説明

超音波診断装置

【課題】超音波診断装置の音響出力の指標値より安全を確保した位置において、被検体の観察、診断を行うことができる超音波診断装置を提供すること。
【解決手段】超音波診断装置に接続する超音波プローブの駆動設定条件に基づいて決定されるメカニカル・インデックス又はサーマル・インデックスのインデックスデータを、超音波画像上の深さ位置データと関連付けて記憶するデータベース部と、前記駆動設定条件に合致するインデックスデータとその深さ位置データを検索するインデックス処理演算部と、このインデックス処理演算部により、検索したインデックスデータ及び深さ位置データがモニタ表示されるように画像設定を行うインデックス・深さ表示部と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波診断装置の音響出力指標であるメカニカル・インデックス及びサーマル・インデックスの表示に係わり、特に断層深さ方向に対する音響出力指標表示が可能な超音波診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被検体の生体内部に超音波を送信し、生体組織内部若しくはそれらの境界部の音響インピーダンスのミスマッチングによって生ずる反射波を受信して超音波断層画像を得る超音波診断装置において、診断の安全性確保のため音響出力レベルとプローブ表面温度の観点から超音波診断装置の制御がなされている。
【0003】
音響出力レベルの安全指標としては、米国FDA510(k)ガイド(非特許文献1を参照)、AIUM/NEMAUD3−2004(非特許文献2を参照)、IEC規格(非特許文献3を参照)で規定、定義されるメカニカル・インデックス(Mechanical Index:MIと略記する)及びサーマル・インデックス(Thermal Index:TIと略記する)がある。MIは引き裂き機械的作用力となる超音波の負圧を示す指標であり、TIは超音波の音響エネルギーによる温度上昇を示す指標である。
【0004】
従来、これらの指標は、超音波診断装置で診断中の患者に対する安全確保の数値情報として、超音波診断装置のモニタ或いは操作ボードの機器設定の表示部などに表示されている。この音響出力の指標値を用いれば安全性を確保した制御を行うことはできるが、指標値の定義自体が複雑であるので、表示される指標値だけでは超音波断層画像上のどの位の深さ位置において安全確保がなされているのかという点については、理解し難いという問題があった。
【0005】
プローブから放射される音響出力指標値TIを模式的に図4に示す。音響出力の指標値であるTIは、式1で定義される。TIは、具体的には図4に示すように、2つの曲線から求められる。一方の曲線は、符号23〜26〜25bで示される、超音波プローブ20の超音波振動素子21a〜21nによる超音波放射面21から放射される超音波信号の放射出力パワーW.3曲線である。他方の曲線は符号25a〜22a〜22bで示され、超音波プローブ20の超音波放射面21から放射され、減衰の有る超音波媒体においては焦点28bに収束する超音波強度Ita.3曲線である。これらの曲線のうち値の小さい方の音響エネルギーを示す曲線(図符号25a〜26〜25b)を求め、その最大点26の位置DTI(TIを定義する超音波放射軸上の位置)における温度上昇から、TIが求められる。尚、焦点28aは、減衰のない媒体、例えば水中での焦点を表している。
【数1】

【0006】
ここで、W.3(z)は、生体減衰係数-0.3dB/cm/MHz条件下でのトータル音響パワーの深さ応答特性を示し、Ita.3(z)は、生体減衰係数-0.3dB/cm/MHz条件下での時間平均音響強度の深さ応答特性を示す。尚、Zbpは、深さ応答特性を考慮する際の最も浅い深さ、fcは、送信超音波信号の中心周波数である。
【0007】
一方、実際の超音波診断装置とこれに接続するプローブに対して、超音波プローブの開口形状、スキャン方式、中心超音波周波数、プローブ素子数、駆動電圧、駆動波形情報、駆動波数、ウェイティング(送信ビーム分布形状)などの超音波信号出力の送信設定条件若しくは設定値を解析的に処理し、実数値により演算して、TIとDTIを得ることは可能である。しかし、煩雑であると共に、理論と現実との乖離が生じることも多い。
【0008】
したがって、超音波プローブの開口形状、スキャン方式、中心超音波周波数、プローブ素子数、駆動電圧、駆動波形情報、駆動波数、ウェイティングなどの超音波信号送信設定条件若しくは設定値をN個のパラメータとし、各パラメータにはn1〜nmの、m個の参照データを設けて、配列サイズN×mから成る2次元マトリックスに対して超音波放射軸上の例えば等間隔の深さ方向の各位置点におけるTI値の行列式を対応させ、実用的には例えば式2のような関係式によりTIが定義される。
【数2】

【0009】
これらのパラメータは、実測データを用い、所定の位置間隔、若しくは連続して観測位置におけるTI値を実測して、関係式の諸係数を決定することが行われる。MIに関しても、超音波放射ビームの設定に関するパラメータに対応させて、同様に実測による関係式の諸係数を決定する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Information for Manufacturers Seeking Marketing Clearance of Diagnostic Ultrasound Systems and Transducers、米国FDA、2007。
【非特許文献2】Standard for real-time display of thermal and mechanical indices on diagnostic ultrasound equipment, Revision 2、米国NEMA、2004。
【非特許文献3】IEC 60601-2-37:2001, Amendment 1:2004。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
音響出力指標であるMI及びTIの数値表示により安全確保は可能であるが、胎児や卵胞などの超音波信号により過敏な被検体に対しては、この表示された指標値よりさらに安全を確保した位置で観察、診断を行うことが望ましい。しかし、現状では指標値に対する位置情報が明示されないので、指標値のみを表示する超音波診断装置を使用する場合、より安全性を高めた観察、診断を行うことが容易ではないという状況であった。
【0012】
本発明は、上記のような従来の超音波診断装置の問題点に鑑みてなされたもので、超音波診断装置で表示される音響出力の指標値より安全を確保した位置において、被検体の観察、診断を行うことが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1によれば、超音波診断装置に接続する超音波プローブの駆動設定条件に基づいて決定されるメカニカル・インデックス又はサーマル・インデックスのインデックスデータを、超音波画像上の深さ位置データと関連付けて記憶するデータベース部と、前記駆動設定条件に合致するインデックスデータとその深さ位置データを検索するインデックス処理演算部と、このインデックス処理演算部により、検索したインデックスデータ及び深さ位置データがモニタ表示されるように画像設定を行うインデックス・深さ表示部と、を具備することを特徴とする超音波診断装置を提供する。
【0014】
また、本発明の請求項3によれば、さらに前記インデックス・深さ表示部は、前記超音波画像の深さ位置に対応して表示される前記インデックスデータが、前記インデックス処理演算部において算出した関数グラフとして表示されるように画像設定することを特徴とする超音波診断装置を提供する。
【0015】
本発明の請求項4によれば、さらに前記インデックス・深さ表示部は、前記超音波画像の深さ位置に対応して表示される前記インデックスデータが、前記超音波プローブの形態・種別情報、及び駆動設定条件に基づくメカニカル・インデックス及びサーマル・インデックスの最大値を示す位置マークとして表示されるように画像設定することを特徴とする超音波診断装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の超音波診断装置によれば、観察、診断における超音波画像データの取得操作において、この超音波診断装置の音響出力の指標であるMI及びTIが、意図している深さ位置の情報を表示するので、観察、診断に際して、超音波画像表示の被検体の観察位置を、より安全性を考慮した位置に容易に設定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本願発明の超音波診断装置の一実施形態における構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の超音波診断装置で行う処理手順を示す処理フロー図である。
【図3】本実施形態における音響出力指標の表示例である。
【図4】プローブから放射される音響出力指標値TIを示す模式的な説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本願発明の超音波診断装置の一実施形態における構成を示す機能ブロック図である。この実施形態の超音波診断装置100は、超音波信号を処理して超音波画像データを出力する本体部10、超音波プローブ20、操作パネル31、この操作パネル31を介して本体部10の制御CPU部11に指示やデータを入力する入力装置32及び超音波画像データを表示するモニタ40により構成される。
【0019】
本体部10は、この本体部10の各機能部を統制、制御する制御CPU部11と、超音波プローブ20に超音波駆動信号を入力する超音波送信部12と、超音波プローブ20からの受信超音波信号の増幅、雑音除去、検波を行う超音波受信部13と、受信超音波信号の検波信号の位相を整相処理して、断層画像データを出力するBモード処理部14aと、整相処理してドプラ画像データを出力するカラーモード処理部14bと、データベース部15と、Bモード処理部14a及びカラーモード処理部14bにより得られた画像データからモニタ40の画面に表示する画面表示画像データを編成する超音波像表示部16と、インデックス処理演算部17と、画像データ記録装置19とを備える。
【0020】
これらの超音波画像データの処理機能を有する各部は、制御CPU部11からの制御情報18(図1に点線で示す)により制御されて作動し、超音波像画面データが超音波像表示部16aからモニタ40に入力されて、モニタ画面41の超音波画像表示41aに超音波画像を表示する。
【0021】
データベース部15、インデックス処理演算部17及び画像データ記録装置19は、制御CPU部11と制御情報18を授受して、相互間でデータの交換を行う。また、例えば式2に示すような超音波画像データを取得する種々の設定条件をパラメータとして、MI及びTI値が定義されさらにこの指標値が深さ方向の位置データで対応付けられるようなマトリクスデータが、データベース部15にインデックスデータファイルとして記憶、保存されている。
【0022】
制御CPU部11は、超音波診断装置100による超音波画像データの取得のため接続したプローブの型式、種別、及び操作パネル31、入力装置32の設定指示の状況により、超音波プローブから出力する超音波送信信号の設定を認識する。インデックス処理演算部17は、制御CPU部11の認識に基づく制御情報18により、データベース部15に記憶、保存している送信設定の状況、すなわちパラメータの設定が合致、あるいは最多数で合致するインデックスデータファイルを検索する。また、インデックス処理演算部17は、合致しない設定情報、条件について、補間処理によりMI、TI及びその位置データを算定し、検索の結果とする。
【0023】
インデックス処理演算部17が算定したMI及びその位置データ、TI及びその位置データは、超音波像表示部16のインデックス・深さ表示部16bに入力される。超音波像表示部16は、モニタ40に出力する超音波像画面データと共に、インデックス値とそれぞれの位置データとを出力し、例えば、モニタ画面41にTI値41dとその深さ方向のTI値グラフ41b、及びMI値41eとその深さ方向のMI値グラフ41cを、超音波画像表示41aと対比させて表示する。
【0024】
上述のように構成した本実施形態の超音波診断装置100で行う処理手順につき、図2に示す本実施形態の処理フロー図を用いて説明する。また、図3は本実施形態における音響出力指標の表示例である。
【0025】
本実施形態での処理フローは、操作者が操作パネル31から指示設定するインデックスデータの「表示」/「非表示」の操作により変わる。ステップS31で「表示」が設定されたときには、図2に示すステップS41〜S45の手順により超音波画像データの表示を行う処理と、同図に示すステップS32〜S36の手順によるインデックスデータを表示する処理とが同時に行われる。一方、ステップS31において「非表示」が設定されたときには、ステップS32〜S36の手順は行われず、超音波画像データの表示を行うステップS41〜S45の手順による処理が行われて、超音波画像データのみを表示する。
【0026】
超音波画像表示を行う処理の手順は、一般的な超音波診断装置の超音波画像表示と同様である。すなわち、まずステップS41において、取得しようとする超音波画像の取得/表示の設定を、超音波プローブ20の形態に関する条件・情報、及び超音波信号出力の設定などを、入力装置32や操作パネル31により設定、指示する。次に、ステップS42では、被検体に対しプローブを操作する。超音波診断装置100の本体部10では、ステップS43の送受信する超音波信号に対し、電子スキャン或いはフォーカシングなどの超音波信号の信号処理を行う。
【0027】
さらに、ステップS44では、受信超音波信号を超音波画像の形態、すなわち、例えばBモード画像或いはドプラ画像などの画像表示データにする画像データ処理が行われる。ステップS45では、モニタ表示の超音波表示画像画面を構成する表示画像処理を行い、モニタ40のモニタ画面41の超音波画像表示41aに観察、診断対象の部位Bモード画像或いはドプラ画像など、超音波画像を表示する。
【0028】
本実施形態の超音波診断装置100では、操作者によりなされる操作パネル31からインデックスデータの「表示」の操作により、上述のステップS41〜S45の処理と共に、インデックスデータのMI(メカニカル・インデックス)、TI(サーマル・インデックス)及びこれらのインデックスが示す値から観測或いは推定される、画像表示の深さ方向の位置Dmi、Dtiをそれぞれ表示するステップS32〜S37の処理が行われる。
【0029】
このステップS31では、インデックスデータの表示を求められていることは、例えば操作パネル31の「インデックス表示」の指示スイッチが「入り」になっていることなど、入力を判別することにより検知される。インデックスデータを表示する場合にはステップS32へ処理を進める。インデックスデータを表示しない場合は、ステップS31から上述の超音波画像データの表示を行うステップS41へ処理を進める。
【0030】
ステップS32では、データテーブルの検索を行う。すなわち、超音波画像表示のステップS41において超音波画像の取得/表示のために接続したプローブ20、或いは操作パネル31などにより設定されて、制御CPU部11が、既に認識しているプローブ形態に関する条件、情報、及び超音波信号出力の設定などの超音波放射の状況・情報を基にした制御情報18aにより、データベース部15に記憶させたMI、TI及びその位置データの、例えば式2の左側に示すようなマトリクスデータの完全合致または最も多数の合致となるインデックスデータファイルの検索を行う。
続くステップS33では、ステップS32で得られた検索結果がインデックス処理演算部17に入力される。超音波プローブの形態に関する条件・情報、及び超音波信号出力の設定などの超音波放射の状況・情報が合致する場合は、そのインデックスデータファイルに記録されているMI、TI、及びそれぞれのインデックス値に対応する画像表示の深さ方向の位置Dmi、Dtiの各データを、データ一時記憶部に記憶する。
【0031】
また、ステップS34では、プローブ形態に関する条件・情報、及び超音波信号出力の設定などの超音波放射の状況・情報が最多数で合致する場合に、その最多数で合致するインデックスデータファイルのうち合致しない設定項目においては、大小の隣り合う条件・情報のマトリクスデータをインデックス処理演算部17に入力し、インデックスデータファイルのインデックス値を、条件換算若しく補間計算処理を行うことにより、データベース部15に記憶されていないインデックスデータをインデックス処理演算部17において算出することができる。
【0032】
このインデックス処理演算部17では、超音波診断装置100に設定する所望の超音波診断画像データの取得の設定情報、すなわちプローブ型式、例えばプローブ開口形状及びスキャン方式、中心超音波周波数、プローブ素子数、駆動電圧、駆動波形情報、駆動波数、ウェイティング(送信ビーム分布形状)などの超音波信号出力の送信設定条件若しくは設定値に基づいてMI、TIの各データを演算、算出する。
【0033】
そしてこの算出結果のMI、TI、及びそれぞれのインデックス値に対応する画像表示の深さ方向の位置Dmi、Dtiの各データを、データ一時記憶部に記憶する。
【0034】
データ一時記憶部に記憶されたこれらのインデックス及び位置データが、ステップS35及びS36において、例えば、図3(a)に示すようモニタ40のモニタ表示画面41のインデックス表示部分41d、41eにそれぞれMI、TIが表示される。超音波画像表示41aの深さ方向に沿ったMI値グラフ41b及びTI値グラフ41cは、それぞれインデックス値の深さ方向における変化グラフ図を示している。
【0035】
また、このモニタ40の画面上には、図3(b)に示すように表示することも可能である。すなわち、モニタ表示画面42のインデックス表示部分42d、42eにそれぞれMI、TIを表示し、超音波データ画像表示部42aの深さ方向に沿った側辺に、MIあるいはTIのインデックス位置マーク42b及び42cそれぞれを、インデックス値が最大となる深さ位置に表示するようにしても良い。
【0036】
本実施形態の超音波診断装置によれば、図3に示すように、MI及びTIの各インデックスの数値を表示すると共に、これらのインデックス値に対応する深さ位置情報に付いてもグラフ或いは位置マークにより表示することができる。したがって、MI及びTIの表示の意図するところを充分理解している医師或いは検査技師が、超音波診断装置及び接続されている超音波プローブの操作において、被検体に対してより安全を確保する処置、すなわち超音波の音響的作用力或いは上昇温度に過敏な生体部位に対してこれらのインデックス値が危険と成りうる領域を避けてプローブ操作を行うことができる。
【0037】
このように、観察、診断における超音波画像データの取得時において、本実施形態の超音波診断装置では音響出力の指標であるMI及びTIを深さ位置の情報と合わせて表示できるので、被検体の観察位置を、より安全性を考慮した位置に容易に設定して、観察、診断ができるという効果を奏する。
【0038】
上記実施形態では、インデックスデータとして、メカニカル・インデックスデータ及びサーマル・インデックスデータを用いる場合について説明した。しかし本発明はメカニカル・インデックスデータとサーマル・インデックスデータの一方のインデックスデータを用いる場合に適用可能である。
【0039】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより実施できる。また、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、さらに異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。これらの変形例も本発明の技術思想を用いる限り本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
100…超音波診断装置、
10…本体部、
11…制御CPU部、
12…超音波送信部、
13…超音波受信部、
14a…Bモード処理部、
14b…カラーモード処理部、
15…データベース部、
16…超音波像表示部、
17…インデックス処理演算部、
19…画像データ記録装置、
20…超音波プローブ、
21…超音波放射面、
21a〜21n…超音波振動素子、
31…操作パネル、
32…入力装置、
40…モニタ、
42a…超音波データ画像表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波診断装置に接続する超音波プローブの駆動設定条件に基づいて決定されるメカニカル・インデックス又はサーマル・インデックスのインデックスデータを、超音波画像上の深さ位置データと関連付けて記憶するデータベース部と、
前記駆動設定条件に合致するインデックスデータとその深さ位置データを検索するインデックス処理演算部と、
このインデックス処理演算部により、検索したインデックスデータ及び深さ位置データがモニタ表示されるように画像設定を行うインデックス・深さ表示部と、
を具備することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項2】
前記駆動設定条件は、前記超音波プローブの形態・種別情報であることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記インデックス・深さ表示部は、前記超音波画像の深さ位置に対応して表示される前記インデックスデータが、前記インデックス処理演算部において算出した関数グラフとして表示されるように画像設定することを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記インデックス・深さ表示部は、前記超音波画像の深さ位置に対応して表示される前記インデックスデータが、前記超音波プローブの駆動設定条件に基づくメカニカル・インデックス及びサーマル・インデックスの最大値を示す位置マークとして表示されるように画像設定することを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−87698(P2011−87698A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−242380(P2009−242380)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】