財務教育シミュレーション方法
【課題】本発明は、財務教育シミュレーション方法を提供する。
【解決手段】ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請するする段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【解決手段】ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請するする段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、財務計算機の効果的な使用法教授のための教育手段を含む教材に係り、さらに詳しくは、財務計算機のユーザーが実際に出会う財務状況別ストーリーに対して、各財務計算機の類型別にどのボタンをどんな順序で押すべきかに関する情報を提供する、財務計算機を使用する方法を教える教育用教材、並びにこれを用いて財務計算機で各種財務計算を行うのに必要な事例を提示し、財務計算結果を直観的に表示することにより、財務計算機を業務に活用する者、および年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金および隠退資金の算出を所望する者に必要なシミュレーション結果を提供する財務教育シミュレーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
財務計算機は、企業の会計業務処理および財務のために作られたものであって、通常、加算、減算、除算、および乗算を行う計算機とは異なり、各種関数および計算式を処理するためのボタンを備える。よって、財務計算機は、単利計算、複利計算、年金収益率の算出、貸出期間の算出およびその他現在の資金に対する未来価値の算出を行うために主に用いられるもので、通常、企業の会計担当者が使用している。財務計算機は企業の会計担当者が必要とする機能を大部分備えているが、相当数の会計担当者は自分の業務の一部に対してのみ財務計算機を活用している。これは、財務計算機の正しい使用法をよく知らず、財務計算機のどのような機能をどのような事例に適用するかに対して明確に判断できないことに起因する。
【0003】
財務計算機は、使用法が難しく、事例別の適用事例を把握することが難しい。財務計算機を販売または流通する会社では財務計算機の使用法をマニュアルとして製作して配布しているが、マニュアルは、不特定多数のために製作され、単に財務計算機に設けられるボタンの機能、およびボタンを押す順序などの使用法のみを記載する場合が大部分であるので、実際会計業務に適用するには無理がある。
【0004】
しかも、財務計算機を円滑によく使用するためには、財務計算機自体の物理的な使用方法(どのキーをどのように押すべきか、どの関数をどのように使用するかなど)にのみ慣れるのではなく、具体的な財務状況別の財務計算機の使用に慣れなければならない。このような財務状況は、財務計算機のユーザー、または財務計算機のユーザーに相談する相談者の財務目的によって様々であり、財務状況と財務目的に合わせて財務計算機を円滑に使用するには単純な機能を説明する財務計算機のマニュアルのみでは大きく限界があるのが当然である。
【0005】
上述したように、企業の会計担当者、または財務計算機を用いる人々が財務計算機の使用を難しく感じる理由は、次のとおりである。
【0006】
−財務計算機をどの状況でどのように適用すべきかが分からないこと、
−自分が選択した関数ボタンと数字ボタンによって財務状況別の結果がどうなるかを予測することが難しいこと、
−自分の計算結果が正しいか確信をもてないこと、および
−計算結果および計算過程を直観的に理解することが難しいこと。
【0007】
そこで、本出願人は、財務計算機を活用する事例、財務計算機の使用法を習おうとする者、または財務計算機の使用法は知らないが、必要な計算結果を直観的に得ようとする者に教材、および前記財務計算機に対するシミュレーション結果を提示する教育用教材、並びに財務教育シミュレーション方法を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来の技術の問題点を解決するためになされたもので、その第1の技術的課題は、財務計算機のユーザーが実際に出会う財務状況別のストーリーに対して、各財務計算機の類型別にどのボタンをどのような順序で押すべきかに関する情報を提供する、財務計算機を使用する方法を教える教育用教材を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の技術的課題は、各ストーリーに対して資金計算のための情報を抽出する方法と、資金計算プロセスを効果的に学習することが可能な教育用教材を提供することにある。
【0010】
本発明の第3の技術的課題は、キャッシュフローを提供することにより、学習者が財務計算結果を直観的に理解することができ、資金計算プロセッサ、各プロセッサ別の資金計算順序および解説を含み、財務計算機の類型別に財務計算機の使用法および使用実例を実際の財務計算機に表示される画面を含んで各プロセッサおよび各順序別に提示することにより、学習者は効果的に財務計算機の使用法を学習することが可能な教育用教材を提供することにある。
【0011】
本発明の第4の技術的課題は、財務計算機の使用法を習おうとする学習者に、顧客との相談事例または実際の状況と類似のストーリー、および財務計算機と類似(または同一)の形態を有するインターフェースを提供し、これを用いて学習者が実際の状況と類似の状況で財務計算機を活用することができるようにする財務教育シミュレーション方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第5の技術的課題は、財務計算機が全く使用できない一般ユーザーに、予め各財務状況別に準備されたストーリーを提示し、一般ユーザーが必要な数字のみを入力する過程だけで必要な財務情報を得ることができるようにする財務教育シミュレーション方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、財務計算機の使用法を教授する財務計算機教育用教材において、ストーリー(story)の形で提供する財務状況提示部と、前記財務状況提示部で提示される財務状況に応じた資金計算を行うための少なくとも一つの計算プロセスから構成される資金計算遂行過程を提示する資金計算プロセス提示部と、前記財務状況に対する資金計算の遂行結果をイメージおよび/または図表として提供する資金計算遂行結果表示部と、前記財務状況に対する資金計算を行うために、予め設定された類型の財務計算機に対する使用法を提供する財務計算機使用法提示部とを含んでなる、教育用教材を提供する。
【0014】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請する段階とを含む、財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0015】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機を介して、前記財務状況に割り当てられた時間および資金の大きさを可変させるとき、これに該当するキャッシュフローを再び作成して前記ユーザー端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0016】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、前記ストーリーに掲示される費用および期間に対する領域を空けておくが、ネットワーク接続されるユーザー端末機が当該領域に数字を記入することができるようにする段階と、前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、前記ユーザー端末機側で前記領域に数字を記入すると、前記ユーザー端末機側で記入した数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新する段階とを含むことを特徴とする財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0017】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータに、財務状況に対するストーリーをモニターに表示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューを前記モニターに表示する段階と、前記計算機メニューから選択される資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表を前記モニターに表示する段階とを含む処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0018】
したがって、本発明は、次の効果を奏する。
【0019】
−実際の生活と事例によるストーリーを学習者に提示し、学習者に財務計算機の関数および数値の選択を誘導して学習の効果を倍増させる。
【0020】
−財務計算機の結果値をイメージと図表として表示することにより、学習者が直観的に財務結果を認識することができるようにする。この際、イメージとして表示される財務計算機の結果値は、現在価値と未来価値に対して広さ、高さ、および/または幅の大きさが比例するようにすることにより、学習者の直観性を大幅向上させる。
【0021】
−財務計算機の関数および数値の選択を順次表示することにより、学習者が財務計算機を容易に使用することができるようにする。
【0022】
−財務計算機の使用法および活用法を習おうとする学習者に実際の状況と類似したストーリーを提示し、学習者がストーリーに合わせるようにすることにより、財務計算機の利用方法を習うことができるようにする。
【0023】
−財務計算機の使用法および財務に関連した知識のない一般ユーザーに各事例別のストーリーを提示し、ユーザーがストーリー内に空欄として処理された項目を満たす過程のみでも自分の所望する各種財務現況を把握することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1−1】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図1−2】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図1−3】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図2】図2は図1における本発明の財務状況提示部、資金計算数値要素表示部、および資金計算プロセス提示部を拡大して示す図である。
【図3】図3は図1における資金計算遂行結果表示部と計算プロセス解説部を拡大して示す図である。
【図4】図4は図1の財務計算機使用法提示部を拡大して示す図である。
【図5−1】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図5−2】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図5−3】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図6】図6は図5に示した財務計算機使用法提示部を拡大して示す図である。
【図7−1】図7は一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図7−2】図7は一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図8】図8は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図9】図9は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図10】図10は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図11−1】図11は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図11−2】図11は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図12】図12は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図13−1】図13は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図13−2】図13は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図14】図14は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図15】図15は本発明の財務教育シミュレーション方法の一実施例による概念図である。
【図16】図16は本発明の財務教育シミュレーション方法の他の実施例による概念図である。
【図17】図17は本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図18】図18は、本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図19】図19は、本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図20】図20はサーバーからユーザー端末機へ提示するストーリーリストの一例を示す図である。
【図21】図21は本発明の一実施例に係るサーバーのブロック概念図である。
【図22】図22はWebサービスモジュールで提供するインターフェースの一例を示す図である。
【図23】図23は本発明に係るキャッシュフロー図表がストーリーによって表現される一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、次の各号に記載された内容を遵守する。
【0026】
1)本発明で提示する財務計算機教育用教材(以下、財務教材という)は、オンライン教材またはオフライン教材である。本発明で提示する財務教材がオンライン教材の場合、財務教材の内容に基づいて財務状況をネットワーク接続されるユーザー端末機へ提示し、ユーザー端末機を介して財務状況に応じた関数または数字を選択するとき、その結果値をユーザー端末機へリターンするサーバーによって財務教育シミュレーションが行われ得る。
【0027】
2)本発明で提示する財務教育シミュレーション方法は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーによって行われる。
【0028】
3)サーバーからユーザー端末機へ提供される結果値は、結果値の大きさ、結果値が算出される期間、および時間の流れによる結果値の変動事項を図表の形(以下、キャッシュフロー図表という)で表現することにより、学習者が直観的に財務状況および資金の変動を理解することができるようにする。これは財務教材および財務教育シミュレーション方法の両者に共に適用される。
【0029】
4)本発明で提示する財務教育シミュレーション方法は、ユーザー端末機にプログラムの形でインストールされて実現できる。この場合、プログラムは、サーバーで処理される機能を継承する。この際、プログラムは、サーバーの機能全体を継承しても構わないが、Webサービス機能のように、クライアント側で不要な機能は継承しないことも可能である。
【0030】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明するが、財務教材、および財務教材を用いた財務教育シミュレーション方法について順次説明する。
【0031】
図1は本発明に係る財務計算機教育用教材(以下、財務教材という)の構造に対する一例を示し、図2〜図4は図1に対する拡大図を示す。図示した財務教材は、財務状況提示部10、資金計算プロセス提示部20、資金計算遂行結果表示部30、財務計算機使用法提示部40、資金計算数値要素表示部50、計算プロセス解説部60、財務計算機結果画面表示部70、および付加説明部80を備える。
【0032】
この説明に先立ち、
図2は図1の財務状況提示部10、資金計算数値要素表示部50および資金計算プロセス提示部20を拡大して示す図であり、
図3は図1の資金計算遂行結果表示部30と計算プロセス解説部60を拡大して示す図であり、
図4は図1の財務計算機使用法提示部40を拡大して示す図である。
【0033】
よって、図1の各部に対する説明は図2〜図4を共に参照して説明する。
【0034】
財務状況提示部10は、実際に発生しうる財務状況に対する事例をストーリーの形式を借りて表示する。
【0035】
図面には「ホンギルドンさんは20年後に隠退するつもりであり、必要な隠退資金は5億ウォンである。15年間は積立式ファンドに・・・・中略。」が記載されている。このような日常生活で容易に接することが可能なストーリーの形式で財務状況を示すことにより、財務計算機を用いて財務計算を行わなければならない学習者は財務状況を直ちに理解することができる。
【0036】
資金計算数値要素表示部50は、ストーリーに含まれる各種財務状況別数値、例えばストーリーに該当する期間、金額、利率、収益率および価値などの各種財務状況別数値を表示する。
【0037】
財務状況提示部10に記載されたストーリーは、学習者が財務状況を理解・把握することができるようにし、財務状況に該当する数値を含む。学習者がストーリーから財務状況を理解した後、学習者は財務状況をどのように財務計算機に適用するかを判断しなければならない。
【0038】
資金計算数値要素表示部50は、ストーリーに含まれる各項目別数値を、財務計算に適した用語とそれに該当する数値で表示する。図面には、必要資金5億ウォン、積立期間15年、据置期間5年、および収益率10%の形でストーリーの状況をまとめて表示している。学習者は、ストーリーから大略の状況を判断した後、資金計算数値要素表示部50で各項目別にまとめられた数値を照会することにより、ストーリーを財務計算機にどのように適用するかを見計らう。また、通常の財務計算機は必要資金、積立期間、据置期間および収益率のように標準化用語を用い、資金計算数値要素表示部50は標準化用語を用いてストーリーを簡略にまとめる。資金計算プロセス提示部20は、資金計算数値要素表示部50で標準用語によって表示された数値に対して財務計算機の関数値を対応させて表示する。
【0039】
図面では、ストーリーの数値を大きく据置区間と積立区間に区画し、
−据置区間には未来価値の入力(PV)、据置期間の入力(N)、収益率の入力(I/V)、および現在価値の計算(FV1)の項目を割り当て、未来価値の入力(PV)、据置期間の入力(N)、収益率の入力(I/V)、および現在価値の計算(FV1)の項目順で各数値を財務計算機に入力するようにし、
−積立区間には未来価値の入力(FV2)、積立回数の入力(N)、月収益率の入力(I/V)、および月積立金の計算(PMT)を割り当てた後、記載された順序に従って各数値を財務計算機に入力するように提示する。
【0040】
財務計算機使用法提示部40は、学習者が、財務状況提示部10に示されたストーリー、資金計算数値要素表示部50に表示された数値、並びに資金計算プロセス提示部20を参照して実際に財務計算機で入力すべき関数および数値を表示する。財務計算機使用法提示部40は、関数および数値を入力する順序に従って番号を付け、番号順に従い、学習者が実際財務計算機のボタンを介して選択すべき関数および数値を配置する。
【0041】
図面には「投資金額の入力」、「積立回数の入力」、「収益率の入力」、・・・、「計算命令語の押圧後、未来価値の確認」まで実際財務計算機で選択すべき関数および数字ボタンが例示されている。
【0042】
資金計算遂行結果表示部30は、学習者が財務状況提示部に記載されたストーリーに従って実際の財務計算機で関数および数値を入力する場合、これに該当する結果値を表示する。表示される結果値は図表およびイメージとして示される。ここで、イメージは、図3に示すように、現在と未来の数値に応じてその面積、高さおよび幅が線形に増加する形態を有する。図3では、樹木状のイメージの大きさが50年、積立金額(PMT)、20年および25年に応じて決定される一例が示されている。各樹木のイメージは相似形をしており、樹木の大きさ(高さ、幅および面積のいずれか一つ)が該当期間の金額に応じて決定されるようにすることにより、金額の流れが一貫性を持つようにする。樹木のイメージを使用する理由は、樹木イメージの高さ、幅または面積を用いて金額の増減を直ちに把握することができるようにするのにその意義がある。よって、資金計算遂行結果表示部30は、樹木のイメージに代えて多様な形態のイメージを表示することもできる。但し、いずれの形態のイメージが適用されても、各イメージは時間または金額の変動に応じて面積、高さ或いは幅が変動しなければならない。
【0043】
樹木イメージの下端には樹木のイメージに相応する金額または期間を表示することにより、学習者が正確な金額を知ることができるようにする。
【0044】
また、各樹木イメージの最下端には直線グラフ形式の図表が追加される。
【0045】
図表は、樹木のイメージにマッチングされる金額、期間または利率を横方向の図表に記載する。これにより、図表は樹木状のイメージとイメージにマッチングされて表示される数値(金額、期間および利率)のみでは表現し難い時間の連続性を表現することができ、これは学習者が数値の変化を直観的に把握するのに役立つ。
【0046】
計算プロセス解説部60は、資金計算プロセス提示部20で学習者に提示する計算プロセスを詳細に説明する。計算プロセス解説部60は、資金計算プロセス提示部20で提示される計算プロセスを構成する各関数と、各関数に該当する入力数値とをマッチングさせて表示する。
【0047】
例えば、財務状況提示部10で提示されるストーリーが図2に示したとおりであると仮定すると、学習者は、据置区間と積立区間を算出しなければならない。
【0048】
ストーリーに示されたところによって据置区間を算出する場合、計算プロセス解説部60は、
−ホンギルドンさんが積立式ファンドで毎月末50万ウォンを納入する状況に対して、実際の財務計算機の関数PMTを選択し、関数PMTに50を入力しなさいという解説を表示し、
−積立期間が20年であることに対して、関数Nに20を入力しなさいという解説を表示し、
−積立式ファンドの収益率12%に対して、実際財務計算機の関数I/Yを選択した後、12を入力し、
−ストーリーで提示した「ホンギルドンさんが25年後に受け取れる満期金は幾らなのか?」に対して、未来価値算出命令語CPTを選択した後、未来価値の計算を行う関数FV1を選択しなさいという解説を表示する。
【0049】
このように、計算プロセス解説部60は、ストーリーを構成する各状況に対して、学習者が選択すべき関数およびこの関数に代入する数値を親切に表示し、学習者は、財務状況提示部10で最初提示されたストーリーを始めとして、ストーリーに含まれる数値要素、ストーリーに適した計算プロセス、および計算プロセスの解説を一目で順次照会することができる。これに加えて、学習者は、資金計算遂行結果表示部30を介して、計算結果に該当するイメージおよび図表を見ることができるとともに、計算結果に対する直観的なイメージと、イメージに該当する詳細な金額(または期間または利率、以下省略する。)を一緒に見ることができるようにすることにより、直観的な学習効果と詳細な学習効果を共に享受することができる。
【0050】
付加説明部80は、財務計算機使用法提示部40に含まれて形成され、学習者が実際の財務計算機を操作する詳細な手続きを示す。
【0051】
学習者が実際の財務計算機を用いて関数を選択し、選択した関数に数値(金額、期間、利率およびその他)を代入するとき、単に財務計算機のボタンを資金計算プロセス提示部20の提示順序のとおりに選択するだけで所望の結果を得ることができない。財務計算機の内部に残っている数値が次回の計算に影響を与え、間違った計算結果を導出することもあり、関数によっては選択する先後関係のため間違った計算値を導出することもある。
【0052】
したがって、付加説明部80は、
−学習者が資金計算プロセス提示部20からの提案順序にしたがって選択すべき関数および数値を表示し、或いは
−学習者が関数を選択する前に取るべき行動規則などを表示する。
【0053】
図面では、計算順序1番(投資金額の入力)に先立ち、「TVMワークシート値の削除」という項目と該当項目で「既存の[N]、[I/Y]、[PV]、[PMT]および[FV]値を削除」という付加説明を示している。
【0054】
これは、学習者が以前の計算で算出された値または入力された値を削除することにより、以前の値が新しい計算に影響を及ぼさないようにすることにその意義がある。
【0055】
一方、財務計算機使用法提示部40は、モード別の使用方法が表示できる。モードには期末(END)モードと期始(BGN)モードがあり、現金の処理流れに応じて2つのモードのいずれか一つ(場合によっては2つのモードのいずれか一つを選択して計算することもできる。)が選択できる。これについては図5および図6を共に参照して説明する。
【0056】
図5は一つのストーリーに対して期末モードと期始モードそれぞれに対する計算方法を例示しており、図6は図5に対する拡大図である。
【0057】
通常、資金の入出金、すなわち資金の流れが毎期間末に発生するとき、期末モードを適用して財務計算を行い、資金の流れが毎期間初に発生するとき、期始モードを適用して財務計算を行う。通常、学習者に応じて期末モードおよび期始モードのいずれか一つを選択して財務計算を行うことができるが、積立貯金、積立式ファンドおよび年金のように特定の期間一定の現金流れが発生する場合には、財務計算機を用いて期始モードで財務計算を行わなければならない。
【0058】
積立貯金を例とすれば、甲が2006年3月1日に1年満期積立貯金を契約し、毎月払い込むと、2006年3月1日から2007年2月1日まで12回払込を行い、1ヶ月を待ってから満期元利金を受け取ることができる。すなわち、毎月払込金を「月初め(期始)に払い込むこと」になるので、学習者は財務計算機の計算モードを期始モードに変更しなければならない。
【0059】
したがって、財務計算機使用法提示部40は、各モード(期末モードと期始モード)に応じてそれぞれ異なる計算順序と付加説明を表示することが好ましい。図5では財務計算機使用法提示部40に財務計算機モード表示部90を付加して各モード別に計算順序、および付加説明を表示している。
【0060】
以下、図7〜図14を参照しながら、一つの総合的な財務相談事例に対する本発明の思想の一実施例について説明する。総合的な財務相談事例とは、一つの財務状況提示部10に細部的な財務相談主題が2つ以上含まれていることをいう。このような総合的財務相談事例は、実際の財務相談の際に多数発生する状況であって、このような状況を写実的に表現しており、教育的効果を極大化するために対話体形式の財務状況を提示している。
【0061】
財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、財務状況提示部10における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す。前記3つの財務状況は、図8〜図10に関連している結婚予備資金、図11〜図12に関連している出産準備資金、および図13〜図14に関連している住宅購入資金である。
【0062】
前記総合的な財務相談事例に関する本発明の一実施例では、1つの財務状況提示部10があり、各細部的な財務状況別に、資金計算プロセス提示部20、資金計算遂行結果表示部30、財務計算機使用法提示部40、資金計算数値要素表示部50、計算プロセス解説部60などが設けられることが好ましい。一方、各細部的な財務状況別にも、前述した財務計算機結果画面表示部70、付加説明部80および財務計算機モード表示部90の少なくとも一つが適用されることが好ましい。本総合相談事例では、付加説明部80が共通に適用されていることが分かる。
【0063】
この際、財務状況提示部10では、重要な資金計算に関連した数値または細部的な財務目的に該当する部分には予め設定された色相処理を施すことが好ましい。
【0064】
財務教材についての説明を終了して、以下、財務教材を用いる財務教育シミュレーション方法について説明する。
【0065】
図15は本発明の財務教育シミュレーション方法の一実施例による概念図を示す。
【0066】
図示した財務教育シミュレーション方法は、サーバー100がネットワーク接続されるユーザー端末機10へTVM(Time Value of Money、貨幣の時間価値)計算機インターフェースを提供し、ユーザー端末機10は、学習しようとするストーリーを選択し、ユーザー端末機10がストーリーに応じて財務計算機のボタンを押すとき、サーバー100がそれに相応しい結果値をリターンする。この際、サーバー100は、ユーザー端末機を運用する学習者自らが自分の計算結果を容易且つ迅速に把握することができるようにするために、ユーザー端末機へキャッシュフロー図表を提供する。キャッシュフロー図表は、現在資本と未来資本間の面積サイズの関係を1:1のスケールで作成した図表であって、現在資本、および現在資本によって発生する未来資本の大きさを面積図表として形状化したものである。この際、前記図面には、5千万ウォンの四角形と1億ウォンの四角形が使用されているが、四角形の代わりに別の図形が使用されてもよい。前記別の図形としては、1)樹木などのように成長を象徴する図形、2)学士帽、子供、家などのようにそれぞれ大学学資金、教育保険、住宅購入などのように特定の財務目的に相応する図形、3)貨幣またはお金のように財務を直接表象する図形、およびその他のユーザーコンピュータ10またはサーバー100が設定する図形を含む。
【0067】
この際、前記図形は、設定された期間によって、その大きさまたは色に変動がありうる。この際、大きさの変動は、図形面積が財務計算の結果に対応することが好ましい。例えば、5千万ウォンの四角形と1億ウォンの四角形はその面積の大きさが正確に2倍になるか、或いはその高さおよび幅のいずれか一つが2倍になることが好ましく、者がさらに好ましい。サーバー10は、財務計算の結果値を入手し、これに基づいて変化させるべき図形の正確な倍率値を設定することにより、その図形が表示されるべきサイズを定める。図形が表示されるべきサイズを定めることは、解像度の調節またはその他の電算開発者には多様な方法があるので、本発明ではさらに言及しない。このような正確な財務計算結果値によって変化した大きさの図形がキャッシュフロー図表に含まれているとき、前記キャッシュフロー図表は、財務計算に初めて接する学習者が自分の計算結果を即時に判断するのに役立つ。前述したようなキャッシュフロー図表は、本出願人が考案したもので、学習者の直観性を高め且つ教育効果を増大させることにその目的がある。
【0068】
図面において、キャッシュフロー図表は、
現在資金:5000万ウォン、
予想する未来資金:1億ウォン、および
利率:12%に対して3年の期間がかかることを示している。この際、現在資金5千万ウォンと1億ウォンの面積サイズは1:2の比率になる。
【0069】
ここで、ストーリーは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つに対する事例を意味するが、これらは例示に過ぎず、本発明の思想はこれに限定されない。ユーザー端末機を介してサーバー100に接続した学習者が実際の生活で発生可能な事例に接することができるように、テキスト、イメージおよび動画像の少なくとも一つを含む形態で作ったものであればよい。本発明では、理解と説明の便宜のために、テキスト形態からなるストーリーを中心に説明するが、本発明はこれに限定されない。テキスト、イメージ、および動画像以外にも、フラッシュアニメーションとしても実現可能であることを予め明らかにしておく。
【0070】
一方、サーバー100からユーザー端末機へ提供されるストーリーは、現在資本、未来資本、利率、期間、およびその他の条件が固定された形態を有する。したがって、ユーザー端末機10は、サーバー100が提示したストーリーに合わせて財務計算機の数字ボタンおよび関数ボタンを選択しなければならない。もしユーザー端末機10がサーバー100からの提示条件と一致しない数字または関数を使用する場合、サーバー100は、使用し間違った数字および関数を検出し、これをユーザー端末機10へ通報する。
【0071】
すなわち、前記ストーリーには目的とする結果値を求めるための計算式が対応しており、前記計算式の計算のためのフィールド値は前記ストーリーから入手する。この際、前記財務計算機のモデルまたは種類が定められている場合、前記ストーリー乃至は前記ストーリーに含まれたフィールド値(ユーザーのコンピュータ10が選択/入力することができる。)に基づいて、前記定められた財務計算機に入力すべきキー値および/またはキー値の入力順序も定められる。前記サーバー100は、特定のストーリーに対して特定の財務計算機モデルごとの押されるべきキー値の順序を保存している。この際、前記保存されるキー値には、1)数値情報を除いて、押されるべきボタンおよびそのボタンを押す順序に関するもの、2)1)の数値情報を含んだものがある。前記1)の場合には、ユーザーが、ストーリーに含まれた数字を押し間違ったか或いは特定の変数値を入力すべき時点に別の変数値を入力した場合に、その誤りを探し出すことができないという問題点がある。前記2)の場合には、ストーリーに含まれた全ての数字を含んで、前記財務計算機で押されるべき全てのボタン値を保存しているので、前記1)で発生しうる問題を克服することができる。一方、この場合、前記サーバー100が提供するストーリーには、変数値を含み、selection boxなどの変数値を調整/入力することが可能なインターフェースを提供し、ユーザーコンピュータ10から変数値の調整/入力を受ける場合には、入力される変数値のため、押されるべき数字値が変わる場合が発生する。すなわち、前記ストーリーから変数値の変動が発生する。このような場合、前記サーバー100は変動した変数値を入手し、変動した変数値として、前記押されるべきキー値全部を保存する。このために、前記押されるべき情報が保存されるときには、1)固定値情報として、数値を除いて押されるべきボタンに対する情報、2)入力される数値を反映して生成される、押されるべきボタンに対する情報、3)前記1)および2)があるときに押されるべき順序に関する情報が含まれていなければならず、前記1)〜3)によって、押されるべきボタンの順序は決定される。
【0072】
前記サーバー100は、ユーザー端末機に特定のストーリーを提供した後、前記ユーザー端末機10の前記定められた計算機モデルのインターフェースを介して前記ユーザーが押したボタン入力情報を入手して分析する。前記サーバー100は、目的とする結果値を求めるために、押すべき特定のボタン(数字、関数などのボタン)および/または押すべき特定のボタンの順序と前記ユーザー端末機10から入手するボタン入力情報とを対照する。この際、前記サーバー100は、対照の結果、ユーザーの計算機の各種ボタンを押し間違ったか或いは押す順序を間違った場合、1)ボタンを押し間違ったというなどの所定のメッセージをユーザーに伝送し、或いは2)正確なボタンは何々のボタンであるとのように答えを知らせるメッセージを伝送し、或いは3)前記ユーザー端末機10が正確なボタン値が入力されるまで所定の時間だけ待つようにし、或いは4)正確なボタン値に該当する、前記ユーザー端末機10に示される計算機インターフェースのボタン領域に点滅処理を施すというなどの所定の表示となるようにし、或いは5)正確なボタンを順次押すシミュレーション画面を伝送し、或いは6)正確なボタンを順次押すシミュレーション効果を達成するために、特定の時点に強調されるべき(点滅したり、ボタンの外郭に所定のカラーの縁線が見えたりするなどの)ボタンが強調できるようにする情報を前記ユーザーコンピュータ10に伝送し、或いは7)目的とする結果値を計算するために、最初から最後までどのボタンをどんな順序でどのように押すべきかに関するシミュレーション画面をユーザーのコンピュータ10に伝送することができる。勿論、前記サーバー10が保存している特定のストーリーに対応して目的の結果値を求めるために、どのボタンをどんな順序で押すべきかに関する情報は、財務計算機の各モデル乃至各種類ごとに設けられていなければならず、ユーザーのコンピュータ10に提供される計算機インターフェースも各財務計算機の各モデル乃至各種類ごとに管理されなければならず、前記ユーザーコンピュータ10に提供される計算機インターフェースを基準として、ユーザーコンピュータ10から伝送されるユーザーのボタン入力情報を処理しなければならない。
【0073】
この際、前記サーバー100が伝送してユーザーコンピュータ10に表示される画面のWebページデータには、Java Script言語からなるプログラムが内蔵されている。前記Java Script言語からなるプログラムは、前記サーバー100から前記サーバー100の処理する各種制御機能を内蔵することができ、ユーザーのコンピュータ10から発生する各種イベントを入手することができる。前記イベントには、前記ユーザーコンピュータ10の計算機インターフェースでいずれのボタンが押されたか否かが含まれる。前記Java Scriptからなるプログラムは、前記ユーザーコンピュータ10の計算機インターフェースにおけるボタンイベントを入手し、内蔵された制御機能に対照して前記ユーザーが正しいボタンを正しい順序で入力したかを定めることができる。前記制御機能には、1)特定のストーリーに対応する計算式、特定のストーリーおよび/または特定の計算機インターフェースに対応して押されるべきボタンの種類と順序などの制御基準に関する情報と前記入手されるイベントが前記制御基準に達したかを比較する機能を含んでいなければならない。前記Java Scriptからなるプログラムが行う機能は、前記サーバー100が有無線ネットワークを介して前記ユーザーのコンピュータ10から入手するユーザー入力情報を処理することと対等であるのは勿論である。一方、前記Java Scriptからなるプログラムは、前記サーバー100が行う制御機能の一部のみを担当することもできる。
【0074】
前記サーバー100は、前記ユーザーコンピュータ10から入手したユーザーの前記計算機インターフェースに対するイベント情報が間違った場合、ユーザー端末機のモニターに誤り有無をメッセージ、イメージおよび動画像の形で出力し、或いは誤り発生音響を発生することにより、ユーザー端末機10を運用する学習者が誤り発生有無を認知するようにする。
【0075】
図16は本発明の財務教育シミュレーション方法の他の実施例による概念図を示す。
【0076】
図示した実施例は、財務計算機が全く使用できない人々のために考案されたものであって、サーバー100は、ユーザー端末機へストーリーを提示し、ユーザー端末機側のユーザーは、ストーリーに合わせて自分の所望する金額、期間、利率、およびその他の財務計算に必要なデータをサーバー100へ提供し、サーバーは、財務計算の下手なユーザーのためにユーザー所望の結果値を算出した後、これをキャッシュフロー図表として作ってユーザー端末機へ提供する。
【0077】
図面において、ユーザー端末機10が選択したストーリーは、「ホンギルドンさんは年金貯蓄に加入し、今後[ ]年間毎月[ ]万ウォンを納入する計画である。年7%の複利が適用される場合、一時金は[ ]ウォンになる。」というものであり、ユーザー端末機10は、空欄として処理された領域に数字を記入することにより、自分の所望する財務計算の結果を受け取ることができる。図示したストーリーは、図15の実施例のように財務計算に対する学習を願う学習者には空欄処理をしないが、これに対し、財務計算自体を目的とせず自分の所望する財務計算値のみを願うユーザーには、ユーザーの所望する値を入れ、これに対する結果値を受け取るようにするために、金額を入力する部分を空欄処理する。
【0078】
本実施例に図示されたキャッシュフロー図表をみれば、現在資金、ユーザーの所望する未来資金および期間に対する領域も空欄処理されていることが分かる。これは本実施例のサーバー100がユーザー端末機10へ提供するストーリーに資金部分、期間部分が空欄処理されたことに起因し、ユーザー端末機10を介して資金および期間に対するデータを記入するとき、それに合う結果値が表示される。この際、キャッシュフロー図表の右側に記載され、四角図表の形態を有する未来資本は、ユーザー端末機10から提供されるデータによって最終値が決定されると、サーバー100によって最終値に合わせて面積が可変する。もし現在資金が1億ウォンであり、ユーザーの所望する未来資金が3億ウォンのとき、図示されたキャッシュフロー図表は未来資金としての3億ウォンになるまでかかる時間を表示すると同時に、未来資金の四角面積を現在資金の3倍に増やす。
【0079】
一つのストーリーには、1)目的とする結果値を導出するための計算式関数、2)前記計算式関数に含まれるべき各種変数が予め決定されている。例えば、図2に提供されるストーリーでは、一時金が結果値となる。前記結果値を計算するための計算式関数はf=(年数、利率、月納入金額)で構成される。前記年数は「今後[ ]年間」の空欄に入るフィールド値であり、年7%複利は利率であり、毎月[ ]万ウォンを納入すると仮定するとき、その納入金額が月納入金額のフィールド値になる(勿論、複利ではない場合のように特殊な状況の場合には、その状況が含まれているストーリーにその状況に応じる計算式関数が対応する。)。このように、一つのストーリーは、様々なフィールド値を持っているが、一つの目的とする結果値を導出するための計算式関数は、一つのストーリーに対応して定められる。したがって、前記サーバー100は、前記ユーザー端末機10から前記フィールド値に対する具体的な値を入力された場合、そのフィールド値を計算式関数に代入して目的の結果値を生成する。一方、所要時間が目的の結果値である場合には時間を計算するための計算式関数が存在し、前記計算式関数を計算するための各種変数は前記フィールド値から入力できるのは勿論である。
【0080】
図17〜図19は本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す。
【0081】
まず、図17を参照すると、現在資本([ ]万ウォン)に対して未来資本の大きさが「A」であり、現在資本と未来資本との関係が1:1の線形関係にあると仮定するとき、現在資本の値が2倍に大きくなる場合、未来資本の大きさはBの大きさであって、面積に比べて2倍となる。
【0082】
図18は垂直方向に伸ばさずに、垂直および水平方向に分配して拡張した面積であって、「C」の面積は図17に示した「B」の面積と同一である。
【0083】
図19は、ユーザー端末機10から現在資本に対する変数を2回入力するとき、すなわち、ユーザーが現在資金の値を2回入力してその結果値を比較しようとするとき、適用されるキャッシュフロー図表の形態であって、未来資本の面積「D」と面積「E」が一つのキャッシュフロー図表に現れ、未来資本の変化が矢印方向に表示される。これにより、サーバー100は、ユーザー(または学習者)が所望する変化を比較して提示することができ、ユーザー(または学習者)は自分が変更した条件に応じて変動する未来資本の値を直観的に理解することができる。この際、ユーザー所望の比較値が2つ以上の場合、これを一目でユーザーが見ることができる。
【0084】
図20はサーバー100からユーザー端末機へ提示するストーリーリストの一例を示す。通常、財務計算機を学習しようとする学習者、または財務計算機の使用法は全く知らないが、自分の財務設計のための助けが必要なユーザーは、サーバー100から提供されるストーリーリストを介して自分が学習(または照会)しようとする分野を選択することができる。図面は、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、および保障資金に対するリストを示し、ユーザー端末機10が年金項目を選択したことを示す。勿論、図示したストーリーリストには、その他に財務に関連した他の項目がさらに追加されてもよい。学習者(またはユーザー、以下省略する。)がストーリーリストから特定の項目(図面では年金項目)を選択すると、サーバー100は、ユーザー端末機10によって選択されたストーリーに該当する事例をユーザー端末機10へ提供し、ユーザー端末機10は、提供されたストーリーの中からいずれか一つを選択して財務計算を行うことができる。
【0085】
図21は本発明の一実施例に係るサーバー100のブロック概念図を示す。
【0086】
図示したサーバー100は、キャッシュフロー図表処理モジュール110、データーベース120、ストーリー条件変更モジュール130、Webサービスモジュール140、および誤り訂正モジュール150を備える。
【0087】
Webサービスモジュール140は、ネットワーク接続されるユーザー端末機10へホームページのメイン画面を提供し、ユーザー端末機10へストーリーリスト(図20参照)を提供し、ユーザー端末機10からストーリーリストを選択するとき、それに付加されるサブメニューとして複数のストーリーを提供する。また、Webサービスモジュール140は、財務計算機を使用するためのインターフェースを提供する。インターフェースには、財務計算機(TVM計算機)メニュー、ストーリー、およびキャッシュフロー図表が示される。サーバー100を介して財務計算機の使用法を習おうとする学習者には、動画像、フラッシュアニメーション、テキスト、およびイメージの形で財務計算機の使用法を説明する。勿論、インターフェースを介して説明される財務計算機の使用法は、ストーリーで設定した条件(現在資本、期間、利率、未来資本など)によってその値が変動することが好ましい。
【0088】
ここで、財務計算機メニューには、数字ボタン、関数ボタン、およびその他の財務計算機に設けられる機能キーボタンが配置でき、Webサービスモジュール140から提供されるインターフェースについては図22と共に参照して説明する。
【0089】
図22はWebサービスモジュール140から提供されるインターフェースの一例を示す。図示したインターフェースは、財務計算機メニュー5、トレーニングメニュー6、ストーリーリスト7、およびキャッシュフロー図表8が設けられる。財務計算機メニュー5は、通常の財務計算機に配置される数字ボタン、関数(PMT、N、I/Y、FVなど)ボタンが設けられ、マウスまたはキーボードの入力に応答して実際の財務計算機のボタンが押されるのと同様に作動する。トレーニングメニュー6は、ストーリーに応じて財務計算機のボタンのうち押すべきボタンを順次提示する。学習者は、トレーニングメニュー6を介してストーリーに合う使用法を習うことができる。前記Webサービスモジュール140が提供するWebページは、一つのWeb画面に本発明の思想が適用された結果が全て出ることもあるが、所定の基準による段階別に出ることもあり、少なくとも2つのタブ画面にその結果が出ることもあり、ユーザーコンピュータ10との相互作用(ユーザーコンピュータ10から特定の入力がある場合、その入力に前記サーバー10が反応)してWebページを提供することもできる。この際、前記WebページがAJAXなどの非同期通信を支援することができるように作成されることがさらに好ましい。すなわち、前記ユーザーが特定のボタンを押し間違ったか或いは特定の変数値に変動を加えた場合、全体Webページを更新せずに、必要な部分のみを更新する方式で作動することが好ましい。
【0090】
ストーリーリスト7は、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、および保障資金などのようにユーザーが必要とする財務目的資金の計算に必要な各種項目をユーザー端末機10に提示し、ユーザー端末機10が選択した項目に対してサブメニュー、または選択した項目に対する複数のストーリーをユーザー端末機10に提示する。キャッシュフロー図表8は、学習者またはユーザーによって選択された条件によって算出される結果値を、ユーザーの選択したイメージまたはサーバー100の選択したイメージまたはユーザーの選択した財務目的に符合するイメージおよび面積図表として表示する。
【0091】
ストーリー条件変更モジュール130は、サーバー100に接続されるユーザー端末機のユーザーが学習者ではなく一般ユーザーの場合、ユーザーによって選択されたストーリーリストおよびストーリーの空欄(図16参照)に入力するデータを獲得し、入力されたデータの有効性を判断した後、これをキャッシュフロー図表処理モジュール110へ提供する。この際、一般ユーザーは、ユーザーによって選択された財務リストと類似の実戦相談事例および同事例に関連した財務計算結果値と統計資料をさらに選択して見ることもできる。
【0092】
キャッシュフロー図表処理モジュール110は、ユーザー端末機10から選択されたストーリー、ストーリーに応じてユーザー端末機10から選択された数字数および関数を参照して結果値を算出し、算出された結果値に該当する面積図表を生成してユーザー端末機10へ提供する。
【0093】
好ましくは、キャッシュフロー図表処理モジュール110は、面積算出モジュール111、期間算出モジュール112、およびTVM算出モジュール114を備える。
【0094】
面積算出モジュール111は、ユーザー端末機10から入力された数字(資本)と関数から算出される最終値に基づいて図表の面積を算出する。算出される面積は、図17〜図19に示すように、ユーザー端末機10から入力した初期値(現在資本)を基準として算出される。もし初期値(現在資本)の大きさが1であり、最終値(未来資本)の大きさが3であれば、面積算出モジュール111は、初期値に対する面積を1、最終値に対する面積を3とそれぞれセットし、キャッシュフロー図表の横方向、すなわち期間を考慮して最終値に該当する面積図表を長手方向(図3の参照符号「B」を参照)に設定し、或いは図4に示すように横・縦方向に設定する。この際、面積算出モジュール111は、最終値に該当する面積図表に対して座標値を有し、これを用いてWebページに四角形態の面積図表をドローイングする。
【0095】
期間算出モジュール112は、ユーザーまたは学習者が期間算出のためのストーリーを選択する場合、ストーリーに相応する期間を算出する。例えば、ユーザーの現在資本が1億ウォンであり、目標とする未来資本が3億ウォンであり、取引する金融機関の利率が複利3%であるストーリーを選択するとき、期間算出モジュール112は、ユーザーによって与えられた条件に符合する期間を算出し、これをキャッシュフロー図表に反映する。期間算出モジュール112で算出された期間が長くなると、現在資本と未来資本に対する面積図表間の距離が増加し、その反対の場合には減少しうる。
【0096】
TVM算出モジュール113は、ユーザーによって選択されたストーリーからユーザー入力データを獲得し、これをストーリーリストに含まれる各ストーリー別に予め準備された計算式に代入し、キャッシュフロー図表の形でその結果値をリターンする。
【0097】
一方、図21で説明されたサーバー100の機能は、ユーザー端末機10にインストールされて駆動されるプログラムの形態でも実現可能である。この場合、Webサービスモジュール140はユーザー端末機10へプログラムを提供し、ユーザー端末機10はこれをダウンロードし、インストールして使用することができる。ここで、ユーザー端末機10にインストールされるプログラムは、
−財務状況に対するストーリーをモニターに表示し、
−数字および関数値の入力のためのボタンを備える財務計算機メニューをモニターに表示し、
−ユーザーが財務計算機メニューから選択する資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表をモニターに表示する過程によって実現することができる。このために、ユーザー端末機10には各財務状況別のストーリーに対するデータが設けられなければならない。これは下記2つの方法のいずれかによって解決される。
【0098】
1)サーバー100からストーリーリスト、およびストーリーリストに該当する個別ストーリーをユーザー端末機10にデータファイルの形で提供し、ユーザー端末機10がこれをモニターに表示する方法。
【0099】
2)ネットワーク接続されるユーザー端末機10がストーリーリストを要請する度に、サーバー100がこれに該当するストーリーをユーザー端末機10へ提供し、ユーザー端末機10はこれをモニターに表示する方法。
【0100】
図23は本発明に係るキャッシュフロー図表がストーリーによって表現される一例を示す。
【0101】
まず、図23に対するストーリーは、
「ホンギルドンさんが積立式ファンドに加入し、毎月末50万ウォンずつ20年間納入した後、積立金を5年間据置することにした。積立期間の予想収益率が毎年12%月複利であり、据置期間の収益率が年12%複利であると仮定するとき、ホンギルドンさんが25年後に受け取れる満期金は幾らなのか?」であり、ユーザーが積立金を一定の期間(20年)積み立てた後で発生する据置金に対する未来価値を求めるときに適用でき、この際、ユーザーが据置期間または積立期間を変形させるとき、ユーザーは変更された結果値を直ちに確認することができる。もし図9に示したキャッシュフロー図表に対するストーリーを財務計算機を学習しようとする学習者に適用すると仮定すると、学習者は財務計算機メニュー5に表示されるボタンを下記表1に基づいて選択して積立区間を入力する。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
学習者が、表1および表2に示した順序に従って財務計算機メニュー5に表示されたボタンを押し、数字および関数(PMT、N、I/Y、FV、PVなど)を入力すると、図9に示したような形態のキャッシュフロー図表を得る。もし学習者によって入力された数字または選択された関数に誤りが発生すると、キャッシュフロー図表に記載された期間および最終値に誤りが発生し、誤り訂正モジュール150はテキスト、イメージおよび動画像の形で誤り発生有無を学習者に通報し、再入力を要請する。
【0105】
この際、前記サーバー100は、前記図23のストーリーに対して、前記財務計算に必要な各種資金計算のための情報としての変数値を提示する段階をさらに含むことができる。
【0106】
前記変数値は、次のとおりである。
毎月納入金額:50万ウォン
納入期間:20年
据置期間:5年
積立期間予想収益率:毎年複利12%
据置期間収益率:毎年複利12%
満期金受領時点:25年後
一方、前記サーバー100は、前記ユーザーコンピュータの画面に現れた独立的な画面の中から選択される少なくとも一つをpdfファイルまたはその他所定の形式のファイルとして生成することができる。前記独立した画面には1)ストーリー、2)資金計算のための変数値情報、3)資金計算プロセッサ(前記資金計算プロセッサはストーリー別に前記サーバー100に格納されていてもよい。)、4)キャッシュフロー図表、5)計算順序および解説、6)財務計算機使用法などが表示できる。
【0107】
一方、本発明の思想は、財務相談にも積極活用できるのは勿論である。財務相談の際に、前記ユーザーコンピュータ10は、財務相談要員のユーザーコンピュータとして取り扱われることが可能である。前記相談要員は、前記財務相談要請者を面談し、前記財務相談要請者が所望する内容を聴き取り、前記財務相談要請者に最適のストーリーを前記サーバー100へ要請する。前記サーバー100は、前記財務相談要員のコンピュータへ特定のストーリーを伝送し、前記ストーリーを構成する各種フィールドには空欄[ ]が含まれており、前記相談要員は前記財務相談要請者から具体的な値を入手し、全ての値を入手した場合、その値を前記サーバー100へ伝送する。この際、前記サーバー100は、前記入手したフィールドとして既に設定されたストーリーに対応する所定の計算式を処理し、目的とする結果値を導出し、その結果値を前記相談要員のコンピュータ10に伝送する。この際、前記結果値と共に、或いは結果値とは独立して、図17〜図19および図23の少なくとも一つのようなキャッシュフロー図表(ダイアグラム)を前記相談要員のコンピュータ10に伝送することができる。この際、前記サーバー100は、前記特定のモデルまたは類型の財務計算機における、前記財務相談要請者の所望する結果値が生成されるシミュレーション過程を見せることができる。すなわち、前記サーバー100は、特定の財務計算機インターフェースをユーザーのコンピュータ10に提供し、前記入手したフィールド値から前記結果値が生成される各段階ごとの過程を前記財務相談要請者が認識し得るように特定の時点にどのボタンがどんな順序で押されるべきかと、前記ボタンが押されるときの前記財務計算機の画面にどんな計算値が出力されるべきかに関する情報を、前記ユーザーのコンピュータ10に伝送することができる。この際、前記相談状況で前記サーバー100の制御機能をJava Scriptからなるプログラムが行うこともできるのは前述したとおりである。一方、相談状況でも、前記サーバー100なしに、前記相談要員のコンピュータ10にインストールされたプログラムによっても本発明の思想が実施できるのも前述したとおりである。
【符号の説明】
【0108】
10:財務状況提示部
20:資金計算プロセス提示部
30:資金計算遂行結果表示部
40:財務計算機使用法提示部
50:資金計算数値要素表示部
60:計算プロセス解説部
70:財務計算機結果画面表示部
80:付加説明部
90:財務計算機モード表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、財務計算機の効果的な使用法教授のための教育手段を含む教材に係り、さらに詳しくは、財務計算機のユーザーが実際に出会う財務状況別ストーリーに対して、各財務計算機の類型別にどのボタンをどんな順序で押すべきかに関する情報を提供する、財務計算機を使用する方法を教える教育用教材、並びにこれを用いて財務計算機で各種財務計算を行うのに必要な事例を提示し、財務計算結果を直観的に表示することにより、財務計算機を業務に活用する者、および年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金および隠退資金の算出を所望する者に必要なシミュレーション結果を提供する財務教育シミュレーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
財務計算機は、企業の会計業務処理および財務のために作られたものであって、通常、加算、減算、除算、および乗算を行う計算機とは異なり、各種関数および計算式を処理するためのボタンを備える。よって、財務計算機は、単利計算、複利計算、年金収益率の算出、貸出期間の算出およびその他現在の資金に対する未来価値の算出を行うために主に用いられるもので、通常、企業の会計担当者が使用している。財務計算機は企業の会計担当者が必要とする機能を大部分備えているが、相当数の会計担当者は自分の業務の一部に対してのみ財務計算機を活用している。これは、財務計算機の正しい使用法をよく知らず、財務計算機のどのような機能をどのような事例に適用するかに対して明確に判断できないことに起因する。
【0003】
財務計算機は、使用法が難しく、事例別の適用事例を把握することが難しい。財務計算機を販売または流通する会社では財務計算機の使用法をマニュアルとして製作して配布しているが、マニュアルは、不特定多数のために製作され、単に財務計算機に設けられるボタンの機能、およびボタンを押す順序などの使用法のみを記載する場合が大部分であるので、実際会計業務に適用するには無理がある。
【0004】
しかも、財務計算機を円滑によく使用するためには、財務計算機自体の物理的な使用方法(どのキーをどのように押すべきか、どの関数をどのように使用するかなど)にのみ慣れるのではなく、具体的な財務状況別の財務計算機の使用に慣れなければならない。このような財務状況は、財務計算機のユーザー、または財務計算機のユーザーに相談する相談者の財務目的によって様々であり、財務状況と財務目的に合わせて財務計算機を円滑に使用するには単純な機能を説明する財務計算機のマニュアルのみでは大きく限界があるのが当然である。
【0005】
上述したように、企業の会計担当者、または財務計算機を用いる人々が財務計算機の使用を難しく感じる理由は、次のとおりである。
【0006】
−財務計算機をどの状況でどのように適用すべきかが分からないこと、
−自分が選択した関数ボタンと数字ボタンによって財務状況別の結果がどうなるかを予測することが難しいこと、
−自分の計算結果が正しいか確信をもてないこと、および
−計算結果および計算過程を直観的に理解することが難しいこと。
【0007】
そこで、本出願人は、財務計算機を活用する事例、財務計算機の使用法を習おうとする者、または財務計算機の使用法は知らないが、必要な計算結果を直観的に得ようとする者に教材、および前記財務計算機に対するシミュレーション結果を提示する教育用教材、並びに財務教育シミュレーション方法を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来の技術の問題点を解決するためになされたもので、その第1の技術的課題は、財務計算機のユーザーが実際に出会う財務状況別のストーリーに対して、各財務計算機の類型別にどのボタンをどのような順序で押すべきかに関する情報を提供する、財務計算機を使用する方法を教える教育用教材を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の技術的課題は、各ストーリーに対して資金計算のための情報を抽出する方法と、資金計算プロセスを効果的に学習することが可能な教育用教材を提供することにある。
【0010】
本発明の第3の技術的課題は、キャッシュフローを提供することにより、学習者が財務計算結果を直観的に理解することができ、資金計算プロセッサ、各プロセッサ別の資金計算順序および解説を含み、財務計算機の類型別に財務計算機の使用法および使用実例を実際の財務計算機に表示される画面を含んで各プロセッサおよび各順序別に提示することにより、学習者は効果的に財務計算機の使用法を学習することが可能な教育用教材を提供することにある。
【0011】
本発明の第4の技術的課題は、財務計算機の使用法を習おうとする学習者に、顧客との相談事例または実際の状況と類似のストーリー、および財務計算機と類似(または同一)の形態を有するインターフェースを提供し、これを用いて学習者が実際の状況と類似の状況で財務計算機を活用することができるようにする財務教育シミュレーション方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第5の技術的課題は、財務計算機が全く使用できない一般ユーザーに、予め各財務状況別に準備されたストーリーを提示し、一般ユーザーが必要な数字のみを入力する過程だけで必要な財務情報を得ることができるようにする財務教育シミュレーション方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、財務計算機の使用法を教授する財務計算機教育用教材において、ストーリー(story)の形で提供する財務状況提示部と、前記財務状況提示部で提示される財務状況に応じた資金計算を行うための少なくとも一つの計算プロセスから構成される資金計算遂行過程を提示する資金計算プロセス提示部と、前記財務状況に対する資金計算の遂行結果をイメージおよび/または図表として提供する資金計算遂行結果表示部と、前記財務状況に対する資金計算を行うために、予め設定された類型の財務計算機に対する使用法を提供する財務計算機使用法提示部とを含んでなる、教育用教材を提供する。
【0014】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請する段階とを含む、財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0015】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、ネットワーク接続されるユーザー端末機を介して、前記財務状況に割り当てられた時間および資金の大きさを可変させるとき、これに該当するキャッシュフローを再び作成して前記ユーザー端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0016】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、前記ストーリーに掲示される費用および期間に対する領域を空けておくが、ネットワーク接続されるユーザー端末機が当該領域に数字を記入することができるようにする段階と、前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、前記ユーザー端末機側で前記領域に数字を記入すると、前記ユーザー端末機側で記入した数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新する段階とを含むことを特徴とする財務教育シミュレーション方法を提供する。
【0017】
上記技術的課題を達成するために、本発明は、プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータに、財務状況に対するストーリーをモニターに表示する段階と、数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューを前記モニターに表示する段階と、前記計算機メニューから選択される資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表を前記モニターに表示する段階とを含む処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0018】
したがって、本発明は、次の効果を奏する。
【0019】
−実際の生活と事例によるストーリーを学習者に提示し、学習者に財務計算機の関数および数値の選択を誘導して学習の効果を倍増させる。
【0020】
−財務計算機の結果値をイメージと図表として表示することにより、学習者が直観的に財務結果を認識することができるようにする。この際、イメージとして表示される財務計算機の結果値は、現在価値と未来価値に対して広さ、高さ、および/または幅の大きさが比例するようにすることにより、学習者の直観性を大幅向上させる。
【0021】
−財務計算機の関数および数値の選択を順次表示することにより、学習者が財務計算機を容易に使用することができるようにする。
【0022】
−財務計算機の使用法および活用法を習おうとする学習者に実際の状況と類似したストーリーを提示し、学習者がストーリーに合わせるようにすることにより、財務計算機の利用方法を習うことができるようにする。
【0023】
−財務計算機の使用法および財務に関連した知識のない一般ユーザーに各事例別のストーリーを提示し、ユーザーがストーリー内に空欄として処理された項目を満たす過程のみでも自分の所望する各種財務現況を把握することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1−1】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図1−2】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図1−3】図1は本発明の思想が具現された財務計算機教育用教材の一つの内容を構成する一実施例を示す図である。
【図2】図2は図1における本発明の財務状況提示部、資金計算数値要素表示部、および資金計算プロセス提示部を拡大して示す図である。
【図3】図3は図1における資金計算遂行結果表示部と計算プロセス解説部を拡大して示す図である。
【図4】図4は図1の財務計算機使用法提示部を拡大して示す図である。
【図5−1】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図5−2】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図5−3】図5は本発明の思想が適用される別の実施例として、財務計算機モード表示部が存在し、各モード別に財務計算機の使用法が提示されることを示す図である。
【図6】図6は図5に示した財務計算機使用法提示部を拡大して示す図である。
【図7−1】図7は一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図7−2】図7は一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図8】図8は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、前記財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図9】図9は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図10】図10は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図11−1】図11は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図11−2】図11は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図12】図12は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図13−1】図13は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図13−2】図13は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図14】図14は、一つの総合的な財務相談事例に対する一連の本発明の思想の具現例に関するもので、財務状況提示部における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す図である。
【図15】図15は本発明の財務教育シミュレーション方法の一実施例による概念図である。
【図16】図16は本発明の財務教育シミュレーション方法の他の実施例による概念図である。
【図17】図17は本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図18】図18は、本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図19】図19は、本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す図である。
【図20】図20はサーバーからユーザー端末機へ提示するストーリーリストの一例を示す図である。
【図21】図21は本発明の一実施例に係るサーバーのブロック概念図である。
【図22】図22はWebサービスモジュールで提供するインターフェースの一例を示す図である。
【図23】図23は本発明に係るキャッシュフロー図表がストーリーによって表現される一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、次の各号に記載された内容を遵守する。
【0026】
1)本発明で提示する財務計算機教育用教材(以下、財務教材という)は、オンライン教材またはオフライン教材である。本発明で提示する財務教材がオンライン教材の場合、財務教材の内容に基づいて財務状況をネットワーク接続されるユーザー端末機へ提示し、ユーザー端末機を介して財務状況に応じた関数または数字を選択するとき、その結果値をユーザー端末機へリターンするサーバーによって財務教育シミュレーションが行われ得る。
【0027】
2)本発明で提示する財務教育シミュレーション方法は、ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーによって行われる。
【0028】
3)サーバーからユーザー端末機へ提供される結果値は、結果値の大きさ、結果値が算出される期間、および時間の流れによる結果値の変動事項を図表の形(以下、キャッシュフロー図表という)で表現することにより、学習者が直観的に財務状況および資金の変動を理解することができるようにする。これは財務教材および財務教育シミュレーション方法の両者に共に適用される。
【0029】
4)本発明で提示する財務教育シミュレーション方法は、ユーザー端末機にプログラムの形でインストールされて実現できる。この場合、プログラムは、サーバーで処理される機能を継承する。この際、プログラムは、サーバーの機能全体を継承しても構わないが、Webサービス機能のように、クライアント側で不要な機能は継承しないことも可能である。
【0030】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明するが、財務教材、および財務教材を用いた財務教育シミュレーション方法について順次説明する。
【0031】
図1は本発明に係る財務計算機教育用教材(以下、財務教材という)の構造に対する一例を示し、図2〜図4は図1に対する拡大図を示す。図示した財務教材は、財務状況提示部10、資金計算プロセス提示部20、資金計算遂行結果表示部30、財務計算機使用法提示部40、資金計算数値要素表示部50、計算プロセス解説部60、財務計算機結果画面表示部70、および付加説明部80を備える。
【0032】
この説明に先立ち、
図2は図1の財務状況提示部10、資金計算数値要素表示部50および資金計算プロセス提示部20を拡大して示す図であり、
図3は図1の資金計算遂行結果表示部30と計算プロセス解説部60を拡大して示す図であり、
図4は図1の財務計算機使用法提示部40を拡大して示す図である。
【0033】
よって、図1の各部に対する説明は図2〜図4を共に参照して説明する。
【0034】
財務状況提示部10は、実際に発生しうる財務状況に対する事例をストーリーの形式を借りて表示する。
【0035】
図面には「ホンギルドンさんは20年後に隠退するつもりであり、必要な隠退資金は5億ウォンである。15年間は積立式ファンドに・・・・中略。」が記載されている。このような日常生活で容易に接することが可能なストーリーの形式で財務状況を示すことにより、財務計算機を用いて財務計算を行わなければならない学習者は財務状況を直ちに理解することができる。
【0036】
資金計算数値要素表示部50は、ストーリーに含まれる各種財務状況別数値、例えばストーリーに該当する期間、金額、利率、収益率および価値などの各種財務状況別数値を表示する。
【0037】
財務状況提示部10に記載されたストーリーは、学習者が財務状況を理解・把握することができるようにし、財務状況に該当する数値を含む。学習者がストーリーから財務状況を理解した後、学習者は財務状況をどのように財務計算機に適用するかを判断しなければならない。
【0038】
資金計算数値要素表示部50は、ストーリーに含まれる各項目別数値を、財務計算に適した用語とそれに該当する数値で表示する。図面には、必要資金5億ウォン、積立期間15年、据置期間5年、および収益率10%の形でストーリーの状況をまとめて表示している。学習者は、ストーリーから大略の状況を判断した後、資金計算数値要素表示部50で各項目別にまとめられた数値を照会することにより、ストーリーを財務計算機にどのように適用するかを見計らう。また、通常の財務計算機は必要資金、積立期間、据置期間および収益率のように標準化用語を用い、資金計算数値要素表示部50は標準化用語を用いてストーリーを簡略にまとめる。資金計算プロセス提示部20は、資金計算数値要素表示部50で標準用語によって表示された数値に対して財務計算機の関数値を対応させて表示する。
【0039】
図面では、ストーリーの数値を大きく据置区間と積立区間に区画し、
−据置区間には未来価値の入力(PV)、据置期間の入力(N)、収益率の入力(I/V)、および現在価値の計算(FV1)の項目を割り当て、未来価値の入力(PV)、据置期間の入力(N)、収益率の入力(I/V)、および現在価値の計算(FV1)の項目順で各数値を財務計算機に入力するようにし、
−積立区間には未来価値の入力(FV2)、積立回数の入力(N)、月収益率の入力(I/V)、および月積立金の計算(PMT)を割り当てた後、記載された順序に従って各数値を財務計算機に入力するように提示する。
【0040】
財務計算機使用法提示部40は、学習者が、財務状況提示部10に示されたストーリー、資金計算数値要素表示部50に表示された数値、並びに資金計算プロセス提示部20を参照して実際に財務計算機で入力すべき関数および数値を表示する。財務計算機使用法提示部40は、関数および数値を入力する順序に従って番号を付け、番号順に従い、学習者が実際財務計算機のボタンを介して選択すべき関数および数値を配置する。
【0041】
図面には「投資金額の入力」、「積立回数の入力」、「収益率の入力」、・・・、「計算命令語の押圧後、未来価値の確認」まで実際財務計算機で選択すべき関数および数字ボタンが例示されている。
【0042】
資金計算遂行結果表示部30は、学習者が財務状況提示部に記載されたストーリーに従って実際の財務計算機で関数および数値を入力する場合、これに該当する結果値を表示する。表示される結果値は図表およびイメージとして示される。ここで、イメージは、図3に示すように、現在と未来の数値に応じてその面積、高さおよび幅が線形に増加する形態を有する。図3では、樹木状のイメージの大きさが50年、積立金額(PMT)、20年および25年に応じて決定される一例が示されている。各樹木のイメージは相似形をしており、樹木の大きさ(高さ、幅および面積のいずれか一つ)が該当期間の金額に応じて決定されるようにすることにより、金額の流れが一貫性を持つようにする。樹木のイメージを使用する理由は、樹木イメージの高さ、幅または面積を用いて金額の増減を直ちに把握することができるようにするのにその意義がある。よって、資金計算遂行結果表示部30は、樹木のイメージに代えて多様な形態のイメージを表示することもできる。但し、いずれの形態のイメージが適用されても、各イメージは時間または金額の変動に応じて面積、高さ或いは幅が変動しなければならない。
【0043】
樹木イメージの下端には樹木のイメージに相応する金額または期間を表示することにより、学習者が正確な金額を知ることができるようにする。
【0044】
また、各樹木イメージの最下端には直線グラフ形式の図表が追加される。
【0045】
図表は、樹木のイメージにマッチングされる金額、期間または利率を横方向の図表に記載する。これにより、図表は樹木状のイメージとイメージにマッチングされて表示される数値(金額、期間および利率)のみでは表現し難い時間の連続性を表現することができ、これは学習者が数値の変化を直観的に把握するのに役立つ。
【0046】
計算プロセス解説部60は、資金計算プロセス提示部20で学習者に提示する計算プロセスを詳細に説明する。計算プロセス解説部60は、資金計算プロセス提示部20で提示される計算プロセスを構成する各関数と、各関数に該当する入力数値とをマッチングさせて表示する。
【0047】
例えば、財務状況提示部10で提示されるストーリーが図2に示したとおりであると仮定すると、学習者は、据置区間と積立区間を算出しなければならない。
【0048】
ストーリーに示されたところによって据置区間を算出する場合、計算プロセス解説部60は、
−ホンギルドンさんが積立式ファンドで毎月末50万ウォンを納入する状況に対して、実際の財務計算機の関数PMTを選択し、関数PMTに50を入力しなさいという解説を表示し、
−積立期間が20年であることに対して、関数Nに20を入力しなさいという解説を表示し、
−積立式ファンドの収益率12%に対して、実際財務計算機の関数I/Yを選択した後、12を入力し、
−ストーリーで提示した「ホンギルドンさんが25年後に受け取れる満期金は幾らなのか?」に対して、未来価値算出命令語CPTを選択した後、未来価値の計算を行う関数FV1を選択しなさいという解説を表示する。
【0049】
このように、計算プロセス解説部60は、ストーリーを構成する各状況に対して、学習者が選択すべき関数およびこの関数に代入する数値を親切に表示し、学習者は、財務状況提示部10で最初提示されたストーリーを始めとして、ストーリーに含まれる数値要素、ストーリーに適した計算プロセス、および計算プロセスの解説を一目で順次照会することができる。これに加えて、学習者は、資金計算遂行結果表示部30を介して、計算結果に該当するイメージおよび図表を見ることができるとともに、計算結果に対する直観的なイメージと、イメージに該当する詳細な金額(または期間または利率、以下省略する。)を一緒に見ることができるようにすることにより、直観的な学習効果と詳細な学習効果を共に享受することができる。
【0050】
付加説明部80は、財務計算機使用法提示部40に含まれて形成され、学習者が実際の財務計算機を操作する詳細な手続きを示す。
【0051】
学習者が実際の財務計算機を用いて関数を選択し、選択した関数に数値(金額、期間、利率およびその他)を代入するとき、単に財務計算機のボタンを資金計算プロセス提示部20の提示順序のとおりに選択するだけで所望の結果を得ることができない。財務計算機の内部に残っている数値が次回の計算に影響を与え、間違った計算結果を導出することもあり、関数によっては選択する先後関係のため間違った計算値を導出することもある。
【0052】
したがって、付加説明部80は、
−学習者が資金計算プロセス提示部20からの提案順序にしたがって選択すべき関数および数値を表示し、或いは
−学習者が関数を選択する前に取るべき行動規則などを表示する。
【0053】
図面では、計算順序1番(投資金額の入力)に先立ち、「TVMワークシート値の削除」という項目と該当項目で「既存の[N]、[I/Y]、[PV]、[PMT]および[FV]値を削除」という付加説明を示している。
【0054】
これは、学習者が以前の計算で算出された値または入力された値を削除することにより、以前の値が新しい計算に影響を及ぼさないようにすることにその意義がある。
【0055】
一方、財務計算機使用法提示部40は、モード別の使用方法が表示できる。モードには期末(END)モードと期始(BGN)モードがあり、現金の処理流れに応じて2つのモードのいずれか一つ(場合によっては2つのモードのいずれか一つを選択して計算することもできる。)が選択できる。これについては図5および図6を共に参照して説明する。
【0056】
図5は一つのストーリーに対して期末モードと期始モードそれぞれに対する計算方法を例示しており、図6は図5に対する拡大図である。
【0057】
通常、資金の入出金、すなわち資金の流れが毎期間末に発生するとき、期末モードを適用して財務計算を行い、資金の流れが毎期間初に発生するとき、期始モードを適用して財務計算を行う。通常、学習者に応じて期末モードおよび期始モードのいずれか一つを選択して財務計算を行うことができるが、積立貯金、積立式ファンドおよび年金のように特定の期間一定の現金流れが発生する場合には、財務計算機を用いて期始モードで財務計算を行わなければならない。
【0058】
積立貯金を例とすれば、甲が2006年3月1日に1年満期積立貯金を契約し、毎月払い込むと、2006年3月1日から2007年2月1日まで12回払込を行い、1ヶ月を待ってから満期元利金を受け取ることができる。すなわち、毎月払込金を「月初め(期始)に払い込むこと」になるので、学習者は財務計算機の計算モードを期始モードに変更しなければならない。
【0059】
したがって、財務計算機使用法提示部40は、各モード(期末モードと期始モード)に応じてそれぞれ異なる計算順序と付加説明を表示することが好ましい。図5では財務計算機使用法提示部40に財務計算機モード表示部90を付加して各モード別に計算順序、および付加説明を表示している。
【0060】
以下、図7〜図14を参照しながら、一つの総合的な財務相談事例に対する本発明の思想の一実施例について説明する。総合的な財務相談事例とは、一つの財務状況提示部10に細部的な財務相談主題が2つ以上含まれていることをいう。このような総合的財務相談事例は、実際の財務相談の際に多数発生する状況であって、このような状況を写実的に表現しており、教育的効果を極大化するために対話体形式の財務状況を提示している。
【0061】
財務状況提示部が図7〜図8に亘って示されており、財務状況提示部10における3つの細部的な財務相談主題それぞれについて本発明の思想が適用されていることを示す。前記3つの財務状況は、図8〜図10に関連している結婚予備資金、図11〜図12に関連している出産準備資金、および図13〜図14に関連している住宅購入資金である。
【0062】
前記総合的な財務相談事例に関する本発明の一実施例では、1つの財務状況提示部10があり、各細部的な財務状況別に、資金計算プロセス提示部20、資金計算遂行結果表示部30、財務計算機使用法提示部40、資金計算数値要素表示部50、計算プロセス解説部60などが設けられることが好ましい。一方、各細部的な財務状況別にも、前述した財務計算機結果画面表示部70、付加説明部80および財務計算機モード表示部90の少なくとも一つが適用されることが好ましい。本総合相談事例では、付加説明部80が共通に適用されていることが分かる。
【0063】
この際、財務状況提示部10では、重要な資金計算に関連した数値または細部的な財務目的に該当する部分には予め設定された色相処理を施すことが好ましい。
【0064】
財務教材についての説明を終了して、以下、財務教材を用いる財務教育シミュレーション方法について説明する。
【0065】
図15は本発明の財務教育シミュレーション方法の一実施例による概念図を示す。
【0066】
図示した財務教育シミュレーション方法は、サーバー100がネットワーク接続されるユーザー端末機10へTVM(Time Value of Money、貨幣の時間価値)計算機インターフェースを提供し、ユーザー端末機10は、学習しようとするストーリーを選択し、ユーザー端末機10がストーリーに応じて財務計算機のボタンを押すとき、サーバー100がそれに相応しい結果値をリターンする。この際、サーバー100は、ユーザー端末機を運用する学習者自らが自分の計算結果を容易且つ迅速に把握することができるようにするために、ユーザー端末機へキャッシュフロー図表を提供する。キャッシュフロー図表は、現在資本と未来資本間の面積サイズの関係を1:1のスケールで作成した図表であって、現在資本、および現在資本によって発生する未来資本の大きさを面積図表として形状化したものである。この際、前記図面には、5千万ウォンの四角形と1億ウォンの四角形が使用されているが、四角形の代わりに別の図形が使用されてもよい。前記別の図形としては、1)樹木などのように成長を象徴する図形、2)学士帽、子供、家などのようにそれぞれ大学学資金、教育保険、住宅購入などのように特定の財務目的に相応する図形、3)貨幣またはお金のように財務を直接表象する図形、およびその他のユーザーコンピュータ10またはサーバー100が設定する図形を含む。
【0067】
この際、前記図形は、設定された期間によって、その大きさまたは色に変動がありうる。この際、大きさの変動は、図形面積が財務計算の結果に対応することが好ましい。例えば、5千万ウォンの四角形と1億ウォンの四角形はその面積の大きさが正確に2倍になるか、或いはその高さおよび幅のいずれか一つが2倍になることが好ましく、者がさらに好ましい。サーバー10は、財務計算の結果値を入手し、これに基づいて変化させるべき図形の正確な倍率値を設定することにより、その図形が表示されるべきサイズを定める。図形が表示されるべきサイズを定めることは、解像度の調節またはその他の電算開発者には多様な方法があるので、本発明ではさらに言及しない。このような正確な財務計算結果値によって変化した大きさの図形がキャッシュフロー図表に含まれているとき、前記キャッシュフロー図表は、財務計算に初めて接する学習者が自分の計算結果を即時に判断するのに役立つ。前述したようなキャッシュフロー図表は、本出願人が考案したもので、学習者の直観性を高め且つ教育効果を増大させることにその目的がある。
【0068】
図面において、キャッシュフロー図表は、
現在資金:5000万ウォン、
予想する未来資金:1億ウォン、および
利率:12%に対して3年の期間がかかることを示している。この際、現在資金5千万ウォンと1億ウォンの面積サイズは1:2の比率になる。
【0069】
ここで、ストーリーは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つに対する事例を意味するが、これらは例示に過ぎず、本発明の思想はこれに限定されない。ユーザー端末機を介してサーバー100に接続した学習者が実際の生活で発生可能な事例に接することができるように、テキスト、イメージおよび動画像の少なくとも一つを含む形態で作ったものであればよい。本発明では、理解と説明の便宜のために、テキスト形態からなるストーリーを中心に説明するが、本発明はこれに限定されない。テキスト、イメージ、および動画像以外にも、フラッシュアニメーションとしても実現可能であることを予め明らかにしておく。
【0070】
一方、サーバー100からユーザー端末機へ提供されるストーリーは、現在資本、未来資本、利率、期間、およびその他の条件が固定された形態を有する。したがって、ユーザー端末機10は、サーバー100が提示したストーリーに合わせて財務計算機の数字ボタンおよび関数ボタンを選択しなければならない。もしユーザー端末機10がサーバー100からの提示条件と一致しない数字または関数を使用する場合、サーバー100は、使用し間違った数字および関数を検出し、これをユーザー端末機10へ通報する。
【0071】
すなわち、前記ストーリーには目的とする結果値を求めるための計算式が対応しており、前記計算式の計算のためのフィールド値は前記ストーリーから入手する。この際、前記財務計算機のモデルまたは種類が定められている場合、前記ストーリー乃至は前記ストーリーに含まれたフィールド値(ユーザーのコンピュータ10が選択/入力することができる。)に基づいて、前記定められた財務計算機に入力すべきキー値および/またはキー値の入力順序も定められる。前記サーバー100は、特定のストーリーに対して特定の財務計算機モデルごとの押されるべきキー値の順序を保存している。この際、前記保存されるキー値には、1)数値情報を除いて、押されるべきボタンおよびそのボタンを押す順序に関するもの、2)1)の数値情報を含んだものがある。前記1)の場合には、ユーザーが、ストーリーに含まれた数字を押し間違ったか或いは特定の変数値を入力すべき時点に別の変数値を入力した場合に、その誤りを探し出すことができないという問題点がある。前記2)の場合には、ストーリーに含まれた全ての数字を含んで、前記財務計算機で押されるべき全てのボタン値を保存しているので、前記1)で発生しうる問題を克服することができる。一方、この場合、前記サーバー100が提供するストーリーには、変数値を含み、selection boxなどの変数値を調整/入力することが可能なインターフェースを提供し、ユーザーコンピュータ10から変数値の調整/入力を受ける場合には、入力される変数値のため、押されるべき数字値が変わる場合が発生する。すなわち、前記ストーリーから変数値の変動が発生する。このような場合、前記サーバー100は変動した変数値を入手し、変動した変数値として、前記押されるべきキー値全部を保存する。このために、前記押されるべき情報が保存されるときには、1)固定値情報として、数値を除いて押されるべきボタンに対する情報、2)入力される数値を反映して生成される、押されるべきボタンに対する情報、3)前記1)および2)があるときに押されるべき順序に関する情報が含まれていなければならず、前記1)〜3)によって、押されるべきボタンの順序は決定される。
【0072】
前記サーバー100は、ユーザー端末機に特定のストーリーを提供した後、前記ユーザー端末機10の前記定められた計算機モデルのインターフェースを介して前記ユーザーが押したボタン入力情報を入手して分析する。前記サーバー100は、目的とする結果値を求めるために、押すべき特定のボタン(数字、関数などのボタン)および/または押すべき特定のボタンの順序と前記ユーザー端末機10から入手するボタン入力情報とを対照する。この際、前記サーバー100は、対照の結果、ユーザーの計算機の各種ボタンを押し間違ったか或いは押す順序を間違った場合、1)ボタンを押し間違ったというなどの所定のメッセージをユーザーに伝送し、或いは2)正確なボタンは何々のボタンであるとのように答えを知らせるメッセージを伝送し、或いは3)前記ユーザー端末機10が正確なボタン値が入力されるまで所定の時間だけ待つようにし、或いは4)正確なボタン値に該当する、前記ユーザー端末機10に示される計算機インターフェースのボタン領域に点滅処理を施すというなどの所定の表示となるようにし、或いは5)正確なボタンを順次押すシミュレーション画面を伝送し、或いは6)正確なボタンを順次押すシミュレーション効果を達成するために、特定の時点に強調されるべき(点滅したり、ボタンの外郭に所定のカラーの縁線が見えたりするなどの)ボタンが強調できるようにする情報を前記ユーザーコンピュータ10に伝送し、或いは7)目的とする結果値を計算するために、最初から最後までどのボタンをどんな順序でどのように押すべきかに関するシミュレーション画面をユーザーのコンピュータ10に伝送することができる。勿論、前記サーバー10が保存している特定のストーリーに対応して目的の結果値を求めるために、どのボタンをどんな順序で押すべきかに関する情報は、財務計算機の各モデル乃至各種類ごとに設けられていなければならず、ユーザーのコンピュータ10に提供される計算機インターフェースも各財務計算機の各モデル乃至各種類ごとに管理されなければならず、前記ユーザーコンピュータ10に提供される計算機インターフェースを基準として、ユーザーコンピュータ10から伝送されるユーザーのボタン入力情報を処理しなければならない。
【0073】
この際、前記サーバー100が伝送してユーザーコンピュータ10に表示される画面のWebページデータには、Java Script言語からなるプログラムが内蔵されている。前記Java Script言語からなるプログラムは、前記サーバー100から前記サーバー100の処理する各種制御機能を内蔵することができ、ユーザーのコンピュータ10から発生する各種イベントを入手することができる。前記イベントには、前記ユーザーコンピュータ10の計算機インターフェースでいずれのボタンが押されたか否かが含まれる。前記Java Scriptからなるプログラムは、前記ユーザーコンピュータ10の計算機インターフェースにおけるボタンイベントを入手し、内蔵された制御機能に対照して前記ユーザーが正しいボタンを正しい順序で入力したかを定めることができる。前記制御機能には、1)特定のストーリーに対応する計算式、特定のストーリーおよび/または特定の計算機インターフェースに対応して押されるべきボタンの種類と順序などの制御基準に関する情報と前記入手されるイベントが前記制御基準に達したかを比較する機能を含んでいなければならない。前記Java Scriptからなるプログラムが行う機能は、前記サーバー100が有無線ネットワークを介して前記ユーザーのコンピュータ10から入手するユーザー入力情報を処理することと対等であるのは勿論である。一方、前記Java Scriptからなるプログラムは、前記サーバー100が行う制御機能の一部のみを担当することもできる。
【0074】
前記サーバー100は、前記ユーザーコンピュータ10から入手したユーザーの前記計算機インターフェースに対するイベント情報が間違った場合、ユーザー端末機のモニターに誤り有無をメッセージ、イメージおよび動画像の形で出力し、或いは誤り発生音響を発生することにより、ユーザー端末機10を運用する学習者が誤り発生有無を認知するようにする。
【0075】
図16は本発明の財務教育シミュレーション方法の他の実施例による概念図を示す。
【0076】
図示した実施例は、財務計算機が全く使用できない人々のために考案されたものであって、サーバー100は、ユーザー端末機へストーリーを提示し、ユーザー端末機側のユーザーは、ストーリーに合わせて自分の所望する金額、期間、利率、およびその他の財務計算に必要なデータをサーバー100へ提供し、サーバーは、財務計算の下手なユーザーのためにユーザー所望の結果値を算出した後、これをキャッシュフロー図表として作ってユーザー端末機へ提供する。
【0077】
図面において、ユーザー端末機10が選択したストーリーは、「ホンギルドンさんは年金貯蓄に加入し、今後[ ]年間毎月[ ]万ウォンを納入する計画である。年7%の複利が適用される場合、一時金は[ ]ウォンになる。」というものであり、ユーザー端末機10は、空欄として処理された領域に数字を記入することにより、自分の所望する財務計算の結果を受け取ることができる。図示したストーリーは、図15の実施例のように財務計算に対する学習を願う学習者には空欄処理をしないが、これに対し、財務計算自体を目的とせず自分の所望する財務計算値のみを願うユーザーには、ユーザーの所望する値を入れ、これに対する結果値を受け取るようにするために、金額を入力する部分を空欄処理する。
【0078】
本実施例に図示されたキャッシュフロー図表をみれば、現在資金、ユーザーの所望する未来資金および期間に対する領域も空欄処理されていることが分かる。これは本実施例のサーバー100がユーザー端末機10へ提供するストーリーに資金部分、期間部分が空欄処理されたことに起因し、ユーザー端末機10を介して資金および期間に対するデータを記入するとき、それに合う結果値が表示される。この際、キャッシュフロー図表の右側に記載され、四角図表の形態を有する未来資本は、ユーザー端末機10から提供されるデータによって最終値が決定されると、サーバー100によって最終値に合わせて面積が可変する。もし現在資金が1億ウォンであり、ユーザーの所望する未来資金が3億ウォンのとき、図示されたキャッシュフロー図表は未来資金としての3億ウォンになるまでかかる時間を表示すると同時に、未来資金の四角面積を現在資金の3倍に増やす。
【0079】
一つのストーリーには、1)目的とする結果値を導出するための計算式関数、2)前記計算式関数に含まれるべき各種変数が予め決定されている。例えば、図2に提供されるストーリーでは、一時金が結果値となる。前記結果値を計算するための計算式関数はf=(年数、利率、月納入金額)で構成される。前記年数は「今後[ ]年間」の空欄に入るフィールド値であり、年7%複利は利率であり、毎月[ ]万ウォンを納入すると仮定するとき、その納入金額が月納入金額のフィールド値になる(勿論、複利ではない場合のように特殊な状況の場合には、その状況が含まれているストーリーにその状況に応じる計算式関数が対応する。)。このように、一つのストーリーは、様々なフィールド値を持っているが、一つの目的とする結果値を導出するための計算式関数は、一つのストーリーに対応して定められる。したがって、前記サーバー100は、前記ユーザー端末機10から前記フィールド値に対する具体的な値を入力された場合、そのフィールド値を計算式関数に代入して目的の結果値を生成する。一方、所要時間が目的の結果値である場合には時間を計算するための計算式関数が存在し、前記計算式関数を計算するための各種変数は前記フィールド値から入力できるのは勿論である。
【0080】
図17〜図19は本発明に係る財務教育シミュレーション方法における、キャッシュフロー図表を処理する方法を概念的に示す。
【0081】
まず、図17を参照すると、現在資本([ ]万ウォン)に対して未来資本の大きさが「A」であり、現在資本と未来資本との関係が1:1の線形関係にあると仮定するとき、現在資本の値が2倍に大きくなる場合、未来資本の大きさはBの大きさであって、面積に比べて2倍となる。
【0082】
図18は垂直方向に伸ばさずに、垂直および水平方向に分配して拡張した面積であって、「C」の面積は図17に示した「B」の面積と同一である。
【0083】
図19は、ユーザー端末機10から現在資本に対する変数を2回入力するとき、すなわち、ユーザーが現在資金の値を2回入力してその結果値を比較しようとするとき、適用されるキャッシュフロー図表の形態であって、未来資本の面積「D」と面積「E」が一つのキャッシュフロー図表に現れ、未来資本の変化が矢印方向に表示される。これにより、サーバー100は、ユーザー(または学習者)が所望する変化を比較して提示することができ、ユーザー(または学習者)は自分が変更した条件に応じて変動する未来資本の値を直観的に理解することができる。この際、ユーザー所望の比較値が2つ以上の場合、これを一目でユーザーが見ることができる。
【0084】
図20はサーバー100からユーザー端末機へ提示するストーリーリストの一例を示す。通常、財務計算機を学習しようとする学習者、または財務計算機の使用法は全く知らないが、自分の財務設計のための助けが必要なユーザーは、サーバー100から提供されるストーリーリストを介して自分が学習(または照会)しようとする分野を選択することができる。図面は、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、および保障資金に対するリストを示し、ユーザー端末機10が年金項目を選択したことを示す。勿論、図示したストーリーリストには、その他に財務に関連した他の項目がさらに追加されてもよい。学習者(またはユーザー、以下省略する。)がストーリーリストから特定の項目(図面では年金項目)を選択すると、サーバー100は、ユーザー端末機10によって選択されたストーリーに該当する事例をユーザー端末機10へ提供し、ユーザー端末機10は、提供されたストーリーの中からいずれか一つを選択して財務計算を行うことができる。
【0085】
図21は本発明の一実施例に係るサーバー100のブロック概念図を示す。
【0086】
図示したサーバー100は、キャッシュフロー図表処理モジュール110、データーベース120、ストーリー条件変更モジュール130、Webサービスモジュール140、および誤り訂正モジュール150を備える。
【0087】
Webサービスモジュール140は、ネットワーク接続されるユーザー端末機10へホームページのメイン画面を提供し、ユーザー端末機10へストーリーリスト(図20参照)を提供し、ユーザー端末機10からストーリーリストを選択するとき、それに付加されるサブメニューとして複数のストーリーを提供する。また、Webサービスモジュール140は、財務計算機を使用するためのインターフェースを提供する。インターフェースには、財務計算機(TVM計算機)メニュー、ストーリー、およびキャッシュフロー図表が示される。サーバー100を介して財務計算機の使用法を習おうとする学習者には、動画像、フラッシュアニメーション、テキスト、およびイメージの形で財務計算機の使用法を説明する。勿論、インターフェースを介して説明される財務計算機の使用法は、ストーリーで設定した条件(現在資本、期間、利率、未来資本など)によってその値が変動することが好ましい。
【0088】
ここで、財務計算機メニューには、数字ボタン、関数ボタン、およびその他の財務計算機に設けられる機能キーボタンが配置でき、Webサービスモジュール140から提供されるインターフェースについては図22と共に参照して説明する。
【0089】
図22はWebサービスモジュール140から提供されるインターフェースの一例を示す。図示したインターフェースは、財務計算機メニュー5、トレーニングメニュー6、ストーリーリスト7、およびキャッシュフロー図表8が設けられる。財務計算機メニュー5は、通常の財務計算機に配置される数字ボタン、関数(PMT、N、I/Y、FVなど)ボタンが設けられ、マウスまたはキーボードの入力に応答して実際の財務計算機のボタンが押されるのと同様に作動する。トレーニングメニュー6は、ストーリーに応じて財務計算機のボタンのうち押すべきボタンを順次提示する。学習者は、トレーニングメニュー6を介してストーリーに合う使用法を習うことができる。前記Webサービスモジュール140が提供するWebページは、一つのWeb画面に本発明の思想が適用された結果が全て出ることもあるが、所定の基準による段階別に出ることもあり、少なくとも2つのタブ画面にその結果が出ることもあり、ユーザーコンピュータ10との相互作用(ユーザーコンピュータ10から特定の入力がある場合、その入力に前記サーバー10が反応)してWebページを提供することもできる。この際、前記WebページがAJAXなどの非同期通信を支援することができるように作成されることがさらに好ましい。すなわち、前記ユーザーが特定のボタンを押し間違ったか或いは特定の変数値に変動を加えた場合、全体Webページを更新せずに、必要な部分のみを更新する方式で作動することが好ましい。
【0090】
ストーリーリスト7は、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、および保障資金などのようにユーザーが必要とする財務目的資金の計算に必要な各種項目をユーザー端末機10に提示し、ユーザー端末機10が選択した項目に対してサブメニュー、または選択した項目に対する複数のストーリーをユーザー端末機10に提示する。キャッシュフロー図表8は、学習者またはユーザーによって選択された条件によって算出される結果値を、ユーザーの選択したイメージまたはサーバー100の選択したイメージまたはユーザーの選択した財務目的に符合するイメージおよび面積図表として表示する。
【0091】
ストーリー条件変更モジュール130は、サーバー100に接続されるユーザー端末機のユーザーが学習者ではなく一般ユーザーの場合、ユーザーによって選択されたストーリーリストおよびストーリーの空欄(図16参照)に入力するデータを獲得し、入力されたデータの有効性を判断した後、これをキャッシュフロー図表処理モジュール110へ提供する。この際、一般ユーザーは、ユーザーによって選択された財務リストと類似の実戦相談事例および同事例に関連した財務計算結果値と統計資料をさらに選択して見ることもできる。
【0092】
キャッシュフロー図表処理モジュール110は、ユーザー端末機10から選択されたストーリー、ストーリーに応じてユーザー端末機10から選択された数字数および関数を参照して結果値を算出し、算出された結果値に該当する面積図表を生成してユーザー端末機10へ提供する。
【0093】
好ましくは、キャッシュフロー図表処理モジュール110は、面積算出モジュール111、期間算出モジュール112、およびTVM算出モジュール114を備える。
【0094】
面積算出モジュール111は、ユーザー端末機10から入力された数字(資本)と関数から算出される最終値に基づいて図表の面積を算出する。算出される面積は、図17〜図19に示すように、ユーザー端末機10から入力した初期値(現在資本)を基準として算出される。もし初期値(現在資本)の大きさが1であり、最終値(未来資本)の大きさが3であれば、面積算出モジュール111は、初期値に対する面積を1、最終値に対する面積を3とそれぞれセットし、キャッシュフロー図表の横方向、すなわち期間を考慮して最終値に該当する面積図表を長手方向(図3の参照符号「B」を参照)に設定し、或いは図4に示すように横・縦方向に設定する。この際、面積算出モジュール111は、最終値に該当する面積図表に対して座標値を有し、これを用いてWebページに四角形態の面積図表をドローイングする。
【0095】
期間算出モジュール112は、ユーザーまたは学習者が期間算出のためのストーリーを選択する場合、ストーリーに相応する期間を算出する。例えば、ユーザーの現在資本が1億ウォンであり、目標とする未来資本が3億ウォンであり、取引する金融機関の利率が複利3%であるストーリーを選択するとき、期間算出モジュール112は、ユーザーによって与えられた条件に符合する期間を算出し、これをキャッシュフロー図表に反映する。期間算出モジュール112で算出された期間が長くなると、現在資本と未来資本に対する面積図表間の距離が増加し、その反対の場合には減少しうる。
【0096】
TVM算出モジュール113は、ユーザーによって選択されたストーリーからユーザー入力データを獲得し、これをストーリーリストに含まれる各ストーリー別に予め準備された計算式に代入し、キャッシュフロー図表の形でその結果値をリターンする。
【0097】
一方、図21で説明されたサーバー100の機能は、ユーザー端末機10にインストールされて駆動されるプログラムの形態でも実現可能である。この場合、Webサービスモジュール140はユーザー端末機10へプログラムを提供し、ユーザー端末機10はこれをダウンロードし、インストールして使用することができる。ここで、ユーザー端末機10にインストールされるプログラムは、
−財務状況に対するストーリーをモニターに表示し、
−数字および関数値の入力のためのボタンを備える財務計算機メニューをモニターに表示し、
−ユーザーが財務計算機メニューから選択する資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表をモニターに表示する過程によって実現することができる。このために、ユーザー端末機10には各財務状況別のストーリーに対するデータが設けられなければならない。これは下記2つの方法のいずれかによって解決される。
【0098】
1)サーバー100からストーリーリスト、およびストーリーリストに該当する個別ストーリーをユーザー端末機10にデータファイルの形で提供し、ユーザー端末機10がこれをモニターに表示する方法。
【0099】
2)ネットワーク接続されるユーザー端末機10がストーリーリストを要請する度に、サーバー100がこれに該当するストーリーをユーザー端末機10へ提供し、ユーザー端末機10はこれをモニターに表示する方法。
【0100】
図23は本発明に係るキャッシュフロー図表がストーリーによって表現される一例を示す。
【0101】
まず、図23に対するストーリーは、
「ホンギルドンさんが積立式ファンドに加入し、毎月末50万ウォンずつ20年間納入した後、積立金を5年間据置することにした。積立期間の予想収益率が毎年12%月複利であり、据置期間の収益率が年12%複利であると仮定するとき、ホンギルドンさんが25年後に受け取れる満期金は幾らなのか?」であり、ユーザーが積立金を一定の期間(20年)積み立てた後で発生する据置金に対する未来価値を求めるときに適用でき、この際、ユーザーが据置期間または積立期間を変形させるとき、ユーザーは変更された結果値を直ちに確認することができる。もし図9に示したキャッシュフロー図表に対するストーリーを財務計算機を学習しようとする学習者に適用すると仮定すると、学習者は財務計算機メニュー5に表示されるボタンを下記表1に基づいて選択して積立区間を入力する。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
学習者が、表1および表2に示した順序に従って財務計算機メニュー5に表示されたボタンを押し、数字および関数(PMT、N、I/Y、FV、PVなど)を入力すると、図9に示したような形態のキャッシュフロー図表を得る。もし学習者によって入力された数字または選択された関数に誤りが発生すると、キャッシュフロー図表に記載された期間および最終値に誤りが発生し、誤り訂正モジュール150はテキスト、イメージおよび動画像の形で誤り発生有無を学習者に通報し、再入力を要請する。
【0105】
この際、前記サーバー100は、前記図23のストーリーに対して、前記財務計算に必要な各種資金計算のための情報としての変数値を提示する段階をさらに含むことができる。
【0106】
前記変数値は、次のとおりである。
毎月納入金額:50万ウォン
納入期間:20年
据置期間:5年
積立期間予想収益率:毎年複利12%
据置期間収益率:毎年複利12%
満期金受領時点:25年後
一方、前記サーバー100は、前記ユーザーコンピュータの画面に現れた独立的な画面の中から選択される少なくとも一つをpdfファイルまたはその他所定の形式のファイルとして生成することができる。前記独立した画面には1)ストーリー、2)資金計算のための変数値情報、3)資金計算プロセッサ(前記資金計算プロセッサはストーリー別に前記サーバー100に格納されていてもよい。)、4)キャッシュフロー図表、5)計算順序および解説、6)財務計算機使用法などが表示できる。
【0107】
一方、本発明の思想は、財務相談にも積極活用できるのは勿論である。財務相談の際に、前記ユーザーコンピュータ10は、財務相談要員のユーザーコンピュータとして取り扱われることが可能である。前記相談要員は、前記財務相談要請者を面談し、前記財務相談要請者が所望する内容を聴き取り、前記財務相談要請者に最適のストーリーを前記サーバー100へ要請する。前記サーバー100は、前記財務相談要員のコンピュータへ特定のストーリーを伝送し、前記ストーリーを構成する各種フィールドには空欄[ ]が含まれており、前記相談要員は前記財務相談要請者から具体的な値を入手し、全ての値を入手した場合、その値を前記サーバー100へ伝送する。この際、前記サーバー100は、前記入手したフィールドとして既に設定されたストーリーに対応する所定の計算式を処理し、目的とする結果値を導出し、その結果値を前記相談要員のコンピュータ10に伝送する。この際、前記結果値と共に、或いは結果値とは独立して、図17〜図19および図23の少なくとも一つのようなキャッシュフロー図表(ダイアグラム)を前記相談要員のコンピュータ10に伝送することができる。この際、前記サーバー100は、前記特定のモデルまたは類型の財務計算機における、前記財務相談要請者の所望する結果値が生成されるシミュレーション過程を見せることができる。すなわち、前記サーバー100は、特定の財務計算機インターフェースをユーザーのコンピュータ10に提供し、前記入手したフィールド値から前記結果値が生成される各段階ごとの過程を前記財務相談要請者が認識し得るように特定の時点にどのボタンがどんな順序で押されるべきかと、前記ボタンが押されるときの前記財務計算機の画面にどんな計算値が出力されるべきかに関する情報を、前記ユーザーのコンピュータ10に伝送することができる。この際、前記相談状況で前記サーバー100の制御機能をJava Scriptからなるプログラムが行うこともできるのは前述したとおりである。一方、相談状況でも、前記サーバー100なしに、前記相談要員のコンピュータ10にインストールされたプログラムによっても本発明の思想が実施できるのも前述したとおりである。
【符号の説明】
【0108】
10:財務状況提示部
20:資金計算プロセス提示部
30:資金計算遂行結果表示部
40:財務計算機使用法提示部
50:資金計算数値要素表示部
60:計算プロセス解説部
70:財務計算機結果画面表示部
80:付加説明部
90:財務計算機モード表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、
前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項2】
前記キャッシュフロー図表は、前記ユーザー端末機が前記ボタンを介して入力する資金の初期値、および前記関数を前記初期値に適用して算出される最終値に対し、それぞれ初期値面積、および最終値面積で表現する図表であることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項3】
前記キャッシュフロー図表は、
前記初期値図表と前記最終値図表との間に配置され、
前記初期値が前記最終値となるのにかかる期間情報がさらに表示されることを特徴とする、請求項2に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項4】
前記サーバーは、前記ストーリーに応じて前記計算機メニューに数字および関数値を入力する過程に対する画像と、これに対するキャッシュフロー図表の結果値を順次再生し、これを前記ユーザー端末機へ提供することを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項5】
前記ストーリーは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つに対する事例であることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項6】
前記計算機メニューは、TVM(Time Value Money)計算機に対するインターフェースを備えることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項7】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、
ネットワーク接続されるユーザー端末機を介して、前記財務状況に割り当てられた時間および資金の大きさを可変させるとき、これに該当するキャッシュフローを再び作成して前記ユーザー端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項8】
前記サーバーは、前記ユーザー端末機が前記計算機メニューを介して変更する数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新することを特徴とする、請求項7に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項9】
前記キャッシュフロー図表は、前記ユーザー端末機が前記ボタンを介して入力する資金の初期値、および前記関数を前記初期値に適用して算出される最終値に対し、それぞれ初期値面積、および最終値面積で表現する図表であることを特徴とする、請求項7に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項10】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
前記ストーリーに掲示される費用および期間に対する領域を空けておくが、ネットワーク接続されるユーザー端末機が当該領域に数字を記入することができるようにする段階と、
前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、
前記ユーザー端末機側で前記領域に数字を記入するとき、前記ユーザー端末機側で記入した数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項11】
前記サーバーが、前記ストーリーに対するストーリーリストを前記Webページに表示する段階をさらに含み、
前記サーバーは、前記ストーリーリストに表示されたストーリーのうち、前記ユーザー端末機によって選択されたストーリーを前記Webページに掲示することを特徴とする、請求項10に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項12】
前記ストーリーリストは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つであることを特徴とする、請求項11に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項13】
プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータに、
財務状況に対するストーリーをモニターに表示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューを前記モニターに表示する段階と、
前記計算機メニューから選択される資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表を前記モニターに表示する段階と、
を含む処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
前記処理は、前記計算機メニューから選択された資金および関数に誤りが発生したとき、モニターに警告メッセージを表示する段階をさらに含む請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】
前記キャッシュフロー図表は、前記資金、および前記資金が前記関数によって変動する結果値を時間流れに従って表示することを特徴とする、請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
前記ストーリーは、ネットワーク接続されるサーバーを介して獲得することを特徴とする、請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
ネットワーク接続されるユーザー端末機が、前記ストーリーに応じて、前記計算機メニューに設けられるボタンを選択するとき、前記ユーザー端末機によって選択されたボタンに基づいて資金の変動事項に対するキャッシュフロー(cash flow)図表を前記Webページに提供する段階と、
前記ユーザー端末機から入力した数字および関数のいずれか一つに誤りが発生したとき、これを前記ユーザー端末機に通報して誤り補正を要請する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項2】
前記キャッシュフロー図表は、前記ユーザー端末機が前記ボタンを介して入力する資金の初期値、および前記関数を前記初期値に適用して算出される最終値に対し、それぞれ初期値面積、および最終値面積で表現する図表であることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項3】
前記キャッシュフロー図表は、
前記初期値図表と前記最終値図表との間に配置され、
前記初期値が前記最終値となるのにかかる期間情報がさらに表示されることを特徴とする、請求項2に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項4】
前記サーバーは、前記ストーリーに応じて前記計算機メニューに数字および関数値を入力する過程に対する画像と、これに対するキャッシュフロー図表の結果値を順次再生し、これを前記ユーザー端末機へ提供することを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項5】
前記ストーリーは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つに対する事例であることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項6】
前記計算機メニューは、TVM(Time Value Money)計算機に対するインターフェースを備えることを特徴とする、請求項1に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項7】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、
ネットワーク接続されるユーザー端末機を介して、前記財務状況に割り当てられた時間および資金の大きさを可変させるとき、これに該当するキャッシュフローを再び作成して前記ユーザー端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項8】
前記サーバーは、前記ユーザー端末機が前記計算機メニューを介して変更する数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新することを特徴とする、請求項7に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項9】
前記キャッシュフロー図表は、前記ユーザー端末機が前記ボタンを介して入力する資金の初期値、および前記関数を前記初期値に適用して算出される最終値に対し、それぞれ初期値面積、および最終値面積で表現する図表であることを特徴とする、請求項7に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項10】
ユーザー端末機にネットワーク接続されるサーバーを介して行われるもので、
財務状況に対するストーリーをWebページの一側に掲示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューをWebページの一側に表示する段階と、
前記ストーリーに掲示される費用および期間に対する領域を空けておくが、ネットワーク接続されるユーザー端末機が当該領域に数字を記入することができるようにする段階と、
前記財務状況によって算出される資金の初期値、最終値、および前記資金の変化にかかる期間に対する流れを示すキャッシュフロー図表を前記Webページに表示する段階と、
前記ユーザー端末機側で前記領域に数字を記入するとき、前記ユーザー端末機側で記入した数字に基づいて前記キャッシュフロー図表を更新する段階とを含むことを特徴とする、財務教育シミュレーション方法。
【請求項11】
前記サーバーが、前記ストーリーに対するストーリーリストを前記Webページに表示する段階をさらに含み、
前記サーバーは、前記ストーリーリストに表示されたストーリーのうち、前記ユーザー端末機によって選択されたストーリーを前記Webページに掲示することを特徴とする、請求項10に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項12】
前記ストーリーリストは、年金、貸出、期間収益率、隠退設計、目的資金、保障資金、および隠退資金のいずれか一つであることを特徴とする、請求項11に記載の財務教育シミュレーション方法。
【請求項13】
プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータに、
財務状況に対するストーリーをモニターに表示する段階と、
数字および関数値の入力のためのボタンを備え、財務計算機の形態を有する計算機メニューを前記モニターに表示する段階と、
前記計算機メニューから選択される資金および関数に基づいて前記資金の変動状況を面積グラフで表現するキャッシュフロー図表を前記モニターに表示する段階と、
を含む処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
前記処理は、前記計算機メニューから選択された資金および関数に誤りが発生したとき、モニターに警告メッセージを表示する段階をさらに含む請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】
前記キャッシュフロー図表は、前記資金、および前記資金が前記関数によって変動する結果値を時間流れに従って表示することを特徴とする、請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
前記ストーリーは、ネットワーク接続されるサーバーを介して獲得することを特徴とする、請求項13に記載のコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【図1−1】
【図1−2】
【図1−3】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11−1】
【図11−2】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図1−2】
【図1−3】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図5−3】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11−1】
【図11−2】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2012−163974(P2012−163974A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−88894(P2012−88894)
【出願日】平成24年4月10日(2012.4.10)
【分割の表示】特願2011−502841(P2011−502841)の分割
【原出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(510262862)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月10日(2012.4.10)
【分割の表示】特願2011−502841(P2011−502841)の分割
【原出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(510262862)
【Fターム(参考)】
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