説明

転写構造、及び画像形成装置

【課題】転写構造を単純化することを目的とする。
【解決手段】転写ロール38は、軸受72によって、感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像を記録用紙Pに転写する転写位置と、転写位置よりも感光体ドラム30から離れた退避位置との間で移動可能に支持されている。この転写ロール38は、退避位置で接触される搬送ベルト26によって転写位置へ移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写構造、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やレーザープリンターに代表される一般的な電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラム又は中間転写ベルトの表面に保持されたトナー画像は、転写ロール又は二次転写ロールによって印刷用紙に転写される。ここで、感光体ドラムに対して転写ロールが接離自在に支持された画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【0003】
特許文献1の画像形成装置では、転写ローラの軸受の後方に、当該転写ローラを押し上げる付勢部材が配置可能とされている。この付勢部材を作業者が抜き差しすることにより、転写ローラが像担持体に当接する位置と、像担持体から退避した位置との間で移動可能とされている。
【0004】
一方、特許文献2の画像形成装置では、転写ローラを支持する揺動部材に、転写ローラのローラ軸が挿入される長孔(ガイド孔)が形成されている。また、揺動部材の一端にはソレノイドが連結されており、このソレノイドで揺動部材の一端を引き上げ又は押し下げることにより、転写ローラのローラ軸が揺動体の長孔に沿って移動され、転写ロールが感光体を押圧する位置と、感光体から離間した位置との間で移動可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−171292号公報
【特許文献2】特開2002−148965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、本構成を有さない場合と比較して、転写構造を単純化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の転写構造は、被加圧体との間でトナー画像を転写する転写位置と該転写位置よりも前記被加圧体から離れた退避位置との間で移動可能に支持された転写体と、
【0008】
前記被加圧体と前記転写体との間を移動し、該移動方向上流側に位置する前記退避位置から前記転写位置へ前記転写体を移動させる移動部材と、を備えている。
【0009】
請求項2に記載の転写構造は、前記転写体の軸部が挿入されると共に、該軸部を回転可能に支持する長孔が形成された支持部材を備え、前記移動部材が前記転写体に接触して前記軸部を前記長孔に沿って前記移動方向へ移動させ、前記転写体を前記退避位置から前記転写位置へ移動させる。
【0010】
請求項3に記載の転写構造は、前記転写体の軸部を回転可能に支持すると共に、前記移動方向に移動可能に支持された支持部材を備え、前記移動部材が前記転写体に接触して前記支持部材を前記移動方向へ移動させ、前記転写体を前記退避位置から前記転写位置へ移動させる。
【0011】
請求項4に記載の転写構造は、前記移動部材の幅方向端部に沿って設けられた突出部が、前記支持部材に接触して該支持部材を前記移動方向へ移動させる。
【0012】
請求項5に記載の転写構造は、前記突出部に、凹凸が付けられている。
【0013】
請求項6に記載の転写構造は、前記支持部材が、前記転写体を前記転写位置で保持する保持部を備えている。
【0014】
請求項7に記載の転写構造は、前記移動部材を前記移動方向と反対方向へ移動し、前記転写位置にある前記転写体を前記退避位置に戻す戻し手段を備えている。
【0015】
請求項8に記載の画像形成装置は、被加圧体と、前記被加圧体の表面を帯電する帯電装置と、前記帯電装置によって帯電された前記被加圧体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記被加圧体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、前記被加圧体の表面に形成されたトナー画像を、転写位置で記録媒体に転写する請求項1〜7の何れか1項に転写構造と、を備えている。
【0016】
請求項9に記載の画像形成装置は、被加圧体と、前記被加圧体の表面を帯電する帯電装置と、前記帯電装置によって帯電された前記被加圧体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記被加圧体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、請求項1〜7の何れか1項に記載の転写構造と、を備え、前記被加圧体の表面に形成されたトナー画像を、転写位置で前記移動部材に転写する。
【0017】
請求項10に記載の画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電装置と、前記帯電装置によって帯電された前記像保持体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記像保持体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、請求項1〜7の何れか1項に記載の転写構造と、を備え、前記像保持体の表面に形成されたトナー画像が前記移動部材に転写され、該移動部材に転写されたトナー画像を転写位置で記録媒体に転写する。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、より確実に転写体を移動することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、より確実に転写体を移動することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写圧の変動を抑制することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写体の長寿命化を図ることができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、転写構造を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略側面図である。
【図2】第1実施形態に係る画像形成装置において、開閉体を開放した状態を示す概略側面図である。
【図3】第1実施形態に係る画像形成装置において、開閉体を開放した状態を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットを示す斜視図である。
【図5】第1実施形態に係る転写体の支持構造を示す斜視図である。
【図6】(A)、(B)は、第1実施形態に係る転写体及び像保持体の相対関係を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットを示す斜視図である。
【図8】(A)、(B)は、第2実施形態に係る転写体及び像保持体の相対関係を示す模式図である。
【図9】(A)、(B)は、第2実施形態の変形例に係る転写体及び像保持体の相対関係を示す模式図である。
【図10】(A)、(B)は、第2実施形態の変形例に係る転写体及び像保持体の相対関係を示す模式図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットを示す斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットを示す平面図である。
【図13】(A)〜(C)は、第3実施形態に係る転写体及び像保持体の相対関係を示す模式図である。
【図14】第1〜第3実施形態の変形例に係る画像形成装置の要部を示す概略側面図である。
【図15】第1〜第3実施形態に係る画像形成装置の画像形成動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。
【0030】
先ず、画像形成装置10の全体構成について、図1に基づき説明する。画像形成装置10は、図1に示すように、装置本体12を備え、装置本体12の下部には、記録用紙(記録媒体)Pが束状に積層されて収納される給紙トレイ14が配置されている。
【0031】
この給紙トレイ14の先端側(図1において右端側)の直上には、記録用紙Pの上面の先端側に圧接して給紙トレイ14から記録用紙Pを送り出すピックアップロール16が配置されている。
【0032】
ピックアップロール16の下流側には、記録用紙Pを搬送する複数(例えば、2つ)の搬送ロール対24と、記録用紙Pをスキュー補正するためのレジロール対25が配置されている。搬送ロール対24とレジロール対25の間には、搬送ロール対24のニップ部から延出して緩やかに上方へ湾曲し、レジロール対25のニップ部へ延びる第1搬送路22が形成されている。
【0033】
給紙トレイ14から搬送された記録用紙Pは、第1搬送路22により上方へ案内され、レジロール対25により一時停止された後、所定のタイミングにより後述する感光体ドラム(被加圧体)30と転写ロール(転写体)38との間へ搬送される。
【0034】
装置本体12には、搬送ベルト(移動部材)26が上下方向に配置されている。搬送ベルト26は、弾性材料によって輪状(無端状)に形成され、上方に配置された張架ロール27と、下方に配置された張架ロール29に巻き掛けられている。この搬送ベルト26は、図示せぬ駆動モータに接続された張架ロール29が回転駆動することにより、所定方向(A方向)へ回転(循環駆動)し、感光体ドラム30と転写ロール38との間を移動する。なお、張架ロール27に駆動モータを接続し、当該張架ロール27を回転駆動しても良い。
【0035】
搬送ベルト26の用紙搬送方向上流側には、帯電ロール31が搬送ベルト26に対向して設けられている。この帯電ロール31によって、搬送ベルト26の表面上が帯電され、記録用紙Pが搬送ベルト26へ静電吸着されると共に、記録用紙Pが搬送ベルト26へ押し当てられる。
【0036】
搬送ベルト26に対向する横方向には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した複数のプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kが上下方向に配置されている。
【0037】
各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kは、回転駆動する感光体ドラム30を備えている。感光体ドラム30の周囲には、帯電ロール32、現像ロール36、クリーニング装置(不図示)が配置されている。帯電ロール32は、感光体ドラム30上を一様に帯電する。現像ロール36は、後述する露光装置34によって感光体ドラム30の表面に形成された静電潜像へ各色のトナーを付着させて現像し、当該表面にトナー画像を形成する。クリーニング装置は、記録用紙Pに転写されずに感光体ドラム30の表面に残留した残留トナーを除去する。
【0038】
また、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの側方には、それぞれ露光装置34が配置されている。露光装置34は、帯電ロール32によって一様に帯電した感光体ドラム30に対してレーザを照射し、感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成する。
【0039】
搬送ベルト26より用紙搬送方向下流側には、搬送ベルト26から送り出された記録用紙Pを排出トレイ20へ導く第2搬送路23が形成されている。この第2搬送路23には、転写されたトナー画像を記録用紙Pに定着させる定着装置40と、記録用紙Pを搬送する搬送ロール対42と、記録用紙Pを排出トレイ20へ排出する排出ロール対44が、この順で配置されている。定着装置40は熱源を有し、トナー像が転写されたシートを加圧加熱することにより、トナー画像を記録用紙Pに定着させる。
【0040】
また、搬送ベルト26と対向する位置には、排出ロール対44によりスイッチバックされた記録用紙Pを再びレジロール対25へ送り戻すための第3搬送路46が形成されている。この第3搬送路46には、記録用紙Pを下方へ搬送する複数(例えば、2つ)の搬送ロール対48、及び記録用紙Pを上方へ搬送する反転ロール49がこの順で配置されている。この搬送ロール対48によって、両面印刷時に排出ロール対44によりスイッチバックされて第3搬送路46に導かれた記録用紙Pが装置本体12の下方へ搬送される。下方へ搬送された記録用紙Pは、反転ロール49によりレジロール対25にニップされるように上方へ搬送される。なお、両面印刷用の第3搬送路46等は省略しても良い。
【0041】
図2及び図3に示すように、装置本体12の下部に設けられた支軸61には、カバー体50が回転可能に支持されている。このカバー体50を装置本体12に対して装置外側(B方向)へ傾倒することにより装置本体12の内部が開放される。これにより、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kが装置本体12に着脱可能とされている。なお、図3は、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kが装着される前の状態を示している。
【0042】
図3に示すように、装置本体12の内側面には、感光体ドラム30(図1参照)の軸方向両側で各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kを支持すると共に、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kを装置本体12内へ案内する支持部60が設けられている。
【0043】
次に、本実施形態の画像形成装置に係る転写構造について説明する。
【0044】
図3及び図4に示すように、カバー体50には転写ユニット52が取り付けられている。この転写ユニット52には、搬送ベルト26と、搬送ベルト26が巻き掛けられる張架ロール27、29と、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kに対向される転写ロール38が設けられている。これらの張架ロール27、29及び転写ロール38は、転写ユニット52の筐体54に回転可能に支持されている。また、各転写ロール38の軸方向両側には軸受72が配置されている。なお、図示を省略するが、転写ユニット52には、張架ロール29を回転する駆動モータが設けられている。
【0045】
図5に示すように、軸受72は、転写ロール38の軸部38Aが挿入される軸受孔73が形成された本体部72Aと、この本体部72Aの転写ロール38と反対側の側面に設けられた被付勢部72Bとを備えている。本体部72Aに形成された軸受孔(長孔)73は、用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)を長手方向とした長孔とされ、当該軸受孔73に沿って転写ロール38の軸部38Aが移動可能とされている。これにより、カバー体50を閉じた状態で、転写ロール38が感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像を記録用紙Pに転写する転写位置と、転写位置よりも感光体ドラム30から離れた退避位置との間で移動可能に支持されている。なお、軸部38Aが軸受孔73の上縁部73Aに接する位置が転写位置に対応し、軸部38Aが軸受孔73の下縁部73Bに接する位置が退避位置に対応する。
【0046】
軸受72の被付勢部72Bと筐体54の底壁54Aとの間には、コイルばね等の弾性体78が圧縮された状態で配置されている。この弾性体78の復元力によって、軸受72が感光体ドラム30(図1参照)側へ付勢され、この軸受72に支持された転写ロール38が搬送ベルト26に接触されると共に、転写位置において対向する感光体ドラム30(図1参照)を加圧する。
【0047】
ここで、弾性体78の付勢力は、転写ロール38と搬送ベルト26との接触部に所定の摩擦力が発生するように設定される。これにより、搬送ベルト26が回転すると、搬送ベルト26との接触部に発生する摩擦力によって、転写ロール38が回転しながら用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)下流側へ移動される。転写ロール38は、その軸部38Aが軸受孔73の上縁部73Aに接するまで移動され、接触部に発生する摩擦力によって転写位置で保持される。一方、搬送ベルト26の回転が止まると、自重によって転写ロール38が回転しながら徐々に降下し、退避位置で保持される。なお、接触部に発生する摩擦力の大きさによっては、搬送ベルト26の回転が止まっても、転写位置で転写ロール38が保持される。
【0048】
一方、転写ユニット52の筐体54には、軸受72を支持する支持部74が設けられている。支持部74は、側面視にてC型に形成され、上下方向に対向する一対の固定アーム76を備えている。これらの固定アーム76は弾性変形可能とされ、その先端部には軸受72が係止される爪部77が設けられている。爪部77は、固定アーム76の対向方向内側に向かって突出され、これらの爪部77の間に開口が形成されている。ここで、支持部74に軸受72を取り付ける際には、爪部77に軸受72が押し当てて固定アーム76を弾性変形させ、当該爪部77の間隔を広くすることにより、固定アーム76の間に軸受72が配置される。
【0049】
次に、第1本実施形態に係る画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0050】
本実施形態に係る画像形成装置において、記録用紙Pに画像を形成する場合は、先ず、給紙トレイ14から取り出された記録用紙Pが、複数の搬送ロール対24によってレジロール対25に搬送され、レジロール対25でスキュー補正がなされて搬送ベルト26へ送り込まれる。搬送ベルト26へ送り込まれた記録用紙Pは、帯電ロール31によって搬送ベルト26へ押し当てられると共に、帯電された搬送ベルト26に静電吸着されて上方へ搬送され、各プロセスカードリッジ28Y、28M、28C、28Kの感光体ドラム30と、これに対応する転写ロール38との間へ順次搬送される。
【0051】
感光体ドラム30と転写ロール38との間に搬送された記録用紙Pには、後述するように搬送ベルト26によって転写位置に移動された転写ロール38によって、感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像が転写され、フルカラー画像が形成される。その後、記録用紙Pはさらに定着装置40へ搬送され、トナー画像(フルカラー画像)が定着される。
【0052】
記録用紙Pの片面へのみ画像を形成する場合(片面印刷時)は、トナー画像が定着された後、記録用紙Pは排出ロール対44により排出トレイ20へ排出される。他方、記録用紙Pの両面へ画像を形成する場合(両面印刷時)は、片面に画像が形成された後、記録用紙Pは、排出ロール対44でスイッチバックされ、反転して第3搬送路46へ送り込まれる。さらに、第3搬送路46から再びレジロール対25へ送り込まれ、画像が記録されていない反対面に、上記と同様にトナー画像が形成され、記録用紙Pの両面へ画像が形成される。
【0053】
次に、第1実施形態に係る転写構造の作用について説明する。なお、図6は転写ロール38の転写位置及び退避位置を示す模式図であり、図6(A)には、搬送ベルト26が回転する前の状態が示されており、図6(B)には、搬送ベルト26が回転した状態が示されている。
【0054】
図6(A)に示すように、搬送ベルト26が停止した状態では、転写ロール38が退避位置で保持される。即ち、転写ロール38の軸部38Aが軸受孔73の下縁部73Bで支持されている。
【0055】
一方、張架ロール29が回転駆動し、搬送ベルト26が回転すると、搬送ベルト26との接触部に発生する摩擦力によって転写ロール38が回転しながら用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)下流側へ移動する。この転写ロール38は、その軸部38Aが軸受孔73の上縁部73Aに接触(当接)するまで移動され、接触部に発生する摩擦力によって転写位置で保持される。これにより、感光体ドラム30の表面に搬送ベルト26が押し当てられると共に、搬送ベルト26で搬送された記録用紙P(不図示)に感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像が転写される。
【0056】
ここで、転写位置(図6(B)参照)では、弾性体78の復元力によって転写ロール38が搬送ベルト26を感光体ドラム30に押し当てた状態(加圧した状態)で保持される。この状態で画像形成装置10を輸送すると、輸送時の振動や衝撃等によって搬送ベルト26と転写ロール38と感光体ドラム30とが擦れ、搬送ベルト26又は感光体ドラム30の表面が損傷する恐れがある。また、長期に渡って転写ロール38の同一部位が搬送ベルト26を介して感光体ドラム30に押し当てられると、転写ロール38の表面形状が変形し、転写精度が低下する恐れがある。
【0057】
これに対して本実施形態では、図6(A)に示すように、転写ロール38が退避位置で保持可能とされている。退避位置は、転写位置よりも感光体ドラム30から用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)上流側へ離れている。即ち、転写ロール38が搬送ベルト26を感光体ドラム30に押し当てない状態で保持される。従って、転写ロール38が転写位置で保持された場合と比較して、輸送時の振動や衝撃による搬送ベルト26及び感光体ドラム30の損傷や転写ロール38の表面形状の変形が抑制される。
【0058】
次に、本発明の第2実施形態に係る転写構造について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に適宜省略して説明する。
【0059】
第2実施形態に係る転写ユニット80は、第1実施形態に替えて、軸受72が用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)下流側へ移動する。具体的には、図7に示すように、軸受72の本体部72Aには軸受孔82が形成されている。軸受孔82は円形とされ、その直径は転写ロール38の軸部38Aの直径よりも僅かに大きくされており、軸部38Aと一体となって移動可能とされている。
【0060】
一方、支持部74の固定アーム76A、76Bの間隔は、軸受72の外形(上下方向の長さ)よりも大きくされている。即ち、軸受72の下端部を固定アーム76Bに接触させた状態で、軸受72の上端部と固定アーム76Aとの間に隙間が形成される。これらの固定アーム76A、76Bによって、軸受72が用紙搬送方向に移動可能に支持されている。これにより、カバー体50を閉じた状態で、転写ロール38が感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像を記録用紙Pに転写する転写位置と、転写位置よりも感光体ドラム30から離れた退避位置との間で移動可能に支持されている。なお、軸受72の上端部が固定アーム76Aに当接する位置が転写位置に対応し、軸受72の下端部が固定アーム76Bに当接する位置が退避位置に対応する。
【0061】
次に、第2実施形態に係る転写構造の作用について説明する。なお、図8は転写ロール38の転写位置及び退避位置を示す模式図であり、図8(A)には、搬送ベルト26が回転する前の状態が示されており、図8(B)には、搬送ベルト26が回転した状態が示されている。
【0062】
図8(A)に示すように、搬送ベルト26が停止した状態では、転写ロール38が退避位置で保持される。即ち、軸受72の下端部が固定アーム76Bに当接した状態で支持されている。
【0063】
一方、張架ロール29が回転駆動し、搬送ベルト26が回転すると、転写ロール38と搬送ベルト26との接触部に発生する摩擦力によって軸受72及び転写ロール38が用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)下流側へ移動する。これらの軸受72及び転写ロール38は、当該軸受72の上端部が固定アーム76Aに接するまで移動され、接触部に発生する摩擦力によって転写位置で保持される。これにより、感光体ドラム30の表面に搬送ベルト26が押し当てられると共に、搬送ベルト26で搬送された記録用紙P(不図示)に感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像が転写される。なお、転写位置では、軸受72の下端部と固定アーム76Bとの間に隙間が形成される。
【0064】
搬送ベルト26の回転が停止すると、自重によって転写ロール38及び軸受72が徐々に降下し、転写ロール38が退避位置で保持される。
【0065】
このように本実施形態では、退避位置で転写ロール38を保持可能とされている。退避位置は、転写位置よりも感光体ドラム30から用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)上流側へ離れている。即ち、転写ロール38が搬送ベルト26を感光体ドラム30に押し当てない状態で保持される。従って、転写ロール38が転写位置で保持された場合と比較して、輸送時の振動や衝撃による搬送ベルト26及び感光体ドラム30の損傷や転写ロール38の表面形状の変形が抑制される。
【0066】
なお、本実施形態では、支持部74に弾性体78が固定されているため、転写ロール38が退避位置から転写位置へ移動すると弾性体78が捩れる。この捩れを抑制するために、スライド部材84を介して弾性体78を支持部74に取り付けても良い。
【0067】
具体的には、図9(A)及び図9(B)に示すように、支持部74の壁面74Aには、用紙搬送方向に伸びる長溝86が形成されており、この長溝86に沿ってスライド部材84が用紙搬送方向に移動可能に配置されている。ここで、搬送ベルト26が回転し、転写ロール38及び軸受72が用紙搬送方向下流側へ移動すると、スライド部材84も用紙搬送方向下流側へ移動する。これにより、弾性体78の捩れが抑制される。
【0068】
また、図10(A)及び図10(B)に示すように、転写ロール38を転写位置で保持しても良い。具体的には、軸受72の上端部及び下端部には、突起(保持部)75が設けられている。この突起75は、弾性体78の復元力によって爪部77の裏面に接触されている。一方、爪部77の裏面には、突起75が挿入される溝部77Aがそれぞれ形成されている。溝部77Aは、転写ロール38の転写位置に対応して形成され、転写ロール38が転写位置へ移動されたときに、軸受72の突起75が挿入可能とされている。この溝部77Aに引っ掛けられる突起75によって、軸受72及び転写ロール38が転写位置で保持可能とされている(図10(B)参照)。これにより、転写ロール38と搬送ベルト26との接触部に発生する摩擦力が変動しても転写ロール38が転写位置から退避位置へ移動しない。転写ロール38が転写位置から退避位置へ移動可能な場合と比較して、感光体ドラム30に対する転写ロール38の加圧力が安定化する。
【0069】
次に、本発明の第3実施形態に係る転写構造について説明する。なお、第1、第2実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に適宜省略して説明する。
【0070】
第3実施形態は、第1実施形態に替えて、搬送ベルト26の幅方向端部(C方向)にリブ(突出部)92を設け、このリブ92と軸受72との接触部に発生する摩擦力によって軸受72及び転写ロール38を退避位置から転写位置へ移動する。
【0071】
具体的には、図11、及び図12に示すように、搬送ベルト26の幅方向端部には、当該搬送ベルト26の表面から軸受72に向かって突出するリブ92が設けられている。このリブ92は、図12に示すように、感光体ドラム30の軸方向外側に位置している。また、リブ92には、搬送ベルト26の回転方向(移動方向)に沿って凹部92A(図13参照)と凸部92B(図13参照)とが交互に連続する凹凸が付けられている。なお、リブ92に付ける凹凸は、正弦波形状等の滑らかな形状が適している。
【0072】
一方、軸受72の本体部72Aは側面視にて円弧状に形成されている。本体部72Aの曲率半径は、リブ92の凹部92Aよりも小さくされ、本体部72Aが凹部92A内に挿入(係合)可能となっている。この凹部92A内に本体部72Aが挿入された状態で、転写ロール38が搬送ベルト26の表面に接触するように凹部92Aの深さ(搬送ベルト26の表面から凹部92Aの底までの距離)が設定されている。なお、凹部92A、凸部92Bを省略し、平坦面とされたリブ92を軸受72の本体部72Aに接触させても良い。
【0073】
次に、第3実施形態に係る転写構造の作用について説明する。図13は転写ロール38の転写位置及び退避位置を示す模式図であり、図13(A)には、搬送ベルト26が回転する前の状態が示されており、図13(B)には、搬送ベルト26が回転した状態が示されている。
【0074】
図13(A)に示すように、搬送ベルト26が停止した状態では、転写ロール38が退避位置で保持される。即ち、軸受72の下端部が、固定アーム76Bで支持されている。
【0075】
一方、張架ロール29が回転駆動し、搬送ベルト26が回転すると、転写ロール38と搬送ベルト26との接触部、及び搬送ベルト26のリブ92と軸受72の本体部72Aとの接触部に発生する摩擦力によって、軸受72及び転写ロール38が用紙搬送方向(搬送ベルト26の移動方向)下流側へ移動する。これらの軸受72及び転写ロール38は、軸受72の上端部が固定アーム76Aに接するまで移動され、接触部に発生する摩擦力によって転写ロール38が転写位置で保持される。これにより、感光体ドラム30の表面に搬送ベルト26が押し当てられると共に、搬送ベルト26で搬送された記録用紙P(不図示)に感光体ドラム30の表面に保持されたトナー画像が転写される。
【0076】
ここで、搬送ベルト26にリブ92を設けたことにより、転写ロール38と搬送ベルト26との接触部の他に、搬送ベルト26のリブ92と軸受72の本体部72Aとの接触部に摩擦力が発生する。また、リブ92に凹部92A、凸部92Bを設けたことにより、軸受72の本体部72Aがリブ92の凸部92Bに押し上げられるように移動する。更に、本体部72Aが凸部92Bに押し上げられる際に当該凸部92Bと本体部72Aとの接触面積が増加する。従って、リブ92に凹部92A、凸部92Bを設けない場合と比較して、接触部に発生する摩擦力が増加する。
【0077】
なお、図12に示すように、軸受72の本体部72Aと対向する位置には、感光体ドラム30が存在しない。そのため、図13(C)に示すように、転写ロール38が転写位置に移動した後に、軸受72の本体部72Aにリブ92の凸部92Bが接触されると、凸部92Bが感光体ドラム30側へ逃げるように膨らむ。
【0078】
なお、上記第1〜第3実施形態では、転写ロール38を転写位置と退避位置との間で移動可能に支持したがこれに限らない。例えば、図14に示す中間転写ベルト102を用いた画像形成装置100にも本実施形態に係る転写構造を適用可能である。
【0079】
画像形成装置100は、複数の張架ロール104及び張架ロール106に巻き掛けられた輪状の中間転写ベルト(移動部材)102を備えている。中間転写ベルト102は、弾性材料によって輪状(無端状)に形成され、何れかの張架ロール104が回転駆動することにより、所定方向へ回転(D方向)し、後述する感光体ドラム(像保持体)110と一次転写ロール(転写体)112を移動する。なお、何れかの張架ロール104には、当該張架ロール104を回転駆動する駆動モータ(不図示)が接続されている。
【0080】
中間転写ベルト102に対向する位置には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した複数のプロセスカートリッジ108Y、108M、108C、108Kが用紙搬送方向(中間転写ベルト102の移動方向)に沿って配置されている。
【0081】
各プロセスカートリッジ108Y、108M、108C、108Kは、回転駆動する感光体ドラム(被加圧体、像保持体)110を備えている。感光体ドラム110の周囲には、帯電ロール、現像ロール、クリーニング装置が配置されている。帯電ロールは、感光体ドラム110上を一様に帯電する。現像ロールは、後述する露光装置114によって感光体ドラム110の表面に形成された静電潜像へ各色のトナーを付着させて現像し、感光体ドラム110の表面にトナー画像を形成する。クリーニング装置は、中間転写ベルト102に転写されずに感光体ドラム110の表面に残留した残留トナーを除去する。
【0082】
また、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの下方には、露光装置114が配置されている。露光装置34は、帯電ロールによって一様に帯電した感光体ドラム110に対してレーザを照射し、感光体ドラム110上に静電潜像を形成する。
【0083】
各感光体ドラム110に対向する位置には、一次転写ロール112が配置されている。この一次転写ロール112は、図示せぬ支持手段によって感光体ドラム110の表面に保持されたトナー画像を中間転写ベルト102に転写する転写位置(図14において実線)と、転写位置よりも用紙搬送方向(中間転写ベルト102の移動方向)上流側に位置する退避位置(図14において二点鎖線)との間で移動可能に支持されており、退避位置で接触される中間転写ベルト102によって、退避位置から転写位置で移動可能とされている。
【0084】
中間転写ベルト102が巻き掛けられた張架ロール106と対向する位置には、二次転写ロール(転写体)116が配置されており、これらの張架ロール106と二次転写ロール116との間を中間転写ベルト102が移動する。
【0085】
二次転写ロール116は、中間転写ベルト102に転写(保持)されたトナー画像を記録用紙Pに転写する転写位置(図14において実線)と、転写位置よりも用紙搬送方向(中間転写ベルト102の移動方向)上流側に位置する退避位置(図14において二点鎖線)との間で移動可能に支持されており、退避位置において接触される中間転写ベルト102によって、退避位置から転写位置で移動可能とされている。なお、記録用紙Pは、図示せぬ搬送ロール対によって把持され、中間転写ベルト102と二次転写ロール116との間に搬送される。
【0086】
このように一次転写ロール112又は二次転写ロール116に本実施形態の転写構造を適用しても良い。更に、感光体ドラムに形成されたトナー画像を、中間転写ドラム(被加圧体)を介して記録媒体に転写する画像形成装置において、中間転写ドラムに保持されたトナー画像を記録用紙に転写する転写ロール(転写体)に本実施形態の転写構造を適用可能しても良いし、移動部材として感光ベルトを用いても良い。
【0087】
更に、画像形成装置10に、張架ロール29(図1参照)を回転駆動する駆動モータ(不図示)の回転方向を制御する戻し手段を設けても良い。この戻し手段は、駆動モータの回転方向を反転(逆回転)させることにより、搬送ベルト26を反対方向へ移動させ、転写位置にある転写ロール38を退避位置へ移動可能とする。
【0088】
ここで、図15に示すように、戻し手段は、所定のタイミングで駆動モータを制御する。先ず、ステップ120で駆動モータを駆動して張架ロール29を回転駆動し、搬送ベルト26を回転させる。これにより、転写ロール38を退避位置から転写位置へ移動する。次に、ステップ122で、上述した画像形成動作を行い、記録用紙Pにトナー画像を定着させる。画像形成動作の終了後、ステップ124で駆動モータを停止する。次に、ステップ126で、戻し手段が駆動モータを逆回転で駆動し、搬送ベルト26を反対方向へ移動させる(搬送ベルト26の回転方向を反転させる)。これにより、転写位置に移動された転写ロール38が退避位置へ戻る。所定時間経過後、ステップ128で、戻し手段が駆動モータを停止する。
【0089】
なお、図15では、画像形成動作毎に駆動モータを逆回転したが、例えば、所定時間内に画像形成動作が行われなかった時などに、駆動モータを逆回転し、搬送ベルト26を反対方向へ移動させても良い。
【0090】
同様に、画像形成装置100に、張架ロール104(図14参照)を回転駆動する駆動モータ(不図示)の回転方向を制御する戻し手段を設け、所定のタイミングで駆動モータ(不図示)の回転方向を反転(逆回転)させることにより、中間転写ベルト102を反対方向へ移動させ、転写位置に移動された一次転写ロール112及び二次転写ロール116を退避位置へ移動させても良い。
【0091】
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0092】
10 画像形成装置
26 搬送ベルト(移動部材)
30 感光体ドラム(像保持体)
38 転写ロール(転写体)
72 軸受(支持部材)
75 突起(保持部)
73 軸受孔(長孔)
92 リブ(突出部)
100 画像形成装置
102 中間転写ベルト(移動部材)
106 張架ロール(被加圧体)
110 感光体ドラム(被加圧体、像保持体)
112 一次転写ロール(転写体)
116 二次転写ロール(転写体)
P 記録用紙(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加圧体との間でトナー画像を転写する転写位置と該転写位置よりも前記被加圧体から離れた退避位置との間で移動可能に支持された転写体と、
前記被加圧体と前記転写体との間を移動し、該移動方向上流側に位置する前記退避位置から前記転写位置へ前記転写体を移動させる移動部材と、
を備える転写構造。
【請求項2】
前記転写体の軸部が挿入されると共に、該軸部を回転可能に支持する長孔が形成された支持部材を備え、
前記移動部材が前記転写体に接触して前記軸部を前記長孔に沿って前記移動方向へ移動させ、前記転写体を前記退避位置から前記転写位置へ移動させる請求項1に記載の転写構造。
【請求項3】
前記転写体の軸部を回転可能に支持すると共に、前記移動方向に移動可能に支持された支持部材を備え、
前記移動部材が前記転写体に接触して前記支持部材を前記移動方向へ移動させ、前記転写体を前記退避位置から前記転写位置へ移動させる請求項1に記載の転写構造。
【請求項4】
前記移動部材の幅方向端部に沿って設けられた突出部が、前記支持部材に接触して該支持部材を前記移動方向へ移動させる請求項3に記載の転写構造。
【請求項5】
前記突出部に、凹凸が付けられている請求項4に記載の転写構造。
【請求項6】
前記支持部材が、前記転写体を前記転写位置で保持する保持部を備える請求項3〜5の何れか1項に記載の転写構造。
【請求項7】
前記移動部材を前記移動方向と反対方向へ移動し、前記転写位置にある前記転写体を前記退避位置に戻す戻し手段を備える請求項1〜6の何れか1項に記載の転写構造。
【請求項8】
被加圧体と、
前記被加圧体の表面を帯電する帯電装置と、
前記帯電装置によって帯電された前記被加圧体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、
前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記被加圧体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、
前記被加圧体の表面に形成されたトナー画像を、転写位置で記録媒体に転写する請求項1〜7の何れか1項に転写構造と、
を備える画像形成装置。
【請求項9】
被加圧体と、
前記被加圧体の表面を帯電する帯電装置と、
前記帯電装置によって帯電された前記被加圧体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、
前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記被加圧体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、
請求項1〜7の何れか1項に記載の転写構造と、
を備え、
前記被加圧体の表面に形成されたトナー画像を、転写位置で前記移動部材に転写する画像形成装置。
【請求項10】
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電装置と、
前記帯電装置によって帯電された前記像保持体の表面を露光し、該表面に静電潜像を形成する露光装置と、
前記露光装置により形成された静電潜像を現像剤により現像し、前記像保持体の表面にトナー画像を形成する現像装置と、
請求項1〜7の何れか1項に記載の転写構造と、
を備え、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像が前記移動部材に転写され、該移動部材に転写されたトナー画像を転写位置で記録媒体に転写する画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2010−210922(P2010−210922A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56733(P2009−56733)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】