貯蔵コンテナを輸送車両に対して積み降ろしするための装置、並びに関連するシステム及び方法
車両に操作可能に係合され、コンテナを車両と地上との間で積み降ろしし、車両と共にコンテナを輸送するのに適した装置が提供される。このような装置は、車両に対して垂直に移動可能であるように構成された1対の横方向に互いに離間される水平昇降部材と、昇降部材の前端に操作可能に係合された垂直可動部材とを備えている。係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定する。直進装置が、車両と垂直可動部材との間に係合され、昇降部材を支持すると共に、昇降部材を車両に対して長手方向に移動させるように構成されている。コンテナを降ろすために、垂直可動部材と昇降部材がコンテナを車両の上方に持上げ、次いで、直進装置が、コンテナを車両に沿ってその後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動させる。次いで、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、地上に降ろされ、係留具がコンテナから離脱される。逆の手順によって、コンテナが、車両上に積載される。また、関連する装置、システム、並びに方法も提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵コンテナに関し、さらに詳細には、貯蔵コンテナを運搬することができる車両に対して、貯蔵コンテナを積み降ろしするための装置、並びに関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナ、特に、道路輸送可能な船用コンテナは、貨物を輸送及び貯蔵するに一般的に用いられる重要な必需品である。場合によっては、このような船用コンテナは、車輪がコンテナの下に配置されるトレーラの形で固定され、トレーラ牽引用トラックのような牽引車の背後に牽引されるように構成され得る。しかし、このようなトレーラは、貨物の便利な積み降ろしを可能にするために、車輪によって生じるコンテナの積載高さを相殺するように構成された積み降ろしドックに後ろ向きに着けねばならないことが多い。貨物が地面に対して積み降ろしされねばならない場合、このような構成は不便であり、付加的な労働、貨物の取扱いにおける困難さ、フォークリフトのような貨物を取り扱うための付加的な機器の必要性をもたらすことがある。また、このようなトレーラ式コンテナは、コンテナに取り付けられたトレーラ要素の付加的な構造と取扱いの要件によって、貯蔵及び/又は輸送が困難又は不便であることがある。
【0003】
コンテナをトレーラから分離可能になるように構成する1つの提案がなされている。しかし、コンテナをトレーラに対して積み降ろしするために、典型的には船用コンテナに見られるコーナブラケットに取り付けられる昇降ケーブル付きのクレーンが必要とされる場合が多い。結果的に、コンテナがトレーラに対して積み降ろしされねばならない各箇所にクレーンを設けることは不便であり、また費用効率が悪くなり得る。
【0004】
コンテナがトレーラから分離可能である場合、トレーラ又は輸送車両とは独立して、コンテナを積み降ろし、並びにコンテナを輸送するために、コンテナと係合され得るコンテナ取扱い装置を設ける他の提案がなされている。例えば、ワーハースト(Warhurst)らに付与された米国特許第6,071,062号及びワーハースト(Warhurst)に付与された米国特許第6,155,770号は、コンテナを昇降するように構成される装置を開示している。この装置は、各角部に車輪を備え、コンテナは、これらの車輪によって、輸送車両とは独立して移動することができる。しかしこのような装置は、場合によっては、地形にうまく対処することができないことがあり、輸送と操作が煩わしく、更には、コンテナが地面によって支持され地面の上方に持上げられるとき、安全上の問題さえ生じることがある。
【0005】
従って、コンテナを輸送車両に対して積み降ろしをすることができる装置であって、コンテナを地上又は他の所望の場所に対して受け渡しすることができる装置が必要とされている。また、このような装置は、安定であるべきであり、比較的簡単で費用効率が高い構造と操作性を有するべきであり、輸送車両によりコンテナと共に容易に輸送可能であるべきである。
【発明の開示】
【0006】
上記及び他の要望は、本発明によって満足される。本発明は、一実施形態において、前端と後端とを有する輸送車両と操作可能に係合され、コンテナを地上から車両に積載し、コンテナを車両から地上に降ろし、車両と共にコンテナを輸送することができるように適合された装置を提供する。このような装置は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材を備え、各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。垂直可動部材が、昇降部材の前端に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は、垂直可動部材と連なって垂直に移動することができ、昇降部材の後端は支持されない。係留具が、コンテナと各昇降部材との間に操作可能に係合され、昇降部材をコンテナに固定することができる。直進装置が、車両と係合され、車両に対して長手方向に移動可能である。この直進装置は、垂直可動部材と操作可能に係合され、昇降部材を支持するように構成される。さらに、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動することによって、コンテナを降ろすように構成される。次いで、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、地上に降ろされる。また、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその前端に向かって長手方向に移動させることによって、コンテナを車両上に積載するように構成され、その後、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、車両上に降ろされる。
【0007】
本発明の他の有利な態様は、貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及びコンテナを輸送することができるように適合されたシステムからなる。このようなシステムは、前端と後端とを有する輸送車両と、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材とを備えている。各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。垂直可動部材は、昇降部材の前端に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は、垂直可動部材と連なって垂直に移動することができ、昇降部材の後端は支持されない。係留具が、コンテナと各昇降部材との間に操作可能かつ取り外し可能に係合され、昇降部材をコンテナに固定することができる。直進装置が、車両に係合され、車両に対して長手方向に移動可能である。この直進装置は、垂直可動部材に操作可能に係合され、昇降部材を支持するように構成される。さらに、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材とによって車両の上方に持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動させることによって、コンテナを降ろすように、さらに構成される。コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、地上に降ろされる。また、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその前端に向かって長手方向に移動させることによって、コンテナを車両上に積載するように構成され、その後、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、車両上に降ろされる。
【0008】
本発明のさらに他の有利な態様は、貯蔵コンテナを輸送車両から地上に降ろす方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、コンテナが、各々が前端と後端とを有する1対の水平に延在する昇降部材によって、車両の上方に持上げられる。昇降部材の前端は、垂直可動部材に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は垂直可動部材と連なって垂直に移動可能であり、昇降部材の後端は支持されない。昇降部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、コンテナに係留具を介して操作可能に係合される。次いで、昇降部材は、コンテナが車両の後端によって画成される水平面を超えるまで、垂直可動部材と車両との間に操作可能に係合された直進装置によって、車両に沿って後方に向かって長手方向に移動される。次いで、昇降部材が下降され、コンテナを地上に降ろし、その後、係留具がコンテナから離脱される。次いで、昇降部材は、車両に沿って前方に向かって前端まで長手方向に移動され、車両の近くに格納される。
【0009】
本発明のさらに他の有利な態様は、側面を有する貯蔵コンテナを、1対の水平に延在する昇降部材によって、地上から前端と後端とを有する輸送車両に積載する方法であって、各昇降部材は、前端と後端とを有し、及び昇降部材は、それらの前端において、垂直可動部材に操作可能に係合されるような方法からなる。すなわち、昇降部材は、垂直可動部材と連なって車両に対して垂直に移動可能であるように、構成される。このような方法では、まず、昇降部材が、車両と昇降部材との間に操作可能に係合された直進装置によって、車両に沿って後方に向かってその車両の後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動される。次いで、昇降部材がコンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、昇降部材が下降される。その後、係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定する。次いで、昇降部材は、上昇され、コンテナを地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げる。コンテナが車両の上方に配置されるまで、昇降部材は、直進装置によって、車両に沿って前方に向かって長手方向に移動され、その後、昇降部材が下降され、コンテナを車両上にそれに支持されるように降ろす。
【0010】
本発明の他の有利な態様は、輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から車両上に積載し、コンテナを車両から地上に降ろし、車両と協働でコンテナを輸送することができるように適合された装置であって、輸送車両は、前端と後端とを有するような装置からなる。このような装置は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材を備え、各昇降部材は、前端と後端とを有している。各昇降部材は、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成される。各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定させることができる係留具が、設けられる。上端を有する垂直ポスト部材が、各昇降部材の各端に操作可能に係合され、これにより、各昇降部材は、それらの間で垂直に移動することができる。1対の水平フレーム部材が、車両に対して長手方向に滑動可能になるように、車両に操作可能に係合されるように、構成される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材に対応する。各滑動可能フレーム部材は、前端と後端とを有し、それぞれの昇降部材と関連するポスト部材を支持するように、構成される。さらに、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、車両に沿って長手方向に滑動することによって、コンテナを降ろすように、構成され、その後、コンテナは、昇降部材によって地上に降ろされる。また、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、車両に沿って長手方向に滑動し、車両の前端に向かって後退することによって、コンテナを車両上に積載するように、構成される。
【0011】
本発明の他の有利な態様は、貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡し、コンテナを輸送することができるように適合されたシステムからなる。このようなシステムは、前端と後端とを有する輸送車両を備える。1対の水平に延在する昇降部材が、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定することができる。上端を有する垂直ポスト部材が、各昇降部材の各端に操作可能に係合され、これにより、各昇降部材は、それらの間で垂直に移動することができる。1対の水平フレーム部材が、車両に操作可能に係合され、車両に対して長手方向に滑動可能であるように、構成される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材に対応する。各滑動フレーム部材は、前端と後端とを有し、それぞれの昇降部材と関連するポスト部材を支持するように、構成される。さらに、滑動フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、車両に沿って長手方向に滑動することによって、コンテナを降ろすように、構成され、その後、コンテナは、昇降部材によって地上に降ろされる。また、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、車両に沿って長手方向に滑動し、車両の前端に向かって後退することによって、コンテナを車両に積載するように、構成される。
【0012】
本発明のさらに他の有利な態様は、貯蔵車両から地上に降ろす方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、コンテナが、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間された1対の水平に延在する昇降部材によって、車両の上方に持上げられる。昇降部材は、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成され、各昇降部材は、前端と後端とを有し、コンテナに係留具を介して操作可能に係合される。次いで、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、1対の水平滑動可能フレーム部材が、車両に沿って後方に向かって長手方向に滑動される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材を支持する。その後、昇降部材は、下降され、コンテナを地上に降ろし、係留具がコンテナから離脱される。次いで、滑動可能フレーム部材は、車両の前端に向かって後退するまで、車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動される。
【0013】
本発明のさらに他の有利な態様は、側面を有する貯蔵コンテナを地上から輸送車両上に積載する方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、1対の水平滑動可能フレーム部材が、車両の後端から外に出てコンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、車両に沿って後方に向かって長手方向に滑動される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれ、1対の水平に延在する昇降部材を支持する。昇降部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成され、各昇降部材は、前端と後端とを有する。係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定する。その後、昇降部材は、上昇され、コンテナを地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げる。次いで、滑動可能フレーム部材が車両の前端に向かって後退し、コンテナが車両の上方に配置されるまで、滑動可能フレーム部材は、車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動される。その後、コンテナは、車両上に、車両によって支持されるように、降ろされる。
【0014】
従って、本発明の実施形態は、ここでさらに詳細に述べるように、著しい利点をもたらす。
【0015】
本発明を一般的な用語を用いて説明したが、以下、添付の図面について、説明する。なお、図面は、必ずしも、尺度通りに描かれていない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の全ての実施形態は示されていないが、いくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。実際、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに述べる実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示内容が適用され得る法的な要件を満たすように提供されている。全体を通して、同様の番号は、同様の要素を示している。
【0017】
図1〜12は、運搬可能な貯蔵コンテナを輸送車両に対して積み降ろしし、輸送するのに適した装置の操作手順を示している。この装置は、番号10によって総称的に示され、輸送車両(ここでは、[車両」とも呼ぶ)は、番号100によって総称的に示されている。図示されるように、車両100は、一般的に、一組の前輪120と一組の後輪130との間に延在する車両フレーム110を備え、運転室140が、典型的には、車両フレーム110の一組の前輪120の近くに配置されている。このような車両100は、例えば、運転室140の背後のフレーム110に多くの形態を取り得る車体部の1つを受けるように構成されたトラックとして、当業者に理解されるだろう。しかし、場合によっては、車両100は、本発明の精神と範囲内において、種々の特注の輸送装置から構成されてもよい。車両フレーム110の残りは、運搬可能な貯蔵コンテナ200を支持するように構成され、また、そのコンテナ200に操作可能(operably)に係合された装置10を有している。すなわち、車両フレームの残りは、一般的に、運搬可能な貯蔵コンテナ200が支持かつ運搬される車両100の部分の前端112と後端114(車両100の部分の前端112と後端114は、ここでは、車両100の前端112と後端114とも呼ばれる)とを画成し、車両100に沿った長手方向に対応している。車両フレーム110は、その車両フレーム110、場合によっては、その角部に取り付けられた2つ以上の支持部材150をさらに備えているとよい。支持部材150は個々に作動可能であるとよく、各々が足155を有している。この足155は、地面に向かって延長でき、地面と係合し、地面50に対して車両フレーム110の全て又は一部を支持し及び/又は高さ調整を容易にするように構成されている。当業者であれば、このような支持部材150は、例えば、支持部材150を地面に向かって伸張させ、地面と係合させ、車両フレーム110の全て又は一部を支持及び/又は高さ調整することができる適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の装置を備え、それによって作動され得ることを、理解するだろう。
【0018】
装置10は、1対の略水平に延在する昇降部材300を備え、これらは各々車両100の方向を基準とする前端305と後端310とを有している。この昇降部材300は、その前端305において垂直可動部材320に操作可能に係合され、その後端310は支持されていない。図示された実施形態によれば、接続部材330は、各昇降部材300の前端305と垂直可動部材320との間に延在している。さらに具体的には、接続部材330は垂直可動部材320に揺動可能に係合され、昇降部材300の前端305に固定して係合されている。すなわち、接続部材330は昇降部材300の前端305に取り付けられてもよいし、又は一体であってもよい。従って、垂直可動部材320に対する接続部材330の揺動は、昇降部材300の横方向の間隔に影響を及ぼす。しかし、当業者であれば、昇降部材300の横方向における離間は、多くの異なる形態でなされ得ることを、理解するだろう。例えば、場合によっては、当業者によって理解されるように、接続部材330は垂直可動部材320に固定して係合され、垂直可動部材320が長さ方向に伸張され得るように構成されてもよい。
【0019】
昇降部材300と、接続部材330と、垂直可動部材320とを備える組立体は、垂直可動部材320に対する接続部材330の揺動、従って、昇降部材300の横方向の間隔を制御するための離間アクチュエータ340も備えているとよい。離間アクチュエータ340は、例えば、垂直可動部材320と各接続部材330又は昇降部材300との間を適切に連通させ、それらの間に延在する油圧ラム350を有する油圧システム(図示せず)を備えているとよい。装置10は、昇降部材300を車両100に対して昇降させるために、垂直可動部材320に操作可能に係合された垂直移動装置400も備えている。図示されるように、このような垂直移動装置400は、例えば、上端415と下端420とを有するマスト410を備えているとよい。これにより、垂直可動部材320、従って、垂直可動部材320と連なって移動する昇降部材300は、上端415と下端420との間で移動するように、構成される。このような移動は、当業者によって容易に理解されるように、例えば、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、などによって、なされるとよい。マスト410の下端420は、基部430に係合されているが、この場合、下端420は、固定して又は揺動可能に、基部430に係合されるとよい。マスト410が基部430に揺動可能に係合された場合、揺動アクチュエータ440が、マスト410と基部430との間に係合され、マスト410の上端415を車両100の前端112と後端410との間で前後に移動させ、車両100に対するマスト410の傾斜角度を制御するように構成される。
【0020】
装置10は、車両フレーム110とマスト410との間に操作可能に係合された直進装置500をさらに備えている。場合によって、基部430及び/又は揺動アクチュエータ440は、直進装置500の要素を構成してもよい。直進装置500は、基部430、従って、垂直可動部材320と昇降部材300とを、車両フレーム110の前端112と後端114との間で、車両フレーム110に沿って長手方向に移動させるように構成されている。当業者であれば、直進装置500は、例えば、垂直可動部材320と昇降部材300とを車両フレーム110に沿って長手方向に直進移動させることができる適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得ることを、容易に理解するだろう。場合によっては、装置10は、車両100と一体の部分として形成されてもよいが、前述したように、装置10の実施形態は、場合によっては、車両100とは別体であってもよい。しかし、このような装置10は、車両100に設けられる代替的な固定基盤に係合され得ること、及びここに開示された使用に加えて、このような装置10の多くの他の使用が考えられ得ることも本発明の範囲内にある。
【0021】
前述したように、装置10は、車両100に対して、運搬可能な貯蔵コンテナを積み降ろしし、輸送するように構成されている。従って、本発明の他の有利な態様として、車両100に対するコンテナ200の積み降ろしと関連する方法が挙げられる。図1に示されるような有利な一態様によれば、車両フレーム110に載置され、かつ支持されているコンテナ200は、車両100の最も広い部分を画成している。このような構成において、昇降部材300は、垂直移動装置400による垂直可動部材320の適切な位置決めと離間アクチュエータ340による昇降部材300の適切な位置決めによって、コンテナ300の下方で、かつ車輪120、130のほぼ上方の格納位置に配置されている。コンテナ200を車両100から降ろすために、まず、離間アクチュエータ340が作動され、接続部材330を外側に揺動させ、図1に示されるように、昇降部材300を少なくともコンテナ200の幅だけ横方向に互いに離間させる。昇降部材300が十分に離間された後、垂直可動部材400が作動され、これにより、昇降部材30を少なくともコンテナ200の底の高さまで上昇させるとよい。次いで、例えば、適切なチェーン、ワイヤー、などからなる1つ以上の係留具550が、各昇降部材300とコンテナ200の下端との間に接続され、これにより、コンテナ200は、図2に示されるように、昇降部材300間に固定される。場合によっては、スペーサ560が、例えば、図13に示されるように、各係留具550とコンテナ200との間に介在されてもよい。このスペーサ560は、各係留具560のコンテナ側の端をコンテナ200から離れるように移動させ、昇降部材300がコンテナ200の重量によってコンテナ200に向かって内側に引込まれる程度を制限し、これにより、それらの接触によるコンテナ200の損傷を防ぐように構成されている。当業者であれば、降ろす過程の前又は降ろす過程中のある時点において、例えば、昇降部材300を格納位置から移動させる前の時点において、車両フレーム110の高さを左右又は前後にわたって調整するために、又は車両フレーム110の後端114を支持するために、車両100と関連する支持部材150が、伸張されるとよいことに、留意するだろう。
【0022】
係留具550と、場合によっては、スペーサ560がコンテナ200と昇降部材300との間に係合されたあと、垂直移動装置400が作動され、昇降部材300を上昇させ、図2に示されるように、コンテナ200を車両フレーム110の上方に持上げる。コンテナ200が車両フレーム110から離れると、直進装置500が作動され、図3に示されるように、昇降部材300とコンテナ200を車両100に沿って後方に向かって長手方向に移動させる。コンテナ200と、場合によっては、垂直可動部材320と昇降部材300が、車両100の後端114によって画成される垂直面を超えて移動されると、直進装置500は停止され、垂直移動装置400が作動され、図4〜6に示されるように、コンテナ200を地面に降ろす。コンテナ200が地面によって支えられると、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)が、コンテナ200と昇降部材300から離脱される。次いで、垂直昇降装置400と直進装置50が作動され、垂直可動部材320と昇降部材300を垂直方向に移動させ、及びそれらを車両100の前端112に向かって長手方向において後退させる。その後、昇降部材300は、格納位置に戻って適切に配置され、支持部材150は短縮される。
【0023】
車両へのコンテナ200の積載は、一般的に、前述の降ろす手順とは逆の手順であるが、ここでは、完全を期すために、積載手順についても説明する。すなわち、コンテナ200を積載するために、車両100がコンテナ200に隣接する位置に後進され、次いで、支持部材150が伸張される。次いで、垂直移動装置400と直進装置500が作動され、昇降部材300を格納位置からコンテナの両側に隣接する位置に移動させる。次いで、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)がコンテナ200と各昇降部材300との間に係合される。コンテナ200が昇降部材300に固定されると、垂直移動装置400が作動され、図7と図8に示されるように、コンテナ200を車両100の後端114によって画成される水平面を超えて持上げる。次いで、直進装置500が作動され、コンテナ200を車両100の前端に向かって移動させ、コンテナ200が車両フレーム110の上方の適切な位置に配置されたとき、直進装置500が停止され、垂直移動装置400が作動され、コンテナ200を車両フレーム110上に降ろす。これにより、図9〜図11に示されるように、コンテナ200は、車両100によって支持され、輸送可能になる。次いで、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)がコンテナ220と昇降部材300との係合から離脱される。その後、図12に示されるように、昇降部材300が格納位置に戻され、支持部材150が短縮される。
【0024】
当業者であれば、ここに述べた装置10の実施形態が、多くの異なる種類のコンテナや他の物品にも適用可能であり、かつ適合され得ることも、理解するだろう。例えば、装置10は、ごみ又は廃材搬出容器、プロパン又はLPガスタンクのような燃料タンク、他の液体又はガスタンク、又は多くの他のコンテナ、タンク、受容体、などに適用可能になるように適合され得る。他の場合に、装置10は、車両リフト及びキャリアであるように適合され得る。すなわち、装置10は、昇降部材300が1つ以上の平坦な基盤又は他の適切な支持体として構成され、これらの上に、車、トラック、又は他の車両が、ここに述べた適切に構成された機構及び方法を用いて、車両100に対して積み降ろし、及び輸送され得るような自動車キャリアであるように適合され得る。このように、装置10の実施形態は、本発明の精神と範囲内において、ここに記載された実施形態に加えて、又は代替的実施形態として、多くの他の状況、装置、又は目的に対して適合され、及び構成され、又は用いられ得ることが、理解されるだろう。
【0025】
本発明による装置10の代替的実施形態が、図14〜20に示されている。図示されるように、装置10のこのような代替的実施形態は、車両フレーム110に操作可能に係合されて運転室120から後方に延在する1対の互いに対向する水平フレーム部材600を備えている。各水平フレーム部材600は、前端605と後端610とを有している。各水平フレーム部材600は、それに滑動可能に係合された水平滑動部材620をさらに備えている。各水平滑動部材620は、前端625と後端630とを有し、少なくともコンテナ200と同じ長さを有している。各水平滑動部材620の各端625、630は、そこから上方に延在する垂直マスト部材640を有している。水平滑動部材620の前端625と後端630における垂直マスト部材640は、それぞれ、第1及び第2上側横部材645、650によって接続されるとよく、一方、水平フレーム部材600及び/又は水平滑動部材620は、下側横部材660によって接続されるとよい。上側横部材645、650は、下側横部材660と同じように、伸張可能であるように、さらに構成されている。上側横部材645、650及び下側横部材660の少なくとも1つ、例えば、下側横部材660は、それに操作可能に係合され、下側横部材660を選択的に伸縮するように構成されたアクチュエータ(図示せず)を備えている。このアクチュエータは、例えば、当業者によって理解されるように、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得る。従って、アクチュエータによる下側横部材660の横寸法の調整は、相応して、残りの横部材645、650の横方向調整をもたらし、これにより、水平フレーム部材600と、対応する水平滑動部材620と、垂直ポスト部材640が、横方向に離間され、それらの間にコンテナ200を収容することができる。
【0026】
水平昇降部材680が、各水平滑動部材620の前後端625、630において、垂直ポスト部材640間に延在している。水平昇降部材680は、それぞれの垂直ポスト部材640に沿って垂直方向に移動可能であるように構成されている。例えば、それぞれの垂直ポスト部材640は、それらに沿って延在する互いに対向するスロット685を備え、水平昇降部材680が垂直ポスト部材640に対して垂直方向に移動されるとき、水平昇降部材68の対応する端を案内するとよい。一実施形態において、各水平昇降部材680は、その各端において、プーリ(図示せず)をさらに備えている。例えば、チェーン、ワイヤー、などのような1つ以上の係留具550が、水平昇降部材680とコンテナ200との間に延在し、これにより、コンテナ200が、水平昇降部材680間及び4つの垂直ポスト部材640間に固定される。一例として、水平滑動部材620の前端625における垂直ポスト部材640の1つは、それと操作可能に係合されて垂直ポスト部材640に沿って伸張することができる昇降アクチュエータ(図示せず)を備えている。このような昇降アクチュエータは、例えば、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得る。装置10の各側に、本発明の実施形態によれば、チェーン(図示せず)が、各水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640の上端に固定して係合されている。このチェーンは、水平昇降部材680の近位端におけるプーリに巻き付けられ、さらに、水平昇降部材680の反対側の端におけるプーリに巻き付けられ、昇降アクチュエータに延在している。従って、昇降アクチュエータとチェーンは、昇降アクチュエータの作動、例えば、油圧ラムの伸張によって、チェーンが水平昇降部材680を垂直マスト部材640の上端に向かって上昇させ、係留具550によって水平昇降部材680に固定されているコンテナ200を持上げるように、構成されている。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640の各々は、独立して作動可能なレベル調整装置700をさらに備えている。このレベル調整装置700は、水平滑動部材620が水平フレーム部材600と車両フレーム110の後端114から外に伸張するとき、水平滑動部材620を実質的に水平フレーム部材600と平行に維持するように構成されている。各レベル調整装置700は、その下端に取り付けられた一方向に固定された車輪720を有する伸張可能部材710を備えている。近接センサ(図示せず)が、水平フレーム部材600と水平滑動部材620との間に係合され、伸張可能部材710を伸張又は収縮させるように、各レベル調整装置700に適切に信号を与えるか、又は直接的に指示し、これにより、水平滑動部材620が車両フレーム10の後端115から外に伸張したとき、水平滑動部材620を水平フレーム部材600と同じ高さになるように維持する。
【0028】
コンテナの積載手順では、まず、車両100が地面に置かれているコンテナ200まで後進される。車両100が適切に配置されると、車両フレーム110に取り付けられた支持部材150(この例では、支持部材150は4つであり、それぞれが車両フレーム110の各角部に配置されている)が伸張され、地面に対して車両フレーム110を水平にするように、及び上側横部材645、650がコンテナ200の上端から離れるのを可能にするように調整される。次いで、水平滑動部材620間の距離がそれらの間にコンテナ200を収容するのに十分になるように、第1下側横部材660と関連するアクチュエータが調整される。次いで、水平滑動部材620が、水平フレーム部材600から後方に長手方向に沿って、垂直ポスト部材640がコンテナ200の角部に略対応するまで、車両フレーム110の後端114から外に伸張される。水平滑動部材620の伸張とほぼ同時に、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640と関連するレベル調整装置700が伸張され、図14に示されるように、水平滑動部材620を水平フレーム部材600、従って、車両フレーム110と同じ高さに維持する。
【0029】
必要に応じて、図14にさらに示されるように、水平昇降部材680がコンテナ200に対して十分な高さにあるように、及び必要な係留具550がコンテナ200と水平昇降部材680との間に接続されることを可能にするように、垂直ポスト部材640と関連する昇降アクチュエータが調整される。次いで、垂直ポスト部材640と関連する昇降アクチュエータが作動され、図15と図16に示されるように、水平昇降部材680、従って、コンテナ200を垂直ポスト部材640の上端に向かって上昇させる。同時に、レベル調整装置700は、水平滑動部材620を水平フレーム部材600と車両フレーム110と同じ高さに確実に維持する。コンテナ200が車両フレーム110によって画成される水平面を超えて十分に持上げられると、水平滑動部材620は、図17と図18に示されるように、車両100の前端112に向かって後退され、コンテナ200を車両フレーム110の上方に引き込む。コンテナ200が車両フレーム110の上方の適所(この位置において、水平滑動部材620は、水平フレーム部材600に対して十分に引き込まれている)に配置されると、図19に示されるように、水平昇降部材680は、昇降アクチュエータによって下降され、コンテナ200を車両フレーム上にそれによって支持されるように載置する。次いで、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640と関連するレベル調整装置700が短縮される。車両フレーム110と関連する支持部材150も、図20に示されるように短縮される。この後、コンテナ200は、車両100によって、輸送され得る。コンテナ200の荷降ろしは、前述の積載手順のステップをほぼ逆にすることによって達成されるので、ここでは明記しない。
【0030】
前述の説明及び関連する図面に現われる示唆の利得を受ける本発明が属する技術分野の当業者であれば、ここに述べた本発明の多くの変更形態及び他の実施形態を想起しうるだろう。従って、本発明は、前述の具体的な実施形態に制限されず、変形形態及び他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に包含されることが意図されていると理解されるべきである。ここでは、具体的な用語を用いたが、それらは包括的かつ記述的な意味でのみ用いられ、制限するために用いられているものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図7】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図9】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図12】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による、コンテナを昇降部材に固定する代替的手法を概略的に示す図である。
【図14】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図15】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図16】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図17】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図18】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図19】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図20】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵コンテナに関し、さらに詳細には、貯蔵コンテナを運搬することができる車両に対して、貯蔵コンテナを積み降ろしするための装置、並びに関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナ、特に、道路輸送可能な船用コンテナは、貨物を輸送及び貯蔵するに一般的に用いられる重要な必需品である。場合によっては、このような船用コンテナは、車輪がコンテナの下に配置されるトレーラの形で固定され、トレーラ牽引用トラックのような牽引車の背後に牽引されるように構成され得る。しかし、このようなトレーラは、貨物の便利な積み降ろしを可能にするために、車輪によって生じるコンテナの積載高さを相殺するように構成された積み降ろしドックに後ろ向きに着けねばならないことが多い。貨物が地面に対して積み降ろしされねばならない場合、このような構成は不便であり、付加的な労働、貨物の取扱いにおける困難さ、フォークリフトのような貨物を取り扱うための付加的な機器の必要性をもたらすことがある。また、このようなトレーラ式コンテナは、コンテナに取り付けられたトレーラ要素の付加的な構造と取扱いの要件によって、貯蔵及び/又は輸送が困難又は不便であることがある。
【0003】
コンテナをトレーラから分離可能になるように構成する1つの提案がなされている。しかし、コンテナをトレーラに対して積み降ろしするために、典型的には船用コンテナに見られるコーナブラケットに取り付けられる昇降ケーブル付きのクレーンが必要とされる場合が多い。結果的に、コンテナがトレーラに対して積み降ろしされねばならない各箇所にクレーンを設けることは不便であり、また費用効率が悪くなり得る。
【0004】
コンテナがトレーラから分離可能である場合、トレーラ又は輸送車両とは独立して、コンテナを積み降ろし、並びにコンテナを輸送するために、コンテナと係合され得るコンテナ取扱い装置を設ける他の提案がなされている。例えば、ワーハースト(Warhurst)らに付与された米国特許第6,071,062号及びワーハースト(Warhurst)に付与された米国特許第6,155,770号は、コンテナを昇降するように構成される装置を開示している。この装置は、各角部に車輪を備え、コンテナは、これらの車輪によって、輸送車両とは独立して移動することができる。しかしこのような装置は、場合によっては、地形にうまく対処することができないことがあり、輸送と操作が煩わしく、更には、コンテナが地面によって支持され地面の上方に持上げられるとき、安全上の問題さえ生じることがある。
【0005】
従って、コンテナを輸送車両に対して積み降ろしをすることができる装置であって、コンテナを地上又は他の所望の場所に対して受け渡しすることができる装置が必要とされている。また、このような装置は、安定であるべきであり、比較的簡単で費用効率が高い構造と操作性を有するべきであり、輸送車両によりコンテナと共に容易に輸送可能であるべきである。
【発明の開示】
【0006】
上記及び他の要望は、本発明によって満足される。本発明は、一実施形態において、前端と後端とを有する輸送車両と操作可能に係合され、コンテナを地上から車両に積載し、コンテナを車両から地上に降ろし、車両と共にコンテナを輸送することができるように適合された装置を提供する。このような装置は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材を備え、各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。垂直可動部材が、昇降部材の前端に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は、垂直可動部材と連なって垂直に移動することができ、昇降部材の後端は支持されない。係留具が、コンテナと各昇降部材との間に操作可能に係合され、昇降部材をコンテナに固定することができる。直進装置が、車両と係合され、車両に対して長手方向に移動可能である。この直進装置は、垂直可動部材と操作可能に係合され、昇降部材を支持するように構成される。さらに、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動することによって、コンテナを降ろすように構成される。次いで、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、地上に降ろされる。また、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその前端に向かって長手方向に移動させることによって、コンテナを車両上に積載するように構成され、その後、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、車両上に降ろされる。
【0007】
本発明の他の有利な態様は、貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及びコンテナを輸送することができるように適合されたシステムからなる。このようなシステムは、前端と後端とを有する輸送車両と、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材とを備えている。各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。垂直可動部材は、昇降部材の前端に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は、垂直可動部材と連なって垂直に移動することができ、昇降部材の後端は支持されない。係留具が、コンテナと各昇降部材との間に操作可能かつ取り外し可能に係合され、昇降部材をコンテナに固定することができる。直進装置が、車両に係合され、車両に対して長手方向に移動可能である。この直進装置は、垂直可動部材に操作可能に係合され、昇降部材を支持するように構成される。さらに、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材とによって車両の上方に持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動させることによって、コンテナを降ろすように、さらに構成される。コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、地上に降ろされる。また、直進装置は、コンテナが垂直可動部材と昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、コンテナを車両に沿ってその前端に向かって長手方向に移動させることによって、コンテナを車両上に積載するように構成され、その後、コンテナは、垂直可動部材と昇降部材とによって、車両上に降ろされる。
【0008】
本発明のさらに他の有利な態様は、貯蔵コンテナを輸送車両から地上に降ろす方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、コンテナが、各々が前端と後端とを有する1対の水平に延在する昇降部材によって、車両の上方に持上げられる。昇降部材の前端は、垂直可動部材に操作可能に係合され、これにより、昇降部材は垂直可動部材と連なって垂直に移動可能であり、昇降部材の後端は支持されない。昇降部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、コンテナに係留具を介して操作可能に係合される。次いで、昇降部材は、コンテナが車両の後端によって画成される水平面を超えるまで、垂直可動部材と車両との間に操作可能に係合された直進装置によって、車両に沿って後方に向かって長手方向に移動される。次いで、昇降部材が下降され、コンテナを地上に降ろし、その後、係留具がコンテナから離脱される。次いで、昇降部材は、車両に沿って前方に向かって前端まで長手方向に移動され、車両の近くに格納される。
【0009】
本発明のさらに他の有利な態様は、側面を有する貯蔵コンテナを、1対の水平に延在する昇降部材によって、地上から前端と後端とを有する輸送車両に積載する方法であって、各昇降部材は、前端と後端とを有し、及び昇降部材は、それらの前端において、垂直可動部材に操作可能に係合されるような方法からなる。すなわち、昇降部材は、垂直可動部材と連なって車両に対して垂直に移動可能であるように、構成される。このような方法では、まず、昇降部材が、車両と昇降部材との間に操作可能に係合された直進装置によって、車両に沿って後方に向かってその車両の後端によって画成される垂直面を超えて長手方向に移動される。次いで、昇降部材がコンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、昇降部材が下降される。その後、係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定する。次いで、昇降部材は、上昇され、コンテナを地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げる。コンテナが車両の上方に配置されるまで、昇降部材は、直進装置によって、車両に沿って前方に向かって長手方向に移動され、その後、昇降部材が下降され、コンテナを車両上にそれに支持されるように降ろす。
【0010】
本発明の他の有利な態様は、輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から車両上に積載し、コンテナを車両から地上に降ろし、車両と協働でコンテナを輸送することができるように適合された装置であって、輸送車両は、前端と後端とを有するような装置からなる。このような装置は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材を備え、各昇降部材は、前端と後端とを有している。各昇降部材は、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成される。各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定させることができる係留具が、設けられる。上端を有する垂直ポスト部材が、各昇降部材の各端に操作可能に係合され、これにより、各昇降部材は、それらの間で垂直に移動することができる。1対の水平フレーム部材が、車両に対して長手方向に滑動可能になるように、車両に操作可能に係合されるように、構成される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材に対応する。各滑動可能フレーム部材は、前端と後端とを有し、それぞれの昇降部材と関連するポスト部材を支持するように、構成される。さらに、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、車両に沿って長手方向に滑動することによって、コンテナを降ろすように、構成され、その後、コンテナは、昇降部材によって地上に降ろされる。また、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、車両に沿って長手方向に滑動し、車両の前端に向かって後退することによって、コンテナを車両上に積載するように、構成される。
【0011】
本発明の他の有利な態様は、貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡し、コンテナを輸送することができるように適合されたシステムからなる。このようなシステムは、前端と後端とを有する輸送車両を備える。1対の水平に延在する昇降部材が、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、各昇降部材は、前端と後端とを有し、車両に対して垂直に移動可能であるように構成される。係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定することができる。上端を有する垂直ポスト部材が、各昇降部材の各端に操作可能に係合され、これにより、各昇降部材は、それらの間で垂直に移動することができる。1対の水平フレーム部材が、車両に操作可能に係合され、車両に対して長手方向に滑動可能であるように、構成される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材に対応する。各滑動フレーム部材は、前端と後端とを有し、それぞれの昇降部材と関連するポスト部材を支持するように、構成される。さらに、滑動フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって車両の上方に持上げられた後、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、車両に沿って長手方向に滑動することによって、コンテナを降ろすように、構成され、その後、コンテナは、昇降部材によって地上に降ろされる。また、滑動可能フレーム部材は、コンテナが昇降部材によって地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げられた後、車両に沿って長手方向に滑動し、車両の前端に向かって後退することによって、コンテナを車両に積載するように、構成される。
【0012】
本発明のさらに他の有利な態様は、貯蔵車両から地上に降ろす方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、コンテナが、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間された1対の水平に延在する昇降部材によって、車両の上方に持上げられる。昇降部材は、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成され、各昇降部材は、前端と後端とを有し、コンテナに係留具を介して操作可能に係合される。次いで、コンテナが車両の後端によって画成される垂直面を超えるまで、1対の水平滑動可能フレーム部材が、車両に沿って後方に向かって長手方向に滑動される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれの昇降部材を支持する。その後、昇降部材は、下降され、コンテナを地上に降ろし、係留具がコンテナから離脱される。次いで、滑動可能フレーム部材は、車両の前端に向かって後退するまで、車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動される。
【0013】
本発明のさらに他の有利な態様は、側面を有する貯蔵コンテナを地上から輸送車両上に積載する方法であって、車両は、前端と後端とを有するような方法からなる。まず、1対の水平滑動可能フレーム部材が、車両の後端から外に出てコンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、車両に沿って後方に向かって長手方向に滑動される。滑動可能フレーム部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれ、1対の水平に延在する昇降部材を支持する。昇降部材は、少なくともコンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、車両に対して垂直に移動可能であるように、構成され、各昇降部材は、前端と後端とを有する。係留具が、各昇降部材とコンテナとの間に操作可能に係合され、コンテナを昇降部材に固定する。その後、昇降部材は、上昇され、コンテナを地上から車両の後端によって画成される水平面を超えて持上げる。次いで、滑動可能フレーム部材が車両の前端に向かって後退し、コンテナが車両の上方に配置されるまで、滑動可能フレーム部材は、車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動される。その後、コンテナは、車両上に、車両によって支持されるように、降ろされる。
【0014】
従って、本発明の実施形態は、ここでさらに詳細に述べるように、著しい利点をもたらす。
【0015】
本発明を一般的な用語を用いて説明したが、以下、添付の図面について、説明する。なお、図面は、必ずしも、尺度通りに描かれていない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の全ての実施形態は示されていないが、いくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。実際、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに述べる実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示内容が適用され得る法的な要件を満たすように提供されている。全体を通して、同様の番号は、同様の要素を示している。
【0017】
図1〜12は、運搬可能な貯蔵コンテナを輸送車両に対して積み降ろしし、輸送するのに適した装置の操作手順を示している。この装置は、番号10によって総称的に示され、輸送車両(ここでは、[車両」とも呼ぶ)は、番号100によって総称的に示されている。図示されるように、車両100は、一般的に、一組の前輪120と一組の後輪130との間に延在する車両フレーム110を備え、運転室140が、典型的には、車両フレーム110の一組の前輪120の近くに配置されている。このような車両100は、例えば、運転室140の背後のフレーム110に多くの形態を取り得る車体部の1つを受けるように構成されたトラックとして、当業者に理解されるだろう。しかし、場合によっては、車両100は、本発明の精神と範囲内において、種々の特注の輸送装置から構成されてもよい。車両フレーム110の残りは、運搬可能な貯蔵コンテナ200を支持するように構成され、また、そのコンテナ200に操作可能(operably)に係合された装置10を有している。すなわち、車両フレームの残りは、一般的に、運搬可能な貯蔵コンテナ200が支持かつ運搬される車両100の部分の前端112と後端114(車両100の部分の前端112と後端114は、ここでは、車両100の前端112と後端114とも呼ばれる)とを画成し、車両100に沿った長手方向に対応している。車両フレーム110は、その車両フレーム110、場合によっては、その角部に取り付けられた2つ以上の支持部材150をさらに備えているとよい。支持部材150は個々に作動可能であるとよく、各々が足155を有している。この足155は、地面に向かって延長でき、地面と係合し、地面50に対して車両フレーム110の全て又は一部を支持し及び/又は高さ調整を容易にするように構成されている。当業者であれば、このような支持部材150は、例えば、支持部材150を地面に向かって伸張させ、地面と係合させ、車両フレーム110の全て又は一部を支持及び/又は高さ調整することができる適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の装置を備え、それによって作動され得ることを、理解するだろう。
【0018】
装置10は、1対の略水平に延在する昇降部材300を備え、これらは各々車両100の方向を基準とする前端305と後端310とを有している。この昇降部材300は、その前端305において垂直可動部材320に操作可能に係合され、その後端310は支持されていない。図示された実施形態によれば、接続部材330は、各昇降部材300の前端305と垂直可動部材320との間に延在している。さらに具体的には、接続部材330は垂直可動部材320に揺動可能に係合され、昇降部材300の前端305に固定して係合されている。すなわち、接続部材330は昇降部材300の前端305に取り付けられてもよいし、又は一体であってもよい。従って、垂直可動部材320に対する接続部材330の揺動は、昇降部材300の横方向の間隔に影響を及ぼす。しかし、当業者であれば、昇降部材300の横方向における離間は、多くの異なる形態でなされ得ることを、理解するだろう。例えば、場合によっては、当業者によって理解されるように、接続部材330は垂直可動部材320に固定して係合され、垂直可動部材320が長さ方向に伸張され得るように構成されてもよい。
【0019】
昇降部材300と、接続部材330と、垂直可動部材320とを備える組立体は、垂直可動部材320に対する接続部材330の揺動、従って、昇降部材300の横方向の間隔を制御するための離間アクチュエータ340も備えているとよい。離間アクチュエータ340は、例えば、垂直可動部材320と各接続部材330又は昇降部材300との間を適切に連通させ、それらの間に延在する油圧ラム350を有する油圧システム(図示せず)を備えているとよい。装置10は、昇降部材300を車両100に対して昇降させるために、垂直可動部材320に操作可能に係合された垂直移動装置400も備えている。図示されるように、このような垂直移動装置400は、例えば、上端415と下端420とを有するマスト410を備えているとよい。これにより、垂直可動部材320、従って、垂直可動部材320と連なって移動する昇降部材300は、上端415と下端420との間で移動するように、構成される。このような移動は、当業者によって容易に理解されるように、例えば、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、などによって、なされるとよい。マスト410の下端420は、基部430に係合されているが、この場合、下端420は、固定して又は揺動可能に、基部430に係合されるとよい。マスト410が基部430に揺動可能に係合された場合、揺動アクチュエータ440が、マスト410と基部430との間に係合され、マスト410の上端415を車両100の前端112と後端410との間で前後に移動させ、車両100に対するマスト410の傾斜角度を制御するように構成される。
【0020】
装置10は、車両フレーム110とマスト410との間に操作可能に係合された直進装置500をさらに備えている。場合によって、基部430及び/又は揺動アクチュエータ440は、直進装置500の要素を構成してもよい。直進装置500は、基部430、従って、垂直可動部材320と昇降部材300とを、車両フレーム110の前端112と後端114との間で、車両フレーム110に沿って長手方向に移動させるように構成されている。当業者であれば、直進装置500は、例えば、垂直可動部材320と昇降部材300とを車両フレーム110に沿って長手方向に直進移動させることができる適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得ることを、容易に理解するだろう。場合によっては、装置10は、車両100と一体の部分として形成されてもよいが、前述したように、装置10の実施形態は、場合によっては、車両100とは別体であってもよい。しかし、このような装置10は、車両100に設けられる代替的な固定基盤に係合され得ること、及びここに開示された使用に加えて、このような装置10の多くの他の使用が考えられ得ることも本発明の範囲内にある。
【0021】
前述したように、装置10は、車両100に対して、運搬可能な貯蔵コンテナを積み降ろしし、輸送するように構成されている。従って、本発明の他の有利な態様として、車両100に対するコンテナ200の積み降ろしと関連する方法が挙げられる。図1に示されるような有利な一態様によれば、車両フレーム110に載置され、かつ支持されているコンテナ200は、車両100の最も広い部分を画成している。このような構成において、昇降部材300は、垂直移動装置400による垂直可動部材320の適切な位置決めと離間アクチュエータ340による昇降部材300の適切な位置決めによって、コンテナ300の下方で、かつ車輪120、130のほぼ上方の格納位置に配置されている。コンテナ200を車両100から降ろすために、まず、離間アクチュエータ340が作動され、接続部材330を外側に揺動させ、図1に示されるように、昇降部材300を少なくともコンテナ200の幅だけ横方向に互いに離間させる。昇降部材300が十分に離間された後、垂直可動部材400が作動され、これにより、昇降部材30を少なくともコンテナ200の底の高さまで上昇させるとよい。次いで、例えば、適切なチェーン、ワイヤー、などからなる1つ以上の係留具550が、各昇降部材300とコンテナ200の下端との間に接続され、これにより、コンテナ200は、図2に示されるように、昇降部材300間に固定される。場合によっては、スペーサ560が、例えば、図13に示されるように、各係留具550とコンテナ200との間に介在されてもよい。このスペーサ560は、各係留具560のコンテナ側の端をコンテナ200から離れるように移動させ、昇降部材300がコンテナ200の重量によってコンテナ200に向かって内側に引込まれる程度を制限し、これにより、それらの接触によるコンテナ200の損傷を防ぐように構成されている。当業者であれば、降ろす過程の前又は降ろす過程中のある時点において、例えば、昇降部材300を格納位置から移動させる前の時点において、車両フレーム110の高さを左右又は前後にわたって調整するために、又は車両フレーム110の後端114を支持するために、車両100と関連する支持部材150が、伸張されるとよいことに、留意するだろう。
【0022】
係留具550と、場合によっては、スペーサ560がコンテナ200と昇降部材300との間に係合されたあと、垂直移動装置400が作動され、昇降部材300を上昇させ、図2に示されるように、コンテナ200を車両フレーム110の上方に持上げる。コンテナ200が車両フレーム110から離れると、直進装置500が作動され、図3に示されるように、昇降部材300とコンテナ200を車両100に沿って後方に向かって長手方向に移動させる。コンテナ200と、場合によっては、垂直可動部材320と昇降部材300が、車両100の後端114によって画成される垂直面を超えて移動されると、直進装置500は停止され、垂直移動装置400が作動され、図4〜6に示されるように、コンテナ200を地面に降ろす。コンテナ200が地面によって支えられると、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)が、コンテナ200と昇降部材300から離脱される。次いで、垂直昇降装置400と直進装置50が作動され、垂直可動部材320と昇降部材300を垂直方向に移動させ、及びそれらを車両100の前端112に向かって長手方向において後退させる。その後、昇降部材300は、格納位置に戻って適切に配置され、支持部材150は短縮される。
【0023】
車両へのコンテナ200の積載は、一般的に、前述の降ろす手順とは逆の手順であるが、ここでは、完全を期すために、積載手順についても説明する。すなわち、コンテナ200を積載するために、車両100がコンテナ200に隣接する位置に後進され、次いで、支持部材150が伸張される。次いで、垂直移動装置400と直進装置500が作動され、昇降部材300を格納位置からコンテナの両側に隣接する位置に移動させる。次いで、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)がコンテナ200と各昇降部材300との間に係合される。コンテナ200が昇降部材300に固定されると、垂直移動装置400が作動され、図7と図8に示されるように、コンテナ200を車両100の後端114によって画成される水平面を超えて持上げる。次いで、直進装置500が作動され、コンテナ200を車両100の前端に向かって移動させ、コンテナ200が車両フレーム110の上方の適切な位置に配置されたとき、直進装置500が停止され、垂直移動装置400が作動され、コンテナ200を車両フレーム110上に降ろす。これにより、図9〜図11に示されるように、コンテナ200は、車両100によって支持され、輸送可能になる。次いで、係留具550(及び、場合によっては、スペーサ560)がコンテナ220と昇降部材300との係合から離脱される。その後、図12に示されるように、昇降部材300が格納位置に戻され、支持部材150が短縮される。
【0024】
当業者であれば、ここに述べた装置10の実施形態が、多くの異なる種類のコンテナや他の物品にも適用可能であり、かつ適合され得ることも、理解するだろう。例えば、装置10は、ごみ又は廃材搬出容器、プロパン又はLPガスタンクのような燃料タンク、他の液体又はガスタンク、又は多くの他のコンテナ、タンク、受容体、などに適用可能になるように適合され得る。他の場合に、装置10は、車両リフト及びキャリアであるように適合され得る。すなわち、装置10は、昇降部材300が1つ以上の平坦な基盤又は他の適切な支持体として構成され、これらの上に、車、トラック、又は他の車両が、ここに述べた適切に構成された機構及び方法を用いて、車両100に対して積み降ろし、及び輸送され得るような自動車キャリアであるように適合され得る。このように、装置10の実施形態は、本発明の精神と範囲内において、ここに記載された実施形態に加えて、又は代替的実施形態として、多くの他の状況、装置、又は目的に対して適合され、及び構成され、又は用いられ得ることが、理解されるだろう。
【0025】
本発明による装置10の代替的実施形態が、図14〜20に示されている。図示されるように、装置10のこのような代替的実施形態は、車両フレーム110に操作可能に係合されて運転室120から後方に延在する1対の互いに対向する水平フレーム部材600を備えている。各水平フレーム部材600は、前端605と後端610とを有している。各水平フレーム部材600は、それに滑動可能に係合された水平滑動部材620をさらに備えている。各水平滑動部材620は、前端625と後端630とを有し、少なくともコンテナ200と同じ長さを有している。各水平滑動部材620の各端625、630は、そこから上方に延在する垂直マスト部材640を有している。水平滑動部材620の前端625と後端630における垂直マスト部材640は、それぞれ、第1及び第2上側横部材645、650によって接続されるとよく、一方、水平フレーム部材600及び/又は水平滑動部材620は、下側横部材660によって接続されるとよい。上側横部材645、650は、下側横部材660と同じように、伸張可能であるように、さらに構成されている。上側横部材645、650及び下側横部材660の少なくとも1つ、例えば、下側横部材660は、それに操作可能に係合され、下側横部材660を選択的に伸縮するように構成されたアクチュエータ(図示せず)を備えている。このアクチュエータは、例えば、当業者によって理解されるように、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得る。従って、アクチュエータによる下側横部材660の横寸法の調整は、相応して、残りの横部材645、650の横方向調整をもたらし、これにより、水平フレーム部材600と、対応する水平滑動部材620と、垂直ポスト部材640が、横方向に離間され、それらの間にコンテナ200を収容することができる。
【0026】
水平昇降部材680が、各水平滑動部材620の前後端625、630において、垂直ポスト部材640間に延在している。水平昇降部材680は、それぞれの垂直ポスト部材640に沿って垂直方向に移動可能であるように構成されている。例えば、それぞれの垂直ポスト部材640は、それらに沿って延在する互いに対向するスロット685を備え、水平昇降部材680が垂直ポスト部材640に対して垂直方向に移動されるとき、水平昇降部材68の対応する端を案内するとよい。一実施形態において、各水平昇降部材680は、その各端において、プーリ(図示せず)をさらに備えている。例えば、チェーン、ワイヤー、などのような1つ以上の係留具550が、水平昇降部材680とコンテナ200との間に延在し、これにより、コンテナ200が、水平昇降部材680間及び4つの垂直ポスト部材640間に固定される。一例として、水平滑動部材620の前端625における垂直ポスト部材640の1つは、それと操作可能に係合されて垂直ポスト部材640に沿って伸張することができる昇降アクチュエータ(図示せず)を備えている。このような昇降アクチュエータは、例えば、適切な油圧システム、チェーン/スプロケット機構、電気又は空圧装置、又は他の適切な装置を含み得る。装置10の各側に、本発明の実施形態によれば、チェーン(図示せず)が、各水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640の上端に固定して係合されている。このチェーンは、水平昇降部材680の近位端におけるプーリに巻き付けられ、さらに、水平昇降部材680の反対側の端におけるプーリに巻き付けられ、昇降アクチュエータに延在している。従って、昇降アクチュエータとチェーンは、昇降アクチュエータの作動、例えば、油圧ラムの伸張によって、チェーンが水平昇降部材680を垂直マスト部材640の上端に向かって上昇させ、係留具550によって水平昇降部材680に固定されているコンテナ200を持上げるように、構成されている。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640の各々は、独立して作動可能なレベル調整装置700をさらに備えている。このレベル調整装置700は、水平滑動部材620が水平フレーム部材600と車両フレーム110の後端114から外に伸張するとき、水平滑動部材620を実質的に水平フレーム部材600と平行に維持するように構成されている。各レベル調整装置700は、その下端に取り付けられた一方向に固定された車輪720を有する伸張可能部材710を備えている。近接センサ(図示せず)が、水平フレーム部材600と水平滑動部材620との間に係合され、伸張可能部材710を伸張又は収縮させるように、各レベル調整装置700に適切に信号を与えるか、又は直接的に指示し、これにより、水平滑動部材620が車両フレーム10の後端115から外に伸張したとき、水平滑動部材620を水平フレーム部材600と同じ高さになるように維持する。
【0028】
コンテナの積載手順では、まず、車両100が地面に置かれているコンテナ200まで後進される。車両100が適切に配置されると、車両フレーム110に取り付けられた支持部材150(この例では、支持部材150は4つであり、それぞれが車両フレーム110の各角部に配置されている)が伸張され、地面に対して車両フレーム110を水平にするように、及び上側横部材645、650がコンテナ200の上端から離れるのを可能にするように調整される。次いで、水平滑動部材620間の距離がそれらの間にコンテナ200を収容するのに十分になるように、第1下側横部材660と関連するアクチュエータが調整される。次いで、水平滑動部材620が、水平フレーム部材600から後方に長手方向に沿って、垂直ポスト部材640がコンテナ200の角部に略対応するまで、車両フレーム110の後端114から外に伸張される。水平滑動部材620の伸張とほぼ同時に、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640と関連するレベル調整装置700が伸張され、図14に示されるように、水平滑動部材620を水平フレーム部材600、従って、車両フレーム110と同じ高さに維持する。
【0029】
必要に応じて、図14にさらに示されるように、水平昇降部材680がコンテナ200に対して十分な高さにあるように、及び必要な係留具550がコンテナ200と水平昇降部材680との間に接続されることを可能にするように、垂直ポスト部材640と関連する昇降アクチュエータが調整される。次いで、垂直ポスト部材640と関連する昇降アクチュエータが作動され、図15と図16に示されるように、水平昇降部材680、従って、コンテナ200を垂直ポスト部材640の上端に向かって上昇させる。同時に、レベル調整装置700は、水平滑動部材620を水平フレーム部材600と車両フレーム110と同じ高さに確実に維持する。コンテナ200が車両フレーム110によって画成される水平面を超えて十分に持上げられると、水平滑動部材620は、図17と図18に示されるように、車両100の前端112に向かって後退され、コンテナ200を車両フレーム110の上方に引き込む。コンテナ200が車両フレーム110の上方の適所(この位置において、水平滑動部材620は、水平フレーム部材600に対して十分に引き込まれている)に配置されると、図19に示されるように、水平昇降部材680は、昇降アクチュエータによって下降され、コンテナ200を車両フレーム上にそれによって支持されるように載置する。次いで、水平滑動部材620の後端630における垂直ポスト部材640と関連するレベル調整装置700が短縮される。車両フレーム110と関連する支持部材150も、図20に示されるように短縮される。この後、コンテナ200は、車両100によって、輸送され得る。コンテナ200の荷降ろしは、前述の積載手順のステップをほぼ逆にすることによって達成されるので、ここでは明記しない。
【0030】
前述の説明及び関連する図面に現われる示唆の利得を受ける本発明が属する技術分野の当業者であれば、ここに述べた本発明の多くの変更形態及び他の実施形態を想起しうるだろう。従って、本発明は、前述の具体的な実施形態に制限されず、変形形態及び他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に包含されることが意図されていると理解されるべきである。ここでは、具体的な用語を用いたが、それらは包括的かつ記述的な意味でのみ用いられ、制限するために用いられているものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図7】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図9】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図11】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図12】本発明の一実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による、コンテナを昇降部材に固定する代替的手法を概略的に示す図である。
【図14】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図15】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図16】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図17】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図18】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図19】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【図20】本発明の代替的実施形態による、コンテナを輸送車両に対して積み降ろし、及び輸送するのに適した装置の操作手順を概略的に示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端と後端とを有する輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から前記車両に積載し、前記コンテナを前記車両から地上に降ろし、前記車両と共に前記コンテナを輸送することができるように適合された装置において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間可能な1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記昇降部材の前記前端に設けられた垂直可動部材であって、これにより、前記昇降部材が、前記垂直可動部材と共に垂直に移動することができるように構成された垂直可動部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記車両に対して長手方向に移動可能であるように前記車両に係合された直進装置であって、前記直進装置には前記垂直可動部材が操作可能に係合され、前記垂直可動部材を介して前記昇降部材を支持するように構成された直進装置とを備え、
前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両の上方に持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両前端に向けて長手方向前方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両上に降ろすことによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記直進装置に係合し、前記直進装置を介して前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させるように構成された直進アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つと係合され、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記昇降部材のそれぞれと前記垂直可動部材との間に介在する接続部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に設けられ、かつ、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記接続部材の前記垂直可動部材に対する揺動に対応して、前記昇降部材が横方向に離間するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記接続部材に係合し、前記接続部材を前記垂直可動部材に対して揺動させるように構成された離間アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記垂直可動部材と前記直進装置との間に介在する垂直移動装置であって、上端と下端とを有し、前記垂直可動部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成されている垂直移動装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記垂直移動装置の前記下端は、前記直進装置に揺動可能に係合され、これにより、前記上端が、前記車両の前後方向に揺動できるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記直進装置と前記垂直移動装置とに係合され、前記垂直移動装置を前記直進装置に対して揺動させるように構成された揺動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記係留具の各々は、コンテナ側端と昇降部材側端を有し、前記装置は、前記コンテナと前記係留具の前記コンテナ側端との間に係合されたスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記係留具の前記コンテナ側端を前記コンテナから離間させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及び前記コンテナを輸送することができるように適合されたシステムにおいて、
前端と後端とを有する輸送車両と、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記昇降部材の前記前端に設けられた垂直可動部材であって、これにより、前記昇降部材が、前記垂直可動部材と共に垂直に移動することができるように構成された垂直可動部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記車両に対して長手方向に移動可能であるように前記車両に係合された直進装置であって、前記直進装置には前記垂直可動部材が操作可能に係合され、前記垂直可動部材を介して前記昇降部材を支持するように構成された直進装置とを備え、
前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両の上方に持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両前端に向けて長手方向前方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両上に降ろすことによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項12】
前記直進装置に係合し、前記直進装置を介して前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させるように構成された直進アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つと係合され、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記昇降部材のそれぞれと前記垂直可動部材との間に介在する接続部材をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に設けられ、かつ、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記接続部材の前記垂直可動部材に対する揺動に対応して、前記昇降部材が横方向に離間するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記接続部材に係合し、前記接続部材を前記垂直可動部材に対して揺動させるように構成された離間アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記垂直可動部材と前記直進装置との間に介在する垂直移動装置であって、上端と下端とを有し、前記垂直可動部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成されている垂直移動装置をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記垂直移動装置の前記下端は、前記直進装置に揺動可能に係合され、これにより、前記上端が、前記車両の前後方向に揺動できるように構成されていることを請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記直進装置と前記垂直移動装置とに係合され、前記垂直移動装置を前記直進装置に対して揺動させるように構成された揺動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記係留具の各々は、コンテナ側端と昇降部材側端を有し、前記装置は、前記コンテナと前記係留具の前記コンテナ側端との間に係合されたスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記係留具の前記コンテナ側端を前記コンテナから離間させるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項21】
前記車両に係合された複数の支持部材であって、前記コンテナが前記車両に積み降ろしされる前に、地上に対して前記車両の高さを調整するように、独立して動作可能である複数の支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項22】
前端と後端とを有する輸送車両から貯蔵コンテナを地上に降ろす方法において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ互いに横方向に離間され、各々が前端と後端とを有し、前記コンテナに係留具を介して係合された1対の水平に延在する昇降部材によって、前記コンテナを前記車両の上方に持上げる段階であって、前記昇降部材の前記後端は支持されておらず、前記昇降部材の前記前端には垂直可動部材が設けられ、これにより、前記昇降部材は前記垂直可動部材と共に垂直に移動可能であるような段階と、
前記コンテナが前記車両の前記後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記垂直可動部材と前記車両との間に係合された直進装置によって、前記昇降部材を前記車両に沿って車両長手方向後方に移動させる段階と、
前記昇降部材を下降させて、前記コンテナを地上に降ろす段階と、
前記係留具を前記コンテナから離脱させる段階と、
前記昇降部材を前記車両に沿って前記車両前端まで車両長手方向前方に移動させ、前記昇降部材を前記車両に格納する段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立して作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前記段階と、前記昇降部材を下降させる前記段階とは、前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つに係合された昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記昇降部材を前記車両に沿って長手方向に移動させる前記段階は、前記直進装置に操作可能に係合された直進アクチュエータを作動させて、前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の各々との間に介在する接続部材に係合された離間アクチュエータを作動させる段階であって、前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に係合されると共に、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記昇降部材を前記垂直可動部材に対して揺動させ、前記昇降部材の横方向の間隔を調整するような段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
各々が前端と後端とを有し、前記前端において垂直可動部材に係合され、前記車両に対して前記垂直可動部材と共に垂直に移動可能に構成された1対の水平に延在する昇降部材によって、側面を有する貯蔵コンテナを、地上から、前端と後端とを有する輸送車両上に積載する方法において、
前記昇降部材を、前記車両と前記昇降部材との間に操作可能に係合された直進装置によって、前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させる段階と、
前記昇降部材が前記コンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、前記昇降部材を下降させる段階と、
係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合させ、前記コンテナを前記昇降部材に固定させる段階と、
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げる段階と、
前記コンテナが前記車両の上方に位置するまで、前記昇降部材を、前記直進装置によって、前記車両に沿って長手方向前方に移動させる段階と、
前記昇降部材を下降させて、前記コンテナを前記車両上に降ろし前記車両によって支持されるようにする段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立して作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記昇降部材を昇降させる前記段階は、前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つに係合された昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記昇降部材を前記車両に沿って長手方向に移動させる前記段階は、前記直進装置に操作可能に係合された直進アクチュエータを作動させ、前記垂直可動部材と前記昇降部材とを前記車両に対して長手方向に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の各々との間に介在する接続部材に係合された離間アクチュエータを作動させる段階であって、前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に係合されると共に、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記昇降部材を前記垂直可動部材に対して揺動させ、前記昇降部材の横方向の間隔を調整するような段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記係留具は、コンテナ側端と昇降部材側端とを有し、前記係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合させる段階は、前記係留具の前記コンテナ側端に係合され、前記係留具を前記コンテナから離間させるように構成されたスペーサを、前記コンテナに係合させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前端と後端とを有する輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から前記車両上に積載し、前記コンテナを前記車両から地上に降ろし、前記車両と共に前記コンテナを輸送することができるように適合された装置において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記昇降部材の各々の各端に操作可能に係合された垂直ポスト部材であって、これにより、前記昇降部材の各々が前記垂直ポスト部材間において垂直に移動することができ、前記垂直ポスト部材の各々が上端を有するような垂直ポスト部材と、
前記車両に操作可能に係合して前記車両に対して長手方向に滑動可能であるように構成された1対の水平に延在するフレーム部材であって、前記滑動可能フレーム部材は、前記昇降部材のそれぞれに対応して少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、かつ、各々が前端と後端を有し、前記昇降部材のそれぞれに対応して前記ポスト部材を支持するように構成された滑動可能フレーム部材を備え、
前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナが前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げられた後、前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記車両に沿って長手方向に滑動させ、前記コンテナを前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナを前記昇降部材によって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記車両に沿って長手方向に滑動し、前記車両前端に向かって後退することによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項34】
前記滑動可能フレーム部材に係合し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記昇降部材に係合され、前記昇降部材をそれと対応する前記ポスト部材のそれぞれに対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記滑動フレーム部材は、その前記前端において、それらの間に延在する横フレーム部材に操作可能に係合されていることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記昇降部材の前記前端における前記ポスト部材は、それらの上端において、それらの間に延在する横フレーム部材に操作可能に係合されることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項38】
前記昇降部材の前記後端における前記ポスト部材は、それらの上端において、それらの間に延在する横フレーム部材と操作可能に係合されることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項39】
前記滑動可能フレーム部材の各々の前記後端と、前記滑動可能フレーム部材の前記後端における前記ポスト部材の各々の、少なくとも1つに操作可能に係合されたレベル調整装置であって、各々が前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持するように構成されたレベル調整装置をさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項40】
前記レベル調整装置は、下方に延在する支持部材をさらに備え、該支持部材は、その下端に回転可能に係合された少なくとも1つの車輪を有することを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータとレベルセンサをさらに備え、前記レベルセンサは、前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを検出し、前記支持アクチュエータは、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持するように、前記レベルセンサの検出に応じて前記レベル調整装置を調整することができるように構成されていることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項42】
貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及び前記コンテナを輸送することができるように適合されたシステムにおいて、
前端と後端とを有し、長手方向面を画成する輸送車両と、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記昇降部材の各々の各端に操作可能に係合された垂直ポスト部材であって、これにより、前記昇降部材の各々が前記垂直ポスト部材間において垂直に移動することができ、前記垂直ポスト部材の各々が上端を有するような垂直ポスト部材と、
前記車両に操作可能に係合して前記車両に対して長手方向に滑動可能であるように構成された1対の水平に延在するフレーム部材であって、前記滑動可能フレーム部材は、前記昇降部材のそれぞれに対応して少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、かつ、各々が前端と後端を有し、前記昇降部材のそれぞれに対応して前記ポスト部材を支持するように構成された滑動可能フレーム部材を備え、
前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナが前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げられた後、前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記車両に沿って長手方向に滑動させ、前記コンテナを前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナを前記昇降部材によって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記車両に沿って長手方向に滑動し、前記車両前端に後退させることによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項43】
前記滑動可能フレーム部材に係合し、前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記昇降部材に係合され、前記昇降部材をそれと関連する前記ポスト部材のそれぞれに対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項45】
前記滑動可能フレーム部材の各々の前記後端と、前記滑動可能フレーム部材の前記後端における前記ポスト部材の各々の、少なくとも1つに操作可能に係合されたレベル調整装置であって、各々が前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持するように構成されたレベル調整装置をさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項46】
前記レベル調整装置は、下方に延在する支持部材をさらに備え、該支持部材は、その下端に回転可能に係合された少なくとも1つの車輪を有することを特徴とする請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータとレベルセンサをさらに備え、前記レベルセンサは、前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを検出し、前記支持アクチュエータは、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持するように、前記レベルセンサの検出に応じて前記レベル調整装置を調整することができるように構成されていることを特徴とする請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記車両に係合された複数の支持部材であって、前記車両に対して前記コンテナを積み降ろしする前に、地上に対して前記車両の高さを調整するように独立して作動可能である支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項49】
前端と後端とを有する輸送車両から貯蔵コンテナを地上に降ろす方法において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記コンテナに係留具を介して操作可能に係合された昇降部材によって、前記コンテナを、前記車両の上方に持上げる段階と、
前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、1対の水平に延在する滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる段階であって、前記滑動可能フレーム部材は、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記昇降部材のそれぞれを支持するような段階と、
前記昇降部材を下降し、前記コンテナを地上に降ろす段階と、
前記係留具を前記コンテナから離脱させる段階と、
前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向前方に滑動させ、前記車両前端に後退させる段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項50】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立に作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記滑動可能フレーム部材の各々の後端に係合されたレベル調整装置を作動させ、前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを、前記レベル調整装置に操作可能に係合されたレベルセンサによって検出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記レベルセンサの検出に応じて、前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータを作動させることにより、前記レベル調整装置を調整し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記滑動可能フレーム部材を滑動させる前記段階は、前記滑動可能フレーム部材に係合し前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記コンテナを1対の水平に延在する昇降部材によって前記車両の上方に持上げる前記段階は、前記昇降部材に係合し前記昇降部材を垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項56】
前記昇降部材を下降させる前記段階は、前記昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を下降させ、これにより、前記コンテナを地上に降ろす段階をさらに含むことを特徴とする請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記コンテナを1対の水平に延在する前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げる前記段階は、各々が前記昇降部材のそれぞれの各端と操作可能に係合された1対の垂直ポスト部材間において垂直に移動可能である前記昇降部材によって、前記コンテナを前記車両の上方に持上げる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項58】
側面を有する貯蔵コンテナを、地上から、前端と後端とを有する輸送車両上に積載する方法において、
1対の水平に延在する滑動可能フレーム部材を、該滑動可能フレーム部材が前記車両後端から外に出て前記コンテナの各側に隣接して配置されるまで、前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる段階であって、前記滑動可能フレーム部材は、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれが1対の水平に延在する昇降部材を支持し、前記昇降部材は、各々が前端と後端とを有し、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成されているような段階と、
係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合し、前記コンテナを前記昇降部材に固定する段階と、
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から前記車両の前記後端によって画成される水平面を超えて持上げる段階と、
前記滑動可能フレーム部材が前記車両前端に向かって後退し、前記コンテナが前記車両の上方に配置されるまで、前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動させる段階と、
前記コンテナを前記車両によって支持されるように前記車両上に降ろす段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項59】
前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記滑動可能フレーム部材の各々の後端に操作可能に係合されたレベル調整装置を作動させ、前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面に平行であるかどうかを、前記レベル調整装置に操作可能に係合されたレベルセンサによって検出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記レベルセンサの検出に応じて、前記レベル調整装置を、それに操作可能に係合された支持アクチュエータによって調整し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面に対して平行に維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記滑動可能フレームを滑動させる前記段階は、前記滑動可能フレーム部材に操作可能に係合され前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項64】
前記昇降部材を上昇させる前記段階は、前記昇降部材に操作可能に係合されて前記昇降部材を垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項1】
前端と後端とを有する輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から前記車両に積載し、前記コンテナを前記車両から地上に降ろし、前記車両と共に前記コンテナを輸送することができるように適合された装置において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間可能な1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記昇降部材の前記前端に設けられた垂直可動部材であって、これにより、前記昇降部材が、前記垂直可動部材と共に垂直に移動することができるように構成された垂直可動部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記車両に対して長手方向に移動可能であるように前記車両に係合された直進装置であって、前記直進装置には前記垂直可動部材が操作可能に係合され、前記垂直可動部材を介して前記昇降部材を支持するように構成された直進装置とを備え、
前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両の上方に持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両前端に向けて長手方向前方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両上に降ろすことによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記直進装置に係合し、前記直進装置を介して前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させるように構成された直進アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つと係合され、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記昇降部材のそれぞれと前記垂直可動部材との間に介在する接続部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に設けられ、かつ、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記接続部材の前記垂直可動部材に対する揺動に対応して、前記昇降部材が横方向に離間するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記接続部材に係合し、前記接続部材を前記垂直可動部材に対して揺動させるように構成された離間アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記垂直可動部材と前記直進装置との間に介在する垂直移動装置であって、上端と下端とを有し、前記垂直可動部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成されている垂直移動装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記垂直移動装置の前記下端は、前記直進装置に揺動可能に係合され、これにより、前記上端が、前記車両の前後方向に揺動できるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記直進装置と前記垂直移動装置とに係合され、前記垂直移動装置を前記直進装置に対して揺動させるように構成された揺動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記係留具の各々は、コンテナ側端と昇降部材側端を有し、前記装置は、前記コンテナと前記係留具の前記コンテナ側端との間に係合されたスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記係留具の前記コンテナ側端を前記コンテナから離間させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及び前記コンテナを輸送することができるように適合されたシステムにおいて、
前端と後端とを有する輸送車両と、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され得る1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記昇降部材の前記前端に設けられた垂直可動部材であって、これにより、前記昇降部材が、前記垂直可動部材と共に垂直に移動することができるように構成された垂直可動部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記車両に対して長手方向に移動可能であるように前記車両に係合された直進装置であって、前記直進装置には前記垂直可動部材が操作可能に係合され、前記垂直可動部材を介して前記昇降部材を支持するように構成された直進装置とを備え、
前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両の上方に持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記直進装置は、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記コンテナを前記車両に沿って前記車両前端に向けて長手方向前方に移動させ、前記コンテナを前記垂直可動部材と前記昇降部材とによって前記車両上に降ろすことによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項12】
前記直進装置に係合し、前記直進装置を介して前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させるように構成された直進アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つと係合され、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記昇降部材のそれぞれと前記垂直可動部材との間に介在する接続部材をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に設けられ、かつ、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記接続部材の前記垂直可動部材に対する揺動に対応して、前記昇降部材が横方向に離間するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記接続部材に係合し、前記接続部材を前記垂直可動部材に対して揺動させるように構成された離間アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記垂直可動部材と前記直進装置との間に介在する垂直移動装置であって、上端と下端とを有し、前記垂直可動部材を前記車両に対して垂直に移動させるように構成されている垂直移動装置をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記垂直移動装置の前記下端は、前記直進装置に揺動可能に係合され、これにより、前記上端が、前記車両の前後方向に揺動できるように構成されていることを請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記直進装置と前記垂直移動装置とに係合され、前記垂直移動装置を前記直進装置に対して揺動させるように構成された揺動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記係留具の各々は、コンテナ側端と昇降部材側端を有し、前記装置は、前記コンテナと前記係留具の前記コンテナ側端との間に係合されたスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記係留具の前記コンテナ側端を前記コンテナから離間させるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項21】
前記車両に係合された複数の支持部材であって、前記コンテナが前記車両に積み降ろしされる前に、地上に対して前記車両の高さを調整するように、独立して動作可能である複数の支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項22】
前端と後端とを有する輸送車両から貯蔵コンテナを地上に降ろす方法において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ互いに横方向に離間され、各々が前端と後端とを有し、前記コンテナに係留具を介して係合された1対の水平に延在する昇降部材によって、前記コンテナを前記車両の上方に持上げる段階であって、前記昇降部材の前記後端は支持されておらず、前記昇降部材の前記前端には垂直可動部材が設けられ、これにより、前記昇降部材は前記垂直可動部材と共に垂直に移動可能であるような段階と、
前記コンテナが前記車両の前記後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記垂直可動部材と前記車両との間に係合された直進装置によって、前記昇降部材を前記車両に沿って車両長手方向後方に移動させる段階と、
前記昇降部材を下降させて、前記コンテナを地上に降ろす段階と、
前記係留具を前記コンテナから離脱させる段階と、
前記昇降部材を前記車両に沿って前記車両前端まで車両長手方向前方に移動させ、前記昇降部材を前記車両に格納する段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立して作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前記段階と、前記昇降部材を下降させる前記段階とは、前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つに係合された昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記昇降部材を前記車両に沿って長手方向に移動させる前記段階は、前記直進装置に操作可能に係合された直進アクチュエータを作動させて、前記垂直可動部材と前記昇降部材を前記車両に対して長手方向に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の各々との間に介在する接続部材に係合された離間アクチュエータを作動させる段階であって、前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に係合されると共に、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記昇降部材を前記垂直可動部材に対して揺動させ、前記昇降部材の横方向の間隔を調整するような段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
各々が前端と後端とを有し、前記前端において垂直可動部材に係合され、前記車両に対して前記垂直可動部材と共に垂直に移動可能に構成された1対の水平に延在する昇降部材によって、側面を有する貯蔵コンテナを、地上から、前端と後端とを有する輸送車両上に積載する方法において、
前記昇降部材を、前記車両と前記昇降部材との間に操作可能に係合された直進装置によって、前記車両に沿って前記車両後端によって画成される垂直面を超えて長手方向後方に移動させる段階と、
前記昇降部材が前記コンテナのいずれかの側に隣接して配置されるまで、前記昇降部材を下降させる段階と、
係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合させ、前記コンテナを前記昇降部材に固定させる段階と、
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げる段階と、
前記コンテナが前記車両の上方に位置するまで、前記昇降部材を、前記直進装置によって、前記車両に沿って長手方向前方に移動させる段階と、
前記昇降部材を下降させて、前記コンテナを前記車両上に降ろし前記車両によって支持されるようにする段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立して作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記昇降部材を昇降させる前記段階は、前記垂直可動部材と前記昇降部材の少なくとも1つに係合された昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を前記車両に対して垂直に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記昇降部材を前記車両に沿って長手方向に移動させる前記段階は、前記直進装置に操作可能に係合された直進アクチュエータを作動させ、前記垂直可動部材と前記昇降部材とを前記車両に対して長手方向に移動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記垂直可動部材と前記昇降部材の各々との間に介在する接続部材に係合された離間アクチュエータを作動させる段階であって、前記接続部材は、前記垂直可動部材に揺動可能に係合されると共に、前記昇降部材のそれぞれに固定され、これにより、前記昇降部材を前記垂直可動部材に対して揺動させ、前記昇降部材の横方向の間隔を調整するような段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記係留具は、コンテナ側端と昇降部材側端とを有し、前記係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合させる段階は、前記係留具の前記コンテナ側端に係合され、前記係留具を前記コンテナから離間させるように構成されたスペーサを、前記コンテナに係合させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前端と後端とを有する輸送車両に操作可能に係合され、コンテナを地上から前記車両上に積載し、前記コンテナを前記車両から地上に降ろし、前記車両と共に前記コンテナを輸送することができるように適合された装置において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記昇降部材の各々の各端に操作可能に係合された垂直ポスト部材であって、これにより、前記昇降部材の各々が前記垂直ポスト部材間において垂直に移動することができ、前記垂直ポスト部材の各々が上端を有するような垂直ポスト部材と、
前記車両に操作可能に係合して前記車両に対して長手方向に滑動可能であるように構成された1対の水平に延在するフレーム部材であって、前記滑動可能フレーム部材は、前記昇降部材のそれぞれに対応して少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、かつ、各々が前端と後端を有し、前記昇降部材のそれぞれに対応して前記ポスト部材を支持するように構成された滑動可能フレーム部材を備え、
前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナが前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げられた後、前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記車両に沿って長手方向に滑動させ、前記コンテナを前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナを前記昇降部材によって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記車両に沿って長手方向に滑動し、前記車両前端に向かって後退することによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項34】
前記滑動可能フレーム部材に係合し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記昇降部材に係合され、前記昇降部材をそれと対応する前記ポスト部材のそれぞれに対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記滑動フレーム部材は、その前記前端において、それらの間に延在する横フレーム部材に操作可能に係合されていることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記昇降部材の前記前端における前記ポスト部材は、それらの上端において、それらの間に延在する横フレーム部材に操作可能に係合されることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項38】
前記昇降部材の前記後端における前記ポスト部材は、それらの上端において、それらの間に延在する横フレーム部材と操作可能に係合されることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項39】
前記滑動可能フレーム部材の各々の前記後端と、前記滑動可能フレーム部材の前記後端における前記ポスト部材の各々の、少なくとも1つに操作可能に係合されたレベル調整装置であって、各々が前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持するように構成されたレベル調整装置をさらに備えたことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項40】
前記レベル調整装置は、下方に延在する支持部材をさらに備え、該支持部材は、その下端に回転可能に係合された少なくとも1つの車輪を有することを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータとレベルセンサをさらに備え、前記レベルセンサは、前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを検出し、前記支持アクチュエータは、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持するように、前記レベルセンサの検出に応じて前記レベル調整装置を調整することができるように構成されていることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項42】
貯蔵コンテナを地上に及び地上から受け渡すことができ、及び前記コンテナを輸送することができるように適合されたシステムにおいて、
前端と後端とを有し、長手方向面を画成する輸送車両と、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間される1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された昇降部材と、
前記コンテナと前記昇降部材の各々とに係合され、前記コンテナを前記昇降部材に固定し得る係留具と、
前記昇降部材の各々の各端に操作可能に係合された垂直ポスト部材であって、これにより、前記昇降部材の各々が前記垂直ポスト部材間において垂直に移動することができ、前記垂直ポスト部材の各々が上端を有するような垂直ポスト部材と、
前記車両に操作可能に係合して前記車両に対して長手方向に滑動可能であるように構成された1対の水平に延在するフレーム部材であって、前記滑動可能フレーム部材は、前記昇降部材のそれぞれに対応して少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、かつ、各々が前端と後端を有し、前記昇降部材のそれぞれに対応して前記ポスト部材を支持するように構成された滑動可能フレーム部材を備え、
前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナが前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げられた後、前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、前記車両に沿って長手方向に滑動させ、前記コンテナを前記昇降部材によって地上に降ろすように構成され、また、前記滑動可能フレーム部材は、前記コンテナを前記昇降部材によって、地上から、前記車両後端によって画成される水平面を超えて持上げた後、前記車両に沿って長手方向に滑動し、前記車両前端に後退させることによって、前記コンテナを前記車両上に積載するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項43】
前記滑動可能フレーム部材に係合し、前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記昇降部材に係合され、前記昇降部材をそれと関連する前記ポスト部材のそれぞれに対して垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項45】
前記滑動可能フレーム部材の各々の前記後端と、前記滑動可能フレーム部材の前記後端における前記ポスト部材の各々の、少なくとも1つに操作可能に係合されたレベル調整装置であって、各々が前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持するように構成されたレベル調整装置をさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項46】
前記レベル調整装置は、下方に延在する支持部材をさらに備え、該支持部材は、その下端に回転可能に係合された少なくとも1つの車輪を有することを特徴とする請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータとレベルセンサをさらに備え、前記レベルセンサは、前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを検出し、前記支持アクチュエータは、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持するように、前記レベルセンサの検出に応じて前記レベル調整装置を調整することができるように構成されていることを特徴とする請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記車両に係合された複数の支持部材であって、前記車両に対して前記コンテナを積み降ろしする前に、地上に対して前記車両の高さを調整するように独立して作動可能である支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項49】
前端と後端とを有する輸送車両から貯蔵コンテナを地上に降ろす方法において、
少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成された1対の水平に延在する昇降部材であって、各々が前端と後端とを有し、前記コンテナに係留具を介して操作可能に係合された昇降部材によって、前記コンテナを、前記車両の上方に持上げる段階と、
前記コンテナが前記車両後端によって画成される垂直面を超えるまで、1対の水平に延在する滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる段階であって、前記滑動可能フレーム部材は、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記昇降部材のそれぞれを支持するような段階と、
前記昇降部材を下降し、前記コンテナを地上に降ろす段階と、
前記係留具を前記コンテナから離脱させる段階と、
前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向前方に滑動させ、前記車両前端に後退させる段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項50】
前記コンテナを前記車両の上方に持上げる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を独立に作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記滑動可能フレーム部材の各々の後端に係合されたレベル調整装置を作動させ、前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面と平行であるかどうかを、前記レベル調整装置に操作可能に係合されたレベルセンサによって検出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記レベルセンサの検出に応じて、前記レベル調整装置に操作可能に係合された支持アクチュエータを作動させることにより、前記レベル調整装置を調整し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面と平行に維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記滑動可能フレーム部材を滑動させる前記段階は、前記滑動可能フレーム部材に係合し前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記コンテナを1対の水平に延在する昇降部材によって前記車両の上方に持上げる前記段階は、前記昇降部材に係合し前記昇降部材を垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項56】
前記昇降部材を下降させる前記段階は、前記昇降アクチュエータを作動させ、前記昇降部材を下降させ、これにより、前記コンテナを地上に降ろす段階をさらに含むことを特徴とする請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記コンテナを1対の水平に延在する前記昇降部材によって前記車両の上方に持上げる前記段階は、各々が前記昇降部材のそれぞれの各端と操作可能に係合された1対の垂直ポスト部材間において垂直に移動可能である前記昇降部材によって、前記コンテナを前記車両の上方に持上げる段階をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項58】
側面を有する貯蔵コンテナを、地上から、前端と後端とを有する輸送車両上に積載する方法において、
1対の水平に延在する滑動可能フレーム部材を、該滑動可能フレーム部材が前記車両後端から外に出て前記コンテナの各側に隣接して配置されるまで、前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる段階であって、前記滑動可能フレーム部材は、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、それぞれが1対の水平に延在する昇降部材を支持し、前記昇降部材は、各々が前端と後端とを有し、少なくとも前記コンテナの幅だけ横方向に互いに離間され、前記車両に対して垂直に移動可能であるように構成されているような段階と、
係留具を前記昇降部材の各々と前記コンテナとの間に係合し、前記コンテナを前記昇降部材に固定する段階と、
前記昇降部材を上昇させ、前記コンテナを地上から前記車両の前記後端によって画成される水平面を超えて持上げる段階と、
前記滑動可能フレーム部材が前記車両前端に向かって後退し、前記コンテナが前記車両の上方に配置されるまで、前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って前方に向かって長手方向に滑動させる段階と、
前記コンテナを前記車両によって支持されるように前記車両上に降ろす段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項59】
前記滑動可能フレーム部材を前記車両に沿って長手方向後方に滑動させる前に、前記車両に係合された複数の支持部材を作動させ、地上に対して前記車両の高さを調整する段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記滑動可能フレーム部材の各々の後端に操作可能に係合されたレベル調整装置を作動させ、前記滑動可能フレーム部材のそれぞれの前記後端を地上に対して支持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記滑動可能フレーム部材が前記車両の前記長手方向面に平行であるかどうかを、前記レベル調整装置に操作可能に係合されたレベルセンサによって検出する段階をさらに含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記レベルセンサの検出に応じて、前記レベル調整装置を、それに操作可能に係合された支持アクチュエータによって調整し、前記滑動可能フレーム部材を前記車両の前記長手方向面に対して平行に維持する段階をさらに含むことを特徴とする請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記滑動可能フレームを滑動させる前記段階は、前記滑動可能フレーム部材に操作可能に係合され前記フレーム部材を前記車両に対して長手方向に滑動させるように構成された滑動アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項64】
前記昇降部材を上昇させる前記段階は、前記昇降部材に操作可能に係合されて前記昇降部材を垂直に移動させるように構成された昇降アクチュエータを作動させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2006−523161(P2006−523161A)
【公表日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507327(P2006−507327)
【出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/008315
【国際公開番号】WO2004/085198
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505359447)パック‐ラット・ミニ‐ムーヴァー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/008315
【国際公開番号】WO2004/085198
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505359447)パック‐ラット・ミニ‐ムーヴァー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]