説明

貨物自動車

【課題】荷台を地上に略水平に降ろして貨物を積載する貨物自動車で、荷台の上げ下ろし時に於ける積載貨物の状態の安定性と充分な安全性を確保する。
【解決手段】車体10の後部に軸着される傾斜フレーム20に沿ってスライドフレーム30を前後に移動可能であり、後方へ移動するスライドフレーム30に沿ってスライドフレーム30の略後端まで荷台40の前端下部を移動し、荷台40の前端下部を地上近傍に配置して荷台40を略水平にする貨物自動車であって、荷台40の略後端に支持脚44を軸着すると共に、後端を荷台40とロッド47の先端を支持脚44に軸着する油圧シリンダ46を設け、車体10の後部上から地上へ荷台40を移動する際に荷台40の傾斜角度を緩やかにするように支持脚44を漸次傾倒し、地上から車体10の後部上への荷台40を移動する際に荷台40の傾斜角度を緩やかにするように支持脚44を漸次起立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台を地上に略水平に降ろして貨物を積載する貨物自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
荷台を地上に略水平に降ろし貨物を積載する貨物自動車として、特許文献1、2の貨物自動車がある。特許文献1の貨物自動車は、油圧シリンダの伸縮で前後に移動するスライドフレームが設けられた傾斜フレームを車体後部に軸着すると共に、一端を傾斜フレームに固定したチェーンをスライドフレーム後端のシーブに巻回し、前記チェーンの他端を車体前方へ導いて荷台の前端下側に固定する構成とし、スライドフレームの後方移動に伴ってチェーンの牽引で荷台を後方移動し、傾動で地上近傍に配置される傾斜フレーム後端までスライドフレーム後端のシーブを移動しながら前記チェーンで荷台前端を牽引し、荷台前端を地上近傍に配置して荷台を水平状態にするものである。
【0003】
また、特許文献2の貨物自動車は、油圧シリンダの伸縮で前後に移動するスライドフレームが設けられた傾斜フレームを車体後部に軸着すると共に、スライドフレームの前後シーブに掛け渡されるチェーンの後部下側を傾斜フレームに固定し、前記チェーンの前部上側を荷台の前端下側に固定する構成とし、上記特許文献1と同様に、傾動で地上近傍に配置される傾斜フレーム後端までスライドフレーム後端のシーブを移動しながら前記チェーンで荷台前端を牽引し、荷台を水平状態にするものである。
【0004】
【特許文献1】特開2001−138793号公報
【特許文献2】特許第2532158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1、2の貨物自動車は、荷台を車体後部から地上に降ろす際や地上から車体後部に上げる際に、荷台が17度〜35度程度の急峻な傾斜角度になるため、貨物の種類によっては、荷台の上げ下ろし時に積載貨物の状態が不安定になる可能性があり、充分な安全性を確保することができないという不具合がある。そのため、荷台の上げ下ろし時に於ける積載貨物の状態の安定性と充分な安全性を確保することができる貨物自動車が求められている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、荷台の上げ下ろし時に於ける積載貨物の状態の安定性と、充分な安全性を確保することができる貨物自動車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の貨物自動車は、車体後部に軸着される傾斜フレームに沿ってスライドフレームを前後に移動可能であり、後方へ移動するスライドフレームに沿ってスライドフレームの略後端まで荷台の前端下部を移動し、荷台の前端下部を地上近傍に配置して荷台を略水平にする貨物自動車であって、荷台の略後端に支持脚を軸着すると共に支持脚の可倒機構を設け、車体後部上から地上へ荷台を移動する際に荷台の傾斜角度を緩やかにするように支持脚を漸次傾倒し、地上から車体後部上への荷台を移動する際に荷台の傾斜角度を緩やかにするように支持脚を漸次起立することを特徴とする。前記可倒機構は、例えば油圧シリンダの後端と該油圧シリンダのロッドの先端を荷台と支持脚に軸着する構成とすると好適である。
【0008】
更に、本発明の貨物自動車は、第1のロッドと第2のロッドを反対方向へ伸長するシリンダ装置を設け、第1のロッドの先端を傾斜フレームに固着し、第2のロッドの先端を車体に固着して、該シリンダ装置で傾斜フレームを傾動することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の貨物自動車は、車体後部に軸着される傾斜フレームに沿ってスライドフレームを前後に移動可能であり、後方へ移動するスライドフレームに沿ってスライドフレームの略後端まで荷台の前端下部を移動し、荷台の前端下部を地上近傍に配置して荷台を略水平にする貨物自動車であって、第1のロッドと第2のロッドを反対方向へ伸長するシリンダ装置を設け、第1のロッドの先端を傾斜フレームに固着し、第2のロッドの先端を車体に固着して、該シリンダ装置で傾斜フレームを傾動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の貨物自動車は、荷台の略後端の支持脚を荷台の移動に応じて荷台の傾斜角度が緩やかになるように漸次傾倒・起立することにより、荷台の上げ下ろし動作を通じて荷台を略水平状態に維持する或いは荷台の最大傾斜角度を非常に緩やかにすることが可能である。従って、貨物の種類に拘わらず、荷台の上げ下ろし時に於ける積載貨物の状態を非常に安定することができると共に、荷台の上げ下ろし時に於ける安全性を充分に確保することができる。
【0011】
また、シリンダ装置の第1のロッドの先端を傾斜フレームに固着し、第1ロッドを反対方向へ伸長する第2のロッドの先端を車体に固着して、傾斜フレームを傾動することにより、第1のロッドと第2のロッドの非常に長いストロークで傾斜フレームやスライドフレームの傾斜角度を非常に急峻にし、傾斜した傾斜フレーム後端・スライドフレーム後端・荷台前端を車体側に非常に近付けることができる。従って、荷台の後方への突出長さを小さくし、より狭い場所で使用することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の貨物自動車の実施形態について説明する。
【0013】
本実施形態の貨物自動車は、図1〜図3に示すように、車体10の上に傾斜フレーム20、スライドフレーム30、荷台40が載置されている。傾斜フレーム20は、断面視略コ字形の傾斜ガイドレール21の一対を凹側を内向きにして所定間隔を開けて配置し、連結しているものであり、傾斜ガイドレール21の略後端にはそれぞれブラケット22が下方に突出して設けられ、ブラケット22の先端が車体10の略後端で下方に突出して設けられているブラケット11の先端に軸着されている。前記軸着部23は、車体10より低い位置で後車輪12の中心程度の高さであり、傾斜フレーム20は軸着部23を中心にして傾動可能になっている。
【0014】
傾斜ガイドレール21・21の略中央には、左右に一対設けられている油圧シリンダ装置50・50の第1ロッド52・52の先端がそれぞれ傾動可能に取り付けられている。各油圧シリンダ装置50は、第1シリンダ51と第2シリンダ53とを備え、第1シリンダ51の第1ロッド52と第2シリンダ53の第2ロッド54を反対方向に伸長する、即ち、第1ロッド52を上方向に漸次伸長する動作に合わせて第2ロッド54を下方向に漸次伸長し、第1ロッド52の漸次収縮する動作に合わせて第2ロッド54を漸次収縮する。油圧シリンダ装置50は、車体10の後車輪12近傍の側部に設けられ、その第2ロッド54の先端は車体10の下方へ突設された支持部13に傾動可能に取り付けられており、第1ロッド52と第2ロッド54の伸長に応じて傾斜ガイドレール21が傾斜し、第1ロッド52と第2ロッド54の収縮に応じて傾斜ガイドレール21を傾斜状態から水平に戻すようになっている。
【0015】
スライドフレーム30は、断面視略コ字形のスライドレール31の一対を凹側を内向きにして所定間隔を開けて配置し、連結しているものであり、各スライドレール31はそれぞれ傾斜ガイドレール21の内側に設けられ、傾斜ガイドレール21に沿って前後に滑動可能になっている。スライドレール31・31の前端には架橋部材32、その後端には架橋部材33が架設されており、前端の架橋部材32には後述する第1チェーン71が巻回される前端シーブ34が転動可能に配設されると共に油圧シリンダ装置60の第1ロッド62の先端が固着され、後端の架橋部材33には後述する第2チェーン72が巻回される後端シーブ35が転動可能に配設される。
【0016】
油圧シリンダ装置60は上記油圧シリンダ装置50と同一の構成であり、第1シリンダ61の第1ロッド62と第2シリンダ63の第2ロッド64を反対方向に伸長する、即ち、第1ロッド62を前方向に漸次伸長する動作に合わせて第2ロッド64を後方向に漸次伸長し、第1ロッド62の漸次収縮する動作に合わせて第2ロッド64を漸次収縮する。油圧シリンダ装置60の第2ロッド64の先端は、傾斜ガイドレール21・21の後端位置に架設されている架橋部材24に固着されており、第1ロッド62と第2ロッド64の収縮に応じて、架橋部材32が第1ロッド62の先端に固着されたスライドレール31は傾斜ガイドレール21に沿って後方へ移動し、第1ロッド62と第2ロッド64の伸長に応じて、スライドレール31は傾斜ガイドレール21に沿って前方へ移動するようになっている。
【0017】
荷台40の前端下部にはシャトル部41が設けられている。シャトル部41は、その左右両側に前ローラ42と後ローラ43がそれぞれ転動可能に設けられていると共に、その上部が荷台40の前端下部に傾動可能に軸着されている。シャトル部41の両側の前ローラ42及び後ローラ43は、それぞれ両側のスライドレール31・31内に収容され係合されており、前ローラ42及び後ローラ43がスライドレール31内を転動して、シャトル部41及びこれに軸着された荷台40の前端下部がスライドレール31に沿ってスライドレール31の前端から後端まで前後に移動可能になっている。
【0018】
シャトル部41には第1チェーン71、第2チェーン72の他端がそれぞれ固定して取り付けられている。第1チェーン71は、その一端を傾斜フレーム20に固着され、前方へ導かれてスライドフレーム30の前端シーブ34に下から上へ巻回され、その他端をシャトル部41に固着されている。第2チェーン72は、その一端を傾斜フレーム20に固着され、スライドフレーム30の後端シーブ35に下から上へ巻回され、前方へ導かれてシャトル部41に他端を固着されている。シャトル部41は、荷台40を地上へ降ろす際のスライドフレーム30の後方移動による後端シーブ35の後方移動によって、第2チェーン72で後方へ牽引され、後端シーブ35の後方移動量の略2倍の量だけ後方へ移動すると共に、荷台40を車体10上に上げる際のスライドフレーム30の前方移動による前端シーブ34の前方移動によって、第1チェーン71で前方へ牽引され、前端シーブ34の前方移動量の略2倍の量だけ前方へ移動するようになっている。
【0019】
荷台40の後端の左右両側には下端に転動可能なローラ45が設けられた支持脚44が軸着されていると共に、荷台40の略後端には油圧シリンダ46が設けられている。油圧シリンダ46の後端は、前記支持脚44の軸着箇所より前方位置で荷台40に傾動可能に軸着され、そのロッド47の先端は支持脚44の略中央位置に傾動可能に軸着されており、油圧シリンダ46のロッド47の伸長に応じて、倒れた状態の支持脚44を漸次起立して立設した状態にし、ロッド47の収縮に応じて、立設した状態の支持脚44を漸次傾倒して倒れた状態にする。
【0020】
尚、25はブラケット22に転動可能に設けられた補助ローラで、後述する荷台40の傾斜しながらのスライド移動を転動してスムーズにする機能を有し、また、14は後述する油圧シリンダ装置50、60、油圧シリンダ47のロッド52、54、62、64、47の伸縮を図に省略した油圧制御機構で制御するための操作部である。
【0021】
次に、上記実施形態の貨物自動車の荷台40を車体10の後部上から地上へ降ろす動作について説明する。
【0022】
荷台40を車体10の後部上から地上へ降ろす際には、先ず、操作部14を操作することにより、図1及び図2の倒れた状態の支持脚44を、油圧シリンダ46のロッド47を伸長して起立させ、図3の二点鎖線で示すように略垂直に立設した状態とする。尚、前述の倒れた状態の支持脚44を立設状態へ移行する動作は、後述する荷台40の傾斜及び後方移動の進行に応じて行ってもよく、又、荷台40が車体10上に配置されている状態に於いて、支持脚44を常時立設した状態としておいてもよい。
【0023】
次いで、操作部14を操作することにより、油圧シリンダ装置60の最大限伸長している第1ロッド62と第2ロッド64を漸次収縮し、ロッド62、64の収縮に応じて、第1ロッド62が架橋部材32に固着されたスライドレール31は傾斜ガイドレール21に沿って漸次後方へ移動する。スライドレール31が後方移動すると第2チェーン72が巻回されている後端シーブ35も後方移動し、後端シーブ35は第2チェーン72を牽引して、その他端を後方へ移動し、シャトル部41及びシャトル部41が取り付けられている荷台40を後方へ移動する。前記後端シーブ35の後方移動では、第2チェーン72の他端は後端シーブ35の後方移動量、即ちスライドレール31の後方移動量の略2倍の量後方へ移動し、荷台40はスライドレール31の略2倍後方へ移動する。
【0024】
スライドフレーム30及び荷台40の後方移動に伴って、車体10の略後端に軸着されている傾斜フレーム20は後方へ傾動し、立設状態の支持脚44のローラ45が接地する。そして、スライドレール30及び荷台40の後方移動を継続して荷台40の大部分を車体10から後方へ突出させ、操作部14の操作により、油圧シリンダ装置50の第1ロッド52と第2ロッド54を漸次伸長し、傾斜フレーム20を漸次傾動させる。その後、傾斜フレーム20の傾動と、スライドフレーム30の傾動と後方移動と、荷台40の後方移動が所定の進捗度まで進行した際に、操作部14の操作により、ロッド47を収縮して立設状態の支持脚44の傾倒動作を開始し、支持脚44は荷台40の緩やかな傾斜角度を維持するように漸次傾倒する。
【0025】
そして、傾斜フレーム20の傾動と、スライドフレーム30の傾動と後方移動と、荷台40の後方移動の更なる進行により、傾斜ガイドレール21が急峻に傾斜し、その傾斜ガイドレール21の後端からスライドレール31の略後端が突出して地上近傍に位置し、地上近傍に位置する後端シーブ35に巻回された第2チェーン72で牽引されて、シャトル部41及び荷台40の前端下部が地上近傍に配置されると共に、油圧シリンダ46のロッド47を完全に収縮して支持脚44を略横倒した状態とし、荷台40が略水平な状態で地上に配置される。
【0026】
また、略水平に地上に降ろされた荷台40を車体10上に上げる際には、上記と逆の動作を行う。即ち、操作部14の操作により、油圧シリンダ装置60のロッド62、64を徐々に伸長して、スライドレール31を傾斜ガイドレール21に沿って徐々に前方へ移動し、スライドレール31の前端シーブ34の前方移動に伴って、前端シーブ34に巻回された第1チェーン71の他端が前方へ移動し、第1チェーン71の他端が固着されたシャトル部41及びシャトル部41が取り付けられた荷台40の前端下部が第1チェーン71で牽引されてスライドレール31に沿って前方へ移動する。前記シャトル部41及び荷台40の前端下部の移動量はスライドレール31の移動量の略2倍である。更に、前記動作に合わせて、油圧シリンダ46のロッド47を徐々に伸長して、前方へ移動する荷台40の傾斜を緩めるように、倒れた状態の支持脚44を徐々に起立していくと共に、所定のタイミングから油圧シリンダ装置50のロッド52、54を徐々に収縮して、傾斜フレーム20の傾斜を徐々に水平状態に近付けるように漸次傾動する。
【0027】
その後、支持脚44が略垂直に立設した状態となり、非常に緩やかな傾斜角度の傾斜フレーム20に沿ってスライドフレーム30及び荷台40が前方へ移動し、更に、油圧シリンダ装置50のロッド52、54を完全に収縮して、傾斜フレーム20を水平な状態とする。更に、油圧シリンダ装置60のロッド62、62の伸長を継続して、スライドフレーム30及び第1チェーン71でシャトル部41を牽引される荷台40の前方移動を継続し、スライドフレーム30及び荷台40の前方移動を完了して、荷台40が車体10の後部上に水平に配置される。更に、必要に応じて、ロッド47を収縮して支持脚44を略垂直に立設した状態から略横倒した状態にする。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、荷台を地上に略水平に降ろして貨物を積載する貨物自動車として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の貨物自動車の実施形態を示す平面図。
【図2】本発明の貨物自動車の実施形態を示す側面図。
【図3】実施形態の貨物自動車に於ける荷台の移動を説明する側面説明図。
【符号の説明】
【0030】
10 車体
11 ブラケット
12 後車輪
13 支持部
14 操作部
20 傾斜フレーム
21 傾斜ガイドレール
22 ブラケット
23 軸着部
24 架橋部材
25 補助ローラ
30 スライドフレーム
31 スライドレール
32、33 架橋部材
34 前端シーブ
35 後端シーブ
40 荷台
41 シャトル部
42 前ローラ
43 後ローラ
44 支持脚
45 ローラ
46 油圧シリンダ
47 ロッド
50、60 油圧シリンダ装置
51、61 第1シリンダ
52、62 第1ロッド
53、63 第2シリンダ
54、64 第2ロッド
71 第1チェーン
72 第2チェーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後部に軸着される傾斜フレームに沿ってスライドフレームを前後に移動可能であり、後方へ移動するスライドフレームに沿ってスライドフレームの略後端まで荷台の前端下部を移動し、荷台の前端下部を地上近傍に配置して荷台を略水平にする貨物自動車であって、荷台の略後端に支持脚を軸着すると共に支持脚の可倒機構を設け、車体後部上から地上へ荷台を移動する際に荷台の傾斜角度を緩やかにするように支持脚を漸次傾倒し、地上から車体後部上への荷台を移動する際に荷台の傾斜角度を緩やかにするように支持脚を漸次起立することを特徴とする貨物自動車。
【請求項2】
前記可倒機構を、油圧シリンダの後端と該油圧シリンダのロッドの先端を荷台と支持脚に軸着する構成とすることを特徴とする請求項1記載の貨物自動車。
【請求項3】
第1のロッドと第2のロッドを反対方向へ伸長するシリンダ装置を設け、第1のロッドの先端を傾斜フレームに固着し、第2のロッドの先端を車体に固着して、該シリンダ装置で傾斜フレームを傾動することを特徴とする請求項1又は2記載の貨物自動車。
【請求項4】
車体後部に軸着される傾斜フレームに沿ってスライドフレームを前後に移動可能であり、後方へ移動するスライドフレームに沿ってスライドフレームの略後端まで荷台の前端下部を移動し、荷台の前端下部を地上近傍に配置して荷台を略水平にする貨物自動車であって、第1のロッドと第2のロッドを反対方向へ伸長するシリンダ装置を設け、第1のロッドの先端を傾斜フレームに固着し、第2のロッドの先端を車体に固着して、該シリンダ装置で傾斜フレームを傾動することを特徴とする貨物自動車。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−298025(P2006−298025A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119188(P2005−119188)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(591084388)株式会社花見台自動車 (6)