説明

貯蔵タンクにおける通気管

【課題】タンク内をタンク外と同じ圧力に保つ機能を維持しつつ、外気の流入を抑制できる貯蔵タンクにおける通気管を提供する。
【解決手段】貯蔵タンクTの屋根Rに設けられる通気管1であって、基端が貯蔵タンクTに固定され、先端部が水平よりも下方に曲げられた通気管本体2と、通気管本体2の先端部に設けられたカバー部10とからなり、カバー部10は、通気管本体2の先端を囲むように配設された筒状のカバー本体部11と、通気管本体2の先端開口部2aの前方に位置し、通気管本体2の先端開口部2aにおける軸方向CLと直交するように配設された遮断板12とを備えている。強風が通気管1に吹き付けても、通気管本体2内に外気が侵入する可能性を低くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵タンクにおける通気管に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を収容する貯蔵タンクには、タンク内外の気圧差によってタンクの変形等が生じることを防ぐために、タンク内外を連通し、タンク内をタンク外と同じ圧力に保つ通気管が設けられている。
そして、かかる通気管を設けた貯蔵タンクにおいて、貯蔵した液体と外気との接触を避けたい場合には、窒素ガス等の不活性ガスを常時貯蔵タンク内に供給して、不活性ガスを通気管から外に向けて流すことが行われている。
【0003】
しかし、不活性ガスを通気管から外に向けて流していても、台風等の強風時には、通気管内に風が吹き込んでしまう場合がある。すると、通気管内に吹き込んだ外気が通気管を通って貯蔵タンク内に流入してしまい、貯蔵タンク内の液体と接触してしまう。
【0004】
したがって、現状では、通気管内に外気が吹込んだときに、貯蔵タンク内への外気の流入を防ぐために、通気管内の酸素濃度を測定して管理する場合が多い。そして、通気管内への外気の吹込みが発生していると判断した場合には、貯蔵タンク内に供給する不活性ガスの供給量を増加させて、通気管内に吹き込んだ外気が貯蔵タンク内までは流入しないように管理している。
【0005】
しかし、上記のごとき吹込み対策の場合、外気が貯蔵タンク内に流入することを防ぐには、流入する外気に対抗するために、不活性ガスを大量に貯蔵タンク内に供給しなければならない。しかも、かかる場合に備えて大量の不活性ガスを備蓄しておかなければならないので、貯蔵タンクの維持管理コストが増大する。
また、上記対策は、通気管内に外気が流入する状況が生じた後に、貯蔵タンク内へは外気が流入しないように対策しているだけであり、貯蔵タンク内への外気の流入の前提となる通気管内への外気の流入を抑制することはできない。
【0006】
一方、通気管内への外気侵入を未然に防ぐ方法としては、通気管に圧力損失を与える方法が考えられるが、この方法の場合には、タンク内をタンク外と同じ圧力に保つという通気管本来の機能が損なわれてしまう。
【0007】
また、貯蔵タンクに設けられる通気管は、安全性を保つために、法令によって設置規準が定められているが(非特許文献1)、この設置規準でも、通気管内への外気の流入を防ぐ構造に関しては何も規定されておらず、現在のところ、外気流入を効果的に防ぐことができる通気管の構造については、十分な知見は得られていない。
【0008】
【非特許文献1】危険物法令研究会、“危険物取扱必携(法令編)”、(財)全国危険物安全協会、平成19年4月1日、p.89
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、タンク内をタンク外と同じ圧力に保つ機能を維持しつつ、外気の流入を抑制できる貯蔵タンクにおける通気管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明の貯蔵タンクにおける通気管は、貯蔵タンクの屋根に設けられる通気管であって、基端が前記貯蔵タンクに固定され、先端部が水平よりも下方に曲げられた通気管本体と、該通気管本体の先端部に設けられたカバー部とからなり、該カバー部は、前記通気管本体の先端を囲むように配設された筒状のカバー本体部と、前記通気管本体の先端開口部の前方に位置し、該通気管本体の先端開口部における軸方向と直交するように配設された遮断板とを備えていることを特徴とする。
第2発明の貯蔵タンクにおける通気管は、第1発明において、前記遮断板は、前記通気管本体をその先端開口部の軸方向から見たときに、該通気管本体の先端開口部が該遮断板によって完全に覆われた状態となるように設けられていることを特徴とする。
第3発明の貯蔵タンクにおける通気管は、第1または第2発明において、前記遮断板は、その外縁と前記カバー本体部内面との間に、該カバー本体部内と外部とを連通する空気通路が形成されるように設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1発明によれば、通気管本体の先端周囲に筒状のカバー本体部が設けられているので、通気管に向かって側方から風が吹き付けても、風が通気管本体の先端開口に直接当たらず、先端開口から通気管本体内に風が吹込むことを防ぐことができる。しかも、通気管本体の先端開口の前方には遮断板が配置されているので、通気管本体の先端開口に向かってその軸方向から風が吹いても、遮断板によって通気管本体内に風が直接吹込むことを防ぐことができる。よって、強風が通気管に吹き付けても、通気管本体内に外気が侵入する可能性を低くできる。そして、外気が通気管本体内に侵入した場合でも、外気の流入量を少なくできその流入速度も遅くできるから、タンク内に外気が侵入することは防ぐことができる。
第2発明によれば、先端開口部の軸方向から見たときに、通気管本体の先端開口が遮断板によって完全に覆われた状態でになるので、通気管本体の先端開口に向かってその軸方向から風が吹いても、通気管本体内に直接風が吹込むことを確実に防ぐことができる。
第3発明によれば、カバー部内と外部との間に圧力差が生じることを防ぐことができるから、タンク内を外気と同じ圧力に保つことができる。また、雨水がカバー部内に留まることを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図2(A)は本実施形態の通気管1が設けられた貯蔵タンクTの概略説明図であり、(B)は通気管1部分の拡大図である。
図2において、符号Tは、液体を収容する貯蔵タンクTを示しており、符号Rは貯蔵タンクTに設けられている屋根を示している。この屋根Rは、貯蔵タンクTの中心から周囲に向かって傾斜するように設けられている。
【0013】
図2に示すように、前記貯蔵タンクTの屋根Rには、通気管1が設けられている。この通気管1は、基端が貯蔵タンクTの屋根Rに固定され、先端部が貯蔵タンクT外に配設された通気管本体2を備えている。この通気管本体2は中空な管状部材によって形成されており、貯蔵タンクT内と外部とを連通している。
このため、通気管1によって貯蔵タンクT内外の気圧がほぼ同等に維持されており、貯蔵タンクT内外の気圧の差によってタンクの変形等が生じることを防いでいる。
【0014】
また、前記通気管本体2は、その先端部が、水平よりも下方に曲げられている。具体的には、通気管1の先端部は、U字状に屈曲されて、その先端開口部2a(図1参照)が下方、つまり、屋根Rの方を向くように形成されており、雨水が通気管本体2内に入らないようになっている。つまり、通気管本体2を通して雨水が貯蔵タンクT内に侵入しないように構成されている。
【0015】
しかも、通気管本体2には、その基端近傍にガス供給管3が設けられており、そのガス供給管3から窒素ガス等の不活性ガスを供給することによって、貯蔵タンクT内に外気が侵入することを防いでいる。具体的には、貯蔵タンクT内の液体が流出して貯蔵タンクT内の気圧が低下したときに、ガス供給管3から供給する不活性ガスの量を増加させて貯蔵タンクT内を外部と同じ圧力に維持して、貯蔵タンクT内に外気が侵入することを防いでいる。
【0016】
ところで、通常であれば、上述したように、通気管本体2のガス供給管3から不活性ガスを供給することによって貯蔵タンクT内に外気が侵入することを防ぐことができる。
しかし、本実施形態の通気管1では、その通気管本体2の先端部にカバー部10を設けることによって、通気管1に強い風が吹き付けるような特別な環境でも、通気管本体2を通して貯蔵タンクT内に外気が侵入することを確実かつ簡便に防止できるように構成している。
以下では、カバー部10の構造を、図1に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は(A)は本実施形態の通気管1における通気管本体2の先端拡大図であり、(B)はカバー部10の断面図であり、(C)は通気管1を通気管本体2を先端開口部2aの軸方向から見た概略図である。
図1に示すように、通気管本体2の先端部には、カバー部10のカバー本体部11が設けられており、支持金具STなどによって通気管本体2に固定されている。このカバー本体部11は、内部に中空な空間を有し、かつ、その軸方向の両端部が開口となった筒状の部材である。そして、カバー本体部11は、その内部の中空な空間に、前記通気管本体2の先端部が位置するように配設されている。具体的には、カバー本体部11の一端(図2では上端)から通気管本体2の先端部が挿入された状態となっており、通気管本体2のカバー本体部11内への挿入量L1がカバー本体部11の高さLよりも短くなるように構成されている。
【0018】
図1に示すように、このカバー本体部11の他端(図1では下端)には、遮断板12が設けられている。この遮断板12は、通気管本体2の先端開口部2aの前方に位置しており、通気管本体2の先端開口部2aにおける軸方向と直交するように配設されている。つまり、遮断板12は、通気管本体2の中心軸CLを延長した線(以下、中心線CLという)と直交するように設けられているのである。
【0019】
しかも、遮断板12は、通気管本体2をその先端開口部2aの軸方向から見たときに(図1(C))、通気管本体2の先端開口部2aを完全に覆うことができるように配設されている。具体的には、通気管本体2の先端開口部2aが断面円形である場合には、遮断板12は、前記中心線CLを中心とする円形であって、その面積が先端開口部2aの断面積と同等以上となるように形成されている。
【0020】
カバー部10が以上のごとき構造であるから、通気管1に向かって側方(図1では左右方向)から風が吹き付けても、カバー本体部11によって、通気管本体2の先端開口部2aに風が直接当たることを防ぐことができる。すると、通気管1に吹き付ける風が先端開口2aに直接流入することを防ぐことができるから、通気管本体2内に流速の速い空気が大量に吹込むことを防ぐことができる。
【0021】
また、図1に示すように、貯蔵タンクTの屋根Rは傾斜しているので、屋根Rの影響により、通気管1に向かって側方から吹き付ける風が上向きの速度成分を有する流れとなり、通気管1対して斜め下方から風が吹き付ける可能性がある。そして、かかる方向から吹く風は、水平に吹き付ける風に比べて、カバー本体部11内に流入する可能性が高くなり、通気管本体2の先端開口部2aに直接流入する可能性も高くなる。
しかし、本実施形態の通気管1のカバー部10は遮断板12を有しており、この遮断板12が通気管本体2の先端開口部2aの前方に配置されている。このため、通気管本体2に対して斜め下方から風が吹き付けても、遮断板12によってかかる風を遮ることができるから、先端開口部2aに風(外気)が直接吹込むことを防ぐことができる。
【0022】
以上のごとく、本実施形態の通気管1では、遮断板12を有するカバー部10を備えているので、強風が通気管1に吹き付けても、通気管本体2内に外気が侵入する可能性を低くできる。
そして、万が一通気管本体2内に風(外気)が侵入した場合でも、外気の流入量を少なくできその流入速度も遅くできるから、貯蔵タンクT内にまで外気が侵入することを防ぐことができる。
【0023】
また、遮断板12によってカバー部本体11の他端を完全に塞いでしまってもよいのであるが、本実施形態の通気管1では、遮断板12とカバー本体部11内面との間に網状部材13を設け、カバー本体部11の内部の空間と外部とが連通された状態となるように構成している(図1参照)。言い換えれば、カバー部10は、遮断板12の外縁とカバー本体部11内面との間に、カバー本体部11の内部の空間と外部とを連通する空気通路が形成されるように構成されているのである。
かかる構成とすれば、カバー部10は、カバー本体部11上端内面と通気管本体2との間だけでなく、カバー本体部11の下端でも外部と連通されるから、カバー本体部11内と外部との間に圧力差が生じることを防ぐことができる。すると、通気管本体2の先端部にカバー部10を設けても、貯蔵タンクT内の圧力を外気と同じ圧力に保つことができる。しかも、カバー部10内に降った雨を網状部材13から排出できるので、雨水がカバー部10内に溜まることもない。
【0024】
なお、遮断板12は、通気管本体2の先端開口部2aの前方に位置し、通気管本体の先端開口部2aにおける軸方向CLと直交するように配設されていれば、ある程度風を遮断する機能を有する。したがって、遮断板12は、通気管本体2をその先端開口部2aの軸方向CLから見たときに、必ずしも通気管本体2の先端開口部2aを完全に覆っていなくてもよい。しかし、上記のごとく遮断板12によって先端開口部2aが完全に覆われる構成とすれば、通気管本体2の先端開口部2aに向かってその軸方向から風が吹いたときに、通気管本体2内に直接風が吹込むことを確実に防ぐことができるので好適である。
また、上記例では、通気管本体2およびカバー部本体11、遮断板12が全て断面円形の場合を説明したが、通気管本体2およびカバー部本体11、遮断板12の断面形状は円形に限られないのはいうまでもない。
【実施例1】
【0025】
つぎに、通気管に対して、風が吹き付けた場合における通気管周囲および通気管内の流速分布、および、通気管内の酸素濃度を数値シミュレーションした。
【0026】
数値シミュレーションは、本発明の通気管(図1および図2参照、実施例)と、従来の通気管(図6参照、比較例)とについて実施した。
なお、図2に示した本発明の通気管には、遮断板とカバー本体部内面との間に網状部材(金網)を設けているが、網状部材が流れへ及ぼす影響は少ないため数値シミュレーションではその影響を無視している。
【0027】
計算は、計算ソフト(ANSYS CFX10.0)により行った。通気管の形状(図1、図6参照)等の計算条件は以下のとおりである。
なお、実時間における50秒間の現象を計算した。
(1)通気管の形状
1)実施例
通気管全長TL :3618mm
なお、通気管全長とは、通気管本体の軸方向に沿った基端から先端までの長さである。
通気管高さH :2439mm
ガス供給管高さH1 :600mm
通気管本体直径d :318mm
カバー部本体直径Dc :750mm
遮断板直径dc :350mm
カバー部本体高さL :500mm
通気管の挿入量L1 :300mm
2)比較例
通気管全長TL :3618mm
通気管高さH :2439mm
ガス供給管高さH1 :600mm
通気管本体直径d :318mm
開口部径DO :600mm
(2)流体の条件
窒素(N)流入量 :40m/h
タンク下部からの流出量 :27m/h
外部風速 :20m/s
(3)乱流モデル:k-omega(SST)model
【0028】
図3(A)に示すように、従来の通気管の場合には、通気管の先端に流速の大きい風が吹き付けており、先端開口部の下方に流速の大きい流れが生じていることが確認できる。そして、図4(A)に示すように、通気管の開口部内には、通気管内に向かう速い流れが生じており、その流れの影響で、通気管本体の屈曲部を越える位置まで、タンクに向かう比較的速い流れが発生していることが確認できる。しかも、ガス供給管から供給される窒素ガスでは、通気管の開口部に向かう流れが抑えられ、大部分が貯蔵タンクに向かう流れになっている。つまり、通気管内に向かう速い流れの影響が、ガス供給管の位置にまで及んでいることが確認できる。
そして、図5(A)に示すように、通気管内の酸素濃度は、ガス供給管の少し上方の位置で10〜15%程度の酸素濃度の部分が存在しており、外気が大量に流入してきていることが確認できる。
以上のごとく、従来の通気管の場合には、強風の条件では外気が通気管内の中間部程度まで侵入し、外気が通気管を通って貯蔵タンク内に侵入する可能性が高いことが確認できる。
【0029】
一方、図3(B)および図4(B)に示すように、本発明の通気管の場合には、通気管の周囲にカバー本体部が設けられているので、カバー部本体の周囲や、カバー部本体内面と通気管本体先端との間に流速の大きな流れは発生しているものの、通気管内には流速の大きな流れが発生していないことが確認できる。ガス供給管から供給される窒素ガスも通気管の開口部に向かうように流れており、通気管に吹き付ける風の影響がガス供給管の位置には及んでいないことが確認できる。
そして、図5(B)に示すように、通気管内の酸素濃度は、先端近傍に10〜15%程度の部分が存在するものの、その部分は通気管の屈曲部よりも先端側までしか見られない。つまり、通気管内には外気が僅かしか流入していないことが確認できる。
したがって、本発明の通気管の場合には、強風の条件において外気が若干通気管本体内に侵入するものの、外気が通気管を通って貯蔵タンク内に侵入する可能性は低いことが確認できる。
【0030】
以上のごとく、カバー部を有する本発明の通気管では、従来の通気管では外気の流入を防ぐことが難しい強風の条件でも、外気の侵入を抑制できるのである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本実施形態の貯蔵タンクにおける通気管は、タンク内外は同じ圧力に保った状態で外気との接触を避けたい液体を貯蔵するタンクの通気管に適している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】(A)は本実施形態の通気管1における通気管本体2の先端拡大図であり、(B)はカバー部10の断面図であり、(C)は通気管1を通気管本体2を先端開口部2aの軸方向から見た概略図である。
【図2】(A)は本実施形態の通気管1が設けられた貯蔵タンクTの概略説明図であり、(B)は通気管1部分の拡大図である。
【図3】通気管周辺の流速分布の数値シミュレーション結果であって、(A)は従来の通気管の結果であり、(B)は本発明の通気管の結果である。
【図4】通気管内の流速分布の数値シミュレーション結果であって、(A)は従来の通気管の結果であり、(B)は本発明の通気管の結果である。
【図5】通気管内における酸素濃度の数値シミュレーション結果であって、(A)は従来の通気管の結果であり、(B)は本発明の通気管の結果である。
【図6】(A)は従来の通気管100が設けられた貯蔵タンクTの概略説明図であり、(B)は通気管100部分の拡大図である。
【符号の説明】
【0033】
1 通気管
2 通気管本体
2a 先端開口部
10 カバー部
11 カバー部本体
12 遮断板
T 貯蔵タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵タンクの屋根に設けられる通気管であって、
基端が前記貯蔵タンクに固定され、先端部が水平よりも下方に曲げられた通気管本体と、
該通気管本体の先端部に設けられたカバー部とからなり、
該カバー部は、
前記通気管本体の先端を囲むように配設された筒状のカバー本体部と、
前記通気管本体の先端開口部の前方に位置し、該通気管本体の先端開口部における軸方向と直交するように配設された遮断板とを備えている
ことを特徴とする貯蔵タンクにおける通気管。
【請求項2】
前記遮断板は、
前記通気管本体をその先端開口部の軸方向から見たときに、該通気管本体の先端開口部が該遮断板によって完全に覆われた状態となるように設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の貯蔵タンクにおける通気管。
【請求項3】
前記遮断板は、
その外縁と前記カバー本体部内面との間に、該カバー本体部内と外部とを連通する空気通路が形成されるように設けられている
ことを特徴とする請求項1または2記載の貯蔵タンクにおける通気管。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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