説明

調整可能なタイヤ空気圧システムおよび方法

【課題】車両タイヤの空気圧の調整を自動的に行う車両システムおよび方法を提供する。
【解決手段】タイヤ調整システムおよびその利用手段は、アンチロックブレーキシステム22、ステアリング制御システム、電子的車両挙動安定化システム、サスペンション制御システム24、グローバルポジショニングシステム26のような1つまたは2つ以上の電子車両制御システムを有する車両を含む。少なくとも1つの車両制御システムからの電子入力信号に応答して各タイヤキャビティ内の空気圧をタイヤごとに連動可能に調整するように電子バルブシステム30が取り付けられる。各タイヤの空気圧を調整することによって、タイヤトレッド踏面構成が、車両が走行する道路についての識別された1つまたは2つ以上の現在の道路条件と最適に相関するように修正される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、車両タイヤの空気圧を調整する空気圧維持機能を有する車両システムに関し、特に、このような調整を自動的に行う車両システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路条件が変化すると、車両タイヤの性能が満足行くものでなくなり、その結果運転者が不満を感じることがある。たとえば、車両上のタイヤは、最適な状態では、乾燥した直線道路上において最高燃費を実現することが予期され、急なカーブを有する道路上では最大ハンドリング性能が望まれ、水で覆われた道路上では湿潤牽引性能が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、考えられるすべての道路条件において満足行く性能を発揮する多用途性を有するタイヤを実現するには問題があることが分かっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様によれば、タイヤが取り付けられた車両用のタイヤ調整システムおよび利用手段は、アンチロックブレーキシステム、ステアリング制御システム、電子的車両挙動安定化システム、サスペンション制御システム、グローバルポジショニングシステムから成る群から選択される少なくとも1つの電子車両制御システムを有する車両と、少なくとも1つの車両制御システムからの電子入力信号に応答して各タイヤキャビティ内の空気圧をタイヤごとに調整するように取り付けられた電子バルブシステムと、を有する。
【0005】
他の態様では、車両制御システムは、車両が走行する道路についての1つまたは2つ以上の識別された現在の道路条件を1組の識別可能な所定の道路条件からリアルタイムに検出し、電子バルブシステムを作動させて各タイヤ内の膨張圧を識別された現在の道路条件に最適な膨張圧に調整する。
【0006】
他の態様では、電子バルブシステムは、結合された圧縮機ユニットとバルブ部材との1つまたは2つ以上の対を含み、圧縮機ユニットは、電子入力信号に応答して、バルブ部材を通してタイヤキャビティに空気を送り込む。
【0007】
本発明の他の態様による1組の識別可能な所定の道路条件には、道路の湾曲、路面条件、および道路摩擦特性が含まれ、電子バルブシステムは、タイヤトレッドを識別された1つまたは2つ以上の現在の道路条件に最適なタイヤトレッド性能構成に再構成するように各タイヤ内の空気圧を調整する。
【0008】
(定義)
タイヤの「アスペクト比」は、タイヤの断面幅(SW)に対するタイヤの断面高さ(SH)の比に、百分率で表すために100%を掛けた値である。
【0009】
「非対称的トレッド」は、タイヤの中心面すなわち赤道面に対して対称的でないトレッドパターンを有するトレッドを意味する。
【0010】
「軸方向の」および「軸方向に」は、タイヤの回転軸に平行なラインまたは方向を意味する。
【0011】
「チェーファー」は、タイヤビードの外側の周囲に配置され、コードプライがリムに接触し磨耗して切れるのを防止し、かつたわみをリムの上方に分散させる材料からなる狭いストリップである。
【0012】
「周方向の」は、軸方向に垂直な環状のトレッドの表面の周囲に沿って延びるラインまたは方向を意味する。
【0013】
「赤道中心面(CP)」は、タイヤの回転軸に垂直であり、かつトレッドの中心を通過する平面を意味する。
【0014】
「踏面(フットプリント)」は、速度が零であり、かつ標準荷重および標準圧力下にあるときにタイヤトレッドが平坦な面に接触する接触部分すなわち接触領域を意味する。
【0015】
「グルーブ」は、空気チューブを受け入れられるように断面において寸法を定められかつ構成されたタイヤ内の細長い空隙領域を意味する。
【0016】
「車内側」は、タイヤがホイール上に取り付けられ、ホイールが車両上に取り付けられたときに車両の最も近くに位置するタイヤの側を意味する。
【0017】
「横方向」は、軸方向を意味する。
【0018】
「横縁部」は、標準荷重および標準タイヤ空気圧下で測定されたときに軸方向において最も外側のトレッド接触部分すなわち踏面に接する、赤道中心面に平行なラインを意味する。
【0019】
「正味接触面積」は、トレッドの全周にわたる横縁部同士の間の、地面に接触するトレッド部材の全面積を、横縁部同士の間のトレッド全体の総面積で割った値を意味する。
【0020】
「非方向性トレッド」は、好ましい順走行方向を有さず、かつトレッドパターンを好ましい走行方向に確実に揃えるために車両上の1つまたは2つ以上の特定のホイール位置に位置させることを必要としないトレッドを意味する。逆に、方向性トレッドパターンは、特定のホイール位置を必要とする好ましい走行方向を有する。
【0021】
「車外側」は、タイヤがホイール上に取り付けられ、ホイールが車両上に取り付けられたときに車両から最も遠くに位置するタイヤの側を意味する。
【0022】
「蠕動」は、波状の収縮によって、空気のような閉じ込められた物質を管状の経路に沿って押し出す動作を意味する。
【0023】
「半径方向の(ラジアル)」および「半径方向に」は、半径方向においてタイヤの回転軸に向かうかあるいは回転軸から離れる方向を意味する。
【0024】
「リブ」は、少なくとも1つの周方向グルーブおよびそのような第2のグルーブまたは横縁部のいずれかによって形成されるが、全深さグルーブによって横方向に分割されることのない、トレッド上の周方向に延びるゴムストリップを意味する。
【0025】
「サイプ」は、トレッド面を細分して牽引を向上させるタイヤのトレッド部材に成形された小さい長穴を意味し、サイプは、概して幅が狭く、タイヤの踏面において開放されたままになるグルーブとは異なりタイヤ内に閉塞される。
【0026】
「トレッド部材」または「牽引部材」は、グルーブに隣接する形状を有することによって形成されるリブ部材またはブロック部材を意味する。
【0027】
「トレッドアーク幅」は、トレッドの横縁部同士の間において測定されるトレッドのアーク長を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本調整システムを使用する車両の斜視図である。
【図2】システムの概略図である。
【図3A】低空気圧設定におけるトレッド踏面の平面図である。
【図3B】標準空気圧設定におけるタイヤトレッド踏面の平面図である。
【図3C】高空気圧設定におけるタイヤトレッド踏面の平面図である。
【図4】1バルブシステム構成におけるシステムの概略図である。
【図4A】線4A−4Aに沿った図4のバルブユニットの断面図である。
【図5】2バルブシステム構成におけるシステムの概略図である。
【図5A】線5A−5Aに沿った図5のバルブ組立体の断面図である。
【図5B】線5B−5Bに沿った図5の排気バルブ組立体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
最初に図1および図2を参照すると分かるように、従来の構成の車両10はタイヤ12,14,16および18上に取り付けられている。乗用車構成が図示されているが、本発明は、オフロード車両および商用トラックのような他の車両範疇にも同様に適用することができる。車両10は従来、車載コンピュータ20を備えており、アンチロックブレーキシステム(ABS)22、電子サスペンションプログラム(ESP)24、および/またはグローバルポジショニングシステム(GPS)26のような1つまたは2つ以上のシステムが車両に組み込まれている。このようなシステムは、コンピュータ20に電子的に接続されており、車両システムの制御、または車両操作に関してユーザにとって役立つ情報の生成を可能にする。たとえば、ABSは、ある動作条件における車両制動の制御を可能にし、ESPは、車両に対する自動化されたサスペンション調整を可能にし、GPSは、ルート計算および測位に有用な情報を操作者に供給する。
【0030】
図4および図5を見ると分かるように、タイヤ12,14,16および18は従来の構成であり、各タイヤが、それぞれのビード48,50から周方向タイヤトレッド46まで延びる一対のサイドウォール42,44を有する。タイヤは、所望の空気圧まで膨張させられるキャビティ52を囲んでおり、各タイヤがリム54に取り付けられている。車両の動作時に、各タイヤは地面に接触してタイヤ踏面を形成する。図3A〜図3Cを見るとわかるように、ミリメートル単位で測定されるタイヤ踏面の表面積は、タイヤの空気圧レベルに応じて異なり、図3Aは、低空気圧タイヤからタイヤ中心線CLの両側に生成された踏面32を示しており、図3Bは、標準空気圧タイヤからタイヤ中心線CLの両側に生成された踏面38を示しており、図3Cは、高空気圧タイヤからタイヤ中心線CLの両側に生成された踏面40を示している。踏面32の表面積は、踏面38よりも大きく、踏面38は踏面40よりも大きい。一般に、タイヤの空気圧レベルが高いほど、トレッドパターンによって生成される踏面は小さくなる。
【0031】
図3A〜図3Cの踏面を形成するタイヤトレッドは、グルーブ34およびサイピング部材36のパターンから構成されている。タイヤ空気圧レベルが異なる場合、図3A〜図3Cを見ると分かるように、トレッドパターンによって、それぞれの1組の道路条件および路面条件に好ましい様々な踏面が生成される。たとえば、図3Aの踏面32は、空気圧が不十分なタイヤによって生成される最も大きい踏面であり、タイヤは適度な転がり抵抗性能、標準的なハンドリング性能、および優れたドライ/ウエットグリップ特性を示す。曲がり道条件および/またはウエット路面条件の道路上では、図3Aの踏面が好ましいと考えられる。一方、標準的な空気圧のタイヤによって生成される図3Bの踏面38では、タイヤは標準レベルの転がり抵抗、極めて優れたハンドリング、および標準レベルのウエット/ドライグリップを示す。高空気圧レベルによって生成される図3Cの踏面40では、タイヤは、より丸く、非常に良好な転がり抵抗、並びに標準レベルのハンドリングおよびウエット/ドライグリップを示す。したがって、道路形状および路面条件に応じて、3つの踏面構成のうちの1つが他の2つよりも好ましいとみなしてよい。中間的な踏面構成が望ましいこともあり、空気圧を調整してそれを実現することができることを理解されたい。
【0032】
ABSおよびESPおよびGPSのような車両の電子システムを利用して、車両が対処すべき道路形状および路面条件をリアルタイムに識別することができる。識別可能な1組の所定の道路条件をコンピュータ20にプログラムしてもよい。ABS、ESPおよびGPSを使用して道路状態情報をリアルタイムでコンピュータに入力し、記憶されている識別可能な1組の道路条件から識別された現在の道路条件を確認してもよい。現在の道路条件(形状および路面条件)を識別した後、現在の道路条件に対処するのに最も適した各タイヤの好ましい踏面を判定してもよい。
【0033】
本発明によれば、図4および図4Aを参照すると分かるように、タイヤ12,14,16および18の各々は、遠隔的に制御される1つまたは2つ以上の電子バルブシステム30を備えている。1つまたは2つ以上の電子バルブシステム30は、車両電子制御システム(ABS、ESP、ステアリング、GPS、ルート計算および測位)の入力に応じて、個々の各タイヤ位置の空気圧を調整するのに使用される。電子バルブシステム30は、図4および図4Aに示されているようにタイヤキャビティ52から空気を出し入れする単式のバルブシステムであってもよく、あるいはより高速の応答が実現されるように、図5、図5Aおよび図5Bに示されているように車両のサスペンション制御に応じてタイヤを高速に膨張させる1つのバルブとタイヤを高速にしぼませる別個のバルブがあってもよい。単式バルブシステムでは、バルブシステムは、リム54を貫通して延びるように取り付けられた細長いバルブ本体62を含んでいる。バルブ本体62は、リム54の外側面に当接する拡径された保持キャップ64と、リム54の内側面に当接するリテーナフランジ66とを含み、そして、バルブ本体62は前端68をキャビティ52内まで延ばしている。軸方向空気通路70が、本体62を貫通して延びており、矢印58によって示されているように本体62を通して外気をキャビティ52に流入させ、矢印60によって示されているように空気を逆方向にキャビティ52から本体62を通過させる。
【0034】
バルブ本体62には、市販の種類の開放/遮断バルブ74に結合された小形のポンプ/圧縮機が収納されている。ポンプ/圧縮機は、バルブ74を通してタイヤキャビティ内へおよびタイヤキャビティから空気を両方へ移動させることによってタイヤ空気圧を増減させるように電子的に制御される。圧縮機72用の電力は、公知の有線技術または無線技術によって供給されてもよい。
【0035】
図5、図5Aおよび図5Bは、複式バルブシステムを示しており、図5Bに示されている吸気バルブ部材には、送受信機80に結合され、開いたときに矢印58に示されているように空気をキャビティ52に流入させる吸気バルブ86が組み込まれている。第2のバルブ部材は、ポンプ/圧縮機84と、バルブ構成部材82と、送受信機80とを含み、リム54に取り付けられている。図5Aに示されている第2のバルブ部材は開いたときに、空気を方向60にバルブ通路を通過させてタイヤ内の空気圧を低下させる。必要に応じて、図示されているよりも多くのバルブ組立体30を使用して空気圧調整速度を速くしてもよい。
【0036】
前述のことから、空気圧を変化させて各タイヤの踏面を調整することによって複数の利点がもたらされることが理解されよう。車両の性能、環境および安全は、タイヤ空気圧をリアルタイムに調整することによって改善される。この空気圧調整システムによって、道路形状および路面条件に問題がなければ車両を最高燃費で動作させることができる。カーブの多い道路では、システムは、車両が最大ハンドリング特性で動作することができるようにタイヤ空気圧および踏面を調整する。雨天時またはウエット道路条件では、システムは、最高グリップレベルで動作するようにタイヤ空気圧および踏面を調整する。また、システムは、空気が抜ける恐れのあるタイヤの欠陥が生じた場合でもタイヤの所望の空気圧または踏面を維持するうえで有用である。そのような場合、膨張圧縮機/ポンプは、空気をタイヤにより頻繁にあるいは連続的に送り込んで漏れによって失われる空気を補償する。したがって、このシステムは、車両の可動状態を延長することにも寄与する。
【0037】
本明細書における本発明の説明を考慮して本発明の変形が可能である。本発明を例示するためにある代表的な実施形態および詳細を示したが、当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく実施形態および詳細に様々な変更および修正を施せることが明らかであろう。したがって、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の対象となる全範囲内の変更を前述の特定の実施形態に施してもよい。
【符号の説明】
【0038】
10 車両
12、14、16、18 タイヤ
20 車載コンピュータ
22 アンチロックブレーキシステム
24 電子サスペンションプログラム
26 グローバルポジショニングシステム
30 電子バルブシステム
32、38、40 踏面
34 グルーブ
36 サイピング部材
42、44 サイドウォール
48、50 ビード
52 キャビティ
54 リム
62 バルブ本体
64 保持キャップ
66 リテーナフランジ
70 空気通路
72 ポンプ/圧縮機
74 開放/遮断バルブ
80 送受信機
84 ポンプ/圧縮機
CL 中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤが取り付けられた車両用のタイヤ調整システムであって、
アンチロックブレーキシステム、ステアリング制御システム、電子的車両挙動安定化システム、サスペンション制御システム、グローバルポジショニングシステムから成る群から選択される少なくとも1つの電子車両制御システムを有する車両と、
前記車両を支持する複数のタイヤであって、それぞれが周方向のタイヤトレッド領域およびある空気圧まで膨張させられたタイヤキャビティを囲むタイヤサイドウォールを有する複数のタイヤと、
少なくとも1つの前記車両制御システムからの電子入力信号に応答して前記複数のタイヤの各タイヤの前記タイヤキャビティ内の前記空気圧をタイヤごとに調整するように作動可能に取り付けられた電子バルブシステムと、を有するタイヤ調整システム。
【請求項2】
前記車両制御システムは、車両が走行する道路についての、少なくとも1つの識別された現在の道路条件を、1組の識別可能な所与の道路条件からリアルタイムに検出するように作動する、請求項1に記載のタイヤ調整システム。
【請求項3】
前記車両制御システムは、前記電子バルブシステムを作動させて、前記複数のタイヤのそれぞれの前記空気圧を前記少なくとも1つの識別された現在の道路条件に最適な空気圧に調整するように作動する、請求項2に記載のタイヤ調整システム。
【請求項4】
前記電子バルブシステムは、結合された少なくとも1つの圧縮機ユニットとバルブ部材とを有し、前記圧縮機ユニットは、電子入力信号に応答して、前記バルブ部材を通してタイヤキャビティに空気を送り込む、請求項3に記載のタイヤ調整システム。
【請求項5】
前記1組の識別可能な所与の道路条件には、道路の湾曲、路面条件および道路摩擦特性が含まれる、請求項4に記載のタイヤ調整システム。
【請求項6】
前記電子バルブシステムは、前記少なくとも1つの識別された現在の道路条件に最適なタイヤトレッド性能を実現するタイヤトレッド踏面を再構成するように前記複数のタイヤ内の前記空気圧を調整する、請求項4に記載のタイヤ調整システム。
【請求項7】
タイヤが取り付けられた車両におけるタイヤ性能を調整する方法であって、
アンチロックブレーキシステム、ステアリング制御システム、電子的車両挙動安定化システム、サスペンション制御システム、グローバルポジショニングシステムから成る群から選択される少なくとも1つの電子車両制御システムを利用して、車両性能に影響を及ぼす複数のパラメータをリアルタイムに監視することと、
複数のタイヤであって、それぞれが周方向のタイヤトレッド領域およびある空気圧まで膨張させられたタイヤキャビティを囲むタイヤサイドウォールを有する複数のタイヤによって前記車両を支持することと、
少なくとも1つの前記車両制御システムからの電子入力信号に応答して前記複数のタイヤの各タイヤの前記タイヤキャビティ内の前記空気圧をタイヤごとに選択的にリアルタイムに調整するように取り付けられた電子バルブシステムを作動させることと、を含む方法。
【請求項8】
前記車両制御システムを用いて、少なくとも1つの識別された現在の道路条件を1組の所与の識別可能な道路条件からリアルタイムに検出し、事前に識別された最適なタイヤトレッド踏面構成をそれぞれの前記識別可能な道路条件に関連付けることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記車両制御システムを用いて前記電子バルブシステムを作動させて、タイヤトレッド踏面を再構成しかつ前記少なくとも1つの識別された現在の道路条件に最適なタイヤトレッド性能を実現するように、前記複数のタイヤ内の前記空気圧を調整することをさらに含む、請求項8に記載のタイヤ調整システム。
【請求項10】
前記電子バルブシステム内の、互いに結合された少なくとも1つの圧縮機ユニットおよびバルブ部材を利用することを含み、前記圧縮機ユニットが、電子入力信号に応答して、前記バルブ部材を通してタイヤキャビティに空気を送り込む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
道路の湾曲、路面条件および道路摩擦特性を含むように前記1組の所定の識別可能な道路条件を定義することをさらに含む、請求項10に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2013−28338(P2013−28338A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−162197(P2012−162197)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【出願人】(590002976)ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー (256)
【氏名又は名称原語表記】THE GOODYEAR TIRE & RUBBER COMPANY
【住所又は居所原語表記】1144 East Market Street,Akron,Ohio 44316−0001,U.S.A.