説明

農作業用昇降竹馬

【課題】農作業の果実(りんご、なし、柿、みかん等)栽培で背丈以上の高さの作業、例えば袋掛及び収穫等の時、足場として脚立を使用している。脚立の場合、手の届く範囲が狭いので、いちいち脚立に上がったり、下りたり、セット変えしたりで面倒である。そのため少々無理な姿勢でも作業しようとするため転倒の危険がある。
【解決手段】背丈以上の作業高さで簡単に昇降可能とするため、足台22をブレーキ付ギヤードモータ13により駆動されるボールネジ12で昇降する昇降外筒10に取付けている。竹馬に乗った状態で操作ボタン4a、4bを操作し、上下方向の作業範囲を広げることが出来る。ブレーキ付ギヤードモータはバッテリ電源18で駆動としているので、どこでも操作可能である。場所移動は昇降ガイド外筒30を持って、足台を持上げて竹馬として移動可能なため、場所移動が簡単である。一対の竹馬はチエインで結合されているため安全性も計れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農作業の果実(りんご、梨、柿、みかん等)収穫等高所作業で脚立を使用する変わりに、作業効率アップのため容易に昇降及び移動が可能な農作業用昇降竹馬に関するものである。
【背景技術】
【0002】
農作業の果実(りんご、梨、柿、みかん等)収穫時、背丈以上の高さのものは、足場として脚立を使用している。いちいち脚立に上がったり、下りたり、セット変えしたりで面倒なため無理な姿勢で作業し、転倒の危険がある。
【0003】
【特許文献1】特開2003−269063号公報、特開平10−146402号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
農作業の果実(りんご、梨、柿、みかん等)栽培で背丈以上の高さの作業例えば、袋掛及び収穫等の時、足場として脚立を使用している。脚立の場合、手の届く範囲が狭いので、いちいち脚立に上がったり、下りたり、セット変えしたりで面倒である。そのため少々無理な姿勢でも作業しようとするため転倒の危険がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
背丈以上の作業高さで簡単に昇降可能とするため、足台22をブレーキ付ギヤードモータ13により駆動されるボールネジ12で昇降する昇降外筒10に取付けている。竹馬に乗った状態で操作ボタン4a、4bを操作し、上下方向の作業範囲を広げることが出来る。ブレーキ付ギヤードモータはバッテリ電源18で駆動する。場所移動は昇降ガイド外筒30を持って、足台を持上げて竹馬として移動可能なため、場所移動が簡単である。一対の竹馬はチエイン5a,5bと6a、6bで結合されているため安全性も計れる。
【発明の効果】
【0006】
足台22昇降をどこでも簡単に実施可能なようにバッテリ電源とし、操作ボタン4a、4b操作によりブレーキ付ギヤードモータ13でボールネジ12を駆動し、足台を取付けている昇降外筒10が昇降される。竹馬に乗った状態で上下調整が可能なため操作が簡単である。場所移動時は昇降外筒と枠板33a、33b及び足台で結合されている
昇降ガイド外筒30を持って、足台を持上げ竹馬として移動可能である。
一対の竹馬はチエイン5a、5bと6a、6bで結合されているため安全性も計れる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(イ).作業高さ調整が簡単なように足台22はブレーキ付ギヤードモータ13で駆動されるボールネジ12で昇降される。竹馬として移動のため足台と同時に昇降する昇降ガイド外筒30を昇降外筒10と結合し、一対の竹馬は安全のためチエインで結合されている。
【実施例1】
【0007】
図1は農作業用昇降竹馬に作業者が乗って上昇した状態の正面図、側面図及び平面図を示す。図2は図1のA部ボールネジ駆動断面及び昇降ガイド外筒断面のA部詳細図及びA部詳細図のB、C、D各詳細図を示す。
【0008】
図1において、農作業用昇降竹馬一対の構成部品を示す。足台22を昇降させる昇降装置1a、1b、昇降装置と結合している昇降ガイド2a、2b及び昇降装置と昇降ガイドを取付けている架台3a、3bより構成されている。足台22には作業靴固定具23が取付けられている。足台昇降用操作ボタン4a、4bは上部に配置し、一対の竹馬はチエイン5a、5b及び6a、6bで結合されている。
【0009】
図2において、A部詳細は足台22昇降駆動部及び昇降ガイド外筒結合状態を示す。バッテリ電源18で駆動されるブレーキ付ギヤードモータ13はカップリング16によりボールネジ12に連結されており、ボールネジに掛かる足台22の垂直荷重はサポートユニット15で受けている。ボールネジ12の荷重はボールネジナット14より昇降内筒11に伝達される。昇降外筒10と昇降ガイド外筒30は枠板33a、33b及び足台22で結合されている。昇降ガイド外筒30は昇降ガイド内筒31と摺動している。
【0010】
図2において、B部詳細は昇降外筒10の上部で、足台22からの荷重をボールネジ12に伝達するサポートユニット15、ブレーキ付ギヤードモータ13の回転力をボールネジに伝達するカップリング16の取付状態、バッテリを収納するバッテリ箱18及び昇降ガイド外筒30を結合している枠板33aの取付状態を示す。
【0011】
図2において、C部詳細はボールネジ12に掛かる荷重をボールネジナット14で受け、昇降内筒11に伝達する状態を示す。又、昇降外筒10に掛かるモーメント負荷も受ける。昇降ガイド外筒30は昇降ガイド内筒のガイドブッシュ32bと摺動する。
【0012】
図2において、D部詳細はボールネジ12下部の回転時の振れ止め17の取付状態、昇降外筒10に掛かるモーメント負荷を昇降内筒11で受けるためのガイドブッシュ21の取付状態を示す。電動駆動のため上限及び下限停止用センサ19a、19b及び各検知棒20a、20bの配置を示す。昇降ガイド外筒30と足台22は結合されており、昇降ガイド内筒31は昇降ガイド外筒30に取付けのガイドブッシュ32aと摺動する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明実施例の農作業用昇降竹馬に作業者が乗って上昇した状態の正面図、側面図及び平面図である。
【図2】本発明実施例の図1に示すA部詳細図及びA部詳細に示すB,C、Dの各部詳細図である。
【符号の説明】
【0014】
1a 昇降装置 10 昇降外筒
1b 昇降装置 11 昇降内筒
2a 昇降ガイド 12 ボールネジ
2b 昇降ガイド 13 ブレーキ付ギヤードモータ
3a 架台 14 ボールネジナット
3b 架台 15 サポートユニット
4a 操作ボタン 16 カップリング
4b 操作ボタン 17 振れ止め
5a チエイン 18 バッテリ箱
5b チエイン 19a 上限検知センサ
6a チエイン 19b 下限検知センサ
6b チエイン 20a 上限検知棒
20b 下限検知棒
21 ガイドブッシュ
22 足台
23 作業靴固定具
30 昇降ガイド外筒
31 昇降ガイド内筒
32a ガイドブッシュ
32b ガイドブッシュ
33a 枠板
33b 枠板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足台をブレーキ付ギヤードモータにより駆動されるボールネジで昇降する外筒に取付け、伸縮昇降ガイドを併用した農作業用昇降竹馬。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−167735(P2008−167735A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32657(P2007−32657)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(306028249)
【Fターム(参考)】