説明

身体の部位に治療をもたらすための互いに取外し可能に固定された2つのパッチの経皮システム

【課題】身体に治療をもたらすためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】一部の例示的実施形態では、本発明は、身体に治療をもたらすためのシステムに関する。システムは、第1のパッチを含み、これは、第1のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第1の治療を施すものである。第1のパッチは、身体の第1の部位に適合するようにカスタマイズされる。システムは、第2のパッチを更に含み、これは、第2のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第2の治療を施すものである。第2のパッチは、身体の第2の部位に適合するようにカスタマイズされ、かつ第1のパッチに取外し可能に固定されて第1のパッチ及び第2のパッチの組合せである第3のパッチを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一部の実施形態は、身体に治療をもたらすためのシステム及び方法、特に、身体のある一定の部位に治療をもたらすために身体上にパッチを置く段階を含むシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
身体の様々な部分に治療を施すことは、多くの種類の身体的な問題を治癒又は軽減させるための認められた医療である。1つの例示的な治療は、腫れ、炎症、及び/又は筋肉痛を軽減させるために身体の部位近くにアイスパックを付加することで身体の部位を冷却する段階を伴っている。別の例示的な治療は、凝り、筋肉痛、手足の冷え、腰痛、リウマチ、及び神経痛(とりわけ)のような症状を治療するために発熱パッドを用いて身体のある一定の部位に熱を加えるものである。他の治療は、鎮痛剤(痛みに対して)又は抗生物質(感染症に対して)を身体のその部位に付加する段階を含む。
【0003】
治療を施すために発熱パッド及びアイスパックを用いる1つの問題は、これらは、負傷者又は負傷者を介助する誰かによって所定位置に保持する必要があるので、身体のある一定の部位に付着させることが困難なことである。発熱パッド又はアイスパックを身体の負傷した部位に対して保持することは、所定位置にアイスパック又は発熱パッドを保持するために比較的大きな力を一般的に必要とするので、患者に不快感をもたらす可能性がある。
身体の部位を冷却又は加熱する別の方法は、身体の部位に対してホット又はコールドパッチを付加する段階を含む。パッチは、典型的には接着剤を用いて身体の部位に直接又は間接的に付加される。部位を痛み及び/又は感染に関して治療するために、鎮痛剤及び/又は抗生物質もまた、このようなパッチ内に組み込むことができる。
【0004】
典型的なコールドパッチは、コールドパッチ内で起こる吸熱反応を通じて冷却を発生する。コールドパッチは、通常は、共に共通の容器内に格納された溶質及び液体を含む。液体及び溶質は、最初は容器内で一方から隔離され、次に、容器内で混合されてコールドパッチの温度を低下させる吸熱溶液を形成する。
典型的な熱パッチは、熱パッチ内で起こる発熱反応を通じて熱を発生する。発熱反応を用いて熱を発生する熱パッチは、通常は、容器及び容器内に格納された発熱組成物を含む。容器の少なくとも1つの区域は、発熱組成物の空気への露出が熱パッチの温度を上昇させる発熱反応を発生するように空気透過性である。
【0005】
治療を施すためにパッチを用いる1つの欠点は、これらが一般的にある一定の大きさ及び形状に作られることである。従って、特定のパッチは、身体の一部の部位に治療を施すのに適するが、身体の他の部位には適さない場合がある。
使用者又は療法士が、身体の部位に身体のその部位に適切な大きさのパッチを付加することによって便利に治療をもたらすことを可能にするシステム及び方法の必要性が存在する。システム及び方法はまた、使用者又は療法士が適切な大きさのパッチを1つよりも多い身体の部位に付加することを可能にすることができるべきである。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、身体に治療をもたらすためのシステム及び方法に関する。このシステム及び方法は、身体のある一定の部位に治療をもたらすために身体のその部位上にパッチを置く段階を含む。システム及び方法は、身体の部位に適切な大きさのパッチを付加する柔軟性を使用者又は療法士に提供する。システム及び方法はまた、適切な大きさのパッチを身体の1つよりも多い部位に付加するのに有効である。
【0007】
一部の例示的実施形態では、本発明は、身体に治療をもたらすためのシステムに関する。システムは、第1のパッチを含み、これは、第1のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第1の治療を施すものである。システムは、第2のパッチを更に含み、これは、第2のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第2の治療を施すものである。第2のパッチは、第1のパッチに取外し可能に固定され、第1のパッチ及び第2のパッチの組合せである第3のパッチを形成する。
他の例示的実施形態では、本発明は、身体に治療をもたらす方法に関する。本方法は、第2のパッチが第1のパッチに取外し可能に固定されて第3のパッチを形成している身体に治療をもたらすためのシステムから、第1のパッチ、第2のパッチ、又は第3のパッチのうちの1つを選択する段階を含む。本方法は、身体の負傷部位の近くに選択されたパッチを付加する段階を更に含む。
【0008】
更に他の例示的実施形態では、本発明は、身体に治療をもたらすためのシステムに関する。システムは、第1のパッチを含み、これは、第1のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第1の治療を施すものである。第1のパッチは、身体の第1の部位に適合するようにカスタマイズされる。システムは、第2のパッチを更に含み、これは、第2のパッチが身体の近くに置かれた時に身体に第2の治療を施すものである。第2のパッチは、身体の第2の部位に適合するようにカスタマイズされ、第1のパッチに取外し可能に固定されて第1のパッチ及び第2のパッチの組合せである第3のパッチを形成する。
【0009】
本発明の目的及び特徴は、以下の説明に示されている。本発明の付加的な特徴は、記述する説明及び本明細書の特許請求の範囲、並びに添付図面に特に示された製品及び方法によって実現及び達成されることになる。
以下の詳細説明及び添付図面を参照すると、本発明がより完全に理解され、更に別の特徴が明らかになるであろう。図面は、単に例示的であり、特許請求の範囲を限定する意図ではない。図面に表された同じ部分は、同じ参照番号によって参照される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の詳細説明においては、本発明を実施することができる具体的な実施形態を示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。以下の詳細説明が限定的な意味に取られないように、他の実施形態を利用し、かつ構造上の変更を行うことができることは理解されるものとする。
図1〜図4は、身体100に治療をもたらすためのシステム10を示している(身体100は、図3〜図4のみに示す)。システム10は、第1のパッチ12を含み、これは、第1のパッチ12が身体100の近くに置かれた時に身体100に第1の治療を施すものである。システムは、第2のパッチ14を更に含み、これは、第2のパッチ14が身体100の近くに置かれた時に身体100に第2の治療を施すものである。第2のパッチ14は、第1のパッチ12に取外し可能に固定され、第1のパッチ12及び第2のパッチ14の組合せである第3のパッチ16を形成する。図示の例示的実施形態では、第1のパッチ12及び第2のパッチ14は、同じ大きさ及び形状である。
本明細書で用いられる場合、パッチは、身体に治療を施すために用いることができるあらゆる種類のパッチ、パック、バッグ、又はポーチを意味する。更に、第1、第2、及び第3のパッチ12、14、16のいずれも、身体100に直接又は間接的に付加することができると考えられる。
【0011】
図1〜図2に示すように、第1のパッチ12及び第2のパッチ14は、第2のパッチ14から第1のパッチ12を分離するために引き裂かれる(図2)穿孔区域17により、互いに取外し可能に固定することができる。一部の実施形態では、穿孔区域17は、第1及び第2のパッチ12及び14の間にあるスリット18で形成される。スリット18が図1〜図2に示されているが、穴及び欠刻(とりわけ)のような他の種類の穿孔を使用して第1のパッチ12と第2のパッチ14を分離することができることに注意すべきである。
【0012】
スリット18は、第1及び第2のパッチ12及び14の間を切断することによって穿孔区域17に形成することができる。穿孔区域17内の切断されない材料に対する切断される材料の比率が、スリット18の大きさを決める。穿孔区域17のスリット18全体の大きさが増大すると、第2のパッチ14から第1のパッチ12を引き裂くのが容易になる。
更に、第3のパッチ16が身体100の部位に付加される場合、穿孔区域17は、穿孔区域17のその部位において第3のパッチ16により大きな柔軟性を与えることができる。穿孔区域17における第3のパッチ16の柔軟性の増大は、身体100の凸凹の大きい部位上に第3のパッチ16をより容易に適合させることができる(例えば、図4参照)。
【0013】
一部の実施形態では、第1及び第2のパッチ12及び14は、身体100に熱治療を施す熱パッチとすることができる。一部の形態では、熱パッチの各々は、気体透過性区域を有する容器及び容器内に密封された発熱組成物を含むことができる。発熱組成物は、外気中に含まれる酸素のような気体が容器の気体透過性区域を通って受け取られた時に熱を発生可能とすることができる。
第1及び第2のパッチ12及び14が熱パッチである場合、これらを密封環境(例えば、密封バッグ)に格納し、そのために発熱組成物は、熱パッチが密封環境から除去されるまで不活性のままとすることができる。熱パッチが密封環境から取り出された状態で、各パッチ内の発熱組成物は、熱パッチ内で発熱反応が起こるように空気に露出される。発熱反応は、熱パッチ内で熱を発生し、これが熱パッチの温度を上昇させる。
あらゆる従来の発熱組成物を使用して熱パッチ内に発熱反応をもたらすことができる。一部の例示的な発熱組成物は、主要活性成分として鉄粉を含む。
【0014】
他の実施形態では、第1及び第2のパッチ12及び14は、身体100に冷却療法を施す冷却パッチとすることができる。冷却パッチの各々は、容器を含むことができ、これは、容器内に密封された溶質及び液体を有している。溶質及び液体は、最初は膜によって各容器内で隔離されている。この1つよりも多い容器における膜の破壊は(例えば、容器に圧力を加えることにより)、液体を溶質と混合して容器内に吸熱溶液を生成する。
あらゆる従来の溶質を使用してコールドパッチ内に吸熱反応をもたらすことができる。1つの例示的な溶質は、硝酸アンモニウムを含む。
【0015】
本明細書に示し、説明し、及び/又は参照したパッチのいずれにおいても、パッチの1つ又はそれよりも多くは、身体に施される経皮及び/又は局所薬物療法のような薬物療法を含む場合があることに注意すべきである。一部の例示的な薬物療法は、局所鎮痛剤及び/又は抗生物質を含む。
更に、この1つよりも多くのパッチは、ハーブ、ビタミン、及び/又は植物性薬品のような様々な治療用添加剤で処理することができる。別の例示的な治療用添加剤は、粒子、チップ、及び/又はディスクのような磁気要素を含むことができる。一部の例示的な植物性薬品は、ラベンダー、カモミール、モイスチャー、脂質、エッセンシャルオイル、及び香料を含む。治療用添加剤は、パッチの内側にあるか又は直接パッチ上にスプレーすることができると考えられる。
【0016】
一部の実施形態では、第1及び第2のパッチの少なくとも一方はまた、非ステロイド性抗炎症剤を含むことができる。一部の例示的な非ステロイド性抗炎症剤は、アスピリン、イブプロフェン、ケトプロフェン、及びナプロキセンナトリウムを含む(とりわけ)。一部の形態では、非ステロイド性抗炎症剤は、処方箋のみで入手可能である薬剤とすることができる。
第1、第2、及び第3のパッチ12、14、16はまた、様々な皮膚疾患の治療を行うために皮膚患部に付加することができる。一部の例示的な疾患は、日焼け、熱傷、虫刺され、水虫、乾燥肌、又は他の慢性皮膚状態に起因する炎症を含む。
本明細書に説明した治療のあらゆる組合せは、第1及び/又は第2のパッチ12、14の一部とすることができることに注意すべきである。一例として、パッチの少なくとも1つは、経皮鎮痛剤も含む熱パッチとすることができる。更に、第1及び第2のパッチは、同じか又は異なる治療を身体100にもたらすことができる。
【0017】
図5は、図1〜図2に示すシステム10の反対側を示している。図示の例示的実施形態では、システム10は、第1、第2、及び第3のパッチ12、14、16を身体100に固定するために第1のパッチ12及び第2のパッチ14上に取り付けられた接着剤19を含む。システム10は、接着剤19を保護するために接着剤19上に取り付けられた取外し可能カバー20を更に含むことができる。一部の実施形態では、取外し可能カバー20は、第1のパッチ12上の接着剤19を覆う第1の区域21及び第2のパッチ14上の接着剤19を覆う第2の区域22を含むことができる。第1、第2、及び/又は第3のパッチ12、14、16のどれが身体100に付着されているかにより、取外し可能カバー20の一方又は両方の区域21、22を除去して接着剤19を露出することができる。
例として、接着剤19は、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、シリコーン、又はヒドロゲルとすることができるが、あらゆる従来の接着剤を使用することもできる。更に、取外し可能カバー20は、接着剤19から除去することができるポリエチレンフィルム、シリコーン紙、又はあらゆる他の材料とすることができる。
【0018】
図6〜図9は、身体100に治療をもたらすための別の例示的システム50を示している(身体100は、図8〜図9のみに示す)。システム50は、第1のパッチ52を含み、これは、第1のパッチ52が身体100の近くに置かれた時に身体100に第1の治療を施すものである。システムは、第2のパッチ54を更に含み、これは、第2のパッチ54が身体100の近くに置かれた時に身体100に第2の治療を施すものである。第2のパッチ54は、第1のパッチ52に取外し可能に固定され、第1のパッチ52及び第2のパッチ54の組合せである第3のパッチ56を形成する。
【0019】
図8は、身体100の第1の部位(例えば、肩)に適合するように第1のパッチ52をカスタマイズすることができ、同時に身体100の第2の部位(例えば、首)に適合するように第2のパッチ54をカスタマイズすることができることを示している。更に、図9は、第3のパッチ56を身体100の第3の部位(例えば、腰)に適合するようにカスタマイズすることができ、そのために第1及び第2のパッチ52及び54が一緒のままに残された場合に第3のパッチ56を身体100の第3の部位に付加することができることを示している。
【0020】
システム50の第1及び第2のパッチ52及び54は、上述のパッチのいずれかとすることができることに注意すべきである。更に、第1及び第2のパッチ52及び54は、第1のパッチ52を第2のパッチ54から分離するために引き裂くことができるあらゆる種類の穿孔区域57によって互いに取外し可能に固定することができる(図7)。
各システム10及び50の内の第1、第2、及び第3のパッチの適正な大きさ及び形状は、システム10及び50が使用される用途に依存することになる。一部の形態では、第1、第2、及び第3のパッチのうちの1つ又はそれよりも多くは、身体の腕、脚、頭、又は胴体の周りに適合するほど十分に長くすることができる。
システムは、互いに取外し可能に固定された2つのパッチを含むように本明細書に説明したが、より大きなパッチを形成するためにあらゆる数のパッチを互いに取外し可能に固定することができることに注意すべきである。更に、より大きなパッチを形成するこれらのパッチは、あらゆる形状を有することができる。
【0021】
身体100に治療をもたらす方法を図6〜図9を参照して本明細書に説明する。本方法は、第2のパッチ54が第1のパッチ52に取外し可能に固定されて第3のパッチ56を形成している身体100に治療をもたらすためのシステム50から、第1のパッチ52、第2のパッチ54、又は第3のパッチ56の1つを選択する段階を含む。本方法は、更に、身体100のある一定の部位の近くに選択されたパッチを付加する段階を含む。図8は、選択されたパッチを第1のパッチ52及び/又は第2のパッチ54として示しているが、図9は、選択されたパッチを第3のパッチ56として示している。
【0022】
システム50から第1のパッチ52、第2のパッチ54、又は第3のパッチ56のうちの1つを選択する段階は、身体100の部位に付加するのに適切な大きさのパッチを判断する段階を含むことができる。一例として、図9は、第3のパッチ56が身体100の腰に治療をもたらすように選択されたことを示している。
一部の実施形態では、身体100の部位の近くに選択されたパッチを付加する段階は、身体のその部位に選択されたパッチを付加する段階を含むことができる。例として、図8及び図9は、第1、第2、及び第3のパッチ52、54、56は、直接身体100に付加することができるが、他の実施形態では、パッチ52、54、56は、身体100のその部位を覆う衣類又は包帯上に付加することができることを示している。更に、第1、第2、及び/又は第3のパッチ52、54、56のいずれも、包帯、弾性包帯、テープ、ラップ、及び/又は弾性ラップ(とりわけ)を用いて身体100の部位の近くに保持することができる。
【0023】
第1のパッチ52、第2のパッチ54、又は第3のパッチ56のうちの1つを選択する段階は、第1のパッチ52を第2のパッチ54から取外す段階(例えば、第1のパッチ52と第2のパッチ54の間の穿孔区域57を引き裂くことにより)を含むことができることに注意すべきである。一部の実施形態では、選択されたパッチを身体100のある一定の部位の近くに付加する段階は、(i)第1のパッチ52及び第2のパッチ54の少なくとも一方が選択されたパッチである場合に、身体100の部位の近くに第1のパッチ52及び第2のパッチ54の少なくとも一方を付加する段階、(ii)第3のパッチ56が選択されたパッチである場合に、身体100の部位の近くに第3のパッチ56を付加する段階、及び/又は(iii)選択されたパッチ上の接着剤を保護するカバーを外して(例えば、図5の接着剤19及びカバー20参照)、その接着剤を用いて身体100の部位の近くに選択されたパッチを接着する段階を含むことができる。
【0024】
上述の方法に関して説明した操作は、本明細書に説明したものとは異なる順序で実行することができる。更に、図1〜図9は、具象的であって必ずしも縮尺通りではない。そのいくつかの比率は誇張されているが、他は縮小されている場合がある。
本発明をその具体的な態様に関して詳細に説明したが、当業者が、以上の理解に達した時に、特許請求の範囲に従って評価されるべきである本発明の精神及び範囲に該当するこれらの態様に対する変更、変形、及び均等物を容易に考えることができることは認められるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】身体に治療をもたらすための例示的システムの平面図である。
【図2】システム内の第2のパッチが第1のパッチから引き裂かれている時の図1に示すシステムの平面図である。
【図3】身体上に取り付けた図1及び図2に示すシステムの第1のパッチ及び第2のパッチを示す平面図である。
【図4】身体上に取り付けた図1及び図2に示すシステムの第3のパッチを示す平面図である。
【図5】図1に示すシステムの反対側を示す平面図である。
【図6】身体に治療をもたらすための別の例示的システムの平面図である。
【図7】システム内の第2のパッチが第1のパッチから引き裂かれている時の図6に示すシステムの平面図である。
【図8】身体上に取り付けた図6及び図7に示すシステムの第1及び第2のパッチを示す平面図である。
【図9】身体上に取り付けた図6及び図7に示すシステムの第3のパッチを示す平面図である。
【符号の説明】
【0026】
12 第1のパッチ
14 第2のパッチ
16 第3のパッチ
17 穿孔区域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体に治療をもたらすためのシステムであって、
身体の近くに置かれた時に該身体に第1の治療を施す第1のパッチと、
前記身体の近くに置かれた時に該身体に第2の治療を施す第2のパッチと、
を含み、
前記第2のパッチは、前記第1のパッチに取外し可能に固定されて該第1のパッチ及び該第2のパッチの組合せである第3のパッチを形成している、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記第1及び第2のパッチは、熱パッチであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1及び第2のパッチは、冷却パッチであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1及び第2のパッチの少なくとも一方は、抗生物質を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の治療は、前記第2の治療とは異なっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のパッチは、前記身体の第1の部位に適合するようにカスタマイズされ、前記第2のパッチは、該身体の第2の部位に適合するようにカスタマイズされていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第3のパッチは、前記身体の第3の部位に適合するようにカスタマイズされていることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のパッチ及び前記第2のパッチは、該第1のパッチを該第2のパッチから分離するために引き裂かれる穿孔区域によって互いに取外し可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記穿孔区域は、前記第1及び第2のパッチの間のスリットで形成されていることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のパッチは、第1の形状を有し、前記第2のパッチは、該第1の形状と同じ第2の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
身体に治療をもたらす方法であって、
第2のパッチが第1のパッチに取外し可能に固定されて第3のパッチを形成している身体に治療をもたらすためのシステムから、該第1のパッチ、該第2のパッチ、又は該第3のパッチのうちの1つを選択する段階と、
前記選択されたパッチを前記身体の部位の近くに付加する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1のパッチ、前記第2のパッチ、又は前記第3のパッチのうちの1つを選択する段階は、前記身体の前記部位の近くに付加するのに適切な大きさのパッチを判断する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のパッチ、前記第2のパッチ、又は前記第3のパッチのうちの1つを選択する段階は、該第1のパッチを該第2のパッチから取外す段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のパッチを前記第2のパッチから取外す段階は、該第1のパッチと該第2のパッチの間の穿孔区域を引き裂く段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記選択されたパッチを前記身体の部位の近くに付加する段階は、前記第1のパッチ及び前記第2のパッチの少なくとも一方が該選択されたパッチである場合に、該第1のパッチ及び該第2のパッチの少なくとも一方を該身体の該部位の近くに付加する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記選択されたパッチを前記身体の部位の近くに付加する段階は、前記第3のパッチが該選択されたパッチである場合に、該第3のパッチを該身体の該部位の近くに付加する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
身体に治療をもたらすためのシステムであって、
身体の第1の部位に適合するようにカスタマイズされ、該身体の近くに置かれた時に該身体に第1の治療を施す第1のパッチと、
前記身体の近くに置かれた時に該身体に第2の治療を施す第2のパッチと、
を含み、
前記第2のパッチは、前記身体の第2の部位に適合するようにカスタマイズされ、かつ前記第1のパッチに取外し可能に固定されて該第1のパッチ及び該第2のパッチの組合せである第3のパッチを形成する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記第3のパッチは、前記身体の第3の部位に適合するようにカスタマイズされていることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1のパッチ及び前記第2のパッチは、該第1のパッチを該第2のパッチから分離するために引き裂かれる穿孔区域によって互いに取外し可能に固定されていることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記身体の前記第1の部位は、該身体の前記第2の部位とは異なっていることを特徴とする請求項17に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−535360(P2007−535360A)
【公表日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510714(P2007−510714)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/004143
【国際公開番号】WO2005/110382
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】