説明

軽量の3次元ワイヤ構造体、およびその製造方法

本発明は、互いに接続されかつ3次元空間で交差して複数のセルを形成する複数のワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)を備える軽量の3次元(x,y,z)のワイヤ構造体に関する。さらに、本発明は、このような3次元ワイヤ構造体を製造するための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに接続されかつ3次元空間で交差して複数のセルを形成する複数のワイヤからなる軽量の3次元ワイヤ構造体に関する。
【0002】
さらに、本発明は、このような3次元ワイヤ構造体を製造するための方法に関する。
【0003】
本発明は、例えば、医療工学、車両構造、機械工学および土木工学で使用される。
【背景技術】
【0004】
このような解決策は、独国特許出願公開第11 2004 002 127 T5 A1明細書から知られており、この発明は、3次元空間で60度または120度の角度に交差する6群の連続ワイヤからなり、3次元ワイヤ構造体内のセルは、
a)第1のワイヤから第6のワイヤまで形成された第1の規則的な四面体部材であって、第1のワイヤ、第2のワイヤおよび第3のワイヤが正三角形を形成するように1つの平面で交差するように、第1の規則的な四面体部材が構成され、第4のワイヤが第2のワイヤおよび第3のワイヤの交点で交差するように構成され、第5のワイヤが第1のワイヤおよび第2のワイヤの交点で交差し、第6のワイヤが第3のワイヤおよび第1のワイヤの交点で交差し、第4のワイヤ、第5のワイヤおよび第6のワイヤが単一の交点で互いに交差する第1の規則的な四面体部材と、
b)交点で第1の規則的な四面体部材に接続されかつ第1の規則的な四面体部材と同様の形状を有する第2の規則的な四面体部材であって、第4のワイヤ、第5のワイヤおよび第6のワイヤが交点を通過して、さらに延びるように第2の規則的な四面体部材が構成され、ワイヤ群の各々が、延びている第4、第5および第6のワイヤから選択されている2つのワイヤに交差し、ワイヤ群が第1のワイヤ、第2のワイヤおよび/または第3のワイヤに平行に配置される第2の規則的な四面体部材とを備え、
c)この場合、ワイヤは60度または120度に互いに交差し、セルは3次元パターンで繰り返され、この結果、フレーム状の3次元構造体が形成される。
【0005】
この場合、交点のワイヤは、接合、半田付けまたは溶接によって互いに接続される。
【0006】
この解決策の欠点は、ワイヤが、3D構造体を介して全方向(x、yおよびz)に延び、自己支持能力がないのでフレーム状の3次元構造体を常に安定させるために、最初に、規定された固定位置に保持する必要があり、次に、追加の接続手段によって交点で互いに固定する必要があるということにある。さらに、必要なワイヤの最長のものが3次元ワイヤ構造体全体に亘って対角線上に延びる。
【0007】
したがって、フレーム状の3次元ワイヤ構造体を製造するために、構造、製造工学、機器工学および材料で多くの時間および金銭を消費しなければならない。さらに、フレームは、多様な用途にとって最適なものと見倣すことができない全方向の剛性度によって特徴付けられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
一般的な3次元ワイヤ構造体の場合、この目的は、本発明によれば、請求項1に記載の特徴によって達成される。
【0009】
本発明の別の有利な発展形態は請求項2〜9に記載される。
【0010】
3次元ワイヤ構造体を製造するための方法は請求項10〜12に記載される。
【0011】
本発明の利点は、3次元ワイヤ構造体を利用することができ、これらのワイヤ自体が、ワイヤ用の追加の接続要素の使用を不要にするような自己支持体として設けられ、したがって、材料および製造のコストを低減することができることである。それぞれの用途に適合させるために、ワイヤ構造体は、方向依存の弾性特性によって、またはさらに全方向の高い剛性レベルによって特徴付けられる。ここで、3次元ワイヤ構造体を層に設計することによって、螺旋ワイヤの長さおよび量がx方向およびy方向の層の広がりを決定し、ワイヤがワイヤ構造体全体の対角線上を通過するという先行技術の欠点が排除される。
【0012】
さらに、上記先行技術に記載されている3次元ワイヤ構造体内での全方向のワイヤ間に必要な相互作用は、もはや不要である。製造工学に関して言えば、z方向の延長は今や理論上無限であるので、以前の生産性の限界が広がっている。
【0013】
例示的な実施形態およびそれに関連する図面を参照して、本発明について以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による軽量の3次元ワイヤ構造体の斜視図を示している。
【図2】第1の平面の第1のワイヤメッシュの平面図を示している。
【図3】図2と同様の第1の平面の第1のワイヤメッシュを、第1の平面の第2のワイヤメッシュが横方向に通っている、平面図を示している。
【図4】図3と同様の第1の平面のワイヤメッシュを、第2の平面の第1のワイヤメッシュが通っている、平面図を示している。
【図5】図3と同様の第1の平面のワイヤメッシュを、第2の平面の第1のメッシュの第1のワイヤが通っている、平面図を示している。
【図6】図5の矢印Aの方向における側面図を示している。
【図7】図5の矢印Bの方向における正面図を示している。
【図8】第2の平面の第1のワイヤメッシュを、第2の平面の第2のワイヤメッシュが通っている平面図を示している。
【図9】図3と同様の第1の平面のワイヤメッシュを、第2の平面の第2のメッシュの第1のワイヤが通っている、平面図を示している。
【図10】図9の矢印Cの方向における側面図を示している。
【図11】図9の矢印Dの方向における側面図を示している。
【図12】図3と同様の第1の平面のワイヤメッシュを、第2および第3のワイヤ構造体が通っている、平面図を示している。
【図13】図8と同様の第2の平面のワイヤメッシュを、第2および第3のワイヤ構造体が通っている、平面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、軽量の3次元ワイヤ構造体を示している。このワイヤ構造体は、複数の螺旋巻きワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25からなり、これらは、セルを形成するように3次元空間で互いに交差して接続され、これらの軸線2、8、14、21の配列の変化に沿って、および異なる平面1、20に配置される。一例として、2つの平面1、20から構成され、さらに別の平面によってz方向に任意に延びることができるワイヤ構造体が図示されている。この場合、平面1は織布ワイヤメッシュ7、13から形成され、平面20は織布ワイヤメッシュ19、26から形成される。
【0016】
このようなワイヤ構造体の設計は以下のようなものである。
【0017】
図2では、第1の平面1において、軸線2を中心として互いに平行に延びる複数の、例えば4つの第1の螺旋ワイヤ3、4、5、6は、それぞれの交点3−4、4−5、5−6で交差することにより第1のワイヤメッシュ7を形成するように展開し、それがx方向およびy方向に接続され、ここで、隣接する2つのワイヤは一巻き毎に1つの交点によって接続される。隣接する2つの第1のワイヤ3、4、5、6の軸線2の間の距離はワイヤのピッチpの半分である。別の第1のワイヤを組み込むことによって、ワイヤメッシュ7はy方向に任意に延びることができる。この場合に使用されるワイヤの長さはx方向の延長部から形成される。
【0018】
図3を参照すると、第1のワイヤメッシュ7において、軸線8を中心として互いに平行に延びる複数の、例えば4つの第2の螺旋ワイヤ9、10、11、12は、さらに、第1のワイヤ3、4、5、6、の軸線2に対して横方向に設けられ、前記第2のワイヤが第1の平面1内で第2のワイヤメッシュ13を形成するように、交点9−10、10−11、11−12において互いに、さらには、第1のワイヤメッシュ7のワイヤ3、4、5、6の交点3−4、4−5、5−6と、例えば、交点3−4−9−10、3−4−11−12、4−5−10−11、5−6−9−10、5−6−11−12で、交差する。完成したセルではいずれの場合も、4つのワイヤは4つの交点でそれぞれ接触していなければならず、これらの交点は、長方形に配置され、このようにして、いずれの場合も、前記構造体に等しい交点をそれぞれ形成する。
【0019】
図面を分かりやすくするために、図3では、交点3−4−9−10、3−4−11−12、4−5−10−11、5−6−9−10、5−6−11−12のみが、等しい交点として図示されている。
【0020】
したがって、このように形成される平面1は、相互に接続されたワイヤメッシュ7と13からなる。第2のワイヤメッシュ13は、第2のワイヤ9、10、11、12の、第1のワイヤ3、4、5、6からなる第1のワイヤメッシュ7への個々の組み込みによって形成される。平面1はx方向およびy方向に任意に延びることができる。
【0021】
図4−図7から、第1の平面1の接続されたワイヤメッシュ7、13に対してz方向に変位されるように第3の螺旋ワイヤ15、16、17、18が設けられ、これらの第3の螺旋ワイヤも、同様に軸線14を中心として互いに平行に延びており、第2の平面20内でy方向に延びる第1のワイヤメッシュ19を形成するように互いに交差し、かつ平面1の前記第2のワイヤ9、10、11、12が1つおきに交差されるような方法で第3のワイヤに対して横方向にオフセットされた平面1の第2のワイヤ9、10、11、12とも交差することが理解できる。同時に、第3のワイヤ15、16、17、18は、平行に延びる第1のワイヤ3、4、5、6に対して、
【数1】

【0022】
だけz方向に変位され、式中、daは外径を表し、pは螺旋ワイヤのピッチを表す(図2参照)。
【0023】
第2の平面20の第1のワイヤメッシュの第3の螺旋ワイヤ15、16、17、18は、交点3−4−11−12−15−16、3−4−9−10−15−16、4−5−10−11−16−17、5−6−11−12−17−18および5−6−9−10−17−18で、第1の平面1の螺旋ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12と交わる(図4)。
【0024】
最後に、図8−図11は、第4の螺旋ワイヤの軸線21を中心として互いに平行に延びる複数の、例えば4つの第4の螺旋ワイヤ22、23、24、25が、第3のワイヤ15、16、17、18の軸線14に対して横方向に、かつ第1の平面1のワイヤ9、10、11、12に対して平行に設けられ、前記第4のワイヤ22、23、24、25は、第2の平面20内で第2のワイヤメッシュ26を形成するように、第4のワイヤの交点22−23、23−24、24−25において互いに、かつ第2の平面20内の第2のワイヤメッシュ19のワイヤ15、16、17、18と交点15−16、16−17、17−18で交差して、交点15−16−22−23、15−16−24−25、16−17−23−24、17−18−22−23、17−18−24−25を形成することを示している。
【0025】
ここで、x方向のワイヤメッシュ26は、平面1のワイヤメッシュ7、13と一致するように平面20のy方向のワイヤメッシュ19に接続される。ワイヤメッシュ19と26は、個々のワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25の交点3−4−11−12−15−16−24−25、3−4−9−10−15−16−22−23、4−5−10−11−16−17−23−24、5−6−9−10−17−18−22−23、5−6−11−12−17−18−24−25によって平面1に接続される。上述したように、次の平面が既存の平面20に構成される場合には、別の交点が形成される。
【0026】
z方向における3次元ワイヤ構造の延長部が理論上境界を有しないように、z方向の別の平面構造が上記説明と類似の方法で実現される。
【0027】
第1〜第4のワイヤは、非常に多様な材料、例えば金属材料または非金属材料から製造することができる。
【0028】
さらに、個々の平面1、20の第1〜第4のワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25が、同一または異なる幾何学的形状、例えば円形、三角形、長方形または多角形の断面を有することが可能である。ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25は中実材料または中空材料から製造することができる。
【0029】
3次元ワイヤ構造体のための方向依存の弾性特性を得るために、平面1、20の1つおよび/または複数の中で、異なる材料から製造されたワイヤを使用することが可能である。
【0030】
弾性特性は、部分的に、平面1、20の1つおよび/または複数に配置されている異なる長さのワイヤの影響を受けることもある。ピッチpおよび/またはワイヤ径等の種々のパラメータにより、ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25が個々の平面または方向により強くまたはより弱く引っ張られることから、弾性特性は、螺旋ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25の幾何学的特性ピッチp、ワイヤ直径および外径によって決定することもできる。
【0031】
別のワイヤ3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’および/または3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”が、上述したように展開された3次元ワイヤ構造体と類似の方法で平面1、20のx方向およびy方向に配置される場合、図1のワイヤ構造体内に1つまたは複数の別個の3次元ワイヤ構造体を形成することが可能であり、上記ワイヤ構造体は、図1のように移動可能であるように(第1の)ワイヤ構造体内に配置されるか、またはその数に応じて固定される。図12は、第1の平面1内でワイヤ3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’および3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”から形成された第2および第3のワイヤ構造体を一例として示している。図13は、第2の平面20内でワイヤ15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’および15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”から形成された第2および第3のワイヤ構造体を一例として示している。
【0032】
弾性が小さいか剛性である3次元ワイヤ構造体を生じさせるために、ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25は、それらの交点3−4−11−12−15−16−24−25、3−4−9−10−15−16−22−23、4−5−10−11−16−17−23−24、5−6−9−10−17−18−22−23、5−6−11−12−17−18−24−25の1つまたは複数で接合技術を用いて互いに接続することができる。
【0033】
本発明による3次元ワイヤ構造体を製造するための方法は、
2つのワイヤメッシュ7、13から第1の平面1を形成するために、
− 隣接する2つのワイヤが一巻き毎に交点3−4、4−5、5−6を介して接続されるように、その軸線2を中心として互いに平行に延びる第1の螺旋巻きワイヤ3、4、5、6がx方向に互いに編まれ、
− その軸線8を中心として互いに平行に延びる複数の第2の螺旋ワイヤ9、10、11、12が、第1のワイヤ3、4、5、6の軸線2に対して横方向に、第1のワイヤ3、4、5、6の第1のワイヤメッシュ7内に編みこまれ、そして2つのワイヤメッシュ19、26から第2の平面20を形成するように、
− 上記ワイヤメッシュ7、13の第1の平面1に対してz方向への変位が行われた後に、その軸線14を中心として互いに平行に延びる第3の螺旋ワイヤ15、16、17、18が互いに交差し、かつ第3の螺旋ワイヤに対して横方向にオフセットされた平面1の第2のワイヤ9、10、11、12とも交差し、平面1の第2のワイヤ9、10、11、12が1つおきに交差されるように編みこまれ、それと同時に、第1のワイヤメッシュ19が第2の平面20内に形成され、
− 第3のワイヤ15、16、17、18の軸線14に対して横方向に、軸線21を中心として互いに平行に延びる複数の第4の螺旋ワイヤ22、23、24、25が編みこまれ、第2の平面20内に第2のワイヤメッシュ26を形成するように、交点22−23、23−24、24−25において互いに、かつ第2の平面20内の第1のワイヤメッシュ19の第3のワイヤ15、16、17、18の交点15−16、16−17、17−18で交差して、交点15−16−22−23、15−16−24−25、16−17−23−24、17−18−22−23、17−18−24−25を形成することによって特徴付けられる。
【0034】
さらに、別のワイヤ3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’および/または3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”が、上記のように製造された3次元ワイヤ構造体と同様に、x方向およびy方向において平面1、20内に編みこまれることが可能である(図12および図13参照)。
【0035】
最後に、ワイヤ3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25;3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’および/または3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”は、それらの交点3−4−11−12−15−16−24−25、3−4−9−10−15−16−22−23、4−5−10−11−16−17−23−24、5−6−9−10−17−18−22−23、5−6−11−12−17−18−24−25;
3’−4’−11’−12’−15’−16’−24’−25’、3’−4’−9’−10’−15’−16’−22’−23’、4’−5’−10’−11’−16’−17’−23’−24’、5’−6’−9’−10’−17’−18’−22’−23’、5’−6’−11’−12’−17’−18’−24’−25’;
3”−4”−11”−12”−15”−16”−24”−25”、3”−4”−9”−10”−15”−16”−22”−23”、4”−5”−10”−11”−16”−17”−23”−24”、5”−6”−9”−10”−17”−18”−22”−23”、5”−6”−11”−12”−17”−18”−24”−25”
の1つまたは複数で接合技術を用いて接続することができ、その結果、弾性が小さいか剛性である3次元ワイヤ構造体が形成される。
【符号の説明】
【0036】
1…第1の平面、
2…3〜6の軸線、
3…第1のワイヤ、
4…第1のワイヤ、
5…第1のワイヤ、
6…第1のワイヤ、
7…平面1内の第1のワイヤメッシュ、
8…9〜12の軸線、
9…第2のワイヤ、
10…第2のワイヤ、
11…第2のワイヤ、
12…第2のワイヤ、
13…平面1内の第2のワイヤメッシュ、
14…15〜18の軸線、
15…第3のワイヤ、
16…第3のワイヤ、
17…第3のワイヤ、
18…第3のワイヤ、
19…平面20内の第1のワイヤメッシュ、
20…第2の平面、
21…22〜25の軸線、
22…第4のワイヤ、
23…第4のワイヤ、
24…第4のワイヤ、
25…第4のワイヤ、
26…平面20内の第2のワイヤメッシュ、
3−4…交点、
4−5…交点、
5−6…交点、
9−10…交点、
10−11…交点、
11−12…交点、
9−15…交点、
11−15…交点、
3−4−9−10…交点、
3−4−11−12…交点、
4−5−10−11…交点、
5−6−9−10…交点、
5−6−11−12…交点、
15−16−22−23…交点、
15−16−24−25…交点、
16−17−23−24…交点、
17−18−22−23…交点、
17−18−24−25…交点、
3−4−9−10−15…交点、
3−4−11−12−15…交点、
3−4−11−12−15−16…交点、
4−5−10−11−16−17…交点、
5−6−11−12−17−18…交点、
3−4−9−10−15−16−22…交点、
5−6−9−10−17−18−22…交点、
3−4−11−12−15−16−24−25…交点、
3−4−9−10−15−16−22−23…交点、
4−5−10−11−16−17−23−24…交点、
5−6−9−10−17−18−22−23…交点、
5−6−11−12−17−18−24−25…交点、
3’−4’−11’−12’−15’−16’−24’−25’…交点、
3’−4’−9’−10’−15’−16’−22’−23’…交点、
4’−5’−10’−11’−16’−17’−23’−24’…交点、
5’−6’−9’−10’−17’−18’−22’−23’…交点、
5’−6’−11’−12’−17’−18’−24’−25’…交点、
3”−4”−11”−12”−15”−16”−24”−25”…交点、
3”−4”−9”−10”−15”−16”−22”−23”…交点、
4”−5”−10”−11”−16”−17”−23”−24”…交点、
5”−6”−9”−10”−17”−18”−22”−23”…交点、
5”−6”−11”−12”−17”−18”−24”−25”…交点、
da…外径、
p…ピッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接続され、かつ3次元空間で交差して複数のセルを形成する複数のワイヤからなる軽量の3次元ワイヤ構造体において、
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が螺旋状に巻かれており、それと同時に、平面(1)において、その軸線(2)を中心として互いに平行に延びる複数の第1の螺旋ワイヤ(3、4、5、6)は、交点(3−4、4−5、5−6)で交差することにより第1のワイヤメッシュ(7)を形成するように展開し、それがx方向およびy方向に接続され、ここで、隣接する2つのワイヤは一巻き毎に1つの交点(3−4、4−5、5−6)によって接続され、
さらに、その軸線(8)を中心として互いに平行に延びる複数の第2の螺旋ワイヤ(9、10、11、12)は、前記第1のワイヤ(3、4、5、6)の前記軸線(2)に対して横方向に設けられ、前記第2のワイヤ(9、10、11、12)が前記平面(1)内に第2のワイヤメッシュ(13)を形成するように、交点(9−10、10−11、11−12)において互いに、および前記第1のワイヤメッシュ(7)の前記ワイヤ(3、4、5、6)の前記交点(3−4、4−5、5−6)と、交点(3−4−9−10、3−4−11−12、4−5−10−11、5−6−9−10、5−6−11−12)で、交差し、
その軸線(14)を中心として互いに平行に延びる複数の第3の螺旋ワイヤ(15、16、17、18)は、前記平面(1)に対してz方向に変位されて設けられ、前記第3のワイヤが互いに交差し、かつ前記平面(1)の前記第2のワイヤが1つおきに交差されるような方法で前記第3のワイヤに対して横方向にオフセットされた平面(1)の前記ワイヤ(9、10、11、12)とも交差し、
その軸線(21)を中心として互いに平行に延びる複数の第4の螺旋ワイヤ(22、23、24、25)は、前記第3のワイヤ(15、16、17、18)の前記軸線(14)に対して横方向に設けられ、前記第4のワイヤ(22、23、24、25)が、第2の平面(20)内に第2のワイヤメッシュ(26)を形成するように、それらの交点(22−23、23−24、24−25)において互いに、および前記平面(20)の第1のワイヤメッシュ(19)の前記ワイヤ(15、16、17、18)の前記交点(15−16、16−17、17−18)と、交点(15−16−22−23、15−16−24−25、16−17−23−24、17−18−22−23、17−18−24−25)で、交差する
ことを特徴とする、軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項2】
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が、金属材料または非金属材料から製造されることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項3】
異なる材料から製造されるワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が、前記平面(1、20)の1つおよび/または複数に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項4】
前記個々の平面(1、20)の前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が、同一または異なる幾何学的形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項5】
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)の前記幾何学的形状が、円形、三角形、長方形または多角形の断面として実現されることを特徴とする、請求項4に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項6】
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が、中実材料または中空材料から製造されることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項7】
異なる長さのワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25)が、部分的に、前記平面(1、20)の1つおよび/または複数に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項8】
別のワイヤ(3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’および/または3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”)が、前記平面(1、20)の1つおよび/または複数において前記x方向およびy方向に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項9】
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25;3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’;3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”)が、前記ワイヤの交点(3−4−11−12−15−16−24−25、3−4−9−10−15−16−22−23、4−5−10−11−16−17−23−24、5−6−9−10−17−18−22−23、5−6−11−12−17−18−24−25;3’−4’−11’−12’−15’−16’−24’−25’、3’−4’−9’−10’−15’−16’−22’−23’、4’−5’−10’−11’−16’−17’−23’−24’、5’−6’−9’−10’−17’−18’−22’−23’、5’−6’−11’−12’−17’−18’−24’−25’;3”−4”−11”−12”−15”−16”−24”−25”、3”−4”−9”−10”−15”−16”−22”−23”、4”−5”−10”−11”−16”−17”−23”−24”、5”−6”−9”−10”−17”−18”−22”−23”、5”−6”−11”−12”−17”−18”−24”−25”)の1つまたは複数で接合技術を用いて互いに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体。
【請求項10】
軽量の3次元ワイヤ構造体を製造するための方法において、
2つのワイヤメッシュ(7、13)から平面(1)を形成するために、
− その軸線(2)を中心として互いに平行に延びる第1の螺旋巻きワイヤ(3、4、5、6)が、隣接する2つのワイヤが一巻き毎に交点(3−4、4−5、5−6)を介して接続されるように、x方向に互いに編まれ、
− その軸線(8)を中心として互いに平行に延びる複数の第2の螺旋ワイヤ(9、10、11、12)が、前記第1のワイヤ(3、4、5、6)の前記軸線(2)に対して横方向に、前記第1のワイヤ(3、4、5、6)の前記第1のワイヤメッシュ(7)内に編みこまれ、そして2つのワイヤメッシュ(19、26)から第2の平面(20)を形成するように、
− 前記ワイヤメッシュ(7、13)の前記平面(1)に対してz方向への変位が行われた後に、軸線(14)を中心として互いに平行に延びる複数の第3の螺旋ワイヤ(15、16、17、18)が、互いに交差し、かつ前記第3の螺旋ワイヤに対して横方向にオフセットされた前記平面(1)の前記第2のワイヤ(9、10、11、12)とも交差し、前記平面(1)の前記第2のワイヤ(9、10、11、12)が1つおきに交差されるように編みこまれ、それと同時に、前記第1のワイヤメッシュ(19)が前記第2の平面(20)内に形成され、さらに
− その軸線(21)を中心として互いに平行に延びる複数の第4の螺旋ワイヤ(22、23、24、25)が、前記第3のワイヤ(15、16、17、18)の前記軸線(14)に対して横方向に編みこまれ、前記第4のワイヤ(22、23,24,25)は前記第2の平面(20)内に前記第2のワイヤメッシュ(26)を形成するように、交点(22−23、23−24、24−25)において互いに、かつ第2のワイヤメッシュ(26)の前記第3のワイヤ(15、16、17、18)の交点(15−16、16−17、17−18)と交差して、交点(15−16−22−23、15−16−24−25、16−17−23−24、17−18−22−23、17−18−24−25)を形成することを特徴とする、方法。
【請求項11】
別のワイヤ(3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’;3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”)が、前記x方向およびy方向において前記平面(1、20)内に編みこまれることを特徴とする、請求項10に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体を製造するための方法。
【請求項12】
前記ワイヤ(3、4、5、6、9、10、11、12、15、16、17、18、22、23、24、25;3’、4’、5’、6’、9’、10’、11’、12’、15’、16’、17’、18’、22’、23’、24’、25’;3”、4”、5”、6”、9”、10”、11”、12”、15”、16”、17”、18”、22”、23”、24”、25”)が、前記ワイヤの交点(3−4−11−12−15−16−24−25、3−4−9−10−15−16−22−23、4−5−10−11−16−17−23−24、5−6−9−10−17−18−22−23、5−6−11−12−17−18−24−25;3’−4’−11’−12’−15’−16’−24’−25’、3’−4’−9’−10’−15’−16’−22’−23’、4’−5’−10’−11’−16’−17’−23’−24’、5’−6’−9’−10’−17’−18’−22’−23’、5’−6’−11’−12’−17’−18’−24’−25’;3”−4”−11”−12”−15”−16”−24”−25”、3”−4”−9”−10”−15”−16”−22”−23”、4”−5”−10”−11”−16”−17”−23”−24”、5”−6”−9”−10”−17”−18”−22”−23”、5”−6”−11”−12”−17”−18”−24”−25”)の1つまたは複数で接合技術を用いて接続されることを特徴とする、請求項10に記載の軽量の3次元ワイヤ構造体を製造するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−513901(P2012−513901A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542675(P2011−542675)
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【国際出願番号】PCT/DE2009/001831
【国際公開番号】WO2010/075853
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(511157790)キーゼルシュタイン ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】