説明

貼付式治療具及びこれに用いる刺激用粒体の製造方法

【課題】皮膚に貼付して疲労・凝り・筋肉痛等の改善に用いる治療具に用いる刺激用粒体の新規な形態を提供することを目的とする。
【解決手段】貼付式治療具10は、絆創膏形態の粘着テープ11における粘着面上に硬質な刺激用粒体20を固定して成る。刺激用粒体20は円錐形(角錐形でもよい)であり、粘着テープ11に固定される底面21の直径dは1.5〜3.5mmの範囲、頂角θは40〜90°の範囲(最適には60°)、粘着テープ11表面からの突出高さhは1.2〜3.5mmの範囲とし、材質は、金属・プラスチック・セラミックやこれらの複合材が使用可能である。体積を小さく且つ円錐の頂角を40〜90°の範囲とすることによって、使用者の皮膚を傷つけずに、適度に強い皮膚刺激を局所的に与えることが可能なので、即効性が臨まれる症状に対し、短時間の処方を行なうのに適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚表面に貼付して疲労・凝り・筋肉痛等の改善に用いる通常は絆創膏形態の治療具に関し、詳しくは、粘着テープに固定する硬質な刺激用粒体に新規な形態を提供すること、及び、この刺激用粒体を製造する手段を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
疲労・凝り・筋肉痛等を感じる個所の皮膚表面、望ましくはツボと呼ばれる位置に貼付して、これらの症状を緩和・改善するための治療具は従来広く知られている(特許文献1参照)。かかる治療具の代表的な構造は、絆創膏状の粘着テープにおける粘着面に粒状物(粒針)を固定したものである。これを所望個所に貼り付けると、粒状物が皮膚に局所的刺激を持続して与えることにより、対象部位の血行が良好になり、あるいは神経が刺激されて新陳代謝が促進する結果、上に述べた症状が改善すると考えられる。なお、従来採用されている粒状物の形態は、主として球状・円柱状である。
【特許文献1】実開昭61−127750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既存の貼付式治療具は、比較的緩やかな皮膚刺激を長時間(例えば24時間)にわたり与えることを目的としているため、粒状物の形態を、刺激性の低い球状や円筒状にしている。しかし、一部の急性疾患に対しては、強い刺激を短時間付与すると効果的な場合があるが、従来は、このような強刺激が可能な貼付式治療具は開発されていない。なお、比較的強い刺激を与える手段として鍼治療があるが、これをそのまま貼付式治療具に転用するのは、皮膚を傷つけるおそれがあるので好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上に述べた従来の課題に鑑み、皮膚を傷つけることなく比較的強い皮膚刺激を与えることが可能な貼付式治療具を提供することを目的に創案したものである。その特徴とするところは、請求項1に記載する如く、硬質な刺激用粒体を粘着テープの粘着面に固定して成り、前記刺激用粒体は、円錐形であり、粘着テープに固定される底面の直径を1.5〜3.5mmの範囲とし、頂角を40〜90°としたことである。
【0005】
また、前記刺激用粒体の形態は、請求項2に記載する如く、角錐形としてもよい。この場合、粘着テープに固定される底面の外接円の直径を1.5〜3.5mmの範囲とし、側面の頂角を40〜90°とする。なお、角錐形とする場合、刺激用粒体の形状は、請求項3に記載する如く、正四面体にすることもできる。
【0006】
請求項4は、本発明に係る貼付式治療具に用いる刺激用粒体の製造方法を提供するものであって、その特徴とするところは、切削加工機の押出口から線状又は棒状の硬質材料を所定長さだけ突出させたのち、当該硬質材料の突出部分の周面を円錐側面形状となるように切削して、当該円錐側面の頂点部よりも先端側の部分を分離する工程を、反復して実行することにある。
【0007】
なお本発明に係る貼付式治療具に用いる刺激用粒体は、請求項5に記載する製造方法によっても可能であり、その特徴とするところは、切削加工機の押出口から所定距離の位置に切削具を配置し、当該切削具へ向かって、線状又は棒状の硬質材料を軸回転させながら押出口から押し出して、前記切削具で硬質材料の周面を切削したのち、押出口側に残っている部分に対し硬質材料の先端側部分を相対回転させ、当該部分をねじ切って分離することにより、押出口側に円錐側面形状の突出部分を残し、当該突出部分を押出口に近い位置で切断することである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載する貼付式治療具は、粘着テープに固定する刺激用粒体の形状として円錐形を採用し、その底面の直径を1.5〜3.5mmの範囲としたから、比較的体積の小さい粒子となる。よって、皮膚に貼り付けたときに、使用者に極度に強い刺激を与えることがない。しかし、円錐の頂角を40〜90°の範囲とすることによって、使用者の皮膚を傷つけずに、適度に強い皮膚刺激を局所的に与えることが可能であるから、優れた治療効果を発揮するものであり、特に、短時間の処方に適している。
【0009】
請求項2に記載するように、刺激用粒体を角錐形とした貼付式治療具は、体積及び頂角の角度が同程度ならば、請求項1のものより、強い皮膚刺激を与えることができる。
【0010】
請求項3に記載するように、刺激用粒体の形状に正四面体を採用すると、皮膚に対してダメージが少なくて、刺激の強さが比較的強くなる。また正四面体は、面の区別がないから、いずれの面でも底面にすることができるから、刺激用粒体を粘着テープ上に固定する作業が容易になるという利点が得られる。
【0011】
請求項4に記載の方法によれば、線状又は棒状の硬質材料を円錐側面形状となるように切削すると同時に、先端側部分の切削面を平面状に形成して分離することにより、円錐形の粒体を連続製造するから、本発明に係る貼付式治療具に用いる刺激用粒体を容易に大量生産できる。しかも、上記方法は、硬質材料の切削工程と、成形された円錐形粒体の分離とが同時に行なわれるから、製造効率がよい。
【0012】
請求項5に記載の方法によれば、線状又は棒状の硬質材料を軸回転させながら押し出して周面を切削したのち、先端側部分をねじ切って分離することにより、押出口側に残った突出部分を押出口に近い位置で切断して円錐形の粒体を連続製造するから、本発明に係る貼付式治療具に用いる刺激用粒体を容易に大量生産できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[貼付式治療具]
図1に、本発明に係る貼付式治療具10の一例を示す。同図(A)に示す如く、この貼付式治療具10は、絆創膏形態の粘着テープ11における粘着面上に、硬質な刺激用粒体20を固定して成る。図示の例では、粘着テープ10は円形であるが、その形状や大きさに特に限定はなく、貼付部位に応じて、正方形・長方形・楕円形など、最適な形状を選択すればよく、また寸法も適宜変更可能である。
【0014】
刺激用粒体20は、本例では円錐形であり、図1(B)に示す如く、粘着テープ11に固定される底面21の直径dは1.5〜3.5mmの範囲、頂角(円錐の頂点を通る垂直断面における母線の成す角)θは40〜90°の範囲(最適には60°)とし、粘着テープ11表面からの突出高さhは1.2〜3.5mmの範囲とする。本発明の刺激用粒体20は、従来の一般的な貼付式治療具に使用されている刺激用粒体(直径5mm程度が多い)よりかなり小さいが、頂角を上記範囲に設定することで、適度に強い刺激を得ることを可能としたものである。また、貼付部位や症状に応じ、前記範囲内で、異なる大きさの刺激用粒体20を用意することが可能である。例えば、耳介などの刺激に敏感な部位には刺激用粒体20を比較的小さくし、臀部等の刺激に強い部位用には刺激用粒体20を大きくすることが望ましい。
【0015】
刺激用粒体20の底面の直径dが1.5mm未満であると、粒体が小さすぎて十分な刺激を与えることができなくなるほか、精度良く製造すること、及び、粘着テープ上に固定する作業が難しくなる。反対に、底面の直径dが3.5mmを超えると、粒体が大きくなるため、皮膚を傷つけるおそれが大きくなる。頂角θを40°未満にすると、先端が鋭くなるので、刺激が過度に強くなる可能性があると同時に、皮膚を傷つけやすくなる。頂角θが90°を超えると、鈍角になるため、強い刺激を与えるのが難しくなる。なお、頂角θ=60°とすると、適度に強い刺激を与えることができて且つ皮膚にダメージを与えないという条件を満足させるのが容易である。刺激用粒体20の突出高さhについても、皮膚を傷つけることなく適切な刺激を与えるようにするため、h=1.2〜3.5mmの範囲に設定することが望ましい。
【0016】
本発明に使用する刺激用粒体の形態は、図2(A)(B)に示すような角錐形とすることも可能である。同図(A)には正四面体とした刺激用粒体30を、図(B)には四角錐とした刺激用粒体30をそれぞれ示した。いずれの刺激用粒体30にあっても、底面31の外接円の直径が1.5〜3.5mmの範囲にあり、側面の頂角α、βを40〜90°の範囲とする。なお一般に、角錐形の刺激用粒体30は、頂角の大きさ及び体積が同程度であれば、円錐形のものより強い刺激を与えることができる。
【0017】
刺激用粒体の材質は、硬質で、人体に対する安全性が確認できるものであればよく、金属・プラスチック・セラミックや、これらの複合材が使用可能である。金属を使用する場合は、治療効果が高い鉄・鉄系合金・亜鉛・銅・チタン・金等が好ましい。また、漢方医学で言うところの実症に対しては、鉄・鉄系合金・亜鉛等の酸化し易い(イオン化傾向の高い)金属が適しており、虚症には金・銅・チタン(酸化チタン)等のイオン化傾向が低い金属が適している。
【0018】
本発明に係る貼付式治療具10は、所望個所に貼り付けることにより、従来製品より強い皮膚刺激を与えることができるので、即効性が臨まれる症状に対し、短時間の貼付を行なうのが好ましい。例えば鎮痛を目的とする場合、鍼灸において指定されるツボ(例えば耳針点)に貼付することにより、短時間で効果を発揮させることできる。
【0019】
[刺激用粒体の製造方法]
本発明に係る貼付式治療具に使用する刺激用粒体を製造するには、例えば図3、4に示すような切削加工機1を用いる。この切削加工機1の概略的構成を説明すると、本体1aに、金属・プラスチック・セラミック等から成る線状又は棒状の硬質材料Mを突出させる押出口2と、突出させた硬質材料Mの周面を切削する切削具3と、硬質材料Mの突出長さを調節する調整具4とを備える。本体1aには、硬質材料Mを軸回転させる機構、及び、硬質材料Mを所定寸法だけ押し出す機構が設けられる。調整具4は、硬質材料Mの軸方向に進退して、押出口2からの距離を変更可能に構成されている。
【0020】
切削具3は、押出口2の近傍に押出口2を挟むように対向させて配置した一対の刃物から成る。各刃物は、硬質材料Mの外方から軸芯位置までの間を、硬質材料Mの軸芯に対し直交する方向に進退して、刃物間隔を変更可能に構成されている。切削具3の先端は、本体1a側に傾斜面を有し、外方側が平面である片刃形状となっている。なお、切削具3の刃先の角度に基づき、製造する刺激用粒体の円錐における頂角の大きさが決定される。
【0021】
前記の如く構成された切削加工機1を用いて本発明に利用する刺激用粒体を製造する手順は次のとおりである。始めに、図3(A)及び図4(A)に示す如く、切削具3,3を押出口2から適宜離した状態とし、金属等から成る線状又は棒状の硬質材料Mを、加工機本体1aの押出口2から、調整具4により設定された所定寸法だけ突出させる。この突出寸法を維持した状態で、硬質材料Mを軸回転させると共に、切削具3を硬質材料Mへ向かって移動させ、刃先の間隔を狭める。このとき、調整具4を硬質材料Mから離隔させてもよい。これにより、図3(B)及び図4(B)に示す如く、硬質材料Mの側周面が切削具3でテーパ状に切削される。しかるのち、図4(C)に示す如く、切削具3の対向する刃先が硬質材料Mの軸芯位置で当接すると、硬質材料Mに円錐側面M1が形成されると同時に、円錐の頂点部に連接していた部分M2が切断され分離される。
【0022】
引き続き、図5(A)に示す如く、切削具3,3を硬質材料Mから後退させて刃先の間隔を広くしたのち、硬質材料Mを押出口2から押し出して、調整具4によって設定された所定寸法だけ突出移動させる。この突出寸法は、円錐側面M1の基部位置と、切削具3の刃先位置とが、ほぼ同一平面内となるように設定される。次いで、この突出位置を維持したまま、硬質材料Mを再度軸回転させると共に、切削具3を硬質材料Mへ向かって移動させて刃先間隔を狭める。このとき、調整具4を硬質材料Mから離隔させてもよい。これにより、図5(B)に示す如く、硬質材料Mの側周面が、円錐側面M1部分の基部位置からテーパ状に切削される。しかるのち、図5(C)に示す如く、切削具3の対向する刃先を硬質材料Mの軸芯位置で当接させると、最初に形成した円錐側面M1を有する部分に底面が形成されて当該部分が分離される。すなわち円錐形の刺激用粒体20が製造される。そして、これと同時に、本体1a側に残存する硬質材料Mの先端に、新たな円錐側面M3が形成される。
【0023】
図4及び図5に示す前記工程を反復して実行することにより、硬質材料Mから円錐形の刺激用粒体を連続して製造することができるから、大量生産が可能である。また本例の製造方法は、先行する刺激用粒体20の分離と同時に、後続する刺激用粒体の円錐側面M3が形成されるから、製造効率がよい。
【0024】
本発明に係る刺激用粒体の製造は、ネジ切削加工機を用いた次のような方法によっても可能である。図6(A)に示す如く、押出口2から所定距離だけ離した位置に、切削具3の刃先を対向させて配置し、この切削具3に向かって、硬質材料Mを軸回転させながら軸方向へ押し出す。これにより、硬質材料Mの周面が螺旋状に切削加工される。次いで、切削量が一定長さに達したならば、硬質材料Mの回転及び突出を停止させると共に切削具3を硬質材料Mから引き離したのち、同図(B)に示す如く、押出口2側に残っている部分に対し、硬質材料Mの先端側部分Nを相対回転させ、当該部分Nをねじ切って分離する。これにより、図(C)に示す如く、押出口2側に円錐側面M1形状の突出部分が残る。しかるのち、押出口2から突出している円錐側面M1部分を、図7(A)(B)に示すように、適宜の切断手段5で、押出口2に沿って切断すれば、円錐形の刺激用粒体20を製造することが可能である。このように、前記製造方法は、従来のネジ切削加工機で木ねじ等を製造する場合に、切削加工したネジをねじ切ったあと本体1a側に円錐形部分が残存するという工程を応用することができる。つまり、ネジ製造時の残存部分を利用して、本発明に係る刺激用粒体を得ることができる。
【0025】
製造直後の金属製粒体20の表面にはバリ等が残っている場合が多いので、磨き粉内で撹拌する等の表面処理を施すことが望ましい。
【0026】
なお前記の実施形態では硬質材料Mを回転させる態様としたが、硬質材料Mと切削具3との回転関係は相対的なものであるので、切削具3を硬質材料Mの軸回りに回転させる態様や、硬質材料Mと切削具3の双方を同軸に反対方向へ回転させる態様も可能である。また、切削具3の配置は、硬質材料Mの軸芯を挟む上下に限定されるものではなく、左右方向や斜め方向に刃先を対向配置する態様も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図(A)は、本発明に係る貼付式治療具の一例を示す斜視図、図(B)は、刺激用粒体を拡大して示す正面図である。
【図2】本発明に利用する刺激用粒体の他の実施形態を示すものであり、図(A)は正四面体としたもの、図(B)は四角錐としたものである。
【図3】本発明に係る刺激用粒体の製造方法に使用する切削加工機の概略構成を示すものであって、図(A)は、切削開始前の正面図、図(B)は、切削加工途中の正面図である。
【図4】本発明に係る刺激用粒体の製造方法を概略的に説明するためのものであって、図(A)は、硬質材料の切削開始前の状態を示す切削加工機の側面断面図、図(B)は、切削加工途中の状態を示す切削加工機の側面断面図、図(C)は、硬質材料に最初の円錐側面を形成した状態を示す切削加工機の側面断面図である。
【図5】本発明に係る刺激用粒体の製造方法を概略的に説明するためのものであって、図(A)は、硬質材料における最初の円錐側面に後続する部分を切削するための準備状態を示す切削加工機の側面断面図、図(B)は、後続部分を切削加工している途中状態を示す切削加工機の側面断面図、図(C)は、後続部分の円錐側面形成を完了した状態を示す切削加工機の側面断面図である。
【図6】本発明に係る刺激用粒体の異なる製造方法を概略的に説明するためのものであって、図(A)は、硬質材料の周面を切削している状態を示す切削加工機の側面断面図、図(B)は、所定の切削工程を終了した状態を示す切削加工機の側面断面図、図(C)は、先端側部分をねじ切って硬質材料の本体側部分に円錐側面を形成した状態を示す切削加工機の側面断面図である。
【図7】本発明に係る刺激用粒体の異なる製造方法を概略的に説明するためのものであって、図(A)は、硬質材料に円錐側面を形成した状態を示す切削加工機の側面断面図、図(B)は、円錐側面部分を切断して刺激用粒体を製造する要領を示す切削加工機の側面断面図である。
【符号の説明】
【0028】
M…硬質材料 M1、M3…円錐側面 1…切削加工機 1a…本体 2…押出口 3…切削具 4…調整具 5…切断手段 10…貼付式治療具 11…粘着テープ 12…粘着面 20…刺激用粒体(円錐形)30…刺激用粒体(角錐形)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質な刺激用粒体を粘着テープの粘着面に固定して成る治療具であって、前記刺激用粒体は、円錐形であり、粘着テープに固定される底面の直径が1.5〜3.5mmの範囲であり、頂角が40〜90°であることを特徴とする貼付式治療具。
【請求項2】
硬質な刺激用粒体を粘着テープの粘着面に固定して成る治療具であって、前記刺激用粒体は、角錐形であり、粘着テープに固定される底面の外接円の直径が1.5〜3.5mmの範囲であり、側面の頂角が40〜90°であることを特徴とする貼付式治療具。
【請求項3】
前記刺激用粒体の形状が正四面体である請求項2に記載の貼付式治療具。
【請求項4】
切削加工機の押出口から線状又は棒状の硬質材料を所定長さだけ突出させたのち、当該硬質材料の突出部分の周面を円錐側面形状となるように切削すると同時に、当該円錐側面の頂点部に連接する先端側部分の切削面を平面状となし、当該円錐側面の頂点部より先端側の部分を分離する工程を、反復して実行することを特徴とする刺激用粒体の製造方法。
【請求項5】
切削加工機の押出口から所定距離の位置に切削具を配置し、当該切削具へ向かって、線状又は棒状の硬質材料を軸回転させながら押出口から押し出して、前記切削具で硬質材料の周面を切削したのち、押出口側に残っている部分に対し硬質材料の先端側部分を相対回転させ、当該部分をねじ切って分離することにより、押出口側に円錐側面形状の突出部分を残し、当該突出部分を押出口に近い位置で切断することを特徴とする刺激用粒体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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