説明

車両のコンピュータへの複数通信チャネル入力を遠隔テストする装置及び方法

本発明の実施形態は、自動車のコンピュータへの複数の通信チャネル入力を遠隔テストする装置を有する。この装置は、永続メモリに電気的に接続されたマイクロプロセッサを有し得る。前記メモリは、自動車のコンピュータへの2以上の通信チャネル入力のそれぞれに対応する通信チャネルテストメッセージをその中に格納し得る。前記通信チャネルの少なくとも1つは無線通信チャネルである。前記マイクロプロセッサは、選択された通信チャネルを通して前記自動車のコンピュータにテストメッセージを出力するように構成され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、車両のコンピュータへの複数通信チャネル入力を遠隔テストする装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許4,694,408号(自動車の電装システムテスト装置)及び4,831,560号(自動車の電装システムテスト方法)は、関連するサブシステムの性能を監視しながら種々の車両サブシステムをテスタユニットの制御の下で動作させ、不具合を検出し、切り分ける、車両電装システムの対話式のテストシステム及び方法を開示している。このテスタは、簡単に挿入されて種々の車両及びテスト手順のためのユニットに適合する交換可能なプログラムカートリッジを有し、テスタや周辺機器へ、又はテスタや周辺機器からの更なるアクセスが必要であるテスト手順のための付加的な交換可能な入出力カートリッジも有している。テストユニットは、車両の電装データバスに組み立てライン対話リンクによってアクセスする。アクセスは、データバス自身の故障の位置を特定することが可能なマルチプレクサを経由して行われる。このテスタは、現場において不具合を解析するのに必要な時間と労力を大幅に削減し、従来のテスト機器より適用範囲がかなり広い。
【0003】
携帯型の自動車診断サービスツールについての米国特許5,541,840号は、自動車における問題を診断及び切り分けし、自動車の動作状態を監視するシステム及び方法を開示している。このシステムは、単独又は協調して動作可能な携帯ユニットとマスタステーションとを有し、リアルタイムのデータの記録及び表示、遠隔地でデータ記録し、後でそのデータを表示すること、故障診断、動作パラメータの監視、車載された車両コントローラの再プログラミング、サービスマニュアル及びサービス公報のページの表示、並びにオンラインでの部品発注のような機能を果たす。
【0004】
マルチプロトコル無線通信モジュールについての米国特許6,603,394号は、遠隔基地局、及び1つの自動車に少なくとも2つの異なる通信プロトコルを実装する複数の自動車制御ユニットとの間で通信する無線通信モジュールを開示している。無線通信モジュールは、RFインタフェースと、プロセッサと、セレクタブルマルチプロトコルインタフェースとを有している。プロセッサは、RFインタフェースと通信し、これによって遠隔ステーションとの通信を行う。プロセッサは、診断ルーチンを実行し、これによって複数の自動車制御ユニットのうちの1つにコマンドを送る。セレクタブルマルチプロトコルインタフェースは、複数の自動車制御ユニットとプロセッサとの間に接続されている。セレクタブルマルチプロトコルインタフェースは、プロセッサのコマンドを、選択された自動車制御ユニットによって読解可能なフォーマットに変換し、受信した診断情報を、プロセッサによって読解可能なフォーマットに変換する。要求があれば、セレクタブルマルチプロトコルインタフェースとプロセッサ機能のは、フィールドプログラマブルゲートアレイに実装可能である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、自動車のコンピュータへの複数の通信チャネル入力を遠隔テストする装置を有する。この装置は、永続メモリに電気的に接続されたマイクロプロセッサを有し得る。前記メモリは、自動車のコンピュータへの2以上の通信チャネル入力のそれぞれに対応する通信チャネルテストメッセージをその中に格納し得る。前記通信チャネルの少なくとも1つは無線通信チャネルである。前記マイクロプロセッサは、選択された通信チャネルを通して前記自動車のコンピュータにテストメッセージを出力するように構成され得る。
【0006】
ある実施形態は、前記マイクロプロセッサと通信し、前記テストメッセージの少なくとも1つを前記自動車のコンピュータへの無線通信入力に無線で伝送するワイヤレストランシーバを有し得る。
【0007】
ある実施形態は、前記マイクロプロセッサに接続され、動作すると、前記ワイヤレストランシーバを前記自動車のコンピュータへの前記無線通信入力とペアにすること、前記2以上の通信チャネル入力の1つ及びテスト用の対応するテストメッセージを選択すること、及び前記選択された通信チャネル入力を通して前記対応するテストメッセージを出力すること、を前記マイクロプロセッサに行わせる1以上のスイッチを有し得る。
【0008】
前記無線通信チャネルはブルートゥース通信チャネルであってもよい。前記2以上の通信チャネルのいずれがテスト用に選択されたかを識別する1以上の出力表示器を更に有してもよい。前記出力表示器は発光ダイオードであってもよい。
【0009】
前記通信チャネルテストメッセージは2以上の異なる言語で格納されてもよく、前記1以上のスイッチの動作によって、前記マイクロプロセッサに、前記選択された通信チャネルを通して出力するためのテストメッセージの言語を選択させてもよい。
【0010】
前記2以上の通信チャネルは、ユニバーサルシリアルバスを含んでもよい。前記ユニバーサルシリアルバス上の電圧差は、前記マイクロプロセッサに電力を供給してもよい。
【0011】
前記永続メモリはフラッシュメモリであってもよい。
【0012】
前記装置は、デジタル符号化されたテストメッセージをアナログ音声信号に変換するDA(digital-to-analog)コンバータを更に有してもよい。
【0013】
本発明の実施形態は、車両のコンピュータへの2以上の通信チャネルの入力の使用可能性を遠隔テストする方法を含んでもよい。前記車両のコンピュータから離れたテストツールにおいて、前記方法は、前記車両のコンピュータへの、少なくとも1つは無線通信チャネルである、2以上の通信チャネル入力の1つを選択する入力を受信し、前記テストツール内のワイヤレストランシーバを前記車両のコンピュータに電気的に接続されたワイヤレストランシーバとペアにし、前記選択された通信チャネルを通してその通信チャネルに固有のテストメッセージを出力することを含んでもよい。
【0014】
車両のコンピュータにおいて、前記方法は、前記車両のコンピュータへの2以上の通信チャネル入力の1つを選択する入力を受信し、前記車両のコンピュータと通信するワイヤレストランシーバを前記テストツール内のワイヤレストランシーバとペアにするための入力を受信し、前記テストメッセージが前記選択された通信チャネルを通して前記車両のコンピュータで受信される場合には、前記メッセージを前記車両のオーディオシステムを通して再生するために出力することを含んでもよい。
【0015】
前記方法は、また、どの通信チャネルがテスト用に選択されたかを識別する表示器を、前記テストツールにおいて点灯させることを含んでもよい。
【0016】
前記方法は、前記テストツールにおいて2以上の言語からテストメッセージ言語を選択し、前記テストメッセージを前記選択された通信チャネルを通して前記選択された言語で出力することを含んでもよい。どのテストメッセージ言語が選択されたか識別する表示器を、前記テストツールにおいて点灯させてもよい。
【0017】
前記方法は、前記ワイヤレストランシーバを前記車両のコンピュータに電気的に接続された前記ワイヤレストランシーバとペアにするための複数桁のPIN番号を示す入力を、前記テストツールにおいて受信することを含んでもよい。
【0018】
前記方法は、前記テストツールと前記車両のコンピュータとの間のユニバーサルシリアルバス又はアナログ通信接続を確立することを含んでもよい。
【0019】
前記方法は、アナログ通信チャネルを通して車両エンターテインメントシステムと通信するために、デジタルフォーマットのテストメッセージをアナログフォーマットに前記テストツールにおいて変換することを含んでもよい。
【0020】
本発明のこれらの及び他の局面は、本発明の添付された図面及び以下の詳細な説明を考慮してよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
新規であると考えられる本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲において詳細に示されている。本発明は、その構成及び動作の両方に関して、その更なる対象及び効果とともに、添付の図面を考慮し、以下の説明を参照して最もよく理解され得る。
【図1】車両のコンピューティング及び通信システムの例示的ブロック接続である。
【図2】車両における複数の通信チャネルテストするテストツールの例示的実施形態である。
【図3】マルチメディアテストツールに実装された回路の例示的実施形態である。
【図4】マルチメディアテストツールに実装されたプリント基板(PC board)レイアウトの一実施形態である。
【図5】マルチメディアテストツールの動作の一実施形態を示す例示的なフローチャートである。
【図6A】マルチメディアテストツールの車両のコンピュータとのブルートゥースペアリング処理の一実施形態を示す例示的フローチャートである。
【図6B】マルチメディアテストツールの車両のコンピュータとのブルートゥースペアリング処理の他の実施形態を示す例示的フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、車両31のコンピューティング通信システム(CCS:computing and communication system)のブロック接続の例を示す。CPU(central processing unit)3は、デジタルデータプロセッサやマイクロプロセッサを有してもよく、CPU3には正の直流電圧+V(例えばDC5V)が供給されている。CPUは、揮発性又はランダムアクセスメモリ(RAM)5と通信を行い得る。CPU3は、また、永続的な情報の格納及び読み出しのためにデータベース又はハードドライブ7にアクセスし得る。代替として又はこれに加えて、CPU3は、フラッシュドライブやスマートカード(図示せず)のようなフラッシュメモリのインタフェースとなり得る。CPU3は、デジタル信号を音声信号や映像信号のようなアナログ信号に変換するDA(digital-to-analog)コンバータ9へのデジタル出力を有してもよい。それらの信号は、この技術分野でよく知られているように、スピーカー13やビデオディスプレイ(図示せず)での再生のために増幅されてもよい。代替として、デジタルシグナルプロセッサが、スピーカー13やビジュアルディスプレイ(図示せず)での再生のためにデジタル信号を処理してもよい。コンピューティング通信システム1は、位置測定、ナビゲーションサービス、又はこれらの両方のためのグローバルポジショニング(すなわちナビゲーション)システム(GPS:global positioning system)を有してもよいし、有しなくてもよい。
【0023】
CPU3は、複数の入力チャネルを有し得る。例えば、マイクロホン29は、音声を検出してアナログ電気信号に変換し得る。アナログ信号は、CPU3への入力のために、AD(analog-to-digital)コンバータ27でデジタル信号に変換され得る。アナログ信号33は、また、補助(auxiliary)入力25で受信され、コンバータ27でデジタル信号に変換され、CPU3に入力され得る。
【0024】
CPU3は、アンテナ17を有しブルートゥース(BLUETOOH)通信規格及びプロトコルに従って無線周波数(RF:radio frequency)信号19で通信を行うブルートゥーストランシーバ経由で、遠隔デバイスと双方向に通信し得る。ブルートゥースRF通信は、CPU3と複数の遠隔コンピューティングデバイスとの間に確立され得る。遠隔コンピューティングデバイスには、携帯電話、パーソナルメディアデバイス、健康モニタリングデバイス、ラップトップ又はミニコンピュータ、車両モジュール、パーソナルナビゲーションデバイス等を含むが、これらには限定されない。
【0025】
CPU3は、また、ユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)経由で、遠隔コンピューティングデバイスと双方向に通信し得る。入力セレクタ51は、車両の乗員によって操作され得るものであって、CPU3への利用可能ないくつかの入力からの選択を行う。ペアリングボタン53を選択することによって、ブルートゥース通信チャネル(BLUETOOH communication channel)のために、ブルートゥースペアリングモードに入り得る。
【0026】
図2は、CPU3へ、及びCPU3からの1以上の通信チャネル(communication channel)をテストするツール11の一例を示している。ツール11は、複数の出力インジケータ(例えば、補助14a、ブルートゥース14b、USB14c及び電源35)を有するハウジング10を有し得る。他の実施形態においては、複数の他の通信チャネルのためのインジケータがあり得る。非限定的な例には、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Wi−Fi、ZigBee、及びワイヤレスUSBが含まれる。テストツール11は、また、これらの複数の通信チャネルのいずれの組合せをもテストし得る。出力インジケータは、発光ダイオード(LED)、液晶ディスプレイ(LCD)、又は視覚的な出力の他の形態であってもよい。ツール11が他のブルートゥースデバイスとペア(paired)である、又はペアになっていることを示すインジケータがあってもよい(図示せず)。ツール11は、また、入力ボタン又はセレクタ12(テストセレクタ)及び16(ブルートゥースペアリングモード)を有してもよい。ツール11は、また、補助出力20及びUSB接続18(例えばハイスピードUSB2.0)を有してもよい。以下により詳細に説明されているように、ツール11は内部に、アドバンストオーディオディストリビューションプロファイル(A2DP:Advanced Audio Distribution Profile)規格に適合したブルートゥーストランシーバを有する。代替として、ツール11は、ハンズフリープロファイル(HFP)又はヘッドセットプロファイル(HSP)規格、又は種々のプロファイルの組合せと互換性がある、ブルートゥーストランシーバを有してもよい。一実施形態においては、USBインタフェース18は、テストツール11に電圧差を供給してもよい。他の実施形態においては、テストツール11は、CPU3からの映像出力をテスト可能であってもよい。テストツール11は、例えば、MP4の音声部分をテストしてもよい。テストツール11には、映像信号をテストしていることを示すインジケータがあってもよい。
【0027】
LEDは、以下に説明されているように、通信チャネル14a,14b,14cのいずれがテストされているかを示し得る。ユーザは、テストセレクタボタン12を操作して、各通信チャネルのテストを開始し得る。ユーザは、ブルートゥースペアリングボタン16を操作して、ツール11内のブルートゥーストランシーバと車両31内のブルートゥーストランシーバ15とをペアにし得る。
【0028】
ユーザは、1以上のスイッチ又はボタンを操作して、1以上の通信チャネルをテストするための言語を選択してもよい。LEDは、また、どの言語で複数の通信チャネルがテストされているかを示してもよい。例えば、LEDは、通信チャネル14a,14b,14cが、英語(E)6a、スペイン語(S)6b、フランス語(F)6cでテストされていることを示してもよい。通信チャネルは、他の言語でテストされてもよい。テストツール11の言語選択機能の操作については、以下で更に説明する。
【0029】
当業者は、ツール11の外面の構成が、図2に示され上記で説明された特定の構成に限定されないことが理解できるであろう。多数の異なる形状及び構成が実装され得る。例えば、テストツールは、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、又は他の可搬なコンピューティングデバイスのような携帯形のコンピューティングデバイスで実行されるソフトウェアに実装され得る。図2に図示されたツールの形状及び物理的な構成は、本発明を限定するものではない。
【0030】
図3は、ツール11内に実装され得る例示的回路37のブロック図を示す。当業者は、本発明の実施形態を実装するために利用される特定の回路は図3に示された特定の回路構成に限定されないことを理解するであろう。例えば、図3に示された回路は、車両31の内部のCPU3への、外部で生成された入力をテストする。図3の回路は、ブルートゥーストランシーバ15又はUSBポート23を通して通信するCPU3からの出力をテストするように、容易に構成され得る。
【0031】
例示的回路37は、マイクロコントローラ42を有する。一実施形態では、マイクロコントローラ42は、モトローラ8051 8ビットプロセッサ(例えばSILICON LABS C8051F352)、システムクロック、及びメモリ(例えばフラッシュ、SRAM、XRAM等)を有し得る。マイクロコントローラ42は、USBインタフェース18によって電力が供給されてもよい。代替として、ツール11には、内部電池の電力、太陽による電力、又は車両の12V補助電力ポート(図示せず)の1つによって電力が供給されてもよい。DC12V電源が使われる場合には、マイクロコントローラ及び他のデバイスにDC5Vを供給するために、電圧レギュレータが必要であり得る。
【0032】
マイクロプロセッサ42との間で、アンテナ46を有するブルートゥーストランシーバ30は通信を行い得る。トランシーバ30は、ブルートゥースデバイス間の音声のストリーミングのための既定のアドバンストオーディオディストリビューションプロファイル(A2DP)互換デバイスであり得る。テストツール11は、また、上述のHFP又はHSP互換デバイスであり得る。トランシーバ30は、ブルートゥース通信チャネルをテストする際に、車両のブルートゥーストランシーバ15とペアになり得る。トランシーバの制御は、マイクロコントローラ42上にエンコードされたソフトウェアを通して行われ得る。トランシーバ30は、また、永続メモリ(persistent memory)39に格納された音声ファイルを出力するために、音声アンプ36と通信し得る。トランシーバ30は、テストデバイスの、FCCにより承認されたコンポーネントであり得る。一実施形態においては、ブルートゥースペアリングボタン16を押すと、トランシーバ30は、ブルートゥース通信テスト中に、テストデバイス11を車両のブルートゥーストランシーバ15とペアにし得る。ブルートゥーステストの動作の更なる詳細は、以下で更に説明される。ペアリングは、デバイス間の正常なペアリングを行うための、製造者が開発した自動シーケンスを通して行われる。その実施形態は、以下で説明される。
【0033】
USBフラッシュドライブ又はメモリスティック32が、テストデバイス内に収容されていてもよい。USBフラッシュドライブ32は、USBコントローラリレー38が動作すると、接続41を経由してUSB通信チャネルの接続テストのために用いられ得る。USBテストセレクタ14cが押されると、マイクロプロセッサ42からの出力信号が生成されて、USBコントローラリレー38がアクティブになる。一実施形態では、コントローラリレー38は、USBフラッシュドライブ32の電源を制御する。例えば、コントローラリレー38は、USB通信チャネルのテストが選択されるまで、フラッシュドライブ32の電源をオフに保ってもよい。代替として、永続記憶部39に格納された音声テストファイルを、テスト中にUSBインタフェース41に出力してもよい。一実施形態では、テスト音声ファイルは、フラッシュドライブ32(及び/又はメモリ39)にメタファイルとして格納され、英語、フランス語、及びスペイン語のような複数の言語で格納される。テストデバイスは、USB接続のための言語選択機能48を有してもよいし、有しなくてもよい。一実施形態では、USB接続テストの出力には、言語セレクタ48を介したユーザ(例えばサービス技術者)による選択や変更なしに、各言語のシーケンシャルテストメッセージを含んでもよい。
【0034】
他の代替実施形態においては、永続メモリ39に種々の言語のテストメッセージが区分されて格納されている場合には、言語選択を、言語セレクタスイッチ48を介してマイクロコントローラ42において行うことができる。この実施形態においては、テスト信号は、USBコントローラ43に出力され、インタフェース45を経由してUSBケーブル18に伝達される。
【0035】
マイクロプロセッサ42は、補助出力20をテストするDAコンバータ(DAC)42bを有してもよい。一実施形態においては、DAC42bは、マイクロプロセッサ42に組み込まれ、補助接続をテストするときに、マイクロプロセッサ42のメモリ39と通信して、アナログ音声ファイルを出力する。
【0036】
マイクロプロセッサ42は、また、音声ファイルの格納のためにメモリ39を有してもよい。マイクロプロセッサ42のメモリ39に格納された音声ファイルは、ブルートゥース及び補助通信チャネルがテストされる際に送信される出力であってもよい。テストデバイス内のUSBフラッシュドライブ32は、USB接続テストに用いられる音声ファイルを格納する独立したメモリを搭載していてもよい。一実施形態においては、マイクロプロセッサ42は、永続メモリ39にブルートゥース通信チャネル、USB通信チャネル、及び補助通信チャネルのための音声ファイルを格納し、テストデバイスのオペレーションセンターとして働き、3つの通信チャネル全てのテストを制御する回路を搭載する。この動作を、以下で更に詳細に説明する。
【0037】
マイクロプロセッサメモリ39は、英語、フランス語、及びスペイン語のようないくつかの異なる言語の音声ファイルの格納を別々のアドレスに行ってもよい。マイクロプロセッサ42と通信する言語選択スイッチ48を介して、テスト中の再生のために、これらの3言語のうちの1つのメモリアドレスが選択されてもよい。一実施形態では、言語選択スイッチによって、いずれもマイクロプロセッサ42と通信しているブルートゥース通信チャネル、USB通信チャネル、及び補助通信チャネルのための言語選択を行うことができる。マイクロプロセッサ42は、また、テストデバイス11に配置されたテストセレクタボタンを介して、マイクロプロセッサ42と通信しているこれらの3つの通信チャネルの間の切り換え機能テストを行う命令及び回路を有していてもよい。テストセレクタボタン12の動作を以下で更に説明する。
【0038】
図4は、テストツール11のプリント基板(PC board)レイアウト(PCB)の例示的回路図を示す。コネクタ24は、補助ケーブルインタフェース20及びUSBインタフェースケーブル18のインタフェースとなり得る。USBコネクタ24は、電圧レギュレータ28によって調節されたUSB電源接続(DC+5V)26を含んでいてもよい。一実施形態では、コネクタ24は8ピンコネクタである。
【0039】
コネクタ24は、サージプロテクタ55(LITTLEFUSEによって製造された部品番号SP0505BAHTGのような)と電気的に通信してもよい。インタフェース54は、フラッシュ/メモリスティック32(図3)に接続され、USBモード時に音声又は映像ファイルを送信してもよい。インタフェース54は、USB通信チャネルがテストされるまで、フラッシュドライブへの電力を制御する(例えば電源をオフにしておく)USBコントローラリレー38と電気的に通信してもよい。リレー38は、マイクロプロセッサ42のピン26によってアクティブになる。
【0040】
モード選択スイッチ50は、プロトコルテスト中のテストモード(例えばUSB、補助(AUX)、ブルートゥース)の間の切り換え時に電気信号を送信し得る。ブルートゥースペアリングスイッチ52は、ブルートゥース通信チャネルのテストを可能にするために、テストツール11のブルートゥーストランシーバ30を車両のブルートゥーストランシーバ15とペアリングするための電気信号を送信し得る。ペアリング処理を以下で更に詳細に説明する。プロトコルテスト中に、LED22a(電源)、22b(USB)、22c(ブルートゥース)、及び22d(AUX)を点灯させるために、命令がマイクロコントローラ42に送られてもよい。例えば、テストツール11にUSB接続18を通して電力が供給されている場合には、電源用LED22aが緑に点灯してもよい。どのプロトコルのテスト中にも、LED22b,22c,22dが赤に点灯してもよい。
【0041】
フラッシュメモリチップ44は、テスト中に使用するために、音声ファイルを格納してもよい。フラッシュメモリチップの一例は、WINDBANDによって製造された部品番号W25X16VSFIGである。音声ファイルの使用について、以下で詳細に更に説明する。フラッシュメモリチップ44は、マイクロコントローラ42の外部の永続メモリとしても用いられ得る。
【0042】
DA(Digital-to-Analog)コンバータ(DAC)47は、再生のためにメディアをデジタルフォーマットからアナログフォーマットに変換するためにテスト中に用いられ得る。
【0043】
ブルートゥースモジュール/トランシーバ30は、車両のトランシーバ15とのペアリングのための信号を送信し得る。ブルートゥースモジュール30の一例は、FREE2MOVEによって製造されたものであって、部品番号F2M03MLAである。オンボードアンテナ(図示せず)は、トランシーバ30のためにトランシーバ15とペアリング/接続するためのRF信号を受信及び送信し得る。
【0044】
このテストデバイスが役に立つと判明するであろう他の環境も存在し得る。テストデバイスは、車両技術者が図1に示されたコンピューティング通信システム1を用いて修理や問題点の診断をするときに広く利用されるであろうことが意図されている。図5は、一実施形態によるテストデバイスの動作のステップ例を示すフローチャートである。当業者は、図5に示された処理は、本発明の特定の実装を最適にするために補足されたり変更されたりし得ることを理解するであろう。本発明及び本発明の動作は、図5に示された特定の処理には限定されない。
【0045】
この例に従ってテストデバイスを動作させるためには、サービス技術者が、USBケーブル18を車両31内の電力が供給されているUSBインタフェースポートに差し込むことによってこのデバイスに電力を供給し得る。代替として、独立したUSB又は補助電源ケーブル(図示せず)を電力供給のためにテストデバイスに接続してもよい。サービス技術者は、また、補助音声ジャック20を車両31の補助インタフェースに接続してもよい。サービス技術者は、通信チャネルを特定の順序でテストする必要はない。例えば、ユーザは、ブルートゥース接続を最初にテストし、その後、補助及びUSB接続をテストしてもよい。次にテストを行うときには、ユーザは、USB接続を最初にテストし、その後、ブルートゥース及び補助接続をテストしてもよい。したがって、どのような通信チャネルテスト順序であっても実行することができる。上述のように、WiMax、Wi−Fi、ZigBee、及びワイヤレスUSBのような他の通信チャネルをテストしてもよい。MP4の音声部分もテスト可能である。
【0046】
典型的には、テスト処理の最初のステップは、ブロック60に示されているように、テストのための言語を選択することである。これは、テストされる通信チャネルにかかわらず、全てのテストは典型的には同一の技術者によって同一の言語で実行されるからである。一実施形態では、英語、フランス語、又はスペイン語が出力言語として選択され得る。USBモードでは、全言語がシーケンシャルに出力されてもよい。
【0047】
一実施形態によると、言語を変更するためには、テストセレクタボタン12をLED6a−6cが点滅するまで所定の時間(例えば3秒)押して保持し続けてもよい。テストセレクタボタン12を押し続けている間、所望の言語を選択するために、ペアボタン16を所望の言語用のLED6a,6b,又は6cが点灯するまで押してもよい。
【0048】
次に、技術者は、ブロック62に示されているように、テストのために特定の通信チャネルを選択し得る。この例では、選択できるものとして3つの通信チャネル、すなわち、ブルートゥース、USB、及び補助が存在する。前述のように、他の通信チャネルをテストしてもよい。通信チャネルの選択は、図2に示されたセレクタボタン12を押してテストしたい所望の通信チャネルを順に選択することによって行われ得る。現在選択されている通信チャネルは、図2に示されているように、ツール11の表面にあり、各チャネルに対応するLED14によって視覚的に確認され得る。代替として、独立したテスト選択ボタンが各通信チャネルに対応していてもよい。
【0049】
車両31は、CPU3への所望の入力を選択するために操作され得る入力セレクタ51を有してもよい。この例では、ブルートゥース入力が選択され、テストツール11とのペアリングを開始するためにブルートゥーストランシーバ15からCPU3へ信号が伝送される。
【0050】
ブルートゥース通信チャネルをテストするためには、ブロック66に示されているように、技術者は最初に、ツール11内のブルートゥーストランシーバ30を車両31内のブルートゥーストランシーバ15とペアにしなければならない。図2に示されたブルートゥースペアボタン16を押すことによって、ツール11ではペアリングモードに入る。車両31は、また、ペアリング動作を完了させるために押され得るブルートゥースペアリングボタン53を有してもよい。図6A及び6Bは、ペアリング動作の例示的実施形態を表す2つのブロック図を示す。
【0051】
図6Aに示されているように、テストセレクタ12でブルートゥーステストをブロック112に反映されているように選択すると、ブルートゥースLED14bが点灯する。CCS1上のメニューボタン(図示せず)により、ブロック116に示されているように、ユーザは、ブルートゥースデバイスとペアリングするためのシステム設定機能に案内され得る。ブロック118に示されているように、スピーカー13から出力される音声プロンプトは、ペアリング可能なデバイスを探していることを知らせ得る。いったんペアになると、ブロック124に示されているように、ユーザは「特別PIN」(例えば「0000」)を入力し得る。以下で説明されるのであるが、ブロック120に示されているように、ペアリングのために複数桁(例えば6桁)のPINを要求するように、CCS1は当初から設定されていてもよい。したがって、ブロック124に示されているように、ユーザは、CCS1でオプションを選択して「特別PIN」を入力するように要求され得る。
【0052】
ユーザは、その後テストデバイス11上のペアボタン16を選択し得る。デバイスのペアリングは、ブロック126に示されているように、数回又は数秒間点滅するLED14によって確認することができる。ブロック128に示されているように、ブルートゥース通信チャネルのテストは、その後開始し得る。
【0053】
図6Bは、デフォールトのペアリングシナリオの例を示す。ユーザは、ブロック140に示されているように、CCS1に格納された複数桁(例えば6桁)のPINを読み出すように要求され得る。ユーザは、その6桁のPINをテストデバイス11に入力し得る。そのようにするための一例においては、ブロック142に示されているように、ペアボタン16をLED14a−14cが点灯するまで所定の時間(例えば3秒)押し続ける。ペアボタン16を離すと、AUX LED14aが点灯し続ける。PINは、ブロック144に示されているように、複数桁PINの各桁に等しい回数だけペアボタン16を押すことによって入力され得る。例えば、第1桁が3であり、第2桁が4である場合には、ペアボタン16は、それぞれ3回及び4回押される。テストセレクタボタン12が、入力されたそれぞれの桁の後で押される。選択されると、LED14bは点滅して、ペアキーが入力されたことを示す。PINに「0」がある場合には、テストセレクタボタン12のみが押される。
【0054】
各入力桁の確認は、ブロック146に示されているように、LED14a−14cから、左から右の順で受け取り得る。例えば、第1桁を入力するときには、LED14aが点灯し得る。入力されると、LED14bが第2桁のために点灯し得る。LED14a−14cは、第4桁−第6桁のために左から右の順で再び点灯する。
【0055】
PINの全桁を入力すると、LED14bは数回又は数秒間点滅し得る。トランシーバ15は、ブロック148に示されているように、テストデバイス11とのペアリングを試みる。ブロック150に示されているように、ブルートゥース通信チャネルのテストが開始し得る。
【0056】
ブルートゥーストランシーバどうしがペアになり、テストセレクタ12がブルートゥース通信チャネルに設定されると、ブロック72に示されているように、チャネルの通信テストが開始される。CCS1は、ブルートゥーステスト用に構成されている必要があり得る。例えば、ユーザは、CCS1のインタフェースから「BTオーディオ」を選択する必要があり得る。ユーザは、デバイスのペアリングを1回すれば全ての3つの通信チャネルをテストし得る。ブルートゥースチャネルが再びテストされる場合には、ユーザは、USB電源ケーブルを外し、再び差し込む必要があり得る。デバイス11は、車両のトランシーバ15とペアであり続けなくてもよい。したがって、テストデバイス11は、CPU3と通信するブルートゥーストランシーバ15のペアになったデバイスのリストから削除もされ得る。デバイスを再びペアリングすると、テストが再び開始され得る。
【0057】
テスト中は、ブロック78に示されているように、選択された言語のテストメッセージが永続メモリ39から呼び出され、車両31内のブルートゥーストランシーバ15へ無線通信を行って車室内のスピーカー13での再生をするために、テストツール11内のブルートゥーストランシーバ30に出力される。英語メッセージは、例えば、「これはブルートゥース通信チャネルのテストです。このメッセージが聞こえましたら、ブルートゥースチャネルは正しく働いています。」というものであり得る。このメッセージが技術者に聞こえる場合には、ブロック96に示されているように、ブルートゥース通信チャネルが使用できると判定される。このメッセージが聞こえない場合には、ブルートゥース通信チャネルに問題があり得、ブロック90に示されているように、技術者による更なる診断及びテストが必要であり得る。
【0058】
USB通信チャネルをテストするためには、ユーザは、車両31内の対応するUSBインタフェース23にUSBケーブル18を挿入し得る。ユーザは、ブロック62に示されているように、USB通信チャネルのテストを開始するためにテストセレクタボタン12を押し得る。技術者は、また、CPU3へのUSB入力を選択するために、車両31にある入力セレクタ51を操作し得る。一実施形態においては、テストツール11でUSBを選択すると、USBリレー38がアクティブになり、フラッシュドライブ又は図3に示されたメモリスティック32に位置する音声テストファイルの再生が許可される。他の実施形態においては、USBコントローラリレーは使われず、USBケーブル18をUSBインタフェース23に接続すると直ちにテストメッセージにアクセス可能になる。3つめの実施形態においては、テストメッセージはマイクロコントローラ42の永続メモリ39に格納される。再生のために選択された特定のテストメッセージには、USBコントローラ43を用いた再生のために永続メモリ39において独立にアドレスが与えられる。
【0059】
CPU3との接続性を完全にするためには、サービス技術者は、車両31の入力用にUSBインタフェース23を選択しなければならないかも知れない。ツール11でUSB出力を、車両31でUSB入力を選択すると、ブロック74に示されているように、USB通信チャネルがテストされる。一実施形態では、ブロック80に示されているように、1以上の言語における1以上のテストメッセージがメモリ32から読み出され、車両内にあるDAコンバータ9、アンプ4、及びスピーカー13を通して再生される。英語メッセージは、例えば、「これはUSB通信チャネルのテストです。このメッセージが聞こえましたら、USBチャネルは正しく働いています。」というものであり得る。このメッセージが技術者に聞こえる場合には、ブロック98に示されているように、USB通信チャネルが使用できると判定される。このメッセージが聞こえない場合には、USB通信チャネルに問題があり得、ブロック92に示されているように、技術者による更なる診断及びテストが必要であり得る。
【0060】
補助通信チャネルをテストするためには、サービス技術者は、車両31にある補助入力ポート25に補助音声ケーブル20を接続し得る。ユーザは、ツール11において補助通信チャネルのテストを開始するためにテストセレクタボタン12を押し得る。技術者は、また、スピーカー13での再生のために、車両31にある入力セレクタボタン53を操作してCPUへの補助チャネル入力を選択し得る。この時点で、ブロック76に示されているように、補助通信チャネルがテストされ得る。マイクロプロセッサ42は、ブロック82に示されているように、選択された言語の音声テストファイルを永続メモリ39から読み出し、それを、補助入力25への伝送、CPU3での処理、及びスピーカー13を通した再生のために、補助出力20を通して出力する。英語メッセージは、例えば、「これは補助通信チャネルのテストです。このメッセージが聞こえましたら、補助チャネルは正しく働いています。」というものであり得る。
【0061】
このメッセージが技術者に聞こえる場合には、ブロック100に示されているように、補助通信チャネルが使用できると判定される。このメッセージが聞こえない場合には、補助通信チャネルに問題があり得、ブロック94に示されているように、技術者による更なる診断及びテストが必要であり得る。
【0062】
本発明の他の実施形態においては、テストデバイスは、テスト信号を全ての通信チャネルに実質的に同時に又は期間をオーバーラップさせて一斉に送信するように構成されていてもよい。代替として、テストデバイスは全通信チャネルをスキャンし、テストされているプロトコルをいつ切り換えるかをユーザに自動的に通知してもよい。
【0063】
本実施形態は、マルチメディア通信システムやマルチメディアエンターテインメントシステムをテストするためにも用いられ得る。テストされるべきデバイスの実施形態は、複数の異なる通信チャネル入力を有する標準的なエンターテインメントシステム若しくは通信システム、又はより大型の装置の組み立て品若しくはコンピューティングシステム内に組み込まれた通信システム若しくはエンターテインメントシステムである。
【0064】
本発明の実施形態を図示し、説明したが、これらの実施形態は、本発明の全ての可能な形態を図示し、説明することは意図されていない。むしろ、本明細書で使用された言葉は、限定のためではなく、説明のための言葉であり、本発明の精神と範囲から逸脱することなく種々の変更が行われ得ることと理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のコンピュータへの複数の通信チャネル入力を遠隔テストする装置であって、
自動車のコンピュータへの、少なくとも1つは無線通信チャネルである、2以上の通信チャネル入力のそれぞれに対応する通信チャネルテストメッセージを格納している永続メモリに電気的に接続され、選択された通信チャネルを通して前記自動車のコンピュータにテストメッセージを出力するマイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信し、前記テストメッセージの少なくとも1つを前記自動車のコンピュータへの前記無線通信入力に無線で伝送するワイヤレストランシーバと、
前記マイクロプロセッサに接続され、動作すると、(1)前記ワイヤレストランシーバを前記自動車のコンピュータへの無線通信入力とペアにすること、(2)前記2以上の通信チャネル入力の1つ及びテスト用の対応するテストメッセージを選択すること、及び(3)前記選択された通信チャネル入力を通して前記対応するテストメッセージを出力すること、を前記マイクロプロセッサに行わせる1以上のスイッチと
を備える装置。
【請求項2】
前記無線通信チャネルはブルートゥース通信チャネルである
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記2以上の通信チャネルのいずれがテスト用に選択されたかを識別する1以上の出力表示器を更に備える
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記出力表示器は発光ダイオードである
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記通信チャネルテストメッセージは2以上の異なる言語で格納され、前記1以上のスイッチの動作によって、更に前記マイクロプロセッサに、前記選択された通信チャネルを通して出力するためのテストメッセージの言語を選択させる
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記2以上の通信チャネルは、ユニバーサルシリアルバスを含む
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ユニバーサルシリアルバス上の電圧差は、前記マイクロプロセッサに電力を供給する
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記永続メモリはフラッシュメモリである
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
デジタル符号化されたテストメッセージをアナログ音声信号に変換するDA(digital-to-analog)コンバータを更に備える
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
車両のコンピュータへの2以上の通信チャネルの入力の使用可能性を遠隔テストする方法であって、
前記車両のコンピュータから離れたテストツールにおいて、(1)前記車両のコンピュータへの、少なくとも1つは無線通信チャネルである、2以上の通信チャネル入力の1つを選択する入力を受信し、(2)前記テストツール内のワイヤレストランシーバを前記車両のコンピュータに電気的に接続されたワイヤレストランシーバとペアにし、(3)前記選択された通信チャネルを通してその通信チャネルに固有のテストメッセージを出力する
方法。
【請求項11】
更に、前記車両のコンピュータにおいて、(1)前記車両のコンピュータへの2以上の通信チャネル入力の1つを選択する入力を受信し、(2)前記車両のコンピュータと通信するワイヤレストランシーバを前記テストツール内のワイヤレストランシーバとペアにするための入力を受信し、(3)前記テストメッセージが前記選択された通信チャネルを通して前記車両のコンピュータで受信される場合には、前記メッセージを前記車両のオーディオシステムを通して再生するために出力する
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
更に、どの通信チャネルがテスト用に選択されたかを識別する表示器を、前記テストツールにおいて点灯させる
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
更に、前記テストツールにおいて2以上の言語からテストメッセージ言語を選択し、前記テストメッセージを前記選択された通信チャネルを通して前記選択された言語で出力する
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
更に、どのテストメッセージ言語が選択されたか識別する表示器を、前記テストツールにおいて点灯させる
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
更に、前記ワイヤレストランシーバを前記車両のコンピュータに電気的に接続された前記ワイヤレストランシーバとペアにするための複数桁のPIN番号を示す入力を、前記テストツールにおいて受信する
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記無線通信チャネルはブルートゥース通信チャネルである
請求項10に記載の方法。
【請求項17】
更に、前記テストツールと前記車両のコンピュータとの間のユニバーサルシリアルバス通信接続を確立する
請求項10に記載の方法。
【請求項18】
更に、前記テストツールと車両エンターテインメントシステムへのアナログ入力との間のアナログ補助通信接続を確立する
請求項10に記載の方法。
【請求項19】
更に、前記車両の電源と前記テストツールとの間の電源接続を確立する
請求項10に記載の方法。
【請求項20】
更に、前記ワイヤレストランシーバのペアリングモードの状態を示すために前記テストツールにおいて表示器を点灯させる
請求項10に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2011−523462(P2011−523462A)
【公表日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510717(P2011−510717)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/044932
【国際公開番号】WO2009/143400
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(500493207)フォード モーター カンパニー (22)