説明

農産物包装用フィルム切断装置

【目的】 フィルムFを切断する各切断刃体24の切断ストロークを小さくし、切断後のフィルムFの切口を直線状に綺麗に仕上げ、各片側鋭角刃27にて伸び易い性質のフィルムFや裂け易い性質のフィルムFも切れ味良く整然と切断する。
【構成】 各切断刃体24はそれぞれの片側鋭角刃27を同方向に向けて同一平面に並設する。各切断刃体24を、それぞれの取付孔26を介して取付けた刃支持体7の支持板8に形成された各支持部11を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜させ、この各切断刃体24の隣接する片側鋭角刃27の相互間を所定の幅のラップ代βをもってラップさせて固着する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農産物包装用フィルム切断装置に係り、たとえば、キャベツ、白菜、レタスなどの結球野菜及び夏蜜柑、ザボンなどの果物等の農産物をフィルムにて包装する農産物包装機において、そのフィルムを前記各種の農産物の包装に必要な長さに切断するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の農産物包装機のフィルム切断装置としては、たとえば、特開平4−215906号公報に記載されているように、フィルムを支持する切断ベースの上方に位置してフィルムの幅方向に長く形成した刃支持体を昇降自在に設け、この刃支持体の一側部に複数の切断刃体を垂直状に並設固定し、この各切断刃体の下端部にはそれぞれ同方向で上方に向かって傾斜した片側鋭角刃を形成し、この各切断刃体の隣接する片側鋭角刃の相互間をラップさせずに並設する構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成では、刃支持体の各切断刃体を上下動してそれぞれの片側鋭角刃にてフィルムを切断するものであるが、この際、各切断刃体は垂直状に並設されているとともに隣接する各片側鋭角刃の相互間をラップさせずに並設されているため、フィルムの切断に必要な各切断刃体の上下方向の切断ストロークが大きく、切断後のフィルムの切口は凹凸状に切断されることになって切口を直線状に綺麗に仕上げることができず、各片側鋭角刃はフィルムに対して突き刺して切断されるためフィルムの種類によっては、たとえば、伸び易い性質のフィルムや裂け易い性質のフィルムの場合には切れ味が悪く整然と切断することができないことがある、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、フィルムの切断に必要な各切断刃体の上下方向の切断ストロークを小さくすることができ、切断後のフィルムの切口を直線状に綺麗に仕上げることができ、各片側鋭角刃はフィルムを切断しながら下降されるため、伸び易い性質のフィルムや裂け易い性質のフィルムの場合にも切れ味が良く整然と切断することができる農産物包装用フィルム切断装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の農産物包装用フィルム切断装置は、農産物を包装する包装部に向かって引き出されるフィルムの切断位置に配設されこのフィルムを支持する切断ベースと、この切断ベースの上方に位置してこの切断ベースに向かって昇降自在に配設された刃支持体と、この刃支持体に並設され前記切断ベース上に支持された前記フィルムを切断する複数の切断刃体とを具備し、前記刃支持体は、前記切断ベースに対向して垂直状に配設された左右方向の支持板を有し、この支持板の一側部には左右方向に所定の間隔をおいて複数の支持部を形成し、前記複数の切断刃体は、その基端部には前記支持板の各支持部に取付ける取付孔をそれぞれに形成し、その先端部には前記取付孔に向かって傾斜した片側鋭角刃をそれぞれに形成し、前記各切断刃体はそれぞれの片側鋭角刃を同方向に向けて同一平面に並設し、この各切断刃体を、それぞれの取付孔を介して取付けた前記支持板の各支持部を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜させるとともに、この各切断刃体の隣接する片側鋭角刃の相互間を所定の幅のラップ代をもってラップさせて固着するものである。
【0006】
【作用】本発明の農産物包装用フィルム切断装置では、農産物を包装する包装部に向かってフィルムが所定の長さ引き出され、このフィルムの途中が切断位置の切断ベース上に支持された状態において、この切断ベースに向かって刃支持体が下降されると、この刃支持体の各切断刃体の片側鋭角刃にて切断ベース上のフィルムが切断される。
【0007】この際、各切断刃体は支持板の各支持部を中心として左右方向に傾斜して配設されていることにより、その各片側鋭角刃によるフィルムの切断は小さい切断ストロークによって下降切断される。また、この各切断刃体の隣接する片側鋭角刃の相互間は所定のラップ代をもってラップして配設されていることにより、切断後のフィルムの切口は凹凸状になることなく直線状に綺麗に仕上げた状態に切断される。さらに、各片側鋭角刃は垂直方向の軸線に対して所定の傾斜角度に傾斜して配設されていることにより、各片側鋭角刃はフィルムを切断しながら下降され、伸び易い性質のフィルムや裂け易い性質のフィルムの場合にも切れ味が良く整然と切断される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照して説明する。
【0009】1はフィルムの切断位置Aに配設された左右方向に長い支持基板で、この支持基板1の幅方向の一側部には、その長さ方向に沿ってゴム等の弾性部材にて断面矩形状に形成された切断ベース2が一体に固着されている。また、前記支持基板1の幅方向の他側部には、その長さ方向の両端近傍部に位置して昇降杆3が垂直状に昇降自在に支持され、この左右の昇降杆3の上端部間には左右方向の連結板4が固着され、この連結板4の左右方向の両側部には板状支枠5が水平状に一体に突設されている。また、前記左右の昇降杆3には前記連結板4の下端部間に位置して断面円形の弾性杆6が一体に固着されている。
【0010】また、前記左右の板状支枠5の突出端部には刃支持体7が一体に固着されている。この刃支持体7は、前記切断ベース2に対向して垂直状に配設された左右方向に長い支持板8を有し、この支持板8には、その上端部に前記左右の板状支枠5の突出端部に固着支持された取付片9が水平状に一体に形成され、この取付片9の下部近傍に位置して前記支持板8の左右部にはねじ孔10がそれぞれ形成されている。
【0011】また、前記支持板8には、前記取付片9を突出した側面部の下部に位置して左右方向に所定の間隔をおいて多数の支持部としての支持凸部11がプレスエンボス加工によって一体に突出形成され、この各支持凸部11の中で左右方向の両端部に位置する支持凸部11の外方部に位置して前記支持板8の両端部には係合板12が一体に固着されている。この両端部の係合板12は、その内側部には垂直方向の軸線を中心として左右方向に所定の傾斜角度で傾斜した係合縁部13が形成されているとともに、その中心部には前記支持板8に貫通したねじ孔14が形成され、さらに、その左右方向の両端下部には支持突部15がそれぞれ外方に向かって一体に突出されている。
【0012】さらに、前記支持板8には、前記各支持凸部11を突出した側面部とは反対側の側面部に位置して摺動板16が垂直状に配設されている。この摺動板16は、前記支持板8に沿って左右方向に長く形成され、その左右部には前記支持板8の左右のねじ孔10に連通する上下方向に長い案内長溝17がそれぞれ形成されているとともに、その下端部には前記切断ベース2上に当接する板状のフィルム押え部18が外方に向かって水平状に一体に突出形成され、さらに、その左右方向の両端上部には支持突部19がそれぞれ外方に向かって一体に突出されている。
【0013】そして、前記摺動板16の左右の案内長溝17から前記支持板8の左右のねじ孔10にはワッシャ20を介してボルト21がそれぞれ螺着され、この左右のボルト21にて前記摺動板16が前記支持板8に沿って上下方向に摺動自在に取着されているとともに、この左右のボルト21の大径頭部22にて前記摺動板16が抜け止め支持されている。
【0014】また、前記摺動板16の左右の支持突部19と前記支持板8の左右の支持突部15との間にはコイルスプリング23が張設され、この左右のコイルスプリング23にて前記摺動板16が常時下方に向かって附勢され、この摺動板16の左右の案内長溝17の上端部が前記左右のボルト21に係止されているとともに、この摺動板16の下端部のフィルム押え部18が後述する切断刃体の先端部(下端部)より下方に位置して突出されている。
【0015】さらに、前記支持板8の各支持凸部11には前記切断ベース2上に支持されたフィルムを切断する切断刃体24がそれぞれ取着されている。この多数の切断刃体24は、その幅方向の両側縁部には上下方向に平行な係合面25をそれぞれに有し、その上端部に位置する基端部には前記各支持凸部11を嵌合して取付ける取付孔26がそれぞれに形成され、その先端部(下端部)には前記取付孔26に向かって傾斜した片側鋭角刃27が形成されている。この片側鋭角刃27とは本明細書ではその刃部は切断刃体24の一方側からカットして形成した片刃及び切断刃体24の両側方からカットして形成した両刃を含むものとする。
【0016】そして、前記支持板8の各支持凸部11には前記各切断刃体24はそれぞれの片側鋭角刃27を同方向に向けて同一平面に並設されることにより、この各切断刃体24は両側縁部の係合面25がそれぞれ接触係合され、かつ、この各切断刃体24は、それぞれの取付孔26を介して取付けた前記支持板8の各支持凸部11を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜した状態でこの各切断刃体24は所定の傾斜角度αで傾斜設定される。
【0017】すなわち、前記支持板8の左右両端部の支持凸部11に対して左右両端部の切断刃体24を支持させることにより、この両端部の切断刃体24の外側部の係合面25が前記両端部の係合板12の傾斜した係合縁部13に係合され、この両端部の切断刃体24は支持凸部11を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜した状態に支持される。また、この両端部に位置する切断刃体24の内側部に配設されてそれぞれの支持凸部11に支持される各切断刃体24も、それぞれの両端部の係合面25が係合されて両端部の切断刃体24と同様に垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜した状態に支持され、したがって、支持板8の各支持凸部11にて各切断刃体24は、それぞれ同じ傾斜角度αをもって傾斜した状態に設定支持される。
【0018】そして、前記各切断刃体24は、その隣接する片側鋭角刃27の相互間を所定の幅のラップ代βをもってラップさせて固着されるとともに、その各切断刃体24の片側鋭角刃27はフィルムを切断する比較的小さい切断ストロークhをもって構成される。そうして、前記各切断刃体24の片側鋭角刃27の下端部より下方に位置して前記摺動板16のフィルム押え部18が突出され、このフィルム押え部18にて各片側鋭角刃27に対する安全性が確保されている。
【0019】また、前記各支持凸部11に支持された前記各切断刃体24の前面部には左右方向に長い当接板28が当接され、この当接板28の左右方向の両端部には前記支持板8の両端部のねじ孔14に連通する連通孔29がそれぞれ形成されている。そして、前記当接板28の両端部の連通孔29から前記支持板8の両端部のねじ孔14にワッシャ30を介してボルト31を締着することにより、支持板8に当接板28が固着され、この左右のボルト31の大径頭部32にて当接板28が抜け止めされている。
【0020】さらに、前記支持基板1の下方部に位置して支持基板1と同形状の取付基板33が配設され、この取付基板33の左右方向の中間部にはシリンダー装置34が固定され、このシリンダー装置34の取付基板33から上方に突出したピストンロッド35の上端部には水平状に配設された連動杆36の中間部が連結されている。また、前記連動杆36の左右方向の両端部には前記左右の昇降杆3の下端部が連結支持され、この左右の昇降杆3は前記支持基板1に固定された左右の円筒状の案内支体37にて昇降自在に支持されている。そして、前記シリンダー装置34のピストンロッド35の伸縮動作により、前記多数の切断刃体24を有する刃支持体7が前記切断ベース2に向かって昇降動されるようになっている。
【0021】また、前記取付基板33上にはシリンダー装置38が固定され、このシリンダー装置38のピストンロッド39の上端部には弾性部材からなる円柱状のフィルム押え体40が取着され、このフィルム押え体40は前記支持基板1に穿設された案内孔41に上下動自在に挿通され、この案内孔41の上方に位置して前記支持基板1上には前記フィルム押え体40が下方から当接するフィルム支持片42が水平状に突設されている。そして、前記フィルム押え体40とフィルム支持片42とにより引き出されたフィルムを挟持するようになっている。
【0022】つぎに、前記切断位置Aの一側上部にはフィルム繰出軸43に支持されたフィルムロール44が設けられ、このフィルムロール44の下方部にはフィルムFの繰出しを案内する複数のガイドローラ45が回転自在に並設軸架されている。また、前記ガイドローラ45の下方部にはガイドローラ46が回転自在に軸架されている。
【0023】また、前記切断位置Aの他側部にはフィルムFを包装部Bに向かって引出すフィルム引出装置47が配設され、このフィルム引出装置47は、前記切断位置Aに向かって配設されたガイドレール48及び移動装置49を有しており、このガイドレール48及び移動装置49にて前記切断位置Aに向かって進退自在に移動されるようになっている。また、前記フィルム引出装置47はフィルムFの引出端部を挟持する開閉自在の挟持機構50を有している。
【0024】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0025】フィルムロール44から複数のガイドローラ45,46に案内されて引出されたフィルムFの引出端部が切断位置Aのフィルム押え体40の上端部とフィルム支持片42の下面部とにより挟持された状態において、ガイドレール48及び移動装置49にてフィルム引出装置47が切断位置Aに向かって前進移動され、このフィルム引出装置47が切断位置Aに移動されるとともに、このフィルム引出装置47の移動が停止される。そして、フィルム引出装置47の挟持機構50が作動され、この挟持機構50にてフィルムFの引出端部が挟持される。
【0026】また、このフィルムFの引出端部が挟持された後にシリンダー装置38が作動されると、このピストンロッド39が収縮されてフィルム押え体40がフィルム支持片42から下方に向かって離間され、フィルムFの引出端部の挟持が解除される。そして、ガイドレール48及び移動装置49にてフィルム引出装置47が切断位置Aから離間する方向に向かって後退移動されると、このフィルム引出装置47の挟持機構50にて引出端部が挟持されたフィルムFは農産物を包装する包装部Bに向かって順次引出され、このフィルムFが包装部Bに農産物を包装するのに必要な長さ引出されるとともに、フィルム引出装置47の後退移動が停止される。
【0027】つぎに、シリンダー装置34を作動してピストンロッド35を収縮すると、このピストンロッド35にて連動杆36を介して左右の昇降杆3がそれぞれの案内支体37に案内されて下降され、この左右の昇降杆3の上端部間に支持された刃支持体7が切断ベース2に向かって下降される。そして、刃支持体7の支持板8に取着した摺動板16のフィルム押え部18が切断ベース2上に引出されたフィルムFの上部に当接すると、このフィルム押え部18にてフィルムFが切断ベース2上に向かって押動され、このフィルムFはフィルムロール44から更に引出され、このフィルム押え部18がフィルムFを介して切断ベース2上に当接され、このフィルム押え部18にてフィルムFは切断ベース2上に押し付け挟持される。
【0028】また、フィルム押え部18にてフィルムFが切断ベース2上に挟持された状態で刃支持体7が更に下降されると、この切断ベース2上にフィルム押え部18が支持された摺動板16に対して左右のコイルスプリング23に抗して刃支持体7の支持板8が下降され、この支持板8は左右のボルト21を介して摺動板16の左右の案内長溝17に案内されて更に下降され、この支持板8の各切断刃体24が切断ベース2の内端部に向かって下降され、この各切断刃体24の片側鋭角刃27にて切断ベース2上に支持されたフィルムFが所定の切断位置で切断される。
【0029】この際、各切断刃体24は支持板8の各支持凸部11を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に所定の傾斜角度αで傾斜して配設されていることにより、その各片側鋭角刃27によるフィルムFの切断は上下方向の小さい切断ストロークhによって下降切断される。また、この各切断刃体24の隣接する片側鋭角刃27の相互間は所定のラップ代βをもってラップして配設されていることにより、切断後のフィルムFの切口は凹凸状になることなく直線状に綺麗に仕上げた状態で切断される。さらに、各片側鋭角刃27は垂直方向の軸線に対して所定の傾斜角度αに傾斜して配設されていることにより、各片側鋭角刃27はフィルムFを切断しながら下降され、伸び易い性質のフィルムFや裂け易い性質のフィルムF、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニールのようなプラスチックフィルムの場合にも切れ味が良く整然と切断される。
【0030】また、片側鋭角刃27を有する各切断刃体24は、刃支持体7の支持板8に対してそれぞれ独立して形成したものを並設したことにより、切断刃体24のコストが低減化されるとともに、その交換も個別に行うことができ、メンテナンスも向上される。
【0031】つぎに、前記実施例では刃支持体7の支持板8に各切断刃体24を取着する間隔をおいて多数の支持凸部11をプレスエンボス加工によって突出し、この各支持凸部11を各切断刃体24の取付孔26内に嵌合して各支持凸部11に各切断刃体24を支持する場合について説明したが、これに限らず、各切断刃体24は刃支持体7の支持板8に対してボルト・ナットにてそれぞれ着脱自在に取着し、この刃支持体7を前記実施例の場合と同様に垂直方向の軸線に対して左右方向に所定の傾斜角度αに傾斜させて配設するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、各切断刃体はそれぞれの片側鋭角刃を同方向に向けて同一平面に並設し、この各切断刃体を、それぞれの取付孔を介して取付けた刃支持体の支持板に形成された各支持部を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜させるとともに、この各切断刃体の隣接する片側鋭角刃の相互間を所定の幅のラップ代をもってラップさせて固着したので、フィルムの切断に必要な各切断刃体の上下方向の切断ストロークを小さくすることができ、切断後のフィルムの切口を直線状に綺麗に仕上げることができ、各片側鋭角刃はフィルムを切断しながら下降されるため、伸び易い性質のフィルムや裂け易い性質のフィルムの場合にも切れ味が良く整然と切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフィルム切断装置の一部を示す正面図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上組立て状態を示す拡大断面図である。
【図4】同上フィルム引出し機構を備えたフィルム切断装置の側面図である。
【図5】同上フィルム切断装置の正面図である。
【図6】同上フィルム切断状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 切断ベース
7 刃支持体
8 支持板
11 支持部としての支持凸部
24 切断刃体
26 取付孔
27 片側鋭角刃
A 切断位置
B 包装部
F フィルム
α 傾斜角度
β ラップ代

【特許請求の範囲】
【請求項1】 農産物を包装する包装部に向かって引き出されるフィルムの切断位置に配設されこのフィルムを支持する切断ベースと、この切断ベースの上方に位置してこの切断ベースに向かって昇降自在に配設された刃支持体と、この刃支持体に並設され前記切断ベース上に支持された前記フィルムを切断する複数の切断刃体とを具備し、前記刃支持体は、前記切断ベースに対向して垂直状に配設された左右方向の支持板を有し、この支持板の一側部には左右方向に所定の間隔をおいて複数の支持部を形成し、前記複数の切断刃体は、その基端部には前記支持板の各支持部に取付ける取付孔をそれぞれに形成し、その先端部には前記取付孔に向かって傾斜した片側鋭角刃をそれぞれに形成し、前記各切断刃体はそれぞれの片側鋭角刃を同方向に向けて同一平面に並設し、この各切断刃体を、それぞれの取付孔を介して取付けた前記支持板の各支持部を中心として垂直方向の軸線に対して左右方向に傾斜させるとともに、この各切断刃体の隣接する片側鋭角刃の相互間を所定の幅のラップ代をもってラップさせて固着することを特徴とする農産物包装用フィルム切断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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