説明

資源配付システム

【課題】本発明は、端末装置にソフトウェア資源を配信する際に、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能なシステムを提供する。
【解決手段】端末装置にソフトウェア資源を配付する資源配付システムであって、ソフトウェア資源を配付した端末装置から、ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて次の配付対象を特定し、当該特定された端末装置に対してソフトウェア資源を配付する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してプログラム又はデータなどの計算機資源を端末装置に配付する資源配付システム、資源配付プログラム、資源配付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の資源配付システムでは、配付対象の端末装置に対して、資源(プログラム、データ)を一括配信し、配信された資源を適用(インストール)することにより、各端末装置に対する保守作業の省力化が実現されていた(図28参照)。
【特許文献1】特開2002−16645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
新たな資源を適用したことにより、従来の機能に影響を与える場合がある。通常の開発工程では、開発内容のテストの他に、当該開発内容による従来機能の誤動作が無いことを確認するリグレッションテスト(regression test)が行なわれる。
【0004】
しかし、テストを実施するための充分な時間を常に確保できるとは限らず、また、充分な時間を確保してテストを実施したとしても全ての障害を事前に発見できるとは限らない。
【0005】
そのため、すべての端末装置に対して一括して新たな資源を適用した場合、従来機能の誤動作等の予想外の障害が発生し、かえって保守作業の負担が増大する場合がある。
【0006】
そこで、本提案は、端末装置にソフトウェア資源を配信する際に、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能なシステムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示するシステムは、端末装置にソフトウェア資源を配付する資源配付システムであって、前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、前記配付実行部によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定部に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本願に開示する技術的構成により、端末装置に対してソフトウェア資源を配付する際に、ソフトウェア資源を適用した他の端末装置から受信する制御情報に基づいて、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能となり、システムの保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本願に開示するシステムは、端末装置にソフトウェア資源を配付する資源配付システムであって、前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、前記配付実行部によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定部に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部と、を有する。
【0010】
これにより、端末装置に対してソフトウェア資源を配付する際に、ソフトウェア資源を適用した他の端末装置から受信する制御情報に基づいて、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能となり、端末装置の保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0011】
また、本願に開示するシステムは、上述のシステムにおいて、前記制御情報受信部は、前記制御情報を受信する際に、当該制御情報の正当性を示す認証情報を、前記制御情報を送信する端末装置から受信し、前記制御情報登録部は、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できた場合に当該制御情報を前記配信指示に対応付けて管理し、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できない場合には当該制御情報を無効とする。
【0012】
これにより、端末装置から受信した認証情報を用いて制御情報の正当性を判定することが可能となり、正当性を有さないと判定された制御情報を排除することができる。すなわち、端末装置は、保守作業者以外にも一般の利用者により利用されている可能性があるため、保守作業者以外の利用者による意図しない入力を排除することにより、ソフトウェア資源の配付処理の誤動作を効果的に抑止することができ、その結果、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0013】
また、本願に開示するシステムは、上述のシステムにおいて、前記配付指示受信部は、前記制御情報登録部における正当性の確認に用いる認証情報を含む前記配付指示を受信し、前記制御情報登録部は、前記結果受信部により受信される認証情報と前記配信指示受信部により受信される認証情報とを比較し、比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記制御情報が正当性を有すると判定する。
【0014】
これにより、端末装置から受信した認証情報を用いて制御情報の正当性を判定することが可能となり、正当性を有さないと判定された制御情報を排除することができる。すなわち、端末装置は、保守作業者以外にも一般の利用者により利用されている可能性があるため、保守作業者以外の利用者による意図しない入力を排除することにより、ソフトウェア資源の配付処理の誤動作を効果的に抑止することができ、その結果、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0015】
本願に開示するシステムは、上述のシステムにおいて、前記制御情報受信部は、前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、当該ソフトウェア資源の適用が成功したか否かを示す情報を有する前記適用結果を、前記制御情報として受信し、前記配付制御部は、前記制御情報登録部により管理される制御情報のうち、前記資源の適用が成功したことを示す適用結果を有する制御情報の数が、所定の条件を満たした場合に、配付範囲を拡大してもよいと判定する。
【0016】
これにより、端末装置に対してソフトウェア資源を配付する際に、ソフトウェア資源を適用した他の端末装置から受信する制御情報に基づいて、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能となり、端末装置の保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0017】
本願に開示するシステムは、上述のシステムにおいて、端末装置が備えるハードウェアの情報を示すハードウェア構成情報と、当該端末装置が備えるソフトウェアの情報を示すソフトウェア構成情報と、を有する構成情報を、当該端末装置を識別する端末IDに対応付けて格納する機器構成DBを有し、前記制御情報登録部は、前記制御情報を前記配信指示に対応付けて管理する際に、前記制御情報を送信した前記端末装置に対応付けて、当該制御情報を管理し、前記配付制御部は、前記結果登録部により管理される制御情報に基づいて、前記資源の適用に失敗した端末装置を特定し、当該特定された端末装置に対応する構成情報のうち、前記資源の適用に成功した端末装置に対応する構成情報と相違する項目について、他の端末装置に対応する構成情報と比較し、前記比較した結果、一致する項目を有する構成情報に対応する端末装置を、前記配付実行部による配付処理の対象から除外する。
【0018】
これにより、端末装置に対してソフトウェア資源を配付する際に、ソフトウェア資源を適用した他の端末装置から受信する制御情報に基づいて、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能となり、端末装置の保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0019】
本願に開示するシステムは、上述のシステムにおいて、前記受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、前記配付実行部によるソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置を示す配付対象候補を、前記配付実行部により資源を配付した端末装置へ送信する配付対象候補送信部を有し、前記制御情報受信部は、前記配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、前記制御情報として受信し、前記配付制御部は、前記受信した選択結果に示される端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる。
【0020】
これにより、端末装置に対してソフトウェア資源を配付する際に、ソフトウェア資源を適用した他の端末装置から受信する制御情報に基づいて、ソフトウェア資源の配付処理の対象とする端末装置の範囲を段階的に選択することが可能となり、端末装置の保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0021】
本願に開示するプログラムは、配付装置から配付されるソフトウェア資源を適用する端末装置において用いられるプログラムであって、前記端末装置を、前記配付装置から配付されるソフトウェア資源を受信する適用指示受信部と、前記受信したソフトウェア資源をインストールする適用実行部と、前記インストールが終了した後に、前記資源の配付処理を制御する情報の入力を、端末装置の操作者に要求する制御情報入力部と、前記入力された制御情報を前記配付装置へ送信する制御情報送信部、として機能させる。
【0022】
これにより、配付装置から受信したソフトウェア資源を適用した際に、端末装置を操作してソフトウェア資源の適用結果を確認すると共に、その端末装置から次の配付対象を配付装置に指示することが可能となり、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0023】
本願に開示するプログラムは、上述のプログラムにおいて、前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、前記資源のインストールが成功したか否かを示す情報の入力を、端末装置の操作者に要求する。
【0024】
これにより、配付装置から受信したソフトウェア資源を適用した際に、端末装置を操作してソフトウェア資源の適用結果を確認すると共に、その端末装置から次の配付対象を配付装置に指示することが可能となり、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0025】
本願に開示するプログラムは、上述のプログラムにおいて、前記端末装置を、さらに、前記配付装置から送信される端末装置のリストを受信する配付対象候補受信部、
として機能させ、前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、前記受信した端末装置のリストから次回の配付対象とする端末装置の選択を、前記操作者に要求する。
【0026】
これにより、配付装置から受信したソフトウェア資源を適用した際に、端末装置を操作してソフトウェア資源の適用結果を確認すると共に、その端末装置から次の配付対象を配付装置に指示することが可能となり、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【0027】
本願に開示するプログラムは、上述のプログラムにおいて、前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、配付装置における認証処理に用いるパスワードの入力を、前記操作者に要求する。
【0028】
これにより、端末装置から送信する認証情報を用いて制御情報の正当性を、配付装置に判定させることが可能となり、正当性を有さないと判定された制御情報を排除することができる。すなわち、端末装置は、保守作業者以外にも一般の利用者により利用されている可能性があるため、保守作業者以外の利用者による意図しない入力を排除することにより、ソフトウェア資源の配付処理の誤動作を効果的に抑止することができ、その結果、保守作業に要する作業負荷を軽減することができる。
【実施例1】
【0029】
〔1.システムの構成〕
図1は、本提案に係るシステムの構成を示す。本提案に係るシステムは、管理装置100と、配付装置200と、端末装置300を有する。
【0030】
管理装置100と配付装置200は、ネットワーク400を介して、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)等、予め定められたプロトコルを用いて通信することができる。
【0031】
また、配付装置200と複数台の端末装置300は、ネットワーク400を介して、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)等、予め定められたプロトコルを用いて通信することができる。
【0032】
管理装置100は、本システムを運用する情報部門などに設置され、端末装置300にインストールさせる資源を配付装置200に登録するために、担当者により操作される。
【0033】
配付装置200は、管理装置100から送信される登録要求に従って登録された資源を管理し、管理装置100から指示された設定内容に応じて端末装置300へ資源を配付する。
【0034】
端末装置300は、配付装置から配付される資源を適用(インストール)し、適用処理の結果を配付装置200へ送信する。
【0035】
上記システム構成において、管理装置100を操作する担当者は、配付装置200へ資源を登録した後、必要に応じて、各端末装置300が設置された場所へ移動し、端末装置300を操作することにより、端末装置300への資源の適用状況を確認する。例えば、端末装置300への資源を適用した際に、端末装置300の動作に異常がないことをある程度確認できた場合、保守作業の担当者は、資源の適用に成功したと判断する。そして、保守作業の担当者は、他の端末装置への資源の配付を実行させるために、配付装置200に指示する必要が生じるかもしれない。
【0036】
この様な場合、従来、保守作業の担当者は、管理装置100が設置されている場所へ戻り、管理装置100を操作することにより、配付装置200への指示の入力を行っていた。例えば、保守作業の担当者は、他の端末装置への資源の配付を配付装置200に実行させる操作を、管理装置100に対して行う。なぜなら、従来は、設定した配付対象に対して一括して資源の配付を行うため、段階的に資源の配付を実行しようした場合には、それぞれの段階において配付対象とする端末装置を段階ごとにその都度設定する必要があったためである。さらに、配付装置200への指示の入力は主に管理装置100が提供する機能であり、端末装置300は配付装置200への指示を入力する機能を備えていなかったため、保守作業の担当者は、段階ごとにその都度、管理装置100を操作する必要が生じていた。
【0037】
本実施例に開示するシステムは、端末装置300への資源の適用結果に基づいて、他の端末装置300への資源の適用を実施するか否かを判断する処理手順を設けることにより、段階的な配信を容易に行なうことを可能とする。
〔2.管理装置100の構成〕
図2は、管理装置100のハードウェア構成を示す。図2に示す管理装置100は、CPU(Central Processing Unit)110、主記憶部120、BIOS(Basic Input Output System)部130、通信部140、補助記憶部150、操作部160、表示部170、不揮発性記憶媒体180、通信線190を有している。
【0038】
CPU110は、通信線190を介して端末装置のハードウェア各部と接続されており、プログラムの手順に従って所定の機能を実現する。CPU110は、例えば、主記憶部120から読み込んだ命令を一時的に格納する命令レジスタ(Instruction Register)、命令レジスタに格納されている機械語命令(2進数)を解読しその命令に応じて端末装置100が有する各部を制御する命令解読回路(Instruction Decoder)、命令解読回路からの制御に従って加算・減算・数値の比較などの演算を行なう演算回路(Arithmetic Logic Unit)、演算対象のデータや演算の結果などを一時的に格納するアキュムレータ(Accumulator)、CPU110が読み書きする主記憶部120が有する記憶領域の番地を格納する番地レジスタ(Address Register)、次に実行するべき命令が格納されている主記憶部が有する記憶領域の番地を示すプログラムカウンタ(Program Counter)などで構成される。
【0039】
主記憶部120は、CPU110の実行により生じたデータや、補助記憶部150から読み出したデータなどを、記憶する。例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)や、SRAM(Static Random Access Memory)などの半導体メモリを用いることができる。
【0040】
BIOS部130は、端末装置が有するハードウェア各部の初期化処理など、端末装置の電源投入時に最初に実行される処理を、CPU110に実行させる、BIOSプログラムを格納する。例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性半導体メモリを用いることができる。
【0041】
通信部140は、有線又は無線方式により通信網400を介して配付装置200と信号を送受信する。
【0042】
補助記憶部150は、CPU110から受信する書込み命令に応じて不揮発性記憶媒体180に情報を格納し、CPU110から受信する読込み命令に応じて不揮発性記憶媒体180に格納した情報を読み出して出力する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録装置や、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性半導体記憶装置を用いることができる。
【0043】
不揮発性記憶媒体180は、例えば、磁気記録媒体や、不揮発性半導体メモリである。なお、不揮発性記憶媒体180は、補助記憶部150の内部に格納されていても良いし、端末装置100の外部から挿入する可搬型の不揮発性記憶媒体であってもよい。
【0044】
操作部160は、利用者の操作を受付ける。操作部160は、利用者の操作に応じた信号を、通信線190を介してCPU110へ出力する。例えば、操作部160として、キーボードや、マウスやタッチパッドなどの指示装置、入力ボタンなどを用いることができる。
【0045】
表示部170は、CPU110からの制御命令に応じた情報を、液晶ディスプレイ装置などの表示装置に出力させる。なお、表示装置は、管理装置100の内部に有する通信線を用いて管理装置100と接続し管理装置100と一体として構成しても良いし、D−Sub(D-Subminiature)15pinケーブル等を用いて管理装置100と接続する構成としても良い。
【0046】
図3は、管理装置100により実行されるプログラムの構成を示す。図3に示す管理装置100は、配付指示入力部PG101と、配付指示送信部PG102と、を有する。
【0047】
図3に示す配付指示入力部PG101は、端末装置300へのソフトウェア資源の配付処理の実行を配付装置200に対して指示する配付指示の入力を、操作部160を用いて受け付ける構成要素として、CPU110を機能させる。
【0048】
図3に示す配付指示送信部PG102は、端末装置300へのソフトウェア資源の配付処理の実行を配付装置200に対して指示する配付指示を、通信部140を用いて配付装置200へ送信する構成要素として、CPU110を機能させる。
〔3.配付装置200の構成〕
図4は、配付装置200のハードウェア構成を示す。図4に示す配付装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、主記憶部220、BIOS(Basic Input Output System)部230、通信部240、補助記憶部250、操作部260、表示部270、不揮発性記憶媒体280、通信線290を有している。
【0049】
CPU210は、通信線290を介して端末装置のハードウェア各部と接続されており、プログラムの手順に従って所定の機能を実現する。CPU210は、例えば、主記憶部220から読み込んだ命令を一時的に格納する命令レジスタ(Instruction Register)、命令レジスタに格納されている機械語命令(2進数)を解読しその命令に応じて配付装置200が有する各部を制御する命令解読回路(Instruction Decoder)、命令解読回路からの制御に従って加算・減算・数値の比較などの演算を行なう演算回路(Arithmetic Logic Unit)、演算対象のデータや演算の結果などを一時的に格納するアキュムレータ(Accumulator)、CPU210が読み書きする主記憶部220が有する記憶領域の番地を格納する番地レジスタ(Address Register)、次に実行するべき命令が格納されている主記憶部が有する記憶領域の番地を示すプログラムカウンタ(Program Counter)などで構成される。
【0050】
主記憶部220は、CPU210の実行により生じたデータや、補助記憶部250から読み出したデータなどを、記憶する。例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)や、SRAM(Static Random Access Memory)などの半導体メモリを用いることができる。
【0051】
BIOS部230は、端末装置が有するハードウェア各部の初期化処理など、端末装置の電源投入時に最初に実行される処理を、CPU210に実行させる、BIOSプログラムを格納する。例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性半導体メモリを用いることができる。
【0052】
通信部240は、有線又は無線方式により通信網400を介して管理装置100又は端末装置300と信号を送受信する。
【0053】
補助記憶部250は、CPU210から受信する書込み命令に応じて不揮発性記憶媒体280に情報を格納し、CPU210から受信する読込み命令に応じて不揮発性記憶媒体280に格納した情報を読み出して出力する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録装置や、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性半導体記憶装置を用いることができる。
【0054】
不揮発性記憶媒体280は、例えば、磁気記録媒体や、不揮発性半導体メモリである。なお、不揮発性記憶媒体280は、補助記憶部250の内部に格納されていても良いし、配付装置200の外部から挿入する可搬型の不揮発性記憶媒体であってもよい。
【0055】
操作部260は、利用者の操作を受付ける。操作部260は、利用者の操作に応じた信号を、通信線290を介してCPU210へ出力する。例えば、操作部260として、キーボードや、マウスやタッチパッドなどの指示装置、入力ボタンなどを用いることができる。
【0056】
表示部270は、CPU210からの制御命令に応じた情報を、液晶ディスプレイ装置などの表示装置に出力させる。なお、表示装置は、配付装置200の内部に有する通信線を用いて配付装置200と接続し配付装置200と一体として構成しても良いし、D−Sub(D-Subminiature)15pinケーブル等を用いて配付装置200と接続する構成としても良い。
【0057】
図5は、配付装置200により実行されるプログラムの構成を示す。図5に示すプログラムの構成は、配付指示受信部PG201と、配付対象特定部PG202と、配付実行部PG203と、結果受信部PG204と、結果登録部PG205と、配付制御部PG206と、資源配付DB(T201)と、機器構成DB(T202)を有する。
【0058】
図5に示す配付指示受信部PG201は、端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報とを有する配付指示を、通信部240を用いて管理装置100から受信する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0059】
図5に示す配付対象特定部PG202は、受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0060】
図5に示す配付実行部PG203は、配付対象特定部PG202により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0061】
図5に示す結果受信部PG204は、ソフトウェア資源を配付された端末装置から、ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を、通信部240を用いて受信する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0062】
図5に示す結果登録部PG205は、受信された制御情報を、配付指示に対応付けて管理する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0063】
図5に示す配付制御部PG206は、配付指示に対応付けて管理される制御情報に基づいて配付範囲を拡大してもよいか否かを判定し、配付範囲を拡大しても良いと判定できる場合には、配付指示が有する端末情報により示される端末装置から配付対象を配付対象特定部PG202に特定させ、特定された端末装置に対して配付実行部PG206にソフトウェア資源の配付を実行させる構成要素として、CPU210を機能させる。
【0064】
図6は、資源DB(T201)のデータ構造を示す。図6に示す資源DB(T201)は、配信ID(T2011)と、資源名(T2012)と、配付対象候補(T2013)と、配付対象(T2014)と、確認用パスワード(T2015)と、適用結果(T2016)を有する。
【0065】
図6に示す配信ID(T2011)は、管理装置100から受信される配信指示を識別する情報を示す。
【0066】
図6に示す資源名(T2012)は、管理装置100から受信される配信指示により示されるソフトウェア資源を識別する情報を示す。
【0067】
図6に示す配付対象候補(T2013)は、管理装置100から受信される配付指示に示される配付対象の候補を示す。
【0068】
図6に示す配付対象(T2014)は、管理装置100から受信される配付指示に示される初回の配付段階における配付対象又はすでにソフトウェア資源を配付した端末装置を示す。
【0069】
図6に示す確認用パスワード(T2015)は、端末装置300から受信される制御情報の正当性を認証するために用いる認証情報を示す。
【0070】
図6に示す適用結果(T2016)は、端末装置300から受信されるソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を示す。
〔4.端末装置300の構成〕
図9は、端末装置300のハードウェア構成を示す。図9に示す端末装置300は、CPU(Central Processing Unit)310、主記憶部320、BIOS(Basic Input Output System)部330、通信部340、補助記憶部350、操作部360、表示部370、不揮発性記憶媒体380、通信線390を有している。
【0071】
CPU310は、通信線390を介して端末装置のハードウェア各部と接続されており、プログラムの手順に従って所定の機能を実現する。CPU310は、例えば、主記憶部320から読み込んだ命令を一時的に格納する命令レジスタ(Instruction Register)、命令レジスタに格納されている機械語命令(2進数)を解読しその命令に応じて端末装置300が有する各部を制御する命令解読回路(Instruction Decoder)、命令解読回路からの制御に従って加算・減算・数値の比較などの演算を行なう演算回路(Arithmetic Logic Unit)、演算対象のデータや演算の結果などを一時的に格納するアキュムレータ(Accumulator)、CPU310が読み書きする主記憶部320が有する記憶領域の番地を格納する番地レジスタ(Address Register)、次に実行するべき命令が格納されている主記憶部が有する記憶領域の番地を示すプログラムカウンタ(Program Counter)などで構成される。
【0072】
主記憶部320は、CPU310の実行により生じたデータや、補助記憶部350から読み出したデータなどを、記憶する。例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)や、SRAM(Static Random Access Memory)などの半導体メモリを用いることができる。
【0073】
BIOS部330は、端末装置が有するハードウェア各部の初期化処理など、端末装置の電源投入時に最初に実行される処理を、CPU310に実行させる、BIOSプログラムを格納する。例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性半導体メモリを用いることができる。
【0074】
通信部340は、有線又は無線方式により通信網400を介して配付装置200と信号を送受信する。
【0075】
補助記憶部350は、CPU310から受信する書込み命令に応じて不揮発性記憶媒体380に情報を格納し、CPU310から受信する読込み命令に応じて不揮発性記憶媒体380に格納した情報を読み出して出力する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録装置や、SSD(Solid State Disk)などの不揮発性半導体記憶装置を用いることができる。
【0076】
不揮発性記憶媒体380は、例えば、磁気記録媒体や、不揮発性半導体メモリである。なお、不揮発性記憶媒体380は、補助記憶部350の内部に格納されていても良いし、端末装置300の外部から挿入する可搬型の不揮発性記憶媒体であってもよい。
【0077】
操作部360は、利用者の操作を受付ける。操作部360は、利用者の操作に応じた信号を、通信線390を介してCPU310へ出力する。例えば、操作部360として、キーボードや、マウスやタッチパッドなどの指示装置、入力ボタンなどを用いることができる。
【0078】
表示部370は、CPU310からの制御命令に応じた情報を、液晶ディスプレイ装置などの表示装置に出力させる。なお、表示装置は、端末装置300の内部に有する通信線を用いて端末装置300と接続し端末装置300と一体として構成しても良いし、D−Sub(D-Subminiature)15pinケーブル等を用いて端末装置300と接続する構成としても良い。
【0079】
図10は、端末装置100により実行されるプログラムの構成を示す。図10に示す端末装置100は、適用指示受信部PG301と、適用実行部PG302と、適用結果入力部PG303と、適用結果送信部PG304と、を有する。
【0080】
図10に示す適用指示受信部PG301は、配付装置200から送信されるソフトウェア資源を、通信部340を用いて受信する構成要素として、CPU310を機能させる。
【0081】
図10に示す適用実行部PG302は、配付装置200から受信したソフトウェア資源をインストールする構成要素として、CPU310を機能させる。
【0082】
図10に示す適用結果入力部PG303は、インストールが終了した後に、配付装置200によるソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報の入力を、操作部360及び表示部370を用いて端末装置300の操作者に要求する構成要素として、CPU310を機能させる。
【0083】
図10に示す適用結果送信部PG304は、入力された制御情報を、通信部340を用いて配付装置200へ送信する構成要素として、CPU310を機能させる。
〔5.システムの処理の流れ〕
図11及び図12は、システムの処理の流れを示す。まず、管理装置100が配付指示の入力操作を受け付ける(S100)ことにより、本システムの処理が開始される。
【0084】
図13は、配付指示の入力操作を受け付ける管理装置100が有する配付指示入力部101の画面例を示す。図13に示す画面例は、配付資源の入力欄1011と、配付対象の入力欄1012と、初回配付対象の入力欄1013と、確認用パスワードの入力欄1014と、配信指示の送信を指示する送信実行ボタン1015と、を有する。
【0085】
配付資源の入力欄1011は、配付する資源を特定する情報の入力を受け付ける。図13に示す例では、配付する資源として「./patch_A.exe」で特定される実行ファイルが入力されている。
【0086】
配付対象の入力欄1012は、資源を配付する対象の端末装置を識別する情報の入力を受け付ける。例えば、端末装置のIPアドレスや、端末装置の通信部340に設定されたMACアドレスなどを、端末装置を識別する情報として用いることができる。図13に示す例では、資源を配付する対象として、「端末A」すなわち端末装置Aと「端末B」すなわち端末装置Bと、「端末C」すなわち端末装置Cと、「端末D」すなわち端末装置Dと、「端末E」すなわち端末装置Eと、「端末F」すなわち端末装置Fとが入力されている。
【0087】
初回配付対象の入力欄1013は、上述の配付対象のうち、初回の配付段階で配付対象(初回配付対象)とする端末装置を識別する情報の入力を受け付ける。例えば、端末装置のIPアドレスや、端末装置の通信部340に設定されたMACアドレスなどを、端末装置を識別する情報として用いることができる。図13に示す例では、「端末A」すなわち端末装置Aと、「端末B」すなわち端末装置Bと、が入力されている。
【0088】
確認用パスワードの入力欄1014は、資源を適用した端末装置において適用結果を入力する際に用いるパスワードの入力を受け付ける。図13に示す例では、パスワードとして「12345」が入力されている。
【0089】
管理装置100のCPU110は、上述の入力を受け付けた情報に基づいて、配付指示(T101)を示す電文を、通信部140を用いて配付装置200へ送信する(S101)。図15は、管理装置により送信される配付指示(T101)のデータ構造を示す。図15に示す配付指示(T101)は、配付指示識別情報(T1011)と、配付対象数(T1012)と、配付対象数で示される個数分の端末識別情報(T1013)と、初回配付対象数(T1014)と、初回配付対象数で示される個数分の端末識別情報(T1015)と、確認用パスワード(T1016)と、資源名(T1017)と、データ長(T1018)と、データ(T1019)と、を有する。
【0090】
図15に示す配付指示識別情報(T1011)は、管理装置100から配付装置200へ送信する配付指示を識別する情報であり、例えば、英数字を用いて構成される所定長の文字列を用いることができる。管理装置100は、配付指示を送信する際に、配付指示を識別する情報を生成し、配付指示識別情報(T1011)に設定する。
【0091】
図15に示す配付対象数(T1012)は、配付対象として入力された端末装置の個数を示す。例えば、図13に示す配付対象の入力欄(T1012)に入力された端末識別情報の個数を示す。
【0092】
図15に示す端末識別情報(T1013)は、配付対象として入力された端末装置を識別する情報を示す。図15に示す端末識別情報(T1013)は、配付対象数(T1012)で示される個数分が配付指示に含まれる。図15に示す端末識別情報(T1013)は、図13に示す配付対象の入力欄(T1012)に入力された端末識別情報に対応する値が設定される。
【0093】
図15に示す初回配付対象数(T1014)は、初回配付対象として入力された端末装置の個数を示す。例えば、図13に示す初回配付対象の入力欄(1013)に入力された端末識別情報の個数を示す。
【0094】
図15に示す端末識別情報(T1015)は、初回配付対象として入力された端末装置を識別する情報を示す。図15に示す端末識別情報(T1015)は、初回配付対象(T1014)で示される個数分が配付指示に含まれる。図15に示す端末識別情報(T1015)は、図13に示す初回配付対象の入力欄(1013)に入力された端末識別情報に対応する値が設定される。
【0095】
図15に示す確認用パスワード(T1016)は、資源を適用した端末装置において適用結果を入力する際に用いるパスワードとの照合用のパスワードを示す。図15に示す確認用パスワード(T1016)は、図13に示す確認用パスワードの入力欄(1014)に入力された確認用パスワードに対応する値が設定される。なお、確認用パスワード(T1016)の代替として、配付指示を入力する利用者のシステム上のアカウントIDを配付指示に含ませても良い。この場合、システム上のアカウントIDは、図13に示す配付指示入力部の画面を用いて入力させてもよいし、オペレーティングシステムへのログイン情報等を参照して取得しても良い。
【0096】
図15に示す資源名(T1017)は、配付する資源を特定する情報を示す。例えば、図13に示す配付資源の入力欄(1011)に入力された情報に対応する値が設定される。
【0097】
図15に示すデータ長(T1018)は、図13に示す配付資源の入力欄(1011)に入力された情報で特定される配付資源のデータ長を示す。
【0098】
図15に示すデータ(T1019)は、図13に示す配付資源の入力欄(1011)に入力された情報で特定される配付資源のデータを示す。
【0099】
配付装置200は、ネットワーク400を介して接続される管理装置100から送信される配付指示を受信し(S200)、受信した配付指示に基づいて資源DB(T201)に資源配付情報を登録する(S201)。
【0100】
図6は、資源DB(T201)に登録される資源配付情報のデータ構造と内容例を示す。図6に示す資源配付情報は、配信ID(T2011)と、資源名(T2012)と、配付対象候補(T2013)と、配付対象(T2014)と、確認用パスワード(T2015)と、適用結果(T2016)と、を有する。
【0101】
図6に示す配信ID(T2011)は、受信される配信指示に示される配付指示識別情報(T1011)に対応する。図6に示す例では、配信ID(T2011)として、「パッチAの適用_001」が設定されている。
【0102】
図6に示す資源名(T2012)は、受信される配信指示に示される資源名(T1017)に対応する。なお、配付装置200のCPU110は、受信される配信指示が有するデータ長(T1018)及びデータ(T1019)により特定される資源ファイルを、資源名(T2012)により特定される不揮発性記憶媒体280上の記憶領域に格納する。図6に示す例では、資源名(T2012)として、「./patch_A.exe」が設定されている。
【0103】
図6に示す配付対象候補(T2013)は、受信される配付指示に示される配付対象数(T1012)により示される個数分の端末識別情報(T1013)に対応する。図6に示す例では、配付対象候補(T2013)として、「端末A,B,C,D,E,F」すなわち端末装置Aと端末装置Bと端末装置Cと端末装置Dと端末装置Eと端末装置Fが登録されている。
【0104】
図6に示す配付対象(T2014)は、受信される配付指示に示される初回配付対象数(T1014)により示される個数分の端末識別情報(T1015)に対応する。図6に示す例では、配付対象(T2014)として、「端末A,B」すなわち端末装置Aと端末装置Bが登録されている。
【0105】
図6に示す確認用パスワード(T2015)は、受信される配付指示に示される確認用パスワード(T1016)に対応する。図6に示す例では、確認用パスワード(T2015)として、「12345」が登録されている。なお、確認用パスワード(T2015)は、管理装置100から受信する配付指示とは別に、予め設定しておいてもよい。例えば、配付指示を入力する利用者のシステム上のアカウントIDに対応付けてパスワードを登録しておくことができる。この場合、管理装置100から受信する配付指示に利用者のアカウントIDを含ませることにより、確認用パスワード(T2015)として用いる値を特定することができる。なお、アカウントIDに対応付けてパスワードを登録しておくことにより、図13に示す管理装置により実行される配付指示入力部の画面において、確認用パスワードの入力欄(1014)を省略することができる。
【0106】
図6に示す適用結果(T2016)は、配付対象候補(T2013)及び配付対象(T2014)に示す端末装置へ資源を適用した結果を示す。なお、処理S201の段階では、受信した配付指示に対応する値が含まれていないため、資源配付情報の適用結果(T2016)は特に値が設定されていなくてもよい。図6に示す例では、資源の適用処理が未実施であることを示す「未実施」が設定されている。
【0107】
次に、配付装置200のCPU210は、資源配付情報の配付対象(T2014)を参照することにより、初回の配付段階における配付対象を特定する(S202)。図19に示す例では、配付対象(T2014)として、「端末A」すなわち端末装置Aと、「端末B」すなわち端末装置Bと、が設定されている。
【0108】
配付装置200のCPU210は、特定した配付対象へ適用指示を送信する(S203)。図16は、配付装置により送信される適用指示(T203)のデータ構造を示す。図16に示す適用指示(T203)は、配付指示識別情報(T2031)と、資源名(T2032)と、データ長(T2033)と、データ(T2034)と、を有する。
【0109】
図16に示す配付指示識別情報(T2031)は、管理装置100から受信した配付指示を識別する情報であり、例えば、資源DB(T201)に登録されている資源配付情報が有する配信ID(T2011)に対応する。
【0110】
図16に示す資源名(T2032)は、資源DB(T201)に登録されているし資源配付情報が有する資源名(T2012)に対応する。
【0111】
図16に示すデータ長(T2033)は、資源名(T2012)により特定される不揮発性記憶媒体280の記憶領域に格納されている資源ファイルのデータ長を示す。
【0112】
図16に示すデータ(T2034)は、資源名(T2012)により特定される不揮発性記憶媒体280の記憶領域に格納されている資源ファイルのデータを示す。
【0113】
端末装置300は、ネットワークを介して接続されている配信装置200から送信される適用指示を受信し(S301)、受信した適用指示を実行する(S302)。すなわち、端末装置300のCPU310は、受信した適用指示が有する資源の適用処理を実行する。
【0114】
端末措置300のCPU310は、適用処理が終了した後に、適用結果の入力を受け付ける(S303)。図14は、適用結果の入力を受け付ける端末装置により実行される適用結果入力部の画面例を示す。図14に示す画面例は、パスワードの入力欄3031と、適用が成功した旨の信号の送信を指示する適用OKボタン3032と、適用が失敗した旨の信号の送信を指示する適用NGボタン3033とを有する。
【0115】
保守作業の担当者は、資源を適用したことにより端末装置に誤動作が生じていないことを、ある程度確認できた場合、パスワードの入力欄3031に確認用パスワードを入力し、適用OKボタン3032を押下する。一方、資源を適用したことにより端末装置に誤動作が生じていることを確認した場合、パスワード入力欄3031に確認用パスワードを入力し、適用NGボタン3033を押下する。
【0116】
端末装置300のCPU310は、処理303において入力を受けた適用結果(3032又は3033)を、パスワード入力欄(3031)に入力されたパスワードとともに、通信部340を用いて送信する(S304)。図17は、端末装置により送信される適用結果報告のデータ構造を示す。図17に示す適用結果報告は、配付指示識別情報(T3011)と、端末識別情報(T3012)と、資源名(T3013)と、パスワード(T3014)と、適用結果(T3015)と、を有する。
【0117】
図17に示す配付指示識別情報(T3011)は、処理S301において受信される適用指示に示される配付指示識別情報(T2031)に対応する。
【0118】
図17に示す端末識別情報(T3012)は、適用結果報告を送信する端末装置を識別する情報であり、配付装置200が有する資源DB(T201)に登録されている資源情報の配付対象候補(T2013)又は配付対象(T2014)に登録されている端末識別情報に対応する。端末装置300のCPU310は、端末装置の所定の記憶領域に予め設定されている端末識別情報を取得し、適用結果報告の端末識別情報(T3012)に設定することができる。また、処理S203において適用指示を送信する際に、送信先の端末装置を識別する端末識別情報を適用指示に含ませた場合、端末装置300のCPU310は、配付装置200から受信する適用指示に含まれる端末識別情報を、適用結果報告の端末識別情報(T3012)に設定することができる。
【0119】
図17に示す資源名(T3013)は、処理S301において配付装置200から受信する適用指示に示される資源名(T2032)に対応する。
【0120】
図17に示すパスワード(T3014)は、図14に示すパスワードの入力欄(3031)に入力される値に対応する。
【0121】
図17に示す適用結果(T3015)は、図14に示す適用OKボタン(3032)又は適用NGボタン(3033)の操作内容に対応する。すなわち、図14に示す適用OKボタン(3032)が押下された場合は、資源の適用に成功した旨を示す情報が、適用結果(T3015)に設定される。一方、図14に示す適用NGボタン(3033)が押下された場合は、資源の適用に失敗した旨を示す情報が、適用結果(T3015)に設定される。
【0122】
配付装置200は、ネットワークを介して接続される端末装置300から送信された適用結果報告を受信し(S204)、受信した適用結果報告の認証処理を実行する(S205)。まず、配付装置200のCPU210は、資源DB(T201)を参照し、受信した適用結果報告に示される配付指示識別情報(T3011)に対応する配信ID(T2011)を有する資源配付情報を特定する。
【0123】
CPU210は、特定した資源配付情報に示される確認用パスワード(T2015)と、受信した適用結果報告に示されるパスワード(T3014)に基づいて、認証に成功したか否かを判定する(S205)。
【0124】
配付装置200のCPU210は、例えば、受信したパスワードが資源配付情報の確認用パスワード(T2015)と一致した場合、認証に成功したと判定することができる(S205でYES)。一方、例えば、受信したパスワードが資源配付情報の確認用パスワード(T2015)と一致しない場合、認証に失敗したと判定することができる(S205でNO)。
【0125】
CPU210は、上述の処理S205において認証に成功したと判定した場合(S205でYES)、受信した適用結果報告に基づいて資源配付情報の適用結果(T2016)を更新する。
【0126】
CPU210は、例えば、上述の処理S204において受信した適用結果報告に示される端末識別情報(T3012)と、適用結果報告に示される適用結果(T3015)と、を資源配付情報の適用結果(T2016)に登録する。
【0127】
また、受信した適用結果報告に示される適用結果(T3015)に基づいて、適用に成功した旨を示す適用結果報告を送信した端末装置の個数及び/又は適用に失敗した旨を示す適用結果報告を送信した端末装置の個数を、資源配付情報の適用結果(T2018)に登録しても良い。
【0128】
図7は、資源配付情報の適用結果(T2016)の内容例を示す。図8に示す例では、適用結果(T2016)として、「端末A」すなわち端末装置Aにおいて資源の適用に成功した旨を示す「端末A:OK」が登録されており、「端末B」すなわち端末装置Bにおいて資源の適用に失敗した旨を示す「端末B:NG」が登録されている。
【0129】
CPU210は、上述の処理S206を実行した後、又は上述の処理S205において認証に失敗したと判定された場合(S205でNO)、すべての配付先の端末装置から適用結果を受信したか否かを判定する(S207)。なお、上述の処理S205において認証に失敗したと判定された場合(S205でNO)に、上述の処理S206を実行しないのは、保守作業の担当者以外の利用者の誤操作により送信された適用結果である可能性があるため、後述の判定処理において参照させないようにするためである。
【0130】
上述の処理S205において認証に失敗したと判定された場合(S205でNO)、CPU210は、当該適用結果を送信した端末装置300に対して、適用結果の再入力を要求する制御信号を、通信部240を用いて送信しても良い。これにより、当該制御信号を受信した端末装置300に、図14に示すような入力画面を再度表示させ、保守作業の担当者に適用結果の入力を促し送信させることにより、配付装置200は、保守作業の担当者による確度の高い適用結果を収集することが可能となる。
【0131】
CPU210は、例えば、上述の処理S202において特定した配付対象の全ての端末装置(配付対象端末)から受信した適用結果報告が、資源配付情報の適用結果(T2016)に登録されている場合、すべての配付先から適用結果を受信したと判定する(S207でYES)。
【0132】
CPU210は、全ての配付先から適用結果報告を受信したと判定した場合(S207でYES)、資源配付情報の適用結果(T2016)を参照して、他の端末装置への資源の配付を許可すべきか否かを判定する(S208)。
【0133】
CPU210は、他の端末装置へ資源の配付を許可できると判定した場合(S208でYES)、次の段階の配付対象を特定し(S209)、上述の処理S203と同様に特定した配付対象へ適用指示を送信する(S210)。なお、ここでの適用指示には、端末装置において保守作業の担当者による適用結果の入力を要求しない制御信号を含ませることができる。これにより、保守作業の担当者による確認作業を省略させることができる。上述の処理203による適用指示の実行においてある程度の適用結果の確認が出来ており、他の端末装置においても同様の結果を得られる可能性が高いためである。
【0134】
端末装置300は、ネットワークを介して接続される配付装置200から送信される適用指示を受信し(S305)、受信した適用指示を実行し(S302)、適用結果を送信する(S307)。ここで、適用結果は、保守作業の担当者により入力されたものではなく、上述の処理S306の実行プロセスの実行結果とすることができる。端末装置300は、例えば、適用指示の実行プロセスが正常に処理を完了させたか否かを示す情報を、適用結果として送信することができる。
【0135】
配付装置200は、ネットワークを介して接続される端末装置300から送信された適用結果を収集し(S211)、管理装置100へ収集した適用結果を送信する(S212)。
【0136】
一方、上述の処理S208において、他の端末装置へ資源の配付を許可できないと判定した場合(S208でNO)、適用に失敗した旨を示す適用結果を、管理装置100へ送信する(S213)。
【0137】
図18は、配付装置200から送信される適用結果報告のデータ構造を示す。図18に示す適用結果報告は、配付指示識別情報(T2041)と、リスト数(T2042)と、リスト数(T2042)で示される個数分の端末識別情報(T2043)と適用結果(T2044)との組合せと、を有する。
【0138】
図18に示す配付指示識別情報(T2041)は、資源DB(T201)に登録されている資源配付情報の配信ID(T2011)に対応する。
【0139】
図18に示すリスト数(T2042)は、適用結果報告が有する端末識別情報(T2043)と適用結果(T2044)との組合せの個数を示す。
【0140】
図18に示す端末識別情報(T2043)と適用結果(T2044)との組合せは、資源DB(T201)に登録されている資源配付情報の適用結果(T2016)に対応する。
【0141】
管理装置100は、ネットワークを介して接続される配付装置200から送信される適用結果を受信し、表示部に表示させる(S102)。以上が、本提案に係るシステム全体の処理の流れである。
〔6.配付実施の判定処理(図12のS208)について〕
次に、図12に示す処理S208の処理内容について説明する。処理S208において、CPU210は、資源DBに登録されている資源配付情報の適用結果(T2016)を参照し、他の端末装置への資源の配付を許可すべきか否かを判定する(S208)。
【0142】
資源配付情報の適用結果(T2016)には、上述の処理S204において受信した適用結果報告が登録されている。図7に示す例では、上述の処理S202において特定される配付対象(T2014)として「端末A,B」すなわち端末装置Aと端末装置Bとが登録されている。また、適用結果(T2016)として、「端末A」すなわち端末装置Aにおいて資源の適用に成功した旨を示す「端末A:OK」が登録されており、「端末B」すなわち端末装置Bにおいて資源の適用に失敗した旨を示す「端末B:NG」が登録されている。
【0143】
例えば、資源を適用することにより得られる効果よりも、資源を適用することにより生じる可能性のある異常動作を排除することを重視する場合がある。この場合、図7に示す例において、CPU210は、端末装置Bから適用に失敗した旨を示す適用結果が送信されていることから、他の端末装置において資源の適用を許可しないと判定する。すなわち、CPU210は、資源配付情報の適用結果(T2016)を参照し、上述の処理S203において適用指示を送信した送信先のすべての端末装置から適用に成功した旨を示す適用結果(3015)を有する適用結果報告を受信したと判定した場合に、他の端末装置への資源の適用を許可すると判定することができる。あるいは、CPU210は、上述の処理S204において受信した適用結果報告の適用結果(T3015)を参照し、参照した適用結果(T3015)が適用に失敗した旨を示す場合には、他の端末装置からの適用結果の受信を待たずに、資源の適用を許可しないと判定することができる。
【0144】
一方、資源を適用することにより生じる可能性のある異常動作を排除することよりも、資源を適用することにより得られる効果を重視する場合がある。この場合には、図7に示す例において、CPU210は、端末装置Aから適用に成功した旨を示す適用結果を有する適用結果報告が送信されていることから、他の端末装置において資源の適用を許可すると判定することができる。例えば、コンピュータウィルスへの緊急対策のためのワクチンソフトや、不正アクセスを防止するための緊急対策の改良ソフトなどを適用する資源とする場合、当該資源を適用しなければ、コンピュータウィルスに感染することによる被害が生じたり、不正アクセスされることによる被害が生じたりする。したがって、これらの危険の度合が高い場合には、一部の端末において適用に失敗したとしても、他の端末で適用に成功しているのであれば、他の全ての端末装置へ資源の適用を実行させることがある。このような場合、CPU210は、資源配付情報の適用結果(T2016)を参照し、上述の処理S203における適用指示の送信先のいずれかの端末装置から適用に成功した旨を示す適用結果を受信したと判定した場合に、他の端末装置への資源の適用を許可すると判定することができる。あるいは、CPU210は、上述の処理S204において受信した適用結果報告の適用結果(T3015)を参照し、参照した適用結果が適用に成功した旨を示す場合には、他の端末装置からの適用結果の受信を待たずに、資源の適用を許可すると判定することができる。
【0145】
また、CPU210は、資源配付情報の適用結果(T2016)を参照し、上述の処理S203において適用指示を送信した送信先の端末装置から適用に成功した旨を示す適用結果を受信した数が所定の個数以上存在すると判定した場合に、他の端末装置への資源の適用を許可すると判定することができる。例えば、上述の処理S203において適用指示を送信した送信先の端末装置のうち、半数以上の端末装置から適用に成功した旨を示す適用結果を受信した場合、他の端末装置への資源の適用を許可すると判定することができる。
【0146】
また、上述の判定処理において、資源を適用することにより得られる効果を重視した判定とするか、資源を適用することにより生じる可能性のある異常動作を排除することを重視した判定とするか、を、管理装置100から送信される配付指示に基づいて切り替えてもよい。
【0147】
例えば、管理装置100の配付指示入力部101において、上述の判定処理を選択する制御信号を入力させる入力欄を設け、入力された選択内容を配付指示が有する情報要素として配付装置200へ送信させることができる。
【0148】
この場合、CPU210は、配付指示が有する上述の選択内容が、資源を適用することにより得られる効果を重視した判定を選択した旨を示す場合、例えば、上述の処理S204において受信した適用結果を参照し、参照した適用結果が適用に成功した旨を示す場合には、他の端末装置からの適用結果の受信を待たずに、資源の適用を許可すると判定することができる。
【0149】
また、CPU210は、配付指示が有する上述の選択内容が、資源を適用することにより生じる可能性のある異常動作を排除することを重視した判定を選択した旨を示す場合、例えば、上述の処理S204において受信した適用結果を参照し、参照した適用結果が適用に失敗した旨を示す場合には、他の端末装置からの適用結果の受信を待たずに、資源の適用を許可しないと判定することができる。
〔7.配付対象の特定処理(図12のS209)について〕
次に、図12に示す処理S209の処理内容について説明する。処理S209において、CPU210は、上述の処理S208において他の端末装置への資源の適用を許可すると判定された場合、資源DBに登録されている資源配付情報の配付対象候補(T2013)及び試験対象(T2014)を参照して、次の段階の配付対象を特定する(S209)。
【0150】
資源配付情報の配付対象候補(T2013)及び試験対象(T2014)には、上述の処理S200において受信された配付指示に基づいて上述の処理S201において資源DBへ登録された内容が設定されている。図8に示す例では、配付対象候補(T2013)として「端末A,B,C,D,E,F」すなわち端末装置Aと端末装置Bと端末装置Cと端末装置Dと端末装置Eと端末装置Fが登録されている。また、配付対象(T2014)として「端末A,B」すなわち端末装置Aと端末装置Bが登録されている。
【0151】
CPU210は、配付対象候補(T2013)に示される端末装置のうち、配付対象(T2014)に示される端末装置を除外した全ての端末装置を、次の段階の配付対象として特定することができる。すなわち、CPU210は、図7に示す例において、端末装置Cと端末装置Dと端末装置Eと端末装置Fを、次の段階の配付対象として特定することができる。
〔8.配付対象の絞込みについて〕
さらに、CPU210は、資源配付情報が示す適用結果(T2016)に基づいて、配付対象を絞り込んでもよい。すなわち、CPU210は、資源配付情報が示す適用結果(T2016)を参照し、適用に失敗した旨を示す適用結果を送信した端末装置を特定し、特定した端末装置と同様の機器構成を有する端末装置を配付対象から除外してもよい。
【0152】
図7及び図8に示す例を用いて説明する。まず、CPU210は、資源配付情報の適用結果を参照し、適用に失敗した旨を示す適用結果を送信した端末装置として、端末装置Bを特定したとする。また、同様にして、適用し成功した旨を示す適用結果を送信した端末装置として、端末装置Aを特定したとする。
【0153】
CPU210は、機器構成DB(T202)に登録されている端末装置Bの構成情報を参照し、適用に失敗した旨を示す適用結果を送信した端末装置の機器構成(第1の機器構成)を特定する。また、CPU210は、機器構成DBに登録されている端末装置Aの構成情報を参照し、適用に成功した旨を示す適用結果を送信した端末装置の機器構成(第2の機器構成)を特定する。
【0154】
CPU210は、第1の機器構成について、第2の機器構成と比較し、第2の機器構成と相違する項目を特定する。図8に示す例において、CPU210、第1の機器構成としての端末装置Bのハードウェア構成情報(T2022)について、第2の機器構成としての端末装置Aのハードウェア構成情報(T2022)と比較する。その結果、CPU210は、端末装置Aの補助記憶装置の空き容量が50GBを示しているのに対し、端末装置Bの補助記憶装置の空き容量が80MBである点で相違することを特定する。
【0155】
また、図8に示す例において、CPU210は、第1の機器構成としての端末装置Bのソフトウェア構成情報(T2023)について、第2の機器構成としての端末装置Aのソフトウェア構成情報(T2023)と比較する。その結果、CPU210は、端末装置AのSoft2の版数が「V02L20」であるのに対し、端末装置BのSoft2の版数が「V01L01」である点で相違することを特定する。
【0156】
これにより、CPU210は、ハードウェア構成情報(T2022)が示す「補助記憶装置の空き容量」の項目値が「80MB」以下の端末装置を、配付対象から除外することができる。また、CPU210は、ソフトウェア構成情報(T2023)が示す「Soft2」の項目値が「V01L01」の端末装置を、配付対象から除外することができる。
【0157】
図8に示す例において、CPU210は、機器構成DB(T202)に登録されているハードウェア構成情報の項目を参照し、ハードウェア構成情報(T2022)が示す「補助記憶装置の空き容量」の項目値が「80MB」以下の端末装置として端末装置Eを特定する。
【0158】
図8に示す例において、CPU210は、機器構成DB(T202)に登録されているソフトウェア構成情報の項目を参照し、ソフトウェア構成情報(T2023)が示す「Soft2」の項目値が「V01L01」の端末装置として端末装置Fを特定する。
【0159】
その結果、図8に示す例において、CPU210は、端末装置Eと端末装置Fを、次の段階の配付対象から除外することができる。
【0160】
なお、CPU210は、機器構成DB(T202)に登録されている情報のうち、ハードウェア構成情報(T2022)又はソフトウェア構成情報(T2023)の一方のみに基づいて除外する端末装置を特定しても良い。
【0161】
また、各構成情報の項目のうち、参照しない項目を設けても良い。すなわち、CPU210は、ハードウェア構成情報(T2022)の項目のうち、「CPU」と「主記憶」は参照せず、「補助記憶装置の空き容量」を参照する、という構成にしても良い。
【0162】
以上が、配付対象の絞込みに関する処理の流れである。
【実施例2】
【0163】
〔1.実施例2に係る端末装置により実行されるプログラムの構成〕
実施例2では、端末装置300において、適用結果の入力を受け付けるだけでなく、次の段階の配付対象とする端末装置を選択する操作を受付ける機能を追加する。
【0164】
図19は、実施例2に係る端末装置300により実行されるプログラムの構成を示す。図19に示すプログラムの構成は、上述の実施例1に示すプログラムの構成(図10参照)と同様の構成に対して、同一の参照符号を付している。図19に示すプログラムの構成は、例えば、配付対象候補入力部PG305、配付対象入力部PG306、選択結果入力部PG307を有する点で、図10に示す実施例1に係る端末装置300により実行されるプログラムの構成と相違する。そこで、説明の簡略化のため、同じ内容となる構成については部分的に説明を省略する。
【0165】
図19に示す配付対象候補受信部PG305は、配付装置200から送信される配付対象候補を通信部340を用いて受信する構成要素として、CPU310を機能させる。
【0166】
図19に示す配付対象入力部PG306は、配付装置200から受信した配付対象候補に示される端末装置のうち、次回の配付対象とする端末装置を選択する操作を受付ける構成要素として、CPU310を機能させる。
【0167】
図19に示す選択結果送信部PG307は、次回の配付対象として選択された端末装置を識別する情報などの選択結果を通信部340を用いて配付装置200へ送信する構成要素として、CPU310を機能させる。
【0168】
図21は、実施例2に係る端末装置により実行される配付対象入力部PG306の画面例を示す。図21に示す画面例は、配付対象候補表示欄(T30511)と配付対象選択入力欄(T30512)と確認入力の有無選択入力欄(T30513)とを有する選択入力欄3051と、入力内容の送信を指示する送信実行ボタン3052と、パスワード入力欄3053と、を有する。
【0169】
図21に示す例では、配付対象候補表示欄(T30511)「端末装置C」及び「端末装置D」の配付対象選択入力欄(T30512)に「○」が選択されている例を示しており、「端末装置C」を次の段階の配付対象として選択していることを示す。
【0170】
図21に示す例では、配付対象候補表示欄(T30511)「端末装置C」の確認入力の有無選択入力欄(T30513)に「○」が選択されている例を示しており、「端末装置C」を次の段階の配付対象とした場合に、「端末装置C」において適用結果の入力を保守作業の担当者に要求することを示す。
【0171】
図21に示す例では、配付対象候補表示欄(T30511)「端末装置E」及び「端末装置F」の配付対象選択入力欄(T30512)に「×」が選択されている例を示しており、「端末装置E」及び「端末装置F」を次の段階の配付対象として選択していないことを示す。
【0172】
図21に示す例では、配付対象候補表示欄(T30511)「端末装置D」及び「端末装置E」及び「端末装置F」の確認入力の有無選択入力欄(T30513)に「×」が選択されている例を示しており、「端末装置D」及び「端末装置E」及び「端末装置F」を次の段階の配付対象とした場合に、「端末装置D」及び「端末装置E」及び「端末装置F」において適用結果の入力を保守作業の担当者に要求しないことを示す。
〔2.実施例2に係る配付装置により実行されるプログラムの構成〕
図27は、実施例2に係る配付装置により実行されるプログラムの構成を示す。図27に示すプログラムの構成は、上述の実施例1に示すプログラムの構成(図5参照)と同様の構成に対して、同一の参照符号を付している。図27に示すプログラムの構成は、例えば、配付対象候補送信部PG207、選択結果受信部PG208を有する点で、図5に示す実施例1に係る配付装置200により実行されるプログラムの構成と相違する。そこで、説明の簡略化のため、同じ内容となる構成については部分的に説明を省略する。
【0173】
図27に示す配付対象候補送信部PG207は、管理装置100から受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、ソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置のリストを配付対象の候補として、ソフトウェア資源を配付した端末装置へ、通信部240を用いて送信する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0174】
図27に示す選択結果受信部PG208は、配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、通信部240を用いて受信する構成要素として、CPU210を機能させる。
【0175】
図27に示す配付制御部PG206は、端末装置から受信した選択結果に示される端末装置に対して、配付実行部PG206にソフトウェア資源の配付を実行させる構成要素として、CPU210を機能させる。
〔3.実施例2に係るシステムの処理の流れ〕
図20は、実施例2に係るシステムの処理の流れを示す。図20に示すシステムの処理の流れは、上述の実施例1に示すシステムの処理の流れ(図12)と同様の構成に対して、同一の参照符号を付している。図20に示すシステムの処理の流れは、例えば、処理S214及びS215、処理S308乃至処理S310を有する点で、図12に示す実施例1に係るシステムの処理の流れと相違する。なお、実施例2に係るシステムの処理の流れの前半部分は、図11に示す実施例1に係るシステムの処理の流れと同様の処理手順であるため説明を省略する。また、図12に示す処理手順と同様の内容についても説明の簡略化のため、説明を部分的に省略する。
【0176】
まず、配付装置200のCPU210は、受信した適用結果について認証が成功した場合(S205でYES)、資源配付情報の配付対象候補(T2013)及び配付対象(T2014)などに基づいて配付対象候補を特定し、特定した配付対象候補を端末装置へ通信部240を用いて送信する(S214)。例えば、資源配付情報の配付対象候補(T2013)に示される端末装置のうち、試験対象(T2014)に示される端末装置を除外した端末装置を、配付対象候補として特定する。
【0177】
図24は、配付装置200により送信される配付対象候補(T205)のデータ構造を示す。図24に示される配付対象候補は、配付指示識別情報(T2051)と、候補数(T2052)と、候補数(T2052)に示される個数分の端末識別情報(T2053)と、を有する。
【0178】
図24に示す配付指示識別情報(T2051)は、図12に示す処理S210において配付装置200から端末装置300へ送信した適用指示(T203)に示される配付指示識別情報(T2031)に対応する。
【0179】
図24に示す候補数(T2052)は、資源配付情報の配付対象候補(T2013)及び配付対象(T2014)などに基づいて特定された配付対象候補に示される端末装置の個数を示す。
【0180】
図24に示す端末識別情報(T2053)は、上述の特定された配付対象候補に示される端末装置を識別する情報を示す。例えば、端末装置のIPアドレスや、端末装置の通信部340に設定されたMACアドレスなどを、端末識別情報(T2053)として用いることができる。
【0181】
端末装置300は、ネットワークを介して接続される配付装置200から送信された配付対象候補を受信し(S308)、配付対象の入力を受付ける(S309)。図21に示す例では、配付対象候補として「端末装置C」と「端末装置D」と「端末装置E」と「端末装置F」を受信し、配付対象として選択するか否かを入力する選択欄(T30512)を有する入力画面の例を示している。
【0182】
また、図21に示す例では、配付対象候補として「端末装置C」と「端末装置D」と「端末装置E」と「端末装置F」を受信し、配付対象として選択した場合に確認入力を保守作業の担当者に要求するか否かを入力する選択欄(T30513)を有する入力画面の例を示している。
【0183】
端末装置300のCPU310は、図21に示す送信実行ボタン(3052)を押下されたことを検知することにより、入力された内容に基づいて配付対象として特定される端末装置の情報を示す選択結果報告(T302)を、配付装置200へ通信部340を用いて送信する(S310)。図21に示す例では、配付対象選択入力欄(T30512)に「○」が選択入力されており、「端末装置C」と「端末装置D」が配付対象として選択された端末装置として特定される。
【0184】
また、上述の処理S310において送信する端末装置の情報として、確認入力の有無選択欄(T30513)に入力された内容を含めても良い。すなわち、配付対象として選択された「端末装置C」の情報に、確認入力を要求する旨を示す情報を含ませることができる。また、配付対象として選択された「端末装置D」の情報に、確認入力を要求しない旨を示す情報を含ませることができる。
【0185】
図25は、端末装置300により送信される選択結果報告(T302)のデータ構造の例を示す。図25に示す選択結果報告は、配付指示識別情報(T3021)と、配付選択数(T3022)と、配付選択数(T3022)に示される個数分の端末識別情報(T3023)と、確認選択数(T3024)と、確認選択数(T3024)に示される個数分の端末識別情報(T3025)と、パスワード(T3026)と、を有する。
【0186】
図25に示す配付指示識別情報(T3021)は、上述の処理S308で受信した配付対象候補(T205)に示される配付指示識別情報(T2051)に対応する。
【0187】
図25に示す配付選択数(T3022)は、上述の処理S309において選択入力された配付対象の端末装置の個数を示す。図21に示す例では、配付対象選択入力欄(T30512)に2つの「○」が選択入力されており、配付選択数(T3022)は「2」となる。
【0188】
図25に示す端末識別情報(T3023)は、上述の処理S309において選択入力された配付対象の端末装置を識別する情報を示す。例えば、端末装置のIPアドレスや、端末装置の通信部340に設定されたMACアドレスなどを、端末識別情報(T3023)として用いることができる。
【0189】
図25に示す確認選択数(T3024)は、上述の処理S309において選択入力された確認対象の端末装置の個数を示す。図21に示す例では、確認入力の有無選択欄(T30513)に1つの「○」が選択入力されており、確認選択数(T3024)は「1」となる。
【0190】
図25に示す端末識別情報(T3025)は、上述の処理S309において選択入力された確認対象の端末装置を識別する情報を示す。例えば、端末装置のIPアドレスや、端末装置の通信部340に設定されたMACアドレスなどを、端末識別情報(T3023)として用いることができる。
【0191】
図25に示すパスワード(T3026)は、図21に示すパスワード入力欄(3053)に入力される値に対応する。
【0192】
配付装置200のCPU210は、端末装置300から送信された選択結果報告を、通信部240を用いて受信する(S215)。CPU210は、実施例1と同様の処理手順により、すべての配付対象先から適用結果を受信したか否かを判定し(S207)、適用結果(T2016)に基づいて次の配付の実施を許可できるか否かを判定する(S208)。なお、処理S215において、処理S205と同様にして、受信した選択結果報告の正当性を判定する認証処理を行なってもよい。この場合、CPU210は、選択結果報告に示されるパスワード(T3026)と、資源DB(T201)に登録されている資源配付情報の確認用パスワード(T2015)に基づいて、認証処理を行なうことができる。CPU210は、認証処理の結果、正当性を有さないと判定された場合、受信した選択結果報告を無効にする。
【0193】
CPU210は、上述の処理S208において次の配付の実施を許可できると判定した場合(S208でYES)、上述の処理S215で受信した配付対象の情報に基づいて、配付対象を特定する(S216)。図21に示す例では、上述の処理S215において「端末装置C」と「端末装置D」を配付対象として選択した情報が受信されており、CPU210は、「端末装置C」と「端末装置D」を配付対象として特定する(S216)。
【0194】
つぎに、CPU210は、配付対象として特定した端末装置に対して、実施例1と同様に適用指示を送信する(S217)。なお、上述の処理S215において確認入力を要求する否かを示す情報を受信している場合、当該情報に基づいて、適用結果の確認入力を保守作業の担当者に要求する制御信号又は要求しない制御信号を、処理S217において送信する適用指示に含ませても良い(S217)。図21に示す例では、上述の処理S215において「端末装置C」を確認対象として選択した情報が受信されており、CPU210は、「端末装置C」を確認対象として特定する。この場合、CPU210は、「端末装置C」へ送信する適用指示に、端末装置において適用結果の確認入力を保守作業の担当者に要求する制御信号を含ませる。一方、CPU210は、「端末装置D」へ送信する適用指示には、端末装置において適用結果の確認入力を保守作業の担当者に要求する制御信号を含ませない。
【0195】
図26は、配付装置200により送信される適用指示のデータ構造の例を示す。図26に示す適用指示は、配付指示識別情報(T2031)と、確認要求(T2035)と、資源名(T2032)と、データ長(T2033)と、データ(T2034)と、を有する。
【0196】
図26に示す配付指示識別情報(T2031)は、管理装置100から受信した配付指示を識別する情報であり、例えば、図11に示す処理S200において管理装置100から受信した配付指示に示される配付指示識別情報(T1011)に対応する。
【0197】
図26に示す確認要求(T2035)は、端末装置において適用結果の確認入力を保守作業の担当者に要求する制御信号又は要求しない制御信号を示す。
【0198】
図26に示す資源名(T2032)は、資源DB(T201)に登録されているし資源配付情報が有する資源名(T2012)に対応する。
【0199】
図26に示すデータ長(T2033)は、資源名(T2012)により特定される不揮発性記憶媒体280の記憶領域に格納されている資源ファイルのデータ長を示す。
【0200】
図26に示すデータ(T2034)は、資源名(T2012)により特定される不揮発性記憶媒体280の記憶領域に格納されている資源ファイルのデータを示す。
【0201】
配付装置200からの適用指示を受信した端末装置300は、確認要求の制御信号があるか否かに応じて、適用結果の入力を要求するか否かを制御する。すなわち、端末装置300のCPU310は、受信した適用指示に示される確認要求(T2035)を参照し、適用結果の入力を要求する制御信号が含まれていると判定した場合(S311でYES)、図11に示す処理S303と同様に、適用結果の入力を受付け(S312)、入力された適用結果を配付装置200へ通信部340を用いて送信する(S307)。
【0202】
一方、CPU310は、受信した適用指示に適用結果の入力を要求する制御信号が含まれていないと判定した場合(S311でNO)、上述の処理S312を実行せずに、適用結果を配付装置へ送信する(S307)。
【0203】
なお、実施例2に係る端末装置300が有する配付対象入力部305と同様の技術的構成を、管理装置100に適用することもできる。図22及び図23は、実施例2に係る配付対象入力部305と同様の技術的構成を適用した場合の管理装置100が有する配付指示入力部101の画面例を示す。
【0204】
図22に示す例では、配付対象として「端末装置A」と「端末装置B」と「端末装置C」と「端末装置D」と「端末装置E」と「端末装置F」が入力されている。図23に示す例では、図22に示す「次へボタン」1016が押下されたことにより表示される入力画面を示しており、図22に示す入力画面で入力された配付対象のうち初回の配付段階で資源の配付対象とする初回配付対象選択入力欄(T10172)として、「端末装置A」と「端末装置B」を選択している例を示している。さらに、図23に示す例では、「端末装置A」と「端末装置B」について適用結果の確認入力を要求する旨(T10173)を入力している例を示している。
【0205】
以上の実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置にソフトウェア資源を配付する資源配付システムであって、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、
前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、
前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、
前記配付実行部によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、
前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定部に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部と、
を有する、資源配付システム。
(付記2)
付記1に記載の資源配付システムであって、
前記制御情報受信部は、前記制御情報を受信する際に、当該制御情報の正当性を示す認証情報を、前記制御情報を送信する端末装置から受信し、
前記制御情報登録部は、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できた場合に当該制御情報を前記配信指示に対応付けて管理し、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できない場合には当該制御情報を無効とする、
資源配付システム。
(付記3)
付記2に記載の資源配付システムであって、
前記配付指示受信部は、前記制御情報登録部における正当性の確認に用いる認証情報を含む前記配付指示を受信し、
前記制御情報登録部は、前記結果受信部により受信される認証情報と前記配信指示受信部により受信される認証情報とを比較し、比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記制御情報が正当性を有すると判定する、
資源配付システム。
(付記4)
付記1乃至3に記載の資源配付システムであって、
前記制御情報受信部は、前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、当該ソフトウェア資源の適用が成功したか否かを示す情報を有する前記適用結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記制御情報登録部により管理される制御情報のうち、前記資源の適用が成功したことを示す適用結果を有する制御情報の数が、所定の条件を満たした場合に、配付範囲を拡大してもよいと判定する、
資源配付システム。
(付記5)
付記4に記載の資源配付システムであって、
端末装置が備えるハードウェアの情報を示すハードウェア構成情報と、当該端末装置が備えるソフトウェアの情報を示すソフトウェア構成情報と、を有する構成情報を、当該端末装置を識別する端末IDに対応付けて格納する機器構成DBを有し、
前記制御情報登録部は、前記制御情報を前記配信指示に対応付けて管理する際に、前記制御情報を送信した前記端末装置に対応付けて、当該制御情報を管理し、
前記配付制御部は、
前記結果登録部により管理される制御情報に基づいて、前記資源の適用に失敗した端末装置を特定し、
当該特定された端末装置に対応する構成情報のうち、前記資源の適用に成功した端末装置に対応する構成情報と相違する項目について、他の端末装置に対応する構成情報と比較し、
前記比較した結果、一致する項目を有する構成情報に対応する端末装置を、前記配付実行部による配付処理の対象から除外する、
資源配付システム。
(付記6)
付記1乃至5に記載の資源配付システムであって、
前記受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、前記配付実行部によるソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置を示す配付対象候補を、前記配付実行部により資源を配付した端末装置へ送信する配付対象候補送信部を有し、
前記制御情報受信部は、前記配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記受信した選択結果に示される端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる、
資源配付システム。
(付記7)
端末装置にソフトウェア資源を配付する配付装置において用いられるプログラムであって、
前記配付装置を、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、
前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、
前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、
前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、
前記制御情報受信部により受信された制御情報を、前記配付指示に対応付けて管理する制御情報登録部と、
前記制御情報登録部により管理される制御情報に基づいて配付範囲を拡大してもよいか否かを判定し、配付範囲を拡大しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち前記配付対象特定部により特定されなかった端末装置から配付対象を前記配付対象特定部に特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部、
として機能させるプログラム。
(付記8)
付記7に記載のプログラムであって、
前記制御情報受信部は、前記制御情報を受信する際に、当該制御情報の正当性を示す認証情報を、前記制御情報を送信する端末装置から受信し、
前記制御情報登録部は、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できた場合に当該制御情報を前記配信指示に対応付けて管理し、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できない場合には当該制御情報を無効とする、
プログラム。
(付記9)
付記8に記載のプログラムであって、
前記配付指示受信部は、前記制御情報登録部における正当性の確認に用いる認証情報を含む前記配付指示を受信し、
前記制御情報登録部は、前記結果受信部により受信される認証情報と前記配信指示受信部により受信される認証情報とを比較し、比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記制御情報が正当性を有すると判定する、
プログラム。
(付記10)
付記7乃至9に記載のプログラムであって、
前記制御情報受信部は、前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、当該ソフトウェア資源の適用が成功したか否かを示す情報を有する前記適用結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記制御情報登録部により管理される制御情報のうち、前記資源の適用が成功したことを示す適用結果を有する制御情報の数が、所定の条件を満たした場合に、配付範囲を拡大してもよいと判定する、
プログラム。
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記配付装置を、さらに、
端末装置が備えるハードウェアの情報を示すハードウェア構成情報と、当該端末装置が備えるソフトウェアの情報を示すソフトウェア構成情報と、を有する構成情報を、当該端末装置を識別する端末IDに対応付けて格納する機器構成DBを参照する機器構成参照部として機能させ、
前記制御情報登録部は、前記制御情報を前記配信指示に対応付けて管理する際に、前記制御情報を送信した前記端末装置に対応付けて、当該制御情報を管理し、
前記配付制御部は、
前記結果登録部により管理される制御情報に基づいて、前記資源の適用に失敗した端末装置を特定し、
当該特定された端末装置に対応する構成情報のうち、前記資源の適用に成功した端末装置に対応する構成情報と相違する項目について、他の端末装置に対応する構成情報と比較し、
前記比較した結果、一致する項目を有する構成情報に対応する端末装置を、前記配付実行部による配付処理の対象から除外する、
プログラム。
(付記12)
付記7乃至11に記載のプログラムであって、
前記配付装置を、さらに、
前記受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、前記配付実行部によるソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置を示す配付対象候補を、前記配付実行部により資源を配付した端末装置へ送信する配付対象候補送信部として機能させ、
前記制御情報受信部は、前記配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記受信した選択結果に示される端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる、
プログラム。
(付記13)
端末装置にソフトウェア資源を配付する配付装置において用いられる資源配付方法であって、
前記配付装置を用いて、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信工程と、
前記配付指示受信工程により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定工程と、
前記配付対象特定工程により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行工程と、
前記配付実行工程によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信工程と、
前記制御情報受信工程により受信された制御情報を、前記配付指示に対応付けて管理する制御情報登録工程と、
前記制御情報登録工程により管理される制御情報に基づいて配付範囲を拡大してもよいか否かを判定し、配付範囲を拡大しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち前記配付対象特定工程により特定されなかった端末装置から配付対象を前記配付対象特定工程に特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行工程に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御工程、
を有する資源配付方法。
(付記14)
付記13に記載の資源配付方法であって、
前記制御情報受信工程は、前記制御情報を受信する際に、当該制御情報の正当性を示す認証情報を、前記制御情報を送信する端末装置から受信し、
前記制御情報登録工程は、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できた場合に当該制御情報を前記配信指示に対応付けて管理し、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できない場合には当該制御情報を無効とする、
資源配付方法。
(付記15)
付記14に記載の資源配付方法であって、
前記配付指示受信工程は、前記制御情報登録工程における正当性の確認に用いる認証情報を含む前記配付指示を受信し、
前記制御情報登録工程は、前記結果受信工程により受信される認証情報と前記配信指示受信工程により受信される認証情報とを比較し、比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記制御情報が正当性を有すると判定する、
資源配付方法。
(付記16)
付記13乃至15に記載の資源配付方法であって、
前記制御情報受信工程は、前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、当該ソフトウェア資源の適用が成功したか否かを示す情報を有する前記適用結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御工程は、前記制御情報登録工程により管理される制御情報のうち、前記資源の適用が成功したことを示す適用結果を有する制御情報の数が、所定の条件を満たした場合に、配付範囲を拡大してもよいと判定する、
プログラム。
(付記17)
付記16に記載の資源配付方法であって、
前記配付装置を用いて、さらに、
端末装置が備えるハードウェアの情報を示すハードウェア構成情報と、当該端末装置が備えるソフトウェアの情報を示すソフトウェア構成情報と、を有する構成情報を、当該端末装置を識別する端末IDに対応付けて格納する機器構成DBを参照する機器構成参照工程を有し、
前記制御情報登録工程は、前記制御情報を前記配信指示に対応付けて管理する際に、前記制御情報を送信した前記端末装置に対応付けて、当該制御情報を管理し、
前記配付制御工程は、
前記結果登録工程により管理される制御情報に基づいて、前記資源の適用に失敗した端末装置を特定し、
当該特定された端末装置に対応する構成情報のうち、前記資源の適用に成功した端末装置に対応する構成情報と相違する項目について、他の端末装置に対応する構成情報と比較し、
前記比較した結果、一致する項目を有する構成情報に対応する端末装置を、前記配付実行工程による配付処理の対象から除外する、
資源配付方法。
(付記18)
付記13乃至17に記載の資源配付方法であって、
前記配付装置を用いて、さらに、
前記受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、前記配付実行工程によるソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置を示す配付対象候補を、前記配付実行工程により資源を配付した端末装置へ送信する配付対象候補送信工程として機能させ、
前記制御情報受信工程は、前記配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御工程は、前記受信した選択結果に示される端末装置に対して前記配付実行工程に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる、
資源配付方法。
(付記19)
配付装置から配付されるソフトウェア資源を適用する端末装置において用いられるプログラムであって、
前記端末装置を、
前記配付装置から配付されるソフトウェア資源を受信する適用指示受信部と、
前記受信したソフトウェア資源をインストールする適用実行部と、
前記インストールが終了した後に、前記資源の配付処理を制御する情報の入力を、端末装置の操作者に要求する制御情報入力部と、
前記入力された制御情報を前記配付装置へ送信する制御情報送信部、
として機能させるプログラム。
(付記20)
付記19に記載のプログラムであって、
前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、前記資源のインストールが成功したか否かを示す情報の入力を、端末装置の操作者に要求する、
プログラム。
(付記21)
付記19又は付記20に記載のプログラムであって、
前記端末装置を、さらに、
前記配付装置から送信される端末装置のリストを受信する配付対象候補受信部、
として機能させ、
前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、前記受信した端末装置のリストから次回の配付対象とする端末装置の選択を、前記操作者に要求する、
プログラム。
(付記22)
付記19乃至付記21に記載のプログラムであって、
前記制御情報入力部は、前記資源の配付処理を制御する情報として、配付装置における認証処理に用いるパスワードの入力を、前記操作者に要求する、
プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0206】
【図1】システムの構成を示した図
【図2】管理装置のハードウェア構成を示した図
【図3】管理装置により実行されるプログラムの構成を示した図
【図4】配付装置のハードウェア構成を示した図
【図5】配付装置により実行されるプログラムの構成を示した図
【図6】資源DB(資源配付情報)のデータ構造と内容例を示した図
【図7】資源DB(資源配付情報)のデータ構造と内容例を示した図(その2)
【図8】機器構成DB(構成情報)のデータ構造と内容例を示した図
【図9】端末装置のハードウェア構成を示した図
【図10】端末装置により実行されるプログラムの構成を示した図
【図11】システムの処理の流れを示した図
【図12】システムの処理の流れを示した図(その2)
【図13】管理装置により実行される配付指示入力部の画面例を示した図
【図14】端末装置により実行される適用結果入力部の画面例を示した図
【図15】管理装置により送信される配付指示のデータ構造を示した図
【図16】配付装置により送信される適用指示のデータ構造を示した図
【図17】端末装置により送信される適用結果報告のデータ構造を示した図
【図18】配付装置により送信される適用結果報告のデータ構造を示した図
【図19】実施例2に係る端末装置により実行されるプログラムの構成を示した図
【図20】実施例2に係るシステムの処理の流れを示した図
【図21】実施例2に係る端末装置により実行される配付対象入力部の画面例を示した図
【図22】実施例2に係る管理装置により実行される配付指示入力部の画面例を示した図
【図23】実施例2に係る管理装置により実行される配付指示入力部の画面例を示した図(その2)
【図24】実施例2に係る配付装置により送信される配付対象候補のデータ構造を示した図
【図25】実施例2に係る端末装置により送信される選択結果報告のデータ構造を示した図
【図26】実施例2に係る配付装置により送信される適用指示のデータ構造を示した図
【図27】実施例2に係る配付装置により実行されるプログラムの構成を示した図
【図28】従来のシステムの構成を示した図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置にソフトウェア資源を配付する資源配付システムであって、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、
前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、
前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、
前記配付実行部によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、
前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定部に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部と、
を有する、資源配付システム。
【請求項2】
請求項1に記載の資源配付システムであって、
前記制御情報受信部は、前記制御情報を受信する際に、当該制御情報の正当性を示す認証情報を、前記制御情報を送信する端末装置から受信し、
前記制御情報登録部は、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できた場合に当該制御情報を前記配信指示に対応付けて管理し、前記受信された認証情報に基づいて前記制御情報の正当性を確認できない場合には当該制御情報を無効とする、
資源配付システム。
【請求項3】
請求項2に記載の資源配付システムであって、
前記配付指示受信部は、前記制御情報登録部における正当性の確認に用いる認証情報を含む前記配付指示を受信し、
前記制御情報登録部は、前記結果受信部により受信される認証情報と前記配信指示受信部により受信される認証情報とを比較し、比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記制御情報が正当性を有すると判定する、
資源配付システム。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の資源配付システムであって、
前記制御情報受信部は、前記配付実行部によりソフトウェア資源が配付された端末装置から、当該ソフトウェア資源の適用が成功したか否かを示す情報を有する前記適用結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記制御情報登録部により管理される制御情報のうち、前記資源の適用が成功したことを示す適用結果を有する制御情報の数が、所定の条件を満たした場合に、配付範囲を拡大してもよいと判定する、
資源配付システム。
【請求項5】
請求項4に記載の資源配付システムであって、
端末装置が備えるハードウェアの情報を示すハードウェア構成情報と、当該端末装置が備えるソフトウェアの情報を示すソフトウェア構成情報と、を有する構成情報を、当該端末装置を識別する端末IDに対応付けて格納する機器構成DBを有し、
前記制御情報登録部は、前記制御情報を前記配信指示に対応付けて管理する際に、前記制御情報を送信した前記端末装置に対応付けて、当該制御情報を管理し、
前記配付制御部は、
前記結果登録部により管理される制御情報に基づいて、前記資源の適用に失敗した端末装置を特定し、
当該特定された端末装置に対応する構成情報のうち、前記資源の適用に成功した端末装置に対応する構成情報と相違する項目について、他の端末装置に対応する構成情報と比較し、
前記比較した結果、一致する項目を有する構成情報に対応する端末装置を、前記配付実行部による配付処理の対象から除外する、
資源配付システム。
【請求項6】
請求項1乃至5に記載の資源配付システムであって、
前記受信した配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち、前記配付実行部によるソフトウェア資源の配付がまだ実行されていない端末装置を示す配付対象候補を、前記配付実行部により資源を配付した端末装置へ送信する配付対象候補送信部を有し、
前記制御情報受信部は、前記配付対象候補を送信した端末装置から、次回の配付対象とする端末装置を示す選択結果を、前記制御情報として受信し、
前記配付制御部は、前記受信した選択結果に示される端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる、
資源配付システム。
【請求項7】
端末装置にソフトウェア資源を配付する配付装置において用いられるプログラムであって、
前記配付装置を、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信部と、
前記配付指示受信部により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定部と、
前記配付対象特定部により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行部と、
前記配付実行部によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信部と、
前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定部に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行部に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御部、
として機能させるプログラム。
【請求項8】
端末装置にソフトウェア資源を配付する配付装置において用いられる方法であって、
前記配付装置を用いて、
前記端末装置に配付するソフトウェア資源を示す資源情報と、前記資源の配付先である端末装置を示す端末情報と、を有する配付指示を受信する配付指示受信工程と、
前記配付指示受信工程により受信される配付指示が有する端末情報により示される端末装置のうち一部の端末装置を、前記配付指示が有する資源情報の配付処理を実行する対象として特定する配付対象特定工程と、
前記配付対象特定工程により特定される端末装置に対して、前記配付指示が有する資源情報に示されるソフトウェア資源を配付する配付実行工程と、
前記配付実行工程によりソフトウェア資源を配付された端末装置から、前記ソフトウェア資源の配付処理を制御する制御情報を受信する制御情報受信工程と、
前記受信した制御情報に基づいて他の端末装置への配付処理を実行しても良いか否かを判定し、他の端末装置へも配付しても良いと判定できる場合には、前記配付指示が有する端末情報により示される端末装置から前記配付対象特定工程に配付対象を特定させ、当該特定された端末装置に対して前記配付実行工程に前記ソフトウェア資源の配付を実行させる配付制御工程、
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−152749(P2010−152749A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331496(P2008−331496)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】