説明

記録材料の供給装置及びこれを備える写真処理装置

【課題】搬送される記録材料の蛇行を抑制して、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる記録材料の供給装置及びこれを備える写真処理装置を提供することが課題である。
【解決手段】長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジン20c,20dを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、画像形成装置本体への供給口をマガジン毎に設けたり(115,115間及び116,116間)、幅規制ガイド(244)を設けたり、ターン部での瞬間的な圧着解除機構(241a,241a,243)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材料を有したマガジンを少なくとも二以上収容可能な供給装置及びこれを備える写真処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネガフィルムやポジフィルム等の写真フィルム、CD−ROMやメモリカード等のメディア等から読み込んだ画像に基づいて感光材料(記録材料の一形態)を露光処理した後、この感光材料に現像処理を施すことで写真プリントを得る写真処理装置においては、装置本体内外に着脱自在に搭載されるマガジン内に長尺の感光材料をロール状に巻回して収容する方式が従来より採用されている。かかる写真処理装置によれば、マガジンから感光材料を引き出して装置本体内に送り込む構成となっている。
【0003】
そして、サービスサイズ、キャビネサイズ、Lサイズ、四切り、六切り等の種々のサイズの写真を一台の写真処理装置にて処理すべく、通常は、幅サイズの異なる感光材料を収容したマガジンを複数個用意しておき、オーダーに応じて写真処理装置に搭載すべきマガジンに取り替えるようにしている。
【0004】
最近の写真処理装置は、マガジンの取り替えを少なくすることにより長時間の連続自動運転を図る施策の一つとして、幅サイズが同一あるいは異なる感光材料を収容したマガジンを二つ並べて装置本体内外に搭載する、いわゆるダブルマガジン方式が一般的であるが、さらなる能力アップを目的として、マガジンを多数収容可能な供給装置を追加的に備える写真処理装置も提供されつつある(特許文献1)。
【0005】
かかる写真処理装置は、装置本体(写真処理装置本体)と、この装置本体と別体として設けられ、感光材料を装置本体に供給する供給装置とを備え、該供給装置は、感光材料をロール状に巻回して収容する複数のマガジンと、該マガジンから感光材料を引き出して一つの供給口から装置本体に供給する供給手段とを備えるものである。
【特許文献1】特許第3653651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
即ち、上記公報所載の写真処理装置は、各マガジンからの感光材料の搬送経路を供給装置内で一箇所に合流させることで、各マガジンからの感光材料をそれぞれ合流部を経由させて一つの供給口から装置本体に供給するようにしている。そのため、各マガジンからの感光材料の搬送経路のうち、合流部から遠い位置にあるマガジンに係るものは、合流部から近い位置にあるマガジンに係るものに比べて装置本体までの搬送経路が長くなるばかりでなく、供給装置内に搬送経路を方向転換するためのターンローラが必要となるか、あるいは、合流部から近い位置にあるマガジンに係るものに比べて供給装置内に搬送経路を方向転換する箇所が増えるためにそのターンローラの数が増えてしまう。
【0007】
そして、その結果、各マガジンからの感光材料の搬送経路のうち、合流部から遠い位置にあるマガジンに係るものは、搬送経路長さあるいはターンローラの影響を受けて、蛇行のおそれが生じてくる。蛇行とは、搬送経路の向きに対して感光材料が幅方向に逸れた状態で搬送されることをいい、このような蛇行が生じると、感光材料に対して画像がずれた状態で形成され得るので、アウトプット(写真プリント)の画像品質に問題が生じてしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、搬送される記録材料の蛇行を抑制して、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる記録材料の供給装置及びこれを備える写真処理装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、画像形成装置本体との接続部に、各マガジンに対応した別個の供給口が設けられ、各マガジンからの記録材料を、それぞれ対応する供給口から画像形成装置本体に供給するよう構成されてなることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、各マガジンに対応した別個の供給口を設けることで、従来の供給装置のように各マガジンからの記録材料の搬送経路を供給装置内で一箇所に合流させる必要が無くなり、各マガジンから画像形成装置本体までの記録材料の搬送経路を互いに独立して設定することができる。即ち、各マガジンから画像形成装置本体までの記録材料の搬送経路をできるだけ短く設定することが可能となり、その分、搬送される記録材料の蛇行が抑制され、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる。
【0011】
また、別の発明は、長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラと、該ターンローラの外周面に圧着する圧着ローラとを備え、該圧着ローラは、記録材料の搬送時の所定タイミングで所定時間圧着解除するよう構成されてなることを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、記録材料が画像形成装置本体に供給されるまでの間、あるいは画像形成装置本体に供給されても画像形成処理に係るまでの間の所定タイミングで、圧着ローラがターンローラから所定時間離れて圧着解除するようになっている。この圧着解除により、記録材料に対する負荷が無くなるので、それまでの間に記録材料の蛇行が生じていたとしても、記録材料の腰で蛇行が解消される。従って、この構成によっても、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる。
【0013】
また、別の発明は、長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、搬送される記録材料の側縁に当接して記録材料の蛇行を防止する蛇行防止手段を備えることを特徴とする。
【0014】
かかる構成によれば、蛇行防止手段を設けることで、搬送される記録材料の蛇行が抑制され、これにより、記録材料の搬送直進性が維持され、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる。
【0015】
この場合、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラと、該ターンローラの外周面に圧着する圧着ローラとを備え、該圧着ローラは、記録材料の搬送時の所定タイミングで所定時間圧着解除するような構成を採用するのが好ましい。
【0016】
かかる構成によれば、圧着解除された際、記録材料の腰による自発的な復元力と、蛇行防止手段による強制的な復元力との相乗効果で蛇行が確実に解消される。
【0017】
また、何れの発明においても、各マガジンと、画像形成装置本体との接続部との間に、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラを含むユニット化された中継搬送系が設けられ、該中継搬送系は、ベースに対して、幅方向の一方側が支点として固定され、幅方向の他方側が搬送経路面と直交する方向に位置調整可能に固定される構成を採用することができる。
【0018】
かかる構成は、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものに対して設けられるわけであるが、これにより、搬送経路に対する中継搬送系の平行度の調整が可能となり、マガジンから中継搬送系を介して画像形成装置本体に至るまでの連続的な搬送直進性を得ることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上の如く、本発明によれば、搬送される記録材料の蛇行を抑制して、好適な状態で記録材料を画像形成装置本体に供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る供給装置を説明するが、これを詳述する前に、まず本実施形態に係る供給装置を備える写真処理装置全体について、図面を参酌しつつ概略説明する。
【0021】
図1及び図2に示す如く、写真処理装置1は、画像データに基づいて感光材料Pを露光処理する露光処理部2と、露光処理された感光材料Pを現像処理する現像処理部3と、現像処理後の感光材料Pを乾燥処理する乾燥処理部4と、乾燥処理された感光材料Pを写真プリントとしてオーダー毎に仕分ける仕分部5とを備えている。
【0022】
この写真処理装置1は、別個の制御装置6が電気的に接続され、該制御装置6によって全体の制御が行われると共に、その制御装置6で読み取った画像データや編集した画像データに基づいて露光処理等を行うようになっている。制御装置6について概略説明すると、この制御装置6(図3の外観図も参照)は、各処理の処理状況や操作案内等を表示するモニター60と、該モニター60の表示に基づいて入力操作を行うための入力手段61と、露光処理部2で感光材料Pに露光処理を行うための画像データを読み取る読取手段62と、露光処理を行うに際し、各種処理や写真処理装置1の実質的な制御を行う演算処理装置63とを備えている。
【0023】
モニター60には、ブラウン管モニターあるいは液晶モニターを採用することができ、本実施形態においては、ブラウン管モニターが採用されている。入力手段61には、キーボード61aとマウス61bとが採用されている。また、読取手段62には、写真プリント等から画像を読み取るフラットベッドスキャナ62a、帯状のフィルムFに形成された複数の駒画像を読み取るフィルムスキャナ62b、CD−R/RWやメモリカード等の各種メディアからデータ(例えば、画像データ)を読み込むメディアドライブ62cが採用されている。該読取手段62(フラットベッドスキャナ62a,フィルムスキャナ62b、メディアドライブ62c)は、演算処理装置63に電気的に接続され、該演算処理装置63に読み取った各画像データを伝送するようになっている。演算処理装置63は、実質的な演算を行うCPU63a、該CPU63aに演算を実行させるためのソフトウェア等が記憶されるRAM63bやROM63c等から構成されており、I/Oインターフェース(図示せず)を介して、読取手段62の他に、モニター60や入力手段61が電気的に接続されている。
【0024】
露光処理部2は、ロール状に巻回された長尺な感光材料Pを収容する第一のマガジン20a及び第二のマガジン20bと、該マガジン20a,20b(あるいは後述するマガジン20c,20d)から供給された感光材料Pを所定の長さで切断してカットシートにする切断装置21と、該切断装置21で切断された感光材料Pを露光処理する露光ユニット22と、露光処理部2内の各構成間で感光材料Pを搬送し、マガジン20a,20b(あるいは後述するマガジン20c,20d)から供給された感光材料Pを下流側(現像処理部3)に搬送するための主搬送系23とを備えている。
【0025】
マガジン20a,20bは、ロール状の感光材料Pを回転可能に構成され、感光材料Pを長手方向に円滑に排出できるようになっている。また、露光処理部2、現像処理部3及び乾燥処理部4を一体的にする主筐体10に対し、オプション(追加)の第三のマガジン20c及び第四のマガジン20dを収容するための副筐体11を接続できるようになっており、主筐体10内のマガジン20a,20bから供給される感光材料Pの搬送経路に対し、オプションのマガジン20c,20dから供給される感光材料Pの搬送経路が主筐体10内で合流するようになっており、写真処理に際しては、何れか一つのマガジン20a〜20dから供給された感光材料Pが用いられる。
【0026】
より具体的には、それぞれマガジン20a〜20dは、主筐体10あるいは副筐体11内に取り付けられたレール(図示しない)に沿ってスライド可能なベース(図示しない)に載置され、主筐体10あるいは副筐体11から感光材料Pの搬送経路の幅方向(主筐体10あるいは副筐体11の前面カバーを開いて手前側)に引き出し可能且つ着脱可能となっている。これらマガジン20a〜20d内には、回転自在に支持された芯体200と、該芯体200に外挿されたロール状の感光材料(ロール体)Pと、該ロール体から巻き戻された感光材料Pを挟持して搬送する一対の送り出しローラ201,201とが配設され、さらに、箱型に形成されたマガジン20a〜20dの一角部には、一対の送り出しローラ201,201と対向するようにして、感光材料Pを外部に送り出すための供給口(図示しない)が設けられている。
【0027】
主筐体10内のマガジン20a,20bから排出された感光材料Pは、主搬送系23の最上流に位置する第一のアドバンスローラ(搬送ローラ)230に巻き付けられて方向転換された後、切断装置21に向けて搬送されるようになっており、一方、副筐体11内のマガジン20c、20dから排出された感光材料Pは、(副筐体11内に設けられる中継搬送系24を介して)副筐体11から主筐体10内に送り込まれ、同じく主搬送系23の最上流に位置する第二のアドバンスローラ(搬送ローラ)231に巻き付けられて方向転換された後、切断装置21に向けて搬送されるようになっている。
【0028】
尚、主筐体10又は副筐体11内には、各マガジン20a〜20dに対応した別個の駆動源が設けられ、各マガジン20a〜20d内の芯体200は、それぞれ他のマガジン20の芯体200とは独立して駆動制御されるようになっており、また、芯体200及びこれに対応する送り出しローラ201は、同期的に駆動するよう機械的に連結されている。さらに、第一及び第二のアドバンスローラ230,231を含む主搬送系23は、マガジン20a〜20dとは異なるそれ独自の駆動源を有しつつ、マガジン20a〜20dの芯体200及び送り出しローラ201と同期的に駆動するよう制御され、同じく中継搬送系24も、マガジン20a〜20dや主搬送系23とは異なるそれ独自の駆動源を有しつつ、マガジン20a〜20dの芯体200及び送り出しローラ201や第一及び第二のアドバンスローラ230,231と同期的に駆動するよう制御される。
【0029】
露光ユニット22は、主搬送系23において搬送される感光材料Pの乳剤面を露光する露光エンジン221を備えている。該露光エンジン221は、レーザー光源(図示しない)や、該レーザー光源からのレーザー光を露光ポイントAにまで導く光学系(例えば、ポリゴンミラーやレンズ、図示しない)等を備えた、いわゆるレーザーエンジンが採用されている。尚、露光エンジン221には、ハロゲンランプ等からなる光源と、該光源に光ファイバー束を介して接続された光シャッター(PLZT)とで構成されたもの等、その他のいわゆるデジタル露光エンジンであってもよい。
【0030】
主搬送系23は、上述したアドバンスローラ230,231の他、露光処理部2内の搬送経路に対して随所に配置され且つ感光材料Pを圧着搬送(ローラ搬送)する複数のローラ対232…と、感光材料Pを圧着(把持)可能に構成され且つ搬送経路に沿って往復動可能に構成されたスライド搬送体233,234との組合せで構成されている。スライド搬送体233,234は、ローラ対232,232間(本実施形態においては、切断装置21の下流側で略鉛直方向に形成された搬送経路上と、露光ユニット22(露光ポイントA)の下流側で略水平方向に形成された搬送経路上と)に設けられており、上流側のローラ対232から送られてくる感光材料Pを受け取って、該感光材料Pを下流側のローラ対232に送り出すように構成されている。
【0031】
現像処理部3は、露光処理部2から送り込まれてくる感光材料Pを現像するためのもので、現像処理液が貯留される現像処理液槽30と、該現像処理液槽30内の現像処理液に対して感光材料Pを浸漬して引き上げる動作を繰り返すように、感光材料Pを搬送する主搬送系32とを備えている。現像処理液槽30は、複数の液槽30a,30b…が横並びに配置されることで構成されている。各液槽30a,30b…には、感光材料Pに対して現像処理、漂白処理、定着処理、安定処理を行うための現像処理液が貯留されている。すなわち、各液槽30a,30b…には、上流側から順に現像液(CD)、漂白・定着液(BF)、安定液(STB)、洗浄液が貯留されている。主搬送系32は、現像処理液槽30(各液槽30a,30b…)の現像処理液(現像液、漂白・定着液、安定液、洗浄液)中で感光材料Pを搬送する液中搬送系32aと、各液槽30a,30b…から引き上げられた感光材料Pを下流側で隣接する液槽30b…内に導きつつ搬送する外部搬送系32bとで構成されており、各搬送系32a,32bのそれぞれは、複数のローラ対により構成されている。
【0032】
乾燥処理部4は、上流側の現像処理部3から送り込まれる感光材料Pを搬送する主搬送系40と、該主搬送系40で搬送される感光材料Pを乾燥させる乾燥装置41とを備えている。主搬送系40は、現像処理部3から送り込まれてきた感光材料Pの搬送経路を方向転換しつつ搬送し、該感光材料Pに対する乾燥処理に必要な距離(実際には、乾燥処理に必要な時間)を担保するようになっている。
【0033】
また、写真処理装置1は、乾燥処理した感光材料Pを主筐体10外に排出する排出口434,435(小判サイズの感光材料P(写真プリント)を排出する第一排出口434及び大判サイズの感光材料P(写真プリント)を排出する第二排出口435)を備えている。仕分部5は、第一排出口434から排出される写真プリントを搬送するコンベア50と、該コンベア50で搬送されてくる写真プリントをオーダー毎に仕分ける仕分機構51とで構成されている。そして、該仕分機構51は、コンベア50で搬送されてくる写真プリントを受けるための複数のトレー51a,51b…と、該複数のトレー51a,51b…のうち、所定(空)のトレー51a,51b…をコンベア50から写真プリントを受け取り可能な位置に移動させるための駆動手段(図示しない)とで構成され、トレー51a,51b…の配置を適宜変更することで、写真プリントをオーダー毎にそれぞれのトレー51a,51b…に排出できるようになっている。
【0034】
写真処理装置1は、以上の概略構成からなり、次に、この写真処理装置1の作動について説明する。
【0035】
何れかのマガジン20a〜20dから感光材料Pが鉛直方向に往復動するスライド搬送体233に到達するまで搬送される。そして、スライド搬送体233が該感光材料Pの先端部を把持した状態で鉛直方向上方に向けて移動し、感光材料Pの先端から切断装置21までの距離が予め設定したサイズに対応する長さになると、切断装置21が作動して感光材料Pが枚葉状に切断されてカットシートとなる。
【0036】
そして、感光材料Pが露光ユニット22の露光ポイントAに到達すると、該感光材料Pは、主搬送系23によって搬送されつつ先端から後端に向けて順々に露光処理が行われる(走査露光)。露光処理された感光材料Pは、水平方向に往復動するスライド搬送体234、ローラ対232…を介して下流側に搬送されて現像処理部3に送り込まれる。
【0037】
現像処理部3に送り込まれた感光材料Pは、各液槽30a,30b…の現像処理液に対して浸漬と引き上げとを繰り返すように主搬送系32(液中搬送系32a及び外部搬送系32b)によって搬送されて現像処理が行われた後、乾燥処理部4に送り込まれる。尚、該写真処理装置1は、起動時に乾燥装置41が起動するようになっており、現像処理部3から感光材料Pが送り込まれるときには既に乾燥処理部4内が乾燥に適した温度雰囲気になっている。
【0038】
そして、大判サイズの写真プリントは、第二排出口435を介して大判用のトレーT上に排出され、小判サイズの写真プリントは、第一排出口434を介してコンベア50上に排出された後、仕分機構51のトレー51a,51b…上にオーダー毎に仕分けられた状態で排出されることになる。
【0039】
尚、例えば、写真処理に係る感光材料Pが消費されて他のマガジン20の感光材料Pを写真処理に用いたい場合は、写真処理を受けていた感光材料Pに係るマガジン20が逆駆動してその感光材料Pを一対の送り出しローラ201,201まで引き戻し、主搬送系23上の搬送経路が開放された状態で、他のマガジン20が駆動して、その感光材料Pを主搬送系23上の搬送経路に送り込むようになっている。
【0040】
写真処理装置全体の概略説明は、以上の通りで、以下は、本実施形態に係る供給装置を詳述する。
【0041】
図4に示す如く、本実施形態に係る供給装置とは、第三及び第四のマガジン20c,20dから(中継搬送系24を介して)第二のアドバンスローラ231に至るまでの装置、即ち、主筐体10と分離可能に取り付けられる副筐体11を外観とする装置を指す。
【0042】
第三のマガジン20c(図4においては図示しない)は、上述したベース110に載置され、第四のマガジン20d(図4においては図示しない)は、同じく上段のベース111に載置される。符号112がベース110,111のための上述したレールであり、ベース110,111の左右位置に配置されている。
【0043】
左側のレール112,112は、副筐体11の縦壁内面に取り付けられる一方、右側のレール112,112は、副筐体11内を縦に仕切る仕切板113に取り付けられている。該仕切板113は、二つのマガジン20c,20dを収容するための第一室11aと、中継搬送系24を収容するための第二室11bとに区分けするためのもので、第一室11a及び第二室11bは、それぞれ縦長の空間からなり、第二室11bが主筐体10に隣接し、第一室11aが第二室11bに対して主筐体10とは反対側に隣接する。
【0044】
仕切板113は、上下二箇所位置のそれぞれに、所定間隔を有して平行な上下一対のガイド板114,114を有している。各一対のガイド板114,114は、各マガジン20の供給口に対向しており、マガジン20から送り出された感光材料Pを受けて第一室11aから第二室11bへと送り込むためのものである。各マガジン20からの感光材料Pは、水平方向で第一室11aから第二室11bへ送り込むようにしているので、各一対のガイド板114,114は、仕切板113を貫通して水平方向に配置されており、また、マガジン20からの感光材料Pの受け入れを確実にすべく、マガジン20側端がテーパ状に拡開している。
【0045】
また、第二室11b内には、下位の一対のガイド板114,114に対応して、上下一対のガイド板115,115が配置されている。この一対のガイド板115,115も、上流側のガイド板114,114と同様、水平方向に配置されており、また、ガイド板114,114間を通ってくる感光材料Pの受け入れを確実にすべく、上流側端がテーパ状に拡開している。
【0046】
さらに、この一対のガイド板115,115は、副筐体11の主筐体10側の縦壁を貫通して第二のアドバンスローラ231側にまで延びており、従って、第三のマガジン20cから供給される感光材料Pは、該マガジン20cの供給口から一対のガイド板114,114間、一対のガイド板115,115間を通り、第二のアドバンスローラ231に導かれるようになっている。尚、第二のアドバンスローラ231(第一のアドバンスローラ230もそうであるが)には、圧着ローラ231a(本実施形態においては、周方向に離間した一対)が設けられ、第三のマガジン20cから供給された感光材料Pは、第二のアドバンスローラ231及び圧着ローラ231a,231aに挟持されて方向転換されつつ下流側に搬送される。
【0047】
中継搬送系24は、ユニット化された搬送ユニットであり、マガジン20のためのベース110,111と同様、仕切板113に取り付けられたレール112,112に沿ってスライド可能なベース246に取り付けられ、副筐体11の第二室11bから感光材料Pの搬送経路の幅方向に引き出し可能である(図5参照)。
【0048】
中継搬送系24は、仕切板113の上位の一対のガイド板114,114に対応して、上下一対のガイド板240,240を備えている。この一対のガイド板240,240も、上流側のガイド板114,114と同様、水平方向に配置されており、また、上流側のガイド板114,114間を通ってくる感光材料Pの受け入れを確実にすべく、上流側端がテーパ状に拡開している。
【0049】
一対のガイド板240,240の下流側端の近傍には、第一のターンローラ241が配置され、さらに下流側には、このターンローラ241と適当な間隔を有して離間し且つ駆動する第一のターンローラ241とは異なってフリーな第二のターンローラ242が配置されている。第一及び第二のターンローラ241,242は、共通接線が垂直となるよう配置され、その結果、第四のマガジン20dから供給され、一対のガイド板114,114間、一対のガイド板240,240間を通り、第一のターンローラ241に導かれた感光材料Pは、そこで直角に方向転換されつつ下方に向かって搬送され、さらに第二のターンローラ242にて再度方向転換されつつ第二のアドバンスローラ231に向けて斜めに(即ち、第三のマガジン20cからの感光材料Pの搬送経路に対して傾斜した状態で)搬送される。
【0050】
第四のマガジン20dからの感光材料Pを第二のアドバンスローラ231に円滑に導くために、第三のマガジン20c向けの一対のガイド板115と同様、第四のマガジン20d向けに上下一対のガイド板116,116が第二のターンローラ242の下流側に設けられている。この一対のガイド板116,116は、上流側端が第二のターンローラ242の近傍にあり、副筐体11の主筐体10側の縦壁を斜めに貫通して第二のアドバンスローラ231側にまで延びる。
【0051】
このように、第三のマガジン20cからの感光材料Pは、一対のガイド板115,115間を通って副筐体11から主筐体10に移行して、第二のアドバンスローラ231に導かれるのであり、第四のマガジン20dからの感光材料Pは、一対のガイド板115,115よりも上位の一対のガイド板116,116間を通って副筐体11から主筐体10に移行して、第二のアドバンスローラ231に導かれるのであり、この点、一対のガイド板115,115間は、副筐体11から主筐体10への第一の供給口であり、一対のガイド板116,116間は、副筐体11から主筐体10への第二の供給口である。尚、第一及び第二の供給口は、当然に遮光されており、感光材料Pが外部光によって不用意に露光されることはない。
【0052】
ここで、第一のターンローラ241に対しては、アドバンスローラ230,231と同様、圧着ローラ241a(本実施形態においては、それぞれ周方向に離間した一対)が設けられ、第四のマガジン20dからの感光材料Pは、第一のターンローラ241及び圧着ローラ241a,241aに挟持されて方向転換されつつ下流側に搬送される。
【0053】
尚、一対の圧着ローラ241a,241aは、長尺な支持部材243に回転自在に支持されて一体化しており、この支持部材243をターンローラ241に対して相対的に離間させることで、圧着ローラ241aによるターンローラ241の圧着状態を解除することができる。本実施形態においては、支持部材243が中継搬送系24のユニットフレームに対して着脱自在となっていることで、上述の相対的離間が実現される(図5参照)が、例えば、支持部材243を中継搬送系24のユニットフレームに回転自在に取り付け、支持部材243をターンローラ241から離間させるように回転させることによって、上述の相対的離間を実現するようにしてもよい。
【0054】
一方、第二のターンローラ242に対しては、圧着ローラではないが、該第二のターンローラ242における第四のマガジン20dからの感光材料Pの方向転換をサポートするためのサブローラ242a(本実施形態においては、それぞれ周方向に離間した一対)が、第二のターンローラ242の周面と若干の間隔を有して設けられている。
【0055】
また、第一及び第二のターンローラ241,242間に対しては、搬送される感光材料Pの蛇行を防止するための幅規制ガイド244が設けられている。該幅規制ガイド244は、第一及び第二のターンローラ241,242間の感光材料Pの両側縁に沿って配置される一対からなり、それぞれに形成された縦のスリット244aに感光材料Pの側縁が入り込み、該スリット244aの底面に感光材料Pの側縁が当接することで、搬送される感光材料Pの幅規制がなされる。尚、一対の幅規制ガイド244,244は、互いに逆ネジ部を有するボールネジ245に螺合されており、このボールネジ245を回転制御することで、一対の幅規制ガイド244,244の間隔を、搬送される感光材料Pの幅寸法に応じて調整することができる。尚、マガジン20がセットされる際に、感光材料Pの幅寸法を制御装置6に入力しておくので、感光材料Pの幅寸法の情報は、制御装置6から自動的に取得され、従って、マガジン20の選択に伴い、一対の幅規制ガイド244,244の間隔が自動的に調整されるようになっている。
【0056】
ところで、中継搬送系24は、図6(イ)に示す如く、そのユニットフレームの一側面が、ベース246に対して、L字状のアングル247で固定されるのに対し、ユニットフレームの他側面が、ベース246に取り付けられた受け座248に対して、ユニットフレームの他側面に取り付けられた当て座249を介して固定される。より詳しくは、アングル247は、互いに直交する第一面及び第二面を有し、第一面がベース246面に固定されると共に、第二面が中継搬送系24のユニットフレームの一側面に固定されることにより、ユニットフレームの一側面がベース246に固定され、一方、受け座248及び当て座249は、互いに当接する当接面を有し、各当接面を挿通する締結部材を以て受け座248と当て座249とが締結固定されることにより、ユニットフレームの他側面がベース246に固定される。
【0057】
締結部材は、例えばビスとナットであり、受け座248の当接面及び当て座249の当接面には、ビスを挿通するための孔(図示しない)が形成されている。そして、少なくとも何れか一方の孔(本実施形態においては、中継搬送系24の当て座249側の孔)は、長孔、より詳しくは、搬送される感光材料Pの紙面と直交する方向(搬送経路面と直交する方向)Aに沿って延びる長孔となっている。しかも、アングル247は、弾性を有することで、第一面及び第二面の角度変更が微小範囲で可能となっている。従って、ビスに対する長孔の位置を調整(即ち、受け座248に対する当て座249の方向Aの位置を調整)することで、中継搬送系24は、一側面側(アングル247)を支点として、方向Aにおける位置調整を行うことができ、搬送経路に対する平行度の調整、即ちアドバンスローラ231に対する第一及び第二のターンローラ241,242の平行度の調整が可能となる。
【0058】
以上のように、本実施形態に係る供給装置においては、各マガジン20c,20dに対応した別個の供給口(一対のガイド板115,115間、一対のガイド板116,116間)を設けることで、従来の供給装置のように各マガジンからの感光材料Pの搬送経路を供給装置内で一箇所に合流させる必要が無くなり、各マガジン20c,20dから写真処理装置本体(第二のアドバンスローラ231)までの感光材料Pの搬送経路は、互いに独立して設定可能となる。そこで、本実施形態においては、各マガジン20c,20dから写真処理装置本体までの感光材料Pの搬送経路をできるだけ短く設定しており、その分、搬送される感光材料Pの蛇行が抑制され、好適な状態で感光材料Pを写真処理装置本体に供給することが可能となる。
【0059】
しかも、特にマガジン20dから写真処理装置本体までの感光材料Pの搬送経路が従来の供給装置に比べて短くなっており、マガジン20dを使用する場合の、該マガジン20dから写真処理装置本体までの感光材料Pの搬送時間、あるいはマガジン20dの使用を終えた後の、写真処理装置本体から該マガジン20dまでの感光材料Pの引き戻し時間が短くなり、生産効率が向上するばかりでなく、マガジン20dの感光材料Pが消費されたときのロスペーパ(マガジン20dの芯体200から切断装置21までの間に残る使用不可部分)も短くなり、コストパフォーマンスに優れる。
【0060】
尚、本発明に係る記録材料の供給装置及び写真処理装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0061】
例えば、上記実施形態においては、第四のマガジン20dからの感光材料Pの搬送経路に関し、第一及び第二のターンローラ241,242を設けて、二箇所で搬送経路の方向転換を行っているが、第二のターンローラ242を無くし、第一のターンローラ241と第二のアドバンスローラ231とが直線で結ばれるような搬送経路を設定してもよい(この場合、第二の供給口は、上記実施形態のものよりも上方に変位した位置に形成されることとなる)。そうなると、マガジン20dから写真処理装置本体までの搬送経路は最短となり、さらに有効である。
【0062】
また、上記実施形態においては、圧着ローラ241a,241aを圧着解除させるのは、手動であったが、適宜の機構(アクチュエータ等)を採用して自動的に圧着解除させるようにしてもよい。この場合、感光材料Pが写真処理装置本体に供給されるまでの間、あるいは写真処理装置本体に供給されても露光処理に係るまでの間の所定タイミング(例えば、第四のマガジン20dからの感光材料Pの先端が第二のアドバンスローラ231に差し掛かる手前のタイミング)で、搬送が一旦停止すると共に、圧着ローラ241a,241aがターンローラ241から所定時間(例えば1秒)離れて圧着解除するようにすれば、この圧着解除により、感光材料Pに対する負荷が無くなるので、それまでの間に感光材料Pの蛇行が生じていたとしても、感光材料Pの腰で蛇行が解消される。
【0063】
また、上記実施形態においては、第二のターンローラ242に対するローラ242aは、圧着ローラではないが、これを圧着ローラとしてもよい。この場合、上記と同様、圧着ローラ241aと圧着ローラ242aとを同期させて自動的に圧着解除できるようにすれば、同じように蛇行を解消することができる。
【0064】
また、上記実施形態においては、中継搬送系24がユニット化され、これがスライド可能なベース246に取り付けられることにより、引き出し可能となっているが、ベース246は固定であってもよい。この観点から、ベースは、筐体11の一部という捉え方ができる。
【0065】
また、上記実施形態においては、中継搬送系24の平行度を調整するための部材として、アングル247、受け座248、当て座249を用いているが、これらは、ベース246あるいは中継搬送系24のユニットフレームと一体化されるものであってもよい。かかる設計変更は、当業者にとって自明である。
【0066】
また、上記実施形態においては、画像形成装置として写真処理装置を例示したが、写真処理装置であっても、現像処理部の無いものや、あるいは、写真処理装置でなく、インクジェット方式等のプリンタ装置であってもよいし、印刷機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本実施形態に係る写真処理装置の外観斜視図を示す。
【図2】同写真処理装置の概略構成図を示す。
【図3】同写真処理装置と一緒に用いられる制御装置の正面図を示す。
【図4】同写真処理装置の一部を構成する供給装置の断面正面図を示す。
【図5】同供給装置の外観斜視図であって、同供給装置の一部を構成する中継搬送系が引き出された状態を示す。
【図6】同中継搬送系の外観斜視図であって、(イ)は、一方側から見た状態、(ロ)は、反対側から見た状態を示す。
【符号の説明】
【0068】
1…写真処理装置、10…主筐体、11…副筐体、113…仕切板、114〜116…ガイド板、2…露光処理部、20a…第一のマガジン、20b…第二のマガジン、20c…第三のマガジン、20d…第四のマガジン、201…送り出しローラ、22…露光ユニット、23…主搬送系、230…第一のアドバンスローラ、231…第二のアドバンスローラ、231a…圧着ローラ、24…中継搬送系、240…ガイド板、241…第一のターンローラ、241a…圧着ローラ、242…第二のターンローラ、242a…サブローラ、243…支持部材、244…幅規制ガイド、246…ベース、247…アングル、248…受け座、249…当て座

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、画像形成装置本体との接続部に、各マガジンに対応した別個の供給口が設けられ、各マガジンからの記録材料を、それぞれ対応する供給口から画像形成装置本体に供給するよう構成されてなることを特徴とする記録材料の供給装置。
【請求項2】
前記マガジンは、縦に並列して収容され、前記各供給口は、画像形成装置本体との接続部で上下方向に間隔を有して設けられる請求項1に記載の記録材料の供給装置。
【請求項3】
長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラと、該ターンローラの外周面に圧着する圧着ローラとを備え、該圧着ローラは、記録材料の搬送時の所定タイミングで所定時間圧着解除するよう構成されてなることを特徴とする記録材料の供給装置。
【請求項4】
長尺の記録材料をロール状に巻回して収容するマガジンを複数収容可能で、画像形成装置本体にマガジン内の記録材料を供給すべく、該画像形成装置本体に接続される記録材料の供給装置において、各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、搬送される記録材料の側縁に当接して記録材料の蛇行を防止する蛇行防止手段を備えることを特徴とする記録材料の供給装置。
【請求項5】
前記蛇行防止手段は、搬送される記録材料の側縁が入り込むスリットを有する左右一対の幅規制ガイドであって、搬送される記録材料の幅寸法に応じて間隔を調整可能な一対の幅規制ガイドである請求項4に記載の記録材料の供給装置。
【請求項6】
各マガジンからの記録材料の搬送経路のうち、少なくとも画像形成装置本体までの搬送経路が長いものは、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラと、該ターンローラの外周面に圧着する圧着ローラとを備え、該圧着ローラは、記録材料の搬送時の所定タイミングで所定時間圧着解除するよう構成されてなる請求項4又は5に記載の記録材料の供給装置。
【請求項7】
各マガジンと、画像形成装置本体との接続部との間に、記録材料の搬送経路を方向転換するためのターンローラを含むユニット化された中継搬送系が設けられ、該中継搬送系は、ベースに対して、幅方向の一方側が支点として固定され、幅方向の他方側が搬送経路面と直交する方向に位置調整可能に固定される請求項1乃至6の何れか1項に記載の記録材料の供給装置。
【請求項8】
前記画像形成装置本体は、写真処理装置本体であり、前記記録材料は、該写真処理装置本体内の露光部にて露光処理が施される感光材料であり、請求項1乃至7の何れか1項に記載の供給装置が写真処理装置本体に隣接して接続される写真処理装置であって、前記写真処理装置本体内の、前記露光部における露光ポイントよりも搬送経路の上流側位置に、供給装置から供給される各感光材料の搬送経路の合流部が設定されることを特徴とする写真処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−168991(P2007−168991A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−370128(P2005−370128)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】