説明

記録媒体

【課題】剥離フィルムが、透明シート側に糊残りせずに剥離されると共に、画像記録における通紙・搬送時には剥がれにくく、画像記録後においては容易に剥離することが可能なインクジェット記録用媒体を提供すること。
【解決手段】記録媒体10は、基材1上にインク受容層2が形成されてなる透明シート11と、前記透明シート11の基材1面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルム12と、から構成され、前記剥離フィルム12は、剥離フィルム本体4と、前記透明シート11の基材1面に対向して配置され、且つ、画像記録後の剥離時に前記剥離フィルム本体4と共に剥離される糊層3と、を積層してなる。前記糊層3には、糊がない非接合領域が、画像記録時の搬送方向に沿って連続して存在するように設けられているため、記録媒体10の端部には糊のない部分7が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材上にインク受容層を有してなる透明シートと、該透明シートの基材面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルムと、から構成される記録媒体に関する。詳細には、剥離フィルムが、透明シート側に糊残りせずに剥離されると共に、画像記録における通紙・搬送時には剥がれにくく、画像記録後においては容易に剥離することが可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙、フィルムあるいはシート等の記録媒体に付着させ、画像記録を行うものである。該インクジェット記録方式は、低騒音であること、フルカラー画像等の多色化が容易であること、高速記録が可能であること、および、他の印刷装置よりも記録コストが低いことなどの理由により、端末プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、帳票印刷等で広く利用されている。
そして、これらのインクジェット記録方式により形成される画像は、高解像度化及び色再現性範囲の拡大によって、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜色のない記録を得ることが可能であるため、近年ではポスター、ディスプレイ、チラシ、パッケージプルーフ等の高発色性や色再現性が要求される意匠性用途においてその需要が急速に高まってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009− 95991号公報
【特許文献2】特開2003− 76308号公報
【特許文献3】特開2008−248035号公報
【特許文献4】特開2004−226547号公報
【特許文献5】特開2002− 99215号公報
【特許文献6】特開2002− 32022号公報
【特許文献7】特開2009− 78475号公報
【特許文献8】特開2007− 99797号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】日本接着学会、“物と物のInterface…接着と粘着”、[online]、[平成21年9月28日検索]、インターネット、〈URL:http://www.oct.zaq.ne.jp/kansai/2211_psa_tape.html〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通常、インクジェット方式等の画像記録装置によって記録媒体に印刷を行なう場合、搬送路上の記録媒体の有無を光学式センサ等により判断している。即ち、光学式センサで記録媒体の搬送路に向けて光を照射して反射光を検出することにより記録媒体の有無が判断される(特許文献1参照)。
しかしながら、記録媒体が透明であると、光を透過するために光学式センサによる検出が困難であるという問題がある。一方、透明な記録媒体はインク受容層が紙と比較して傷や汚れが目立ち易い。特に長尺状の記録媒体である場合にはロール形態で保存・流通されるため、インク受容層が記録媒体の背面となる基材と接触して傷や汚れの発生頻度が高まる。
従って、これらの問題を防止するために、透明な記録媒体は、例えば特許文献2〜6のように記録媒体自体に粘着層が形成されたラベル用途でなくとも、基材上にインク受容層が形成されてなる透明シートと、透明シートの基材面に積層された剥離フィルムとで構成されることが望ましい。この剥離フィルムは、光学式センサで反射率を検出可能とするため、あるいはインク受容層の保護、貼付き防止を目的としてのみ用いられ、印刷後に剥離される。そのため、剥離フィルムは、透明シート側に糊残りせずに剥離されるものである必要がある。
【0006】
透明シートと剥離フィルムとを接合させる糊としては、粘着タイプと接着タイプがある。
非特許文献1に記載されるように、接着タイプの糊とは、被着体に接触させた初期は流動性の液体であり、容易に被着体に接触し濡れていくことができるが、その後、化学反応、加熱、溶媒揮散、温度変化などによって固体に変化して界面で強固に結びつき、剥離に抵抗する力を発揮するものである(例えば特許文献7,8参照)。一方、粘着タイプの糊とは、被着体に接触させた初期から高粘度で低弾性の半固体(ゲル状)であり、その状態で被着体に濡れ、接合形成後も態の変化を起こさずに剥離に抵抗する力を発揮するものである(例えば特許文献3参照)。粘着タイプの糊は、剥離応力が粘着剤層中に分散するように、柔らかく厚くなっている特徴がある。
【0007】
しかしながら、広告ポスター等の大判の記録媒体(例えばA2サイズ)に印刷を行なう場合、剥離フィルムが粘着タイプの糊で接合されていると、作業者による剥離工程において、剥離フィルムに形成された糊層が再度透明シートの基材面に触れたり、あるいは糊層が画像記録面に触れることで、印刷物を汚染してしまう懸念がある。一方、剥離フィルムが接着タイプの糊で接合されている場合には、剥離フィルムの糊層は固化して接着力を失っているため、剥離工程におけるハンドリング性は向上する。しかしながら、粘着タイプの糊と異なり、接着タイプの糊は比較的糊層の厚みが薄く、作業者が層界面に指をいれて剥がしにくいという問題があった。また、接着タイプの糊は接着力の調整が難しく、接着力が強すぎると剥離が困難となり、一方、剥離し易くするために接着力が小さすぎると、プリンタでの通紙・搬送時に剥離フィルムが剥離してしまい、印刷不具合の原因となっていた。
【0008】
そこで本発明は、剥離フィルムが、透明シート側に糊残りせずに剥離されると共に、画像記録における通紙・搬送時には剥がれにくく、画像記録後においては容易に剥離することが可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した本発明は下記の通りである。
本発明の記録媒体は、基材上にインク受容層が形成されてなる透明シートと、前記透明シートの基材面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルムと、から構成される記録媒体であって、
前記剥離フィルムは、剥離フィルム本体と、前記透明シートの基材面に対向して配置され、且つ、画像記録後の剥離時に前記剥離フィルム本体と共に剥離される糊層と、を積層してなり、
前記糊層には、糊がない非接合領域が、画像記録時の搬送方向に沿って連続して存在するように設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、上記記録媒体が長尺状記録媒体である場合には、糊層における糊がない非接合領域が、前記長尺状記録媒体の長尺方向に沿って連続して存在するように設けられていることを特徴とする。
【0011】
上記記録媒体によれば、長尺状シートおよびカットシートのいずれの場合においても、記録媒体の搬送方向の端部に糊のない部分が形成されることとなる。特に、記録媒体が長尺状シートである場合には、シートを搬送方向に垂直に切断した時に常に切断部に糊のない部分が形成することができる。このため、作業者は剥離の際に上記記録媒体を剥離フィルム側を内側にして屈曲させることで、糊のない部分を浮き上がらせて透明シートと剥離フィルムとの間に隙間を形成することができ、容易に指で剥離フィルムを剥離することが可能となる。
更に、従来、糊層を接着タイプの糊で形成した場合には、粘着タイプの糊層と比較して層厚みが薄く、作業者が層界面に指をいれて剥がしにくいことから、接着力を抑える必要があったが、上記構成とすることによって剥離作業が容易になるため接着力を高く設定することが可能となる。これにより、画像記録装置での通紙・搬送時における剥離フィルムの剥離が抑制され、印刷不具合を防止することが可能となる。
【0012】
特に、前記記録媒体が長尺状シートである場合には、前記非接合領域は前記記録媒体の長尺方向の両側縁部を避けて設けられていることが望ましい。
【0013】
上記記録媒体によれば、前記記録媒体の長尺方向の両側縁部を避けて糊がない非接合領域が形成されているため、即ち、搬送方向に垂直な切断部の両側縁部は常に糊で接着されるため、画像記録装置への通紙・搬送時における剥がれを防止することが可能となる。
【0014】
特に、前記記録媒体がカットシートである場合には、前記非接合領域は前記記録媒体の四隅を避けて設けられていることが望ましい。
【0015】
上記記録媒体によれば、前記記録媒体の四隅を避けて糊がない非接合領域が形成されているため、即ち、搬送方向の両端部は常に糊で接着されるため、画像記録装置への通紙・搬送時における剥がれを防止することが可能となる。
【0016】
また、上記記録媒体において、前記糊層は、前記糊層を形成する組成物を前記透明シートの基材面と、剥離フィルムとの間で固化させることで接着されていることが望ましい。
【0017】
上記記録媒体によれば、糊層が固化されているため、広告ポスター等の大判の記録媒体(例えばA2サイズ)に印刷を行なう場合においても、剥離時に印刷物を汚染することがない。また、従来、糊層を接着タイプの糊で形成した場合には、粘着タイプの糊層と比較して層厚みが薄く、作業者が層界面に指をいれて剥がしにくいことから、剥す際の作業性を高めるために接着力を抑える必要があったが、本発明の通り、糊層に糊のない非接合領域を画像記録時の搬送方向に沿って連続して存在するように設けることによって剥離作業が容易になるため、接着力を高く設定することが可能となる。これにより、画像記録装置での通紙・搬送時における予期せぬ剥離フィルムの剥離が抑制され、印刷不具合を防止することが可能となる。
【0018】
また、上記記録媒体において、前記透明シートの基材は、ポリエチレンテレフタラート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、またはポリプロピレン(PP)であることが望ましい。
【0019】
上記記録媒体によれば、透明である特徴の他、通常のインクジェット方式の画像記録プロセスに耐えうる剛性を得られるとともに、紙や布帛等に比べ、前記糊層がより安定に形成できる。
【0020】
上記記録媒体は、インクジェット記録用途に好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本実施形態の長尺状のインクジェット記録用媒体10を、長尺方向に垂直に切断した時における断面模式図である。
【図2】図2(a)、(b)は、長尺状のインクジェット記録用媒体10の糊層3の平面図の一例である。
【図3】図3は、長尺状のインクジェット記録用媒体10の剥離フィルム12を剥離する工程を示す概略図であり、長尺状のインクジェット記録用媒体10を切り出し、剥離フィルム12側を内側にして屈曲させた時の模式図である。
【図4】図4は、本実施形態のカットシート形態のインクジェット記録用媒体20の糊層13の平面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の記録媒体について、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
図1は、本実施形態の長尺状のインクジェット記録用媒体10(以下、単に記録用媒体10とも称する)を、長尺方向に垂直に切断した時における断面模式図である。
図1に示すように、記録媒体10は、基材1上にインク受容層2が形成されてなる透明シート11と、前記透明シート11の基材1面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルム12と、を有して構成されている。前記剥離フィルム12は、剥離フィルム本体4と、前記透明シート11の基材1面に対向して配置され、且つ、画像記録後の剥離時に前記剥離フィルム本体4と共に剥離される糊層3と、から構成されている。図1に示すとおり、糊がない非接合領域5(以下、非接合領域5)が画像記録時の搬送方向(長尺方向)に沿って連続して存在するように設けられているため、その長尺方向に垂直な切断面には図1に図示するように糊のない部分7が形成される。なお、長尺状記録媒体がロール状に巻き取られている場合は、長尺方向はロール状に巻き取られている方向である。
【0024】
基材1としては、特に限定されることはないが、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂フィルム等の透明基材が挙げられる。本発明においては、透明性、剛性の確保および糊の密着安定性の観点から、ポリエチレンテレフタラート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、またはポリプロピレン(PP)であることが好ましい。また、基材1はコロナ放電処理などの表面処理によりインク受容層2のコーティング性を改善させることも可能である。基材1の厚みは特に限定されることはないが、25〜400μmの範囲が好ましく、プリンタへの装着性や取り扱いを考慮すると50〜300μmが好ましい。
【0025】
本発明におけるインク受容層2の種類およびその形成方法としては特に限定されることはないが、例えば、インク受容層2に用いる材料としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、澱粉、水溶性セルロース、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、架橋剤、フィラー等が挙げられる。また、形成方法としては、エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドメタリングコーター、コンマコーター、カーテンコーター等が挙げられる。インク受容層2の厚みは、吸収性の観点から、5〜50μmが好ましく、さらには10〜30μmが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0026】
本発明における剥離フィルム本体4は、特に限定されることはないが、保管時の環境によって起こる熱膨張による伸縮の差が起こらぬよう、基材同様の素材であることが望ましい。
【0027】
糊層3は、接着タイプまたは粘着タイプのいずれでも良いが、接着タイプであることが好ましい。接着タイプであると糊層3が固化されているため、広告ポスター等の大判の記録媒体(例えばA2サイズ)に印刷を行なう場合においても、粘着タイプに比べ、剥離時に剥した剥離フィルムの表面が印刷部に触れることによる印刷物を汚染する危険性が小さい。また、後述するように、非接合領域5では剥離フィルム本体4が基材1と接合せずに浮く状態にあるが、接着タイプの糊層3とすることで層厚みをより薄くすることができるため、この浮きをより小さくすることが可能となる。結果としてプリンタへ通紙する際に問題とならない。糊層3は、前記糊層3を形成する組成物を前記透明シート11の基材1面に接触させた状態で化学反応、溶媒揮散または加熱によって固化させることで、前記透明シート11の基材1に接着されていることが好ましい。なお、糊層3は図1のように基材1に直接設けられていてもよいし、基材1の糊層3のある側に他の層が設けられていて、その上に糊層3が設けられていてもよい。糊層3に用いる材料の種類としては、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤等が挙げられる。もよい。
【0028】
図2(a)、(b)は、長尺状のインクジェット記録用媒体10の糊層3の平面図の一例である。
図2(a)に示すように、糊層3には、非接合領域5が、画像記録時の搬送方向D(記録用媒体10の長尺方向)に沿って直線状に連続して存在するように設けられている。非接合領域5は、図2(b)に示すように、複数の非接合領域5を搬送方向Dに連続して並べたようなパターンであってもよい。かかる構成とすることで、図1に示すように、搬送方向Dに垂直に切断した時に、常にシートの切断部には糊のない部分7が形成される。従って、作業者は長尺状のインクジェット記録用媒体10を所望のサイズに切り出して剥離フィルム12を剥離する際には、接着力が強く且つ糊層3の層厚みが薄い場合においても、図3に示すようにインクジェット記録用媒体10を剥離フィルム12を内側にして屈曲させることで、糊のない部分7を浮き上がらせて透明シート11と剥離フィルム12との間に隙間を形成することができる。このため、容易に指で剥離フィルム12を剥離することが可能となる。
【0029】
また、非接合領域5は、記録用媒体10の長尺方向の両側縁部6を避けて設けられていることが望ましい。即ち、搬送方向Dに垂直な切断部の両側縁部6は常に糊で接着されるため、プリンタへの通紙・搬送時における剥がれを防止することが可能となる。
【0030】
糊層3の塗工は、エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドメタリングコーター、コンマコーター、カーテンコーター等の各種既知の塗工機を使用することができる。また、糊層3を印刷する場合は、凸版印刷機、グラビア印刷機(凹版印刷機)、スクリーン印刷機、オフセット印刷機等の各種既知の印刷機を使用することができる。例えばグラビア印刷機で印刷する場合には、ロールの非接合領域5に当たる部分に糊組成物が乗らないようフィルムを巻き付けることで、糊層3を剥離フィルム本体4に形成することができる。印刷機を使用すると、糊層3の厚さが特に均一になり、また、糊層3を形成する糊組成物の種類や量、非接合領域5の形成位置を、容易にかつ迅速に変更することができるとの利点がある。糊層3の厚みは接合領域、非接合領域との間に生じる段差による凹凸を小さくできることから0.5〜10μmであることが好ましい。
【0031】
図4は、本実施形態のカットシート形態のインクジェット記録用媒体20(以下、単に、記録用媒体20とも称する)の糊層13の平面図の一例である。記録用媒体20は、ユーザーにより搬送方向を適宜設定可能であるため、図4に示すように、糊層13にはいずれの搬送方向(搬送方向E,F)においても糊のない非接合領域15が連続して存在するように設けられる。即ち、記録媒体20の4辺には糊のない部分が形成される。また、非接合領域15は、記録用媒体20の四隅を避けて設けられている。かかる構成により、搬送方向E、Fのいずれの方向においても両端部16は常に糊で接着されるため、プリンタへの通紙・搬送時における剥がれを防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0032】
1;基材、2;インク受容層、3、13;糊層、4;剥離フィルム本体、5、15;非接合領域、6;両側縁部、7;糊のない部分、10;長尺状インクジェット記録用媒体、11;透明シート、12;剥離フィルム、16;四隅、20;カットシート形態のインクジェット記録用媒体、D、E、F:搬送方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材上にインク受容層が形成されてなる透明シートと、前記透明シートの基材面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルムと、から構成される記録媒体であって、
前記剥離フィルムは、剥離フィルム本体と、前記透明シートの基材面に対向して配置され、且つ、画像記録後の剥離時に前記剥離フィルム本体と共に剥離される糊層と、を積層してなり、
前記糊層には、糊がない非接合領域が、画像記録時の搬送方向に沿って連続して存在するように設けられていることを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
前記記録媒体が長尺状シートである場合には、前記非接合領域は前記記録媒体の長尺方向の両側縁部を避けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項3】
前記記録媒体がカットシートである場合には、前記非接合領域は前記記録媒体の四隅を避けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
【請求項4】
前記糊層は、前記糊層を形成する組成物を前記透明シートの基材面に接触させた状態で固化させることで、前記透明シートの基材に接着されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記透明シートの基材が、ポリエチレンテレフタラート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、またはポリプロピレン(PP)であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の記録媒体。
【請求項6】
インクジェット記録用であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の記録媒体。
【請求項7】
基材上にインク受容層が形成されてなる透明シートと、前記透明シートの基材面側に接合され画像記録後に剥離される剥離フィルムと、から構成される長尺状記録媒体であって、
前記剥離フィルムは、剥離フィルム本体と、前記透明シートの基材面に対向して配置され、且つ、画像記録後の剥離時に前記剥離フィルム本体と共に剥離される糊層と、を積層してなり、
前記糊層には、糊がない非接合領域が、前記長尺状記録媒体の長尺方向に沿って連続して存在するように設けられていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−110791(P2011−110791A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268753(P2009−268753)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【出願人】(000115119)ユニオンケミカー株式会社 (67)
【Fターム(参考)】