車両用飲料容器ホルダ
【課題】容器ホルダに保持した飲料容器によって乗員の車両の操作の妨げとなることを防止することのできる車両用飲料容器ホルダを提供する。
【解決手段】アームレスト20を前後方向に移動させるアームレスト移動機構31を備え、アームレスト20には、アームレスト移動機構31によってアームレスト20に対して前後方向に移動する容器ホルダ10を収容可能なホルダ収容部30aが設けられている。
【解決手段】アームレスト20を前後方向に移動させるアームレスト移動機構31を備え、アームレスト20には、アームレスト移動機構31によってアームレスト20に対して前後方向に移動する容器ホルダ10を収容可能なホルダ収容部30aが設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の車室内において用いられる車両用飲料容器ホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両用飲料容器ホルダとしては、車両の運転席と助手席との間にコンソールボックスを設け、そのコンソールボックスの所定位置に飲料容器を保持するための容器ホルダを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−231520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記車両用飲料容器ホルダでは、変速機を操作するためのシフトレバーの後方に容器ホルダが配置されている場合がある。この場合、容器ホルダに高さ寸法の大きい飲料容器を保持させると、乗員がシフトレバーの操作を行う際に腕が飲料容器に接触する可能性があり、乗員の車両の操作の妨げとなるおそれがある。
【0005】
本発明の目的とするところは、容器ホルダに保持した飲料容器によって乗員の車両の操作の妨げとなることを防止することのできる車両用飲料容器ホルダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記目的を達成するために、車両のシートの車幅方向中央部側に設けられたアームレストと、飲料容器を保持する容器ホルダと、を備えた車両用飲料容器ホルダであって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を前後方向のみに移動させる移動機構を備え、前記アームレストには、前記移動機構によってアームレストに対して前後方向に移動する前記容器ホルダを収容可能なホルダ収容部が設けられている。
【0007】
これにより、移動機構によってホルダ収容部に容器ホルダが収納されることから、容器ホルダに保持された飲料容器がホルダ収容部に収納可能となる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記ホルダ収容部の上部に、前記容器ホルダに保持される飲料容器としてのカップの上面開口を開閉する蓋が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記容器ホルダが、複数のカップを保持可能であり、前記ホルダ収容部に、容器ホルダに保持されるカップ毎に前記蓋が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に付勢する付勢手段と、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収納部に前記容器ホルダを収納する方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動を規制するロック機構と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向へさらに移動させると、ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に付勢する付勢手段と、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収納部に前記容器ホルダを収納する方向と反対方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部外の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動を規制するロック機構と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向へさらに移動させると、ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記蓋が、前記ホルダ収容部に支持された本体部と、前記本体部に対して着脱自在に設けられ、前記カップの上面に接触する接触部と、を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器ホルダに保持された飲料容器をホルダ収容部に収納することが可能となるので、容器ホルダに保持された飲料容器が乗員の車両の操作の妨げとなることはなく、車両の走行時の安全性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図2】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図3】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図4】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図5】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図6】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図7】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図8】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図9】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図10】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図11】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図12】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1乃至図4は、本発明の一実施形態を示すものである。
【0012】
本発明の車両用飲料容器ホルダは、車両の運転席と助手席との間において、変速機を操作するためのシフトレバー1の後方に設けられている。この車両用飲料容器ホルダは、上面が開口されたカップAを保持可能な容器ホルダ10と、内部に容器ホルダ10を収容可能なアームレスト20と、を備えている。
【0013】
容器ホルダ10は、シフトレバー1の後方に設けられ、カップAの下端側を受容可能な凹状に形成されている。容器ホルダ10に保持されるカップAは、上面が開口された例えば紙製や合成樹脂製の容器であり、内部に飲料や氷が入れられる。
【0014】
アームレスト20は、前後方向に移動可能に設けられたアームレスト本体30と、乗員の肘が置かれる肘受け部40と、からなる。
【0015】
アームレスト本体30は、前面側が開口されており、内部に容器ホルダ10を収容するためのホルダ収容部30aが設けられている。アームレスト本体30は、アームレスト本体30を容器ホルダ10に対して前後方向に移動させるためのアームレスト移動機構31と、容器ホルダ10に保持されたカップAの上面開口を閉鎖する蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構33と、を備えている。
【0016】
アームレスト移動機構31は、アームレスト本体30の下部の左右両側を前後方向に延びる左右一対のレール31aを有し、容器ホルダ10に対してアームレスト20が所定範囲内を前後方向に移動自在に構成されている。また、アームレスト移動機構31は、アームレスト本体30の後側と車両本体側の部材との間に設けられた付勢手段としての引張ばね31bを有し、引張ばね31bによってアームレスト20が容器ホルダ10から離れる方向(後方)に付勢される。さらに、アームレスト移動機構31は、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させた場合に、アームレスト20の前後方向の移動範囲の前端側でアームレスト20をロックするためのアームレストロック機構31cを有している。アームレストロック機構31cは、車両側に揺動自在に設けられ、端部がフック形状の係止部材31dと、アームレスト本体30側に設けられ、係止部材31dが係脱自在に係合する係合部31eと、車両側に揺動自在に設けられ、アームレスト20の移動によって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除するためのロック解除機構を構成する係合解除部材31fを有している。アームレストロック機構31cは、係止部材31dと係合部31eとが係合している状態でアームレスト20をさらに前方に移動させることで、係合部31eによって係合解除部材31fを揺動させ、揺動する係合解除部材31fによって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除する。
【0017】
蓋32は、容器ホルダ10に保持されるカップAの上面開口の径よりも大きく形成された円板状の部材からなり、カップAの上面開口を完全に覆うことが可能である。蓋32は、蓋開閉機構33に連結された本体32aと、本体32aに対して着脱自在に設けられ、カップAの上面に接触する接触部32bと、から構成されている。
【0018】
蓋開閉機構33は、ホルダ収容部30a内において蓋32を上下方向に移動自在としている。蓋開閉機構33は、蓋32の上面とホルダ収容部30aの天井面との間に設けられた圧縮ばね33aを有し、圧縮ばね33aによって蓋32が下方に付勢される。蓋開閉機構33は、アームレスト20の前方への移動によって圧縮ばね33aの付勢力に抗して蓋32を上方に移動させるための蓋解放機構33bを有している。蓋解放機構33bは、ワイヤ状部材によって車両側の部材と蓋32とを連結すると共にワイヤ状部材をローラで案内することによって、アームレスト20の後方への移動によって蓋32を上方に移動させるものである。また、蓋開閉機構33は、蓋解放機構33bによって上方に移動させた蓋32をロックするための蓋ロック部材33cを有している。蓋ロック部材33cは、上下方向に延びる部材からなり、上端側が回転自在に支持されている。蓋ロック部材33cは、蓋32の上方への移動によって蓋32と係合する係合部33dを有している。蓋ロック部材33cは、アームレスト20が前方に移動すると、下端側が容器ホルダ10に接触して後方に移動し、係合部33dの蓋32との係合状態が解除される。さらに、蓋開閉機構33には、蓋32の上面とホルダ収容部30aの天井面との間に設けられ、カップAの開口を閉鎖する蓋32の動作速度を低下させるためのダンパー33eが設けられている。
【0019】
肘受け部40は、アームレスト本体30の上面に設けられ、発泡ウレタン等のクッション材をシート材によって覆うことにより構成されている。
【0020】
以上のように構成された車両用飲料容器ホルダにおいて、容器ホルダ10の後方にアームレスト20が位置する状態において、容器ホルダ10に保持されたカップAの開口を蓋32で閉鎖する動作を説明する。
【0021】
まず、図2に示すように、容器ホルダ10にカップAを保持させた状態で、乗員が手で引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させる。このとき、蓋解放機構33bは蓋32を下降させる方向に作用するが、蓋ロック部材33dによって蓋32がロックされているため、ホルダ収容部30aにおいて蓋32が下方に移動することはない。
【0022】
アームレスト20を前端側まで移動させると、図3に示すように、ホルダ収容部30aに容器ホルダ10が収容された状態となる。このとき、アームレスト20は、車両側の係止部材31dとアームレスト本体30側の係合部31eとの係合によって、前端側にロックされる。また、蓋ロック部材33cは、下端側が容器ホルダ10に接触して後方に回転して係合部33dと蓋32との係合状態が解除され、蓋32が圧縮ばね33aの付勢力によって下方に移動する。下方に移動する蓋32には、ダンパー33eの減衰力が作用することから、蓋32が急激に移動することはなく、所定以下の速度で移動する。
【0023】
これにより、容器ホルダ10に保持されたカップAは、図4に示すように、アームレスト20のホルダ収容部30a内に収容されるとともに、開口が蓋32によって閉鎖される。カップAは、開口が蓋32によって閉鎖されるため、車両の振動によってカップA内の飲料がカップA外に飛散することはない。
【0024】
また、図4に示すように、アームレスト20のホルダ収容部30a内にカップAが収容されている状態において、カップAを取り出す場合には、アームレスト20をさらに前方に移動させる。これにより、係合部31eが係合解除部材31fに接触して係止部材31dを下方に回転させ、係止部材31dと係合部31eとの係合が解除される。その後、アームレスト20は、引張ばね31bの付勢力によって後方に移動する。また、アームレスト20が後方に移動すると、アームレスト20の後方への移動と連動する蓋解放機構33bによって蓋32が上方に移動し、蓋32が蓋ロック部材33cの係合部33dと係合してホルダ収容部30a内の上部に蓋32が保持される。
【0025】
このように、本実施形態の車両用飲料容器ホルダによれば、アームレスト20を前後方向に移動させるアームレスト移動機構31を備え、アームレスト20には、アームレスト移動機構31によってアームレスト20に対して後方に移動する容器ホルダ10を収容可能なホルダ収容部30aが設けられている。これにより、容器ホルダ10に保持されたカップAをホルダ収容部30aに収納することが可能となるので、容器ホルダ10に保持されたカップAが乗員の車両の操作の妨げとなることはなく、車両の走行時の安全性を向上させることが可能となる。
【0026】
また、ホルダ収容部30aの上面には、容器ホルダ10に保持されたカップAの上面開口を開閉する蓋32が設けられている。これにより、車両の走行時の振動によってカップAからカップAの外側に飲料が飛散することを防止することができるので、車両の内部の衛生状態を良好に保つことができる。
【0027】
また、アームレスト20を後方に付勢するための引張ばね31bと、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させ、アームレスト20が所定位置まで移動すると、アームレスト20の移動を規制するアームレストロック機構31cと、を備えている。これにより、アームレスト20を前方に移動させる動作のみで容器ホルダ10に保持されたカップAをホルダ収容部30aに収容することができるので、カップAをホルダ収容部30aに収容する動作を容易に行うことが可能となる。
【0028】
また、アームレストロック機構31cによってアームレスト20が前端側でロックされている状態からさらに前方に移動させることにより、揺動する係合解除部材31fによって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除するようにしている。これにより、アームレスト20を前方に移動させる動作のみでアームレスト20のロック状態を解除することができるので、カップAをホルダ収容部30aから露出する動作を容易に行うことが可能となる。
【0029】
また、蓋32は、蓋開閉機構33に連結された本体32aと、本体32aに対して着脱自在に設けられ、カップAの上面に接触する接触部32bと、から構成されている。これにより、接触部32bをカップAのサイズに応じて交換することによって蓋32で閉鎖可能なカップAの種類が多くなり、蓋32を洗浄するために取り外すことで、衛生状態を良好に保持することが可能である。
【0030】
尚、前記実施形態では、ホルダ収容部30aにおいて、蓋32を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構33を備えたものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図5および図6に示すように、ホルダ収容部30aにおいて、容器ホルダ10を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構11を備えるようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0031】
また、前記実施形態では、アームレスト20を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのアームレスト移動機構31を備えたものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図7および図8に示すように、容器ホルダ10を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのホルダ移動機構12を備えるようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
また、容器ホルダ10およびアームレスト20の一方を移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するものに限られず、容器ホルダ10およびアームレスト20のそれぞれを移動させて、ホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0032】
また、図9および図10に示すように、ホルダ収容部30aにおいて、容器ホルダ10を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構11と、容器ホルダ10を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのホルダ移動機構12と、を備えるようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0033】
また、前記実施形態では、乗員の手でアームレスト20を操作することで、アームレスト移動機構31および蓋開閉機構33を動作させるようにしたものを示したが、乗員のスイッチ等の操作部の操作によって作動する電動モータによって、アームレスト20の前後方向の動作や蓋32の上下方向の動作を行うようにしてもよい。
【0034】
また、前記実施形態では、1つのカップAを保持する容器ホルダ10を備え、その容器ホルダ10に保持したカップAの上面開口を開閉する蓋32を備えたものを示したが、例えば、図11および図12に示すように、複数のカップAを保持可能な容器ホルダ13を備え、その容器ホルダ13に保持した複数のカップAのそれぞれの上面開口を開閉する複数の蓋32を備えるようにしてもよい。この場合、各カップAに対してそれぞれ別の蓋32が対応するため、容器ホルダ13に保持するカップAの種類に応じて蓋32を取り替えることで多種類のカップAに対応可能となり、個別に洗浄することができるので、洗浄する作業が容易となる。
【0035】
また、前記実施形態では、容器ホルダ10にカップAを保持するようにしたものを示したが、容器ホルダ10に飲料缶を保持するようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。また、容器ホルダ10に瓶やペットボトル等のキャップ付きの飲料容器を保持した場合には、蓋32によって飲料容器の上部が保持されることから、飲料容器を安定して保持することが可能となる。
【0036】
また、前記実施形態では、引張ばね31bによってアームレスト20を容器ホルダ10から離れる方向(後方)に付勢し、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させてホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するものを示したが、これに限られるものではない。例えば、引張ばねによってアームレスト20を容器ホルダ10側の方向(前方)に付勢し、引張ばねの付勢力に抗してアームレスト20を後方に移動させてホルダ収容部30aに収容された容器ホルダ10をホルダ収容部30a外に位置させるようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
10…容器ホルダ、11…蓋開閉機構、12…ホルダ移動機構、13…容器ホルダ、20…アームレスト、30…アームレスト本体、30a…ホルダ収容部、31…アームレスト移動機構、31a…レール、31b…引張ばね、31c…アームレストロック機構、31d…係止部材、31e…係合部、31f…係合解除部材、32…蓋、33…蓋開閉機構。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の車室内において用いられる車両用飲料容器ホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両用飲料容器ホルダとしては、車両の運転席と助手席との間にコンソールボックスを設け、そのコンソールボックスの所定位置に飲料容器を保持するための容器ホルダを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−231520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記車両用飲料容器ホルダでは、変速機を操作するためのシフトレバーの後方に容器ホルダが配置されている場合がある。この場合、容器ホルダに高さ寸法の大きい飲料容器を保持させると、乗員がシフトレバーの操作を行う際に腕が飲料容器に接触する可能性があり、乗員の車両の操作の妨げとなるおそれがある。
【0005】
本発明の目的とするところは、容器ホルダに保持した飲料容器によって乗員の車両の操作の妨げとなることを防止することのできる車両用飲料容器ホルダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記目的を達成するために、車両のシートの車幅方向中央部側に設けられたアームレストと、飲料容器を保持する容器ホルダと、を備えた車両用飲料容器ホルダであって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を前後方向のみに移動させる移動機構を備え、前記アームレストには、前記移動機構によってアームレストに対して前後方向に移動する前記容器ホルダを収容可能なホルダ収容部が設けられている。
【0007】
これにより、移動機構によってホルダ収容部に容器ホルダが収納されることから、容器ホルダに保持された飲料容器がホルダ収容部に収納可能となる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記ホルダ収容部の上部に、前記容器ホルダに保持される飲料容器としてのカップの上面開口を開閉する蓋が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記容器ホルダが、複数のカップを保持可能であり、前記ホルダ収容部に、容器ホルダに保持されるカップ毎に前記蓋が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に付勢する付勢手段と、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収納部に前記容器ホルダを収納する方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動を規制するロック機構と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向へさらに移動させると、ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に付勢する付勢手段と、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収納部に前記容器ホルダを収納する方向と反対方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部外の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動を規制するロック機構と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向へさらに移動させると、ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記蓋が、前記ホルダ収容部に支持された本体部と、前記本体部に対して着脱自在に設けられ、前記カップの上面に接触する接触部と、を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器ホルダに保持された飲料容器をホルダ収容部に収納することが可能となるので、容器ホルダに保持された飲料容器が乗員の車両の操作の妨げとなることはなく、車両の走行時の安全性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図2】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図3】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図4】車両用飲料容器ホルダの動作説明図である。
【図5】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図6】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図7】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図8】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図9】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図10】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図11】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【図12】本発明の他の車両用飲料容器ホルダを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1乃至図4は、本発明の一実施形態を示すものである。
【0012】
本発明の車両用飲料容器ホルダは、車両の運転席と助手席との間において、変速機を操作するためのシフトレバー1の後方に設けられている。この車両用飲料容器ホルダは、上面が開口されたカップAを保持可能な容器ホルダ10と、内部に容器ホルダ10を収容可能なアームレスト20と、を備えている。
【0013】
容器ホルダ10は、シフトレバー1の後方に設けられ、カップAの下端側を受容可能な凹状に形成されている。容器ホルダ10に保持されるカップAは、上面が開口された例えば紙製や合成樹脂製の容器であり、内部に飲料や氷が入れられる。
【0014】
アームレスト20は、前後方向に移動可能に設けられたアームレスト本体30と、乗員の肘が置かれる肘受け部40と、からなる。
【0015】
アームレスト本体30は、前面側が開口されており、内部に容器ホルダ10を収容するためのホルダ収容部30aが設けられている。アームレスト本体30は、アームレスト本体30を容器ホルダ10に対して前後方向に移動させるためのアームレスト移動機構31と、容器ホルダ10に保持されたカップAの上面開口を閉鎖する蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構33と、を備えている。
【0016】
アームレスト移動機構31は、アームレスト本体30の下部の左右両側を前後方向に延びる左右一対のレール31aを有し、容器ホルダ10に対してアームレスト20が所定範囲内を前後方向に移動自在に構成されている。また、アームレスト移動機構31は、アームレスト本体30の後側と車両本体側の部材との間に設けられた付勢手段としての引張ばね31bを有し、引張ばね31bによってアームレスト20が容器ホルダ10から離れる方向(後方)に付勢される。さらに、アームレスト移動機構31は、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させた場合に、アームレスト20の前後方向の移動範囲の前端側でアームレスト20をロックするためのアームレストロック機構31cを有している。アームレストロック機構31cは、車両側に揺動自在に設けられ、端部がフック形状の係止部材31dと、アームレスト本体30側に設けられ、係止部材31dが係脱自在に係合する係合部31eと、車両側に揺動自在に設けられ、アームレスト20の移動によって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除するためのロック解除機構を構成する係合解除部材31fを有している。アームレストロック機構31cは、係止部材31dと係合部31eとが係合している状態でアームレスト20をさらに前方に移動させることで、係合部31eによって係合解除部材31fを揺動させ、揺動する係合解除部材31fによって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除する。
【0017】
蓋32は、容器ホルダ10に保持されるカップAの上面開口の径よりも大きく形成された円板状の部材からなり、カップAの上面開口を完全に覆うことが可能である。蓋32は、蓋開閉機構33に連結された本体32aと、本体32aに対して着脱自在に設けられ、カップAの上面に接触する接触部32bと、から構成されている。
【0018】
蓋開閉機構33は、ホルダ収容部30a内において蓋32を上下方向に移動自在としている。蓋開閉機構33は、蓋32の上面とホルダ収容部30aの天井面との間に設けられた圧縮ばね33aを有し、圧縮ばね33aによって蓋32が下方に付勢される。蓋開閉機構33は、アームレスト20の前方への移動によって圧縮ばね33aの付勢力に抗して蓋32を上方に移動させるための蓋解放機構33bを有している。蓋解放機構33bは、ワイヤ状部材によって車両側の部材と蓋32とを連結すると共にワイヤ状部材をローラで案内することによって、アームレスト20の後方への移動によって蓋32を上方に移動させるものである。また、蓋開閉機構33は、蓋解放機構33bによって上方に移動させた蓋32をロックするための蓋ロック部材33cを有している。蓋ロック部材33cは、上下方向に延びる部材からなり、上端側が回転自在に支持されている。蓋ロック部材33cは、蓋32の上方への移動によって蓋32と係合する係合部33dを有している。蓋ロック部材33cは、アームレスト20が前方に移動すると、下端側が容器ホルダ10に接触して後方に移動し、係合部33dの蓋32との係合状態が解除される。さらに、蓋開閉機構33には、蓋32の上面とホルダ収容部30aの天井面との間に設けられ、カップAの開口を閉鎖する蓋32の動作速度を低下させるためのダンパー33eが設けられている。
【0019】
肘受け部40は、アームレスト本体30の上面に設けられ、発泡ウレタン等のクッション材をシート材によって覆うことにより構成されている。
【0020】
以上のように構成された車両用飲料容器ホルダにおいて、容器ホルダ10の後方にアームレスト20が位置する状態において、容器ホルダ10に保持されたカップAの開口を蓋32で閉鎖する動作を説明する。
【0021】
まず、図2に示すように、容器ホルダ10にカップAを保持させた状態で、乗員が手で引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させる。このとき、蓋解放機構33bは蓋32を下降させる方向に作用するが、蓋ロック部材33dによって蓋32がロックされているため、ホルダ収容部30aにおいて蓋32が下方に移動することはない。
【0022】
アームレスト20を前端側まで移動させると、図3に示すように、ホルダ収容部30aに容器ホルダ10が収容された状態となる。このとき、アームレスト20は、車両側の係止部材31dとアームレスト本体30側の係合部31eとの係合によって、前端側にロックされる。また、蓋ロック部材33cは、下端側が容器ホルダ10に接触して後方に回転して係合部33dと蓋32との係合状態が解除され、蓋32が圧縮ばね33aの付勢力によって下方に移動する。下方に移動する蓋32には、ダンパー33eの減衰力が作用することから、蓋32が急激に移動することはなく、所定以下の速度で移動する。
【0023】
これにより、容器ホルダ10に保持されたカップAは、図4に示すように、アームレスト20のホルダ収容部30a内に収容されるとともに、開口が蓋32によって閉鎖される。カップAは、開口が蓋32によって閉鎖されるため、車両の振動によってカップA内の飲料がカップA外に飛散することはない。
【0024】
また、図4に示すように、アームレスト20のホルダ収容部30a内にカップAが収容されている状態において、カップAを取り出す場合には、アームレスト20をさらに前方に移動させる。これにより、係合部31eが係合解除部材31fに接触して係止部材31dを下方に回転させ、係止部材31dと係合部31eとの係合が解除される。その後、アームレスト20は、引張ばね31bの付勢力によって後方に移動する。また、アームレスト20が後方に移動すると、アームレスト20の後方への移動と連動する蓋解放機構33bによって蓋32が上方に移動し、蓋32が蓋ロック部材33cの係合部33dと係合してホルダ収容部30a内の上部に蓋32が保持される。
【0025】
このように、本実施形態の車両用飲料容器ホルダによれば、アームレスト20を前後方向に移動させるアームレスト移動機構31を備え、アームレスト20には、アームレスト移動機構31によってアームレスト20に対して後方に移動する容器ホルダ10を収容可能なホルダ収容部30aが設けられている。これにより、容器ホルダ10に保持されたカップAをホルダ収容部30aに収納することが可能となるので、容器ホルダ10に保持されたカップAが乗員の車両の操作の妨げとなることはなく、車両の走行時の安全性を向上させることが可能となる。
【0026】
また、ホルダ収容部30aの上面には、容器ホルダ10に保持されたカップAの上面開口を開閉する蓋32が設けられている。これにより、車両の走行時の振動によってカップAからカップAの外側に飲料が飛散することを防止することができるので、車両の内部の衛生状態を良好に保つことができる。
【0027】
また、アームレスト20を後方に付勢するための引張ばね31bと、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させ、アームレスト20が所定位置まで移動すると、アームレスト20の移動を規制するアームレストロック機構31cと、を備えている。これにより、アームレスト20を前方に移動させる動作のみで容器ホルダ10に保持されたカップAをホルダ収容部30aに収容することができるので、カップAをホルダ収容部30aに収容する動作を容易に行うことが可能となる。
【0028】
また、アームレストロック機構31cによってアームレスト20が前端側でロックされている状態からさらに前方に移動させることにより、揺動する係合解除部材31fによって係止部材31dと係合部31eとの係合を解除するようにしている。これにより、アームレスト20を前方に移動させる動作のみでアームレスト20のロック状態を解除することができるので、カップAをホルダ収容部30aから露出する動作を容易に行うことが可能となる。
【0029】
また、蓋32は、蓋開閉機構33に連結された本体32aと、本体32aに対して着脱自在に設けられ、カップAの上面に接触する接触部32bと、から構成されている。これにより、接触部32bをカップAのサイズに応じて交換することによって蓋32で閉鎖可能なカップAの種類が多くなり、蓋32を洗浄するために取り外すことで、衛生状態を良好に保持することが可能である。
【0030】
尚、前記実施形態では、ホルダ収容部30aにおいて、蓋32を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構33を備えたものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図5および図6に示すように、ホルダ収容部30aにおいて、容器ホルダ10を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構11を備えるようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0031】
また、前記実施形態では、アームレスト20を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのアームレスト移動機構31を備えたものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図7および図8に示すように、容器ホルダ10を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのホルダ移動機構12を備えるようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
また、容器ホルダ10およびアームレスト20の一方を移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するものに限られず、容器ホルダ10およびアームレスト20のそれぞれを移動させて、ホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0032】
また、図9および図10に示すように、ホルダ収容部30aにおいて、容器ホルダ10を上下方向に移動させることによって蓋32の開閉動作を行うための蓋開閉機構11と、容器ホルダ10を前後方向に移動させることによってホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するためのホルダ移動機構12と、を備えるようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0033】
また、前記実施形態では、乗員の手でアームレスト20を操作することで、アームレスト移動機構31および蓋開閉機構33を動作させるようにしたものを示したが、乗員のスイッチ等の操作部の操作によって作動する電動モータによって、アームレスト20の前後方向の動作や蓋32の上下方向の動作を行うようにしてもよい。
【0034】
また、前記実施形態では、1つのカップAを保持する容器ホルダ10を備え、その容器ホルダ10に保持したカップAの上面開口を開閉する蓋32を備えたものを示したが、例えば、図11および図12に示すように、複数のカップAを保持可能な容器ホルダ13を備え、その容器ホルダ13に保持した複数のカップAのそれぞれの上面開口を開閉する複数の蓋32を備えるようにしてもよい。この場合、各カップAに対してそれぞれ別の蓋32が対応するため、容器ホルダ13に保持するカップAの種類に応じて蓋32を取り替えることで多種類のカップAに対応可能となり、個別に洗浄することができるので、洗浄する作業が容易となる。
【0035】
また、前記実施形態では、容器ホルダ10にカップAを保持するようにしたものを示したが、容器ホルダ10に飲料缶を保持するようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。また、容器ホルダ10に瓶やペットボトル等のキャップ付きの飲料容器を保持した場合には、蓋32によって飲料容器の上部が保持されることから、飲料容器を安定して保持することが可能となる。
【0036】
また、前記実施形態では、引張ばね31bによってアームレスト20を容器ホルダ10から離れる方向(後方)に付勢し、引張ばね31bの付勢力に抗してアームレスト20を前方に移動させてホルダ収容部30aに容器ホルダ10を収容するものを示したが、これに限られるものではない。例えば、引張ばねによってアームレスト20を容器ホルダ10側の方向(前方)に付勢し、引張ばねの付勢力に抗してアームレスト20を後方に移動させてホルダ収容部30aに収容された容器ホルダ10をホルダ収容部30a外に位置させるようにしても前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
10…容器ホルダ、11…蓋開閉機構、12…ホルダ移動機構、13…容器ホルダ、20…アームレスト、30…アームレスト本体、30a…ホルダ収容部、31…アームレスト移動機構、31a…レール、31b…引張ばね、31c…アームレストロック機構、31d…係止部材、31e…係合部、31f…係合解除部材、32…蓋、33…蓋開閉機構。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のシートの車幅方向中央部側に設けられたアームレストと、飲料容器を保持する容器ホルダと、を備えた車両用飲料容器ホルダであって、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を前後方向のみに移動させる移動機構を備え、
前記アームレストには、前記移動機構によって前記アームレストに対して前後方向に移動する前記容器ホルダを収容可能なホルダ収容部が設けられている
ことを特徴とする車両用飲料容器ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ収容部の上部には、前記容器ホルダに保持される飲料容器としてのカップの上面開口を開閉する蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項3】
前記容器ホルダは、複数のカップを保持可能であり、
前記ホルダ収容部には、前記容器ホルダに保持されるカップ毎に前記蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項4】
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に付勢する付勢手段と、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動を規制するロック機構と、を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項5】
前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向へさらに移動させると、前記ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えた
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項6】
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に付勢する付勢手段と、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部外の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動を規制するロック機構と、を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項7】
前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向へさらに移動させると、前記ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えた
ことを特徴とする請求項6に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項8】
前記蓋は、前記ホルダ収容部に支持された本体部と、前記本体部に対して着脱自在に設けられ、前記カップの上面に接触する接触部と、を有している
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項1】
車両のシートの車幅方向中央部側に設けられたアームレストと、飲料容器を保持する容器ホルダと、を備えた車両用飲料容器ホルダであって、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を前後方向のみに移動させる移動機構を備え、
前記アームレストには、前記移動機構によって前記アームレストに対して前後方向に移動する前記容器ホルダを収容可能なホルダ収容部が設けられている
ことを特徴とする車両用飲料容器ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ収容部の上部には、前記容器ホルダに保持される飲料容器としてのカップの上面開口を開閉する蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項3】
前記容器ホルダは、複数のカップを保持可能であり、
前記ホルダ収容部には、前記容器ホルダに保持されるカップ毎に前記蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項4】
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に付勢する付勢手段と、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動を規制するロック機構と、を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項5】
前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向へさらに移動させると、前記ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えた
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項6】
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向に付勢する付勢手段と、
前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方を、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向に移動させ、前記容器ホルダが前記ホルダ収容部外の所定位置まで移動すると、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動を規制するロック機構と、を備えた
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項7】
前記ロック機構によって、前記アームレストおよび前記容器ホルダの一方または両方の前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動が規制されている状態において、前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向と反対方向へさらに移動させると、前記ロック機構による前記ホルダ収容部に前記容器ホルダを収容する方向への移動の規制を解除するロック解除機構を備えた
ことを特徴とする請求項6に記載の車両用飲料容器ホルダ。
【請求項8】
前記蓋は、前記ホルダ収容部に支持された本体部と、前記本体部に対して着脱自在に設けられ、前記カップの上面に接触する接触部と、を有している
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の車両用飲料容器ホルダ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−201182(P2012−201182A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66551(P2011−66551)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]