説明

設備制御システム、設備制御装置、設備制御方法および設備制御プログラム

【課題】好適に家電機器等の設備を制御できる設備制御システム、設備制御装置、設備制御方法および設備制御プログラムを提供する。
【解決手段】まず、制御ルール設定手段が、制御ルール処理を実行することで、ユーザに家電機器の制御ルールを設定するためのインターフェースを提供する(ステップS1)。次に、制御ルール実行手段が、制御ルール設定手段から取得した制御ルールに基づいた制御を実行するための制御ルール実行処理を実行する(ステップS2)。そして、家電機器の動作を制御するアクチュエータが、制御ルール実行手段から制御方法を取得し、家電機器を制御するための家電機器制御処理を実行する(ステップS3)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば家電機器等の設備を監視・制御するための設備制御システム、設備制御装置、設備制御方法および設備制御プログラムに関する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
設備制御システムとは、例えば住宅内に設置された家電機器にセンサノードとアクチュエータノードとを接続したシステムである。センサノードには、温度や湿度などの環境情報の値を取得するセンサが搭載される。そして、設備制御システムは、センサにより取得した環境情報の値と、ユーザが設定した制御ルールと、に基づき家電機器の制御方法を決定する。また、アクチュエータノードには、家電機器を制御するためのアクチュエータが搭載される。そして、設備制御システムは、センサノードにより決定された制御方法に基づき、アクチュエータを使用して家電機器を制御する。このように、設備制御システムとは、家電機器等の設備を自動制御するためのシステムである。
【0003】
設備制御システムに用いられるセンサノードやアクチュエータノードには、特定の識別子が付されている。センサノードに搭載されるセンサや、アクチュエータノードに搭載されるアクチュエータは、それぞれの識別子から一意に特定することができるようになっている。これらの識別子は、センサから環境情報の値を取得し、アクチュエータを用いて家電機器を制御するために制御ルール中に記述される。
【0004】
制御ルールは、例えば、センサノード識別子、条件、アクチュエータノード識別子、制御方法の4つから構成される。設備制御システムは、センサノード識別子に対応するセンサから取得される環境情報の値が条件を満たしたときに、アクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータが制御方法に対応した制御を実行することで家電機器を制御する。
【0005】
従来では、設備制御システムを使用するユーザが、制御ルールを手動で記述し、システムに登録するため、制御ルール中の識別子を間違える可能性があった。従って、システムに登録された制御ルール中の識別子と、実際に設置されているセンサノードやアクチュエータノードの識別子が不一致になることがあり、ユーザが意図した家電制御が行われない可能性があった。
【0006】
そこで、特許文献1では、センサノードやアクチュエータノードからシステムにセンサノード識別子やアクチュエータノード識別子を送信することで、現在接続中のセンサノード識別子やアクチュエータノード識別子をシステムに自動で登録・更新する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008‐141599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の方法によれば、制御ルール中のセンサノード識別子とアクチュエータノード識別子を設定する手間と時間を削減し、かつ間違いなく記述することはできるが、条件と制御方法についてはユーザが手動で設定する必要があり、設定されたセンサノード識別子に対して設定できない条件を記述するなどの誤りが起こる可能性があった。
【0009】
例えば、センサノード識別子に対応するセンサが人感センサであるのに、条件として「温度が所定値以下なら」と設定する等の可能性があり、ユーザが意図した家電制御が行われない場合があった。また、設定されたアクチュエータノード識別子に対して、設定できない制御方法を設定する可能性があった。例えば、アクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータが、電源オンと電源オフが実行できるリレーであるのに、制御方法として「温度を下げる」と設定する可能性があり、ユーザが意図した家電制御が行われない場合があった。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてされたものであり、好適に家電機器等の設備を制御できる設備制御システム、設備制御装置、設備制御方法および設備制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る設備制御システムは、
設備を制御するための設備制御システムであって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードと、
前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードと、
前記センサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記アクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備え、
前記アクチュエータは、前記制御ルール実行手段から通知された前記制御方法に基づいて前記設備を動作させる
ことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る設備制御装置は、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る設備制御方法は、
設備を制御するための設備制御方法であって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択ステップと、
前記対象選択ステップにおいてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定ステップと、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る設備制御プログラムは、
コンピュータを、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段、
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、家電機器等の設備の制御を好適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施の形態の設備制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】センサノード情報DBの構成とデータの一例を示す図である。
【図3】アクチュエータノード情報DBの構成とデータの一例を示す図である。
【図4】設定可能条件管理DBの構成とデータの一例を示す図である。
【図5】対象選択手段が生成する画面の一例を示す図である。
【図6】条件・制御方法設定手段が生成する画面の一例を示す図である。
【図7】設備制御システムの全体の処理例を示すフローチャートである。
【図8】制御ルール設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】制御ルール実行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】家電機器制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態の設備制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図12】状況確認手段が生成する画面の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の状況確認処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1の実施の形態]
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
[第1の実施の形態の構成の説明]
図1に示すように、本発明における第1の実施の形態の設備制御システム1は、制御ルール設定手段11と、センサノード12と、アクチュエータノード13と、制御ルール実行手段15と、から構成される。そして、アクチュエータノード13には、制御対象の家電機器14が接続される。
【0019】
図1では、センサノード12は1つであるが、センサノード12により取得する環境情報の数に応じて複数設けられていてもよい。また、図1では、アクチュエータノード13は1つであるが、アクチュエータノード13により制御する家電機器14の数に応じて複数設けられていてもよい。
【0020】
センサノード12は、センサノード情報DB121と、センサ122と、から構成される。
【0021】
センサノード情報DB121は、センサノード12に対して一意なセンサノード識別子とセンサノード12に搭載されるセンサ122が取得可能な環境情報の種類と、を対応付けて記憶する。センサノード情報DB121は、これらの情報をセンサノード12の製造時などに予め記憶したハードディスクやフラッシュメモリから構成されればよい。
【0022】
センサノード情報DB121は、図2に示すように、センサノード識別子T21と、環境情報の種類T22と、を対応付けて記憶する。図2に示すように、センサノード識別子「0x0001」で特定されるセンサノード12において取得可能な環境情報の種類は「温度」である。
【0023】
センサ122は、予め定められたエリアにおける環境情報の値を取得する。センサ122は、一般的な温度センサ、湿度センサなどを用いればよい。センサ122は、制御対象の家電機器14と同一のエリアに設置される。センサ122によって取得された環境情報の値は、制御ルール実行手段15に通知される。
【0024】
アクチュエータノード13は、アクチュエータノード情報DB131と、アクチュエータ132と、から構成される。
【0025】
アクチュエータノード情報DB131は、アクチュエータノード13に対して一意なアクチュエータノード識別子と、アクチュエータ132に設定可能な制御方法と、を対応づけて記憶する。アクチュエータノード情報DB131は、これらの情報をアクチュエータノード13の製造時などに予め記憶したハードディスクやフラッシュメモリから構成されればよい。
【0026】
アクチュエータノード情報DB131は、図3に示すように、アクチュエータノード識別子T31と、制御方法T32と、を対応付けて記憶する。図3に示すように、アクチュエータノード識別子「0x0011」で特定されるアクチュエータノード13において設定可能な制御方法は「電源オン」、「電源オフ」、「温度を下げる」、「温度を上げる」である。
【0027】
アクチュエータ132は、制御ルール実行手段15から取得した制御方法に基づいて家電機器14を制御する。アクチュエータ132は、一般的なリレーやリモコン(リモートコントローラ)などを用いればよい。
【0028】
家電機器14は、アクチュエータノード13(アクチュエータ132)により制御される機器であり、テレビやエアコン(エアコンディショナー)などの家電機器や、工業用機械や、コンピュータなど、センサノード12の検出結果に基づいて動作を制御する対象の機器であればよい。
【0029】
制御ルール設定手段11は、家電機器14の制御するための制御ルールを設定するための手段であり、例えばCPU、記憶装置、表示装置などを備えるコンピュータから構成される。
【0030】
制御ルール設定手段11は、対象選択手段111と、条件・制御方法設定手段112と、設定可能条件管理DB113と、から構成される。なお、制御ルール設定手段11が備えるCPUが記憶装置に記憶されるプログラムを読み込むことで、対象選択手段111、条件・制御方法設定手段112として機能する。
【0031】
対象選択手段111は、センサノード情報DB121からセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得する。また、対象選択手段111は、アクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子を取得する。対象選択手段111は、取得したこれらの情報に基づいて、ユーザがセンサノード識別子と環境情報の種類とアクチュエータノード識別子とを選択するためのインターフェースを提供する。そして、対象選択手段111は、このインターフェースにおいて、選択された内容を条件・制御方法設定手段112に通知する。
【0032】
ここで、対象選択手段111が提供するインターフェースの一例について説明する。対象選択手段111は、例えばインターフェースとして、例えば図5に示すような画面を制御ルール設定手段11が備える表示装置に表示する。
【0033】
対象選択手段111は、図5に示すように、センサノードリストG11と、アクチュエータノードリストG12と、対象選択ボタンG13と、から構成される画面を表示する。
【0034】
センサノードリストG11は、設備制御システム1における、センサノード12の一覧を示す項目である。センサノードリストG11は、センサノード接続端子G111と、センサノード識別子G112と、環境情報の種類G113と、を含む。
【0035】
センサノード接続端子G111は、センサノード12が制御ルール設定手段11に接続するために使用しているセンサノード接続端子を示す項目である。センサノード接続端子とは、制御ルール設定手段11がセンサノード12接続するために備えている複数の端子のうち、接続に使用している端子の番号である。
【0036】
センサノード識別子G112は、センサノード情報DB121から取得したセンサノード12を識別するための識別子を示す項目である。
【0037】
環境情報の種類G113は、センサノード情報DB121から取得した環境情報の種類を示す項目である。
【0038】
アクチュエータノードリストG12は、設備制御システム1におけるアクチュエータノード12の一覧を示す項目である。アクチュエータノードリストG12は、アクチュエータノード接続端子G121と、アクチュエータノード識別子G122と、を含む。
【0039】
アクチュエータノード接続端子G121は、アクチュエータノード13が制御ルール設定手段11に接続するために使用しているアクチュエータノード接続端子を示す項目である。アクチュエータノード接続端子とは、制御ルール設定手段11がアクチュエータノード13を接続するために備えている複数の端子のうち、接続に使用している端子の番号である。
【0040】
アクチュエータノード識別子G122は、アクチュエータノード情報DB131から取得したアクチュエータノード13を識別するための識別子を示す項目である。
【0041】
対象選択ボタンG13は、選択されたセンサノード12、アクチュエータノード13を確定させるためのボタンであって、このボタンが操作されると、対象選択手段111は、選択された内容を条件・制御方法設定手段112を通知する。
【0042】
図5に示す例では、センサノード接続端子「1」、センサノード識別子「0x0001」、環境情報の種類「湿度」のセンサノード12が選択され、アクチュエータノード接続端子「11」、アクチュエータノード識別子「0x0011」のアクチュエータノード13が選択されている。この状態で対象選択ボタンG13が操作されると、これらの情報が条件・制御方法設定手段112に通知される。なお、図5に示す画面は対象選択手段111が提供するインターフェースの一例であり、センサノード12及びアクチュエータノード13を選択できるインターフェースであれば、その構成は任意でよい。
【0043】
設定可能条件管理DB113は、環境情報の種類と設定可能条件とをあらかじめ記憶するデータベースである。設定可能条件管理DB113は、ハードディスクやフラッシュメモリから構成されればよい。
【0044】
設定可能条件管理DB113は、図4に示すように、環境情報の種類T11と、環境情報の種類に対応した設定可能条件を記憶する設定可能条件T12と、から構成される。
【0045】
設定可能条件T12は、制御ルール中の条件を作成するための条件文を記憶する条件文T121と、条件に追加情報としてパラメータが必要かどうかを示すパラメータの有無T122と、から構成される。
【0046】
図4に示す例では、環境情報の種類として、「温度」、「湿度」、「人感」がある。「温度」に対応する条件文として「温度が(パラメータ)と一致したら」、「温度が(パラメータ)以上なら」、「温度が(パラメータ)以下なら」がある。「湿度」に対応する条件文として「湿度が(パラメータ)と一致したら」、「湿度が(パラメータ)以上なら」、「湿度が(パラメータ)以下なら」がある。「人感」に対応する条件文として「人感を検出したら」、「人感を検出しなかったら」がある。また、「温度」にはパラメータが必要であり、「人感」にはパラメータが不要となっている。なお、図4に示す例は一例であり、環境情報の種類として、これら以外のものがあってもよいし、条件文としてこれら以外のものがあってもよい。その場合は、予め設定可能条件管理DB113に環境情報の種類や、条件文が登録されていればよい。
【0047】
条件・制御方法設定手段112は、対象選択手段111からセンサノード12とアクチュエータノード13との情報(具体的には、センサノード識別子と環境情報の種類とアクチュエータノード識別子)を取得する。また、条件・制御方法設定手段112は、設定可能条件管理DB113から環境情報の種類に対応する設定可能条件を取得し、アクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータノード情報DB131から設定可能な制御方法を取得する。そして、条件・制御方法設定手段112は、ユーザが条件・制御方法を設定するためのインターフェースを提供する。条件・制御方法設定手段112は、ユーザの入力内容に基づいて制御ルールを作成し、制御ルール実行手段15に制御ルールを通知する。
【0048】
続いて、条件・制御方法設定手段112が提供するインターフェースの一例について説明する。条件・制御方法設定手段112は、例えばインターフェースとして、例えば図6に示すような画面を制御ルール設定手段11が備える表示装置に表示する。図5に示す画面において、対象選択ボタンG13が操作されることで、図6に示す画面が表示される。
【0049】
図6に示すように、条件・制御方法設定手段112は、条件リストG21と、制御方法リストG22と、条件・制御方法の設定ボタンG23と、から構成される画面を表示する。
【0050】
条件リストG21は、ユーザに条件を選択させるための項目であり、条件文G211と、パラメータG212と、を含む。
【0051】
条件文G211は、対象選択手段111において選択された環境情報の種類を取得し、設定可能条件管理DB113から環境情報の種類に対応する設定可能条件を取得し、設定可能条件中の条件文を表示する項目である。
【0052】
パラメータG212は、対象選択手段111から選択された環境情報の種類を取得し、設定可能条件管理DB113から環境情報の種類に対応する設定可能条件を取得し、設定可能条件中のパラメータの有無が「有」であった場合に、ユーザにパラメータを入力させるための項目である。
【0053】
制御方法リストG22は、ユーザに制御方法を選択させるための項目であり、制御方法G221を含む。
【0054】
制御方法G221は、対象選択手段111において選択されたアクチュエータノード識別子を取得し、アクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータノード情報DB131から制御方法を取得し、制御方法を表示するための項目である。
【0055】
条件・制御方法設定ボタンG23は、選択された条件文、パラメータ、制御方法を確定させるためのボタンであって、このボタンが操作されると、条件・制御方法設定手段112は、選択された条件文とパラメータから条件を作成し、センサノード識別子と条件とアクチュエータノード識別子と制御方法とから制御ルールを作成し、制御ルール実行手段15に制御ルールを通知する。
【0056】
図6に示す例では、条件文「温度が(パラメータ)以下なら」、パラメータ「20」、制御方法「電源オン」が選択されている。この状態で条件・制御方法設定ボタンG23が操作されると、これらの選択内容に基づいて制御ルールが作成され、作成された制御ルールが制御ルール実行手段15に通知される。
【0057】
制御ルール実行手段15は、制御ルール設定手段11から制御ルールを取得し、センサ122から環境情報の値を取得し、環境情報の値が制御ルール中の条件を満たしていれば、アクチュエータ132に制御ルール中の制御方法を通知するための手段であり、例えばCPUを備えるコンピュータから構成される。なお、制御ルール実行手段15は、物理的には制御ルール設定手段11と一体に構成されていてもよい。即ち、制御ルール設定手段11と、制御ルール実行手段15と、により、設備の動作を制御する設備制御装置を構成可能である。
【0058】
[第1の実施の形態の動作の説明]
次に、本発明の第1の実施の形態の設備制御システム1の全体動作を説明する。図7は、第1の実施の形態の設備制御システム1(設備制御処理)の全体動作を示すフローチャートである。
【0059】
図7に示すように、まず、制御ルール設定手段11が、制御ルール処理を実行する(ステップS1)。制御ルール設定処理では、制御ルール設定手段11が、センサノード12からセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得する。また、アクチュエータノード13からアクチュエータノード識別子と制御方法とを取得する。そして、ユーザに制御ルールを設定させるインターフェースを提供する。さらに、ユーザからの入力内容に基づいて、制御ルール実行手段15に制御ルールを通知する。
【0060】
次に、制御ルール実行手段15が、制御ルール設定手段11から取得した制御ルールに基づいた制御を実行するための制御ルール実行処理を実行する(ステップS2)。制御ルール実行処理では、制御ルール実行手段15が、センサ122から環境情報の値を取得し、環境情報の値が制御ルール中の条件を満たしていれば、アクチュエータ132に制御ルール中の制御方法を通知する。
【0061】
次に、アクチュエータ132は、制御ルール実行手段15から制御方法を取得し、家電機器14を制御するための家電機器制御処理を実行する(ステップS3)。
【0062】
続いて、図8から図10のフローチャートを参照して、図7に示したステップS1からステップS3のさらに詳細な処理の流れを説明する。
【0063】
図8は、図7のステップS1の制御ルール設定処理の詳細を示すフローチャートである。図8に示すように、制御ルール設定処理では、まず、対象選択手段111がセンサノード情報DB121からセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得し、アクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子を取得する(ステップS101)。
【0064】
次に、対象選択手段111は、ステップS101で取得したセンサノード12とアクチュエータ13との情報をリスト表示する(ステップS102)。具体的には、図5に示すように、ステップS101で取得したセンサノード識別子と環境情報の種類とアクチュエータノード識別子に加えて、センサノード12が接続されるセンサノード接続端子と、アクチュエータノード13が接続されるアクチュエータノード接続端子と、を表示する。
【0065】
図5は、センサノード接続端子「1」には、センサノード識別子「0x001」、環境情報の種類「温度」のセンサノード12(温度センサを備えるセンサノード)が接続されており、センサノード接続端子「2」には、センサノード識別子「0x002」、環境情報の種類「人感」のセンサノード12(人感センサを備えるセンサノード)が接続されており、センサノード接続端子「3」には、センサノード識別子「0x003」、環境情報の種類「湿度」のセンサノード12(湿度センサを備えるセンサノード)が接続されている例を示している。また、アクチュエータノード接続端子「11」には、アクチュエータノード識別子「0x011」のアクチュエータノード13が接続されており、アクチュエータノード接続端子「12」には、アクチュエータノード識別子「0x012」のアクチュエータノード13が接続されている例を示している。
【0066】
次に、対象選択手段111は、ユーザにより設定対象のセンサノード12とアクチュエータノード13が選択されたか否かを判別する(ステップS103)。具体的には、図5に示す画面において、センサノード12とアクチュエータノード13が選択されて、対象選択ボタンG13が操作されたか否かを判別する。なお、対象選択手段111は、設定対象が選択されるまで待機する(ステップS103;No)。
【0067】
設定対象が選択された場合(ステップS103;Yes)、条件・制御方法設定手段112が、設定可能条件管理DB113からステップS103で選択された環境情報の種類に対応する設定可能条件を取得し、さらにステップS103で選択されたアクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータノード情報DB131から制御方法を取得する(ステップS104)。
【0068】
ここでは、例えば、条件・制御方法設定手段112が、図4に示す設定可能条件管理DB113から環境情報の種類「温度」に対応する設定可能条件である条件文「温度が(パラメータ)と一致したら」とパラメータの有無「有」と、条件文「温度が(パラメータ)以上なら」とパラメータの有無「有」と、条件文「温度が(パラメータ)以下なら」とパラメータの有無「有」と、を取得する。さらに、図3に示すアクチュエータノード情報DB131から制御方法である「電源オン」と「電源オフ」と「温度を下げる」と「温度を上げる」とを取得する。
【0069】
次に、制御方法設定手段112は、ステップS104で取得した設定可能条件・制御方法を表示する(ステップS105)。
【0070】
ここでは、制御方法設定手段112は、図6に示すように設定可能条件である条件文「温度が(パラメータ)と一致したら」とパラメータの有無「有」と、条件文「温度が(パラメータ)以上なら」とパラメータの有無「有」と、条件文「温度が(パラメータ)以下なら」とパラメータの有無「有」と、に対応した条件リストG21を表示し、さらに制御方法である「電源オン」と「電源オフ」と「温度を下げる」と「温度を上げる」とに対応した制御方法リストG22を表示する。
【0071】
次に、制御方法設定手段112は、ユーザにより条件と制御方法が選択されたか否かを判別する(ステップS106)。具体的には、図6に示す画面において、条件と制御方法が選択または入力されて、条件・制御方法設定ボタンG23が操作されたか否かを判別する。なお、制御方法設定手段112は、条件と制御方法が選択されるまで待機する(ステップS106;No)。
【0072】
条件と制御方法が選択された場合(ステップS106;Yes)、制御方法設定手段112は、選択された条件と制御方法に基づいて制御ルールを作成する(ステップS107)。例えば、図6に示すように条件と制御方法が選択された場合、条件文「温度が(パラメータ)以下なら」制御方法「電源オン」を設定し、さらにパラメータ「20」から、「温度が20以下なら」、「電源オン」という制御ルールを作成する。さらに、条件・制御方法設定手段112は、ステップS103で選択されたセンサノード識別子とアクチュエータノード識別子とに基づいて、「センサノード識別子:0x0001,条件:温度が20以下なら,アクチュエータノード識別子:0x0011,制御方法:電源オン」を作成する。
【0073】
次に、条件・制御方法設定手段112は、ステップS107で作成された制御ルールを制御ルール実行手段15へ通知する(ステップS108)。
【0074】
ここでは、条件・制御方法設定手段112は、「センサノード識別子:0x0001,条件:温度が20以下なら,アクチュエータノード識別子:0x0011,制御方法:電源オン」という制御ルールを制御ルール実行手段15へ通知する。
【0075】
以上のように、ユーザが家電機器14の制御ルールを設定する際には、対象選択手段111がセンサノード情報DB121及びアクチュエータノード情報DB131を参照して、図5に示すように、設定可能なセンサノードリストG11及びアクチュエータノードリストG12が表示されることにより、設定対象を選択することができる。また、設定対象が選択された後には、条件・制御方法設定手段112が、選択された設定対象と、設定可能条件管理DB113と、に基づいて、図6に示すように、条件と制御方法を選択、入力できる画面が表示されることにより、ユーザは間違いなく容易に家電機器14の制御ルールを設定することができる。
【0076】
図9は、図7のステップS2の制御ルール実行処理の詳細を示すフローチャートである。図9に示すように、制御ルール実行処理では、まず、制御ルール実行手段15が、条件・制御方法設定手段112からステップS1の制御ルール設定処理で作成された制御ルールを取得する(ステップS201)。
【0077】
ここでは、制御ルール実行手段15は、制御方法設定手段112から「センサノード識別子:0x0001,条件:温度が20以下なら,アクチュエータノード識別子:0x0011,制御方法:電源オン」という制御ルールを取得したものとする。
【0078】
次に、制御ルール実行手段15は、ステップS201で取得した制御ルールからセンサノード識別子を取得する(ステップS202)。
【0079】
ここでは、制御ルール実行手段15は、制御ルールからセンサノード識別子「0x0001」を取得する。
【0080】
次に、制御ルール実行手段15は、ステップS202で取得したセンサノード識別子に対応するセンサから環境情報の値を取得する(ステップS203)。
【0081】
ここでは、制御ルール実行手段15は、センサノード識別子「0x0001」に対応するセンサから環境情報の値「20」を取得する。
【0082】
次に、制御ルール実行手段15は、ステップ201で取得した制御ルールから条件を取得する(ステップS204)。
【0083】
ここでは、制御ルール実行手段15は、制御ルールから条件「温度が20以下なら」を取得する。
【0084】
次に、制御ルール実行手段15は、ステップS203で取得した環境情報の値がステップS204で取得した条件を満たしているか否かを判別する(ステップS205)。条件を満たしていなければ(ステップS205;No)、処理を終了する。
【0085】
一方、条件を満たしていれば(ステップS205;Yes)、制御ルール実行手段15は、ステップS201で取得した制御ルールからアクチュエータノード識別子を取得する(ステップS206)。
【0086】
ここでは、制御ルール実行手段15は、制御ルールからアクチュエータノード識別子「0x0011」を取得する。
【0087】
次に、制御ルール実行手段15は、ステップS201で取得した制御ルールから制御方法を取得する(ステップS207)。
【0088】
ここでは、制御ルール実行手段15は、制御ルールから制御方法「電源オン」を取得する。
【0089】
そして、制御ルール実行手段15は、ステップS206で取得したアクチュエータノード識別子に対応するアクチュエータ132に、ステップS207で取得した制御方法を通知する(ステップS208)。
【0090】
ここでは、制御ルール実行手段15は、アクチュエータノード識別子「0x0011」に対応するアクチュエータ132に、制御方法「電源オン」を通知する。
【0091】
以上のような制御ルール実行処理を実行することで、適切なアクチュエータ132に対して、ユーザが設定した制御方法を通知することができる。
【0092】
図10は、図7のステップS3の家電機器制御処理の詳細を示すフローチャートである。以下の家電機器制御処理は、アクチュエータが備える制御部(例えば家電機器制御処理のプログラムを読み込んだCPUなど)が実行するものとする。
【0093】
図10に示すように、家電機器制御処理では、まず、アクチュエータ132が、制御ルール実行手段15から制御方法を受信したか否かを判別する(ステップS301)。制御方法を受信していなければ(ステップS301;No)、処理を終了する。
【0094】
制御方法を受信してれば(ステップS301;Yes)、アクチュエータ132は、制御ルール実行手段15から受信した制御方法を取得する(ステップS302)。ここでは、アクチュエータ132は、制御方法「電源オン」を取得する。
【0095】
次に、アクチュエータ132は、ステップS302で取得した制御方法に従い家電機器14を制御する(ステップS303)。
【0096】
ここでは、アクチュエータ132が制御方法「電源オン」に従い、家電機器14(ここでは例えばエアコン)を電源オンにする。
【0097】
以上のような家電機器制御処理を実行することで、ユーザが設定した制御方法で家電機器14を動作させることができる。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態の設備制御システム1によれば、条件・制御方法設定手段112が、対象選択手段111で選択されたセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得し、設定可能条件管理DB113から環境情報の種類に対応した設定可能条件を取得する。そして、ユーザに設定可能条件の中から条件を設定させる。従って、制御ルール中に設定されたセンサノード識別子に対して、間違いのない条件を設定できる。
【0099】
また、条件・制御方法設定手段112が、対象選択手段111において選択されたアクチュエータノード識別子を取得し、アクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子に対応した設定可能な制御方法を取得する。さらに、ユーザに設定可能な制御方法の中から制御方法を設定させる。従って、制御ルール中に設定されたアクチュエータノード識別子に対して、間違いのない制御方法を設定できる。
【0100】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0101】
[第2の実施の形態の構成の説明]
図11は本発明の第2の実施の形態の設備制御システム101の構成を示すブロック図である。第2の実施の形態の設備制御システム101は、状況確認手段16が追加されている点が、図1に示した第1の実施の形態の設備制御システム1と相違している。
【0102】
状況確認手段16は、センサノード12及びアクチュエータノード13の状況を取得するための手段であり、センサノード12及びアクチュエータノード13に接続される。状況確認手段16は、例えばCPUや表示装置などを備えるコンピュータから構成される。なお、状況確認手段16は、物理的には制御ルール設定手段11や制御ルール実行手段15と一体に構成されていてもよい。即ち、制御ルール設定手段11と、制御ルール実行手段15と、状況確認手段16と、により、設備の動作を制御する設備制御装置を構成可能である。
【0103】
状況確認手段16は、センサノード情報DB121からセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得し、センサ122から環境情報の値を取得する。また、ら環境情報の値を取得した日時であるセンサノード更新日時を取得する。なお、状況確認手段16は、日時を計時する手段を備える。
【0104】
また、状況確認手段16は、アクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子を取得する。また、状況確認手段16は、アクチュエータノード識別子を取得した日時であるアクチュエータノード更新日時を取得する。
【0105】
状況確認手段16は、ユーザの操作などに応じて、センサノード12及びアクチュエータノード13から取得した情報を状況確認手段16が備える表示装置に表示する。状況確認手段16は、例えば図12に示すような画面を表示する。
【0106】
状況確認手段16は、図12に示すように、センサノードリストG31と、アクチュエータノードリストG32と、から構成される画面を表示する。
【0107】
センサノードリストG31は、設備制御システム1に内包されるセンサノード12の一覧を表示する項目である。センサノードリストG31は、センサノード識別子G311と、環境情報の種類G312と、環境情報の値G313と、センサノード更新日時G314と、を含む。
【0108】
センサノード識別子G311は、センサノード情報DB121から取得したセンサノード識別子を示す項目である。
【0109】
環境情報の種類G312は、センサノード情報DB121から取得した環境情報の種類を示す項目である。
【0110】
環境情報の値G313は、センサ122から取得した環境情報の値を示す項目である。
【0111】
センサノード更新日時G314は、センサノード情報DB121から取得したセンサノード更新日時を示す項目である。
【0112】
アクチュエータノードリストG32は、設備制御システム1に内包されるアクチュエータノード13の一覧を表示する項目である。アクチュエータノードリストG32は、アクチュエータ識別子G321と、アクチュエータノード更新日時G322と、を含む。
【0113】
アクチュエータノード識別子G321は、アクチュエータノード情報DB131から取得したアクチュエータノード識別子を示す項目である。
【0114】
アクチュエータノード更新日時G322は、アクチュエータノード情報DB131から取得したアクチュエータノード更新日時を示す項目である。
【0115】
[第2の実施の形態の動作の説明]
次に本実施の形態の設備制御システム101の動作について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態に加えて図13に示す状況確認処理が追加され、図7に示す設備制御処理と並行して処理が行われる。
【0116】
図13に示すように、まず、状況確認手段16は、センサノード情報DB121からセンサノード識別子と環境情報の種類とを取得する(ステップS401)。
【0117】
ここでは、状況確認手段16は、図2に示すセンサノード情報DB121からセンサノード識別子「0x0001」と環境情報の種類「温度」とを取得したものとする。
【0118】
次に、状況確認手段16は、センサ122から環境情報の値を取得する(ステップS402)。
【0119】
ここでは、状況確認手段16は、センサ122から環境情報の値「20」を取得する。
【0120】
続いて、状況確認手段16は、ステップ402の処理した時間をセンサノード更新日時として取得する(ステップS403)。
【0121】
ここでは、状況確認手段16は、例えば、センサノード更新日時「2010/03/12 10:00:00」を取得する。
【0122】
次に、状況確認手段16は、ステップ401で取得したセンサノード識別子と環境情報の種類と、ステップS402で取得した環境情報の値と、ステップ403で取得したセンサノード更新日時と、表示装置を表示する(ステップS404)。
【0123】
ここでは、状況確認手段16は、図12に示すようにセンサノード識別子「0x0001」と環境情報の種類「温度」と環境情報の値「20」とセンサノード更新日時「2010/03/12 10:00:00」とを表示する。
【0124】
そして、状況確認手段16は、アクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子を取得する。ここでは、状況確認手段16が図3に示すアクチュエータノード情報DB131からアクチュエータノード識別子「0x0011」を取得する(ステップS405)。
【0125】
次に、状況確認手段16は、ステップS405を処理した時間をアクチュエータノード更新日時として取得する(ステップS406)。
【0126】
ここでは、状況確認手段16は、例えば、アクチュエータノード更新日時「2010/03/12 10:00:00」を取得する。
【0127】
次に、状況確認手段16は、ステップS405で取得したアクチュエータノード識別子と、ステップS406で取得したアクチュエータノード更新日時と、を表示装置に表示する(ステップS407)。
【0128】
ここでは、状況確認手段16は、図12に示すように、アクチュエータノード識別子「0x0011」と、アクチュエータノード更新日時「2010/03/12 10:00:00」と、を表示する。
【0129】
そして、状況確認手段16は、一定時間待機した後(ステップS408)、ステップS401の処理へ戻って、ステップS401〜S407の処理を繰り返す。これにより、一定時間毎のセンサノード12及びアクチュエータノード13の状況を表示することができる。
【0130】
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、ユーザが設備制御システム1に内包しているセンサノード12とアクチュエータノード13との状況を容易に確認でき、設備制御システム1に内包されるセンサノード12とアクチュエータノード13との全体把握や、センサノード12とアクチュエータノード13との異常確認をすることができる。
【0131】
なお、上述の実施の形態は一例であって、本発明は種々の応用や変形が可能である。例えば、図1に示した設備制御システム1や図11に示した設備制御システム101の構成は一例であって、これらと同様の機能を奏するものであれば、その物理的構成は任意である。
【0132】
また、上述のコンピュータを上述の設備制御システム1、101として機能させるプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介して配布してもよい。
【0133】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0134】
(付記1)設備を制御するための設備制御システムであって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードと、
前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードと、
前記センサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記アクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備え、
前記アクチュエータは、前記制御ルール実行手段から通知された前記制御方法に基づいて前記設備を動作させる
ことを特徴とする設備制御システム。
【0135】
(付記2)前記センサノードは、当該センサノードが備えるセンサにより検出する環境情報の種類を記憶するセンサノード情報データベースを含み、
前記対象選択手段は、前記センサノードの識別情報として、前記センサノード情報データベースから前記環境情報の種類を取得する
ことを特徴とする付記1に記載の設備制御システム。
【0136】
(付記3)前記アクチュエータノードは、当該アクチュエータが備えるアクチュエータにより実行可能な制御方法を記憶するアクチュエータノード情報データベースを含み、
前記条件制御方法設定手段は、前記アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を前記アクチュエータノード情報データベースから取得する
ことを特徴とする付記1または2に記載の設備制御システム。
【0137】
(付記4)定期的に前記センサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、定期的に前記アクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得し、当該取得した情報を表示するための状況確認手段をさら備える
ことを特徴とする付記1から3のいずれか1に記載に設備制御システム。
【0138】
(付記5)環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備えることを特徴とする設備制御装置。
【0139】
(付記6)設備を制御するための設備制御方法であって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択ステップと、
前記対象選択ステップにおいてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定ステップと、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行ステップと、
を備えることを特徴とする設備制御方法。
【0140】
(付記7)コンピュータを、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段、
として機能させることを特徴とする設備制御プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0141】
本発明は、設備制御システムにおいて、制御ルールを設定する用途に適用できる。
【符号の説明】
【0142】
1、101 設備制御システム
11 制御ルール設定手段
12 センサノード
13 アクチュエータノード
14 家電機器
15 制御ルール実行手段
16 状況確認手段
111 対象選択手段
112 条件と制御方法設定手段
113 設定可能条件管理DB
121 センサノード情報DB
122 センサ
131 アクチュエータノード情報DB
132 アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備を制御するための設備制御システムであって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードと、
前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードと、
前記センサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記アクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備え、
前記アクチュエータは、前記制御ルール実行手段から通知された前記制御方法に基づいて前記設備を動作させる
ことを特徴とする設備制御システム。
【請求項2】
前記センサノードは、当該センサノードが備えるセンサにより検出する環境情報の種類を記憶するセンサノード情報データベースを含み、
前記対象選択手段は、前記センサノードの識別情報として、前記センサノード情報データベースから前記環境情報の種類を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の設備制御システム。
【請求項3】
前記アクチュエータノードは、当該アクチュエータが備えるアクチュエータにより実行可能な制御方法を記憶するアクチュエータノード情報データベースを含み、
前記条件制御方法設定手段は、前記アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を前記アクチュエータノード情報データベースから取得する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の設備制御システム。
【請求項4】
定期的に前記センサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、定期的に前記アクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得し、当該取得した情報を表示するための状況確認手段をさら備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載に設備制御システム。
【請求項5】
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段と、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段と、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段と、
を備えることを特徴とする設備制御装置。
【請求項6】
設備を制御するための設備制御方法であって、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、前記設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択ステップと、
前記対象選択ステップにおいてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定ステップと、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行ステップと、
を備えることを特徴とする設備制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、
環境情報の値を検出するセンサを有する1または複数のセンサノードから当該センサノードの情報を取得するとともに、設備の動作を制御するアクチュエータを有する1または複数のアクチュエータノードから当該アクチュエータノードの情報を取得して、ユーザに前記センサノード及び前記アクチュエータノードを選択させるための第1のインターフェースを提供する対象選択手段、
前記対象選択手段においてユーザにより前記センサノード及び前記アクチュエータノードが選択されたときに、当該センサノードにおいて設定可能な条件及び当該アクチュエータノードにおいて実行可能な制御方法に関する情報を取得して、ユーザに当該条件及び当該制御方法を選択させるための第2のインターフェースを提供し、ユーザによる選択に基づいて前記設備を制御するためのルールである制御ルールを作成する条件制御方法設定手段、
前記制御ルールに定義されるセンサが検出した前記環境情報の値が、前記制御ルールに定義される条件を満たしている場合、前記制御ルールに定義される制御方法を前記制御ルールに定義されるアクチュエータに通知する制御ルール実行手段、
として機能させることを特徴とする設備制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−87986(P2012−87986A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234958(P2010−234958)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成20年度・21年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、エネルギー使用合理化技術戦略的開発、エネルギー有効利用基盤技術先導研究開発、インテリジェントタップを用いた簡易型HEMSの研究開発に係る委託事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】