説明

車両付着用釣り竿据置台

【課題】川又は海等で車両を利用した釣り場所移動時に、伸ばされた釣り竿をたたまずに車両外部に据置した状態で容易に移動することができる車両付着用釣り竿据置台を提供する。
【解決手段】棒状の本体部110の一側に備えられて車両外周面に付着固定される付着部120及び本体部110の他側外周面に備えられて釣り竿の少なくとも一側を固定据置するクランピング部130を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両付着用釣り竿据置台に関するもので、より詳しくは、伸ばされた釣り竿をたたまずに車両外部に据置した状態で釣り場所を容易に移動することができる車両付着用釣り竿据置台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ルアー釣り(lure fishing)は疑似餌(lure)を利用して魚を釣る方法である。ルアーとは、毛・プラスチック・木・金属等で作った人工餌であり、これをどの位生きている餌のように見えるようにするかが要と言うことができる。ルアーには、さまざまな種類があり魚種別に分かれているため、これをうまく選択することが重要である。
このようなルアー釣りは、竿釣りのように荷物の量が少ないため用意は簡単な方だが、一ヶ所を攻略するものでなはいので、水没した木や水中の石や網等にルアーがよく引っかかったりもするし、魚を待たずに追いかけながら移動するので相当な体力が要求される。
このようなルアー釣りをする過程で車両を利用した場所の移動時には、伸ばしたルアー釣り竿をたたんだ後、車両内部に保管した状態で移動することになる。すなわち、釣り竿を伸ばした状態で車両の内部に保管したり窓の外に一部を出した状態で移動する場合、釣り竿が破損する場合が頻繁に発生するためである。
しかしこのように場所移動が頻繁になされるルアー釣りをする過程で、車両移動時の度に釣り竿を再びたたんで伸ばす事が非常に煩わしく、また釣り竿をたたんで伸ばす過程で装備が破損されることがあり得る問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した問題点を解決しようと案出されたものであり、川又は海等で車両を利用した釣り場所の移動時、伸ばされた釣り竿をたたまずに車両外部に据置した状態で容易に移動することができる車両付着用釣り竿据置台を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような目的を具現するための本発明の車両付着用釣り竿据置台は、棒状の本体部;上記本体部の一側に備えられて車両の外周面に付着固定される付着部;及び上記本体部の他側外周面に備えられて釣り竿の少なくとも一側を固定据置するクランピング部;を含んで構成されたことを特徴とする。
この場合、上記付着部は、所定の厚さを有した円板又は多角形の板からなり、底面に凹みが備えられるボディ;と、上記凹みに結合され上記ボディの中心垂直方向に貫通形成された貫通孔にボルトを媒介として結合固定されて金属材質からなった車両の外周面に付着固定される磁性部材;を含んでなったことを特徴とする。
また上記凹みと上記磁性部材の間には、上記磁性部材より大きい面積に形成されて車両外周面に吸着固定される補助ゴム吸着板がさらに備えられたことを特徴とする。
また上記ボディの上部一側には、上記本体部が上・下側に旋回可能にヒンジ軸にヒンジ結合されることができるように固定ブラケットが備えられ、上記本体部が所定角度で選択的な固定がなされることができるように第1固定ボルトをさらに備えることを含む。
また上記クランピング部は、上記釣り竿の少なくとも一側外周面が安着されることができるように上面に凹形の安着溝が備えられる第1クランプ部材;上記第1クランプ部材の一側に一端がヒンジ結合され、他端は上記安着溝に安着された釣り竿の外周面を囲んだ後、上記第1クランプ部材の他側外周面に形成されたラチェット溝に掛かり固定されることができるようにラチェット突起が形成される第2クランプ部材;を含んでなったことを特徴とする。
また上記クランピング部は、上記本体部の長さ方向に少なくとも2つが離隔されて備えられたことを特徴とする。
また上記第1、2クランプ部材の内周縁には、上記釣り竿の外周縁を加圧固定するゴム材質の加圧部材が備えられたことをさらに含む。
また上記本体部は、上記クランピング部の隔離距離を調節することができるように、少なくとも第1本体と第2本体に二等分されてスライド往復移動可能に結合され、上記二等分された本体部の選択的な固定がなされることができるように第2固定ボルトが備えられることをさらに含む。
【発明の効果】
【0005】
以上のような構成の本発明は、ルアー釣りをする途中で場所の移動が必要な場合、伸ばされた釣り竿をたたまないで車両外部の据置台に釣り竿を据置した状態で容易に移動することができ、これによって釣り竿の破損を防止することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明による車両付着用釣り竿据置台の斜視図。
【図2】本発明による車両付着用釣り竿据置台の分解斜視図。
【図3】本発明による車両付着用釣り竿の側断面図及び作動状態図。
【図4】本発明による車両付着用釣り竿据置台の旋回作動状態図。
【図5】本発明による車両付着用釣り竿のクランピング部を示す側面図。
【図6】本発明による車両付着用釣り竿据置台の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例についての構成及び作用を詳しく説明すれば、次の通りである。
ここで、各図面の構成要素に対して参照符号を付加するにおいて同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面上に表示されても可能な限り同一の符号で表記されていることに留意しなければならない。
図1は、本発明による車両付着用釣り竿据置台の斜視図で、図2は、本発明による車両付着用釣り竿据置台の分解斜視図であり、図3は、本発明による車両付着用釣り竿の側断面図及び作動状態図で、図4は、本発明による車両付着用釣り竿据置台の旋回作動状態図であり、図5は、本発明による車両付着用釣り竿のクランピング部を示す側面図である。
図1及び図2を参照すると、本発明の望ましい一実施例による車両付着用釣り竿据置台100は、棒状の本体部110、付着部120、クランピング部130を含んで構成される。
このような本発明の構成について具体的に説明すれば次の通りである。
付着部120は、本体部110の一側に備えられて本体部110を車両のボンネット(bonnet)、屋根等の外周面に付着固定する役割をする。ここで、望ましくはこのような付着部120は、所定の厚さを持った円板又は多角形の板からなり底面に凹み121aが備えられるボディ121と、上記凹み121aに結合されてボディ121の中心垂直方向に貫通形成された貫通孔121bにボルト123aを媒介として結合固定されて金属材質からなった車両の外周面に付着固定される磁性部材123を含んでなる。
この場合、上記ボディの上部一側には本体部110が上・下側に旋回可能にヒンジ軸124aにヒンジ結合されることができるように固定ブラケット124が備えられ、上記本体部110が所定角度で選択的な固定がなされることができるように第1固定ボルト124bが備えられる。
また上記凹み121aと磁性部材123の間には、磁性部材123より大きい面積で形成されて車両外周面に吸着固定される補助ゴム吸着板126がさらに備えられることができる。
このような補助ゴム吸着板126は、車両の外周面に吸着して、上記本体部110の位置を1次的に固定する磁性部材123と共に上記本体部110を2次的に固定する役割をする。
このような補助ゴム吸着板126は、車両内部の硝子に付着されるナビゲーションに備えられる吸着部の原理と同一のもので詳しい説明は省略する事にする。
この場合、本発明では磁性部材123と補助ゴム吸着板126が同時に備えられた場合の一例を挙げて図示して説明したが、これに限定されず、磁性部材123と補助ゴム吸着板126のうちいずれか1つを備えた場合に変更適用することができるのは勿論である。
クランピング部130は、本体部110の他側外周面に備えられて釣り竿1の少なくとも一側を固定据置する役割をする。
ここで、望ましくはこのようなクランピング部130は、上記釣り竿1の取っ手部1a部分の外周面が安着されることができるように、上面に凹形の安着溝131bが備えられる第1クランプ部材131と、上記第1クランプ部材131の一側に一端がヒンジ結合され、他端は安着溝131aに安着された釣り竿1の取っ手部1aの外周面を囲んだ後、第1クランプ部材131の他側外周面に形成されたラチェット溝131bに掛かり固定されることができるようにラチェット突起132aが形成される第2クランプ部材132を含んでなる。
この場合、上記第1、2クランプ部材131、132の内周縁には取っ手部1aの外周縁を堅固に加圧固定することができるように、ゴム材質の加圧部材133が備えられることが望ましい。
同時に、このような構造のクランピング部130は、互いに異なる長さの釣り竿1を全て収容することができるように、本体部110の長さ方向に少なくとも2つが離隔されて備えられることが望ましい。
また上記クランピング部130の隔離距離を調節することができるように、本体部110を少なくとも第1本体110aと第2本体110bに二等分し、第2本体110bが第1本体110a内部にスライド往復移動可能に結合されることが望ましい。
この場合、上記二等分された第1、2本体110a、110bのうち、第1本体110aには第2本体110bの外周面を加圧して選択的な固定がなされることができるように第2固定ボルト111が備えられることができる。
この場合、本発明では第2固定ボルト111が第2本体110bの外周面を加圧固定する場合の一例をあげて図示して説明したが、これに限定されず、第2本体110bの長さ方向に複数の締結孔(未図示)が離隔されて形成され、第2固定ボルト111が上記複数の締結孔のうちいずれか1つに選択的に締結されて本体部110の長さを調節する構造に変更適用されることができるのは勿論である。
それでは、以上のような構成の本発明の車両付着用釣り竿据置台の使用について図6を参照して説明してみることにする。
図6は、本発明による車両付着用釣り竿据置台の使用状態を示す図面で、図面に図示されたように、一例として川又は海等でルアー釣りをする途中で場所移動が必要な場合、釣り竿据置台100の付着部120に備えられた磁性部材123を自動車両のボンネット部分に付着させる。
この場合、付着部120は、磁性部材123がボンネットの外周面に付着すると同時に補助吸着部材126が吸着して堅固な付着状態を維持させるようになる。
釣り竿据置台100の付着が完了したら、クランピング部130で釣り竿1の取っ手部1aを第1クランプ部材131の安着溝131aに安着させた後、第1クランプ部材131の一側にヒンジ結合された第2クランプ部材132を利用して取っ手部1aの外周面を囲む。
その次に、第1クランプ部材131の他側に形成されたラチェット溝131bに第2クランプ部材132のラチェット突起132aを掛かり固定すれば、釣り竿1を車両に据置することができるようになる。
この場合、車両の構造によって本体部110の角度を調節しなければならない場合が発生することになる。すなわち、ボンネットとフロントガラスの角度が車両の種類によって互いに異なるので、上・下側に旋回可能にヒンジ軸124aにヒンジ結合された本体部110を適切に調節した後、第1固定ボルト124bを利用して固定すれば、本発明の釣り竿据置台100を利用した釣り竿1の堅固な固定が完了する。
以上では、本発明を特定の望ましい実施例をあげて図示して説明したが、本発明は上記した実施例に限定されず、本発明の技術思想を脱しない範囲内で多様な変更と修正が可能なことは勿論である。
例えば、本発明では釣り竿据置台100を車両のボンネット部分に付着した場合の一例をあげて図示して説明したが、これに限定されず、車両の外形によりボンネット以外にも屋根、トランク等多様な方式で設置することができるのは勿論である。
【符号の説明】
【0008】
100:釣り竿据置台 110:本体部
110a:第1本体 110b:第2本体
120:付着部 121:ボディ
121a:凹み 123:磁性部材
124:固定ブラケット 124a:ヒンジ軸
126:補助ゴム吸着板 130:クランピング部
131:第1クランプ部材 131a:安着溝
131b:ラチェット溝 132:第2クランプ部材
132a:ラチェット突起 133:加圧部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の本体部;
前記本体部の一側に備えられて車両の外周面に付着固定される付着部;及び
前記本体部の他側外周面に備えられて釣り竿の少なくとも一側を固定据置するクランピング部;を含み
前記付着部は、
所定の厚さを有した円板又は多角形状の板からなり、底面に凹みが備えられるボディと、
前記凹みに結合され前記ボディの中心垂直方向に貫通形成された貫通孔にボルトを媒介として結合固定されて金属材質の車両の外周面に付着固定される磁性部材;を含んでなったことを特徴とする車両付着用釣り竿据置台。
【請求項2】
前記凹みと前記磁性部材の間には、
前記磁性部材より大きい面積に形成されて車両の外周面に吸着固定される補助ゴム吸着板がさらに備えられたことを特徴とする請求項1に記載の車両付着用釣り竿据置台。
【請求項3】
前記ボディの上部一側には、
前記本体部が上・下側に旋回可能にヒンジ軸にヒンジ結合されることができるように固定ブラケットが備えられ、前記本体部が所定角度で選択的な固定がなされることができるように第1固定ボルトをさらに備えることを含む請求項1又は2に記載の車両付着用釣り竿据置台。
【請求項4】
前記クランピング部は、
前記釣り竿の少なくとも一側外周面が安着されることができるように上面に凹形の安着溝が備えられる第1クランプ部材;
前記第1クランプ部材の一側に一端がヒンジ結合され、他端は前記安着溝に安着された釣り竿の外周面を囲んだ後、前記第1クランプ部材の他側外周面に形成されたラチェット溝に掛かり固定されることができるようにラチェット突起が形成される第2クランプ部材;を含んでなったことを特徴とする請求項1に記載の車両付着用釣り竿据置台。
【請求項5】
前記クランピング部は、
前記本体部の長さ方向に少なくとも2つが離隔されて備えられたことを特徴とする請求項4に記載の車両付着用釣り竿据置台。
【請求項6】
前記第1、2クランプ部材の内周縁には、前記釣り竿の外周縁を加圧固定するゴム材質の加圧部材が備えられたことをさらに含む請求項5に記載の車両付着用釣り竿据置台。
【請求項7】
前記本体部は、
前記クランピング部の隔離距離を調節することができるように、少なくとも第1本体と第2本体に二等分されてスライド往復移動可能に結合され、
前記二等分された本体部の選択的な固定がなされることができるように前記第1本体には第2本体の外周面を加圧固定する第2固定ボルトが備えられることをさらに含む請求項5に記載の車両付着用釣り竿据置台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−228245(P2012−228245A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−90747(P2012−90747)
【出願日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【出願人】(512096609)
【Fターム(参考)】