説明

試験提供システム、試験提供サーバおよび試験提供プログラム

【課題】効率的に試験を実施するとともに、受験者の実力を把握する。
【解決手段】試験提供サーバ1は、管理者端末5からの指示に基づいて、ユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24および採点権限情報25を記憶装置に記憶し、受験者端末3aからの指示に基づいて、解答用紙情報24から受験者が受験可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて試験情報23から試験の設問を受験者端末3aに送信するとともに、受験者端末3aから試験の解答を受信して、試験の解答を試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶し、採点者端末4aからの指示に基づいて採点権限情報25から採点者が採点可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて解答用紙情報24から試験の解答を採点者端末4aに送信するとともに、採点者端末4aから試験の採点結果を受信して、採点結果を試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受験者に試験を電子的に受験させ、採点者に試験を電子的に採点させる試験提供システムと、この試験提供システムで使われる試験提供サーバおよび試験提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報機器および通信ネットワークの発達に伴い、受験者のコンピュータに問題を表示して解答させ、サーバでその結果を受け取る場合がある。この方法によれば、企業や教育機関などにおいて、受験者の理解度を試験の主催者が容易に理解することができる。
【0003】
このような方法は、具体的には、例えば特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載の方法においては、試験提供サーバに備えられた試験情報送信手段は、被試験者側に配置されたクライアントに対して試験情報を送信する。解答受信手段は、クライアントから送信されてきた試験の解答を受信する。採点手段は、解答受信手段によって受信された解答を採点する。採点結果送信手段は、採点手段によって採点された結果を、試験実施者側に配置されたクライアントに対して送信する。
【0004】
このような特許文献1に記載の方法は、いくつかの選択肢から正解の一つを解答させる選択試験など、試験提供サーバの採点手段によって採点可能な場合に有効である。このとき、特許文献2に記載されているように、各質問に答えるために要した時間が測定されても良い。更に、特許文献3に記載されている様に、解答結果に基づく評価情報を指導者端末に表示しても良い。
【0005】
これらの特許文献1ないし3に記載の方法によれば、従来の様な受験者を集合させ試験監督者が試験用紙を配布して解答させる方法に比べると、効率的に試験が実施される。具体的には、受験者の都合の良いときに試験を受けさせることが可能となり、更に採点も自動的に行われるので、採点者の手を煩わせることもない。
【特許文献1】特開2001−236009号公報
【特許文献2】特表2002−526846号公報
【特許文献3】特開2001−350400号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、これらの特許文献1ないし3に記載の方法は、いずれも、試験問題を提供する試験提供サーバにおいて採点されるので、試験提供サーバによって採点可能な例えば選択試験の形式を備えていると思われる。しかし、選択形式の問題だけでは、受験者の運や勘などに左右されることがあり、従来の記述式の試験ほど受験者の実力を把握することができない問題がある。
【0007】
このような問題に鑑み、効率的に試験を実施するとともに、受験者の実力を把握することのできる方法の提案が要求されている。
【0008】
従って、本発明の目的は、効率的に試験を実施するとともに、受験者の実力を把握することのできる試験提供システム、試験提供サーバおよび試験提供プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDと試験の設問が関連づけられた試験情報と、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを送信する管理者端末と、受験者が受験可能な試験の設問を受信し、受験者による入力装置からの指示に基づいて入力された試験の解答を送信する受験者端末と、採点者が採点可能な試験の解答を受信し、採点者による入力装置からの指示に基づいて入力された試験の採点結果を送信する採点者端末と、管理者端末からの指示に基づいて、ユーザ情報、試験情報、解答用紙情報および採点権限情報を記憶装置に記憶し、解答用紙情報から受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて試験情報から試験の設問を受験者端末に送信するとともに、受験者端末から試験の解答を受信して、試験の解答を試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶し、採点権限情報から採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて解答用紙情報から試験の解答を採点者端末に送信するとともに、採点者端末から試験の採点結果を受信して、採点結果を試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶する試験提供サーバを備える試験提供システムである。
【0010】
本発明の第2の特徴は、受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDおよび試験の設問が試験に関連づけられた試験情報と、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを記憶装置に記憶する管理手段と、解答用紙情報から受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて試験情報から試験の設問を受験者端末に送信するとともに、受験者端末から試験の解答を受信して、試験の解答を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶する受験制御手段と、採点権限情報から採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて解答用紙情報から試験の解答を採点者端末に送信するとともに、採点者端末から試験の採点結果を受信して、採点結果を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶する採点制御手段とを備える試験提供サーバである。
【0011】
本発明の第3の特徴は、受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDおよび試験の設問が試験に関連づけられた試験情報と、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを記憶装置に記憶する管理手段と、解答用紙情報から受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて試験情報から試験の設問を受験者端末に送信するとともに、受験者端末から試験の解答を受信して、試験の解答を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶する受験制御手段と、採点権限情報から採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した試験IDに基づいて解答用紙情報から試験の解答を採点者端末に送信するとともに、採点者端末から試験の採点結果を受信して、採点結果を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報に記憶する採点制御手段とをコンピュータに実現させることを特徴とする試験提供プログラムである。
【0012】
このような本発明によれば、選択形式ではない自由記述による解答を要求する試験を実施することができるので、受験者の運や勘や依存することなく受験者の実力が把握される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、本発明の目的は、効率的に試験を実施するとともに、受験者の実力を把握することのできる試験提供システム、試験提供サーバおよび試験提供プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システム10は、試験提供サーバ1、データベースサーバ2、受験者端末3a、3b、採点者端末4a、4b、管理者端末5を備えている。これらの端末は、通信ネットワーク6を介して違いに通信可能である。データベースサーバ2は、通信ネットワーク6に直接接続されている必要はなく、図1に示すように試験提供サーバ1に接続されていれば良い。
【0016】
管理者端末5は、受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDと試験の設問および問が関連づけられた試験情報と、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを試験提供サーバ1に送信する。更に管理者端末5は、管理者が権限を持つ試験の結果を受信し、管理者に表示する。
【0017】
受験者端末3aは、試験提供サーバ1から受験者が受験可能な試験の設問および問を受信し、受験者による入力装置からの指示に基づいて入力された試験の解答を試験提供サーバ1に送信する。受験者端末3bも受験者端末3aと同様の構成を備える。
【0018】
採点者端末4aは、試験提供サーバ1に採点者が採点可能な試験の解答を受信し、採点者による入力装置からの指示に基づいて入力された試験の採点結果を試験提供サーバ1に送信する。更に、採点者端末4bも採点者端末4aと同様の構成を備える。
【0019】
試験提供サーバ1は、管理者端末5からの指示に基づいて、図3において後述するユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24および採点権限情報25を記憶装置に記憶し、解答用紙情報24から受験者が受験可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて試験情報23から試験の設問および問を受験者端末3a、3bに送信するとともに、受験者端末3a、3bから試験の解答を受信して、試験の解答を試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶し、採点権限情報25から採点者が採点可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて解答用紙情報24から試験の解答を採点者端末4aに送信するとともに、採点者端末4a、4bから試験の採点結果を受信して、採点結果を試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶する
図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供サーバ1は、中央処理制御装置101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103および入出力インタフェース109が、バス110を介して接続されている。入出力インタフェース109には、入力装置104、表示装置105、通信制御装置106、記憶装置107およびリムーバブルディスク108が接続されている。
【0020】
中央処理制御装置101は、入力装置104からの入力信号に基づいてROM102から試験提供サーバ1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、更に記憶装置107に記憶されたオペレーティングシステムを読み出す。更に中央処理制御装置101は、入力装置104や通信制御装置106などの入力信号に基づいて、各種装置の制御を行ったり、RAM103や記憶装置107などに記憶されたプログラムおよびデータを読み出してRAM103にロードするとともに、RAM103から読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、データの計算または加工など、後述する一連の処理を実現する処理装置である。
【0021】
入力装置104は、操作者が各種の操作を入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスにより構成されており、操作者の操作に基づいて入力信号を作成し、入出力インタフェース109およびバス110を介して中央処理制御装置101に送信される。表示装置105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどであり、中央処理制御装置101からバス110および入出力インタフェース109を介して表示装置105において表示させる出力信号を受信し、例えば中央処理制御装置101の処理結果などを表示する装置である。通信制御装置106は、LANカードやモデムなどの装置であり、試験提供サーバ1をインターネットやLANなどの通信ネットワークに接続する装置である。通信制御装置106を介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インタフェースおよびバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0022】
記憶装置107は半導体記憶装置や磁気ディスク装置であって、中央処理制御装置101で実行されるプログラムやデータが記憶されている。リムーバブルディスク108は、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インタフェース109およびバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0023】
本発明の第1の実施の形態に係る試験提供サーバ1の記憶装置107には、試験提供プログラムが記憶される。この試験提供プログラムが試験提供サーバ1の中央処理制御装置101に読み込まれ実行されることによって、図3に示すようなウェブインタフェース提供手段11、データベースインタフェース提供手段12、認証手段13、受験制御手段14、採点制御手段15、採点結果提供手段16、集計手段17、管理手段18が試験提供サーバ1に実装される。
【0024】
図3に示すように、データベースサーバ2の記憶装置には、ユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26が記憶されており、データベースインタフェース提供手段21を介して試験提供サーバ1と送受信可能となる。
【0025】
ユーザ情報22は、受験者、採点者および管理者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されている。ユーザ情報22は、具体的には図4に示すように、ユーザIDをキーとして、ユーザ名、ログインID、パスワードが関連づけられて記憶されている。このユーザ情報には、受験者、採点者、管理者を含む全てのユーザの情報が記憶されている。
【0026】
試験情報23は、試験を識別する試験IDと試験の設問が関連づけられている。本発明の第1の実施の形態においては、試験IDに設問が関連づけられており、設問の小問として設問に問が関連づけられ、受験者に問の解答を入力させる場合について説明する。試験情報23は、具体的には図4に示すように、試験IDをキーとして、試験名、制限時間、一つ以上の設問IDが関連づけられている。設問IDには、設問の配点、設問IDに対応する問題文である設問文、問IDが関連づけられており、問IDには、問IDに対応する問題文である問文、問の配点が関連づけられている。更に、受験者端末3a、3bに試験問題を表示する際に合わせて表示する回答欄のサイズなども関連づけられて記憶されても良い。
【0027】
解答用紙情報24は、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDとが関連づけられている。解答用紙情報24は、具体的には図4に示すように、受験者であるユーザのユーザIDおよび試験IDをキーとして、受験採点状況、設問IDが関連づけられている。設問IDには、問ID、問に対する解答、採点結果である点数、採点確定フラグが関連づけられている。ここで、「受験採点状況」に、受験者によって受験されていない「未受験」、受験者によって受験されている「受験中」、受験者によって受験され提出された「提出」、採点者によって採点されている「採点中」、採点者によって採点され全ての設問について採点確定フラグが「真(true)」設定された「採点終了」などのステータスが数値化されて記憶されている。
【0028】
採点権限情報25は、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDとが関連づけられている。採点権限情報25は、具体的には図4に示すように、採点者であるユーザのユーザIDと、当該ユーザが採点可能な試験IDとが関連づけられて記憶されている。
【0029】
管理者権限情報26は、管理者のユーザIDと管理者が試験結果を閲覧可能な試験IDとが関連づけられている。管理者権限情報26は、具体的には図4に示すように、管理者であるユーザのユーザIDと、当該ユーザが試験結果を閲覧可能な試験IDとが関連づけられて記憶されている。
【0030】
図3に示すように試験提供サーバ1は、ウェブインタフェース提供手段11、データベースインタフェース提供手段12、認証手段13、受験制御手段14、採点制御手段15、採点結果提供手段16、集計手段17、管理手段18を備えている。ここでは、受験者端末3aで受験され、採点者端末4aで採点される場合について説明するが、受験者端末3b、採点者端末4bでも同様の機能を備える。
【0031】
ウェブインタフェース提供手段11は、通信ネットワーク6を介して受験者端末3a、採点者端末4a、管理者端末5から受信したHTTPリクエストに基づいてHTMLファイルを送信する手段である。 データベースインタフェース提供手段12は、データベースサーバ2と情報を送受信して、データベースサーバ2から情報を取得したりデータベースサーバ2の情報を更新するためのデータベースクライアントソフトウェアなどのインタフェースとなる手段である。
【0032】
認証手段13は、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムのユーザを認証する手段である。認証手段13は、ユーザの端末からログインIDおよびパスワード含むログインリクエストを受信すると、データベースサーバ2のユーザ情報22を読み出して、ユーザの不正利用があるか否かを判断する。更に、認証手段13は、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26を読み出して、当該ユーザのユーザIDに関連づけられた試験IDを抽出してユーザの端末に表示することが好ましい。具体的には、ユーザが受験者である場合、解答用紙情報24からユーザIDに関連づけられた試験IDとその受験採点状況を抽出して受験者端末3aに送信する。ユーザが採点者である場合、採点権限情報25からユーザIDに関連づけられた試験IDを抽出して採点者端末4aに送信する。ユーザが管理者である場合、管理者権限情報26からユーザIDに関連づけられた試験IDを抽出して管理者端末5に送信する。
【0033】
本発明の第1の実施の形態において、ユーザは試験ID毎に受験者、採点者、管理者のいずれか一つ役割を持つ。またユーザはいずれの役割も持たない場合もある。具体的には、第1の試験について受験者であるユーザは、第2の試験においては採点者である。また、そのユーザは、第3の試験においては受験者でも採点者でも管理者でもない場合がある。所定の試験について、受験者が相互に採点する場合などもあるが、一般的に一人のユーザが受験者、採点者、管理者のうちの二つ以上の役割を持たなければ良い。
【0034】
このように、本発明の第1の実施の形態においては、ユーザ情報22にユーザ名のみ記憶させ、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26において、試験ID毎にそれぞれのユーザの役割を決定させている。従って、企業や組織などの様に、試験を主催する管理部課が複数あり、ユーザが試験の管理者にも受験者にも採点者にもなりうる場合に好適である。
【0035】
受験制御手段14は、解答用紙情報24から受験者が受験可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて試験情報23から試験の設問および問を受験者端末に送信するとともに、受験者端末3aから試験の解答を受信して、試験の解答を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶する。
【0036】
具体的には、例えば認証手段13によって受験者であるユーザが認証された後、当該ユーザに関連づけられた試験IDとその「受験採点状況」を受験者端末3aに表示するとユーザは、「受験採点状況」が「未受験」などになっている提出していない試験について、受験者端末3aから試験IDを含む受験リクエストを試験提供サーバ1に送信する。受験制御手段14は、受験者端末3aから受験リクエストを受信すると、試験情報23から受験リクエストに含まれた試験IDに関連づけられた設問ID、設問文、当該設問IDに関連づけられた問ID、問文などを受験者端末3aに送信する。このとき受験制御手段14は、この受験者であるユーザのユーザIDおよび試験IDに関連づけられた「受験採点状況」を「受験中」に設定する。受験者端末3aの入力装置から受験者であるユーザに試験の解答を入力させた後、受験者端末3aから試験ID、設問ID、問ID毎に試験の解答を受信し、受験者のユーザIDおよび試験IDをキーとして、設問IDおよび問ID毎の解答を解答用紙情報24に記憶する。このとき受験制御手段14は、この受験者であるユーザIDおよび試験IDに関連づけられた「受験採点状況」を「提出」に設定する。
【0037】
採点制御手段15は、採点権限情報25から採点者が採点可能な試験IDを抽出して抽出された試験IDに基づいて解答用紙情報24から試験の解答を採点者端末4aに送信するとともに、採点者端末4aから試験の採点結果を受信して、採点結果を受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけて解答用紙情報24に記憶する。
【0038】
具体的には、例えば認証手段13によって採点者であるユーザが認証された後、当該ユーザに関連づけられた試験IDを採点者端末4aに表示するとユーザは、「受験採点状況」が「採点中」などになっている採点終了していない試験について、採点者端末4aから試験IDを含む採点リクエストを試験提供サーバ1に送信する。採点制御手段15は、採点者端末4aから採点リクエストを受信すると、試験情報23から受験リクエストに含まれた試験IDに関連づけられた設問ID、設問文、当該設問IDに関連づけられた問ID、問文などを抽出し、解答用紙情報24からこの試験IDに関連づけられた受験者のユーザID、設問ID、問ID、解答を抽出して採点者端末4aに送信する。このとき採点制御手段15は、この受験者であるユーザIDおよび試験IDに関連づけられた「受験採点状況」を「採点中」に設定する。採点者端末4aの入力装置から採点者であるユーザに設問および問毎に解答に対する採点結果を入力させた後、採点者端末4aから試験ID、受験者のユーザID、設問ID、問ID毎に試験の採点結果を受信し、受験者のユーザIDおよび試験IDをキーとして設問IDおよび問ID毎の採点結果を解答用紙情報24に記憶する。更に、採点者端末4aの入力装置から、当該問IDに対する採点結果を確定させる指示がなされた場合、「採点確定フラグ」を「真」に設定する。更に、この受験者のユーザIDおよび試験IDに関連づけられた全ての問IDの採点確定フラグが「真」に設定された場合、「受験採点状況」を「採点終了」に設定する。
【0039】
採点結果提供手段16は、解答用紙情報24から受験者のユーザIDに関連づけられた試験の採点結果を抽出して、受験者端末3aに送信する。
【0040】
集計手段17は、管理者端末5に、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムによって実施された試験について、平均点、最高点、最低点などを含む試験結果のサマリーを提供したり、受験者の解答や採点結果の個別のデータを送信する手段である。
【0041】
管理手段18は、受験者、採点者および管理者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報22と、試験を識別する試験IDと試験の設問が関連づけられた試験情報23と、受験者のユーザIDと受験者が受験可能な試験IDが関連づけられた解答用紙情報24と、採点者のユーザIDと採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報25などを記憶装置に記憶する。具体的には、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムのユーザ情報の登録/変更/削除、試験提供システムへの試験問題の登録/変更/削除、受験者、採点者、管理者と試験の関連づけの設定を行う。この例では、通信ネットワーク6を介して管理者端末5から設定される場合について説明したが、ウェブインタフェース提供手段11を介さずに、試験提供サーバ1の入力装置から直接設定されても良い。
【0042】
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システム10において用いられる試験提供方法について説明する。
【0043】
まず、ステップS101において、管理者端末5から、ユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26が送信されると、ステップS102において、試験提供サーバ1の管理手段18によって、データベースインタフェース提供手段12、21を介してデータベースサーバ2のユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26に登録される。
【0044】
ここで、例えば解答用紙情報24には、図6(a)に示した解答用紙情報24aが登録される。図6(a)に示した解答用紙情報24aにおいては、管理者端末5から受信したユーザIDと試験IDの関連に基づいて、ユーザIDおよび試験IDが関連づけられて記憶される。更に、試験提供サーバ1の管理手段18によって、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」に「未受験」が、「残り時間」に試験情報23からこの試験IDに基づく制限時間が記憶される。更に、管理手段18によって、試験情報23からこの試験IDの設問IDや問IDに基づいて、「解答」および「点数」などの項目が生成されて、記憶装置に記憶される。
【0045】
次に、ステップS103において受験者端末3aから受験リクエストが送信されると、ステップS104において、試験提供サーバ1の受験制御手段14によって、試験情報が受験者端末3aに送信され、ステップS105において、受験者端末3aにおいて受験者に受験させる。ここで、受験制御手段14によって、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「受験中」に更新される。更に、受験者端末3aの入力装置からの指示に基づいて解答が入力され、受験者から入力された解答情報は受験者端末3aの記憶装置に一時的に保存される。その後、ステップS106において、ステップS105で記憶された解答情報が試験提供サーバ1に送信され、ステップS107において受験制御手段14によって、解答情報が解答用紙情報24に記憶される。ここで、例えば、図6(b)に示すように、受験制御手段14によって、ユーザID、試験ID、設問ID、問IDをキーとして、「解答」項目に、受験者端末3aから受信した解答情報が解答用紙情報24bとして記憶されるとともに、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「提出」に更新される。
【0046】
一方、ステップS108において採点者端末4aから採点リクエストが送信されると、ステップS109において、試験提供サーバ1の採点制御手段15によって、試験情報と解答情報が採点者端末4aに送信され、ステップS110において、採点者端末4aにおいて採点者に採点させる。ここで、採点制御手段15によって、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「採点中」に更新される。このとき、採点者端末4aの入力装置からの指示に基づいて解答に対する採点が入力され、採点者から入力された採点結果は採点者端末4aの記憶装置に一時的に保存される。その後ステップS111において、ステップS110で記憶された採点結果が試験提供サーバ1に送信され、ステップS112において採点制御手段15によって、採点結果が解答用紙情報24に記憶される。ここで、例えば、図6(c)に示すように、採点制御手段15によって、ユーザID、試験ID、設問ID、問IDをキーとして、「点数」項目に、採点者端末4aから受信した採点情報が解答用紙情報24cとして記憶されるとともに、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「採点終了」に更新される。
【0047】
採点結果が解答用紙情報24に記憶されると、試験提供サーバ1の採点結果提供手段16は、ステップS113において、受験者であるユーザに採点結果情報を送信する。更に、試験提供サーバ1の集計手段17は、ステップS114において、試験の結果のサマリーである実施結果情報を管理者端末5に送信する。ステップS113およびステップS114における採点結果情報および実施結果情報は、試験提供サーバ1から能動的に送信されても良いし、受験者端末3aまたは管理者端末5からのリクエストに基づいて送信されても良い。
【0048】
次に本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末3aについて説明する。本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末3aは、図2に示した試験提供サーバ1と同様のハードウェア構成図を備える。受験者端末3aの記憶装置にはブラウザソフトウェアが記憶されており、ブラウザソフトウェアが中央処理制御装置によって実行されることによって、図7に示す様に、受験者端末3aに表示手段31、送信手段32、スクリプト実行手段33が実装される。
【0049】
表示手段31は、受験者であるユーザによって受験者端末3aの入力装置から入力されたリクエストに基づいて、試験提供サーバ1から送信されたデータを受験者端末3aの表示装置の画面に表示する。送信手段32は、受験者であるユーザによって受験者端末3aの入力装置から入力されたリクエストや、データを試験提供サーバ1に送信する手段である。スクリプト実行手段33は、試験提供サーバ1から送信されたスクリプトプログラムを実行する手段である。このスクリプトプログラムは、ユーザの入力の正当性チェック、試験の制限時間の監視などを行う。
【0050】
受験者端末3aは、図8に示すような処理を実行する。
【0051】
受験者端末3aには、まず、図9に示される受験者端末トップ画面P101が表示される。この受験者端末トップ画面P101には、当該ユーザが受験可能な試験と、その「受験採点状況」が関連づけられて記憶されている。例えば、「AAAA」試験は「未受験」となっている。ステップS201において、「AAAA」試験に対応する試験リンクL101が選択されると、送信手段32から試験の受験リクエストを送信し、試験情報を待機する。ステップS202において試験情報が受信されると、ステップS203において試験提供サーバ1から提供されたスクリプトに従って試験情報をロードし、表示手段31によって受験画面P102が表示される。このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「受験中」に変更される。ステップS204において、スクリプト実行手段33によって、入力装置から入力される指示に基づいて発生するイベント毎に処理を振り分ける。
【0052】
ここで、図10に示される受験画面P102について詳述する。受験画面P102には、設問毎に設問文表示部150a、問毎に問文表示部150bおよび150c、解答入力部151aおよび151bが設けられている。解答入力部151aは、受験者端末3aの入力装置から入力可能な様に、テキストボックスが実装されている。更に、戻るボタンB101、進むボタンB102、提出ボタンB103が設けられている。
【0053】
戻るボタンB101または進むボタンB102がクリックされると、ステップS205において、受験画面P102に表示された設問および問の解答に要した時間と、受験者端末3aの記憶装置に記憶された解答を試験提供サーバ1に送信する。解答は、解答用紙情報24の「解答」に記憶される。また、解答に要した時間は、設問IDまたは問ID毎に設けられた解答時間に記憶されることが好ましい。この解答時間に既に文言が入力されていた場合、入力されている文言に解答に要した時間を加算させ、新たに解答時間に記憶されることが好ましい。更に、ステップS206において、戻るボタンB101がクリックされた場合、表示されている設問の一つ前の設問を表示し、進むボタンB102がクリックされた場合、表示されている設問の一つ後の設問を表示して、ステップS204に戻り次のイベントを待機する。
【0054】
解答入力部151aまたは151bに解答が入力されると、ステップS207において、解答入力部151aまたは151bに入力された文言を受験者端末3aのRAMやハードディスクなどの記憶装置に一時的に記憶し、ステップS204に戻り次のイベントを待機する。
【0055】
提出ボタンB103がクリックされると、ステップS208において、受験画面P102に表示された設問および問の解答に要した時間と、解答入力部151aおよび151bに入力された解答を試験提供サーバ1に送信する。更に、ステップS209において、テスト終了メッセージがサーバに送信される。また、このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「提出」に変更される。
【0056】
ここで、全ての設問および問について解答されていない場合、提出ボタンB103をディセーブル(選択不可の状態)にしても良い。また、提出ボタンB103をディセーブルにしない場合、提出ボタンB103が選択されると、全ての設問および問について解答されていない旨のダイアログボックスを表示し、再びステップS204に戻り、次のイベントを待機しても良い。
【0057】
また、図9に示した受験者端末トップ画面P101において、「採点終了」と記載された「BBBB」試験に対応するリンクが選択されると、図11に示される採点結果表示画面P105が表示される。採点結果表示画面P105には、ユーザの解答に対応した採点表示部154a、154bが設けられている。採点表示部154a、154bには、採点者端末4aにおいて採点された採点結果が表示されている。合計結果表示部155には、この試験の合計点数が表示されている。
【0058】
次に本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末4aについて説明する。本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末4aは、図2に示した試験提供サーバ1と同様のハードウェア構成図を備える。採点者端末4aの記憶装置にはブラウザソフトウェアが記憶されており、ブラウザソフトウェアが中央処理制御装置によって実行されることによって、図12に示す様に、採点者端末4aに表示手段41、送信手段42、スクリプト実行手段43が実装される。
【0059】
表示手段41は、採点者であるユーザによって採点者端末4aの入力装置から入力されたリクエストに基づいて、試験提供サーバ1から送信されたデータを採点者端末4aの表示装置の画面に表示する。送信手段42は、採点者であるユーザによって採点者端末4aの入力装置から入力されたリクエストや、データを試験提供サーバ1に送信する手段である。スクリプト実行手段43は、試験提供サーバ1から送信されたスクリプトプログラムを実行する手段である。このスクリプトプログラムは、ユーザの入力の正当性チェックなどを行う。
【0060】
採点者端末4aは、図13に示すような処理を実行する。
【0061】
採点者端末4aには、まず、図14に示される採点者端末トップ画面P103が表示される。この採点者端末トップ画面P103には、当該ユーザが採点可能な試験と、その「受験採点状況」が関連づけられて表示されている。例えば、「CCCC」試験は「提出」となっている。ステップS301において、「CCCC」試験に対応する採点リンクL102が選択されると、送信手段42から試験の採点リクエストを送信し、試験情報と受験者であるユーザの解答情報を待機する。ステップS302において試験情報と解答情報が受信されると、ステップS303において試験提供サーバ1から提供されたスクリプトに従って試験情報をロードし、表示手段41によって採点画面P104が表示される。このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「採点中」に変更される。ステップS304において、スクリプト実行手段43によって、入力装置から入力される指示に基づいて発生するイベント毎に処理を振り分ける。
【0062】
ここで、図15に示される採点画面P104について詳述する。採点画面P104には、設問毎に受験者であるユーザの解答が表示された解答表示部152aおよび152b、解答に対する採点を入力する採点入力部153aおよび153bが設けられている。従って、採点者はユーザの解答を参照しながら、採点を入力することができる。採点入力部153aは、採点者端末4aの入力装置から入力可能な様に、テキストボックスが実装されている。更に、戻るボタンB104、進むボタンB105、確定ボタンB106が設けられている。
【0063】
戻るボタンB104または進むボタンB105が選択されると、ステップS305において、採点者端末4aの記憶装置に記憶された採点を試験提供サーバ1に送信し、解答用紙情報24の「点数」に記憶する。更に、ステップS306において、戻るボタンB104が選択された場合、表示されている設問の一つ前の設問を表示し、進むボタンB105が選択された場合、表示されている設問の一つ後の設問を表示して、ステップS304に戻り次のイベントを待機する。
【0064】
採点入力部153aまたは153bに採点が入力されると、ステップS307において、採点入力部153aまたは153bに入力された文言を採点者端末4aの記憶装置に一時的に記憶し、ステップS304に戻り次のイベントを待機する。
【0065】
確定ボタンB106が選択されると、ステップS308において、採点者端末4aの記憶装置に記憶された採点を試験提供サーバ1に送信する。更に、ステップS309において全ての設問について採点が確定されたか否かを判定し、採点が確定されていない場合は、ステップS304に戻り次のイベントを待機する。採点が確定されている場合、ステップS310において採点終了メッセージが試験提供サーバ1に送信される。また、このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「採点終了」に変更される。
【0066】
ここで、全ての設問および問について採点されていない場合、確定ボタンB106をディセーブルにしても良い。また、確定ボタンB106をディセーブルにしない場合、確定ボタンB106が選択されると、全ての設問および問について解答されていない旨のダイアログボックスを表示し、再びステップS204に戻り、次のイベントを待機しても良い。
【0067】
次に本発明の第1の実施の形態に係る管理者端末5について説明する。本発明の第1の実施の形態に係る管理者端末5は、図2に示した試験提供サーバ1と同様のハードウェア構成図を備える。管理者端末5の記憶装置にはブラウザソフトウェアが記憶されており、ブラウザソフトウェアが中央処理制御装置によって実行されることによって、図16に示す様に、管理者端末5に表示手段51、送信手段52、スクリプト実行手段53が実装される。
【0068】
表示手段51は、管理者であるユーザによって管理者端末5の入力装置から入力されたリクエストに基づいて、試験提供サーバ1から送信されたデータを管理者端末5の表示装置の画面に表示する。送信手段52は、管理者であるユーザによって管理者端末5の入力装置から入力されたリクエストや、ユーザ情報などのデータを試験提供サーバ1に送信する手段である。スクリプト実行手段53は、試験提供サーバ1から送信されたスクリプトプログラムを実行する手段である。このスクリプトプログラムは、ユーザの入力の正当性チェックなどを行う。
【0069】
このように本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムによれば、受験者が入力した解答を採点者端末の表示装置に表示し、それを閲覧した採点者によって採点者端末の入力装置から採点結果が入力されることにより、試験に対する採点が実施されている。このような本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムによれば、選択形式ではない自由記述による解答を要求する試験を実施することができる。これにより、受験者の運や勘や依存することなく受験者の実力が把握される。
【0070】
(第1の実施の形態の変形例1)
本発明の第1の実施の形態においては、全ての設問および問について受験者に記述形式で解答させる場合について説明したが、本発明の第1の実施の形態の変形例1においては、機械的に正否の判断が可能な選択形式の問題は試験提供サーバ1が採点し、記述式問題だけを採点者が採点する場合について説明する。
【0071】
具体的には、図17に示すようにデータベースサーバ2に記憶された試験情報23において、試験ID、設問IDおよび問IDをキーとして問形式の項目を備える。ここで問形式とは、この問題が自動採点可能か、採点者によって採点するものかが指定されている。問形式が自動採点可能を示す場合、選択肢および正答が更に関連づけられる。採点制御手段15は、予め試験情報23を参照して、問形式に自動採点可能が示されている問について、解答用紙情報24に記憶された受験者の解答と、試験情報23に記憶された正答とを比較して、解答用紙情報24に点数を記憶する。
【0072】
このとき、採点者端末4aには、図18に示した採点画面P201が表示される。採点画面P201には、記述式の問については、第1の実施の形態と同様に採点入力部201がテキストボックスで設けられている。更に採点画面P201には、自動採点可能な選択式の問については、選択肢と受験者が選択した解答が表示された選択肢表示部202と、その解答に基づいて採点制御手段15によって採点された結果が表示された採点表示部203が備えられている。
【0073】
このように、試験提供サーバ1によって採点可能な問題も含めることにより、採点者の負担を軽減することができる。
【0074】
(第1の実施の形態の変形例2)
本発明の第1の実施の形態の変形例2においては、試験提供サーバ1によって正否が判断されても、採点者によって更にその採点結果が変更可能な場合について説明する。本発明の第1の実施の形態の変形例2は、穴埋め形式の様に、一般的な解答の他の解答も考えられる場合について好適である。
【0075】
このとき、採点者端末4aには図19に示した採点画面P301が表示される。採点画面P301には、試験提供サーバ1によって採点された結果が予め入力された採点入力部302が設けられている。例えば、正答が「ADSL」であって、受験者で「ADSL」と半角で記載した場合、正答と受験者の解答とが同一でないので、試験提供サーバ1による採点のみでは不正解とされてしまう場合がある。
【0076】
しかし、図19に示した例においては、採点者によって採点入力部302に新たな点数が入力され、確定ボタンB301が選択されることにより、試験情報23に登録されていない正答以外の解答も正解とすることができる。
【0077】
(第1の実施の形態の変形例3)
本発明の第1の実施の形態の変形例3においては、採点者によって採点者端末4aの入力装置から採点時に受験者へのコメントが入力され、そのコメントが受験者端末3aの表示装置に表示される場合について説明する。
【0078】
この場合、解答用紙情報24は図20に示す様に、ユーザID、試験ID、設問ID、問ID毎に、「採点者から受験者へのコメント」の項目が設けられている。このとき、採点者端末4aには、図21に示した採点画面P401が表示される。この採点画面P401には、採点者から受験者へのコメントが入力されるテキストボックスであるコメント入力部401が設けられている。採点者は入力装置から受験者の解答を採点して、コメント入力部401にコメントを入力して、確定ボタンB401を選択することにより、コメントが解答用紙情報24に登録される。
【0079】
一方、受験者端末3aには、図22に示した採点結果表示画面P402が表示される。この採点結果表示画面P402には、解答用紙情報24の「「採点者から受験者へのコメント」」に登録されたコメントを表示するコメント表示部403が設けられている。
【0080】
本発明の第1の実施の形態においては採点者個人の判断によって採点されるので、受験者から疑問やクレームがあると予想される。しかし、本発明の第1の実施の形態の変形例3によれば、採点者から受験者に判断理由を通知し、または勉強方法を提案することができる。このように採点者によって入力されたコメントを受験者に表示することにより、受験者が問に不正解であった場合にもその不正解の理由を通知して受験者への理解を深めさせることができる。
【0081】
(第1の実施の形態の変形例4)
本発明の第1の実施の形態の変形例4においては、問題を作成した管理者が、管理者端末5の入力装置から採点者や受験者へのコメントを登録し、そのコメントを採点者や受験者が見ることができる場合について説明する。
【0082】
この場合、図23に示すように試験情報23には、試験ID、設問ID、問IDをキーとして、「採点者へのコメント」および「受験者へのコメント」が関連づけられている。「採点者へのコメント」には、採点時の指針となる基準が記憶されている。採点制御手段15は、試験情報23の「採点者へのコメント」に記憶された文言を、図24に示した採点画面P501の採点者宛コメント表示部501に表示する。
【0083】
一方、「受験者へのコメント」には、問に対する一般的な解説、答え、ヒントなどが記憶されている。採点結果提供手段16は、試験情報23の「受験者へのコメント」に記憶された文言を、図25に示した採点結果表示画面P502の受験者宛コメント表示部502に表示する。
【0084】
このように、問題を作成した管理者によって採点者宛のコメントが入力されることにより、複数の採点者が採点しても一定の基準で採点することができる。また、受験者宛のコメントが入力されることにより、採点者が各受験者に同じコメントを入力する手間を省くことができる。
【0085】
(第1の実施の形態の変形例5)
本発明の第1の実施の形態の変形例5においては、管理者端末5において試験毎に結果を表示するタイミングが設定される場合について説明する。具体的には、試験毎に公開フラグを設け、管理者端末から公開フラグが「真」に設定された後に、受験者端末3aに試験結果を表示する。
【0086】
この場合、試験情報23には、試験IDに「公開フラグ」の項目が設けられる。公開フラグはデフォルトで「偽(false)」、具体的には未公開と設定されている。管理者端末5によって試験の結果を公開するメッセージが送信されると、試験提供サーバ1に設けられた公開手段によって、試験情報23の「公開フラグ」を「真」に設定する。このとき、採点結果提供手段16は、試験情報23を読み出して、当該試験情報の「公開フラグ」が「真」に設定されている場合、解答用紙情報24から受験者のユーザIDに関連づけられた試験の採点結果を抽出して、受験者端末3aに送信する。一方、「公開フラグ」が「偽」に設定されている場合、解答用紙情報24の「受験採点状況」が「採点終了」になっていたとしても、採点結果を受験者端末3aに送信しない。
【0087】
これにより、受験者による受験と採点者による採点が完了した時点、あるいは管理者が定めるタイミングにおいて一斉に公開することができる。更に、「公開フラグ」をデフォルトのまま設定することにより、受験者に採点結果を公開させない様に機能させることもできる。
【0088】
(第2の実施の形態)
図27に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る試験提供システム10は、第1に示した本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システム10aと比べて、試験作成者端末7を備えている点が異なる。試験作成者端末7は、通信ネットワーク6を介して試験提供サーバ1、データベースサーバ2、受験者端末3a、3b、採点者端末4a、4b、管理者端末5と互いに通信可能である。
【0089】
試験作成者端末7は、一般的なコンピュータによって実現され、入力装置からの指示に基づいて、前記試験IDと設問を関連づけた前記試験情報を作成して記憶装置に記憶し、前記記憶装置から前記試験情報を前記管理者端末に送信する端末である。
【0090】
具体的には、図28に示すように試験作成者端末7は、試験情報読み込み手段61、試験情報保存手段62、試験情報作成手段63、試験情報表示手段64、試験情報記憶装置65を備えている。
【0091】
試験情報記憶装置65は、試験作成者端末7に備えられたハードディスク装置などで実現される記憶装置で、試験作成者端末7において作成されている試験情報を記憶する記憶装置である。
【0092】
試験情報読み込み手段61は、試験作成者による入力装置からの指示に基づいて試験情報記憶装置65を読み出して、試験作成者端末7に内蔵されたメモリに記憶する手段である。
【0093】
試験情報保存手段62は、試験作成者による入力装置からの指示に基づいて試験情報読み込み手段61によって読み込まれた試験情報を更新して、試験情報記憶装置65に記憶する手段である。
【0094】
試験情報作成手段63は、試験情報読み込み手段61によって読み込まれた試験情報について、試験作成者による入力装置からの指示に基づいて、設問や問の削除、問題文の入力、解答の入力などを行わせ、試験情報を作成してメモリに記憶する手段である。
【0095】
試験情報表示手段64は、試験情報読み込み手段61によってメモリに読み込まれた試験情報や、試験情報作成手段63によって作成されメモリに記憶された試験情報を、試験作成者端末の表示装置に表示する手段である。試験情報表示手段64は、問文、問題文、解答などの入力画面を表示したり、受験者や採点者に表示するための画面をプレビュー表示する。
【0096】
このように作成された試験情報は、試験作成者端末7に内蔵された通信制御装置および通信ネットワーク6を介して管理者端末5に送信される。管理者端末5は、試験情報を受信すると、その試験情報を試験提供サーバ1に送信し、試験提供サーバ1の管理手段18によって、データベースインタフェース提供手段12および21を介してデータベースサーバ2の試験情報23に記憶する。試験情報は、CD−ROM、MO、フラッシュメモリなどの可搬性を備える記憶装置に記憶されて試験提供サーバ1に提供されても良い。
【0097】
ここでは、試験問題の作成を試験作成者端末7上で行う場合について説明したが、図28に示した各手段および記憶装置が試験提供サーバ1上に実装されても良い。具体的には、試験作成者端末7にはブラウザなどのサーバと通信可能なソフトウェアが設けられ、そのソフトウェアを介して試験提供サーバ1と接続して、試験提供サーバ1の試験情報記憶装置に試験情報を記憶しても良い。
【0098】
次に、図29を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る試験提供システム10aにおいて用いられる試験提供方法について説明する。
【0099】
まず、ステップS401において、試験作成者端末7において試験情報が作成され、試験情報記憶装置65に記憶される。次に、ステップS402において、試験作成者による入力装置からの指示に基づいて、この試験情報記憶装置65に記憶された試験情報が、管理者端末5に送信される。
【0100】
次に、ステップS403において、管理者端末5から、ユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26が送信されると、ステップS404において、試験提供サーバ1の管理手段18によって、データベースインタフェース提供手段12、21を介してデータベースサーバ2のユーザ情報22、試験情報23、解答用紙情報24、採点権限情報25、管理者権限情報26に登録される。
【0101】
次に、ステップS405において受験者端末3aから受験リクエストが送信されると、ステップS104において、試験提供サーバ1の受験制御手段14によって、試験情報が受験者端末3aに送信され、ステップS407において、受験者端末3aにおいて受験者に受験させる。ここで、受験制御手段14によって、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「受験中」に更新される。更に、受験者端末3aの入力装置からの指示に基づいて解答が入力され、受験者から入力された解答情報は受験者端末3aの記憶装置に一時的に保存される。その後、ステップS408において、ステップS105で記憶された解答情報が試験提供サーバ1に送信され、ステップS409において受験制御手段14によって、解答情報が解答用紙情報24に記憶される。
【0102】
一方、ステップS410において採点者端末4aから採点リクエストが送信されると、ステップS411において、試験提供サーバ1の採点制御手段15によって、試験情報と解答情報が採点者端末4aに送信され、ステップS412において、採点者端末4aにおいて採点者に採点させる。ここで、採点制御手段15によって、解答用紙情報24のこの試験IDおよびユーザIDに関連づけられた「受験状況」が「採点中」に更新される。このとき、採点者端末4aの入力装置からの指示に基づいて解答に対する採点が入力され、採点者から入力された採点結果は採点者端末4aの記憶装置に一時的に保存される。その後ステップS413において、ステップS110で記憶された採点結果が試験提供サーバ1に送信され、ステップS414において採点制御手段15によって、採点結果が解答用紙情報24に記憶される。
【0103】
採点結果が解答用紙情報24に記憶されると、試験提供サーバ1の採点結果提供手段16は、ステップS415において、受験者であるユーザに採点結果情報を送信する。更に、試験提供サーバ1の集計手段17は、ステップS416において、試験の結果のサマリーである実施結果情報を管理者端末5に送信する。ステップS415およびステップS416における採点結果情報および実施結果情報は、試験提供サーバ1から能動的に送信されても良いし、受験者端末3aまたは管理者端末5からのリクエストに基づいて送信されても良い。
【0104】
次に、図30ないし図33を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末7において表示される画面を表示する。
まず、試験作成者端末7においては、試験情報表示手段64によって、図30に示すような試験作成画面P601が表示される。このとき試験情報作成手段63は、試験作成者による入力装置からの指示に基づいて、試験の構成を決定する。ここでは、試験毎にテスト名称、制限時間、総得点などのテスト設定が登録される。ここで、追加ボタンがクリックされると、設問設定で設定されたデータが、設問一覧に追加される。また、設問候補表示部602には、予め設問が記憶されており、設問一覧表示部601で当該設問の設問候補数として設問候補の番号を設定することができる。登録ボタンB601がクリックされると、試験情報作成手段63によって、更に設問毎に設問番号、配点、設問候補数などが登録される。
【0105】
また、設問候補を作成する場合、試験情報表示手段64によって、図31に示すような設問候補作成画面P602が表示される。ここでは、試験作成者によって入力装置から設問名称、設問文が入力され、作成ボタンB603がクリックされると、試験情報作成手段63によって、設問名称、設問文などが設問の識別子に関連づけられて試験情報記憶装置65に記憶される。更に、試験情報記憶装置65において設問で表示するイメージ画面も関連づけることができる。
【0106】
各設問について問や解答などを作成する場合、試験情報表示手段64によって、図32に示すような問題編集画面P603が表示される。問題編集画面P603では、設問概要部、問題設定部および問題設定部を備えている。設問概要部では、設問文を表示する設問文表示部と、この設問に設けられる問の一覧である問一覧表示部604を備えている。問一覧表示部604では、既に入力された問について、問を識別する問番号、問の解答形式、その問に対する配点が表示されている。問題設定部には、問を識別する問番号、問題文を入力させる問題文入力部605が設けられている。ここで、解答形式選択部606は、○×形式、選択形式、文章形式などの解答形式をコンボボックスから選択させることができる。更に、受験者端末に表示するこの問に対する解説、採点者端末に表示するこの問に対する採点指針なども、試験作成者によって入力されても良い。追加ボタンB604がクリックされると、問題設定部で設定された問の情報が、試験情報作成手段63によって、設問の識別子および問の識別子と関連づけられて試験情報記憶装置65に記憶される。問題設定部には、解答を表示する解答一覧表示部が設けられている。この解答一覧表示部607には、解答形式が○×方式である場合、その解答対象となる文言が、解答形式が選択形式である場合、受験者に対する選択肢となる文言が、文章形式である場合、模範解答となる文言が入力される。追加ボタンB605がクリックされると、この解答一覧表示部607に入力された情報は、試験情報作成手段63によって、設問の識別子および問の識別子と関連づけられて試験情報記憶装置65に記憶される。
【0107】
ここで、問題編集画面P603において閉じるボタンがクリックされると、試験情報の作成を終了する。このとき、問題編集画面P603に表示されている情報が、試験情報記憶装置65に記憶されていない場合、試験作成者端末に6に保存するか否かを問い合わせるダイアログボックスが表示されても良い。一方、プレビューボタンB606がクリックされると、図33に示すようなプレビュー画面P604が表示される。このプレビュー画面P604は、受験者端末に表示させるための画面であるが、採点者端末に表示する画面もプレビュー画面で確認できるようにしても良い。
【0108】
このように、試験作成者端末7に試験作成ツールを提供することにより、試験作成者は試験全体の構成を考慮しつつ、設問、問などを作成し、管理者端末5に送信することができる。
【0109】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態においては、ログイン時に採点者の権限を判断し、採点者が閲覧、採点できる受験者の答案を制限する。具体的には、ユーザ情報に、ユーザが所属する所属組織IDを関連づけ、採点者が所属する下位組織のユーザのみを採点可能である場合について説明する。この場合採点者は、採点者自身が採点すべき答案のみを閲覧または採点し、他の受験者の答案を閲覧あるいは採点することができない。これにより、受験者のプライバシーおよびセキュリティを向上することができる。
【0110】
図34に示すように、データベースサーバ2の記憶装置には、更に組織情報27が記憶されている。組織情報は、組織を識別する組織ID、組織名、その組織が属する上位組織の親組織IDとが関連づけられて記憶されている。更に、ユーザ情報22aには、ユーザが属する組織である所属組織IDも関連づけられて記憶されている。更に、図34に示した解答用紙情報24には、採点確定フラグが設けられている。この採点確定フラグは、デフォルトでは「偽(false)」に設定されており、採点者によって当該設問の採点が確定された場合に「真(true)」に設定される。
【0111】
このとき、本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバ1の前記採点制御手段15は、データベースサーバ2の前記記憶装置から前記ユーザ情報22aを読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDを読み出して、前記記憶装置から前記組織情報27を読み出して、前記親組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDとなるレコードを検索する。更に、検索された前記レコードの組織IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報22aを読み出して、所属組織IDが抽出された前記組織IDとなるレコードを検索し、検索されたレコードのユーザIDを抽出して、前記採点権限情報25から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出する。更にこの抽出した前記試験IDおよび前記ユーザIDに基づいて前記解答用紙情報24から前記試験の解答を前記採点者端末4aに送信するするとともに、前記採点者端末4aから前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報24に記憶する。
【0112】
次に、図35を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る採点制御手段15による採点制御処理を説明する。
まず、ステップS501において、採点制御手段15によって、採点者端末4aから採点リクエストが受信される。この採点リクエストには、採点者のユーザIDまたはログインIDが含まれているとする。更にステップS502において、採点制御手段15によってデータベースサーバ2からユーザ情報22aが読み出され、ステップS503においてユーザDまたはログインIDから、このユーザの所属組織IDが抽出される。
【0113】
次に、ステップS504において採点制御手段15によって、組織情報27が読み出され、ステップS505において抽出された所属組織IDが親組織IDとなるレコードを検索し、そのレコードの組織IDを抽出する。具体的には、ログインしたユーザの下位組織の組織IDが抽出される。更にステップS506において、採点制御手段15によって、ユーザ情報22aから、ステップS505で抽出された組織IDが所属組織IDであるレコードが検索され、そのユーザIDが抽出される。具体的には、ログインしたユーザの下位組織に属するユーザのユーザIDが抽出される。
【0114】
一方、ステップS507において採点制御手段15によって、採点権限情報25が読み出され、この採点者のユーザIDに基づいて、この採点者が採点可能な試験IDが抽出される。
【0115】
次に、ステップS508において、採点制御手段15によって、解答用紙情報24が読み出され、ステップS509において、ステップS506で抽出された全てのユーザIDについて、ステップS507で抽出された全ての試験IDの解答用紙情報が抽出される。更に、ステップS510において、採点制御手段15によって、試験情報23が読み出されステップS507で抽出された試験IDの試験情報が抽出され、ステップS511において、ステップS509で抽出された解答用紙情報およびステップS510で抽出された試験情報が採点者端末4aに送信される。
【0116】
次に、図36ないし図57を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバ1が表示する画面について説明する。ここでは、ユーザがログインしたときに全ての情報がユーザの端末に送信される場合について説明するが、ユーザの端末に画面を表示する度に試験提供サーバ1から情報が送信されても良い。
【0117】
まず、受験者端末3a、3b、採点者端末4a、4b、管理者端末5のいずれかからログインリクエストが送信されると、試験提供サーバ1は、ログインリクエストの送信元の端末に、図36に示すユーザトップ画面P701を表示する。このユーザトップ画面P701において、ログインIDおよびパスワードを入力させ、ログインボタンB701がクリックされると、ユーザから入力されたログインIDデータ、パスワードデータとともに、認証リクエストが試験提供サーバ1に送信される。試験提供サーバ1は、認証リクエストを受信すると、データベースサーバ2の記憶装置のユーザ情報22から、ログインIDデータを元に、パスワードが合致するか検証する。合致する場合、試験提供サーバ1は、更にデータベースサーバ2の記憶装置から解答用紙情報24、採点権限情報25および管理者権限情報26を読み出し、当該ユーザが受験可能な試験ID、採点可能な試験ID、管理可能な試験IDを抽出する。
【0118】
例えば、受験者端末3aからログインしたユーザのユーザIDに受験可能な試験IDのみが関連づけられている場合、試験提供サーバ1は、図37に示すような受験者端末トップ画面P711を表示する。このとき、試験提供サーバ1は、このユーザIDから、当該ユーザが受験可能な試験ID、具体的には受験採点状況が未受験または受験中になっている試験IDを抽出するとともに、試験情報23からその試験の試験情報も抽出して、受験者端末3aに送信する。送信された試験情報は、受験者端末3aに内蔵された記憶装置に記憶され、受験者端末3aの入力装置からの指示に基づいて、試験情報は随時読み出される。受験者によって入力装置から受験ボタンB711がクリックされると、受験者端末3aに、図38に示すような試験一覧画面P712が表示される。この試験一覧画面P712には、受験者端末3aにログインしたユーザが受験可能な試験ID、試験名、受験ボタンが設けられている。受験ボタンB713がクリックされると、この受験ボタンB713が関連づけられた試験ID「SS10」に関する設問一覧を抽出し、図39に示すような設問一覧表示画面P713を受験者端末3aに表示する。受験者端末3aの入力装置から設問表示リンクL701がクリックされると、図40に示すような受験画面P714が受験者端末3aに表示される
ここで、図40に示される受験画面P714について詳述する。受験画面P714には、設問毎に設問文表示部710a、問毎に問文表示部710bおよび710c、解答入力部711aおよび711bが設けられている。解答入力部711aは、受験者端末3aの入力装置から入力可能な様に、テキストボックスが実装されている。更に、戻るボタンB714、進むボタンB715、設問一覧表示ボタンB716、保存ボタンB717、提出ボタンB718が設けられている。
【0119】
戻るボタンB714または進むボタンB715がクリックされると、受験画面P714に表示された設問および問の解答に要した時間と、受験者端末3aの記憶装置に記憶された解答を試験提供サーバ1に送信する。解答は、解答用紙情報24の「解答」に記憶される。また、解答に要した時間は、設問IDまたは問ID毎に設けられた解答時間に記憶されることが好ましい。この解答時間に既に文言が入力されていた場合、入力されている文言に解答に要した時間を加算させ、新たに解答時間に記憶されることが好ましい。更に、戻るボタンB714がクリックされた場合、受験者端末3aの記憶装置に記憶された試験情報から表示されている設問の一つ前の設問を表示し、進むボタンB715がクリックされた場合、受験者端末3aの記憶装置に記憶された試験情報から表示されている設問の一つ後の設問を表示する。
【0120】
設問一覧表示ボタンB716がクリックされると、図39に示した設問一覧表示画面P713が表示され、受験者端末3aでの入力装置からの指示に基づいて、選択された設問の受験画面P714を表示することができる。
【0121】
解答入力部711aまたは711bに解答が入力されると、解答入力部711aまたは711bに入力された文言を受験者端末3aのRAMやハードディスクなどの記憶装置に一時的に記憶する。
【0122】
保存ボタンB717がクリックされると、受験画面P718に表示された設問および問の解答に要した時間と、受験者端末3aのRAMやハードディスクなどの記憶装置に一時的に記憶された解答が、試験提供サーバ1に送信される。試験提供サーバ1では受験制御手段14によって、送信された解答が、データベースサーバ2の解答用紙情報24に記憶される。
【0123】
提出ボタンB718がクリックされると、受験画面P718に表示された設問および問の解答に要した時間と、解答入力部711aおよび711bに入力された解答を試験提供サーバ1に送信するとともに、テスト終了メッセージが試験提供サーバ1に送信される。また、このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「提出」に変更される。
【0124】
ここで、全ての設問および問について解答されていない場合、提出ボタンB718がディセーブル(選択不可の状態)に設定されても良い。また、提出ボタンB718をディセーブルにしない場合、提出ボタンB718が選択されると、全ての設問および問について解答されていない旨のダイアログボックスを表示しても良い。
【0125】
一方、図37に示した受験者端末トップ画面P711において、受験結果確認ボタンB712がクリックされると、受験者端末3aの表示装置に図41に示す提出済試験一覧画面P715が表示される。提出済試験一覧画面P715には、この試験IDと試験名、その試験IDの受験採点状況が表示される。結果表示ボタンB719がクリックされると、図42に示す結果表示画面P716が受験者端末3aの表示装置に表示される。ここで、採点結果表示リンクL702がクリックされると、その採点結果表示リンクに関連づけられた設問の詳細な情報を表示する。
【0126】
具体的には、採点結果表示リンクL702がクリックされると、受験者端末3aの記憶装置から、試験IDおよび設問IDに基づいて、問の解答、採点を抽出するとともに、試験情報23から試験IDおよび設問IDに基づいて、その設問文、問文、配点が抽出される。更に抽出した情報に基づいて図43に示すような採点結果表示画面P717が、受験者端末3aの表示装置に表示される。採点結果表示画面P717には、設問毎に設問小計結果表示部715が設けられており、この設問の満点の点数と、受験者の解答結果の点数とが表示されている。また、設問の問毎に、採点表示部714aが設けられており、この問の満点の点数と、受験者の解答結果の点数とが表示されている。
【0127】
一方、採点者端末4aからのログインリクエストに基づいて図36に示されたユーザトップ画面P701が表示される。このとき、ユーザから入力されたログインIDおよびパスワードに基づいて、試験提供サーバ1が、このユーザIDに当該ユーザが受験可能な試験ID、採点可能な試験IDが関連づけられている場合、試験提供サーバ1は、図42に示すような採点者端末トップ画面P731を表示する。この採点者端末トップ画面P731には、採点ボタンB731が設けられている。このとき、試験提供サーバ1は、図35に示したフローチャートに従って情報を取得し、採点者端末4aに情報を送信する。
【0128】
採点者によって入力装置から採点ボタンB731がクリックされると、図45に示す採点対象試験一覧画面P732の様に、このユーザが採点可能な試験ID、試験名を採点者端末4aの表示装置に表示される。この採点対象試験一覧画面P732においては、試験IDに採点ボタンが関連づけられている。採点者によって入力装置から採点ボタンB732がクリックされると、採点者端末4aの記憶装置から、クリックされた採点ボタンB732に対応した試験IDに基づいて解答用紙情報が抽出される。
【0129】
具体的には、図46に示すような採点対象者検索画面P733が表示される。採点対象者検索画面P733においては、抽出されたユーザIDおよびユーザ名を、検索結果表示部734に表示する。この採点対象者検索画面P733においては、対象組織選択部732において、採点者に、ユーザが所属する組織名をコンボボックスから選択させ、検索ボタンB733をクリックさせることにより、検索結果表示部734に表示するユーザ名をフィルタリングすることができる。また、採点状況選択部733に設けられたチェックボックスにチェックを入れさせ、検索ボタンB733をクリックさせることにより、検索結果表示部734に表示するユーザ名をフィルタリングすることができる。
【0130】
図46に示した採点対象者検索画面P733において、表示されたユーザ名に設けられた設問一覧表示リンクL731がクリックされると、採点者端末4aの記憶装置に記憶された解答情報から、クリックされた設問一覧表示リンクL731に対応するユーザIDの解答用紙情報が抽出され、設問毎に、採点確定フラグに基づいて採点状況が表示される。更に、設問毎に採点画面表示リンクが設けられており、採点画面表示リンクL732がクリックされると、クリックされた採点画面表示リンクL732に対応する設問について、試験情報、解答用紙情報が抽出され、図48に示す様な採点画面P735が表示される。
【0131】
ここで、図48に示される採点画面P735について詳述する。採点画面P735には、問毎に解答表示部735aおよび735b、採点入力部736aおよび736bが設けられている。採点入力部736aは、採点者端末4aの入力装置から入力可能な様に、テキストボックスが実装されている。更に、戻るボタンB734、進むボタンB735、設問一覧表示ボタンB736、保存ボタンB737、確定ボタンB738が設けられている。
【0132】
戻るボタンB734または進むボタンB735がクリックされると、採点画面P735に表示された採点は、試験提供サーバ1に送信され、解答用紙情報24の「点数(採点結果)」に記憶される。更に、戻るボタンB734がクリックされた場合、採点者端末4aの記憶装置に記憶された試験情報および解答用紙情報から表示されている設問の一つ前の設問を表示し、進むボタンB735がクリックされた場合、採点者端末4aの記憶装置に記憶された試験情報および解答用紙情報から表示されている設問の一つ後の設問を表示する。
【0133】
設問一覧表示ボタンB736がクリックされると、図47に示した設問一覧表示画面P734が表示され、採点者端末4aでの入力装置からの指示に基づいて、選択された設問の採点画面P735を表示することができる。
【0134】
採点入力部736aまたは736bに解答が入力されると、採点入力部736aまたは736bに入力された文言を採点者端末4aのRAMやハードディスクなどの記憶装置に一時的に記憶する。
【0135】
保存ボタンB737がクリックされると、採点者端末4aのRAMやハードディスクなどの記憶装置に一時的に記憶された解答が、試験提供サーバ1に送信される。試験提供サーバ1では採点制御手段15によって、送信された点数が、データベースサーバ2の解答用紙情報24に記憶される。
【0136】
確定ボタンB738がクリックされると、採点入力部736aおよび736bに入力された解答を試験提供サーバ1に送信するとともに、採点終了メッセージが試験提供サーバ1に送信される。また、このとき、データベースサーバ2の解答用紙情報24の「受験採点状況」は、「採点終了」に変更される。
【0137】
ここで、全ての設問および問について採点されていない場合、確定ボタンB738がディセーブル(選択不可の状態)に設定されても良い。また、確定ボタンB738をディセーブルにしない場合、確定ボタンB738が選択されると、全ての設問および問について採点されていない旨のダイアログボックスを表示しても良い。
【0138】
一方、管理者端末5からのログインリクエストに基づいて図36に示されたユーザトップ画面P701が表示される。このとき、ユーザから入力されたログインIDおよびパスワードに基づいて、試験提供サーバ1が、このユーザIDに当該ユーザが受験可能な試験ID、管理可能な試験IDが関連づけられている場合、試験提供サーバ1は、図49に示すような管理者端末トップ画面P531を表示する。この管理者端末トップ画面P751には、管理ボタンB751が設けられている。このとき、試験提供サーバ1は、このユーザが管理可能な試験IDに基づいて、解答用紙情報24からユーザの受験採点状況、点数などの情報を管理者端末5に送信する。
【0139】
管理者によって入力装置から管理ボタンB731がクリックされると、図50に示す試験進捗状況一覧表示画面P752の様に、このユーザが管理可能な試験ID、試験名毎に、受験採点状況を集計した結果が採点者端末4aの表示装置に表示される。この試験進捗状況一覧画面P752においては、試験IDおよび受験採点状況毎にユーザがカウントされ、一覧表示されている。
【0140】
更に、第1の実施の形態の変形例5で説明した様に、試験結果を受験者に公開するタイミングが管理者端末5の入力装置からの指示に基づいて行われる場合、図51に示すような試験進捗状況一覧表示画面P753が表示される。図51に示す試験進捗状況一覧表示画面P753においては、既に公開されている試験について「(公開済)」と表示され、公開されていない試験について公開ボタンが設けられる。公開ボタンB752がクリックされると、クリックされた公開ボタンB752に対応する試験IDについて、試験情報23の公開フラグが真に設定され、受験者は試験結果を閲覧することができる。
【0141】
第1の実施の形態の変形例1で説明した様に、機械的に正否の判断が可能な選択形式の問題は試験提供サーバ1が採点し、記述式問題だけを採点者が採点する場合、図52に示す様な採点画面P736が表示されても良い。この採点画面P736にも、図48に示した採点画面P735に設けられた戻るボタンB734、進むボタンB735、設問一覧表示ボタンB736、保存ボタンB737、確定ボタンB738などが表示される。
【0142】
第1の実施の形態の変形例2で説明した様に、試験提供サーバ1によって正否が判断されても、採点者によって更にその採点結果が変更可能な場合、図53に示す様な採点画面P737が表示されても良い。この採点画面P737にも、図48に示した採点画面P735に設けられた戻るボタンB734、進むボタンB735、設問一覧表示ボタンB736、保存ボタンB737、確定ボタンB738などが表示される。
【0143】
第1の実施の形態の変形例2で説明した様に、採点者によって採点者端末4aの入力装置から採点時に受験者へのコメントが入力され、そのコメントが受験者端末3aの表示装置に表示される場合、図54に示す様な採点画面P738が表示されても良い。この採点画面P738にも、図48に示した採点画面P735に設けられた戻るボタンB734、進むボタンB735、設問一覧表示ボタンB736、保存ボタンB737、確定ボタンB738などが表示される。一方、受験者端末3aの表示装置には、図55に示すような採点結果表示画面P718が表示されても良い。この採点結果表示画面P718にも、図40に示した受験画面P714に設けられた戻るボタンB720、進むボタンB721、設問一覧表示ボタンB722などが表示される。
【0144】
第1の実施の形態の変形例4で説明した様に、問題を作成した管理者が、管理者端末5の入力装置から採点者や受験者へのコメントを登録し、そのコメントを採点者や受験者が見ることができる場合、図56に示す様な採点画面P739が表示されても良い。この採点画面P739にも、図48に示した採点画面P735に設けられた戻るボタンB734、進むボタンB735、設問一覧表示ボタンB736、保存ボタンB737、確定ボタンB738などが表示される。一方、受験者端末3aの表示装置には、図57に示すような採点結果表示画面P719が表示されても良い。この採点結果表示画面P719にも、図40に示した受験画面P714に設けられた戻るボタンB720、進むボタンB721、設問一覧表示ボタンB722などが表示される。
【0145】
(第3の実施の形態の変形例1)
第3の実施の形態においては、採点者が所属する下位組織のユーザを採点する場合について説明したが、第3の実施の形態の変形例1においては、採点者毎に採点対象組織を設定する場合について説明する。
【0146】
このとき、前記採点権限情報25には、図58に示すように更に前記採点者が採点可能な組織を識別する採点対象組織IDが関連づけられている。
【0147】
試験提供サーバ1の前記採点制御手段15は、データベースサーバ2の前記記憶装置から前記採点権限情報25を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDおよび試験IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報22を読み出す。更に採点制御手段15は、前記所属組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDとなるレコードを検索し、検索された前記レコードのユーザIDを抽出する、採点制御手段15は、前記解答用紙情報24から抽出された試験IDおよびユーザIDに関連づけられた解答を前記採点者端末4aに送信するとともに、前記採点者端末4aから前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけてデータベースサーバ2の前記解答用紙情報24に記憶する。
【0148】
次に、図59を参照して、本発明の第3の実施の形態の変形例1に係る採点制御手段15による採点制御処理を説明する。
まず、ステップS521において、採点制御手段15によって、採点者端末4aから採点リクエストが受信される。この採点リクエストには、採点者のユーザIDまたはログインIDが含まれているとする。更にステップS522において、採点制御手段15によってデータベースサーバ2から採点権限情報25が読み出され、ステップS523においてユーザDまたはログインIDから、このユーザ採点可能な採点対象組織IDおよび試験IDを抽出する。
【0149】
次に、ステップS524において採点制御手段15によって、ユーザ情報22が読み出され、ステップS525において抽出された所属組織IDが採点対象組織IDとなるレコードを検索し、そのレコードのユーザIDを抽出する。
【0150】
次に、ステップS526において、採点制御手段15によって、解答用紙情報24が読み出され、ステップS527において、ステップS525で抽出された全てのユーザIDについて、ステップS523で抽出された全ての試験IDの解答用紙情報が抽出される。更に、ステップS528において、採点制御手段15によって、試験情報23が読み出されステップS523で抽出された試験IDの試験情報が抽出され、ステップS529において、ステップS527で抽出された解答用紙情報およびステップS528で抽出された試験情報が採点者端末4aに送信される。
【0151】
(第3の実施の形態の変形例2)
第3の実施の形態においては、採点者が所属する下位組織のユーザを採点する場合について説明したが、第3の実施の形態の変形例2においては、採点者毎に採点対象ユーザを設定する場合について説明する。
【0152】
このとき、前記採点権限情報25には、図60に示すように更に前記採点者が採点可能なユーザを識別する採点対象ユーザIDが関連づけられている。
【0153】
試験提供サーバ1の前記採点制御手段15は、データベースサーバ2の前記記憶装置から前記採点権限情報25を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象ユーザIDおよび試験IDを抽出する。更に採点制御手段15は、前記解答用紙情報24から抽出された採点対象ユーザIDおよび試験IDに関連づけられた解答を前記採点者端末4aに送信するとともに、前記採点者端末4aから前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報24に記憶する。
【0154】
次に、図61を参照して、本発明の第3の実施の形態の変形例2に係る採点制御手段15による採点制御処理を説明する。
まず、ステップS541において、採点制御手段15によって、採点者端末4aから採点リクエストが受信される。この採点リクエストには、採点者のユーザIDまたはログインIDが含まれているとする。更にステップS542において、採点制御手段15によってデータベースサーバ2から採点権限情報25が読み出され、ステップS543においてユーザDまたはログインIDから、このユーザ採点可能な採点対象ユーザIDおよび試験IDを抽出する。
【0155】
次に、ステップS544において、採点制御手段15によって、解答用紙情報24が読み出され、ステップS545において、ステップS543で抽出された全てのユーザIDについて、ステップS543で抽出された全ての試験IDの解答用紙情報が抽出される。更に、ステップS546において、採点制御手段15によって、試験情報23が読み出されステップS543で抽出された試験IDの試験情報が抽出され、ステップS547において、ステップS545で抽出された解答用紙情報およびステップS546で抽出された試験情報が採点者端末4aに送信される。
【0156】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態においては、試験情報23の問ID毎にキーワードを登録しする。採点者端末4aに受験者の解答を表示する場合、解答中のキーワードに色を付けることができる。更に、キーワード毎に重みを設定し、解答の中のキーワードの出現具合によって、点数を算出することができる。これにより、採点者の採点作業を支援することができる。
【0157】
図62に示すように、データベースサーバ2の記憶装置に記憶された本発明の第4の実施の形態に係る試験情報23aは、ユーザに解答を入力させる問毎に、前記試験の解答となる文言に含まれるキーワードとその点数が関連づけられている。このキーワードは一つでも良いし、複数でも良い。また、キーワードの点数は、複数のキーワードに対して一つの点数が関連づけられても良いし、複数のキーワードに対してそれぞれ点数が関連づけられても良い。更に図63に示すように、データベースサーバ2の記憶装置に記憶された本発明の第4の実施の形態に係る解答用紙情報24aは、キーワード採点結果が関連づけられている。
【0158】
本発明の第4の実施の形態に係る試験提供サーバ1の採点制御手段15は、前記採点権限情報25から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報24aから前記試験の解答を抽出し、前記記憶装置から前記試験情報23aを読み出して、抽出された試験の解答に含まれるキーワードを検索して、検索されたキーワードに関連づけられたキーワードの点数を算出して、解答用紙情報24aに記憶して前記採点者端末4aに送信する。更に、採点制御手段15は、前記採点者端末4aから前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報24aに記憶する。
【0159】
次に、図64を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る採点制御手段15による採点制御処理を説明する。
まず、ステップS601において、採点制御手段15によって、採点者端末4aから採点リクエストが受信される。この採点リクエストには、採点者のユーザIDまたはログインIDが含まれているとする。更にステップS602において、採点制御手段15によって、解答用紙情報24aからこの採点者の採点対象となるユーザの解答用紙情報が抽出される。更に、ステップS603において、採点制御手段15によって、この採点者が採点する試験の試験情報23aが読み出される。
【0160】
次に、ステップS604において、ステップS603で読み出された試験情報23aについて、キーワードが設定されている問があるか否かが判定される。キーワードが設定されている問がないと判定された場合、ステップS609に進み、ステップS602で抽出された解答用紙情報と、ステップS603で読み出された試験情報を、採点者端末4aに送信する。
【0161】
一方、キーワードが設定されている問があると判定された場合、キーワードが設定されている全ての問についてステップS605ないしステップS608の処理が繰り返される。
具体的には、ステップS605において、解答用紙情報24aの解答を読み出し、試験情報23aのキーワードが含まれているかいないかを判定する。キーワードが含まれていない場合は、そのまま処理を終了する。一方、キーワードが含まれている場合、ステップS607において含まれているキーワードから点数を対応付けて抽出し、ステップS608においてステップS607で抽出された点数を合算して、解答用紙情報24aのキーワード採点結果に記憶する。
【0162】
更に、ステップS609において、ステップS602で抽出された解答用紙情報と、ステップS603で読み出された試験情報を、採点者端末4aに送信する。
【0163】
このとき、採点者端末4aには、例えば図65に示すような採点画面P740が表示される。採点画面P740には、キーワード評価表示部737を備えている。キーワード評価表示部737は、試験情報23aに含まれたキーワード毎に、受験者の解答にこのキーワードが含まれているか否かを検証し、点数を記憶している、更に、点数を加算して合計点数を表示している。採点者は入力装置を介して、この合計点数を参照して、受験者によって入力された解答情報を参照して、この問に対する解答を、採点入力部738に入力する。更に、受験者の解答において、含まれているキーワードには、四角で囲ったり色づけしても良い。
【0164】
ここでは、採点制御手段15によって採点リクエストが送信されたときにキーワードの点数が算出される場合について説明するが、受験制御手段14によって受験者端末から試験が提出されたときにキーワードの点数が算出されても良い。
【0165】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態においては、採点者端末4aに受験者の解答を表示する場合、受験者の解答の文字数をカウントし、表示する。これにより、文字数制限のある問について、解答が制限文字数以内で記述されているか否かがすぐに判別される。これにより、採点者の採点作業を支援することができる。
【0166】
図66に示すように、データベースサーバ2の記憶装置に記憶された本発明の第5の実施の形態に係る試験情報23bは、ユーザに解答を入力させる問毎に、その問の質問で設定された制限文字数が関連づけられる。この制限文字数は、試験作成者端末7において入力させた情報であっても良い。一方、解答用紙情報24bには、ユーザに解答を入力させる問について、制限文字数が設定されている場合、その解答の文字数が記憶される。
【0167】
次に、図68を参照して、本発明の第5の実施の形態に係る採点制御手段15による採点制御処理を説明する。
まず、ステップS701において、採点制御手段15によって、受験者端末3aより解答情報が送信されると、ステップS702において、この解答情報に含まれる試験IDに基づいて試験情報23bを読み出し、この解答において、文字数が制限されている問があるか否かを判定する。文字数を制限されている問がないと判定された場合、ステップS705に進み、ステップS701で受信した解答情報を、データベースサーバ2の解答用紙情報24bに記憶する。
【0168】
一方、文字数が制限されている問があると判定された場合、解答の文字数が制限されている全ての問に対して、ステップS703およびS704を実行する。具体的には、ステップS703において、解答の文字数、具体的にはそのバイト数を算出し、算出されたバイト数に基づいて文字数をカウントする。更に、ステップS704において、ステップS703でカウントされた文字数を解答用紙情報に挿入する。全ての問に対してステップS703およびS704の処理が終了すると、ステップS705において、文字数が記憶された解答情報を、解答用紙情報24bに記憶する。
【0169】
この解答用紙情報が採点者端末4aにおいて採点される場合、図69に示すような採点画面P741が表示される。この採点画面P741は、文字数表示部739を備えている。文字数表示部739は、文字数制限されている問に対して、試験提供サーバ1によってカウントされた文字数が表示された
また、受験者端末3aにおいて受験者に受験させる場合、図70に示すような採点画面P741を表示しても良い。採点画面P741においては、文字数チェックボタンB723が設けられており、受験者によって入力装置から文字数チェックボタンB723がクリックされると、それに対応する解答入力欄に入力された文言のバイト数を算出して文字数を算出し、文字数表示部717に表示しても良い。
【0170】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態においては、採点者に採点させる場合、同一問題だけを連続して採点させる。具体的には、問1だけを連続して全ての受験者の解答を採点することができる。これにより、採点者は連続して同じ問題を採点することができるので、採点作業の効率を向上させることができる。更に、問毎に採点者を分担させる場合にも好適である。
【0171】
例えば、図46に示すような採点対象者検索画面P733が採点者端末4aに表示され、採点者によってユーザ名「日本花子」と表示された設問一覧表示リンクL731がクリックされると、図71に示すような採点画面P742が表示される。この採点画面P742には、前の人ボタンB739および次の日とボタンB740が設けられている。更に、受験者名表示部741aには、図46で選択された「日本花子」と表示されている。
【0172】
ここで、前の人ボタンB739がクリックされると、図46の検索結果表示部734に表示されたリストにおいて、現在表示されている「日本花子」の前のユーザ「鈴木太郎」についての解答が表示された採点画面P743が、採点者端末4aに表示される。この採点画面P743における受験者名表示部741bには、「日本花子」の前のユーザである「鈴木太郎」と表示されている。
【0173】
同様に、次の人ボタンB740がクリックされると、図46の検索結果表示部734に表示されたリストにおいて、現在表示されている「日本花子」の次のユーザ「ジョン スミス」についての解答が表示された採点画面P744が、採点者端末4aに表示される。この採点画面P744における受験者名表示部741cには、「日本花子」の次のユーザである「ジョン スミス」と表示されている。
【0174】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の第1の実施の形態ないし第6の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
【0175】
例えば、本発明の第1の実施の形態に記載した試験提供サーバ1は、図3に示すようにその機能や処理数に応じてデータベースサーバ2などの複数のハードウェアと互いに通信可能となる様に構成しても良いし、データベースサーバ2に記憶された情報を試験提供サーバ1に内蔵された記憶装置に記憶して一つのハードウェア上に構成されても良い。
【0176】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムのシステム構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る試験提供サーバのハードウェア構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る試験提供サーバおよびデータベースサーバの機能ブロック図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るデータベースサーバに記憶された情報を説明する図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る試験提供システムに適用される試験提供方法のシーケンス図。
【図6(a)】本発明の第1の実施の形態に係る解答用紙情報のデータ構造とデータの一例を示す図であり「受験状況」が「未受験」であるときの一例。
【図6(b)】本発明の第1の実施の形態に係る解答用紙情報のデータ構造とデータの一例を示す図であり「受験状況」が「提出」であるときの一例。
【図6(c)】本発明の第1の実施の形態に係る解答用紙情報のデータ構造とデータの一例を示す図であり「受験状況」が「採点終了」であるときの一例。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末の機能ブロック図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末の処理を示したフローチャート。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末で表示される受験者端末トップ画面の一例。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末で表示される受験画面の一例。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る受験者端末で表示される採点結果表示画面の一例。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末の機能ブロック図。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末の処理を示したフローチャート。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末で表示される採点者端末トップ画面の一例。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る採点者端末で表示される採点画面の一例。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る管理者端末の機能ブロック図。
【図17】本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る試験情報のデータ構造を説明する図。
【図18】本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る採点者端末に表示される画面の一例。
【図19】本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る採点者端末に表示される画面の一例。
【図20】本発明の第1の実施の形態の変形例3に係る解答用紙情報のデータ構造を説明する図。
【図21】本発明の第1の実施の形態の変形例3に係る採点者端末に表示される画面の一例。
【図22】本発明の第1の実施の形態の変形例3に係る受験者端末に表示される画面の一例。
【図23】本発明の第1の実施の形態の変形例4に係る試験情報のデータ構造を説明する図。
【図24】本発明の第1の実施の形態の変形例4に係る採点者端末に表示される画面の一例。
【図25】本発明の第1の実施の形態の変形例4に係る受験者端末に表示される画面の一例。
【図26】本発明の第1の実施の形態の変形例5に係る試験情報のデータ構造を説明する図。
【図27】本発明の第2の実施の形態に係る試験提供システムのシステム構成図。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末の機能ブロック図。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係る試験提供システムに適用される試験提供方法のシーケンス図。
【図30】本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末に表示される試験作成画面の一例。
【図31】本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末に表示される設問候補作成画面の一例。
【図32】本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末に表示される問題編集画面の一例。
【図33】本発明の第2の実施の形態に係る試験作成者端末に表示されるプレビュー表示画面の一例。
【図34】本発明の第3の実施の形態に係るデータベースサーバに記憶された情報を説明する図。
【図35】本発明の第3の実施の形態に係る採点制御処理手段の処理を説明するフローチャート。
【図36】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末、採点者端末、管理者端末に表示するユーザトップ画面の一例。
【図37】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する受験者端末トップ画面の一例。
【図38】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する試験一覧画面の一例。
【図39】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する設問一覧表示画面の一例。
【図40】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する受験画面の一例。
【図41】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する提出済試験一覧画面の一例。
【図42】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する結果表示画面の一例。
【図43】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する採点結果表示画面の一例。
【図44】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点者端末トップ画面の一例。
【図45】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点対象試験一覧画面の一例。
【図46】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点対象者検索画面の一例。
【図47】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する設問一覧表示画面の一例。
【図48】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図49】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、管理者端末に表示する管理者端末トップ画面の一例。
【図50】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、管理者端末に表示する試験進捗状況一覧表示画面の一例。
【図51】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、管理者端末に表示する試験進捗状況一覧表示画面の一例。
【図52】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図53】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図54】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図55】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する採点結果表示画面の一例。
【図56】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図57】本発明の第3の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する採点結果表示画面の一例。
【図58】本発明の第3の実施の形態の変形例1に係る採点権限情報のデータ構造を説明する図。
【図59】本発明の第3の実施の形態の変形例1に係る採点制御処理手段の処理を説明するフローチャート。
【図60】本発明の第3の実施の形態の変形例2に係る採点権限情報のデータ構造を説明する図。
【図61】本発明の第3の実施の形態の変形例2に係る採点制御処理手段の処理を説明するフローチャート。
【図62】本発明の第4の実施の形態に係る試験情報のデータ構造を説明する図。
【図63】本発明の第4の実施の形態に係る解答用紙情報のデータ構造を説明する図。
【図64】本発明の第4の実施の形態に係る採点制御処理手段の処理を説明するフローチャート。
【図65】本発明の第4の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図66】本発明の第5の実施の形態に係る試験情報のデータ構造を説明する図。
【図67】本発明の第5の実施の形態に係る解答用紙情報のデータ構造を説明する図。
【図68】本発明の第5の実施の形態に係る採点制御処理手段の処理を説明するフローチャート。
【図69】本発明の第5の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図70】本発明の第5の実施の形態に係る試験提供サーバが、受験者端末に表示する受験画面の一例。
【図71】本発明の第6の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図72】本発明の第6の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【図73】本発明の第6の実施の形態に係る試験提供サーバが、採点者端末に表示する採点画面の一例。
【符号の説明】
【0178】
1…試験提供サーバ
2…データベースサーバ
3a、3b…受験者端末
4a、4b…採点者端末
5…管理者端末
6…通信ネットワーク
7…試験作成者端末
10、10a…試験提供システム
11…ウェブインタフェース提供手段
12…データベースインタフェース提供手段
12,21…データベースインタフェース提供手段
13…認証手段
14…受験制御手段
15…採点制御手段
16…採点結果提供手段
17…集計手段
18…管理手段
21…データベースインタフェース提供手段
22、22a…ユーザ情報
23、23a、23b…試験情報
24、24a、24b、24c…解答用紙情報
25…採点権限情報
26…管理者権限情報
27…組織情報
31、41、52…表示手段
32、42、52…送信手段
33、43、53…スクリプト実行手段
61…試験情報読み込み手段
62…試験情報保存手段
63…試験情報作成手段
64…試験情報表示手段
65…試験情報記憶装置
101…中央処理制御装置
102…ROM
103…RAM
104…入力装置
105…表示装置
106…通信制御装置
107…記憶装置
108…リムーバブルディスク
109…入出力インタフェース
110…バス
150a…設問文表示部
150b…問文表示部
151a,151b…解答入力部
152a,152b…解答表示部
153a,153b…採点入力部
154a…採点表示部
155…合計結果表示部
201…採点入力部
202…選択肢表示部
203…採点表示部
302…採点入力部
401…コメント入力部
403…コメント表示部
501…採点者宛コメント表示部
502…受験者宛コメント表示部
601…設問一覧表示部
602…設問候補表示部
604…問一覧表示部
605…問題文入力部
606…解答形式選択部
607…解答一覧表示部
710a…設問文表示部
710b…問文表示部
711a,711b…解答入力部
714a…採点表示部
715…設問小計結果表示部
717…文字数表示部
732…対象組織選択部
733…採点状況選択部
734…検索結果表示部
735a,735b…解答表示部
736a,736b…採点入力部
737…キーワード評価表示部
738…採点入力部
739…文字数表示部
741a、741b、741c…受験者名表示部
741c…受験者名表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDおよび前記試験の設問が前記試験に関連づけられた試験情報と、前記受験者のユーザIDと前記受験者が受験可能な前記試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、前記採点者のユーザIDと前記採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを送信する管理者端末と、
前記受験者が受験可能な前記試験の設問を受信し、前記受験者による入力装置からの指示に基づいて入力された前記試験の解答を送信する受験者端末と、
前記採点者が採点可能な前記試験の解答を受信し、前記採点者による入力装置からの指示に基づいて入力された前記試験の採点結果を送信する採点者端末と、
前記管理者端末からの指示に基づいて、前記ユーザ情報、前記試験情報、前記解答用紙情報および前記採点権限情報を記憶装置に記憶し、前記解答用紙情報から前記受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記試験情報から前記試験の設問を前記受験者端末に送信するとともに、前記受験者端末から前記試験の解答を受信して、前記試験の解答を前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶し、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する試験提供サーバ
とを備えることを特徴とする試験提供システム。
【請求項2】
入力装置からの指示に基づいて、前記試験IDと設問を関連づけた前記試験情報を作成して記憶装置に記憶し、前記記憶装置から前記試験情報を前記管理者端末に送信する試験作成者端末
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の試験提供システム。
【請求項3】
受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDおよび前記試験の設問が前記試験に関連づけられた試験情報と、前記受験者のユーザIDと前記受験者が受験可能な前記試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、前記採点者のユーザIDと前記採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを記憶装置に記憶する管理手段と、
前記解答用紙情報から前記受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記試験情報から前記試験の設問を前記受験者端末に送信するとともに、前記受験者端末から前記試験の解答を受信して、前記試験の解答を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する受験制御手段と、
前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する採点制御手段
とを備えることを特徴とする試験提供サーバ。
【請求項4】
前記解答用紙情報から前記受験者のユーザIDに関連づけられた前記試験の採点結果を抽出して、前記受験者端末に送信する採点結果提供手段
を更に備えることを特徴とする請求項3記載の試験提供サーバ。
【請求項5】
前記管理手段は、更に組織を識別する組織IDと当該組織の上位組織を識別する親組織IDとが関連づけられた組織情報を前記記憶装置に記憶し、
前記ユーザ情報には、前記ユーザが所属する組織を識別する所属組織IDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDを読み出して、前記記憶装置から前記組織情報を読み出して、前記親組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDとなるレコードを検索し、検索された前記レコードの組織IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、所属組織IDが抽出された前記組織IDとなるレコードを検索し、検索されたレコードのユーザIDを抽出して、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出して、この抽出した前記試験IDおよび前記ユーザIDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を前記採点者端末に送信するするとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の試験提供サーバ。
【請求項6】
前記採点権限情報には、更に前記採点者が採点可能な組織を識別する採点対象組織IDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記採点権限情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDおよび試験IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、前記所属組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDとなるレコードを検索し、検索された前記レコードのユーザIDを抽出し、前記解答用紙情報から抽出された試験IDおよびユーザIDに関連づけられた解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の試験提供サーバ。
【請求項7】
前記採点権限情報には、更に前記採点者が採点可能な受験者を識別する採点対象ユーザIDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記採点権限情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象ユーザIDおよび試験IDを抽出し、前記解答用紙情報から抽出された採点対象ユーザIDおよび試験IDに関連づけられた解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の試験提供サーバ。
【請求項8】
前記試験情報には、更に前記試験の解答となる文言に含まれるキーワードが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を抽出し、前記記憶装置から前記試験情報を読み出して、抽出された試験の解答に含まれるキーワードを検索して、前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれか1項記載の試験提供サーバ。
【請求項9】
前記試験情報には、更に、前記キーワードが含まれた場合に加算される点数が関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を抽出し、前記記憶装置から前記試験情報を読み出して、抽出された試験の解答に含まれるキーワードを検索して、検索されたキーワードに関連づけられた点数を加算して前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項8記載の試験提供サーバ。
【請求項10】
受験者および採点者のいずれかであるユーザを識別するユーザIDが記憶されたユーザ情報と、試験を識別する試験IDおよび前記試験の設問が前記試験に関連づけられた試験情報と、前記受験者のユーザIDと前記受験者が受験可能な前記試験IDが関連づけられた解答用紙情報と、前記採点者のユーザIDと前記採点者が採点可能な試験IDが関連づけられた採点権限情報とを記憶装置に記憶する管理手段と、
前記解答用紙情報から前記受験者が受験可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記試験情報から前記試験の設問を前記受験者端末に送信するとともに、前記受験者端末から前記試験の解答を受信して、前記試験の解答を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する受験制御手段と、
前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出して抽出された前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する採点制御手段
とをコンピュータに実現させることを特徴とする試験提供プログラム。
【請求項11】
前記解答用紙情報から前記受験者のユーザIDに関連づけられた前記試験の採点結果を抽出して、前記受験者端末に送信する採点結果提供手段
を更に前記コンピュータに実現させることを特徴とする請求項10記載の試験提供プログラム。
【請求項12】
前記管理手段は、更に組織を識別する組織IDと当該組織の上位組織を識別する親組織IDとが関連づけられた組織情報を前記記憶装置に記憶し、
前記ユーザ情報には、前記ユーザが所属する組織を識別する所属組織IDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDを読み出して、前記記憶装置から前記組織情報を読み出して、前記親組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた所属組織IDとなるレコードを検索し、検索された前記レコードの組織IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、所属組織IDが抽出された前記組織IDとなるレコードを検索し、検索されたレコードのユーザIDを抽出して、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出して、この抽出した前記試験IDおよび前記ユーザIDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を前記採点者端末に送信するするとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項10または11記載の試験提供プログラム。
【請求項13】
前記採点権限情報には、更に前記採点者が採点可能な組織を識別する採点対象組織IDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記採点権限情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDおよび試験IDを抽出し、前記記憶装置から前記ユーザ情報を読み出して、前記所属組織IDが前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象組織IDとなるレコードを検索し、検索された前記レコードのユーザIDを抽出し、前記解答用紙情報から抽出された試験IDおよびユーザIDに関連づけられた解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項10または11に記載の試験提供プログラム。
【請求項14】
前記採点権限情報には、更に前記採点者が採点可能な受験者を識別する採点対象ユーザIDが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記記憶装置から前記採点権限情報を読み出して、前記採点者のユーザIDに関連づけられた採点対象ユーザIDおよび試験IDを抽出し、前記解答用紙情報から抽出された採点対象ユーザIDおよび試験IDに関連づけられた解答を前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項記載の試験提供プログラム。
【請求項15】
前記試験情報には、更に前記試験の解答となる文言に含まれるキーワードが関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を抽出し、前記記憶装置から前記試験情報を読み出して、抽出された試験の解答に含まれるキーワードを検索して、前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項10または11に記載の試験提供プログラム。
【請求項16】
前記試験情報には、更に、前記キーワードが含まれた場合に加算される点数が関連づけられており、
前記採点制御手段は、前記採点権限情報から前記採点者が採点可能な試験IDを抽出してこの抽出した前記試験IDに基づいて前記解答用紙情報から前記試験の解答を抽出し、前記記憶装置から前記試験情報を読み出して、抽出された試験の解答に含まれるキーワードを検索して、検索されたキーワードに関連づけられた点数を加算して前記採点者端末に送信するとともに、前記採点者端末から前記試験の採点結果を受信して、前記採点結果を前記受験者のユーザIDおよび前記試験IDに関連づけて前記解答用紙情報に記憶する
ことを特徴とする請求項15に記載の試験提供プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図6(c)】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【公開番号】特開2006−99031(P2006−99031A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349018(P2004−349018)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】