調整可能な支持システムを備えた運動用ブラジャー
【課題】快適かつ十分な支持を提供するブラジャーを提供する。
【解決手段】工学的な積層材料で形成された一体的な連続するフレーム部分と成型カップとを有する運動用ブラジャーは、軽量性と、通気性支持性と、動作制御とを提供する。前記フレーム部分は、ブラジャーの種々異なる領域に於いて、伸張性領域と、非伸張性領域と、補強領域とを含むとともに、結合された胸部バンドと、肩ストラップと、成型カップが取り付けられた前面外骨格とを含む。外骨格は、胸部バンドの前面部を横切り且つ前面中央地点で下方に延びる調整可能な締付けストラップを含む。締付けバンドは、調整可能な締付性と、支持と、乳房の十分な分離を提供する。成型カップと外骨格とは、各乳房の包込みと、動作制御のための乳房の締付けとの両方を実現する。
【解決手段】工学的な積層材料で形成された一体的な連続するフレーム部分と成型カップとを有する運動用ブラジャーは、軽量性と、通気性支持性と、動作制御とを提供する。前記フレーム部分は、ブラジャーの種々異なる領域に於いて、伸張性領域と、非伸張性領域と、補強領域とを含むとともに、結合された胸部バンドと、肩ストラップと、成型カップが取り付けられた前面外骨格とを含む。外骨格は、胸部バンドの前面部を横切り且つ前面中央地点で下方に延びる調整可能な締付けストラップを含む。締付けバンドは、調整可能な締付性と、支持と、乳房の十分な分離を提供する。成型カップと外骨格とは、各乳房の包込みと、動作制御のための乳房の締付けとの両方を実現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
調整可能な締付けストラップと成型カップとを含み、乳房を包み込むとともに締付けて、運動活動の間、支持、快適さ、及び動作制御を最大化するよう構成された外骨格支持構造体を備えた運動用ブラジャー。
【背景技術】
【0002】
運動(スポーツ)活動に参加する女性は、全ての活動の間、快適さを提供すると同時に、デリケートな乳房組織を不適切な支持と過剰な動作と跳ね上がりとに起因する損傷及び伸張から保護するために、適切な運動用ブラジャーを、長い間、必要としてきた。更にまた、ランニング又はジャンプ動作に固有の跳ね上がりを阻止するために、乳房を締付けるとともに包み込む必要もある。包み込むことにより、乳房を、支持するとともに分離する。また、乳房を締付けることは、例えばゴルフスイングなどのように、乳房が或る種の動作を行うことを妨げたり干渉したりすることを防止するために、好ましい場合もある。
【0003】
これらの機能的な属性に加えて、運動用ブラジャーはまた、フィット性及び快適さという主観的基準をも満たさなければならない。あらゆる体型やサイズの、そして同一サイズでも異なる体型の女性がいるにもかかわらず、いくつかの典型的な運動用ブラジャーは、調整可能でないとともに、単に小(S)、中(M)、大(L)のサイズで提供されているだけである。肋骨部やカップの大きさによりサイズ分けされている運動用ブラジャーがあるが、それらは、普通のブラジャーに於いて提供されているサイズとフィット性とを模倣したものに過ぎず、普通のブラジャーのように、単に胸部周りの調整と肩ストラップの調整とができるだけである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いくつかの典型的な運動用ブラジャーは、乳房を出来るだけ体に近づけて跳ね上がりを最小化できるように出来るだけ締付けることにより、女性のアスリートに若干の支持を与えている。これらのブラジャーは最大の締付けを行うことが出来るかもしれないが、快適性や審美性をともなう包み込みには全く取り組んでいない。一般的に調整機能を持たない多くの小(S)、中(M)、大(L)の締付けブラジャーは、着用者の乳房を締付けるようなサイズの、弾性材料で出来たタンクトップと似たようなものにすぎない。一般的に、典型的な運動用ブラジャーは、快適性を重視しすぎて動作制御性や支持性を犠牲にする傾向にある。更に、これらのタンクトップ型のブラジャーは全般的に、乳房を個々に支持するという点を全く有さない、女性の胸部を横切る単一の締付け体にすぎないので、審美性という点で不満な点が多い。タンクトップ型のブラジャーの機能的な欠点は、結局のところ両方の乳房が一緒に動くことになり、これは、或る種の運動において必要以上に動くことを意味する。多くの、高負荷及び/又は高衝撃運動の場合、各乳房に対して動作制御を別々に行って過剰な跳ね上がりや不必要な動きや両乳房間での動作伝達を回避することが望まれる。過剰な跳ね上がりは苦痛となることがあり、その結果、乳房組織が損傷したり伸張したりすることがある。両方の乳房を強制的に一緒に動かすことは、より大きな質量へ動きを付与することになり、問題を悪化させるだけである。
【0005】
適切なサイズの典型的な運動用ブラジャーは、着用者に対して唯一のフィット性及び支持性をもったタイプを提供するものである。その結果、多くの女性は、自身が行う運動に合わせて、種々の運動用ブラジャーセットを所有しなければならない。殆どの軽量ブラジャーは、快適であっても十分な支持を提供する可能性が低く、他方、十分な支持を提供するブラジャーは重くて快適ではない可能性がある。
【0006】
「衝撃吸収体」と呼ばれる従来技術のひとつのブラジャーは、弾力性のないバンドを含んでおり、このバンドは、一方の乳房の外側から他の乳房の外側へ延びる前面において、H状湾曲部の一部分をなしている。このバンドは、乳房の上を一方の肩ストラップから他方の肩ストラップへ胸部を横断して延びているように見える。湾曲部は調整可能ではなく、リブバンドの側部、カップの頂部及びストラップに固定されている。動作制御について何らかの工夫を施すことが意図されている。然しながら、バンド部分の非弾力性と、支持性、乳房分離及び調整の欠如は、フィット性及び快適性の基準に配慮をしているとはいえない。更に、バンドは或る程度の動作制御を行っているが、乳房の個々の包み込みに対してはなんらの配備もなされていない。
【0007】
いくつかの従来技術ブラジャーの他の欠点として、使用されている材料及び構造が挙げられる。乾燥状態では綿及び綿混紡は快適な材料ではあるが、着用者が運動中に汗をかくと、重たくなり不快になる場合がある。更に、これらの材料の弾力性は湿ると悪影響を受ける場合がある。従来技術は、種々のポリエステル及び他の水分制御織物を使用してこの材料問題に対応してきた。然しながら、構造は依然として同じままである。全体が一種類の均一材料か又は、典型的なカットアンドソー(裁断縫製式)構造に於いて異なる材料及び層をつなぎ合わせたものかである。単一の均一材料では、弾力性又は非弾力性についてブラジャーの領域を個人に対応させることはできない。複数の織物からなるブラジャーの場合、露出した縫い目はしばしば、着用者に対して、擦傷、皮膚炎症、掻痒感、その他の不快感の原因となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の運動用ブラジャーは多くの点で従来技術とは異なる。本発明の一つの局面に於いて、本発明の運動用ブラジャーは、ブラジャーの前面部にカップを固定する外骨格を使用する点において、従来技術と完全に異なる構造体で形成されている。本発明の別の局面に於いて、カップを除いて、ブラジャーは工学的な連続した積層材料で形成されており、この積層材料は、ブラジャーの種々異なる領域に於いて必要となる伸張性領域、非伸張性領域、補強領域を利用して個人的なフィット感を提供するものである。
【0009】
構造に関しては、外骨格が、成型カップを取り付けるブラジャー前面部の主要な構造体を形成している。外骨格はブラジャーの前面フレーム部分を指しているが、この前面フレーム部分は、カップ領域を取り巻くとともに、各乳房の下で且つ中央部にて集まるように、一つの脇下から別の脇下へ胸部全体を横切って延びている。この外骨格は、カップを取り付ける一体化された下方胸部バンド及びカップ周辺部を含む。いくつかの実施形態に於いて、外骨格はまた、頂部締付けバンドを含む。胸部バンド又は肋骨バンドは肋骨の周囲全体に延びており、背面閉鎖部を含んでいてもよい。肩ストラップが、外骨格の頂部及び胸部バンドの後部に取りつけられている。胸部バンドと、頂部締付けバンドと、肩ストラップとは、ブラジャーの殆どのサイズに於いて十分に調整可能である。成型カップは外骨格フレームに取り付けられてブラジャーを完成させる。各調整領域は、ストラップ及び/又はバンドに沿う調整スロット又は調整穴に選択的に固定されるフックを含んでいる。調整量を最大化するため、多数の調整点が各ストラップに沿って設けられている。
【0010】
本発明の運動用ブラジャーの種々の部分に使用される材料は、ブラジャーの付加的構成要素であると考えることが出来る。外骨格は、外側織物層と、中間織物層と、内側織物層とをそれぞれ、各織物層の間に介在させた接合材料で接合させた工学的な積層材料で形成されている。ブラジャーの領域に依存して、積層材料は、伸張特性、若しくは、非伸張特性、又は強度を個々に提供するよう変更されている。
【0011】
本発明の一つの局面として、個人的フィット感と、高い快適性と、支持性とを有する、複数の調整点を備えた運動用ブラジャーが提供される。この目的ため、リブバンドは、背面フックを係合させて広範囲なリブバンド調整を可能にする数個のスロットを含む。肩ストラップもまた、リブバンドの背面部にフックを設けることにより調整される。各フックを、各肩ストラップの後部に沿って設けられた一連の調整スロットに受け入れることが出来る。カップの頂部に沿って延びるとともに外骨格の頂部を形成するY状要素は、胸部バンドの前面部中央に取り付けられる締付けストラップ又は締付けバンドである。締付けストラップの垂直部分は、カップの間を下方に延びて乳房を分離する。締付けストラップはまた、フックと、フックを受け入れる一連の調整孔とによって調整可能である。本発明の複数の調整により、着用者の運動に合わせて、個人に合うフィット感や、快適さや、締め付け度を提供することが出来る。例えば、高衝撃運動の場合、着用者は締付けストラップをきつく調整するよう選択して、軽衝撃運動の場合よりも大きな締め付け力を提供するようにすることが出来る。
【0012】
本発明の別の局面として、身体活動の間、より高度でより良好な動作制御及び支持性のため、乳房の包み込み及び乳房の締め付けという目的を合わせ持つ運動用ブラジャーを提供する。成型カップは2層の材料で形成されているが、これらの2層の材料は、周辺部を除いてカップ領域の大部分で接合されていない。内側層と外側層とは、各乳房を個々に包み込むことにより乳房を分離させて、乳房の動作を分けるよう構成されており、これにより、ほとんどの先行技術のブラジャーの場合のように、両方の乳房への不必要な動作伝達を低減している。
【0013】
本発明のその他の構造、特徴、及び利点は、下記図面と詳細な説明とを検討することにより当業者には明らかになるであろう。このような全ての付加的なシステム、方法、特徴及び利点は本記述の中に含まれ、本発明の範囲内にあり、そして、下記特許請求の範囲により保護されることを意図している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は下記図面と説明とを参照してより良く理解することが出来る。図面に示す構成要素は、必ずしも正しい寸法ではなく、むしろ本発明の原理を図示するために強調して示されている。更に、図面に於いて、異なる図面を通じて、同一の参照番号が対応する部分を示している。
運動用ブラジャー10は、ブラジャーの前面部を形成する外骨格12及び成型カップ14とを含む。概して、外骨格は、カップが取付けられるブラジャーの前面部分である。図1〜図15に示す実施形態に於いて、外骨格12は頂部締付けストラップを含む。これらの実施形態に於いて、外骨格12は、一体化された胸部バンド即ちリブバンド16と締付けストラップ18とを含む。ブラジャーは図1〜図3ではモデルに装着された状態で示されている。外骨格12は、図4に於いて単独で示され、締付けストラップ18は、図5に於いて単独で示され、成型カップ14は図6に於いて単独で示されている。外骨格12及びカップ14の内部は図13に於いて詳細に示されている。
【0015】
胸部バンド16は、図1〜図3に示すように、着用者の肋骨の周囲全体に延びている。外骨格12に一体的に取付けられている肩ストラップ20は、カップの頂部から上方に延びて肩を超えて、リブバンドの後部に取付けられている。胸部バンド16は、体にぴったり合う基部を形成しているとともに背面閉鎖部22を含み、この背面閉鎖部22は垂直方向フック24及び一連の垂直スロット26を含み、これらの垂直スロット26はフックを受け入れて胸部周囲に対して個人に合ったフィット感を提供する。この背面閉鎖部は、胸部ストラップ梯子状部材と呼ばれることがある。一つの垂直方向フックと垂直スロットとは、簡単な取付け/取外し機構を提供し、これは、従来技術のブラジャーの場合の典型的な一連のフック/孔構成よりも、より素早くより簡単に作動させることが出来る。更に、フック24は、繰返し使用すると、歪んだり折れたりする傾向のある典型的なワイヤフック/孔構成のものより、より頑丈な手段(ハードウエア)である。垂直スロット26は、リブバンドの材料をそれ自体の上に間隔をあけて接合又は溶着させてスロットを形成することにより形成される。ここで説明する調整点はいずれも、調整梯子状部材又は梯子状部材と同義である。
【0016】
肩ストラップ20は胸部バンドと一体的に形成されるとともに、前面部から肩を越えて上方に延びている。図1〜図12に示す実施形態に於いて、肩ストラップ20は前面部から延びて肩を越えて、下方に延びて、背面部リブバンドに至る。図13に示す実施形態に於いて、肩ストラップ20は背面部で交差してリブバンドに出会っている。図示する両方の実施形態に於いて、各肩ストラップは個々の調整点28を有しており、各調整点28は、調整スロット32に受け入れられる水平方向フック30を含む(図9)。一連の調整スロット32は、各肩ストラップに設けられて、いくつかの調整点を提供する。これにより、着用者は、特定の活動及び快適性のためにブラジャーのフィット性を個人の好みに合わせることが出来る。この肩ストラップのフック/スロット式調整により、ほとんどのブラジャーの肩ストラップに見られる摺動留金機構とは異なり、確実な固定した取付け点を提供する。摺動留金はしばしば滑るため、着用者は繰り返し肩ストラップを調整する必要がある。
【0017】
固定長さの、非調整可能な肩ストラップも同様に使用することが出来る。このことは特に、ブラジャーが、かぶって着用するものである場合にあてはまる。更に、ブラジャーが小さな胸部寸法用に作られている場合にも、あてはまることがある。
方向性をもった締付けストラップ18は、扁平なY字形状であり、一つの肩ストラップから別の肩ストラップへカップの頂部を横切って延びている。垂直脚部はカップの間を下方に延びて、胸部バンドに取付けられ、これにより、乳房を分離している。垂直脚部の胸部バンドへの取付けは固定されていてもよい。或いは、この取付けは、例えば図1,図4,及び図7に示すように調整可能である。これらの図面に於いて、締付けストラップ18の垂直脚部の底部は、水平方向フック34を有し、このフック34は、胸部バンド16の中央部分に設けられた一対の整列調整孔36と係合する。一連の整列孔36は、締付けストラップを締付けたり緩めたりするために設けられている。
【0018】
本明細書の文脈に於いて、「フレーム部分」(骨組み)という用語は、成型カップを除くブラジャーを意味している。即ち、フレーム部分は、外骨格と、リブバンドの側部及び背面部と、肩ストラップとを含む。図面から分かるように、締付けストラップを除いて、フレーム部分は、工学的材料の連続片で形成されている。フレーム部分は複数の材料片で構成してもよいが、その場合、連続する内側層と連続する外側層とを提供するように相互に接合する。
【0019】
成型カップ14は外骨格12に取付けられ、そして、各乳房を別々に包み込むよう構成されている。成型カップと、外骨格と、材料とは、乳房を包み込むとともに締付けるように並んで設計され作用する。この2重の機能を完全に説明するために、新規な工学的な積層材料の説明が必要になる。
工学的な積層物は、ブラジャー10のもう一つの構造的構成要素であると考えることが出来る。この材料は、場所によって変化する伸張性及び/又は強化度を提供する複数の領域を有している。この説明のため、「低伸張性」という用語は一般的に1〜10%のライクラを含有する材料を意味し、「中程度の伸張性」という場合、10〜20%のライクラを含有する材料を意味し、「高伸張性」という場合、20%を超えるライクラを含有する材料を意味する。当業者であれば、ライクラ含有量が多くなればなるほど、伸張したときの復元力が高くなることは理解されよう。換言すれば、ライクラ含有量が多い材料は、引き離すためにより多くの力を必要とし、それ故、復元力が高くなる。「非伸張性」とは、弾力性のある構成要素を有さない材料であり、それ故、伸張特性が極めて少ない。即ち、材料それ自体が非伸張性であり、限定的な伸張性が示されるとしてもそれは織物の織り方に於ける機械的な運動の結果である。
【0020】
ブラジャーの材料領域(ゾーン)については以下に詳細に説明する。各領域は少なくとも2層の材料を有している。図11A、図11B、及び図12を参照して、カップを除いて、ブラジャー全体を通じて着用者の肌に触れる内側層38は、伸張ポリエステル縦編みニット織物を使用した例えばDri-FIT(商標)トリコットのような非擦過性の中程度の伸張材料である。ブラジャー全体の外側層40は、平縦編みLycra(商標)ポリエステルを使用した例えばDri-FIT(商標)トリコットのような、内側層よりも比較的伸張性の少ない滑らかな非擦過性の材料である。
【0021】
成型カップ14は、異なる深さで成型された2層だけで形成されている。成型カップの場合、外側層40は、ブラジャーの他の部分と同一材料であり、内側層よりも浅くなるように成型されている。カップに於ける層は、外骨格に取付けられているカップ周縁部を除き、相互に接合されていない。内側ライナー(裏地)39は、最も繊細な組織と接触するので柔らかい感触を有しており、また、制限された又は最小の伸張特性を有している。内側ライナー39は、伸張性ポリエステル縦編みニットのような伸張性の低い材料で形成されている。内側ライナー39は外側層40より弾力性が少ないので、内側ライナーをより深く成型すると、弾力性のより少ない材料が乳房をしっかり包みこむことになる。より伸張性のある、より浅い外側層は、乳房の締付け力を高めて動きの制御を行う。締付けと包み込みとは、以下に説明するように外骨格により更に強化される。内側層と外側層との成型深さを異ならせていることの一つの利点として、外側層を浅くすると、外側層は、よりしっかりした形状を保つとともによりスムースな外観を呈するので、ブラジャーをハンガーで陳列する場合に、より魅力的な販売上での外観を提供する、ということがある。
【0022】
成型カップを除くブラジャーのほとんどの領域に於いて、材料は、内側層38と外側層40と、それらの層の間に介在された少なくとも一つの付加的な中間層42とを含む。中間層42は、ブラジャーの特定部位で望まれる特性に依存して、伸張性であってもよいし非伸張性であってもよい。これらの3つの層は、図11Aで示すように、各対の対向する織物層の間に介在される接合層44により、相互に積層される。積層材料の各層は、それ自身の個々の伸張特性を有し、そして、相互に接合されると、その結果得られる積層材料は、構成要素の層の結合物である伸張特性を有することになろう。中間層42に於ける伸張度は、特に中間層42が非伸張性材料の場合、得られる積層材料の伸張特性に対して制御要因となる。種々の伸張領域及び非伸張領域を決める場合、積層材料の全ての層の伸張特性が考慮されねばならない。
【0023】
ブラジャーのフレーム部分のいくつかの領域に於いて、中間層42は非伸張性材料である。図3を参照して、中間層42は、肩ストラップの頂部から前面部へ下がり、頂部締付けストラップの頂部まで、非伸張性であることが好ましい。肩ストラップ梯子状部材28はまた、ブラジャーのサイズ、フィット感、快適性、又は活動に対して適切であれば、非伸張性の中間層42で形成してもよい。更に、中間層42は背面部胸部ストラップ梯子状部材に沿って非伸張性であることが好ましい。更に、頂部締付けストラップ18の垂直部分が取付けられているリブバンド16の前面部中央部分と、各成型カップの下側の領域とは、非伸張性である中間層42を有していることが好ましい。更なる強化が必要な選択領域に於いて、中間層42は、例えば100%ポリエステルトリコットのような非伸張性の強化材料である。構成に関する用語では、非伸張性中間層は、「ロックアウト」材料と呼ばれることがある。
【0024】
ブラジャーのフレーム部分に於いて、中間層42が伸張性材料である領域は、成型カップの各々の頂部及び側部周辺である。そして、脇下から背面閉鎖部辺りまでのリブ骨組み(ケージ)バンドである。これらの領域では、中間層42は高伸張性のメッシュ材料である事が好ましい。成型カップ周囲のフレーム部分のこれらの部分の伸張性は乳房周囲のブラジャーのフィット性を高めるとともに各乳房の包み込み性も高める。
【0025】
ブラジャーのフレーム部分の或る領域では、別の中間層である補強層43も設けられ、中間層42に加えて、内側層38と外側層40との間に接合される(図11B)。補強層43は非伸張性トリコット織物である。補強層43を使用してもよいブラジャーの領域は、乳房間の中央前面部と、背面閉鎖部領域とを含む。補強が求められるところはどこであれ、補強層43は、積層材料に於ける追加の層となることができる。
【0026】
伸張性及び非伸張性の領域は、必要に応じて、ブラジャーのサイズや着用者の予想される活動レベルに合わせて調整され又は変更されて、フィット性や快適さを高めることが出来る。
図11A及び図11Bに於いて接合層44はシート状の材料として示されているが、図11A及び図11Bは模式的であり、接合材の配置を他の層に関して示すためのものであることが理解されよう。接合層44は接合フィルム又は織物接合合成物のいかなる形態であってもよい。使用される接合材料は、図示するように接合層44のようなシート材料であってもよいし、又は、接合材料は、組み付け工程に於いて他の層へ単に適用されてもよく、そして、図11A及び図11Bに示すように織物「サンドイッチ」状態で他の層の間に設けられる。
【0027】
この工学的な積層材料は、軽量で、強靭で、通気可能で、支持性がある。更に、積層材料の性能特性は、補強層を付加することにより変更することが出来る。実際、ブラジャーのフレーム部分に使用されていような連続材料であっても、材料の種々異なる部分を巧みに処理して、織物「サンドイッチ」の中間部に使用される材料に基づく種々異なる特性を示すようにすることが出来る。従来の布に対するこの積層材料の別の利点として、ブラジャーのフレーム部分は縫い目がなく一体化することが出来るということが挙げられる。皮膚に接するブラジャーのフレーム部分の内側層は、滑らかであり且つ連続している。ブラジャーを組み立てる好ましい方法は、材料を相互に接合して出来るだけ縫い目を排除することである。ブラジャーの一つの好ましい実施形態では縫い目が全然ないものがある。本発明はいくつかの縫い目の使用を考えている。ブラジャーの縫い目、結合部、縁縫いをすべて排除することは、擦傷及び炎症の主たる原因を取り除くことを意味していると理解される。
【0028】
乳房の包み込み及び締付けという独立した機能は、使用される材料とブラジャーの構造との両方により本発明に於いて達成される。上述したように、乳房は成型カップにより個々に包み込まれている。分離も、2つの乳房の間に物理的な障壁を設ける締付けストラップ18により確実に行える。個々の包み込みにより、各乳房を独立して動作制御でき、これにより、2つの乳房を単一質量体として扱う従来技術のブラジャーにより乳房に与えられる動きは低減される。乳房の締付けは、成型カップと、内側層と外側層との独特な成型とにより達成される。締付けストラップ18の水平方向部分は動作制御の付加的手段となっている。高い方か低い方かの孔セット36へフック34を係合させて締付けストラップ18を調整することにより、好みに合わせることができる。
【0029】
ブラジャーのフレーム部分及び成型カップは、接合により相互に取付けることが好ましい。このようにして、時にはブラジャーに沿って擦傷点となる可能性を増大させるおそれのある縫目をなくすことが出来る。もちろん、外骨格と成型カップとを相互に縫い付けてもよい。
外骨格12及び成型カップ14の内部の詳細を図13に示している。点線は、少なくとも2つの代替可能な方法で組み立てられると考えられる補強領域46を示している。第一に、カップの材料はカットされて、外骨格12に重なり且つ接合されて、各乳房のまわりに材料の柔らかい盛り上がりを形成して、柔らかいアンダーワイヤ状の支持材料として機能するようにさせることが出来る。第二に、補強帯状材料の細片を補強領域46に於ける外骨格の工学的積層材料に付加して、乳房各々の周りに柔らかいアンダーワイヤ状の支持部材を形成することが出来る。点線は、縫い目を示すためのものではなく、材料又は追加の帯状材料の重なりを示している。この追加の支持部材を各乳房の周りに設けることにより、快適さと支持性とを高める。
【0030】
運動用ブラジャーに於けるフィット性及び支持性は,客観的及び主観的尺度の両方を含んでいる。客観的側面は、着用者の測定サイズ及び動作制御量を含み、この動作制御量は、活動中の乳房の動きをプロットすること及び着用テストすることにより測定することが出来る。主観的側面は、ブラジャーを着用して運動を行っている間の着用者の体験である。動作制御を行うために、各乳房を個々に包み込むとともに、乳房を締付けることにより、ブラジャーのフィット性及び支持性を客観的及び主観的に改善する。図10は、同一サイズのブラジャー10を実線のもの及び破線のものという2つの調整モードに於いて示している。図10は、ブラジャーのフィット性及び支持性を個人に合わせるために可能な調整量を模式的に示している。
【0031】
本発明の別の実施形態として、ブラジャー110が図14に示され、ここで、肩ストラップ120は背面部で交差している。このブラジャーの実施形態は背面閉鎖部を排除したかぶって着用するものである。前面締付けストラップなどのようなブラジャーの他の全ての特徴は、以前に説明した実施形態と同じである。この実施形態に於いて、リブサイズ調整の範囲は、背面閉鎖部がないので、リブバンドの伸張性だけに限定されている。
【0032】
更に別の実施形態のブラジャー210が図15に示されている。工学的な積層材料は、積層体を貫通するようレーザ穿孔された通気孔48をブラジャー210に設けることが出来る。通気孔は締付けストラップの頂部及び胸部バンドの底部に沿って示されている。勿論、通気孔はどこにでも所望の箇所に設けてもよい。通気孔のサイズ及びパターンに依存して、より大きな伸張性、通気性及び空気透過特性を材料に付与することが出来る。しかしながら、各通気孔の特別な形状と、通気孔の装飾的パターンとは、全て設計上の選択事項である。更に、ブラジャー210は頂部締付けストラップ218に対して代替可能な調整領域を示している。締付けストラップ218の垂直脚部には、一連の調整スロット236の一つと選択的に係合するフック34を設けられている。調整スロット236は整列調整孔36に替わるものである。
【0033】
更に別の代替例について、ブラジャー310が図16に示されている。図16は、外骨格概念の別の適用例である。外骨格312は、成型カップ314が取付けられるブラジャー前面構造体を形成している。外骨格312は、上述した工学的な積層材料から形成されているが、頂部締付けストラップは有していない。頂部締付けストラップを備えない外骨格312は、或る種のサイズ範囲のブラジャーに対して及び或る種の軽衝撃活動に対して適切である場合がある。
【0034】
また、図16に示すブラジャーに、図には示されていない頂部締付けストラップを備えることも可能であろう。これは少なくとも2つの方法で可能であろう。着用者の皮膚に触れる内側に締付けストラップを設けるか、又は、積層材料の層と層との間に締付けストラップを設けるかである。締付けストラップを内側に設けるとすると、ブラジャーの内側は、図13に示すような締付けストラップに似たものとなるであろう。隠された締付けストラップはまた、図7に示すような調整可能なストラップを、乳房の分離が外部から見えないようブラジャーの内側に設けることにより、調整可能にすることが出来るであろう。このことを達成する別の方法として、調整可能な締付けストラップをカップの内側層と外側層との間に設けて乳房を分離するが、両方の乳房の上に滑らかな外側カバーを設けるように、カップを構成することが挙げられよう。その結果、図16に示すような外観を有するブラジャーが得られるであろう。
【0035】
本発明の範囲に於いて、上記種々の例をいかなる数の変更於いても組み合わせることが出来る。例えば、ブラジャーは、図1に見られるように外側に調節可能な締付けストラップと、図14に示すように背面閉鎖部を有さず交差ストラップを備えた背面部とを有していてもよい。ブラジャーは、調整可能な締付けストラップと、調整可能なストラップなしの背面部とを有していてもよい。ブラジャーは、十分に調整可能な肩ストラップと背面閉鎖部とを備えた固定式の締付けストラップ取付け部を有していてもよい。完全に非調整可能なブラジャーは、固定式の締付けストラップ取付け部を有しているか、又は図16に示すように締付けストラップなしで、調整可能でない肩ストラップを有し背面閉鎖部を持たないものであろう。上記特徴のいかなる変更も本発明の範囲内に含まれるものと理解される。
【0036】
本明細書に説明された伸張性又は非伸張性領域は、一つ又は複数の好ましい実施形態で言及している。サイズと活動レベルと他の要因とに依存して、本発明の運動用ブラジャーは、他の伸張性領域及び非伸張性領域を備えるよう設計してもよい。衣料品の特定の区域や領域に於いて積層材料に対して合成された伸張特性が得られるように異なる伸張特性を示す層を備えた複数層の積層材料を使用することも、本発明の範囲に入ると理解される。
【0037】
ここに説明及び図示した運動用ブラジャー10は、平均的なCカップの女性用に設計されている。アメリカでは、36Cが平均的なブラジャーのサイズである。34Bというサイズは、添付図面に示された正確な構造で形成することが出来るであろう最小のサイズである。より小さなサイズの場合、より厚いストラップを有していてもよく、異なる材料で形成されていてもよいし、又は、調整点がより少なくてもよい。より大きなサイズのものは、同じ調整点を有しているであろうが、工学的な材料に於ける追加層、より頑丈な材料、より重量のある材料、又は、非伸張領域と伸張領域との間で異なる転移点を有すること、締付けストラップに追加の調整切込みを設けて更なる締付けを可能にすることにより形成されるであろう。
【0038】
本発明の種々の実施形態について説明を行ってきたが、当業者にとっては、本発明の範囲に於いてより多くの実施形態及び実施態様が可能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】着用された状態の、本発明の第一実施形態に係る運動用ブラジャーの前面図である。
【図2】運動用ブラジャーの側面図である。
【図3】運動用ブラジャーの後面図である。
【図4】図1の運動用ブラジャーの外骨格の前面図である。
【図5】締付けストラップの詳細な前面図である。
【図6】成型カップの前面図である。
【図7】締付けストラップ用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図8】胸部バンド用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図9】肩ストラップ用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図10】図1の運動用ブラジャーの模式的後面図であり、2つの調整状態を示している。
【図11A】工学的な積層材料の模式図である。
【図11B】補強層を備えた工学的な積層材料の模式図である。
【図12】成型カップの材料の模式図である。
【図13】外骨格及び成型カップの内部の詳細図である。
【図14】運動用ブラジャーの別の実施形態の後面図である。
【図15】運動用ブラジャーの更に別の実施形態の前面図である。
【図16】運動用ブラジャーの更に別の実施形態の前面図である。
【技術分野】
【0001】
調整可能な締付けストラップと成型カップとを含み、乳房を包み込むとともに締付けて、運動活動の間、支持、快適さ、及び動作制御を最大化するよう構成された外骨格支持構造体を備えた運動用ブラジャー。
【背景技術】
【0002】
運動(スポーツ)活動に参加する女性は、全ての活動の間、快適さを提供すると同時に、デリケートな乳房組織を不適切な支持と過剰な動作と跳ね上がりとに起因する損傷及び伸張から保護するために、適切な運動用ブラジャーを、長い間、必要としてきた。更にまた、ランニング又はジャンプ動作に固有の跳ね上がりを阻止するために、乳房を締付けるとともに包み込む必要もある。包み込むことにより、乳房を、支持するとともに分離する。また、乳房を締付けることは、例えばゴルフスイングなどのように、乳房が或る種の動作を行うことを妨げたり干渉したりすることを防止するために、好ましい場合もある。
【0003】
これらの機能的な属性に加えて、運動用ブラジャーはまた、フィット性及び快適さという主観的基準をも満たさなければならない。あらゆる体型やサイズの、そして同一サイズでも異なる体型の女性がいるにもかかわらず、いくつかの典型的な運動用ブラジャーは、調整可能でないとともに、単に小(S)、中(M)、大(L)のサイズで提供されているだけである。肋骨部やカップの大きさによりサイズ分けされている運動用ブラジャーがあるが、それらは、普通のブラジャーに於いて提供されているサイズとフィット性とを模倣したものに過ぎず、普通のブラジャーのように、単に胸部周りの調整と肩ストラップの調整とができるだけである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いくつかの典型的な運動用ブラジャーは、乳房を出来るだけ体に近づけて跳ね上がりを最小化できるように出来るだけ締付けることにより、女性のアスリートに若干の支持を与えている。これらのブラジャーは最大の締付けを行うことが出来るかもしれないが、快適性や審美性をともなう包み込みには全く取り組んでいない。一般的に調整機能を持たない多くの小(S)、中(M)、大(L)の締付けブラジャーは、着用者の乳房を締付けるようなサイズの、弾性材料で出来たタンクトップと似たようなものにすぎない。一般的に、典型的な運動用ブラジャーは、快適性を重視しすぎて動作制御性や支持性を犠牲にする傾向にある。更に、これらのタンクトップ型のブラジャーは全般的に、乳房を個々に支持するという点を全く有さない、女性の胸部を横切る単一の締付け体にすぎないので、審美性という点で不満な点が多い。タンクトップ型のブラジャーの機能的な欠点は、結局のところ両方の乳房が一緒に動くことになり、これは、或る種の運動において必要以上に動くことを意味する。多くの、高負荷及び/又は高衝撃運動の場合、各乳房に対して動作制御を別々に行って過剰な跳ね上がりや不必要な動きや両乳房間での動作伝達を回避することが望まれる。過剰な跳ね上がりは苦痛となることがあり、その結果、乳房組織が損傷したり伸張したりすることがある。両方の乳房を強制的に一緒に動かすことは、より大きな質量へ動きを付与することになり、問題を悪化させるだけである。
【0005】
適切なサイズの典型的な運動用ブラジャーは、着用者に対して唯一のフィット性及び支持性をもったタイプを提供するものである。その結果、多くの女性は、自身が行う運動に合わせて、種々の運動用ブラジャーセットを所有しなければならない。殆どの軽量ブラジャーは、快適であっても十分な支持を提供する可能性が低く、他方、十分な支持を提供するブラジャーは重くて快適ではない可能性がある。
【0006】
「衝撃吸収体」と呼ばれる従来技術のひとつのブラジャーは、弾力性のないバンドを含んでおり、このバンドは、一方の乳房の外側から他の乳房の外側へ延びる前面において、H状湾曲部の一部分をなしている。このバンドは、乳房の上を一方の肩ストラップから他方の肩ストラップへ胸部を横断して延びているように見える。湾曲部は調整可能ではなく、リブバンドの側部、カップの頂部及びストラップに固定されている。動作制御について何らかの工夫を施すことが意図されている。然しながら、バンド部分の非弾力性と、支持性、乳房分離及び調整の欠如は、フィット性及び快適性の基準に配慮をしているとはいえない。更に、バンドは或る程度の動作制御を行っているが、乳房の個々の包み込みに対してはなんらの配備もなされていない。
【0007】
いくつかの従来技術ブラジャーの他の欠点として、使用されている材料及び構造が挙げられる。乾燥状態では綿及び綿混紡は快適な材料ではあるが、着用者が運動中に汗をかくと、重たくなり不快になる場合がある。更に、これらの材料の弾力性は湿ると悪影響を受ける場合がある。従来技術は、種々のポリエステル及び他の水分制御織物を使用してこの材料問題に対応してきた。然しながら、構造は依然として同じままである。全体が一種類の均一材料か又は、典型的なカットアンドソー(裁断縫製式)構造に於いて異なる材料及び層をつなぎ合わせたものかである。単一の均一材料では、弾力性又は非弾力性についてブラジャーの領域を個人に対応させることはできない。複数の織物からなるブラジャーの場合、露出した縫い目はしばしば、着用者に対して、擦傷、皮膚炎症、掻痒感、その他の不快感の原因となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の運動用ブラジャーは多くの点で従来技術とは異なる。本発明の一つの局面に於いて、本発明の運動用ブラジャーは、ブラジャーの前面部にカップを固定する外骨格を使用する点において、従来技術と完全に異なる構造体で形成されている。本発明の別の局面に於いて、カップを除いて、ブラジャーは工学的な連続した積層材料で形成されており、この積層材料は、ブラジャーの種々異なる領域に於いて必要となる伸張性領域、非伸張性領域、補強領域を利用して個人的なフィット感を提供するものである。
【0009】
構造に関しては、外骨格が、成型カップを取り付けるブラジャー前面部の主要な構造体を形成している。外骨格はブラジャーの前面フレーム部分を指しているが、この前面フレーム部分は、カップ領域を取り巻くとともに、各乳房の下で且つ中央部にて集まるように、一つの脇下から別の脇下へ胸部全体を横切って延びている。この外骨格は、カップを取り付ける一体化された下方胸部バンド及びカップ周辺部を含む。いくつかの実施形態に於いて、外骨格はまた、頂部締付けバンドを含む。胸部バンド又は肋骨バンドは肋骨の周囲全体に延びており、背面閉鎖部を含んでいてもよい。肩ストラップが、外骨格の頂部及び胸部バンドの後部に取りつけられている。胸部バンドと、頂部締付けバンドと、肩ストラップとは、ブラジャーの殆どのサイズに於いて十分に調整可能である。成型カップは外骨格フレームに取り付けられてブラジャーを完成させる。各調整領域は、ストラップ及び/又はバンドに沿う調整スロット又は調整穴に選択的に固定されるフックを含んでいる。調整量を最大化するため、多数の調整点が各ストラップに沿って設けられている。
【0010】
本発明の運動用ブラジャーの種々の部分に使用される材料は、ブラジャーの付加的構成要素であると考えることが出来る。外骨格は、外側織物層と、中間織物層と、内側織物層とをそれぞれ、各織物層の間に介在させた接合材料で接合させた工学的な積層材料で形成されている。ブラジャーの領域に依存して、積層材料は、伸張特性、若しくは、非伸張特性、又は強度を個々に提供するよう変更されている。
【0011】
本発明の一つの局面として、個人的フィット感と、高い快適性と、支持性とを有する、複数の調整点を備えた運動用ブラジャーが提供される。この目的ため、リブバンドは、背面フックを係合させて広範囲なリブバンド調整を可能にする数個のスロットを含む。肩ストラップもまた、リブバンドの背面部にフックを設けることにより調整される。各フックを、各肩ストラップの後部に沿って設けられた一連の調整スロットに受け入れることが出来る。カップの頂部に沿って延びるとともに外骨格の頂部を形成するY状要素は、胸部バンドの前面部中央に取り付けられる締付けストラップ又は締付けバンドである。締付けストラップの垂直部分は、カップの間を下方に延びて乳房を分離する。締付けストラップはまた、フックと、フックを受け入れる一連の調整孔とによって調整可能である。本発明の複数の調整により、着用者の運動に合わせて、個人に合うフィット感や、快適さや、締め付け度を提供することが出来る。例えば、高衝撃運動の場合、着用者は締付けストラップをきつく調整するよう選択して、軽衝撃運動の場合よりも大きな締め付け力を提供するようにすることが出来る。
【0012】
本発明の別の局面として、身体活動の間、より高度でより良好な動作制御及び支持性のため、乳房の包み込み及び乳房の締め付けという目的を合わせ持つ運動用ブラジャーを提供する。成型カップは2層の材料で形成されているが、これらの2層の材料は、周辺部を除いてカップ領域の大部分で接合されていない。内側層と外側層とは、各乳房を個々に包み込むことにより乳房を分離させて、乳房の動作を分けるよう構成されており、これにより、ほとんどの先行技術のブラジャーの場合のように、両方の乳房への不必要な動作伝達を低減している。
【0013】
本発明のその他の構造、特徴、及び利点は、下記図面と詳細な説明とを検討することにより当業者には明らかになるであろう。このような全ての付加的なシステム、方法、特徴及び利点は本記述の中に含まれ、本発明の範囲内にあり、そして、下記特許請求の範囲により保護されることを意図している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は下記図面と説明とを参照してより良く理解することが出来る。図面に示す構成要素は、必ずしも正しい寸法ではなく、むしろ本発明の原理を図示するために強調して示されている。更に、図面に於いて、異なる図面を通じて、同一の参照番号が対応する部分を示している。
運動用ブラジャー10は、ブラジャーの前面部を形成する外骨格12及び成型カップ14とを含む。概して、外骨格は、カップが取付けられるブラジャーの前面部分である。図1〜図15に示す実施形態に於いて、外骨格12は頂部締付けストラップを含む。これらの実施形態に於いて、外骨格12は、一体化された胸部バンド即ちリブバンド16と締付けストラップ18とを含む。ブラジャーは図1〜図3ではモデルに装着された状態で示されている。外骨格12は、図4に於いて単独で示され、締付けストラップ18は、図5に於いて単独で示され、成型カップ14は図6に於いて単独で示されている。外骨格12及びカップ14の内部は図13に於いて詳細に示されている。
【0015】
胸部バンド16は、図1〜図3に示すように、着用者の肋骨の周囲全体に延びている。外骨格12に一体的に取付けられている肩ストラップ20は、カップの頂部から上方に延びて肩を超えて、リブバンドの後部に取付けられている。胸部バンド16は、体にぴったり合う基部を形成しているとともに背面閉鎖部22を含み、この背面閉鎖部22は垂直方向フック24及び一連の垂直スロット26を含み、これらの垂直スロット26はフックを受け入れて胸部周囲に対して個人に合ったフィット感を提供する。この背面閉鎖部は、胸部ストラップ梯子状部材と呼ばれることがある。一つの垂直方向フックと垂直スロットとは、簡単な取付け/取外し機構を提供し、これは、従来技術のブラジャーの場合の典型的な一連のフック/孔構成よりも、より素早くより簡単に作動させることが出来る。更に、フック24は、繰返し使用すると、歪んだり折れたりする傾向のある典型的なワイヤフック/孔構成のものより、より頑丈な手段(ハードウエア)である。垂直スロット26は、リブバンドの材料をそれ自体の上に間隔をあけて接合又は溶着させてスロットを形成することにより形成される。ここで説明する調整点はいずれも、調整梯子状部材又は梯子状部材と同義である。
【0016】
肩ストラップ20は胸部バンドと一体的に形成されるとともに、前面部から肩を越えて上方に延びている。図1〜図12に示す実施形態に於いて、肩ストラップ20は前面部から延びて肩を越えて、下方に延びて、背面部リブバンドに至る。図13に示す実施形態に於いて、肩ストラップ20は背面部で交差してリブバンドに出会っている。図示する両方の実施形態に於いて、各肩ストラップは個々の調整点28を有しており、各調整点28は、調整スロット32に受け入れられる水平方向フック30を含む(図9)。一連の調整スロット32は、各肩ストラップに設けられて、いくつかの調整点を提供する。これにより、着用者は、特定の活動及び快適性のためにブラジャーのフィット性を個人の好みに合わせることが出来る。この肩ストラップのフック/スロット式調整により、ほとんどのブラジャーの肩ストラップに見られる摺動留金機構とは異なり、確実な固定した取付け点を提供する。摺動留金はしばしば滑るため、着用者は繰り返し肩ストラップを調整する必要がある。
【0017】
固定長さの、非調整可能な肩ストラップも同様に使用することが出来る。このことは特に、ブラジャーが、かぶって着用するものである場合にあてはまる。更に、ブラジャーが小さな胸部寸法用に作られている場合にも、あてはまることがある。
方向性をもった締付けストラップ18は、扁平なY字形状であり、一つの肩ストラップから別の肩ストラップへカップの頂部を横切って延びている。垂直脚部はカップの間を下方に延びて、胸部バンドに取付けられ、これにより、乳房を分離している。垂直脚部の胸部バンドへの取付けは固定されていてもよい。或いは、この取付けは、例えば図1,図4,及び図7に示すように調整可能である。これらの図面に於いて、締付けストラップ18の垂直脚部の底部は、水平方向フック34を有し、このフック34は、胸部バンド16の中央部分に設けられた一対の整列調整孔36と係合する。一連の整列孔36は、締付けストラップを締付けたり緩めたりするために設けられている。
【0018】
本明細書の文脈に於いて、「フレーム部分」(骨組み)という用語は、成型カップを除くブラジャーを意味している。即ち、フレーム部分は、外骨格と、リブバンドの側部及び背面部と、肩ストラップとを含む。図面から分かるように、締付けストラップを除いて、フレーム部分は、工学的材料の連続片で形成されている。フレーム部分は複数の材料片で構成してもよいが、その場合、連続する内側層と連続する外側層とを提供するように相互に接合する。
【0019】
成型カップ14は外骨格12に取付けられ、そして、各乳房を別々に包み込むよう構成されている。成型カップと、外骨格と、材料とは、乳房を包み込むとともに締付けるように並んで設計され作用する。この2重の機能を完全に説明するために、新規な工学的な積層材料の説明が必要になる。
工学的な積層物は、ブラジャー10のもう一つの構造的構成要素であると考えることが出来る。この材料は、場所によって変化する伸張性及び/又は強化度を提供する複数の領域を有している。この説明のため、「低伸張性」という用語は一般的に1〜10%のライクラを含有する材料を意味し、「中程度の伸張性」という場合、10〜20%のライクラを含有する材料を意味し、「高伸張性」という場合、20%を超えるライクラを含有する材料を意味する。当業者であれば、ライクラ含有量が多くなればなるほど、伸張したときの復元力が高くなることは理解されよう。換言すれば、ライクラ含有量が多い材料は、引き離すためにより多くの力を必要とし、それ故、復元力が高くなる。「非伸張性」とは、弾力性のある構成要素を有さない材料であり、それ故、伸張特性が極めて少ない。即ち、材料それ自体が非伸張性であり、限定的な伸張性が示されるとしてもそれは織物の織り方に於ける機械的な運動の結果である。
【0020】
ブラジャーの材料領域(ゾーン)については以下に詳細に説明する。各領域は少なくとも2層の材料を有している。図11A、図11B、及び図12を参照して、カップを除いて、ブラジャー全体を通じて着用者の肌に触れる内側層38は、伸張ポリエステル縦編みニット織物を使用した例えばDri-FIT(商標)トリコットのような非擦過性の中程度の伸張材料である。ブラジャー全体の外側層40は、平縦編みLycra(商標)ポリエステルを使用した例えばDri-FIT(商標)トリコットのような、内側層よりも比較的伸張性の少ない滑らかな非擦過性の材料である。
【0021】
成型カップ14は、異なる深さで成型された2層だけで形成されている。成型カップの場合、外側層40は、ブラジャーの他の部分と同一材料であり、内側層よりも浅くなるように成型されている。カップに於ける層は、外骨格に取付けられているカップ周縁部を除き、相互に接合されていない。内側ライナー(裏地)39は、最も繊細な組織と接触するので柔らかい感触を有しており、また、制限された又は最小の伸張特性を有している。内側ライナー39は、伸張性ポリエステル縦編みニットのような伸張性の低い材料で形成されている。内側ライナー39は外側層40より弾力性が少ないので、内側ライナーをより深く成型すると、弾力性のより少ない材料が乳房をしっかり包みこむことになる。より伸張性のある、より浅い外側層は、乳房の締付け力を高めて動きの制御を行う。締付けと包み込みとは、以下に説明するように外骨格により更に強化される。内側層と外側層との成型深さを異ならせていることの一つの利点として、外側層を浅くすると、外側層は、よりしっかりした形状を保つとともによりスムースな外観を呈するので、ブラジャーをハンガーで陳列する場合に、より魅力的な販売上での外観を提供する、ということがある。
【0022】
成型カップを除くブラジャーのほとんどの領域に於いて、材料は、内側層38と外側層40と、それらの層の間に介在された少なくとも一つの付加的な中間層42とを含む。中間層42は、ブラジャーの特定部位で望まれる特性に依存して、伸張性であってもよいし非伸張性であってもよい。これらの3つの層は、図11Aで示すように、各対の対向する織物層の間に介在される接合層44により、相互に積層される。積層材料の各層は、それ自身の個々の伸張特性を有し、そして、相互に接合されると、その結果得られる積層材料は、構成要素の層の結合物である伸張特性を有することになろう。中間層42に於ける伸張度は、特に中間層42が非伸張性材料の場合、得られる積層材料の伸張特性に対して制御要因となる。種々の伸張領域及び非伸張領域を決める場合、積層材料の全ての層の伸張特性が考慮されねばならない。
【0023】
ブラジャーのフレーム部分のいくつかの領域に於いて、中間層42は非伸張性材料である。図3を参照して、中間層42は、肩ストラップの頂部から前面部へ下がり、頂部締付けストラップの頂部まで、非伸張性であることが好ましい。肩ストラップ梯子状部材28はまた、ブラジャーのサイズ、フィット感、快適性、又は活動に対して適切であれば、非伸張性の中間層42で形成してもよい。更に、中間層42は背面部胸部ストラップ梯子状部材に沿って非伸張性であることが好ましい。更に、頂部締付けストラップ18の垂直部分が取付けられているリブバンド16の前面部中央部分と、各成型カップの下側の領域とは、非伸張性である中間層42を有していることが好ましい。更なる強化が必要な選択領域に於いて、中間層42は、例えば100%ポリエステルトリコットのような非伸張性の強化材料である。構成に関する用語では、非伸張性中間層は、「ロックアウト」材料と呼ばれることがある。
【0024】
ブラジャーのフレーム部分に於いて、中間層42が伸張性材料である領域は、成型カップの各々の頂部及び側部周辺である。そして、脇下から背面閉鎖部辺りまでのリブ骨組み(ケージ)バンドである。これらの領域では、中間層42は高伸張性のメッシュ材料である事が好ましい。成型カップ周囲のフレーム部分のこれらの部分の伸張性は乳房周囲のブラジャーのフィット性を高めるとともに各乳房の包み込み性も高める。
【0025】
ブラジャーのフレーム部分の或る領域では、別の中間層である補強層43も設けられ、中間層42に加えて、内側層38と外側層40との間に接合される(図11B)。補強層43は非伸張性トリコット織物である。補強層43を使用してもよいブラジャーの領域は、乳房間の中央前面部と、背面閉鎖部領域とを含む。補強が求められるところはどこであれ、補強層43は、積層材料に於ける追加の層となることができる。
【0026】
伸張性及び非伸張性の領域は、必要に応じて、ブラジャーのサイズや着用者の予想される活動レベルに合わせて調整され又は変更されて、フィット性や快適さを高めることが出来る。
図11A及び図11Bに於いて接合層44はシート状の材料として示されているが、図11A及び図11Bは模式的であり、接合材の配置を他の層に関して示すためのものであることが理解されよう。接合層44は接合フィルム又は織物接合合成物のいかなる形態であってもよい。使用される接合材料は、図示するように接合層44のようなシート材料であってもよいし、又は、接合材料は、組み付け工程に於いて他の層へ単に適用されてもよく、そして、図11A及び図11Bに示すように織物「サンドイッチ」状態で他の層の間に設けられる。
【0027】
この工学的な積層材料は、軽量で、強靭で、通気可能で、支持性がある。更に、積層材料の性能特性は、補強層を付加することにより変更することが出来る。実際、ブラジャーのフレーム部分に使用されていような連続材料であっても、材料の種々異なる部分を巧みに処理して、織物「サンドイッチ」の中間部に使用される材料に基づく種々異なる特性を示すようにすることが出来る。従来の布に対するこの積層材料の別の利点として、ブラジャーのフレーム部分は縫い目がなく一体化することが出来るということが挙げられる。皮膚に接するブラジャーのフレーム部分の内側層は、滑らかであり且つ連続している。ブラジャーを組み立てる好ましい方法は、材料を相互に接合して出来るだけ縫い目を排除することである。ブラジャーの一つの好ましい実施形態では縫い目が全然ないものがある。本発明はいくつかの縫い目の使用を考えている。ブラジャーの縫い目、結合部、縁縫いをすべて排除することは、擦傷及び炎症の主たる原因を取り除くことを意味していると理解される。
【0028】
乳房の包み込み及び締付けという独立した機能は、使用される材料とブラジャーの構造との両方により本発明に於いて達成される。上述したように、乳房は成型カップにより個々に包み込まれている。分離も、2つの乳房の間に物理的な障壁を設ける締付けストラップ18により確実に行える。個々の包み込みにより、各乳房を独立して動作制御でき、これにより、2つの乳房を単一質量体として扱う従来技術のブラジャーにより乳房に与えられる動きは低減される。乳房の締付けは、成型カップと、内側層と外側層との独特な成型とにより達成される。締付けストラップ18の水平方向部分は動作制御の付加的手段となっている。高い方か低い方かの孔セット36へフック34を係合させて締付けストラップ18を調整することにより、好みに合わせることができる。
【0029】
ブラジャーのフレーム部分及び成型カップは、接合により相互に取付けることが好ましい。このようにして、時にはブラジャーに沿って擦傷点となる可能性を増大させるおそれのある縫目をなくすことが出来る。もちろん、外骨格と成型カップとを相互に縫い付けてもよい。
外骨格12及び成型カップ14の内部の詳細を図13に示している。点線は、少なくとも2つの代替可能な方法で組み立てられると考えられる補強領域46を示している。第一に、カップの材料はカットされて、外骨格12に重なり且つ接合されて、各乳房のまわりに材料の柔らかい盛り上がりを形成して、柔らかいアンダーワイヤ状の支持材料として機能するようにさせることが出来る。第二に、補強帯状材料の細片を補強領域46に於ける外骨格の工学的積層材料に付加して、乳房各々の周りに柔らかいアンダーワイヤ状の支持部材を形成することが出来る。点線は、縫い目を示すためのものではなく、材料又は追加の帯状材料の重なりを示している。この追加の支持部材を各乳房の周りに設けることにより、快適さと支持性とを高める。
【0030】
運動用ブラジャーに於けるフィット性及び支持性は,客観的及び主観的尺度の両方を含んでいる。客観的側面は、着用者の測定サイズ及び動作制御量を含み、この動作制御量は、活動中の乳房の動きをプロットすること及び着用テストすることにより測定することが出来る。主観的側面は、ブラジャーを着用して運動を行っている間の着用者の体験である。動作制御を行うために、各乳房を個々に包み込むとともに、乳房を締付けることにより、ブラジャーのフィット性及び支持性を客観的及び主観的に改善する。図10は、同一サイズのブラジャー10を実線のもの及び破線のものという2つの調整モードに於いて示している。図10は、ブラジャーのフィット性及び支持性を個人に合わせるために可能な調整量を模式的に示している。
【0031】
本発明の別の実施形態として、ブラジャー110が図14に示され、ここで、肩ストラップ120は背面部で交差している。このブラジャーの実施形態は背面閉鎖部を排除したかぶって着用するものである。前面締付けストラップなどのようなブラジャーの他の全ての特徴は、以前に説明した実施形態と同じである。この実施形態に於いて、リブサイズ調整の範囲は、背面閉鎖部がないので、リブバンドの伸張性だけに限定されている。
【0032】
更に別の実施形態のブラジャー210が図15に示されている。工学的な積層材料は、積層体を貫通するようレーザ穿孔された通気孔48をブラジャー210に設けることが出来る。通気孔は締付けストラップの頂部及び胸部バンドの底部に沿って示されている。勿論、通気孔はどこにでも所望の箇所に設けてもよい。通気孔のサイズ及びパターンに依存して、より大きな伸張性、通気性及び空気透過特性を材料に付与することが出来る。しかしながら、各通気孔の特別な形状と、通気孔の装飾的パターンとは、全て設計上の選択事項である。更に、ブラジャー210は頂部締付けストラップ218に対して代替可能な調整領域を示している。締付けストラップ218の垂直脚部には、一連の調整スロット236の一つと選択的に係合するフック34を設けられている。調整スロット236は整列調整孔36に替わるものである。
【0033】
更に別の代替例について、ブラジャー310が図16に示されている。図16は、外骨格概念の別の適用例である。外骨格312は、成型カップ314が取付けられるブラジャー前面構造体を形成している。外骨格312は、上述した工学的な積層材料から形成されているが、頂部締付けストラップは有していない。頂部締付けストラップを備えない外骨格312は、或る種のサイズ範囲のブラジャーに対して及び或る種の軽衝撃活動に対して適切である場合がある。
【0034】
また、図16に示すブラジャーに、図には示されていない頂部締付けストラップを備えることも可能であろう。これは少なくとも2つの方法で可能であろう。着用者の皮膚に触れる内側に締付けストラップを設けるか、又は、積層材料の層と層との間に締付けストラップを設けるかである。締付けストラップを内側に設けるとすると、ブラジャーの内側は、図13に示すような締付けストラップに似たものとなるであろう。隠された締付けストラップはまた、図7に示すような調整可能なストラップを、乳房の分離が外部から見えないようブラジャーの内側に設けることにより、調整可能にすることが出来るであろう。このことを達成する別の方法として、調整可能な締付けストラップをカップの内側層と外側層との間に設けて乳房を分離するが、両方の乳房の上に滑らかな外側カバーを設けるように、カップを構成することが挙げられよう。その結果、図16に示すような外観を有するブラジャーが得られるであろう。
【0035】
本発明の範囲に於いて、上記種々の例をいかなる数の変更於いても組み合わせることが出来る。例えば、ブラジャーは、図1に見られるように外側に調節可能な締付けストラップと、図14に示すように背面閉鎖部を有さず交差ストラップを備えた背面部とを有していてもよい。ブラジャーは、調整可能な締付けストラップと、調整可能なストラップなしの背面部とを有していてもよい。ブラジャーは、十分に調整可能な肩ストラップと背面閉鎖部とを備えた固定式の締付けストラップ取付け部を有していてもよい。完全に非調整可能なブラジャーは、固定式の締付けストラップ取付け部を有しているか、又は図16に示すように締付けストラップなしで、調整可能でない肩ストラップを有し背面閉鎖部を持たないものであろう。上記特徴のいかなる変更も本発明の範囲内に含まれるものと理解される。
【0036】
本明細書に説明された伸張性又は非伸張性領域は、一つ又は複数の好ましい実施形態で言及している。サイズと活動レベルと他の要因とに依存して、本発明の運動用ブラジャーは、他の伸張性領域及び非伸張性領域を備えるよう設計してもよい。衣料品の特定の区域や領域に於いて積層材料に対して合成された伸張特性が得られるように異なる伸張特性を示す層を備えた複数層の積層材料を使用することも、本発明の範囲に入ると理解される。
【0037】
ここに説明及び図示した運動用ブラジャー10は、平均的なCカップの女性用に設計されている。アメリカでは、36Cが平均的なブラジャーのサイズである。34Bというサイズは、添付図面に示された正確な構造で形成することが出来るであろう最小のサイズである。より小さなサイズの場合、より厚いストラップを有していてもよく、異なる材料で形成されていてもよいし、又は、調整点がより少なくてもよい。より大きなサイズのものは、同じ調整点を有しているであろうが、工学的な材料に於ける追加層、より頑丈な材料、より重量のある材料、又は、非伸張領域と伸張領域との間で異なる転移点を有すること、締付けストラップに追加の調整切込みを設けて更なる締付けを可能にすることにより形成されるであろう。
【0038】
本発明の種々の実施形態について説明を行ってきたが、当業者にとっては、本発明の範囲に於いてより多くの実施形態及び実施態様が可能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】着用された状態の、本発明の第一実施形態に係る運動用ブラジャーの前面図である。
【図2】運動用ブラジャーの側面図である。
【図3】運動用ブラジャーの後面図である。
【図4】図1の運動用ブラジャーの外骨格の前面図である。
【図5】締付けストラップの詳細な前面図である。
【図6】成型カップの前面図である。
【図7】締付けストラップ用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図8】胸部バンド用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図9】肩ストラップ用の調整可能な取付点の詳細図である。
【図10】図1の運動用ブラジャーの模式的後面図であり、2つの調整状態を示している。
【図11A】工学的な積層材料の模式図である。
【図11B】補強層を備えた工学的な積層材料の模式図である。
【図12】成型カップの材料の模式図である。
【図13】外骨格及び成型カップの内部の詳細図である。
【図14】運動用ブラジャーの別の実施形態の後面図である。
【図15】運動用ブラジャーの更に別の実施形態の前面図である。
【図16】運動用ブラジャーの更に別の実施形態の前面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の乳房を覆うための前面部分と、着用者の胸部の周囲にフィットさせるための背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
胸部バンドと、1対の肩ストラップと、着用者の乳房を包囲するブラジャーの前面構造体を形成する外骨格とを含む、一体的な連続するフレーム部分と、
前記外骨格に取付けられるとともに着用者の乳房を包み込むよう構成された成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項2】
前記外骨格は、前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項3】
前記頂部締付けストラップは、前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項4】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項3に記載の運動用ブラジャー。
【請求項5】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項4に記載の運動用ブラジャー。
【請求項6】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項4に記載の運動用ブラジャー。
【請求項7】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項8】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は、前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項9】
前記外骨格は前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項8に記載の運動用ブラジャー。
【請求項10】
前記頂部締付けストラップは前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項9に記載の運動用ブラジャー。
【請求項11】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項10に記載の運動用ブラジャー。
【請求項12】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項13】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項14】
前記調整可能背面閉鎖部材は、垂直方向フックと前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項13に記載の運動用ブラジャー。
【請求項15】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項16】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項17】
前記外骨格は前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項18】
前記頂部締付けストラップは前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項17に記載の運動用ブラジャー。
【請求項19】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項18に記載の運動用ブラジャー。
【請求項20】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項21】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項22】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項21に記載の運動用ブラジャー。
【請求項23】
前記フレーム部分は、少なくとも内側層と、中間層と、外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項24】
前記中間層は、前記外骨格の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項23に記載の運動用ブラジャー。
【請求項25】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項24に記載の運動用ブラジャー。
【請求項26】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項24に記載の運動用ブラジャー。
【請求項27】
前記フレーム部分は、少なくとも内側層と中間層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項28】
前記中間層は前記フレーム部分の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項27に記載の運動用ブラジャー。
【請求項29】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項30】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項31】
前記中間層は前記締付けストラップに於いて非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項32】
前記成型カップは内側カップライナー材料と外側カップ層とで形成され、前記内側カップライナー材料と前記外側カップ層とは、前記成型カップの各々の周辺に沿う部分以外は、相互に取付けられていない、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項33】
前記内側カップライナー材料は前記外側カップ層より弾力性が少ない、請求項32に記載の運動用ブラジャー。
【請求項34】
前記成型カップは接合により前記外骨格に取付けられている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項35】
前記成型カップは前記外骨格に縫付けられている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項36】
着用者の乳房を覆うための前面部分と着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
胸部バンドと、1対の肩ストラップと、前記肩ストラップの間を、前記胸部バンドの前面中央部にて前記胸部バンドへと下方に延びて着用者の乳房を分離する頂部締付けストラップを備えた外骨格と、を含む一体的な連続するフレーム部分と、
前記外骨格に取付けられた成型カップであって、前記締付けストラップが前記カップの間を延び、前記カップが着用者の乳房を個々に包み込むよう構成されている成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項37】
前記頂部締付けストラップは、前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項38】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項37に記載の運動用ブラジャー。
【請求項39】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項38に記載の運動用ブラジャー。
【請求項40】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項38に記載の運動用ブラジャー。
【請求項41】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項42】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項43】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項42に記載の運動用ブラジャー。
【請求項44】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項45】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項46】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項45に記載の運動用ブラジャー。
【請求項47】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項48】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項49】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れるための一連の係合スロットを含む、請求項48に記載の運動用ブラジャー。
【請求項50】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項51】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項50に記載の運動用ブラジャー。
【請求項52】
前記フレーム部分は、相互に接合された少なくとも内側層と、中間層と、外側層とを含む、多層の積層材料で形成されている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項53】
前記中間層は前記フレーム部分の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項52に記載の運動用ブラジャー。
【請求項54】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項55】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項56】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項57】
前記中間層は前記頂部締付けストラップの少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項58】
前記中間層は前記頂部締付けストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項59】
前記成型カップは、内側カップライナー材料と外側カップ層とで形成され、前記内側カップライナー材料と外側カップ層とは、前記成型カップの各々の周辺に沿う部分以外は、相互に取付けられていない、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項60】
前記内側カップライナー材料は前記外側カップ層より弾力性が少ない、請求項59に記載の運動用ブラジャー。
【請求項61】
前記成型カップは前記外骨格に対して接合により取付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項62】
前記成型カップは前記外骨格に対して縫付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項63】
着用者の乳房を覆うための前面部分と、着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
前記前面部分に沿って延びるとともに着用者の胸部の一方側から他方側にわたるよう構成された外骨格と、
着用者の胸部の両側部で前記外骨格に一体的に取付けられた胸部バンドと、
前記前面部分に於いて前記外骨格に、及び前記背面部分に於いて前記胸部バンドに、一体的に取付けられているとともに、着用者の肩を越えて延びるよう構成された1対の肩ストラップと、
前記外骨格に取付けられるとともに着用者の乳房を包み込むよう構成された成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項64】
前記外骨格は、前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項65】
前記頂部締付けストラップは、当該ブラジャーの前面部分を横切って延び、前記成型カップの間を下方に延びて前記外骨格の下側中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を含む、請求項64に記載の運動用ブラジャー。
【請求項66】
前記頂部締付けストラップは、前記外骨格の前記下側前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項65に記載の運動用ブラジャー。
【請求項67】
前記外骨格の前記下側中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項66に記載の運動用ブラジャー。
【請求項68】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項67に記載の運動用ブラジャー。
【請求項69】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項70】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項64に記載の運動用ブラジャー。
【請求項71】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項72】
前記背面部分に於いて、前記胸部バンドは一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は、前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項71に記載の運動用ブラジャー。
【請求項73】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項74】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項75】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項76】
前記外骨格と前記胸部バンドと前記肩ストラップと前記成型カップとは、少なくとも内側層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項77】
前記多層の積層材料は、前記外骨格と、前記胸部バンドと、前記肩ストラップとにわたる中間層を含む、請求項76に記載の運動用ブラジャー。
【請求項78】
前記中間層は異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する材料である、請求項77に記載の運動用ブラジャー。
【請求項79】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項80】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項81】
前記中間層は前記肩ストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項82】
前記外骨格と、前記胸部バンドと、前記肩ストラップとは、少なくとも内側層と中間層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項65に記載の運動用ブラジャー。
【請求項83】
前記中間層は異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項82に記載の運動用ブラジャー。
【請求項84】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項85】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項86】
前記中間層は前記肩ストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項87】
前記中間層は前記締付けストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項88】
着用者の乳房を覆うための前面部分と着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、ブラジャーのフレーム部分と、前記フレーム部分に取付けられた成型カップとを含み、前記フレーム部分は、さまざまな伸張性領域を有する連続する多層の積層材料から構成されている運動用ブラジャー。
【請求項89】
前記多層の積層材料は、第1層と第2層と第3層とを含み、前記第1〜3層は前記第2層が狭まれるよう相互に接合され、さまざまな伸張性の領域を提供するように前記第2層には異なる材料が使用されている、請求項88に記載の運動用ブラジャー。
【請求項90】
当該ブラジャーの非伸張性領域に於いて、前記第2層には非伸張性材料が使用されている、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【請求項91】
当該ブラジャーの伸張性領域に於いて、前記第2層には伸張性材料が使用されている、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【請求項92】
補強が必要な場合、当該ブラジャーの所定領域に於いて、前記第1層と前記第3層との間に挟まれて接合された補強材料を更に含む、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【請求項1】
着用者の乳房を覆うための前面部分と、着用者の胸部の周囲にフィットさせるための背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
胸部バンドと、1対の肩ストラップと、着用者の乳房を包囲するブラジャーの前面構造体を形成する外骨格とを含む、一体的な連続するフレーム部分と、
前記外骨格に取付けられるとともに着用者の乳房を包み込むよう構成された成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項2】
前記外骨格は、前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項3】
前記頂部締付けストラップは、前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項4】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項3に記載の運動用ブラジャー。
【請求項5】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項4に記載の運動用ブラジャー。
【請求項6】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項4に記載の運動用ブラジャー。
【請求項7】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項8】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は、前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項9】
前記外骨格は前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項8に記載の運動用ブラジャー。
【請求項10】
前記頂部締付けストラップは前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項9に記載の運動用ブラジャー。
【請求項11】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項10に記載の運動用ブラジャー。
【請求項12】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項13】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項14】
前記調整可能背面閉鎖部材は、垂直方向フックと前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項13に記載の運動用ブラジャー。
【請求項15】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項16】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項17】
前記外骨格は前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含み、前記頂部締付けストラップは、前記成型カップの間を下方に延びて前記胸部バンドの前面中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を有する、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項18】
前記頂部締付けストラップは前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項17に記載の運動用ブラジャー。
【請求項19】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項18に記載の運動用ブラジャー。
【請求項20】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項21】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項15に記載の運動用ブラジャー。
【請求項22】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項21に記載の運動用ブラジャー。
【請求項23】
前記フレーム部分は、少なくとも内側層と、中間層と、外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項24】
前記中間層は、前記外骨格の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項23に記載の運動用ブラジャー。
【請求項25】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項24に記載の運動用ブラジャー。
【請求項26】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項24に記載の運動用ブラジャー。
【請求項27】
前記フレーム部分は、少なくとも内側層と中間層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項2に記載の運動用ブラジャー。
【請求項28】
前記中間層は前記フレーム部分の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項27に記載の運動用ブラジャー。
【請求項29】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項30】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項31】
前記中間層は前記締付けストラップに於いて非伸張性材料である、請求項28に記載の運動用ブラジャー。
【請求項32】
前記成型カップは内側カップライナー材料と外側カップ層とで形成され、前記内側カップライナー材料と前記外側カップ層とは、前記成型カップの各々の周辺に沿う部分以外は、相互に取付けられていない、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項33】
前記内側カップライナー材料は前記外側カップ層より弾力性が少ない、請求項32に記載の運動用ブラジャー。
【請求項34】
前記成型カップは接合により前記外骨格に取付けられている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項35】
前記成型カップは前記外骨格に縫付けられている、請求項1に記載の運動用ブラジャー。
【請求項36】
着用者の乳房を覆うための前面部分と着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
胸部バンドと、1対の肩ストラップと、前記肩ストラップの間を、前記胸部バンドの前面中央部にて前記胸部バンドへと下方に延びて着用者の乳房を分離する頂部締付けストラップを備えた外骨格と、を含む一体的な連続するフレーム部分と、
前記外骨格に取付けられた成型カップであって、前記締付けストラップが前記カップの間を延び、前記カップが着用者の乳房を個々に包み込むよう構成されている成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項37】
前記頂部締付けストラップは、前記胸部バンドの前記前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項38】
前記胸部バンドの前記前面中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項37に記載の運動用ブラジャー。
【請求項39】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項38に記載の運動用ブラジャー。
【請求項40】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項38に記載の運動用ブラジャー。
【請求項41】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項42】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項43】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項42に記載の運動用ブラジャー。
【請求項44】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項45】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項46】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項45に記載の運動用ブラジャー。
【請求項47】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項48】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項49】
前記胸部バンドはその背面部に一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れるための一連の係合スロットを含む、請求項48に記載の運動用ブラジャー。
【請求項50】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項51】
前記調整可能な背面閉鎖部材は、垂直方向フックと、前記垂直方向フックを選択的に受け入れるための一連の垂直方向スロットとを含む、請求項50に記載の運動用ブラジャー。
【請求項52】
前記フレーム部分は、相互に接合された少なくとも内側層と、中間層と、外側層とを含む、多層の積層材料で形成されている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項53】
前記中間層は前記フレーム部分の異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項52に記載の運動用ブラジャー。
【請求項54】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項55】
前記中間層は前記肩ストラップの各々の少なくとも一部分に沿って非伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項56】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項57】
前記中間層は前記頂部締付けストラップの少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項58】
前記中間層は前記頂部締付けストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材である、請求項53に記載の運動用ブラジャー。
【請求項59】
前記成型カップは、内側カップライナー材料と外側カップ層とで形成され、前記内側カップライナー材料と外側カップ層とは、前記成型カップの各々の周辺に沿う部分以外は、相互に取付けられていない、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項60】
前記内側カップライナー材料は前記外側カップ層より弾力性が少ない、請求項59に記載の運動用ブラジャー。
【請求項61】
前記成型カップは前記外骨格に対して接合により取付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項62】
前記成型カップは前記外骨格に対して縫付けられている、請求項36に記載の運動用ブラジャー。
【請求項63】
着用者の乳房を覆うための前面部分と、着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、
前記前面部分に沿って延びるとともに着用者の胸部の一方側から他方側にわたるよう構成された外骨格と、
着用者の胸部の両側部で前記外骨格に一体的に取付けられた胸部バンドと、
前記前面部分に於いて前記外骨格に、及び前記背面部分に於いて前記胸部バンドに、一体的に取付けられているとともに、着用者の肩を越えて延びるよう構成された1対の肩ストラップと、
前記外骨格に取付けられるとともに着用者の乳房を包み込むよう構成された成型カップとを含む運動用ブラジャー。
【請求項64】
前記外骨格は、前記成型カップの頂部境界部を形成する頂部締付けストラップを含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項65】
前記頂部締付けストラップは、当該ブラジャーの前面部分を横切って延び、前記成型カップの間を下方に延びて前記外骨格の下側中央部分に取付けられて着用者の乳房を分離する垂直脚部を含む、請求項64に記載の運動用ブラジャー。
【請求項66】
前記頂部締付けストラップは、前記外骨格の前記下側前面中央部分に調整可能に取付けられている、請求項65に記載の運動用ブラジャー。
【請求項67】
前記外骨格の前記下側中央部分は一連の取付点を含み、前記頂部締付けストラップは前記一連の取付点の一つと選択的に係合する手段を含む、請求項66に記載の運動用ブラジャー。
【請求項68】
前記一連の取付点は一連の整列孔を含み、前記手段はフックを含む、請求項67に記載の運動用ブラジャー。
【請求項69】
前記一連の取付点は一連のスロットを含み、前記手段はフックを含む、請求項47に記載の運動用ブラジャー。
【請求項70】
前記頂部締付けストラップは複数の通気孔を含む、請求項64に記載の運動用ブラジャー。
【請求項71】
前記肩ストラップは調整可能である、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項72】
前記背面部分に於いて、前記胸部バンドは一対の離間した肩ストラップ調整フックを含み、前記肩ストラップの各々は、前記肩ストラップ調整フックを選択的に受け入れる一連の係合スロットを含む、請求項71に記載の運動用ブラジャー。
【請求項73】
前記成型カップの周りの前記外骨格に配置されて着用者の乳房の周囲にアンダーワイヤ状の支持部材を提供する追加材料を更に含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項74】
前記胸部バンドは調整可能な背面閉鎖部材を含む、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項75】
前記肩ストラップは前記背面部分に於いて相互に交差している、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項76】
前記外骨格と前記胸部バンドと前記肩ストラップと前記成型カップとは、少なくとも内側層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項63に記載の運動用ブラジャー。
【請求項77】
前記多層の積層材料は、前記外骨格と、前記胸部バンドと、前記肩ストラップとにわたる中間層を含む、請求項76に記載の運動用ブラジャー。
【請求項78】
前記中間層は異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する材料である、請求項77に記載の運動用ブラジャー。
【請求項79】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項80】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項81】
前記中間層は前記肩ストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材である、請求項78に記載の運動用ブラジャー。
【請求項82】
前記外骨格と、前記胸部バンドと、前記肩ストラップとは、少なくとも内側層と中間層と外側層とを含む多層の積層材料で形成されている、請求項65に記載の運動用ブラジャー。
【請求項83】
前記中間層は異なる領域に於いて異なる材料であって、さまざまな伸張及び支持特性を付与する、請求項82に記載の運動用ブラジャー。
【請求項84】
前記中間層は前記外骨格の少なくとも一部分に於いて伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項85】
前記中間層は前記胸部バンドの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項86】
前記中間層は前記肩ストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項87】
前記中間層は前記締付けストラップの少なくとも一部分に於いて非伸張性材料である、請求項83に記載の運動用ブラジャー。
【請求項88】
着用者の乳房を覆うための前面部分と着用者の胸部の周囲にフィットする背面部分とを有する運動用ブラジャーであって、ブラジャーのフレーム部分と、前記フレーム部分に取付けられた成型カップとを含み、前記フレーム部分は、さまざまな伸張性領域を有する連続する多層の積層材料から構成されている運動用ブラジャー。
【請求項89】
前記多層の積層材料は、第1層と第2層と第3層とを含み、前記第1〜3層は前記第2層が狭まれるよう相互に接合され、さまざまな伸張性の領域を提供するように前記第2層には異なる材料が使用されている、請求項88に記載の運動用ブラジャー。
【請求項90】
当該ブラジャーの非伸張性領域に於いて、前記第2層には非伸張性材料が使用されている、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【請求項91】
当該ブラジャーの伸張性領域に於いて、前記第2層には伸張性材料が使用されている、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【請求項92】
補強が必要な場合、当該ブラジャーの所定領域に於いて、前記第1層と前記第3層との間に挟まれて接合された補強材料を更に含む、請求項89に記載の運動用ブラジャー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2008−537034(P2008−537034A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507894(P2008−507894)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/015005
【国際公開番号】WO2007/027215
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(592228398)ナイキ・インコーポレーテッド (43)
【氏名又は名称原語表記】Nike Inc
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/015005
【国際公開番号】WO2007/027215
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(592228398)ナイキ・インコーポレーテッド (43)
【氏名又は名称原語表記】Nike Inc
【Fターム(参考)】
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