説明

車両用牽引装置

【課題】構造簡易にして、前輪を安定して保持することができる車両用牽引装置を提供する。
【解決手段】自動車2の後部に車輪受台5を設け、車輪受台5に被牽引車両6の前輪7を保持する車両用牽引装置であって、車輪受台5は前輪7の幅方向を受け入れる間隔を左右方向に有した二本の腕部材21,21を備え、各腕部材21,21の一側を自動車2に連結すると共に他側を互いに接合して閉鎖した保持領域24を形成し、保持領域24に前輪7の下部を挿入保持するから、車輪受台5の簡素化を図ることができると共に、前輪7を安定して保持することができる。また、車輪受台5の左右の腕部材21,21間に車輪受台5の前後方向の間隔を調整する兼用ピン32を着脱可能に設けたから、兼用ピン32により車輪保持領域24の前後方向間隔を調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用牽引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして、自動車後部に車輪受台を連結し、二輪車の片車輪を車輪受台に載せ、且車輪を車輪受台に固定、自動車によって二輪車を牽引し、前記車輪受台は、上下方向の縦辺部と前後方向の横辺部とからなるL字形鋼を左右に備え、このL字形鋼の両端を斜め方向の車輪案内鋼により連結し、左右の縦辺部間に可動車輪調整板を設けると共に、左右の横辺部間に車輪受を設け、左右の前記車輪案内鋼の間で、前輪の前部を可動車輪調整板に当てると共に、前輪の下部を車輪受に載置し、脱輪防止バネ鋼により前輪を車輪受台に固定して二輪車を牽引する牽引装置(例えば特許文献1)が提案されている。
【0003】
また、車輪受台が縦方向の前輪軸受と前後方向の底板とからL字状に形成され、前輪軸受と底板の左右に、車輪を挟む斜材を設け、前記底板の後部に前後方向に位置調整可能な踏み板を設け、前記車輪受台の底板に前輪を載せ、ピンにより前輪を車輪受台に固定して二輪車を牽引する牽引装置(例えば特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭58−12810号公報
【特許文献2】米国特許第5674044号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の牽引装置では、車輪の前部と下部を車輪受台に当てた状態で、脱輪防止バネ鋼により前輪を車輪受台に固定しているため、牽引中に車輪受台に対して車輪が前後に移動してガタツキを生じる虞がある。また、車輪の左右位置を規制するために、構造的に斜め方向の車輪案内鋼を設ける必要がある。
【0006】
一方、上記特許文献2の牽引装置では、前記踏み台の前後位置を調整することにより、前輪軸受と踏み台とにより車輪の前後位置を規制することができるが、踏み台の前後位置を調整する作業が煩雑であり、また、特許文献1と同様に車輪の左右位置を規制するために斜め部材を設ける必要があり、構造が複雑になる面がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、構造簡易にして、前輪を安定して保持することができる車両用牽引装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、牽引車両の後部に車輪受台を設け、前記車輪受台に被牽引車両の車輪を保持する車両用牽引装置であって、前記車輪受台は前記車輪の幅方向を受け入れる間隔を左右方向に有した二本の腕部材を備え、各腕部材の一側を前記牽引車両に連結すると共に他側を互いに接合して前記車輪の前後左右を保持する保持領域を形成し、前記保持領域に前記車輪の下部を挿入保持することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記車輪受台の左右の腕部材間に前記車輪受台の前後方向の間隔を調整する調整部材を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記車輪受台の左右の腕部材間に前記車輪を貫通する保持部材を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、前記車輪受台は前記牽引車両に傾動自在に保持されてなることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、前記車輪受台は前記牽引車両側に傾動保持する固定手段を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載の車両用牽引装置によれば、車輪の下部を保持領域にて保持することで車輪受台の簡素化を図ることができると共に、前輪を安定して保持することができる。
【0014】
本発明の請求項2に記載の車両用牽引装置によれば、調整部材により車輪保持領域の前後方向間隔が調整可能となり、保持する車輪に適正な保持領域を得ることで汎用性が高い牽引装置が得られる。
【0015】
本発明の請求項3に記載の車両用牽引装置によれば、保持部材により車輪受台に保持した車輪を貫通保持することで車輪が車輪受台から脱落することを防止できる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の車両用牽引装置によれば、車輪受台を使用時には後方に倒して活用し、不使用時には車両側に回動することでコンパクトに収納することが可能となる。
【0017】
本発明の請求項5に記載の車両用牽引装置によれば、車輪受台を車両側に回動して収納した状態で車両側に固定保持することで利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施例1を示す全体側面図である。
【図2】同上、牽引装置の分解斜視図である。
【図3】同上、一部を断面にした牽引装置の要部の平面図である。
【図4】同上、一部を断面にした牽引装置の要部の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の車両用牽引装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図4は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、車両用牽引装置1は、自走式牽引車両である自動車2の後部に設けられ、この自動車2の車体3の後部に取り付ける取付体4と、この取付体4に回動自在に連結する車輪受台5とを備え、この車輪受台5に被牽引車両6の車輪である前輪7が保持される。また、前記被牽引車両6としては、自動二輪車,自転車や自動三輪車などが例示される。
【0021】
前記取付体4は、角パイプなどからなる横杆11を備え、この横杆11の左右前面に取付座12,12を設け、この取付座12は、コ字形の本体13の上下に上,下縁部14F,14Fを一体に有しており、これら上,下縁部14F,14Fに透孔15が穿設されている。そして、ボルト16,ナット16Aなどの固定手段を用いて前記取付体4を前記車体3に固定し、例えば、前記透孔15に挿通したボルト16をナット16Aにより前記車体3の後部に固定することにより、前記取付体4を車体3の後部に固定する。また、前記横杆11の後面中央側には、取付部たる左右の取付片17,17を後向きに突設し、これら取付片17,17には横方向の透孔18がそれぞれ穿設されている。
【0022】
前記車輪受台5は、前後方向の腕部材21,21を左右に間隔を置いて配置し、これら略平行に配置された左右の腕部材21,21の後端を、湾曲状の連結部22により連結しており、具体的には、中空パイプ材をU字状に曲げ加工して前記左右の腕部材21,21及び前記連結部22を構成し、左右の腕部材21,21は前記前輪7を受け入れる間隔を有する。また、左右の腕部材21,21の前端に、車輪前側下受部たる左右方向の回動軸23を連結し、この回動軸23はパイプ材などからなり、それら左右の腕部材21,21、連結部22及び回動軸23により、閉塞された保持領域24を構成し、この保持領域24に被牽引車両6の前輪7が保持される。この場合、前記回動軸23が車輪の前側下部を支持するたる車輪前側下受部であり、前記連結部22が車輪の後側下部を支持する車輪後側下受部である。
【0023】
前記取付体4には前記車輪受台5が連結ピン25により回動自在に連結され、前記連結ピン25は、一端にピン本体26より大きな鍔状の頭部27を有すると共に、その連結ピン25のピン本体26の他端に軸心交差方向の透孔28を穿設しており、前記左右の取付片17,17の間に前記回動軸23を挟んだ状態で、前記透孔18,18と回動軸23にピン本体26を遊挿し、このピン本体26の他端をワッシャ29に挿通し、その他端に抜け止め用の結合ピンたるスナップピン30を装着して前記透孔28と回動軸23に連結ピン25が抜け止め状態で装着され、これにより連結ピン25を中心に車輪受台5が回動自在に設けられる。尚、前記スナップピン30は、線材からなる差込脚部30Aと湾曲形状の弾性脚部30Bを有し、その差込脚部30Aを前記透孔28に挿入すると共に前記弾性脚部30Bをピン本体26の外周に嵌合することにより装着される。
【0024】
前記左右の脚部材21,21には、複数対の装着孔31,31が横方向に穿設され、これら複数の対をなす装着孔31,31は前後方向に略等間隔に設けられ、前記対をなす装着孔31,31に、調整部材と保持部材を兼用する兼用ピン32が選択的に挿入され、その兼用ピン32は、一端にピン本体33より大きな板状の頭部34を有し、この頭部34に操作部たる透孔35を穿設し、また、兼用ピン32のピン本体33の他端に軸心交差方向の透孔36を穿設している。そして、必要位置の対をなす装着孔31,31に、ピン本体33を遊挿し、このピン本体33の他端を前記ワッシャ29に挿通し、前記差込脚部30Aを前記透孔36に挿入すると共に前記弾性脚部30Bをピン本体33の外周に嵌合することにより、ピン本体33の他端に前記スナップピン30を装着して前記腕部材21,21間に兼用ピン32を取り付ける。また、スナップピン30を外すことにより、腕部材21,21間から兼用ピン32を取り外すことができる。尚、スナップピン30は、差込脚部30Aを前記透孔36に挿入すると共に前記弾性脚部30Bをピン本体33の外周に嵌合することにより装着される。
【0025】
また、前記車輪受台5の姿勢を略水平に保持する姿勢保持手段41を備え、この姿勢保持手段41は、一側片42と他側片43とを備える略L字状の当接部材44と、この当接部材44が当接する当接受部45とを備え、水平位置の車輪受台5に対して、前記回動軸23に前記一側片42を下向きにして固定し、この下向きの一側片42に対して前記他側片43が水平前向きをなし、この状態で他側片43の上面が前記当接受部45たる前記横杆11の下面に当接し、これにより車輪受台5が略水平位置に保持される。また、使用位置である水平位置の車輪受台5は、該車輪受台5に前輪7を装着した状態で前記前輪7を前記被牽引車両6の後輪8より高い位置に保持する。
【0026】
図3及び図4に示すように、車両用牽引装置1は前記車輪受台5を収納位置である略垂直な位置に固定する固定手段51を備える。この固定手段51は、一方の前記腕部材21の近傍で前記横杆11に円柱状の取付部52を縦設し、この取付部52の上部に枢軸部53により固定ラッチ54を水平回動自在に設け、この固定ラッチ54は先端側に前記腕部材21に係脱可能な鉤状の係止部55を有する。また、前記固定ラッチ54を前記腕部材21に係止する方向に回転付勢する付勢手段を備え、この付勢手段としてコイルスプリング56を用い、このコイルスプリング56を前記取付部52に外装し、コイルスプリング56の一端を固定し、他端56Tを前記固定ラッチ54に係止して固定ラッチ54を回転付勢している。
【0027】
また、前記横杆11の左右には、タイダウンベルトなどのベルト61を連結するベルト連結部62が設けられ、このベルト連結部62は、横杆11に固定した輪部63と、この輪部63に回動可能に連結した環状の連結具64とを備え、この連結具45に前記ベルト61の一端を連結し、そのベルト61の他端に設けたフック65を、前記被牽引車両6のハンドル9に係止し、ベルト61は、その被牽引車両6を高く、その車体3側を低くして配置され、左右のベルト61をそれぞれハンドル9の左右に係止する。また、前記ベルト61は締付手段たるラチェット(図示せず)を備え、このラチェットを用いて所定の張力に調整することができ、また、このラチェットを用いて緩めることにより着脱を容易に行うことができる。
【0028】
次に、前記車両用牽引装置1の使用方法について説明する。使用位置の車輪受台5の腕部材21,21の間に、被牽引車両6の前輪7を挿入する。その前輪7は左右の腕部材21,21に挟まれると共に、前輪7の前側下部と後側下部は回動軸23と連結部22に当接して保持され、保持領域24に前輪7が挿入保持され、この状態で、回動軸23と連結部22の中心を結ぶ仮想線の下部に前輪7の下部が位置する。尚、回動軸23と連結部22の間隔、即ち車輪受台5の前後方向の間隔は前輪7の外周直径より狭い。次に、ハンドル9の左右をベルト61,61により横杆11の左右に連結する。また、複数対の装着孔31,31のうち、前輪7内に兼用ピン32を挿通可能な位置にある対をなす装着孔31,31(図1中、右側から3番目)に、兼用ピン32を装着することにより、車輪受台5からの前輪7の離脱を防止する。この場合、兼用ピン32を前輪7のリム内に挿通する。このように車両用牽引装置1に被牽引車両6の前輪7を装着し、自動車2により被牽引車両6を牽引する。この場合、前輪7の下部が腕部材21の下部に位置するように車輪受台5に装着されているため、牽引を安定して行うことができる。
【0029】
牽引が終わったら、離脱防止用の兼用ピン32とベルト61,61を外した後、車輪受台5から前輪7を外す。次に、車輪受台5を前側に起すように回し、略垂直位置で固定ラック54を腕部材21に係止し、これにより車輪受台5を収納位置で固定する。この場合、固定ラック54には図示しない操作部が設けられており、この操作部を用いて固定ラック54を反係止方向に回した後、固定ラック54を腕部材21に係止する。また、車輪受台5が当接して車輪受台5が垂直位置から前方に回動することを防止するストッパ(図示せず)を車両用牽引装置1に設けるか、固定ラック54の係止部55を略U字状に形成して車輪受台5の前後方向の回動を規制するように構成することが好ましい。
【0030】
また、直径の小さい前輪7を備えた被牽引車両6を牽引する場合は、小さい前輪7の外周直径に比べて、回動軸23との間隔が小さい位置の装着孔31(図1中、右端)に、兼用ピン32を装着し、図1に小さい前輪7を二点鎖線で示すように、車輪前側下受部たる回動軸23と車輪後側下受部たる兼用ピン32の間で腕部材21,21間に小さい前輪7を挿入保持し、同様に離脱防止用の兼用ピン32とベルト61,61を取り付けて被牽引車両6を牽引することができる。尚、図1中で左端の装着孔31に兼用ピン32を装着して小さい前輪7を保持してもよく、この場合、車輪前側下受部たる兼用ピン32と車輪後側下受部たる連結部22と腕部材21,21との間に形成された保持領域24に、小さい前輪7を挿入保持し、このように兼用ピン32は、小さい前輪7の場合、車輪前側下受部又は車輪後側下受部として用いることができる。尚、直径の小さい前輪7に対して、図1中で実線で示したものが直径の大きな前輪7である。
【0031】
このように本実施例では、請求項1に対応して、牽引車両たる自動車2の後部に車輪受台5を設け、車輪受台5に被牽引車両6の車輪たる前輪7を保持する車両用牽引装置であって、車輪受台5は前輪7の幅方向を受け入れる間隔を左右方向に有した二本の腕部材21,21を備え、各腕部材21,21の一側を自動車2に取付体4を介して連結すると共に他側を互いに接合して閉鎖した保持領域24を形成し、保持領域24に前輪7の下部を挿入保持するから、前輪7の下部を保持領域24にて保持することで車輪受台5の簡素化を図ることができると共に、前輪7を安定して保持することができる。
【0032】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、車輪受台5の左右の腕部材21,21間に車輪受台5の前後方向の間隔を調整する調整部材たる兼用ピン32を着脱可能に設けたから、兼用ピン32により車輪保持領域24の前後方向間隔が調整可能となり、保持する前輪7に適正な保持領域24を得ることで汎用性が高い牽引装置1が得られる。
【0033】
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、車輪受台5の左右の腕部材21,21間に車輪たる前輪7を貫通する保持部材たる兼用ピン32を着脱可能を設けたから、兼用ピン32により車輪受台5に保持した前輪7を貫通保持することで前輪7が車輪受台5から脱落することを防止できる。
【0034】
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、車輪受台5は牽引車両たる自動車2に傾動自在に保持されてなるから、車輪受台5を使用時には後方に倒して活用し、不使用時には車両側に回動することでコンパクトに収納することが可能となる。
【0035】
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、車輪受台5は牽引車両たる自動車2側に傾動保持する固定手段51を設けたから、車輪受台5を車両側に回動して収納した状態で車両側に固定保持することで利便性が向上する。
【0036】
また、実施例上の効果として、腕部材21,21の前端に、車輪前側下受部たる回動軸23を設けたから、この回動軸23を中心に車輪受台5を傾動するように車体3側に連結すると共に、その回動軸23を利用して前輪7の前側下部を支持することができる。また、脚部材21,21に複数対の装着孔31,31を略等間隔に設けると共に、それら対をなす装着孔31,31に選択的に装着する兼用ピン32を備えるから、兼用ピン32を車輪前側下受部や車輪後側下受部として用いたり、兼用ピン32を前輪7に挿通して離脱防止に用いたりすることができる。さらに、兼用ピン32は、固定手段及び固定解除手段であるスナップピン30により脚部材21,21に着脱可能であり、スナップピン30の頭部34に操作部たる透孔35が設けられているから、透孔35を用いて兼用ピン32の取付け及び取外しを簡便に行うことができる。また、取付体4又は車体3の左右にはベルト連結部62,62を設け、ベルト61,61を用いて取付体4又は車体3と被牽引車両6を連結することにより、安定した牽引を行うことができる。
【0037】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、保持領域の前部を回動軸により閉鎖状にしたが、左右腕部材間の回動軸部分をなくし、取付体側に車輪の前側下部が当接するようにしてもよく、この場合は左右腕部材と連結部と取付体により閉鎖状の保持領域が形成され、このように保持領域は車輪の前後左右を規制するものであれば、一部が開口していてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 車両用牽引装置
2 自動車(自走式牽引車両)
3 車体
4 取付体
5 車輪受台
6 被牽引車両
7 前輪(車輪)
8 後輪(車輪)
21 腕部材
22 連結部
23 回動軸
24 保持領域
31 装着孔
32 兼用ピン(調整部材・保持部材)
51 固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牽引車両の後部に車輪受台を設け、前記車輪受台に被牽引車両の車輪を保持する車両用牽引装置であって、前記車輪受台は前記車輪の幅方向を受け入れる間隔を左右方向に有した二本の腕部材を備え、各腕部材の一側を前記牽引車両に連結すると共に他側を互いに接合して前記車輪の前後左右を保持する保持領域を形成し、前記保持領域に前記車輪の下部を挿入保持することを特徴とする車両用牽引装置。
【請求項2】
前記車輪受台の左右の腕部材間に前記車輪受台の前後方向の間隔を調整する調整部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用牽引装置。
【請求項3】
前記車輪受台の左右の腕部材間に前記車輪を貫通する保持部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用牽引装置。
【請求項4】
前記車輪受台は前記牽引車両に傾動自在に保持されてなることを特徴とする請求項3記載の車両用牽引装置。
【請求項5】
前記車輪受台は前記牽引車両側に傾動保持する固定手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の車両用牽引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−86774(P2013−86774A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232233(P2011−232233)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)