記録装置、撮像装置及び印刷システム
【課題】デジタルスチルカメラとプリンタとが接続されている間において、ユーザに別段の操作を強いることなく同じ言語設定にあわせられることができるようにする。
【解決手段】デジタルカメラ3012と直接接続された印刷装置1000で、前記デジタルカメラ3012の撮影した画像データを前記印刷装置1000に転送し印刷可能な印刷システムにおいて、前記デジタルカメラ3012と前記印刷装置1000とを接続したときに、前記デジタルカメラ3012の言語設定情報を前記印刷装置1000が取得し、表示装置に表示する言語設定を自動的に前記デジタルカメラ3012の言語設定に合わせるようにする。
【解決手段】デジタルカメラ3012と直接接続された印刷装置1000で、前記デジタルカメラ3012の撮影した画像データを前記印刷装置1000に転送し印刷可能な印刷システムにおいて、前記デジタルカメラ3012と前記印刷装置1000とを接続したときに、前記デジタルカメラ3012の言語設定情報を前記印刷装置1000が取得し、表示装置に表示する言語設定を自動的に前記デジタルカメラ3012の言語設定に合わせるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録装置、撮像装置及び印刷システムに関し、特に、デジタルカメラ等の撮像装置と直接接続され、印刷装置の状態などを表示することが可能なビューワを装着された印刷装置であって、撮像装置の撮影した画像データを前記印刷装置に転送して印刷することが可能な印刷システムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
最近の印刷システムでは、パーソナルコンピュータ(PC)を介することなく、デジタルスチルカメラ(DSC)からカラープリンタにデジタル画像データを直接伝送して印刷することができるカラープリントシステムが実用化されている。このようなプリントシステムは、例えば、特許文献1にて提案されている。
【0003】
前述のようなカラープリントシステムでは、デジタルスチルカメラ(DSC)で撮像した画像データをカラープリンタ側でRGBデータに展開し、必要な画像処理を施して印刷データを作成し、印刷を行っている。また、デジタルスチルカメラ(DSC)は、表示言語をユーザの操作によって切り換えられるようになっており、カラープリンタも同様に言語表示を行っている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−163858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記デジタルスチルカメラ(DSC)と、前記カラープリンタとを異なる表示言語の設定にしていた場合、デジタルスチルカメラ(DSC)に表示される文言とプリンタの表示部に表示される文言とが異なってしまう問題があった。
【0006】
前記のように、デジタルスチルカメラ(DSC)に表示される文言とプリンタの表示部に表示される文言が異なると、ユーザにとっては印刷設定を行う際に非常にわかりづらいので、デジタルスチルカメラ(DSC)の表示部に表示される文言と、プリンタの表示部に表示される文言とを一致させるようにする必要がある。しかしながら、双方の文言を一致させるようにするためには、新たな操作をユーザに強いることになってしまう不都合があった。
【0007】
本発明は前述の問題点にかんがみ、撮像装置と記録装置とが接続されている間において、ユーザに別段の操作を強いることなく同じ言語設定に合わせられるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の記録装置は、所定のインターフェースを用いて撮像装置と直接接続し、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の記録装置の他の特徴とするところは、所定のインターフェースを用いて撮像装置と通信が確立され、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明の撮像装置は、所定のインターフェースを用いて記録装置と直接接続し、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴としている。
また、本発明の撮像装置の他の特徴とするところは、所定のインターフェースを用いて記録装置と通信が確立され、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴としている。
【0010】
本発明の印刷システムは、前記の何れかに記載の記録装置と、前記の何れかに記載の撮像装置とを有することを特徴としている。
【0011】
本発明の印刷システム制御方法は、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法の他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法のその他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記撮像装置と前記記録装置との通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法のその他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴としている。
【0012】
本発明のコンピュータプログラムは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とをコンピュータ実行させることを特徴としている。
また、本発明のコンピュータプログラムの他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程をコンピュータ実行させることを特徴としている。
【0013】
本発明の記録媒体は、前記に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、記録装置側及び撮像装置側の双方で同じ言語が表示されるようにする言語設定処理を自動的に行うことが可能となる。これにより、前記撮像装置が前記記録装置に接続された時に、前記記録装置及び前記撮像装置の言語設定に相違があった場合に、前記記録装置の言語設定を前記撮像装置の言語設定に合わせる作業をユーザに強いることを解消することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、撮像装置と非接続状態となったことに応じて、記録装置の言語設定を戻すようにしたので、一時的に言語を切り換えた後に、元に戻す操作を不要にすることができる。これにより、例えば、街角でのプリント端末のように、不特定多数のカメラがプリンタに接続されるような状況で使用される場合であっても、プリンタの言語設定を使用者ごとに切り換える操作をしなくても済むので、使い勝手を大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置(以下、PDプリンタ装置)1000の概観を示す斜視図である。このPDプリンタ装置1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能と、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像データを直接読み取って印刷したり、或いはデジタルカメラからの画像データを受信して印刷したりする機能を備えている。
【0016】
図1において、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の外殻をなす本体は、ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。
【0017】
また、下ケース1001は、PDプリンタ装置1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなしており、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0018】
さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に、排出された記録シートを順次積載し得るようになっている。
【0019】
また、排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0020】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0021】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。この操作パネル1010の構造は、図2を参照して詳しく後述する。
【0022】
1007は自動給送部で、記録シートを装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドと記録シートとの間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを装着可能なアダプタが挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを直接取り込んで印刷することができる。
【0023】
このメモリカード(PC)としては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。1011はビューワ(液晶表示部)で、このPDプリンタ装置1000の本体に着脱可能であり、PCカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。1012は後述するデジタルカメラを接続するための端子、1013は、パーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのUSBバスコネクタを示す。
【0024】
図2は、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の操作パネル1010の概観図である。
図2において、液晶表示部1006には、その左右に印刷されている項目に関するデータを各種設定するためのメニュー項目が表示される。ここに表示される項目としては、印刷したい範囲の先頭写真番号、指定コマ番号(開始/−指定)、印刷を終了した範囲の最後の写真番号(終了)、印刷部数(部数)、印刷に使用する用紙(記録シート)の種類(用紙種類)、1枚の用紙に印刷する写真の枚数設定(レイアウト)、印刷の品位の指定(品位)、撮影した日付を印刷するかどうかの指定(日付印刷)、写真を補正して印刷するかどうかの指定(画像補正)、印刷に必要な用紙枚数の表示(用紙枚数)等がある。これら各項目は、カーソルキー2001を用いて選択、或いは指定される。
【0025】
2002はモードキーで、このキーを押下する毎に、印刷の種類(インデックス印刷、全コマ印刷、1コマ印刷等)を切り換えることができ、これに応じてLED2003の対応するLEDが点灯される。2004はメンテナンスキーで、プリントヘッドのクリーニング等、プリンタのメンテナンスを行わせるためのキーである。2005は印刷開始キーで、印刷の開始を指示する時、或いはメンテナンスの設定を確立する際に押下される。2006は印刷中止キーで、印刷を中止させる時や、メンテナンスの中止を指示する際に押下される。
【0026】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の制御に係る主要部の構成を説明する。なお、この図3において、前述の図面と共通する部分は同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
【0027】
図3において、3000は制御部(制御基板)を示している。3001はASIC(専用カスタムLSI)を示し、その構成は図4のブロック図を参照して詳しく後述する。3002はDSP(デジタル信号処理プロセッサ)で、内部にCPUを有し、後述する各種制御処理及び、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を担当している。
【0028】
3003はメモリで、DSP3002のCPUの制御プログラムを記憶するプログラムメモリ3003a、及び実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するメモリエリアを有している。3004はプリンタエンジンで、ここでは、複数色のカラーインクを用いてカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのプリンタエンジンが搭載されている。
【0029】
3005はデジタルカメラ3012を接続するためのポートとしてのUSBバスコネクタである。3006はビューワ1011を接続するためのコネクタである。3008はUSBバスハブ(USB HUB)で、このPDプリンタ装置1000がPC3010からの画像データに基づいて印刷を行う際には、PC3010からのデータをそのままスルーし、USBバス3021を介してプリンタエンジン3004に出力する。
【0030】
これにより、接続されているPC3010は、プリンタエンジン3004と直接、データや信号のやり取りを行って印刷を実行することができる(一般的なPCプリンタとして機能する)。3009は電源コネクタで、電源3013により、商用ACから変換された直流電圧を入力している。PC3010は一般的なパーソナルコンピュータ、3011は前述したメモリカード(PCカード)、3012はデジタルカメラである。なお、この制御部3000とプリンタエンジン3004との間の信号のやり取りは、前述したUSBバス3021又はIEEE1284バス3022を介して行われる。
【0031】
図4は、ASIC3001の構成を示すブロック図で、この図4においても、前述の図面と共通する部分は同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
4001はPCカードインターフェース部で、装着されたPCカード3011に記憶されている画像データを読み取ったり、或いはPCカード3011へのデータの書き込みをしたり等を行う。
【0032】
4002はIEEE1284インターフェース部で、プリンタエンジン3004との間のデータのやり取りを行う。このIEEE1284インターフェース部4002は、デジタルカメラ3012或いはPCカード3011に記憶されている画像データを印刷する場合に使用されるバスである。
【0033】
4003はUSBインターフェース部で、PC3010との間でのデータのやり取りを行う。4004はUSBホストインターフェース部で、デジタルカメラ3012との間でのデータのやり取りを行う。4005は操作パネル・インターフェース部で、操作パネル1010からの各種操作信号を入力したり、表示データを表示部1006へ出力したりする。
【0034】
4006はビューワ・インターフェース部で、ビューワ1011への画像データの表示を制御している。4007は各種スイッチやLED4009等との間のインターフェースを制御するインターフェース部である。4008はCPUインターフェース部で、DSP3002との間でのデータのやり取りの制御を行っている。4010はこれら各部を接続する内部バス(ASICバス)である。
【0035】
以上の構成に基づく動作概要を以下に説明する。
<通常のPCプリンタモード>
これはPC3010から送られてくる印刷データに基づいて画像を印刷する印刷モードである。
このモードでは、PC3010からのデータがコネクタ1013を介して入力されると、USBバスハブ3008、USBバス3021を介して直接プリンタエンジン3004に送られ、PC3010からのデータに基づいて印刷が行われる。
【0036】
<PCカードからの直接プリントモード>
PCカード3011がカードスロット1009に装着或いは脱着されると割り込みが発生し、これによりDSP3002はPCカード3011が装着されたか或いは脱着(取り外された)されたかを検知できる。
【0037】
PCカード3011が装着されると、そのPCカード3011に記憶されている圧縮された(例えばJPEG圧縮)画像データを読込んでメモリ3003に記憶する。その後、その圧縮された画像データを解凍して再度メモリ3003に格納する。次に、操作パネル1010を使用して、その格納した画像データの印刷が指示されると、RGB信号からYMCK信号への変換、ガンマ補正、誤差拡散等を実行してプリンタエンジン3004で印刷可能な記録データに変換し、IEEE1284インターフェース部4002を介してプリンタエンジン3004に出力することにより印刷を行う。
【0038】
<カメラからの直接プリントモード>
図5は、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000とデジタルカメラ3012とを接続した状態を示す図である。
図5において、ケーブル5000は、PDプリンタ装置1000のコネクタ1012と接続されるコネクタ5001と、デジタルカメラ3012の接続用コネクタ5003と接続するためのコネクタ5002とを備えており、また、デジタルカメラ3012は、内部のメモリに保存している画像データを、接続用コネクタ5003を介して出力可能に構成されている。
【0039】
なお、デジタルカメラ3012の構成としては、内部に記憶手段としてのメモリを備えるものや、取外し可能なメモリを装着するためのスロットを備えたものなど、種々の構成を採用することができる。本実施の形態においては、CPU、ROM及びRAMよりなるコンピュータシステムを有し、このコンピュータシステムにより言語設定情報送信手段が構成されている。そして、ケーブル5000を介してPDプリンタ装置1000と接続された時に、表示装置に表示する言語設定を含む言語設定情報をPDプリンタ装置1000に送信するようにしている。また、撮影した画像データをJPEGフォーマットに従った画像データに圧縮するようにしている。
【0040】
このように、図5に示すケーブル5000を介してPDプリンタ装置1000とデジタルカメラ3012とを接続することにより、デジタルカメラ3012からの画像データをPDプリンタ装置1000で直接印刷する印刷システムを構成することができる。
【0041】
図6は、図3のプログラムメモリ3003aに示されるプログラムメモリに記憶されている定型文データテーブル(2次元の配列)の一例を示す図である。2つのキーX,Yを与えることによって、1つの定型文データD(X,Y)を参照することが出来る。6001(6003)は、プリンタの状態によって選択されるキーの1つであり、カメラが接続された場合にX1(X2)キーとして利用される。
【0042】
6004は、設定されている言語情報が日本語である場合に選択される。例えばD(X1,Y1)は、「カメラが接続された場合」の「日本語」の文言が参照され、D(X1,Y1)=" デジタルカメラがプリンタに接続されました"という定型文データを参照できる。この6002などに格納されている定型文データは、ビューワ1011に表示可能である。
【0043】
図7は、デジタルカメラ3012の背面を示しており、7002は撮像して記録した画像の再生を指示する再生ボタン、7003は画像やメニューなどを表示する液晶表示部、7004はプリントメニューをそれぞれ示している。また、7001はファインダである。デジタルカメラ3012における印刷画像の指定は、撮像した映像のプリントをプリントショップに対して依頼する時のDPOFファイルの作成時の操作と基本的に同じである。
【0044】
すなわち、再生ボタン7002を押して、記録されている画像の印刷を1枚ずつ或は全画像で指定することにより、それら画像の印刷を指示することができる。但し、PDプリンタ装置1000に接続された時は、液晶表示部7003にプリントメニュー7004が表示され、このメニューに基づいて画像の選択や印刷指定が行なわれる点が異なっている。
【0045】
このプリントメニュー7004を選択することにより、印刷する用紙サイズ、カラー或は白黒プリント、印刷に使用する用紙の種類(普通紙、ファイン紙等)、更には縁ナシ/アリでのプリント等を指定することができる。また、これ以外にも、後述するようなインデックス印刷、日付印刷、トリミング印刷、割付け印刷等を指定することができる。
【0046】
図8は、デジタルカメラ3012がPDプリンタ装置1000に接続されてから言語情報の入ったデータを受信するまでの手順の一例を示すフローチャートである。
最初のステップS8001で処理が開始されると、次に、ステップS8002でGet Descriptorリクエストを発行し、Device Descriptorを受信する。次に、ステップS8003でSet Addressリクエストを発行する。次に、ステップS8004でGet Descriptorリクエストを発行し、Configuration Descriptorを受信する。
【0047】
次に、ステップS8005でSet Configリクエストを発行し、利用するConfigurationを決定する。次に、ステップS8006でGet Descriptorリクエストを発行し、String Descriptorを受信する。このString Descriptorは、Device DescriptorのI Productをインデックスとして取得したものであり、例えば"Power Shot G5:JP"のようなデータが受信できる。この場合、':"のあとの2文字"JP"をカメラ側の言語設定が日本語であるとみなす。この言語情報を元に、図6の定型文テーブルのYキーを決定する。
【0048】
これにより、PDプリンタ装置1000側及びデジタルカメラ3012側の双方で同じ言語が表示されるようにする言語設定処理を自動的に行うことができる。したがって、前記デジタルカメラ3012が接続された時に、前記PDプリンタ装置1000及び前記デジタルカメラ3012の言語設定に相違があった場合に、前記PDプリンタ装置1000の言語設定を前記デジタルカメラ3012の言語設定に合わせる処理を自動的に行うことができる。最後に、ステップS8007で処理を終了する。
【0049】
図9は、図6でX1キー(カメラが接続された場合に選択される)、Y1キー(日本語設定の場合に選択される)から参照できる定型文データをビューワ1011に表示した時の概観図である。
【0050】
図10は、図6でX1キー(カメラが接続された場合に選択される)、Y2キー(英語設定の場合に選択される)から参照できる定型文データをビューワ1011に表示した時の概観図である。
【0051】
(第2の実施の形態)
次に、図11のフローチャートを参照しながら第2の実施の形態を説明する。なお、図11において、図8のフローチャートと同じ処理を行うステップについては、同じステップ番号を付して説明を省略する。
【0052】
図11に示したように、本実施の形態においては、ステップS8006の次に、ステップS80061において、デジタルカメラ3012が非接続になったか否かを判断している。そして、デジタルカメラ3012が外されたときには、ステップS80062において、PDプリンタ装置1000の言語設定を以前の状態に戻す処理を行っている。
【0053】
このように、デジタルカメラ3012が非接続状態となったことに応じて、PDプリンタ装置1000の言語設定を元の状態に戻すようにすることにより、一時的に言語を切り換えた後に、元に戻す操作を行うことが必要なくなる。また、例えば、街角でのプリント端末のように、プリンタに不特定多数のカメラが接続されるような状況である場合には、カメラのユーザが外国人の可能性も大いに有る。つまり、PDプリンタ装置1000のユーザによって言語設定がいろいろと変わっている可能性がある。
【0054】
このような場合に、PDプリンタ装置1000の言語設定を使用者ごとに切り換える操作をしなくても済むので、端末操作に不慣れなユーザにとって、また端末管理者にとっても大変使い勝手が良いものとなる。
【0055】
なお、前述の実施の形態においては、ケーブル5000を介して、デジタルカメラ3012とPDプリンタ装置1000とを接続した例を示したが、前記デジタルカメラ3012とPDプリンタ装置1000との接続は、有線による接続でなくともよく、ワイヤレス通信により両者間の通信を確立して、言語設定を行うようにしてもよい。
【0056】
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、前記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0057】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記録する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0058】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
【0059】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の概観を説明する斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の操作パネルの概観を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置のASICの構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置とデジタルカメラとを接続して印刷システムを構成した状態を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置のビューワに表示可能な定型文データテーブルの模式図である。
【図7】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの操作部の概観の一例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続されてから言語設定情報を取得するまでの手順の一例を表すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続され、日本語設定の場合にプリンタに装着されたビューワに表示される画面の一例を示す概観図である。
【図10】第1の実施の形態に係る、カメラが接続され、英語設定の場合にプリンタに装着されたビューワに表示される画面の一例を示す概観図である。
【図11】第2の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続されてから言語設定情報を取得するまでの手順の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
3000 制御部(制御基板)
3001 ASIC(専用カスタムLSI)
3002 DSP(デジタル信号処理プロセッサ)
3003 メモリ
3003a プログラムメモリ
3004 プリンタエンジン
3005 USBバスコネクタ
3006 コネクタ
3008 USBバスハブ(USB HUB)
3010 PC
3011 PCカード
3012 デジタルカメラ
【技術分野】
【0001】
本発明は記録装置、撮像装置及び印刷システムに関し、特に、デジタルカメラ等の撮像装置と直接接続され、印刷装置の状態などを表示することが可能なビューワを装着された印刷装置であって、撮像装置の撮影した画像データを前記印刷装置に転送して印刷することが可能な印刷システムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
最近の印刷システムでは、パーソナルコンピュータ(PC)を介することなく、デジタルスチルカメラ(DSC)からカラープリンタにデジタル画像データを直接伝送して印刷することができるカラープリントシステムが実用化されている。このようなプリントシステムは、例えば、特許文献1にて提案されている。
【0003】
前述のようなカラープリントシステムでは、デジタルスチルカメラ(DSC)で撮像した画像データをカラープリンタ側でRGBデータに展開し、必要な画像処理を施して印刷データを作成し、印刷を行っている。また、デジタルスチルカメラ(DSC)は、表示言語をユーザの操作によって切り換えられるようになっており、カラープリンタも同様に言語表示を行っている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−163858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記デジタルスチルカメラ(DSC)と、前記カラープリンタとを異なる表示言語の設定にしていた場合、デジタルスチルカメラ(DSC)に表示される文言とプリンタの表示部に表示される文言とが異なってしまう問題があった。
【0006】
前記のように、デジタルスチルカメラ(DSC)に表示される文言とプリンタの表示部に表示される文言が異なると、ユーザにとっては印刷設定を行う際に非常にわかりづらいので、デジタルスチルカメラ(DSC)の表示部に表示される文言と、プリンタの表示部に表示される文言とを一致させるようにする必要がある。しかしながら、双方の文言を一致させるようにするためには、新たな操作をユーザに強いることになってしまう不都合があった。
【0007】
本発明は前述の問題点にかんがみ、撮像装置と記録装置とが接続されている間において、ユーザに別段の操作を強いることなく同じ言語設定に合わせられるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の記録装置は、所定のインターフェースを用いて撮像装置と直接接続し、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の記録装置の他の特徴とするところは、所定のインターフェースを用いて撮像装置と通信が確立され、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明の撮像装置は、所定のインターフェースを用いて記録装置と直接接続し、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴としている。
また、本発明の撮像装置の他の特徴とするところは、所定のインターフェースを用いて記録装置と通信が確立され、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴としている。
【0010】
本発明の印刷システムは、前記の何れかに記載の記録装置と、前記の何れかに記載の撮像装置とを有することを特徴としている。
【0011】
本発明の印刷システム制御方法は、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法の他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法のその他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記撮像装置と前記記録装置との通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の印刷システム制御方法のその他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴としている。
【0012】
本発明のコンピュータプログラムは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とをコンピュータ実行させることを特徴としている。
また、本発明のコンピュータプログラムの他の特徴とするところは、撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程をコンピュータ実行させることを特徴としている。
【0013】
本発明の記録媒体は、前記に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、記録装置側及び撮像装置側の双方で同じ言語が表示されるようにする言語設定処理を自動的に行うことが可能となる。これにより、前記撮像装置が前記記録装置に接続された時に、前記記録装置及び前記撮像装置の言語設定に相違があった場合に、前記記録装置の言語設定を前記撮像装置の言語設定に合わせる作業をユーザに強いることを解消することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、撮像装置と非接続状態となったことに応じて、記録装置の言語設定を戻すようにしたので、一時的に言語を切り換えた後に、元に戻す操作を不要にすることができる。これにより、例えば、街角でのプリント端末のように、不特定多数のカメラがプリンタに接続されるような状況で使用される場合であっても、プリンタの言語設定を使用者ごとに切り換える操作をしなくても済むので、使い勝手を大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置(以下、PDプリンタ装置)1000の概観を示す斜視図である。このPDプリンタ装置1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能と、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像データを直接読み取って印刷したり、或いはデジタルカメラからの画像データを受信して印刷したりする機能を備えている。
【0016】
図1において、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の外殻をなす本体は、ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。
【0017】
また、下ケース1001は、PDプリンタ装置1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなしており、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0018】
さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に、排出された記録シートを順次積載し得るようになっている。
【0019】
また、排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0020】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0021】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。この操作パネル1010の構造は、図2を参照して詳しく後述する。
【0022】
1007は自動給送部で、記録シートを装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドと記録シートとの間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを装着可能なアダプタが挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを直接取り込んで印刷することができる。
【0023】
このメモリカード(PC)としては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。1011はビューワ(液晶表示部)で、このPDプリンタ装置1000の本体に着脱可能であり、PCカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。1012は後述するデジタルカメラを接続するための端子、1013は、パーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのUSBバスコネクタを示す。
【0024】
図2は、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の操作パネル1010の概観図である。
図2において、液晶表示部1006には、その左右に印刷されている項目に関するデータを各種設定するためのメニュー項目が表示される。ここに表示される項目としては、印刷したい範囲の先頭写真番号、指定コマ番号(開始/−指定)、印刷を終了した範囲の最後の写真番号(終了)、印刷部数(部数)、印刷に使用する用紙(記録シート)の種類(用紙種類)、1枚の用紙に印刷する写真の枚数設定(レイアウト)、印刷の品位の指定(品位)、撮影した日付を印刷するかどうかの指定(日付印刷)、写真を補正して印刷するかどうかの指定(画像補正)、印刷に必要な用紙枚数の表示(用紙枚数)等がある。これら各項目は、カーソルキー2001を用いて選択、或いは指定される。
【0025】
2002はモードキーで、このキーを押下する毎に、印刷の種類(インデックス印刷、全コマ印刷、1コマ印刷等)を切り換えることができ、これに応じてLED2003の対応するLEDが点灯される。2004はメンテナンスキーで、プリントヘッドのクリーニング等、プリンタのメンテナンスを行わせるためのキーである。2005は印刷開始キーで、印刷の開始を指示する時、或いはメンテナンスの設定を確立する際に押下される。2006は印刷中止キーで、印刷を中止させる時や、メンテナンスの中止を指示する際に押下される。
【0026】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000の制御に係る主要部の構成を説明する。なお、この図3において、前述の図面と共通する部分は同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
【0027】
図3において、3000は制御部(制御基板)を示している。3001はASIC(専用カスタムLSI)を示し、その構成は図4のブロック図を参照して詳しく後述する。3002はDSP(デジタル信号処理プロセッサ)で、内部にCPUを有し、後述する各種制御処理及び、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を担当している。
【0028】
3003はメモリで、DSP3002のCPUの制御プログラムを記憶するプログラムメモリ3003a、及び実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するメモリエリアを有している。3004はプリンタエンジンで、ここでは、複数色のカラーインクを用いてカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのプリンタエンジンが搭載されている。
【0029】
3005はデジタルカメラ3012を接続するためのポートとしてのUSBバスコネクタである。3006はビューワ1011を接続するためのコネクタである。3008はUSBバスハブ(USB HUB)で、このPDプリンタ装置1000がPC3010からの画像データに基づいて印刷を行う際には、PC3010からのデータをそのままスルーし、USBバス3021を介してプリンタエンジン3004に出力する。
【0030】
これにより、接続されているPC3010は、プリンタエンジン3004と直接、データや信号のやり取りを行って印刷を実行することができる(一般的なPCプリンタとして機能する)。3009は電源コネクタで、電源3013により、商用ACから変換された直流電圧を入力している。PC3010は一般的なパーソナルコンピュータ、3011は前述したメモリカード(PCカード)、3012はデジタルカメラである。なお、この制御部3000とプリンタエンジン3004との間の信号のやり取りは、前述したUSBバス3021又はIEEE1284バス3022を介して行われる。
【0031】
図4は、ASIC3001の構成を示すブロック図で、この図4においても、前述の図面と共通する部分は同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
4001はPCカードインターフェース部で、装着されたPCカード3011に記憶されている画像データを読み取ったり、或いはPCカード3011へのデータの書き込みをしたり等を行う。
【0032】
4002はIEEE1284インターフェース部で、プリンタエンジン3004との間のデータのやり取りを行う。このIEEE1284インターフェース部4002は、デジタルカメラ3012或いはPCカード3011に記憶されている画像データを印刷する場合に使用されるバスである。
【0033】
4003はUSBインターフェース部で、PC3010との間でのデータのやり取りを行う。4004はUSBホストインターフェース部で、デジタルカメラ3012との間でのデータのやり取りを行う。4005は操作パネル・インターフェース部で、操作パネル1010からの各種操作信号を入力したり、表示データを表示部1006へ出力したりする。
【0034】
4006はビューワ・インターフェース部で、ビューワ1011への画像データの表示を制御している。4007は各種スイッチやLED4009等との間のインターフェースを制御するインターフェース部である。4008はCPUインターフェース部で、DSP3002との間でのデータのやり取りの制御を行っている。4010はこれら各部を接続する内部バス(ASICバス)である。
【0035】
以上の構成に基づく動作概要を以下に説明する。
<通常のPCプリンタモード>
これはPC3010から送られてくる印刷データに基づいて画像を印刷する印刷モードである。
このモードでは、PC3010からのデータがコネクタ1013を介して入力されると、USBバスハブ3008、USBバス3021を介して直接プリンタエンジン3004に送られ、PC3010からのデータに基づいて印刷が行われる。
【0036】
<PCカードからの直接プリントモード>
PCカード3011がカードスロット1009に装着或いは脱着されると割り込みが発生し、これによりDSP3002はPCカード3011が装着されたか或いは脱着(取り外された)されたかを検知できる。
【0037】
PCカード3011が装着されると、そのPCカード3011に記憶されている圧縮された(例えばJPEG圧縮)画像データを読込んでメモリ3003に記憶する。その後、その圧縮された画像データを解凍して再度メモリ3003に格納する。次に、操作パネル1010を使用して、その格納した画像データの印刷が指示されると、RGB信号からYMCK信号への変換、ガンマ補正、誤差拡散等を実行してプリンタエンジン3004で印刷可能な記録データに変換し、IEEE1284インターフェース部4002を介してプリンタエンジン3004に出力することにより印刷を行う。
【0038】
<カメラからの直接プリントモード>
図5は、本実施の形態に係るPDプリンタ装置1000とデジタルカメラ3012とを接続した状態を示す図である。
図5において、ケーブル5000は、PDプリンタ装置1000のコネクタ1012と接続されるコネクタ5001と、デジタルカメラ3012の接続用コネクタ5003と接続するためのコネクタ5002とを備えており、また、デジタルカメラ3012は、内部のメモリに保存している画像データを、接続用コネクタ5003を介して出力可能に構成されている。
【0039】
なお、デジタルカメラ3012の構成としては、内部に記憶手段としてのメモリを備えるものや、取外し可能なメモリを装着するためのスロットを備えたものなど、種々の構成を採用することができる。本実施の形態においては、CPU、ROM及びRAMよりなるコンピュータシステムを有し、このコンピュータシステムにより言語設定情報送信手段が構成されている。そして、ケーブル5000を介してPDプリンタ装置1000と接続された時に、表示装置に表示する言語設定を含む言語設定情報をPDプリンタ装置1000に送信するようにしている。また、撮影した画像データをJPEGフォーマットに従った画像データに圧縮するようにしている。
【0040】
このように、図5に示すケーブル5000を介してPDプリンタ装置1000とデジタルカメラ3012とを接続することにより、デジタルカメラ3012からの画像データをPDプリンタ装置1000で直接印刷する印刷システムを構成することができる。
【0041】
図6は、図3のプログラムメモリ3003aに示されるプログラムメモリに記憶されている定型文データテーブル(2次元の配列)の一例を示す図である。2つのキーX,Yを与えることによって、1つの定型文データD(X,Y)を参照することが出来る。6001(6003)は、プリンタの状態によって選択されるキーの1つであり、カメラが接続された場合にX1(X2)キーとして利用される。
【0042】
6004は、設定されている言語情報が日本語である場合に選択される。例えばD(X1,Y1)は、「カメラが接続された場合」の「日本語」の文言が参照され、D(X1,Y1)=" デジタルカメラがプリンタに接続されました"という定型文データを参照できる。この6002などに格納されている定型文データは、ビューワ1011に表示可能である。
【0043】
図7は、デジタルカメラ3012の背面を示しており、7002は撮像して記録した画像の再生を指示する再生ボタン、7003は画像やメニューなどを表示する液晶表示部、7004はプリントメニューをそれぞれ示している。また、7001はファインダである。デジタルカメラ3012における印刷画像の指定は、撮像した映像のプリントをプリントショップに対して依頼する時のDPOFファイルの作成時の操作と基本的に同じである。
【0044】
すなわち、再生ボタン7002を押して、記録されている画像の印刷を1枚ずつ或は全画像で指定することにより、それら画像の印刷を指示することができる。但し、PDプリンタ装置1000に接続された時は、液晶表示部7003にプリントメニュー7004が表示され、このメニューに基づいて画像の選択や印刷指定が行なわれる点が異なっている。
【0045】
このプリントメニュー7004を選択することにより、印刷する用紙サイズ、カラー或は白黒プリント、印刷に使用する用紙の種類(普通紙、ファイン紙等)、更には縁ナシ/アリでのプリント等を指定することができる。また、これ以外にも、後述するようなインデックス印刷、日付印刷、トリミング印刷、割付け印刷等を指定することができる。
【0046】
図8は、デジタルカメラ3012がPDプリンタ装置1000に接続されてから言語情報の入ったデータを受信するまでの手順の一例を示すフローチャートである。
最初のステップS8001で処理が開始されると、次に、ステップS8002でGet Descriptorリクエストを発行し、Device Descriptorを受信する。次に、ステップS8003でSet Addressリクエストを発行する。次に、ステップS8004でGet Descriptorリクエストを発行し、Configuration Descriptorを受信する。
【0047】
次に、ステップS8005でSet Configリクエストを発行し、利用するConfigurationを決定する。次に、ステップS8006でGet Descriptorリクエストを発行し、String Descriptorを受信する。このString Descriptorは、Device DescriptorのI Productをインデックスとして取得したものであり、例えば"Power Shot G5:JP"のようなデータが受信できる。この場合、':"のあとの2文字"JP"をカメラ側の言語設定が日本語であるとみなす。この言語情報を元に、図6の定型文テーブルのYキーを決定する。
【0048】
これにより、PDプリンタ装置1000側及びデジタルカメラ3012側の双方で同じ言語が表示されるようにする言語設定処理を自動的に行うことができる。したがって、前記デジタルカメラ3012が接続された時に、前記PDプリンタ装置1000及び前記デジタルカメラ3012の言語設定に相違があった場合に、前記PDプリンタ装置1000の言語設定を前記デジタルカメラ3012の言語設定に合わせる処理を自動的に行うことができる。最後に、ステップS8007で処理を終了する。
【0049】
図9は、図6でX1キー(カメラが接続された場合に選択される)、Y1キー(日本語設定の場合に選択される)から参照できる定型文データをビューワ1011に表示した時の概観図である。
【0050】
図10は、図6でX1キー(カメラが接続された場合に選択される)、Y2キー(英語設定の場合に選択される)から参照できる定型文データをビューワ1011に表示した時の概観図である。
【0051】
(第2の実施の形態)
次に、図11のフローチャートを参照しながら第2の実施の形態を説明する。なお、図11において、図8のフローチャートと同じ処理を行うステップについては、同じステップ番号を付して説明を省略する。
【0052】
図11に示したように、本実施の形態においては、ステップS8006の次に、ステップS80061において、デジタルカメラ3012が非接続になったか否かを判断している。そして、デジタルカメラ3012が外されたときには、ステップS80062において、PDプリンタ装置1000の言語設定を以前の状態に戻す処理を行っている。
【0053】
このように、デジタルカメラ3012が非接続状態となったことに応じて、PDプリンタ装置1000の言語設定を元の状態に戻すようにすることにより、一時的に言語を切り換えた後に、元に戻す操作を行うことが必要なくなる。また、例えば、街角でのプリント端末のように、プリンタに不特定多数のカメラが接続されるような状況である場合には、カメラのユーザが外国人の可能性も大いに有る。つまり、PDプリンタ装置1000のユーザによって言語設定がいろいろと変わっている可能性がある。
【0054】
このような場合に、PDプリンタ装置1000の言語設定を使用者ごとに切り換える操作をしなくても済むので、端末操作に不慣れなユーザにとって、また端末管理者にとっても大変使い勝手が良いものとなる。
【0055】
なお、前述の実施の形態においては、ケーブル5000を介して、デジタルカメラ3012とPDプリンタ装置1000とを接続した例を示したが、前記デジタルカメラ3012とPDプリンタ装置1000との接続は、有線による接続でなくともよく、ワイヤレス通信により両者間の通信を確立して、言語設定を行うようにしてもよい。
【0056】
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、前記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0057】
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記録する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0058】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
【0059】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の概観を説明する斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の操作パネルの概観を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置の制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置のASICの構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置とデジタルカメラとを接続して印刷システムを構成した状態を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るPDプリンタ装置のビューワに表示可能な定型文データテーブルの模式図である。
【図7】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの操作部の概観の一例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続されてから言語設定情報を取得するまでの手順の一例を表すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続され、日本語設定の場合にプリンタに装着されたビューワに表示される画面の一例を示す概観図である。
【図10】第1の実施の形態に係る、カメラが接続され、英語設定の場合にプリンタに装着されたビューワに表示される画面の一例を示す概観図である。
【図11】第2の実施の形態に係る、デジタルカメラが接続されてから言語設定情報を取得するまでの手順の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
3000 制御部(制御基板)
3001 ASIC(専用カスタムLSI)
3002 DSP(デジタル信号処理プロセッサ)
3003 メモリ
3003a プログラムメモリ
3004 プリンタエンジン
3005 USBバスコネクタ
3006 コネクタ
3008 USBバスハブ(USB HUB)
3010 PC
3011 PCカード
3012 デジタルカメラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のインターフェースを用いて撮像装置と直接接続し、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、
前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、
前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記撮像装置は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記撮像装置から転送される画像データを、インクジェット方式で記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記撮像装置から転送される画像データは、JPEGフォーマットに従った画像データであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
所定のインターフェースを用いて記録装置と直接接続し、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
前記撮像装置から転送される画像データは、JPEGフォーマットに従った画像データであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記請求項1〜4の何れか1項に記載の記録装置と、前記請求項5または6に記載の撮像装置とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項8】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項9】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項10】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とをコンピュータ実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程をコンピュータ実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記請求項10または11に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
所定のインターフェースを用いて撮像装置と通信が確立され、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、
前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、
前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項14】
所定のインターフェースを用いて記録装置と通信が確立され、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、
前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記撮像装置と前記記録装置との通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項16】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項1】
所定のインターフェースを用いて撮像装置と直接接続し、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、
前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、
前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記撮像装置は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記撮像装置から転送される画像データを、インクジェット方式で記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記撮像装置から転送される画像データは、JPEGフォーマットに従った画像データであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
所定のインターフェースを用いて記録装置と直接接続し、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
前記撮像装置から転送される画像データは、JPEGフォーマットに従った画像データであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記請求項1〜4の何れか1項に記載の記録装置と、前記請求項5または6に記載の撮像装置とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項8】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項9】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項10】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記撮像装置と前記記録装置とが接続された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とをコンピュータ実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接接続が可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記記録装置と接続された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程をコンピュータ実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記請求項10または11に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
所定のインターフェースを用いて撮像装置と通信が確立され、前記撮像装置から転送される画像データを記録可能な記録装置であって、
前記所定のインターフェースを介して前記撮像装置と通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記撮像装置から受信する言語設定情報受信手段と、
前記言語設定情報受信手段によって受信された言語設定情報に含まれる言語設定と同じ言語を表示装置に表示するように設定する言語設定手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項14】
所定のインターフェースを用いて記録装置と通信が確立され、前記記録装置により画像データを記録可能な撮像装置であって、
前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記撮像装置と前記記録装置との通信が確立された時に、前記撮像装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置で受信する言語設定情報受信工程と、
前記記録装置に設定されている言語設定を前記言語設定情報に含まれる言語設定と同じ設定に変更する言語変更工程とを有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【請求項16】
撮像装置と、前記撮像装置と所定のインターフェースを用いて直接通信を確立することが可能である記録装置とを有し、前記撮像装置の撮影した画像データを前記記録装置へ転送して記録可能な印刷システムにおける制御方法であって、
前記記録装置と通信が確立された時に、自装置の言語設定を含む言語設定情報を前記記録装置に送信する言語設定情報送信工程を有することを特徴とする印刷システム制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−5760(P2006−5760A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−181476(P2004−181476)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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