説明

軟水生成装置

【課題】洗髪等に適した軟水を簡単に生成できるともに、フィルタ層の洗浄を容易に行える軟水生成装置を提供する。
【解決手段】軟水生成装置100は、注水口2と吐水口3を有する筐体1と、筐体1の内部に収納される第1フィルタ層9および第2フィルタ層11とを備える。第1フィルタ層9は、注水口2から導入される水を軟水化するフィルタ層であり、第2フィルタ層11は、第1フィルタ層9で軟水化された水に対して、マイナスイオンと磁場とを作用させるフィルタ層である。各フィルタ層9、11は、水平方向に並んで配置されている。第2フィルタ層11は、複数の透孔が形成されたカートリッジ10に収納されており、このカートリッジ10は、筐体1に対して着脱自在に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水から軟水を生成する装置に関し、特に、洗髪等に適した軟水を生成する軟水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イオン交換樹脂を用いて水道水から軟水を生成する装置は、従来からよく知られている。このような軟水生成装置では、水道水に含まれるCa2+(カルシウムイオン)やMg2+(マグネシウムイオン)が、イオン交換樹脂によりNa(ナトリウムイオン)に置換されることで軟水が得られる。
【0003】
しかしながら、従来の軟水生成装置は、イオン交換により金属イオンを除去する機能しか有しておらず、毛髪の再生やトリートメントの効果を促進できるような軟水を生成することはできなかった。
【0004】
一方、後掲の特許文献1には、シャワーを浴びる都度、肌や髪にモイスチャー効果を与えたり、アロマテラピーを行うことができる浄水器が記載されている。この浄水器は、本体ケースにセットされる第1フィルタカートリッジと第2フィルタカートリッジとを備えている。第1フィルタカートリッジ内には、繊維状活性炭が充填されており、第2フィルタカートリッジ内には、マイナスイオンセラミックス等の各種セラミックス、チタンボール、磁石などが積層して充填されている。本体ケースの底部から流入した温水は、第1および第2フィルタカートリッジを通過して切替コック付き分岐管に送られ、ここで分岐して浴槽側またはシャワー側に送出される。
【0005】
また、後掲の特許文献2には、還元機能を有する還元水を生成する浄水器が記載されている。この浄水器は、磁石を含むコア部品の周りにマイナスイオンセラミックスを回転可能に設けた磁気電子マイナスイオン活水器からなる第1カートリッジと、この第1カートリッジの上部に設けられ、各種セラミックス、活性炭、イオン交換樹脂を充填した第2カートリッジとを備えている。そして、第1カートリッジにより水を活性化するとともに、第2カートリッジにより有害物質や金属イオン等を除去するようにしている。
【0006】
特許文献1、2のような装置によれば、マイナスイオンや磁場を水に作用させることで、肌や髪に優しい不純物の少ない水を生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−322061号公報
【特許文献2】特開2005−296801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の浄水器においては、第1フィルタカートリッジと第2フィルタカートリッジとは、独立したユニットとなっており、それぞれ着脱自在に本体ケースにセットされる。しかしながら、各カートリッジは封入容器になっているため、カートリッジ内部のフィルタ層を交換したり洗浄したりするには、カートリッジを取り外した後、容器を分解してフィルタ層の交換や洗浄を行い、その後フィルタ層を容器内に封入する必要があり、作業に手間がかかる。
【0009】
また、特許文献2の浄水器においては、第1カートリッジと第2カートリッジとが、上下方向に積み重なって配置されており、しかもネジで一体的に結合されているため、下側の第1カートリッジを筐体の上方から簡単に取り出すことができない。
【0010】
本発明は、洗髪等に適した軟水を簡単に生成できるともに、フィルタ層の洗浄を容易に行える軟水生成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る軟水生成装置は、注水口および吐水口を有する筐体と、筐体の内部に収納される第1フィルタ層と、筐体の内部に収納される第2フィルタ層とを備えている。注水口から導入される水は、第1フィルタ層および第2フィルタ層を通って、吐水口から排出される。第1フィルタ層は、注水口から導入される水から金属イオンを除去して、当該水を軟水化するフィルタ層であり、第2フィルタ層は、第1フィルタ層で軟水化された水に対して、マイナスイオンと磁場とを作用させるフィルタ層である。第1フィルタ層と第2フィルタ層とは、筐体の内部に水平方向に並んで配置されている。第2フィルタ層は、複数の透孔が形成されたカートリッジに収納されており、このカートリッジは、筐体に対して着脱自在に取り付けられる。
【0012】
このような構成によると、注水口から導入された水道水は、第1フィルタ層で金属イオンが除去されて軟水化され、さらに、第2フィルタ層でマイナスイオンと磁場が作用して、浸透力が高く不純物の少ない軟水となるので、洗髪等に適した軟水を簡単に生成することができる。
【0013】
また、第2フィルタ層はカートリッジに収納されており、カートリッジは、筐体に対して着脱自在であるとともに、複数の透孔を有しているので、第2フィルタ層をカートリッジごと取り出して、容易に洗浄することができる。
【0014】
本発明においては、第1フィルタ層が、例えばイオン交換樹脂からなり、第2フィルタ層が、例えば酸化ジルコニウムおよび磁性粉を含むセラミック焼成体からなる。セラミック焼成体は、さらに、天然石粉末を含むものであってもよい。
【0015】
また、本発明においては、筐体内に、吐水口と連通する内部空間を有する筒体が設けられ、カートリッジは、この筒体の内部空間に収納されていてもよい。
【0016】
本発明の好ましい実施形態においては、注水口は、筐体の下部に設けられており、吐水口は、筐体の上部に設けられている。さらに、注水口から導入される水を上方へ導く第1導水管と、第1フィルタ層を通過した水を第2フィルタ層へ導く第2導水管とが設けられる。そして、注水口から導入される水を、第1導水管を通して、第1フィルタ層内を上方から下方へ通過させ、第1フィルタ層を通過した水を、第2導水管を通して、第2フィルタ層内を下方から上方へ通過させ、第2フィルタ層を通過した水を、吐水口から排出する。
【0017】
このようにすれば、筐体内に導入された水が、第1フィルタ層を上から下まで通過し、その後、第2フィルタ層を下から上まで通過するので、フィルタ層の通過距離が長くなり、水質の高い軟水を得ることができる。
【0018】
本発明においては、第2導水管が、第1フィルタ層を通過した水の圧力により開く弁を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、洗髪等に適した軟水を簡単に生成できるともに、フィルタ層の洗浄を容易に行える軟水生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る軟水生成装置の外観図である。
【図2】筐体の内部構造を表した断面図である。
【図3】筐体内にフィルタ層をセットした状態の断面図である。
【図4】カートリッジの外観図である。
【図5】水の流れる経路を表した断面図である。
【図6】カートリッジを取り出している状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図6を参照しながら説明する。これらの図では、同一部分または対応部分に同一符号を付してある。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係る軟水生成装置100は、注水口2および吐水口3を有する筐体1を備えている。筐体1の内部には、図2に示すように、導水管6(第1導水管)と、筒体7と、導水管8(第2導水管)とが設けられている。筐体1の上面には、キャップ4、5が着脱自在に取り付けられる。
【0023】
導水管6は、筐体1の下部に設けられた注水口2と連通していて、注水口2から導入される水(水道水)を上方へ導く。この導水管6の上部には、透孔6aが形成されているとともに、この透孔6aを覆うようにメッシュフィルタ6bが設けられている。
【0024】
筒体7は、円筒状に形成されており、筐体1の上部に設けられた吐水口3と連通する内部空間7aを有している。この内部空間7aには、後述するカートリッジ10(図4)が収納される。筒体7の上端は、筐体1の上面から突出していて、この突出部分に開口7bが形成されている。また、筐体1の上面にも、開口1bが形成されている。開口7bと開口1bは、それぞれ、キャップ4、5によって閉塞される。
【0025】
筒体7を設けることによって、筐体1の内部には、筒体7の内部空間7aから分離された内部空間1aが形成される。この内部空間1aには、後述するイオン交換樹脂9(図3)が充填される。
【0026】
導水管8は、内部空間1aの下部において、筒体7と連結して設けられており、内部空間1aを通過した水を筒体7の内部空間7aへ導く。この導水管8の一端側には、透孔8aが形成されているとともに、この透孔8aを覆うようにメッシュフィルタ8bが設けられている。また、導水管8の他端側には、水の圧力によって開く弁8cが設けられている。
【0027】
図3に示すように、筐体1の内部空間1aには、イオン交換樹脂9の球体が充填される。このイオン交換樹脂9は、本発明における第1フィルタ層を構成する。なお、図3では、イオン交換樹脂9の中間部の図示を省略してある。イオン交換樹脂9は、Na(ナトリウム)を主成分とする公知の高分子化合物からなり、水中のCa2+(カルシウムイオン)やMg2+(マグネシウムイオン)を吸着し、代わりにNa(ナトリウムイオン)を放出する。
【0028】
一方、筒体7の内部空間7aには、セラミック焼成体11の球体が充填されたカートリッジ10が収納される。このセラミック焼成体11は、本発明における第2フィルタ層を構成する。なお、図3では、セラミック焼成体11の中間部の図示を省略してある。セラミック焼成体11は、例えば、酸化ジルコニウム(ZrO)と磁性粉(磁石の粉末)とをセラミックに混合して焼成したものからなる。なお、必要に応じて、天然石粉末を添加してもよい。
【0029】
カートリッジ10は、筒体7と同様に、円筒状に形成されており、図4に示すように、外周に楕円形の透孔10aが多数形成されている。透孔10aの大きさは、セラミック焼成体11の球体よりも小さくなっている。なお、図には表れていないが、カートリッジ10の底面にも、同様の透孔が設けられる。また、カートリッジ10の上部には、半リング状の把持部10bが設けられている。このカートリッジ10は、開口7bから取り出し可能なように筒体7に収納されることで、筐体1に対して着脱自在に取り付けられる。
【0030】
カートリッジ10が筒体7の内部空間7aに収納された状態では、図3に示されるように、第1フィルタ層であるイオン交換樹脂9と、第2フィルタ層であるセラミック焼成体11とが、筐体1の内部に水平方向(横方向)に並んで配置される。
【0031】
なお、筐体1、導水管6、筒体7、導水管8、カートリッジ10等は、いずれも、ステンレスのような錆びにくい金属からなる。但し、これらの材質は金属に限定されず、樹脂であってもよい。
【0032】
以上の構成を備えた軟水生成装置100において、注水口2から導入された水は、図5の矢印のような経路を通って流れ、吐水口3から排出される。
【0033】
すなわち、注水口2から導入された水は、まず、導水管6に入って上向きに流れ、導水管6の上部の透孔6aから、メッシュフィルタ6bを通って流出する。流出した水は、イオン交換樹脂9の層を通過して下向きに流れ、イオン交換樹脂9と接触する過程でカルシウムイオンCa2+やマグネシウムイオンMg2+が除去され、軟水化される。
【0034】
イオン交換樹脂9を通過した水(軟水)は、メッシュフィルタ8bを通って、透孔8aから導水管8に流入する。このときの水の圧力で弁8cが開き、導水管8に流入した水は、開いた弁8cを通って筒体7の内部空間7aに流入する。内部空間7aに収納されているカートリッジ10には、多数の透孔10a(図4)が形成されているので、内部空間7aに流入した水は、透孔10aを通ってカートリッジ10の内部に流入し、カートリッジ10に充填されているセラミック焼成体11の層を上向きに流れる。
【0035】
カートリッジ10内において、セラミック焼成体11を水が通過する過程で、セラミック焼成体11に含まれる酸化ジルコニウムから放出されるマイナスイオンと、磁性粉が発生する磁場とが水に作用する。この結果、マイナスイオン効果により、肌や髪に優しい水が得られるとともに、磁気の作用によって水が活性化され、水の分子集団が分解して水の浸透力が高まる。また、イオン交換樹脂9で除去できなかった重金属を、磁力によってセラミック焼成体11に吸着し、除去することができる。さらに、軟水に含まれている塩素も、セラミック焼成体11の表面に存在する無数の細孔に捕捉され、除去される。
【0036】
このようにして、イオン交換樹脂9で軟水化された水を、セラミック焼成体11を通すことによって、浸透力が高く不純物の少ない軟水が得られる。セラミック焼成体11を通った軟水は、カートリッジ10の透孔10a(図4)を介して、吐水口3から排出される。
【0037】
吐水口3には、図示しないシャワーが接続される。シャワーから噴出する軟水は、上述したように浸透力が高いので、毛穴の汚れが落ちやすくなって毛髪の再生が促進され、また、マイナスイオンによってトリートメント効果も向上する。しかも、この軟水は不純物の含有量が少ないので、重金属や塩素の付着による肌荒れなどを引き起こすことがない。
【0038】
なお、水質を高めるには、注水口2から吐水口3に至るまでに、水をできるだけ長い距離にわたってフィルタ層を通過させるのが好ましい。この点、本実施形態においては、フィルタ層を左右に並置し、筐体1内に導入された水が、イオン交換樹脂9を上から下まで通過し、その後、セラミック焼成体11を下から上まで通過する構造としている。このため、前記の特許文献2のようにフィルタ層を上下に配置した場合と比較して、フィルタ層の通過距離が長くなり、水質の高い軟水を得ることができる。
【0039】
次に、軟水生成装置100のメンテナンスについて説明する。軟水化処理が繰り返されると、イオン交換樹脂9中のナトリウムイオンが減少し、また、セラミック焼成体11に汚れが付着するなどして、軟水生成装置100の軟水化性能が低下する。そこで、定期的なメンテナンスが必要となる。
【0040】
メンテナンスにあたっては、図6に示すように、キャップ4,5を取り外して、まずカートリッジ10を筐体1から取り出す。カートリッジ10は、把持部10bを把持して矢印A方向へ引き抜くことで、容易に取り出すことができる。取り出したカートリッジ10は、熱湯で洗浄する。このとき、熱湯が透孔10aからカートリッジ10内に浸入し、セラミック焼成体11(図3)にゆきわたる。この熱によって、セラミック焼成体11の表面の細孔が拡大するので、細孔内の付着物が除去され、汚れが落とされる。熱湯洗浄を行った後は、カートリッジ10を自然乾燥させる。乾燥によって、セラミック焼成体11の表面の拡大していた細孔は、収縮して元に戻る。こうして洗浄・乾燥が終了したカートリッジ10は、開口7bから再び筐体1内へ挿入され、半永久的に使用することができる。
【0041】
一方、カートリッジ10を乾燥させている間に、イオン交換樹脂9のメンテナンスを行う。この方法は、従来と同じである。すなわち、開口1bから、筐体1の内部空間1aへ塩水を注入する。あるいは、塩を投入した後に水を注入してもよい。なお、導水管8の弁8cは、内部空間1aに水が注入されただけでは開かず、内部空間1aが満水となった状態からさらに注水されて水圧が増加したときに開くようになっている。
【0042】
塩(NaCl)と水の注入により、水溶液中にナトリウムイオンNaが放出され、イオン交換樹脂9に吸着されているカルシウムイオンCa2+やマグネシウムイオンMg2+が、ナトリウムイオンNaと交換される。これにより、イオン交換樹脂9は再生されて、再使用が可能となる。
【0043】
以上述べたように、本実施形態によれば、注水口2から導入された水道水は、イオン交換樹脂9(第1フィルタ層)で金属イオンが取り除かれて軟水化され、さらに、セラミック焼成体11(第2フィルタ層)でマイナスイオンと磁場が作用して、浸透力が高く不純物の少ない水となるので、洗髪等に適した、肌や髪に優しい軟水を簡単に生成することができる。
【0044】
また、セラミック焼成体11はカートリッジ10に充填されており、このカートリッジ10は、筐体1に対して着脱自在であるとともに、多数の透孔10aを有しているので、セラミック焼成体11をカートリッジ10ごと取り出して、容易に洗浄することができる。そして、洗浄後はカートリッジ10を筐体1内に戻すことで、フィルタ層を構成するセラミック焼成体11を半永久的に使用することができる。
【0045】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、他にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、前記の実施形態では、第1フィルタ層として球体のイオン交換樹脂を用いた例を挙げたが、繊維状・液状・膜状のイオン交換物質を用いてもよい。
【0046】
また、前記の実施形態では、酸化ジルコニウム、磁性粉、天然石粉末などを含むセラミック焼成体11を例に挙げたが、例えば、酸化ジルコニウムの代わりに、酸化チタン(TiO)などのマイナスイオン発生物質を用いてもよい。また、セラミック焼成体11の形状は、球体に限らず、円柱や角柱のような形状であってもよい。
【0047】
また、前記の実施形態では、カートリッジ10の透孔10aを楕円形としたが、透孔10aは円形や四角形等であってもよく、その形状は任意である。
【0048】
さらに、前記の実施形態では、第1、第2のフィルタ層を設けた場合を例に挙げたが、さらに第3のフィルタ層として、例えば活性炭からなるフィルタ層を追加することもできる。
【符号の説明】
【0049】
1 筐体
2 注水口
3 吐水口
4、5 キャップ
6 導水管(第1導水管)
7 筒体
7a 内部空間
8 導水管(第2導水管)
8c 弁
9 イオン交換樹脂(第1フィルタ層)
10 カートリッジ
10a 透孔
11 セラミック焼成体(第2フィルタ層)
100 軟水生成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注水口および吐水口を有する筐体と、
前記筐体の内部に収納される第1フィルタ層と、
前記筐体の内部に収納される第2フィルタ層と、を備え、
前記注水口から導入される水を、前記第1フィルタ層および前記第2フィルタ層を通して、前記吐水口から排出する軟水生成装置において、
前記第1フィルタ層は、前記注水口から導入される水から金属イオンを除去して、当該水を軟水化するフィルタ層であり、
前記第2フィルタ層は、前記第1フィルタ層で軟水化された水に対して、マイナスイオンと磁場とを作用させるフィルタ層であり、
前記第1フィルタ層と前記第2フィルタ層とは、前記筐体の内部に水平方向に並んで配置されており、
前記第2フィルタ層は、複数の透孔が形成されたカートリッジに収納されており、
前記カートリッジは、前記筐体に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする軟水生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の軟水生成装置において、
前記第1フィルタ層は、イオン交換樹脂からなり、
前記第2フィルタ層は、酸化ジルコニウムおよび磁性粉を含むセラミック焼成体からなることを特徴とする軟水生成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の軟水生成装置において、
前記セラミック焼成体は、さらに、天然石粉末を含むことを特徴とする軟水生成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の軟水生成装置において、
前記筐体内に、前記吐水口と連通する内部空間を有する筒体が設けられ、
前記カートリッジは、前記筒体の内部空間に収納されていることを特徴とする軟水生成装置。
【請求項5】
請求項1に記載の軟水生成装置において、
前記注水口は、前記筐体の下部に設けられており、
前記吐水口は、前記筐体の上部に設けられており、
前記注水口から導入される水を上方へ導く第1導水管と、前記第1フィルタ層を通過した水を前記第2フィルタ層へ導く第2導水管とが設けられ、
前記注水口から導入される水を、前記第1導水管を通して、前記第1フィルタ層内を上方から下方へ通過させ、
前記第1フィルタ層を通過した水を、前記第2導水管を通して、前記第2フィルタ層内を下方から上方へ通過させ、
前記第2フィルタ層を通過した水を、前記吐水口から排出することを特徴とする軟水生成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の軟水生成装置において、
前記第2導水管は、前記第1フィルタ層を通過した水の圧力により開く弁を備えていることを特徴とする軟水生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−161715(P2012−161715A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22264(P2011−22264)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(505351566)ルーヴルドージャパン株式会社 (3)
【Fターム(参考)】