説明

貯湯式電気温水器

【課題】「おまかせ節電」を実行しながら、貯湯タンク内の湯中での菌繁殖を抑制し、衛生的な状態に保つことのできる貯湯式電気温水器を提供する。
【解決手段】貯湯式電気温水器10は、貯湯タンク11と、貯湯タンク11内の水を加熱する電導発熱部であるヒータ12と、貯湯タンク11内の湯温を検知するサーミスタ13と、サーミスタ13の検知温度に基づいて前記湯温が所定の保温温度となるようにヒータ12への通電を制御する制御手段14と、を備えている。貯湯タンク11内の湯の使用頻度が少ない時間帯は制御手段14が保温温度を下げてヒータ12へ通電を行う「おまかせ節電」機能を有している。制御手段14には「おまかせ節電」の開始時からの経過時間を計時するタイマが設けられ、その計時時間が所定時間を越えると「おまかせ節電」が解除されてヒータ12への通電が開始され、貯湯タンク11内の湯が沸かし上げられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁を内蔵した比較的小型の貯湯式電気温水器に関する。
【背景技術】
【0002】
洗面台などの下方に配置される貯湯式電気温水器として、従来、湯を使用する時間帯をマイコンが自動的に記憶し、使用頻度が低い時間帯はタンクの貯湯温度を節電温度(例えば、60℃)に下げて保温することにより節電を行う、所謂「おまかせ節電」機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−164079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の貯湯式電気温水器の場合、節電温度を下げることによって節電効果が高まるが、節電温度を下げた状態が長く継続すると、貯湯タンクに貯留された湯中に雑菌などが繁殖する可能性がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、「おまかせ節電」を実行しながら、貯湯タンク内の湯中での菌繁殖を抑制し、衛生的な状態に保つことのできる貯湯式電気温水器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の貯湯式電気温水器は、貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を加熱する発熱部と、前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度となるように前記発熱部への通電を制御する制御手段と、を備え、前記貯湯タンク内の湯の使用頻度が少ない時間帯は前記制御手段が前記保温温度を下げて前記発熱部へ節電通電を行う貯湯式電気温水器において、
節電通電の開始時からの経過時間を計時するタイマを前記制御手段に設け、前記タイマが所定時間を越えると前記節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うことを特徴とする。
【0007】
このような構成とすれば、使用頻度に左右されず、所定時間ごとに節電通電の解除及び発熱部への通電が行われるため、貯湯タンク内の湯中における菌繁殖を確実に抑制することができ、湯を衛生的な状態に保つことができる。即ち、「おまかせ節電」を実行しながら、貯湯タンク内の湯中での菌繁殖を抑制し、衛生的な状態に保つことができる。
【0008】
また、本発明の貯湯式電気温水器は、貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を加熱する発熱部と、前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度となるように前記発熱部への通電を制御する制御手段と、を備え、前記貯湯タンク内の湯の使用頻度が少ない時間帯は前記制御手段が保温温度を下げて前記発熱部へ節電通電を行う貯湯式電気温水器において、
前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度より下降した後の経過時間を計時するタイマを前記制御手段に設け、前記タイマが所定時間を越えると節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うことを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、実際の貯湯タンク内の湯温の低下に対応して、節電通電の解除及び発熱部への通電が行われるため、節電通電の貯湯タンク内の湯中での菌繁殖を確実に抑制し、衛生的な状態に保つことができることに加え、節電通電の不必要な解除を防止することができるため、節電効果の実効性を高めることができる。
【0010】
ここで、前記制御手段は、前記節電通電が解除されると、通常の保温温度となるように制御することが望ましい。このような構成とすれば、通常の保温温度の制御機能を利用して発熱部への通電を制御することができるため、制御手段の複雑化を回避することができる。
【0011】
また、前記制御手段は、節電通電が解除されると、通常の保温温度よりも高温となるように制御する構成とすることもできる。このような構成とすれば、節電通電の解除後の貯湯タンク内の湯温を通常より高温にすることができるため、殺菌作用をさらに高めることができる。
【0012】
一方、前記制御手段は、前記貯湯タンクの上流側に設けられた電磁弁の開閉に基づいて前記使用頻度を判定する構成とすることもできる。このような構成とすれば、実際の使用頻度を正確に把握することが可能となるため、現実に対応した正確な判定を行うことができる。
【0013】
また、前記制御手段は、節電中に電磁弁の開弁を検知すると節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うものであり、前記タイマは、前記貯湯タンク内が高温になったことを検知すると計時をリセットする構成とすることができる。このような構成とすれば、節電通電中に湯を使用する際には、貯湯タンク内の湯温を高くして出湯時間を長く保つことができると共に、タイマに基づいて、発熱部へ不必要に通電されて節電効果が低下することを防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、「おまかせ節電」を実行しながら、貯湯タンク内の湯中での菌繁殖を抑制し、衛生的な状態に保つことのできる貯湯式電気温水器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である貯湯式電気温水器の構成を示す図、図2は図1に示す貯湯式電気温水器の制御例を示すフローチャート、図3は図2に示す制御例に基づく貯湯タンク内の湯温変化を示すグラフである。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の貯湯式電気温水器10は、貯湯タンク11と、貯湯タンク11内の水を加熱する電導発熱部であるヒータ12と、貯湯タンク11内の湯温を検知するサーミスタ13と、サーミスタ13の検知温度に基づいて前記湯温が所定の保温温度となるようにヒータ12への通電を制御する制御手段14と、を備えている。
【0017】
貯湯タンク11へ水を補給するための給水経路30が、給水源(図示せず)に設けられた止水栓17から貯湯タンク11の底部に接続されている。給水経路30の途中には、下流側に向かって定流量弁21,逆止弁18及び電磁弁19が配置されている。また、給水経路30の途中から分岐した混合バイパス経路31の下流側が混合バルブ24に接続されている。定流量弁21は、止水栓17から供給される水の単位時間当たりの流量を一定に保つ機能を有している。
【0018】
貯湯タンク11の上部には湯を流出させるための出湯経路35の基端部が接続され、その下流側は逆止弁22を経由して混合バルブ24に接続されている。また、混合バイパス経路31の途中から分岐したバイパス経路33が逆止弁23を経由して、逆止弁22と混合バルブ24との間の出湯経路35に接続されている。
【0019】
混合バルブ24の下流側から水栓16に向かって吐水経路36が設けられ、逆止弁18と電磁弁19との間の給水経路30から分岐した給水経路32の下流側が電磁弁20を経由して吐水経路36に接続されている。また、電磁弁19,20をそれぞれ開閉するための湯側スイッチ15h及び水側スイッチ15cが水栓16の近傍に設けられている。
【0020】
貯湯タンク11内の湯が所定温度(例えば、80℃)に保持されている状態で湯側スイッチ15hをONすると電磁弁19が開き、給水経路30を経由して貯湯タンク11の底部へ水が送り込まれるとともに、混合バイパス経路31を経由して混合バルブ24へ水が送られる。給水経路30からの給水によって押し出された貯湯タンク11内の湯が、その上部に接続された出湯経路35を通って流出し、混合バルブ24において混合バイパス経路31からの水と混合された後、適温となった湯が吐水経路36を通って水栓16から吐出される。また、湯側スイッチ15hをOFFすると、電磁弁19が閉止され貯湯タンク11への給水が止まるので、水栓16からの湯の吐出が停止する。
【0021】
このように、湯側スイッチ15hをON,OFF操作すると、貯湯タンク11内の湯と混合バイパス経路31から送給される水とが、混合バルブ24において所定割合で混合されることによって形成された適温の湯が水栓16から吐出、停止される。また、水側スイッチ15cをON,OFF操作すると電磁弁20が開閉し、給水経路30,32及び吐水経路36を経由した水が水栓16から吐出、停止される。
【0022】
貯湯式電気温水器10においては、貯湯タンク11内の湯の使用頻度が少ない時間帯は制御手段14が保温温度を(例えば、80℃から60℃へ)下げて、ヒータ12へ節電通電を行う(以下、「おまかせ節電」という。)機能を有している。また、制御手段14には、おまかせ節電の開始時からの経過時間を計時するタイマ(図示せず)が設けられ、このタイマが所定時間(例えば、24時間)を越えると、おまかせ節電が一旦解除され、ヒータ12への通電が行われる。
【0023】
ここで、図2に基づいて、前記機能について説明する。温水加熱ルーチンがスタートすると(S10)、電磁弁19が開いているか否かを判断することにより(S11)、水栓16の使用・不使用が判断される。電磁弁19が閉止中であれば、おまかせ節電中であるか否かが判断され(S12)、おまかせ節電中のときはタイマT1が動作し(S13)、タイマT1が24時間に満たないときは、貯湯タンク11内の湯の設定温度Tsが60℃に設定される(S15)。
【0024】
なお、おまかせ節電中であるか否かは、所定の単位時間当たりの過去数日間の電磁弁19の開弁回数に基づいて、その単位時間帯毎の使用頻度を推定し、使用頻度が低い単位時間帯をおまかせ節電中と判断することにより実現される。
【0025】
一方、電磁弁19が開いているか否かの判断(S11)において電磁弁19が開放中と判断されたとき、おまかせ節電中であるか否かの判断(S12)において、おまかせ節電中でないと判断されたとき及びタイマT1が24時間を超えたとき(S14)は、それぞれ、貯湯タンク11内の湯の設定温度Tsが80℃に設定される(S22)。
【0026】
この後は、設定温度Tsとサーミスタ13が検知した現在温度Tnとの比較が行われ(S16)、設定温度Tsより現在温度Tnが低いときはヒータ12への通常通電が開始される(S17)。そして、現在温度Tnが設定温度Ts+5℃(85℃)に達しているか否かの判断が行われ(S18)、現在温度Tnが設定温度Ts+5℃(85℃)未満であればヒータ12への通電が継続される(S17)。なお、前記「+5℃」は一例であり、これに限定するものではない。
【0027】
一方、設定温度Tsより現在温度Tnが高いとき(S16)、現在温度Tnが設定温度Ts+5℃(85℃)を超えたとき(S18)はヒータ12への通電が停止される(S19)。そして、この後、現在温度Tnが80℃より高いか否かの比較が行われ(S20)、貯湯タンク11内の現在温度Tnが80℃より高いときはタイマT1がリセットされ(S21)、温水加熱ルーチンが終了する(S23)。また、貯湯タンク11内の現在温度Tnが80℃未満のときは、タイマT1がリセットされることなく、そのままの状態が維持され、温水加熱ルーチンが終了する(S23)。
【0028】
次に、図3に基づいて、前述の制御が行われた場合の貯湯タンク11内の湯温変化について説明する。図3に示すように、未使用時間帯に入るとおまかせ節電が開始されるので、貯湯タンク11内の湯温は徐々に下降し、おまかせ節電の設定温度である60℃に維持される。おまかせ節電中に水栓16から湯が吐出されると、おまかせ節電が一旦解除されて設定温度が80℃に切り替わってヒータ12への通電が開始され、貯湯タンク11内の湯温が80℃を超えるまで沸かし上げられて、おまかせ節電開始からの時間を計時しているタイマ(図2のタイマT1)がリセットされる。
【0029】
次に、おまかせ節電中に水栓16が使用されることなく24時間が経過すると、おまかせ節電が解除されてヒータ12への通電が開始され、貯湯タンク11内の湯温が80℃を超えるまで沸かし上げられた後、ヒータ12への通電が停止し、再び、おまかせ節電が開始される。即ち、おまかせ節電によって貯湯タンク11内の保温温度が下げられた状態が24時間を超えると、おまかせ節電中であっても、貯湯タンク11内の湯が80℃以上に沸かし上げられる。
【0030】
このように、貯湯式電気温水器10は、おまかせ節電を実行しながら、おまかせ節電が24時間以上継続されると貯湯タンク11内が80℃以上に加熱されるため、湯中の菌繁殖を抑制することができ、貯湯タンク11内を常に衛生的な状態に保つことができる。
【0031】
また、制御手段14は、おまかせ節電が解除されると、貯湯タンク11内の湯温が通常の保温温度となる制御を行う構成となっているため、通常の保温温度の制御機能を利用してヒータ12への通電を制御することができ、これによって制御手段14の複雑化を回避することができる。
【0032】
また、制御手段14は、貯湯タンク11の上流側に設けられた電磁弁19の開閉に基づいて湯の使用頻度を判定する構成としているため、実際の使用頻度を正確に把握することができ、現実に対応した正確な判定を行うことができる。
【0033】
また、節電中に電磁弁の開弁を検知すると節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うものであり、おまかせ節電の開始時からの経過時間を計時するために制御手段14に設けられたタイマ(図示せず)は、貯湯タンク11内が所定の高温側の設定温度(80℃)になったことをサーミスタ13からの信号で検知すると計時をリセットする構成としている。これにより、節電通電中に湯を使用する際には貯湯タンク内の湯温を高くして出湯時間を長く保つことができると共に、貯湯タンク内が高温になった後、短期間でタイマに基づいて発熱部へ通電されてしまうといった無駄な通電を防ぐことができるため、節電効果の低下を防止することができる。
【0034】
次に、図4を参照して、その他の制御例に基づく貯湯タンク内の湯温変化について説明する。図4は、その他の制御例に基づく貯湯タンク内の湯温変化を示すグラフである。
【0035】
図4に示す制御例においては、貯湯タンク11内の設定温度を75℃とし、おまかせ節電中の設定温度を60℃としている。未使用時間帯に入るとおまかせ節電が開始され、その後の所定時間(例えば、24時間)の経過若しくは湯使用により、おまかせ節電が解除されるように設定されている。
【0036】
一方、おまかせ節電中であるか否か、貯湯タンク11中の湯が使用されたか否かに拘わらず、一定時間(例えば、24時間)が経過するごとに、貯湯タンク11内の湯を所定温度(例えば、80℃)以上に沸かし上げ、その後は設定温度(75℃または60℃)に復帰するように設定されている。このような構成とすれば、貯湯タンク11内の湯は24時間に1回は必ず80℃以上に沸かし上げられるため、湯中の菌繁殖を抑制することができ、貯湯タンク11内を常に衛生的な状態に保つことができる。
【0037】
ここで、制御手段14は、おまかせ節電が解除されると、貯湯タンク11内の湯温を通常の保温温度(75℃)よりも高温となるように制御することにより、おまかせ節電の解除後の貯湯タンク11内の湯温を通常より高温にすることができるため、強い殺菌作用を得ることができる。
【0038】
次に、図5に基づいて、貯湯式電気温水器10に関するその他の制御例について説明する。図5はその他の制御例を示すフローチャートである。図5に示すように、温水加熱ルーチンがスタートすると(S30)、貯湯タンク11内の湯の現在温度Tnが80℃より低いか否かの判断が行われ(S31)、80℃より低いときはタイマT1が動作し(S32)、80℃より高いときはその状態が維持される。タイマT1の動作後は、T1が24時間を超えたか否かの判断が行われ(S33)、T1が24時間未満であれば電磁弁19が開放中であるか否かの判断が行われる(S34)。ここで、電磁弁19が閉止されていれば、おまかせ節電中であるか否かの判断が行われ(S35)、おまかせ節電中であれば設定温度Tsが60℃に設定される(S36)。
【0039】
一方、タイマT1が24時間を超えたか否かの判断(S33)においてT1が24時間を超えたと判断されたとき、電磁弁19が開放中であるか否かの判断(S34)において電磁弁19が開放中であると判断されたとき、おまかせ節電中であるか否かの判断(S35)においておまかせ節電中でないと判断されたときは、それぞれ、設定温度Tsが80℃に設定される(S37)。
【0040】
この後は、貯湯タンク11内の現在温度Tnが設定温度Tsより低いか否かの判断が行われ(S38)、設定温度Tsより現在温度Tnが低いときはヒータ12への通常通電が開始され(S39)、現在温度Tnが設定温度Ts+5℃を超えたか否かの判断が行われ(S40)、現在温度Tnが設定温度Ts+5℃を超えたときはヒータ12への通電が停止される(S41)。また、貯湯タンク11内の現在温度Tnが設定温度Tsより低いか否かの判断(S38)において、現在温度Tnが設定温度Tsより高いと判断されたときもヒータ12への通電が停止される(S41)。なお、前記「+5℃」は一例であり、これに限定するものではない。
【0041】
ヒータ12への通電が停止された(S41)後は、貯湯タンク11内の現在温度Tnが80℃を超えたか否かの判断が行われ(S42)、現在温度Tnが80℃を超えているときはタイマT1がリセットされ(S43)、温水加熱ルーチンが終了する(S44)。また、現在温度Tnが80℃未満であるときは、タイマT1がリセットされることなく、そのままの状態が維持され、温水加熱ルーチンが終了する(S44)。
【0042】
このように、図5に示す制御例においては、実際の貯湯タンク11内の湯温の低下に対応して、おまかせ節電の解除及びヒータへの通電が行われるため、おまかせ節電中の貯湯タンク11内の湯中での菌繁殖を確実に抑制し、衛生的な状態に保つことができる。また、おまかせ節電の不必要な解除を防止することができるため、節電効果の実効性を高めることができる。
【0043】
なお、貯湯タンク内の設定温度、おまかせ節電中の設定温度、貯湯タンク内の沸かし上げを行う時間間隔及び沸かし上げ温度などは前述した制御例に限定するものではないので、使用条件などに応じて任意に設定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の貯湯式電気温水器は、洗面台などの下方に配置される局所給湯手段として広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態である貯湯式電気温水器の構成を示す図である。
【図2】図1に示す貯湯式電気温水器の制御例を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す制御例に基づく貯湯タンク内の湯温変化を示すグラフである。
【図4】その他の制御例に基づく貯湯タンク内の湯温変化を示すグラフである。
【図5】その他の制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
10 貯湯式電気温水器
11 貯湯タンク
12 ヒータ
13 サーミスタ
14 制御手段
15c 水側スイッチ
15h 湯側スイッチ
16 水栓
17 止水栓
18,22,23 逆止弁
19,20 電磁弁
21 定流量弁
24 混合バルブ
30,32 給水経路
31 混合バイパス経路
33 バイパス経路
35 出湯経路
36 吐水経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を加熱する発熱部と、前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度となるように前記発熱部への通電を制御する制御手段と、を備え、前記貯湯タンク内の湯の使用頻度が少ない時間帯は前記制御手段が前記保温温度を下げて前記発熱部へ節電通電を行う貯湯式電気温水器において、
節電通電の開始時からの経過時間を計時するタイマを前記制御手段に設け、前記タイマが所定時間を越えると前記節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うことを特徴とする貯湯式電気温水器。
【請求項2】
貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の水を加熱する発熱部と、前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度となるように前記発熱部への通電を制御する制御手段と、を備え、前記貯湯タンク内の湯の使用頻度が少ない時間帯は前記制御手段が保温温度を下げて前記発熱部へ節電通電を行う貯湯式電気温水器において、
前記貯湯タンク内の湯温が所定の保温温度より下降した後の経過時間を計時するタイマを前記制御手段に設け、前記タイマが所定時間を越えると節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うことを特徴とする貯湯式電気温水器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記節電通電が解除されると、通常の保温温度となるように制御することを特徴とする請求項1または2記載の貯湯式電気温水器。
【請求項4】
前記制御手段は、節電通電が解除されると、通常の保温温度よりも高温となるように制御することを特徴とする1または2記載の貯湯式電気温水器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記貯湯タンクの上流側に設けられた電磁弁の開閉に基づいて前記使用頻度を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の貯湯式電気温水器。
【請求項6】
前記制御手段は、節電中に電磁弁の開弁を検知すると節電通電を解除して前記発熱部への通電を行うものであり、前記タイマは、前記貯湯タンク内が高温になったことを検知すると計時をリセットすることを特徴とする請求項5記載の貯湯式電気温水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−222258(P2009−222258A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64735(P2008−64735)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】