説明

警報装置

【課題】レバーを引いて警報動作を開始させた後に、そのままレバーを戻すことを不可能とし、また、レバーを戻す方法も第三者に察知されにくい警報装置を提供する。
【解決手段】本体部10とこの本体部10に対して挿引可能なレバー30とを有し、本体部10からレバー30が引かれた場合に警報動作を行う警報装置である。そして、レバー30が本体部10から引かれた場合にレバーが元の位置に戻されるのを妨げるロック機構23,24と、本体部10およびレバー30とは別体に構成されロック機構23,24のロックを解除する解除部品40とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、レバーが引かれることで警報動作を行う警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以前より、警報装置として、レバーを引き抜くことで大音量のブザー音を出力する防犯ブザーがある。防犯ブザーは、一般に、電池の消耗を少なくするため、レバーが挿入されている通常時には電池から回路に通電がなされないよう構成される。
【0003】
また、本願発明に関連する従来技術として、特許文献1には、吊を引くことで内部回路に通電してブザー出力を行う防犯ブザーにおいて、暗証キーの番号を合わせることで吊の位置を元に戻してブザー音の出力を停止可能とする技術について開示されている。
【特許文献1】特開平7−306986号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レバーを引き抜くことでブザー音の出力を行う通常の防犯ブザーでは、再びレバーを差し込むことでブザー音の出力が停止されるため、例えば、ブザー音が出力された後、使用者以外の者にすぐにレバーを戻されることで、警報が周囲に伝わらずに防犯効果が半減するという課題があった。
【0005】
また、特許文献1の技術では、ブザー音の出力を停止させる構成が本体部に設けられているため、ブザー音を停止させる方法を使用者以外の者に悟られやすいという課題があった。
【0006】
この発明の目的は、レバーを引いて警報動作を開始した後、使用者以外の者には簡単にレバーを元に戻すことができず、また、レバーを戻す方法も使用者以外の者に察知されにくい警報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
本体部とこの本体部に対して挿引可能なレバーとを有し、前記本体部から前記レバーが引かれた場合に警報動作を行う警報装置において、
前記レバーが前記本体部から引かれた場合に当該レバーが元の位置に戻されるのを防止するロック機構と、
前記本体部および前記レバーとは別体に構成され前記ロック機構の作用を解除する解除部品と、
を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の警報装置において、
前記ロック機構は、
前記レバーが引かれた場合に当該レバーが挿入されていた挿入溝内に張り出す係止部材を有し、
前記解除部品は、
前記本体部に接続することで前記挿入溝内に張り出している前記係止部材を引き戻す構成であることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の警報装置において、
前記本体部には、
前記レバーを挿引可能な挿入溝と、
前記解除部品を接続する接続溝と、が設けられ、
前記ロック機構は、
前記挿入溝の内面に配置され前記挿入溝側に張り出したり引き戻されたり変位可能にされた係止部材と、
前記係止部材を前記挿入溝側に付勢する付勢手段と、
前記係止部材の一部又は全部を構成する磁性体と、から構成され、
前記解除部品は、
前記係止部材に近接したときに前記磁性体を引き付ける磁石を有し、
前記レバーを前記挿入溝から引いたときに、前記付勢手段により前記係止部材が前記挿入溝側に張り出して、前記レバーが元の位置に戻されるのが防止され、
前記解除部品を前記接続溝に接続した場合に、当該解除部品の前記磁石に前記係止部材が引き付けられて、当該係止部材の前記挿入溝側に張り出した部分が引き戻されるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の警報装置において、
前記ロック機構の前記係止部材は複数設けられ、
前記複数の係止部材に各々対応して前記解除部品の前記磁石が複数設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の警報装置において、
前記本体部は、前記レバーが引かれることで所定の電極間が電気的に接続され、これにより電池から回路に通電がなされて警報動作が行われる構成であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に従うと、一旦、レバーを引いて警報動作を開始したら、ロック機構が作用してレバーを元に戻せなくなるので、使用者以外の者により警報動作を停止することが困難となり防犯効果を高めることができる。また、レバーを元に戻すための構成が別部品として備わっているので、使用者以外の者により警報動作を停止させる方法も察知されにくく、防犯効果をさらに高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態である防犯ブザーを示すもので、(a)はレバーが挿入された状態の斜視図、(b)はレバーが引き抜かれた状態の斜視図である。図2は、解除部品を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は平面図、(c)は横断面図である。図3は、本体部に解除部品を装着した状態を示した斜視図である。
【0015】
この実施形態の防犯ブザー1は、危険を感じたときなどにレバー30を引き抜くことで警報動作として大音量のブザー音を出力させることが可能なもので、駆動用の電池やブザーユニットなどを内蔵した本体部10と、警報動作を開始させるときに引き抜くレバー30と、引き抜いたレバー30を元に戻す際に使用する解除部品40等から構成される。
【0016】
本体部10には、図1に示すように、その前面側に、種々の表示を行う表示部11と、解除部品40を接続する接続溝14とが設けられている。また、底面側にはレバー30の鉤部分30aを挿抜可能な挿入溝13が設けられている。
【0017】
図4には、本体部の裏蓋を外した分離斜視図を、図5には、本体部の内部構造図を示す。図5(a)は裏蓋を外した状態の本体部の背面図、(b)はその中央縦段面図、(c)は(a)の矢印B−B線断面図である。
【0018】
本体部10のケーシング16,16Bの内部には、図4と図5に示すように、駆動源となる電池19と、ブザー音の出力を行うブザーユニット18と、各種回路が実装された回路基板17と、回路基板17の所定の端子に電気的に接続された第1電極片20と、電池19の一方の電極に接続された第2電極片21とが設けられている。
【0019】
第1電極片20と第2電極片21は、一端側が挿入溝13に掛かる位置まで張り出して配置され、その先端部分20a,21aがレバー30の先端を導入可能なように開いた状態にされ、且つ、レバー30の先端が挿入された際に電極片20,21の間が押し開かれるように傾斜部21bが形成されている。この実施形態では、第2電極片21の先端側が板バネ状に変位可能にされている。このような構成により、電極片20,21の先端側にレバー30が挿入されることで2電極片21が第1電極片20から離間された状態にされ、一方、レバー30が引き抜かれることで第2電極片21が第1電極片20に一定の圧力で接して両電極間を通電状態にするようになっている。
【0020】
さらに、図4と図5に示すように、本体部10の挿入溝13の経路途中の面には横孔15が形成され、この横孔15内に、横孔15に沿って変位可能にされた係止部材23と、係止部材23を挿入溝13側へ張り出すように付勢するバネ25とが設けられている。係止部材23は、バネ25を介して横孔15の底面部に固定されており、バネ25が変位することで係止部材23が横孔15に沿って変位するようになっている。また、係止部材23の中央には磁性体(例えば永久磁石24)が固着されている。
【0021】
係止部材23は、上記の第1電極片20および第2電極片21の横幅と同程度の幅長を有し、挿入溝13の開口部側から眺めて、第1電極片20および第2電極片21を隠すように手前側に形成されている。このような配置により、挿入溝13の開口部から第1電極片20と第2電極片21の間に棒などが挿入されて、両電極20,21間の通電が遮断されてしまうことを困難にしている。
【0022】
レバー30は、図1(b)に示すように、本体部10の挿入溝13に対応した長さおよび幅を有した板状の鉤部分30aと、挿入溝13の外側に露出される取手部分30bとから構成される。鉤部分30aは絶縁体により構成され、取手部分30bには紐などを結ぶことの可能な貫通孔30cが形成されている。
【0023】
解除部品40は、図2に示すように、平面状に広がったフランジ部41の中央に凸部42が形成されたもので、この凸部42の中央には永久磁石43が設けられている。凸部42は、本体部10の接続溝14に嵌合する形状にされている。また、図2(c)と図5(c)に示すように、永久磁石24,43の磁化の向きは、解除部品40の凸部42を本体部10の接続溝14に嵌合させたときに、互いに引き付けあう向きに設定されている。
【0024】
図6〜図9には、レバーが挿入された通常状態からレバーを引き抜きさらにレバーを元に戻すまでの遷移状態図を示す。図6〜図9(a)はその正面図、図6〜図9(b)は縦断面図である。
【0025】
図6(a),(b)に示すように、異常発生のない通常携帯時にはレバー30は本体部10に奥まで差し込んだ状態にされ、且つ、解除部品40は本体部10から外された状態にされる。レバー30が奥まで差し込まれていることで、レバー30の先端が第1と第2の電極片20,21の間に挿入されて両者は絶縁された状態にされる。これにより、電池19から回路基板17の各回路へは電流供給がなされず、警報動作を行う各回路は停止状態とされる。また、係止部材23はバネ25により付勢されてレバー30の一面に当接した状態にされる。
【0026】
図7(a),(b)に示すように、異常発生があった場合には使用者により本体部10からレバー30が引き抜かれる。レバー30が引き抜かれると、第2電極片21の弾性力によって第2電極片21が第1電極片20に接触して両者間を導通させる。これにより電池19からブザーユニット18等に電流が供給されて、ブザー音の出力等の警報動作が実行される。また、係止部材23がバネ25の作用により、横孔15から挿入溝13の内側まで張り出した状態にされる。この係止部材23の張り出しにより、このままの状態ではレバー30を再び挿入溝13の奥まで挿入することが不可能にされる。
【0027】
ここで、異常発生が勘違いと分かったり異常が去ったような場合には、使用者は次のようにしてレバー30を本体部10に戻して警報動作を停止することができる。すなわち、先ず、図8(a),(b)に示すように、解除部品40を本体部10の接続溝14に接続する。すると、係止部材23内の永久磁石24と解除部品40の永久磁石43とが引き合って、挿入溝13に張り出していた係止部材23を横孔15の内部まで引っ込める。これにより、レバー30の挿入を妨げていたロックが解除される。続いて、図9(a),(b)に示すように、レバー30を挿入溝13の奥まで挿入する。これにより、第1電極片20と第2電極片21との間にレバー30の先端部が入り込んで両者を絶縁させ、警報動作が停止される。また、この状態で解除部品40を取り外せば通常携帯時の状態にすることができる。
【0028】
以上のように、この実施形態の防犯ブザー1によれば、レバー30を引き抜いて警報動作させた後、係止部材23が挿入溝13に張り出して、レバー30を挿入溝13に挿入できないようにするので、例えば、警報動作時に使用者以外の者にレバー30を元に戻されて警報が停止されてしまうといった不都合を回避することができる。一方、解除部品40を使用することで係止部材23によるロック状態を解除できるので、使用者が警報動作を停止させたいときには、レバー30を元の状態に戻して警報を停止できるという効果がある。
【0029】
さらに、レバー30を元の状態に戻すには、本体部10やレバー30とは別体に設けられた解除部品40を必要とするので、警報動作時に使用者以外の者にレバー30の挿入方法が容易に悟られてしまうといったことがなく、防犯効果をより高めることが出来る。
【0030】
また、係止部材23によるロックを解除する機構が、磁石の作用により係止部材23を解除部品40側に引き付ける構成なので、接続溝14に棒を突っ込んだりしてロックが解除されてしまうと云った不都合がない。
【0031】
上記のような構成および作用は、電池の消耗を少なくするために、通常時は電池からの通電を行わず、レバー30が引き抜かれた場合など異常時のみ電池からの通電を行って警報動作を行わせる構成の防犯ブザーに適用して特に有用なものである。
【0032】
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態の警報装置を示すもので、(a)はレバーが挿入された状態の斜視図、(b)はレバーが引き抜かれた状態の斜視図である。図11は、第2実施形態の解除部品を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は平面図、(c)は横断面図である。図12は、第2実施形態における本体部に解除部品を装着した状態を示す斜視図である。図13は、本体部の内部構造を示すもので、(a)は裏蓋を外した状態の背面図、(b)はその中央縦断面図、(c)は(a)の矢印B−B線断面図である。
【0033】
第2実施形態の警報装置1Bは、レバー30が元に戻されるのを防止する係止部材を複数設け、それに対応させて解除部品40Bにも凸部を複数設けたものである。その他の構成は第1実施形態とほぼ同様である。
【0034】
すなわち、本体部10Bの前面側には、図10に示すように3個の接続溝14a〜14cが横に並んで設けられ、解除部品40Bにも1個のフランジ部41上に3個の凸部42A〜42Cが並んで設けられている。そして、図12に示すように、解除部品40Bの3個の凸部42A〜42Cを本体部10Bの3個の接続溝14a〜14cに嵌合させて、解除部品40Bを本体部10Bに接続することが可能になっている。
【0035】
また、図13に示すように、本体部10Bのケーシング16の内部には、挿入溝13の内面に3個の横孔15A〜15Cが設けられ、これら3個の横孔15A〜15Cに3個の係止部材23A〜23Cがそれぞれ設けられている。横孔15A〜15Cおよび係止部材23A〜23Cは、レバー30の挿入方向に対して横向きに中央とその両側に並んだ配置にされている。各係止部材23A〜23Cの固定方法は第1実施形態のものと同様である。
【0036】
係止部材23A〜23Cの中央に固着されている永久磁石24A〜24Cと、解除部品40Bの凸部42A〜42Cの中央に固着されている永久磁石43A〜43Cとは、解除部品40Bを本体部10Bに接続した際に、互いに引き付け合う向きに磁化されている。また、この実施形態では、中央側の永久磁石24B,43Bと、その両側の永久磁石24A,24C,43A,43Cとで、それぞれ磁化の向きを逆にしている。
【0037】
以上のように、第2実施形態の防犯ブザーによれば、複数の係止部材23A〜23Cを備えていることで、挿入溝13へのレバー30の挿入を強固にロックして、警報動作中に使用者以外の者に警報を止められてしまうということが確実に防止されるようになっている。
【0038】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、メカ的な構成によって係止部材23によるロックを作用させたり解除したりする構成を例示したが、例えば、電気的な駆動装置とその制御によってレバーの挿入を防止するようにしたり、解除部品の接続を検知して電気的な制御によりロックの解除を行うような構成を採用しても良い。
【0039】
また、上記実施形態では、レバーの挿入を可能とする解除部品を1個の部品としているが、例えば第2実施形態のような構成において、解除部品40Bを1個または2個の凸部42A〜42Cごとに分離させるなど、複数個の部品として構成しても良い。
【0040】
また、係止部材を複数設ける場合には、第2実施形態のようにレバーの挿入方向に対して横に並べて設けるほか、縦に並べて設けるようにしても良い。また、永久磁石24A〜24C、43A〜43Cの極性の並び方も中央対称にせず、非対称な並び方として、解除部品40を所定の向きに接続しないと、係止部材23A〜23Cのロックを解除できないように構成しても良い。
【0041】
また、警報動作はブザー音の出力のみに限られず、警報信号を無線送信する構成などを付加しても良い。その他、レバーの形状や解除部品の形状など、実施の形態で示した細部構造等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1実施形態の防犯ブザーを示す斜視図で、(a)はレバーが挿入された状態のもの、(b)はレバーが引き抜かれた状態のものである。
【図2】第1実施形態の解除部品を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は平面図、(c)は横断面図である。
【図3】本体部に解除部品を装着した状態を示す斜視図である。
【図4】本体部の裏蓋を外した分離斜視図である。
【図5】本体部の内部構造を示すもので、(a)は裏蓋を外した状態の背面図、(b)はその中央縦断面図、(c)は(a)の矢印B−B線断面図である。
【図6】レバーが挿入された防犯ブザーの通常状態を示す、(a)正面図と、(b)縦断面図である。
【図7】レバーが引き抜かれた防犯ブザーの警報動作時の状態を示す、(a)正面図と、(b)縦断面図である。
【図8】解除部品を接続してレバーを戻せるようにした状態を示す、(a)正面図と、(b)縦断面図である。
【図9】レバーを戻して警報動作を解除した状態を示す、(a)正面図と、(b)縦断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態の防犯ブザーを示す斜視図で、(a)はレバーが挿入された状態のもの、(b)はレバーが引き抜かれた状態のものである。
【図11】第2実施形態の解除部品を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は平面図、(c)は横断面図である。
【図12】第2実施形態における本体部に解除部品を装着した状態を示す斜視図である。
【図13】第2実施形態の本体部の内部構造を示すもので、(a)は裏蓋を外した状態の背面図、(b)は中央の断面をとった縦断面図、(c)は(a)の矢印B−B線断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 防犯ブザー(警報装置)
10,10B 本体部
13 挿入溝
14,14a〜14c 接続溝
15 横孔
18 ブザーユニット
19 電池
20 第1電極片
21 第2電極片
23,23A〜23C 係止部材(ロック機構)
24,24A〜24C 永久磁石
25,25A〜25C バネ(ロック機構)
30 レバー
40,40B 解除部品
41,41B フランジ部
42,42A〜42C 凸部
43,43A〜43C 永久磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部とこの本体部に対して挿引可能なレバーとを有し、前記本体部から前記レバーが引かれた場合に警報動作を行う警報装置において、
前記レバーが前記本体部から引かれた場合に当該レバーが元の位置に戻されるのを防止するロック機構と、
前記本体部および前記レバーとは別体に構成され前記ロック機構の作用を解除する解除部品と、
を備えたことを特徴とする警報装置。
【請求項2】
前記ロック機構は、
前記レバーが引かれた場合に当該レバーが挿入されていた挿入溝内に張り出す係止部材を有し、
前記解除部品は、
前記本体部に接続することで前記挿入溝内に張り出している前記係止部材を引き戻す構成であることを特徴とする請求項1記載の警報装置。
【請求項3】
前記本体部には、
前記レバーを挿引可能な挿入溝と、
前記解除部品を接続する接続溝と、が設けられ、
前記ロック機構は、
前記挿入溝の内面に配置され前記挿入溝側に張り出したり引き戻されたり変位可能にされた係止部材と、
前記係止部材を前記挿入溝側に付勢する付勢手段と、
前記係止部材の一部又は全部を構成する磁性体と、から構成され、
前記解除部品は、
前記係止部材に近接したときに前記磁性体を引き付ける磁石を有し、
前記レバーを前記挿入溝から引いたときに、前記付勢手段により前記係止部材が前記挿入溝側に張り出して、前記レバーが元の位置に戻されるのが防止され、
前記解除部品を前記接続溝に接続した場合に、当該解除部品の前記磁石に前記係止部材が引き付けられて、当該係止部材の前記挿入溝側に張り出した部分が引き戻されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の警報装置。
【請求項4】
前記ロック機構の前記係止部材は複数設けられ、
前記複数の係止部材に各々対応して前記解除部品の前記磁石が複数設けられていることを特徴とする請求項3記載の警報装置。
【請求項5】
前記本体部は、前記レバーが引かれることで所定の電極間が電気的に接続され、これにより電池から回路に通電がなされて警報動作が行われる構成であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−145938(P2009−145938A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−319423(P2007−319423)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】