説明

試料冷却装置およびそれを備えた電子線分析観察装置

【目的】耐熱性の低い試料の電子線による分析観察において、電子線照射による試料の温度上昇を低減して試料を変形や変質なく分析観察ができる試料冷却装置を備えた電子線分析観察装置を提供する。
【解決手段】オージェ電子分光分析装置100には試料冷却装置30が設置されており、この試料冷却装置30は試料9の測定箇所の近傍に配置される細線状熱伝導体20と、熱伝導構造体17と、熱伝導部材21と、冷却器19で構成され、冷却された細線状熱伝導体20で測定近傍の熱を抜き取りながら分析観察を行なうことで、試料の変形や変質を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、試料冷却装置およびそれを備えた電子線分析観察装置に関し、さらに詳しくは、特に耐熱性の低い試料の分析または観察を行なう際に好適に用いられる試料冷却装置およびそれを備えた電子線分析観察装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子線分析観察装置には、オージェ電子分光分析装置や走査型電子顕微鏡などがある。オージェ電子分光分析装置を用いたオージェ電子分光分析方法は、試料に電子線を照射して試料の内殻電子を励起させ、放出されるオージェ電子を検出し、エネルギー分光をする方法である。
図6は、標準的なオージェ電子分光分析装置の構成図である。このオージェ電子分光分析装置200は、試料9に電子線4をレンズ径で絞って照射する電子銃1と、試料9を保持する試料ホルダー8と、試料9から放射されるオージェ電子5を検出する検出器3と、試料9を削るArイオンビームを発射するイオン銃11と、Arをイオン銃11に送るArボンベ13と圧力調整期12で構成される。
通常のオージェ電子分光分析ではハードディスク(HD)などの製造工程で、例えば、ガラス基板に突起が発生する場合がある。そのとき、この突起が何であるか、また、どうしてそれができたかを調査することが必要となり、その場合などにこの分析法が多用される。
電子銃1から発生した電子をレンズ系2で細く絞った電子線4を、試料室6内の試料ホルダー8上に置かれた試料9に照射し、発生したオージェ電子5を検出器3で検出する。試料室6は、排気装置7で真空に引かれている。図の左側のアルゴンボンベ13は圧力調整器12を介して取り出したアルゴンをイオン銃11でイオン化し、試料9に照射して、その表面を削る場合などの為である。
【0003】
オージェ電子分光分析法は、オージェ電子の脱出可能深さが数nmと非常に浅い為、他の表面分析手法と比較して、極表面の含有元素の情報が得られる、また電子線を絞ることにより微小領域の表面分析が可能である、等の特長を持っており、半導体デバイスや情報記録媒体の微小部の分析等に多く活用されている。
また、走査型電子顕微鏡は、試料に電子線を照射して試料から発生する二次電子や反射電子を検出して形状観察をする方法で、オージェ電子分光分析装置にも多く組み込まれている。さらにエネルギー分散型X線分光器を備えたものでは、二次電子等と共に発生する特性X線を検出して元素分析を行うことが可能でさまざまな分野で活用されている。
上述したようにこれらの分析方法は、微小部の分析にも多用されるが、局所的に高エネルギーの電子線が照射されるため、耐熱性の低いガラスなどの試料では分析時に電子線照射部に溶解や膨張などの変形、変質が生じる問題がある。
この変形等の軽減方法としては、電子線のエネルギーを低くする、試料台を冷却する、などの方法がある。
また、特許文献1には、試料ホルダーをペルチェ効果素子で形成してこの上に試料を乗せて試料全体を冷却して、試料で発生する熱を吸収して電子線分析することが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、温度勾配や局所加圧による変位などの状態変化や組織変化が試料に生じている様子を温度変化によって変形する支持部材に接続するプローブを試料に接触させて観察する装置と観察方法が開示されている。
【特許文献1】特開2007−59384号公報
【特許文献2】特開2006−196310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、電子線のエネルギーを低くするとオージェ電子、二次電子などの発生量が低下し、分析感度が低下する。また、試料台を冷却する方法では、試料全体を冷却するため局所的な温度上昇に十分対応するのは困難であり、冷却に要するエネルギー量も過大となる。
図7は、分析時の発熱でよって、試料のガラス基板が変形する様子を説明した図であり、同図(a)は試料の平面図、同図(b)は試料の断面図、同図(c)はガラス基板が膨らんだ状態の断面図、同図(d)は分析する前のガラス基板の断面図である。同時に図7は、図6のオージェ電子分光分析装置を用いた分析方法の説明図であり、同図(a)は試料の平面図、同図(b)は試料の断面図、同図(c)は同図(b)のD部の拡大断面図、同図(d)は分析前の試料の断面図である。
ここでは試料9を、図7(a),(b)に示すように、ガラス基板16上にAl23の微粒子(Al23粒子22)を載せたものを作成して試料14とした。この試料14を用いて、Al23粒子22のある場所を測定部15としてオージェ電子分光分析を行なった。
分析後、ガラス基板16の断面観察を行なった結果、試料14を構成するガラス基板16の測定部15直下で図7(c)に示すように空洞51(空孔)や膨らみ52などの変形が発生していた。勿論、分析前には図7(d)のE部に示すように、ガラス基板16には空洞51や膨らみ52などの変形はもとより変質もなかった。
【0006】
また、前記特許文献1の場合は、試料の測定部に発生する熱をその測定部近傍に吸熱手段を近接して配置し、試料の測定部近傍のみを冷却して測定部で発生した熱を抜き取ることについては記載されていない。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、耐熱性の低い試料の分析観察において、電子線照射による試料の温度上昇を低減させる試料冷却装置と、温度上昇を低減した試料を変形や変質なく分析観察ができるこの試料冷却装置を備えた電子線分析観察装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、試料の測定部の極近傍に配置されて前記測定部で発生した熱を抜き取る吸熱手段と、該吸熱手段の熱を伝導する熱伝導手段と、該熱伝導手段からの熱を抜き取る冷却手段とを有する構成とする試料冷却装置とする。
また、前記吸熱手段が細線状熱伝導体であり、前記熱伝導手段が前記吸熱手段を含む熱伝導構造体および該熱伝導構造体と接続する熱伝導部材であり、前記冷却手段が前記熱伝導部材と接続する冷却器であるとよい。
また、前記細線状熱伝導体が、少なくとも細線状のカーボンナノチューブからなるとよい。
また、前記細線状のカーボンナノチューブがベリリウム銅ワイヤーに取り付けられるとよい。
また、前記熱伝導構造体が、前記細線状熱伝導体と、該細線状熱伝導体と接続する可動体と、該可動体を収納する収納箱からなる構成とするとよい。
また、前記熱伝導構造体が、熱伝導性および電気伝導性を有する導電体からなると、試料で発生した熱を冷却器に逃がすばかりでなく、試料に発生したイオンをグランドに逃がすことができて、試料がチャージアップされるのを防止できるのでよい。
【0008】
また、前記熱伝導構造体が、電子線分析観察装置の試料室内に設置されると、前記細線状熱伝導体を試料に近接させるのが容易になり好ましい。
また、前記熱伝導部材が、無垢の金属棒もしくは液体窒素を充填した金属性円筒体であるとよい。
また、前記冷却器が、前記熱伝導部材を介さずに直接前記熱伝導構造体と接続すると冷却効率を向上できるのでよい。
また、前記冷却器が、温度を制御する制御部を備えるとよい。
また、前記冷却器が、液体窒素槽であるとよい。
また、前記冷却器が、接地されていると試料のチャージアップを防止できてよい。
また、電子線分析観察装置が前記試料冷却装置を備えた構成とするとよい。
また、前記電子線分析観察装置が前記試料冷却装置を備えたオージェ電子分光分析装置もしくは走査型電子顕微鏡であるとよい。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、電子線照射時に生じるオージェ電子の分光により分析を行うオージェ電子分光分析装置において、測定時に試料の測定部の極近傍に熱伝導構造体を構成する細線状熱伝導体を接触させることにより、電子線照射によって発熱した試料の測定部の熱を抜き取りながら分析を行なうことで、耐熱性の低い試料の分析が、試料の変形、変質を起こすことなく、安定して行うことができる。
また、走査型電子顕微鏡においても同様にこの試料冷却装置を試料の測定部の極近傍に配置することで、耐熱性の低い試料の観察が、試料の変形、変質を起こすことなく、安定して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
発明の実施の形態を以下の実施例で説明する。従来構造と同一部位には同一の符号を付した。
【実施例1】
【0011】
図1は、この発明の第1実施例の試料冷却装置を備えるオージェ電子分光分析装置の構成図である。
このオージェ電子分光分析装置100は、試料9に電子線4をレンズ径で絞って照射する電子銃1と、試料9を保持する試料ホルダー8と、試料9から放射されるオージェ電子5を検出する検出器3と、試料9を削るArイオンビームを発射するイオン銃11と、Arをイオン銃11に送るArボンベ13と圧力調整期12と、試料冷却装置30で構成される。
また、試料冷却装置30は試料9の測定部15(図2(b)参照)近傍に配置される細線状熱伝導体20と、熱伝導構造体17と、熱伝導構造体17に接続する熱伝導部材21と、熱伝導部材21に接続する冷却器19で構成され、冷却器19は接地18されている。この接地18は測定部15で発生したチャージを抜き取るために必要となる。
前記の細線状熱伝導体20はカーボンナノチューブなどで形成され、収納箱23はステンレス管などで形成され、可動体24は銅やステンレス材で形成され、いずれも熱伝導性と電気伝導性を合わせ持っている。
また、前記熱伝導構造体17は、図2(c)に示されるように、細線状熱伝導体20と接続する導電性の可動体24と、細線状熱伝導体20と可動体24を収納する収納箱23で構成され、この収納箱23内で可動体24をピストンのように移動させて、測定部15に細線状熱伝導体20を近づける。
【0012】
また、熱伝導部材21は、ステンレス製や銅製などの金属棒である。
図2は、図1のオージェ電子分光分析装置を用いた分析方法の説明図であり、同図(a)は図1のA部を拡大した平面図、同図(b)は同図(a)のY−Y線で切断した要部断面図、同図(c)は熱伝導構造体の拡大断面図、同図(d)は同図(b)のB部拡大図である。
ここでは、図1の試料9をガラス基板16に直径1μmΦのAl23粒子22を付着させた試料14を作成し、その試料14の一部であるAl23粒子22が付着している箇所を測定部15としてAl23粒子22に電子線4を照射して測定した。
オージェ電子分光分析装置100内に試料14を設置し、分析領域(測定部15)を確定した後、分析領域に熱伝導構造体17の細線状熱伝導体20を可動部24を移動させて近づけ、冷却された細線状熱伝導体20を必要な長さだけ伸ばして試料14のガラス基板16に接触させる。測定部15と細線状熱伝導体17が接触する箇所との距離は数十nm程度である。熱伝導構造体17は熱伝導部材21(ワイヤー状に形成)に接続し、この熱伝導部材21は冷却器19に接続する。細線状熱伝導体20は直径50μmのベリリウム銅ワイヤーに直径1μm、長さ100μmのカーボンナノチューブを取り付けたもので、収納箱23(ステンレス管)で支持された可動体24を移動させることで細線状熱伝導体20(カーボンナノチューブ)の表出長さを可変とする。
【0013】
熱伝導構造体17の一方は熱伝導部材21(ワイヤー)で冷却器19に接続し、試料14のAl23粒子22の直近のガラス基板16に接している細線状熱伝導体20(カーボンナノチューブ)は試料14の測定部15で発生した熱を、熱伝導構造体17を構成する可動体24、収納箱23および熱伝導部材21を経由して冷却器19に運んで放熱する。この細線状熱伝導体20は冷却器19の温度を制御することで任意の温度に設定できる。
細線状熱伝導体20の接触箇所は、オージェ電子分光分析の電子線が入射する方向およびオージェ電子検出器がある方向を避けた分析領域(測定部15)の極近傍(その間隔は数十nm)とした。
上記のように試料14に冷却した細線状熱伝導体20を接触させた後にオージェ電子分光分析を行った。
図3は、オージェ電子分光分析を行なった結果を示す図である。入射電子(電子線4)のプローブエネルギー10keV, プローブ電流10nA,入射角45°のオージェ電子分光分析法で、測定部15の極近傍に装置100の試料室6に設置した熱伝導構造体17を挿入し、冷却した細線状熱伝導体20を測定部15近傍のガラス基板16に接触させて測定したものである。
【0014】
図3から分かるように、Al23粒子22の元素であるOおよびAlのピークがエネルギーのシフトもなく観察されている。そして、試料の測定箇所について断面観察を行ったところ、図2(d)に示すように、試料14の測定部15近傍のガラス基板16に図7(c)に示すような膨らみ52や空洞51のような変形は見られなかった。また、ガラス基板16の変質も見られなかった。
すなわち、本発明の分析方法は、電子線照射による試料14の変形、変質などをなくし、安定してオージェ電子分光分析の出来る方法であることが確認された。
なお、熱伝導構成体17の収納箱23および可動体24の素材はステンレスに限定するものではなく、また、試料室6に他の操作を妨害することなく設置可能なサイズに加工可能で位置移動に対する強度および十分な熱伝導性を有すれば良い。
それと同様に、試料14に接触させる細線状熱伝導体20はベリリウム銅ワイヤーとカーボンノチューブに必ずしも限定するものではない。
また、細線状熱伝導体20は、熱伝導構造体17内に収納できて、分析対象元素やその妨害元素など分析を妨害する元素を除いた物質で構成され、十分な熱伝導性を有し、目的とする箇所に分析を妨害することなく接触させることの出来るサイズであれば良い。
【0015】
また、試料14に接触させる細線状熱伝導体20の形状および接触数(図1では1箇所の例を示す)、接触位置も本実施例に限定されるものではなく、測定部15の極近傍で局所的な冷却が可能であれば良い。
さらに、オージェ電子分光分析同様、微小部に電子線照射を行う走査型電子顕微鏡でも、本発明の試料冷却装置30を設置することにより同様の効果を得ることが可能で、安定した観察を行うことが出来る。
【実施例2】
【0016】
図4は、この発明の第2実施例の試料冷却装置の要部構成図であり、同図(a)は全体図、同図(b)は熱伝導構造体の拡大断面図である。
図1の試料冷却装置30と異なるのは、図2(b)に示す伝導部材21を図4(b)で示すように液体窒素27の入った金属性円筒体26で構成した熱伝導部材28にして、この液体窒素27を液体窒素槽25から供給できるようにした点である。こうすることで、簡便に細線状熱伝導体20を冷却できて、試料14の測定部15の熱を効果的に抜き取ることができる。
【実施例3】
【0017】
図5は、この発明の第3実施例の試料冷却装置の要部構成図である。図4と異なるのは、熱伝導部材28を省いて液体窒素槽25を熱伝導構造体17の収納箱23に固着して液体窒素槽25で熱伝導構造体17を直接冷却する点である。この場合は図4の試料冷却装置30より冷却効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の第1実施例の試料冷却装置を備えるオージェ電子分光分析装置の構成図
【図2】図1のオージェ電子分光分析装置を用いた分析方法の説明図であり、(a)は図1のA部を拡大した平面図、(b)は(a)のY−Y線で切断した要部断面図、(c)は挿入部の拡大断面図、(d)は同図(b)のB部拡大図
【図3】オージェ電子分光分析を行なった結果を示す図
【図4】この発明の第2実施例の試料冷却装置の要部構成図であり、(a)は全体図、(b)は熱伝導構造体の拡大断面図
【図5】この発明の第3実施例の試料冷却装置を構成する熱伝導構造体の拡大断面図
【図6】標準的なオージェ電子分光分析装置の構成図
【図7】分析時の発熱によって、試料のガラス基板が変形する様子を説明した図であり、(a)は試料の平面図、(b)は試料の断面図、(c)はガラス基板が膨らんだ状態の断面図、(d)は分析する前のガラス基板の断面図
【符号の説明】
【0019】
1 電子銃
2 レンズ系
3 検出器
4 電子線
5 オージェ電子
6 試料室
7 排気装置
8 試料ホルダー
9、14 試料
10 Arイオンビーム
11 イオン銃
12 圧力調節器
13 Arボンベ
15 測定部
16 ガラス基板
17 熱伝導構造体
18 接地
19 冷却器
20 細線状熱伝導体
21、28 熱伝導部材
22 Al23粒子
23 収納箱
24 可動体
25 液体窒素槽
26 金属製円筒体
27 液体窒素
30 試料冷却装置
100、200 オージェ電子分光分析装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料の測定部の極近傍に配置されて前記測定部で発生した熱を抜き取る吸熱手段と、該吸熱手段の熱を伝導する熱伝導手段と、該熱伝導手段からの熱を抜き取る冷却手段とを有することを特徴とする試料冷却装置。
【請求項2】
前記吸熱手段が細線状熱伝導体であり、前記熱伝導手段が前記吸熱手段を含む熱伝導構造体および該熱伝導構造体と接続する熱伝導部材であり、前記冷却手段が前記熱伝導部材と接続する冷却器であることを特徴とする試料冷却装置。
【請求項3】
前記細線状熱伝導体が、少なくとも細線状のカーボンナノチューブからなることを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項4】
前記細線状のカーボンナノチューブがベリリウム銅ワイヤーに取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の試料冷却装置。
【請求項5】
前記熱伝導構造体が、前記細線状熱伝導体と、該細線状熱伝導体と接続する可動体と、該可動体を収納する収納箱からなることを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項6】
前記熱伝導構造体が、熱伝導性および電気伝導性を有する導電体からなることを特徴とする請求項2または5に記載の試料冷却装置。
【請求項7】
前記熱伝導構造体が、電子線分析観察装置の試料室内に設置されることを特徴とする請求項2、5もしくは6のいずれか一項に記載の試料冷却装置。
【請求項8】
前記熱伝導部材が、無垢の金属棒もしくは液体窒素を充填した金属性円筒であることを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項9】
前記冷却器が、前記熱伝導部材を介さずに直接前記熱伝導構造体と接続することを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項10】
前記冷却器が、温度を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項11】
前記冷却器が、液体窒素槽であることを特徴とする請求項2に記載の試料冷却装置。
【請求項12】
前記冷却器が、接地されていることを特徴とする請求項2、9、10または11いずれか一項に記載の試料冷却装置。
【請求項13】
前記請求項1〜12のいずれか一項に記載の試料冷却装置を備えたことを特徴とする電子線分析観察装置。
【請求項14】
前記請求項1〜12のいずれか一項に記載の試料冷却装置を備えたオージェ電子分光分析装置もしくは走査型電子顕微鏡であることを特徴とする電子線分析観察装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−193668(P2009−193668A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29863(P2008−29863)
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【出願人】(503361248)富士電機デバイステクノロジー株式会社 (1,023)
【Fターム(参考)】