説明

足踏み式液体噴出装置

【課題】ディスペンサーの破損を回避することのできる足踏み式液体噴出装置を提供する。
【解決手段】足踏み式液体噴出装置1は、ディスペンサー15の押圧ヘッド17の上下動により内容液を外部に噴出するディスペンサー付き容器3と、ディスペンサー付き容器3を上下に摺動可能に保持する保持部29を有し、載置面Gに載置されるベース部材5と、下端部がベース部材5に保持され、上端部から押圧ヘッド17に当接する押圧部47bを垂下するハウジング部材7と、踏み込み時に載置面Gまたはベース部材5に当接して停止するペダル9を一端部に有し他端部がディスペンサー付き容器3の下方に位置するとともに、該一端部と他端部との間にてベース部材5に揺動可能に軸支され、ペダル9の踏み込みによりディスペンサー付き容器3を上方に変位させ、押圧部47bに押圧ヘッド17を押し込ませて内容液を噴出させる作動部材11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足踏み式の液体噴出装置に関し、とくには、吐出機構として、ポンプ式のディスペンサーを用いた足踏み式液体噴出装置を提供しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、足踏み式の液体噴出装置としては、特許文献1に記載されるようなエアゾール式の容器が主流である。しかしながら、エアゾール式の容器は、内部に可燃性の液化石油ガスやジメチルエーテル等の噴射剤が含まれる場合があり、容器内にガスが残ったまま廃棄した場合、ごみ集積車や廃棄物処理施設で火災・爆発事故の原因となるおそれがある。このような事故を防ぐために、エアゾール式の容器を廃棄する場合には、内部の残留ガスを排出してから廃棄する必要があり、廃棄作業が面倒である。また、エアゾール式の容器は、容器内に充填されたガスの圧力を利用して内容液を噴射するものであるので、噴射ボタンを押している間は内容液が出続けてしまい、噴射量のコントロールが困難であり、また、エアゾール式の容器では、内容液噴射の際に起こり得るステムの押し込み不足等に起因して適正な噴出が行われず、内溶液に対して噴射剤の量を多く噴出してしまうことがあり、こうなると充填されたガスの圧力が不足して容器内に内容液が残ったまま使用できなくなる(残量が増大する)という不具合を生じる。
【0003】
このようなことから、吐出機構として、エアゾールに代えてポンプ式(蓄圧式)のディスペンサーを用いた足踏み式の液体噴出装置に対する要望がある。ポンプ式のディスペンサーによれば、エアゾール式の液体噴出装置のような加圧用の噴射剤を必要とせず、容器の廃棄処分に際して爆発等の危険がないため容器を穿孔する等の余計な手間がかからず、その上、ガスの圧力が不足して内容液を吐出できなくなるという不具合がないことから内容液が噴出されずに容器内に残る残量を減らすことができ、また、ポンプ式のディスペンサーは押圧ヘッドをワンプッシュして内容液を噴出できるため定量吐出が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−143733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、ポンプ式のディスペンサーは、通常、押圧ヘッドを指で押して使用するものであり、押圧ヘッドのストロークエンドでその押込みを止めることができるが、該ディスペンサーを足踏み式の液体噴出装置に用いた場合、使用者の体重がかかるため必要以上の押圧力がディスペンサーに加わり、ディスペンサーが破損するおそれがある。
【0006】
それゆえ、本発明は、足踏み式の液体噴出装置の吐出機構としてポンプ式のディスペンサーを用いたものにつき、ディスペンサーの破損を回避することのできる足踏み式液体噴出装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の足踏み式液体噴出装置は、容器の口部に装着したディスペンサーの押圧ヘッドを上下動させることにより、容器内の内容液を外部に噴出するディスペンサー付き容器と、ディスペンサー付き容器を上下に摺動可能に保持する保持部を有し、載置面に載置されるベース部材と、下端部が前記ベース部材に保持され、上端部から前記押圧ヘッドに当接する押圧部を垂下するハウジング部材と、踏み込み時に前記載置面または前記ベース部材に当接して停止するペダルを一端部に有し他端部が前記ディスペンサー付き容器の下方に位置するとともに、前記一端部と前記他端部との間にて前記ベース部材に揺動可能に軸支され、前記ペダルの踏み込みにより前記ディスペンサー付き容器を上方に変位させ、前記押圧部に前記押圧ヘッドを押し込ませて前記内容液を噴出させる作動部材と、を備えるものである。
【0008】
なお、本発明の足踏み式液体噴出装置にあっては、前記ディスペンサー付き容器を、前記ペダルの配置された側である第1方向側とは逆側の第2方向側に傾斜させてなることが好ましい。
【0009】
さらに、本発明の足踏み式液体噴出装置にあっては、前記容器の底部に、容器内側に向けて凸となる底上げ部であって、該底上げ部の頂部から前記第1方向側に向けて下り勾配となる第1の斜面と、前記頂部から前記第2方向側に向けて下り勾配となる第2の斜面とからなり、前記頂部を前記第1方向側に寄せて配置してなる底上げ部を設け、かつ、前記ディスペンサーの吸い上げパイプを前記第2方向側に湾曲させてなることが好ましい。
【0010】
しかも、本発明の足踏み式液体噴出装置にあっては、前記保持部の傾斜方向と、前記吸い上げパイプが湾曲する方向とが一致した場合のみ前記ディスペンサー付き容器を前記保持部内に収納可能とする位置決め手段を設けてなることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の足踏み式液体噴出装置にあっては、ディスペンサー付き容器をベース部材の保持部にセットし、ハウジング部材をベース部材に装着した状態から、使用者が、ベース部材に揺動可能に支持された、足で踏むことのできるペダルを踏み込むと、作動部材が揺動し、その作動部材の揺動と連動してディスペンサー付き容器が上方に押し上げられハウジング部材の押圧部によって押圧ヘッドが下方に押し込まれるので、容器内の内容液が加圧、圧縮されて押圧ヘッドの噴出口より噴出する。この際、ペダルは、その下降位置にて床等の載置面またはベース部材に当接して停止するので、押圧ヘッドに過剰な押圧力が加わることがなく、ディスペンサーの破損を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明にしたがう実施の形態の足踏み式液体噴出装置の断面図である。
【図2】図1の足踏み式液体噴出装置のディスペンサー付き容器を一部を断面で示した図である。
【図3】図1の足踏み式液体噴出装置のベース部材であり、(a)は平面図、(b)は図3(a)中のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1の足踏み式液体噴出装置のハウジング部材であり、(a)は平面図、(b)は図4(a)中のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1の足踏み式液体噴出装置の作動部材であり、(a)は平面図、(b)は図5(a)中のC−C線に沿う断面図である。
【図6】(a)は図1の足踏み式液体噴出装置の容器の下部を拡大して示す断面図であり、(b)は容器の底部を示す底面図であり、(c)は作動部材が取り付けられたベース部材の平面図である。
【図7】ペダルを踏み込んだ状態を示す足踏み式液体噴出装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
この実施形態の足踏み式液体噴出装置1は、床等の載置面Gの上に置かれ使用者が足で操作することで内容液を噴出するものであり、図1に示すように、ディスペンサー付き容器3と、ベース部材5と、ハウジング部材7と、一端部に使用者が足で踏むことができるペダル9を有する作動部材11とを備えてなる。なお、以下、足踏み式液体噴出装置1において、ペダル9が設けられた側を「第1方向側」または「前方側」とし、この逆側を「第2方向側」または「後方側」というものとする。
【0015】
ディスペンサー付き容器3は、図2に示すように、容器13の口部13aに装着したディスペンサー15の押圧ヘッド17を上下動させることにより、容器13内の内容液を外部に噴出するものである。容器13は、上記口部13aの下端に肩部13bを介してつながる胴部13cと、この胴部13cの下端を閉塞させる底部13dとを有するものであり、ここでは胴部13cの横断面形状は円形としているがこれに限定されず四角形または他の多角形としてもよい。
【0016】
ディスペンサー15は、図2に示すように、周壁19aおよび天面壁19bからなり該周壁19aにて容器13の口部13a外側でねじ止めされるベースキャップ19と、このベースキャップ19の下面と上記口部13aの突端との間に保持される通常のポンプ機構21と、ポンプ機構21の下端につながる吸い込みパイプ23と、上下動することにより該ポンプ機構21を作動させて容器13内の内容液を吸引、加圧、圧縮して外部へ噴出させる上述の押圧ヘッド17とからなる。また、ベースキャップ19の天面壁19bには、内側に押圧ヘッド17が摺動可能に挿入される内筒25、およびこの内筒25との間に後述するハウジング部材7のガイド壁が挿入される環状溝gを形成する外筒27が設けられている。なお、図2中の符号17aは、押圧ヘッド17に形成された、後述のハウジング部材7の、環状壁からなる押圧部の先端が当接する平坦な当接面である。
【0017】
ベース部材5は、図3に示すように、ディスペンサー付き容器3を上下に摺動可能に保持する保持部29を有し、載置面Gに載置されるものであって、この保持部29は、ディスペンサー付き容器3をその底部13dから支持する頂壁31と、該頂壁31の上面から起立してディスペンサー付き容器3の胴部13cを摺動可能に保持する一対の弧状の側壁33、34とからなる。頂壁31の外周縁から垂下する周壁36は、後方側(図中左側)に向かうに連れて高さが小さくなっており、それにより、ベース部材5を載置面Gに載置すると頂壁31は載置面Gに対して後方側に傾斜し、ディスペンサー付き容器3を後方側に傾いて保持することができる。また、周壁36の前方側の下端には、ペダル9の両側方位置にてペダル9に沿って延出し、ベース部材5を安定化させる一対の平板体38、39が延設されている。図3中の符号h1は、頂壁31に形成された、作動部材11の後端部を挿通させるための開口であり、とくにこの開口h1において符号h1a、h1bで示す部分は、組み付け時に作動部材11の後述する一対の軸部を通すための部分であり、また、符号44、45は、作動部材11の一対の軸部を保持する一対の軸受であり、符号h2は、周壁36に下端から切り欠いて形成された、作動部材11の一部を挿通させるための開口である。
【0018】
ハウジング部材7は、図1および図4(a)、(b)に示すように、ディスペンサー付き容器3の押圧ヘッド17の上方で支持される天壁部47と、該天壁部47の周縁から垂下しディスペンサー付き容器3の周囲を取り囲みながら下方に延び、その下端がベース部材5の周壁36の上部に外側からアンダーカット係合(嵌合)して保持される胴体部49とを有する。天壁部47には、押圧ヘッド17の噴出口につながるノズル孔47aと、該ノズル孔47aの周りで垂下し下端が押圧ヘッド17の当接面17aに当接する、環状壁からなる押圧部47bと、この押圧部47bの外側に位置し押圧ヘッド17の環状溝g(図2参照)内に挿入されて押圧ヘッド17の押し込み動作を案内するガイド壁47cとが形成されている。図4中、符号50は、ノズル孔47a内に組み込まれ、押圧ヘッド17の噴出口より噴出された内容液を細霧化するノズルチップであり、このようなノズルチップ50は押圧ヘッド17の噴出口内に組み込んでもよい。また、この例では、ハウジング部材7は、アンダーカット係合によりベース部材5に固定すると説明したが、ハウジング部材7は、ベース部材5の周壁36外側にねじ止めしてもよい。さらに、ハウジング部材7は、上記押圧部47bを垂下するものであればその形状に限定はなく、例えば、材料削減等の目的で、胴体部49に一以上の開口部を設けてもよい(図示省略)。
【0019】
作動部材11は、図1および図5(a)、(b)に示すように、一端部に設けられた上記ペダル9と、このペダル9の後端から後方(図5中左方)に延びその後方端部(作動部材11の他端部ともいう。)がディスペンサー付き容器3の下方に位置する板状の揺動体51とからなり、揺動体51には、ベース部材5の一対の軸受44、45(図3参照)に揺動可能に軸支される、突起からなる一対の軸部53、54が両側方部にそれぞれ形成されている。すなわち、作動部材11は、ペダル9の踏み込みによりディスペンサー付き容器3を上方に変位させ(持ち上げ)、押圧部47bに押圧ヘッド17を押し込ませて内容液を噴出させるものである。この例では、このペダル9は中空の箱状に形成されており、踏み込み時にその下端が載置面Gに当接して停止する。なお、例えば、ベース部材5に、上記一対の平板体38、39(図3参照)間を一体に連結する連結板(図示省略)を設け、この連結板にペダル9の下端を当接させてペダル9をその下降位置にて停止させるよう構成してもよい。また、ペダル9の形状は箱状に限らず、単なるプレート状としてもよい。
【0020】
また、本実施形態の足踏み式液体噴出装置1では、図6(a)、(b)に示すように、容器13の底部13dに、容器内側に向けて凸となる底上げ部56であって、該底上げ部56の頂部Pから第1方向側(図中右側)に向けて下り勾配となる第1の斜面56aと、頂部Pから第2方向側(図中左側)に向けて下り勾配となる第2の斜面56bとからなり、頂部Pを第1方向側に寄せて配置してなる底上げ部56を設けている。頂部Pは、作動部材11の揺動軸線に沿って延在する。よって、第2の斜面56bの勾配方向に沿った距離(上記揺動軸線に直交する方向に沿った距離)は、第1の斜面56aの勾配方向に沿った距離よりも大である。また、本実施形態では、ディスペンサー15の吸い上げパイプ23を第2方向側に湾曲させている。
【0021】
さらに、本実施形態の足踏み式液体噴出装置1では、図6(a)〜(c)に示すように、ベース部材5の一対の側壁33、34の、第1方向側の端部間でなす隙間S1に挿入可能な第1凸部58および該一対の側壁33、34の、第2方向側の端部間でなす隙間S2に挿入可能な第2凸部59をそれぞれ、容器13の胴部13c下端に設けるとともに、隙間S1、S2の幅に合致させて第1凸部58の幅(胴部13cの周方向に沿った長さ)を第2凸部59の幅よりも大としている。これらの隙間S1、S2および第1、2凸部58、59は、保持部29の傾斜方向(頂壁31の傾斜方向)と、吸い上げパイプ23が湾曲する方向とが一致した場合のみディスペンサー付き容器3を保持部29内に収納可能とするものであって位置決め手段を構成する。
【0022】
かかる実施形態の足踏み式液体噴出装置1にあっては、ディスペンサー付き容器3をベース部材5の保持部29にセットし、ハウジング部材7をベース部材5に装着した状態(図1に示す状態)から、使用者が、ベース部材5に揺動可能に支持された、足で踏むことのできるペダル9を踏み込むと、図7に示すように、作動部材11が揺動し、その作動部材11の揺動と連動してディスペンサー付き容器3が上方に押し上げられハウジング部材7の押圧部47bによって押圧ヘッド17が下方に押し込まれるので、容器13内の内容液が加圧、圧縮されて押圧ヘッド17の噴出口、ひいてはハウジング部材7のノズル孔47aより霧状の形態で噴出する。この際、ペダル9は、その下降位置にて床等の載置面Gに当接して停止するので、押圧ヘッド17に過剰な押圧力が加わることがなく、ディスペンサー15の破損を回避することができる。
【0023】
さらに、本実施形態の足踏み式液体噴出装置1によれば、ディスペンサー付き容器3が後方側に傾けられているため、使用者がペダル9を踏み込んだ際に、内容液を使用者から遠ざかる方向に噴出させることができ噴出した内容液が使用者に付着するのを防止することができる。
【0024】
さらに、本実施形態では、図6に示したように、容器13の底部13dに、第1の斜面56aおよび第2の斜面56bからなり、頂部Pを第1方向側に寄せて配置してなる底上げ部56を設け、かつ、ディスペンサー15の吸い上げパイプ23を第2方向側に湾曲させたことから、ディスペンサー15の吸い上げパイプ23の下端を容器13の後方側の隅部に配置することができるので該隅部に溜まった内容液をも吸い上げることができ、ディスペンサー15で吸い上げることができずに容器13内に残る内容液(以下、「残量」という。)を減らすことができる。また、このような頂部Pが第1方向側に寄って配置されてなる底上げ部56を設けることで、ディスペンサー15を容器13に装着した際に吸い上げパイプ23の下端が第2の斜面56bを滑りながら後方側に湾曲するので、吸い込みパイプ23の下端を確実に所定の位置にセットすることができ、その後は、ディスペンサー付き容器3を所定の向きでベース部材5に装着するだけで吸い上げパイプ23の下端が容器13の後方側の上記隅部に位置することとなるので、確実に残量の低減を図ることが可能である。
【0025】
しかも、本実施形態では、図6(c)に示したように、保持部29の傾斜方向と、吸い上げパイプ23が湾曲する方向とが一致した場合のみディスペンサー付き容器3を保持部29内に収納可能とする構成を採用したことから、ディスペンサー付き容器3が間違った方向で保持部29内にセットされるのを防止することができ、すなわち、ディスペンサー付き容器3を上記所定の向きでベース部材5に装着することができ、ひいては吸い込みパイプ23の下端を容器13の後方側の隅部に位置させることができるので、確実に残量の低減を図ることが可能である。
【0026】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができる。例えば、上記実施形態では、位置決め手段を隙間S1、S2及び凸部58、59で構成すると説明したが、位置決め手段は、ディスペンサー付き容器の、保持部内への装着方向が特定できればよいので、容器13の底部13dに凸部または凹部を設けるとともに、ベース部材5の頂壁31の上面に容器13の凸部または凹部に合致する形状の凹部または凸部を設けることで位置決め手段を構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明により、足踏み式の液体噴出装置の吐出機構としてポンプ式のディスペンサーを用いたものにつき、ディスペンサーの破損を回避することのできる足踏み式液体噴出装置を提供することが可能となった。
【符号の説明】
【0028】
1 足踏み式液体噴出装置
3 ディスペンサー付き容器
5 ベース部材
7 ハウジング部材
9 ペダル
11 作動部材
13 容器
17 押圧ヘッド
23 吸い上げパイプ
29 保持部
47b 押圧部
56 底上げ部
56a 第1の斜面
56b 第2の斜面
G 載置面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着したディスペンサーの押圧ヘッドを上下動させることにより、容器内の内容液を外部に噴出するディスペンサー付き容器と、
ディスペンサー付き容器を上下に摺動可能に保持する保持部を有し、載置面に載置されるベース部材と、
下端部が前記ベース部材に保持され、上端部から前記押圧ヘッドに当接する押圧部を垂下するハウジング部材と、
踏み込み時に前記載置面または前記ベース部材に当接して停止するペダルを一端部に有し他端部が前記ディスペンサー付き容器の下方に位置するとともに、前記一端部と前記他端部との間にて前記ベース部材に揺動可能に軸支され、前記ペダルの踏み込みにより前記ディスペンサー付き容器を上方に変位させ、前記押圧部に前記押圧ヘッドを押し込ませて前記内容液を噴出させる作動部材と、を備えることを特徴とする足踏み式液体噴出装置。
【請求項2】
前記ディスペンサー付き容器を、前記ペダルの配置された側である第1方向側とは逆側の第2方向側に傾斜させてなる、請求項1に記載の足踏み式液体噴出装置。
【請求項3】
前記容器の底部に、容器内側に向けて凸となる底上げ部であって、該底上げ部の頂部から前記第1方向側に向けて下り勾配となる第1の斜面と、前記頂部から前記第2方向側に向けて下り勾配となる第2の斜面とからなり、前記頂部を前記第1方向側に寄せて配置してなる底上げ部を設け、かつ、前記ディスペンサーの吸い上げパイプを前記第2方向側に湾曲させてなる、請求項2に記載の足踏み式液体噴出装置。
【請求項4】
前記保持部の傾斜方向と、前記吸い上げパイプが湾曲する方向とが一致した場合のみ前記ディスペンサー付き容器を前記保持部内に収納可能とする位置決め手段を設けてなる、請求項3に記載の足踏み式液体噴出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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