説明

転換設備

【課題】物品横押し体の前後間隔をより小さくし、物品の挟み込みを減少した転換設備を提供する。
【解決手段】主搬送経路45に沿って配設した左右一対の無端回動体40と、無端回動体間に多数取り付けられ、かつ主搬送経路とは直交状の方向が長さ方向51の物品支持体50と、物品支持体に外嵌して案内される物品横押し体80を設けた転換設備である。物品横押し体は、上部に横押し作用部85を設け、横押し作用部の両側面に横押し当接部材90を設けた。横押し当接部材の後端部分90Aを、横押し作用部の後端85Aに対して後方へ突出させた。後端部分を後方へ突出させたことで、横押し当接部材による横押し作用面(押し面)を大きく(長く)でき、安定した横押し移動を可能にできるとともに、前後の物品横押し体における横押し当接部材間の隙間を小さくして、物品を挟み込みし難い状態で所期の横押し移動を可能にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば主搬送経路上で搬送されている物品を、この主搬送経路の側部外方に設けた分岐搬送経路に移したりするのに使用される転換設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、左右一対のチェーン間に多数のスラットが取り付けられ、これらスラットに外嵌して案内されるシューが設けられている。このシューは、表面部と裏面部と前面部とが一体形成されており、そして表面部の後部両側には、後部側が内方に傾斜する取付面部が、傾斜角度を30度として形成されている。そして取付面部には、ウレタン樹脂製の緩衝部材が着脱自在に取り付けられている(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−115680号(第3頁、図1−図4)
【特許文献2】特開平4−144827号公報(第4,5図)
【特許文献3】特開2002−370820号公報(図1−図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した従来構成によると、シューの表面部における後部両側にのみ緩衝部材が取り付けられていることで、前に位置されるシューに設けられた緩衝部材の後端と、後に位置されるシューに設けられた緩衝部材の前端との間に大きな隙間が生じることになり、特に小さな搬送物などの場合に緩衝部材の押動面が偏心位置(偏心箇所)に当接して、振り分けが安定して行えないことになる。これに対してはシューを大きくして、シューの前後間隔(前後の隙間)を小さくすることが考えられるが、シューを単に大きくしたとき、側部で前進移動している最後位のシューと、横方向に振り分け移動している最前位のシューとによる搬送物の挟み込みが発生する恐れがある。
【0004】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、物品横押し体の前後間隔をより小さくし得るとともに、物品の挟み込みを減少し得る転換設備を提供することを目的としたものである。
また本発明の請求項2記載の発明は、物品の挟み込みが発生しても、物品横押し体や物品の破損を防止し得る転換設備を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の転換設備は、主搬送経路に沿って配設された左右一対の無端回動体と、これら無端回動体間に多数取り付けられ、かつ主搬送経路とは直交状の方向が長さ方向とされた物品支持体と、この物品支持体に外嵌して案内される物品横押し体とが設けられた転換設備であって、前記物品横押し体は、その上部に横押し作用部が設けられ、この横押し作用部の両側面には横押し当接部材が設けられ、これら横押し当接部材の後端部分は、横押し作用部の後端に対して後方へ突出されていることを特徴としたものである。
【0006】
したがって請求項1の発明によると、両無端回動体の移動によって物品支持体群を主搬送経路上で移動させることにより、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送し得、そして、物品支持体の長さ方向に物品横押し体を移動させることで、物品を横押しして主搬送経路の側部外方に払い出しし得る。その際に、横押し当接部材の後端部分が横押し作用部の後端に対して設定長さだけ後方へ突出されていることから、この横押し当接部材による横押し作用面(押し面)を大きく(長く)し得るとともに、前後の物品横押し体における横押し当接部材間の隙間を小さくし得る。
【0007】
また本発明の請求項2記載の転換設備は、上記した請求項1記載の構成において、横押し当接部材の後端部分は、左右方向に弾性変形自在に形成されていることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項2の発明によると、何らかの事情で、前後の物品横押し体間で物品を挟み込むような状態になったとき、横押し当接部材の後端部分が左右方向に弾性変形して(撓んで)逃げることになる。
【0009】
そして本発明の請求項3記載の転換設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、横押し作用部の両側面は、前部に対して後部が他側面側へと傾斜した横向き傾斜面に形成され、これら横向き傾斜面の部分に横押し当接部材が設けられていることを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項3の発明によると、物品横押し体群は、搬送方向に移動しながら主搬送経路を横切る際に、横押し作用部の傾斜した側面が物品に横押し作用して、この物品を、その向きを変えながら主搬送経路に対して傾斜状で分岐移動し得る。
【0011】
さらに本発明の請求項4記載の転換設備は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、物品横押し体は、下位の矩形筒状部分と上位の横押し作用部とにより構成され、矩形筒状部分の上板材の上面側に設けられる横押し作用部は、上板材の前端部を除いた残部の上方を覆う天板材を有し、上板材の前端部は、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端上面に形成されていることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項4の発明によると、たとえば横押し開始時において、前後の物品横押し体間で物品を挟み込むような状態になったとき、この物品の下に、まず角度の緩やかな凹円弧状の始端上面がよりスムースに潜り込み、そして物品を傾斜状上面によって持ち上げる状態になる。
【0013】
しかも本発明の請求項5記載の転換設備は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成において、前に位置される物品横押し体に設けられた横押し当接部材の後端と、後に位置される物品横押し体に設けられた横押し当接部材の前端との間には、隙間が生じていることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項5の発明によると、横押し当接部材による横押し作用面(押し面)を、より大きく(長く)し得る。
【発明の効果】
【0015】
上記した本発明の請求項1によると、両無端回動体の移動によって物品支持体群を主搬送経路上で移動させることにより、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送でき、そして、物品支持体の長さ方向に物品横押し体を移動させることで、物品を横押しして主搬送経路の側部外方に払い出すことができる。その際に、横押し当接部材の後端部分を横押し作用部の後端に対して設定長さだけ後方へ突出させていることで、この横押し当接部材による横押し作用面(押し面)を大きく(長く)でき、以て安定した横押し移動を可能にできるとともに、前後の物品横押し体における横押し当接部材間の隙間を小さくして、物品を挟み込みし難い状態で所期の横押し移動を可能にできる。
【0016】
また上記した本発明の請求項2によると、何らかの事情で、前後の物品横押し体間で物品を挟み込むような状態になったとき、横押し当接部材の後端部分が左右方向に弾性変形して(撓んで)逃げることになり、これにより物品の挟み込みが発生しても、物品横押し体や物品が破損することを防止し得る。
【0017】
そして上記した本発明の請求項3によると、物品横押し体群は、搬送方向に移動しながら主搬送経路を横切る際に、横押し作用部の傾斜した側面を物品に横押し作用でき、以て物品を、その向きを変えながら、主搬送経路に対して傾斜状で分岐移動できる。
【0018】
さらに上記した本発明の請求項4によると、たとえば横押し開始時において、前後の物品横押し体間で物品を挟み込むような状態になったとき、この物品の下に、まず角度の緩やかな凹円弧状の始端上面をよりスムースに潜り込ませることができ、そして物品を傾斜状上面によって持ち上げる状態にできる。
【0019】
しかも上記した本発明の請求項5によると、横押し当接部材による横押し作用面(押し面)を、より大きく(長く)できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を図1〜図14に基づいて説明する。
図2〜図8において1は本体フレームで、両側にそれぞれ上下一対に配設したフレーム材10,20と、上下ならびに左右のフレーム材10,20間を連結する中間枠部材2と、下位フレーム材20から下方に連設した脚体3群などからなり、前記中間枠部材2は、縦連結材4や横連結材5などにより構成される。
【0021】
前記上位フレーム材10は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして中央部に上方への起立部11を形成して、この起立部11の上部外側に切欠き状の段部12を形成し、また起立部11の上部内側に上向き溝状の潤滑油受け部13を形成している。さらに上位フレーム材10には、起立部11の部分に外向き蟻溝14が、外側の段部12の位置に上向き蟻溝15がそれぞれ形成されるとともに、下端には内側下向き蟻溝16と外側下向き蟻溝17が形成されている。また上位フレーム材10には、内側の潤滑油受け部13よりも少し下方の位置から内方へ往路側案内レール部18が突出され、この往路側案内レール部18は物品支持体(後述する。)の支持案内用となる。
【0022】
ここで往路側案内レール部18は、その上面によって上向き支持面18aが形成されるとともに、内側面によって内側への横向き案内面18bが形成されている。さらに往路側案内レール部18の部分には下向き蟻溝19が形成される。なお、潤滑油受け部13や蟻溝14〜17、19や往路側案内レール部18などは、上位フレーム材10の成形時に長さ方向の全長に亘って形成される。以上の11〜19などにより上位フレーム材10の一例が構成される。
【0023】
前記下位フレーム材20は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして上端に内側上向き蟻溝21と外側上向き蟻溝22とが形成されるとともに、下端に内側下向き蟻溝23と外側下向き蟻溝24とが形成される。さらに下位フレーム材20には、中間部の内側に上向き溝状の潤滑油受け部25が形成されるとともに、内方へ復路側案内レール部26が突出され、この復路側案内レール部26は物品支持体の支持案内用となる。
【0024】
ここで復路側案内レール部26は、その上面によって上向き支持面26aが形成されている。さらに復路側案内レール部26の部分には下向き蟻溝27が形成される。また、復路側案内レール部26などにより形成される段部28の上方に位置するように、上端延長部29が一体に形成され、以て上端延長部29の内側面によって横向き案内面29aが形成されている。これら蟻溝21〜24、27や復路側案内レール部26、上端延長部29などは、下位フレーム材20の成形時に長さ方向の全長に亘って形成される。以上の21〜29などにより下位フレーム材20の一例が構成される。
【0025】
前記中間枠部材2は、上位フレーム材10の両下向き蟻溝16,17に板状のナット体6を位置させておき、そして中間枠部材2の縦連結材4や横連結材5に対して下方から通したボルト体7をナット体6に螺合し締め付けることで上位フレーム材10と一体化され、また下位フレーム材20の両上向き蟻溝21,22を利用することで、前述と同様にナット体6とボルト体7とにより下位フレーム材20に一体化される。この中間枠部材2は、両フレーム材10,20の長さ方向において所定間隔置きに複数が配設される。また前記脚体3は、下位フレーム材20の下向き蟻溝23,24を利用して、ナット体6とボルト体7により下位フレーム材20に連結される。
【0026】
上記のようにして構成された本体フレーム1の始端部には左右方向の従動軸30が回転自在に配設され、また終端部には左右方向の駆動軸31が回転自在に配設される。ここで従動軸30や駆動軸31は、両フレーム材10,20間に配設した左右一対の支持部材32に、それぞれ軸受け装置33を介して回転自在に支持されている。前記駆動軸31に連動連結した駆動装置34は、電動機35と、これに一体化した減速機36とからなり、この減速機36の出力部が前記駆動軸31に連動されている。
【0027】
前記従動軸30と駆動軸31との両端で相対向部間には、スプロケット(輪体の一例)38,39を介して無端チェーン(無端回動体の一例)40が配設されている。ここでスプロケット38,39は、前記支持部材32の内側に配設されて従動軸30や駆動軸31に連結されている。また前記無端チェーン40はリンク41と連結ピン42とからなる。ここで無端チェーン40は、往路側において潤滑油受け部13の上方に位置され、また復路において潤滑油受け部25の上方で段部28内に位置されている。そして左右の無端チェーン40間に物品支持体50が多数取り付けられている。その際に、前記無端チェーン40側からの突出部、すなわち前記連結ピン42群のうち、所定ピッチ置きの連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピン42が物品支持体50の取り付けに使用される。
【0028】
前記物品支持体50は、図1、図2、図6〜図14に示すように、両無端チェーン40の移動方向となる主搬送経路45に対して直交した方向を長さ方向51として配設されている。この物品支持体50は、上面(表面)54aに長さ方向51に沿った上向きの凸状部52を主搬送経路45の方向で3条(複数条)に形成するとともに下面(裏面)の中間部分に長さ方向51に沿った下向きの凸状部53を主搬送経路45の方向で4条(複数条)に形成した扁平状の物品載置板部54と、この物品載置板部54の下面中間部(裏面中間部分)から前記主搬送経路45の方向で一対に連設されかつ長さ方向51に沿った脚板部55,56と、物品載置板部54の前端から下方かつ後方に延びる前板部57と、この前板部57の下端から後方に向かう前位円弧部57Aと、物品載置板部54の後端から下方かつ前方に延びる後板部58と、この後板部58の下端から前方に向かう後位円弧部58Aとにより、下面側開放の型レール状に構成されている。
【0029】
このような構成において、上向きの凸状部52群の上部は扁平面52aに形成されるとともに、両脚板部55,56間に位置される下向きの凸状部53群の下部も扁平面53aに形成されている。そして両脚板部55,56の下端は、相対向する側(内側)へ突出することで厚肉部に形成され、以て両脚板部55,56間でかつ物品載置板部54の下面中間部との間に、相対向する側で開放する溝状の案内部59,60が形成されている。ここで案内部59,60は、相対向する面によって前後案内面59a,60aが形成されるとともに、厚肉部の上面によって下位案内面59b,60bが形成されている。なお上位案内面は、前記物品載置板部54の下向き面である前記凸状部53群の扁平面53aによって形成される。
【0030】
また前板部57と後板部58とは、下方に延びるにつれて、相対向側へ向かって次第に接近するように内側傾斜状となり、そして前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとは半割筒状で、両脚板部55,56の下端よりも下方に位置されるとともに、その下面(外面)は下向き円弧面57a,58aに形成されている。このように、前板部57と後板部58との下端に前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとを形成することで、これら前板部57と後板部58との下端を、他物に引っ掛かり難く形成し得るとともに、充分な強度を確保し得、さらに前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとを両脚板部55,56の下端よりも下方に位置させることで、案内部59,60を保護してダメージを無くし得る。なお、両脚板部55,56の下端には、下方で開放する溝状の螺合部55A,56Aが形成されている。以上の52〜60などにより物品支持体50の一例が構成される。かかる下面側開放の型レール状に構成された物品支持体50によると、全体を軽量に形成し得るとともに、安価に提供し得る。
【0031】
このようにして構成された物品支持体50における長さ方向51の両端には、それぞれサイドブラケット61が差し込み結合などにより取り付けられる。これらサイドブラケット61は鉄製からなり、主搬送経路45の方向で長い本体部62の内面側の上部で前後の二箇所に、内方へ突出する板状の差し込み部63が設けられ、そして差し込み部63間には貫通孔64が形成されている。さらに本体部62における中間の下部には、内方への突出片62Aが折れ曲がりにより形成されている。また、サイドブラケット61の外面側で前部の一箇所には、外方へ突出する筒状体65が、その内端の小径部分を差し込んで溶接することによって取り付けられ、さらに後部には、厚さ相当分だけ曲げ変位させて、内外両側方と後方に開放される凹入状の嵌合部66が形成されている。前記筒状体65には筒状連結部67が内嵌され、この筒状連結部67の内周面によって長さ方向51の差し込み孔68が形成されている。
【0032】
上記のように形成されたサイドブラケット61は、物品支持体50における物品載置板部54と前板部57または後板部58とにより形成された前後一対の空間部に一対の差し込み部63を差し込み、次いで、貫通孔64に外側から通したボルト体69を螺合部55A,56Aのいずれかに螺合結合させることで、物品支持体50の両端に取り付け得る。そして筒状体65に対して、筒状連結部67を外側から差し込み内嵌して弾性係合させることで、筒状体65に対して筒状連結部67を内嵌状で連結し得る。
【0033】
次いで、筒状連結部67の差し込み孔68に対して、前記無端チェーン40側からの長尺連結ピン42の突出部分を外側から差し込んで筒状連結部67に結合することで、物品支持体50の両端を、それぞれサイドブラケット61を介して無端チェーン40に連結し得、以て左右一対の無端チェーン40間に多数の物品支持体50を取り付け得る。このとき、サイドブラケット61の筒状体65には樹脂製のリング体75が外嵌されており、このリング体75に対して、隣接したサイドブラケット61における嵌合部66が外嵌されることになる。すなわち、嵌合部66と筒状連結部67側のリング体75との嵌合面が異なる材質、つまり鉄製と樹脂製からなっている。
【0034】
前記筒状体65には、外周部がウレタンからなる回転体(被案内部材の一例で、ベアリング形式やローラ形式などからなる。)70が外嵌され、これら回転体70は、前記本体フレーム1側の両ガイドレール部18,26の上向き支持面18a,26aに支持案内される。また前記突出片62Aには、外周部がウレタンからなるサイドローラ(被案内部材の一例)71が縦軸72を介して遊転自在に設けられ、これらサイドローラ71は、前記本体フレーム1側における往路側案内レール部18の横向き案内面18bや上端延長部29の横向き案内面29aに案内される。
【0035】
各物品支持体50には、この物品支持体50に外嵌して案内されることで長さ方向51に移動自在な物品横押し体80が設けられ、これら物品横押し体80は、下位の矩形筒状部分と上位の横押し作用部85とにより構成されている。すなわち各物品横押し体80は、前記物品載置板部54に上側から対向される扁平状の上板材81と、この上板材81の前端から下方かつ後方に延びることで前板部57に外側から対向される前板材82と、前記上板材81の後端から下方かつ前方に延びることで後板部58に外側から対向される後板材83と、前板材82と後板材83の下端間に位置されることで前位円弧部57Aや後位円弧部58Aに下側(下方)から対向される扁平状の底板材84とにより矩形筒状部分が形成されている。
【0036】
そして前記上板材81の上面側(上方)に横押し作用部85が設けられている。すなわち横押し作用部85は、上板材81の前端部81Aを除いた残部(扁平状部)の上方を覆う天板材86と、この天板材86を上板材81に連結する前後一対(単数または複数)の左右方向リブ板材87、ならびに左右中央(単数または複数)の前後方向リブ板材88とから形成されている。ここでリブ板材87,88群により横押し作用部85の強度アップを図っている。
【0037】
その際に、上板材81の前端部81Aと天板材86との上面を側面視(上面形状)したとき、前端部81Aの部分は、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇するくちばし状の始端凹状上面(始端上面の一例)81aに形成され、天板材86の前部は、直線状でかつ始端凹状上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇する傾斜状上面86aに形成され、天板材86の中間部は、凸円弧状でかつ次第に上昇する前凸円弧状上面86bと、凸円弧状でかつ頂部を形成する後凸円弧状上面86cとに形成され、天板材86の後端部分は、凸円弧状でかつ急激に下降するコーナー面86dと、凸円弧状でかつ急激に下降する凸円弧状後面86eに形成されている。
【0038】
すなわち横押し作用部85の上部は、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成されるとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端凹円弧状上面81aが形成されることになる。また、始端凹状上面81aと傾斜状上面86aと前凸円弧状上面86bと後凸円弧状上面86cとコーナー面86dと凸円弧状後面86eとは、前部から後部へと、この順で連続して形成されることになる。この連続形成によって、側面視において全体を曲面化して見栄えの良いものとし得る。
【0039】
また天板材86の後端部分を凸円弧状のコーナー面86dとすることで、たとえば転換設備の前後に搬入用や搬出用の搬送手段(ベルトコンベア装置などで図示せず。)が配設されていたときで、誤動作などによって反転中の物品横押し体80がベルトなどに接触しようとしたとき、コーナー面86dが接触することでベルトなどの損傷を防止し得る。
【0040】
そして天板材86の上面で、前端部81Aと天板材86との境界部分、ならびに前記左右方向リブ板材87の上方位置には、凹部89が左右方向の全長に亘って形成されている。したがって、たとえば横押し作用部80を樹脂成形した際に、左右方向リブ板材87群の部分に全長に亘って生じる凹部89群を有効に利用して、デザイン性を向上し得る。
【0041】
また、上板材81の前端部81Aと天板材86(横押し作用部85)とを平面視(側面形状)したとき、前端部81Aの左右角部は凸円弧状の円弧状側面81bに形成されるとともに、その後端に連続して凹円弧状でかつ急激に入り込む凹円弧状側面81cが形成されている。そして天板材86の両側面は、凹円弧状側面81cに連なる前端部が幅広でかつ幅が次第に絞られて幅狭の後端部となるように、すなわち起立状でかつ前部に対して後部が他側面側へと傾斜した横向き傾斜面86fに形成されている。これにより天板材86は、平面視において傾斜角度θが20度の台形板状に形成され、そして、上板材81の前端部81Aを除いた部分やリブ板材87,88群は台形板状内に納まるように形成されている。
【0042】
前記横向き傾斜面86fの部分には、その横押し当接面90aが平面視において凹凸状でかつゴム板などからなる横押し当接部材90が着脱自在に取り付けられている。すなわち横押し当接部材90は、横押し作用部85から上板材81に亘っての側面を覆う形状、つまり上面は横押し作用部85の上面に連なる形状とされている。また取り付け状態においては、前端部分が凹円弧状側面81cに当接され、その凹凸状の横押し当接面90aにおける凸状側面部(外側面)が前記円弧状側面81bの後端に連なる厚さとして形成されている。
【0043】
さらに横押し当接部材90の後端部分90Aは、横押し作用部85の後端、すなわちコーナー面86dや凸円弧状後面86eからなる後端85Aに対して、設定長さLだけ後方へ突出されている。その際に設定長さLは、前に位置される物品横押し体80に設けられた横押し当接部材90の後端(後端面)90Bと、後に位置される物品横押し体80に設けられた横押し当接部材90の前端(前端面)90Cとの間に、隙間Sが生じるように設定されている。ここで横押し当接部材90はゴム板からなることで、その後端部分90Aは、左右方向に弾性変形自在に形成されることになる。
【0044】
そして横押し当接部材90の内側面側で前後3箇所(前後複数箇所)からは、横押し作用部85の空洞部に差し込み自在なそれぞれ変形筒状の突出部91が一体形成され、これら突出部91の扁平状の下面からは係止部92が下向きで突出形成されている。なお上板材81には、係止部92群が係合自在な係合孔部93群が形成されている。ここで係合孔部93は、左右方向リブ板材87を避ける状態で、左側の前後3箇所(前後複数箇所)と右側の前後3箇所(前後複数箇所)とに形成されているが、その際に左列の係合孔部93群と右列の係合孔部93群とは前後方向で互い違い状(位置ずれ状)として形成されている。
【0045】
したがって横押し当接部材90は、横押し作用部85の空洞部に突出部91を差し込み、係止部92群を係合孔部93群に係合させることで、その内側面を横向き傾斜面86fに当接させ、横押し当接面90aの凸状側面部を円弧状側面81bの後端に連なる状態とし、かつ横押し当接面90aを前部に対して後部が他側面側へと、20度の傾斜角度θに傾斜させた状態で、横押し作用部85に着脱自在に取り付け得る。その際に係止部92群の係合孔部93群への係合によって、横押し当接部材90の取り付けを強固に行えるとともに、左列と右列とを前後方向で互い違い状としたことによって、横押し当接部材90の樹脂成形による形勢を容易に行えることになる。以上の86〜93などによって横押し作用部85の一例が構成される。
【0046】
前記底板材84の上面側には、両脚板部55,56間に嵌合される上向き突状の被嵌合部95が連設され、この被嵌合部95の上半部は相反する側(外側)へ突出することで厚肉部に形成され、これら厚肉部によって、前記案内部59,60に嵌合して摺動案内される被案内部96,97が形成されている。すなわち、被案内部96,97の上端部で相反する面(外側面)によって、前後案内面59a,60aに摺接案内される前後被案内面96a,97aが形成されるとともに、下面によって、下位案内面59b,60bに摺接案内される下位被案内面96b,97bが形成され、そして厚肉部の上面によって、前記凸状部53の扁平面53aに下方から対向されて摺接案内される上位被案内面96c,97cが形成されている。これにより前記物品横押し体80は、前後の被案内部96,97を介して、物品支持体50における案内部59,60に嵌合されて案内されるように構成されている。
【0047】
ここで平面視(上面形状)において、物品横押し体80の上板材81や横押し作用部85の天板材86は、前述したように、前端部が幅広でかつ幅が次第に絞られて後端部が幅狭の台形板状に形成され、そして前板材82は、円弧状側面81bによる絞りによって上板材81の前端部よりも少し幅の狭い幅広の矩形板状に形成され、後板材83は、上板材81の幅狭後端部に連なる幅狭上半部83Aと、次第に拡幅されて前板材82における少し幅の狭い幅広と同様の幅となる台形状下半部83Bとにより逆T字型状に形成され、底板材84は、前板材82と後板材83との下端に連なる幅広の正方形に近い矩形板状に形成されている。すなわち、台形板状の上板材81や天板材86に対して、矩形板状の底板材84が長さ方向51の両側で突出される形状となり、これにより、前位円弧部57Aの下向き円弧面57aや後位円弧部58Aの下向き円弧面58aに対する対向幅を広くできる。
【0048】
そして、前記被嵌合部95は平面視において長さ方向51に長い長方形状であって、前部の被案内部96は底板材84と同様の幅に設定されており、また後部の被案内部97は底板材84の幅に対して幅広とし、これにより突出される部分によって被ストッパー部99を形成している。その際に被ストッパー部99が、サイドブラケット61における本体部62の内側面に当接されることで、長さ方向51の移動限が規制されるように構成されている。なお、被ストッパー部99の当接面は直線状となっているが、これは外方凸の凸状円弧面であってもよい。
【0049】
前記物品横押し体80の被案内部96,97側には、物品支持体50における物品載置板部54に下方から当接自在な上向き弾性体と、前部の脚板部55に内側から当接自在な前向き弾性体とが設けられている。すなわち、被嵌合部95における長さ方向51の両端部分で両被案内部96,97の間には、主搬送経路45の方向で一対のスリット100を介して上向き舌片体(上向き弾性体の一例)101が形成され、これら上向き舌片体101は上下方向に弾性変形可能に構成されている。両上向き舌片体101の遊端には上方への当接部101aが形成され、この当接部101aが被嵌合部95の上面よりも上方へ突出して形成されることによって、物品載置板部54に下方から弾性的に当接自在に構成されている。
【0050】
また、前部の被案内部96における長さ方向51の両端部分には、上下方向で一対のスリット102を介して前向き舌片体(前向き弾性体の一例)103が形成され、これら前向き舌片体103は前後方向に弾性変形可能に構成されている。両前向き舌片体103の遊端には前方への当接部103aが形成され、この当接部103aが前後被案内面96aよりも前方へ突出して形成されることによって、前部の脚板部55に内側から弾性的に当接自在に構成されている。
【0051】
上記構成の物品横押し体80において、上板材81と前板材82と後板材83とは、一部の板厚を不均一として形成されている。すなわち、前板材82ならびに後板材83は、上板材81に対して下方に延びるにつれて、相対向側(中心側)に向かって板厚が次第に厚くなるように形成されている。
【0052】
つまり、前述したように物品支持体50の前板部57と後板部58とが、物品載置板部54に対して下方に延びるにつれて互いに接近するように内側傾斜状(内側絞り状)であることから、それによって生じたスペースを利用して、前板材82ならびに後板材83の上端部分の厚さtに対して、下端部分の厚さTが厚く形成されている。そして底板材84の厚さTは、前板材82と後板材83の下端部分の厚さTに連続されて厚く形成されるとともに、前板材82と後板材83との下端に連続する部分から中央部分に延びるにつれて、空所84Aを挟んで実質の板厚Tが次第に厚くなるように形成されている。つまり[t<T≒T<T]に形成されている。このような厚さの変化により、物品横押し体80の前後長さを長く(大型化)することなく、この物品横押し体80の全体の強度アップを図っている。
【0053】
その際に底板材84は、中央部が扁平な厚肉部でかつ周辺が前後端および左右端から次第に厚くなる傾斜部に形成されているが、その下面84aは全体としてフラット状に形成されており、これにより他物との引っ掛かりを無くし得る。さらに、前記物品横押し体80における上板材81側の下面には、前記物品支持体50の物品載置板部54に形成した凸状部52に上方から対向される3本の凹溝部104が形成されている。以上の81〜104などにより物品横押し体80の一例が構成される。かかる物品横押し体80は、横押し当接部材90を除いて合成樹脂によって一体成形されている。
【0054】
前記物品横押し体80の下部側には、前記被嵌合部95を利用して被案内体が取り付けられる。すなわち前記被嵌合部95の中央部、すなわち被案内部96,97間の中央部からローラ軸(支持軸の一例)107が、その上部を埋め込み成形により支持させることで垂設され、このローラ軸107の突出下部に、案内ローラ(被案内体の一例)108が遊転自在に取り付けられ、以て案内ローラ108は物品横押し体80の裏面外方に位置される。このようにローラ軸107の上部を被案内部96,97間の中央部に埋め込み成形により支持させることで、このローラ軸107の支持部を両脚板部55,56間に位置し得、すなわち物品支持体50の下端である円弧部57A,58Aよりも上方に位置し得、これにより案内ローラ108を円弧部57A,58Aに接近して配置できて、物品横押し体80自体の高さを低くし得る。さらにローラ軸107は、十分に高さを取れる被案内部96,97間において強固に支持し得る。
【0055】
図4〜図7に示すように、前記本体フレーム1の中間枠部材2における上位の横連結部材5には前記案内ローラ108の案内を行う往路案内装置110が配設され、また下位の横連結部材5には復路案内装置116が配設される。そして中央の分岐部には、往路側の上部切り換え手段130と復路側の下部切り換え手段131とが配設され、さらに往路側の始端近くには左右一対の振り分け手段132A,132Bが配設される。
【0056】
前記往路案内装置110は、始端部の両側にそれぞれ左右一対に設けた始端案内部111A,111Bと、これら始端案内部111A,111Bの終端に前記振り分け手段132A,132Bを介して対向し、かつ下手側ほど内側へと傾斜した左右一対の内移動案内部112A,112Bと、これら内移動案内部112A,112Bの終端に前記上部切り換え手段130を介して対向し、かつ下手側ほど外側へと傾斜した左右一対の外移動案内部113A,113Bと、これら外移動案内部113A,113Bの終端に対向して配設したそれぞれ左右一対の終端案内部114A,114Bとからなる。
【0057】
また前記復路案内装置116は、下手側ほど内側へと傾斜した左右一対の内移動案内部117A,117Bと、これら内移動案内部117A,117Bの終端に前記下部切り換え手段131を介して対向し、かつ下手側ほど外側へと傾斜した左右一対の外移動案内部118A,118Bとからなる。
【0058】
前記往路ガイド装置110の始端案内部111A,111Bや終端案内部114A,114B、および前記復路案内装置116の外移動案内部118A,118Bは、上位の横連結部材5に固定されたブラケット120と、このブラケット120に相対向する状態で取り付けられた案内体121、および案内板122とにより構成される。ここで案内体121はアルミニウムの押し出し成形品からなり、また案内板122は樹脂製からなり、これら案内体121と案内板122との相対向面間に案内ローラ108が位置される。
【0059】
また前記往路案内装置110の内移動案内部112A,112Bや外移動案内部113A,113B、および前記復路案内装置116の内移動案内部117A,117Bは、前記案内体121を下位の横連結部材5に対して直接に固定することで構成され、この案内体121の側面により案内ローラ108が案内される。なお図2に示すように、始終の反転部で案内ローラ108の案内を行うべく、両軸30,31の部分には案内ローラ108の嵌合を許す反転案内体135A,135B,136A,136Bが取り付けられている。
【0060】
図7〜図9に示すように、前記上位フレーム材10(本体フレーム1の上部)で、無端チェーン40を配設するとともに往路側案内レール部18を形成してなる部分に、無端チェーン40や回転体70の上方を閉塞状とするためのカバー体(チェーンカバー)140が配置される。図2、図9に示すように、本体フレーム1の両側外方には、主搬送経路45に対して外方かつ下手側へと傾斜した分岐搬送経路145A,145Bを形成する分岐コンベヤ146A,146Bが設けられる。150は物品を示す。
【0061】
以下に、上記した実施の形態1において、物品150の搬送、分岐作用を説明する。
すなわち、駆動装置34の電動機35を作動させ、減速機36に連動した駆動軸31を介してスプロケット39を強制回転させることで、両無端チェーン40を移動し得る。この両無端チェーン40の移動によって物品支持体50群を、回転体70を介して両案内レール部18,26の上向き支持面18a,26aに支持案内させるとともに、サイドローラ71を介して両案内レール部18や上端延長部29の横向き案内面18b,29aに案内させることで、安定した状態で移動し得る。その際に復路側においては、回転体70の上方に上端延長部29が位置することで、この回転体70の浮き上りを阻止し得、以て物品支持体50群を上下でガタつくことなく安定した状態で移動し得る。これにより物品支持体50群が循環移動することから、始端部の物品支持体50群上に供給した物品150を主搬送経路45上で搬送し得る。
【0062】
なお搬送時において、往路での両無端チェーン40の移動は、カバー体140の下方でかつ潤滑油受け部13の上方で行われ、また復路での両無端チェーン40の移動は、上端延長部29の下方でかつ潤滑油受け部25の上方で行われる。
【0063】
このような搬送を行う際に、物品支持体50群と一体的に移動する物品横押し体80は、その案内ローラ108が案内装置110,116群に案内されることによって、被案内部96を介して物品支持体50の長さ方向51に往復移動したり、物品支持体50とともに主搬送経路45に沿って直線状に移動したりする。
【0064】
すなわち、たとえば一方側(左側)の始端案内部111Aに案内されている案内ローラ108は、振り分け手段132Aが直線状振り分け姿勢のときに直進案内され、そして案内作用を受けない状態で直進したのち終端案内部114Aに案内されることになる。これにより物品横押し体80は物品150に作用せず、この物品150は主搬送経路45上を直進状に搬送される。なお反対側(右側)も同様であって、始端案内部111Bの案内ローラ108は、振り分け手段132Bから終端案内部114Bへと移動することになる。
【0065】
また、一方側の始端案内部111Aに案内されている案内ローラ108は、振り分け手段132Aが傾斜状振り分け姿勢のときに内側へ傾斜案内され、そして内移動案内部112Aに案内されて内側へ移動されたのち、上部切り換え手段130を介して外移動案内部113Bに移り、この外移動案内部113Bに案内されて外側へ移動されたのち終端案内部114Bに案内される。これにより物品横押し体80群は、搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることになり、以て他側の横押し作用部85が物品150に横押し作用して、この物品150を、その向きを変えながら、主搬送経路45に対して傾斜状で分岐移動させ、他方の分岐コンベヤ146Bに渡すことになる。
【0066】
なお反対側も同様であって、始端案内部111Bの案内ローラ108は、振り分け手段132B、内移動案内部112B、上部切り換え手段130、外移動案内部113A、終端案内部114Aと案内され、物品横押し体80群の一側の横押し作用部85が、横押し当接部材90を介して物品150に横押し作用して、この物品150を一方の分岐コンベヤ146Aに渡すことになる。
【0067】
上述したようにして終端案内部114A,114Bの端部に達した案内ローラ108は反転案内体136A,136Bに案内されて反転する。そして復路案内装置116においては、まず内移動案内部117A,117Bに案内されて中央部に移動され、次いで下部切り換え手段131により左右に振り分けられたのち、外移動案内部118A,118Bの案内により外側へと移動される。その後に、反転案内体135A,135Bに案内されて反転したのち、始端案内部111A,111Bのいずれかに移される。
【0068】
このような反転のとき、前後のサイドブラケット61間が相対的に伸縮される状態になり、これにより嵌合部66とリング体75とが摺接動するが、その際に鉄製の嵌合部66と樹脂製のリング体75との摺接動、つまり嵌合面が異なる材質からなる摺接動であることから、たとえば嵌合面が同じ材質からなる摺接動に比べて、摩耗や騒音の発生を減少し得る。
【0069】
前述したように物品横押し体80を移動させる際に、物品横押し体80が横押し移動を行わず無負荷状態のとき、または軽い物品150を横押し移動させる軽負荷状態のときには、両上向き舌片体101の当接部101aが凸状部53の扁平面53aに下方から当接し、その弾性反発力による押し下げ力によって下位被案内面96b,97bを下位案内面59b,60bに押し付けるとともに、両前向き舌片体103の当接部103aが案内部59の前後案内面59aに内側から当接し、その弾性反発力による後押し力によって前後被案内面97aを案内部60の前後案内面60aに押し付けることになる。
【0070】
これにより、物品支持体50の長さ方向51に対する物品横押し体80の往復移動は、当接部101aが扁平面53aに弾性的に当接して摺接し、下位被案内面96b,97bが下位案内面59b,60bに当接して摺接し、当接部103aが前後案内面59aに弾性的に当接して摺接し、前後被案内面97aが前後案内面60aに当接して摺接する状態で行える。
【0071】
また物品横押し体80が重い物品150の横押し移動を行っている重負荷状態のときには、その横押し偏荷重によって物品支持体50に対して物品横押し体80が少し変位することになる。すなわち、物品150への当接側においては、上向き舌片体101の弾性力に抗して被案内部96,97が上昇して上位被案内面96c,97cが凸状部53の扁平面53aに下方から当接し、また物品150への当接側とは反対側においては、前向き舌片体103の弾性力に抗して前後被案内面96aが前後案内面59aに内側から当接することになる。
【0072】
これにより、物品支持体50の長さ方向51に対する物品横押し体80の往復移動は、上位被案内面96c,97cや当接部101aが扁平面53aに当接して摺接し、下位被案内面96b,97bが下位案内面59b,60bに当接して摺接し、前後被案内面96aや当接部103aが前後案内面59aに当接して摺接し、前後被案内面97aが前後案内面60aに当接して摺接する状態で行える。
【0073】
これらにより前記物品横押し体80の往復移動は、前後の被案内部96,97を介して、物品支持体50における案内部59,60に嵌合されて案内される状態で、すなわち、好適な摺接摩擦が生じた状態で、ガタつきがなく、かつ姿勢(向き)を大きく変化させることなく、常に安定して行える。さらに、舌片体101,103群を長さ方向51の両端に振り分けて形成していることで、物品横押し体80の移動は、往復のいずれにおいても同等状の好適な摺接摩擦が生じた状態で行える。
【0074】
また、物品載置板部54の下面に下向きの凸状部53を形成するとともに、この凸状部53の下部を扁平面53aに形成し、そして被案内部96,97の上面を、扁平面53aに下方から対向する上位被案内面96c,97cに形成していることで、物品横押し体80群の長さ方向51への移動時には、上位被案内面96c,97cが扁平面53a上を摺動することから、その移動は摩擦抵抗が少ない状態で行え、以て物品横押し体80を傷つけることなく、しかも物品支持体50側を摩耗させることなく、所期の移動をスムースに行える。
【0075】
上述したように、物品横押し体80群が搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることによって、横押し作用部85を物品150に横押し作用させて、この物品150を分岐移動させ、分岐コンベヤ146A,146Bに渡しているが、その際に物品150は、凸状部52群の扁平面52a間で支持され、かつ扁平面52a上を摺動することから、その分岐移動は摩擦抵抗が少ない状態で行え、以て物品150を傷つけることなく、しかも物品支持体50側を摩耗させることなく、所期の分岐移動をスムースに行える。
【0076】
そして横押し作用部85の側部は、前端部81Aの左右角部が円弧状側面81bに形成され、この円弧状側面81bの後端に横押し当接面90aが連なる状態で横押し当接部材90が設けられるとともに、横押し当接部材90の後端部分90Aが横押し作用部85の後端85Aに対して設定長さLだけ後方へ突出されていることから、この横押し当接部材90による横押し作用面(押し面)を大きく(長く)し得、以て安定した横押し移動を可能にし得るとともに、前後の物品横押し体80における横押し当接部材90間の隙間S(図11参照)を小さくして、物品150を挟み込みし難い状態で所期の横押し移動を可能にし得る。また何らかの事情で、前後の物品横押し体80間で物品150を挟み込むような状態になったとき、ゴム板からなる横押し当接部材90の後端部分90Aが左右方向に弾性変形して(撓んで)逃げることになり、これにより物品横押し体80や物品150が破損することを防止し得る。
【0077】
さらに横押し作用部85の上部は、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成されるとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端凹状上面81aが形成されていることで、たとえば横押し開始時において、前後の物品横押し体80間で物品150を挟み込むような状態になったとき、この物品150の下に、まず角度の緩やかな始端凹状上面81aがスムースに潜り込み、そして物品150を傾斜状上面86aによって持ち上げる状態になる。これにより、挟み込みのない状態で所期の横押し移動を可能にし得、以て物品150や物品横押し体80の破損を防止し得る。なお、前端部81Aの左右角部が円弧状側面81bに形成されていることで、物品150の下への潜り込みは、よりスムースに行えることになる。
【0078】
上述したように、物品横押し体80群が搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることによって、横押し作用部85を物品150に横押し作用させて、この物品150を分岐移動させ、分岐コンベヤ146A,146Bに振り分けて渡しているが、このとき物品支持体50上の物品150は、無端チェーン40の上方を閉塞状とするために上位フレーム材10に固定したカバー体140の上方を乗り越えることで、物品150に付着していた塵埃などが無端チェーン40側に落下するのを防止し得る。
【0079】
以下に、本発明の実施の形態2を図15に基づいて説明する。
前述した実施の形態1では、横押し当接部材90における後端部分90Aの後端90Bが、後に位置される物品横押し体80における前板材82の前面よりも前方に位置される状態で隙間Sを形成しているのに対し、この実施の形態2では、横押し当接部材90における後端部分90Aが、後に位置される物品横押し体80における前端部81Aの上方に突出される設定長さLとされている。この場合においても設定長さLは、前に位置される物品横押し体80に設けられた横押し当接部材90の後端(後端面)90Bと、後に位置される物品横押し体80に設けられた横押し当接部材90の前端(前端面)90Cとの間に、隙間Sが生じるように設定されている。
【0080】
この実施の形態2によると、横押し当接部材90による横押し当接面(押し作用面)90aを、より大きく(長く)できる。
以下に、本発明の実施の形態3〜6を図16に基づいて説明する。
【0081】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80として、横押し作用部85の両側面が横向き傾斜面86fに形成され、これら横向き傾斜面86fの部分に横押し当接部材90が設けられた形式が示されているが、この物品横押し体80としては、平面視において種々な形状であってもよい。
【0082】
すなわち、図16(a)に示す実施の形態3は、横押し作用部85の両側面が横向き直状面Eに形成され、これら横向き直状面Eの部分に横押し当接部材90が設けられるとともに、横押し作用部85と両横押し当接部材90に亘っての前面側が半円状面Fに形成された物品横押し体80である。
【0083】
また、図16(b)に示す実施の形態4は、横押し作用部85の両側面が横向き直状面Eに形成され、これら横向き傾斜面Eの部分に横押し当接部材90が設けられ、以て両横押し当接部材90が平行状とされた物品横押し体80である。
【0084】
また、図16(c)に示す実施の形態5は、横押し作用部85の後半部の両側面が横向き直状面Eに形成され、これら横向き傾斜面Eの部分に横押し当接部材90が設けられるとともに、横押し作用部85の前半部の両側面が、前ほど内側の横向き傾斜面Gに形成された物品横押し体80である。
【0085】
そして、図16(d)に示す実施の形態6は、横押し作用部85の後半部の両側面が横向き直状面Eに形成されるとともに、横押し作用部85の前半部の両側面が前ほど内側の横向き傾斜面Gに形成され、これら横向き直状面Eから横向き傾斜面Gに亘って横押し当接部材90が設けられた物品横押し体80である。
【0086】
上記した実施の形態1では、横押し当接部材90を20度の傾斜角度θに傾斜させた状態で取り付けているが、この傾斜角度は任意に設定されるものである。
上記した各実施の形態では、ゴム板からなる横押し当接部材90によって、その後端部分90Aを左右方向に弾性変形自在に形成しているが、これは発泡材(スポンジなど)や樹脂板など、弾性変形自在な材料からなる横押し当接部材であってもよい。
【0087】
上記した各実施の形態では、横押し当接部材90の後端部分90Aを左右方向に弾性変形自在に形成しているが、これは後端部分が弾性変形しない横押し当接部材であってもよい。
【0088】
上記した各実施の形態では、横押し当接部材90の後端部分90Aを一体的に形成しているが、これは後端部分90Aを別体として設けた形式などであってもよい。
上記した各実施の形態では、横押し作用部85の上部を、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成するとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端上面を形成しているが、これは傾斜状上面86aと始端上面とを同様の角度で連続して形成した形式などであってもよい。
【0089】
上記した各実施の形態では、始端上面を、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端凹状上面81aに形成し、傾斜状上面86aを、直線状でかつ始端凹状上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇するように形成しているが、これは始端凹円弧状上面81aを直線状上面や凸円弧状上面に形成した形式や、傾斜状上面86aを凹または凸の円弧状上面に形成した形式などであってもよい。
【0090】
上記した各実施の形態では、横押し作用部85の上部で後端部分を凸円弧状のコーナー面86dに形成しているが、これは直角状コーナーに形成した形式などであってもよい。
上記した各実施の形態では、横押し作用部85の上部として、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端上面81aと、直線状でかつ始端上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇する傾斜状上面86aと、凸円弧状でかつ次第に上昇する前凸円弧状上面86bと、凸円弧状でかつ頂部を形成する後凸円弧状上面86cと、凸円弧状でかつ下降するコーナー面86dと、凸円弧状でかつ下降する凸円弧状後面86eとを、前部から後部へと連続して形成しているが、これは、横押し作用部85の上部の全域を連続した円弧状面により形成した形式や、上部の全域を複数の直線状面で連続して形成した形式などであってもよい。
【0091】
上記した各実施の形態では、横押し作用部85の側部として、前端部81Aの左右角部を円弧状側面81bに形成し、この円弧状側面81bの後端に横押し当接面90aが連なる状態で横押し当接部材90を設けて形成しているが、これは、左右角部が角張った形式や、円弧状側面81bに対して横押し当接面90aを平面視において凹または凸の段状に形成した形式などであってもよい。
【0092】
上記した各実施の形態では、横押し作用部85の傾斜した横向き傾斜面86fの部分に、横押し当接部材90を係合方式により着脱自在に取り付けた形式が示されているが、これは、横向き傾斜面86fの部分に横押し当接部材90を接着やボルト結合などにより固定する形式などであってもよい。
【0093】
上記した各実施の形態では、物品支持体50を、扁平状の物品載置板部54と、物品載置板部54の下面中間部から一対に連設しかつ間に案内部59,60を形成する脚板部55,56と、物品載置板部54の前端から下方に延びる前板部57と、前板部57の下端から後方に向かう前位円弧部57Aと、物品載置板部54の後端から下方に延びる後板部58と、後板部58の下端から前方に向かう後位円弧部58Aとにより構成し、物品横押し体80には、両円弧部57A,58Aが上側から対向する底板材84の上面側に、案内部59,60に嵌合する被案内部96,97を形成し、両円弧部57A,58Aを両脚板部55,56の下端よりも下方に位置して形成した形式を示しているが、これは、両円弧部57A,58Aの遊端部分を両脚板部55,56に連結状とした形式などであってもよい。
【0094】
上記した各実施の形態では、物品載置板部54の上面54aに、長さ方向51に沿った上向きの凸状部52を形成するとともに、物品横押し体80側に、凸状部52に上方から対向する凹溝部104を形成し、凸状部52の上部を扁平面52aに形成しているが、これは、凸状と凹溝とを逆とした形式、凸状や凹溝を形成しない形式、凸状部52の上部を扁平面としない形式などであってもよい。
【0095】
上記した各実施の形態では、物品横押し体80の下部側に、本体フレーム1側の案内装置110,116に案内される被案内体(案内ローラ108)を、その上部を被案内部96,97の中央部に埋め込んで支持させることにより垂設した支持軸(ローラ軸107)の突出下部に取り付けた形式を示しているが、これは、物品横押し体80の下部から一体状に垂設した支持軸部に被案内体を取り付けた形式などであってもよい。
【0096】
上記した各実施の形態では、物品支持体50として下面側開放の型レール状に構成した形式を示しているが、これは開放していない形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、無端回動体として無端チェーン40を採用し、リンク41間の連結を行う連結ピン42群のうち、所定の連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピン42により突出部を構成した形式を示しているが、これは、無端チェーン40の所定箇所に突出部を形成した形式や、所定箇所に突出部を形成した無端ベルトを採用した形式などであってもよい。
【0097】
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の両側外方にそれぞれ分岐コンベヤ146A,146Bを設け、物品150を横押しして主搬送経路45の両側部外方に振り分けて払い出す形式を示しているが、これは本体フレーム1の一側外方のみに分岐コンベヤ(146Aまたは146B)を設けた形式などであってもよい。また転換設備としては、複数の搬送コンベアからの物品を1つの搬送コンベアに合流させる形式や、1つの搬送コンベアからの物品を複数の搬送コンベアに分岐させる形式に組み込んで使用し得る。
【0098】
上記した実施の形態1では、上位フレーム材10と下位フレーム材20との別体化形式を示したが、これは下位フレーム材20を側板、側枠形式にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、転換設備における物品横押し体を取り付けた物品支持体部分の一部切り欠き側面図である。
【図2】同転換設備の概略平面図である。
【図3】同転換設備の概略側面図である。
【図4】同転換設備の往路案内装置群を示す概略平面図である。
【図5】同転換設備の復路案内装置群を示す概略平面図である。
【図6】同転換設備の一部切り欠き正面図である。
【図7】同転換設備の要部の一部切り欠き正面図である。
【図8】同転換設備の上位フレーム材部分の縦断正面図である。
【図9】同転換設備の要部の平面図である。
【図10】同転換設備における物品支持体と物品横押し体とサイドブラケットの分解斜視図である。
【図11】同転換設備における物品横押し体部分の平面図である。
【図12】同転換設備における物品横押し体の一部切り欠き平面図である。
【図13】同転換設備における物品横押し体の背面図である。
【図14】同転換設備における物品横押し体を取り付けた物品支持体部分の縦断側面図である。
【図15】本発明の実施の形態2を示し、転換設備における物品横押し体を取り付けた物品支持体部分の縦断側面図である。
【図16】本発明の実施の形態3〜6を示し、(a)は実施の形態3、(b)は実施の形態4、(c)は実施の形態5、(d)は実施の形態6で、それぞれ転換設備における物品横押し体の概略平面図である。
【符号の説明】
【0100】
1 本体フレーム
10 上位フレーム材
20 下位フレーム材
30 従動軸
31 駆動軸
34 駆動装置
38 スプロケット(輪体)
39 スプロケット(輪体)
40 無端チェーン(無端回動体)
45 主搬送経路
50 物品支持体
51 長さ方向
61 サイドブラケット
70 回転体(被案内部材)
71 サイドローラ(被案内部材)
80 物品横押し体
81 上板材
81A 前端部
81a 始端凹状上面(始端上面)
81b 円弧状側面
81c 凹円弧状側面
85 横押し作用部
85A 後端
86 天板材
86a 傾斜状上面
86b 前凸円弧状上面
86c 後凸円弧状上面
86d コーナー面
86e 凸円弧状後面
86f 横向き傾斜面(側面)
90 横押し当接部材
90a 横押し当接面
90A 後端部分
90B 後端
90C 前端
107 ローラ軸(支持軸)
108 案内ローラ(被案内体)
110 往路案内装置
116 復路案内装置
130 上部切り換え手段
131 下部切り換え手段
132A 振り分け手段
132B 振り分け手段
140 カバー体
145A 分岐搬送経路
145B 分岐搬送経路
146A 分岐コンベヤ
146B 分岐コンベヤ
150 物品
θ 傾斜角度
L 設定長さ
S 隙間
E 横向き直状面
F 半円状面
G 横向き傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主搬送経路に沿って配設された左右一対の無端回動体と、これら無端回動体間に多数取り付けられ、かつ主搬送経路とは直交状の方向が長さ方向とされた物品支持体と、この物品支持体に外嵌して案内される物品横押し体とが設けられた転換設備であって、前記物品横押し体は、その上部に横押し作用部が設けられ、この横押し作用部の両側面には横押し当接部材が設けられ、これら横押し当接部材の後端部分は、横押し作用部の後端に対して後方へ突出されていることを特徴とする転換設備。
【請求項2】
横押し当接部材の後端部分は、左右方向に弾性変形自在に形成されていることを特徴とする請求項1記載の転換設備。
【請求項3】
横押し作用部の両側面は、前部に対して後部が他側面側へと傾斜した横向き傾斜面に形成され、これら横向き傾斜面の部分に横押し当接部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の転換設備。
【請求項4】
物品横押し体は、下位の矩形筒状部分と上位の横押し作用部とにより構成され、矩形筒状部分の上板材の上面側に設けられる横押し作用部は、上板材の前端部を除いた残部の上方を覆う天板材を有し、上板材の前端部は、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端上面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の転換設備。
【請求項5】
前に位置される物品横押し体に設けられた横押し当接部材の後端と、後に位置される物品横押し体に設けられた横押し当接部材の前端との間には、隙間が生じていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の転換設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−246200(P2007−246200A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70066(P2006−70066)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】