説明

軽アイゼン

【課題】 携帯にも便利であり、靴の酒類及び大小によってもその先端甲部が問題なく挿入可能であり、そのための調整も極めて簡単であること。
【解決手段】 スパイク4及び横ズレ防止ピン5を備え、ジョイント鎖3で結合したフロントプレート1及びヒールプレート2と、これを登山靴Sに装着するための装着手段とからなる。装着手段は、ヒールプレート2の両側部の連結鎖6、6及びこれらの間を介在環7、7を介して接続した掛止バー部材8と、介在環7、7に結合した副ベルト部材9及び主ベルト部材12と、主ベルト部材12の先端のバックル部材11及び途中の連結片13と、フロントプレート1の両側に結合した側部抱持鎖16、16と、これらに両端を結合した上部抱持ベルト14と、これに、ベルト環17及び係止リング18を介して取り付けた連結紐20と、その両端の連結球19、19とで構成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雪の低山、雪渓又は滑りやすい泥道等を歩行する際に登山靴等に取付けて使用するのに適当な軽アイゼンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
アイゼンは、云うまでもなく、雪山の氷雪上を安全に歩行するために登山靴に装着して使用するものであるが、厳しい冬山登山ばかりでなく、雪の低山、夏の雪渓、或いは滑りやすい泥道等でもその滑落防止のために有効である。そしてこのような軽登山で使用する軽アイゼンには非常に多くのそれが提供されてはいるが、いずれも、その着脱が厄介であったり、携帯に不便であったり、或いは靴の種類によっては装着が不可能であったり、若しくは歩行中に前後若しくは左右にずれたりし易い等の問題のいずれかを抱えており、満足のいくものが提供されているとは言い難かった。
【0003】
そこで本発明者はこれらの問題点を解決すべく新たな軽アイゼン(特許文献1)を提案した。
これは、「相互にフレキシブルなジョイント部材で結合され、各々に複数のスパイクを備えたフロントプレート及びヒールプレートと、これらを登山靴に装着するためのバンド手段とを備えたアイゼンに於いて、
前記スパイクを、フロントプレート及びヒールプレートの双方の下方に突き出す複数の突起であって、各々の上部から、該フロントプレート及び該ヒールプレートの上方に立ち上がる横ズレ防止ピンを一体に備えた突起に構成し、
前記バンド手段を、
前記ヒールプレートの両側から各々立ち上げた後部立ち上げ鎖に支持される後部抱持バンドであって、靴の後部を抱持状態に支持する後部抱持バンドと、
前記フロントプレートの両側から各々二本ずつ立ち上げた前部立ち上げ鎖の内、一側の二つの前部立ち上げ鎖に結合し、他側の二つの前部立ち上げ鎖に着脱自在に結合する靴の前上部抱持バンドであって、その前部立ち上げ鎖と結合した側から後方に延長結合片を延長し、同じ側で前記後部抱持バンドから延長した延長結合片に結合した前上部抱持バンドと、
両側の各二つの前部立ち上げ鎖の内、前部側の前部立ち上げ鎖の上部間に配する靴前部抱え用の前部抱え鎖と、
前記前上部抱持バンドからその延長結合片と対称に延長した着脱延長片であって、前記後部抱持バンドからその延長結合片と対称に延長した着脱延長片に着脱自在に結合する着脱延長片とで構成し、
かつ前記バンド手段を構成する後部抱持バンド、前上部抱持バンド、該後部抱持バンド及び該前上部抱持バンドの各延長結合片並びに各着脱延長片を弾性材で構成した軽アイゼン」である。
【0004】
このような軽アイゼンは、先に述べたそれ以前のアイゼンと比べれば、その着脱も簡単であり、携帯にも不都合がなく、かつ登山靴の種類を問わずに装着可能であり、加えて歩行中に前後若しくは左右にずれたりするような問題もなく優れたものであるということができる。
【0005】
しかしその後の更なる検討により、雪が部分的に消えたガレ場、或いは木の枝等が錯綜した灌木帯その他のエリアをこれを外さずに歩いた場合に、バンド手段として使用する弾性材を、その構成上、板状ゴム材を打ち抜いたような部材で構成せざるを得ない関係上、それが損傷する虞を否定し得ないことが明らかになった。
【0006】
またこの軽アイゼンは、それ以前のアイゼンと比べれば、非常に装着の容易なものではあるが、その装着に際し、登山靴でそのヒールプレート及びフロントプレートを踏んだ状態で、結合用の複数のバンド部材を外側から内側に回してそれらの各先端のフックを内側の部材のリングに掛けるように操作すべきものであるため、各バンド部材の弾力により外側又は内側に引張られがちとなり、内外バランス良く装着するのがやや面倒で、使い勝手の点で若干改善の余地がない訳でもないことが分かった。
【0007】
そこで、本件出願人は、以上のような従来の軽アイゼンの問題点を解決し、靴の種類を問わずに簡単に、かつ左右のバランス良く装着でき、更に靴の踵側上部は堅くしっかりと係止可能であるとともに、靴の前甲部は必要以上に締付けないように配慮し、加えて安全な歩行を確保するため歩行中は靴に確実に固定されるものである一方で、使用部材の内、特に弾性材について損傷の危険性を低くした、携帯にも便利な軽アイゼンを提供することを目的として新たな軽アイゼンを提案した(特許文献2)。
【0008】
これは、相互にフレキシブルなジョイント部材で結合され、かつ各々に複数のスパイクを備えたフロントプレート及びヒールプレートと、これらを登山靴に装着するためのバンド手段とを備えた軽アイゼンに於いて、
前記スパイクを、フロントプレート及びヒールプレートの双方の下方に突き出す複数の突起であって、各々の上部から、該フロントプレート及び該ヒールプレートの上方に立ち上がる横ズレ防止ピンを一体に備えた突起に構成し、
前記バンド手段を、
各々前記ヒールプレートの左右側部から立ち上げ装着する登山靴の踵部を抱える一対の踵部抱持鎖であって、各上端の間に登山靴への装着時に靴底部周縁の上部に係止する係止バー部材を配した踵部抱持鎖と、
両端を各々前記フロントプレートの左右前側部から立ち上げ、中間部で、装着する登山靴の爪先部分を抱えるとともに、該中間部とその両側の立ち上げ部分との各境界を被吊上部に構成した爪先部抱持鎖と、
各々前記フロントプレートの左右後側部から立ち上げ、各上端を被吊上部に構成した左右一対の側部抱持鎖と、
左右両側の前側部と後側部に各一対の吊上補助孔を開口し、装着する登山靴の前甲部に配置して使用される吊上補助片と、
登山靴への装着時に甲側足首部に位置して、その上部を後記の長い方の支分吊上ベルトの途中にスライド自在に係合する紐端留め片であって、その下部に切欠付係止孔を配置し、該切欠付係止孔に後記弾性バンド紐の両端の拡大部を着脱自在に取り付け得るように構成した紐端留め片と、
保護被覆を備えた前記弾性バンド紐であって、その長さ方向中間部を前記吊上補助片の前部中央上に位置させ、その両側への延長部分の途中を各々該吊上補助片の対応する前側部の一対の吊上補助孔の前部側のそれに挿入して垂下させるとともに各々前記爪先部抱持鎖の対応する被吊上部に貫通係止させた上で各々後部側のそれに挿入して該吊上補助片上に引き出し、更に各々を該吊上補助片の対応する後側部の一対の吊上補助孔の前部側のそれに挿入して垂下させるとともに各々対応する側の前記側部抱持鎖の上端の被吊上部に貫通係止させた上で各々後部側のそれに挿入して該吊上補助片上に引き出し、かつ各々を後方に延長させて両端の前記拡大部を前記紐端留め片の下部に形成してある切欠付係止孔に貫通係止させ得るようにした弾性バンド紐と、
長さの異なる一対の支分吊上ベルトからなり、各支分吊上ベルトの外端に配した端部係止部材によりそれぞれ対応する側の踵部抱持鎖のヒールプレート寄りの部位と登山靴への装着時に靴底部周縁の上部に位置することとなる部位との二カ所に係合し、長い方の支分吊上ベルトの途中に長さ調整手段を配し、かつ登山靴への装着時に両支分吊上ベルトの内端側を甲側に回して相互を着脱自在に結合すべく、両支分吊上ベルトの内端に着脱自在な連結手段を配した踵部吊上ベルトと、で構成した軽アイゼンである。
【0009】
この軽アイゼンは、前記の問題点を悉く解決した優れたものであるが、靴の大小により、その甲の先端部が納まりにくい場合があり、その調整が厄介である問題点が僅かに見出された。
【0010】
【特許文献1】登録実用新案第3089356号公報
【特許文献2】特開2005−103012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、以上の従来技術の問題点を解決し、特許文献2の軽アイゼンと同様に、靴の種類を問わずに簡単に、かつ左右のバランス良く装着でき、更に靴の踵側上部は堅くしっかりと係止可能であるとともに、靴の前甲部は必要以上に締付けないように配慮し、加えて安全な歩行を確保するため歩行中は靴に確実に固定されるものである一方で、使用部材の内、特に装着手段について損傷の危険性を低くした、携帯にも便利な軽アイゼンを提供するものであり、更に、靴の大小によってもその先端甲部が問題なく挿入可能であり、調整も極めて簡単である軽アイゼンを提供することを解決の課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の1は、相互にフレキシブルなジョイント部材で結合され、かつ各々に複数のスパイクを備えたフロントプレート及びヒールプレートと、これらを登山靴に装着するための装着手段とを備えた軽アイゼンに於いて、
前記スパイクを、フロントプレート及びヒールプレートの双方の下方に突き出す複数の突起であって、各々の上部から、該フロントプレート及び該ヒールプレートの上方に立ち上がる横ズレ防止ピンを一体に備えた突起に構成し、
前記装着手段を、各々前記ヒールプレートの左右側部から立ち上げた一対の連結鎖、各連結鎖の上端に結合した四辺形の介在環、及び両端を各々介在環に結合した掛止バー部材であって、登山靴への装着時に靴底部周縁の上部に係止する係止バー部材からなる踵抱持部と、前記踵抱持部の一方の介在環に結合した副ベルト部材と、前記踵抱持部の他方の介在環に結合した主ベルト部材であって、その長さを調節する長さ調節手段を備え、その途中にはベルト環を結合位置変更自在に外装し、その先端には前記副ベルト部材と結合するための結合手段を備えた主ベルト部材と、前記ベルト環に結合した連結片であって、後記二本の連結紐の先端を挿入してその先端の連結球で該連結紐の先端を抜け止め係止する二つの連結スリットを備えた連結片と、各々その両端を前記フロントプレートの両側前後に結合し、その途中を上部抱持ベルトの両端の掛止環に挿通した左右一対の側部抱持鎖と、
長さ調節手段を備えた前記上部抱持ベルト及び該上部抱持ベルトの両端に配した前記係止環からなる靴の甲を抱持する甲抱持部と、該上部抱持ベルトの途中に結合位置変更自在に外装したベルト環、該ベルト環に結合した係止リング、及び両端部に連結球を配し、その中央部を該係止リングに結合した連結紐からなる前後連結部と、で構成した軽アイゼンである。
【0013】
本発明の2は、本発明の1の軽アイゼンに於いて、前記二つの介在環を針金状部材でそれぞれ台形の四辺に沿った形状に構成し、該二つの介在環の下辺の一端に各々前記対応する連結鎖の上端を結合し、他端に各々前記掛止バー部材の対応する端部を結合することとしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の1の軽アイゼンによれば、登山靴の種類を問わずに装着可能であり、前記一対の連結鎖に介在環を介して結合する副ベルト部材及び主ベルト部材による係止バー部材の吊上が極めて良好になるため、ヒールプレート及びフロントプレートの前方への動きが確実に阻止され、その装着状態が安定したものとなる。また該副ベルト部材と主ベルト部材との連結も簡単に行えるため、この軽アイゼンの登山靴への脱着が極めてスピーディかつ簡単に行えることとなり、加えて、装着に際し各部の締付け強さをバランス良くすることができる。更に歩行中に登山靴にしっかりと固定され、特にヒールプレートの前後及び左右の動きが確実に抑制され、安全に歩行できると共に、装着手段の副ベルト部材及び主ベルト部材が伸縮性のない十分強度の高いベルト部材の採用が可能であり、歩行に際して、登山道の岩や木の根等の種々のものと接触しても容易に損傷の生じないものとなし得、かつ携帯にも便利である。また更にこの軽アイゼンを装着する登山靴のサイズ如何に関わらず装着が容易であり、調整が必要な場合にもそれが極めて簡単である。
【0015】
本発明の2の軽アイゼンによれば、登山靴への装着の際に、前記係止バー部材を靴底部周縁の上部により確実に係止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】
この実施例の軽アイゼンは、図1に示すように、フロントプレート1と、ヒールプレート2と、これらを結合するジョイント鎖(ジョイント部材)3と、前記フロントプレート1及び前記ヒールプレート2に配したスパイク4、4…及び横ズレ防止ピン5、5…と、登山靴Sに装着するための装着手段とを主要構成要素として構成したものである。
【0018】
前記フロントプレート1は登山靴Sの爪先付近から土踏まず手前付近に配して使用されるもので、金属板材、この実施例では、ステンレススチールの板材を打ち抜いて形成したものである。図1に示すように、その内側の二個所を強度を低下させない限度で打ち抜き開口させて軽量化を図っている。前記ヒールプレート2は、登山靴Sの踵部の位置に配して使用されるもので、前記フロントプレート1と同様にステンレススチールの板材を打ち抜いて形成したものである。
【0019】
これらのフロントプレート1及びヒールプレート2は、図1に示すように、相互を互いに近接する側の中央部分で前記ジョイント鎖3により結合している。該ジョイント鎖3の長さは、登山靴Sのサイズに合わせて適切な長さに設定しておくものとする。なおこの長さを調節可能に構成することとしても良いが、登山靴Sのサイズに合わせて数種を用意しておく方が適当である。
【0020】
前記フロントプレート1及びヒールプレート2の両側部付近にはその下方に突出する複数のスパイク4、4…を連設する。この実施例では、図1に示すように、該フロントプレート1の両側部付近には各々3本のスパイク4、4、4を垂下突設し、該ヒールプレート2の両側部付近には各々2本のスパイク4、4を垂下突設している。上記各スパイク4、4…は、各々フロントプレート1及びヒールプレート2の該当部位に開口した固定孔に下方から下向き突起部材を挿入し、上方に突き抜けた部位の外周大径部をカシメて固定しているものである。以上の下方に突出した突起がスパイク4、4…を構成する。またスパイク4、4…を固定するためにカシメた外周拡大部の中心には小さな突起が形成してあり、これが横ズレ防止ピン5、5…となる。
【0021】
前記装着手段は、図1に示すように、各々前記ヒールプレート2の左右側部の各々中央部から立ち上げた一対の連結鎖6、6、各連結鎖6、6の上端に結合した四辺形の介在環7及び両端を各々該介在環7、7に結合した掛止バー部材8とで構成した踵抱持部と、該踵抱持部の一方の介在環7に結合した副ベルト部材9と、該踵抱持部の他方の介在環7に結合した、先端に前記副ベルト部材9と結合するためのバックル部材(結合手段)11を備えた主ベルト部材12と、該主ベルト部材12に取り付けた、二つの連結スリット13a、13aを備えた連結片13と、各々両端を前記フロントプレート1の両側前後に結合し、途中の部位を後記上部抱持ベルト14の両端の掛止環15、15に挿通した左右一対の側部抱持鎖16、16と、長さ調節手段を備えた上部抱持ベルト14及び該上部抱持ベルト14の両端に配した掛止環15、15からなる靴の甲を抱持する甲抱持部と、該上部抱持ベルト14の途中に外装したベルト環17、該ベルト環17に結合した係止リング18及び中央部を該係止リング18に結合し、両端に連結球19、19を配した連結紐20からなる前後連結部とで構成したものである。
【0022】
前記介在環7、7は、図1に示すように、針金状部材でそれぞれ台形の四辺に沿った形状に構成したものである。該二つの介在環7、7は、それらの底辺の一端に各々前記対応する側の連結鎖6、6の上端を結合し、他端に各々前記掛止バー部材8の対応する端部を結合したものである。
【0023】
図1に示すように、前記係止バー部材8は直線状の針金状部材で、その両端にはフックが形成してある。前記介在環7、7の底辺の対応する端部には各々小リング部材を外装係合しておき、該小リング部材に上記両端のフックを各々係止することで、該係止バー部材8の両端をそれぞれ両端側の介在環7、7に結合するものである。
【0024】
前記主ベルト部材12及び前記副ベルト部材9は、図1に示すように、それぞれその後端を対応する介在環7、7の上辺に結合したものである。該副ベルト部材9は、特別な附属品を備えていない単純なベルト部材であり、該主ベルト部材12は、前記し、図1及び図2(a)、(b)に示すように、先端にバックル部材(結合手段)11を備え、途中に長さ調節手段の一部を構成する留め具21を配し、更に他の途中の位置にベルト環22を移動可能に緩やかに外装したものである。
【0025】
前記長さ調節手段は、前記のように、前記留め具21がその一部をなしているが、バックル部材11もその一部を兼ねる。該留め具21は、プラスチック素材で構成した平面又は底面から見て日の字状の部材であり、該バックル部材11は、同様にプラスチック素材で構成した平面又は底面から見て目の字状の部材である。主ベルト部材12を、図1及び図2(a)に示すように、該留め具21の中央軸部21aの後側の隙間に下方から挿入し、該中央軸部21aの上方を通過して前側の隙間に上方から挿入して下方に進出させ、そのまま延長して、前記バックル部材11の後軸部11aと前軸部11bの間の隙間に下方から挿入し、上方で折り返して後軸部11a上を通過し、該後軸部11aの後側の隙間に上方から挿入して下方に進出させ、そのまま往路のベルト上を後方に戻し、今度は、前記留め具21の前側の隙間に下方から挿入し、中央軸部21a上を通過させて後側の隙間に上方から挿入し、そのまま後方に強く引いてこの位置で固定する。前記バックル部材11からの折り返し長さを適切に調節することで、主ベルト部材12の介在環7からバックル部材11までの長さを適切に調節することができる。
【0026】
前記主ベルト部材12及び副ベルト部材9の後端の介在環7との結合は、図1及び図2(a)、(c)に示すように、各々の後端に結合した長方形の辺に沿った形状の結合環12a、9aを利用して行うこととしたものである。具体的には、該主ベルト部材12及び該副ベルト部材9のいずれの場合も、これらと該介在片7、7とは、該介在環7の上辺を該結合環12a、9aを結合したベルト後端の直前に位置させた上で、該主ベルト部材12及び該副ベルト部材9のベルト本体を該介在環7の上辺を巻くように折り返し、かつ該結合環12a、9a中を貫通させて引き出すことにより結合したものである。
【0027】
前記主ベルト部材12の先端のバックル部材11と副ベルト部材9の先端側との着脱自在な結合は種々の態様で行うことが可能である。この実施例では、図2(b)に示すように、該副ベルト部材9の先端を該バックル部材11の後軸部11aと前軸部11bの間の隙間に下方から挿入し、上方で前方に折り返し、前軸部11bの前方の隙間に上方から挿入し、該バックル部材11の下方で先端方向に延長した上で該バックル部材11の上方に折り返して、該上方を後方に延長し、後軸部11aの後方の隙間に上方から挿入し、該バックル部材11の下方と主ベルト部材12の間を後方に強く引く態様で結合を固定する。
【0028】
前記ベルト環22は、前記連結片13を主ベルト部材12に取り付けるための手段であり、前記し、図1、図2(a)及び図4に示すように、主ベルト部材12の途中に移動可能に緩やかに外装したものであるが、より詳細には、先端と留め具21との間のベルトが二重になっている部位に外装したものである。該ベルト環22は、主ベルト部材12及び副ベルト部材9と同様な伸縮性のない強靱なベルト素材で環状に構成するものであり、このとき、前記前記連結片13の取付スリット13cに該ベルト素材を通過させた上で、その両端を結合し、該主ベルト部材12と留め具21及び介在環7との結合前に、該主ベルト部材12に外装しておくものである。
【0029】
なお、前記連結片13は、図1に示すように、平面又は底面から見て概ね四辺形を基本とする板状部材であり、その中央部に後方に向かって直線に伸び最奥部でT字状に両側方に伸びる導入スリット13bを有し、該導入スリット13bの最奥部の両側端部から各々前方に伸び、最前部で中央側に若干膨らんだ連結スリット13a、13aを備え、更に最も奥側には奥側の片に沿った取付スリット13cを備えたものである。なお該連結スリット13a、13a及び取付スリット13cは、都合により一部を先に説明した。
【0030】
前記上部抱持ベルト14は、前記主ベルト部材12及び副ベルト部材9と同様の伸縮性のない強靱なベルト素材を用いて構成したものであり、先に述べ、図1、図3(a)、(b)及び図4に示すように、両端の掛止環15、15を介して前記フロントプレート1の両側の側部抱持鎖16、16間を接続するように配したベルト部材である。
【0031】
該上部抱持ベルト14は、特に図3(a)に示すように、その一端は、前記主ベルト部材12及び副ベルト部材9の後端と前記介在環7、7との結合と同様に、該一端に結合した長方形の辺に沿った形状の結合環14aを利用して一方の掛止環15に結合し、その他端は、二つのほぼ正方形の辺に沿った形状の四辺形の結合環14b、14c及び連結ベルト環14dを利用して他方の掛止環15に結合するようにしたものである。
【0032】
なお該掛止環15は、図1、図3(c)、(d)及び図4に示すように、針金状部材で構成したほぼ二等辺三角形の辺に沿って三角形に構成した部材であり、該上部抱持ベルト14の両端は、いずれもその底辺と結合することとしたものである。なおまた前記結合環14b、14cは、後述するように、該上部抱持ベルト14の長さ調節手段を兼ねるものでもある。
【0033】
まず該上部抱持ベルト14の一端は、掛止環15とは、図3(a)、(c)に示すように、その底辺を前記結合環14aを結合した該上部抱持ベルト14の一端の直前に位置させた上で、そのベルト本体を、該掛止環15の底辺を巻くように折り返し、かつその後該結合環14a中を貫通させて引き出すことにより結合したものである。
【0034】
該上部抱持ベルト14の他端は、図3(a)、(b)、(d)に示すように、前記結合環14b、14cの内部を通過させた上で折り返し、外部側の結合環14cの一辺上を通過させた上で、再度内側の結合環14bの内部を通過させて元の方向に戻すべく引き、該結合環14b、14cの前記一辺と平行な他辺側を同時に強く引くことで該結合環14b、14cと該上部抱持ベルト14との結合を確実なものとする。また図3(a)、(b)、(d)に示すように、該当する側の掛止環15は、その底辺に連結ベルト環14dを外装状態に配し、同様に該結合環14b、14cの前記一辺と平行な他辺側にも該連結ベルト環14dを外装状態に配し、これによって該結合環14b、14cと掛止環15との相互の結合を確保する。要するに該結合環14b、14cと掛止環15とは、前者の該当する辺と後者の底辺とを前記連結ベルト環14dの内部を通すことにより、相互に連結するものである。
【0035】
更に該上部抱持ベルト14には、図1、図3(a)及び図4に示すように、ベルト環17を外装する。これは、該上部抱持ベルト14の掛止環15及び結合環14b、14cとの結合の前に行うのが都合がよい。結合後であれば、後者の結合環14b、14cとの結合を解除した上で行う。結合環14b、14cとの結合の解除は、該上部抱持ベルト14の上側のベルトを結合環14a側から連結ベルト環14d側に押し戻して緩め、図3(b)に示すように、結合環14b、14cの間隔を広げ、更に上側のベルトを戻しながら下側のベルトを結合環14a側に引けば容易に行うことができる。こうした後に、前記ベルト環17を該上部抱持ベルト14に外装する。
【0036】
なお、序でに上部抱持ベルト14の長さの調節の仕方を述べると、前記し、図3(b)に示すように、結合環14b、14cの間隔を広げれば、必要に応じて、同図中上側のベルトを右側に移動させ、下側のベルトを左に移動させて、該上部抱持ベルト14の長さを長くすることができるし、下側のベルトを右に移動させ、上側のベルトを左に移動させて、該上部抱持ベルト14の長さを短くすることができる。結合環14b、14cは、上部抱持ベルト14の長さ調節手段としても機能するわけである。
【0037】
該ベルト環17は、前記上部抱持ベルト14と同様に伸縮性のない強靱なベルト素材で構成した無端ベルト状部材であり、予め係止リング18を係止した状態で構成する。図1、図3(a)及び図4に示すように、該係止リング18は、これを該ベルト環17に交差状態にして該ベルト環17に係止するものである。なおこの係止リング18は、針金状部材で円環状に形成してなるものである。
【0038】
また該係止リング18には、前記し、かつ図1、図3(a)及び図4に示すように、両端に連結球19、19を結合した連結紐20の中央部を結合する。該連結紐20は弾力伸縮性のある紐状部材で構成したものである。該連結紐20は、その長さ方向中央部で折り、その中央部を該係止リング18の内部に挿入通過させた上で、該紐の連結球19、19を結合した側を該係止リング18の該当する部位を巻いてその外側から該連結紐20の中央部のU字形の部分の内部を通して強く引くと、該連結紐20の中央部付近は該係止リング18の該当する部位に巻き付き固定された状態になる。
【0039】
従ってこの実施例の軽アイゼンによれば、その登山靴Sへの装着が簡単にでき、かつこれを装着して氷雪上や泥道を歩く際に滑り止めとして有効に機能すると共に、これが歩行中に前後又は左右等にずれることもなく、しかも装着手段の殆どが容易に損傷の生じない部材で構成され、外部の岩等に接触すると損傷の虞のある連結紐20は登山靴Sへの装着時には、その甲の中央付近に位置し、そのような接触、そしてこれによる損傷の虞も極めて少ないので、滑落等を防止しながらより安全な歩行を確保することができる。更にはその取り外しも簡単であり、携帯及び保管にも便利である。加えて、この軽アイゼンを装着する登山靴のサイズ如何に関わらず装着が容易であり、調整が必要な場合に前記上部抱持ベルト14はその長さの調節が可能であり、かつ極めて簡単に調節ができる。
【0040】
この実施例の軽アイゼンの登山靴Sへの装着は次のように行う。
装着に先立って、フロントプレート1とヒールプレート2とを結合するジョイント鎖3の長さを調節しておく。これは、必要以上に長い部分をカットすることにで行うことができる。また登山靴Sの踵部を、両側の連結鎖6、6及びこれらを介在環7、7を介して接続する掛止バー部材8によって、十分な締付力をもって締付け得るように前記連結鎖6、6の長さを適切に設定しておく。
【0041】
このように調節した後、図1に示すように、フロントプレート1及びヒールプレート2を、前者を前に後者を後に位置させながら、その横ズレ防止ピン5、5…の立ち上がった面を上向きにして配し、この上に、図4に示すように、登山靴Sを載せる。図中にはこれを履いている登山者の足は描かれていないが、これは作図の都合上であって、実際には登山靴Sは登山者が履いた状態でこの軽アイゼンの装着を行う。
【0042】
上記状態のフロントプレート1の上には、登山靴Sの爪先付近から土踏まずの手前付近までを載せ、ヒールプレート2には踵部付近を載せる。
図4に示すように、このとき、前記上部抱持ベルト14及びその両端に掛止環15、15を介して接続する両側の側部抱持鎖16、16を持ち上げ、これらに囲まれる部分に該登山靴Sの前甲部を装入状態とする。この装入空間のサイズが適切でない場合は、前記したように、前記結合環14b、14cを操作して該上部抱持ベルト14の長さを調節し、該装入空間のサイズを適切なものに調節すべきなのは云うまでもない。
【0043】
次いで、この状態で、図5に示すように、前記連結鎖6、6を持上げて、前記介在環7、7を介して支持されている前記係止バー部材8を登山靴Sの踵部の後側で、靴底部の周縁(コバ)S1上部に配置させる。このとき、登山靴Sの靴底部の周縁S1の該当部位の後方への張り出し量が十分にあれば、該係止バー部材8はこれに係止し、そうでない場合であっても、この部位に直方体状の踵部付属片を接着固定しておけば、これに係止することで上記周縁S1への係止に代えることができる。
【0044】
この後、対応する介在環7に結合している副ベルト部材9を登山靴Sの該当する側部を通ってその前方に引っ張り、他の対応する介在環7に結合している主ベルト部材12を登山靴Sの該当する側部を通って前方に引っ張る。特に図4に示すように、該主ベルト部材12は、その先端のバックル部材11を、副ベルト部材9を延長してきた登山靴Sの足首前側部側に若干廻し、この位置で該バックル部材11を副ベルト部材9の先端と結合する。この結合は、先に述べ、図2(b)に示すように、該副ベルト部材9の先端を該バックル部材11の後軸部11aと前軸部11bとの間の隙間に下方から挿入し、上方で前方に折り返し、前軸部11bの前方の隙間に上方から挿入し、該バックル部材11の下方で先端方向に延長した上で該バックル部材11の上方に折り返して、上方を後方に延長し、後軸部11aの後方の隙間に上方から挿入し、該バックル部材11の下方と主ベルト部材12の間を後方に強く引く態様で結合させ、かつその結合を固定する。
【0045】
次いで、図4に示すように、前記上部抱持ベルト14に外装したベルト環17をその中央に位置するように位置決め調整した上で、該ベルト環17及びこれに係止した係止リング18を介して該上部抱持ベルト14に接続した連結紐20の両端を登山靴Sの足首側に引っ張り、そのそれぞれ先端を前記主ベルト部材12にベルト環22を介して接続した連結片13に結合する。
【0046】
以上の該連結紐20の両端部の該連結片13への結合は以下のようにして行う。
該連結紐20の両端部を引っ張って順次該連結片13の導入スリット13bを通じてその奥部に導入し、一方は左側に、他方は右側に移動させ、この後、それぞれ前方に引っ張ると、各先端部は各々連結スリット13a、13aに導かれる。連結紐20の両端部にはいずれも連結球19が構成してあり、これらが該連結スリット13a、13aの周縁部に係止することとなるため、図4に示すように、該連結紐20の両端部は該連結片13に係止されることになる。なお、以上の結合操作を行うに先立って該連結片13の位置が登山靴Sの足首前部中央に位置するように、これを主ベルト部材12に取り付けたベルト環22の位置を調節しておくものとする。
【0047】
こうしてこの実施例の軽アイゼンの登山靴Sへの装着は完了である。
【0048】
なお、登山靴Sからこの実施例の軽アイゼンを取外す場合は、以上に説明した装着の手順と逆の操作を行えば良く、先ず、前記連結紐20を前記連結片13から取り外す取外す操作から始める手順が操作し易い。
【0049】
以上の説明は、図4に示すように、左側の登山靴Sへの装着に関してのみ行ったが、この軽アイゼンは、左右の区別なく使用することができるものであり、右側の登山靴Sへの装着操作も左側のそれと同様に行えば良く、同様に簡単に装着できる。
【0050】
このようにこの実施例の軽アイゼンによれば、図4に示すように、フロントプレート1及びヒールプレート2を、登山靴Sの足首後部側では、連結鎖6、6とこれらと介在環7、7を介して結合する係止バー部材8とで支持し、甲部側では、両側部の側部抱持鎖16、16とこれらを掛止環15、15を介して結合する上部抱持ベルト14とで支持し、ベルト環17、係止リング18及び連結紐20とベルト環22及び連結片13とで該上部抱持ベルト14と主ベルト部材12とを接続することにより、確実に登山靴Sに装着するものであり、登山靴Sの種類を問わず安全確実にしかも簡単かつスピーディに装着できるものである。
【0051】
また、この実施例の軽アイゼンは、前記ヒールプレート2及び前記フロントプレート1の下部にスパイク4、4…を突出させてあり、これによって氷雪上や泥道に於ける滑り止めの効果が十分発揮できるのは云うまでもなく、該ヒールプレート2及び該フロントプレート1の上面に横ズレ防止ピン5、5…が立ち上がっているため、連結鎖6、係止バー部材8及び側部抱持鎖16、16の作用と相俟って、歩行中に該ヒールプレート2及び該フロントプレート1が前後又は左右にズレるような虞がない。それ故一層歩行の安全性が確保できるものである。
【0052】
更に前記装着手段の前後連結部を構成する連結紐20は、装着時に登山靴Sの甲側足首部に配置されている前記連結片13にその先端が結合され、登山靴Sの甲側上部にのみ配置されるものであるため、雪の消えたガレ場の岩や、灌木帯等での木の枝、或いは木の根等に接触する虞が低下し、その損傷の虞は非常に低いものとなる。また他のベルト部材である副ベルト部材9及び主ベルト部材12、並びに上部抱持ベルト14は、非伸縮性の極めて丈夫なベルト素材で構成されているため、たとえ、それらの岩などに接触するようなことがあったとしても容易に破断等の損傷を生じる虞がなく、より安全に使用できるものである。
【0053】
またこの実施例の軽アイゼンは、登山靴のサイズ如何に関わらず装着が容易であり、前記したように、調整が必要な場合にも、上部抱持ベルト14の長さを調整することにより容易にそれに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】装着準備状態にある実施例の軽アイゼンの概略斜視図。
【図2】(a)は主ベルト部材とこれに結合する部材との結合関係を示す一部切欠側断面説明図、(b)は主ベルト部材の先端のバックル部材と副ベルト部材の結合関係を示す側断面説明図、(c)は主ベルト部材(副ベルト部材)と介在環との結合関係を示す概略斜視図。
【図3】(a)は上部抱持ベルトとこれに結合する部材との結合関係を示す側面説明図、(b)は上部抱持ベルトの一方の端部と連結ベルト環を介した係止環との結合関係を示す側面説明図、(c)は上部抱持ベルトの他方の端部と係止環との結合関係を示す平面説明図、(d)は上部抱持ベルトの一方の端部と連結ベルト環を介した係止環との結合関係を示す平面説明図。
【図4】実施例の軽アイゼンを装着した登山靴の概略斜視図。
【図5】実施例の軽アイゼンを装着した登山靴の概略背面図。
【符号の説明】
【0055】
1 フロントプレート
2 ヒールプレート
3 ジョイント鎖(ジョイント部材)
4 スパイク
5 横ズレ防止ピン
6 連結鎖
7 介在環
8 掛止バー部材
9 副ベルト部材
9a 副ベルト部材に結合する結合環
11 バックル部材(結合手段)
11a バックル部材の後軸部
11b バックル部材の前軸部
12 主ベルト部材
12a 主ベルト部材に結合する結合環
13 連結片
13a 連結スリット
13b 導入スリット
13c 取付スリット
14 上部抱持ベルト
14a、14b、14c 結合環
14d 連結ベルト環
15 掛止環
16 側部抱持鎖
17 ベルト環
18 係止リング
19 連結球
20 連結紐
21 留め具
21a 留め具の中央軸部
22 ベルト環
S 登山靴
S1 周縁(コバ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互にフレキシブルなジョイント部材で結合され、かつ各々に複数のスパイクを備えたフロントプレート及びヒールプレートと、これらを登山靴に装着するための装着手段とを備えた軽アイゼンに於いて、
前記スパイクを、フロントプレート及びヒールプレートの双方の下方に突き出す複数の突起であって、各々の上部から、該フロントプレート及び該ヒールプレートの上方に立ち上がる横ズレ防止ピンを一体に備えた突起に構成し、
前記装着手段を、
各々前記ヒールプレートの左右側部から立ち上げた一対の連結鎖、各連結鎖の上端に結合した四辺形の介在環、及び両端を各々介在環に結合した掛止バー部材であって、登山靴への装着時に靴底部周縁の上部に係止する係止バー部材からなる踵抱持部と、
前記踵抱持部の一方の介在環に結合した副ベルト部材と、
前記踵抱持部の他方の介在環に結合した主ベルト部材であって、その長さを調節する長さ調節手段を備え、その途中にはベルト環を結合位置変更自在に外装し、その先端には前記副ベルト部材と結合するための結合手段を備えた主ベルト部材と、
前記ベルト環に結合した連結片であって、後記二本の連結紐の先端を挿入してその先端の連結球で該連結紐の先端を抜け止め係止する二つの連結スリットを備えた連結片と、
各々その両端を前記フロントプレートの両側前後に結合し、その途中を上部抱持ベルトの両端の掛止環に挿通した左右一対の側部抱持鎖と、
長さ調節手段を備えた前記上部抱持ベルト及び該上部抱持ベルトの両端に配した前記係止環からなる靴の甲を抱持する甲抱持部と、
該上部抱持ベルトの途中に結合位置変更自在に外装したベルト環、該ベルト環に結合した係止リング、及び両端部に連結球を配し、その中央部を該係止リングに結合した連結紐からなる前後連結部と、
で構成した軽アイゼン。
【請求項2】
前記二つの介在環を針金状部材でそれぞれ台形の四辺に沿った形状に構成し、該二つの介在環の底辺の一端に各々前記対応する連結鎖の上端を結合し、他端に各々前記掛止バー部材の対応する端部を結合することとした請求項1の軽アイゼン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−95388(P2009−95388A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267223(P2007−267223)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(302018363)株式会社昇栄 (1)
【Fターム(参考)】