処理装置本体、32…データ読み書き装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータと、少なくとも前記コンテンツデータを処理対象とするソフトウエアプログラムの情報とが記録される記録エリアを備えると共に、前記ソフトウエアプログラムの実行時に用いられるデータの読み出しおよび書き込みが前記記録エリアに対するアクセス方式とは異なるアクセス方式で可能なメモリ手段が、前記記録エリアとは別個に設けられた記録媒体。
【請求項2】
請求項1に記載の記録媒体において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段に書き込まれているデータを読み出して処理に用いるための処理手順を含む記録媒体。
【請求項3】
請求項1に記載の記録媒体において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段から読み出されて前記記録媒体が装填された情報処理装置に保持されたデータを取得して処理に用いるための処理手順を含む記録媒体。
【請求項4】
請求項2または請求項4に記載の記録媒体において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段にデータを書き込むための処理手順を含む記録媒体。
【請求項5】
請求項1に記載の記録媒体において、
前記メモリ手段に書き込まれる前記データは、ネットワークを通じた所定の相手先にアクセスする際の認証に用いられるデータであり、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段から読み出された前記認証のためのデータを伴って前記所定の相手先へアクセスするための処理手順を含む記録媒体。
【請求項6】
請求項5に記載の記録媒体において、
前記メモリ手段に書き込まれる前記認証に用いられるデータとして、本パスワードに加えて簡易パスワードを含み、
前記ソフトウエアプログラムは、入力される簡易パスワードと、前記メモリ手段に記憶されている簡易パスワードとの比較を行って、両者の一致を確認した後、前記本パスワードを含む前記認証のためのデータを伴って前記所定の相手先へアクセスするための処理手順を含む記録媒体。
【請求項7】
請求項1に記載の記録媒体において、
前記メモリ手段に書き込まれる前記データは、ネットワークを通じた所定の相手先にアクセスするためのアドレスのデータであり、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段から読み出された前記アドレスのデータを用いて前記所定の相手先へアクセスするための処理手順を含む記録媒体。
【請求項8】
請求項1に記載の記録媒体において、
前記メモリ手段に書き込まれる前記データは、前記コンテンツデータが前回再生され、再生停止されたときの前記記録媒体上の再生位置のデータであり、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段から読み出されたデータにより示される前記前回再生停止された再生位置から、前記コンテンツデータの再生を開始するための処理手順を含む記録媒体。
【請求項9】
BD−J対応の光ディスクからなる請求項1に記載の記録媒体。
【請求項10】
コンテンツデータと、少なくとも前記コンテンツデータを処理対象とするソフトウエアプログラムの情報とが記録される記録エリアを備えると共に、前記ソフトウエアプログラムの実行時に用いられるデータの読み出しおよび書き込みが前記記録エリアに対するアクセス方式とは異なるアクセス方式で可能なメモリ手段が、前記記録エリアとは別個に設けられた記録媒体が装填される装填部と、
前記装填部に装填された前記記録媒体から、前記コンテンツデータおよび前記ソフトウエアプログラムの情報とを読み込むための再生手段と、
前記記録媒体の前記メモリ手段に対してデータの読み出しおよび書き込みを実行するデータ読み書き手段と、
前記再生手段により読み込まれた前記ソフトウエアプログラムを、前記データ読み書き手段により読み出されたデータを用いて実行するプログラム実行手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段に書き込まれているデータを読み出して処理に用いるための処理手順を含み、
前記プログラム実行手段は、前記ソフトウエアプログラムに基づいて、前記メモリアクセス手段に前記メモリ手段からのデータの読み出しを指示し、
前記データ読み書き手段は、前記指示に応じて前記メモリ手段から前記データを読み込み、読み込んだデータを前記プログラム実行手段に渡すようにした情報処理装置。
【請求項12】
請求項10に記載の情報処理装置において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段から読み出されて前記記録媒体が装填された情報処理装置に保持されたデータを取得して処理に用いるための処理手順を含み、
前記データ読み書き手段は、前記メモリ手段のデータを読み込んで、所定の保持部に保持するものであり、
前記プログラム実行手段は、前記ソフトウエアプログラムに基づいて前記所定の保持部から前記データを取得する処理を実行する情報処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置において、
前記データ読み書き手段は、外付けの装置である情報処理装置。
【請求項14】
請求項11または請求項12に記載の情報処理装置において、
前記ソフトウエアプログラムは、前記メモリ手段にデータを書き込むための処理手順を含み、
前記プログラム実行手段は、前記ソフトウエアプログラムに基づいて、前記メモリアクセス手段に対して、前記メモリ手段にデータを書き込む指示を行い。
前記データ読み書き手段は、前記プログラム実行手段からの前記指示に応じて、前記メモリ手段へのデータの書き込みを実行する情報処理装置。
【請求項15】
前記記録媒体は、BD−J対応の光ディスクである請求項10に記載の情報処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−252291(P2009−252291A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98913(P2008−98913)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】