Array ( [harmful] => 0 [next] => Array ( [id] => A,2010-13824 [meishou] => ドア制御装置および方法、並びに、プログラム ) [prev] => Array ( [id] => A,2010-13822 [meishou] => 支保工 ) ) 足場用布板のずれ止め具

足場用布板のずれ止め具

【課題】布板の水平方向のずれの防止、布板間の隙間の拡開の防止、作業員の歩行に対する安全性の確保、布板の枚数を必要最低限にする。
【解決手段】並列配置した隣り合う布板4の間の隙間5に介在されるスペーサ部2と、前記スペーサ部2を前記布板4の裏面側から支持するとともに、前記隣り合う布板4に対して、該布板4同士を互いに並列方向に接近させるように挟持して取付ける支持部3と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木・建築現場等の仮設足場を構成する布板のずれ止め具に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の足場用布板のずれ止め具に関連する先行技術文献情報として、たとえば、次の特許文献1がある。
【特許文献1】特開2004−11290号公報
【0003】
並列する足場用布板(以下、「布板」という)間の隙間の幅寸法は、工具等の落下防止や作業員の歩行に対する安全確保等の観点から、労働安全衛生規則により「30mm以内」に規定されている。そして、この幅寸法を保持するために、番線等の結束具を用いて布板同士を結束することにより、布板の並列方向に沿うずれ(水平方向の移動)を防いでいる。しかしながら、前記番線等で結束する作業は、効率が悪い上に、万一足場上に番線の端を突出させたままにしていると危険である。また、足場を解体したときに、前記番線が大量の産業廃棄物となってしまう。
【0004】
特許文献1は、前記の各問題点を解決するために提案されたものであり、2本の足場支柱間に架設された水平材に、フックを掛けることで足場となる複数の布板を水平材の軸方向に沿って、前記建枠の一方側に移動させることで露出した前記水平材にずれ止めスペーサを嵌合装着することで、前記布板間の隙間をなくすとともに、布板の水平材の軸方向に沿うずれを防止する構成について述べられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のようにずれ止めスペーサを用いたずれ防止構成では、前記布板を前記建枠の一方側に移動させることにより、該布枠の前記ずれ止めスペーサ側の隙間幅が大きくなってしまうため、この大きな隙間から工具等が落下するおそれがあるし、作業員が踏み外してしまうおそれがある。しかも、布板間の隙間をなくしたことにより、複数の布板で構成される足場がその幅方向で狭くなるため、所定の面積の足場を確保するには、布板の枚数を増やす必要がある。
【0006】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものである。すなわち、布板の水平方向のずれを防止すること、布板間の隙間の拡開を防止すること、作業員の歩行に対する安全性を確保すること、布板の枚数を必要最低限にすること等が本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係る足場用布板のずれ止め具は、次の構成を少なくとも具備する。
【0008】
すなわち、並列配置した隣り合う布板の間の隙間に介在されるスペーサ部と、前記スペーサ部を前記布板の裏面側から支持するとともに、前記隣り合う布板に対して、該布板同士を互いに並列方向に接近させるように挟持して取付ける支持部と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
前記スペーサ部は、その全域が布板の表面よりも下側に位置するものであることを特徴とする。
【0010】
前記スペーサ部は、前記支持部に対して、前記布板の並列方向と直交する方向に遊転動可能に支持されていることを特徴とする。
【0011】
前記支持部は、前記隣り合う布板の周縁に突設されたリブに取付けることを特徴とする。
【0012】
前記支持部は、前記布板に対する挟持解除状態において、支持部の落下を防止する掛止部を備え、該掛止部は、前記布板に対し、掛止および掛止解除自在であることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る足場用布板のずれ止め具(以下「ずれ止め具」という)を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、本実施例のずれ止め具を布板に取付けた状態を示す概略構成図であり、図3〜図5は、本実施例のずれ止め具の概略構成図である。図中、符号1はずれ止め具、符号2はスペーサ部、符号3は支持部、符号3A,3Bは掛止部、符号4は足場用布板(以下「布板」という)、符号5は隙間である。
【0014】
前記布板4は、足場Aを構成する部材であり、平面長方形状を呈し、裏面側の周縁に補強用のリブ41が突設され、短辺に足場Aを構成する骨組み(図示せず)の水平材A1に掛止するためのフック42が突設されてなる鋼材製の周知のものである。この布板4を複数枚用いて、並列状および直列状に並べることにより足場Aを構成する。前記並列された布板4の間(図2,図3において左右方向)には、規定幅寸法(30mm以内)の隙間5が確保され、該隙間5の幅寸法を保持するように、前記ずれ止め具1を2枚の布板4に対し、該布板4を挟持するようにして取付けてある。前記リブ41は、板状体を布板4の内側へ折り曲げて図2,図3において断面L形状に形成した周知の形態のものである。なお、本実施例では、布板4がその長辺側で隣り合うように並ぶ方向を並列とする。
【0015】
前記ずれ止め具1は、図2〜図4に示すように、前記隙間5に介在するスペーサ部2と、該スペーサ部2を支持するとともに、前記リブ41を図2,図3において左右方向から挟持することで布板4に取付けられる前記支持部3とから構成してある。
【0016】
前記スペーサ部2は、板状のスペーサ本体20と、前記支持部3に対し遊転動可能、且つ抜き挿し可能に支持される筒体21とから構成している。前記スペーサ本体20は、全幅(図2,図3において左右方向)が前記隙間5の規定幅寸法と同寸法のものであり、図2に示すように、その左右縁部が前記リブ41に接触するように前記隙間5に適合状に介在している。また、前記スペーサ本体20は、その上端が前記布板4の表面よりも下側に位置する寸法のものである。
【0017】
なお、本実施例では、図2において前記スペーサ本体20は、その上端を布板4の表面よりも下側に位置する寸法にしてあるが、本発明では、前記スペーサ本体20の上端が布板4の表面と面一となる寸法も含み(図示せず)、前記上端が布板4の表面から突出しない寸法であればよい。
【0018】
すなわち、このスペーサ部2は、スペーサ本体2を前記隙間5に適合状に介在させることにより、前記布板4に対して、前記リブ41同士が近接する方向の移動を防止して、前記隙間5の縮小を防止することができる。また、このスペーサ部2は、前記筒体21が支持部3に対し遊転動するため、前記隙間5が拡がって、前記スペーサ本体20の左右縁部から前記リブ41が離間することで回動して、図2,図4に示すように該スペーサ本体20が下向きとなる(仮想線で示す)。すなわち、このスペーサ部2は、前記スペーサ本体20が下向きとなることにより、前記隙間5の幅が拡がっているということを、作業員に対して示すことができる。また、前記スペーサ部2は、スペーサ本体20の上端を前記布板4の表面から突出させないようにしているため、該表面に作業員の歩行に対する障害物をなくすことができる。また、前記スペーサ部2は、支持部3に対して抜き挿し可能であるので、前記隙間5の幅寸法に対応する他のスペーサ本体を有するスペーサ部に交換することができる(図示せず)。
【0019】
前記支持体3は、前記筒体21を遊転動可能、且つ抜き挿し可能に支持する軸部30と、該軸部30の一端部(図2,図3において左側)を上方にフック状に折り曲げ形成した前記掛止部(以下「固定掛止部」という)3Aと、前記軸部30に対してその軸線に沿って移動可能に嵌合した前記掛止部(以下「可動掛止部」という)3Bと、前記軸部の他端側(図2,図3において右側)に螺設された雄ねじ部31に螺合するナット部32とから構成してある。すなわち、前記ナット部32を締め付け方向にねじ込むことにより、前記可動掛止部3Bがリブ41方向(図1において左方向)に移動する。そして、前記可動掛止部3Bの移動により、該可動掛止部3Bと前記固定掛止部3Aとで、前記リブ41を左右方向から挟持するようにしている。
【0020】
前記固定掛止部3Aは、図2に示すように、前記リブ41の下側の平行面部41Aに引っ掛けるように掛合するようにしてあり、折り曲げ部分の内側の平面部31Aが平行面部41Aの端部に立設された突出面部41Bと正対状に接触するようにしている。
【0021】
前記可動掛止部3Bは、図2に示すように、板状体を折り曲げて図2,図3において逆く形に形成してあり、折り曲げ部30Bを境に、上面部31Bをリブ41方向へ傾斜するようにし、下面部32Bを前記平行面部41Aの端部に立設された突出面部41Bに正対して接触するようにしている。また、この下面部32Bには、前記軸部30に対して軸方向にスライド可能、且つ抜き挿し可能に遊嵌合する嵌合孔33Bを開孔してある。
【0022】
すなわち、前記ナット部32を締め付け方向にねじ込むことにより、前記可動掛止部3Bの下面部32Bが、図2おいて右側の前記突出面部41Bに正対状に接触するとともに、前記固定掛止部3Aの平面部31Aが、図2において左側の突出面部41Bに正対状に接触する。そして、この接触状態から、前記ナット部32を締め付けると、可動掛止部3Bと固定掛止部3Aとの前記リブ41に対する挟持力が増強されるため、前記支持体3を布板4に確実に取付けることができるとともに、前記挟持力の増強により、前記隙間5に介在している前記スペーサ本体20に対する前記左右のリブ41の接触力も増強されるため、前記左右のリブ41で挟まれるように前記隙間5に介在するスペーサ本体20を、該隙間5内に確実に保持することができる。また、ナット部32が緩んで前記挟持力が低下しても、フック状に折り曲げた固定掛止部3Aと、リブ41側に傾斜する上面部31Bが、前記突出面部41Bに引っ掛かるため、支持部3の落下を防止することができる。また、前記ナット部32を緩めて前記可動掛止部3Bを図2において右側に移動させることにより、前記突出面部41Bに対する可動掛止部3Bの掛止、および前記突出面部41Bに対する固定掛止部3Aの掛止を解除することができ、この掛止を解除することにより、ずれ止め具1を布板4から取り外すことができる。
【0023】
したがって、本実施例のずれ止め具1は、布板4の水平方向のずれを防止すること、布板4間の隙間5の拡開を防止すること、作業員の歩行に対する安全性を確保すること、布板4の枚数を必要最低限にすることができる。
【0024】
なお、本発明は、前記実施例で示す構成に限られず、たとえば、前記スペーサ部2を前記支持部3に対して固定状にした構成、前記支持部3を前記リブ41に対して掛止する掛止部3A,3Bが備えられていない構成、前記スペーサ本体20の上端が布板4の表面から突出した構成等も含まれる(いずれも図示せず)。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るずれ止め具の設置状態を示す平面図。
【図2】図1の(2)-(2)線断面図。
【図3】ずれ止め具の切欠正面図。
【図4】図3の(4)-(4)線断面図。
【図5】ずれ止め具の側面図。
【符号の説明】
【0026】
1:ずれ止め具(足場用布板のずれ止め具)
2:スペーサ部
3:支持部
3A:固定掛止部(掛止部)
3B:可動掛止部(掛止部)
4:布板(足場用布板)
5:隙間
41:リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列配置した隣り合う布板の間の隙間に介在されるスペーサ部と、
前記スペーサ部を前記布板の裏面側から支持するとともに、前記隣り合う布板に対して、該布板同士を互いに並列方向に接近させるように挟持して取付ける支持部と、
を備えていることを特徴とする足場用布板のずれ止め具。
【請求項2】
前記スペーサ部は、その全域が布板の表面よりも下側に位置するものであることを特徴とする請求項1に記載の足場用布板のずれ止め具。
【請求項3】
前記スペーサ部は、前記支持部に対して、前記布板の並列方向と直交する方向に遊転動可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の足場用布板のずれ止め具。
【請求項4】
前記支持部は、前記隣り合う布板の周縁に突設されたリブに取付けることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の足場用布板のずれ止め具。
【請求項5】
前記支持部は、前記布板に対する挟持解除状態において、支持部の落下を防止する掛止部を備え、該掛止部は、前記布板に対し、掛止および掛止解除自在であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記載の足場用布板のずれ止め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−13823(P2010−13823A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173412(P2008−173412)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(508200067)弘徳建設株式会社 (2)