説明

記録装置及びその保護方法

【課題】 ノイズ等による発熱素子への不用意な電力供給を防止し、記録ヘッドの損傷を防ぐことができる記録装置を提供する。
【解決手段】 ライン状に配列された多数の発熱素子50を有するサーマルヘッド21と、1ライン分の画像データを格納するラッチ回路41と、1ライン分の画像データに応じて、発熱素子50を選択的に駆動するドライブ回路42と、ラッチ回路41に保持した1ライン分の画像データの記録材への書き込みが終了すると、ラッチ回路41を初期化するMCU16とを有している。画像データの記録材への書き込みが終了すると、ラッチ回路41に保持した画像データを消去することにより、ノイズ等による発熱素子への不用意な電力供給を防止し、サーマルヘッド21の損傷を防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマル(熱転写)方式によって画像の記録を行う記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サーマル方式の記録装置は、画像形成手段としてのサーマルヘッドと回転体としてのプラテンローラとを対向配置して圧接し、そのニップ部に搬送されてきた記録媒体としての感熱紙を進入させて、画像情報に基づいてサーマルヘッドを駆動しながらプラテンローラの回転により感熱紙を送って画像形成を行うようになっている。
【0003】
しかしながら、サーマルヘッドの発熱体を発熱させる時間を制御するストローブ信号が、ノイズ等によって予め決められた所定時間を超えてアクティブになっていると、発熱体への通電時間が長くなり過ぎて発熱体が過熱する恐れがある。特に、記録装置が記録を終了して待機状態となる時には、書き込んだデータがサーマルヘッドから削除されていない。このため待機中にノイズによるストローブ信号がサーマルヘッドに入力されると、サーマルヘッドへの電源供給を再開したとたんに発熱体への通電が開始され、サーマルヘッドの熱損を招く恐れがある。
【0004】
そこで、特許文献1では、ストローブ信号がアクティブとなっている時間を、所定時間内に変換する変換回路や、印字速度に応じて、変換回路をリセットするリセット信号を印字速度に応じたタイミングで生成するリセット信号生成回路を別途設けている。
【0005】
【特許文献1】実開平5−53951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、変換回路やリセット回路といった特別な装置を設ける必要があり、装置構成が大型化するといった課題がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、記録ヘッドの損傷を防止することができる記録装置およびその保護方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために本発明の記録装置は、ライン状に配列された多数の発熱素子を有する記録ヘッドと、1ライン分の画像データを格納するラッチ回路と、前記1ライン分の画像データに応じて、前記発熱素子を選択的に駆動するドライブ回路と、前記ラッチ回路に保持した前記1ライン分の画像データの記録材への書き込みが終了すると、前記ラッチ回路を初期化する制御手段とを有する構成としている。
このように本発明は、画像データの記録材への書き込みが終了すると、制御手段がラッチ回路に保持した画像データを消去して、発熱素子への不必要な電力供給を防止する。このため、特別な装置を設けなくても、制御手段で記録ヘッドの損傷を防止することができる。
【0009】
上記記録装置において、前記制御手段は、前記ラッチ回路に、1ライン分の空データを書き込んで初期化するとよい。
従って、ラッチ回路の初期化を簡単に行うことができる。
【0010】
上記記録装置において、前記制御手段は、書き込みの終了した前記記録材を搬送する際に、前記ラッチ回路を初期化するとよい。また、前記制御手段は、書き込みの終了した前記記録材を所定サイズにカットする際に、前記ラッチ回路を初期化してもよいし、書き込みが終了し、次の画像を記録する記録材を搬送する際に、前記ラッチ回路を初期化してもよい。さらに、次の画像データを入力するまでの待機時に、前記ラッチ回路の初期化を行ってもよい。
【0011】
上記記録装置において、前記記録ヘッドの非記録時のヘッドアップ状態と、記録時のヘッドダウン状態とを検出するヘッド位置検出手段を有し、前記制御手段は、前記ヘッド位置検出手段により前記ヘッドアップ状態を検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うとよい。また、前記記録ヘッドの記録位置に、前記記録材が搬送されているか否かを検出する記録材検出手段を有し、前記制御手段は、前記記録材検出手段により前記記録位置に前記記録材が搬送されていないことを検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うとよい。さらに、前記発熱素子に供給される電圧の異常を検出する異常検出手段を有し、前記制御手段は、前記異常検出手段により前記電圧の異常を検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うとよい。
【0012】
本発明の記録装置の保護方法は、1ライン分の画像データを記憶手段に格納するステップと、前記1ライン分の画像データに応じて、記録ヘッドの発熱素子を選択的に駆動するステップと、前記記憶手段に格納した前記1ライン分の画像データの記録材への書き込みが終了すると、前記記憶手段を初期化するステップとを有している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ノイズ等による発熱素子への不用意な電力供給を防止し、記録ヘッドの損傷を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
添付図面を参照しながら本実施例の最良の実施例を説明する。
【実施例】
【0015】
図1に、本発明を適用した記録装置の構成を示す。本実施例の記録装置1は、制御ユニット10と、メカユニット20と、電源装置30と、用紙カッタ装置31とを有している。
制御ユニット10は、メカユニット20を駆動制御するユニットであって、電源制御回路(本発明の異常検出手段に該当する)11、通信インターフェース部12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)15、MCU(Micro Controller Unit)16、サーマルヘッド駆動回路17、モータ駆動回路18、19を有している。また、メカユニット20は、サーマルヘッド21、用紙送りモータ22、用紙検出センサ(本発明の記録材検出手段に該当する)23、ヘッド位置検出センサ(本発明のヘッド位置検出手段に該当する)24、用紙搬送検出センサ25を備えている。
【0016】
電源制御回路11は、電源装置30からの電源供給を制御する回路である。記録装置1の起動時、電源制御回路11は制御ユニット10内の各部に電源を供給する。また、電源制御回路11は、MCU16の指示に従って、サーマルヘッド21への電源供給を制御する。さらに、電源制御回路11は、電源装置30に異常が生じ、供給電圧に異常があると判定すると、MCU16に異常通知信号を出力する。
【0017】
通信インターフェース部12は、ホスト装置(不図示)とのインターフェースとして機能し、ホスト装置から送出される印字データや各種印刷制御データを入力する。またMCU16から送出される各種応答コマンドをホスト装置に転送する。
【0018】
MCU16は、ROM13に格納されたプログラムに従って、記録装置1の全体を制御する。具体的には、通信インターフェース部12から入力される画像データ、各種印刷制御データを受け取って、メカユニット20の動作を制御しつつ印刷を実行する。
【0019】
RAM14は、SRAM等によって構成され、MCU16の制御に必要な各種データや印字すべきデータを一時的に記憶する。EEPROM15は、不揮発性のメモリであって、印刷制御に必要な各種データを格納している。このEEPROM15に格納されたデータは、電源がオフされても消えることがなく、電源がオンされると、MCU16により読み出されて、RAM14の所定領域に書き込まれる。
【0020】
制御ユニット10は、これらの他にMCU16の制御に従って、サーマルヘッド21を駆動制御するサーマルヘッド駆動回路17、用紙送りモータ22を駆動するモータ駆動回路18と、用紙カット装置31の用紙カット用モータ32を駆動するモータ駆動回路19とを備えている。
【0021】
図2に、サーマルヘッド21と、サーマルヘッド駆動回路17との詳細な構成を示す。サーマルヘッド駆動回路17は、図2に示すようにシフトレジスタ40と、ラッチ回路41と、ドライブ回路42とを有している。また、サーマルヘッド21は、図2に示すように多数の発熱素子50をライン状に並べた構成を備えている。
【0022】
サーマルヘッド21は、ドライブ回路42の駆動によって発熱素子50に電流が流れ、発熱素子50が熱せられる。このような状態のサーマルヘッドを感熱用紙に押し付けることで、感熱用紙に所望の画像を形成することができる。
【0023】
シフトレジスタ40は、MCU16から供給されるクロック信号(図2に示すクロック入力)に同期して、記録するデータ(以下、記録データと呼ぶ)(図2に示すデータ入力)を1ドットずつ入力する。シフトレジスタ40に1ライン分の記録データが蓄積され、MCU16から供給されるラッチ信号がオンになると、ラッチ回路41はこの1ライン分の記録データを取り込んで格納する。シフトレジスタ40からラッチ回路41には、1ライン分の記録データがパラレルで出力される。
【0024】
ドライブ回路42は、MCU16から供給されるストローブ信号により選択的に駆動されて、ラッチ回路41内の記録データを取り込み、この記録データに従って発熱素子50を加熱する。すなわち、ラッチ回路41から取り込んだ記録データが1(すなわちデータあり)のときに、該当する発熱素子50に電流が流れて発熱する。また、ストローブ信号がオフ状態、又はラッチ回路41の記録データが0(すなわち、データ無し)のときには電流が流れず、発熱素子50は発熱しない。
【0025】
図1に戻って、メカユニット20内の用紙送りモータ22は、印刷動作中に感熱用紙を印刷位置まで搬送し、印刷後の感熱用紙を排出口まで搬送するためのモータである。
用紙検出センサ23は、印刷位置であるサーマルヘッド21の押し付け位置に、感熱用紙が搬送されているか否かを検出するセンサである。
ヘッド位置検出センサ24は、サーマルヘッド21がプラテンローラに接触しているか、離れているかを検出するもので、例えば、マイクロスイッチによって構成されている。
用紙搬送検出センサ25は、サーマルヘッド21の押し付け位置まで感熱用紙を搬送する搬送経路上に設けられ、感熱用紙が搬送経路上を搬送されているか否かを検出する。
【0026】
また、モータ駆動回路19は、用紙カット装置31の用紙カット用モータ32を駆動制御する回路である。用紙カット装置31は、固定刃及び可動刃を備え、用紙カット用モータ32の駆動によって可動刃を可動することで印刷後の感熱用紙を所定サイズにカットする。
【0027】
次に、図3に示すフローチャートを参照しながら記録装置1の一連の処理手順を説明する。
記録装置1に電源が投入されると(ステップS1)、MCU16は、サーマルヘッド駆動回路17を初期化する(ステップS2)。例えば、空データ(NULLデータ)をサーマルヘッド駆動回路17に送信して、シフトレジスタ40、ラッチ回路41を初期化する。
【0028】
次に、画像データをホスト装置(不図示)から受信すると(ステップS3)、MCU16は、受信したデータをRAM14に一旦格納する。MCU16は、サーマルヘッド駆動回路17の状態を判定し、データの転送が可能であると判定すると、クロック信号に同期させて記録データを1ドットずつシフトレジスタ40に出力する。シフトレジスタ40に1ライン分の記録データが格納され、MCU16によってラッチ信号がオンになると、ラッチ回路40は、シフトレジスタ40の記録データを取り込み、格納する。ドライブ回路42は、MCU16から供給されるストローブ信号により選択的に駆動されて、ラッチ回路41内の記録データを取り込み、この記録データに従って発熱素子50を加熱する。これにより、サーマルヘッド21と、プラテンローラとのニップ部に搬送された感熱用紙に、所望の画像が印字される(ステップS4)。記録データが感熱用紙に印字されると、MCU16は、ラッチ回路41を初期化する(ステップS5)なお、ステップS3、4、5の詳細については、後述する。
【0029】
印字が終了した感熱用紙は、用紙送りモータ22の駆動によって用紙カット装置31のカット位置に搬送され(ステップS6)、所望サイズにカット(ステップS7)された感熱用紙が排出口から排出される。また、MCU16は、モータ駆動回路18を制御して、次の感熱用紙がサーマルヘッド21とプラテンローラとのニップ部に搬送されるように制御する(ステップS8)。
【0030】
本実施例は、ラッチ回路41に格納した1ライン分の記録データの印字が終了するごとに、ラッチ回路41の初期化を行う。ラッチ回路41に保持した画像データを消去することで、ノイズ等による発熱素子への不用意な電力供給を防止し、サーマルヘッド21の損傷を防ぐことができる。
【0031】
ラッチ回路の初期化方法は、MCU16がラッチ回路41に、1ライン分のNULLデータを書き込むことで行う。NULLデータの書き込みによってラッチ回路41を初期化するので、特別な装置を設けることなく、簡単に初期化することができる。
【0032】
図4に示すフローチャートを参照しながら上述したステップS3、4、5の詳細を説明する。
まず、MCU16はサーマルヘッド駆動回路17に出力する記録データ数をカウントするカウンタの値を初期化する(ステップS11)。次に、MCU16は、サーマルヘッド駆動回路17の状態を判定し、記録データをサーマルヘッド駆動回路17に転送可能であると判定すると(ステップS12/YES)、記録データの転送を開始する(ステップS13)。
MCU16は、カウンタのカウント値を参照して、シフトレジスタ40の1ライン分の記録データの転送完了を判定する。1ライン分の記録データの転送が完了したと判定すると(ステップS14)、記録データに引き続き1ライン分のNULLデータをサーマルヘッド駆動回路17に出力する(ステップS15)。その後、ラッチ回路41に供給されるラッチ信号をオンすることで、NULLデータが、シフトレジスタ40からラッチ回路41に取り込まれ、ラッチ回路41の初期化が行われる。
【0033】
なお、図4に示すフローチャートでは、1ライン分の記録データをサーマルヘッド駆動回路17に送出すると、これに続いてラッチ回路41の初期化を行っている。これ以外の初期化タイミングとして、図3に示すフローチャートの用紙送り(ステップS3)、カット(ステップS4)、用紙搬送(ステップS5)のいずれかのステップが完了した後に、ラッチ回路41の初期化を行ってもよい。
ステップS3の用紙送りのステップでは、モータ駆動回路18によって用紙送りモータ22を所定ステップ駆動した後で、ラッチ回路41の初期化を行う。
また、ステップS4の用紙カットのステップでは、モータ駆動回路19によって用紙カット用モータを所定ステップ駆動した後で、ラッチ回路41の初期化を行う。
また、ステップS5の用紙搬送のステップでも、用紙送りモータ22を所定ステップ駆動した後で、ラッチ回路41の初期化を行う。
【0034】
図5に示すフローチャートを参照しながら、MCU16が初期化を行うタイミングを判定するフローを説明する。
MCU16は、まず、サーマルヘッド駆動回路17の状態を確認する。MCU16からサーマルヘド駆動回路17に記録データを転送して、サーマルヘッド駆動回路17で処理を行っている場合(ステップS21/YES)、サーマルヘッド21を駆動して記録データを印字している場合には(ステップS22)、ラッチ回路41の初期化は行わない。また、MCU16は、記録装置1の上位装置(例えば、PC)から受信し、サーマルヘッド駆動回路17に未転送の画像データがRAM14に格納されている場合にも(ステップS23)ラッチ回路41の初期化は行わない。また、サーマルヘッド駆動回路17が転送した記録データの処理中ではなかった場合(ステップS21/NO)、印字中ではなった場合(ステップS22/NO)、サーマルヘッド駆動回路17に未転送の画像データがRAM14に格納されていなかった場合(ステップS23/NO)、MCU16は、初期化のタイミングと判定し、1ライン分のNULLデータをサーマルヘッド駆動回路17に送出して、ラッチ回路41の初期化を行う(ステップS24)。
【0035】
また、上述したタイミング以外に、次の画像データを入力するまでの待機時、ヘッド位置検出センサ24でサーマルヘッド21のヘッドアップを検出した時、用紙検出センサ23によって画像形成位置に用紙が搬送されていないことを検出した時、電源制御回路11によって、電源装置30の異常を検出した時などに、MCU16はラッチ回路41の初期化を行うこともできる。
【0036】
図6に示すフローチャートを参照しながらMCU16の処理手順について説明する。MCU16は、ヘッド位置検出センサ24でサーマルヘッド21のヘッドアップを検出すると(ステップS41/YES)、ラッチ回路41の初期化を行う(ステップS44)。また、用紙検出センサ23から印字位置に用紙が無いことを示す用紙無し信号が出力されると(ステップS42/YES)、ラッチ回路41の初期化を行う(ステップS44)。さらに、電源制御回路11から電源装置30の供給電圧に異常があることを通知する通知信号が入力されると(ステップS43/YES)、ラッチ回路41の初期化を行う(ステップS44)。
【0037】
上述した実施例は本発明の好適な実施例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】記録装置の構成を示す構成図である。
【図2】サーマルヘッドと、サーマルヘッド駆動回路の構成を示す図である。
【図3】記録装置の記録手順を示すフローチャートである。
【図4】記録データを初期化する手順を示すフローチャートである。
【図5】記録データを初期化するタイミングを示すフローチャートである。
【図6】記録データを初期化するタイミングを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 記録装置
10 制御ユニット
11 電源制御回路
12 通信インターフェース部
13 ROM
14 RAM
15 EEPROM
16 MCU
17 サーマルヘッド駆動回路
18、19 モータ駆動回路
20 メカユニット
21 サーマルヘッド
22 用紙送りモータ
23 用紙検出センサ
24 ヘッド位置検出センサ
25 用紙搬送検出センサ
30 電源装置
31 用紙カッタ装置
32 用紙カット用モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライン状に配列された多数の発熱素子を有する記録ヘッドと、
1ライン分の画像データを格納するラッチ回路と、
前記1ライン分の画像データに応じて、前記発熱素子を選択的に駆動するドライブ回路と、
前記ラッチ回路に保持した前記1ライン分の画像データの記録材への書き込みが終了すると、前記ラッチ回路を初期化する制御手段と、
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ラッチ回路に、1ライン分の空データを書き込んで初期化することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、書き込みの終了した前記記録材を搬送する際に、前記ラッチ回路を初期化することを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御手段は、書き込みの終了した前記記録材を所定サイズにカットする際に、前記ラッチ回路を初期化することを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項5】
前記制御手段は、書き込みが終了し、次の画像を記録する記録材を搬送する際に、前記ラッチ回路を初期化することを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、次の画像データを入力するまでの待機時に、前記ラッチ回路の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項7】
前記記録ヘッドの非記録時のヘッドアップ状態と、記録時のヘッドダウン状態とを検出するヘッド位置検出手段を有し、
前記制御手段は、前記ヘッド位置検出手段により前記ヘッドアップ状態を検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項8】
前記記録ヘッドの記録位置に、前記記録材が搬送されているか否かを検出する記録材検出手段を有し、
前記制御手段は、前記記録材検出手段により前記記録位置に前記記録材が搬送されていないことを検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項9】
前記発熱素子に供給される電圧の異常を検出する異常検出手段を有し、
前記制御手段は、前記異常検出手段により前記電圧の異常を検出すると、前記ラッチ回路の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
【請求項10】
1ライン分の画像データを記憶手段に格納するステップと、
前記1ライン分の画像データに応じて、記録ヘッドの発熱素子を選択的に駆動するステップと、
前記記憶手段に格納した前記1ライン分の画像データの記録材への書き込みが終了すると、前記記憶手段を初期化するステップと、
を有することを特徴とする記録装置の保護方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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