説明

診断エラーコード

【課題】様々な電子デバイスに適用可能であるが、テレビジョンに関する複数色エラーコード認識システムを容易にするシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】テレビジョンであって、制御システムと、LEDエラー表示システムであって、該制御システムに結合され、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光とエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光とを発するように適合されている、LEDエラー表示システムとを備えている、テレビジョン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記述された実施形態は概して、デバイス障害モード認識に関し、より詳細には、複数色エラーコード認識システムを容易にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景情報)
障害モード認識およびそれに関するサービスは、時間がかかり、苛立ちをはらんでいる。電流障害認識システムは通常、障害コード表示に対して単一の色のLED(緑)を利用する。LEDは、緑を特定の回数明滅させて、障害コードの第1の桁を示す。次に、半秒間の休止の後、緑のLEDは、特定の回数明滅して、コードの第2の桁を表示する。組合された2つの桁は、製品内の障害のあるメカニズムに対応する障害コードを指定する。
【0003】
このプロセスを簡略化するシステムおよび方法を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
本明細書に提供された実施形態は、複数色エラーコード認識システムを容易にするシステムおよび方法に向けられている。本明細書に提供された例としての実施形態は、様々な電子デバイスに適用可能であるが、テレビジョンに関して論議される。一実施形態において、テレビジョンは、マイクロプロセッサベースの制御システムと、1つ以上のLEDインジケータであって、制御システムに結合され、2つ以上の色の光を発することのできる、1つ以上のLEDインジケータとを含む。動作において、制御システムは、デバイスの障害のあるメカニズムを検出し、障害のあるメカニズムに対応するエラーコードを識別し、そして1つ以上のLEDインジケータをエラーコードの第1の桁に対応する第1の色で何度も明滅させ、次にエラーコードの第2の桁に対応する第2の色で何度も明滅させる。
【0005】
代替の実施形態において、1つ以上のLEDインジケータは、2つより多くの色の光を発して、3つ以上の桁を有するエラーコードに対するエラーコード認識システムを容易にすることができる。
【0006】
例としての実施形態の他のシステム、方法、特徴および利点は、以下の図面および詳細な説明を調べると、当業者に明らかであるか、または明らかとなる。
【0007】
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
【0008】
(項目1)
テレビジョンであって、
制御システムと、
LEDエラー表示システムであって、該制御システムに結合され、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光とエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光とを発するように適合されている、LEDエラー表示システムと
を備えている、テレビジョン。
【0009】
(項目2)
上記LEDエラー表示システムは、1つ以上のLEDを含む、上記項目のいずれか一項に記載のテレビジョン。
【0010】
(項目3)
テレビジョンであって、
制御システムと、
該制御システムに結合された1つ以上のLEDであって、該1つ以上のLEDは、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光とエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光とを発するように適合されている、1つ以上のLEDと
を備えている、テレビジョン。
【0011】
(項目4)
エラー表示の方法であって、該方法は、
システムもしくはコンポーネント障害またはエラーを検出するステップと、
該検出された障害またはエラーに対応するエラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光を発するステップと、
該検出された障害またはエラーに対応するエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光を発するステップと
を包含する、方法。
【0012】
(項目5)
上記第1の色の光と上記第2の色の光とを発する上記ステップは、上記エラーコードの上記第1の桁と上記第2の桁とに対応する第1のLEDと第2のLEDとを何回も明滅させることを包含する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0013】
(項目6)
上記第1の色の光と上記第2の色の光とを発する上記ステップは、上記エラーコードの上記第1の桁に対応するLEDの第1の色を何回も明滅させ、次に該エラーコードの上記第2の桁に対応する該LEDの第2の色を何回も明滅させることを包含する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
【0014】
(本開示の摘要)
複数色エラーコード認識システムを容易にするシステムおよび方法。一実施形態において、デバイスは、マイクロプロセッサベースの制御システムと、1つ以上のLEDインジケータであって、制御システムに結合され、2つ以上の色の光を発することのできる、1つ以上のLEDインジケータとを含む。動作において、制御システムは、デバイスの障害のあるメカニズムを検出し、1つ以上のLEDインジケータをエラーコードの第1の桁に対応する第1の色で何度も明滅させ、次にエラーコードの第2の桁に対応する第2の色で何度も明滅させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
製作、構造および動作を含む例としての実施形態の詳細は、添付の図面を調べることによって部分的に情報が収集され得、該添付の図面においては、同様の参照番号は、同様の部品を指す。図面のコンポーネントは、必ずしもサイズが合っておらず、その代わりに、本発明の原理を例示することに重点が置かれている。さらに、すべての例示は、概念を伝えるように意図され、相対的なサイズ、形状および他の詳細な属性は、文字通りにまたは正確に例示されるよりむしろ、概略的に例示され得る。
【図1】図1は、テレビジョンおよび制御システムの概略図である。
【図2】図2は、エラーコード認識プロセスを示す概略図である。
【0016】
図面全部を通して例示的目的により、同様の構造または機能の要素は概して、同様の参照番号によって表されることに留意されたい。図面は、好ましい実施形態の記述を容易にするように意図されているだけであることにも留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(詳細な説明)
以下に開示されたさらなる特徴および教示の各々は、別個にまたは他の特徴および教示と共に利用されて、エラーコード認識を容易にするためのシステムおよび方法を生成し得る。本発明の代表的な例(これらの例は、これらさらなる特徴および教示のうちの多くを別個にも、また組み合わせによっても利用する)が、添付された図面を参照してここでさらに詳細に記述される。この詳細な記述は単に、本教示の好ましい局面を実行するためのさらなる詳細を当業者に教示することが意図され、本発明の範囲を限定することは意図されていない。したがって、以下の詳細な記述に開示された特徴およびステップの組み合わせは、広い意味では本発明を実行するために必要ではないことがあり得、単に本教示の代表的な例を特に記述するために教示される。
【0018】
さらに、代表的な例の様々な特徴および従属請求項の様々な特徴が、本教示のさらなる有用な実施形態を提供するために、詳細かつ明確には列挙されない方法で組み合わせられ得る。さらに、説明および/または特許請求の範囲に開示されたすべての特徴は、実施形態および/または特許請求の範囲における特徴の構成から独立している請求された主題を限定する目的のためのみならず、原開示の目的のためにも、互いから分離かつ独立して開示されることが意図されていることに特に留意されたい。すべての値範囲またはエンティティの群の表示は、請求された主題を限定する目的のためのみならず、原開示の目的のためにも、可能な限りすべての中間の値または中間のエンティティを開示することにも特に留意されたい。
【0019】
本明細書に記述されたシステムおよび方法は、改良されたエラーコード認識システムに関する。図面を詳細に参照すると、図1は、テレビジョン10の実施形態の概略図を示す。テレビジョン10は、好ましくは、ビデオディスプレースクリーン18と、マイクロプロセッサ20および不揮発性メモリ22を含む制御システム12であって、不揮発性メモリ22に、システムソフトウエアおよびシステムエラーまたは障害コードが格納されている、制御システム12と、マイクロプロセッサ20に結合されたオンスクリーンディスプレー(OSD)コントローラ14と、OSDコントローラ14およびディスプレースクリーン18に結合されたイメージディスプレーエンジン16とを備えている。システムソフトウエアは、好ましくは、命令のセットを備えており、該命令は、テレビジョン10のセットアップ、動作および制御、ならびにエラーまたは障害に対するテレビジョンシステムおよびコンポーネントのモニタリングを可能にするように、マイクロプロセッサ20に対して実行可能である。
【0020】
図示されるように、テレビジョン10は、制御システム12に結合されたLEDインジケータシステム40も含む。LEDインジケータシステム40は、好ましくは、2つ以上の異なる色の光を発することができる。一実施形態において、LEDインジケータシステム40は、好ましくは、2つ以上のLEDを含み、各々は、異なる色の光を発することができる。
【0021】
図2を参照すると、エラー認識モード100において、制御システムは、ステップ102において、システムにおけるエラーまたは障害を検出し、該システムにおけるエラーまたは障害に対応するエラーまたは障害コードをルックアップし、または識別する。ステップ104において、LEDインジケータシステム40は、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色を何回も明滅させる。ステップ106において、LEDインジケータシステム40は、エラーコードの第2の桁に対応する第2の色を何回も明滅させる。
【0022】
1つよりも多くの色の使用は、明滅の数を数え、そして桁を分離することをより簡単にする。需要者と電話オペレータの両方は、サービス技能者へエラーコードを通信し得、結果としてより効率的な修理ができる。
【0023】
代替の実施形態において、LEDインジケータシステム40は、2つよりも多くの色の光を発して、3つ以上の桁を有するエラーコードに対するエラーコード認識システムを容易にすることができる。
【0024】
前記明細書において、本発明は、その特定の実施形態を参照して記述された。しかしながら、本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更がそれに対してなされ得ることは明白である。例えば、読者は、本明細書に記述されたプロセス流れ図において示されたプロセス動作の順序および組み合わせは、別に明言されなければ、単に例示であり、本発明は、異なるもしくは追加的なプロセス動作、またはプロセス動作の異なる組み合わせもしくは順序を使用して実行され得ることを理解すべきである。別の例のように、一実施形態の各特徴は、他の実施形態に示された他の特徴と混合かつ調和させられ得る。当業者に公知である特徴およびプロセスは同様に、必要に応じて組み込まれ得る。さらにかつ明らかに、特徴は、必要に応じて追加され得るか、または差し引かれ得る。したがって、本発明は、添付された請求項およびそれらの均等物の観点から限定される以外は、限定されるべきではない。
【符号の説明】
【0025】
10 テレビジョン
12 制御システム
14 OSDコントローラ
16 イメージディスプレーエンジン
18 ビデオディスプレースクリーン
20 マイクロプロセッサ
22 不揮発性メモリ
40 LEDインジケータシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョンであって、
制御システムと、
LEDエラー表示システムであって、該制御システムに結合され、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光とエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光とを発するように適合されている、LEDエラー表示システムと
を備えている、テレビジョン。
【請求項2】
前記LEDエラー表示システムは、1つ以上のLEDを含む、請求項1に記載のテレビジョン。
【請求項3】
テレビジョンであって、
制御システムと、
該制御システムに結合された1つ以上のLEDであって、該1つ以上のLEDは、エラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光とエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光とを発するように適合されている、1つ以上のLEDと
を備えている、テレビジョン。
【請求項4】
エラー表示の方法であって、該方法は、
システムもしくはコンポーネント障害またはエラーを検出するステップと、
該検出された障害またはエラーに対応するエラーコードの第1の桁に対応する第1の色の光を発するステップと、
該検出された障害またはエラーに対応するエラーコードの第2の桁に対応する第2の色の光を発するステップと
を包含する、方法。
【請求項5】
前記第1の色の光と前記第2の色の光とを発する前記ステップは、前記エラーコードの前記第1の桁と前記第2の桁とに対応する第1のLEDと第2のLEDとを何回も明滅させることを包含する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の色の光と前記第2の色の光とを発する前記ステップは、前記エラーコードの前記第1の桁に対応するLEDの第1の色を何回も明滅させ、次に該エラーコードの前記第2の桁に対応する該LEDの第2の色を何回も明滅させることを包含する、請求項4に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−63099(P2010−63099A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201264(P2009−201264)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(507002398)ミツビシ デジタル エレクトロニクス アメリカ, インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】