説明

車両のキャブロック機構

【課題】スイッチの耐久性や検出精度の低下を抑え、キャブロック状態を確実に検出する。
【解決手段】ロッド9は、キャブ1側に設けられたキャブロックレバー8に連動する。リンク11は、キャブ1に対して回転自在に支持され、ロッド9の動きに連動して、初期位置からロック方向へ回転してロック位置に達する。キャブロックフック12は、リンク11に対して回転自在に支持され、リンク11のロック方向への回転に伴って初期位置からロック方向へ移動してロック位置に達し、このロック位置でシャシ側2に固定されたピン4に係合する。スイッチ40は、キャブ1に対して固定され、押圧されることによって状態が切り替わる。ロッド連結軸27は、リンク11に設けられ、リンク11がロック位置に達する際にスイッチ40を押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チルト可能なキャブをシャシ側にロックするためのキャブロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、前端部側のチルト軸を中心としてチルト可能なキャブを備えたキャブオーバー型車両には、非チルト状態のキャブをシャシ側にロックするためのキャブロック機構が設けられている。
【0003】
ここで、実開平5−34088号公報には、常時下方に付勢され、キャブロック時においてシャシ側のフックの上端と当接して上向きに回転するキャブ側のプレートの押動板の上方に、チルトロックセンサを取り付けた構造が記載されている。チルトロックセンサは、押動板との当接を検知することにより、チルトロック状態を検出する。
【0004】
また、実開平5−35564号公報には、キャブをチルトダウンした際にキャブ側のセーフティフックと係合してキャブ全体を仮ロックするシャシ側の係止部材に、チルトロックセンサを取り付けた構造が記載されている。チルトロックセンサは、キャブが仮ロック状態からキャブロック状態に移行する際のセーフティフックの変位を検知することにより、チルトロック状態を検出する。
【0005】
【特許文献1】実開平5−34088号公報
【特許文献2】実開平5−35564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実開平5−34088号公報に記載された構造では、キャブロックセンサの検知対象であるプレートはキャブロック状態を維持する部材ではないため、キャブロック状態が確実に検知されない可能性がある。
【0007】
また、キャブとフレームとの間に振動を吸収するための防振材が設けられ、車両走行時にフレームに対してキャブが振動するため、フレーム側のフックの動きに連動してキャブ側のプレートも振動し、チルトロックセンサに振動が伝達されてしまう。すなわち、プレートとチルトロックセンサとは、フレームに対するキャブの振動の影響を直接受けるため、チルトロックセンサに負担が掛かり易く、耐久性の低下を招く。また、チルトロックセンサに掛かる負担を軽減するためには、チルトロックセンサと押動板との間にある程度の遊びを設ける必要があり、チルトロックセンサによるチルトロック状態の検出精度の低下を招く。
【0008】
この点に関し、実開平5−35564号公報に記載された構造においても、キャブロックセンサの検知対象であるセーフティフックは、キャブとシャシとのキャブロック状態を維持する部材ではない。また、セーフティフックがキャブ側に設けられ、チルトロックセンサがシャシ側に設けられている。このため、上記実開平5−34088号公報の場合と同様の不都合が生じる可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、耐久性や検出精度の低下を抑え、キャブロック状態を確実に検出することが可能なキャブロック機構の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、一端部側を中心としてチルト可能なキャブの他端部側を、非チルト状態でシャシ側にロックするキャブオーバー型車両のキャブロック機構であって、ロッドとリンクとキャブロックフックとスイッチとスイッチ押圧部とを備える。
【0011】
ロッドは、キャブ側に設けられ、キャブロックレバーに連動する。リンクは、キャブの他端部に対して回転自在に支持され、ロッドの動きに連動して、初期位置からロック方向へ回転してロック位置に達する。キャブロックフックは、リンクに対して回転自在に支持され、リンクのロック方向への回転に伴って初期位置からロック方向へ移動してロック位置に達し、このロック位置でシャシ側に固定されたピンに係合する。
【0012】
スイッチは、前記キャブの他端部に対して固定され、押圧されることによって状態が切り替わる。スイッチ押圧部は、リンクに設けられ、リンクがロック位置に達する際にスイッチを押圧する。
【0013】
上記構成では、非チルト状態のキャブをシャシ側にロックする場合、キャブロックレバーをロック方向へ操作する。このとき、リンクは、キャブロックレバーに連動して、初期位置からロック位置までロック方向へ回転し、キャブロックフックは、リンクの回転に伴って、初期位置からロック位置までロック方向へ移動する。このキャブロックフックの移動により、キャブロックフックは、シャシに対して固定されたピンと係合し、キャブロック状態となる。また、リンクがロック位置に達する際に、スイッチ押圧部がスイッチを押圧し、スイッチの状態が切り替わることによって、キャブロック状態が検出される。
【0014】
ここで、スイッチを押圧するスイッチ押圧部はキャブロック状態を維持するリンクに設けられているので、キャブロック状態を確実に検知することができる。
【0015】
また、スイッチ押圧部とスイッチとが共にキャブ側に設けられているので、シャシに対するキャブの振動の影響をスイッチ押圧部及びスイッチが直接受けることがなく、スイッチの耐久性及び検出精度の低下を抑えることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スイッチの耐久性や検出精度の低下を抑え、キャブロック状態を確実に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本実施形態のキャブロック機構を車両後方から視た背面図、図2はキャブロック機構の初期状態を示す要部背面図、図3はキャブロック機構が初期状態からキャブロック状態に移行する途中を示す要部背面図、図4はキャブロック機構のキャブロック状態を示す要部背面図である。なお、以下の説明における左右は、車両前方を向いた状態での車幅方向の左右を示している。
【0019】
図1に示すように、キャブ1の前端部側がシャシ側2に対しチルト軸(図示外)を中心としてチルト可能に支持されたキャブオーバートラックでは、キャブ1の背面の車幅方向の左右両側には、非チルト状態のキャブ1の後端部側をシャシ側2にロックするキャブロック装置3がそれぞれ固定されている。また、各キャブロック装置3に対応して、シャシ側2の左右両側には、ピン4がそれぞれ固定されている。なお、左右のキャブロック装置3は、ほぼ同様の構成であるため、以下一方(左側)のキャブロック装置3について説明し、その他方についての図示及び説明を省略する。
【0020】
ピン4は、車両前後方向に離間して相対向する支持プレート5の上端部同士を連結する棒体状であり、支持プレート5の下端部はシャシ側2に固定されている。
【0021】
キャブ1の背面の車幅方向一側(本実施形態では左側)には、キャブロックレバー8が設けられている。キャブロックレバー8の一端側(図1の上端側)は、キャブ1に対して回転自在に支持されている。このキャブロックレバー8の一端側と後述するリンク11とは、車幅方向に沿って延びるロッド9を介して連結されている。キャブロックレバー8の他端側(図1の下端側)を車幅方向内側(図1の右側)へ回転させると、ロッド9はロック方向(図1の左方向)へ移動し、反対に車幅方向外側(図1の左側)へ回転させると、ロッド9はロック解除方向(図1の右方向)へ移動する。キャブ1側には、少なくともキャブロック装置3が完全なロック状態(キャブロック状態)となるロック位置において、ロックレバー8の回転を解除自在に阻止するロックレバー固定部材6が設けられている。
【0022】
図1〜図4に示すように、本実施形態のキャブロック機構は、上記ロッド9とベース10とリンク11とキャブロックフック12とスイッチ40とスイッチ押圧部としてのロッド連結軸27とを備えている。
【0023】
リンク11は、ベース10に対し第1回転軸17を中心としてロック方向及びロック解除方向へ回転自在に支持される。キャブロックフック12は、リンク11に対し第2回転軸24を中心として回転自在に支持され、ベース10に対してロック方向及びロック解除方向へ移動自在となる。リンク11がロック方向へ回転するとキャブロックフック12もロック方向へ移動し、リンク11がロック解除方向へ回転するとキャブロックフック12もロック解除方向へ移動する。
【0024】
ベース10は、相対向して離間する前後のプレート部(前プレート部13と後プレート部14)を有する。キャブ1の背面には、ベース10が固定されるブラケット15が設けられている。ブラケット15は略枠形状を有し、ベース10(前プレート部13及び後プレート部14)はその主要部分がブラケット15の内側に収容された状態でブラケット15に締結固定される。ブラケット15の下部には、キャブ1が非チルト状態のときにピン4及び前後の支持プレート部5の上部が挿通されるピン挿通孔(図示省略)が形成されている。また、ブラケット15の下部は、キャブ1が非チルト状態のときに防振用の弾性部材70を介してシャシ側2のキャブマウントブラケット71に支持される。
【0025】
前プレート部13及び後プレート部14には、車両前後方向に沿って延びる第1回転軸17が挿通され支持される第1回転軸支持孔(図示省略)が形成されている。前プレート部13の下部には、キャブ1が非チルト状態のときにピン4を受け入れる係合シャフト収容凹部19が形成されている。
【0026】
リンク11は、相対向して離間する板状の前後のリンクプレート(前リンクプレートは図示を省略)20と、前後のリンクプレート20を連結する連結部(図示省略)と、を有し、ベース10の前後のプレート部13,14の間に収容される。前後のリンクプレート20の一端側(図1の下端側)には、第1回転軸17が挿通される第1回転軸挿通孔(図示省略)がそれぞれ形成され、リンク11は、キャブ1の背面に対して第1回転軸17を中心として回転自在に支持される。
【0027】
前後のリンクプレート20の他端側(図1の上端側)には、車両前後方向に沿って延びる第2回転軸24が挿通され支持される第2回転軸支持孔(図示省略)がそれぞれ形成されている。また、後リンクプレート20の他端側には、ロッド9が連結される上記ロッド連結軸27が後方へ突設されている。
【0028】
ロッド9は、後リンクプレート20の後方でロッド連結軸27に連結される。キャブロックレバー8(図1に示す)の他端側(図1の下端側)が車幅方向内側(図1の右側)へ回転し、ロッド9がロック方向(図1の左方向)へ移動すると、リンク11は、キャブロックレバー8の動きに連動し、第1回転軸17を中心として、初期位置(図2に示す位置)からロック位置(図4に示す位置)まで、ロック方向(図中矢印50方向)へ回転する。反対に、キャブロックレバー8の他端側が車幅方向外側へ回転し、ロッド9がロック解除方向(図1の右方向)へ移動すると、リンク11は、キャブロックレバー8の動きに連動し、第1回転軸17を中心として、ロック位置から初期位置まで、ロック解除方向(図中矢印51方向)へ回転する。
【0029】
キャブロックフック12は、略L状の板形状を有し、リンク11の前後のリンクプレート20の間に配置される。キャブロックフック12の一端側(図1の上端側)には、第2回転軸24が挿通される第2回転軸挿通孔(図示省略)が形成され、キャブロックフック12は、リンク11に対して第2回転軸24を中心として回転自在に支持される。すなわち、キャブ1に対するキャブロックフック12の移動軌跡は、第1回転軸17を中心とした回転と第2回転軸24を中心とした回転とにより規定される。また、キャブロックフック12の他端側(図1の下端側)には、上方が開放された凹状の内側面30を有するフック部29が形成されている。
【0030】
第2回転軸24の外周には、コイル状のバネ部材(図示省略)とスペーサ(図示省略)とが配置される。バネ部材の一側はキャブロックフック12と係合し、他側はリンク11の連結部と係合する。このバネ部材によって、キャブロックフック12は、リンク11に対してロック方向(図中矢印50方向)へ付勢される。また、特に図示していないが、リンク11には、キャブロックフック12のロック解除方向への移動範囲を規制するストッパが設けられている。このため、キャブロックフック12に外力が加わっていない状態(リンク11が初期位置にある状態を含む)では、バネ部材とストッパとによって、キャブロックフック12はリンク11に対して所定位置に維持される。
【0031】
キャブ1が非チルト状態であり、キャブロックレバー8の他端側(図1の下端側)が車幅方向内側(図1の右側)へ回転し、ロッド9がロック方向(図1の左方向)へ移動し、リンク11が第1回転軸17を中心として初期位置からロック位置まで回転すると、キャブロックフック12は、リンク11の回転に伴って初期位置(図2に示す位置)からロック位置(図4に示す位置)までロック方向(図中矢印50方向)へ移動する。
【0032】
初期位置からロック方向へ移動開始直後のキャブロックフック12は、バネ部材とストッパとによってリンク11に対して所定位置に維持されたまま、第1回転軸17を中心として初期位置(図2に示す位置)からロック方向(図中矢印50方向)へ回転する。
【0033】
キャブロックフック12のロック方向への移動が進み、図3に示すように、キャブロックフック12の内側縁がピン4と当接すると、バネ部材の付勢力を受けているキャブロックフック12は、ピン4に当接したままリンク11のロック方向への回転に伴って第2回転軸24を中心にロック方向へ移動する。この第2回転軸24を中心とした回転を伴うことにより、フック部29は、ロック方向への移動に伴って下方からピン4へ近づく。
【0034】
キャブロックフック12のロック方向への移動がさらに進むと、ロック位置の直前でフック部29の内側面30がピン4に下方から係合し、ロック位置でフック部29がピン4に対して上方への引張力を付与する。これにより、キャブロック機構がキャブロック状態となる。キャブロック状態では、キャブ1がシャシ側2に確実且つ堅牢にロックされる。
【0035】
一方、キャブロックレバー8の他端側が車幅方向外側へ回転し、ロッド9がロック解除方向(図1の右方向)へ移動し、リンク11が第1回転軸17を中心としてロック位置からロック解除方向へ回転すると、キャブロックフック12は、上記ロック方向への移動時と反対の移動軌跡を通り、初期位置へ戻る。これにより、キャブロック機構が初期状態となる。
【0036】
スイッチ40は、リンク11が初期位置からロック位置へ回転する際にロッド連結軸27の移動を妨げず、且つリンク11がロック位置に達する際にロッド連結軸27の外周面によって押圧される位置に配置され、キャブ1側に固定されている。本実施形態のスイッチ40は、後プレート部14の後面上に固定されたスイッチブラケット41に取り付けられている。スイッチ40は、ロッド連結軸27により押圧されることによってオフ状態からオン状態に切り替わる。スイッチ40は、車室内のインストルメントパネルなどに配置されたインジケータランプ42に接続されている。スイッチ40がオフ状態のときはインジケータランプ42が点灯し、オン状態のときは消灯する。従って、車室内の乗員は、インジケータランプ42を視ることによってキャブロック状態か否かを認識することができる。
【0037】
このように、本実施形態によれば、非チルト状態のキャブ1をシャシ側2にロックする場合、キャブロックレバー8をロック方向へ操作する。このとき、リンク11は、キャブロックレバー8に連動して、第1回転軸17を中心として初期位置からロック位置までロック方向へ回転し、キャブロックフック12は、リンク11の回転に伴って、初期位置からロック位置までロック方向へ移動する。係るキャブロックフック12の移動により、キャブロックフック12のフック部29は、シャシ側2に固定されたピン4に下方から係合した後、ピン4に対して上方への引張力を付与する。これにより、キャブ1がシャシ側2に確実且つ堅牢にロックされる。このキャブロック状態では、ロッド連結軸27がスイッチ40を押圧し、インジケータランプ42が消灯するので、乗員はキャブロック状態を視認することができる。
【0038】
反対に、キャブ1のロックを解除する場合、キャブロックレバー8をロック解除方向へ操作する。このとき、リンク11は、キャブロックレバー8に連動して、第1回転軸17を中心としてロック位置から初期位置までロック解除方向へ回転し、キャブロックフック12は、リンク11の回転に伴って、ロック位置から初期位置までロック解除方向へ移動する。係るキャブロックフック12の移動により、キャブロックフック12のフック部29は、ピン4から外れる。これにより、キャブ1とシャシ側2とのロックが解除される。
【0039】
また、スイッチ40を押圧するロッド連結軸27は、キャブロック状態を維持するリンク11に設けられているので、キャブロック状態を確実に検知することができる。
【0040】
また、ロッド連結軸27とスイッチ40とが共にキャブ1側に設けられているので、これらをキャブ1側とシャシ側2とに分けて設けた場合と比較して、ロッド連結軸27及びスイッチ40はシャシ側2に対するキャブ1の振動の影響を受け難い。従って、スイッチ40の耐久性及び検出精度の低下を抑えることができる。
【0041】
さらに、ロッド9を連結するためのロッド連結軸27をスイッチ押圧部として機能させているので、構造の簡素化を図ることができる。
【0042】
なお、上記構造は、図4に二点鎖線で示すように、リンク11がロック位置にあるときにロッド連結軸27と係合してリンク11のロック解除方向への移動を阻止するロッククローズ60を備えたキャブロック機構に適用することも可能である。ロッククローズ60は、ベース10(後プレート部14)に回転自在に支持される中間部と、ロッド連結軸27と係合可能な一端部(図4の上端部)と、ロッククローズ用操作ロッド61に連結される他端部(図4の下端部)とを有し、付勢部材62によってロッド連結軸27と係合する方向に付勢されている。
【0043】
また、上記実施形態では、ロッド連結軸27をスイッチ押圧部として機能させたが、図5や図6に示すように、スイッチ押圧部45,46を有するスイッチ押圧部材43,44を別途設け、スイッチ押圧部材43,44をリンク11に対して固定してもよい。この場合、スイッチ40は、リンク11が初期位置からロック位置へ回転する際にロッド連結軸27及びスイッチ押圧部材43,44の移動を妨げず、且つリンク11がロック位置に達する際にスイッチ押圧部45,46によって押圧される位置に配置すればよい。なお、この例のスイッチ押圧部材43,44は、ロッド連結軸27に締結固定されている。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、チルト可能なキャブをシャシ側にロックするためのキャブロック機構に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本実施形態のキャブロック機構を車両後方から視た背面図である。
【図2】キャブロック機構の初期状態を示す要部背面図である。
【図3】キャブロック機構が初期状態からキャブロック状態に移行する途中を示す要部背面図である。
【図4】キャブロック機構のキャブロック状態を示す要部背面図である。
【図5】キャブロック機構の他の例を示す要部背面図である。
【図6】キャブロック機構のさらに他の例を示す要部背面図である。
【符号の説明】
【0046】
1:キャブ
2:シャシ側
3:キャブロック装置
4:ピン
5:支持プレート
8:キャブロックレバー
9:ロッド
10:ベース
11:リンク
12:キャブロックフック
13:前プレート部
14:後プレート部
15:ブラケット
17:第1回転軸
19:係合シャフト収容凹部
20:リンクプレート
24:第2回転軸
27:ロッド連結軸(スイッチ押圧部)
29:フック部
30:フック部の内側面
40:スイッチ
41:スイッチブラケット
43:スイッチ押圧部材
44:スイッチ押圧部材
45:スイッチ押圧部
46:スイッチ押圧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部側を中心としてチルト可能なキャブの他端部側を、非チルト状態でシャシ側にロックするキャブオーバー型車両のキャブロック機構であって、
キャブ側に設けられ、キャブロックレバーに連動するロッドと、
前記キャブの他端部に対して回転自在に支持され、前記ロッドの動きに連動して、初期位置からロック方向へ回転してロック位置に達するリンクと、
前記リンクに対して回転自在に支持され、前記リンクの前記ロック方向への回転に伴って初期位置からロック方向へ移動してロック位置に達し、このロック位置で前記シャシ側に固定されたピンに係合するキャブロックフックと、
前記キャブの他端部に対して固定され、押圧されることによって状態が切り替わるスイッチと、
前記リンクに設けられ、当該リンクが前記ロック位置に達する際に前記スイッチを押圧するスイッチ押圧部と、を備えた
ことを特徴とする車両のキャブロック機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−132832(P2008−132832A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−319346(P2006−319346)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【出願人】(596162061)株式会社 湘南ユニテック (4)