身体洗浄装置
【課題】従来の身体洗浄装置は、洗浄液を直接、体に噴霧し、直ちに回収するようになっていたので、刺激が強いにもかかわらず、十分な洗浄効果が得られず、また、ノズルの先端が大きく、かつ、変形させることもできなかったので、狭小な箇所の洗浄が行えなかったという点を改善する。
【解決手段】泡の特性を利用して洗浄を行うこととし、そのための身体洗浄装置を、洗浄用の泡の発生装置８と、仕上液を噴射する噴射ノズル４と、泡や仕上液を吸引回収する吸引回収機構と、この吸引回収機構用の送風機が内装された装置本体１とで構成した。また、上記吸引回収機構の吸込口５は、変形可能なように柔軟性を有する多数の細管を連結して構成し、さらに上記泡の発生装置は、吸引回収機構の排気を利用して作動するように、装置本体の排気口１ａに連結されるものとした。
【解決手段】泡の特性を利用して洗浄を行うこととし、そのための身体洗浄装置を、洗浄用の泡の発生装置８と、仕上液を噴射する噴射ノズル４と、泡や仕上液を吸引回収する吸引回収機構と、この吸引回収機構用の送風機が内装された装置本体１とで構成した。また、上記吸引回収機構の吸込口５は、変形可能なように柔軟性を有する多数の細管を連結して構成し、さらに上記泡の発生装置は、吸引回収機構の排気を利用して作動するように、装置本体の排気口１ａに連結されるものとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、介護を必要とする老人や身体障害者、あるいは病人など自力で入浴することが困難な者を、浴室へ移動させることなく、ベットあるいはその近傍で寝たまま全身を清潔に洗えるようにした身体洗浄装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の身体洗浄装置としては、洗浄液を噴霧する噴霧ノズルの周囲に円筒形の壁やカバーを設け、その内側に吸引力が作用するように吸引パイプを接続して設け、壁やカバーを体に接触させた状態で噴霧ノズルから洗浄液を噴霧し、洗浄を行いながら直ちにこの洗浄液を噴霧ノズルの周囲から吸引して回収するようにしたものがあった。（例えば、特許文献１，２参照。）
また、この他に上記の壁やカバーに相当する箇所を、スポンジやブラシのような洗浄具とし、この洗浄具を駆動装置で回転させるようにしたものもあった。（例えば、特許文献３参照。）
【特許文献１】特開２００１−１４５６８２号公報（第２−３頁、図１）
【特許文献２】特開平１１−１９６０３号公報（第３−４頁、図１）
【特許文献３】特開２０００−２４０７３号公報（第２−３頁、図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上述した従来の身体洗浄装置は、何れも円筒形のカバーや洗浄具で囲まれた空間内に洗浄液を噴霧し、この噴霧された洗浄液をその周囲から直ちに回収するようになっており、そのため、洗浄液が体に接する時間が短く、充分な洗浄効果を発揮できないおそれがあった。
【０００４】
また、体の表面に向かって、直接、ノズルから洗浄液が噴射されるので、刺激が強く、かつ、気化熱により体温が奪われて冷たく感じ、洗われている者に不快感を与えるという問題点があった。
【０００５】
さらにこれらの身体洗浄装置は、壁やカバーなどの体に接する部分が大きく、かつ、この部分は、径方向に変形させることができなかったので、狭小な箇所に先端を差し込んで洗浄することができず、このため、洗浄が不十分になったり、あるいは体の不自由な者に無理な姿勢を強いることになるという問題点があった。
【０００６】
さらにまた、これらの身体洗浄装置は、洗浄液を洗い落とす、所謂、濯ぎの機能を有しておらず、そのため、使用後、体を充分に拭き取らないと、洗浄液が残るおそれがあった。よって、拭き取りの手間を要し、煩わしく、拭き取りが不充分な場合には、洗浄液が体に付着した状態で残り、かぶれを生じたり、場合によっては、床擦れを悪化させたりするおそれがあるという問題点も有していた。
【０００７】
本発明は、上記従来の身体洗浄装置が有していた問題点の解決を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の問題点を解決するために、本発明のうち、請求項１記載の発明は、洗浄用の泡の発生装置と、仕上液を噴射する噴射ノズルと、この噴射ノズルから噴射された仕上液を泡と共に回収する吸引回収機構と、前記噴射ノズルに仕上液を圧送するポンプや前記吸引回収機構の電動送風機などが内装された装置本体とからなる身体洗浄装置において、上記泡の発生装置を、装置本体の排気口と排気ダクトを介して連結された気泡ノズルと、この気泡ノズルが内装された洗浄液タンクと、該洗浄液タンクと送泡ホースを介して連結された泡ノズルとで構成し、装置本体の排気を利用して洗浄用の泡を発生させるようにしたことを特徴とするものである。
【０００９】
請求項２記載の発明は、上記請求項１記載の発明の構成中、仕上液の吸引回収機構がサイクロン機構からなるものと限定すると共に、このサイクロン機構が装置本体内に設けられているとの限定を付加したことを特徴とするものである。
【００１０】
請求項３記載の発明は、上記請求項１記載の発明の構成に、噴射ノズルの近傍位置に、該噴射ノズルから噴出する仕上液の噴射を制御する止水／制御弁を設けた構成を加えたことを特徴とする。
【００１１】
請求項4 記載の発明は、上記請求項1 記載の発明の構成中、吸引回収機構を、その吸込口が、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成されたものと、限定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１２】
上述したように本発明のうち、請求項１記載の発明では、身体洗浄装置を洗浄用の泡の発生と、仕上液の噴射回収によるすすぎ仕上げ機能を備えたものとしたので、従来の洗浄液を肌に直接、吹き付けて直ちに回収するものに比し、肌への刺激が少なく、かつ、泡を所定時間、皮膚の表面に付着させることにより皮膚表面の老廃物を膨潤させて容易に取り除くことができる。また、仕上液によるすすぎで泡を残らず、すすぎ落すことができるので、刺激性のある泡成分が皮膚に残ることによるアレルギー性の炎症や、かぶれが防止され、また、寝たきりの者に生じがちな床擦れを悪化させるというおそれもない。さらに、上記洗浄用の泡は、本体の吸引回収機構から排出される排気圧を利用して発生させるようにしているので、別途、ポンプなどの駆動装置を要さず、機構が簡素化されると共に、本体も一つにコンパクトにまとめられる。よって、嵩張らず、持ち運びも容易になるという効果がある。
【００１３】
請求項２記載の発明では、仕上液の吸引回収機構を構成するものとして、本体に内装されたサイクロン機構を用いることとしているので、上記請求項１記載の発明の効果に加え、洗浄後の汚水の回収が、別途、容器などを要することなく、容易、かつ確実に行え、しかも回収後の汚水の処理や内部の清掃などの手間も、ポンプやフィルターを用いたものに比し、少なくて済むという効果がある。
【００１４】
請求項３記載の発明では、噴射ノズルの近傍位置に、仕上液の噴射を制御する止水／制御弁を設けることとしたので、使用状況に応じて仕上液の噴射を適宜制御することができる。よって、取扱性に優れると共に、不用意に仕上液が噴出して周囲を濡らすというトラブルも回避される。
【００１５】
請求項4 記載の発明では、吸引回収機構の吸込口を、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成したので、その先端を容易に扁平な形状に変形させることができ、しかもその際、個々の細管は、横方向に拡がり、吸込口が潰れて塞がれることがないように作用する。よって、扁平に変形させても吸引機能が妨げられることがなく、吸込口の先端を狭小な箇所に差し込んで、洗い残しが生じないようにムラなく洗浄が行えると共に、被洗浄者も無理な姿勢を強いられることがないので、その負担が軽減されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
【００１７】
図１は、本発明に係る身体洗浄装置の簡略概念図である。図示したように、この身体洗浄装置は、電動送風機のモータ２などが内装された本体１と、この本体１と送水ホース３を介して連結された仕上液の噴射ノズル４と、この噴射ノズル４の近傍に吸込口５が設けられた吸引回収機構と、本体１の排気口１ａ側に連結して設けられた泡の発生装置８とで構成されており、泡による洗浄が行えるようにしたものである。
【００１８】
上記身体洗浄装置の本体１は、図２に示すように、モータやその制御部などの電装品をカバーする下部筐体１Ａと、この下部筐体１Ａ上に固定された上部フレーム１Ｂとからなり、移動可能にキャスター１ｂで支持されている。したがって、この上部フレーム１Ｂは、移動させる際の握持部になると共に、ホースなどを掛ける支持部としての機能を兼ねている。また、下部筐体１Ａ内には、仕上液（すすぎ用の水を含む）を送り出すための送水ポンプ（図示せず）や、洗浄後の汚水を吸引回収する機構の吸引用の送風ファン（図示せず）などが内装されている。この水を吸引回収する機構としては、たとえば吸水ホース６に連通した通気路中に設けられた回収容器７内に渦巻き状の空気流を生じさせ、ここで空気と共に吸い込んだ液体や固体を分離するようにした所謂サイクロン機構と称されるものが、好適に使用される。
【００１９】
なお、図２において符号１ｃは、回収容器７内に溜まった汚水を外部に排出するための排水コック、１３は、仕上液やすすぎ用の清浄な水を貯留するためのタンクを示す。また、１４は、洗浄の際にビニール製のプールのように空気で周壁を膨らませるようにした専用のベッド（図３に符号２１で示す）を用いる際に使用される給排気用のダクトを示す。
【００２０】
上述した洗浄水の噴射ノズル４は、図４に示すように吸水ホース６の先端に設けられた扁平な吸込口ヘッド５Ａの中心に設けられ、この噴射ノズル４の両側には、吸水ホース６内と連通したスリット状の吸込口５，５が設けられている。したがって、この噴射ノズル４が接続された送水ホース３は、少なくともその先端部分（図４において上側）が、吸水ホース６内に同軸状に配置されている。なお、この送水ホース３は、吸水ホース６の内部を伝って本体１のポンプまで導かれるようになっていても、あるいは、吸水ホース６の途中から外側に引き出され、この吸水ホース６と共に、本体１へと導かれるようになっていても良い。
【００２１】
また、上記吸込口ヘッド５Ａには、噴射ノズル４からの仕上液の噴射を制御する止水／制御弁（図示せず）が設けられており、この止水／制御弁は、ヘッド５Ａを持った際、その手元に設けられたスイッチ１５で簡単に操作できるようになっている。
【００２２】
泡の発生装置は、ダクト９から空気が送り込まれるようにした気泡ノズル１０と、この気泡ノズル１０が内装された洗浄液タンク１６と、この洗浄液タンク１６の上部から引き出された送泡ホース１１と、この送泡ホース１１の先端に取り付けられた泡ヘッド１２とで構成されている。ここにおいて、本発明では、気泡ノズル１０に空気を送り込む手段として、本体１からの排気を利用している。したがって、この場合、気泡ノズル１０に連結されたダクトは、本体１の排気口１ａに連結された排気ダクト９である。また、気泡ノズル１０は、図７に示すように表面にダクト９と連通した多数の気泡発生用の細孔１０ａが設けられたものであり、洗浄液タンク１６内の洗浄液１７内に沈めた状態で使用されるようになっている。
【００２３】
なお、図２では、送泡ホース１１が洗浄液タンク１６の下側に取り付けられているように見えるが、使用の際、この洗浄液タンク１６は、本体１から取り外され、図３（ａ）に示すように横方向に配置して使用されるため、使用状態において、送泡ホース１１は、洗浄液タンク１６の上側に連結されていることとなる。よって、洗浄液タンク１６内で発生した泡は、この洗浄液タンク１６の上側から送泡ホース１１を介して外部に取り出されるようになっている。
【００２４】
本発明の身体洗浄装置は、上記の構成を有している。
【００２５】
なお、図２では、複数の者に対して作業が行えるように、送水ホース３と吸水ホース６とからなる仕上液の噴出及び吸引回収機構を二系統設けた主として医療施設などで使用される大型のものを例示したが、この機構は、必ずしも複数、設けられていなくても良く、例えば、装置自体が持ち運び可能なポータブルなものであれば、一系統だけであっても良く、その場合でも機能的には、上記のものと何ら変わるものではない。
【００２６】
次に上記構成を有する本発明の身体洗浄装置の働きを、図３の簡略説明図に基き説明する。
【００２７】
まず、使用に際して、予めタンク１３には、すすぎ用の清浄な水、あるいはヒアルロン酸などの保湿剤や消泡剤などが含有された仕上液を充填し、洗浄液タンク１６には、界面活性剤などの起泡剤を含む液体を、少なくともその表面が気泡ノズル１０上に位置するように充填し、装置側の準備を整える。
【００２８】
次に、被洗浄者２０を図３（ａ）に示すように、周壁２２が設けられた洗浄用の専用のベッド２１に裸で寝かしつける。なお、部分的な洗浄の場合は、普段使用している就寝用のベッドにビニールなどで簡易な水漏れ対策を施すだけであっても良い。
【００２９】
この状態で本体１に内装された送風ファン（図示せず）のモータ２に通電し、吸引回収機構を作動させると、吸水ホース６内が負圧となり、その先端に設けられた吸込口５から周囲の空気が吸引される。そして、この吸引された空気は、本体１に設けられた気／液分離用のサイクロン機構（図示せず）を経て、本体１の排気口１ａから外部に排出され、この排出された空気は、排気ダクト９から洗浄液タンク１６内の気泡ノズル１０へと送り込まれ、洗浄液タンク１６内の洗浄液１７を泡立てることとなる。このことにより、やがて洗浄液タンク１６内に泡が充満し、この充満した泡は、送泡ホース１１を経て、泡ノズル１２ヘと送り込まれ、この泡ノズル１２を図３（ａ）に示されるように、ベッド２１に寝た被洗浄者２０上を移動させることにより、送り出された泡を被洗浄者２０の体の表面に導き、場合によっては、泡で被洗浄者２０の体の表面を覆い、しばらくこの状態で放置する。この時、被洗浄者２０は、気泡を多く含む泡の断熱効果により、冷たさを感じず、やがて泡と接した皮膚の表面が膨潤化され、角質化した皮膚や老廃物が浮き上がり、泡が弾ける時に発生する微弱な超音波振動効果と相まってこれらが一層剥れ易い状態になる。
【００３０】
なお、この時、状況に応じて適宜、スポンジなどを用いて体の表面を擦るようにしても良い。
【００３１】
その後、図３（ｂ）に示すように、噴射ノズル４からすすぎ用の清浄な水、あるいは保湿／薬効成分などが含まれた仕上液を噴射し、これらで被洗浄者３０の体の表面の泡を洗い流し、同時にこの時に生じた汚れを含んだ水をこの噴射ノズル４の近傍に設けられた吸込口５から吸引し、体の表面に泡などの洗浄成分が残らないように吸い取る。なお、その際、仕上液を用いた場合は、肌に対するケアも同時になされるものである。
【００３２】
また、上記の作業の際、噴射ノズル４からの仕上液の噴射は、吸込口ヘッド５Ａに設けられたスイッチ１５で容易に止水／制御できるので、必要以上に仕上液を噴射し、被洗浄者に不快感を与えたり、周囲を濡らすということはない。
【００３３】
さらにまた、上記の吸込口ヘッド５Ａは、扁平な形状に形成されているので、脇の下や体の下側など、狭小な箇所に差し込むことができ、洗い残しがないように全身をムラなく清潔に洗浄できると共に、被洗浄者も無理な姿勢が強いられないため、その負担が軽減される。
【００３４】
以上のようにして、仕上げ洗浄が行われ、吸水ホース６を介して本体１に吸い取られた洗浄後の汚水は、本体１に設けられたサイクロン機構で気／液分離が行われ、回収容器７内に汚水が溜り、吸い取られた空気は、排気口１ａから排気ダクト９を介して泡発生装置８の気泡ノズル１０に送り込まれ、他の被洗浄者の泡洗浄が同時に行われるものである。
【００３５】
以上のように本発明の身体洗浄装置では、泡による洗浄が、この泡を洗い流す吸引回収機構の排気を利用してなされる。
【００３６】
なお、使用後は、吸引回収機構の送風ファンを空運転させることにより、吸水ホース６や排気ダクト９などに空気を送り込めば、カビなどが生じないように、その内部を乾燥させることができ、このことでメンテナンスに手間をかけることなく、常に清潔な状態で、衛生的な使用が可能となる。
【００３７】
図５は、吸引回収機構の吸込口５の他の実施形態を示した正面図である。図示したように、この場合は、噴射ノズル４の周囲に多数の細管５ａ，５ａで構成される吸込口５を設けたものであり、吸込口５を構成した各細管５ａを柔軟性を有するものとするか、あるいはその連結をルーズなものとすることにより、その先端を容易に扁平な形状に変形できるようにしている。そして、このような構成とすることにより、吸込口５を扁平な形状に変形させた際、個々の細管５ａは、横方向に拡がり、吸込口５が潰れて塞がれることがないように作用する。よって、吸込口５を扁平に変形させても、その吸引機能が妨げられることがなく、吸込口５の先端を狭小な箇所に差し込んで、洗い残しが生じないようにムラなく洗浄が行えると共に、被洗浄者も無理な姿勢を強いられることがないので、その負担が一層軽減されるものである。
【００３８】
図６は、吸込口５のさらに他の実施形態を示したものであり、この場合は、吸込口５を構成する細管５ａを噴射ノズル４の両側に、その先端が予め平坦な形状となるように、直線状に配置したものである。したがって、この場合は、吸込口５の先端を変形させなくとも容易に狭小な箇所に差し込むことができ、狭小な箇所の洗浄が一層容易、かつ確実に行えるという効果がある。
【００３９】
なお、この種の吸込口は、必ずしも特定の一つのものを使用するのではなく、状況に応じて適宜、対応するものを使用するようにしても良く、吸込口部分を吸水ホース６に差し替え可能な構成とすれば、この使い分けが一層容易に行えることとなり、望ましい。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明に係る身体洗浄装置の簡略概念図である。
【図２】身体洗浄装置の実施形態を示した要部簡略斜視図である。
【図３】身体洗浄装置の使用時の状態を示した簡略説明図である。
【図４】吸引口部分の簡略斜視図である。
【図５】吸引口の他の実施形態を示した正面図である。
【図６】吸引口のさらに他の実施形態を示した斜視図である。
【図７】気泡ノズルの簡略斜視図である。
【符号の説明】
【００４１】
１ 本体
１Ａ 下部筐体
１Ｂ 上部フレーム
１ａ 排気口
１ｂ キャスター
１ｃ 排水コック
３ 送水ホース
４ 噴射ノズル
５ 吸込口
５Ａ 吸込口ヘッド
５ａ 細管
６ 吸水ホース
７ 回収容器
８ 泡の発生装置
９ 排気ダクト
１０ 気泡ノズル
１１ 送泡ホース
１２ 泡ヘッド
１３ 仕上液タンク
１ 5 スイッチ
１６ 洗浄液タンク
１７ 洗浄液
２０ 被洗浄者
２１ ベッド
【技術分野】
【０００１】
本発明は、介護を必要とする老人や身体障害者、あるいは病人など自力で入浴することが困難な者を、浴室へ移動させることなく、ベットあるいはその近傍で寝たまま全身を清潔に洗えるようにした身体洗浄装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の身体洗浄装置としては、洗浄液を噴霧する噴霧ノズルの周囲に円筒形の壁やカバーを設け、その内側に吸引力が作用するように吸引パイプを接続して設け、壁やカバーを体に接触させた状態で噴霧ノズルから洗浄液を噴霧し、洗浄を行いながら直ちにこの洗浄液を噴霧ノズルの周囲から吸引して回収するようにしたものがあった。（例えば、特許文献１，２参照。）
また、この他に上記の壁やカバーに相当する箇所を、スポンジやブラシのような洗浄具とし、この洗浄具を駆動装置で回転させるようにしたものもあった。（例えば、特許文献３参照。）
【特許文献１】特開２００１−１４５６８２号公報（第２−３頁、図１）
【特許文献２】特開平１１−１９６０３号公報（第３−４頁、図１）
【特許文献３】特開２０００−２４０７３号公報（第２−３頁、図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上述した従来の身体洗浄装置は、何れも円筒形のカバーや洗浄具で囲まれた空間内に洗浄液を噴霧し、この噴霧された洗浄液をその周囲から直ちに回収するようになっており、そのため、洗浄液が体に接する時間が短く、充分な洗浄効果を発揮できないおそれがあった。
【０００４】
また、体の表面に向かって、直接、ノズルから洗浄液が噴射されるので、刺激が強く、かつ、気化熱により体温が奪われて冷たく感じ、洗われている者に不快感を与えるという問題点があった。
【０００５】
さらにこれらの身体洗浄装置は、壁やカバーなどの体に接する部分が大きく、かつ、この部分は、径方向に変形させることができなかったので、狭小な箇所に先端を差し込んで洗浄することができず、このため、洗浄が不十分になったり、あるいは体の不自由な者に無理な姿勢を強いることになるという問題点があった。
【０００６】
さらにまた、これらの身体洗浄装置は、洗浄液を洗い落とす、所謂、濯ぎの機能を有しておらず、そのため、使用後、体を充分に拭き取らないと、洗浄液が残るおそれがあった。よって、拭き取りの手間を要し、煩わしく、拭き取りが不充分な場合には、洗浄液が体に付着した状態で残り、かぶれを生じたり、場合によっては、床擦れを悪化させたりするおそれがあるという問題点も有していた。
【０００７】
本発明は、上記従来の身体洗浄装置が有していた問題点の解決を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の問題点を解決するために、本発明のうち、請求項１記載の発明は、洗浄用の泡の発生装置と、仕上液を噴射する噴射ノズルと、この噴射ノズルから噴射された仕上液を泡と共に回収する吸引回収機構と、前記噴射ノズルに仕上液を圧送するポンプや前記吸引回収機構の電動送風機などが内装された装置本体とからなる身体洗浄装置において、上記泡の発生装置を、装置本体の排気口と排気ダクトを介して連結された気泡ノズルと、この気泡ノズルが内装された洗浄液タンクと、該洗浄液タンクと送泡ホースを介して連結された泡ノズルとで構成し、装置本体の排気を利用して洗浄用の泡を発生させるようにしたことを特徴とするものである。
【０００９】
請求項２記載の発明は、上記請求項１記載の発明の構成中、仕上液の吸引回収機構がサイクロン機構からなるものと限定すると共に、このサイクロン機構が装置本体内に設けられているとの限定を付加したことを特徴とするものである。
【００１０】
請求項３記載の発明は、上記請求項１記載の発明の構成に、噴射ノズルの近傍位置に、該噴射ノズルから噴出する仕上液の噴射を制御する止水／制御弁を設けた構成を加えたことを特徴とする。
【００１１】
請求項4 記載の発明は、上記請求項1 記載の発明の構成中、吸引回収機構を、その吸込口が、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成されたものと、限定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１２】
上述したように本発明のうち、請求項１記載の発明では、身体洗浄装置を洗浄用の泡の発生と、仕上液の噴射回収によるすすぎ仕上げ機能を備えたものとしたので、従来の洗浄液を肌に直接、吹き付けて直ちに回収するものに比し、肌への刺激が少なく、かつ、泡を所定時間、皮膚の表面に付着させることにより皮膚表面の老廃物を膨潤させて容易に取り除くことができる。また、仕上液によるすすぎで泡を残らず、すすぎ落すことができるので、刺激性のある泡成分が皮膚に残ることによるアレルギー性の炎症や、かぶれが防止され、また、寝たきりの者に生じがちな床擦れを悪化させるというおそれもない。さらに、上記洗浄用の泡は、本体の吸引回収機構から排出される排気圧を利用して発生させるようにしているので、別途、ポンプなどの駆動装置を要さず、機構が簡素化されると共に、本体も一つにコンパクトにまとめられる。よって、嵩張らず、持ち運びも容易になるという効果がある。
【００１３】
請求項２記載の発明では、仕上液の吸引回収機構を構成するものとして、本体に内装されたサイクロン機構を用いることとしているので、上記請求項１記載の発明の効果に加え、洗浄後の汚水の回収が、別途、容器などを要することなく、容易、かつ確実に行え、しかも回収後の汚水の処理や内部の清掃などの手間も、ポンプやフィルターを用いたものに比し、少なくて済むという効果がある。
【００１４】
請求項３記載の発明では、噴射ノズルの近傍位置に、仕上液の噴射を制御する止水／制御弁を設けることとしたので、使用状況に応じて仕上液の噴射を適宜制御することができる。よって、取扱性に優れると共に、不用意に仕上液が噴出して周囲を濡らすというトラブルも回避される。
【００１５】
請求項4 記載の発明では、吸引回収機構の吸込口を、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成したので、その先端を容易に扁平な形状に変形させることができ、しかもその際、個々の細管は、横方向に拡がり、吸込口が潰れて塞がれることがないように作用する。よって、扁平に変形させても吸引機能が妨げられることがなく、吸込口の先端を狭小な箇所に差し込んで、洗い残しが生じないようにムラなく洗浄が行えると共に、被洗浄者も無理な姿勢を強いられることがないので、その負担が軽減されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
【００１７】
図１は、本発明に係る身体洗浄装置の簡略概念図である。図示したように、この身体洗浄装置は、電動送風機のモータ２などが内装された本体１と、この本体１と送水ホース３を介して連結された仕上液の噴射ノズル４と、この噴射ノズル４の近傍に吸込口５が設けられた吸引回収機構と、本体１の排気口１ａ側に連結して設けられた泡の発生装置８とで構成されており、泡による洗浄が行えるようにしたものである。
【００１８】
上記身体洗浄装置の本体１は、図２に示すように、モータやその制御部などの電装品をカバーする下部筐体１Ａと、この下部筐体１Ａ上に固定された上部フレーム１Ｂとからなり、移動可能にキャスター１ｂで支持されている。したがって、この上部フレーム１Ｂは、移動させる際の握持部になると共に、ホースなどを掛ける支持部としての機能を兼ねている。また、下部筐体１Ａ内には、仕上液（すすぎ用の水を含む）を送り出すための送水ポンプ（図示せず）や、洗浄後の汚水を吸引回収する機構の吸引用の送風ファン（図示せず）などが内装されている。この水を吸引回収する機構としては、たとえば吸水ホース６に連通した通気路中に設けられた回収容器７内に渦巻き状の空気流を生じさせ、ここで空気と共に吸い込んだ液体や固体を分離するようにした所謂サイクロン機構と称されるものが、好適に使用される。
【００１９】
なお、図２において符号１ｃは、回収容器７内に溜まった汚水を外部に排出するための排水コック、１３は、仕上液やすすぎ用の清浄な水を貯留するためのタンクを示す。また、１４は、洗浄の際にビニール製のプールのように空気で周壁を膨らませるようにした専用のベッド（図３に符号２１で示す）を用いる際に使用される給排気用のダクトを示す。
【００２０】
上述した洗浄水の噴射ノズル４は、図４に示すように吸水ホース６の先端に設けられた扁平な吸込口ヘッド５Ａの中心に設けられ、この噴射ノズル４の両側には、吸水ホース６内と連通したスリット状の吸込口５，５が設けられている。したがって、この噴射ノズル４が接続された送水ホース３は、少なくともその先端部分（図４において上側）が、吸水ホース６内に同軸状に配置されている。なお、この送水ホース３は、吸水ホース６の内部を伝って本体１のポンプまで導かれるようになっていても、あるいは、吸水ホース６の途中から外側に引き出され、この吸水ホース６と共に、本体１へと導かれるようになっていても良い。
【００２１】
また、上記吸込口ヘッド５Ａには、噴射ノズル４からの仕上液の噴射を制御する止水／制御弁（図示せず）が設けられており、この止水／制御弁は、ヘッド５Ａを持った際、その手元に設けられたスイッチ１５で簡単に操作できるようになっている。
【００２２】
泡の発生装置は、ダクト９から空気が送り込まれるようにした気泡ノズル１０と、この気泡ノズル１０が内装された洗浄液タンク１６と、この洗浄液タンク１６の上部から引き出された送泡ホース１１と、この送泡ホース１１の先端に取り付けられた泡ヘッド１２とで構成されている。ここにおいて、本発明では、気泡ノズル１０に空気を送り込む手段として、本体１からの排気を利用している。したがって、この場合、気泡ノズル１０に連結されたダクトは、本体１の排気口１ａに連結された排気ダクト９である。また、気泡ノズル１０は、図７に示すように表面にダクト９と連通した多数の気泡発生用の細孔１０ａが設けられたものであり、洗浄液タンク１６内の洗浄液１７内に沈めた状態で使用されるようになっている。
【００２３】
なお、図２では、送泡ホース１１が洗浄液タンク１６の下側に取り付けられているように見えるが、使用の際、この洗浄液タンク１６は、本体１から取り外され、図３（ａ）に示すように横方向に配置して使用されるため、使用状態において、送泡ホース１１は、洗浄液タンク１６の上側に連結されていることとなる。よって、洗浄液タンク１６内で発生した泡は、この洗浄液タンク１６の上側から送泡ホース１１を介して外部に取り出されるようになっている。
【００２４】
本発明の身体洗浄装置は、上記の構成を有している。
【００２５】
なお、図２では、複数の者に対して作業が行えるように、送水ホース３と吸水ホース６とからなる仕上液の噴出及び吸引回収機構を二系統設けた主として医療施設などで使用される大型のものを例示したが、この機構は、必ずしも複数、設けられていなくても良く、例えば、装置自体が持ち運び可能なポータブルなものであれば、一系統だけであっても良く、その場合でも機能的には、上記のものと何ら変わるものではない。
【００２６】
次に上記構成を有する本発明の身体洗浄装置の働きを、図３の簡略説明図に基き説明する。
【００２７】
まず、使用に際して、予めタンク１３には、すすぎ用の清浄な水、あるいはヒアルロン酸などの保湿剤や消泡剤などが含有された仕上液を充填し、洗浄液タンク１６には、界面活性剤などの起泡剤を含む液体を、少なくともその表面が気泡ノズル１０上に位置するように充填し、装置側の準備を整える。
【００２８】
次に、被洗浄者２０を図３（ａ）に示すように、周壁２２が設けられた洗浄用の専用のベッド２１に裸で寝かしつける。なお、部分的な洗浄の場合は、普段使用している就寝用のベッドにビニールなどで簡易な水漏れ対策を施すだけであっても良い。
【００２９】
この状態で本体１に内装された送風ファン（図示せず）のモータ２に通電し、吸引回収機構を作動させると、吸水ホース６内が負圧となり、その先端に設けられた吸込口５から周囲の空気が吸引される。そして、この吸引された空気は、本体１に設けられた気／液分離用のサイクロン機構（図示せず）を経て、本体１の排気口１ａから外部に排出され、この排出された空気は、排気ダクト９から洗浄液タンク１６内の気泡ノズル１０へと送り込まれ、洗浄液タンク１６内の洗浄液１７を泡立てることとなる。このことにより、やがて洗浄液タンク１６内に泡が充満し、この充満した泡は、送泡ホース１１を経て、泡ノズル１２ヘと送り込まれ、この泡ノズル１２を図３（ａ）に示されるように、ベッド２１に寝た被洗浄者２０上を移動させることにより、送り出された泡を被洗浄者２０の体の表面に導き、場合によっては、泡で被洗浄者２０の体の表面を覆い、しばらくこの状態で放置する。この時、被洗浄者２０は、気泡を多く含む泡の断熱効果により、冷たさを感じず、やがて泡と接した皮膚の表面が膨潤化され、角質化した皮膚や老廃物が浮き上がり、泡が弾ける時に発生する微弱な超音波振動効果と相まってこれらが一層剥れ易い状態になる。
【００３０】
なお、この時、状況に応じて適宜、スポンジなどを用いて体の表面を擦るようにしても良い。
【００３１】
その後、図３（ｂ）に示すように、噴射ノズル４からすすぎ用の清浄な水、あるいは保湿／薬効成分などが含まれた仕上液を噴射し、これらで被洗浄者３０の体の表面の泡を洗い流し、同時にこの時に生じた汚れを含んだ水をこの噴射ノズル４の近傍に設けられた吸込口５から吸引し、体の表面に泡などの洗浄成分が残らないように吸い取る。なお、その際、仕上液を用いた場合は、肌に対するケアも同時になされるものである。
【００３２】
また、上記の作業の際、噴射ノズル４からの仕上液の噴射は、吸込口ヘッド５Ａに設けられたスイッチ１５で容易に止水／制御できるので、必要以上に仕上液を噴射し、被洗浄者に不快感を与えたり、周囲を濡らすということはない。
【００３３】
さらにまた、上記の吸込口ヘッド５Ａは、扁平な形状に形成されているので、脇の下や体の下側など、狭小な箇所に差し込むことができ、洗い残しがないように全身をムラなく清潔に洗浄できると共に、被洗浄者も無理な姿勢が強いられないため、その負担が軽減される。
【００３４】
以上のようにして、仕上げ洗浄が行われ、吸水ホース６を介して本体１に吸い取られた洗浄後の汚水は、本体１に設けられたサイクロン機構で気／液分離が行われ、回収容器７内に汚水が溜り、吸い取られた空気は、排気口１ａから排気ダクト９を介して泡発生装置８の気泡ノズル１０に送り込まれ、他の被洗浄者の泡洗浄が同時に行われるものである。
【００３５】
以上のように本発明の身体洗浄装置では、泡による洗浄が、この泡を洗い流す吸引回収機構の排気を利用してなされる。
【００３６】
なお、使用後は、吸引回収機構の送風ファンを空運転させることにより、吸水ホース６や排気ダクト９などに空気を送り込めば、カビなどが生じないように、その内部を乾燥させることができ、このことでメンテナンスに手間をかけることなく、常に清潔な状態で、衛生的な使用が可能となる。
【００３７】
図５は、吸引回収機構の吸込口５の他の実施形態を示した正面図である。図示したように、この場合は、噴射ノズル４の周囲に多数の細管５ａ，５ａで構成される吸込口５を設けたものであり、吸込口５を構成した各細管５ａを柔軟性を有するものとするか、あるいはその連結をルーズなものとすることにより、その先端を容易に扁平な形状に変形できるようにしている。そして、このような構成とすることにより、吸込口５を扁平な形状に変形させた際、個々の細管５ａは、横方向に拡がり、吸込口５が潰れて塞がれることがないように作用する。よって、吸込口５を扁平に変形させても、その吸引機能が妨げられることがなく、吸込口５の先端を狭小な箇所に差し込んで、洗い残しが生じないようにムラなく洗浄が行えると共に、被洗浄者も無理な姿勢を強いられることがないので、その負担が一層軽減されるものである。
【００３８】
図６は、吸込口５のさらに他の実施形態を示したものであり、この場合は、吸込口５を構成する細管５ａを噴射ノズル４の両側に、その先端が予め平坦な形状となるように、直線状に配置したものである。したがって、この場合は、吸込口５の先端を変形させなくとも容易に狭小な箇所に差し込むことができ、狭小な箇所の洗浄が一層容易、かつ確実に行えるという効果がある。
【００３９】
なお、この種の吸込口は、必ずしも特定の一つのものを使用するのではなく、状況に応じて適宜、対応するものを使用するようにしても良く、吸込口部分を吸水ホース６に差し替え可能な構成とすれば、この使い分けが一層容易に行えることとなり、望ましい。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明に係る身体洗浄装置の簡略概念図である。
【図２】身体洗浄装置の実施形態を示した要部簡略斜視図である。
【図３】身体洗浄装置の使用時の状態を示した簡略説明図である。
【図４】吸引口部分の簡略斜視図である。
【図５】吸引口の他の実施形態を示した正面図である。
【図６】吸引口のさらに他の実施形態を示した斜視図である。
【図７】気泡ノズルの簡略斜視図である。
【符号の説明】
【００４１】
１ 本体
１Ａ 下部筐体
１Ｂ 上部フレーム
１ａ 排気口
１ｂ キャスター
１ｃ 排水コック
３ 送水ホース
４ 噴射ノズル
５ 吸込口
５Ａ 吸込口ヘッド
５ａ 細管
６ 吸水ホース
７ 回収容器
８ 泡の発生装置
９ 排気ダクト
１０ 気泡ノズル
１１ 送泡ホース
１２ 泡ヘッド
１３ 仕上液タンク
１ 5 スイッチ
１６ 洗浄液タンク
１７ 洗浄液
２０ 被洗浄者
２１ ベッド
【特許請求の範囲】
【請求項１】
洗浄用の泡の発生装置と、仕上液を噴射する噴射ノズルと、この噴射ノズルから噴射された仕上液を回収する吸引回収機構と、前記噴射ノズルに仕上液を圧送するポンプや前記吸引回収機構の電動送風機が内装された装置本体とからなる身体洗浄装置において、
上記泡の発生装置は、装置本体の排気口と排気ダクトを介して連結された気泡ノズルと、この気泡ノズルが内装された洗浄液タンクと、該洗浄液タンクと送泡ホースを介して連結された泡ノズルとで構成され、装置本体の排気を利用して洗浄用の泡が発生するようになされたことを特徴とする身体洗浄装置。
【請求項２】
装置本体内に、吸引された仕上液を回収するサイクロン機構が設けられたことを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【請求項３】
噴射ノズルの近傍位置に、該噴射ノズルから噴出する仕上液の噴射を制御する止水／制御弁が設けられたことを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【請求項４】
吸引回収機構の吸込口が、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成されていることを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【請求項１】
洗浄用の泡の発生装置と、仕上液を噴射する噴射ノズルと、この噴射ノズルから噴射された仕上液を回収する吸引回収機構と、前記噴射ノズルに仕上液を圧送するポンプや前記吸引回収機構の電動送風機が内装された装置本体とからなる身体洗浄装置において、
上記泡の発生装置は、装置本体の排気口と排気ダクトを介して連結された気泡ノズルと、この気泡ノズルが内装された洗浄液タンクと、該洗浄液タンクと送泡ホースを介して連結された泡ノズルとで構成され、装置本体の排気を利用して洗浄用の泡が発生するようになされたことを特徴とする身体洗浄装置。
【請求項２】
装置本体内に、吸引された仕上液を回収するサイクロン機構が設けられたことを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【請求項３】
噴射ノズルの近傍位置に、該噴射ノズルから噴出する仕上液の噴射を制御する止水／制御弁が設けられたことを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【請求項４】
吸引回収機構の吸込口が、柔軟性を有する多数の細管を結合して構成されていることを特徴とする請求項１記載の身体洗浄装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００７−１９５７６１（Ｐ２００７−１９５７６１Ａ）
【公開日】平成１９年８月９日（２００７．８．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１８３６２（Ｐ２００６−１８３６２）
【出願日】平成１８年１月２７日（２００６．１．２７）
【出願人】（５０５１９５３８４）国立大学法人奈良女子大学 (15)
【出願人】（５９３１８３５５１）名村電機工業株式会社 (3)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年８月９日（２００７．８．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１月２７日（２００６．１．２７）
【出願人】（５０５１９５３８４）国立大学法人奈良女子大学 (15)
【出願人】（５９３１８３５５１）名村電機工業株式会社 (3)
【Ｆターム（参考）】
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