説明

販売管理装置、販売管理システム、制御方法、プログラム

【課題】多頻度に変更を伴う商品を多量に販売するシステムに於ける商品の返品に対する売上管理を行う。
【解決手段】ハンディ端末102から返品情報を受付けて記憶した販売管理装置104において、当該返品情報が過去の委託先への取引を示す委託情報あるいは自社の売上情報に存在する場合、委託情報の委託数あるいは売上情報の売上数から返品として計上可能な数量を求めて、委託数あるいは売上数に対する返品を自動で消し込むことで売上管理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の売上を管理する販売管理システムに於いて、特に、商品が返品された際の売上の管理を行う販売管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アパレル業界等の流通業界に於いて、一度、商品の売上計上を行った後、所定期間経過後、当該商品の返品が発生した際に、計上時点での売上単価にて、返品された商品の管理を行うことが売上を管理する上では適当である。
【0003】
例えば、計上時点から返品までの期間によっては、売上額に変動が生じ、返品時の売上額を返品した商品の返品額とすると、計上時点での売上額と差額が発生し、適切な売上管理に難を帰す。
【0004】
特に流通業界に於いては、商品の売上向上に鑑みて、特売期間を設けることで、通常の売上金額から値引きを行い販売するケースは多々発生しており、特売期間に売った商品を特売期間外に返品した際には、特売期間の売上金額と特売期間外の売上金額に差額が発生する。
【0005】
そのため、このような商品の売上を管理するシステムでは、商品が返品されたタイミングで、その商品が特売価格で売られたか、あるいは通常の価格で売られたかをキャッシャが判断し、その価格を直接、システムへ手入力を行っていた。
【0006】
従って、価格の誤入力ミスが発生し、商品の売上と実際の売上とが一致せずに、売上の管理を適切に行うことに難を帰している。
【0007】
そこで、POSターミナルにおいて、商品ごとに通常単価、特売単価、特売期間の情報を記憶しておき、お客様が商品を購入した際に出力されるレシートに購入した商品の商品コード、及び購入月日等を印字させておく。
【0008】
後日、お客様が返品を行う際に、当レシートをPOSターミナルに備えられたスキャナを用いて読取、購入月日が特売期間に当たるか否かを判定し、特売期間に当たらない場合は、通常単価を用いて返品された価格を決定し、特売期間に当たる場合は、特売単価を用いて返品された価格を決定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平6−111133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、一般消費者向けに店頭で販売される商品に対しては好適であるが、流通業界のなかでも特にアパレル業界に於いては、ブランド、季節、色、サイズ、紳士、婦人等の商品属性が多数存在し、また、定番商品が少なく、季節変化に伴って売り出す商品を大量に販売する必要もあり、更に、短期間に多頻度の販売商品や販売額の変更が伴うため、その都度、特許文献1に記載の技術では、特売価格、特売期間等の情報記録をPOSターミナルへ記憶させる必要があり、適切な売上管理を行うことが可能ではあるが、システムを管理するユーザにとっては作業負担が大きく、人件費等に要する費用対効果といった視点からすると、アパレル業界等における売上管理業務では、不十分と言える。
【0011】
従って、本発明では、上記課題を解決するために、多頻度に変更を伴う商品を多量に販売するシステムに於ける商品の返品に対する売上管理を行うに当たり、ユーザの作業負荷を軽減することで、効率的な売上管理を行うことができる販売管理システム、制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための第1の発明は、得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記商品の返品に関する返品情報を記憶する売上情報記憶手段と、前記返品情報を受付ける返品情報受付手段と、前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する前記売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする販売管理装置である。
【0013】
上記目的を達成するための第2の発明は、販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムであって、前記携帯端末は、商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信手段を備え、前記販売管理装置は、得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記商品の返品に関する返品情報を記憶する売上情報記憶手段と、前記返品情報を受信する返品情報受信手段と、前記返品情報受信手段によって受信した返品情報に対応する前記売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする販売管理システムである。
【0014】
上記目的を達成するための第3の発明は、販売管理装置を制御する方法であって、前記販売管理装置の返品情報受付手段が、前記返品情報を受付ける商品の返品に関する返品情報受付ステップ、前記販売管理装置の算出手段が、前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出ステップ、前記販売管理装置の返品売上情報記憶手段が、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶ステップ、を含むことを特徴とする販売管理装置の制御方法である。
【0015】
上記目的を達成するための第4の発明は、販売管理装置において実行可能なプログラムであって、商品の返品に関する返品情報を受付ける返品情報受付手段と、前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0016】
上記目的を達成するための第5の発明は、販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムの制御方法であって、前記携帯端末は、商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信工程を実行し、前記販売管理装置は、商品の返品に関する返品情報を受信する返品情報受信工程と、前記返品情報受信工程によって受信した返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出工程と、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶工程と、を実行することを特徴とする販売管理システムの制御方法である。
【0017】
上記目的を達成するための第6の発明は、販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムにおいて実行されるプログラムであって、前記携帯端末を、商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信手段として機能させ、前記販売管理装置を、商品の返品に関する返品情報を受信する返品情報受信手段と、前記返品情報受信手段によって受信した返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、を機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、売上に対する返品を過去の売上数に従って自動消込を行うことで、多頻度に変更を伴う商品を多量に販売するシステムに於ける商品の返品に対する売上管理を行うに当たり、ユーザの作業負荷を軽減することで、効率的な売上管理を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る販売管理システムの概略の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施解体に係るハンディ端末のハードウェアの構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る販売管理装置のハードウェアの構成を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態に於いて、販売管理の業務の流れを説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施形態に於いて、ハンディ端末に返品情報を入力するための画面の遷移を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態に於いて、ハンディ端末に返品情報を入力するための画面の遷移を示す構成図である。
【図7】本発明の実施形態に於いて、ハンディ端末から取り込んだ返品情報を記憶するためのテーブルの構成を示す構成図である。
【図8】本発明の実施形態に於いて、委託情報を記憶するためのテーブルの構成を示す構成図である。
【図9】本発明の実施形態に於いて、売上情報を記憶するためのテーブルの構成を示す構成図である。
【図10】本発明の実施形態に係る販売管理システムにおける売上返品に関する処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る販売管理システムにおけるメニューに関する画面を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1には、本発明の実施形態に係る販売管理システムの概略の構成を示す構成図が示されており、返品処理を行う際に用いるハンディ端末102、及び商品の売上管理を行う販売管理装置104から構成されており、ハンディ端末102と販売管理装置104とは、相互に通信を行うことが可能である。
【0022】
ハンディ端末102は、商品の返品等の際に、荷受を行う作業者が利用するハンディターミナルを示しており、作業者は、ハンディ端末102のディスプレイに対して、作業者の氏名、返品を行う日付、返品場所、出荷先、現在入力中の情報は、返品に関する情報であることを示す区分等を入力することが可能である。
【0023】
作業者は、これらの入力を行った後、ハンディ端末102に備え付けられたバーコードリーダを用いて、商品に付帯されている商品タグ106に印字された商品を識別するためのバーコードを読取ることで、当該商品の返品を行う際に必要となる情報(以下、返品情報)の入力を行うことが可能となる。
【0024】
そして、作業者によってハンディ端末102を用いて返品情報の入力が完了すると、例えば、BluetoothやIrDA等の無線、又は、USBケーブルやIEEE1394、パラレル転送用ケーブル等の有線の外部インタフェース等を用いて、入力された返品情報を販売管理装置104へ送信する。
【0025】
販売管理装置104は、ハンディ端末102から送信された返品情報を外部メモリ等の記憶媒体へ記憶し、既に登録されている売上情報に対して、返品情報を反映する。
【0026】
図2には、本発明の実施形態に係るハンディ端末102のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【0027】
システムバス201は、例えば、PCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。また、図2では、各バス間の接続用チップやキーボードインタフェースやディスプレイインタフェース等の各種インタフェースは省略されている。
【0028】
CPU202は、システムバス201に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0029】
また、ROM203には、CPU202の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)等が記憶されており、メモリ204には、オペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、ハンディ端末102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0030】
なお、各種端末に不図示のハードディスクや、大容量フラッシュメモリ等により構成されるいわゆるシリコンディスクを更に備え、このハードディスクやシリコンディスクにオペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラム等を記憶し、実行時にはこのハードディスクやシリコンディスクから各プログラムをメモリ204に読み出して実行する形態も可能である。
【0031】
通信アダプタ205は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、不図示の通信回線を介した通信制御処理を実行する。
【0032】
ディスプレイ206(表示部)は、返品情報を入力するための画面を表示し、タッチパネル機能を備えており、キーボード207は、各種指示や数値を入力するために用いられる。
【0033】
バーコードリーダ208は、商品タグに印字されたバーコードの読取を行うが、その後、CPU202の制御の下、メモリ204に記憶された変換プログラムによって、読取られたバーコードを識別して文字データに変換する。
【0034】
図3には、本発明の実施形態に係る販売管理装置104のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【0035】
CPU301は、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM302あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各端末の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0036】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM303にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0037】
また、入力コントローラ(入力C)305は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスを示す入力部309からの入力を制御する。
【0038】
ビデオコントローラ(VC)306は、表示部310等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTに関わらず、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0039】
メモリコントローラ(MC)307は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0040】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)308は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0041】
なお、CPU301は、例えばRAM303内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部310上での表示を可能としている。また、CPU301は、表示部310上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0042】
本発明を実現するための売上返品処理を実行するためのプログラムは外部メモリ311に記録されており、必要に応じてRAM303にロードされることによりCPU301によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ311に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0043】
図4には、本発明の実施形態に係る販売管理システム100における売上返品の業務の全体の流れを説明した流れ図が示されている。但し、この流れ図の各ステップは、コンピュータ等の情報処理装置において処理が実行されるものも図示しているが、あくまでも、業務の流れを説明するための図面であり、当該情報処置装置において処理を行わないステップを含んで図示している。尚、本発明の実施形態に係る販売管理システム100における売上返品処理については、後述する。
【0044】
ステップS100については、販売管理システム100では、ハンディ端末102から商品の売上に関する売上情報や返品情報を取込むケースと、ハンディ端末102を介さず、直接、販売管理システム100へ売上情報や返品情報の入力を行うケースが存在することを示している。
【0045】
ステップS102については、販売管理システム100においてハンディ端末102から売上情報あるいは返品情報を取込み、売上あるいは返品に関する処理を行うケースが存在することを示しており、ハンディ端末102から売上情報を取込んで売上処理を行う際には、ステップS104において、売上の計上処理を実施し、ハンディ端末102から返品情報を取込む際には、ステップS106において、返品処理を実施する。ステップS100からステップS106の処理は、情報処理装置等を用いて自動で処理を行っている。
【0046】
ステップS108については、商品の販売を他社へ委託する場合や、自社で販売する場合が発生することを示しており、例えば、図11に示す販売管理システム100のメニュー画面を表示させ、他社へ販売を委託する商品に対して処理を行うには、管理者は、メニュー画面の委託消し込みのボタンを押下し、ステップS110において、管理者は作業を実施し、自社で販売する商品に対して処理を行う場合には、管理者は、メニュー画面の売上計上ボタンを押下し、ステップS112において作業を実施する。
【0047】
ステップS110については、他社へ所望する数分の販売の委託を行った後、委託先からFAX等で売上情報を入手して、委託消し込みを行うための画面を表示して、入手した売上情報を入力する、あるいは売上情報をCSV形式等のファイルで入手して取り込むことを行うことで、委託数に対して受け取った数分の売上を計上する処理を行うことを示している。
【0048】
ステップS112については、自社で商品の販売を行った場合、売上計上を行うための画面を表示して、販売した数分の売上情報を入力する、あるいは売上情報をCSV形式等のファイルで入手して取り込むことを行うことで、売上を計上する処理を行うことを示している。
【0049】
本発明の実施形態における売上返品処理の主だった処理は、ステップS100からステップS106の処理を示している。
【0050】
図5には、荷受を行う作業者が、返品処理を行うに当たり、ハンディ端末102を用いて、返品情報を入力する際に利用する画面の遷移が示されており、当該画面は、ハンディ端末102のタッチパネル機能を有するディスプレイ206に表示され、当該タッチパネル機能やキーボード207の打鍵等によって入力がなされる。
【0051】
まず作業者は、作業者の情報を入力するために、作業者を識別するための担当者コードを、画面に対して入力を行う。
【0052】
具体的な流れとしては、401に示すように、画面に作業者を入力するための欄が表示された後、402に示すように、作業者を識別するための担当者コード、9999がキーボード207を用いて入力され、403に示すように、入力された担当者コードに該当する作業者の氏名が表示されることを示している。
【0053】
作業者の情報を入力した後、作業者は、商品の返品を受付けた返品日を入力するが、404に示すように画面に返品日を入力するための欄に対して、日付を入力する。尚、初期値として、当日の日付が当該欄に表示されている。
【0054】
返品日を入力した後、作業者は、返品場所を入力するが、405に示すように画面に返品場所を入力するための欄は、返品場所として可能な場所を表示選択させる構成を有しており、作業者は、タッチパネル機能やキーボード207を用いて、返品場所を選択する。
【0055】
返品場所を入力した後、作業者は、出荷先を入力するために、出荷先を識別するための出荷先のコードを、画面に対して入力を行う。
【0056】
具体的な流れとしては、406に示すように、画面に出荷先を入力するための欄が表示された後、407に示すように、出荷先を識別するための出荷先コード、200001がキーボード207を用いて入力され、408に示すように、入力された出荷先コードに該当する出荷先の名称と掛率(尚、Pは、正常価格に対する掛率、Sは、セール時における掛率であるが、本発明の主旨には関係せず。)が表示されることを示している。
【0057】
出荷先を入力した後、作業者は、返品に関する情報を入力していることを示すために返品を示す区分を入力するが、409に示すように画面に区分を入力するための欄は、ハンディ端末102を用いた業務の種別を表示選択させる構成を有しており、作業者は、タッチパネル機能やキーボード207を用いて、返品の区分を選択する。
【0058】
返品の区分を入力した後、作業者、返品を行う対象となる商品のJANコードを入力するが、図6に示す410に示すように、画面にJANコードを入力するための欄が表示された後、ハンディ端末102のバーコードリーダ208を返品対象となる商品に付帯した商品タグに印字されたバーコードに充てることで、当該バーコードを解析して得られたJANコードを411に示すように当該欄へ表示する。
【0059】
JANコードを入力した後、作業者は、画面に対して返品対象となる商品の数量の入力を行う。
【0060】
具体的な流れとしては、412に示すように、画面に数量を入力するための欄が表示された後、413に示すように、数量、3がキーボード207を用いて入力されることを示している。
【0061】
その後、作業者は、入力した返品日、返品場所、出荷先、及び区分に対して、他に商品が存在する場合は、410から413に示される入力を行う。
【0062】
次に図7には、ハンディ端末102を用いて入力された返品情報を記憶するためのテーブルの構成を示しており、販売管理装置104の外部メモリ211等の記憶媒体に備えられている。
【0063】
返品情報テーブル700は、ハンディ端末102を用いて作業を行った作業者を示す作業者701、商品の返品を受付けた日を示す返品日702、商品が返品された場所を示す返品場所703、売上時に出荷した先を示す出荷先704、業務種別を示す区分705、商品のJANコード706、商品の返品の数量を示す返品数707から構成されている。
【0064】
次に図8には、委託先へ販売の委託を行った際の取引内容を示す委託情報を記憶するテーブルの構成を示しており、販売管理装置104の外部メモリ211等の記憶媒体に備えられている。
【0065】
委託情報テーブル800は、他社へ委託した際の取引を一意に識別するための委託NO801、委託情報が委託あるいは返品であるのかを識別するための区分802、委託を行った日を示す委託日803、定常的に委託を行っている得意先を示す得意先804、委託した商品を示す商品805、商品のJANコード806、委託を行った商品の数量を示す委託数807、委託した商品の実際の売上の数量を示す消込売上数808を備えている。
【0066】
消込売上数808は、他社へ所望する数分の販売の委託を行った後、委託先からFAX等で売上情報を入手して、委託消し込みを行うための画面を表示して、入手した売上情報を入力する、あるいは売上情報をCSV形式等のファイルで入手して取り込むことを行うことで、委託数に対して受け取った数分の売上を計上する処理を行った際に追加記憶される。
【0067】
この場合、システム的に委託NO等に基づいて委託情報に対応する売上情報を特定することが可能であるが、特定が可能であれば、その他のコードを用いて対応をさせても良い。
【0068】
また、委託情報テーブル800は、委託数807から消込売上数808を減ずる差から得られる売上残数を示す消込委託残数809、委託に対して返品が発生した場合、返品された数量を示す返品紐付数810、消込委託残数809から返品紐付数810を減ずる差から得られる委託数に対する返品の消込可能数を示す紐付可能残数811を備えている。尚、消込売上数808は、委託数807の範囲内で設定されることは言うまでもない。
【0069】
商品の販売価格を示す上代812、上代812に対する単価の掛率、例えば卸の掛率を示す掛率813、上代812に掛率813を乗じて得られた金額を示す単価814、委託数807に単価814を乗じて得られた合計金額を示す金額815を備えている。
【0070】
尚、委託情報テーブル800における委託先への取引に関する委託情報は、図11に示すメニュー画面の委託計上ボタンを押下することで、委託情報を入力するための画面(不図示)を起動表示させて、管理者が入力を行う。
【0071】
この入力時には、委託NO801、区分802に委託、委託日803、得意先804、商品805、JANコード806、委託数807、上代812、掛率813、委託数807が入力されて記憶し、その他、消込売上数808に0及び返品紐付数810に0を記憶し、消込委託残数809、紐付可能残数811、単価814、金額815には前記したように計算した値を記憶する。
【0072】
次に図9を用いて委託を行わずに自社で商品の販売を得意先等へ行った結果に対する売上情報を記憶するテーブルの構成を示しており、販売管理装置104の外部メモリ211等の記憶媒体に備えられている。
【0073】
売上情報テーブル900は、売上を一意に識別するための売上NO901、売上情報が売上あるいは返品であるのかを識別するための区分902、売上を計上した日を示す売上日903、定常的に販売を行っている得意先を示す得意先904、販売した商品を示す商品905、商品のJANコード906、販売を行った商品の数量を示す売上数907、返品が発生した場合、返品された数量を示す返品紐付数908、売上数907から返品紐付数908を減ずる差から得られる売上数に対する返品の消込可能数を示す紐付可能残数909を備えている。尚、返品紐付数908は、売上数907の範囲内で設定されることは言うまでもない。
【0074】
商品の販売価格を示す上代910、上代910に対する単価の掛率、例えば卸の掛率を示す掛率911、上代910に掛率911を乗じて得られた金額を示す単価912、売上数907に単価912を乗じて得られた合計金額を示す金額913を備えている。
【0075】
尚、売上情報テーブル900における特委先等への取引に関する委託情報は、図11に示すメニュー画面の売上計上ボタンを押下することで、売上情報を入力するための画面(不図示)を起動表示させて、管理者が入力を行う。
【0076】
この入力時には、売上NO901、区分902に売上、売上日903、得意先904、商品905、JANコード906、売上数907、上代910、掛率911が入力され記憶し、返品紐付数908に0を記憶し、紐付可能残数909、単価912、金額913には前記したように計算した値を記憶する。
【0077】
次に本発明の実施形態に係る販売管理システム100における売上返品処理の流れを示すフローチャートが図10に示されている。尚、本フローチャートにおける各ステップは、販売管理装置104のCPU301の制御の下、処理が実行される。
【0078】
ステップS200では、返品情報テーブル700から返品情報を1件取得し、次のステップS202では、返品情報テーブル700に記憶された返品情報を全て取得したか否かを判定し、取得したと判定した場合は、処理を終了し、取得したと判定しない場合は、ステップS204へ処理を進める。
【0079】
ステップS204では、ステップS202において取得した返品情報が委託によるものなのか、あるいは自社の販売による返品情報なのかを判定するため、当該返品情報が委託情報テーブル800に存在するか否かによって判定を行う。
【0080】
この場合、返品情報に含まれる出荷先704とJANコード706とが、委託情報テーブル800の得意先804とJANコード806と一致するレコードのうち、委託日803が返品日702よりも小さく、紐付可能残数811が0より大きく、区分802が委託であるレコードを取得する。尚、複数のレコードが存在する場合は、最新あるいは最古のレコードを委託日803によって判定して取得する。
【0081】
ステップS206では、ステップS204において取得した委託情報の紐付可能残数811が返品情報の返品数707以上であるか否かを判定し、以上であると判定した場合、ステップS210へ処理を進め、未満であると判定した場合は、ステップS208へ処理を進める。
【0082】
ステップS208では、紐付可能残数811を返品数として、返品数707から返品数を返品残数として求め、ステップS210では、返品数707を返品数とし、ステップS212では、単価814に返品紐付数810を乗じて得られる金額を返品金額として算出する。
【0083】
ステップS214では、ステップS204で取得した委託情報の委託日803、得意先804、商品805、JANコード806、上代812、掛率813、及び単価814を用いて、かつ委託情報の委託NO801には、既に記憶された委託NO801の最大値に1を加算した値を記憶し、区分802には、委託返品を記憶し、委託数807には、ステップS208あるいはステップS210における返品数を記憶し、消込売上数808から紐付可能残数811には、0を記憶し、金額815には、ステップS212において算出した返品金額を記憶する。
【0084】
ステップS216では、ステップS204で取得した委託情報の返品紐付数810を取得し、ステップS208あるいはステップS210における返品数を予め記憶された返品紐付数810に加算して記憶する。
【0085】
ステップS218では、紐付可能残数811には、消込委託残数809から本ステップで求めた返品紐付数810を減じて得られる数を記憶する。
【0086】
ステップS220では、全ての返品数707が消し込まれたか否かを判定し、消し込まれたと判定した場合は、ステップS200へ処理を進め、消し込まれたと判定しない場合は、ステップS204へ処理を進める。
【0087】
本ステップにおける判定方法は、ステップS208における返品残数が0であるか否かによって判定しており、返品残数が0であれば、ステップS200へ処理を進め、返品残数が0でなければ、ステップS204へ処理を進める。
【0088】
ステップS224では、ステップS202において取得した返品情報が売上情報テーブル900に存在するか否かによって判定を行い、存在すると判定した場合は、ステップS226へ処理を進め、存在すると判定しない場合は、ステップS242へ処理を進める。
【0089】
この場合、返品情報に含まれる出荷先704とJANコード706とが、売上情報テーブル900の得意先904とJANコード906と一致するレコードのうち、売上日903が返品日702よりも小さく、紐付可能残数909が0より大きく、区分902が売上であるレコードを取得する。尚、複数のレコードが存在する場合は、最新あるいは最古のレコードを売上日903によって判定して取得する。
【0090】
ステップS226では、ステップS224において取得した売上情報の紐付可能残数909が返品情報の返品数707以上であるか否かを判定し、以上であると判定した場合、ステップS228へ処理を進め、未満であると判定した場合は、ステップS230へ処理を進める。
【0091】
ステップS228では、紐付可能残数909を返品数として、返品数707から返品数を返品残数として求め、ステップS230では、返品数707を返品数とし、ステップS232では、単価912に返品紐付数908を乗じて得られる金額を返品金額として算出する。
【0092】
ステップS234では、ステップS224で取得した売上情報の売上日903、得意先904、商品905、JANコード906、売上数907、上代910、掛率911、及び単価912を用いて、かつ売上情報の売上NO901には、既に記憶された売上NO901の最大値に1を加算した値を記憶し、区分902には、返品を記憶し、売上数907には、ステップS228あるいはステップS230における返品数を記憶し、返品紐付数908及び紐付可能残数909には、0を記憶し、金額913には、ステップS232において算出した返品金額を記憶する。
【0093】
ステップS236では、ステップS206で取得した売上情報の返品紐付数908を取得し、ステップS228あるいはステップS230における返品数を予め記憶された返品紐付数908に加算して記憶する。
【0094】
ステップS238では、紐付可能残数909に、売上数907から本ステップで求めた返品紐付数908を減じて得られる数を記憶する。
【0095】
ステップS240では、全ての返品数707が消し込まれたか否かを判定し、消し込まれたと判定した場合は、ステップS200へ処理を進め、消し込まれたと判定しない場合は、ステップS224へ処理を進める。
【0096】
本ステップにおける判定方法は、ステップS228における返品残数が0であるか否かによって判定しており、返品残数が0であれば、ステップS200へ処理を進め、返品残数が0でなければ、ステップS224へ処理を進める。
【0097】
ステップS242では、返品情報に異常がある旨を警告するための画面(不図示)を表示した後、処理を終了する。
【0098】
以上、本発明によれば、売上に対する返品を過去の売上数に従って自動消込を行うことで、多頻度に変更を伴う商品を多量に販売するシステムに於ける商品の返品に対する売上管理を行うに当たり、ユーザの作業負荷を軽減することで、効率的な売上管理を行うことができる。
【0099】
また、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0100】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0101】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0102】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発
明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0103】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0104】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0105】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0106】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0107】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。
【0108】
この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0109】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0110】
100 販売管理システム
102 ハンディ端末
104 販売管理装置
201 システムバス
202 CPU
203 ROM
204 メモリ
205 通信アダプタ
206 ディスプレイ
207 キーボード
208 バーコードリーダ
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 システムバス
305 入力コントローラ
306 ビデオコントローラ
307 メモリコントローラ
308 通信I/Fコントローラ
309 入力部
310 表示部
311 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記商品の返品に関する返品情報を記憶する売上情報記憶手段と、
前記返品情報を受付ける返品情報受付手段と、
前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する前記売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、
前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする販売管理装置。
【請求項2】
前記算出手段は、前記売上情報記憶手段によって記憶された最も古い売上情報から新しい売上情報の順に、前記売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出することを特徴とする請求項1に記載の販売管理装置。
【請求項3】
前記算出手段は、前記売上情報記憶手段によって記憶された最も新しい売上情報から古い売上情報の順に、前記売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出することを特徴とする請求項1に記載の販売管理装置。
【請求項4】
委託先へ商品の販売を委託する取引に関する委託情報を記憶する委託情報記憶手段と、
前記委託における商品の売上に関する委託売上情報を受付けて前記委託情報の売上数を記憶する委託売上情報記憶手段と、
前記算出手段は、前記返品情報受付手段によって受け付けた返品情報に対応する前記委託情報記憶手段に記憶された委託情報の委託数から売上数を引いた消込委託残数を超えない範囲で、返品数を算出し、
前記委託における前記返品情報を前記委託情報記憶手段に記憶する委託売上情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の販売管理装置。
【請求項5】
前記算出手段は、前記委託情報記憶手段によって記憶された最も古い委託情報から新しい委託情報の順に、前記委託情報の委託数から売上数を引いた消込委託残数を超えない範囲で、返品数を算出することを特徴とする請求項4に記載の販売管理装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記委託情報記憶手段によって記憶された最も新しい委託情報から古い委託情報の順に、前記委託情報の委託数から売上数を引いた消込委託残数を超えない範囲で、返品数を算出することを特徴とする請求項4に記載の販売管理装置。
【請求項7】
前記算出手段は、前記返品情報受付手段によって受け付けた返品情報が、前記委託情報記憶手段に記憶された委託情報に存在する場合は、前記委託情報の委託数から売上数を引いた消込委託残数を超えない範囲で、返品数を算出し、一方、前記返品情報受付手段によって受け付けた返品情報が、前記委託情報記憶手段に記憶された委託情報に存在せず、前記売上情報記憶手段によって記憶された売上情報に存在する場合は、前記売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出することを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の販売管理装置。
【請求項8】
販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムであって、
前記携帯端末は、
商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信手段を備え、
前記販売管理装置は、
得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記商品の返品に関する返品情報を記憶する売上情報記憶手段と、
前記返品情報を受信する返品情報受信手段と、
前記返品情報受信手段によって受信した返品情報に対応する前記売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、
前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、
を備えたことを特徴とする販売管理システム。
【請求項9】
販売管理装置を制御する方法であって、
前記販売管理装置の返品情報受付手段が、前記返品情報を受付ける商品の返品に関する返品情報受付ステップ、
前記販売管理装置の算出手段が、前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出ステップ、
前記販売管理装置の返品売上情報記憶手段が、前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶ステップ、
を含むことを特徴とする販売管理装置の制御方法。
【請求項10】
販売管理装置において実行可能なプログラムであって、
商品の返品に関する返品情報を受付ける返品情報受付手段と、
前記返品情報受付手段によって受付けた返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、
前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムの制御方法であって、
前記携帯端末は、
商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信工程を実行し、
前記販売管理装置は、
商品の返品に関する返品情報を受信する返品情報受信工程と、
前記返品情報受信工程によって受信した返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出工程と、
前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶工程と、
を実行することを特徴とする販売管理システムの制御方法。
【請求項12】
販売管理装置と通信可能な携帯端末からなる販売管理システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記携帯端末を、
商品の返品に関する返品情報を受付けて前記販売管理装置へ送信する送信手段として機能させ、
前記販売管理装置を、
商品の返品に関する返品情報を受信する返品情報受信手段と、
前記返品情報受信手段によって受信した返品情報に対応する得意先への商品の売上に関する売上情報及び前記返品情報を記憶する売上情報記憶手段によって記憶された売上情報の売上数を超えない範囲で、売上数から返品数を減じて得られた値を売上数として算出する算出手段と、
前記売上における返品情報を前記売上情報記憶手段へ記憶する返品売上情報記憶手段と、
を機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−128602(P2012−128602A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278633(P2010−278633)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】