説明

貯留槽

【課題】本発明は、単位部材を用いて水面を臨時会場とする技術の提案にある。
【解決手段】水路池等の水面であって、臨時的に水路、池等の底面から雨水流出抑制用の浸透槽、貯留槽等の貯留空間を形成するために使用される単位部材を水面の上まで配列すると共に、単位部材の上面にシート等を敷き、砂利等を敷き設し、シート上を人の立ち入り可能とした、臨時会場となる水面であり、イベントが終了した時点で再び元の水面に戻すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水面上を臨時会場とする技術である。
【背景技術】
【0002】
ヒートアイランド対策、景観の向上、ビオトープ、親水広場など水辺を憩いの場とする例が多くなってきている。これらの施策のため雨水の貯留槽を用い、溜まった雨水を循環し上記水辺を維持することが行われている。
一方、雨水の流出抑制あるいは有効利用を目的として、地下にプラスチックの単位部材を配列することで貯留空間を確保し、その周囲を適切なシート類で覆った貯留、浸透槽などが提案かつ使用されている。プラスチックの単位部材を使用する例は、特開平9-112792、特開平10-252108、特開平11-222886など各種提案されている。
本願は上記目的に使用される単位部材の新規な用途を提案するものである。
【0003】
【特許文献1】特開平9-112792
【特許文献2】特開平10-252108
【特許文献3】特開平11-222886
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、単位部材を用いて水面を臨時会場とする技術の提案にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、水面であって、臨時的に水面の底面から単位部材を水面の上まで配列すると共に、単位部材の上面にシートを敷き、シート上を人の立ち入り可能とした、臨時会場となる水面である。
水路を臨時会場とするため、単位部材を水面上にまで配列し、上部をシートで覆った。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、水面下に単位部材を水面上にまで配列し、その上部にシートを敷き設することで臨時会場としたため、常時は親水広場として機能し、短時間に臨時広場とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下本第発明を図により詳細に説明する。
図1、図2は、本発明の臨時会場とする広場の断面概念図である。
断面図に示したとおり、本臨時会場は通常は水路、池等であり臨時的に単位部材を水面上に現れるまで配列し、上部をシート類で覆い人等が立ち入り可能な広場などとして使用する。
図1は、通常の水路、池等の状態を示し、水路、池等の一定深さまでを単位部材で埋め、必要に応じて砕石などで単位部材を人目に触れないようにした状態である。
図2は、更に単位部材を上に配列し、単位部材の上部を水面より上にあげ、更にシートなどを敷いた状態を示している。
シート上には、必要に応じて砕石などを敷き設し、広場らしい状態にすることも可能である。シートは遮水性のシートに限らずプラスチック製あるいは鉄製の板などが使用できる。
【0008】
なお、図では水路、池等にあらかじめ単位部材を配設し、臨時的に更に単位部材を追加するように示してある。水路、池等の深さによっては使用時に必要とする全量の単位部材を配設することができる。
広場としての用途が終われば、再び単位部材を全部あるいは一部取り片付けてもとの水路、池等とする。
【0009】
水路、池等内に配列する単位部材として、雨水貯留施設において一般的に使用されあるいは提案されている図3に示すようなプラスチック製あるいはステンレススチール製の部材などが使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の通常の水路、池等の状態を示す概念図を示す。
【図2】本発明の臨時広場とした概念図を示す。
【図3】単位部材の例を示す。
【符号の説明】
【0011】
1 水路、池等の水面
2 単位部材
3 シート類

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水面であって、臨時的に水面の底面から単位部材を水面の上まで配列すると共に、単位部材の上面にシートを敷き、シート上を人の立ち入り可能とした、臨時会場となる水面。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−57203(P2008−57203A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−235008(P2006−235008)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(306024805)株式会社 林物産発明研究所 (155)