説明

身体ケア用具のための振動ブラシヘッド取付システム

ブラシヘッド取付システムは、振動作用のために身体ケア用具の駆動軸に固定されるハブ部材を備えている。ハブ部材は周縁に複数の離間した突起形態の固定要素を備えている。第1群の剛毛を有する環状外側ブラシヘッド部は、その外側面に間隔を空けた複数の溝を備え、この溝は外側ブラシヘッド部の挿入と取り外しのために用具の本体の延びるピンと合致する。内側ブラシヘッド部は、外側ブラシヘッド部の環状開口内に嵌るように構成され、駆動部材が振動する時に内側ブラシヘッド部の振動作用を生じさせるために駆動部材の突起に合致する複数の従動脚部を備え、少なくともいくつかの脚部は掛け止め要素を備え、内側及び外側ブラシヘッド部がユニットとして取り付けられ且つ取り外されるように、外側ブラシヘッド部の内側リップに合致すると共に、内側ブラシヘッド部が外側ブラシヘッド部に対して自由に回転できるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して皮膚洗浄装置のような身体ケア用具のための大きなブラシヘッド構造に係り、より詳細にはその用具における駆動部材に対するそのようなブラシヘッドのための取付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚を洗浄するために使用されるそのような比較的大きなブラシヘッド組立体を有するようなものを含む身体ケア用具において、ブラシヘッドは使用者によって簡単に取り外しでき且つ取り付けられなければならない。なぜなら、通常の取り替えの要請、および取り付けられた場合に、回転軸のような用具の駆動部材と、強固かつしっかりと接続しなければならないからである。この接続では、駆動部材とブラシヘッドとの間に動きのロスが全くないか或いは有ったとしても僅かでなければならない。一般的なブラシヘッドにおいて、このような目的な様々な取付構造によって成し遂げられ、それらはネジ接続や、用具の本体の合わせ開口に合致するタブを有するスナップ接続などである。
【0003】
しかし、複雑なブラシヘッド設計においては、信頼性があって便利な取付法はより問題となる。例えば、異なる動きのようにそれぞれ別々に動作する2つあるいはそれ以上の部品を有するブラシヘッドにおいて、ブラシヘッドを用具本体に対して簡便で一度の簡単な動作で完全に取り付けることも許容しながら、異なる作用を作り出すために2つの部品を要求される関係に維持するのは、困難を伴う。ここに開示される実施形態において、ブラシヘッドの一部分は、用具の動作中において移動可能であり、他の部分は停止したままである。このような特定の構成において、可動部品は駆動部材と係合されなければならず、他の部品は駆動部材と一緒には動かないように配置され保持されるが、それでも2つの別個の部品は単一ユニットとして取り外し可能で且つ取り付け可能でなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明は身体ケア用具のためのブラシヘッド組立体取付システムであって、身体ケア用具の駆動軸に固定されるようになっているハブ部材と、周囲付近に複数の固定要素を備えるハブ部材と、外側ブラシヘッド部から延びる第1洗浄部材を有する外側ブラシヘッド部と、外側ブラシヘッド組立体を身体ケア用具に取り外し可能に結合するための接合構造を有する外側ブラシヘッド組立体と、内側ブラシヘッド部から延びる第2洗浄部材を有する内側ブラシヘッド部とを備え、内側ブラシヘッド部は外側ブラシヘッド組立体に取り付けられるように構成され、内側ブラシヘッド組立体は従動脚部(depending legs)を備え、そのうちの少なくともいくつかはハブ部材の固定要素と合致し、これによりハブ部材の往復移動は内側ブラシヘッド部材と同様の動きを生じさせ、従動脚部の少なくともいくつかは外側ブラシヘッド部の部分に取り外し可能に係合するように構成され、お互いの間に結合関係を与え、内側ブラシヘッド部と外側ブラシヘッド部とはお互いに対しそしてハブ部材に対し、外側ブラシヘッド部を用具本体に接合構造によって取り付けることが外側ブラシヘッド部の用具本体への接合と内側ブラシヘッド部のハブ部材に対する接合の両方の結果を得るように構成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1及び2は、身体ケア用具10を示しており、これは共に本願発明の譲受人によって所有されている出願中の「身体ケア用具に振動運動を与えるモータ」及び「電動皮膚洗浄ブラシ用具のためのブラシ構造」という名称の出願に詳細に説明されており、その内容は参考として本願に組み入れられる。図示のように、身体ケア用具10は皮膚洗浄用途、特に顔の皮膚のためのものである。しかし、用具10はここで示され説明されるブラシヘッド取付機構と共に、ざ瘡(acne)やにきび(blackhead)処置、運動選手の足の処置、硬く肥厚した皮膚(calloused skin)と乾癬処置(psoriasis treatment)、レザーバンプ(razor bump)及び関連する皮膚処置用途のような、また傷洗浄あるいはゆっくりとした非治療的な傷の処置、頭皮洗浄及び化学的皮膚剥離法、そして、髭剃りクリーム塗布器のような、他の皮膚ケア用途を含む他の様々な用途でも使用できる。
【0006】
身体ケア用具10はその本体内に振動モータ構造を備え、それは8°〜26°の総角度にわたり120〜220Hzの振動数範囲でアーマチャを駆動する。この角度は特定の用途に応じてではあるが、変化させることができる。身体ケア用具10はモータブラケット13の上に揺動ワッシャ12を備え、この揺動ワッシャ12は図1における上方に向けたバネ作用を提供する。揺動ワッシャ12の上方に位置するのは、揺動ワッシャ12を保護するシール14である。干渉ワッシャ16は、以下に詳細に説明するように、シール14とブラシヘッド組立体との間の低摩擦境界面を提供する。駆動ハブ18は用具のアーマチャ駆動部材の上端に取り付けられ(固定され)、共に振動する。駆動ハブ18は、特にブラシヘッド組立体と一緒に使用するように構成され、用具に対するブラシヘッド組立体のための全体取付システムの一部である。
【0007】
図3及び7を参照すると、ブラシヘッド取付機構は3つの部分を備えており、それらは用具の動作中に停止したままの駆動ハブ18と外側ブラシヘッド部22と、用具の動作中に選択された角度にわたって振動する内側ブラシヘッド部24である。内側ブラシヘッド部24は、駆動ハブ18が選択された角度にわたって振動する場合に内側ブラシヘッド部24も振動するように、駆動ハブ18と作動的な関係を有している。
【0008】
図示された実施形態において、外側ブラシヘッド部22は環状であり、その外径はおよそ50mm(1.975インチ)であり、中央開口28も備えている。外側ブラシヘッド部22は、上部周縁部のまわりにリム32を有するベース部30を備え、リム32は複数の離れた指把持部34を備え、これはブラシヘッド組立体の取り付け及び取り外しの際に使用者を助ける。
【0009】
ベース部30から上方に延びるのは外側ブラシヘッド剛毛33であり、これは図示した実施形態では、2つのお互いに隣接した同心の完全な剛毛束のリングである。剛毛の外側リングは、およそ39mm(1.53インチ)の直径を有しており、内側リングは、およそ35mm(1.39インチ)の直径を有している。剛毛の配置は円形が望ましいが、それは必須ではない。
【0010】
外側ブラシヘッド部の外側面に配置されるのはお互いに120°離れた3つのピン溝35である。ブラシヘッド組立体のための開口を画成する境界壁の内側表面38の合わせピン36は、外側ブラシヘッド部22と用具本体10との間に所望の合体関係を提供する。図3に示されるピン溝35は、内側表面38のピン36がピン溝35の入口点にくるように、外側ブラシヘッド部22が用具本体10の開口内に位置決めされるのを許容するように構成される。ピン溝35は外側ブラシヘッド部22の外側表面39で僅かに上方に向かう(剛毛に向かう)角度で延び、また周方向にもおよそ28mm(1.1インチ)延びている。
【0011】
各ピン溝35の端部は、外側ブラシヘッド部22のベース30の下縁37に向かって下方に傾いた小さな部分35aがある。この構成は、外側ブラシヘッド部22が用具本体10に向けて移動する際にオーバートラベル性能(over travel capability)を与え、内側ブラシヘッド部24と駆動ハブ18の間に固定的で強い物理的係合関係を得るのを助けるが、詳細は後述する。
【0012】
内側ブラシヘッド部24は図4により詳細に示されている。それは全体的に円形の構成を有しており、外側ブラシヘッド部22の中央開口28内に嵌るように配置される。内側ブラシヘッド部の剛毛と外側ブラシヘッド部の剛毛との間には1.3mm〜3.1mm(0.05インチ〜1.125インチ)の範囲で、望ましくは2.1mm(0.084インチ)の隙間がある。内側ブラシヘッド部24は、ベース部43から上方に延びる複数の内側ブラシヘッド剛毛41を備え、その剛毛41はベース部43の上面全体を覆う円形パターンに配置されている。図示された実施形態に係る内側ブラシヘッド部24は、その外周面に2組の独立した脚部を備えている。1組目の3つの脚部42−42は、120°の間隔で離間し、各脚部は一対のスナップ部44、46を備え、スナップ部は、各スナップ脚部42の中央で下方に延びる溝47によって区画されている。
【0013】
各スナップ脚部の2つのスナップ部は、内側ブラシヘッド部24を駆動ハブ18に取り付ける際にお互いに対して僅かに柔軟に構成され、スナップ部44、46の自由端の外側縁部は外側へ向かうバルジ49−49を有しており、それらが駆動ハブ10の指摘された部分を通過した後に(スナップ部と共に)スナップ戻り(snap back)する。このことは、以下で詳述するように、駆動ハブ18を強く係合し、内側ブラシヘッド部24を駆動ハブ18に保持するのを助ける。
【0014】
各スナップ部の外側表面から外側に延びるのは、ロックスナップ要素50である。ロックスナップ要素は、図6に詳細に示されているように、三角形状の要素であり、僅かにV字状の上面53を備え、内側ブラシヘッド部24を外側ブラシヘッド部22に整合させ、掛け止めるのを助けるが、詳細は後述する。
【0015】
内側ブラシヘッド部24は、更に第2の3つの離間した駆動脚部56を周縁の回りに有しており、それらも120°の間隔で離間している。駆動脚部56はそのベースから丸められた自由端に向かって僅かに傾斜しており、それらと駆動ハブとの間に小さな公差での取り付けを提供するようになっている。
【0016】
図5は、内側ブラシヘッド部24と外側ブラシヘッド部22との間の取付構造を示している。内側ブラシヘッド部24のスナップ脚部42と駆動脚部56は、外側ブラシヘッド部22の環状開口28の中へ落とし込まれ、スナップ脚部42は行程において僅かに内側へ動かされる。内側ブラシヘッド部24が十分な距離を持って外側ブラシヘッド部へ移動されると、各スナップ部44、46のロックスナップ要素50は、外側ブラシヘッド部22の内側表面の円形リップ57を越え、そして、脚部57の下で僅かに外側に跳ね返る。この作用は、2つのブラシヘッド部を一緒に接合する。内側ブラシヘッド部24は、スナップ部44、46がリップ57を越えるまでスナップ部に内側に力を加えることによって、外側ブラシヘッド部22から離間され、その点で内側ブラシヘッド部24は外側ブラシヘッド部22から離間され、外側ブラシヘッド部22を越えるように持ち上げられる。
【0017】
上記したように、2つのブラシヘッド部が接合されると、内側ブラシヘッド部24は外側ブラシヘッド部22から外れることはないが、外側ブラシヘッド部22に対して回転するのは自由である。これは、ここに開示されているブラシヘッド取付構造の重要な構造的特徴である。
【0018】
図6及び7は、内側ブラシヘッド部、特にスナップ脚部42−42と駆動脚部56−56と駆動ハブ18との間の物理的接続構造を示している。駆動ハブ18は上に示したように、全体として円形の構造を有しており、上面62とそれに続く円形壁64と、間隔を空けて壁に形成される一連の菱形の突起68を備え、それは隙間空間によって隔てられ、その中にスナップ脚部42と駆動脚部56が嵌る。図示された実施形態において、駆動ハブ18はその上面62に複数の開口66を備え、それは、外側及び内側ブラシヘッド部の剛毛の洗浄及び乾燥を容易にする。円形壁64は、内側ブラシヘッド部24の全ての脚部にスプレー効果を作り出すために、頂部から底部まで外側に向かって僅かに傾斜し、内側ブラシヘッド部24と駆動ハブ18との間のスナップ結合を確実にしている。
【0019】
壁64上の菱形の各突起68は、壁64の上縁73の点に来る2つの傾斜した上縁面70、72を備えている。上縁面70、72の下端は、駆動ハブ18の下縁78に対してお互いに短い距離にわたって内側に傾斜する下縁面74、76である。従って、菱形突起68は2つの最大幅点80、82を有し、それは突起の最大幅を画成するが、それは駆動ハブ18の下縁の上方の近い距離に位置している。
【0020】
更に、洗浄と乾燥を助けために、ハブの周縁の回りの連続する突起68の間に、半円形開口86が画成される。
内側ブラシヘッド部24の2組の続く脚部42、56の構成に関連して突起68の構成は信頼性を与え、駆動ハブ18と内側ブラシヘッド部24との間の取付部を固定し、これにより駆動ハブの動きと内側ブラシヘッドの動きの間には無駄な動きが僅かか或いは全く無くなる。
【0021】
2組の脚部42、56は、ここに説明するように全く異なる機能を発揮するものであり、スナップ脚部42は第一に2つのブラシヘッド部を互いに掛け止めし、駆動脚部56はハブの回転エネルギをブラシヘッドに伝達することである。
【0022】
各駆動脚部56は、駆動ハブの2つの隣接する突起の最大幅点80、82に接触し、お互いの干渉的結合によって回転運動の効率的な伝達を提供する。上記したように、スナップ脚部42はその先端部にバルジ部49を備え、それは突起の最大幅部80、82を通過した後、スナップ部44、46と共に僅かに外側に移動する。この構成も、駆動ハブ18と内側ブラシヘッド部24との間の信頼性高い接続を提供するのを助ける。
【0023】
上記したように、駆動ハブ18の外壁64は内側ブラシヘッド部24の全ての従動する脚部に対して傾斜し、これにより脚部は内側ブラシヘッド部24が駆動ハブ18に向かって下方に動いたときに外側に押圧されるようになり、再度駆動ハブ18と内側ブラシヘッド部24との間のぴったりとした信頼性の高い結合を確実にする。菱形構造の突起68、駆動ハブ18の傾斜壁64および内側ブラシヘッド部24の2組の脚部42、56の構造の組み合わせは、信頼性が高く、強固で、干渉的な結合を内側ブラシヘッド部24と駆動ハブ18の間に提供し、これにより、回転運動の効率的な伝達と、2つのブラシヘッド部の固定保持の両方を提供する。
【0024】
ここで開示されるブラシヘッド取付システムの重要な特徴は、取り付けが行われる際に、ブラシヘッド組立体が全体として(内側部と外側部)用具に取付られ、同時に上記した駆動ハブ18と内側ブラシヘッド部24との間の所望の構造的接合を実現する構造である。これは、用具本体10と外側ブラシヘッド部22との間のピンとピン溝構造によって成し遂げられ、結合された内側及び外側ブラシヘッド部22、24と駆動ハブ18との相対位置も成し遂げられる。
【0025】
完全なブラシヘッド組立体は、駆動ハブ18に向かって用具本体の対応する開口に当初は位置決めされ、用具の振動バネ駆動部材に固定される。ブラシヘッド組立体は外側ブラシヘッド部22の指把持部34を使って開口に挿入され、身体ケア用具の本体10のピン36が開口と共に外側ブラシヘッド部22の外側面のピン溝35に合致するように、外側ブラシヘッド部を位置決めする。ピンとピン溝の整合は、直線状である。特別な整合又は向きは要求されない。外側ブラシヘッド部22は、用具本体10の開口の内側に任意的に位置決めされ、そしてピン36が溝35に係合し始めるまで回転する。
【0026】
そして、外側ブラシヘッド部は時計回り方向に回転し、外側ブラシヘッド部22を内側に所定距離だけ引張り、内側ブラシヘッド部24はそれに沿って移動する。外側ブラシヘッド部22が内側へ引かれた時に、内側ブラシヘッド部24はハブ18の取付抵抗に遭遇する。これが起きると、ロックスナップ要素50のV字形状の上面53は、内側ブラシヘッド部24が外側ブラシヘッド部22と軸方向に整合し、スナップ要素50は外側ブラシヘッド部22のリップ57−57を係合する。
【0027】
さらに、外側ブラシヘッド部の回転は、内側ブラシヘッド部24の脚部42、56に駆動ハブ18との作動関係に移動するように作用する。それぞれの部品の寸法は、外側ブラシヘッド部がピン溝35内のピン36によって画定される回転方向移動量の端部に到達するまえに、内側ブラシヘッド部24が駆動ハブ18にしっかり嵌るように、オーバートラベル(over travel)が構成される。回転方向移動量の端部において、外側ブラシヘッド部22は解放され、波形ワッシャ12が外側ブラシヘッド部22に対して、用具本体10のピン36がピン溝35の最端部35aに位置決めされるまで、僅かに外側に力をかけるようになっている。外側ブラシヘッド部22のこの最後の動きは、外側ブラシヘッド部22と内側ブラシヘッド部24との間の所望の作動隙間を提供する。
【0028】
この位置において、外側ブラシヘッド部22は内側ブラシヘッド部24に対して選択された回転位置に固定され、外側ブラシヘッド部22の剛毛上面は内側ブラシヘッド部24の剛毛上面と実質的に同一面となっている。しかし剛毛は、剛毛面が異なるが一方で平行な面となるように配置されてもよい。さて、外側ブラシヘッド部22は回転方向に固定されているが、内側ブラシヘッド部24は振動自在であり、外側ブラシヘッド部22によって囲まれ、駆動ハブ18によって駆動される。従ってこの構成は、ブラシヘッド組立体の両方の部分、すなわち1つの動作において、用具に取り付けられた固定された外側部分22と可動の内側部分24を有するという、重要な利点を有している。
【0029】
完全なブラシヘッド組立体を取り外すためには、外側ブラシヘッド部22をワイヤバネ12に対して押すだけであり、外側ブラシヘッド部が反時計回りに回転する。この作用は、取り付け手順を逆戻りするものである。ブラシヘッドが回転すると、ピン溝35内のピン36のカム作用が、完全なブラシヘッド組立体を外側に駆動する。回転し続けると、1つの動きで、外側ブラシヘッド部22はピン36から自由になり、その点でブラシヘッド組立体の全体が取り外しできる。なぜなら、内側ブラシヘッド部24は未だ外側ブラシヘッド部22に対し、スナップ脚部42の固定突起53によって外側ブラシヘッド部の内側面のリップ57に対して接合されているからである。
【0030】
従って、2つの部分、動作中に1つの振動及び1つの非振動要素を有するブラシヘッド組立体を、1度の取り付け作業で用具本体に取り付けできるブラシヘッド取付システムが開示される。
【0031】
本発明の望ましい実施形態は例示の目的のために開示されたが、様々な変形、改良および置換えが、以下の請求項によって定義される発明の思想から逸脱することなく、本実施形態組み入れられることは理解するべきである。例えば、洗浄部材は剛毛として開示されているが、様々な発泡部材、エラストマ部材などを含む他の構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明が使用できるブラシヘッド取付システムが取り付けられる身体ケア用具の部分分解図である。
【図2】ブラシヘッド組立体を受入れる状態の図1の用具を示す図である。
【図3】ここで説明されるブラシヘッド組立体システムの外側固定部分の概略図である。
【図4】ここで説明されるブラシヘッド組立体システムの内側可動部分の概略図である。
【図5】図3及び図4の内側及び外側ブラシヘッド部との間の接続を示す図である。
【図6】ブラシヘッド組立体の内側部分と用具の駆動ハブとの接続を示す図である。
【図7】ブラシヘッド組立体の内側及び外側部分と用具の駆動ハブ部との関係を示す分解図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体ケア用具のためのブラシヘッド組立体取付システムであって、
前記身体ケア用具の駆動軸に固定されるハブ部材であって、周辺に複数の固定要素を備えているハブ部材と、
第1の洗浄部材を有する外側ブラシヘッド部であって、前記外側ブラシヘッド組立体を身体ケア用具に取り外し可能に接合するための接合構造を有する外側ブラシヘッド部と、
第2の洗浄部材を有する内側ブラシヘッド部であって、前記外側ブラシヘッド組立体と嵌るように構成され、内側ブラシヘッド組立体は従動脚部を備え、そのうちの少なくともいくつかはハブ部材の固定要素と合致し、ハブ部材の振動運動が内側ブラシヘッド部材に同様な動きを生じさせ、少なくともいくつかの従動脚部は外側ブラシヘッド部の部分に取り外し可能に掛け止めできるように構成され、お互いの間に接合関係を提供し、内側ブラシヘッド部と外側ブラシヘッド部は、外側ブラシヘッド部を前記接合構造によって用具本体に取り付けることが、外側ブラシヘッド部を用具本体に接合することと内側ブラシヘッド部をハブ部材に接合することの両方の結果を生じさせるように、互いに及び前記ハブ部材に対して構成されていることを特徴とするブラシヘッド組立体取付システム。
【請求項2】
前記第1及び第2洗浄部材は剛毛であることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項3】
前記第1及び第2洗浄部材は発泡材であることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項4】
前記従動脚部の少なくともいくつかは、前記ハブ部材の部分に掛け止めするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項5】
前記外側ブラシヘッド部は環状リングの形態であり、前記内側ブラシヘッド部は円形であって前記外側ブラシヘッド部内に取り付けられ、前記第1及び第2ブラシヘッド部の洗浄部材は、ブラシヘッド組立体が用具に取り付けられる場合に同じ面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項6】
前記外側ブラシヘッド部は環状リングの形態であり、前記内側ブラシヘッド部は円形であって前記外側ブラシヘッド部内に取り付けられ、前記第1及び第2ブラシヘッド部の洗浄部材は、ブラシヘッド組立体が用具に取り付けられる場合に異なる面であるが平行な面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項7】
前記用具の本体は前記ブラシヘッド組立体のための開口内に延びる複数のピンを備え、前記外側ブラシヘッド部の接合構造は、前記外側ブラシヘッド部を前記用具の本体に固定するための延びたピンと合致するための複数の合致溝を備えていることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項8】
前記溝は、前記外側ブラシヘッド部が外側ブラシヘッド部の回転によって取り付けられる時に、外側ブラシヘッド部のための少ないオーバートラベル性能を提供するよう配置され構成され、前記溝は更に、外側ブラシヘッド部が解放された場合にバネ作用の下で外側ブラシヘッド部の僅かな外側への動きを許容するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の取付システム。
【請求項9】
前記溝は前記外側ブラシヘッド部の取り外しを助けるように配置され構成され、これにより内側ブラシヘッド部がハブ部材との動作関係から取り外されることを特徴とする請求項7に記載の取付システム。
【請求項10】
前記内側ブラシヘッド部の従動脚部は第1組の離間した脚部を備え、各脚部は分離部分を備え、
前記外側及び内側ブラシヘッド部を長手方向に一緒に一時的に固定し、同時に内側部分の回転運動を許容するために、各分離部分は互いの方向に向かって僅かに柔軟で、且つ外側ブラシヘッド部の内側面の部分に掛け止めるための掛け止め要素をその外面に有し、前記掛け止め部は、前記内側ブラシヘッド部が使用者によって前記外側ブラシヘッド部に対して挿入され或いは外側ブラシヘッド部から取り外されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項11】
前記従動脚部は、前記第1組の脚部と交互になる第2組の離間した脚部を備え、前記第2組の脚部は回転作用を提供するために、干渉的嵌合部のハブ部材の合致用突起と合致することを特徴とする請求項10に記載の取付システム。
【請求項12】
前記ハブ部材上の固定要素は、そのハブ部材の外側面に複数の菱形の離間した突起を備え、この突起は前記第2組の離間した脚部と干渉的嵌合を提供するように構成され、更に前記第1組の離間した脚部とのスナップ式接続を提供するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の取付システム。
【請求項13】
前記突起が設けられる前記ハブ部材の外側面は、前記従動脚部を外側に押圧し、従動脚部とハブ部材との間に固定嵌合力を増大させるように、外側へ向かって僅かに傾斜していることを特徴とする請求項12に記載の取付システム。
【請求項14】
前記外側ブラシヘッド部は、ブラシヘッド組立体を用具に取り付ける場合に使用者を助けるために、外側ブラシヘッド部の上方周縁の回りに間隔を空けられた指把持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項15】
更に、追加の空気が前記ブラシヘッド組立体の洗浄部材に到達するのを許容するために、前記ハブ部材に開口を備えていることを特徴とする請求項1に記載の取付システム。
【請求項16】
動力式皮膚洗浄用具であって、
用具本体と、
前記用具のブラシヘッド組立体のための用具本体内の駆動システムと、
第1の洗浄部材を備える前記ブラシヘッド組立体の第1のブラシヘッド部であって、動作中に停止したままの第1のブラシヘッド部と、
第2の洗浄部材を備える第2のブラシヘッド部であって、前記用具が動作中の場合に前記駆動システムによって選択された角度にわたって振動する第2洗浄部材を備えていることを特徴とする洗浄用具。
【請求項17】
前記選択された角度は、8°〜26°の範囲であることを特徴とする請求項16に記載の洗浄用具。
【請求項18】
前記用具は、120〜220Hzの範囲の動作振動数を有していることを特徴とする請求項16に記載の洗浄用具。
【請求項19】
前記第1のブラシヘッド部は環状リングの形態であり、前記第2ブラシヘッド部は円形で前記第1ブラシヘッド部に嵌ることを特徴とする請求項16に記載の洗浄用具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2008−503325(P2008−503325A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518207(P2007−518207)
【出願日】平成17年6月21日(2005.6.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/021958
【国際公開番号】WO2006/002183
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(505359481)パシフィック・バイオサイエンス・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】