説明

記録媒体破壊装置

【課題】 基板に取り付けられたICの様に小型で且つ取り付け位置が不規則な記録媒体でも容易に破壊することができる記録媒体破壊装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 記録媒体破壊装置1は、機器載置部2と、破壊部3及び昇降装置5によって構成されている。破壊部3は、多数の針部材10が面状に配置されたものであり、6個の区画に分割されている。針部材10に電極50が取付けられており、針部材10に高電圧が印加される。基板25に取り付けられたIC等を破壊する場合は、破壊しようとするIC(記録媒体)26を基板25ごと機器載置部2に載置し、破壊部3を降下させ、基板25に多数の貫通孔を穿孔する。またコンデンサに充電された電流を針部材10に流す。その結果、針部材10同士の間に高圧、且つ大電流が流れ、プリント配線等を通してIC26等に高圧、且つ大電流が通電され、IC26等の内部がショートしてIC26等が破壊される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体を読み取り不能に破壊する記録媒体破壊装置に関するものである。本発明は、特に基板に取り付けられ、情報が記録されたIC等の記録媒体を破壊するのに好適なものである。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ関連の技術が進歩し、今日ではコンピュータが企業や家庭に広く普及している。また現在においてもコンピュータ関連技術は飛躍的に進歩する過程にあると言え、驚くべきスピードで日々進歩している。そのため企業や個人が購入したコンピュータは僅かな月日の内に旧式化、陳腐化してしまい、企業等は新たなコンピュータを買い求める。
そのため不要になった既存のコンピュータは廃棄処分される機会が多くなった。
【0003】
ところでコンピュータ内には多数のメモリー(記録媒体)があり、不要になったコンピュータを処分する際には、コンピュータ内のメモリーから機密情報が漏洩しないように細心の注意を要し、記録されている情報を消去するか、又は記録されている情報を読み取り不可能な状態にする必要がある。
【0004】
記録情報を消去するには、ダミーのデータを複数回書き込みする等の手段が考えられるが、消去したい情報を完全に読み取り不可能な状態にするには、相当な時間が必要である。そこで、情報を消去するのではなく、物理的に記録媒体を破壊して読み取りが不可能な状態にする方が現実的な処理方法であり、このような処理方法を採用した技術が、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2004−071057公報
【0005】
特許文献1に開示された技術は、ハードディスクを破壊する装置であり、ピストンロッドに取り付けられたパンチヘッドを有し、当該パンチヘッドでハードディスクの磁気円板を打ち抜くものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献に開示された装置は、ハードディスクの様に大型であり、且つ記録媒体たる磁気円板の位置が容易に分かる様な記録媒体を破壊するのには適している。
しかしながらコンピュータ内にはハードディスク以外にも多数の記録媒体があり、ICの中にも重要な情報が記録されている。そのため機密情報の漏洩を完全に防ぐためにはハードディスクの破壊だけでは足りず、コンピュータ内のICも破壊すべきである。
しかしながら、ICは小型であり、コンピュータ内に配された基板の至る所に取り付けられている。そのためコンピュータを廃棄する際には中の基板を取り外し、基板に取り付けられたICを一つ一つ全て破壊する必要がある。
ここで前記した特許文献に開示された装置を使用してICを破壊するとすれば、基板のICをめがけてパンチヘッドを降下させることとなるが、前記した様にICは小型であり、且つ基板のあちらこちらに取り付けられているため作業性が悪い。さらに基板によってICチップの取り付け位置が不規則であるため汎用性のある治具を作ることも困難である。
【0007】
そこで本発明は上記した実情に注目し、基板に取り付けられたICの様に小型で且つ取り付け位置が不規則な記録媒体でも容易に破壊することができる記録媒体破壊装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、記録媒体又は記録媒体を内蔵した電子物品を載置する機器載置部と、機器載置部に対して相対的に近接離反する破壊部を有し、記録媒体又は電子物品を機器載置部に載置した状態で破壊部を記録媒体又は電子物品に押しつけ、記録媒体又は電子物品内の記録媒体を破壊する記録媒体破壊装置において、前記破壊部は突起を有し、突起に電圧を印加することが可能であることを特徴とする記録媒体破壊装置である。
【0009】
本発明の記録媒体破壊装置では、破壊部が機器載置部に対して相対的に近接離反する。そのため機器載置部に載置された電子物品や、基盤の一部に突起が当接する。また本発明の記録媒体破壊装置では、突起に電圧を印加することが可能である。そのため突起が記録媒体そのものや、記録媒体に連通するプリント配線に接すると、記録媒体に電流が流れ、記録媒体がショートして破壊される。そのため本発明によると、記録媒体の破壊が確実である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、突起によって記録媒体又は電子物品を穿孔可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体破壊装置である。
【0011】
本発明の記録媒体破壊装置では、突起によって記録媒体等が穿孔されるので、記録媒体をより確実に破壊することができる。
【0012】
突起は、ピン状物、針状物、ドリル、錐のいずれかを採用することができる(請求項3)。
【0013】
また一つの実施形態としての発明は、突起は複数設けられ、特定の突起と他の特定の突起の間に電圧が印加されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録媒体破壊装置である(請求項4)。
【0014】
電圧が印加されない突起があってもよい。
【0015】
また突起と機器載置部の間に電圧を印加してもよい(請求項5)。
【0016】
請求項6に記載の発明は、突起が面状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録媒体破壊装置である。
【0017】
本発明の記録媒体破壊装置では、突起が面状に配置されているから、コンピュータから取り出した基板の様に不規則な位置に記録媒体が取り付けられているものであっても全ての記録媒体に突起が当接し、全ての記録媒体を破壊することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、破壊部は複数の区画に分割され、各区画ごとに機器載置部に対して相対的に近接離反することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録媒体破壊装置である。
【0019】
本発明の記録媒体破壊装置は、表面の凹凸が大きい基板に取り付けられたIC等を破壊するのに適するものである。
即ちコンピュータから取り出された基板には平板状のものもあるが、一般的にはある程度の凹凸形状がある。そのため凸部分の高さが一定以上に高い場合や、凸部分を構成する部材の剛性が高い場合、破壊部の一部が当該部位に当たると破壊部の移動が停止してしまう。そのため破壊部の突起が低位置にあるICに到達しない場合がある。
そこで本発明では、破壊部を複数の区画に分割し、各区画ごとに機器載置部に対して相対的に近接離反することとした。
本発明の記録媒体破壊装置によると、一部の区画が剛性の高い部位等と衝突して移動が停止しても、他の区画はこれに係わりなく移動を続ける。そのため他の区画の突起は基板等の記録媒体に到達し、記録媒体を破壊する。
【0020】
また請求項8に記載の発明は、破壊部は突起の分布を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録媒体破壊装置である。
【0021】
また実施形態の一つとして、破壊部は、多数の突起取付け部が設けられたベース部材を備え、ベース部材の突起取付け部に複数の突起部材が取り付けられて成り、ベース部材に取り付けられる突起部材の数又は位置を変更することができる構成が考えられる。
【0022】
請求項8に記載の記録媒体破壊装置は、破壊部の突起の分布を変更することができる。そのため電子物品等で破壊したくない部位や、剛性が高くて破壊することができない部位が予め分かっている場合は、突起の分布を変更して破壊したくない部位を保護したり、破壊部の移動停止を防止することができる。
【0023】
また実施形態の一つとして、機器載置部には記録媒体又は電子物品を位置決めする位置決め治具が設けられた構成が考えられる。
【0024】
本発明の記録媒体破壊装置では、機器載置部に電子物品等を位置決めする位置決め治具が設けられているから、電子物品等で破壊したくない部位や、剛性が高くて破壊することができない部位と、破壊部の突起との位置合わせを行うことができる。
位置決め治具は取り替え可能であることが望ましい。
【0025】
また他の実施形態の一つとして、記録媒体及び表示部材を内蔵した電子物品を機器載置部に載置して電子物品内の記録媒体を破壊する場合には、破壊部は、表示部材の位置を外して突起を分布させてもよい。
【0026】
例えば携帯電話等の電子物品では、液晶その他の表示部材が設けられているが、液晶等の表示部材は再利用する需要が高い。そのため携帯電話の記録媒体を携帯電話ごと破壊するにしても液晶等は傷つけずにおきたい。
本発明はこの要求に応えるものであり、破壊部の突起が表示部材の位置を外して分布しているので、表示部材を傷つけることがない。
【0027】
突起は、所定の力が加わると、当該力によって破壊部側に後退することが望ましい。
【0028】
本発明の記録媒体破壊装置は、表面の凹凸が大きい基板に取り付けられたIC等を破壊するのに適するものである。
本発明の記録媒体破壊装置によると、突起が剛性の高い部位等と衝突し、降下不能となった時、突起自体が基板側から受ける反力によって破壊部側に後退する。そのため他の突起についてはこれに係わりなく移動を続ける。そのため他の突起は基板等の記録媒体に到達し、記録媒体を破壊する。
【0029】
また記録媒体又は記録媒体を内蔵した電子物品から突起を離脱させる突起離脱手段を有することが望ましい。
【0030】
本発明の記録媒体破壊装置では、記録媒体又は記録媒体を内蔵した電子物品から突起を離脱させる突起離脱手段を有するので、突起が記録媒体等を刺し通した時、記録媒体等を破壊部側から容易に取り外すことができる。
【0031】
また請求項9に記載の発明は、突起は、磁気を帯びていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録媒体破壊装置である。
【0032】
本発明で採用する突起は、磁気を帯びている。本発明で採用する突起は、記録媒体の記録方法が磁気的なものである場合に有効であり、記録内容を消去するか、或いは読み取り不能とすることができる。
突起に磁気を帯びさせる方策としては、永久磁石からなる突起を採用する方策や、突起の一部にコイルを巻き付けて電磁石化し、一時的に磁気を帯びさせる方策が考えられる。また突起を鉄やニッケル等の磁性体で作成し、さらに突起に接する部材を磁化して間接的に突起に磁気を帯びさせる方策が考えられる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の記録媒体破壊装置は、従来に比べて記録媒体をより確実に破壊することができる効果がある。そのため記録媒体を廃棄する際に懸念される機密情報の漏洩を防止することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の要部を示す斜視図である。図2は、図1の記録媒体破壊装置の針部材と機器載置部との関係を示す斜視図である。図3は、図1の記録媒体破壊装置を使用して基板を破壊する際における記録媒体破壊装置の斜視図である。図4は、図1の記録媒体破壊装置の破壊部の一部断面斜視図である。
【0035】
図において、1は、本発明の実施形態の記録媒体破壊装置を示す。本実施形態の記録媒体破壊装置1は、機器載置部2と、破壊部3及び昇降装置5によって構成されている。
【0036】
機器載置部2は、定盤状の部材であり、剛性の高い金属板である。機器載置部2の上面には、複数のネジ孔6が縦列及び横列に並んで平面状に分布している。
【0037】
破壊部3は、多数の針部材10が縦列及び横列に並んで面状に配置されたものであり、6個の区画に分割されている。
破壊部3の各区画は、いずれも四角形であって板状のベース部材12を備える。各ベース部材12の下面側には、図1、図4に示すように針部材10が一面に密に設けられている。より具体的に説明すると、ベース部材12には、図4に示すように多数のネジ孔(突起取付け部)15が設けられており、当該ネジ孔15は、縦列及び横列に並んで面状に分布している。なおネジ孔15は、ベース部材12を貫通する。
【0038】
破壊部3におけるネジ孔(突起取付け部)15の分布密度は、10cm四方あたり15〜300であり、より好ましくは10cm四方あたり20〜100である。
後記する様にネジ以外の手段によって針部材10を取り付ける場合においても、突起取付け部15の密度は、同様の密度が推奨される。
【0039】
一方、針部材10は、図4に示すように後端側にネジ17が設けられている。そして針部材10は、後端側のネジ17をベース部材12のネジ孔15に嵌合して取り付けられている。従って針部材10は、ベース部材12に対して着脱可能である。
【0040】
針部材10の太さは、破壊しようとする記録媒体によって異なるが、直径1mm〜10mm程度であり、より推奨される範囲は、2mm〜6mmである。
【0041】
昇降装置5は、図1に示すようにネジ軸20を昇降させるものである。即ち本実施形態では、図1の様に二点鎖線で示すフレーム21に、雌ねじ部材22が回転可能に取り付けられている。雌ねじ部材22には中心に雌ねじが形成されており、当該雌ねじにネジ軸20が挿通されている。
また雌ねじ部材22は図示しないモータによって回転され、雌ねじ部材22と嵌合するネジ軸20が昇降する。
【0042】
そしてネジ軸20の先端に破壊部3のベース部材12が取り付けられている。
本実施形態では、破壊部3を昇降させるモータ(図示せず)を6台有し、各ベース部材12はそれぞれのモータによって独立的に昇降する。またモータは一定以上の電流が流れると自動的に停止する。
【0043】
また本実施形態の記録媒体破壊装置1では、針部材10に電極50が取付けられており、針部材10に高電圧を印加される。
図5は、針部材に電圧を印加する回路の一例を示す回路図である。
本実施形態では、電圧印加回路は整流回路100を備え、整流回路100の出力側にコンデンサー101が接続されている。また整流回路100とコンデンサー101の間にはスイッチ102が介在されている。
またコンデンサー101の両端は、両切りスイッチ103を介して各針部材10に接続されている。即ち針部材10は、複数あり、その内の任意の一群が、コンデンサー101の一端側に接続されている。そして残る針部材10は、コンデンサー101の他端側に接続されている。
【0044】
本実施形態では、コンデンサー101の一端側に接続される針部材10と他端側に接続される針部材10は、互い違いの位置になる様に先端されている。本実施形態では、全ての針部材10がコンデンサー101と接続されているが、コンデンサー101と接続されていない針部材10があってもよい。
【0045】
次に本実施形態の記録媒体破壊装置1の使用方法について説明する。
本実施形態の記録媒体破壊装置1を使用して基板に取り付けられたIC等を破壊する場合は、破壊しようとするIC(記録媒体)26等を図1の様に基板25ごと機器載置部2に載置する。
【0046】
そして図示しない起動スイッチをオンし、図示しないモータを起動して破壊部3を降下させる。前記した様に破壊部3のベース部材12は、それぞれ独立して昇降するが、起動スイッチのオンによってベース部材12が一斉に降下を開始するので、破壊部3は実質的に一体的に降下する。
【0047】
そして破壊部3の針部材10が基板25の表面に到達し、基板25を押圧して基板25を貫通する。ここで本実施形態では、針部材10は面状に配されているので、基板25には多数の貫通孔が穿孔される。さらに針部材10は密に配置されており、針部材10同士の間隔は短いので、基板25には単位面積あたり多数の貫通孔が穿孔されることとなる。即ち基板25に対して密に貫通孔が形成される。そのため基板25に取り付けられたIC26には、いずれかの針部材10が当接し、IC26はいずれかの針部材10によって穿孔されて破壊される。
即ちIC26は基板25の一部に取り付けられており、IC26の取り付け位置は一定していないが、本実施形態の記録媒体破壊装置1によると、基板25の全ての領域に密に貫通孔が設けられるので、基板25のIC26には必ずいずれかの針部材10が接し、結果的に全てのIC26が破壊される。特に本実施形態では、針部材10を基板25に押し当てることとなるので、基板25に設けられたIC26には集中的な応力が掛かり、IC26は容易に破壊する。
即ち仮に破壊部が平板状であるならば、基板25に負荷される力は分散され、基板には小さな圧縮応力しか掛からないが、本実施形態によると基板25は針先で突かれることとなり、容易に破壊する。
【0048】
また基板25に取り付けられたIC26等の電子素子の高さは一様ではないが、本実施形態では、破壊部3が複数のベース部材12に分割されており、これらがそれぞれ独立して昇降するので、ほぼ全てのIC26が破壊される。
即ち基板25に高さの高いIC26がある場合、当該IC26に対応した部位のベース部材12に設けられた針部材10が当該IC26と当接する。そして該当するベース部材12はさらに降下してIC26を貫通するが、その後、しだいに針部材10にかかる抵抗が増大し、モータの電流値が増加してモータが停止し、該当する区画のベース部材12の降下が停止する。
【0049】
しかしながら、他の区画のベース部材12は、先に停止した区画のベース部材12から独立しているから、他の区画のベース部材12は降下を続ける。そして降下を続けたベース部材12の針部材10は、高さの低いIC26に至り、高さの低いIC26を破壊する。
そのため本実施形態の記録媒体破壊装置1によると、高さの高いIC26と高さの低いIC26が混在している基板25であってもほぼ全てのIC26を破壊することができる。またIC26以外の電子素子についても破壊されるから、IC26以外の電子素子に何らかの情報が記録されていたとしても、これらから情報を再生することはできない。
【0050】
図3は、高さの高い電子素子と高さの低い電子素子が混在している基板25を破壊する際の記録媒体破壊装置1の様子を示す。
【0051】
また基板25に構造上高さが高い部材(例えばスロット)がある場合、その部材に対応した区画は、針部材10が前記部材に当接して降下が停止するが、他の区画のベース部材12はさらに降下を続け、他の区画の針部材10は、基板25の表面に到達する。そのため大部分の区画の針部材10は、基板25の表面に到達し、ほぼ全ての記録媒体が破壊される。
【0052】
またこれらの間に、図5に示す整流回路100の出力側のスイッチ102をオンし、コンデンサ101と針部材10間のスイッチ103をオフにして、コンデンサ101に充電する。この時、コンデンサ101と針部材10間のスイッチ103がオフであるから、コンデンサ101の端子間電圧は上昇する。
そして針部材10が基板25を貫通した段階で、コンデンサ101と針部材10間のスイッチ103をオンにし、コンデンサ101に充電された電流を針部材10に流す。その結果、針部材10同士の間に高圧、且つ大電流が流れ、プリント配線等を通してIC26等に高圧、且つ大電流が通電され、IC26等の内部がショートしてIC26等が破壊される。
即ち本実施形態は、電気的な力を付加してより完全に記録媒体を破壊することが可能である。本実施形態では、記録媒体に突き刺さった針部材10から記録媒体に高電圧が流れ、記録媒体が破壊される。
【0053】
また必要に応じてコンデンサ101への蓄電と、針部材10への放電を繰り返してもよい。例えば針部材10が何らかの部材に触れてから、針部材10の降下が終了するまでの間に数回に渡って放電し、IC26等に繰り返し電撃を加えてもよい。
【0054】
次に、回路図の変形例について説明する。
図6〜図8は、針部材に電圧を印加する回路の変形例を示す回路図である。
前述した図5に示す実施形態では、針部材10同士の間に電圧を印加したが、図6に示す例は、針部材10と、機器載置部2に電圧を印加するものである。
【0055】
また図5,6に示した回路では、コンデンサー101に蓄電してこの電気を放電する構成を開示したが、図7,8に示すように、整流回路を省略し、トランス110の二次側を直接針部材10や機器載置部2に接続してもよい。
なおこの場合、トランス110の二次側に高圧電圧が発生する様、トランス110は、二次側の捲線数が、一次側の捲線数に比べて十分に多いことが望ましい。
【0056】
以上は、本実施形態の記録媒体破壊装置1を使用して基板25のIC26等を破壊する場合の例を説明したが、本実施形態の記録媒体破壊装置1は基板だけでなく、ハードディスク、ICカード、光ディスク、MOその他の記録媒体を破壊することもできる。
また携帯電話や電子手帳等の電子機器に内蔵された記録媒体を携帯電話等ごと破壊することもできる。
【0057】
図9は、図1の記録媒体破壊装置を使用して携帯電話を破壊する際における記録媒体破壊装置の要部の斜視図である。図10は、本発明の他の実施形態の記録媒体破壊装置を使用して携帯電話を破壊する際における記録媒体破壊装置の要部の斜視図である。図11は、記録媒体破壊装置の機器載置部に装備する位置決め治具の斜視図である。
【0058】
ここで、携帯電話等には液晶等の表示部材があり、これらは再生利用したいという要望が強い。そこでこのような場合には、図9に示すように表示部材30に相当する部位の針部材10を除去して使用することが望ましい。
即ち本実施形態の記録媒体破壊装置1は、破壊部3に針部材10が面状に配置されているが、針部材10はネジ孔15,ネジ17によって取り付けられていて任意に付け外しを行うことができる。
そこで表示部材(液晶部分)30に位置する部位の針部材10を外せば、破壊部3が降下しても表示部材30を傷つけない。
またこのような場合には、携帯電話等の電子機器31を機器載置部2に載置する際に位置決めを行うことが望ましい。
【0059】
ここで本実施形態では、機器載置部2の上面に、複数のネジ孔6が平面状に分布しているから、このネジ孔6を利用して位置決め治具32を取り付けることができる。
例えば携帯電話を破壊する場合であれば、図11に示すような携帯電話の形状に合わせた枠状の位置決め治具32を用意し、当該位置決め治具32をネジを用いて機器載置部2に固定する。図11において、35は、ネジを挿通するための貫通孔である。
【0060】
一方、破壊部3側では、図10に示すように携帯電話(電子機器31)の表示部30に相当する部位の針部材10を取り除く。
【0061】
このように調整した後に、携帯電話(電子機器31)を機器載置部2に載置し、破壊部3を降下させる。なお本実施形態においても、針部材10は前記した図5〜図8の電気回路に接続されており、高電圧が印加され、携帯電話(電子機器31)の内部で激しくショートする。
その結果、破壊部3の針部材10は、携帯電話31の表示部材30以外の部分を貫き、内部の記録媒体を破壊する。
そのため住所録等の機密情報は破壊され、かつ再生可能な液晶は無傷で回収できる。
【0062】
また前記した様に位置決め治具32を使用する場合であって、携帯電話31等の内部の記録媒体36の位置が予め分かっている場合は、図10に示すようにより少ない数の針部材10をもって記録媒体36を破壊することもできる。
【0063】
以上説明した実施形態では、破壊部3を複数の区画に分割し、各区画ごとに独立して昇降する構成を開示した。この構成は、表面の凹凸に係わりなく基板25の記録媒体を破壊することができる効果があり、推奨される構成であるが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、図12に示すような一枚のベース部材40に全ての針部材10が取り付けられた構造の記録媒体破壊装置43であってもよい。
【0064】
ここで図12は、本発明のさらに他の実施形態における記録媒体破壊装置43の要部を示す斜視図である。
図12に示す記録媒体破壊装置43は、機器載置部45と略同一面積のベース部材40を有し、当該ベース部材40の両端に送りネジ47が係合している。そして当該送りネジ47は、モータ48によって回転される。そのためモータ48を回転することによってベース部材40が全体的に昇降し、針部材10によって機器載置部45に載置された記録媒体や電子機器を破壊する。
本実施形態においても、針部材10は前記した図5〜図8の電気回路に接続されており、高電圧が印加される。
【0065】
また高電圧の印加に加えて、磁気的な力を付加して記録媒体を破壊する方策も推奨される。
例えば針部材10に、永久磁石を採用する。あるいは図15、図16に示す針部材80の様に磁性体で作られた針本体81の一部にコイル82を装着し、コイル82に通電して針本体81を電磁石化する。
本実施形態によると、ハードディスク等の磁気記録面が針部材10の磁気によって乱され、ハードディスク等が磁気的にも破壊される。
【0066】
また上記した実施形態では、いずれも針部材10がベース部材12,40に一体的に固定された構成を例示したが、針部材10がベース部材12,40側に引き込む構成を採用することもできる。
【0067】
図13は、本発明のさらに他の実施形態であり、針部材がベース部材側に引き込む構成を採用した記録媒体破壊装置を示す断面図である。
【0068】
図13に示す記録媒体破壊装置51は、破壊部52のベース部材53に貫通孔55が設けられ、当該貫通孔55に針部材56が挿通されている。針部材56には、図示しないストッパーが設けられており、針部材56はベース部材53の貫通孔55を軸方向に移動可能であるが貫通孔55から脱落することはない。
また針部材56の先端寄りの部位にはフランジ部57が設けられており、当該フランジ部57とベース部材53の下面との間にはバネ等の付勢部材58が設けられている。そのため針部材56は、常時、バネ等によって機器載置部2側に向かって付勢されているが、針部材56がベース部材53から脱落することはない。
本実施形態においても、針部材56は前記した図5〜図8の電気回路に接続されており、高電圧が印加される。
【0069】
図13に示す記録媒体破壊装置51によって機器載置部2上の基板60を破壊する際は、先の実施形態と同様に、破壊部52を降下させる。そして基板60に高さの高いIC61と高さの低いIC62が取り付けられている場合を想定すると、破壊部52を降下させることによって先ず最初に高さの高いIC61に針部材56b,56cが接触する。針部材56b,56cは、バネ等によって機器載置部2側に向かって付勢されているから、さらに破壊部52を降下させることによってその先端がIC61に食い込み、孔を開ける。
【0070】
しかしながら、しだいに針部材56b,56cにかかる反力が増大し、反力が付勢部材58の付勢力に勝ると図13(b)に示す様に針部材56b,56cだけが停止し、他の針部材56a,56dは、ベース部材53と共にさらに降下する。そして続いて56dが高さの低いIC62と当接し、当該IC62を破壊する。
IC61,62が無い部位に相当する位置に設けられた針部材56aは、基板60の部位まで降下して停止する。
従って本実施形態によると、ほぼ全てのIC26が破壊される。
【0071】
本実施形態では、バネ等によって針部材56b,56cを押圧し、針部材56b,56cに掛かる反力がバネ等の押圧力に勝った時に針部材56b,56cが破壊部52側に後退する構成を開示したが、何らかの係止手段を設け、反力が一定以上の値となった時に破壊部52側に後退する構成を採用することもできる。
【0072】
また前記した各実施形態を採用する場合、針部材10,56が基板25,60に深く差し込まれると破壊部3,52を上昇させた時に基板25,60が破壊部3,52側に付いて上昇してしまう懸念がある。
【0073】
この様な懸念がある場合には、図14に示すような基板等の離脱機構を設けることが推奨される。
即ち図14は、本発明のさらに他の実施形態であり、基板等の離脱機構を採用した記録媒体破壊装置を示す断面図である。
【0074】
本実施形態の記録媒体破壊装置65では、破壊部66が二重構造となっている。即ち破壊部66は昇降装置5に取り付けられた本体側ベース部材70と、本体側ベース部材70に対して近接離反可能な可動側ベース部材71を備える。そして本体側ベース部材70と可動側ベース部材71の間は、バネ等の付勢手段72で連結され、無負荷時においては一定間隔を維持している。
また針部材73は本体側ベース部材70に取り付けられている。一方、可動側ベース部材71には開口75が設けられている。無負荷時においては図14(a)に示す様に針部材73は本体側ベース部材70と可動側ベース部材71の間にある。
なお本実施形態においても、針部材73は前記した図5〜図8の電気回路に接続されており、高電圧が印加される。
【0075】
図14に示す記録媒体破壊装置65によって機器載置部2上の基板60を破壊する際は、先の実施形態と同様に、破壊部66を降下させる。前記した様に無負荷時においては針部材73は本体側ベース部材70と可動側ベース部材71の間にあるから、破壊部66の降下によって先ず最初に可動側ベース部材71が基板60のIC61と接する。可動側ベース部材71はこれ以上は降下しない。
【0076】
そしてさらに破壊部66を降下させると、本体側ベース部材70に押されて針部材73が降下し、針部材73が可動側ベース部材71の開口75から露出する。またさらに破壊部66を降下させると、針部材73が降下し、針部材73が基板60のIC61を突き刺し、遂には貫通する。
【0077】
IC61を破壊した後に破壊部66を上昇させると、針部材73も上昇する。ここで先述した実施形態では、針部材73の上昇に連れて基板60も上昇してしまう懸念があった。しかしながら本実施形態では、破壊部66が二重構造となっており、基板60のIC61と接する可動側ベース部材71が付勢手段72によって本体側ベース部材70から離れる方向に付勢されているから、破壊部66が上昇すると可動側ベース部材71が基板60を下方向に押圧する。そのため破壊部66が上昇する際に基板60が針部材73から離脱し、基板60は機器載置部2側に残る。
そのため本実施形態の記録媒体破壊装置65は、作業効率が高い。
【0078】
以上説明した実施形態では、破壊部3,52,66に設けられた突起の例として針部材を例示したが、突起は、より太いピンの様なものであってもよい。
また上記した実施形態で、針部材10を押圧することによって基板25やIC26を穿孔したが、回転するドリル、回転する錐等を採用することもできる。
【0079】
さらに以上説明した実施形態では、針部材(突起)10の取付け構造としてネジを例示したが、本発明は、針部材(突起)10の取付け方策をネジに限定するものではない。
ネジ以外の取付け構造としては、例えば図17、図18に示す様な構造が考えられる。ここで図17は、本発明のさらに他の実施形態における記録媒体破壊装置の破壊部の斜視図である。図18は、図17の破壊部の一部を示す断面図である。
図17に示す破壊部85は、ベース部材本体86と、裏板部材87によって構成されている。そしてベース部材本体86には、図18に示す様な孔88が設けられている。孔88は、段付き孔であり、内径が部分的に異なる。即ち孔88は、裏面側の径が大きく、先端側の径が小さい。そして孔88の中間部には段部91があり、当該段部91は係止部として機能する。
裏板部材87は、平板状の部材である。
【0080】
針部材89は、釘状の部材であり、後端部にフランジ状の係合部90が設けられている。なお針部材89についても、前記した図5〜図8の電気回路に接続されており、高電圧が印加される。
図17に示す破壊部85では、針部材89は、ベース部材本体86の孔88に挿入され、先端部(尖った側)が孔88から下方に突出している。そしてベース部材本体86の裏面側に裏板部材87が配され、ベース部材本体86の孔88に設けられた段部91と、裏板部材87によって針部材89の係合部90が挟まれている。即ち針部材89は、係合部90を、孔88に設けられた段部91と、裏板部材87で挟むことによって破壊部85に取り付けられている。
【0081】
また以上説明した実施形態は、針部材自体を抜き差しすることによって突起の分布を変更する構造であったが、例えば板状の突起取付け部材を複数用意し、突起取付け部材を取り替えることによって針部材の分布を変化させる方策も推奨される。
すなわち各突起取付け部材には、溶接等の永久的な接続手段や、打ち込み等の容易に抜き差しができない取付け手段によって突起が設けられている。そして各突起取付け部材ごとに突起の分布が異なる。また突起の素材や太さが異なる突起取付け部材を用意してもよい。
本実施形態では、破壊しようとする記録媒体や電子物品に応じて最も適切な突起取付け部材を選択し、ネジ等の取り外し可能な締結手段によって破壊部に取り付けられる。そして突起取付け部材に設けられた突起によって記録媒体等が破壊される。
また破壊しようとする記録媒体や電子物品が代わればそれに応じて突起取付け部材を変更する。
【0082】
以上説明した実施形態では、昇降装置5は、ねじの推力を利用したものであるが、リンク機構を利用するものも考えられる。図19は、リンク機構を応用した昇降装置を搭載した記録媒体破壊装置を示す。図19に示す記録媒体破壊装置95では、昇降装置96は、4節回転連鎖機構を応用したものであり、長さの等しい4本の部材92をそれぞれピン93で回転可能に接続し、対角線に相当する位置にねじ軸94が挿通されている。ねじ軸94は、図示しない雌ねじによって部材92と係合している。またねじ軸94は、モータ97によって回転される。
昇降装置96、公知の機械式ジャッキに類似した機構であり、ねじ軸94をモータ97で回転することにより、全高が伸縮し、ベース部材40を昇降させる。
記録媒体破壊装置95の昇降装置96以外の構成は、先の実施形態と同一である。
【0083】
以上説明した様に本発明の記録媒体破壊装置を使用すると、記録媒体を完全に破壊することができ、コンピュータ等の電子機器を廃棄する際における秘密漏洩を防止することができる。
本発明の記録媒体破壊装置は、基板等に設けられたIC等を破壊することを目的として開発されたものであるが、ハードディスク等の破壊に使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の要部を示す斜視図である。
【図2】図1の記録媒体破壊装置の針部材と機器載置部との関係を示す斜視図である。
【図3】図1の記録媒体破壊装置を使用して基板を破壊する際における記録媒体破壊装置の斜視図である。
【図4】図1の記録媒体破壊装置の破壊部の一部断面斜視図である。
【図5】本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の針部材に電圧を印加する回路の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の針部材に電圧を印加する回路の変形例を示す回路図である。
【図7】本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の針部材に電圧を印加する回路の他の変形例を示す回路図である。
【図8】本発明の実施形態における記録媒体破壊装置の針部材に電圧を印加する回路のさらに他の変形例を示す回路図である。
【図9】図1の記録媒体破壊装置を使用して携帯電話を破壊する際における記録媒体破壊装置の要部の斜視図である。
【図10】本発明の他の実施形態の記録媒体破壊装置を使用して携帯電話を破壊する際における記録媒体破壊装置の要部の斜視図である。
【図11】記録媒体破壊装置の機器載置部に装備する位置決め治具の斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態における記録媒体破壊装置の要部を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態であり、針部材がベース部材側に引き込む構成を採用した記録媒体破壊装置を示す断面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態であり、基板等の離脱機構を採用した記録媒体破壊装置を示す断面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態における記録媒体破壊装置で採用する針部材の分解斜視図である。
【図16】本発明の図15に示す実施形態における記録媒体破壊装置で採用する針部材の断面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態における記録媒体破壊装置の破壊部の斜視図である。
【図18】図17の破壊部の一部を示す断面図である。
【図19】異なる昇降装置を搭載した記録媒体破壊装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0085】
1,43,51,65,95 記録媒体破壊装置
2,45 機器載置部
3,52,66,85 破壊部
5,96 昇降装置
6 ネジ孔
10,56,73,80,89 針部材
12,40,53,86 ベース部材
15 ネジ孔(突起取付け部)
25,60 基板
26,61,62 IC(記録媒体)
30 表示部材
31 携帯電話(電子機器)
32 位置決め治具
36 記録媒体
50 電極
58,72 付勢部材
100 整流回路
101 コンデンサー
110 トランス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体又は記録媒体を内蔵した電子物品を載置する機器載置部と、機器載置部に対して相対的に近接離反する破壊部を有し、記録媒体又は電子物品を機器載置部に載置した状態で破壊部を記録媒体又は電子物品に押しつけ、記録媒体又は電子物品内の記録媒体を破壊する記録媒体破壊装置において、前記破壊部は突起を有し、突起に電圧を印加することが可能であることを特徴とする記録媒体破壊装置。
【請求項2】
突起によって記録媒体又は電子物品を穿孔可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体破壊装置。
【請求項3】
突起は、ピン状物、針状物、ドリル、錐のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体破壊装置。
【請求項4】
突起は複数設けられ、特定の突起と他の特定の突起の間に電圧が印加されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録媒体破壊装置。
【請求項5】
突起と機器載置部の間に電圧が印加されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体破壊装置。
【請求項6】
突起が面状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録媒体破壊装置。
【請求項7】
破壊部は複数の区画に分割され、各区画ごとに機器載置部に対して相対的に近接離反することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録媒体破壊装置。
【請求項8】
破壊部は突起の分布を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
【請求項9】
突起は、磁気を帯びていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録媒体破壊装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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