説明

貯湯式給湯機

【課題】各排水通路を完全に分離して各々が独立して排水できる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】貯湯タンク1内の湯水を排水する第1通路33と、逃がし弁3からの膨張水を排水する第2通路34と、逆流防止装置10からの逆流水を排水する第3通路35を有するとともに、第1排水管51と第1通路33、第2排水管13と第2通路34、第3排水管31と第3通路35をそれぞれ接続し、排水栓2内部に仕切り壁36を設けて第1通路33と第2通路34、第3通路35を各々分離独立して排水する構成としたことにより、厳寒時、膨張水の凍結により膨張水を排水する第2通路34の出口が閉塞された場合であっても、風呂の逆流水を排水する第3通路35は開口を維持できるため、風呂の逆流水を排水することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯式給湯機の排水を行う排水栓に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の貯湯式給湯機は、貯湯タンク排水用に貯湯タンクの下部に排水栓を設けているのが一般的であるが、配管工事性を向上させるため、貯湯タンク下部の排水および沸き上げ時の膨張水の排水などの排水関連を1箇所に集約して排水を行う排水栓があげられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の貯湯式給湯機の排水栓は、図5、図6に示す構造となっている。図5、図6において、排水栓は、貯湯タンクの排水管を接続するための第1の接続口53と、貯湯タンクの排水の開閉を行う開閉弁30と、排水を器具外へ案内する排水通路7を有している。
【0004】
さらに、その他の排水の接続口である第2の接続口54を設け、逃がし弁から排水した膨脹水を案内する導管4を接続する導管の接続口5と、風呂水の逆流を防止して吸気排水栓機能付逆流防止器から排出する風呂水排水を案内する排出管11を接続する排出管の接続口12の複数に分岐した構成となっている。
【0005】
そして、導管4の接続口5、排出管11の接続口12の各接続口に連通した膨脹水通路6を設けて、逃がし弁から排水した膨脹水と風呂水の逆流を防止して吸気排水栓機能付逆流防止器から排出する風呂水排水を同じ膨脹水通路6から排水する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−2061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の貯湯式給湯機の排水栓構成は、膨張水の排水通路と吸気排水栓機能付逆流防止器から排出する風呂水排水の排水通路を出口側で集約し、同じ通路にしているため、厳寒時、膨張水の凍結により膨脹水通路の出口が閉塞されると風呂水排水も同時にできなくなる課題があった。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、排水関連を集約して排水を行う排水栓でありながら、各排水通路を完全に分離して各々が独立して排水できることで、使用性の高い貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクの下部に設けられ内部に貯えられた湯水を排水するための第1排水管と、前記貯湯タンクの排水を開始するための排水栓と、前記貯湯タンクの上部に設けられ給湯端末へ湯水を供給するための出湯管と、前記出湯管から膨張水を逃がすための逃がし弁と、前記逃がし弁から膨張水を前記排水栓へ案内する第2排水管と、前記出湯管から分岐し浴槽への湯張りを行う風呂出湯管と、前記風呂出湯管から前記浴槽への湯張り経路内であって前記浴槽から前記貯湯タンクへの逆流を防止するための逆流防止装置と、前記逆流防止装置からの逆流水を前記排水栓へと案内する第3排水管とを備え、前記排水栓は、前記貯湯タンク内の湯水を排水する第1通路と、前記逃がし弁からの膨張水を排水する第
2通路と、前記逆流防止装置からの逆流水を排水する第3通路を有するとともに、前記第1排水管と前記第1通路、前記第2排水管と前記第2通路、前記第3排水管と前記第3通路をそれぞれ接続し、前記排水栓内部に仕切り壁を設け、前記第1通路、前記第2通路、前記第3通路から各々分離独立して排水する構成としたことを特徴とするものである。
【0010】
これにより、厳寒時、膨張水の凍結により膨張水を排水する第2通路の出口が閉塞された場合であっても、風呂の逆流水を排水する第3通路は開口を維持できるため、風呂の逆流水を排水することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、排水関連を集約して排水を行う排水栓でありながら、各排水通路を完全に分離して各々が独立して排水できることで、使用性の高い貯湯式給湯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図
【図2】本発明の実施の形態1における排水栓の外観図
【図3】本発明の実施の形態1における排水栓の第1通路と第3通路の断面図
【図4】本発明の実施の形態1における排水栓の第1通路と第2通路の断面図
【図5】従来の貯湯式給湯機の排水栓の開状態の断面図
【図6】従来の貯湯式給湯機の排水栓の開状態の断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
第1の発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクの下部に設けられ内部に貯えられた湯水を排水するための第1排水管と、前記貯湯タンクの排水を開始するための排水栓と、前記貯湯タンクの上部に設けられ給湯端末へ湯水を供給するための出湯管と、前記出湯管から膨張水を逃がすための逃がし弁と、前記逃がし弁から膨張水を前記排水栓へ案内する第2排水管と、前記出湯管から分岐し浴槽への湯張りを行う風呂出湯管と、前記風呂出湯管から前記浴槽への湯張り経路内であって前記浴槽から前記貯湯タンクへの逆流を防止するための逆流防止装置と、前記逆流防止装置からの逆流水を前記排水栓へと案内する第3排水管とを備え、前記排水栓は、前記貯湯タンク内の湯水を排水する第1通路と、前記逃がし弁からの膨張水を排水する第2通路と、前記逆流防止装置からの逆流水を排水する第3通路を有するとともに、前記第1排水管と前記第1通路、前記第2排水管と前記第2通路、前記第3排水管と前記第3通路をそれぞれ接続し、前記排水栓内部に仕切り壁を設け、前記第1通路、前記第2通路、前記第3通路から各々分離独立して排水する構成としたことを特徴とする貯湯式給湯機である。
【0014】
これによれば、厳寒時、膨張水の凍結により膨張水を排水する第2通路の出口が閉塞された場合であっても、風呂の逆流水を排水する第3通路は開口を維持できるため、風呂の逆流水を排水することができる。
【0015】
第2の発明の貯湯式給湯機は、特に第1の発明において、前記第1通路出口、前記第2通路出口、前記第3通路出口の各々を連通させ、その下流側に空間を設けたことを特徴とするもので、各通路出口の開口が拡大するため、各々の排水時に排水抵抗が減少し、排水の滞留を防止できる。
【0016】
第3の発明の貯湯式給湯機は、特に第1または第2の発明において、前記第2通路出口の先端周囲に段差を設けたことを特徴とするもので、膨張水排水の水膜形成を助長する表面張力の低下を図ったことにより、膨張水の水落ち性が向上するため、厳寒時に、前記第2通路出口で膨張水が滞留し、凍結する現象を防止することができる。
【0017】
第4の発明の貯湯式給湯機は、特に第1〜第3のいずれかの発明において、前記第1排水管と前記第1通路とを略水平に接続し、前記第2排水管と前記第2通路とを略垂直に接続したしたことを特徴とするものである。
【0018】
これにより、前記第1排水管と前記第1通路を略垂直に接続した場合には、貯湯タンク下部に配置する排水栓へ排水を供給する前記第1排水管は、貯湯タンクの底面より一部高い配管形状となるため、封水トラップが形成され貯湯タンクの底面に残水が残り、湯水を全量排水することができないが、上記構成により、前記第1排水管は、貯湯タンクの底面より下方にあって略水平の配管が可能となり、封水トラップが形成されないため貯湯タンク内の湯水を全量排水することができる。
【0019】
また、前記第2排水管と前記第2通路を略垂直に接続したことにより、前記第2排水管を通る膨張水を垂直に排水できるため、膨張水は、滞留することなく前記第2通路を通り、器具外へ排水することができる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における貯湯式給湯機の構成図である。図2は、本発明の実施の形態における貯湯式給湯機の排水栓の外観図である。図3は、本発明の実施の形態における貯湯式給湯機の排水栓の第1通路と第3通路の断面図である。図4は、本発明の実施の形態における貯湯式給湯機の排水栓の第1通路と第2通路の断面図である。
【0022】
図1において、本発明の貯湯式給湯機は、熱源ユニット18と貯湯ユニット32とから構成されている。熱源ユニット18は、循環冷媒を圧縮して高温を得るヒートポンプサイクルで構成される熱源部19と、熱交換部20を接続した回路からなり、ヒートポンプサイクル内には、例えば、二酸化炭素冷媒が循環している。
【0023】
筐体で覆われた貯湯ユニット32内部には、貯湯タンク1と貯湯タンク1の下部から水道水を供給する給水管21と、貯湯タンク1の排水を行う排水栓2と、貯湯タンク1の下部と排水栓2とを接続する第1排水管51と、貯湯タンク1の下部から熱交換部20へ水を送水する循環ポンプ22と、貯湯タンク1の上部へ加熱された湯水を供給する循環水路23とを備え、貯湯タンク1と循環ポンプ22の間には、貯湯タンク1内の圧力が所定以上に上昇すると圧力を器具外へ逃がす缶体保護弁16を設けている。
【0024】
そして給湯回路は、貯湯タンク1上部から湯水を取出す出湯管24と、沸き上げ中の膨脹水を排水する逃がし弁3と、膨脹水を排水栓2へ案内する第2排水管13と、所定温度の湯水を蛇口25へ供給する給湯混合弁26とを備えている。
【0025】
さらに風呂回路は、貯湯タンク1上部から湯水を取出す出湯管24と、出湯管24から分岐した風呂出湯管52と、貯湯タンク1からの湯水と給水管21からの水を混合し、所定温度の湯水を風呂28へ供給する風呂混合弁27と、風呂湯はりの入り切りを行う注湯弁29と、貯湯タンク1内への風呂水の逆流を防止する逆流防止装置10と、逆流防止装置10から排出する風呂の逆流水を排水栓2へ案内する第3排水管31を備えている。
【0026】
図2は、排水栓の外観図である。図2において、排水栓2は、貯湯タンク1の湯水を排水する第1排水管51と接続する第1通路33と、第1通路33の開閉を行うハンドル41を備えるとともに、逃がし弁3からの膨張水を排水する第2排水管13と接続する第2
通路34と、逆流防止装置10からの風呂の逆流水を排水する第3排水管31と接続する第3通路35と、排水を器具外へ排出する排水出口40を備えている。
【0027】
図3は、排水栓の第1通路33と第3通路35の断面図で、ハンドル41の開操作により貯湯タンク1の湯水を排水する第1通路33の開状態を示している。逆流防止装置10からの風呂の逆流水を排水する第3通路35は、第1通路33の近傍に配置され、常時開状態である。第1通路33の下方に第1通路出口37を開口し、隣接して第3通路出口39の開口を仕切り壁36を介して配置し、第1通路出口37と第3通路出口39を下から見ると、仕切り壁36によって各々分離独立した通路に仕切られている。
【0028】
図4は、排水栓の第1通路33と第2通路34の断面図で、第1通路33の開状態を示している。逃がし弁3からの膨張水を排水する第2通路34は、第1通路33の近傍に配置され、常時開状態である。第1通路33の下方に第1通路出口37を開口し、隣接して第2通路出口38の開口を仕切り壁36を介して配置し、第1通路出口37と第2通路出口38を下から見ると、仕切り壁36によって各々分離独立した通路に仕切られている。
【0029】
さらに、第1通路出口37と第2通路出口38および図3における第3通路出口39の下方に筒状の排水出口40を設け、出口に空間を設けている。
【0030】
そして、第2通路出口38の先端周囲には、最下端部より上方に距離Hの段差を設けて膨張水排水の水膜形成を助長する表面張力の低下を図っている。
【0031】
また、第1通路33の入口を略水平に配置し、貯湯タンク1の湯水を排水する第1排水管51が水平に接続できる構成にするとともに、第2通路34の入口を略垂直に配置し、逃がし弁3からの膨張水を排水する第2排水管13が垂直に接続できる構成にしている。
【0032】
以上のように構成し、全排水を集約して排水出口40から貯湯ユニット32の外部へ排水を行う貯湯式給湯機について、以下その動作、作用を説明する。
【0033】
まず、貯湯タンク1へ湯を供給する沸き上げ運転動作を説明する。操作部55で沸き上げ運転を開始すると、熱源ユニット18内のヒートポンプシステムで構成された熱源部19は、冷媒温度を上げながら冷媒を熱交換部20へ供給する。一方、循環水路23内では、循環ポンプ22が駆動し、貯湯タンク1下部の水が熱交換部20へ流入し、ここで冷媒から水へ熱交換が行われ、水が温水となって貯湯タンク1へと供給される。
【0034】
この時、貯湯タンク1内の膨脹水は、逃がし弁3から排水され、第2排水管13を通り、排水栓2の第2通路34から第2通路出口38、排水出口40を経て器具外へと排水される。厳寒時、膨脹水が凍結し第2通路出口38を閉塞すると、膨張水が排水されないため貯湯タンク1内の圧力が上昇し、缶体保護弁16が作動して貯湯タンク1の圧力を逃す。
【0035】
次に、断水時など、貯湯タンク1内の水位が低下し、貯湯タンク1内が負圧になった場合の逆流防止器10の動作について説明する。貯湯タンク1内が負圧になると湯張りした風呂28内の風呂水が大気圧で貯湯タンク1へ逆流し、貯湯タンク1内の湯水が不衛生となるため、風呂回路に設けた逆流防止器10で貯湯タンク1内への逆流を防止するが、逆流した風呂の逆流水は、第3排水管31を通り、排水栓2の第3通路35から第3通路出口39、排水出口40を経て器具外へと排水される。
【0036】
このように膨張水を排水する第2通路34と風呂の逆流水を排水する第3通路35を分離する仕切り壁36を設け、前記2通路を独立した構成としたことから、厳寒時、膨張水
の凍結により膨張水を排水する第2通路の出口が閉塞された場合であっても、風呂の逆流水を排水する第3通路は開口を維持できるため、風呂の逆流水を排水することができる。
【0037】
さらに、第1通路出口37と、第2通路出口38、第3通路出口39の下方に筒状の排水出口40を設け、第1通路出口37と、第2通路出口38、第3通路出口39の下方に空間を設けたことにより、各通路出口の開口が拡大するため、各々の排水時に排水抵抗が減少し、排水の滞留を防止できる。
【0038】
そして、第2通路出口38の先端周囲には、最下端部より上方に距離Hの段差を設けて膨張水排水の水膜形成を助長する表面張力の低下を図ったことにより、膨張水の水落ち性が向上するため、厳寒時の、第2通路出口38で膨張水が滞留し、水膜を形成後、凍結する現象を防止することができる。
【0039】
また、第1排水管51と第1通路33を略垂直に接続した場合には、貯湯タンク1の下部に配置する排水栓2へ排水を供給する第1排水管51は、貯湯タンク1の底面より一部高い配管形状となるため、封水トラップが形成され貯湯タンク1の底面に残水が残り、湯水を全量排水することができないが、第1通路33の入口を略水平に配置し、貯湯タンク1の湯水を排水する第1排水管51が水平に接続できる構成にしたことにより、第1排水管51は、貯湯タンク1の底面より下方にあって略水平の配管が可能となり、封水トラップが形成されないため貯湯タンク1内の湯水を全量排水することができる。
【0040】
また、第2通路34の入口を略垂直に配置し、逃がし弁3からの膨張水を排水する第2排水管13が垂直に接続できる構成にしたことにより、第2排水管13を通る膨張水を垂直に排水できるため、膨張水は滞留することなく第2通路34を通り、器具外へ排水することができる。
【0041】
長期間使用しない場合は貯湯タンク1の湯水の排水を行うが、その排水動作を図1および図3を用いて説明する。給水管21の止水栓を閉じ、逃がし弁3を開放し、排水栓2のハンドル41を開栓すると、貯湯タンク1内の湯水は第1通路33を通り、第1通路出口37、排水出口40を経て器具外へと排水されると同時に、排水出口40の下方の空気は、第2通路出口38、第2通路34から第2排水管13を通り、逃がし弁3を経て貯湯タンク1内へ取り込まれ、貯湯タンク内が空になるまで排水が継続する。
【0042】
このように第1通路33と第2通路34を各々分離独立した構成としたことにより、排水栓2内部で貯湯タンク1内への空気の取り込みと、貯湯タンク1内の湯水の排水を継続して行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上のように、本発明に係る熱交換器は、ヒートポンプサイクルと給湯サイクルが一体に構成された一体型ヒートポンプ式給湯機、別体に構成された分離型ヒートポンプ式給湯機、給湯用熱交換器で加熱したお湯をそのまま出湯できる直接出湯型ヒートポンプ式給湯機などの各種ヒートポンプ給湯機、さらには熱源に電気ヒーターを用いる電気温水器にも適用できる。
【符号の説明】
【0044】
1 貯湯タンク
2 排水栓
3 逃がし弁
10 逆流防止器
13 第2排水管
16 缶体保護弁
18 熱源ユニット
19 熱源部
20 熱交換部
21 給水管
22 循環ポンプ
23 循環水路
24 出湯管
25 蛇口
26 給湯混合弁
27 風呂混合弁
28 風呂
29 注湯弁
31 第3排水管
32 貯湯ユニット
33 第1通路
34 第2通路
35 第3通路
36 仕切り壁
37 第1通路出口
38 第2通路出口
39 第3通路出口
40 排水出口
41 ハンドル
51 第1排水管
52 風呂出湯管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクの下部に設けられ内部に貯えられた湯水を排水するための第1排水管と、前記貯湯タンクの排水を開始するための排水栓と、前記貯湯タンクの上部に設けられ給湯端末へ湯水を供給するための出湯管と、前記出湯管から膨張水を逃がすための逃がし弁と、前記逃がし弁から膨張水を前記排水栓へ案内する第2排水管と、前記出湯管から分岐し浴槽への湯張りを行う風呂出湯管と、前記風呂出湯管から前記浴槽への湯張り経路内であって前記浴槽から前記貯湯タンクへの逆流を防止するための逆流防止装置と、前記逆流防止装置からの逆流水を前記排水栓へと案内する第3排水管とを備え、前記排水栓は、前記貯湯タンク内の湯水を排水する第1通路と、前記逃がし弁からの膨張水を排水する第2通路と、前記逆流防止装置からの逆流水を排水する第3通路を有するとともに、前記第1排水管と前記第1通路、前記第2排水管と前記第2通路、前記第3排水管と前記第3通路をそれぞれ接続し、前記排水栓内部に仕切り壁を設け、前記第1通路、前記第2通路、前記第3通路から各々分離独立して排水する構成としたことを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項2】
前記第1通路出口、前記第2通路出口、前記第3通路出口の各々を連通させ、その下流側に空間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
【請求項3】
前記第2通路出口の先端周囲に段差を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
【請求項4】
前記第1排水管と前記第1通路とを略水平に接続し、前記第2排水管と前記第2通路とを略垂直に接続したしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−102944(P2012−102944A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252546(P2010−252546)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】