説明

調節可能イヤピース

通信ヘッドセットのための調節可能イヤピースは、フックと、該フックに変位可能に接続するアームと、該アームおよび前記通信ヘッドセットに接続するヒンジと、アームとフックとの相対的な変位を調節可能に防止するための接続メカニズムと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載されている実施態様は一般的にはデバイスに関するものであり、より詳しくは、本明細書に記載されている実施態様は通信ヘッドセットの調節可能イヤピースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信ヘッドセットは、ヘッドセットをユーザに固定するためにユーザの耳の上後部に位置するフリップ・フック(またはイヤピース)を含み得る。フリップ・フックは、通信ヘッドセットがユーザの何れの耳にも装着できるように、ヘッドセットに向かうまたは離れる軸に関して回転するよう構成され得る。フリップ・フックは、間にユーザの耳がくるようにフリップ・オープンし得、また、更に通信ヘッドセットを調整するために底部で回転し得る。このように、典型的フリップ・フックは、ヘッドセットに関して、フリップ、回転、同時のフリップおよび回転、の3軸の自由度を提供し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
3軸の自由度があるにもかかわらず、ユーザの耳の大きさが異なることにより、一部のユーザは、典型的フリップ・フックを有する通信ヘッドセットを気持ちよく着用出来ないかもしれない。例えば、典型的フリップ・フックを有するヘッドセットは、この種のユーザの耳に適切に装着出来ない、または、この種のユーザの顔面に圧入・除去出来ないかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある態様によれば、通信ヘッドセットのイヤピースは、フックと、前記フックに変位可能に接続するアームと、前記アームと前記通信ヘッドセットとに接続するヒンジと、前記アームと前記フックとの相対的な変位を調整可能に防止するための接続メカニズムと、を含み得る。
【0005】
加えて、前記フックは、該フックを2つの部分に分割し前記通信ヘッドセットに対する前記フックの回転を可能する接合部を含み得る。
【0006】
加えて、前記フックは、ユーザの耳に実質的に適合するよう形成され得る。
【0007】
加えて、前記フックは、天然ゴム、合成ゴム、プラスチック、金属の少なくとも1つを含み得る。
【0008】
加えて、前記アームは、リングを含み、前記フックは、前記リングに係合し前記フックに対する前記アームの変位を防止するよう構成されたブレードを含み得る。
【0009】
加えて、前記リングは突起部を含み、前記ブレードは前記フックに対する前記アームの位置の表示を提供するために前記リングの前記突起部と対応するよう構成された穴部を含み得る。
【0010】
加えて、前記フックは、前記アームを受容し前記アームの前記フックに対する変位を可能とする開口部を含み得る。
【0011】
加えて、前記アームは、前記フックに対して約0ミリメートルから約4.8ミリメートルの距離範囲で変位するよう構成され得る。
【0012】
加えて、前記ヒンジは、前記通信ヘッドセットに回転可能に接続され得る。
【0013】
加えて、さらに、前記ヒンジに接続し前記通信ヘッドセットのソケットに摩擦により接続する弾性変形可能なカップリング機構を含むことを含み得る。
【0014】
加えて、前記接続メカニズムは、前記フックの外表面および前記アームの外表面の周辺に提供されるナットを含み得る。
【0015】
加えて、前記ナットは、前記アームの前記フックに対する位置を固定するために、半径内側方向の力を提供するように構成され得る。
【0016】
他の態様によれば、通信ヘッドセットは、スピーカおよびマイクロホンの少なくとも一方を含むハウジングと、前記ハウジングに接続するイヤピースと、を含み得る。前記イヤピースは、フックと、前記フックに接続するアームと、前記アームと前記ハウジングとに接続するヒンジと、前記アームを前記フックに接続し前記アームの長さにわたる前記フックの変位を制御するよう構成された接続メカニズムと、を含み得る。
【0017】
加えて、前記通信ヘッドセットは、無線電話器、パーソナル通信システム(PCS)端末、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ラップトップ・コンピュータ、汎地球測位衛星(GPS)機器、パーソナル・コンピュータ、テレビ、MP3プレーヤ、ページャの少なくとも1つから選択される機器と通信するよう構成され得る。
【0018】
加えて、前記ハウジングは、さらに、前記ヒンジを前記ハウジングに回転可能に接続するソケットを含み得る。
【0019】
加えて、前記フックは、該フックを2つの部分に分割し第1フック部分の前記ハウジングに対する回転を可能する接合部を含み得る。
【0020】
加えて、前記フックは、ユーザの耳に少なくとも部分的に適合するよう形成され得る。
【0021】
加えて、前記アームは、リングを含み、前記フックは、前記リングに係合し前記フックに対する前記アームの変位を防止するためのブレードを含み得る。
【0022】
加えて、前記リングは突起部を含み、前記ブレードは前記アームと前記フックとの間の中間位置の表示を提供するために前記リングの前記突起部と対応するよう構成された穴部を含み得る。
【0023】
加えて、前記フックは、前記アームを受容し前記アームの前記フックに向かう方向および離れる方向への移動を可能とする開口部を含み得る。
【0024】
加えて、前記アームは、前記フックに向かう方向または離れる方向へ約0ミリメートルから約2.4ミリメートルの距離範囲での移動が可能であり得る。
【0025】
さらに他の態様では、イヤピースは、開口部を含みユーザの耳に接続するように構成されたフックと、前記フックの前記開口部の範囲内に提供されるブレードと、前記フックの前記開口部の範囲内で前記フックに対する変位が可能なアームと、前記アームの外表面の周辺に提供され前記ブレードの内表面に係合するよう構成されたリングと、前記アームに接続し通信ヘッドセットに接続するよう構成されたヒンジと、前記アームを前記フックに接続し前記フックに対する前記アームの変位を、前記ブレードが前記リングに係合し移動を防止することにより、防止するナットと、を含み得る。
【0026】
さらなる態様では、方法は、フックとイヤピースのアームとを接続する調整可能ナットを緩めるステップであって、前記イヤピースはユーザの耳に接続するよう構成されている、ステップと、前記ユーザの耳のサイズに基づいて、前記フックに対する前記アームの変位を調整するステップと、前記調整が決定されたとき、前記フックに対する前記アームの変位を防止するために調整可能ナットを締めるステップと、を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の原理と整合した実施に従った典型的なイヤピースを含む典型的な通信ヘッドセットの正面図である。
【図2A】中間位置にある伸縮アームを有する図1の典型的なイヤピースの正面図である。
【図2B】イン位置にある伸縮アームを有する図1の典型的なイヤピースの正面図である。
【図2C】アウト位置にある伸縮アームを有する図1の典型的なイヤピースの正面図である。
【図3A】図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースのヒンジ部分及びアーム部分の正面図である。
【図3B】図3Aのヒンジ部分及びアーム部分の上面図である。
【図3C】図3Aのヒンジ部分及びアーム部分の側面図である。
【図4A】図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースのフック部分の正面図である。
【図4B】図4Bのフック部分の側面図である。
【図5A】図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースのフック部分の範囲内で提供されるブレードの正面図である。
【図5B】図5Aのブレードの側面図である。
【図6A】ロック解除位置にある伸縮アームを有する図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースの、図2Aの線6−6に沿った断面図である。
【図6B】ロック位置にある伸縮アームを有する図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースの、図2Aの線6−6に沿った断面図である。
【図7A】中間位置にある伸縮アームを有する図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースの部分断面の上面図である。
【図7B】収縮位置にある伸縮アームを有する図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースの部分断面の上面図である。
【図7C】伸長位置にある伸縮アームを有する図1及び図2A〜図2Cの典型的なイヤピースの部分断面の上面図である。
【図8】本発明の原理と整合した実施に従った例示的処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書に組み込まれ一部を構成する添付の図面は、本発明の実施例を例示し、詳細な説明と共に本発明を説明する。
【0029】
以下の発明の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同一の参照番号は、同一のまたは類似の要素を識別し得る。また、以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。
【0030】
本明細書に記載されている実施態様は、全てではないがほとんどのユーザの耳に適合するようなヘッドセットを可能とする、通信ヘッドセットの調節可能イヤピースを提供し得る。例えば、ある実施態様では、イヤピースは、フック部と、調整可能ナット、アーム、および、ヒンジを含み得る。フック部は、通信ヘッドセットがユーザの左右の何れの耳にも装着できるように、ヘッドセットに向かうまたは離れる軸に関して回転するよう構成され得る。ヒンジはアームに接続し、イヤピースの間にユーザの耳がくるようにフリップ・オープンし得、更に通信ヘッドセットを調整可能なように、軸に関して回転し得る。調整可能ナットは、ユーザの耳の大きさに基づいて更に通信ヘッドセットを調整するため、フックとの相互接続部に向かうまたは離れる方向のアームの伸縮を可能とし得る。
【0031】
本明細書において、”通信ヘッドセット”は、ヘッドホン、イヤピース、イヤバッド、ステレオホン、ヘッドセット、デバイスからの電気信号を受信し当該電気信号を可聴音波に変換可能な任意の機器、可聴音波を電気信号に変換し当該電気信号をデバイスに送信可能な任意の機器などを含み得る。
【0032】
通信ヘッドセットは、デバイスと(例えば、有線または無線で)接続し、デバイスと共に使用され得る。本明細書において、”デバイス”は、無線電話器、セルラ無線電話にデータ処理を結合し得るパーソナル通信システム(PCS)端末、ファクシミリ、および、データ通信可能機器(無線電話器、ページャ、インターネット/イントラネット・アクセス、ウェブ・ブラウザ、オーガナイザ、カレンダ、ドップラ受信機、および/または、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)受信機、を含み得るパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ラップトップ、GPS機器、パーソナル・コンピュータ、テレビ、MP3プレーヤ(例えば、iPod)、ページャ、および、1以上の通信ヘッドセットを利用可能な他の任意のデバイス)を含み得る。
【0033】
図1は、本発明の原理と整合した典型的な通信ヘッドセット100の図である。図1に示すように、通信ヘッドセット100は、スピーカ120を備えるハウジング110、マイクロホン130、および、調節可能イヤピース140を含み得る。ハウジング110は、通信ヘッドセット200の構成要素を外側の要素から保護するかもしれない。スピーカ120は、(例えば、デバイスからの)電気信号を可聴の情報に変換することにより、可聴の情報を通信ヘッドセット100のユーザに提供するかもしれない。スピーカ120は、また、ハウジング110から突き出ているかもしれず、ユーザが通信ヘッドセット100を装着する際、ユーザの耳の甲介部に配置されるかもしれない。マイクロホン130は、ユーザから可聴の情報を受信し、(例えば、デバイスへの)送信のために、可聴の情報を電気信号に変換するかもしれない。
【0034】
イヤピース140は、ユーザが通信ヘッドセット100を装着する際、ユーザの耳の上後部に配置されるかもしれない。イヤピース140はソケット160を介してハウジング110に接続し、イヤピース140の間にユーザの耳がくるようにフリップ・オープンし得、更に通信ヘッドセット100を調整可能なように、ソケット160に関して回転するかもしれない。イヤピース140は、また、ユーザの耳の大きさに基づいて更に通信ヘッドセット100を調整するために、方向170に沿って変位するかもしれない。通信ヘッドセット100が左または右の何れの耳にも装着されるように、イヤピース140の一部は軸に対して通信ヘッドセット100に向かう方向または離れる方向に回転するかもしれない。
【0035】
図1は通信ヘッドセット100の種々の構成要素を示しているが、他の実施態様で、通信ヘッドセット100はより少ないまたはより多くの構成要素を含むかもしれない。例えば、通信ヘッドセット100は、ヘッドセット100に1以上の動作を実行させるためユーザがヘッドセット100と相互作用可能とするための、キーパッド、視覚情報をユーザに提供するディスプレイ、制御ボタン240を含むかもしれない。
【0036】
・典型的な調節可能イヤピース
図2A〜図2Cは、典型的なイヤピース(例えばイヤピース140)を例示する典型的な図である。図2Aに示すように、イヤピース140は、フック200、調整可能ナット210、アーム220、ヒンジ230、および、カップリング機構240を含み得る。フック200は、フック200を2つの部分に分割し軸Aに対するフック200の方向260の回転を可能する接合部250を含むかもしれない。回転方向260は、フック200の耳との接続部がハウジング110に向かう/離れるような揺動を可能とする。例えば、ある実施例では、フック200は、接合部250において、フック200の静止部に対する多くの位置に対して、フック200の耳との接続部分にバイアスするスプリング機構を含むフリップ・ヒンジまたはインデックス・ヒンジを含むかもしれない。この種の構成により、フック200の耳との接続部は、通信ヘッドセット100がユーザの左または右の耳における利用出来るように、通信ヘッドセット100に向かうまたは離れるように軸Aに関して回転することが出来る。調整可能ナット210は、後述するようにアーム220がフック200に向かう/離れる方向170に伸縮するような方法で、フック200をアーム220、ヒンジ240およびカップリング機構240に相互接続するかもしれない。カップリング機構240は、後述するように、ヒンジ240およびイヤピース140をハウジング110に回転可能に結合するかもしれない。
【0037】
フック200は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存するかもしれない。例えば、ある実施態様において、フック200は人間の耳の形状に適合するように形成され得、および/または、C形状その他かもしれない。フック200は、既存のヘッドセット・フリップ・フックのフックを製造するために使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、フック200は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。フック200は、さまざまな方法でイヤピース140の残りの部分に接続しているかもしれない。例えば、ある実施態様では、フック200は、調整可能ナット210を介してアーム220に接続するかもしれない。後述するように、アーム220は、フック200の範囲内で可動に提供されるかもしれず、調整可能ナット210の締め付けによりフック200に接続するかもしれない。他の実施態様において、フック200は、他の類似した調節可能な接続メカニズムを使用するアーム220に接続するかもしれない。
【0038】
調整可能ナット210は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、ナット210はフック200およびアーム220に相互接続するよう形成され得、および/または、円、八角形、六角形などであり得る。調整可能ナット210は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、ナット210は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。調整可能ナット210は、さまざまな方法でイヤピース140の各部を相互接続するかもしれない。例えば、ある実施態様において、アーム220は、後述するように、フック200の範囲内で可動に提供されるかもしれず、調整可能ナット210の締め付けによりフック200に相互接続するかもしれない。他の実施態様において、調整可能ナット210は、他の類似した調節可能な接続メカニズムと置換されるかもしれない。後述するように、調整可能ナット210は、フック200の一部と係合する内側ねじ山を含むかもしれない。ナット210は、伸縮アーム220のクランプを解除するための全回転の一部(例えば、全回転の1/4、全回転は360度)であり得る。ユーザは、所望の位置になるように、フック200に向かう方向へアーム220を押すかもしれないし、または、フック200からアームを引き離すかもしれない。ユーザは、再び調整可能ナット210を(例えば完全ターンの一部だけ)回すことによって伸縮アーム220を固定するかもしれない。フック200は、調整可能ナット210が締められているか緩められているかに関わらず、(例えば、接合部250を介した)フリップ動作を提供するかもしれない。
【0039】
アーム220は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、アーム220は調整可能ナット210の中で受容されるように形成されるかもしれず、および/または、円、八角形、六角形などであり得る。アーム220は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、アーム220は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。アーム220は、さまざまな方法でイヤピース140の各部を相互接続するかもしれない。例えば、ある実施態様において、アーム220は、後述するように、フック200の範囲内で可動に提供されるかもしれず、調整可能ナット210の締め付けによりフック200に相互接続するかもしれない。図2Aに示されるようにおよび後述するように、アーム220は、”中間(ニュートラル)”または開始位置において、提供されるかもしれない。
【0040】
また、図2Bに示すように、アーム220は、伸縮アーム220のクランプを解除するために全回転の一部(例えば、全回転の1/4)にナット210を調整することにより、収縮位置または”プッシュ・イン”位置において提供されるかもしれない。収縮位置にアーム220を位置するため、ユーザは、フック200の方向にアーム220を距離270ほど押すかもしれない。距離270は、中間位置(図2A)における調整可能ナット210Aとヒンジ230との距離および収縮位置(図2B)における調整可能ナット210とヒンジ230との距離を比較することにより決定されるかもしれない。例えば、ある実施態様において、距離270は、約0ミリメートル(mm)から約2.4ミリメートルの距離範囲であり得る。ユーザは、調整可能ナット210を(例えば全ターンの一部だけ)締めることによって収縮位置の伸縮アーム220を固定するかもしれない。
【0041】
更に、図2Cに示すように、アーム220は、伸縮アーム220のクランプを解除するために全回転の一部(例えば、全回転の1/4)にナット210を調整することにより、伸長位置または”プル・アウト”位置において提供されるかもしれない。伸長位置にアーム220を位置するため、ユーザは、フック200から離れる方向にアーム220を距離280ほど引っ張るかもしれない。距離280は、中間位置(図2A)における調整可能ナット210Aとヒンジ230との距離および伸長位置(図2C)における調整可能ナット210とヒンジ230との距離を比較することにより決定されるかもしれない。例えば、ある実施態様において、距離280は、約0ミリメートル(mm)から約2.4ミリメートルの距離範囲であり得る。ユーザは、調整可能ナット210を(例えば全ターンの一部だけ)締めることによって伸長位置の伸縮アーム220を固定するかもしれない。
【0042】
ユーザがアーム220を中間位置、収縮位置、伸長位置の何れに設定するかは、ユーザの耳の大きさに依存するだけでなく、ユーザが通信ヘッドセット100をどのようにユーザの耳に固定することを望むかに依存する。ユーザは、アーム220を所望の位置に一度でセットし、ヘッドセット100を装着するたびにアーム220を調整することを必要としないかもしれない。あるいは、ユーザは、アーム220の伸縮動作を調整を任意の回数行なうかもしれない。他の実施態様では、ユーザは、収縮位置または伸長位置の間の任意の距離で伸縮アーム220を調整するかもしれない。あるいは、または、加えて、ユーザは、伸縮アーム220を収縮位置または伸長位置を超える距離に調整するかもしれない。
【0043】
ヒンジ230は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、ヒンジ230は円筒形状でありカップリング機構240を受容する開口部を有し、および/または、円形状、リング形状、ドーナツ形状などであり得る。ヒンジ230は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、ヒンジ230は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。ヒンジ230は、さまざまな方法でアーム220に接続するかもしれない。例えば、ある実施態様において、ヒンジ230はアーム220と共に一体形成され得る。他の態様では、ヒンジ230は、のり、接着剤および/または他の類似した接続メカニズムを使用してアーム220に接続するかもしれない。
【0044】
カップリング機構240は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、カップリング機構240は円筒形状でありソケット160を受容する開口部を有し、および/または、円形状、リング形状、ドーナツ形状などであり得る。カップリング機構240は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、カップリング機構240は、弾性変形可能な材料(ゴム(天然または合成)、プラスチック、これらの材料の組合せ)、その他を含むかもしれない。カップリング機構240は、さまざまな方法でヒンジ230に接続するかもしれない。例えば、ある実施態様で、カップリング機構240は、ヒンジ230により強制的に適合され得る。他の態様では、カップリング機構240は、のり、接着剤および/または他の類似した接続メカニズム(例えば、ヒンジ230内での接続メカニズム加熱硬化)を使用してヒンジ230に接続するかもしれない。カップリング機構240を有するヒンジ230によって、カップリング機構240の弾性変形によるソケット160のカップリング機構240への圧入が可能となるため、ハウジング110のソケット160とヒンジ230との間のスナップ接続が提供され得る。また、カップリング機構240は、ソケット160とヒンジ230との間の摩擦の増加を提供するかもしれず、それにより通信ヘッドセット100の調整の後、ハウジング110をユーザの耳の上における好適な位置に保持するのに貢献するかもしれない。
【0045】
図3A〜図3Cは、それぞれ、イヤピース140のアーム220及びヒンジ230の正面図、上面図、側面図である。図3A〜図3Cに示されるように、突起部310を有するリング300および延長部320がアーム220と協同するかもしれない。リング300はアーム220の外表面周辺で提供され、アーム220はリング300中で自由に回転し得る。リング300は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、リング300は円筒形状でありアーム220を受容する開口部を有し、および/または、円形状、リング形状、ドーナツ形状などであり得る。リング300は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、リング300は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。他の態様では、リング300は、エラストマ材料からの自由成形(モールド・アセンブリとも呼ばれる)であり得る。突起部310はリング300の外表面から伸びており、種々の大きさおよび形状である得る。例えば、後述するように、イヤピース140のさまざまな位置設定(例えば中間位置)の表示を提供するために形成される。
【0046】
延長部320は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、図3Bに示す実施態様において、延長部320は円筒形状であり凹部330を有し、および/または、凹部330を有さない円筒形状などであり得る。延長部320は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、延長部320は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。延長部320は、さまざまな方法でアーム220に接続するかもしれない。例えば、ある実施態様において、延長部320はアーム220と共に一体形成され得る。他の態様では、延長部320は、のり、接着剤および/または他の類似した接続メカニズムを使用してアーム220に接続するかもしれない。
【0047】
図4Aおよび図4Bは、それぞれ、フック200の正面図・側面図である。図4Aに示すように、フック200は、ウィンドウ410を内部に有するベアリング部400、および、ベアリング部400の外表面から伸びる外側ねじ山420を有する。伸縮アーム220を固定するために(後述の)ブレード430がベアリング部400の内部に提供され、ブレード430の一部がベアリング部400のウィンドウ410において見られる。図4Aにおいて更に示されるように、開口部450は、後述するように、伸縮アーム220を受容するために、ベアリング部400の内部に提供され得る。ベアリング部400の一部の外表面は、図4Aに示されるようにナット210により取り囲まれ得る。
【0048】
図4Bに示されるように、ナット210は、軸方向の溝または凹部440による断続的な(図6Aおよび図6Bと関連して後述する)内側ねじ山を含み得る。ベアリング部400の外側ねじ山420は、スリット460により断続的であり得る。外側ねじ山420は、ナット210において提供される内側ねじ山と対応するかもしれない。すなわち、外側ねじ山420は、ナット210の内側ねじ山の大きさ及び形状に適合する大きさ及び形状に形成され得る。更に図4Bに示すように、軸凹部440は、ベアリング部400内に提供されるスリット460を介してブレード430の一部と対応するかもしれない。ブレード430はベアリング部400に提供され、その内側の形状に適合するかも知れない。
【0049】
図5Aおよび図5Bは、それぞれ、図4Aおよび図4Bで示されるブレード430の正面図・側面図である。図5Aおよび図5Bに示すように、C形状部500、接触部510、および、一体形成される円筒形状ボディ520を含み得る。後述するように、ブレード430は、更に、イヤピース140のさまざまな位置設定(例えば中間位置)を示すために、突起部310またはリング300に対応する穴530を含むかもしれない。ブレード430は種々の大きさおよび形状であるかもしれず、例えば、通信ヘッドセット100の1以上の他の構成要素の大きさに依存する。例えば、ある実施態様において、ブレード430は円筒形状であり突起部310を受容する穴530を有し得る。ブレード430は、ヘッドセット・フリップ・フックの既存の構成要素の製造に使用される任意の材料を含む種々の材料から製造され得る。例えば、ある実施態様では、ブレード430は、ゴム(天然または合成)、プラスチック、金属、および/または、これらの材料の組合せ、その他を含むかもしれない。後述するように、ブレード430は、伸縮アーム220のためのロック機構を提供する。
【0050】
図6Aは、可動または”ロック解除”位置にある伸縮アーム220を有するイヤピース140の一部の、図2Aの線6−6に沿った断面図である。図6Aに示すように、アーム220に一部はリング300に囲まれ、ブレード430はリング300を囲み、ベアリング部400の一部はブレード430を囲むかもしれない。ロック解除位置において、リング300の突起部310は、ブレード430の穴530に受容されるかもしれない。図6Aにおいて、更に示すように、ナット210は、ねじ山600A、600B、600Cおよび600D(合わせてねじ山600と称する)を含み得、伸縮アーム220をロックまたはロック解除するために方向610に回転するかもしれない。図6Aのねじ山600およびナット210は伸縮アーム220が調整されるようにロック解除位置において提供され得る。ロック解除位置において、ナット210(例えば、ナット210のねじ山600)は、ベアリング部400に対する半径内側方向の力を提供しないかもしれない。または、ベアリング部400は、ブレード430に対する半径内側方向の力を印加せず、ブレード430はリング300に対する半径内側方向の力を印加しないかもしれない。このように、アーム220は、フック200に向かう方向または離れる方向に伸縮するかもしれない。
【0051】
図6Bは、固定または”ロック”位置にある伸縮アーム220を有するイヤピース140の一部の、図2Aの線6−6に沿った断面図である。ねじ山600A、600B、600Cおよび600D図6Bに示すように整列するように、ナット210は全回転の一部(例えば、全回転の1/4)だけ回転され得る。ロック位置において、ナット210(例えば、ナット210のねじ山600)は、ブレード430に対する半径内側方向の力を提供し、ブレード430はリング300に対する半径内側方向の力を印加するかもしれない。このように、アーム220の、フック200に向かう方向または離れる方向へ伸縮が防止され得、しかし、リング300内で自由に回転し得る。
【0052】
図7Aは、中間位置にある伸縮アーム220を有するイヤピース140の一部の断面の上面図である。図7Aに示すように、アーム220、リング300および延長部320の一部は、ベアリング部400の開口部450で受容され得る。開口部450は、アーム220がフック140のベアリング部400に向かうおよび/または離れるほうこうに移動するように、延長部320に対応する大きさに設定され得る。
【0053】
図7Bは、収縮位置にある伸縮アーム220を有するイヤピース140の一部の断面の上面図である。図7Bに示すように、ナット210は(例えば、部分的にナット210を回すことにより)緩められ、アーム220はベアリング部400に向かう方向へ所定の距離を圧入され得る。例えば、図2Bと関連して上述した実施態様において、収縮位置にアームをセットするために、ユーザはフック200に向かう方向へアーム220を所定の距離(例えば距離270)押すかもしれない。距離270は、約0ミリメートル(mm)から約2.4mmの範囲であり得る。アーム220が収縮位置に提供される場合、延長部320は、中間位置に提供される場合よりもベアリング部400の開口部450に更に伸びるかもしれない。
【0054】
図7Cは、伸長位置にある伸縮アーム220を有するイヤピース140の一部の断面の上面図である。図7Cに示すように、ナット210は(例えば、部分的にナット210を回すことにより)緩められ、アーム220はベアリング部400から離れる方向へ所定の距離だけ引き抜かれ得る。例えば、図2Cと関連して上述した実施態様において、伸長位置にアームをセットするために、ユーザはフック200から離れる方向へアーム220を所定の距離(例えば距離280)引くかもしれない。距離280は、約0ミリメートル(mm)から約2.4mmの範囲であり得る。アーム220が伸長位置に提供される場合、延長部320は、中間位置に提供される場合よりもベアリング部400の開口部450に短くなるかもしれない。
【0055】
図7A〜図7Cはベアリング部400に向かうおよび/または離れる方向にアーム220が所定の距離だけ伸縮する例を示しているが、他の実施態様では、アーム220はベアリング部400に向かうおよび/または離れる方向にアーム220が上述の所定の距離より長い距離伸縮するかもしれない。さらに、他の実施態様で、アームを開口部500で受容するベアリング部400ではなく、アーム220がベアリング部400を受容する開口部を含むかもしれない。
【0056】
・例示的処理
図8は、本発明の原理と整合した実施に従う例示的処理800のフローチャートである。図8に示すように、方法800は、イヤピースのアームのリングから、調整可能ナットを緩め得る(ブロック810)。例えば、図2A〜図2Cと関連して、上述した実施態様において、ナット21は、伸縮アーム220のクランプを解除するため、全ターンの一部(例えば、全ターンの1/4)だけ回転され得る。図6Aと関連して上述した他の実施態様において、ロック解除位置において、ナット210(例えばナット210のねじ山600)は、ベアリング部400に対して半径内側方向の力を提供しないかもしれない。また、ベアリング部400はブレード430に対して半径内側方向の力を印加せず、ブレード430はリング300に対して半径内側方向の力を印加しないかもしれない。このように、アーム220は、フック200に向かうまたは離れる方向に伸縮するかもしれない。
【0057】
さらに図8に示すように、処理800は、ユーザの耳の大きさに基づいて、イヤピースのフックに向かうおよび/または離れる方向にアームを調整するかもしれない(ブロック820)。例えば、図2Bおよび図2Cと関連して上述した実施態様において、アームを収縮位置または伸長位置にセットするために、ユーザは、所定の距離(例えば距離270または280)だけ、フック200に向かう方向へアーム220を押す、または、フック200から離れる方向にアーム220を引くかもしれない。ユーザがアーム220を中間位置、収縮位置、伸長位置(あるいはさらなる収縮位置またはさらなる伸長位置)の何れに設定するかは、ユーザの耳の大きさに依存するだけでなく、ユーザが通信ヘッドセット100をどのようにユーザの耳に提供されることを望むかに依存する。図7Aおよび図7Bに関連して記載される他の実施態様において、収縮位置にアーム220がある場合、”中間”位置にある場合に比較し、延長部320はベアリング部の開口部450に更に伸びるかもしれない。伸長位置にアーム220がある場合、”中間”位置にある場合に比較し、延長部320はベアリング部の開口部450により短くなるかもしれない。
【0058】
方法800は、調整済みサイズが決定されると、アームのリングの調整可能ナットが締められるかもしれない(ブロック830)。例えば、図2Bおよび図2Cと関連して記載されている実施態様で、ユーザは、調整可能ナット210(例えば、全ターンの一部)を回すことによって伸縮アーム220を伸長位置または収縮位置(または、他の位置)でロックするかもしれない。図6Bと関連して記載される他の実施において、図6Bに示すように、ねじ山600A、600B、600Cおよび600Dが整列配置されるように、ナットは方向610に全ターンの一部(例えば、1ターンの1/4)回転される。ロック位置において、ナット210(例えばナット210のねじ山600)はブレード430に対し半径内側方向の力を提供し、ブレード430はリング300に対し半径内側方向の力を印加するかもしれない。このように、アーム220の、フック200に向かうまたは離れる方向への伸縮が防止され、しかし、リング300内で自由に回転し得る。
【0059】
・結論
本明細書に記載されている実施態様は、1つの大きさで任意の大きさに適合する(one-size-fits-all)、通信ヘッドセットのイヤピースを提供し得、全てではないがほとんどのユーザの耳に適合するようなヘッドセットを可能とする。例えば、ある実施態様では、イヤピースは、フック部、調整可能ナット、アーム、ヒンジを含み得る。フック部は、通信ヘッドセットがユーザの何れの耳にも装着できるように、ヘッドセットに向かうまたは離れる軸に関して回転し得る。ヒンジはアームに接続し、ユーザの耳がくるようにフリップ・オープンし得、更に通信ヘッドセットを調整可能なように、軸に関して回転し得る。調整可能ナットは、ユーザの耳の大きさに適応し更に通信ヘッドセットを調整するためのイヤピースのフリップ・オープンを可能とするため、軸に関して回転するかもしれない。調整可能ナットは、伸縮アームに沿った、アームと相互接続するフック部との相対的な変位を可能にし得る。イヤピースは、通信ヘッドセットがユーザの顔に押し付けられまたは外れるのを防止するかもしれない。
【0060】
上述の本発明の好ましい実施例の説明は、図および説明を提供しているが、本発明を、開示される正確な形に限定することを意図するものではない。上述の教示を考慮した、または、本発明の実行から得られる修正および変更が可能である。例えば、図8に関して、一連の動作が記載されているが、その動作の順序は本発明の原理と整合した他の実施態様において変形され得る。さらに、非依存の動作は平行して実行されるかもしれない。
【0061】
本明細書において用語”含む/含んでいる(comprises/comprising)”が使用される場合、説明した特徴、数値、工程または要素の存在を特定するの使用されるが、1以上の他の特徴、数値、工程、要素またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことは強調されるべきである。
【0062】
明示的に記載されていない限り、本願の要素、動作または命令は、本発明にとって重要または本質的なものとして解釈されるべきではない。また、本明細書において、冠詞”a”が使用される場合、1以上の部材を含むことを意図する。1つの部材だけが意図される場合、用語”one”または類似した言い回しが用いられる。更に、句”に基づく(based on)”は、明示的に述べられない限り”少なくとも部分的に基づく(based, at least in part, on)”を意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ヘッドセットのイヤピースであって、
フックと、
前記フックに変位可能に接続するアームと、
前記アームと前記通信ヘッドセットとに接続するヒンジと、
前記アームと前記フックとの相対的な変位を調整可能に防止するための接続メカニズムと、
を含むことを特徴とするイヤピース。
【請求項2】
前記フックは、該フックを2つの部分に分割し前記通信ヘッドセットに対する前記フックの回転を可能する接合部を含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項3】
前記フックは、ユーザの耳に実質的に適合するよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項4】
前記フックは、天然ゴム、合成ゴム、プラスチック、金属の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項5】
前記アームは、リングを含み、
前記フックは、前記リングに係合し前記フックに対する前記アームの変位を防止するよう構成されたブレードを含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項6】
前記リングは突起部を含み、前記ブレードは前記フックに対する前記アームの位置の表示を提供するために前記リングの前記突起部と対応するよう構成された穴部を含むことを特徴とする請求項5に記載のイヤピース。
【請求項7】
前記フックは、前記アームを受容し前記アームの前記フックに対する変位を可能とする開口部を含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項8】
前記アームは、前記フックに対して約0ミリメートルから約4.8ミリメートルの距離範囲で変位するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項9】
前記ヒンジは、前記通信ヘッドセットに回転可能に接続していることを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項10】
さらに、前記ヒンジに接続し前記通信ヘッドセットのソケットに摩擦により接続する弾性変形可能なカップリング機構を含むことを含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項11】
前記接続メカニズムは、前記フックの外表面および前記アームの外表面の周辺に提供されるナットを含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤピース。
【請求項12】
前記ナットは、前記アームの前記フックに対する位置を固定するために、半径内側方向の力を提供するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のイヤピース。
【請求項13】
通信ヘッドセットであって、
スピーカおよびマイクロホンの少なくとも一方を含むハウジングと、
前記ハウジングに接続するイヤピースと、
を含み、前記イヤピースは、
フックと、
前記フックに接続するアームと、
前記アームと前記ハウジングとに接続するヒンジと、
前記アームを前記フックに接続し前記アームの長さにわたる前記フックの変位を制御するよう構成された接続メカニズムと、
を含むことを特徴とする通信ヘッドセット。
【請求項14】
前記通信ヘッドセットは、無線電話器、パーソナル通信システム(PCS)端末、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、ラップトップ・コンピュータ、汎地球測位衛星(GPS)機器、パーソナル・コンピュータ、テレビ、MP3プレーヤ、ページャの少なくとも1つから選択される機器と通信するよう構成されることを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項15】
前記ハウジングは、さらに、前記ヒンジを前記ハウジングに回転可能に接続するソケットを含むことを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項16】
前記フックは、該フックを2つの部分に分割し第1フック部分の前記ハウジングに対する回転を可能する接合部を含むことを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項17】
前記フックは、ユーザの耳に少なくとも部分的に適合するよう形成されていることを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項18】
前記アームは、リングを含み、
前記フックは、前記リングに係合し前記フックに対する前記アームの変位を防止するためのブレードを含むことを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項19】
前記リングは突起部を含み、前記ブレードは前記アームと前記フックとの間の中間位置の表示を提供するために前記リングの前記突起部と対応するよう構成された穴部を含むことを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項20】
前記フックは、前記アームを受容し前記アームの前記フックに向かう方向および離れる方向への移動を可能とする開口部を含むことを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項21】
前記アームは、前記フックに向かう方向または離れる方向へ約0ミリメートルから約2.4ミリメートルの距離範囲での移動が可能であることを特徴とする請求項13に記載の通信ヘッドセット。
【請求項22】
イヤピースであって、
開口部を含みユーザの耳に接続するように構成されたフックと、
前記フックの前記開口部の範囲内に提供されるブレードと、
前記フックの前記開口部の範囲内で前記フックに対する変位が可能なアームと、
前記アームの外表面の周辺に提供され前記ブレードの内表面に係合するよう構成されたリングと、
前記アームに接続し通信ヘッドセットに接続するよう構成されたヒンジと、
前記アームを前記フックに接続し前記フックに対する前記アームの変位を、前記ブレードが前記リングに係合し移動を防止することにより、防止するナットと、
を含むことを特徴とするイヤピース。
【請求項23】
フックとイヤピースのアームとを接続する調整可能ナットを緩めるステップであって、前記イヤピースはユーザの耳に接続するよう構成されている、ステップと、
前記ユーザの耳のサイズに基づいて、前記フックに対する前記アームの変位を調整するステップと、
前記調整が決定されたとき、前記フックに対する前記アームの変位を防止するために調整可能ナットを締めるステップと、
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−505317(P2010−505317A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529803(P2009−529803)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【国際出願番号】PCT/IB2007/051080
【国際公開番号】WO2008/038163
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】