車両用の制御システム
本発明は、複数のメニューレベルから成るメニュー構造に対して項目を選択し及び/又はアクティブにするために用いられる複数の自由度を有する手動操作手段と、項目の内の1個を表示するための少なくとも1つのフィールドが設けられた、メニュー構造を表示する複数の表示領域(210、250)を含むスクリーン(2)とを備える車両用の制御システムに関する。アクティブになった表示領域(210、250)内の少なくとも1つのメニューレベルにおいて、項目を選択し及び/又はアクティブにするための手動操作手段の第1及び/又は第2の自由度は、表示された項目の方向に一致し、またアクティブになった表示領域(210、250)を終了する手動操作手段の第3及び/又は第4の自由度は、表示された項目の方向に対してそれぞれ垂直である。車両用の本発明のシステムの使用方法についても説明する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載の車両用の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の車両には、マルチメディア制御システムが頻繁に使用される。一例としてあげると、出願人が製造・販売するメルセデス・ベンツSクラスのCOMANDシステム(Cockpit Management and Data System)である。
【0003】
特許文献1は、一般的な種類の、特に車両用の制御システムを記載している。この制御システムでは、2つの表示領域が、複数のメニューレベルを有するメニュー構造のディスプレイに表示される。第1の表示領域は、第2の表示領域の周囲のフレームとして配置される。第1のメニューレベルにおいて、実行可能なアプリケーションに該当し垂直及び水平に配置される項目を有する8つのフィールドが、第1の表示領域に表示される。複数の調整自由度を有する手動操作手段を第1の表示領域の対応する項目の位置の方向に押す又は傾けることによって、項目が選択される。手動操作手段を押すことによって、選択された項目がアクティブになる。アクティブになった後に、第1のメニューレベルのアクティブになった項目に割り当てられる垂直に配置された複数の項目が、第2のメニューレベルの第2の表示領域に表示される。第2の表示領域に表示された項目は、手動操作手段を回転移動させることによって選択され、また手動操作手段を押すことによってアクティブになる。手動操作手段を第1の表示領域の項目の内の1個の位置の方向に押す又は傾けることによって、アクティブになっている第2の表示領域及び第2のメニューレベルが終了する。次に、制御システムは、再び、第1のメニューレベルの第1の表示領域にある。
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第19752056A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、直観的な制御を可能にし、気を取られる情報の範囲を低減する車両用の改良された制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、請求項1の特徴を有する制御システムが利用可能になることによって、上記目的が達成される。
【0007】
本発明の有利な発展形態は従属請求項に記載されている。
【0008】
本発明は、操作手段の移動方向が、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に一致する調整自由度と、アクティブな表示領域を終了するために、操作手段の移動方向が、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に対して直交している調整自由度とが、それぞれアクティブな表示領域の項目を選択し及び/又はアクティブにするための操作手段に与えられるという考えに基づく。
【0009】
本発明において、手動操作手段の調整自由度を項目の配置方向に割り当てることにより、それぞれのアクティブな表示領域の直観的な操作者制御及びアクティブな表示領域の直観的な終了が可能になる。結果として、ユーザのために、制御工程が簡略化され、また認識の負担が低減されるので、ユーザは、道路事象により良く集中できる。
【0010】
本発明の有利な一発展形態では、手動操作手段の第5及び/又は第6の調整自由度により、アクティブな表示領域に表示された少なくとも1個の項目を重複して選択することを可能にすることができる。重複して選択するための調整自由度を追加することによって、さらに、誤操作の確率が低減され、その上、直観的な操作者制御が改善される。
【0011】
個々の表示領域に、項目を有するフィールドを垂直及び/又は水平に配置できる。
【0012】
例えば、手動操作手段の第7の調整自由度によって、及び/又は中央処理ユニットによって決定される現在のシステム状態に基づき、選択された項目をアクティブにすることができる。これらの車載システムは、例えば、位置確認ユニットを有するナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等を含む。
【0013】
視覚的に明確な形態を表示領域に与えるために、複数の項目が表示領域に存在する場合、項目が水平に配置されたときには、個々のフィールドの幅をそれぞれの項目の長さに可変に調整することができ、また項目が垂直に配置されたときには、前記幅を最長の項目の長さに可変に調整することができる。
【0014】
その代わりに又はそれに追加して、フィールドの幅は、項目が水平に配置された場合、この表示領域に表示すべき項目の数に依存することができる。
【0015】
直観的な制御の効果を高めるために、本発明の有利な一発展形態では、ディスプレイは、メニュー構造のすべてのメニューレベルにわたって一定のグラフィック基本構造を有する少なくとも第1の表示領域を含むことができ、少なくとも1つのこの表示領域の項目は、すべてのメニューレベルにわたって一定の水平及び/又は垂直の配置を有する。
【0016】
種々のアプリケーションを詳細に制御するために、少なくとも第2の表示領域をディスプレイに設けることが可能であり、この第2の表示領域は、メニュー構造のアクティブなメニューレベルに基づき可変に調整可能なグラフィック基本構造を有する。
【0017】
本発明の有利な一形態では、メニュー構造の個々のメニューレベルの項目の内の1個がアクティブになったことに基づいて、メニュー構造の少なくとも1つの別のレベルのこの項目に依存するサブメニューを開くことができ、また表示領域の少なくとも1つをアクティブにすることによって、前記サブメニューを前記領域に表示できる。
【0018】
例えば、グラフィック基本構造を重ね合わせることによって、開かれたサブメニューをアクティブな表示領域にのみ又は少なくとも1つの他の表示領域に表示できる。
【0019】
メニュー構造の少なくとも1つの別のメニューレベルにおいて、複数の、好ましくは2つのサブメニューをディスプレイに同時に表示できる。
【0020】
サブメニューにおいて、項目が垂直に向けられた場合、例えば、複数のサブメニューを互いに並べて表示できる。
【0021】
本発明の有利な一形態では、項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニューの第1サブメニューをメニュー構造の第1のメニューレベルで開いてそこに表示することができ、関連する第1サブメニューの項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニューの第2サブメニューを開いて表示できる。
【0022】
例えば、アクティブなサブメニューの項目の方向に対して、手動操作手段を、隣接するサブメニューとは反対方向に直交してスライドさせることによって、開かれたサブメニューを同時に閉じることができる。さらに、アクティブなサブメニューの項目の方向に対して、手動操作手段を、隣接するサブメニューの方向に直交してスライドさせることによって、唯一アクティブなサブメニュー、すなわち第2のサブメニューが閉じられて、隣接するサブメニュー、すなわち、新たに項目を選択するための第1のサブメニューがアクティブになるように意図することが可能である。
【0023】
表示領域に表示すべき項目の数、グラフィック表示及び/又は内容は、例えば、エアーコンディショニングシステムのセンサによって現在決定されている車内温度、携帯電話に関するアンテナの決定された受信強度、ナビゲーションシステムに予め規定されている位置への到達等のような現在のシステム状態、及び/又は現在のメニューレベル、及び/又は現在アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる及び/又は一定であり得る。
【0024】
プリセット可能なアプリケーションは第1の表示領域の少なくとも1つに表示されることができ、表示すべき項目の数及び位置は、プリセットされたアプリケーションに基づき一定であり、また表示すべき項目の内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態に基づき変化できる及び/又は一定である。
【0025】
有利な一形態では、第1の表示領域の少なくとも1つは、少なくとも1つの状態を表示するための水平に配置された少なくとも1つのフィールドを有する状態バーとして構成される。表示すべき項目の数、位置、内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態及び/又はアプリケーション状態に基づき変化できる。
【0026】
選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーション、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として、第1の表示領域の少なくとも1つを構成できる。
【0027】
表示すべき項目の数及び位置は一定であり、また表示すべき項目のグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに基づき様々に構成される。
【0028】
詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として、第2の表示領域の少なくとも1つを構成できる。表示すべき項目の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに依存する。
【0029】
アクティブになっているアプリケーションの機能及び/又はサブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として、第1の表示領域の少なくとも1つを構成できる。表示すべき項目の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに依存する。
【0030】
ディスプレイに表示される少なくとも1個の項目を選択するために、手動操作手段を使用して、カーソルをディスプレイにわたって移動させることができる。
【0031】
カーソルのグラフィック表示は、例えば、アクティブな表示領域に及び/又はアクティブなアプリケーションに及び/又はアクティブなメニューレベルに依存する。
【0032】
例えば、ディスプレイに依存しないオブジェクトとして、又は現在選択されているフィールドのグラフィック表示を変更することによって、カーソルをグラフィックで表示することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明の有利な形態について、図面に示しまた以下に説明する。
【0034】
図1から明らかなように、車両用の制御システム1は、ディスプレイ2と、手動操作手段3と、中央処理ユニット4と、1つの要素として組み合わせて図示されているナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等のような複数の車載システム5とを備える。
【0035】
車載システムが、信号を中央処理ユニット4に送信し、この信号から、中央処理ユニット4が現在のシステム状態を決定する。メニュー構造の種々のメニューレベルにおけるアプリケーション、機能、サブ機能、オプション及び状態表示のすべてが、手動操作手段3によって制御される。
【0036】
手動操作手段3は、アクティブな表示領域に表示された項目を選択し及び/又はアクティブにするために、7個の調整自由度を有する。図1に示した矢印によれば、前記操作手段3を4方向に、すなわち、正のx方向に、負のx方向に、正のy方向に又は負のy方向に動かすことができる。さらに、前記操作手段を、図面に対して垂直であるz軸(図示せず)を中心として時計回り方向に又は反時計回り方向に回転させることができ、また下向きのz方向に、すなわちここでは、図面に対して押す方向に移動させることができる。
【0037】
手動操作手段3を時計回り方向に回転させることにより、スクリーン2のカーソルが、ディスプレイ2に表示された項目の水平方向又は垂直方向に基づき、右又は下方に移動させられ、また反時計回り方向に回転させることにより、カーソルが左又は上方に移動させられる。手動操作手段3を図1の上方に、すなわちウィンドシールドの方向である前方に、したがって正のy方向にスライドさせることにより、ディスプレイ2のカーソルが上方に移動させられ、また図1の下方方向への、すなわち後方に向かう、したがって負のy方向へ動かすことにより、ディスプレイ2のカーソルが下方に移動させられる。
【0038】
右に、すなわち正のx方向にスライドさせることにより、ディスプレイ2のカーソルが右に移動させられ、また左に、すなわち負のx方向に動かすことにより、カーソルが左に移動させられる。
【0039】
ディスプレイ2に表示された項目を選択し及び/又はアクティブにすることは、手動操作手段3を動かすか又は回転させることによって行われる。軸線に沿った垂直の移動について、すなわちy方向に動かすことと重複するように、又は軸線に沿った水平の移動について、すなわちx方向に動かすことと重複するように、手動操作手段3をz軸を中心に回転させることが可能である。この場合、項目を選択するための押すは、本発明によれば、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に一致する。選択する移動方向に対してそれぞれ直交する移動方向により、アクティブな表示領域が終了する。さらに、選択された項目をアクティブにするために、手動操作手段3を押すことが必要である。
【0040】
図2aから明らかなように、ディスプレイ2は、第1のメニューレベルにおいて、垂直に配置されたグラフィック基本構造の5つの水平方向に拡がる表示領域210〜250を含む。このグラフィック基準構造は、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって一定である。ディスプレイ2は、例えば、15:9の比を有する8インチのスクリーンとして構成される。ディスプレイ2の表示領域210〜250の少なくとも第1のグラフィック基本構造は、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって一定である。図2aでは、表示領域210、220、240及び250は、このような第1の表示領域として構成される。
【0041】
表示領域210〜250の少なくとも第2のグラフィック基本構造は、アクティブになっているアプリケーション、機能、サブ機能、オプション及び/又は状態表示に基づき、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって変化できる。図2aでは、表示領域230は、このような第2の表示領域として構成される。この中央表示領域230は非常に種々のグラフィックで構成し得る。
【0042】
第1の表示領域として構成される4つの表示領域210、220、240及び250に、水平に配置された1個以上の項目1.1〜5.7をそれぞれ表示することが可能である。例えば、第1のメニューレベルの図2aの表示領域210、220、240及び250の各々は、異なる数の項目を含む。例えば、第1の表示領域210は項目1.1を含み、第2の表示領域220は5個の項目2.1〜2.5を含み、第4の表示領域は項目を含まず、また第5の表示領域は7個の項目5.1〜5.7を含む。
【0043】
図2aでは、第1の表示領域210がアクティブになっており、また斜線の項目1.1が選択されている。斜線表示部分は、カーソルが項目1.1に位置決めされていることを示すように意図される。
【0044】
アプリケーションの項目の内容の重要性又は項目の頻度に従って、ディスプレイ2に表示される表示領域210〜250の項目1.1〜5.7を配置できる。
【0045】
図2bは、手動操作手段3が、図2aの表示状態から、負のy方向に動かされるか又は時計回りに回転された後の第1のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。この結果、具体的には、図2bの第2の表示領域220がアクティブになり、また項目2.1が選択される。
【0046】
図2cは、第2の表示領域220の項目2.2が、手動操作手段3を正のx方向に動かすことによって選択され、また手動操作手段3を動かすことによってアクティブになった後の第2のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目2.2をアクティブにすることにより、第2のメニューレベルと第4の表示領域240とがアクティブになり、この第4の表示領域において、水平に配置された3個の項目4.1〜4.3が表示される。
【0047】
項目4.1〜4.3は、第2の表示領域220の項目2.2に割り当てられ、また手動操作手段3よって選択することができる。図2cでは、項目4.3が選択されている。項目2.2のアクティブ状態及び項目4.3の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0048】
図2dは、第4の表示領域240の項目4.3が、手動操作手段3を押すことによってアクティブになった後の第3のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目4.3をアクティブにすることにより、第3のメニューレベルと第3の表示領域230とがアクティブになり、次に、この第3の表示領域において、水平に配置された4個の項目3.1〜3.4を有する別の表示領域230.1の形態のサブメニューが、開かれ、アクティブにされて表示される。開かれたサブメニュー230.1、したがって項目3.1〜3.4が、第4の表示領域の項目4.3に割り当てられる。
【0049】
手動操作手段3よって、項目3.1〜3.4を選択できる。図2dでは、項目3.1が選択されている。項目2.2と4.3のアクティブ状態及び項目3.1の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0050】
図2eは、第3の表示領域230の項目3.2が、x方向に動かすことによってまた手動操作手段3を押すことによってアクティブになった後の別のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目3.2をアクティブにすることにより、別のメニューレベルと第3の表示領域230内の別の表示領域230.2とがアクティブになる。表示領域230.2は、項目3.2.1〜3.2.3を有する垂直リストの形態の別のサブメニューとして構成される。開かれたサブメニュー230.2、したがって項目3.2.1〜3.2.3は、第3の表示領域230のサブメニュー230.1の項目3.2に割り当てられる。手動操作手段3によって、項目3.2.1〜3.2.3を選択できる。図2eでは、項目3.2.2が選択されている。項目2.2、4.3及び3.2のアクティブ状態並びに項目3.2.2の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0051】
図3は、自動車の制御に適合されている図2eのメニューレベルの特定の項目を有する図1のディスプレイ2の概略図を示している。図3から明らかなように、第1の表示領域210は、種々のアプリケーションの種々の状態表示S1〜S7を示す状態行として構成される。状態行のメイン機能は、車載システム5からの信号に基づき中央処理ユニット4によって決定される重要な現在のシステム状態を表示する機能である。手動操作手段3によって、項目又は状態表示S1〜S7を選択してアクティブにすることができる。現在のシステム状態を決定するために、例えば、位置確認ユニットを有するナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等からの信号が評価される。状態行では、例えば、交通情報ラジオが作動されているかどうか、エアーコンディショニングシステムが再循環モード又は外気モードで作動しているかどうか、活性炭フィルタが作動しているかどうか等が示される。
【0052】
状態行として具体化される第1の表示領域210は、システム状態に基づきディスプレイに入力されるか又はそこから削除される制御可能及び制御不能な複数の項目1.1、S1〜S7を含み得る。いくつかの項目を制御する能力により、アプリケーションを変更することを必要とせずに、重要な機能に直接アクセスすることを可能にすることができる。項目が状態行から選択された場合、このことにより、直接、関連する機能に至ることができる。例えば、文字記号をアクティブにすることにより、ComTelアプリケーションの、すなわち通信アプリケーション又は電話アプリケーションの表示領域をアクティブにして開くことができる。受話器記号をアクティブにすることにより、ComTelアプリケーション群の他の表示領域をアクティブにして開くことができる。TP記号をアクティブにすることにより、交通プログラム、すなわち交通情報ラジオが非アクティブになる。さらに、GPS受信又は電界強度を表示するために、衛星放送キーのような選択できない種々の状態表示を行うことができる。
【0053】
第2の表示領域220は、選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーションAppl.1〜Appl.5、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として構成され、表示すべき項目の、すなわちアプリケーションAppl.1〜Appl.5の数及び位置は一定であり、また表示すべき項目のグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる。依然としてアクティブではないアプリケーションAppl.1〜Appl.5の内の1つをアクティブにすることにより、関連するアプリケーションへの切り替えが行われ、またアクティブなアプリケーションに関連するサブ機能SubF 1〜SubF 3を表示するために、第4の表示領域240がアクティブになる。アプリケーションがサブ機能を有しない場合、第2の表示領域220のこのアプリケーションをアクティブにすることにより、第3の表示領域230をアクティブにすることができ、またこのアプリケーションに関連する制御に関するオプションが表示される。
【0054】
第2の表示領域220のアプリケーション群の配置は、一定であり、また使用頻度又は重要性に従って左から右に配列できる。アプリケーション又はアプリケーション群を選択することにより、少なくとも1つの他の表示領域が直ちにアクティブになる。
【0055】
第3の表示領域230は、詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として構成される。表示すべき項目の、この場合、オプション3.1〜オプション3.4とオプション3.2.1〜オプション3.2.3の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーション、Appl.1〜Appl.5に依存する。第3の表示領域230のグラフィック表示及び制御能力は、変化し、したがって、種々のアプリケーションAppl.1〜Appl.5の非常に種々の機能又は要件に十分に適合させることができる。
【0056】
第4の表示領域240は、アクティブになっているアプリケーション、Appl.1〜Appl.5の機能、サブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として構成される。表示すべき項目の、すなわちサブ機能、SubF 1〜SubF 3の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションAppl.1〜Appl.5に依存する。グラフィック基本構造は、メニュー構造のすべてのメニューレベルにわたって一定である。
【0057】
第5の表示領域250はメインアプリケーション行として構成される。この表示領域250に、プリセット可能なアプリケーションを表示できる。表示すべき項目HA1〜HA7の数及び位置は、プリセットされたアプリケーションのために一定であり、また表示すべき項目HA 1〜HA 7の内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態に基づき変化でき、又は一定である。プリセットされたアプリケーションは、車両のエアーコンディショニングシステムを制御するために使用されることが好ましい。項目HA1〜HA7のグラフィック表示はアイコンの形態で行われる。これらのアイコンの位置及び数は一定である。例えば気温、送風ファン風量等のような設定パラメータの表示される値は様々であり得る。特に、現在のシステム状態は、例えば、外気温度、日射強度、車内温度、空気の湿度等のような車両の乗員室内の温度を制御することに関連する状態に関係している。
【0058】
図3に示したディスプレイ2では、第2のアプリケーションAppl2、第3のサブ機能SubF 3及び第2のオプション3.2がアクティブになっており、またオプション3.2.2が選択されており、この選択は、対応するフィールドの斜線表示で示されている。
【0059】
図4は、第2のメニューレベルにおけるディスプレイ2の別の表示を示している。図2cとは対照的に、図4の第5の表示領域250はアクティブであり、また項目5.1がアクティブになっている。項目5.1をアクティブにすることにより、別の表示領域230.3を有する第3の表示領域230がアクティブになる。別の表示領域230.3は、水平に配置されたパラメータを設定するために用いられる。パラメータは、手動操作手段3をx方向に動かすことによって又は手動操作手段3をz軸を中心に回転させることによって設定される。瞬時に設定されたパラメータ値は、連続する最後の垂直バーによって決定される。
【0060】
破線で表示される垂直バーは、さらに設定可能なパラメータ値を示している。設定可能なパラメータは、例えば、所望の車内温度である。次に、垂直バーは種々の温度値に該当する。
【0061】
基本的に、手動操作手段3によって、表示されたすべての項目1.1〜5.7を選択できる。ある時間だけ利用不能になるほんの僅かな数の状態表示及びオプションは例外とする。ローテーションによって、表示されたすべての項目を選択することは不可能である。各々の表示領域210〜250において、相応してグラフィックで強調表示された複数の要素のみをローテーションによって直接選択できる。最初に、グラフィックで強調表示された領域に対して手動操作手段3を直交して押すことにより、他の項目がアクティブになる。表示領域210〜250又は個々の項目のアクティブ状態、すなわちそれらを直接選択したことが、例えば、種々の色要素及びグラフィック要素によって表示される。
【0062】
表示領域210〜220の少なくとも1つでは、カーソルは、ディスプレイ2において独立したものではなく、カーソルが位置決めされるフィールドの形態をとる。説明してきた形態では、このことは、第1、第2、第4及び第5の表示領域210、220、240、250に当てはまる。フィールドのグラフィック表示を切り替えることによって、カーソルが表示され、例えば、項目1.1〜5.7の表示の色を反転させて、それぞれの項目1.1〜5.7の背景色を切り替えることによって、カーソルが当該フィールドに位置決めされる。フィールドにおけるカーソルの位置決めは、このフィールドに関連する項目を選択したことを示す。この表示は、カーソルを回転させるか又は押すことによってパラメータ設定を既に実行できる場合、又は項目がテキストの代わりにグラフィックで表示された場合、終了することが可能である。
【0063】
この場合、カーソルは異なるグラフィック形態で表示される。この種類のカーソル表示は第3の表示領域230に空間的に限定できる。
【0064】
水平に向けられた表示領域210、220、240、250のカーソルの幅は、項目を有するフィールドの幅に一致し、例えば、それぞれの表示領域210、220、240、250の項目1.1〜5.7の数に従って決定することができる。
【0065】
1個又は2個の項目1.1〜5.7がそれぞれの表示領域210、220、240、250に存在する場合、フィールド、したがってカーソルはディスプレイ2の幅の半分を取ることができる。3つ以上の項目が、水平に向けられた表示領域210、220、240、250の内の1つに存在する場合、ディスプレイ2は、項目を有するフィールドに分割することができ、個々のフィールドのフィールド幅、したがってカーソル幅は、個々のフィールドの項目の幅に合わせられる。ディスプレイ2は、一般に、項目を有するフィールドが互いに直接隣接するように分割される。
【0066】
例えばリスト又はサブメニューとして構成される垂直に向けられた表示領域では、フィールド幅、したがってカーソル幅は、リストの幅に一致し、リストの幅は、例えば、リストの最長の項目によって決定される。
【0067】
カーソルは、アクティブな表示領域210〜250と称される領域内に、すなわち、直接制御できる表示領域210〜250に常に位置決めされ、これらの表示領域において、項目1.1〜5.7の方向に基づき、手動操作手段3を水平又は垂直に動かしまたは回転させることによって、項目の内の1個を選択し及び/又はアクティブにすることができる。このアクティブな表示領域210〜250は垂直又は水平に向けられる。
【0068】
アクティブな表示領域210〜250の項目は、暗い色の背景において、ある色で、例えば、明るい色のスクリプト、アイコン及び/又はグラフィックによって強調表示できる。さらに、この表示領域は、例えばローテーション方向を示すために用いられる水平又は垂直の明るい色の線によって画定できる。第3の表示領域230では、強調表示された項目によって及び/又は強調表示されたカーソルによって、アクティブ状態を表示できる。
【0069】
例えば異なる色及び/又は異なる輝度によって、目立たないグラフィック表示になるように、直接アクティブになっていない表示領域210〜250を表示することができる。アクティブになっていないこれらの表示領域210〜250は、アクティブな表示領域210〜250の項目の方向に対して手動操作手段3をそれぞれ直交して動かすことによって選択できる。
【0070】
それにもかかわらず、ある時間選択できない項目は、例えば、色コントラストを減少させて表示することができる。このような項目には、カーソルを移動させることができない。例えば、これらの項目を飛ばすことができるか、又は手動操作手段3の動きを例えば停止形態に制限でき、これにより、カーソルが、選択できないフィールドに移動されることが防止される。
【0071】
図5aは、第3の表示領域230内の開かれたサブメニュー230.4を有する第3のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。図示したサブメニュー230.4では、オプション3が選択されている。サブメニュー230.4はサブ機能SubF 3に割り当てられ、このサブ機能はアプリケーションAppl3に割り当てられる。
【0072】
図5bは、図5aのサブメニュー230.4のオプション3をアクティブにすることによってアクティブになる第4のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。図5bでは、別のサブメニュー230.5が開かれてアクティブになっている。図5bから明らかなように、サブメニューはディスプレイ2の全高に及ぶことができる。
【0073】
サブメニューが、テキスト項目を有するリストとして構成された場合、項目数が無制限になることがあり、見ることができる最大項目数は、例えば9個の項目に制限される。10個以上の項目が存在する場合、項目をスクロールして選択することができる。見ることができない別の項目が存在しているという指示を矢印で行うことができる。
【0074】
図5aに示されている第1のサブメニュー230.4を選択することにより、ディスプレイ2の表示領域210〜250の色及び/又はグラフィック表示が変更される。ディスプレイ2のカーソルの位置は、色を用いてグラフィックで表示される。第1のサブメニュー230.4が呼び出されている表示領域240は、アクティブな表示領域230と比較して目立たない色で表示される。他のすべての表示領域210、220、240及び250はグラフィック的に背景にある。この原理は、図5bの別のサブメニュー230.5が開かれた場合に、すなわち、パス全体が、ある色で示され、一方、他のオプションが、グラフィック的に目立たない表示になった場合に維持される。このパスは、選択されるか又はアクティブになっている対応する項目の斜線表示による形態でその都度強調表示される。この表示原理は、ユーザが、アクティブな表示領域に対して制御要素3を直交して、メニューを開く方向にそれぞれ押し動かした場合に、ユーザがアクセスした項目を示すために用いられる。
【0075】
表示領域210〜250の可能なアクティブ状態は、直接制御可能な表示領域と、アクティブな表示領域が呼び出されている表示領域と、他のすべての表示領域とを含みまたそれらの表示領域を表示する。
【0076】
サブメニューリスト230.5の項目1〜9は、機能をアクティブ状態にする別の表示方法を示している。
【0077】
項目1〜6は、対応する項目がアクティブになっているか否かを示す選択枠を含む。項目1〜6は、互いに独立してアクティブにすることが可能である。手動操作手段3を押すことにより、枠が四角記号で埋められ、再び、手動操作手段3を押すことにより、枠から四角記号が削除されて、それに関連する項目1〜6が非アクティブになる。
【0078】
表示された項目7〜9はいずれか1つしかアクティブにすることができない。アクティブ状態は、丸枠が埋められることによって表示される。手動操作手段3を押すことによって、アクティブにすることを行うこともできる。
【0079】
アクティブになっているサブメニューは、例えば、機能をサブメニューから削除する項目をアクティブにすることによって又は手動操作手段3を水平にスライドさせることによって終了する。
【0080】
例えば、図5bに示したディスプレイ2において、手動操作手段3が負のx方向に、すなわち、サブメニュー230.4がアクティブにされて開かれているパスの方向に動かされた場合、サブメニュー230.5が終了し、再び、サブメニュー230.4がアクティブになる。次に、カーソルは、例えば、アクティブになった項目に、すなわちサブメニュー230.4のオプション3に位置決めされる。その次に、ディスプレイ2の表示が、再び、図5aの表示に該当する。
【0081】
図5bに示したディスプレイ2において、手動操作手段3が正のx方向に動かされた場合、第2のサブメニュー230.5及び第1のサブメニュー230.4の両方が終了して閉じられ、また第1のサブメニュー230.4がアクティブになった表示領域240が再びアクティブになる。次に、カーソルは、例えば、第1のサブメニュー230.4がアクティブになった項目に、すなわち表示領域240の項目SubF 3に位置決めされる。ディスプレイ2のこの表示は図5cに示されている。
【0082】
図6a〜図8cは、ディスプレイ2におけるアクティブになっているサブメニューの表示の種々の別形態を示している。
【0083】
図6aは、第2の表示領域220の項目2.2をアクティブにすることによって開かれている表示領域220.1を示している。表示領域220.1に表示されているサブメニューは図6aの2個の項目Ein1とEin2を含む。サブメニューの表示された項目リストは、図6bから明らかなように、複数の項目Ein1〜Ein9が存在する場合に一番上から一番下まで埋められる。矢印221は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0084】
図7aは、第4の表示領域240の項目4.1をアクティブにすることによって開かれている表示領域240.1を示している。表示領域240.1に表示されたサブメニューは図7aの2個の項目1と2を含む。サブメニューの表示された項目リストは、図7bから明らかなように、複数の項目1〜9が存在する場合に一番下から一番上まで埋められる。矢印241は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0085】
図8aは、第3の表示領域230の第1のサブメニュー230.6の項目3.3をアクティブにすることによって開かれている表示領域230.7を示している。表示領域230.7に表示された第2のサブメニューは、図8aの2個の項目1と2を含む。最初に、第2のサブメニュー230.7の表示された項目リストは、図8bから明らかなように、下方方向の可能なすべてのフィールドが項目1〜4で埋められるまで、サブメニュー230.6のアクティブになっている項目3.3の垂直位置の一番上から一番下まで埋められ、次に、前記リストは、図8cに示したように、複数の項目3〜11が存在する場合に、一番下から一番上まで埋められる。矢印231は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0086】
図9は、例えば、第3の表示領域230のパラメータを設定するための種々の表示領域230.7〜230.11を示している。2個の表示領域230.7と230.8は、垂直に配置されたパラメータPara 1とPara 2を設定するために用いられる。2個の表示領域230.9と230.10は、水平に配置されたパラメータPara 3とPara 4を設定するために用いられる。パラメータPara 1〜Para 4は、例えば、オーディオアプリケーションの低音、音色、音量等のようなサウンド機能を示している。表示領域230.11は、2つのパラメータPara 5とPara 6を同時に設定するために用いられる。
【0087】
この設定が十字線232として実現されるので、パラメータPara 5の現在の値は、水平に配置されたバーによって表示され、またパラメータPara 5の現在の値は、垂直に配置されたバーによって表示される。パラメータPara 5は、手動操作手段3を回転させるか又は垂直に動かすことによって設定され、またパラメータPara 6は、手動操作手段3を水平に動かすことによって設定される。パラメータPara 5とPara 6は、例えば、オーディオアプリケーションのバランス及びフェードのようなサウンド機能を示している。このメニューは、再び、手動操作手段3を押すことによって終了する。パラメータを設定したときに、現在設定されているパラメータ値は、手動操作手段3を押すことによって記憶され、またアクティブになっている表示領域230.11が終了する。
【0088】
図面に関連して説明してきた形態は、本発明を使用して、極めて多様な広範囲のアプリケーション及び/又は機能を制御することができることを示している。
【0089】
本発明における手動操作手段の調整自由度の割当は、それぞれのアクティブな表示領域の項目の配置を定めるために、種々のメニューレベルにわたって同一であり、またユーザは、調整自由度の制限された数によって、それぞれのアクティブな表示領域の項目をどのように選択してアクティブにするかを又はアクティブな表示領域をどのように終了するかを直観的に理解することが可能になる。結果として、ユーザのために、制御工程が簡略化され、また認識の負担が低減されるので、ユーザは、道路事象により良く集中できる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】車両用の制御システムのブロック回路図である。
【図2a】第1のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2b】第1のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2c】第2のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2d】第3のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2e】別のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図3】自動車の制御に適合される図2eのメニューレベルの項目を有する図1のディスプレイの概略図である。
【図4】第2のメニューレベルにおける図1のディスプレイの代替概略図である。
【図5a】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図5b】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図5c】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図6a】図1のディスプレイのサブメニューの第1の概略図である。
【図6b】図1のディスプレイのサブメニューの第1の概略図である。
【図7a】図1のディスプレイのサブメニューの第2の概略図である。
【図7b】図1のディスプレイのサブメニューの第2の概略図である。
【図8a】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図8b】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図8c】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図9】別のサブメニューにおける図1のディスプレイの概略図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載の車両用の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の車両には、マルチメディア制御システムが頻繁に使用される。一例としてあげると、出願人が製造・販売するメルセデス・ベンツSクラスのCOMANDシステム(Cockpit Management and Data System)である。
【0003】
特許文献1は、一般的な種類の、特に車両用の制御システムを記載している。この制御システムでは、2つの表示領域が、複数のメニューレベルを有するメニュー構造のディスプレイに表示される。第1の表示領域は、第2の表示領域の周囲のフレームとして配置される。第1のメニューレベルにおいて、実行可能なアプリケーションに該当し垂直及び水平に配置される項目を有する8つのフィールドが、第1の表示領域に表示される。複数の調整自由度を有する手動操作手段を第1の表示領域の対応する項目の位置の方向に押す又は傾けることによって、項目が選択される。手動操作手段を押すことによって、選択された項目がアクティブになる。アクティブになった後に、第1のメニューレベルのアクティブになった項目に割り当てられる垂直に配置された複数の項目が、第2のメニューレベルの第2の表示領域に表示される。第2の表示領域に表示された項目は、手動操作手段を回転移動させることによって選択され、また手動操作手段を押すことによってアクティブになる。手動操作手段を第1の表示領域の項目の内の1個の位置の方向に押す又は傾けることによって、アクティブになっている第2の表示領域及び第2のメニューレベルが終了する。次に、制御システムは、再び、第1のメニューレベルの第1の表示領域にある。
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第19752056A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、直観的な制御を可能にし、気を取られる情報の範囲を低減する車両用の改良された制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、請求項1の特徴を有する制御システムが利用可能になることによって、上記目的が達成される。
【0007】
本発明の有利な発展形態は従属請求項に記載されている。
【0008】
本発明は、操作手段の移動方向が、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に一致する調整自由度と、アクティブな表示領域を終了するために、操作手段の移動方向が、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に対して直交している調整自由度とが、それぞれアクティブな表示領域の項目を選択し及び/又はアクティブにするための操作手段に与えられるという考えに基づく。
【0009】
本発明において、手動操作手段の調整自由度を項目の配置方向に割り当てることにより、それぞれのアクティブな表示領域の直観的な操作者制御及びアクティブな表示領域の直観的な終了が可能になる。結果として、ユーザのために、制御工程が簡略化され、また認識の負担が低減されるので、ユーザは、道路事象により良く集中できる。
【0010】
本発明の有利な一発展形態では、手動操作手段の第5及び/又は第6の調整自由度により、アクティブな表示領域に表示された少なくとも1個の項目を重複して選択することを可能にすることができる。重複して選択するための調整自由度を追加することによって、さらに、誤操作の確率が低減され、その上、直観的な操作者制御が改善される。
【0011】
個々の表示領域に、項目を有するフィールドを垂直及び/又は水平に配置できる。
【0012】
例えば、手動操作手段の第7の調整自由度によって、及び/又は中央処理ユニットによって決定される現在のシステム状態に基づき、選択された項目をアクティブにすることができる。これらの車載システムは、例えば、位置確認ユニットを有するナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等を含む。
【0013】
視覚的に明確な形態を表示領域に与えるために、複数の項目が表示領域に存在する場合、項目が水平に配置されたときには、個々のフィールドの幅をそれぞれの項目の長さに可変に調整することができ、また項目が垂直に配置されたときには、前記幅を最長の項目の長さに可変に調整することができる。
【0014】
その代わりに又はそれに追加して、フィールドの幅は、項目が水平に配置された場合、この表示領域に表示すべき項目の数に依存することができる。
【0015】
直観的な制御の効果を高めるために、本発明の有利な一発展形態では、ディスプレイは、メニュー構造のすべてのメニューレベルにわたって一定のグラフィック基本構造を有する少なくとも第1の表示領域を含むことができ、少なくとも1つのこの表示領域の項目は、すべてのメニューレベルにわたって一定の水平及び/又は垂直の配置を有する。
【0016】
種々のアプリケーションを詳細に制御するために、少なくとも第2の表示領域をディスプレイに設けることが可能であり、この第2の表示領域は、メニュー構造のアクティブなメニューレベルに基づき可変に調整可能なグラフィック基本構造を有する。
【0017】
本発明の有利な一形態では、メニュー構造の個々のメニューレベルの項目の内の1個がアクティブになったことに基づいて、メニュー構造の少なくとも1つの別のレベルのこの項目に依存するサブメニューを開くことができ、また表示領域の少なくとも1つをアクティブにすることによって、前記サブメニューを前記領域に表示できる。
【0018】
例えば、グラフィック基本構造を重ね合わせることによって、開かれたサブメニューをアクティブな表示領域にのみ又は少なくとも1つの他の表示領域に表示できる。
【0019】
メニュー構造の少なくとも1つの別のメニューレベルにおいて、複数の、好ましくは2つのサブメニューをディスプレイに同時に表示できる。
【0020】
サブメニューにおいて、項目が垂直に向けられた場合、例えば、複数のサブメニューを互いに並べて表示できる。
【0021】
本発明の有利な一形態では、項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニューの第1サブメニューをメニュー構造の第1のメニューレベルで開いてそこに表示することができ、関連する第1サブメニューの項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニューの第2サブメニューを開いて表示できる。
【0022】
例えば、アクティブなサブメニューの項目の方向に対して、手動操作手段を、隣接するサブメニューとは反対方向に直交してスライドさせることによって、開かれたサブメニューを同時に閉じることができる。さらに、アクティブなサブメニューの項目の方向に対して、手動操作手段を、隣接するサブメニューの方向に直交してスライドさせることによって、唯一アクティブなサブメニュー、すなわち第2のサブメニューが閉じられて、隣接するサブメニュー、すなわち、新たに項目を選択するための第1のサブメニューがアクティブになるように意図することが可能である。
【0023】
表示領域に表示すべき項目の数、グラフィック表示及び/又は内容は、例えば、エアーコンディショニングシステムのセンサによって現在決定されている車内温度、携帯電話に関するアンテナの決定された受信強度、ナビゲーションシステムに予め規定されている位置への到達等のような現在のシステム状態、及び/又は現在のメニューレベル、及び/又は現在アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる及び/又は一定であり得る。
【0024】
プリセット可能なアプリケーションは第1の表示領域の少なくとも1つに表示されることができ、表示すべき項目の数及び位置は、プリセットされたアプリケーションに基づき一定であり、また表示すべき項目の内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態に基づき変化できる及び/又は一定である。
【0025】
有利な一形態では、第1の表示領域の少なくとも1つは、少なくとも1つの状態を表示するための水平に配置された少なくとも1つのフィールドを有する状態バーとして構成される。表示すべき項目の数、位置、内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態及び/又はアプリケーション状態に基づき変化できる。
【0026】
選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーション、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として、第1の表示領域の少なくとも1つを構成できる。
【0027】
表示すべき項目の数及び位置は一定であり、また表示すべき項目のグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに基づき様々に構成される。
【0028】
詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として、第2の表示領域の少なくとも1つを構成できる。表示すべき項目の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに依存する。
【0029】
アクティブになっているアプリケーションの機能及び/又はサブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として、第1の表示領域の少なくとも1つを構成できる。表示すべき項目の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに依存する。
【0030】
ディスプレイに表示される少なくとも1個の項目を選択するために、手動操作手段を使用して、カーソルをディスプレイにわたって移動させることができる。
【0031】
カーソルのグラフィック表示は、例えば、アクティブな表示領域に及び/又はアクティブなアプリケーションに及び/又はアクティブなメニューレベルに依存する。
【0032】
例えば、ディスプレイに依存しないオブジェクトとして、又は現在選択されているフィールドのグラフィック表示を変更することによって、カーソルをグラフィックで表示することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明の有利な形態について、図面に示しまた以下に説明する。
【0034】
図1から明らかなように、車両用の制御システム1は、ディスプレイ2と、手動操作手段3と、中央処理ユニット4と、1つの要素として組み合わせて図示されているナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等のような複数の車載システム5とを備える。
【0035】
車載システムが、信号を中央処理ユニット4に送信し、この信号から、中央処理ユニット4が現在のシステム状態を決定する。メニュー構造の種々のメニューレベルにおけるアプリケーション、機能、サブ機能、オプション及び状態表示のすべてが、手動操作手段3によって制御される。
【0036】
手動操作手段3は、アクティブな表示領域に表示された項目を選択し及び/又はアクティブにするために、7個の調整自由度を有する。図1に示した矢印によれば、前記操作手段3を4方向に、すなわち、正のx方向に、負のx方向に、正のy方向に又は負のy方向に動かすことができる。さらに、前記操作手段を、図面に対して垂直であるz軸(図示せず)を中心として時計回り方向に又は反時計回り方向に回転させることができ、また下向きのz方向に、すなわちここでは、図面に対して押す方向に移動させることができる。
【0037】
手動操作手段3を時計回り方向に回転させることにより、スクリーン2のカーソルが、ディスプレイ2に表示された項目の水平方向又は垂直方向に基づき、右又は下方に移動させられ、また反時計回り方向に回転させることにより、カーソルが左又は上方に移動させられる。手動操作手段3を図1の上方に、すなわちウィンドシールドの方向である前方に、したがって正のy方向にスライドさせることにより、ディスプレイ2のカーソルが上方に移動させられ、また図1の下方方向への、すなわち後方に向かう、したがって負のy方向へ動かすことにより、ディスプレイ2のカーソルが下方に移動させられる。
【0038】
右に、すなわち正のx方向にスライドさせることにより、ディスプレイ2のカーソルが右に移動させられ、また左に、すなわち負のx方向に動かすことにより、カーソルが左に移動させられる。
【0039】
ディスプレイ2に表示された項目を選択し及び/又はアクティブにすることは、手動操作手段3を動かすか又は回転させることによって行われる。軸線に沿った垂直の移動について、すなわちy方向に動かすことと重複するように、又は軸線に沿った水平の移動について、すなわちx方向に動かすことと重複するように、手動操作手段3をz軸を中心に回転させることが可能である。この場合、項目を選択するための押すは、本発明によれば、アクティブな表示領域に表示された項目の方向に一致する。選択する移動方向に対してそれぞれ直交する移動方向により、アクティブな表示領域が終了する。さらに、選択された項目をアクティブにするために、手動操作手段3を押すことが必要である。
【0040】
図2aから明らかなように、ディスプレイ2は、第1のメニューレベルにおいて、垂直に配置されたグラフィック基本構造の5つの水平方向に拡がる表示領域210〜250を含む。このグラフィック基準構造は、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって一定である。ディスプレイ2は、例えば、15:9の比を有する8インチのスクリーンとして構成される。ディスプレイ2の表示領域210〜250の少なくとも第1のグラフィック基本構造は、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって一定である。図2aでは、表示領域210、220、240及び250は、このような第1の表示領域として構成される。
【0041】
表示領域210〜250の少なくとも第2のグラフィック基本構造は、アクティブになっているアプリケーション、機能、サブ機能、オプション及び/又は状態表示に基づき、メニュー構造の多数の種々のメニューレベルにわたって変化できる。図2aでは、表示領域230は、このような第2の表示領域として構成される。この中央表示領域230は非常に種々のグラフィックで構成し得る。
【0042】
第1の表示領域として構成される4つの表示領域210、220、240及び250に、水平に配置された1個以上の項目1.1〜5.7をそれぞれ表示することが可能である。例えば、第1のメニューレベルの図2aの表示領域210、220、240及び250の各々は、異なる数の項目を含む。例えば、第1の表示領域210は項目1.1を含み、第2の表示領域220は5個の項目2.1〜2.5を含み、第4の表示領域は項目を含まず、また第5の表示領域は7個の項目5.1〜5.7を含む。
【0043】
図2aでは、第1の表示領域210がアクティブになっており、また斜線の項目1.1が選択されている。斜線表示部分は、カーソルが項目1.1に位置決めされていることを示すように意図される。
【0044】
アプリケーションの項目の内容の重要性又は項目の頻度に従って、ディスプレイ2に表示される表示領域210〜250の項目1.1〜5.7を配置できる。
【0045】
図2bは、手動操作手段3が、図2aの表示状態から、負のy方向に動かされるか又は時計回りに回転された後の第1のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。この結果、具体的には、図2bの第2の表示領域220がアクティブになり、また項目2.1が選択される。
【0046】
図2cは、第2の表示領域220の項目2.2が、手動操作手段3を正のx方向に動かすことによって選択され、また手動操作手段3を動かすことによってアクティブになった後の第2のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目2.2をアクティブにすることにより、第2のメニューレベルと第4の表示領域240とがアクティブになり、この第4の表示領域において、水平に配置された3個の項目4.1〜4.3が表示される。
【0047】
項目4.1〜4.3は、第2の表示領域220の項目2.2に割り当てられ、また手動操作手段3よって選択することができる。図2cでは、項目4.3が選択されている。項目2.2のアクティブ状態及び項目4.3の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0048】
図2dは、第4の表示領域240の項目4.3が、手動操作手段3を押すことによってアクティブになった後の第3のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目4.3をアクティブにすることにより、第3のメニューレベルと第3の表示領域230とがアクティブになり、次に、この第3の表示領域において、水平に配置された4個の項目3.1〜3.4を有する別の表示領域230.1の形態のサブメニューが、開かれ、アクティブにされて表示される。開かれたサブメニュー230.1、したがって項目3.1〜3.4が、第4の表示領域の項目4.3に割り当てられる。
【0049】
手動操作手段3よって、項目3.1〜3.4を選択できる。図2dでは、項目3.1が選択されている。項目2.2と4.3のアクティブ状態及び項目3.1の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0050】
図2eは、第3の表示領域230の項目3.2が、x方向に動かすことによってまた手動操作手段3を押すことによってアクティブになった後の別のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。項目3.2をアクティブにすることにより、別のメニューレベルと第3の表示領域230内の別の表示領域230.2とがアクティブになる。表示領域230.2は、項目3.2.1〜3.2.3を有する垂直リストの形態の別のサブメニューとして構成される。開かれたサブメニュー230.2、したがって項目3.2.1〜3.2.3は、第3の表示領域230のサブメニュー230.1の項目3.2に割り当てられる。手動操作手段3によって、項目3.2.1〜3.2.3を選択できる。図2eでは、項目3.2.2が選択されている。項目2.2、4.3及び3.2のアクティブ状態並びに項目3.2.2の選択された状態が斜線表示で示されている。
【0051】
図3は、自動車の制御に適合されている図2eのメニューレベルの特定の項目を有する図1のディスプレイ2の概略図を示している。図3から明らかなように、第1の表示領域210は、種々のアプリケーションの種々の状態表示S1〜S7を示す状態行として構成される。状態行のメイン機能は、車載システム5からの信号に基づき中央処理ユニット4によって決定される重要な現在のシステム状態を表示する機能である。手動操作手段3によって、項目又は状態表示S1〜S7を選択してアクティブにすることができる。現在のシステム状態を決定するために、例えば、位置確認ユニットを有するナビゲーションシステム、エアーコンディショニングシステム、携帯電話、ビデオシステム、オーディオシステム等からの信号が評価される。状態行では、例えば、交通情報ラジオが作動されているかどうか、エアーコンディショニングシステムが再循環モード又は外気モードで作動しているかどうか、活性炭フィルタが作動しているかどうか等が示される。
【0052】
状態行として具体化される第1の表示領域210は、システム状態に基づきディスプレイに入力されるか又はそこから削除される制御可能及び制御不能な複数の項目1.1、S1〜S7を含み得る。いくつかの項目を制御する能力により、アプリケーションを変更することを必要とせずに、重要な機能に直接アクセスすることを可能にすることができる。項目が状態行から選択された場合、このことにより、直接、関連する機能に至ることができる。例えば、文字記号をアクティブにすることにより、ComTelアプリケーションの、すなわち通信アプリケーション又は電話アプリケーションの表示領域をアクティブにして開くことができる。受話器記号をアクティブにすることにより、ComTelアプリケーション群の他の表示領域をアクティブにして開くことができる。TP記号をアクティブにすることにより、交通プログラム、すなわち交通情報ラジオが非アクティブになる。さらに、GPS受信又は電界強度を表示するために、衛星放送キーのような選択できない種々の状態表示を行うことができる。
【0053】
第2の表示領域220は、選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーションAppl.1〜Appl.5、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として構成され、表示すべき項目の、すなわちアプリケーションAppl.1〜Appl.5の数及び位置は一定であり、また表示すべき項目のグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる。依然としてアクティブではないアプリケーションAppl.1〜Appl.5の内の1つをアクティブにすることにより、関連するアプリケーションへの切り替えが行われ、またアクティブなアプリケーションに関連するサブ機能SubF 1〜SubF 3を表示するために、第4の表示領域240がアクティブになる。アプリケーションがサブ機能を有しない場合、第2の表示領域220のこのアプリケーションをアクティブにすることにより、第3の表示領域230をアクティブにすることができ、またこのアプリケーションに関連する制御に関するオプションが表示される。
【0054】
第2の表示領域220のアプリケーション群の配置は、一定であり、また使用頻度又は重要性に従って左から右に配列できる。アプリケーション又はアプリケーション群を選択することにより、少なくとも1つの他の表示領域が直ちにアクティブになる。
【0055】
第3の表示領域230は、詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として構成される。表示すべき項目の、この場合、オプション3.1〜オプション3.4とオプション3.2.1〜オプション3.2.3の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーション、Appl.1〜Appl.5に依存する。第3の表示領域230のグラフィック表示及び制御能力は、変化し、したがって、種々のアプリケーションAppl.1〜Appl.5の非常に種々の機能又は要件に十分に適合させることができる。
【0056】
第4の表示領域240は、アクティブになっているアプリケーション、Appl.1〜Appl.5の機能、サブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として構成される。表示すべき項目の、すなわちサブ機能、SubF 1〜SubF 3の数及び位置並びにグラフィック表示は、アクティブになっているアプリケーションAppl.1〜Appl.5に依存する。グラフィック基本構造は、メニュー構造のすべてのメニューレベルにわたって一定である。
【0057】
第5の表示領域250はメインアプリケーション行として構成される。この表示領域250に、プリセット可能なアプリケーションを表示できる。表示すべき項目HA1〜HA7の数及び位置は、プリセットされたアプリケーションのために一定であり、また表示すべき項目HA 1〜HA 7の内容及びグラフィック表示は、現在のシステム状態に基づき変化でき、又は一定である。プリセットされたアプリケーションは、車両のエアーコンディショニングシステムを制御するために使用されることが好ましい。項目HA1〜HA7のグラフィック表示はアイコンの形態で行われる。これらのアイコンの位置及び数は一定である。例えば気温、送風ファン風量等のような設定パラメータの表示される値は様々であり得る。特に、現在のシステム状態は、例えば、外気温度、日射強度、車内温度、空気の湿度等のような車両の乗員室内の温度を制御することに関連する状態に関係している。
【0058】
図3に示したディスプレイ2では、第2のアプリケーションAppl2、第3のサブ機能SubF 3及び第2のオプション3.2がアクティブになっており、またオプション3.2.2が選択されており、この選択は、対応するフィールドの斜線表示で示されている。
【0059】
図4は、第2のメニューレベルにおけるディスプレイ2の別の表示を示している。図2cとは対照的に、図4の第5の表示領域250はアクティブであり、また項目5.1がアクティブになっている。項目5.1をアクティブにすることにより、別の表示領域230.3を有する第3の表示領域230がアクティブになる。別の表示領域230.3は、水平に配置されたパラメータを設定するために用いられる。パラメータは、手動操作手段3をx方向に動かすことによって又は手動操作手段3をz軸を中心に回転させることによって設定される。瞬時に設定されたパラメータ値は、連続する最後の垂直バーによって決定される。
【0060】
破線で表示される垂直バーは、さらに設定可能なパラメータ値を示している。設定可能なパラメータは、例えば、所望の車内温度である。次に、垂直バーは種々の温度値に該当する。
【0061】
基本的に、手動操作手段3によって、表示されたすべての項目1.1〜5.7を選択できる。ある時間だけ利用不能になるほんの僅かな数の状態表示及びオプションは例外とする。ローテーションによって、表示されたすべての項目を選択することは不可能である。各々の表示領域210〜250において、相応してグラフィックで強調表示された複数の要素のみをローテーションによって直接選択できる。最初に、グラフィックで強調表示された領域に対して手動操作手段3を直交して押すことにより、他の項目がアクティブになる。表示領域210〜250又は個々の項目のアクティブ状態、すなわちそれらを直接選択したことが、例えば、種々の色要素及びグラフィック要素によって表示される。
【0062】
表示領域210〜220の少なくとも1つでは、カーソルは、ディスプレイ2において独立したものではなく、カーソルが位置決めされるフィールドの形態をとる。説明してきた形態では、このことは、第1、第2、第4及び第5の表示領域210、220、240、250に当てはまる。フィールドのグラフィック表示を切り替えることによって、カーソルが表示され、例えば、項目1.1〜5.7の表示の色を反転させて、それぞれの項目1.1〜5.7の背景色を切り替えることによって、カーソルが当該フィールドに位置決めされる。フィールドにおけるカーソルの位置決めは、このフィールドに関連する項目を選択したことを示す。この表示は、カーソルを回転させるか又は押すことによってパラメータ設定を既に実行できる場合、又は項目がテキストの代わりにグラフィックで表示された場合、終了することが可能である。
【0063】
この場合、カーソルは異なるグラフィック形態で表示される。この種類のカーソル表示は第3の表示領域230に空間的に限定できる。
【0064】
水平に向けられた表示領域210、220、240、250のカーソルの幅は、項目を有するフィールドの幅に一致し、例えば、それぞれの表示領域210、220、240、250の項目1.1〜5.7の数に従って決定することができる。
【0065】
1個又は2個の項目1.1〜5.7がそれぞれの表示領域210、220、240、250に存在する場合、フィールド、したがってカーソルはディスプレイ2の幅の半分を取ることができる。3つ以上の項目が、水平に向けられた表示領域210、220、240、250の内の1つに存在する場合、ディスプレイ2は、項目を有するフィールドに分割することができ、個々のフィールドのフィールド幅、したがってカーソル幅は、個々のフィールドの項目の幅に合わせられる。ディスプレイ2は、一般に、項目を有するフィールドが互いに直接隣接するように分割される。
【0066】
例えばリスト又はサブメニューとして構成される垂直に向けられた表示領域では、フィールド幅、したがってカーソル幅は、リストの幅に一致し、リストの幅は、例えば、リストの最長の項目によって決定される。
【0067】
カーソルは、アクティブな表示領域210〜250と称される領域内に、すなわち、直接制御できる表示領域210〜250に常に位置決めされ、これらの表示領域において、項目1.1〜5.7の方向に基づき、手動操作手段3を水平又は垂直に動かしまたは回転させることによって、項目の内の1個を選択し及び/又はアクティブにすることができる。このアクティブな表示領域210〜250は垂直又は水平に向けられる。
【0068】
アクティブな表示領域210〜250の項目は、暗い色の背景において、ある色で、例えば、明るい色のスクリプト、アイコン及び/又はグラフィックによって強調表示できる。さらに、この表示領域は、例えばローテーション方向を示すために用いられる水平又は垂直の明るい色の線によって画定できる。第3の表示領域230では、強調表示された項目によって及び/又は強調表示されたカーソルによって、アクティブ状態を表示できる。
【0069】
例えば異なる色及び/又は異なる輝度によって、目立たないグラフィック表示になるように、直接アクティブになっていない表示領域210〜250を表示することができる。アクティブになっていないこれらの表示領域210〜250は、アクティブな表示領域210〜250の項目の方向に対して手動操作手段3をそれぞれ直交して動かすことによって選択できる。
【0070】
それにもかかわらず、ある時間選択できない項目は、例えば、色コントラストを減少させて表示することができる。このような項目には、カーソルを移動させることができない。例えば、これらの項目を飛ばすことができるか、又は手動操作手段3の動きを例えば停止形態に制限でき、これにより、カーソルが、選択できないフィールドに移動されることが防止される。
【0071】
図5aは、第3の表示領域230内の開かれたサブメニュー230.4を有する第3のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。図示したサブメニュー230.4では、オプション3が選択されている。サブメニュー230.4はサブ機能SubF 3に割り当てられ、このサブ機能はアプリケーションAppl3に割り当てられる。
【0072】
図5bは、図5aのサブメニュー230.4のオプション3をアクティブにすることによってアクティブになる第4のメニューレベルにおけるディスプレイ2を示している。図5bでは、別のサブメニュー230.5が開かれてアクティブになっている。図5bから明らかなように、サブメニューはディスプレイ2の全高に及ぶことができる。
【0073】
サブメニューが、テキスト項目を有するリストとして構成された場合、項目数が無制限になることがあり、見ることができる最大項目数は、例えば9個の項目に制限される。10個以上の項目が存在する場合、項目をスクロールして選択することができる。見ることができない別の項目が存在しているという指示を矢印で行うことができる。
【0074】
図5aに示されている第1のサブメニュー230.4を選択することにより、ディスプレイ2の表示領域210〜250の色及び/又はグラフィック表示が変更される。ディスプレイ2のカーソルの位置は、色を用いてグラフィックで表示される。第1のサブメニュー230.4が呼び出されている表示領域240は、アクティブな表示領域230と比較して目立たない色で表示される。他のすべての表示領域210、220、240及び250はグラフィック的に背景にある。この原理は、図5bの別のサブメニュー230.5が開かれた場合に、すなわち、パス全体が、ある色で示され、一方、他のオプションが、グラフィック的に目立たない表示になった場合に維持される。このパスは、選択されるか又はアクティブになっている対応する項目の斜線表示による形態でその都度強調表示される。この表示原理は、ユーザが、アクティブな表示領域に対して制御要素3を直交して、メニューを開く方向にそれぞれ押し動かした場合に、ユーザがアクセスした項目を示すために用いられる。
【0075】
表示領域210〜250の可能なアクティブ状態は、直接制御可能な表示領域と、アクティブな表示領域が呼び出されている表示領域と、他のすべての表示領域とを含みまたそれらの表示領域を表示する。
【0076】
サブメニューリスト230.5の項目1〜9は、機能をアクティブ状態にする別の表示方法を示している。
【0077】
項目1〜6は、対応する項目がアクティブになっているか否かを示す選択枠を含む。項目1〜6は、互いに独立してアクティブにすることが可能である。手動操作手段3を押すことにより、枠が四角記号で埋められ、再び、手動操作手段3を押すことにより、枠から四角記号が削除されて、それに関連する項目1〜6が非アクティブになる。
【0078】
表示された項目7〜9はいずれか1つしかアクティブにすることができない。アクティブ状態は、丸枠が埋められることによって表示される。手動操作手段3を押すことによって、アクティブにすることを行うこともできる。
【0079】
アクティブになっているサブメニューは、例えば、機能をサブメニューから削除する項目をアクティブにすることによって又は手動操作手段3を水平にスライドさせることによって終了する。
【0080】
例えば、図5bに示したディスプレイ2において、手動操作手段3が負のx方向に、すなわち、サブメニュー230.4がアクティブにされて開かれているパスの方向に動かされた場合、サブメニュー230.5が終了し、再び、サブメニュー230.4がアクティブになる。次に、カーソルは、例えば、アクティブになった項目に、すなわちサブメニュー230.4のオプション3に位置決めされる。その次に、ディスプレイ2の表示が、再び、図5aの表示に該当する。
【0081】
図5bに示したディスプレイ2において、手動操作手段3が正のx方向に動かされた場合、第2のサブメニュー230.5及び第1のサブメニュー230.4の両方が終了して閉じられ、また第1のサブメニュー230.4がアクティブになった表示領域240が再びアクティブになる。次に、カーソルは、例えば、第1のサブメニュー230.4がアクティブになった項目に、すなわち表示領域240の項目SubF 3に位置決めされる。ディスプレイ2のこの表示は図5cに示されている。
【0082】
図6a〜図8cは、ディスプレイ2におけるアクティブになっているサブメニューの表示の種々の別形態を示している。
【0083】
図6aは、第2の表示領域220の項目2.2をアクティブにすることによって開かれている表示領域220.1を示している。表示領域220.1に表示されているサブメニューは図6aの2個の項目Ein1とEin2を含む。サブメニューの表示された項目リストは、図6bから明らかなように、複数の項目Ein1〜Ein9が存在する場合に一番上から一番下まで埋められる。矢印221は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0084】
図7aは、第4の表示領域240の項目4.1をアクティブにすることによって開かれている表示領域240.1を示している。表示領域240.1に表示されたサブメニューは図7aの2個の項目1と2を含む。サブメニューの表示された項目リストは、図7bから明らかなように、複数の項目1〜9が存在する場合に一番下から一番上まで埋められる。矢印241は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0085】
図8aは、第3の表示領域230の第1のサブメニュー230.6の項目3.3をアクティブにすることによって開かれている表示領域230.7を示している。表示領域230.7に表示された第2のサブメニューは、図8aの2個の項目1と2を含む。最初に、第2のサブメニュー230.7の表示された項目リストは、図8bから明らかなように、下方方向の可能なすべてのフィールドが項目1〜4で埋められるまで、サブメニュー230.6のアクティブになっている項目3.3の垂直位置の一番上から一番下まで埋められ、次に、前記リストは、図8cに示したように、複数の項目3〜11が存在する場合に、一番下から一番上まで埋められる。矢印231は、選択できる項目がサブメニューリストにさらに多く存在していることを示している。
【0086】
図9は、例えば、第3の表示領域230のパラメータを設定するための種々の表示領域230.7〜230.11を示している。2個の表示領域230.7と230.8は、垂直に配置されたパラメータPara 1とPara 2を設定するために用いられる。2個の表示領域230.9と230.10は、水平に配置されたパラメータPara 3とPara 4を設定するために用いられる。パラメータPara 1〜Para 4は、例えば、オーディオアプリケーションの低音、音色、音量等のようなサウンド機能を示している。表示領域230.11は、2つのパラメータPara 5とPara 6を同時に設定するために用いられる。
【0087】
この設定が十字線232として実現されるので、パラメータPara 5の現在の値は、水平に配置されたバーによって表示され、またパラメータPara 5の現在の値は、垂直に配置されたバーによって表示される。パラメータPara 5は、手動操作手段3を回転させるか又は垂直に動かすことによって設定され、またパラメータPara 6は、手動操作手段3を水平に動かすことによって設定される。パラメータPara 5とPara 6は、例えば、オーディオアプリケーションのバランス及びフェードのようなサウンド機能を示している。このメニューは、再び、手動操作手段3を押すことによって終了する。パラメータを設定したときに、現在設定されているパラメータ値は、手動操作手段3を押すことによって記憶され、またアクティブになっている表示領域230.11が終了する。
【0088】
図面に関連して説明してきた形態は、本発明を使用して、極めて多様な広範囲のアプリケーション及び/又は機能を制御することができることを示している。
【0089】
本発明における手動操作手段の調整自由度の割当は、それぞれのアクティブな表示領域の項目の配置を定めるために、種々のメニューレベルにわたって同一であり、またユーザは、調整自由度の制限された数によって、それぞれのアクティブな表示領域の項目をどのように選択してアクティブにするかを又はアクティブな表示領域をどのように終了するかを直観的に理解することが可能になる。結果として、ユーザのために、制御工程が簡略化され、また認識の負担が低減されるので、ユーザは、道路事象により良く集中できる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】車両用の制御システムのブロック回路図である。
【図2a】第1のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2b】第1のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2c】第2のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2d】第3のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図2e】別のメニューレベルにおける図1のディスプレイの概略図である。
【図3】自動車の制御に適合される図2eのメニューレベルの項目を有する図1のディスプレイの概略図である。
【図4】第2のメニューレベルにおける図1のディスプレイの代替概略図である。
【図5a】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図5b】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図5c】サブメニュー閉鎖工程を示した図1のディスプレイの概略図である。
【図6a】図1のディスプレイのサブメニューの第1の概略図である。
【図6b】図1のディスプレイのサブメニューの第1の概略図である。
【図7a】図1のディスプレイのサブメニューの第2の概略図である。
【図7b】図1のディスプレイのサブメニューの第2の概略図である。
【図8a】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図8b】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図8c】図1のディスプレイのサブメニューの第3の概略図である。
【図9】別のサブメニューにおける図1のディスプレイの概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメニューレベルを有するメニュー構造の項目を選択し及び/又はアクティブにするために、複数の調整自由度を有する手動操作手段(3)と、
前記メニュー構造を表示するための複数の表示領域(210〜250)を有し、前記表示領域(210〜250)の各々が、前記項目(1.1〜5.7)の内の1個を表示するための少なくとも1つのフィールドを含むディスプレイ(2)を有する車両用の制御システム(1)において、
少なくとも1つのメニューレベルのアクティブな表示領域(210〜250)では、
前記項目(1.1〜5.7)の内の1個を選択し及び/又はアクティブにするための前記手動操作手段(3)の第1及び/又は第2の複数の調整自由度が、アクティブな表示領域に表示された前記項目(1.1〜5.7)の方向に一致し、
前記アクティブな表示領域(210〜250)を終了するための前記手動操作手段(3)の第3及び/又は第4の調整自由度が、前記表示された項目(1.1〜5.7)の方向に対してそれぞれ直交していることを特徴とする制御システム(1)。
【請求項2】
前記アクティブな表示領域(210〜250)に表示された前記少なくとも1個の項目(1.1〜5.7)を重複して選択するための前記手動操作手段(3)の第5及び/又は第6の調整自由度を特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記項目(1.1〜5.7)を有する前記フィールドが、前記個々の表示領域(210〜250)において、垂直方向であるy方向に及び/又は水平方向であるx方向に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記項目(1.1〜5.7)が前記アクティブな表示領域(210〜250)で垂直に向けられた場合、
前記第1の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のy方向へのスライド動作であり、
前記第2の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のy方向へのスライド動作であり、
前記第3の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のx方向へのスライド動作であり、
前記第4の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のx方向へのスライド動作であり、
前記第5の調整自由度が、xy面に対して垂直であるz軸を中心として時計回り方向に前記手動操作手段(3)を回転させることであり、
前記第6の調整自由度が、前記手動操作手段(3)を前記z軸を中心として反時計回り方向に回転させることであることを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記項目(1.1〜5.7)が前記アクティブな表示領域(210〜250)に水平に配置された場合、
前記第1の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のx方向へのスライド動作であり、
前記第2の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のx方向へのスライド動作であり、
前記第3の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のy方向へのスライド動作であり、
前記第4の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のy方向へのスライド動作であり、
前記第5の調整自由度が、xy面に対して垂直であるz軸を中心として時計回り方向に前記手動操作手段(3)を回転させることであり、
前記手動操作手段(3)の前記第6の調整自由度が、前記手動操作手段(3)を前記z軸を中心として反時計回り方向に回転させることであることを特徴とする請求項3又は4に記載の制御システム。
【請求項6】
アプリケーション又は機能又はサブ機能又はオプションに割り当てられる前記アクティブな表示領域(210〜250)の選択された当該項目(1.1〜5.7)をアクティブにすることが、前記手動操作手段(3)の第7の調整自由度を用いて行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項7】
状態表示に割り当てられる前記表示領域(210〜250)の1つにおいて当該項目(1.1〜5.7)をアクティブにすることが、中央処理ユニット(3)によって決定されかつ車載システム(5)の信号を評価することによって決定される現在のシステム状態に基づき行われることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項8】
複数の項目(1.1〜5.7)が表示領域(210〜250)に存在する場合、前記項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)が水平に配置されたときには、前記個々のフィールドの幅が、前記それぞれの項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)の長さに依存し、また前記項目(3.2.1〜3.2.3)が垂直に配置されたときには、前記幅が、最長の項目(3.2.1〜3.2.3)の長さに依存することを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)が水平に配置された場合、前記フィールドの幅が、前記表示領域(210〜250)に表示すべき項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)の数に依存することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項10】
前記ディスプレイ(2)が、前記メニュー構造の前記すべてのメニューレベルにわたって一定のグラフィック基本構造を有する少なくとも第1の表示領域(210、220、240、250)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項11】
前記ディスプレイ(2)が、前記メニュー構造のアクティブなメニューレベルに基づき変化できるグラフィック基本構造を有する少なくとも第2の表示領域(230)を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項12】
前記メニュー構造の第1のメニューレベルを前記ディスプレイ(2)に表示するために、少なくとも1つをアクティブにできる垂直に配置された複数の別々の表示領域(210、220、230、240、250)が設けられることを特徴とする請求項10又は11に記載の制御システム。
【請求項13】
アクティブな表示領域(210、220、250)の項目(1.1、2.1〜2.5、5.1〜5.7)が前記メニュー構造の前記個々のメニューレベルでアクティブになった場合、前記アクティブになった項目(1.1、2.1〜2.5、5.1〜5.7)に依存するサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)が、前記メニュー構造の少なくとも1つの別のレベルで開かれ、前記表示領域(210〜250)の少なくとも1つをアクティブにすることによって、前記サブメニューを前記領域に表示することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項14】
前記グラフィック基本構造を重ね合わせることによって、前記開かれたサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を前記アクティブな表示領域(210、220、230、240、250)に、及び少なくとも1つの他の前記表示領域(210、220、230、240、250)に表示することを特徴とする請求項13に記載の制御システム。
【請求項15】
前記メニュー構造の少なくとも1つの別のサブメニューにおいて、前記複数の、好ましくは2つのサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を前記ディスプレイ(2)に同時に表示することを特徴とする請求項13又は14に記載の制御システム。
【請求項16】
互いに並んで垂直に向けられた項目を有する前記複数のサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を表示することを特徴とする請求項15に記載の制御システム。
【請求項17】
項目(1.1〜5.7)がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニュー(220.1、230.1〜230.3、230.4、230.6、230.7〜230.11、240.1)の第1サブメニューが、前記メニュー構造の前記第1のメニューレベルで開かれて前記第1のメニューレベルに表示され、前記関連する第1サブメニュー(230.1、230.4、230.6)の項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の第2サブメニューが開かれて表示されることを特徴とする請求項14又は15に記載の制御システム。
【請求項18】
前記開かれたすべてのサブメニューが、前記アクティブなサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の前記項目の方向に対して、前記手動操作手段(3)を前記隣接するサブメニュー(230.1、230.4、230.6)とは反対方向に直交して動かすことによって同時に閉じられることと、前記アクティブなサブメニューの1つが、前記アクティブなサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の前記項目の方向に対して、前記手動操作手段(3)を前記隣接するサブメニュー(230.2、230.4、230.6)の方向に直交して動かすことによって閉じられて、前記隣接するサブメニューが、新たに項目を選択するためにアクティブになることを特徴とする請求項17に記載の制御システム。
【請求項19】
前記表示領域(210〜250)に表示すべき前記項目の数及び/又はグラフィック表示及び/又は内容が、現在のシステム状態及び/又は現在のメニューレベル及び/又は現在アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる及び/又は一定であることを特徴とする請求項12〜18のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項20】
プリセット可能なアプリケーションが、前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(250)に表示されることができ、表示すべき前記項目の数及び位置が、前記プリセットされたアプリケーションに基づき一定であり、また表示すべき前記項目(5.1〜5.7)の内容及びグラフィック表示が、現在のシステム状態に基づき変化する又は一定であることを特徴とする請求項19に記載の制御システム。
【請求項21】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(210)が、少なくとも1つの状態(1.1)を表示するための水平に配置された少なくとも1つのフィールドを有する状態バーとして構成され、表示すべき前記項目(1.1)の数、位置、内容及びグラフィック表示が、現在のシステム状態及び/又はアプリケーション状態に基づき変化することを特徴とする請求項19又は20に記載の制御システム。
【請求項22】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(220)が、選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーション(2.1〜2.n)、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として構成され、表示すべき前記項目(2.1〜2.n)の数及び位置が一定であり、表示すべき前記項目(2.1〜2.n)のグラフィック表示が、アクティブになっているアプリケーションに基づき変化することを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第2の表示領域(230)が、詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として構成され、表示すべき前記項目(3.1〜3.n)の数及び位置並びにグラフィック表示が、前記アクティブになっているアプリケーションに依存することを特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項24】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(240)が、アクティブになっているアプリケーションの機能及び/又はサブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として構成され、表示すべき前記項目(4.1〜4.n)の数及び位置並びにグラフィック表示が、前記アクティブになっているアプリケーションに依存することを特徴とする請求項19〜23のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項25】
前記ディスプレイ(2)に表示された少なくとも1個の項目を選択するために、前記手動操作手段(3)を使用して、カーソルを前記ディスプレイ(2)にわたって移動できることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項26】
前記カーソルのグラフィック表示が、前記アクティブな表示領域及び/又はアクティブなアプリケーション及び/又はアクティブなメニューレベルに基づき変化することを特徴とする請求項25に記載の制御システム。
【請求項27】
依存しないオブジェクト(232)として前記ディスプレイ(2)に、又は現在選択されているフィールド(1.1〜5.7)のグラフィック表示を変更することによって、前記カーソルをグラフィックで表示することを特徴とする請求項25又は26に記載の制御システム。
【請求項28】
カーソルで選択されるフィールドが、前記カーソルの色表示及び/又は前記カーソルの形態及び/又は前記カーソルの大きさを変更することを特徴とする請求項27に記載の制御システム。
【請求項29】
前記スクリーンに依存しないグラフィックで表示されるオブジェクト(232)として、前記カーソルの色表示、形態又は大きさを変更することを特徴とする請求項27又は28に記載の制御システム。
【請求項1】
複数のメニューレベルを有するメニュー構造の項目を選択し及び/又はアクティブにするために、複数の調整自由度を有する手動操作手段(3)と、
前記メニュー構造を表示するための複数の表示領域(210〜250)を有し、前記表示領域(210〜250)の各々が、前記項目(1.1〜5.7)の内の1個を表示するための少なくとも1つのフィールドを含むディスプレイ(2)を有する車両用の制御システム(1)において、
少なくとも1つのメニューレベルのアクティブな表示領域(210〜250)では、
前記項目(1.1〜5.7)の内の1個を選択し及び/又はアクティブにするための前記手動操作手段(3)の第1及び/又は第2の複数の調整自由度が、アクティブな表示領域に表示された前記項目(1.1〜5.7)の方向に一致し、
前記アクティブな表示領域(210〜250)を終了するための前記手動操作手段(3)の第3及び/又は第4の調整自由度が、前記表示された項目(1.1〜5.7)の方向に対してそれぞれ直交していることを特徴とする制御システム(1)。
【請求項2】
前記アクティブな表示領域(210〜250)に表示された前記少なくとも1個の項目(1.1〜5.7)を重複して選択するための前記手動操作手段(3)の第5及び/又は第6の調整自由度を特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記項目(1.1〜5.7)を有する前記フィールドが、前記個々の表示領域(210〜250)において、垂直方向であるy方向に及び/又は水平方向であるx方向に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記項目(1.1〜5.7)が前記アクティブな表示領域(210〜250)で垂直に向けられた場合、
前記第1の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のy方向へのスライド動作であり、
前記第2の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のy方向へのスライド動作であり、
前記第3の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のx方向へのスライド動作であり、
前記第4の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のx方向へのスライド動作であり、
前記第5の調整自由度が、xy面に対して垂直であるz軸を中心として時計回り方向に前記手動操作手段(3)を回転させることであり、
前記第6の調整自由度が、前記手動操作手段(3)を前記z軸を中心として反時計回り方向に回転させることであることを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記項目(1.1〜5.7)が前記アクティブな表示領域(210〜250)に水平に配置された場合、
前記第1の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のx方向へのスライド動作であり、
前記第2の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のx方向へのスライド動作であり、
前記第3の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の正のy方向へのスライド動作であり、
前記第4の調整自由度が、前記手動操作手段(3)の負のy方向へのスライド動作であり、
前記第5の調整自由度が、xy面に対して垂直であるz軸を中心として時計回り方向に前記手動操作手段(3)を回転させることであり、
前記手動操作手段(3)の前記第6の調整自由度が、前記手動操作手段(3)を前記z軸を中心として反時計回り方向に回転させることであることを特徴とする請求項3又は4に記載の制御システム。
【請求項6】
アプリケーション又は機能又はサブ機能又はオプションに割り当てられる前記アクティブな表示領域(210〜250)の選択された当該項目(1.1〜5.7)をアクティブにすることが、前記手動操作手段(3)の第7の調整自由度を用いて行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項7】
状態表示に割り当てられる前記表示領域(210〜250)の1つにおいて当該項目(1.1〜5.7)をアクティブにすることが、中央処理ユニット(3)によって決定されかつ車載システム(5)の信号を評価することによって決定される現在のシステム状態に基づき行われることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項8】
複数の項目(1.1〜5.7)が表示領域(210〜250)に存在する場合、前記項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)が水平に配置されたときには、前記個々のフィールドの幅が、前記それぞれの項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)の長さに依存し、また前記項目(3.2.1〜3.2.3)が垂直に配置されたときには、前記幅が、最長の項目(3.2.1〜3.2.3)の長さに依存することを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)が水平に配置された場合、前記フィールドの幅が、前記表示領域(210〜250)に表示すべき項目(1.1、2.1〜2.5、3.1〜3.4、4.1〜4.3、5.1〜5.7)の数に依存することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項10】
前記ディスプレイ(2)が、前記メニュー構造の前記すべてのメニューレベルにわたって一定のグラフィック基本構造を有する少なくとも第1の表示領域(210、220、240、250)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項11】
前記ディスプレイ(2)が、前記メニュー構造のアクティブなメニューレベルに基づき変化できるグラフィック基本構造を有する少なくとも第2の表示領域(230)を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項12】
前記メニュー構造の第1のメニューレベルを前記ディスプレイ(2)に表示するために、少なくとも1つをアクティブにできる垂直に配置された複数の別々の表示領域(210、220、230、240、250)が設けられることを特徴とする請求項10又は11に記載の制御システム。
【請求項13】
アクティブな表示領域(210、220、250)の項目(1.1、2.1〜2.5、5.1〜5.7)が前記メニュー構造の前記個々のメニューレベルでアクティブになった場合、前記アクティブになった項目(1.1、2.1〜2.5、5.1〜5.7)に依存するサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)が、前記メニュー構造の少なくとも1つの別のレベルで開かれ、前記表示領域(210〜250)の少なくとも1つをアクティブにすることによって、前記サブメニューを前記領域に表示することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項14】
前記グラフィック基本構造を重ね合わせることによって、前記開かれたサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を前記アクティブな表示領域(210、220、230、240、250)に、及び少なくとも1つの他の前記表示領域(210、220、230、240、250)に表示することを特徴とする請求項13に記載の制御システム。
【請求項15】
前記メニュー構造の少なくとも1つの別のサブメニューにおいて、前記複数の、好ましくは2つのサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を前記ディスプレイ(2)に同時に表示することを特徴とする請求項13又は14に記載の制御システム。
【請求項16】
互いに並んで垂直に向けられた項目を有する前記複数のサブメニュー(220.1、230.1〜230.11、240.1)を表示することを特徴とする請求項15に記載の制御システム。
【請求項17】
項目(1.1〜5.7)がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニュー(220.1、230.1〜230.3、230.4、230.6、230.7〜230.11、240.1)の第1サブメニューが、前記メニュー構造の前記第1のメニューレベルで開かれて前記第1のメニューレベルに表示され、前記関連する第1サブメニュー(230.1、230.4、230.6)の項目がアクティブになったことに基づいて、複数のサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の第2サブメニューが開かれて表示されることを特徴とする請求項14又は15に記載の制御システム。
【請求項18】
前記開かれたすべてのサブメニューが、前記アクティブなサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の前記項目の方向に対して、前記手動操作手段(3)を前記隣接するサブメニュー(230.1、230.4、230.6)とは反対方向に直交して動かすことによって同時に閉じられることと、前記アクティブなサブメニューの1つが、前記アクティブなサブメニュー(230.2、230.5、230.7)の前記項目の方向に対して、前記手動操作手段(3)を前記隣接するサブメニュー(230.2、230.4、230.6)の方向に直交して動かすことによって閉じられて、前記隣接するサブメニューが、新たに項目を選択するためにアクティブになることを特徴とする請求項17に記載の制御システム。
【請求項19】
前記表示領域(210〜250)に表示すべき前記項目の数及び/又はグラフィック表示及び/又は内容が、現在のシステム状態及び/又は現在のメニューレベル及び/又は現在アクティブになっているアプリケーションに基づき変化できる及び/又は一定であることを特徴とする請求項12〜18のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項20】
プリセット可能なアプリケーションが、前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(250)に表示されることができ、表示すべき前記項目の数及び位置が、前記プリセットされたアプリケーションに基づき一定であり、また表示すべき前記項目(5.1〜5.7)の内容及びグラフィック表示が、現在のシステム状態に基づき変化する又は一定であることを特徴とする請求項19に記載の制御システム。
【請求項21】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(210)が、少なくとも1つの状態(1.1)を表示するための水平に配置された少なくとも1つのフィールドを有する状態バーとして構成され、表示すべき前記項目(1.1)の数、位置、内容及びグラフィック表示が、現在のシステム状態及び/又はアプリケーション状態に基づき変化することを特徴とする請求項19又は20に記載の制御システム。
【請求項22】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(220)が、選択可能及び予め規定可能な種々のアプリケーション(2.1〜2.n)、特に、オーディオアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、通信アプリケーション、ビデオアプリケーション及び車両用のアプリケーションを有するアプリケーション群を表示するためのアプリケーション行として構成され、表示すべき前記項目(2.1〜2.n)の数及び位置が一定であり、表示すべき前記項目(2.1〜2.n)のグラフィック表示が、アクティブになっているアプリケーションに基づき変化することを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第2の表示領域(230)が、詳細を表示するための及び選択されてアクティブになっているアプリケーションを制御するためのアプリケーション領域として構成され、表示すべき前記項目(3.1〜3.n)の数及び位置並びにグラフィック表示が、前記アクティブになっているアプリケーションに依存することを特徴とする請求項19〜22のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項24】
前記第1の表示領域(210、220、240、250)の内の前記少なくとも1つの表示領域(240)が、アクティブになっているアプリケーションの機能及び/又はサブ機能及び/又はオプションを表示して選択するためのサブ機能行として構成され、表示すべき前記項目(4.1〜4.n)の数及び位置並びにグラフィック表示が、前記アクティブになっているアプリケーションに依存することを特徴とする請求項19〜23のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項25】
前記ディスプレイ(2)に表示された少なくとも1個の項目を選択するために、前記手動操作手段(3)を使用して、カーソルを前記ディスプレイ(2)にわたって移動できることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項26】
前記カーソルのグラフィック表示が、前記アクティブな表示領域及び/又はアクティブなアプリケーション及び/又はアクティブなメニューレベルに基づき変化することを特徴とする請求項25に記載の制御システム。
【請求項27】
依存しないオブジェクト(232)として前記ディスプレイ(2)に、又は現在選択されているフィールド(1.1〜5.7)のグラフィック表示を変更することによって、前記カーソルをグラフィックで表示することを特徴とする請求項25又は26に記載の制御システム。
【請求項28】
カーソルで選択されるフィールドが、前記カーソルの色表示及び/又は前記カーソルの形態及び/又は前記カーソルの大きさを変更することを特徴とする請求項27に記載の制御システム。
【請求項29】
前記スクリーンに依存しないグラフィックで表示されるオブジェクト(232)として、前記カーソルの色表示、形態又は大きさを変更することを特徴とする請求項27又は28に記載の制御システム。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図2e】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図9】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図2e】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図9】
【公表番号】特表2007−515728(P2007−515728A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545949(P2006−545949)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013363
【国際公開番号】WO2005/066751
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013363
【国際公開番号】WO2005/066751
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】
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