車両用アシストグリップ
【課題】乗員の乗降に際して上方から力を加え易く、乗降を容易にすることができる車両用アシストグリップを提供する。
【解決手段】車両2に設けた乗降用のドア用開口部3に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体4を備えた車両用アシストグリップにおいて、アシストグリップ本体4に把持頭部6を設ける。このように縦方向に設けたアシストグリップ本体4に把持頭部6を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
また、把持頭部6に保持部材5を設け、保持部材5をアシストグリップ本体4に対して高さ調整可能に設けたから、把持頭部6の取付位置がアシストグリップ本体4に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【解決手段】車両2に設けた乗降用のドア用開口部3に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体4を備えた車両用アシストグリップにおいて、アシストグリップ本体4に把持頭部6を設ける。このように縦方向に設けたアシストグリップ本体4に把持頭部6を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
また、把持頭部6に保持部材5を設け、保持部材5をアシストグリップ本体4に対して高さ調整可能に設けたから、把持頭部6の取付位置がアシストグリップ本体4に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドア用開口部に設けられる車両用アシストグリップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして、自動車の側面に設けたドア用開口部に沿って縦方向にアシストグリップを設けて構成するアシストグリップ構造において、前記アシストグリップを上下2段に分けて、上段側を大径に形成し、下段側を細径に形成したもの(例えば特許文献1)や、乗物用座席の背当の上部に設ける座席グリップであって、使用者が指を挿通させて握ることが可能な挿通グリップと、該挿通グリップよりも柔軟な部材によって球状に形成され、挿通グリップの上部に取着された球状グリップとを備える座席グリップ(例えば特許文献2)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−114072号公報
【特許文献2】特開2008−296725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような縦方向のアシストグリップでは、使用者の握力が弱かったり、手の摩擦が弱かったりすると、滑り易く、掴みずらいため、使用感に劣る。
【0005】
一方、特許文献2では、乗客が通路を移動する際に球状グリップを掴んだり手を添えたりして体を支えることができるが、ドア用開口部の乗り降りに用いるには不向きである。
【0006】
また、特許文献1及び2はいずれもグリップの高さが一定であるため、背の低い子供や標準より背の高い大人には使い難い面がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、乗員の乗降に際して上方から力を加え易く、乗降を容易にすることができる車両用アシストグリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両に設けたドア用開口部に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体を備えた車両用アシストグリップにおいて、前記アシストグリップ本体に把持頭部を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記把持頭部に保持部材を設け、前記保持部材を前記アシストグリップ本体に対して高さ調整可能に設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記保持部材は前記アシストグリップ本体に取り付ける横杆部と、この横杆部の端部に設けた上向き部とを備え、この上向き部の上部に前記把持頭部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載の車両用アシストグリップによれば、縦方向に設けたアシストグリップ本体に把持頭部を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
【0012】
本発明の請求項2に記載の車両用アシストグリップによれば、把持頭部の取付位置がアシストグリップ本体に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【0013】
本発明の請求項3に記載の車両用アシストグリップによれば、把持頭部をアシストグリップ本体と略平行に配置することができ、かつ把持頭部を縦杆部から離れた握り易い位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1を示す車両側面側から見た全体斜視図である。
【図2】同上、車両後部から見た全体斜視図である。
【図3】同上、車両側面側から見た全体斜視図である。
【図4】同上、車両側面側から見た全体斜視図であり、図4(A)は把持頭部を下部側に配置した状態、図4(B)は把持頭部を上部側に配置した状態を示す。
【図5】同上、アシストグリップの分解説明斜視図である。
【図6】同上、アシストグリップ本体の側面図である。
【図7】同上、図6のA−A線断面図である。
【図8】同上、図6のB−B線断面図である。
【図9】同上、アシストグリップ本体を車両に取り付けるブラケットの平面図である。
【図10】同上、把持頭部を設けた保持部材の取付状態の側面図である。
【図11】同上、把持頭部を設けた保持部材の取付状態の正面図である。
【図12】同上、図11のC−C線断面図である。
【図13】同上、一方の分割体の底面図である。
【図14】同上、一方の分割体の要部の断面図である。
【図15】同上、他方の分割体の側面図である。
【図16】同上、他方の分割体の底面図である。
【図17】同上、他方の分割体の要部の断面図である。
【図18】同上、カバーを示し、図17(A)は正面図、図17(B)は側面図である。
【図19】同上、図18のD−D線断面図である。
【図20】本発明の実施例2を示す把持頭部の平面図である。
【図21】本発明の実施例3を示す回転位置調整手段の要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の車両用アシストグリップの実施例について説明する。
【実施例1】
【0016】
図1〜図19に示すように、車両用アシストグリップ1は、自動車などの車両2の側面などのドア用開口部3に設けられる縦方向のアシストグリップ本体4と、保持部材5を一体に設けた把持頭部6とを備える。尚、図中7は前部の座席、8は車両2の外部に設けたサイドミラーである。
【0017】
前記アシストグリップ本体4は、外面を樹脂コーティング4Kした金属製の中空パイプ材からなり、縦方向の縦杆部11の下部に、下取付け部たる屈曲部12を設け、この屈曲部12は湾曲状に略90度屈曲しており、その屈曲部12の端部に扁平部13を設けている。この扁平部13はパイプ材を左右方向扁平にプレス加工して形成され、2枚の板材が重なりあった形状をなし、その扁平部13に透孔13Aを穿設している。尚、屈曲部12と扁平部13との間には縮小部13Sが形成されている。
【0018】
また、前記縦杆部11の高さ方向略中央には、上取付け部たる横杆部14が溶着などにより連結され、この横杆部14は前記屈曲部12と同一方向に配置され、その横杆部14の端部に前記扁平部13が設けられ、この扁平部13に前記透孔13Hを穿設している。尚、図7は樹脂コーティング4Kを施す前の断面を示している。
【0019】
さらに、前記縦杆部11の上端開口は、蓋体たるキャップ15により塞がれており、このキャップ15は略半球状をなす。
【0020】
前記アシストグリップ本体3はブラケット16により車両2に取り付けられる。このブラケット16は、金属製板材を屈曲形成してなり、一端16A側に左右方向の段差部17を設け、その一端16Aはブラケット16の中央部と平行であり、前記一端16Aに透孔16Hを穿設すると共に、ナット18を溶着などにより固着して前記透孔16Hに連通する雌螺子部18Mを設け、さらに、他端側に略90度に屈曲して屈曲部19を形成し、この屈曲部19に透孔19Hを穿設している。
【0021】
そして、屈曲部12及び横杆部14において、前記扁平部13の透孔13Hにボルト20を挿通し、このボルト20を透孔19Hに挿通して雌螺子部18Mに螺合することにより、扁平部13にブラケット16の一側16Aを固定する。一方、ブラケット16の他側は、一側から透孔19Hにボルト20を挿通し、このボルト20を車両2に固定することにより、ブラケット16を車両2に固定し、ドア用開口部3に沿ってアシストグリップ本体4を取り付けることができる。尚、ボルト20と共にワッシャ20Aを用いてもよい。
【0022】
次に、前記保持部材5を一体に設けた把持頭部6の構造について説明する。図10などに示すように、前記保持部材5を一体に設けた把持頭部6は、合成樹脂製であって、その保持部材5は、前記縦杆部11に外装して固定する横杆部21と、この横杆部21の端部に設けられた湾曲部22とを備え、この湾曲部22の上端に設けた前記把持頭部6とを一体に設けられており、前記横杆部21には前記縦杆部11に外嵌する外装孔23が縦設されている。尚、取付状態で、把持頭部6は前記横杆部14と逆側に配置される。また、前記把持頭部6は、外周面24が上下方向を中心とした円柱面をなし、その外周面24は前記湾曲部22の断面形状より大きく形成されており、湾曲部22と前記外周面24とが凸状の下湾曲面25により連結されている。また、把持頭部6の上面27は、略水平な横方向の略平坦面又は凸状湾曲面に形成され、その上面27と前記外周面24とが凸状の上湾曲面26により連結されている。また、把持頭部6の中心線は前記縦杆部11の中心線と略平行に縦設されている。
そして、把持頭部6の上端である上面27は、他の支持部材に固定されていない自由端である。
【0023】
また、前記縦杆部11には、前記保持部材5の取付位置を調整するため、高さ方向に略等間隔な複数の位置決め透孔28が穿設されている。尚、図8に示すように、同一高さ位置に対をなす位置決め透孔28,28を穿設しており、これら位置決め透孔28,28を結んだ仮想線は縦杆部11の中心を通る。
【0024】
前記保持部材5は、二分割した一方及び他方の分割体31,31Aからなり、中空形状をなし、内部に複数の縦方向及び横方向の補強リブ32,33が交差して設けられている。また、分割体21,21Aは前記外装孔23を分割した分割外装孔23A,23Aをそれぞれ有し、それら分割体21,21Aの内面には、分割外装孔23A,23A箇所で、上下に位置決め突起34,34が突設され、これら上下の位置決め突起34,34は前記位置決め透孔28に対応して上下に配置されている。前記位置決め突起34は、テーパー状の中空筒型をなし、先端が開口しており、その位置決め突起34が前記位置決め透孔28に嵌入する。また、保持部材5は、合成樹脂、例えばHPP樹脂などからなる。尚、図5は分解説明斜視図であり、補強リブ32,33などは図示省略している。
【0025】
また、分割体31Aの内面には、前記分割外装孔23Aを挟んだ前後と把持頭部6の下部位置とに、中空筒型のボス部35,35,35をそれぞれ突設し、このボス部35に対応して、前記分割体31の内面にネジ用筒部36を突設し、このネジ用筒部36は分割体31の外面において開口し、そのネジ用筒部36の底面37には透孔37Hが穿設されている。
【0026】
また、前記分割体31の分割縁には一方の嵌合部たる内段差縁部38を形成すると共に、この内段差縁部38と嵌合する他方の嵌合部たる外段差縁部38を前記分割体31Aの分割縁に形成している。
【0027】
そして、前記保持部材5を前記縦杆部11に取り付けるには、保持部材5を分割体31,31Aに分解し、所定の高さ位置の位置決め透孔28,28に分割体31,31Aの位置決め突起34,34を圧入すると共に、内段差縁部38と外段差縁部38Aとを嵌め合わせる。
【0028】
こうすると縦杆部11に保持部材5が外装され、図11に示すように、外装孔23の上下が縦杆部11の外面に略密着する。また、対応するボス部35とネジ用筒部36との位置が合わされ、ネジ用筒部36から透孔37Hにネジ39を挿通し、そのネジ39をボス部35に螺合することにより、分割体31,31Aを一体化し、保持部材5を縦杆部11に固定することができる。尚、ボス部35には成形時には雌ねじ部は設けられておらず、捩じ込むことにより前記ネジ39がボス部35に螺合される。
【0029】
そして、位置決め突起34を圧入する位置決め透孔28,28の位置を変更することにより、アシストグリップ本体4に対して把持頭部6の高さ位置を調整することができ、このように縦杆部11の位置決め透孔28,分割体31,31A及び位置決め突起34等により、保持部材5の高さ調整手段40を構成している。
【0030】
また、図18〜図19に示すように、前記扁平部13とブラケット16とを覆う筒状のカバー41を備える。このカバー41は合成樹脂などからなり、縦長で略楕円形をなす筒部42と、この筒部42の一端に設けた長孔縁部43と、前記筒体42の他端に設けた円形縁部44とを備え、前記長孔縁部43と円形縁部44は筒部42の端部において内側に膨出形成され、前記長孔縁部43の開口は、前記縮小部13Sに対応して縦長形状をなし、前記縮小部13Sに外嵌され、前記円形縁部43の開口は円形であって、車両に取り付けた前記ブラケット16の湾曲部22に外装される。また、カバー41の断面下部には、円周方向において他より薄い薄肉部からなるヒンジ部45が形成されており、カバー41の断面上部は分割され、一側縁に嵌合受け部46を設けると共に、他側縁に嵌合部47を設け、それら嵌合受け部46と嵌合部47が嵌合する。したがって、ブラケット16の下方からカバー41を外装することにより、ブラケット16が外部に露出することがない。尚、嵌合受け部46と嵌合部47はカバー41の全長に設ける必要はなく、少なくとも一部に設ければよい。また、カバー41は、屈曲部12と横杆部14にそれぞれ設けられる。
【0031】
次に、アシストグリップ1の使用方法につき説明する。まず、アシストグリップ1を使用する乗員の体格に合わせて、把持頭部6を取り付ける。そして、その乗員は把持頭部6を上から握り、体重を預けるようにして乗降することができるため、縦杆部11を握る場合に比べて、握力を要せず、容易に乗降することができる。しかも、高さ調整手段40により把持頭部6の高さを調整できるから、背の低い子供でも、背の高い大人でも、使用し易い位置に把持頭部6を合わせることができる。
【0032】
このように本実施例では、請求項1に対応して、車両2に設けた乗降用のドア用開口部2に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体4を備えた車両用アシストグリップにおいて、アシストグリップ本体4に把持頭部6を設けたから、縦方向に設けたアシストグリップ本体4に把持頭部6を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
【0033】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、把持頭部6に保持部材5を設け、保持部材5をアシストグリップ本体4に対して高さ調整可能に設けたから、把持頭部6の取付位置がアシストグリップ本体4に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【0034】
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、保持部材5はアシストグリップ本体4に取り付ける横杆部21と、この横杆部21の先端に設けた上向き部たる湾曲部22とを備え、この湾曲部22の上部に把持頭部6を設けたから、把持頭部6をアシストグリップ本体4と略平行に配置することができ、かつ把持頭部6を縦杆部11から離れた握り易い位置に配置することができる。
【0035】
また、実施例上の効果として、屈曲部12と横杆部14との間において、縦杆部11に保持部材5を取り付けたから、把持頭部6に荷重を加えても、上下の屈曲部12と横杆部14により安定して支持することができる。さらに、縦杆部11に横杆部21を外装して固定するから、荷重に対して強い固定構造を得ることができる。
【0036】
さらに、把持頭部6は、下側が湾曲部22と前記外周面24とが凸状の下湾曲面25により連結され、その上面27と前記外周面24とが凸状の上湾曲面27により連結されているから、握り易いものとなる。
【0037】
また、保持部材5を分割し、分割した分割体31,31Aにより縦杆部11を挟み付けた状態で、分割体31,31A同士を固定して取り付けるから、簡便且つ強固に把持頭部6を取り付けることができる。さらに、縦杆部11の位置決め透孔28,分割体31,31A及び位置決め突起34等により、保持部材5の高さ調整手段40を構成したから、保持部材5を分解して取り付けることにより、把持頭部6の高さ位置を簡便に変更することができる。
【0038】
さらに、ブラケット16によりアシストグリップ本体4を簡便に車両2に取り付けることができると共に、そのブラケット16にカバー41を外装することにより、ブラケット16などが露出することがない。
【実施例2】
【0039】
図20は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付して説明する。この例では、把持頭部6の変形例を示し、前記把持頭部6の外周面24に縦方向の溝部51を円周方向略等間隔で複数形成している。
【0040】
したがって、使用者は上から把持頭部6に手の平を当て、指が溝部51に掛かるように握ることにより、回り止め状態で把持頭部6を握ることができ、安定した使用感を得ることができる。
【0041】
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【0042】
また、このように本実施例では、把持頭部6の外周面24に溝部51を設けたから、安定した使用感を得ることができる。
【実施例3】
【0043】
図21は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付して説明する。この例では、把持頭部6の平面位置を調整可能とし、具体的には、縦杆部11を中心とした把持頭部6の回転位置を調整する平面位置調整手段たる回転位置調整手段を備える。この回転位置調整手段は、前記対をなす位置決め透孔28,28と円周方向に間隔を置いて、対をなす位置決め透孔28A,28A及び対をなす位置決め透孔28B,28Bを穿設し、それら位置決め透孔28,28A,28B、分割体31,31A及び位置決め突起34等により構成されている。
【0044】
したがって、位置決め突起34を圧入する位置決め透孔28,28A,28Bを選択することにより、把持頭部6の縦杆部11を中心とした回転位置を調整することができ、乗員の使用し易い位置に把持頭部6を設けることができる。
【0045】
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【0046】
また、このように本実施例では、平面位置調整手段たる回転位置調整手段を備えるから、把持頭部6の平面位置をも乗員の使い安い位置に調整することができる。
【0047】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、高さ調整手段は、把持頭部の高さを調整可能なものであれば各種のものを用いることができる。また、実施例1では、把持頭部は平面略円形のものを示したが、略四角形や略三角形など把持し易い形状であれば、各種のものを用いることができる。さらに、実施例では、保持部材を一体に設けた把持頭部を分割したが、縦杆部に固定する保持部材を分割し、把持頭部を一体品とし、保持部材を縦杆部に固定した後、保持部材に把持頭部を固定してもよい。また、アシストグリップ本体の横杆部に保持部材を設けてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 アシストグリップ
2 車両
3 ドア用開口部
4 アシストグリップ本体
5 保持部材
6 把持頭部
11 縦杆部
20 ボルト(固定手段)
21 横杆部
22 湾曲部(上向き部)
24 外周面
39 ネジ(組立手段)
40 高さ調整手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドア用開口部に設けられる車両用アシストグリップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして、自動車の側面に設けたドア用開口部に沿って縦方向にアシストグリップを設けて構成するアシストグリップ構造において、前記アシストグリップを上下2段に分けて、上段側を大径に形成し、下段側を細径に形成したもの(例えば特許文献1)や、乗物用座席の背当の上部に設ける座席グリップであって、使用者が指を挿通させて握ることが可能な挿通グリップと、該挿通グリップよりも柔軟な部材によって球状に形成され、挿通グリップの上部に取着された球状グリップとを備える座席グリップ(例えば特許文献2)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−114072号公報
【特許文献2】特開2008−296725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のような縦方向のアシストグリップでは、使用者の握力が弱かったり、手の摩擦が弱かったりすると、滑り易く、掴みずらいため、使用感に劣る。
【0005】
一方、特許文献2では、乗客が通路を移動する際に球状グリップを掴んだり手を添えたりして体を支えることができるが、ドア用開口部の乗り降りに用いるには不向きである。
【0006】
また、特許文献1及び2はいずれもグリップの高さが一定であるため、背の低い子供や標準より背の高い大人には使い難い面がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、乗員の乗降に際して上方から力を加え易く、乗降を容易にすることができる車両用アシストグリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両に設けたドア用開口部に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体を備えた車両用アシストグリップにおいて、前記アシストグリップ本体に把持頭部を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記把持頭部に保持部材を設け、前記保持部材を前記アシストグリップ本体に対して高さ調整可能に設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記保持部材は前記アシストグリップ本体に取り付ける横杆部と、この横杆部の端部に設けた上向き部とを備え、この上向き部の上部に前記把持頭部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載の車両用アシストグリップによれば、縦方向に設けたアシストグリップ本体に把持頭部を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
【0012】
本発明の請求項2に記載の車両用アシストグリップによれば、把持頭部の取付位置がアシストグリップ本体に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【0013】
本発明の請求項3に記載の車両用アシストグリップによれば、把持頭部をアシストグリップ本体と略平行に配置することができ、かつ把持頭部を縦杆部から離れた握り易い位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1を示す車両側面側から見た全体斜視図である。
【図2】同上、車両後部から見た全体斜視図である。
【図3】同上、車両側面側から見た全体斜視図である。
【図4】同上、車両側面側から見た全体斜視図であり、図4(A)は把持頭部を下部側に配置した状態、図4(B)は把持頭部を上部側に配置した状態を示す。
【図5】同上、アシストグリップの分解説明斜視図である。
【図6】同上、アシストグリップ本体の側面図である。
【図7】同上、図6のA−A線断面図である。
【図8】同上、図6のB−B線断面図である。
【図9】同上、アシストグリップ本体を車両に取り付けるブラケットの平面図である。
【図10】同上、把持頭部を設けた保持部材の取付状態の側面図である。
【図11】同上、把持頭部を設けた保持部材の取付状態の正面図である。
【図12】同上、図11のC−C線断面図である。
【図13】同上、一方の分割体の底面図である。
【図14】同上、一方の分割体の要部の断面図である。
【図15】同上、他方の分割体の側面図である。
【図16】同上、他方の分割体の底面図である。
【図17】同上、他方の分割体の要部の断面図である。
【図18】同上、カバーを示し、図17(A)は正面図、図17(B)は側面図である。
【図19】同上、図18のD−D線断面図である。
【図20】本発明の実施例2を示す把持頭部の平面図である。
【図21】本発明の実施例3を示す回転位置調整手段の要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の車両用アシストグリップの実施例について説明する。
【実施例1】
【0016】
図1〜図19に示すように、車両用アシストグリップ1は、自動車などの車両2の側面などのドア用開口部3に設けられる縦方向のアシストグリップ本体4と、保持部材5を一体に設けた把持頭部6とを備える。尚、図中7は前部の座席、8は車両2の外部に設けたサイドミラーである。
【0017】
前記アシストグリップ本体4は、外面を樹脂コーティング4Kした金属製の中空パイプ材からなり、縦方向の縦杆部11の下部に、下取付け部たる屈曲部12を設け、この屈曲部12は湾曲状に略90度屈曲しており、その屈曲部12の端部に扁平部13を設けている。この扁平部13はパイプ材を左右方向扁平にプレス加工して形成され、2枚の板材が重なりあった形状をなし、その扁平部13に透孔13Aを穿設している。尚、屈曲部12と扁平部13との間には縮小部13Sが形成されている。
【0018】
また、前記縦杆部11の高さ方向略中央には、上取付け部たる横杆部14が溶着などにより連結され、この横杆部14は前記屈曲部12と同一方向に配置され、その横杆部14の端部に前記扁平部13が設けられ、この扁平部13に前記透孔13Hを穿設している。尚、図7は樹脂コーティング4Kを施す前の断面を示している。
【0019】
さらに、前記縦杆部11の上端開口は、蓋体たるキャップ15により塞がれており、このキャップ15は略半球状をなす。
【0020】
前記アシストグリップ本体3はブラケット16により車両2に取り付けられる。このブラケット16は、金属製板材を屈曲形成してなり、一端16A側に左右方向の段差部17を設け、その一端16Aはブラケット16の中央部と平行であり、前記一端16Aに透孔16Hを穿設すると共に、ナット18を溶着などにより固着して前記透孔16Hに連通する雌螺子部18Mを設け、さらに、他端側に略90度に屈曲して屈曲部19を形成し、この屈曲部19に透孔19Hを穿設している。
【0021】
そして、屈曲部12及び横杆部14において、前記扁平部13の透孔13Hにボルト20を挿通し、このボルト20を透孔19Hに挿通して雌螺子部18Mに螺合することにより、扁平部13にブラケット16の一側16Aを固定する。一方、ブラケット16の他側は、一側から透孔19Hにボルト20を挿通し、このボルト20を車両2に固定することにより、ブラケット16を車両2に固定し、ドア用開口部3に沿ってアシストグリップ本体4を取り付けることができる。尚、ボルト20と共にワッシャ20Aを用いてもよい。
【0022】
次に、前記保持部材5を一体に設けた把持頭部6の構造について説明する。図10などに示すように、前記保持部材5を一体に設けた把持頭部6は、合成樹脂製であって、その保持部材5は、前記縦杆部11に外装して固定する横杆部21と、この横杆部21の端部に設けられた湾曲部22とを備え、この湾曲部22の上端に設けた前記把持頭部6とを一体に設けられており、前記横杆部21には前記縦杆部11に外嵌する外装孔23が縦設されている。尚、取付状態で、把持頭部6は前記横杆部14と逆側に配置される。また、前記把持頭部6は、外周面24が上下方向を中心とした円柱面をなし、その外周面24は前記湾曲部22の断面形状より大きく形成されており、湾曲部22と前記外周面24とが凸状の下湾曲面25により連結されている。また、把持頭部6の上面27は、略水平な横方向の略平坦面又は凸状湾曲面に形成され、その上面27と前記外周面24とが凸状の上湾曲面26により連結されている。また、把持頭部6の中心線は前記縦杆部11の中心線と略平行に縦設されている。
そして、把持頭部6の上端である上面27は、他の支持部材に固定されていない自由端である。
【0023】
また、前記縦杆部11には、前記保持部材5の取付位置を調整するため、高さ方向に略等間隔な複数の位置決め透孔28が穿設されている。尚、図8に示すように、同一高さ位置に対をなす位置決め透孔28,28を穿設しており、これら位置決め透孔28,28を結んだ仮想線は縦杆部11の中心を通る。
【0024】
前記保持部材5は、二分割した一方及び他方の分割体31,31Aからなり、中空形状をなし、内部に複数の縦方向及び横方向の補強リブ32,33が交差して設けられている。また、分割体21,21Aは前記外装孔23を分割した分割外装孔23A,23Aをそれぞれ有し、それら分割体21,21Aの内面には、分割外装孔23A,23A箇所で、上下に位置決め突起34,34が突設され、これら上下の位置決め突起34,34は前記位置決め透孔28に対応して上下に配置されている。前記位置決め突起34は、テーパー状の中空筒型をなし、先端が開口しており、その位置決め突起34が前記位置決め透孔28に嵌入する。また、保持部材5は、合成樹脂、例えばHPP樹脂などからなる。尚、図5は分解説明斜視図であり、補強リブ32,33などは図示省略している。
【0025】
また、分割体31Aの内面には、前記分割外装孔23Aを挟んだ前後と把持頭部6の下部位置とに、中空筒型のボス部35,35,35をそれぞれ突設し、このボス部35に対応して、前記分割体31の内面にネジ用筒部36を突設し、このネジ用筒部36は分割体31の外面において開口し、そのネジ用筒部36の底面37には透孔37Hが穿設されている。
【0026】
また、前記分割体31の分割縁には一方の嵌合部たる内段差縁部38を形成すると共に、この内段差縁部38と嵌合する他方の嵌合部たる外段差縁部38を前記分割体31Aの分割縁に形成している。
【0027】
そして、前記保持部材5を前記縦杆部11に取り付けるには、保持部材5を分割体31,31Aに分解し、所定の高さ位置の位置決め透孔28,28に分割体31,31Aの位置決め突起34,34を圧入すると共に、内段差縁部38と外段差縁部38Aとを嵌め合わせる。
【0028】
こうすると縦杆部11に保持部材5が外装され、図11に示すように、外装孔23の上下が縦杆部11の外面に略密着する。また、対応するボス部35とネジ用筒部36との位置が合わされ、ネジ用筒部36から透孔37Hにネジ39を挿通し、そのネジ39をボス部35に螺合することにより、分割体31,31Aを一体化し、保持部材5を縦杆部11に固定することができる。尚、ボス部35には成形時には雌ねじ部は設けられておらず、捩じ込むことにより前記ネジ39がボス部35に螺合される。
【0029】
そして、位置決め突起34を圧入する位置決め透孔28,28の位置を変更することにより、アシストグリップ本体4に対して把持頭部6の高さ位置を調整することができ、このように縦杆部11の位置決め透孔28,分割体31,31A及び位置決め突起34等により、保持部材5の高さ調整手段40を構成している。
【0030】
また、図18〜図19に示すように、前記扁平部13とブラケット16とを覆う筒状のカバー41を備える。このカバー41は合成樹脂などからなり、縦長で略楕円形をなす筒部42と、この筒部42の一端に設けた長孔縁部43と、前記筒体42の他端に設けた円形縁部44とを備え、前記長孔縁部43と円形縁部44は筒部42の端部において内側に膨出形成され、前記長孔縁部43の開口は、前記縮小部13Sに対応して縦長形状をなし、前記縮小部13Sに外嵌され、前記円形縁部43の開口は円形であって、車両に取り付けた前記ブラケット16の湾曲部22に外装される。また、カバー41の断面下部には、円周方向において他より薄い薄肉部からなるヒンジ部45が形成されており、カバー41の断面上部は分割され、一側縁に嵌合受け部46を設けると共に、他側縁に嵌合部47を設け、それら嵌合受け部46と嵌合部47が嵌合する。したがって、ブラケット16の下方からカバー41を外装することにより、ブラケット16が外部に露出することがない。尚、嵌合受け部46と嵌合部47はカバー41の全長に設ける必要はなく、少なくとも一部に設ければよい。また、カバー41は、屈曲部12と横杆部14にそれぞれ設けられる。
【0031】
次に、アシストグリップ1の使用方法につき説明する。まず、アシストグリップ1を使用する乗員の体格に合わせて、把持頭部6を取り付ける。そして、その乗員は把持頭部6を上から握り、体重を預けるようにして乗降することができるため、縦杆部11を握る場合に比べて、握力を要せず、容易に乗降することができる。しかも、高さ調整手段40により把持頭部6の高さを調整できるから、背の低い子供でも、背の高い大人でも、使用し易い位置に把持頭部6を合わせることができる。
【0032】
このように本実施例では、請求項1に対応して、車両2に設けた乗降用のドア用開口部2に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体4を備えた車両用アシストグリップにおいて、アシストグリップ本体4に把持頭部6を設けたから、縦方向に設けたアシストグリップ本体4に把持頭部6を設けることで乗員の乗降に際して上下方向に力を加えることができ、乗降が容易になる。
【0033】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、把持頭部6に保持部材5を設け、保持部材5をアシストグリップ本体4に対して高さ調整可能に設けたから、把持頭部6の取付位置がアシストグリップ本体4に対して調整可能となるから、乗員の体格に合わせることができ、利便性が更に向上する。
【0034】
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、保持部材5はアシストグリップ本体4に取り付ける横杆部21と、この横杆部21の先端に設けた上向き部たる湾曲部22とを備え、この湾曲部22の上部に把持頭部6を設けたから、把持頭部6をアシストグリップ本体4と略平行に配置することができ、かつ把持頭部6を縦杆部11から離れた握り易い位置に配置することができる。
【0035】
また、実施例上の効果として、屈曲部12と横杆部14との間において、縦杆部11に保持部材5を取り付けたから、把持頭部6に荷重を加えても、上下の屈曲部12と横杆部14により安定して支持することができる。さらに、縦杆部11に横杆部21を外装して固定するから、荷重に対して強い固定構造を得ることができる。
【0036】
さらに、把持頭部6は、下側が湾曲部22と前記外周面24とが凸状の下湾曲面25により連結され、その上面27と前記外周面24とが凸状の上湾曲面27により連結されているから、握り易いものとなる。
【0037】
また、保持部材5を分割し、分割した分割体31,31Aにより縦杆部11を挟み付けた状態で、分割体31,31A同士を固定して取り付けるから、簡便且つ強固に把持頭部6を取り付けることができる。さらに、縦杆部11の位置決め透孔28,分割体31,31A及び位置決め突起34等により、保持部材5の高さ調整手段40を構成したから、保持部材5を分解して取り付けることにより、把持頭部6の高さ位置を簡便に変更することができる。
【0038】
さらに、ブラケット16によりアシストグリップ本体4を簡便に車両2に取り付けることができると共に、そのブラケット16にカバー41を外装することにより、ブラケット16などが露出することがない。
【実施例2】
【0039】
図20は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付して説明する。この例では、把持頭部6の変形例を示し、前記把持頭部6の外周面24に縦方向の溝部51を円周方向略等間隔で複数形成している。
【0040】
したがって、使用者は上から把持頭部6に手の平を当て、指が溝部51に掛かるように握ることにより、回り止め状態で把持頭部6を握ることができ、安定した使用感を得ることができる。
【0041】
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【0042】
また、このように本実施例では、把持頭部6の外周面24に溝部51を設けたから、安定した使用感を得ることができる。
【実施例3】
【0043】
図21は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付して説明する。この例では、把持頭部6の平面位置を調整可能とし、具体的には、縦杆部11を中心とした把持頭部6の回転位置を調整する平面位置調整手段たる回転位置調整手段を備える。この回転位置調整手段は、前記対をなす位置決め透孔28,28と円周方向に間隔を置いて、対をなす位置決め透孔28A,28A及び対をなす位置決め透孔28B,28Bを穿設し、それら位置決め透孔28,28A,28B、分割体31,31A及び位置決め突起34等により構成されている。
【0044】
したがって、位置決め突起34を圧入する位置決め透孔28,28A,28Bを選択することにより、把持頭部6の縦杆部11を中心とした回転位置を調整することができ、乗員の使用し易い位置に把持頭部6を設けることができる。
【0045】
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【0046】
また、このように本実施例では、平面位置調整手段たる回転位置調整手段を備えるから、把持頭部6の平面位置をも乗員の使い安い位置に調整することができる。
【0047】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、高さ調整手段は、把持頭部の高さを調整可能なものであれば各種のものを用いることができる。また、実施例1では、把持頭部は平面略円形のものを示したが、略四角形や略三角形など把持し易い形状であれば、各種のものを用いることができる。さらに、実施例では、保持部材を一体に設けた把持頭部を分割したが、縦杆部に固定する保持部材を分割し、把持頭部を一体品とし、保持部材を縦杆部に固定した後、保持部材に把持頭部を固定してもよい。また、アシストグリップ本体の横杆部に保持部材を設けてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 アシストグリップ
2 車両
3 ドア用開口部
4 アシストグリップ本体
5 保持部材
6 把持頭部
11 縦杆部
20 ボルト(固定手段)
21 横杆部
22 湾曲部(上向き部)
24 外周面
39 ネジ(組立手段)
40 高さ調整手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けたドア用開口部に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体を備えた車両用アシストグリップにおいて、前記アシストグリップ本体に把持頭部を設けたことを特徴とする車両用アシストグリップ。
【請求項2】
前記把持頭部に保持部材を設け、前記保持部材を前記アシストグリップ本体に対して高さ調整可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用アシストグリップ。
【請求項3】
前記保持部材は前記アシストグリップ本体に取り付ける横杆部と、この横杆部の端部に設けた上向き部とを備え、この上向き部の上部に前記把持頭部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のアシストグリップ。
【請求項1】
車両に設けたドア用開口部に沿って縦方向に設けられるアシストグリップ本体を備えた車両用アシストグリップにおいて、前記アシストグリップ本体に把持頭部を設けたことを特徴とする車両用アシストグリップ。
【請求項2】
前記把持頭部に保持部材を設け、前記保持部材を前記アシストグリップ本体に対して高さ調整可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用アシストグリップ。
【請求項3】
前記保持部材は前記アシストグリップ本体に取り付ける横杆部と、この横杆部の端部に設けた上向き部とを備え、この上向き部の上部に前記把持頭部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のアシストグリップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2013−23067(P2013−23067A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159397(P2011−159397)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)
【Fターム(参考)】
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